JP4886085B1 - パイプシェルター - Google Patents

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Abstract

【課題】基礎工事が要らず、素人でも簡単に組み立てられるパイプシェルターを提供する。
【解決手段】丸パイプ製で、天井部T1Aの複数本の丸パイプ12は中間部が山形に屈曲され一箇所に集中固着されて天井部T1Aの頂部U1Aをなし、これによって天井部T1A全体が強固なトラス構造となって上からの衝撃や荷重に強い耐性を有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、以下の構成を有するパイプシェルターに関するものである。
<構成1>
金属製の丸パイプから構成されたシェルターであって、
天井部が複数本の丸パイプを組み合わせて構成されており、夫々の丸パイプは中間部が山形に屈曲され、複数本の丸パイプの屈曲部分が一箇所に集められて天井部の頂部をなし、
複数本の丸パイプの屈曲部分は夫々が頂部において扁平化されて重ねられ、
頂部全体を上下から挟み込むように被覆する頂部カバーが設けられ、該頂部カバーは頂部を上から被覆する上カバーと頂部を下から被覆する下カバーから構成され、
上カバーの中央と下カバーの中央には円孔が穿設されており、
複数本の丸パイプの屈曲部分の頂部にも円孔が穿設されており、
上カバーの中央の円孔と複数本の丸パイプの屈曲部分の頂部の円孔と下カバーの中央の円孔は垂直方向に重ねられ、ボルトが貫通されてナットによって緊締され、
上カバーの周辺部と下カバーの周辺部は当接されて複数の円孔が穿設され該複数の円孔にボルトナットが挿通されて緊締され、
複数本の丸パイプが頂部カバーから露出される部分においては上カバーあるいは下カバーあるいは上カバーと下カバーの両方に丸パイプを挟着するための曲線状凹部が設けられていて、上記中央と周辺部のボルトナットをすべて緊締することにより丸パイプは頂部カバーから露出される部分において上記曲線状凹部に強く挟着されて複数本の丸パイプの全体が安定的な構造となって天井部分を形成する
ことを特徴とするパイプシェルター。
<構成2>
金属製の丸パイプから構成されたシェルターであって、
天井部が複数本の丸パイプを組み合わせて構成されており、夫々の丸パイプは中間部が山形に屈曲され、複数本の丸パイプの屈曲部分が一箇所に集められて天井部の頂部をなし、
複数本の丸パイプの屈曲部分は夫々が頂部において扁平化されて重ねられ、
複数本の丸パイプの屈曲部分の頂部に円孔が穿設されており、該円孔に、ボルトが貫通されてナットによって緊締され、
該ボルトナットを緊締することにより複数本の丸パイプの全体が安定的な構造となって天井部を形成し、
柱の中間部に係止部材を夫々固着し、隣接する柱の係止部材間にワイヤーを緊張状態にて張設することにより、横桟が担っていた構造の補強効果を代替させるものであり、
係止部材は、柱の曲率に合わせて平面視が円弧状に成形された正面視が小判状の本体の表面に、把手が突設固着されており、把手は正面視に見るように上部が左方に伸ばされ、下部が右方に伸ばされた形状で上端と下端が本体の表面に一体に固着されており、ワイヤー左端のフックを係止部材の把手の下部に係止させ、隣接するワイヤーの右端のフックを係止部材の把手の上部に係止させて使用する
ことを特徴とするパイプシェルター。
<構成3>
金属製の丸パイプから構成されたシェルターであって、
天井部が複数本の丸パイプを組み合わせて構成されており、夫々の丸パイプは中間部が山形に屈曲され、複数本の丸パイプの屈曲部分が一箇所に集められて天井部の頂部をなし、
複数本の丸パイプの屈曲部分は夫々が頂部においても扁平化されておらず、複数本の丸パイプの頂部が互いにずらされるように組み合わされて複数本の丸パイプの頂部に囲繞された空間が保持されるように構成され、
頂部全体を上下から挟み込むように被覆する頂部カバーが設けられ、該頂部カバーは頂部を上から被覆する上カバーと頂部を下から被覆する下カバーから構成され、
上カバーの中央と下カバーの中央には円孔が穿設されており、
上カバーの中央の円孔と複数本の丸パイプの頂部に囲繞された空間と下カバーの中央の円孔は垂直方向に重ねられ、上からボルトが貫通されて下カバーの下においてナットによって緊締され、
上カバーの周辺部と下カバーの周辺部は当接されて複数の円孔が穿設され該複数の円孔にボルトナットが挿通されて緊締され、
複数本の丸パイプが頂部カバーから露出される部分においては上カバーあるいは下カバーあるいは上カバーと下カバーの両方に丸パイプを挟着するための曲線状凹部が設けられていて、上記中央と周辺部のボルトをすべて緊締することにより丸パイプは頂部カバーから露出される部分において上記曲線状凹部に強く挟着されて複数本の丸パイプの全体が安定的な構造となって天井部分を形成する
ことを特徴とするパイプシェルター。
<構成4>
柱となる丸パイプの下端部は平板状にあるいは丸パイプの直径の半分程度まで潰された状態にて扁平化されてパイプシェルター全体の内側方向に屈曲されて平板状の先端部が床ナットの厚さだけ持ち上げられて床取付部となり、該床取付部に床ボルトの頭が隠れる深さのボルト凹部が刻設された床あるいは床を支える構造物が固着されていることを特徴とする構成1あるいは構成3に記載のパイプシェルター。
地震の際にその中に退避するためのシェルターは、各種の構成のものが発明・考案されている。中でも、建物の一室内に設置して、揺れが来たらまずそこに逃げ込む、あるいは設置場所を普段から家族の集まりやすい居間などにして、その中で生活をするといった発想にて構想されているものが多い。
これを規模によって大別すると、部屋全体の中に造り込んで一室を丸ごとシェルター室とするものと、ベッドの天蓋のようにベッドとその上部空間だけをガードするものに分けられる。また構成から見れば、鋼鉄製の頑丈な枠構造を持つものと、比較的軽快な丸パイプで構成しているものがある。
下記特許文献中、3、4、8、10は一室を丸ごとシェルター室とする技術内容を記載しており、1、2、6、9はベッド空間だけをガードする技術内容を記載する。5はレジの下部空間を、7はOA機器のある空間をガードするという技術内容を述べる。さらに、2、3、4、6、7、9、10は堅固な枠組みによって構成され、1、8、5は比較的軽快な丸パイプによる構成を述べる。
ベッド空間だけをガードする技術は、基本的に家族の人数分だけシェルターを必要とし、さらに地震等で家屋が倒壊した場合、一人一人がバラバラに狭いベッド空間で暮らさなければならない。また、地震は夜間に来るとは限らないので、家族が起きている昼間の時間帯に地震が発生した場合、家族の一人一人が自室のベッド空間まで戻らなければならないが、揺れの激しいときにそのような行動が取れるかどうかは極めて疑問である。
そのように考えると、各自のベッド空間をシェルター化するよりは、家族が集まりやすい居間等の一室を丸ごとシェルター化する方が現実的ではないかと考えられる。すなわち、家族全員が最短距離で避難できる部屋を一室選択して、そこをシェルター室とするという考え方であり、これならば、地震で家屋が倒壊してもその一室だけは無事なので、地震後もこの部屋にて家族全員が最低限度の避難生活を行うことは可能となる。
次に、シェルター室の構成の面であるが、一見すると鋼鉄製の頑丈な枠に囲繞されたシェルター室は頼りがいがありそうに見えるが、実はあまり現実的ではない。すなわち、このような構成のシェルター室を家屋内に設けようとすれば、一般の家屋の構造では床自体がその重量に耐え切れないのは明白であるので、シェルター室の部分だけ基礎工事からやり直さなければならない。すなわち、大掛かりなリフォームが必要となり、費用の方も馬鹿にならない。この点がネックになるので、このような構成のシェルターが広く普及するとは考えにくい。
すなわち、昨今、各地で大震災が発生し、地震に対する備えの強化は各地で叫ばれているが、かといってどこの家庭でも、基礎工事まで含めた頑丈な鋼鉄製のフレームのシェルターを設置するだけの経済的余裕があるわけではない。また、アパートやマンションなど集合住宅においては、シェルター室の設置のための基礎工事を行うこと自体が不可能である。頑丈なシェルター室を設置できるだけの頑丈な床構造の物件であれば問題はないが、自分の部屋の床の強度がシェルターの重量に耐えられるかどうかは素人が判断するのは極めて難しい。また、通常の状態では設置可能であっても、強い揺れが発生した場合、重量のあるシェルター室自体の慣性力が建物の構造に致命的な影響を及ぼし、隣家や階下の家に思わぬ被害が及ばないとも限らない。
要は、強い揺れで建物が崩壊の危険に晒された場合にても、上から落ちてくる建物の天井や屋根部分の重量を支えきれればよいのであって、阪神大震災の折に、家具の下に逃げ込んで天井や屋根の崩壊から難を逃れたという話からするならば、家具の構造程度の頑丈さがあればとりあえずシェルターの役割は果たせるものと考えられる。強い揺れの際に持ちこたえることができれば、後は上に覆いかぶさった天井や屋根を除去することにより、家族全員の避難所としても用いることができる。
このように考えてくると、下記特許文献中、頑丈な鋼鉄製の枠組みによって形成された技術内容はあまり現実的ではなく、また先述のようにベッド空間のみを覆うものも実際には用いづらい。このように考えれば、重量の割に強度のある丸パイプを用いて構成されるシェルターが、最も現実的で普及しやすい技術内容を有するものであるということがいえる。
下記特許文献中最も上記条件に近いものが文献8の「室内耐震防御フレーム」である。このような構成であれば、シェルター自体の自重はたいしたことはないので基礎工事も不要で、室内で簡単に組み立てられる。そして、家族全員を収容できるサイズにもすることは可能であるので、居間等の家族が集まりやすい部屋にこのようなシェルターを設置しておくことにより、緊急避難にも、また震災後の簡易な避難所としても、充分に用いることができる。
ただ、文献8の「室内耐震防御フレーム」においては、シェルターの天井部の構成が脆弱である点が実際の使用上問題であると思われる。すなわち、このようなシェルターにおいて特に防御を強くしておかなければならない部分は天井部分である。というのは、建物の天井や屋根が崩壊した場合、まず直撃を受けるのがシェルターの天井部分に他ならないからである。
文献8のシェルター(フレーム)においては、天井部分の構成も壁面や床面の構成とまったく同一とされているが、このような構成の場合、渡設された丸パイプ部分に重量のある梁等が直撃すれば簡単に丸パイプが折れ曲がり、シェルター自体が圧潰される危険が大きい。とくに天井部分の丸パイプが水平に渡されているので、そこの部分に直撃があった場合、シェルターの一辺が簡単に変形を蒙り、その影響が全体に及んでシェルター自体が潰されてしまうこととなりかねない。
特開2010‐43506号公報 特開2005‐152022号公報 特開2003‐343114号公報 特開2003‐328584号公報 特開2001‐254571号公報 特開平10‐37502号公報 特開平10‐33291号公報 特開平9‐177363号公報 特開平9‐173182号公報 特開平8‐218673号公報
以上より、本発明の課題を以下のように設定した。
<課題1>
ベッド上の空間のみを防御するタイプではなく、一室の中に組み立てられるタイプのシェルターとする。
<課題2>
重量の大きい頑丈なフレーム構造は避け、基礎工事が要らず、素人でも簡単に組み立てられる丸パイプを主体とした構成のシェルターとする。
<課題3>
シェルターの天井部分を特に衝撃や落下物に対して強い構成とする。すなわち、丸パイプを水平に用いることは避け、天井全体が緊密に構成された防御構造として働くように考える。
<課題4>
室内で簡単に組み立てられるという要請から、脚部分の構成にも工夫する。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、下記に示す解決手段を提供するものである。
<解決手段1>
金属製の丸パイプから構成されたシェルターであって、
天井部が複数本の丸パイプを組み合わせて構成されており、夫々の丸パイプは中間部が山形に屈曲され、複数本の丸パイプの屈曲部分が一箇所に集められて天井部の頂部をなし、
複数本の丸パイプの屈曲部分は夫々が頂部において扁平化されて重ねられ、
頂部全体を上下から挟み込むように被覆する頂部カバーが設けられ、該頂部カバーは頂部を上から被覆する上カバーと頂部を下から被覆する下カバーから構成され、
上カバーの中央と下カバーの中央には円孔が穿設されており、
複数本の丸パイプの屈曲部分の頂部にも円孔が穿設されており、
上カバーの中央の円孔と複数本の丸パイプの屈曲部分の頂部の円孔と下カバーの中央の円孔は垂直方向に重ねられ、ボルトが貫通されてナットによって緊締され、
上カバーの周辺部と下カバーの周辺部は当接されて複数の円孔が穿設され該複数の円孔にボルトナットが挿通されて緊締され、
複数本の丸パイプが頂部カバーから露出される部分においては上カバーあるいは下カバーあるいは上カバーと下カバーの両方に丸パイプを挟着するための曲線状凹部が設けられていて、上記中央と周辺部のボルトナットをすべて緊締することにより丸パイプは頂部カバーから露出される部分において上記曲線状凹部に強く挟着されて複数本の丸パイプの全体が安定的な構造となって天井部分を形成する
ことを特徴とするパイプシェルター。
<解決手段2>
金属製の丸パイプから構成されたシェルターであって、
天井部が複数本の丸パイプを組み合わせて構成されており、夫々の丸パイプは中間部が山形に屈曲され、複数本の丸パイプの屈曲部分が一箇所に集められて天井部の頂部をなし、
複数本の丸パイプの屈曲部分は夫々が頂部において扁平化されて重ねられ、
複数本の丸パイプの屈曲部分の頂部に円孔が穿設されており、該円孔に、ボルトが貫通されてナットによって緊締され、
該ボルトナットを緊締することにより複数本の丸パイプの全体が安定的な構造となって天井部を形成し、
柱の中間部に係止部材を夫々固着し、隣接する柱の係止部材間にワイヤーを緊張状態にて張設することにより、横桟が担っていた構造の補強効果を代替させるものであり、
係止部材は、柱の曲率に合わせて平面視が円弧状に成形された正面視が小判状の本体の表面に、把手が突設固着されており、把手は正面視に見るように上部が左方に伸ばされ、下部が右方に伸ばされた形状で上端と下端が本体の表面に一体に固着されており、ワイヤー左端のフックを係止部材の把手の下部に係止させ、隣接するワイヤーの右端のフックを係止部材の把手の上部に係止させて使用する
ことを特徴とするパイプシェルター。
<解決手段3>
金属製の丸パイプから構成されたシェルターであって、
天井部が複数本の丸パイプを組み合わせて構成されており、夫々の丸パイプは中間部が山形に屈曲され、複数本の丸パイプの屈曲部分が一箇所に集められて天井部の頂部をなし、
複数本の丸パイプの屈曲部分は夫々が頂部においても扁平化されておらず、複数本の丸パイプの頂部が互いにずらされるように組み合わされて複数本の丸パイプの頂部に囲繞された空間が保持されるように構成され、
頂部全体を上下から挟み込むように被覆する頂部カバーが設けられ、該頂部カバーは頂部を上から被覆する上カバーと頂部を下から被覆する下カバーから構成され、
上カバーの中央と下カバーの中央には円孔が穿設されており、
上カバーの中央の円孔と複数本の丸パイプの頂部に囲繞された空間と下カバーの中央の円孔は垂直方向に重ねられ、上からボルトが貫通されて下カバーの下においてナットによって緊締され、
上カバーの周辺部と下カバーの周辺部は当接されて複数の円孔が穿設され該複数の円孔にボルトナットが挿通されて緊締され、
複数本の丸パイプが頂部カバーから露出される部分においては上カバーあるいは下カバーあるいは上カバーと下カバーの両方に丸パイプを挟着するための曲線状凹部が設けられていて、上記中央と周辺部のボルトをすべて緊締することにより丸パイプは頂部カバーから露出される部分において上記曲線状凹部に強く挟着されて複数本の丸パイプの全体が安定的な構造となって天井部分を形成する
ことを特徴とするパイプシェルター。
<解決手段4>
柱となる丸パイプの下端部は平板状にあるいは丸パイプの直径の半分程度まで潰された状態にて扁平化されてパイプシェルター全体の内側方向に屈曲されて平板状の先端部が床ナットの厚さだけ持ち上げられて床取付部となり、該床取付部に床ボルトの頭が隠れる深さのボルト凹部が刻設された床あるいは床を支える構造物が固着されていることを特徴とする解決手段1あるいは解決手段3に記載のパイプシェルター。
本発明の、解決手段1〜3の発明によれば、金属製の丸パイプから構成されたシェルターであるので、鋼鉄製の枠組みを有する頑丈なシェルターに比較してはるかに軽量であり、基礎工事も全く不要で、素人でも簡単に室内に組み立てられる構成とすることができる。したがって、設置費用もはるかに安上がりであり、広汎な普及が望めるものである。
本発明の、解決手段1〜3の発明によれば、天井部が複数本の丸パイプを組み合わせて構成されており、夫々の丸パイプは中間部が山形に屈曲され、複数本の丸パイプの屈曲部分が一箇所に集められて天井部の頂部をなしているので、天井部の強度を通常の丸パイプ製のシェルターに比較してはるかに高いものとすることができる。すなわち、家屋の崩壊による梁等の落下においては、まず最も高い天井部の頂部がこれを受け止めるが、この部分には丸パイプが山形に屈曲されて集中されているので、強度的に強く、通常の水平に渡設された丸パイプでは耐えられないような衝撃や重量にも耐えることができる。したがって、丸パイプで構成されたシェルターの構造としては最も安全なものであるといえる。
本発明の、解決手段1〜3の発明によれば、複数本の丸パイプの屈曲部分が一箇所に集められて天井部の頂部をなしているので、天井部は複数個のトラス構造の集積として構成されることになり、この点からも衝撃や荷重に対して最も強い構成であるということができる。
本発明の、解決手段1、3の発明によれば、頂部全体を上下から挟み込むように被覆する頂部カバーが設けられているので、頂部の強度と耐衝撃性はさらに向上している。すなわち、頂部に落下物による衝撃があった場合にても、丸パイプは頂部カバーに被覆されているので直接的な損傷を蒙ることはない。また、頂部カバーが複数本の丸パイプ全体を束ねて一体化させる作用を有しているので、衝撃に対しては複数本の丸パイプのすべてがこれを受け止めるように働き、結果として頂部の強度を増強させる方向に作用する。
本発明の、解決手段1、3の発明によれば、複数本の丸パイプが頂部カバーから露出される部分においては上カバーあるいは下カバーあるいは上カバーと下カバーの両方に丸パイプを挟着するための曲線状凹部が設けられていて、上記中央と周辺のボルトをすべて緊締することにより丸パイプは頂部カバーから露出される部分において上記曲線状凹部に強く挟着されているので、複数本の丸パイプ全体を一体化させる作用がさらに強く働き、頂部の強度はさらに増強される。すなわち、この構造を有することによって頂部カバーは単に被覆保護材としての役割を越えて頂部に集中する丸パイプを全体として一体化する作用を有し、結果として頂部、ひいては天井部全体が安定した構造として機能する。
本発明の解決手段2の発明によれば、頂部カバーを用いない分設計を簡略化することができ、組立ても簡単になる。また部品点数が減るので価格設定も安価なものとすることが可能である。また、横桟に代えて構造の補強をワイヤーにて図ったものであり、横桟を用いる場合に比べて安価に製造できるのが利点となる。
本発明の解決手段3の発明によれば、山形に屈曲された複数本の丸パイプの頂部を扁平化しておらず、また丸パイプ自体にボルト用の孔を穿設したりしていないので、この部分においても丸パイプの強度はそのままに保持される。
本発明の、解決手段4の発明によれば、柱となる丸パイプの下端部は平板状にあるいは丸パイプの直径の半分程度まで潰された状態にて扁平化されてパイプシェルター全体の内側方向に屈曲されて平板状の先端部が床ナットの厚さだけ持ち上げられて床取付部となり、該床取付部に床ボルトの頭が隠れる深さのボルト凹部が刻設された床あるいは床を支える構造物が固着されているので、柱と床が強固に一体化され、シェルター全体の一体化と強度の増加につながる。さらに、床の下面全体を凹凸のない平坦面として構成できるので、室内設置の場合においても室外設置の場合においても場所を選ぶことなく簡単に設置することが可能である。また、床と柱を連結するために別部品を介していないので、部品点数が減り、組み立てが簡便で、安価に製造可能である。
(a)本発明の実施例1のパイプシェルターの平面図である。(b)図1aの要部の拡大図である。 (a)本発明の実施例1のパイプシェルターの正面図である。(b)図2aの要部の拡大図である。 本発明の実施例1のパイプシェルターの頂部の組付構成を説明する説明図である。 (a)本発明の実施例1のパイプシェルターの頂部カバーの正面図である。(b)本発明の実施例1のパイプシェルターの頂部カバーの背面図である。(c)本発明の実施例1のパイプシェルターの頂部カバーの左側面図である。(d)本発明の実施例1のパイプシェルターの頂部カバーの右側面図である。 (a)本発明の実施例1のパイプシェルターの頂部カバーの上方から見た外観斜視図である。(b)本発明の実施例1のパイプシェルターの頂部カバーの下方から見た外観斜視図である。 (a)本発明の実施例1のパイプシェルターの外観斜視図である。(b)本発明の実施例1のパイプシェルターの上部ジョイントの外観斜視図である。(c)本発明の実施例1のパイプシェルターの中間ジョイントの外観斜視図である。 (a)本発明の実施例1のパイプシェルターに天井のカバー布を装着した状態の外観斜視図である。 (b)本発明の実施例1のパイプシェルターの柱と床の連結状態を説明するための説明図である。 (a)本発明の実施例1のパイプシェルターの展開例の構成を説明するための説明図である。(b)本発明の実施例1のパイプシェルターの展開例の構成を説明するための説明図である。 本発明の実施例1のパイプシェルターのさらに別の展開例を説明するための説明図である。 (a)本発明の実施例1のパイプシェルターの別の構成を説明するための説明図である。 (b)本発明の実施例1のパイプシェルターの別の構成の展開例を説明するための説明図である。 (a)本発明の実施例1のパイプシェルターの内部に非常用災害用品箱、地震速報が聞ける通信端末、非常災害用拡声設備を装着した状態を示す説明図である。 (b)本発明の実施例1のパイプシェルターの内部に装着される非常用災害用品箱の装着方法を説明する説明図である。 (c)本発明の実施例1のパイプシェルターの内部に装着される非常用災害用品袋の装着方法を説明する説明図である。 (a)本発明の実施例1のパイプシェルターにおいて、丸パイプの一部をワイヤーにて代替した状態を説明する説明図である。 (b)ワイヤーの外観を説明する説明図である。 (a)本発明の実施例1のパイプシェルターにおいて、丸パイプの一部をワイヤーにて代替した際にワイヤーを係止するための係止部材の正面図である。 (b)本発明の実施例1のパイプシェルターにおいて、丸パイプの一部をワイヤーにて代替した際にワイヤーを係止するための係止部材の左側面図である。 (c)本発明の実施例1のパイプシェルターにおいて、丸パイプの一部をワイヤーにて代替した際にワイヤーを係止するための係止部材の平面図である。 (d)本発明の実施例1のパイプシェルターにおいて、丸パイプの一部をワイヤーにて代替した際にワイヤーを係止するための係止部材にワイヤーの端部のフックが係止されている状態を説明するための説明図である。 (a)本発明の実施例2のパイプシェルターの頂部の組付構成を説明するための説明図である。 (b)本発明の実施例2のパイプシェルターの頂部の構成を説明するための説明図である。 (a)本発明の実施例2のパイプシェルターの外観斜視図であって、この例においては丸パイプの一部をワイヤーにて代替し、さらに柱のパイプをジョイントを用いず端部同士の嵌合によって連結した状態を示している。 (b)図15aの例における柱のパイプを端部同士の嵌合によって連結した状態を縦断面にて説明するための説明図である。 (a)本発明の実施例2のパイプシェルターの別の一例の外観斜視図であって、この例においてはフレームはすべて丸パイプにて構成している。(b)図16aの実施例の頂部の正面図の拡大図である。 本発明の実施例2のパイプシェルターの別の一例の展開例の外観斜視図である。 本発明の実施例2のパイプシェルターをガレージとして応用できるように構成した例の外観を説明するための説明図である。 (a)本発明の実施例3のパイプシェルターの頂部の構成を説明するための説明図である。(b)本発明の実施例3のパイプシェルターの頂部カバーの正面図である。(c)本発明の実施例3のパイプシェルターの頂部の組付構成を説明するための説明図である。 (a)本発明の実施例3のパイプシェルターの頂部の平面構成を説明するための説明図である。 (b)本発明の実施例3のパイプシェルターの頂部を、下カバーを外して下方から見た状態を説明するための説明図である。 (a)本発明の実施例3のパイプシェルターの外観斜視図である。 (b)図21aの頂部の拡大図である。 (a)本発明の実施例3のパイプシェルターの頂部カバーの上カバーの外観斜視図である。 (b)本発明の実施例3のパイプシェルターの頂部カバーの下カバーの外観斜視図である。 (c)本発明の実施例3のパイプシェルターの頂部カバーの外観斜視図である。 (a)本発明の実施例3のパイプシェルターの別の一例の平面図である。 (b)本発明の実施例3のパイプシェルターの別の一例の頂部の外観斜視図である。 本発明の実施例2のパイプシェルターのさらに別の一例の外観斜視図である。
本発明を実施するための最良の形態を、以下に、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明の実施例1のパイプシェルターS1Aを図1〜図7に示す。パイプシェルターS1Aは、複数本の金属製の丸パイプから構成されたシェルターであって、図1、図2、図6に見るように、天井部T1Aが3本の丸パイプ11、12、13から構成されている。平面視は正6角形状であって、6本の柱21、22、23、24、25、26を有している。6本の柱21〜26は夫々が2本の丸パイプにて構成され、2本の丸パイプをジョイントJBにて連結して構成されている。パイプシェルターS1Aに用いられている丸パイプの太さはすべて同一で、直径4〜10mmの間で選択される。
すなわち、柱21は丸パイプ21aと丸パイプ21bをジョイントJBにて連結して成り、柱22は丸パイプ22aと丸パイプ22bをジョイントJBにて連結して成り、柱23は丸パイプ23aと丸パイプ23bをジョイントJBにて連結して成り、柱24は丸パイプ24aと丸パイプ24bをジョイントJBにて連結して成り、柱25は丸パイプ25aと丸パイプ25bをジョイントJBにて連結して成り、柱26は丸パイプ26aと丸パイプ26bをジョイントJBにて連結して成っている。
実施例1のパイプシェルターS1Aにては、天井部T1Aの丸パイプ11、12、13の端部と6本の柱21〜26の上端部との連結においても、ジョイントJAを使用している。また、6本の柱21〜26の下端部と床部F1Aの連結方法は、図7bに示すとおりである。すなわち、柱21を例にとれば、柱21の丸パイプ21bの下端をパイプシェルターS1Aの内側方向に90°曲折し、曲折された部分を平板状に潰し、平板状の先端部を床ナットN3の厚さだけ持ち上げる。一方、床部F1Aには床ボルトB3の頭が隠れる深さのボルト凹部BHを刻設しておき、ボルト凹部BHを用いて床部F1Aと丸パイプ21bの下端の曲折された平板状の部分を床ボルトB3と床ナットN3で締結する。なお、FはパイプシェルターS1Aが設置される部屋の床である。柱22〜26の下端部と床部F1Aの連結方法も全く同様である。また、図7bにては、丸パイプ21bの下端を完全に潰しているが、丸パイプ21bの直径の半分程度まで潰すということでも無論良い。要は、平坦部が生じるように潰せば、目的は果たせるのである。
パイプシェルターS1Aは、図6aに示すように、柱21〜26の上端部を梁31〜36が夫々ジョイントJAを介して連結し、中間部のやや上方にても横桟41〜46が夫々ジョイントJBを介して連結している。図6b、図6cにジョイントJAとジョイントJBの外観を示す。ジョイントJAは4本の円筒を集積した形状で、円筒JA1は天井部T1Aの丸パイプ11〜13の端部が嵌着され、円筒JA2は柱21〜26の上端部(丸パイプ21a〜26aの上端部)が嵌着され、円筒JA3、JA4には梁31〜36の端部が嵌着される。
さらに、図6cのジョイントJBにおいては、円筒JB1には柱21〜26の丸パイプ21a〜26aの下端部が嵌着され、円筒JB2には柱21〜26の丸パイプ21b〜26bの上端部が嵌着され、円筒JB3、JB4には横桟41〜46の端部が嵌着される。ジョイントJA、JBの材質としては、金属、合成樹脂、ゴム等が考えられる。
次に、天井部T1Aの頂部U1Aの構成を詳述する。頂部U1Aは丸パイプ11、12、13と頂部カバー5から構成されている。丸パイプ11、12、13は図3に見るように夫々が頂部U1Aにて山形に屈曲され、屈曲部分の頂部が夫々高さが半分になるくらいに潰されており、結果として、丸パイプ11、12、13の頂部11t、12t、13tは夫々平坦化されている。頂部11t、12t、13tには夫々センターボルトB1を貫通させることのできる円孔H11、H12、H13が穿設されている。
頂部カバー5は上カバー51と下カバー52から構成されている。上カバー51は図3〜図5に見るように帽子に似た形状で、平面視は略正6角形状である(図1参照)。上カバー51にはパイプ11の頂部11tを被覆するための盛上部511、パイプ12の頂部12tを被覆するための盛上部512、パイプ13の頂部13tを被覆するための盛上部513が形成されている。盛上部511〜513の高さはパイプ11〜13の頂部11t〜13tの位置に合わせて形成されており、盛上部511が最も高く突出され、盛上部513は逆に最も低くほんの僅かな盛上がりにすぎない。盛上部512は盛上部511と盛上部513の中間の高さとされている。
盛上部511〜513は、上カバー51の端部において弧状の開口部を夫々形成する。盛上部511によって形成される開口部511a、511bは最も大きく、盛上部513によって形成される開口部513a、513bは最も小さい。開口部512a、512bはその中間である。上カバー51の中央にはセンターボルトB1を通すための円孔H1aが穿設されている。また、上カバー51の周辺部にては、盛上部511〜513の夫々の中間の位置に周辺ボルトB2を通すための円孔H1bが合計6箇所穿設されている。
下カバー52は図3〜図5に見るように皿に似た形状で、平面視は上カバー51と同一の略正6角形状である。下カバー52にはパイプ11の頂部11tを被覆するための溝部521、パイプ12の頂部12tを被覆するための溝部522、パイプ13の頂部13tを被覆するための溝部523が形成されている。溝部521〜523は中央にいくほど浅く、周辺に行くほど深くなっている。夫々の深さはパイプ11〜13の頂部11t〜13tの位置に合わせて形成されており、溝部521が最も浅く、溝部523は逆に最も深い。溝上部512は溝部511と溝部513の中間の深さとされている。
溝部521〜523は、下カバー52の端部において弧状の開口部を夫々形成する。溝部521によって形成される開口部521a、521bは最も小さく、溝部523によって形成される開口部523a、523bは最も大きい。溝部522によって形成される開口部522a、522bはその中間である。下カバー52の中央にはセンターボルトB1を通すための円孔H2aが穿設されている。また、下カバー52の周辺部にては、溝部521〜523の夫々の中間の位置に周辺ボルトB2を通すための円孔H2bが合計6箇所穿設されている。
上カバー51と下カバー52は、その間にパイプ11〜13の屈曲部分すなわち頂部11t〜13tを挟着し、センターボルトB1とセンターナットN1、6個の周辺ボルトB2と6個の周辺ナットN2により締結されて用いられる(図3参照)。このように組付けた場合に、上カバー51と下カバー52がどのように組み合わされるかを、パイプ11〜13とセンターボルトB1とセンターナットN1、周辺ボルトB2と周辺ナットN2を省いた状態にて示せば図4、図5のとおりである。
すなわち、上カバー51の盛上部511の開口部511aと下カバー52の溝部521の開口部521aを合わせ、上カバー51の盛上部511の開口部511bと下カバー52の溝部521の開口部521bを合わせ、上カバー51の盛上部512の開口部512aと下カバー52の溝部522の開口部522aを合わせ、上カバー51の盛上部512の開口部512bと下カバー52の溝部522の開口部522bを合わせ、上カバー51の盛上部513の開口部513aと下カバー52の溝部523の開口部523aを合わせ、上カバー51の盛上部513の開口部513bと下カバー52の溝部523の開口部523bを合わせるように組付ける。
すると、開口部511aと開口部521aは合わさって楕円形状の開口部5Aaとなり、開口部511bと開口部521bは合わさって楕円形状の開口部5Abとなり、開口部512aと開口部522aは合わさって楕円形状の開口部5Baとなり、開口部512bと開口部522bは合わさって楕円形状の開口部5Bbとなり、開口部513aと開口部523aは合わさって楕円形状の開口部5Caとなり、開口部513bと開口部523bは合わさって楕円形状の開口部5Cbとなる。
開口部5Aa、5Abはパイプ11の頂部11tがカバー5から露出する部分(2箇所)を強く挟着し、開口部5Ba、5Bbはパイプ12の頂部12tがカバー5から露出する部分(2箇所)を強く挟着し、開口部5Ca、5Cbはパイプ13の頂部13tがカバー5から露出する部分(2箇所)を強く挟着する。これにより、パイプ11〜13の頂部11t〜13tはカバー5の上カバー51と下カバー52をセンターボルトB1と6個の周辺ボルトB2によって締結することにより強く挟着されることになる。このようにして、天井部T1Aを組付け、さらに前述のようにジョイントJA、JBを用いて柱21〜26、梁31〜36、横桟41〜46、床部F1Aをすべて組付けると、パイプシェルターS1Aが完成する。
なお、図7aにはカバー布Cを掛けた状態を示す。カバー布Cはテント生地、あるいはケブラー繊維など、充分の強度を有する布を適宜用いればよい。カバー布Cの掛け方は、上カバー51と下カバー52を組付ける際に上カバー51と下カバー52の間に挟みこむとか、あるいは専用のフック(図示せず)を用いる等適宜様々な工夫をすることができる。
図8aには、実施例1のパイプシェルターS1Aを展開させた展開例であるパイプシェルターS1Bを示す。パイプシェルターS1BはパイプシェルターS1Aを一側面を共有させて2つ連結した状態である。また、図8bは実施例1のパイプシェルターS1Aの他の展開例のパイプシェルターS1Cを示しており、これは、3基のパイプシェルターS1Aを、夫々が隣接するパイプシェルターS1Aと一側面を共有するようにして連結した状態のものである。したがって、パイプシェルターS1Bには頂部カバー5が2個、パイプシェルターS1Cには頂部カバー5が3個用いられている。
このようにして、パイプシェルターS1Aはいくらでも連結展開が可能であり、設置される部屋の広さに応じて規模を任意に拡大することができる。また、これを戸外にて用いれば、理論的にはどのような広い面積であっても基本単位であるパイプシェルターS1Aの数を増やして覆うことが可能となる。この場合、要点は、基本単位となるパイプシェルターS1Aには必ずトラス構造の頂部U1Aが一つずつ存在していることであり、このため、連結をいくら増やしていってもその強度は不変である。この点が、衝撃、特に上からの衝撃に強いパイプシェルターとしての大きな特徴である。
図9に示すパイプシェルターS1Dも基本的にはパイプシェルターS1Aを2基連結した構造であるが、パイプシェルターS1Bのように一側面で連結させたものではなく、2側面を互いに貫入させるような形で連結したものであり、パイプシェルターS1B、S1Cのように蜂の巣状に増殖させていくタイプではなく、直線状に連結していけるタイプのものである。したがって、丸パイプ14のみが水平に設けられることになるので、頂部カバー501、502は構造が丸パイプ14に関するところだけパイプシェルターS1Aの頂部カバー5とは違ってくる。
次に、図10aに示すパイプシェルターS1Eは、天井部T1Eが2本の丸パイプ15、16で構成されているタイプである。したがって、頂部カバー50も平面視が略正方形状のものとなる。また、図10bに示すパイプシェルターS1Fは図10aに示すパイプシェルターS1Eを一側面を共有させるように連結したもので、頂部カバー50が2個必要となるタイプである。このようにして、パイプシェルターS1Eも必要に応じて必要な数だけ連結してどのような面積でも原理的には覆うことが可能である。なお、ここで大切なことは、やはりパイプシェルターS1Eが基本構成単位となっているので、かならず頂部カバー50を有する頂部U1Eが形成されるという点であり、これがあるためにいくら連結しても上方向からの衝撃や荷重に強いという性質が損なわれることがない。
次に、図11aは、既述のパイプシェルターS1Aであるが、内部に、非常災害用品を入れた箱HG、地震速報が聞ける通信端末EQ、非常災害用拡声器SPを装着した状態を示す。すなわち、横桟41〜46を利用して、上記備品類を装着するものであり、装着方法としては、一例として図11bに示すようにフックFCを用いることができる。なお、非常災害用品を入れた箱HGは、図11cのように袋HPとしてもよい。この場合には、S字状吊具SKを用いて吊るすという方法も考えられる。
図12に示すパイプシェルターS1Gは、パイプシェルターS1Aの横桟41〜46に代えて構造の補強をワイヤーにて図ったものであり、横桟41〜46を用いる場合に比べて安価に製造できるのが利点となる。柱21〜26の中間部に係止部材WSを夫々固着し、隣接する柱の係止部材WS間にワイヤーWを緊張状態にて張設することにより、横桟41〜46が担っていた構造の補強効果を代替させるものである。
係止部材WSは、図13a〜図13cに示すように、柱2の曲率に合わせて平面視(図13c)が円弧状に成形された正面視が小判状の本体WS1の表面に、把手WS2が突設固着されている。把手WS2は、正面図(図13a)に見るように上部WS2aが左方に伸ばされ、下部WS2bが右方に伸ばされた形状で上端と下端が本体WS1の表面に一体に固着されている。ワイヤーWは、図12bに見るように、鋼鉄製の本体W1の両端にフックW2a、W2bを備えている。なお、W3は長さ調整機構である。
ワイヤーWは、図13dに見るように、左端のフックW2aを係止部材WSの把手WS2の下部WS2bに係止させ、隣接するワイヤーWの右端のフックW2bを係止部材WSの把手WS2の上部WS2aに係止させて使用する。このようにして順次6本のワイヤーWを6箇所の係止部材WSに係止させていくことによって図12aに示す状態となり、柱21〜26間の構造が安定的なものとなる。
図14〜図18には、実施例2のパイプシェルターの例をいくつか示す。この実施例2のパイプシェルターは、実施例1の例のように頂部カバーを使わず、複数本の丸パイプの頂部を直接ボルトナットで固定するものであって、図14、15には平面視が正6角形状のパイプシェルターS2Aを、図16には平面視が正方形状のパイプシェルターS2Bを、図17にはパイプシェルターS2Bを2つ組合せた形状のパイプシェルターS2Cを、そして図18には全体をガレージ形状としたパイプシェルターS2Dを示す。
パイプシェルターS2Aは、図15aに示すように平面視が正6角形状で、実施例1のパイプシェルターS1G(図12参照)と似た形状である。ただ、大きく異なるのは、天井部T2Aの頂部U2Aにおいて頂部カバーを用いていない点であって、山形に屈曲された丸パイプ110、120、130の屈曲部分の頂部110t、120t、130tがボルトB4とナットN4にて固着されているのみである。
固着方法の詳細を図14に示す。丸パイプ110、120、130は夫々頂部110t、120t、130tにて扁平化されており、この部分が上下に重ねられている。頂部110tには円孔H110が、頂部120tには円孔H120が、頂部130tには円孔H130が夫々穿設されており、円孔H110、円孔H120、円孔H130をボルトB4が貫通し、下端部でナットN4によって締結されることによって、丸パイプ110、120、130は夫々の頂部110t、120t、130tにて一体的に固着されている(図14b)。なおwはワッシャである。
図15にて、パイプシェルターS2Aの柱210〜260は、夫々が2本の丸パイプを上下に連結して構成されている。連結方式は、図15bに示すような方法であって、上の丸パイプ210aの下端部を狭窄して下の丸パイプ210bの上端部に嵌入固着させる方式である。この方式の場合、ジョイントが不要となるのでそれだけ製造原価を安くできるという利点がある。パイプシェルターS2Aにおいては、天井部T2Aの頂部U2Aにおいて頂部カバーが要らず、柱210〜260の構造的補強もワイヤーWにて行い、さらに2本の丸パイプを嵌入固着させて柱210〜260を形成しているのでジョイントが要らない。すなわち、製造原価的に最も安価に造れる構造となっている。なお、2本の丸パイプを嵌入固着させて柱とする方法は、当然実施例1の諸例にても用いることができるものである。
図16には、パイプシェルターS2Aと同様の頂部構造、即ち頂部カバーを用いない頂部構造を有し、平面視を正方形状としたパイプシェルターS2Bを示す。パイプシェルターS2Bの天井部T2Bは2本の丸パイプ140、150から構成され、丸パイプ140、150は山形に屈曲され、屈曲部の頂部140t、150tが扁平に潰され、そこにボルトB5が挿通されナットN5にて締結されて丸パイプ140、150が相互に固着されている。
このパイプシェルターS2Bを2基、一側面を共有させる形で連結した展開例が、図17に示すパイプシェルターS2Cである。パイプシェルターS2Cは平面視が長方形状となるが、天井部T2Cにおいて頂部U2Cが2つ構成されていて、上方向からの衝撃や荷重に対しては、パイプシェルターS2Bと同等の耐性を有している。パイプシェルターS2Bはこのようにして、任意の個数だけ、左右あるいは前後あるいは前後左右の方向に増殖連結させていくことが可能であるが、どれだけ連結しても、上方向からの衝撃や荷重に対する耐性は基本的にパイプシェルターS2Bと変わらない。
図18に示すのは、屋外にも設置でき、ガレージにも使えるように構成したパイプシェルターS2Dである。パイプシェルターS2Dの天井部T2Dは、3つの大アーチを構成する弧状に湾曲された丸パイプ161、162、163と2つの小アーチを構成するやはり弧状に湾曲された丸パイプ171、172、及び、丸パイプ161、162、163、171、172に直交する緩やかなアーチの丸パイプ180より構成されている。
丸パイプ161が丸パイプ180と交差する部分においては、両方の丸パイプが若干扁平化されてボルトB6とナットN6にて固着され頂部U2Daをなす。丸パイプ162が丸パイプ180と交差する部分においては、両方の丸パイプが若干扁平化されてボルトB6とナットN6にて固着され頂部U2Dbをなす。丸パイプ163が丸パイプ180と交差する部分においては、両方の丸パイプが若干扁平化されてボルトB6とナットN6にて固着され頂部U2Dcをなす。このように3つの頂部が形成されている。
図24に示すのは、本発明の実施例2のパイプシェルターS2Aにおいて、ジョイントを一切用いずに構成したパイプシェルターS2Aaである。パイプシェルターS2Aaにおいては、丸パイプの接続部分をすべて図15bに示す連結方式としたもので、上部の補強のために合成樹脂繊維製の平ベルトHDを周回緊締させている。ワイヤーWも用いられているが、この部分も無論平ベルトHDの周回緊締にて補強しても良い。
本発明の実施例3のパイプシェルターS3Aを図19〜図21に示す。パイプシェルターS3Aは、天井部T3Aの頂部U3Aの構成以外は実施例1のパイプシェルターS1Aと略同様であるので、以下には頂部U3Aの構成のみを詳しく説明する。パイプシェルターS3Aの頂部U3Aは、丸パイプ17、18、19と頂部カバー6から構成されている。丸パイプ17、18、19は図19、図21に見るように夫々が頂部U3Aにて山形に屈曲されているが、屈曲部分は潰されておらず、他の部分と直径は同一である。また、屈曲部分の頂部17t、18t、19tには、パイプシェルターS1Aの場合のような円孔は穿設されていない。すなわち、丸パイプ17、18、19の頂部17t、18t、19tは屈曲されているだけで、扁平化や円孔の穿設等の加工は一切なされていない状態である。
丸パイプ17、18、19は、図20に見るように、互いが食い違うように交差させられており、頂部17t、18t、19tが平面視で正三角形をなすように構成されている。これによって、丸パイプ17の頂部17tの下を丸パイプ19の頂部19tからやや左方に下った部分が通り、丸パイプ18の頂部18tの下を丸パイプ17の頂部17tからやや右前方に下った部分が通り、丸パイプ19の頂部19tの下を丸パイプ18の頂部18tからやや右後方に下った部分が通ることになるので、3本の丸パイプ17、18、19に囲繞された平面視が正三角形状の空間S1が生じている。
頂部カバー6は上カバー61と下カバー62から構成されている。上カバー61は図19、図22aに見るように帽子に似た形状で、平面視は略正6角形状である(図20a)。上カバー61には図22aに見るように、パイプ17の頂部17tを被覆するための盛上部617、パイプ18の頂部18tを被覆するための盛上部618、パイプ19の頂部19tを被覆するための盛上部619が形成されている。盛上部617〜619の高さはパイプ17〜19の頂部17t〜19tの位置に合わせて形成されているが、パイプ17〜19の頂部17t〜19tの高さはすべて同一となるので、上カバー61の中央部には高く盛り上がった平端部61aが形成され、平端部61aの中央にはセンターボルトB7が挿通される円孔H3aが穿設されている。
盛上部617〜619は、上カバー61の端部において弧状の開口部を夫々形成する。盛上部617によって形成される開口部617aは大きく、617bは小さい。盛上部618によって形成される開口部618aは大きく、618bは小さい。盛上部619によって形成される開口部619aは大きく、619bは小さい。また、上カバー51の周辺部にては、盛上部617〜619の夫々の中間の位置に周辺ボルトB8を通すための円孔H3bが合計6箇所穿設されている。
下カバー62は図19、図22bに見るように皿に似た形状で、平面視は上カバー61と同一の略正6角形状である。下カバー62にはパイプ17の頂部17tを被覆するための溝部627、パイプ18の頂部18tを被覆するための溝部628、パイプ19の頂部19tを被覆するための溝部629が形成されている。溝部627〜629は中央にいくほど浅く、周辺に行くほど深くなっている。
溝部627〜629は、下カバー62の端部において弧状の開口部を夫々形成する。溝部627によって形成される開口部627aは小さく、627bは大きい。溝部628によって形成される開口部628aは小さく、628bは大きい。溝部629によって形成される開口部629aは小さく、629bは大きい。下カバー62の中央にはセンターボルトB7を通すための円孔H4aが穿設されている。また、下カバー62の周辺部にては、溝部627〜629の夫々の中間の位置に周辺ボルトB8を通すための円孔H4bが合計6箇所穿設されている。
上カバー61と下カバー62は、その間にパイプ17〜19の頂部17t〜19tを挟着し、センターボルトB7とセンターナットN7、6個の周辺ボルトB8と6個の周辺ナットN8により締結されて用いられる(図19参照)。このように組付けた場合に、上カバー61と下カバー62がどのように組み合わさるかを、パイプ17〜19とセンターボルトB7とセンターナットN7、周辺ボルトB8と周辺ナットN8を省いた状態にて示せば図19b、図22cのとおりである。
すなわち、上カバー61の盛上部617の開口部617aと下カバー62の溝部627の開口部627aを合わせ、上カバー61の盛上部617の開口部617bと下カバー62の溝部627の開口部627bを合わせ、上カバー61の盛上部618の開口部618aと下カバー62の溝部628の開口部628aを合わせ、上カバー61の盛上部618の開口部618bと下カバー62の溝部628の開口部628bを合わせ、上カバー61の盛上部619の開口部619aと下カバー62の溝部629の開口部629aを合わせ、上カバー61の盛上部619の開口部619bと下カバー62の溝部629の開口部629bを合わせるように組付ける。
すると、開口部617aと開口部627aは合わさって楕円形状の開口部6Aaとなり、開口部617bと開口部627bは合わさって楕円形状の開口部6Abとなり、開口部618aと開口部628aは合わさって楕円形状の開口部6Baとなり、開口部618bと開口部628bは合わさって楕円形状の開口部6Bbとなり、開口部619aと開口部629aは合わさって楕円形状の開口部6Caとなり、開口部619bと開口部629bは合わさって楕円形状の開口部6Cbとなる。
開口部6Aa、6Abはパイプ17の頂部17tが頂部カバー6から露出する部分(2箇所)を強く挟着し、開口部6Ba、6Bbはパイプ18の頂部18tが頂部カバー6から露出する部分(2箇所)を強く挟着し、開口部6Ca、6Cbはパイプ19の頂部19tが頂部カバー6から露出する部分(2箇所)を強く挟着する。これにより、パイプ17〜19の頂部17t〜19tはカバー6の上カバー61と下カバー62をセンターボルトB7とセンターナットN7、6個の周辺ボルトB8と6個の周辺ナットN8によって締結することにより強く挟着されることになる。このようにして、天井部T3Aの組付けが完成する。
実施例3のパイプシェルターS3Aにては、頂部U3Aにおいて、前記のように丸パイプ17〜19が屈曲されているだけで扁平化等直径を変化させるような変形を受けておらず、またボルトを通すための円孔等も穿設されていない。このため、実施例1、実施例2のパイプシェルターに比較すると、頂部はさらに丈夫になり、上からの衝撃や荷重に強い構成となっている。
図23には、実施例3の他の形態の一例であるパイプシェルターS3Bを示す。パイプシェルターS3Bは図23aに見るように、平面視が正方形状であり、天井部T3Bの頂部U3Bは丸パイプ70、丸パイプ80の2本の丸パイプが夫々頂部70t、80tにて屈曲されて構成されている。丸パイプ70、80は双方ともに屈曲されているだけで扁平化等の直径を変える変形は受けておらず、また円孔等の穿設もされていない。
丸パイプ70、80の頂部70t、80tは上カバー71と下カバー72から成る頂部カバー7によって完全に被覆されている。丸パイプ70の頂部70tと丸パイプ80の頂部80tは、図22に見るように互いに絡みあうような配置で交差しており、頂部70tと頂部80tの間には空間S2が生まれている。この空間S2に貫通する形で、上カバー71の中央と下カバー72の中央をセンターボルトB9が貫き、下カバー72の下面にてナット9にて締結されている。また、4個の周辺ボルトB10と周辺ナットN10が等間隔に上カバー71と下カバー72の周辺部を締結している。これにより、丸パイプ70、80の頂部70t、80tは強固に固着された状態で安定的に頂部U3Aを形成する。
また、丸パイプ70の頂部70tがカバー7から露出するところでは、上カバー71の端部と下カバー72の端部が楕円状の開口部70a、70bを形成して強固に丸パイプ70を挟着し、丸パイプ80の頂部80tがカバー7から露出するところでは、上カバー71の端部と下カバー72の端部が楕円状の開口部80a、80bを形成して強固に丸パイプ80を挟着している。これにより丸パイプ70、80の頂部70t、80tはさらに強固に固着された状態となる。
図21に示すパイプシェルターS3Aも図23に示すパイプシェルターS3Bも、実施例1、2に記載した諸例と同じく連結して規模を大きく展開していくことは当然可能である。ただその際にも、単位ユニット(パイプシェルターS3A、S3B)ごとに頂部(U3A、U3B)が形成されて、この部分が上方向からの衝撃や荷重に対して強い耐性を有しているという構成上の特徴は不変である。
本発明は、従来のシェルターにおいて、鋼鉄製の頑丈な枠組みを用いれば耐衝撃性や耐荷重において性能が良くなるかわりに大掛かりとなり、基礎工事が必要であったり設置費用が嵩むなどで現実的ではない点、及び、軽快な丸パイプ製とすれば設置が簡単で費用も安くすむかわりに耐衝撃性や耐荷重において問題が生じる点、この矛盾する2点を合理的に解決する画期的なシェルターを提供するものとして、産業上の利用可能性の面にて高い評価を受けられるものであると考える次第である。
すなわち、本発明は、シェルターの天井部の構造に着目し、この部分を耐衝撃性や耐荷重において優秀な構造とすることを考えた。地震の際にシェルターに加わる力はもっぱら上方からのもの、すなわち家屋の天井や屋根の崩壊によるものであることを考えると、全体を均一に頑丈に造る必然性はあまりなく、上方からの力を集中して受け止めなくてはならない天井部を充分な耐衝撃性や耐荷重性をもって構成しておけば、実際の使用においては問題なくシェルターとしての役を果たせるものと考えた。
したがって、天井以外の部分においては、必要以上に頑丈な構成にすることなく、通常の金属製の丸パイプをジョイント等にて結合させた構成で充分である。そのかわりに、天井部分においては、丸パイプが集中する頂部をつくり、ここを上方に山形に盛上げることによって上方からの力をしっかりと受け止めることのできる構成とした。これにより天井部全体はトラス構造となるので、家屋の天井や屋根の崩壊による衝撃や荷重にも充分に耐えられるものである。
本発明は、このように、必要な部分とそれほどでもない部分をきちんと区別して、その必要性に見合った耐性を与えているので、全体としては軽快でシンプルであり、基礎工事も要らず、組み立ても家庭の主婦でも自力で行えるほどに簡易である。しかも部材はコンパクトにまとまるのでホームセンター等で販売し、自家用車で自宅に運ぶことも可能である。このように簡易で安価な製品にできるものでありながら、いざ震災という際には家族全員の命を守ることができ、さらにはその後も避難所として用いることができる。
さらに、本発明は、人間(老若男女を問わず)の避難所としてだけではなくペットや家畜の避難所としても充分に用いることができる。最近の報道によれば、避難所ではペットが飼えないので、ペットとのつらい別れを強いられる人も多いということであるが、本発明のパイプシェルターにおいては、場所が自宅の敷地内である関係上、ペットを本発明のパイプシェルターに持ち込んだとしても誰にも文句を言われることがない。さらには、小さなサイズのものを造ってペット専用のシェルターとすることもできるし、また、逆に大きなサイズのものを造れば牛等の大型の家畜のシェルターとしても用いることができる。
さらには、本発明は、屋内に限らず屋外にも簡単に設置可能であり、形状をガレージタイプとしておけば通常の場合にはガレージとして用いることもできる。このように、地震の発生時だけではなく、通常時にも有効に利用できる形態にできるのも本発明の大きな特徴であり、総合的に考えて、産業上の利用可能性は非常に有為なものであるということができる。
11 丸パイプ
110 丸パイプ
110t 頂部
11t 頂部
12 丸パイプ
120 丸パイプ
120t 頂部
12t 頂部
13 丸パイプ
130 丸パイプ
130t 頂部
13t 頂部
14 丸パイプ
140 丸パイプ
140t 頂部
15 丸パイプ
150 丸パイプ
150t 頂部
16 丸パイプ
161 丸パイプ
162 丸パイプ
163 丸パイプ
17 丸パイプ
17t 頂部
171 丸パイプ
172 丸パイプ
180 丸パイプ
18 丸パイプ
18t 頂部
19 丸パイプ
19t 頂部
2 柱
21 柱
210 柱
210a 丸パイプ
210b 丸パイプ
220 柱
230 柱
240 柱
250 柱
260 柱
21a 丸パイプ
21b 丸パイプ
22 柱
22a 丸パイプ
22b 丸パイプ
23 柱
23a 丸パイプ
23b 丸パイプ
24 柱
24a 丸パイプ
24b 丸パイプ
25 柱
25a 丸パイプ
25b 丸パイプ
26 柱
26a 丸パイプ
26b 丸パイプ
31 梁
32 梁
33 梁
34 梁
35 梁
36 梁
41 横桟
42 横桟
43 横桟
44 横桟
45 横桟
46 横桟
5 頂部カバー
50 頂部カバー
501 頂部カバー
502 頂部カバー
51 上カバー
511 盛上部
511a 開口部
511b 開口部
512 盛上部
512a 開口部
512b 開口部
513 盛上部
513a 開口部
513b 開口部
52 下カバー
521 溝部
521a 開口部
521b 開口部
522 溝部
522a 開口部
522b 開口部
523 溝部
523a 開口部
523b 開口部
5Aa 開口部
5Ab 開口部
5Ba 開口部
5Bb 開口部
5Ca 開口部
5Cb 開口部
6 頂部カバー
61 上カバー
617 盛上部
617a 開口部
617b 開口部
618 盛上部
618a 開口部
618b 開口部
619 盛上部
619a 開口部
619b 開口部
61a 平坦部
62 下カバー
627 溝部
627a 開口部
627b 開口部
628 溝部
628a 開口部
628b 開口部
629 溝部
629a 開口部
629b 開口部
6Aa 開口部
6Ab 開口部
6Ba 開口部
6Bb 開口部
6Ca 開口部
6Cb 開口部
7 頂部カバー
70 丸パイプ
70a 開口部
70b 開口部
70t 頂部
71 上カバー
72 下カバー
80 丸パイプ
80a 開口部
80b 開口部
80t 頂部
B1 センターボルト
B2 周辺ボルト
B3 床ボルト
B4 ボルト
B5 ボルト
B6 ボルト
B7 センターボルト
B8 周辺ボルト
B9 センターボルト
B10 周辺ボルト
BH ボルト凹部
C カバー布
EQ 通信端末
F 床
F1A 床部
FC フック
JA ジョイント
JA1 円筒
JA2 円筒
JA3 円筒
JA4 円筒
JB ジョイント
JB1 円筒
JB2 円筒
JB3 円筒
JB4 円筒
H11 円孔
H1a 円孔
H1b 円孔
H12 円孔
H13 円孔
H2a 円孔
H2b 円孔
H3a 円孔
H3b 円孔
H4a 円孔
H4b 円孔
HD 平ベルト
HG 箱
HP 袋
N1 センターナット
N2 周辺ナット
N3 床ナット
N4 ナット
N5 ナット
N6 センターナット
N7 周辺ナット
N8 センターナット
N9 周辺ナット
S1 空間
S1A パイプシェルター
S1B パイプシェルター
S1C パイプシェルター
S1D パイプシェルター
S1E パイプシェルター
S1F パイプシェルター
S1G パイプシェルター
S2 空間
S2A パイプシェルター
S2Aa パイプシェルター
S2B パイプシェルター
S2C パイプシェルター
S2D パイプシェルター
S3A パイプシェルター
S3B パイプシェルター
SK S字状吊具
SP 非常災害用拡声器
T1A 天井部
T1E 天井部
T2A 天井部
T2B 天井部
T2C 天井部
T2D 天井部
T3A 天井部
T3B 天井部
U1A 頂部
U2A 頂部
U2C 頂部
U2Da 頂部
U2Db 頂部
U2Dc 頂部
U3A 頂部
U3B 頂部
W ワイヤー
W2a フック
W2b フック
W3 長さ調節機構
WS 係止部材
WS1 本体
WS2 把手
WS2a 上部
WS2b 下部
W ワイヤー
w ワッシャ
















Claims (4)

  1. 金属製の丸パイプから構成されたシェルターであって、
    天井部が複数本の丸パイプを組み合わせて構成されており、夫々の丸パイプは中間部が山形に屈曲され、複数本の丸パイプの屈曲部分が一箇所に集められて天井部の頂部をなし、
    複数本の丸パイプの屈曲部分は夫々が頂部において扁平化されて重ねられ、
    頂部全体を上下から挟み込むように被覆する頂部カバーが設けられ、該頂部カバーは頂部を上から被覆する上カバーと頂部を下から被覆する下カバーから構成され、
    上カバーの中央と下カバーの中央には円孔が穿設されており、
    複数本の丸パイプの屈曲部分の頂部にも円孔が穿設されており、
    上カバーの中央の円孔と複数本の丸パイプの屈曲部分の頂部の円孔と下カバーの中央の円孔は垂直方向に重ねられ、ボルトが貫通されてナットによって緊締され、
    上カバーの周辺部と下カバーの周辺部は当接されて複数の円孔が穿設され該複数の円孔にボルトナットが挿通されて緊締され、
    複数本の丸パイプが頂部カバーから露出される部分においては上カバーあるいは下カバーあるいは上カバーと下カバーの両方に丸パイプを挟着するための曲線状凹部が設けられていて、上記中央と周辺部のボルトナットをすべて緊締することにより丸パイプは頂部カバーから露出される部分において上記曲線状凹部に強く挟着されて複数本の丸パイプの全体が安定的な構造となって天井部分を形成する
    ことを特徴とするパイプシェルター。
  2. 金属製の丸パイプから構成されたシェルターであって、
    天井部が複数本の丸パイプを組み合わせて構成されており、夫々の丸パイプは中間部が山形に屈曲され、複数本の丸パイプの屈曲部分が一箇所に集められて天井部の頂部をなし、
    複数本の丸パイプの屈曲部分は夫々が頂部において扁平化されて重ねられ、
    複数本の丸パイプの屈曲部分の頂部に円孔が穿設されており、該円孔に、ボルトが貫通されてナットによって緊締され、
    該ボルトナットを緊締することにより複数本の丸パイプの全体が安定的な構造となって天井部を形成し、
    柱の中間部に係止部材を夫々固着し、隣接する柱の係止部材間にワイヤーを緊張状態にて張設することにより、横桟が担っていた構造の補強効果を代替させるものであり、
    係止部材は、柱の曲率に合わせて平面視が円弧状に成形された正面視が小判状の本体の表面に、把手が突設固着されており、把手は正面視に見るように上部が左方に伸ばされ、下部が右方に伸ばされた形状で上端と下端が本体の表面に一体に固着されており、ワイヤー左端のフックを係止部材の把手の下部に係止させ、隣接するワイヤーの右端のフックを係止部材の把手の上部に係止させて使用する
    ことを特徴とするパイプシェルター。
  3. 金属製の丸パイプから構成されたシェルターであって、
    天井部が複数本の丸パイプを組み合わせて構成されており、夫々の丸パイプは中間部が山形に屈曲され、複数本の丸パイプの屈曲部分が一箇所に集められて天井部の頂部をなし、
    複数本の丸パイプの屈曲部分は夫々が頂部においても扁平化されておらず、複数本の丸パイプの頂部が互いにずらされるように組み合わされて複数本の丸パイプの頂部に囲繞された空間が保持されるように構成され、
    頂部全体を上下から挟み込むように被覆する頂部カバーが設けられ、該頂部カバーは頂部を上から被覆する上カバーと頂部を下から被覆する下カバーから構成され、
    上カバーの中央と下カバーの中央には円孔が穿設されており、
    上カバーの中央の円孔と複数本の丸パイプの頂部に囲繞された空間と下カバーの中央の円孔は垂直方向に重ねられ、上からボルトが貫通されて下カバーの下においてナットによって緊締され、
    上カバーの周辺部と下カバーの周辺部は当接されて複数の円孔が穿設され該複数の円孔にボルトナットが挿通されて緊締され、
    複数本の丸パイプが頂部カバーから露出される部分においては上カバーあるいは下カバーあるいは上カバーと下カバーの両方に丸パイプを挟着するための曲線状凹部が設けられていて、上記中央と周辺部のボルトをすべて緊締することにより丸パイプは頂部カバーから露出される部分において上記曲線状凹部に強く挟着されて複数本の丸パイプの全体が安定的な構造となって天井部分を形成する
    ことを特徴とするパイプシェルター。
  4. 柱となる丸パイプの下端部は平板状にあるいは丸パイプの直径の半分程度まで潰された状態にて扁平化されてパイプシェルター全体の内側方向に屈曲されて平板状の先端部が床ナットの厚さだけ持ち上げられて床取付部となり、該床取付部に床ボルトの頭が隠れる深さのボルト凹部が刻設された床あるいは床を支える構造物が固着されていることを特徴とする請求項1あるいは請求項3に記載のパイプシェルター。
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