JPH08217373A - ブロック吊具 - Google Patents

ブロック吊具

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Publication number
JPH08217373A
JPH08217373A JP5056295A JP5056295A JPH08217373A JP H08217373 A JPH08217373 A JP H08217373A JP 5056295 A JP5056295 A JP 5056295A JP 5056295 A JP5056295 A JP 5056295A JP H08217373 A JPH08217373 A JP H08217373A
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JP
Japan
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block
holding
hole
stopper plate
locking
Prior art date
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Pending
Application number
JP5056295A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimio Fukunaga
喜美夫 福永
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Moriyama Kogyo KK
Original Assignee
Moriyama Kogyo KK
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Publication date
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  • Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)
  • Devices For Post-Treatments, Processing, Supply, Discharge, And Other Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数個のブロックの脱型作業を同時に行い、
各ブロック同士を密着させて整列し、さらに移動して解
放するまでの一連の作業を効率的かつ安全に行うことが
できるブロック吊具を提供する。 【構成】 X状に交差させ、交差部分を軸支した挟持ア
ーム2を水平支持部材3に垂下させた連結部材4に軸支
して挟持機構5を構成し、複数の挟持機構5を並列させ
るとともに、水平支持部材3を支えるフレーム体6を設
ける。各挟持機構5間の距離は拡縮可能である。水平支
持部材3の下方に垂下したストッパー板10が、挟持ア
ーム2の係止ピン13の昇降で左右に回動することによ
り、挟持アーム2の係止と解除とが交互に行われる。挟
持アーム2の下端部2aにはスライド可能なブロック保
持具15を取り付け、ブロックの大小に対応して確実な
挟持を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溝蓋、縁石等の各種コ
ンクリートブロックの製造工程において、完成したブロ
ックをコンクリート型枠から取り出す脱型作業あるいは
ブロック運搬作業を行う場合に使用するブロック吊具に
関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリートブロックの製造工程におい
ては、型枠に充填したコンクリートが固化すると、ブロ
ックを型枠から取り出す脱型作業を行うが、従来、この
脱型作業は作業者が手作業で行っていた。このため、脱
型作業には多くの手間と時間を要し、作業効率は非常に
低いものであった。
【0003】コンクリートブロック製造工程では、通
常、何個もの型枠を並べて製造を行うので、それに伴う
脱型作業は作業者にとって極めて大きな負担となってい
た。さらに、ブロック自体が相当の重量物であるため、
脱型作業中に作業者が誤って怪我をしたり、腰等を傷め
たりすることも多く、作業中の危険性も高かった。
【0004】このような状況に対処するため、各種のブ
ロック吊具を使用した脱型作業も試みられたが、従来の
ブロック吊具は、単なる運搬作業を行うために開発され
たものであり、脱型作業を行うことまでは想定されてい
ないので、実際の脱型作業に使用できる程度のものがな
かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のブロック吊具
は、1回の動作で1個又は複数のブロックを把持して吊
り上げ、その状態で運搬作業等を行うようになってい
る。このため、従来のブロック吊具は、一般的な運搬作
業においては相当の効果を発揮する。しかし、脱型作業
においては、型枠の一部を取り外して露出させたブロッ
クの面をブロック吊具の把持具で把持して、吊り上げる
ことが必要であるが、従来のブロック吊具ではそのよう
な作業を行うことは不可能であった。
【0006】つまり、従来のブロック吊具は、表面全体
が露出した状態のブロックを把持して運搬することを目
的としており、製造工程において、型枠から一部のみを
露出させているブロックを把持するには、把持具の形状
や構造が不適切であるため、実際の脱型作業を行うこと
はできなかった。特に、何個も並べられた型枠から同時
に複数のブロックを取り出す作業をすることはほとんど
不可能であった。
【0007】また、従来のブロック吊具で、複数個の型
枠から同時にブロックを取り出すことができたとして
も、そのままの状態で運搬できるのみであり、ブロック
を吊り下げた状態で各ブロック同士を密着するように動
かして整列させることはできなかった。
【0008】本発明の目的は、脱型作業において、所定
の間隔に配列された複数の型枠から同時に複数のブロッ
クを取り出し、次に吊り下げた状態で各ブロック同士を
密着するように整列させ、所定位置まで運んで載置する
という一連の作業を、安全かつ効率よく行うことができ
るブロック吊具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のブロック吊具は、X状に交差させ、交差部分
を軸支した挟持アームを、水平支持部材に垂下させた連
結部材に軸支して挟持機構を構成し、複数の前記挟持機
構を並列させるとともに、前記水平支持部材を支えるフ
レーム体を設けたことを特徴とする。
【0010】ここで、前記水平支持部材の一部に支持ピ
ンを立設し、長孔と一部切欠孔および同一部切欠孔の開
口部と対向する辺縁に凹部を有するストッパー板の前記
長孔を、前記支持ピンに挿通させて前記ストッパー板を
垂下させ、前記一部切欠孔に係止する係止ピンを前記挟
持アームの一部に立設したものとすることができる。
【0011】また、前記挟持機構の一部に回動レバーを
軸支し、同回動レバーにリンク部材の基端を軸支して同
リンク部材の先端を他の挟持機構の一部に軸支したもの
とすることができる。
【0012】さらに、前記水平支持部材の一部に梃子部
材を軸支し、同梃子部材の一部に係止ピンを立設し、同
係止ピンが挿通する係止穴を前記フレーム体の一部に複
数開設したものとすることができる。
【0013】さらにまた、前記挟持機構の挟持アームの
下端部に複数の係止穴を開設し、同係止穴に挿入する係
止ピンを備えたブロック保持具を前記挟持アームの下端
部に取り付けたものとすることができる。。
【0014】
【作用】本発明のブロック吊具において、挟持機構を構
成する挟持アームは、X状に交差させ、交差部分を軸支
し、同挟持アームは連結部材を介して水平支持部材に軸
支しているので、水平支持部材を支えるフレーム体を上
方に引き上げることにより、ブロック吊具を上昇させる
と、自重により挟持アームの先端部が狭まる。したがっ
て、挟持アームの先端部を開いた状態にし、その間にブ
ロックを位置させてブロック吊具を上昇させると、挟持
アーム先端部は狭まり、ブロックを挟んで保持状態とす
ることができる。このとき、ブロックを挟持する力はブ
ロック自体の重さにより発生する。
【0015】次に、ブロックを所定位置まで運び、ブロ
ック吊具を下降させてブロックを着地させた後、更にブ
ロック吊具を下降させると、挟持しているブロックで挟
持アームが押し上げるような状態となるので、挟持アー
ムは広がり、ブロックは挟持状態から解放される。
【0016】挟持機構は複数個並列させ、フレーム体で
支えているが、挟持機構は全てフレーム体に固着されて
いるわけではないので、挟持機構を移動させることによ
り、各挟持機構間の距離を拡縮させることが可能であ
る。したがって、複数個のブロックを同時に型枠から取
り出すことができるだけでなく、ブロックを吊り下げた
状態で、ブロック同士が密着するように移動させ整列さ
せることができる。
【0017】また、挟持機構の水平支持部材の一部に立
設した支持ピンにストッパー板の長孔を挿通させて垂下
させ、同ストッパー板の一部切欠孔に係止する係止ピン
を同挟持アームの一部に立設したブロック吊具において
は、ストッパー板は長孔を支持ピンに挿通させているの
で、支持ピンを中心にして回動自在であるとともに、長
孔に沿った方向にも移動自在であり、通常、ストッパー
板は長孔の左右いずれかの端部に支持ピンが位置するよ
うな状態で垂下されている。
【0018】ブロックを挟持する前の段階では、挟持ア
ームの係止ピンをストッパー板の一部切欠孔に係止させ
ておくことにより、挟持アームの下降を阻止し、挟持ア
ームを広げた状態で保持する。
【0019】ブロックを挟持するため、ブロック吊具を
下降させると、挟持アームがブロックに接触し、挟持ア
ームを上に押し上げるような状態になるが、このときス
トッパー板の一部切欠孔に係止されている係止ピンはス
トッパー板を押し上げるように作用する。このため、ス
トッパー板は上昇するとともに、支持ピンが長孔の反対
側の端部に位置するような方向に回転移動し、係止ピン
が一部切欠孔から離脱して係止が解除されるので挟持ア
ームはフリーな状態となる。したがって、その後、ブロ
ック吊具を上昇させると挟持アームの下端部は自重によ
り狭まることが可能となり、ブロックを挟持することが
できる。
【0020】次に、挟持していたブロックを所定位置ま
で運び、そこでブロック吊具を下降させてブロックを着
地させた後、さらに下降させていくと、挟持アームの下
端部が広がり、ブロックを挟持した状態から解除する。
このとき、挟持アームの係止ピンは、一部切欠孔の開口
部を下にした状態で垂下しているストッパー板に接触
し、一部切欠孔内に入り込みストッパー板を押し上げる
ように作用する。このため、ストッパー板は上昇すると
ともに、支持ピンが長孔の反対側の端部に位置するよう
な方向、即ち、前述とは逆方向に回転移動し、係止ピン
は一部切欠孔の底部に係止されるので挟持アームはスト
ッパー板により下降を阻止された状態となる。したがっ
て、その後、ブロック吊具を上昇させても、挟持アーム
の下端部は自重により狭まることがないので、ブロック
吊具を移動させ、次のブロック挟持作業を開始すること
ができる。
【0021】なお、前記と同様に、挟持しているブロッ
クを着地させた後、さらにブロック吊具を下降させた場
合において、ストッパー板が本来の状態、即ち、一部切
欠孔の開口部を下にした状態ではなく、一部切欠孔の底
部の方を下にした状態で垂下していたときは、ストッパ
ー板の一部切欠孔の開口部と対向する辺縁に凹部を設け
ているので、挟持アームの係止ピンは、辺縁に接触し、
それに沿って凹部まで達し、ストッパー板を押し上げる
ように作用する。このため、ストッパー板は、係止ピン
が一部切欠孔から離脱するときと同じ方向へ回転する
が、その途中で係止ピンが辺縁の凹部から離脱するの
で、再び元の状態にもどるように回転する。このとき、
一部切欠孔の開口部が係止ピンを掬うように動作し、係
止ピンを一部切欠孔の底部まで誘導し、係止する。した
がって、ストッパー板の垂下状態が本来とは逆になって
いた場合でも、係止ピンを一部切欠孔の底部に係止する
動作は確実に行われる。
【0022】また、挟持機構の一部に回動レバーを軸支
し、同回動レバーにリンク部材の基端を軸支して同リン
ク部材の先端を他の挟持機構の一部に軸支したブロック
吊具においては、回動レバーを支軸を中心に回動させる
ことにより、リンク部材を介して他の挟持機構を移動さ
せることができる。即ち、回動レバーを回動させること
により、並列した挟持機構同士の間の距離を変化させる
ことができる。したがって、複数の挟持機構にブロック
を挟持した状態で、回動レバーを操作すると、ブロック
を吊り下げた状態のままブロック同士を密着するように
移動させ整列させる作業を容易に行うことができる。
【0023】また、挟持機構を構成している水平支持部
材の一部に梃子部材を軸支し、同梃子部材の一部に係止
ピンを立設し、同係止ピンが挿通する係止穴をフレーム
体の一部に複数開設したブロック吊具においては、梃子
部材を操作すると、それとともに梃子部材に立設した係
止ピンも移動し、フレーム体に開設した係止穴への着脱
が行われる。したがって、梃子部材を操作して係止ピン
を係止穴から離脱させた状態とした後、フレーム体に沿
って挟持機構を所定の位置まで移動させ、梃子部材を操
作して係止ピンをいずれかの係止穴に係止させることに
より、挟持機構の位置決め及び固定ができる。
【0024】また、挟持機構を構成している挟持アーム
の下端部に複数の係止穴を設け、同係止穴に挿入する係
止ピンを備えたブロック保持具を挟持アームの下端部に
取り付けたブロック吊具においては、ブロック保持具は
挟持アームに沿って移動可能なので、ブロック保持具を
所定の位置まで移動させ、挟持アームに開設した係止穴
のいずれかに、ブロック保持具の係止ピンを挿入させる
ことにより、ブロック保持具の位置決め及び固定ができ
る。したがって、挟持しようとするブロックの大きさに
合わせて、予めブロック保持具の位置決めを行っておく
ことにより、強固な挟持状態を確保することができる。
即ち、ブロックの大きさが各種ある場合でも、それに対
応することができる。
【0025】
【実施例】図1は本発明の実施例であるブロック吊具の
斜視図、図2は図1の吊具を下方から見た斜視図、図3
は挟持機構の動作説明図、図4ないし図6はストッパー
板の動作説明図、図7は図1の吊具を上方から見た斜視
図、図8は図1の吊具の部分斜視図、図9は梃子部材の
操作による挟持機構の位置決めを説明する図、図10は
ブロック保持具の位置決めを説明する図である。
【0026】図1ないし図3に示すように本実施例のブ
ロック吊具1では、X状に交差させ、交差部分を軸支し
た挟持アーム2を、水平支持部材3に垂下させた連結部
材4に軸支して挟持機構5を構成し、複数の挟持機構5
を並列させるとともに、水平支持部材3を支えるフレー
ム体6を設けている。フレーム体6に設けたフック7に
ワイヤー8を引っかけ、このワイヤー8をリフトやクレ
ーン等の昇降部分に係止する。そして、リフトやクレー
ン等を上昇、下降させることにより、ブロック吊具1全
体を上昇、下降させて、ブロックの脱型作業及び移動作
業を行う。
【0027】図3の(a),(b)に示すように、本実
施例のブロック吊具1は、挟持機構5の水平支持部材3
の一部に立設した支持ピン9にストッパー板10の長孔
11を挿通させて垂下させ、ストッパー板10の一部切
欠孔12に係止する係止ピン13を挟持アーム2の一部
に立設している。ストッパー板10は、長孔11を支持
ピン9に挿通させて垂下させているので、支持ピン9を
中心にして回動自在であるとともに、長孔11に沿った
方向にも移動自在である。なお、ストッパー板10は長
孔11の左右いずれかの端部に支持ピン9が位置するよ
うな状態で垂下される。
【0028】ブロック14の挟持を開始する前の段階で
は、挟持アーム2の係止ピン13をストッパー板10の
一部切欠孔12の底部12aに係止させておくことによ
り、挟持アーム2の下降を阻止し、挟持アーム2の下端
部2aを広げた状態で保持する(図3の(b)の状
態)。
【0029】ブロック14を挟持するため、ブロック吊
具1を下降させていくと、挟持アーム2の下端部2aに
取り付けたブロック保持具15がブロック14に接触
し、挟持アーム2を上に押し上げるような状態になる。
このとき、図4の(a)に示すように、ストッパー板1
0の一部切欠孔12の底部12aに係止されている係止
ピン13はストッパー板10を押し上げるように作用す
る。このため、ストッパー板10は上昇するとともに
(図4の(b))、支持ピン9が長孔11の反対側の端
部に位置するような方向に回転移動し(図4の
(c))、係止ピン13は一部切欠孔12の開口部12
bから離脱して(図4の(d))、係止が解除されるの
で(図4の(e))、挟持アーム2はフリーな状態とな
る。したがって、その後、ブロック吊具1を上昇させる
と挟持アーム2の下端部2aは自重により狭まれ、ブロ
ック14を挟持することができる(図3の(a)の状
態)。
【0030】次に、挟持していたブロック14を所定位
置まで運び、そこでブロック吊具1を下降させてブロッ
ク14を着地させた後、さらに下降させていくと、挟持
アーム2の下端部2aが広がり、ブロック14は挟持さ
れた状態から解除される。このとき、図5の(a)に示
すように、挟持アーム2の係止ピン13は、一部切欠孔
12の開口部12bを下にした状態で垂下しているスト
ッパー板10の開口部12bから一部切欠孔12内に入
り込み、凹部12cに係止され、ストッパー板10を押
し上げるように作用する。
【0031】このため、ストッパー板10は上昇すると
ともに、支持ピン9が長孔11の反対側の端部に位置す
るような方向、即ち、前述とは逆方向に回転移動し(図
5の(b)〜(d))、係止ピン13は一部切欠孔12
の底部12aに係止されるので(図5の(e))、挟持
アーム2は再びストッパー板10により下降を阻止され
た状態となる(図3の(b)の状態)。したがって、そ
の後、ブロック吊具1を上昇させても、挟持アーム2の
下端部2aは自重により狭まれることがなくなるので、
ブロック吊具1を移動させ、次のブロックを挟持する作
業を開始することができる。
【0032】なお、前記と同様に、挟持しているブロッ
ク14を着地させた後、さらにブロック吊具1を下降さ
せた場合において、ストッパー板10が本来の状態、即
ち、一部切欠孔12の開口部12bを下にした状態では
なく、図6の(a)に示すように、一部切欠孔12の底
部12aの方を下にした状態で垂下していたときは、ス
トッパー板10の一部切欠孔12の開口部12bと対向
する辺縁10aには凹部10bを設けているので、挟持
アーム2の係止ピン13は、辺縁10aに接触し、それ
に沿って凹部10bにまで達して係止され、ストッパー
板10を押し上げるように作用する(図6の(b))。
【0033】このため、ストッパー板10は、一旦、係
止ピン13が一部切欠孔12から離脱するときと同じ方
向へ回転するが(図6の(c))、その途中で係止ピン
13は凹部10bから離脱するので、ストッパー板10
は再び元の状態にもどるように回転する。このとき、一
部切欠孔12の開口部12bが係止ピン13を掬うよう
に動作し(図6の(d))、係止ピン13を一部切欠孔
12の底部12aまで誘導し、そこに係止するようにな
っている(図6の(e))。したがって、ストッパー板
10の垂下状態が本来とは逆になっていた場合でも、係
止ピン13を一部切欠孔12の底部12aに係止する動
作は確実に行われる。
【0034】図7に示すように、本実施例のブロック吊
具1では、5個の挟持機構5を並列させ、フレーム体6
で支えているが、挟持機構5のうち中央の挟持機構5a
のみがフレーム体6に固着されている。そして、中央の
挟持機構5aの両側に配置した挟持機構5b及び挟持機
構5bの外側に配置した挟持機構5cは、車輪30を介
してフレーム体6に載置状態で取り付けられている。そ
して、フレーム体6に固着した挟持機構5aの上部に回
動レバー16を軸支し、回動レバー16に2本のリンク
部材17の基端をそれぞれ軸支し、リンク部材17の先
端を挟持機構5bの一部にそれぞれ軸支している。した
がって、回動レバー16を支軸18を中心に回動させる
ことにより、リンク部材17を介して挟持機構5bを移
動させることができる。
【0035】一方、図8に示すように、挟持機構5cを
構成している水平支持部材3の下方に梃子部材19を軸
支し、梃子部材19の上方に係止ピン20を立設し、係
止ピン20が挿通する係止穴21を、フレーム体6に沿
設したガイド板22に複数開設している。この梃子部材
19に設けたレバー23を、図9の(a)の状態から図
9の(b)に示すように上方へ動かすと、それとともに
梃子部材19に立設した係止ピン20も上方へ移動し、
係止穴21から離脱する。そして、この状態で挟持機構
5cを所定の位置まで移動させ、再びレバー23を下げ
ると係止ピン20が係止穴21に係止され、挟持機構5
cの位置決め及び固定ができる(図9の(a)の状
態)。
【0036】このように、ブロック吊具1では、挟持機
構5bは回動レバー16を操作することによりフレーム
体6に沿って移動可能であり、挟持機構5cもレバー2
3を操作することによりフレーム体6に沿って移動可能
であるため、並列した挟持機構5a,5b,5c間の距
離を拡縮することができる。したがって、ブロック吊具
1は、5個のブロックを同時に型枠から取り出すことが
できるだけでなく、回動レバー16及びレバー23を操
作することにより、ブロック14を挟持して吊り下げた
状態で、ブロック14同士を密着するように移動して整
列させる作業を容易に行うことができる。なお、図8に
示すように、挟持機構5bは、ガイド板22の横バー2
2aにスプリングSによって中央側へ付勢されており、
これによって、ブロック14を挟持して幅寄せする際、
挟持機構5bが外側へ移動し、挟持機構5bと挟持機構
5cに挟持されたブロック14を隙間無く密着させるこ
とができる。
【0037】また、本実施例のブロック吊具1では、挟
持アーム2の下端部2aに複数の係止穴24を設け、係
止穴24に挿入する係止ピン25を備えたブロック保持
具15を下端部2aに取り付けている。この係止ピン2
5の頭部25aを図10の(a)の状態から図10の
(b)に示すように引出して、係止ピン25を係止穴2
4から離脱させた後、ブロック保持具15を挟持アーム
2の下端部2aに沿って所定位置まで移動させ、頭部2
5aを元の状態に復帰させて、係止ピン25を係止穴2
4に挿入すると、ブロック保持具15はその位置に固定
される(図10の(a)の状態)。なお、係止ピン25
は、スプリング26とワッシャー27及び係止板28の
作用により、常に係止穴24に挿入する方向へ付勢され
ているので、手で頭部25aを掴んで引出した後、その
手を放せば頭部25aは自動的に元の位置に復帰する。
【0038】このように、ブロック保持具15の係止ピ
ン25を、挟持アーム2の下端部2aに開設した複数の
係止穴24のいずれかに挿入することにより、ブロック
保持具15の位置決め及び固定ができるようになってい
る。したがって、挟持しようとするブロックの大きさに
合わせて、予めブロック保持具15の位置決めを行って
おくことにより、強固な挟持状態を確保することが可能
となり、ブロックの大きさが各種ある場合でも、それに
対応して脱型作業、移動作業等を安全に行うことができ
る。さらに、本実施例の場合、ブロック保持具15に
は、ゴムパッド29を取り付けることにより、挟持した
ブロック14の脱落防止効果を高め、作業の安全性の向
上を図っている。
【0039】以上のように、本実施例のブロック吊具1
により、コンクリートブロックの脱型作業において、所
定間隔に配列された複数の型枠から同時に複数のブロッ
クを取り出し、次に吊り下げた状態で各ブロック同士を
密着するように整列させ、所定位置まで運んで載置する
という一連の作業を連続して行うことが可能となるの
で、脱型作業、移動作業等の作業効率を飛躍的に向上さ
せることができる。
【0040】また、ブロック吊具1により、作業員が手
作業で行っていた工程を大幅に減少させることが可能と
なるので、作業コストを低減できるだけでなく、作業員
の負傷等のおそれがなくなり安全性が向上する。
【0041】なお、本実施例のブロック吊具1では、5
個の挟持機構5a、5b、5cを設けているが、本発明
における挟持機構の個数は5個に限定されるものではな
く、作業状況等に応じ、挟持機構の個数を増減すること
ができる。また、本実施例のブロック吊具1は、コンク
リートブロックの脱型作業や移動作業等を行うためのも
のであるが、これらの用途のみに限定されるものではな
く、その他の用途にも広く活用することが可能である。
【0042】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏すること
ができる。
【0043】(a)コンクリートブロックの脱型作業、
移動作業等において、作業効率が飛躍的に向上する。
【0044】(b)コンクリートブロックの脱型作業、
移動作業等において、作業員の負傷等のおそれがなくな
り、安全性が向上する。
【0045】(c)コンクリートブロックの脱型作業、
移動作業等に限らず、他の物品を吊り下げて移動する作
業を行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す吊具の斜視図である。
【図2】 図1の吊具を下方からみた斜視図である。
【図3】 図1の吊具の挟持機構の動作説明図である。
【図4】 図3のストッパー板の動作説明図である。
【図5】 図3のストッパー板の動作説明図である。
【図6】 図3のストッパー板の動作説明図である。
【図7】 図1の吊具を上方からみた斜視図である。
【図8】 図1の吊具の部分斜視図である。
【図9】 梃子部材の操作による挟持機構の位置決めを
説明する図である。
【図10】 ブロック保持具の位置決めを説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 ブロック吊具,2 挟持アーム,2a 下端部,3
水平支持部材,4連結部材,5,5a,5b,5c
挟持機構,6 フレーム体,7 フック,8ワイヤー,
9 支持ピン,10 ストッパー板,10a 辺縁,1
0b 凹部,11 長孔,12 一部切欠孔,12a
底部,12b 開口部,12c 凹部,13 係止ピ
ン,14 ブロック,15 ブロック保持具,16 回
動レバー,17 リンク部材,18 支軸,19 梃子
部材,20 係止ピン,21係止穴,22 ガイド板,
23 レバー,24 係止穴,25 係止ピン,25a
頭部,26 スプリング,27 ワッシャー,28
係止板,29 ゴムパッド,30 車輪

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X状に交差させ、交差部分を軸支した挟
    持アームを、水平支持部材に垂下させた連結部材に軸支
    して挟持機構を構成し、複数の前記挟持機構を並列させ
    るとともに、前記水平支持部材を支えるフレーム体を設
    けたことを特徴とするブロック吊具。
  2. 【請求項2】 前記水平支持部材の一部に支持ピンを立
    設し、長孔と一部切欠孔および同一部切欠孔の開口部と
    対向する辺縁に凹部を有するストッパー板の前記長孔
    を、前記支持ピンに挿通させて前記ストッパー板を垂下
    させ、前記一部切欠孔に係止する係止ピンを前記挟持ア
    ームの一部に立設したことを特徴とする請求項1に記載
    のブロック吊具。
  3. 【請求項3】 前記挟持機構の一部に回動レバーを軸支
    し、同回動レバーにリンク部材の基端を軸支して同リン
    ク部材の先端を他の挟持機構の一部に軸支したことを特
    徴とする請求項1,2に記載のブロック吊具。
  4. 【請求項4】 前記水平支持部材の一部に梃子部材を軸
    支し、同梃子部材の一部に係止ピンを立設し、同係止ピ
    ンが挿通する係止穴を前記フレーム体の一部に複数開設
    したことを特徴とする請求項1ないし3に記載のブロッ
    ク吊具。
  5. 【請求項5】 前記挟持機構の挟持アームの下端部に複
    数の係止穴を開設し、同係止穴に挿入する係止ピンを備
    えたブロック保持具を前記挟持アームの下端部に取り付
    けたことを特徴とする請求項1ないし4に記載のブロッ
    ク吊具。
JP5056295A 1995-02-14 1995-02-14 ブロック吊具 Pending JPH08217373A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102011108420A1 (de) * 2011-07-26 2013-01-31 Werner Günther Hebevorrichtung für Baustoffe
DE102012014739A1 (de) 2011-07-27 2013-02-07 Werner Günther Hebevorrichtung für Baustoffe
CN106914980A (zh) * 2015-12-25 2017-07-04 上海尚域实业发展股份有限公司 复合墙砖脱模装置
CN111069774A (zh) * 2019-12-31 2020-04-28 广东凤铝铝业有限公司 一种铝型材用的夹持装置

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