JPH09136782A - ブロック吊具 - Google Patents

ブロック吊具

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JPH09136782A
JPH09136782A JP32119895A JP32119895A JPH09136782A JP H09136782 A JPH09136782 A JP H09136782A JP 32119895 A JP32119895 A JP 32119895A JP 32119895 A JP32119895 A JP 32119895A JP H09136782 A JPH09136782 A JP H09136782A
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JP
Japan
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block
holding
arm
horizontal support
stopper plate
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JP32119895A
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English (en)
Inventor
Kimio Fukunaga
喜美夫 福永
Takeshi Moriyama
武 森山
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Moriyama Kogyo KK
Original Assignee
Moriyama Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱型作業において、所定間隔に配列された複
数の型枠から同時に複数のブロックを取り出し、次に吊
り下げた状態で各ブロック同士を密着するように整列さ
せ、所定位置まで運んで載置するという一連の作業を、
安全かつ効率よく行うことができるブロック吊具を提供
する。 【解決手段】 X状に交差させ、交差部分を軸支した挟
持アーム2を、水平支持部材3に垂下させた連結部材4
に軸支して挟持機構5を構成し、挟持機構5を複数個並
列させるとともに、水平支持部材3を支えるフレーム体
6を設け、さらに、水平支持部材3の一部および各水平
支持部材3間に軸着部40,41を有するリンク部材4
2,43で各水平支持部材3を並列方向に連結した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溝蓋、縁石等の各
種コンクリートブロックの製造工程において、完成した
ブロックをコンクリート型枠から取り出す脱型作業ある
いはブロック運搬作業を行う場合に使用するブロック吊
具に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリートブロックの製造工程におい
ては、型枠に充填したコンクリートが固化すると、ブロ
ックを型枠から取り出す脱型作業を行うが、従来、この
脱型作業は作業者が手作業で行っている。このため、脱
型作業には多くの手間と時間を要し、作業効率は非常に
悪い。
【0003】また、コンクリートブロック製造工程で
は、一般に、何個もの型枠を並べて製造を行うため、そ
れに伴う脱型作業は作業者にとって極めて大きな負担と
なっている。さらに、ブロック自体が相当の重量物であ
るため、脱型作業中に作業者が取扱いを誤って怪我をし
たり、腰等を傷めたりすることも多く、作業中の危険性
も高い。
【0004】このような状況に対処するため、既存のブ
ロック吊具を使用した脱型作業も試みられているが、従
来のブロック吊具は単なる運搬作業用として開発された
ものであるため、一般的な運搬作業においては相当の効
果を発揮するが、脱型作業には不向きであり、脱型作業
の効率化、安全性向上は実現されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のブロック吊具
は、1回の動作で1個又は複数のブロックを把持して吊
り上げ運搬を行うものであり、表面全体が露出した状態
のブロックを把持して運搬することを目的としているた
め、ブロック製造工程において型枠から一部しか露出し
ていないブロックを把持するには、把持具の形状や構造
が不適切であり、実際の脱型作業を行うことはできなか
った。特に、何個も並べられた型枠から同時に複数のブ
ロックを取り出す作業を行うことはほとんど不可能であ
る。
【0006】また、従来のブロック吊具を使用して複数
個の型枠から同時にブロックを取り出すことができたと
しても、そのままの状態で運搬できるだけであり、吊り
下げ状態のブロックを移動して各ブロック同士を密着状
態に整列させることはできない。
【0007】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、脱型作業において、所定間隔に配列された複数の型
枠から同時に複数のブロックを取り出し、次に吊り下げ
た状態で各ブロック同士を密着するように整列させ、所
定位置まで運んで載置するという一連の作業を、安全か
つ効率よく行うことができるブロック吊具を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のブロック吊具は、ブロックを着脱自在に保持
するブロック保持具を複数個並列させ、前記複数のブロ
ック保持具間の距離を拡縮させる幅寄せ機構を設けたこ
とを特徴とする。ここで、ブロックを着脱自在に保持す
るとは、ブロック保持具でブロックを掴んで保持した
り、放したりする操作が容易にできることをいう。ま
た、ブロック保持具間の距離を拡縮させる機構とは、複
数個並列したブロック保持具間の距離を拡幅したり、縮
小する機構をいう。
【0009】また、本発明のブロック吊具は、X状に交
差させ、交差部分を軸支した挟持アームを、水平支持部
材に垂下させた連結部材に軸支して挟持機構を構成し、
前記挟持機構を複数個並列させるとともに、前記水平支
持部材を支えるフレーム体を設け、さらに、前記水平支
持部材の一部および各水平支持部材間に軸着部を有する
リンク部材で各水平支持部材を前記並列方向に連結した
ことを特徴とする。ここで、軸着部とはリンク部材が軸
を介して回動自在に接合されている部分をいう。
【0010】さらに、前記水平支持部材の一部に支持ピ
ンを立設し、長孔と一部切欠孔および同一部切欠孔の開
口部と対向する辺縁に凹部を有するストッパー板の前記
長孔を、前記支持ピンに挿通させて前記ストッパー板を
垂下させ、前記一部切欠孔に係止する係止ピンを前記挟
持アームの一部に立設したことを特徴とする。
【0011】ここで、前記挟持機構の一部に回動レバー
を軸支し、同回動レバーにアーム部材の基端を軸支する
とともに同アーム部材の先端を他の挟持機構の一部に軸
支することができる。
【0012】さらに、前記挟持機構の挟持アームの下端
部に複数の係止穴を開設し、同係止穴に挿入する係止ピ
ンを備えたブロック保持具を前記挟持アームの下端部に
取り付けた構造としてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。図1,図2は本発明の実施の
形態を示す斜視図、図3は挟持機構の説明図である。
【0014】図1〜3において、1はブロック吊具、2
は挟持アーム、3は水平支持部材、4は連結部材、5
(5a〜5e)は挟持機構、6は水平支持部材3を支え
るフレーム体である。ブロック吊具1を使用する場合
は、フレーム体6に設けたフック7にワイヤー8等を引
っかけ、このワイヤー8をリフトやクレーン等の昇降部
に係止し、リフトやクレーン等を上昇、下降させること
によりブロック吊具1全体を上昇、下降させてブロック
の脱型作業及び移動作業を行う。また、フレーム体6の
両端にはグリップGを設けているため、これを手で握っ
てブロック吊具1全体を動かすことができる。
【0015】図3に示すように、ブロック吊具1におい
て挟持機構5を構成する挟持アーム2はX状に交差させ
て交差部分を軸支し、連結部材4を介して水平支持部材
3に軸支しているため、水平支持部材3を支えるフレー
ム体6と共にブロック吊具1を上昇させると自重により
挟持アーム2の先端が狭まる動作をする。
【0016】したがって、開いた状態にした挟持アーム
2の先端の間にブロック14を位置させてブロック吊具
1を上昇させると、挟持アーム2先端は狭まるため、図
3(b)に示すようにブロック14を挟んだ状態で保持
できる。このとき、ブロック14を挟持する力はブロッ
ク14の自重により発生するため、重いブロックを挟ん
だときほど強い挟持力が発生する。
【0017】ブロック14を所定位置まで運び、ブロッ
ク吊具1を下降させ、ブロック14を着地させた後も更
にブロック吊具1を下降させると、挟持しているブロッ
ク14で挟持アーム2が押し上げられるような状態とな
るため、挟持アーム2は広がり、ブロック14は挟持状
態から解除されて図3(b)に示す状態となる。このよ
うに、図3(a)の挟持アーム2の下降阻止状態と同
(b)の解除状態とを交互に繰り返すために、挟持機構
5の中心付近にストッパー板10を取り付けている。
【0018】そこで、以下、図4〜6に基づいてストッ
パー板10の作用について説明する。ストッパー板10
は、その長孔11を挟持機構5の水平支持部材3に立設
した支持ピン9に挿通させて垂下させるとともに、スト
ッパー板10の一部切欠孔12に係合する係止ピン13
を挟持アーム2に立設している。このため、ストッパー
板10は支持ピン9を中心にして回動自在であるととも
に長孔11に沿った方向にも移動自在であるが、通常、
長孔11の左右いずれかの端部に支持ピン9が位置する
ような状態で垂下している。
【0019】そして、脱型作業中のブロック吊具1の上
昇、下降に伴う挟持アーム2の上下動作に伴い、係止ピ
ン13がストッパー板10の所定部分に接触して押し上
げるように作用するため、ストッパー板10は支持ピン
9を中心に左右交互に回転移動し、この回転移動により
一部切欠孔12と係止ピン13との係合、離脱を交互に
繰り返す。そして、この係合、離脱により挟持アーム2
の下降阻止状態と解除状態とを交互に繰り返す。
【0020】まず図3,4に基づきストッパー板10と
係止ピン13とが係合している状態から離脱状態に至る
までの一連の動作について説明する。
【0021】ブロック14を挟持する前の段階では図3
(a)に示すように垂下状態のストッパー板10の一部
切欠孔12に挟持アーム2の係止ピン13が係合してい
るため挟持アーム2の下降が阻止され、挟持アーム2は
広がった状態で保持されている。
【0022】次に、ブロック14を挟持するためブロッ
ク吊具1を下降させていくと挟持アーム2の下部2aに
取り付けたブロック保持具15がブロック14に接触
し、挟持アーム2を上に押し上げるような状態になる。
この過程では図4(a)に示すように、ストッパー板1
0の一部切欠孔12の底部12aに係止されている係止
ピン13がストッパー板10を押し上げるように作用す
る。
【0023】このためストッパー板10は上昇するとと
もに(図4(b))、支持ピン9が長孔11の反対側の
端部に移動する方向、即ち反時計回りに回転移動し(図
4(c))、係止ピン13は一部切欠孔12の開口部1
2bから離脱して(図4(d))、係合が解除されるた
め(図4の(e))、挟持アーム2はフリーな状態とな
る。したがって、その後ブロック吊具1を上昇させると
挟持アーム2の下部2aは自重により狭まりブロック1
4を挟持する。この状態では図3(a)に示すようにス
トッパー板10の一部切欠孔12と係止ピン13との係
合は完全に外れている。
【0024】次に、図5に基づきストッパー板10と係
止ピン13とが係合していない状態から係合状態に至る
までの動作について説明する。
【0025】ブロック吊具1の挟持アーム2で挟持した
ブロック14を所定位置まで運び、そこでブロック吊具
1を下降させてブロック14を着地させた後、さらに下
降させていくと、挟持アーム2の下部2aが広がり、ブ
ロック14は挟持状態から解除される。この過程では、
図5(a)に示すように、挟持アーム2の係止ピン13
は、一部切欠孔12の開口部12bを下にした状態で垂
下しているストッパー板10の凹部12cに係合した
後、ストッパー板10を押し上げるように作用する。こ
のため、ストッパー板10は上昇するとともに、支持ピ
ン9が長孔11の反対側の端部に移動する方向、即ち、
前述とは逆方向の時計回りに回転移動していく(図5
(b)〜(c))。
【0026】図5(c)の段階に達するとブロック14
の解除は既に完了しておりブロック吊具1を上昇させる
が、このとき挟持アーム2の自重による下降に伴いスト
ッパー板10の凹部12cに係合している係止ピン13
も下降するため、ストッパー板10は一瞬反時計回りに
回転した(図5(d))後、再び時計回りに回転し、係
止ピン13は開口部12bから一部切欠孔12に入り込
み、底部12aに係合する(図5(e))。
【0027】したがって、挟持アーム2は再びストッパ
ー板10により下降を阻止された状態となり(図3
(b))、その後ブロック吊具1を上昇させても挟持ア
ーム2の下端部2aは自重により狭まることがなくな
り、ブロック吊具1を移動させて次のブロックを挟持す
る作業を開始することができる。
【0028】次に、図6に基づきストッパー板10と係
止ピン13とが係合しておらず且つストッパ−板10が
正常姿勢でない状態から係合状態に至るまでの動作につ
いて説明する。
【0029】ブロック吊具1の挟持アーム2で挟持して
いるブロック14を着地させた後において、ストッパー
板10が正常姿勢、即ち、開口部12bを下でなく底部
12を下にした状態で垂下していることがある。このよ
うな場合、挟持アーム2の係止ピン13は辺縁10aに
接触してストッパー板10を押し上げるように作用する
ため、ストッパー板10は時計回りに少し回転移動し、
この回転移動により係止ピン13は凹部10bに達して
係合され、さらにストッパー板10を押し上げるように
作用する(図6の(b))。
【0030】この段階に達するとブロック14の解除は
既に完了しておりブロック吊具1を上昇させるが、この
とき挟持アーム2の自重による下降に伴いストッパー板
10の凹部10bに係合されている係止ピン13も下降
し、その途中で係止ピン13は凹部10bから離脱する
ため、ストッパー板10は一瞬反時計回りに回転した後
(図6(c))、再び時計回りに回転し、開口部12b
が係止ピン13を掬うように動作し(図6(d))、係
止ピン13を底部12aまで誘導し、そこに係合する
(図6の(e))。したがって、ストッパー板10が正
常姿勢にない場合でも、係止ピン13が一部切欠孔12
の底部12aに係合する動作は確実に行われる。
【0031】次に、図7,8に基づき挟持機構を拡縮さ
せる機構について説明する。図7は本発明の実施の形態
を示す斜視図、図8は挟持機構を拡縮させる機構の説明
図である。
【0032】5個の挟持機構5a〜5eは並列させてフ
レーム体6で支えているが、挟持機構5のうち中央の挟
持機構5cのみをフレーム体6に固着している。そし
て、中央の挟持機構5cの両側に配置した挟持機構5
a,5b,5d,5eは車輪30を介してフレーム体6
に載置状態で取り付けている。
【0033】また、水平支持部材3の上部および各水平
支持部材3間に軸着部40,41を有する二連のリンク
部材42,43で各水平支持部材3を並列方向に連結
し、軸着部40,41では各リンク部材42,43を軸
を介して回動自在に接合している。
【0034】さらに、両端の挟持機構5a,5eは、並
列方向に取り付けたレール50に沿って移動する水平バ
ー材51に連結している。したがって、各挟持機構5a
〜5eを並列方向に移動させる場合、各挟持機構5a〜
5e間の距離がバラつくことなく統一性を保ちつつアコ
ーディオン状に拡縮させることが可能である。
【0035】さらに、中央の挟持機構5cの上部に回動
レバー16を軸支し、回動レバー16に2本のアーム部
材17の基端をそれぞれ軸支し、アーム部材17の先端
を,レール50内に装着したスライド部材52を介して
水平バー材51に連結している。したがって、回動レバ
ー16を支軸18を中心に回動させることにより、アー
ム部材17を介して挟持機構5a,5eが移動し、それ
と共に挟持機構5b,5dが移動する。
【0036】このように、ブロック吊具1では回動レバ
ー16を操作することにより挟持機構5a〜5e間の距
離を拡縮可能であるため、5個のブロックを同時に型枠
から取り出すことができるだけでなく、回動レバー16
を操作することによりブロック14を挟持して吊り下げ
た状態において、ブロック14同士を密着するように移
動して整列させる作業を容易に行うことができる。
【0037】また、レール50にはストッパー53を取
り付けているため、挟持機構5a〜5eを拡げたとき挟
持機構5e側の水平バー51はストッパー53に当接
し、それ以上拡がるのを阻止される。このため挟持機構
5a〜5eを拡げるときの位置決めを容易且つ確実に行
える。なお、ストッパー53はボルト54を緩めれば移
動できるため固定位置の変更が可能である。
【0038】次に、図9の斜視図に基づきブロック保持
具15の位置決めについて説明する。ブロック吊具1で
は挟持アーム2の下部2aに複数の係止穴24を設け、
係止穴24に挿入する係止ピン25を備えたブロック保
持具15を下部2aに取り付けている。この係止ピン2
5の頭部25aを引出して係止穴24との係合を解除し
た後、ブロック保持具15を挟持アーム2の下端部2a
に沿って所定位置まで移動させ、頭部25aを元の状態
に復帰させて、係止ピン25を係止穴24に挿入すると
ブロック保持具15はその位置に固定される。係止ピン
25はスプリング26の作用により、常に係止穴24方
向へ付勢されているので、手で頭部25aを掴んで引出
した後、その手を放せば頭部25aは自動的に元の位置
に復帰する。
【0039】このように、ブロック保持具15の係止ピ
ン25を、挟持アーム2の下部2aに開設した複数の係
止穴24のいずれかに挿入することによりブロック保持
具15の位置決め及び固定ができる。したがって、挟持
しようとするブロックの大きさに合わせて、予めブロッ
ク保持具15の位置決めをしておくことにより強固な挟
持状態を確保することが可能となり、ブロックの大きさ
が各種ある場合でも、それに対応して脱型作業、移動作
業等を安全に行うことができる。さらに、ブロック保持
具15には合成樹脂等を素材とするパッド29を取り付
けているため、挟持したブロック14の脱落防止効果が
高く、作業の安全性が向上する。
【0040】ところで、ブロックを製造する場合におい
て、その型枠が等間隔に並んでいないことがある。例え
ば、特殊な形状のブロックを製造する場合等において
は、2個1組になった型枠をいくつも並列させて製造す
ることがある。このような場合、1組の挟持アームで1
個のブロックを挟持する前記ブロック保持具では脱型作
業が困難であるため、1組の挟持アームで2個のブロッ
クを挟持できるようなブロック保持具を使用した方が作
業性が良い。
【0041】そこで、このような脱型作業に適している
のが図10に示すブロック保持具55である。このブロ
ック保持具55では、挟持機構56のブロック保持具5
7にパッド58を2個ずつ取り付けているため、1組の
挟持機構55で2個のブロックを確実に挟持できる。し
たがって、2個1組になったブロック型枠をいくつも並
列させて製造するような場合においても、安全且つ効率
的に脱型作業を行うことができる。なお、図10に示す
ブロック保持具55では、各挟持機構56間の距離を拡
縮させる機構については省略しているため図示していな
い。
【0042】以上のように、コンクリートブロックの脱
型作業において、本発明のブロック吊具を使用すること
により、所定間隔に配列された複数の型枠から同時に複
数のブロックを取り出し、次に吊り下げた状態で各ブロ
ック同士を密着するように整列させ、所定位置まで運ん
で載置するという一連の作業を連続的に行うことが可能
となるので、脱型作業、移動作業等の作業効率を飛躍的
に向上させることができる。
【0043】また、ブロック吊具1により、作業員が手
作業で行っていた工程を大幅に減少させることが可能と
なるので、作業コストを低減できるだけでなく、作業員
の負傷等のおそれがなくなり安全性が向上する。
【0044】なお、ブロック吊具1では、5個の挟持機
構5a〜5eを設けているが、本発明における挟持機構
の個数は5個に限定されるものではなく、作業状況等に
応じ、挟持機構の個数を増減することができる。また、
本実施例のブロック吊具1は、コンクリートブロックの
脱型作業や移動作業等を行うためのものであるが、これ
らの用途のみに限定されるものではなく、その他の用途
にも広く活用することが可能である。
【0045】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏すること
ができる。
【0046】(a)ブロックを着脱自在に保持するブロ
ック保持具を複数個並列させるとともに、前記ブロック
保持具間の距離を拡縮させる移動機構を設けているた
め、複数の型枠から同時にブロックを取り出し、吊り下
げた状態で各ブロック同士を密着整列させ、所定位置ま
で運んで載置するという一連の作業を連続的に行うこと
が可能となり、作業効率が飛躍的に向上する。
【0047】(b)手作業が大幅に減少するため、脱型
作業、移動作業等における安全性が向上する。
【0048】(c)コンクリートブロックの脱型作業、
移動作業等に限らず、他の物品を吊り下げて移動する作
業を行うことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態を示す斜視図である。
【図3】 挟持機構の動作説明図である。
【図4】 ストッパー板の動作説明図である。
【図5】 ストッパー板の動作説明図である。
【図6】 ストッパー板の動作説明図である。
【図7】 本発明の実施の形態を示す斜視図である。
【図8】 挟持機構を拡縮させる移動機構の説明図であ
る。
【図9】 ブロック保持具の位置決めを説明する斜視図
である。
【図10】 本発明の他の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 ブロック吊具 2 挟持アーム 2a 下部
3 水平支持部材 4 連結部材 5,5a,5b,5c,5d,5e
挟持機構 6 フレーム体 7 フック 8 ワイヤー 9
支持ピン 10 ストッパー板 10a 辺縁 10b 凹部
11 長孔 12 一部切欠孔 12a底部 12b 開口部
12c 凹部 13 係止ピン 14 ブロック 15 ブロック
保持具 16 回動レバー 17 アーム部材 18 支軸
24 係止穴 25 係止ピン 25a 頭部 26 スプリング
29 パッド 30 車輪 40,41 軸着部 42,43 リ
ンク部材 50 レール 51 水平バー材 52 スライド
部材 53 ストッパー 54 ボルト 55 ブロック
保持具 56 保持機構 57 ブロック保持具 58 パ
ッド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロックを着脱自在に保持するブロック
    保持具を複数個並列させ、前記複数のブロック保持具間
    の距離を拡縮させる幅寄せ機構を設けたブロック吊具。
  2. 【請求項2】 X状に交差させ、交差部分を軸支した挟
    持アームを、水平支持部材に垂下させた連結部材に軸支
    して挟持機構を構成し、前記挟持機構を複数個並列させ
    るとともに、前記水平支持部材を支えるフレーム体を設
    け、さらに、前記水平支持部材の一部および各水平支持
    部材間に軸着部を有するリンク部材で各水平支持部材を
    前記並列方向に連結したブロック吊具。
  3. 【請求項3】 前記水平支持部材の一部に支持ピンを立
    設し、長孔と一部切欠孔および同一部切欠孔の開口部と
    対向する辺縁に凹部を有するストッパー板の前記長孔
    を、前記支持ピンに挿通させて前記ストッパー板を垂下
    させ、前記一部切欠孔に係止する係止ピンを前記挟持ア
    ームの一部に立設した請求項2記載のブロック吊具。
  4. 【請求項4】 前記挟持機構の一部に回動レバーを軸支
    し、同回動レバーにアーム部材の基端を軸支するととも
    に同アーム部材の先端を他の挟持機構の一部に軸支した
    請求項2,3記載のブロック吊具。
  5. 【請求項5】 前記挟持機構の挟持アームの下端部に複
    数の係止穴を開設し、同係止穴に挿入する係止ピンを備
    えたブロック保持具を前記挟持アームの下端部に取り付
    けた請求項2,3,4記載のブロック吊具。
JP32119895A 1995-11-14 1995-11-14 ブロック吊具 Pending JPH09136782A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103452127A (zh) * 2013-08-30 2013-12-18 中国能源建设集团山西省电力建设四公司 无张力灌注桩风机基础的高强螺杆专用吊具

Cited By (1)

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CN103452127A (zh) * 2013-08-30 2013-12-18 中国能源建设集团山西省电力建设四公司 无张力灌注桩风机基础的高强螺杆专用吊具

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