JP4145917B2 - 構造体ユニットおよびこの構造体ユニットを備えた建屋 - Google Patents

構造体ユニットおよびこの構造体ユニットを備えた建屋 Download PDF

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Description

本発明は、建屋の骨組みとして用いられる構造体ユニットおよびこの構造体ユニットを柱や梁等の骨組みとして備えた建屋に関し、とりわけ、少ない部材でかつ強度が大きく、地震等に対する耐性が強い構造体ユニットおよびこの構造体ユニットを骨組みとして備えた建屋に関する。
従来より、建屋の骨組みとして用いられる建築用構造体ユニットとして様々な種類のものが知られている(例えば、特許文献1等参照)。このような建築用構造体ユニットは、建屋の天井や各階フロア、壁等を支持するための柱や梁等として用いられる。
また、近年では、耐震性能の優れた建築用構造体ユニットが開発されている(例えば、特許文献2、3等参照)。例えば特許文献2に開示される構造体ユニットによれば、複数階を有する耐震壁構造体の下階にラーメン骨組を連層的に配置しながらも、設計上最適な水平剛性の調整が容易となり、耐震性能の優れたものとすることができる。
特開2002−167857号公報 特開2001−214635号公報 特開2001−234642号公報
ところで、最近では、コストパフォーマンスの観点から、強度を十分に保ちながらも架構部材の数量を必要最小限とした構造体ユニットが求められている。このような構造体ユニットを構築するためには、架構部材の一部として軸方向に引張り力が作用されるワイヤ等の引張り部材を用いることが有効であるが、従来の構造体ユニットにおいてはこのような引張り部材を有効活用したものはなかった。
また、地震等の災害発生時において仮設住宅や仮設テントを構築する場合、このような仮設住宅等に使用される建築用構造体ユニットはできるだけ少ない部材でかつ強度の強いものが求められている。さらに、大地震への備えとして構造体ユニットの強度を大きくすることにより地震等に対する耐性を強くすることが望まれている。とりわけ、仮設住宅等に構造体ユニットを使用した場合は、本震後における余震に耐えうる構造とすることが必要とされる。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、少ない部材で構成することができるとともに、強度を大きくすることができ、地震等に対する耐性を強くすることができる構造体ユニットおよびこのような構造体ユニットを備えた建屋を提供することを目的とする。
本発明は、頂点、底部三点ならびに頂点と底部各点とを結ぶ三本の棒部材を各々が有する一対の三角錐構造体を備え、各三角錐構造体は、頂点を上方に向けた下方三角錐構造体と、頂点を下方に向けた上方三角錐構造体からなり、前記上方三角錐構造体と下方三角錐構造体との頂点同士が互いに連結され、上方から真下方向にみて前記上方三角錐構造体の各底部三点は前記下方三角錐構造体の隣り合う底部各点間に位置し、前記上方三角錐構造体の各々の底部各点は、前記下方三角錐構造体における近傍の底部二点に引張り部材により連結され、前記各三角錐構造体の底部各点は互いに引張り部材により連結されていることを特徴とする構造体ユニットである。
このような構造体ユニットによれば、当該構造体ユニットは一対の三角錐構造体をいわゆる鼓形状に組み合わせたものとなっているので、使用される棒部材および引張り部材の数量を必要最小限に抑えることができ、このため建屋の容積を有効に利用することができる。また、一対の三角錐構造体の各頂点から底部三点にそれぞれ延びる棒部材には軸方向に圧縮力のみがかかるとともに各三角錐構造体の底部三点間を連結する引張り部材ならびに上方三角錐構造体の底部各点と下方三角錐構造体の底部各点とを接続する引張り部材はそれぞれ軸方向に引張り力を受けるような構成となっているので、構造体ユニット自体の強度を大きくすることができ、地震等に対する耐性を強くすることができる。
なお、このような構造体ユニットは主に建築用の構造体として用いられるが、このことに限定されることはなく、例えば建築物以外の骨組みとしても用いることができる。
本発明の構造体ユニットにおいては、前記下方三角錐構造体の頂点は上方三角錐構造体の頂点よりも上方に設けられ、前記上方三角錐構造体の頂点および下方三角錐構造体の頂点は連結部により互いに連結され、この連結部は、下方三角錐構造体の頂点に固定された雌ネジ部材と、上方三角錐構造体の頂点に接続されるとともに下方から前記雌ネジ部材に締め付けることができる雄ネジ部材とを有することが好ましい。
このような構造体ユニットによれば、当該構造体ユニットの構築を行う際に、作業員は例えば床面等に立った状態で下方から雄ネジ部材の雌ネジ部材への締め付けを行うことができ、この作業員の負担を軽減することができる。
あるいは、本発明の構造体ユニットにおいては、前記上方三角錐構造体の頂点は下方三角錐構造体の頂点よりも上方に設けられ、前記上方三角錐構造体の頂点および下方三角錐構造体の頂点は連結部により互いに連結され、この連結部は、上方三角錐構造体の頂点に固定された第1の固定部材と、下方三角錐構造体の頂点に固定された第2の固定部材と、第1の固定部材および第2の固定部材を接続する接続部材とを有することが好ましい。
あるいは、各三角錐構造体における三本の棒部材の頂点側端部は互いに離間するとともにこの頂点側端部の近傍において互いに接続されており、上方三角錐構造体の各棒部材の頂点側端部は下方三角錐構造体の隣り合う二本の棒部材の頂点側端部の間に位置するよう当該上方三角錐構造体の各棒部材の頂点側端部近傍部分および下方三角錐構造体の各棒部材の頂点側端部近傍部分が接続されていることが好ましい。
あるいは、上方三角錐構造体の各棒部材および下方三角錐構造体の対応する各棒部材は直線状に延びるよう互いに連結されて三本の棒部材組合せ体を構成しており、各棒部材組合せ体は、その中央部分において互いに結束されていることが好ましい。
あるいは、前記上方三角錐構造体の頂点は下方三角錐構造体の頂点よりも上方に設けられ、前記上方三角錐構造体の頂点および下方三角錐構造体の頂点は連結部により互いに連結され、この連結部は、上方三角錐構造体の各棒部材および下方三角錐構造体の各棒部材が嵌め込み可能な6つの孔部を有することが好ましい。
本発明は、上述の構造体ユニットを骨組みとして備えたことを特徴とする建屋である。
このような建屋によれば、上述の構造体ユニットを柱や梁等の骨組みとして用いているので、この構造体ユニットに使用される圧縮棒部材および引張り部材の数量を必要最小限に抑えることができることにより建屋の容積を有効に利用することができ、また、この建屋の強度を大きくすることができ、このため地震等に対する耐性を強くすることができる。
本発明の構造体ユニットによれば、当該構造体ユニット自体を少ない部材で構成することができるとともに、その強度を大きくすることができ、地震等に対する耐性を強くすることができる。
また、本発明の建屋によれば、上述の構造体ユニットを骨組みとして用いているので、建屋の容積を有効に利用することができるとともに、その強度を大きくすることができ、地震等に対する耐性を強くすることができる。
第1の実施の形態
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。本実施の形態は、例えば仮設住宅や仮設テント等の建屋の骨組みとして用いられる建築用構造体ユニットに係るものである。図1は、本実施の形態の構造体ユニットの構成を示す斜視図である。
図1に示すように、構造体ユニット10は、地面等の床面に底面が設置され頂点を上方に向けた下方三角錐構造体30と、この下方三角錐構造体30の上方に設けられ頂点を下方に向けた上方三角錐構造体20と、上方三角錐構造体20の頂点および下方三角錐構造体30の頂点を連結する連結部50とを備えている。
以下、このような構造体ユニット10の各構成要素の詳細について説明する。
上方三角錐構造体20は、頂点25および底部三点26a、26b、26cを有している。具体的には、上方三角錐構造体20は、三角錐の頂点25から底部三点26a、26b、26cに向かって延びる三本の棒部材20a、20b、20cを有している。また、上方三角錐構造体20の底部各点26a、26b、26c間は互いに例えばワイヤからなる引張り部材21a、21b、21cによりそれぞれ連結されている。
同様に、下方三角錐構造体30は、頂点35および底部三点36a、36b、36cを有している。具体的には、下方三角錐構造体30は、三角錐の頂点35から底部三点36a、36b、36cに向かって延びる三本の棒部材30a、30b、30cを有している。また、下方三角錐構造体30の底部各点36a、36b、36c間は互いに例えば引張り部材31a、31b、31cによりそれぞれ連結されている。
図1に示すように、下方三角錐構造体30の頂点35は上方三角錐構造体20の頂点25よりも上方に設けられている。
ここで、上方三角錐構造体20の各棒部材20a、20b、20cおよび下方三角錐構造体30の各棒部材30a、30b、30cは軸方向において圧縮力のみを受ける圧縮材として用いられ、例えば金属パイプ、木材等から構成されている。
一方、上方三角錐構造体20の各引張り部材21a、21b、21cおよび下方三角錐構造体30の各引張り部材31a、31b、31cは引張り力を受ける引張り材として用いられ、例えばワイヤ等から構成されている。
上方三角錐構造体20および下方三角錐構造体30の位置関係について説明すると、図1の上方から真下方向にみて、上方三角錐構造体20の頂点25および下方三角錐構造体30の頂点35は鉛直線上で一致するとともに、上方三角錐構造体20の各々の底部各点26a、26b、26cは、下方三角錐構造体30の隣り合う底部各点36a、36b、36cの中間に位置するようになっている。具体的に説明すると、図1の上方から真下方向にみて、上方三角錐構造体20の底面三角形の例えば頂点26aは、下方三角錐構造体30の底部各点36a、36b、36cのいずれかと一致するのではなく、頂点36b、36cの中間に位置することとなる。同様に、上方三角錐構造体20の底面三角形の頂点26bは下方三角錐構造体30の底面三角形の頂点36c、36aの中間に位置し、また、上方三角錐構造体20の底面三角形の頂点26cは下方三角錐構造体30の底面三角形の頂点36a、36bの中間に位置している。
そして、上方三角錐構造体20の各々の底部各点26a、26b、26cは、それぞれ下方三角錐構造体30における近傍の底部二点に引張り部材40a、40b、40c、40d、40e、40fにより連結されている。具体的には、上方三角錐構造体20の底面三角形の頂点26aと、下方三角錐構造体30における近傍の底部二点36b、36cとは、それぞれ引張り部材40a、40bにより連結されている。同様に、上方三角錐構造体20の底面三角形の頂点26bと、下方三角錐構造体30における近傍の底部二点36a、36cとは、それぞれ引張り部材40c、40dにより連結されており、また、上方三角錐構造体20の底面三角形の頂点26cと、下方三角錐構造体30における近傍の底部二点36a、36bとは、それぞれ引張り部材40e、40fにより連結されている。
各引張り部材40a、40b、40c、40d、40e、40fは引張り力を受ける引張り材として用いられ、例えばワイヤ等から構成されている。
前述のように、上方三角錐構造体20の頂点25および下方三角錐構造体30の頂点35を連結する連結部50が配設されている。
この連結部50は、上方三角錐構造体20の各棒部材20a、20b、20cをそれぞれ連結する第1の板状部材50aと、下方三角錐構造体30の各棒部材30a、30b、30cをそれぞれ連結する第2の板状部材50bを有しており、第2の板状部材50bには雌ネジ部材50dが取り付けられている。一方、第1の板状部材50aの中心部には貫通孔が設けられており、細長形状の雄ネジ部材50cをこの貫通孔に下方から挿入することができるようになっている。第1の板状部材50aの貫通孔を貫通する雄ネジ部材50cは、図1に示すように下方から雌ネジ部材50dに対して締め付け可能となっている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
具体的には、構造体ユニット10の構築方法について説明する。
まず、上方三角錐構造体20および下方三角錐構造体30をそれぞれ準備する。上方三角錐構造体20の構築方法について具体的に説明すると、最初に第1の板状部材50aに三本の棒部材20a、20b、20cをカメラの三脚のように取り付け、そして各棒部材20a、20b、20cの先端部分(底部各点26a、26b、26c)同士を引張り部材21a、21b、21cにより連結させる。
下方三角錐構造体30も同様の方法で構築する。この際に、第2の板状部材50bに雌ネジ部材50dを予め固定しておく。このようにして上方三角錐構造体20および下方三角錐構造体30が準備される。
次に、上方三角錐構造体20の底部三点26a、26b、26cと、下方三角錐構造体30の底部三点36a、36b、36cとを引張り部材40a、40b、40c、40d、40e、40fにより連結させる。この際に、引張り部材40a、40b、40c、40d、40e、40fは緩んだ状態で両端が各底部三点26a、26b、26c、36a、36b、36cに取り付けられている。
次に、建屋の設置対象となる床面に対して下方三角錐構造体30を配設する。この際に、頂点35が上方を向くようにする。そして、頂点25が下方を向くよう上方三角錐構造体20を持ち上げ、この上方三角錐構造体20の頂点25に設けられた第1の板状部材50aの貫通孔に雄ネジ部材50dを通す。そして、下方三角錐構造体30の頂点35および上方三角錐構造体20の頂点25同士が接近するよう上方三角錐構造体20を上方に移動させ、両頂点25、35が十分に接近したときに雄ネジ部材50dを雌ネジ部材50cに締め付ける。このようにして、下方三角錐構造体30の頂点35および上方三角錐構造体20の頂点25が連結部50により連結される。
このような雄ネジ部材50dを雌ネジ部材50cに締め付ける過程において、緩んだ状態にある各引張り部材40a、40b、40c、40d、40e、40fには次第に引張り力が加えられるようになる。そして、ある程度雄ネジ部材50dを雌ネジ部材50cに締め付けると、各引張り部材40a、40b、40c、40d、40e、40fに大きな引張り力が加えられることとなってこれ以上雄ネジ部材50dを雌ネジ部材50cに締め付けることができないようになる。この際に、各引張り部材21a、21b、21c、31a、31b、31cにも引張り力がかかるようになる。
ここで、下方三角錐構造体30において床面に対する頂点35の高さは作業員の身長よりも十分に大きい場合があるが、上述の連結部50を用いることにより作業員は床面に立った状態で、あるいは踏み台に乗った状態で下方から雄ネジ部材50cの雌ネジ部材50dへの締め付けを行うことができ、この作業員の負担を軽減することができる。
このようにして、最終的に各引張り部材40a、40b、40c、40d、40e、40fに引張り力が加えられた構造体ユニット10を構築することができる。
以上のように本実施の形態の構造体ユニット10によれば、圧縮材からなる三本の棒部材20a、20b、20cを有する下方三角錐構造体30と、圧縮材からなる三本の棒部材30a、30b、30cを有する上方三角錐構造体20とからなり、上方三角錐構造体20と下方三角錐構造体30の頂点25、35同士が互いに連結されている。しかも、上方三角錐構造体20の各々の底部各点26a、26b、26cは下方三角錐構造体30における近傍の底部二点に引張り部材40a、40b、40c、40d、40e、40fにより連結されるとともに、各三角錐構造体20、30の底部各点26a、26b、26cおよび36a、36b、36cは互いに引張り部材21a、21b、21cおよび31a、31b、31cにより連結されている。このように、構造体ユニット10は一対の三角錐構造体20、30をいわゆる鼓形状に組み合わせたものであるので、使用される圧縮棒部材および引張り部材の数量を必要最小限に抑えることができ、構造体ユニット10を少ない部材で構成することができる。また、頂点25、35から底部三点26a、26b、26c、36a、36b、36cにそれぞれ延びる棒部材20a、20b、20c、30a、30b、30cには軸方向に圧縮力がかかるとともに底部三点26a、26b、26c、36a、36b、36c間を連結する引張り部材40a、40b、40c、40d、40e、40fならびに引張り部材21a、21b、21c、31a、31b、31cには軸方向に引張り力を受けるような構成となっている。このような構成により、雄ネジ部材50cの締め付け加減で各圧縮棒部材にプレストレスを掛けることができ、構造体ユニット10の強度を大きくすることができ、地震等に対する耐性を強くすることができる。
また、上方三角錐構造体20の頂点25および下方三角錐構造体30の頂点35は連結部50により互いに連結され、この連結部50は、下方三角錐構造体30の頂点35に固定された雌ネジ部材50dと、上方三角錐構造体20の頂点25に接続されるとともに下方から雌ネジ部材50dに締め付けることができる雄ネジ部材50cとを有しているので、構造体ユニット10の構築を行う際に、作業員は床面等に立った状態で下方から雄ネジ部材50cの雌ネジ部材50dへの締め付けを行うことができ、この作業員の負担を軽減することができる。
本実施の形態による構造体ユニットは、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。
例えば、圧縮材として用いられる棒部材20a、20b、20cおよび棒部材30a、30b、30cとしては、1本の細長い円筒形の金属パイプ等を用いる代わりに、各々の棒部材について同径の7本の細長い円筒形の金属パイプを準備し、中心となる1本の金属パイプの外周面を6本の金属パイプで覆い、これらの7本の金属パイプをワイヤ等で括ったパイプ組合せ体を用いてもよい。
このような7本の金属パイプをワイヤ等で括ったパイプ組合せ体を圧縮材として用いた場合には、当該圧縮材を安価かつ頑丈なものとすることができる。
第2の実施の形態
以下、図面を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。図2は、本実施の形態の構造体ユニットの構成を示す斜視図である。
図2に示す構造体ユニット11は、上方三角錐構造体の頂点および下方三角錐構造体の頂点を連結する連結部の構成が異なるのみであり、他は実質的に図1に示す第1の実施の形態と同様の構成を有している。
図2に示す本実施の形態において、図1に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
以下、本実施の形態の構造体ユニット11の構成について詳述する。
図2に示すように、上方三角錐構造体20の頂点25は下方三角錐構造体30の頂点35よりも上方に配置されている。
そして、この構造体ユニット11には、上方三角錐構造体20の頂点25および下方三角錐構造体30の頂点35を連結する連結部51が配設されている。
この連結部51は、上方三角錐構造体20の各棒部材20a、20b、20cをそれぞれ連結する第1の板状部材51aと、下方三角錐構造体30の各棒部材30a、30b、30cをそれぞれ連結する第2の板状部材51bを有しており、第1の板状部材51aおよび第2の板状部材51bは接続部材51cにより接続されている。この接続部材51cは、例えば第1の板状部材51aの中心に設けられた貫通孔および第2の板状部材51bの中心に設けられた貫通孔をそれぞれ通過する雄ネジ部材と、この雄ネジ部材を第1の板状部材51aおよび第2の板状部材51bにそれぞれ固定する雌ネジ部材とから構成されている。
また、本実施の形態の構造体ユニット11においては、各引張り部材40a、40b、40c、40d、40e、40fの一端は直接的に棒状部材30a、30b、30cの端部に取り付けられるのではなく、フック付テンション調整器41a、41b、41c、41d、41e、41fを介して接続されている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
具体的には、構造体ユニット11の構築方法について説明する。
まず、上方三角錐構造体20および下方三角錐構造体30を第1の実施の形態と同様の方法でそれぞれ準備する。次に、引張り部材40a、40b、40c、40d、40e、40fを各棒部材間に掛ける前に、連結部51により上方三角錐構造体20の頂点25および下方三角錐構造体30の頂点35を連結する。この際に、上方三角錐構造体20の頂点25が下方三角錐構造体30の頂点35よりも上方に位置するようにする。
その後、各引張り部材40a、40b、40c、40d、40e、40fを上方三角錐構造体20の底部三点26a、26b、26cおよび下方三角錐構造体30の底部三点36a、36b、36c間に張架する。この際に、各引張り部材40a、40b、40c、40d、40e、40fの一端にフック付テンション調整器41a、41b、41c、41d、41e、41fを取り付け、このフック付テンション調整器41a、41b、41c、41d、41e、41fを棒部材30a、30b、30cの端部に取り付ける。ここで、フック付テンション調整器41a、41b、41c、41d、41e、41fを用いることにより引張り部材40a、40b、40c、40d、40e、40fに引張り力を加えることができるようになる。
このようにして、最終的に各引張り部材40a、40b、40c、40d、40e、40fに引張り力が加えられた構造体ユニット11を構築することができる。
第3の実施の形態
以下、図面を参照して本発明の第3の実施の形態について説明する。図3は、本実施の形態の構造体ユニットの構成を示す斜視図である。
図3に示す構造体ユニット12は、上方三角錐構造体の頂点および下方三角錐構造体の頂点を連結する連結部が設けられている代わりに、各三角錐構造体の頂点付近の棒部材が互いに連結されたような構成となっている点が異なるのみであり、他は実質的に図1に示す第1の実施の形態と同様の構成を有している。
図3に示す本実施の形態において、図1に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
以下、本実施の形態の構造体ユニット12の構成について詳述する。
図3に示すように、下方三角錐構造体30における三本の棒部材30a、30b、30cの頂点側端部30p、30q、30rは互いにわずかに離間するとともにこの頂点側端部30p、30q、30rの近傍において結束により互いに接続されている。
また、上方三角錐構造体20も下方三角錐構造体30と同様の構成となっている。すなわち、上方三角錐構造体20における三本の棒部材20a、20b、20cの頂点側端部20p、20q、20rは互いにわずかに離間するとともにこの頂点側端部20p、20q、20rの近傍において結束等により互いに接続されている。
そして、上方三角錐構造体20の各棒部材20a、20b、20cの頂点側端部20p、20q、20rの近傍部分と、下方三角錐構造体30の各棒部材30a、30b、30cの頂点側端部30p、30q、30rの近傍部分とがたがいちがいに乗り合う形で接続されることにより、上方三角錐構造体20の頂点25および下方三角錐構造体30の頂点35が互いに連結されている。
この際に、上方三角錐構造体20の棒部材20aの頂点側端部20pはひとりでに下方三角錐構造体30の隣り合う二本の棒部材30b、30cの頂点側端部30q、30rの間に位置している。同様に、上方三角錐構造体20の棒部材20bの頂点側端部20qはひとりでに下方三角錐構造体30の隣り合う二本の棒部材30a、30cの頂点側端部30p、30rの間に位置しており、また、上方三角錐構造体20の棒部材20cの頂点側端部20rはひとりでに下方三角錐構造体30の隣り合う二本の棒部材30a、30bの頂点側端部30p、30qの間に位置している。
また、本実施の形態の構造体ユニット12においては、各引張り部材40a、40b、40c、40d、40e、40fの一端は直接的に棒状部材30a、30b、30cの端部に取り付けられるのではなく、フック付テンション調整器41a、41b、41c、41d、41e、41fを介して接続されている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
具体的には、構造体ユニット12の構築方法について説明する。
まず、上方三角錐構造体20および下方三角錐構造体30を第1の実施の形態と同様の方法でそれぞれ準備する。この際に、上方三角錐構造体20の三本の棒部材20a、20b、20cに係る頂点側端部20p、20q、20rの近傍部分を互いに連結させておき、また下方三角錐構造体30における三本の棒部材30a、30b、30cに係る頂点側端部30p、30q、30rの近傍部分も互いに連結させておく。
次に、引張り部材40a、40b、40c、40d、40e、40fを各棒部材間に掛ける前に、上方三角錐構造体20の頂点25および下方三角錐構造体30の頂点35の連結を行う。この際に、上方三角錐構造体20の頂点25が下方三角錐構造体30の頂点35よりも上方に位置するようにする。
具体的には、上方三角錐構造体20の各棒部材20a、20b、20cの頂点側端部20p、20q、20rの近傍部分、および、下方三角錐構造体30の各棒部材30a、30b、30cの頂点側端部30p、30q、30rの近傍部分をそれぞれ結束させ、上方三角錐構造体20の頂点25および下方三角錐構造体30の頂点35を連結させる。
その後、各引張り部材40a、40b、40c、40d、40e、40fを上方三角錐構造体20の底部三点26a、26b、26cおよび下方三角錐構造体30の底部三点36a、36b、36c間に張架する。この際に、各引張り部材40a、40b、40c、40d、40e、40fの一端にフック付テンション調整器41a、41b、41c、41d、41e、41fを取り付け、このフック付テンション調整器41a、41b、41c、41d、41e、41fを棒部材30a、30b、30cの端部に取り付ける。ここで、フック付テンション調整器41a、41b、41c、41d、41e、41fを用いることにより引張り部材40a、40b、40c、40d、40e、40fに引張り力を加えることができるようになる。
このようにして、最終的に各引張り部材40a、40b、40c、40d、40e、40fに引張り力が加えられた構造体ユニット12を構築することができる。
第4の実施の形態
以下、図面を参照して本発明の第4の実施の形態について説明する。図4は、本実施の形態の構造体ユニットの構成を示す斜視図である。
図4に示す構造体ユニット13は小規模、簡易な建築用のものである。この構造体ユニット13は、上方三角錐構造体の頂点および下方三角錐構造体の頂点を連結する連結部が設けられている代わりに、上方三角錐構造体の棒部材および下方三角錐構造体の対応する各棒部材が直線状に延びるよう互いに連結されて三本の棒部材組合せ体を構成している点が異なるのみであり、他は実質的に図1に示す第1の実施の形態と同様の構成を有している。
図4に示す本実施の形態において、図1に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
以下、本実施の形態の構造体ユニット13の構成について詳述する。
図4に示すように、構造体ユニット13において、上方三角錐構造体20の棒部材20aおよび下方三角錐構造体30の棒部材30aは直線状に延びるよう互いに連結されて棒状の棒部材組合せ体22aを構成している。同様に、上方三角錐構造体20の棒部材20bおよび下方三角錐構造体30の棒部材30bは直線状に延びるよう互いに連結されて棒状の棒部材組合せ体22bを構成しており、また、上方三角錐構造体20の棒部材20cおよび下方三角錐構造体30の棒部材30cは直線状に延びるよう互いに連結されて棒状の棒部材組合せ体22cを構成している。
そして、各棒部材組合せ体22a、22b、22cは、それぞれの中央部分において接続部材52により互いに結束されている。このようにして、三本の棒部材組合せ体22a、22b、22cにより一対の三角錐構造体20、30が形成されるようになる。
本実施の形態においては、図4に示すように各棒部材組合せ体22a、22b、22cの両端にはフックが設けられている。そして、引張り部材40a、40b、40c、40d、40e、40fは前述の各フックに掛けられる一本のロープで形成されており、このロープの一端は棒部材組合せ体22aの端部に固定されるとともにロープの他端はフック付テンション調整器41fにより棒部材組合せ体22aの同じ端部に接続されている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
具体的には、構造体ユニット13の構築方法について説明する。
まず、三本の棒部材組合せ体22a、22b、22cを準備し、これらの棒部材組合せ体22a、22b、22cを互いに連結させる作業を最初に行う。具体的には、鼓形状となるよう三本の棒部材組合せ体22a、22b、22cの中央部分において接続部材52により各棒部材組合せ体22a、22b、22cを結束させる。
次に、各棒部材組合せ体22a、22b、22cの一端26a、26b、26cを引張り部材21a、21b、21cにより連結し、また各棒部材組合せ体22a、22b、22cの他端36a、36b、36cを引張り部材31a、31b、31cにより連結する。この際に、各引張り部材21a、21b、21c、31a、31b、31cは緩んだ状態となっている。
その後、各棒部材組合せ体22a、22b、22cの両端にそれぞれ設けられた各フックに一本のロープを通すことにより各引張り部材40a、40b、40c、40d、40e、40fを張架させる。ここで、ロープの一端を棒部材組合せ体22aの端部に取り付け、一方、ロープの他端はフック付テンション調整器41fにより棒部材組合せ体22aの同じ端部に接続するようにする。そして、フック付テンション調整器41fにより各引張り部材40a、40b、40c、40d、40e、40fに引張り力を与えるようにし、この際に、各引張り部材21a、21b、21c、31a、31b、31cにも引張り力がかかるようになる。
このようにして、最終的に各引張り部材40a、40b、40c、40d、40e、40fに引張り力が加えられた構造体ユニット13を構築することができる。
第5の実施の形態
以下、図面を参照して本発明の第5の実施の形態について説明する。図5は、本実施の形態の構造体ユニットの構成を示す斜視図である。
図5に示す構造体ユニット14は、上方三角錐構造体の頂点および下方三角錐構造体の頂点を連結する連結部の構成が異なるのみであり、他は実質的に図1に示す第1の実施の形態と同様の構成を有している。
図5に示す本実施の形態において、図1に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
以下、本実施の形態の構造体ユニット14の構成について詳述する。
図5に示すように、上方三角錐構造体20の頂点25は下方三角錐構造体30の頂点35よりも上方に配置されている。
そして、この構造体ユニット14には、上方三角錐構造体20の頂点25および下方三角錐構造体30の頂点35を連結する連結部53が配設されている。
この連結部53は、上方三角錐構造体20の各棒部材20a、20b、20cおよび下方三角錐構造体30の各棒部材30a、30b、30cが嵌め込み可能な6つの孔部53a、53b、53c、53d、53e、53fを有している。
また、引張り部材40a、40b、40c、40d、40e、40fは一本のロープで形成されており、このロープの一端は棒部材30bの端部に固定されるとともにロープの他端はフック付テンション調整器41fにより棒部材30bの同じ端部に接続されている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
具体的には、構造体ユニット14の構築方法について説明する。
まず、上方三角錐構造体20および下方三角錐構造体30を第1の実施の形態と同様の方法でそれぞれ準備する。次に、引張り部材40a、40b、40c、40d、40e、40fを各棒部材間に掛ける前に、連結部53により上方三角錐構造体20の頂点25および下方三角錐構造体30の頂点35を連結する。この際に、上方三角錐構造体20の頂点25が下方三角錐構造体30の頂点35よりも上方に位置するようにする。
具体的には、連結部53の各孔部53a、53b、53c、53d、53e、53fにそれぞれ棒部材20a、20b、20c、30a、30b、30cを挿入することにより、各棒部材20a、20b、20c、30a、30b、30cを連結させることができる。
その後、各棒部材20a、20b、20cの端部および各棒部材30a、30b、30cの端部にそれぞれ設けられたフックに一本のロープを通すことにより各引張り部材40a、40b、40c、40d、40e、40fを張架させる。ここで、ロープの一端を棒部材30bの端部に取り付け、一方、ロープの他端はフック付テンション調整器41fにより棒部材30bの同じ端部に接続するようにする。そして、フック付テンション調整器41fにより各引張り部材40a、40b、40c、40d、40e、40fに引張り力を与えるようにする。
このようにして、最終的に各引張り部材40a、40b、40c、40d、40e、40fに引張り力が加えられた構造体ユニット14を構築することができる。
第6の実施の形態
以下、図面を参照して本発明の第6の実施の形態について説明する。図6は、本実施の形態に係る建屋の内部の構成を示す説明用斜視図であり、図7は、図6の建屋の上面図であり、図8は、図6の建屋の正面図である。また、図9は、図6の建屋に側壁、屋根等を設けたものの構成を示す斜視図である。
図6乃至図9に示す建屋は、第1の実施の形態による構造体ユニットを骨組みとして用いたものであり、例えば仮設住宅として用いられる。図6乃至図9に示す本実施の形態において、図1に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図6乃至図9に示す建屋15は、床面60上に設置され、この床面60から離間した1階フロア63、2階フロア62および天井61を有している。また、前述のように、この建屋15において図1に示す構造体ユニット10が骨組みとして用いられている。なお、図6乃至図9においては、簡略化のために、構造体ユニット10の引張り部材31a、31b、31cおよび引張り部材40a、40b、40c、40d、40e、40fの記載、ならびに連結部50の詳細の構成については省略している。
このような建屋15の各構成要素について以下に詳述する。
建屋15において、1階フロア63および2階フロア62の間にある1階空間、ならびに2階フロア62および天井61の間にある2階空間を壁部材(ガラス、開口部等も含む)で完全に覆うようになっている(図9参照)。なお、図6は、建屋15の1階空間および2階空間の内部の状況を説明するために、手前側の壁部材を取り外したものである。
図6に示すように、1階フロア63および2階フロア62は略同一の六角形形状となっており、この六角形形状の対向する一対の辺は互いに平行になっている。
この建屋15の天井61近傍について詳しく説明する。
構造体ユニット10の上部三角錐構造体20の底部各点、具体的には例えば棒部材20cの上方端部26cには2本のワイヤ61a、61aが接続されており、これらの2本のワイヤ61a、61aには棒部材61bが接続されている。すなわち、図6および図8に示すように、棒部材20cの上方端部26cを頂点とし、ワイヤ61a、61aおよび棒部材61bを各辺とする二等辺三角形が形成される。このワイヤ61a、61aおよび棒部材61bを各辺とする二等辺三角形部材は、各辺の部材の自重により棒部材20cの上方端部26cから鉛直方向下方に吊り下げられている。同様に、棒部材20a、20bの上方端部26a、26bからそれぞれワイヤ61a、61aおよび棒部材61bを各辺とする二等辺三角形部材が吊り下げられている。
そして、図6および図7に示すように、各上方端部26a、26b、26cを吊点として吊り下げられた各二等辺三角形部材の間は棒部材61cによりそれぞれ連結されている。
具体的には、図7に示すように、各二等辺三角形部材に係る3本の棒部材61bおよびこれらの棒部材61bの間を連結する3本の棒部材61cにより、上方から見て六角形形状の骨組みが構成される。この六角形形状の対向する一対の辺は互いに平行になっている。
図7に示すような六角形形状に構成された3本の棒部材61bおよび3本の棒部材61c、ならびに引張り部材21a、21b、21cを骨組みとして板状部材を取り付けることにより、この建屋15の天井61が構成される。
また、図8に示すように、六角形形状に構成された3本の棒部材61bおよび3本の棒部材61cからそれぞれ壁部材65を吊り下げることにより、外部から遮断された1階空間および2階空間を設けることができる。6枚の壁部材65は、棒部材61bまたは棒部材61cから1階フロア63まで延びており、各壁部材65間はジョイント部材等(図示せず)により接続されている。
このように、図1に示す構造体ユニット10に対して1階フロア63および2階フロア62を配設するとともに、この構造体ユニット10の上方端部26a、26b、26cを吊点として、ワイヤ61a、61aおよび棒部材61bを各辺とする3つの二等辺三角形部材を吊り下げ、しかも、これらの二等辺三角形部材の間を棒部材61cで接続し、さらに壁部材65を各棒部材61b、61cから吊り下げることにより、建屋15を構築することができる。
なお、図6に示すように、床面60および1階フロア63の間には第1の階段70が設けられており、1階フロア63および2階フロアの間には螺旋状の第2の階段71が設けられている。
以上のように本実施の形態の建屋15によれば、第1の実施の形態に示す構造体ユニット10を骨組みとして用いているので、この構造体ユニット10に使用される棒部材および引張り部材の数量を必要最小限に抑えることができ、このため建屋15の容積を有効に利用することができる。また、建屋15の強度を大きくすることができ、地震等に対する耐性を強くすることができる。
また、建屋15の天井61を構築するにあたり、構造体ユニット10の強度が十分に大きいことにより、この構造体ユニット10の上方三角錐構造体20の底部各点26a、26b、26cからそれぞれ二等辺三角形部材を安定的に吊り下げることができる。そして、この安定的に吊り下げられた二等辺三角形部材の底辺を構成する棒部材61bおよび各二等辺三角形部材の間を接続する棒部材61cを天井61の骨組みとしているので、当該天井61の強度を大きくすることができ、さらに、この天井61から各壁部材65を安定的に吊り下げることができる。
また、図9に示す建屋15は1階フロア63が床面60から離間しており、この1階フロア63と床面60との間に空間が設けられているので、当該建屋15の美観を向上させることができるとともに、1階フロア63が地表を覆うことなく通風性を良好なものとすることができるので、例えば建屋15を含む近傍の家屋の冷房設備のパワーを弱めることができ、ヒートアイランドの減少にも資する。
なお、本実施の形態における建屋15は上記の例に限定されるものではなく、例えば構造体ユニット10の代わりに図2乃至図5にそれぞれ示す構造体ユニット11、12、13、14のいずれかのものを用いてもよい。
第1の実施の形態の構造体ユニットの構成を示す斜視図である。 第2の実施の形態の構造体ユニットの構成を示す斜視図である。 第3の実施の形態の構造体ユニットの構成を示す斜視図である。 第4の実施の形態の構造体ユニットの構成を示す斜視図である。 第5の実施の形態の構造体ユニットの構成を示す斜視図である。 第1の実施の形態の構造体ユニットを用いた建屋の内部の構成を示す説明用斜視図である。 図6の建屋の上面図である。 図6の建屋の正面図である。 図6の建屋に側壁等を設けたものの構成を示す斜視図である。
符号の説明
10、11、12、13、14 構造体ユニット
15 建屋
20 上方三角錐構造体
20a、20b、20c 棒部材
20p、20q、20r 頂点側端部
21a、21b、21c 引張り部材
22a、22b、22c 棒部材組合せ体
25 頂点
26a、26b、26c 底部各点
30 下方三角錐構造体
30a、30b、30c 棒部材
30p、30q、30r 頂点側端部
31a、31b、31c 引張り部材
35 頂点
36a、36b、36c 底部各点
40a、40b、40c、40d、40e、40f 引張り部材
41a、41b、41c、41d、41e、41f フック付テンション調整器
50 連結部
50a 第1の板状部材
50b 第2の板状部材
50c 雄ネジ部材
50d 雌ネジ部材
51 連結部
51a 第1の板状部材
51b 第2の板状部材
51c 接続部材
52 接続部材
53 連結部
53a、53b、53c、53d、53e、53f 孔部
60 床面
61 天井
61a ワイヤ
61b 棒部材
61c 棒部材
62 2階フロア
63 1階フロア
65 壁部材
70 第1の階段
71 第2の階段

Claims (7)

  1. 頂点、底部三点ならびに頂点と底部各点とを結ぶ三本の棒部材を各々が有する一対の三角錐構造体を備え、
    各三角錐構造体は、頂点を上方に向けた下方三角錐構造体と、頂点を下方に向けた上方三角錐構造体からなり、
    前記上方三角錐構造体と下方三角錐構造体との頂点同士が互いに連結され、
    上方から真下方向にみて前記上方三角錐構造体の各底部三点は前記下方三角錐構造体の隣り合う底部各点間に位置し、
    前記上方三角錐構造体の各々の底部各点は、前記下方三角錐構造体における近傍の底部二点に引張り部材により連結され、
    前記各三角錐構造体の底部各点は互いに引張り部材により連結されていることを特徴とする構造体ユニット。
  2. 前記下方三角錐構造体の頂点は上方三角錐構造体の頂点よりも上方に設けられ、
    前記上方三角錐構造体の頂点および下方三角錐構造体の頂点は連結部により互いに連結され、
    この連結部は、下方三角錐構造体の頂点に固定された雌ネジ部材と、上方三角錐構造体の頂点に接続されるとともに下方から前記雌ネジ部材に締め付けることができる雄ネジ部材とを有することを特徴とする請求項1記載の構造体ユニット。
  3. 前記上方三角錐構造体の頂点は下方三角錐構造体の頂点よりも上方に設けられ、
    前記上方三角錐構造体の頂点および下方三角錐構造体の頂点は連結部により互いに連結され、
    この連結部は、上方三角錐構造体の頂点に固定された第1の固定部材と、下方三角錐構造体の頂点に固定された第2の固定部材と、第1の固定部材および第2の固定部材を接続する接続部材とを有することを特徴とする請求項1記載の構造体ユニット。
  4. 各三角錐構造体における三本の棒部材の頂点側端部は互いに離間するとともにこの頂点側端部の近傍において互いに接続されており、
    上方三角錐構造体の各棒部材の頂点側端部は下方三角錐構造体の隣り合う二本の棒部材の頂点側端部の間に位置するよう当該上方三角錐構造体の各棒部材の頂点側端部近傍部分および下方三角錐構造体の各棒部材の頂点側端部近傍部分が接続されていることを特徴とする請求項1記載の構造体ユニット。
  5. 上方三角錐構造体の各棒部材および下方三角錐構造体の対応する各棒部材は直線状に延びるよう互いに連結されて三本の棒部材組合せ体を構成しており、
    各棒部材組合せ体は、その中央部分において互いに結束されていることを特徴とする請求項1記載の構造体ユニット。
  6. 前記上方三角錐構造体の頂点は下方三角錐構造体の頂点よりも上方に設けられ、
    前記上方三角錐構造体の頂点および下方三角錐構造体の頂点は連結部により互いに連結され、
    この連結部は、上方三角錐構造体の各棒部材および下方三角錐構造体の各棒部材が嵌め込み可能な6つの孔部を有することを特徴とする請求項1記載の構造体ユニット。
  7. 請求項1乃至6記載の構造体ユニットを骨組みとして備えたことを特徴とする建屋。
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