JP2003096923A - 水平パネルの取付け方法および水平パネルの取付け構造 - Google Patents

水平パネルの取付け方法および水平パネルの取付け構造

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JP2003096923A
JP2003096923A JP2001296425A JP2001296425A JP2003096923A JP 2003096923 A JP2003096923 A JP 2003096923A JP 2001296425 A JP2001296425 A JP 2001296425A JP 2001296425 A JP2001296425 A JP 2001296425A JP 2003096923 A JP2003096923 A JP 2003096923A
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horizontal
panel
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Koji Iijima
幸司 飯島
Kei Iijima
慶 飯島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、床パネルや天井パネルから成る水
平パネルの取付け作業が非常に容易に行え、かつ強耐性
に優れた水平パネルの取付け方法および水平パネルの取
付け構造を提供するものである。 【解決手段】 本発明は、建物躯体4間に水平パネル3
を取付ける方法であって、水平パネル3の水平方向内に
設けられた張設部材挿通用穴部7に張設部材5を挿通
し、その挿通させた張設部材5の両端を上記建物躯体4
に固着した連結張着部6に張着して水平状に支承する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水平パネルの取付け
方法および水平パネルの取付け構造に関する。詳しくは
水平パネルを張設部材によって取付ける方法および取付
け構造に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より図18に示すようにコンクリー
ト建物101の各階を仕切る床スラブ102の上面には
床パネル103が一定間隔を設けて取付けられ、又床ス
ラブ102の下面には天井パネル104が一定間隔を設
けて取付けられた構造とされる。
【0003】そこで床パネルの施工構造としては図19
に示すように、床スラブ102と壁面105との境目に
沿って一定高さに調整したきわ根太106を架設する。
そして幅約600mm、長さ約1800mmの床パネル10
3の端部をきわ根太106に沿って載置し、更に床スラ
ブ102上に取付けた支持具107により床パネル10
3の他端を支持して床スラブ102上に床パネル103
を敷き詰めるものである。
【0004】又天井パネルの施工構造としては図20に
示すように、天井構造物側のナットに螺合される複数の
吊りボルト201が吊設され、これらの吊りボルト20
1下部には、ナット202などを介してハンガー203
が上下位置を調整自在として設けられる。
【0005】そして複数のハンガー203間に渡ってメ
インランナー204が配設されたのち、これらハンガー
203とメインランナー204とが溶接により連結され
る。あるいはハンガー203のフック部分にメインラン
ナー204が上方から係合される。
【0006】更に併設されたメインランナー204の下
面間に渡ってサブランナー205が直角状に配設され、
これらサブランナー205は、メインランナー204側
に係止させたクリップ207を介して、これらのメイン
ランナー204間で支持される。そしてサブランナー2
05群の下面側に、下方から操作される連結具などを介
して天井パネル206が取り付けられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし床パネルの場合
には、一定高さに調整したきわ根太106を周設し、更
にきわ根太106の設置後に、床スラブ102上に支持
具107を固定し、この支持具107をきわ根太106
の高さに調整しながらきわ根太106と支持具107と
の間に床パネル103を順次渡設する作業であるために
非常に手間のかかる作業となる。
【0008】又きわ根太106および支持具107が床
スラブ102上に固定されているために、床パネル10
3上での衝撃音が上記きわ根太106および支持具10
7を介して床スラブ102に伝播し易い問題がある。
【0009】一方天井パネルの場合には、複数の吊りボ
ルト201を吊設し、この吊りボルト201にハンガー
203を連結固定し、天井パネル206を順次取付ける
たに非常に煩雑な作業となる。
【0010】又上記構成の天井パネル206では地震時
における面内外水平応力の発生により、ハンガー203
が変形し、天井パネル206がハンガー203より外れ
て落下するなどの問題がある。
【0011】そこで本発明では以上の点に鑑みて創案さ
れたものであって、床パネルや天井パネルから成る水平
パネルの取付け作業が非常に容易に行え、かつ強耐性に
優れた水平パネルの取付け方法および水平パネルの取付
け構造を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る水平パネルの取付け方法は、建物躯
体間に水平パネルを取付ける方法であって、水平パネル
の水平方向内に少なくとも1本の張設部材を貫通する工
程と、その貫通させた張設部材の両端を上記建物躯体間
に張着する工程とを備える。
【0013】ここで、水平パネルの水平方向内に少なく
とも1本の張設部材を貫通する工程とは、一定の厚さを
有する水平パネルの水平方向内に、水平パネルの大きさ
および重量、更には水平パネルにかかる荷重に対して充
分に耐える本数の張設部材を遊貫状に挿通するものであ
る。従って水平パネルの水平方向内に、予め張設部材が
遊貫状に挿通できる挿通穴を貫設し、この挿通穴に張設
部材を挿通させるものである。
【0014】更にその貫通させた張設部材の両端を上記
建物躯体間に張着する工程とは、水平パネルに貫通させ
た張設部材の両端を、建物躯体に連結した状態で張着す
ることによって水平パネルを水平状に支持することが可
能となる。
【0015】なお上記張設部材とは、ワイヤーロープ、
鋼線、鋼棒、鎖および合成樹脂ロープなどを用いるもの
であり、引張力に優れ、かつ弾性力に優れた部材を用い
ることが望ましい。
【0016】また、本発明に係る水平パネルの取付け方
法は、建物躯体間に水平パネルを取付ける方法であっ
て、水平パネルの上下面のいずれか一方に少なくとも1
本の張設部材を貫通する工程と、その貫通させた張設部
材の両端を上記建物躯体間に張着する工程とを備える。
【0017】ここで、水平パネルの上下面のいずれか一
方に少なくとも1本の張設部材を貫通する工程とは、一
定の厚さを有する水平パネルの上下面のいずれか一方
に、水平パネルの大きさおよび重量、更には水平パネル
にかかる荷重に対して充分に耐える本数の張設部材が遊
貫状に挿通できる張設部材挿通用部を設け、この張設部
材挿通用部内に張設部材を挿通させるものである。
【0018】更にその貫通させた張設部材の両端を上記
建物躯体間に張着する工程とは、水平パネルに貫通させ
た張設部材の両端を、建物躯体に連結した状態で張着す
ることによって水平パネルを水平状に支持することが可
能となる。
【0019】なお上記張設部材とは、ワイヤーロープ、
鋼線、鋼棒、鎖および合成樹脂ロープなどを用いるもの
であり、引張力に優れ、かつ弾性力に優れた部材を用い
ることが望ましい。
【0020】上記の目的を達成するために、本発明に係
る水平パネルの取付け構造とは、建物躯体間に水平状に
取付けられる水平パネルの取付け構造であって、水平パ
ネルの水平方向内に少なくとも1本の張設部材が貫通さ
れる貫通手段と、その貫通させた張設部材の両端を上記
建物躯体間に張着させる張着手段とを備える。
【0021】ここで、水平パネルの水平方向内に少なく
とも1本の張設部材が貫通される貫通手段とは、、一定
の厚さを有する水平パネルの水平方向内に、水平パネル
の大きさおよび重量、更には水平パネルにかかる荷重に
対して充分に耐える本数の張設部材を遊貫状に挿通でき
る挿通穴を貫設し、この挿通穴に張設部材を挿通させる
ものである。
【0022】更にその貫通させた張設部材の両端を上記
建物躯体間に張着させる張着手段とは、水平パネルに貫
通させた張設部材の両端を、建物躯体に連結した状態で
例えばボルト・ナットなどの締結部材によって緊張した
状態で張着することによって水平パネルを建物躯体間に
水平状に支持することが可能となる。
【0023】なお上記張設部材とは、ワイヤーロープ、
鋼線、鋼棒、鎖および合成樹脂ロープなどを用いるもの
であり、引張力に優れ、かつ弾性力に優れた部材を用い
ることが望ましい。
【0024】また、本発明に係る水平パネルの取付け構
造とは、建物躯体間に水平状に取付けられる水平パネル
の取付け構造であって、水平パネルの上下面のいずれか
一方に少なくとも1本の張設部材が貫通される貫通手段
と、その貫通させた張設部材の両端を上記建物躯体間に
張着させる張着手段とを備える。
【0025】ここで、水平パネルの上下面のいずれか一
方に少なくとも1本の張設部材が貫通される貫通手段と
は、一定の厚さを有する水平パネルの上下面のいずれか
一方に、水平パネルの大きさおよび重量、更には水平パ
ネルにかかる荷重に対して充分に耐える本数の張設部材
が遊貫状に挿通できる張設部材挿通用部を設け、この張
設部材挿通用部内に張設部材を挿通させるものである。
【0026】更にその貫通させた張設部材の両端を上記
建物躯体間に張着させる張着手段とは、水平パネルに貫
通させた張設部材の両端を、建物躯体に連結した状態で
例えばボルト・ナットなどの締結部材によって緊張した
状態で張着することによって水平パネルを建物躯体間に
水平状に支持することが可能となる。
【0027】なお上記張設部材とは、ワイヤーロープ、
鋼線、鋼棒、鎖および合成樹脂ロープなどを用いるもの
であり、引張力に優れ、かつ弾性力に優れた部材を用い
ることが望ましい。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参酌しながら詳述し、本発明の理解に供する。
【0029】本発明を適用した水平パネルの取付け方法
の一例は、水平パネルの取付けを行う場合には、例えば
図1に示すように鉄筋コンクリート建造物1の各階を仕
切る床スラブ2の上方に設けられるフロアーとして水平
パネル3を建物躯体4、4間に水平状に横架する構成と
する場合がある。
【0030】又図2に示すように、鉄筋コンクリート建
造物1の各階を仕切る床スラブ2の下方に設けられる天
井として水平パネル3を建物躯体4、4間に水平状に横
架する構成とする場合がある。
【0031】これらの水平パネル3内の水平方向に張設
部材5が遊貫状に挿通され、その張設部材5の両端を、
建物躯体4、4に固着した連結張着部6、6によって水
平パネル3を水平状に支持する構成とするものである。
【0032】そこで水平パネル3は、図3では水平パネ
ル3の二辺側に沿って張設部材5が遊貫状に挿通できる
口径を有する張設部材挿通用穴部7、7を形成した場合
を示すものであり、図4では水平パネル3の四辺側に沿
って張設部材5が遊貫状に挿通できる口径を有する張設
部材挿通用穴部7、7、・・を形成した場合を示すもの
である。更に図5では水平パネル3の全面に沿って張設
部材5が遊貫状に挿通できる口径を有する張設部材挿通
用穴部7、7、・・を形成した場合を示すものである。
【0033】次に図6に示すのは連結張着部6の一例を
示すものであり、H鋼材などより形成される建物躯体4
に溶接、又はボルト・ナットなどの締結具によって固定
金具13を固着する。この固定金具13には挿通穴8が
貫設され、張設部材5の一端に装着した雄ネジ部9を挿
通穴8に挿通し、雌ネジ部10によって螺合する機構と
するものである。
【0034】従って雌ネジ部10を左右方向へ回転させ
ることにより、張設部材5の一端に装着した雄ネジ部9
が前後方向へ移動し、張設部材5にテンションをかけた
状態で張着したり、又は緩めたりすることが可能とな
る。
【0035】又図7に示すように、フロアーとして使用
する水平パネル3では、常に上からの荷重がかかるため
に張設部材5に対して強耐性が求められることとなる。
そこで張設部材挿通用穴部7の設置方法の一例として、
複数の張設部材挿通用穴部7を1ユニットとして水平パ
ネル3の両辺、4辺あるいは全面に設けた構成とするこ
とにより、張設部材5にかかる負荷が分散されるという
作用効果が得られる。
【0036】以上のように本発明では図8に示すよう
に、床フロアー又は天井として水平パネル3の設置を行
う場合に、設置面積に応じて所要枚数の水平パネル3、
3、・・を用意する。そしてこれらの水平パネル3、
3、・・を並べた状態での各張設部材挿通用穴部7に対
応する周囲の建物躯体4に、連結張着部6を固定する。
【0037】次にワイヤーロープなどの張設部材5を各
水平パネル3、3、・・が並置する状態で各張設部材挿
通用穴部7に遊貫状に挿通し、各張設部材5の両端に雄
ネジ部9を装着し、図6で示すように雄ネジ部9を挿通
穴8に挿通し、雌ネジ部10によって螺合する。
【0038】これらの雌ネジ部10を左右方向へ回転さ
せて、各張設部材5に均一なテンションがかかるように
調整しながら張着を行う。これにより各水平パネル3、
3、・・は各張設部材5によって水平状に設置されるこ
ととなる。
【0039】本発明では、各水平パネル3、3、・・の
各張設部材挿通用穴部7に張設部材5を挿通して、その
両端を建物躯体4に張着することによって取付けが完了
するものであり、作業工程が少なく、大幅な作業時間の
短縮が可能となる。
【0040】又遊貫状に挿通された張設部材5によって
水平パネル3が支承されることによって、地震時などに
よる水平変形応力が、水平パネル3に直接にかからない
ために、水平パネルの変形および破損を防ぐことが可能
となる。更に床フロアーとして水平パネル3を取付ける
場合には、水平パネル3への衝撃が各階を仕切る床スラ
ブ2へ伝播することがないために、マンションなどの階
下への衝撃音の発生を防止できる効果を奏する。
【0041】本発明を適用した水平パネルの取付け方法
の他の一例は、水平パネルの取付けを行う場合には、例
えば図9に示すように鉄筋コンクリート建造物1の各階
を仕切る床スラブ2の上方に設けられるフロアーとして
水平パネル3を建物躯体4、4間に水平状に横架する構
成とする場合がある。
【0042】この場合には、水平パネル3下面に張設部
材5が遊貫状に挿通される張設部材挿通用部11を設
け、この張設部材挿通用部11に張設部材5を挿通し、
その張設部材5の両端を、建物躯体4、4に固着した連
結張着部6、6によって水平パネル3を水平状に支持す
る構成とするものである。
【0043】又図10に示すように、鉄筋コンクリート
建造物1の各階を仕切る床スラブ2の下方に設けられる
天井として水平パネル3を建物躯体4、4間に水平状に
横架する構成とする場合がある。
【0044】この場合には、水平パネル3上面に張設部
材5が遊貫状に挿通される張設部材挿通用部11を設
け、この張設部材挿通用部11に張設部材5を挿通し、
その張設部材5の両端を、建物躯体4、4に固着した連
結張着部6、6によって水平パネル3を水平状に支持す
る構成とするものである。
【0045】そこで水平パネル3は、図11では水平パ
ネル3の水平壁面の二辺側に沿って張設部材5が遊貫状
に挿通できる口径を有する管状の張設部材挿通用部1
1、11を設けた場合を示すものであり、図12では水
平パネル3の水平壁面の四辺側に沿って張設部材5が遊
貫状に挿通できる口径を有する管状の張設部材挿通用部
11を設けた場合を示すものである。
【0046】更に図13では水平パネル3の全面に沿っ
て張設部材5が遊貫状に挿通できる口径を有する複数の
管状の張設部材挿通用部11を設けた場合を示すもので
ある。又図14に示すように水平パネル3のコーナー部
分や中央部分に、短管の張設部材挿通用部11を設けた
場合を示すものである。
【0047】次に図15に示すように例えば床フロアー
として水平パネル3を使用する場合には、水平パネル3
下面に設けられる張設部材挿通用部11は、その先端部
分に張設部材5が挿入できる開口部12が形成された機
構とすることによって張設部材5の張設部材挿通用部1
1への挿通が張設部材5を張着した後に容易に行うこと
が可能となる。
【0048】次に図16に示すように例えば天井として
水平パネル3を使用する場合には、水平パネル3上面に
設けられる張設部材挿通用部11は、その断面形状をフ
ック形状とすることで張設部材5が挿入できる開口部1
2が形成された機構となり、張設部材5の張設部材挿通
用部11への挿通が張設部材5を張着した後に容易に行
うことが可能となる。
【0049】なお張設部材挿通用部11の設置数および
設置個所は、水平パネル3の大きさや床フロアー又は天
井としての活用範囲に応じて決定されるものである。更
に張設部材挿通用部11は張設部材5が遊貫状に挿通で
きる機構であればよく、本実施例の他に種々の機構が考
えられるものである。
【0050】次に連結張着部6の機構としては図6に示
したように、H鋼材などより形成される建物躯体4に溶
接、又はボルト・ナットなどの締結具によって固定金具
13を固着する。この固定金具13には挿通穴8が貫設
され、張設部材5の一端に装着した雄ネジ部9を挿通穴
8に挿通し、雌ネジ部10によって螺合する機構とする
ものである。
【0051】従って雌ネジ部10を左右方向へ回転させ
ることにより、張設部材5の一端に装着した雄ネジ部9
が前後方向へ移動し、張設部材5にテンションをかけた
状態で張着したり、又は緩めたりすることが可能とな
る。
【0052】以上のように本発明では図17に示すよう
に、床フロアー又は天井として水平パネル3の設置を行
う場合に、設置面積に応じて所要枚数の水平パネル3、
3、・・を用意する。そしてこれらの水平パネル3、
3、・・を並べた状態での各張設部材挿通用部11に対
応する周囲の建物躯体4に、連結張着部6を固定する。
【0053】次にワイヤーロープなどの張設部材5を各
水平パネル3、3、・・が並置する状態で各水平パネル
3下面の各張設部材挿通用部11に遊貫状に挿通し、各
張設部材5の両端に雄ネジ部9を装着し、図6で示すよ
うに雄ネジ部9を挿通穴8に挿通し、雌ネジ部10によ
って螺合する。
【0054】これらの雌ネジ部10を左右方向へ回転さ
せて、各張設部材5に均一なテンションがかかるように
調整しながら張着を行う。これにより各水平パネル3、
3、・・は各張設部材5によって水平状に設置されるこ
ととなる。
【0055】従って床フロアーとして水平パネル3の取
付けを行う場合には、水平パネル3下面の各張設部材挿
通用部11に張設部材5が挿通されるために、張設部材
5上に水平パネル3が載置された状態となる。
【0056】又天井として水平パネル3の取付けを行う
場合には、水平パネル3上面の各張設部材挿通用部11
に張設部材5が挿通されるために、張設部材5によって
水平パネル3が吊り下げられた状態となる。
【0057】本発明では、各水平パネル3、3、・・の
各張設部材挿通用部11に張設部材5を挿通して、その
両端を建物躯体4に張着することによって取付けが完了
するものであり、作業工程が少なく、大幅な作業時間の
短縮が可能となる。更に図15および図16に示すよう
な張設部材5を挿入することができる開口部12を形成
した張設部材挿通用部11を水平パネル3の上面又は下
面に設けることによって、張設部材5の挿通が容易に行
えると共に、張設部材5の張着後に水平パネル3の取付
けが行えることとなり、部分的な水平パネル3の取替え
および大幅な作業時間の短縮が可能となる。
【0058】又遊貫状に挿通された張設部材5によって
水平パネル3が支承されることによって、地震時などに
よる水平変形応力が、水平パネル3に直接にかからない
ために、水平パネルの変形および破損を防ぐことが可能
となる。更に床フロアーとして水平パネル3を取付ける
場合には、水平パネル3への衝撃が各階を仕切る床スラ
ブ2へ伝播することがないために、マンションなどの階
下への衝撃音の発生を防止できる効果を奏する。
【0059】
【発明の効果】以上述べて来た如く本発明によれば、床
フロアー又は天井として水平パネルを建物躯体間に水平
状に張設部材によって支承することにより、従来の取付
け方法と比較して取り付け時間が大幅に短縮することが
可能となる。
【0060】又張設部材挿通用部を水平パネルの下面又
は上面に設けることによって、張設部材の張着後に水平
パネルの取付けが行うことが可能となり、設置後の水平
パネルの取替えが容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した水平パネルの取付け方法で床
フロアーの一例を示す説明図である。
【図2】本発明を適用した水平パネルの取付け方法で天
井パネルの一例を示す説明図である。
【図3】本発明の水平パネルの二辺に張設部材挿通用穴
部を設置した状態を示す説明図である。
【図4】本発明の水平パネルの四辺に張設部材挿通用穴
部を設置した状態を示す説明図である。
【図5】本発明の水平パネルの全面に張設部材挿通用穴
部を設置した状態を示す説明図である。
【図6】本発明の連結張着部の一例を示す説明図であ
る。
【図7】本発明の水平パネルに設けられる張設部材挿通
用穴部の一形態を示す説明図である。
【図8】本発明を適用した水平パネルの取付け状態を示
す平面説明図である。
【図9】本発明を適用した水平パネルの他の取付け方法
で床フロアーの一例を示す説明図である。
【図10】本発明を適用した水平パネルの他の取付け方
法で天井パネルの一例を示す説明図である。
【図11】本発明の水平パネルの二辺に張設部材挿通用
部を設置した状態を示す説明図である。
【図12】本発明の水平パネルの四辺に張設部材挿通用
部を設置した状態を示す説明図である。
【図13】本発明の水平パネルの全面に張設部材挿通用
部を設置した状態を示す説明図である。
【図14】本発明の水平パネルに短管状の張設部材挿通
用部を設置した状態を示す説明図である。
【図15】本発明の水平パネルに床パネル用としての張
設部材挿通用部を設置した状態を示す説明図である。
【図16】本発明の水平パネルに天井パネル用としての
張設部材挿通用部を設置した状態を示す説明図である。
【図17】本発明の他の取付け方法を適用した水平パネ
ルの取付け状態を示す平面説明図である。
【図18】従来における床パネルの取付け方法の一例を
示す説明図である。
【図19】従来における床パネルの施工方法の一例を示
す要部説明図である。
【図20】従来における天井パネルの取付け方法の一例
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 鉄筋コンクリート構造物 2 床スラブ 3 水平パネル 4 建物躯体 5 張設部材 6 連結張着部 7 張設部材挿通用穴部 11 張設部材挿通用部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E125 AA12 AA57 AA59 AB13 AC18 AG03 AG06 AG07 AG12 AG16 AG25 BB09 BB16 BB22 BD01 BE08 BF01 CA04 CA16 EA15 EA33

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物躯体間に水平パネルを取付ける方法
    であって、 水平パネルの水平方向内に少なくとも1本の張設部材を
    貫通する工程と、 その貫通させた張設部材の両端を上記建物躯体間に張着
    する工程とを備える水平パネルの取付け方法。
  2. 【請求項2】 上記張設部材が貫通される貫通手段とし
    て、 水平パネルの水平方向内に張設部材が遊貫状に挿通する
    張設部材挿通用穴を設けた請求項2記載の水平パネルの
    取付け構造。
  3. 【請求項3】 建物躯体間に水平パネルを取付ける方法
    であって、 水平パネルの上下面のいずれか一方に少なくとも1本の
    張設部材を貫通する工程と、 その貫通させた張設部材の両端を上記建物躯体間に張着
    する工程とを備える水平パネルの取付け方法。
  4. 【請求項4】 上記張設部材が貫通される貫通手段とし
    て、 水平パネルの上下面のいずれか一方に張設部材が遊貫状
    に挿通する張設部材挿通用部を設けた請求項3記載の水
    平パネルの取付け方法。
  5. 【請求項5】 建物躯体間に水平状に取付けられる水平
    パネルの取付け構造であって、 水平パネルの水平方向内に少なくとも1本の張設部材が
    貫通される貫通手段と、 その貫通させた張設部材の両端を上記建物躯体間に張着
    させる張着手段とを備えた水平パネルの取付け構造。
  6. 【請求項6】 上記張設部材が貫通される貫通手段とし
    て、 水平パネルの水平方向内に張設部材が遊貫状に挿通する
    張設部材挿通用穴を設けた請求項6記載の水平パネルの
    取付け構造。
  7. 【請求項7】 建物躯体間に水平状に取付けられる水平
    パネルの取付け構造であって、 水平パネルの上下面のいずれか一方に少なくとも1本の
    張設部材が貫通される貫通手段と、 その貫通させた張設部材の両端を上記建物躯体間に張着
    させる張着手段とを備えた水平パネルの取付け構造。
  8. 【請求項8】 上記張設部材が貫通される貫通手段とし
    て、 水平パネルの上下面のいずれか一方に張設部材が遊貫状
    に挿通する張設部材挿通用部を設けた請求項7記載の水
    平パネルの取付け方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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