JPH09134690A - 回転陽極型x線管 - Google Patents

回転陽極型x線管

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JPH09134690A
JPH09134690A JP28957695A JP28957695A JPH09134690A JP H09134690 A JPH09134690 A JP H09134690A JP 28957695 A JP28957695 A JP 28957695A JP 28957695 A JP28957695 A JP 28957695A JP H09134690 A JPH09134690 A JP H09134690A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、X線管の組立て時や長期の回転
停止後の再回転起動がスムースにでき、安定な軸受動作
を維持することができる回転陽極型X線管を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 この発明は、スラストすべり軸受18,
19が構成される固定体径大部15bにこの径大部の内
部がくり貫かれて液体金属潤滑剤が収容される潤滑剤収
容室35,36,37,38が形成され、この潤滑剤収
容室が径大部の外周壁面に開口されている回転陽極型X
線管である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回転陽極型X線
管に関する。
【0002】
【従来の技術】回転陽極型X線管は、周知のように、軸
受部を有する回転体および固定体で円盤状の陽極ターゲ
ットを支え、真空容器外に配置したステータの電磁コイ
ルを付勢し高速回転させながら、陰極から放出した電子
ビームを陽極ターゲット面上に当ててX線を放射させ
る。軸受部は、ボールベアリングのようなころがり軸受
や、軸受面にらせん溝を形成するとともにガリウム(G
a)、又はガリウム−インジウム−錫(Ga−In−S
n)合金のような液体金属潤滑剤を軸受間隙に満たした
動圧式すべり軸受で構成される。
【0003】後者の動圧式すべり軸受を用いた回転陽極
型X線管として、ラジアルすべり軸受を径小部に構成
し、スラストすべり軸受を径大部に構成した回転陽極型
X線管は、例えば特公平3−77617号や特開平2−
244545号、特開平2−227947号、或いは特
開平2−227948号の各公報等に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記各公報に開示され
ている回転陽極型X線管では、らせん溝を有する動圧す
べり軸受部の相嵌合する軸受面が、例えば20μm程度
の微小な軸受間隙を保つように構成され、らせん溝およ
び軸受間隙に液体金属潤滑剤が充填される。この潤滑剤
が軸受間隙の全体にくまなく行き渡たらないと、当然の
ことながら、すべり軸受の動圧が十分得られず、安定な
動圧すべり軸受の動作が維持できなくなる。そして、極
端な場合は軸受面同士がかじり合いを起こし、回転不能
状態や破損を引き起こすおそれがある。このような不都
合な現象を未然に防止し、長時間の動作でも軸受部に必
要十分な量の液体金属潤滑剤が供給されるようにするた
め、軸受部に連通する潤滑剤収容室すなわちリザーバが
設けられる。
【0005】ところで、径大部にスラストすべり軸受が
構成された回転陽極型X線管において、その回転中心軸
に垂直な2つの軸受面のうちの一方が密着した状態で回
転停止される場合がある。すなわち、回転軸の方向が重
力の方向とほぼ同じ方向になった状態で停止すると、片
方のスラスト軸受の回転体及び固定体の軸受面は回転陽
極構造体の重力によって密着する。これら軸受面間に液
体金属潤滑剤が確実に介在すれば、次に回転を始める際
にかじり合いが発生するおそれは少ないが、X線管の製
造過程や長期に停止させると、この密着したスラスト軸
受面間に液体金属潤滑剤が介在しない部分が起こり得
る。それによって、スムースな回転駆動ができず、極端
な場合は軸受の破損を起こすおそれがある。
【0006】この発明は、以上のような不都合を解消
し、X線管の組立て時や長期の回転停止後の再回転起動
がスムースにでき、安定な軸受動作を維持することがで
きる回転陽極型X線管を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、スラストす
べり軸受が構成される固定体径大部にこの径大部の内部
がくり貫かれて液体金属潤滑剤が収容される潤滑剤収容
室が形成され、この潤滑剤収容室が径大部の外周壁面に
開口されている回転陽極型X線管である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下その実施例を図1乃至図5を
参照して説明する。なお同一部分は同一符号であらわ
す。重金属からなる円盤状陽極ターゲット11が、概略
有底円筒状の回転体12の一端に突設された回転軸13
にナット14により一体的に固定されている。回転体1
2は、鉄合金からなる内側円筒12a、及び銅からなる
外側円筒12bが二重に嵌合固着されている。この回転
体12の内側には、鉄合金からなる概略円柱状の固定体
15が挿入されている。
【0009】固定体15は、図示上方が直径の小さい径
小部15a、下方の途中が直径の大きい径大部15b、
下端が陽極支持部15cになっている。そして、回転体
12と固定体15との嵌合部分には、前述の各公報に示
されるような動圧式のらせん溝すべり軸受が構成されて
いる。すなわち、径小部15aの外周面には2対のヘリ
ンボンパターンらせん溝16,17が形成されていて、
回転体の内側円筒12aの内周面とともに動圧式のラジ
アルすべり軸受18,19を構成している。また、固定
体の径大部15bの上面にはサークル状にヘリンボンパ
ターンらせん溝20が形成されている。回転体の内側円
筒12aの下端開口部12cを実質的に閉じるようにス
ラストリング21がねじ止めされており、固定体径大部
15bの下面に接するこのスラストリング21の上面に
同じくサークル状にヘリンホンパターンらせん溝22が
形成されている。これら2組のらせん溝20,22、及
びそれに接する回転体の軸受面により、動圧式のスラス
トすべり軸受23,24が構成されている。これら回転
体及び固定体の各軸受面は、動作時におよそ20〜30
μmの範囲の軸受間隙を保つようになっている。
【0010】スラストリング21には、固定体15を微
小間隙G1を保って取り巻き液体金属潤滑剤の漏出を防
止するための円筒部21aが一体的に設けられている。
さらにこのスラストリング21の下方には、同じく潤滑
剤漏出防止用の微小間隙G2を保って半断面略クランク
状の第1潤滑剤トラップリング25が固定され、その内
側に第1の潤滑剤トラップ空胴39が構成されている。
これらスラストリング21、第1潤滑剤トラップリング
25は、上述のように回転体12に一体的に固定されて
この回転体の開放側端部を構成している。そしてこの実
施例では、2箇所に液体金属潤滑剤の外部漏出防止用の
微小間隙G3を保って固定体15のまわりを取り巻いて
いる。
【0011】潤滑剤漏出防止用の微小間隙G1,G2
は、すべり軸受部の軸受間隙(20〜30μm)よりも
少し大きく且つ100μm以下の範囲の半径方向の寸法
である。これら微小間隙G1,G2がこの寸法よりもあ
まり大きいと、万一、すべり軸受から液体金属潤滑剤が
漏れ出てきた場合、この間隙から真空容器内空間への漏
出防止の効果が十分得られない。
【0012】固定体15の下端部すなわち陽極支持部1
5cには、封止用補助リング26が気密溶接され、これ
に真空容器27の封着用金属リング28が気密溶接され
ている。封止用補助リング26には、液体金属潤滑剤の
外部漏出を防止するための第2の潤滑剤トラップリング
29が固着され、その内側に第2の潤滑剤トラップ空胴
40が構成されている。こうして、万が一にも、固定体
と回転体との下端部の微小間隙G1,G2を経て液体金
属潤滑剤が漏出した場合は、これらトラップ空胴内に潤
滑剤が捕捉されて真空容器の内部空間には漏出、飛散し
ないようになっている。なお、第2の潤滑剤トラップ空
胴40は、円周状の微小間隙G3を介して真空容器の内
部空間に連通している。
【0013】さて、固定体15は、その径小部15aに
形成された2組のラジアルすべり軸受用らせん溝16,
17の間の中間領域がやや細くなっており、回転体との
間に円周状空間Saが構成されている。そして、固定体
15にはその中心軸部が軸方向に沿ってくり抜かれた直
径が3mmの穴からなる潤滑剤収容室31が設けられて
いる。この潤滑剤収容室31の図示上端開口31aは、
図示上部の空間Sbを介してラジアルすべり軸受18に
連通している。また、この潤滑剤収容室31から円周状
空間Saに通じる4つの放射方向通路32が90度間隔
で対称的に形成されている。それによって、潤滑剤収容
室31は放射方向通路32を経て円周状空間Saに通
じ、さらにそれを経て図示上下にある2組のラジアル軸
受18,19に連通している。
【0014】潤滑剤収容室31の下端部は、そこから第
2潤滑剤トラップ空胴40に開口するように斜めに形成
された第1の通気孔33に連通している。この通気孔3
3は、直径が例えば1.5mmで、その内部に図3に示
すような形状のロッド34が挿入されている。このロッ
ド34は、モリブデンや銅、或いは鉄合金のような、液
体金属潤滑剤でよく濡れ且つ反応する材料で形成され、
通気孔33に密に嵌合する外径寸法になっている。この
ロッド34はまた、外周壁の一部がわずかに面取りされ
て切欠き部34aが形成されている。これによって、通
気孔33の横断面積が実質的に狭められ、液体金属潤滑
剤の表面張力との兼ね合いでこの通気孔から潤滑剤が直
接漏出する事が防止される。なおロッド34は、任意の
材料を芯としてその表面部に液体金属潤滑剤でよく濡れ
且つ反応する被膜が付着されたものであってもよい。
【0015】さて、固定体径大部15bには、その外周
壁面から内部の途中に向かって各々独立して穿設された
直径が3mmの穴からなる3個の潤滑剤収容室35,3
6,37が形成されている。なお、固定体径大部の外周
壁面とそれをとりまく回転体下端部12cの内周壁面と
の間は、0.5mm程度の半径方向の寸法を有する円周
状空間Scになっている。3個の潤滑剤収容室35,3
6,37は、中心軸上に形成されたもう一つの潤滑剤収
容室31を避けて延長され互いに分離して形成されてい
る。またこれら3個の潤滑剤収容室35,36,37
は、回転中心軸に垂直な面に対して斜め方向に延長され
ている。すなわちこの実施例では、各潤滑剤収容室3
5,36,37の開口35a,36a,37aがスラス
トリング21に近い方に位置し、内部端35b,36
b,37bがスラストリング21から遠い方に延長され
ている。そして、各潤滑剤収容室は、各々の途中から第
2潤滑剤トラップ空胴40に開口するように斜めに形成
された第2の通気孔35c,36c,37cに連通して
いる。これら第2の通気孔は、直径が例えば1.5mm
で、第1の潤滑剤収容室31やそれに連通する通気孔3
3を避けて穿設されている。この通気孔33には、その
一部の横断面4aを拡大して示すように、内部にやはり
図3に示すものと同様の形状からなるロッド35d(他
は図示を省略)がそれぞれ密に挿入されている。これら
ロッドは、やはりモリブデンや銅、或いは鉄合金のよう
な、液体金属潤滑剤でよく濡れ且つ反応する材料で形成
され、通気孔に密に嵌合する外径寸法になっている。こ
れらロッドはまた、外周壁の一部がわずかに面取りされ
て切欠き部35e(他は図示を省略)が形成されてい
て、各通気孔の横断面積を実質的に狭め、この通気孔か
ら潤滑剤が直接漏出することが防止される。なお各ロッ
ドは、やはり任意の材料を芯としてその表面部に液体金
属潤滑剤でよく濡れ且つ反応する被膜が付着されたもの
であってもよい。なお、図1には各ロッド34,35d
は図示を省略している。
【0016】各軸受部分や軸受間隙、第1の潤滑剤収容
室31、第2の潤滑剤収容室35,36,37、放射方
向通路32、及び内部の各空間Sa,Sb,Scには、
図1に示すように、Ga合金のような液体金属潤滑剤L
が供給される。なお、図2、図4及び図5には、図が不
鮮明になることを避けるため、潤滑剤は示していない。
潤滑剤の充填量は、好ましくは、上記の各軸受部分や軸
受間隙、潤滑剤収容室、放射方向通路、及び各内部空間
を含む空間容積の20%乃至80%の範囲、例えばおよ
そ50%に相当する体積の量である。
【0017】この実施例の回転陽極型X線管の組立てに
おいて、そのとくに潤滑剤を各部に供給する工程では、
好ましくは図6に示すように行う。すなわち、図示しな
い真空ベルジャ内に回転体12、固定体15、スラスト
リング21、及び封止用補助リング26等を鉛直方向に
配列する。そして、回転体12の内部に所定量の潤滑剤
Lを注入する。また、固定体径大部15bの3個の潤滑
剤収容室35,36,37の内部にそれぞれ所定量の潤
滑剤Lを注入する。この場合、潤滑剤Lが斜めの各収容
室の開口から流出しないことはもちろん、各通気孔の各
収容室に開口している各内部開口を塞がない量にする。
【0018】この状態で各部から不所望なガスを放出さ
せ、回転体12の内部に固定体15をゆっくり挿入す
る。それによって、回転体の内部に注入した潤滑剤L
は、各軸受部分や中心軸上の潤滑剤収容室31、放射方
向通路32、或いは各内部空間に流動する。その後、ス
ラストリング21を回転体にねじ止めし、さらに固定体
と封止用補助リング26を溶接する。
【0019】また、排気工程では、図6と同様に、封止
用補助リング26の方を上方に向けて鉛直に配置し、排
気を行う。それによって、いずれの潤滑剤収容室に連通
する通気孔の開口も上方に向いて位置しているので、各
軸受部分や収容室、各内部空間等で発生するガスは通気
孔を通って能率よく外部に排出される。そしてその際、
潤滑剤がガス気泡とともに真空容器の内部空間に押し出
されることがほとんどない。
【0020】このように組立てて完成した回転陽極型X
線管では、ラジアルすべり軸受とスラストすべり軸受と
が、ごくわずか軸受間隙でつながるとはいえ、ほぼ分離
独立した軸受を構成し、各々の軸受部分にはそれぞれ対
応する潤滑剤収容室から液体金属潤滑剤が供給される。
したがって、どの軸受も潤滑剤の枯渇が起こるおそれが
ない。そのため、ほぼ設計通りの軸受動作性能が発揮さ
れるとともに、X線管の組立て時や長期の回転停止後の
再回転起動がスムースにでき、安定な軸受動作が維持さ
れる。
【0021】なお、この発明によれば、排気工程やその
後の任意の方向の設置状態でのエージング工程等を経る
なかで、各潤滑剤収容室から通気孔に入り込む一部の潤
滑剤は、通気孔の内壁、或いは、ロッドがある場合には
このロッドの表面に付着して徐々に反応が進行し、反応
物の堆積で通気孔が密閉される場合もある。このように
各通気孔が閉塞されれば、それによってX線管の動作中
に潤滑剤収容室から通気孔を経て液体金属潤滑剤が直接
漏出することが確実に防止されることも期待できる。
【0022】なおまた、固定体径大部に形成する潤滑剤
収容室は、3個を内部で互いに連通させて実質的に1個
として構成してもよく、あるいはまた、各潤滑剤収容室
の斜めの延長方向を上記実施例とは逆の方向に傾斜させ
てもよい。さらにはまた、固定体径大部の潤滑剤収容室
からスラストすべり軸受のらせん溝領域に開口する潤滑
剤通路を形成してもよい。
【0023】図7及び図8に示す実施例は、固定体15
の中心軸部分に軸受部を冷却するための冷媒を循環させ
る穴41を形成したものである。この冷媒循環用穴41
には、パイプ42を挿入してあり、X線管の動作時にこ
のパイプから矢印のように冷媒を循環させる。また、固
定体15には4個の潤滑剤収容室31,31,…が回転
軸方向に沿って穿設されており、これらは各内部空間S
a,Sbや放射方向通路32,…を介してラジアルすべ
り軸受18,19に連通している。
【0024】そこで、固定体の径大部15bには、斜め
方向に内部に延びる4個の潤滑剤収容室35,36,3
7,38が冷媒循環用穴41及び別の潤滑剤収容室31
を避けて穿設されている。これら4個の潤滑剤収容室3
5,36,37,38は、上記実施例と同様に、通気孔
35c,36c,37c,38cを介して第2潤滑剤ト
ラップ空胴40に連通している。なお、図7及び図8に
は、図の煩雑化を避けて、各潤滑剤収容室及び通気孔の
位置関係や断面を模式的に描いてある。
【0025】この実施例によれば、固定体の内部を有効
に活用して冷媒通路や潤滑剤収容室、通気孔を形成し、
軸受部分の温度上昇を抑制するとともに潤滑剤の漏れを
伴わずに各軸受への潤滑剤の供給が安定的に達成され
る。
【0026】なお、金属潤滑剤は、Ga、Ga−In合
金、あるいはGa−In−Sn合金のようなGaを主体
とするものが使用できるが、それに限らず、例えばビス
マス(Bi)を相対的に多く含むBi−In−Pb−S
n合金、あるいはInを相対的に多く含むIn−Bi合
金、又はIn−Bi−Sn合金を使用し得る。これらは
融点が室温以上であるので、陽極ターゲットを回転させ
る前に金属潤滑剤をその融点以上の温度に予熱したうえ
で回転させることが望ましい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
X線管の組立て時や長期の回転停止後の再回転起動がス
ムースにでき、安定な軸受動作を維持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す要部縦断面図。
【図2】図1の一部拡大図。
【図3】図2の要部を示す斜視図。
【図4】図1のものの要部断面図。
【図5】図4の5−5における横断面図。
【図6】図1の潤滑剤供給工程を示す要部分解縦断面
図。
【図7】この発明の他の実施例を示す要部縦断面図。
【図8】図7の8−8における要部横断面図。
【符号の説明】
11…陽極ターゲット 12…回転体 15…固定体 15a…固定体径小部 15b…固定体径大部 16,17,20,22…らせん溝 18,19…ラジアルすべり軸受 23,24…スラストすべり軸受 27…真空容器 31…中心軸方向の潤滑剤収容室 35,36,37,38…固定体径大部の潤滑剤収容室 32,35c,36c,37c,38c…通気孔 L…液体金属潤滑剤

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器と、この真空容器の内部空間に
    突出して設けられ且つ径小部及び径大部を有する概略円
    柱状の固定体と、この固定体の外周に軸受間隙を保って
    嵌合され且つ一部に陽極ターゲットが固定された概略円
    筒状の回転体と、上記固定体の径小部と上記回転体との
    間に構成された動圧式ラジアルすべり軸受と、上記固定
    体の径大部と上記回転体との間に構成された動圧式スラ
    ストすべり軸受と、上記各すべり軸受及び軸受間隙に供
    給された液体金属潤滑剤とを具備する回転陽極型X線管
    において、 上記固定体の径大部に該径大部の内部がくり貫かれて潤
    滑剤が収容される第一の潤滑剤収容室が形成され、該潤
    滑剤収容室は前記径大部の外周壁面に開口されているこ
    とを特徴とする回転陽極型X線管。
  2. 【請求項2】 固定体の径大部に形成された潤滑剤収容
    室は、複数個独立して形成されている請求項1記載の回
    転陽極型X線管。
  3. 【請求項3】 複数個の潤滑剤収容室は、回転中心軸及
    びその近傍を避けた位置に形成されている請求項2記載
    の回転陽極型X線管。
  4. 【請求項4】 潤滑剤収容室は、すべり軸受部を経ない
    通気孔により真空容器の内部空間に連通されている請求
    項1記載の回転陽極型X線管。
  5. 【請求項5】 固定体に回転中心軸に沿う方向に延びる
    第二の潤滑剤収容室が形成され、固定体の径大部に形成
    された第一の潤滑剤収容室と分離して形成されている請
    求項1記載の回転陽極型X線管。
  6. 【請求項6】 第一の潤滑剤収容室と第二の潤滑剤収容
    室とは、各々独立して通気孔により真空容器の内部空間
    に連通されている請求項5記載の回転陽極型X線管。
  7. 【請求項7】 固定体の径大部に形成された潤滑剤収容
    室は、回転中心軸に垂直な面に対して斜め方向に延長さ
    れた穴で構成されている請求項1、又は請求項2記載の
    回転陽極型X線管。
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