JP2011249244A - 回転陽極型x線管 - Google Patents

回転陽極型x線管 Download PDF

Info

Publication number
JP2011249244A
JP2011249244A JP2010123445A JP2010123445A JP2011249244A JP 2011249244 A JP2011249244 A JP 2011249244A JP 2010123445 A JP2010123445 A JP 2010123445A JP 2010123445 A JP2010123445 A JP 2010123445A JP 2011249244 A JP2011249244 A JP 2011249244A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow path
fixed body
ray tube
anode
rotary anode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010123445A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5531224B2 (ja
Inventor
Masataka Ueki
雅敬 植木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Canon Electron Tubes and Devices Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Electron Tubes and Devices Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Electron Tubes and Devices Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2010123445A priority Critical patent/JP5531224B2/ja
Publication of JP2011249244A publication Critical patent/JP2011249244A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5531224B2 publication Critical patent/JP5531224B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Abstract

【課題】冷却性能を向上することが可能な回転陽極型X線管を提供することを目的とする。
【解決手段】電子を放出する陰極と、前記陰極から放出された電子が入射してX線を放出する陽極ターゲットと、前記陽極ターゲットに連結された回転体と、前記回転体を回転可能に支持する円柱状の固定体と、前記回転体と前記固定体との間に充填された液体金属と、で構成される動圧式すべり軸受と、前記陽極ターゲット、前記陰極、及び、前記動圧式すべり軸受を収納した真空外囲器と、を備え、前記固定体は、冷却媒体が循環する流路であって前記固定体の中心軸と平行な方向に延出した円筒状の第1流路と、前記回転体と前記固定体との間から前記液体金属を取り込み可能な流路であって前記第1流路よりも前記固定体の中心軸側に位置し前記中心軸と平行な方向に延出した略直線状の第2流路と、を有することを特徴とする回転陽極型X線管。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、回転陽極型X線管に関する。
回転陽極型X線管は、主として医療用レントゲン装置などに適用されている。
動圧式すべり軸受を介して陽極ターゲットの熱を伝導し、陽極ターゲットを冷却する構造の回転陽極型X線管の場合、軸受を構成する固定体の中心軸に沿って穴を形成し、この穴の奥にパイプで冷却媒体を導入して吹き付け、固定体の中心に向かって伝導してきた熱を奪う構造が提案されている。
また、熱伝導率の異なる部材によって固定体を構成する構造も提案されている。
特開2001−118534号公報 特開2001−189143号公報
本実施形態の目的は、冷却性能を向上することが可能な回転陽極型X線管を提供することにある。
本実施形態によれば、
電子を放出する陰極と、前記陰極から放出された電子が入射してX線を放出する陽極ターゲットと、前記陽極ターゲットに連結された回転体と、前記回転体を回転可能に支持する円柱状の固定体と、前記回転体と前記固定体との間に充填された液体金属と、で構成される動圧式すべり軸受と、前記陽極ターゲット、前記陰極、及び、前記動圧式すべり軸受を収納した真空外囲器と、を備え、前記固定体は、冷却媒体が循環する流路であって前記固定体の中心軸と平行な方向に延出した円筒状の第1流路と、前記回転体と前記固定体との間から前記液体金属を取り込み可能な流路であって前記第1流路よりも前記固定体の中心軸側に位置し前記中心軸と平行な方向に延出した略直線状の第2流路と、を有することを特徴とする回転陽極型X線管が提供される。
図1は、本実施形態における回転陽極型X線管の構成の一例を概略的に示す図である。 図2は、図1に示した回転陽極型X線管に適用可能な動圧式すべり軸受の構造例を示す断面図である。 図3は、図2に示した固定体をA−A’線で切断したときの断面構造を概略的に示す図である。 図4は、図2に示した固定体をB−B’線で切断したときの断面構造を概略的に示す図である。 図5は、図2に示した固定体をC−C’線で切断したときの断面構造を概略的に示す図である。 図6は、本実施形態の変形例を説明するための図である。
以下、本実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本実施形態における回転陽極型X線管の構成の一例を概略的に示す図である。
すなわち、回転陽極型X線管1は、真空外囲器2、陰極3、陽極ターゲット4、動圧式すべり軸受10などを備えて構成されている。真空外囲器2は、例えばガラスによって形成され、その内部の空間2Aは高真空に維持されている。また、真空外囲器2は、その一部に設けられたX線用出力窓2Wを有している。このような真空外囲器2の内部には、陰極3、陽極ターゲット4、動圧式すべり軸受10などが収容されている。
陰極3は、電子を放出する電子源である。この陰極3は、回転陽極型X線管1の管軸Oから外れた位置に配置されている。このような陰極3は、図示しない支持機構により真空外囲器2の内部で支持されている。
陽極ターゲット4は、陰極3から放出された電子が入射してX線を放出するものである。この陽極ターゲット4は、概略円盤状に形成され、その一部が陰極3と対向している。このように円盤状に形成された陽極ターゲット4は、その略中心で回転支持機構である動圧式すべり軸受10に連結され、回転可能に支持されている。
動圧式すべり軸受10は、回転体11と、固定体12と、これらの回転体11と固定体12との間に充填された液体金属13とによって構成されている。
回転体11は、陽極ターゲット4に連結された回転支柱11Aと、この回転支柱11Aに連結された回転軸11Bと、この回転軸11Bの外側に形成された回転子11Cと、から構成されている。回転軸11Bは、管軸Oに沿って延びた円筒状に形成されている。この回転軸11Bの管軸Oに沿った一端側は塞がれており、また、回転軸11Bの管軸Oに沿った他端側は開放されている。回転支柱11Aは、回転軸11Bの一端側に連結されている。回転子11Cは、銅のような電気抵抗の低い金属材料によって形成され、管軸Oに沿って延びた円筒状に形成されている。この回転子11Cは、回転軸11Bの一端側に固定されている。
固定体12は、上記構成の回転体11を回転可能に支持する。この図1では、固定体12の断面構造は省略しており、より具体的な説明は後述する。
液体金属13は、真空中での蒸気圧が比較的低い液体金属、例えばインジウム(In)−ガリウム(Ga)合金からなる。この液体金属13は、回転軸11Bと固定体12との間の隙間に充填されている。
図2は、図1に示した回転陽極型X線管1に適用可能な動圧式すべり軸受10の構造例を示す断面図である。なお、ここでは、説明に必要な構成のみを図示しており、回転体11については簡略化して図示している。
固定体12は、管軸Oに沿って延出した円柱状に形成されている。管軸Oは、固定体12の中心軸に相当する。このような固定体12は、回転体11と嵌合している。この固定体12の側面12Aは、嵌合した回転体11の内面11Dと対向する円筒面である。また、この固定体12の先端面12Bは、円形である。液体金属13は、固定体12の側面12A及び先端面12Bと、回転体11の内面11Dとの間に封入されている。
このような固定体12には、図示を省略した陽極ターゲットの側に位置するターゲット側ラジアル軸受121と、ターゲット側ラジアル軸受121よりも後端側に位置する反ターゲット側ラジアル軸受122と、反ターゲット側ラジアル軸受122よりも後端側に位置するスラスト側軸受123と、が設けられている。このような構成の固定体12の側面12Aには、液体金属13を掻き寄せるためのヘリングボーンパターン12Cが設けられている。
また、この固定体12は、第1乃至第5流路P1乃至P5を有している。第1流路P1、第3流路P3、及び、第4流路P4は、冷却媒体として例えば絶縁油を循環させるための流路の一部を構成する。第2流路P2及び第5流路P5は、回転体11と固定体12との間から液体金属13を取り込み可能な流路の一部を構成する。
第1流路P1は、固定体12の中心軸Oと平行な方向に延出した円筒状の空間(冷却ジャケット)であり、側面12Aに近接して形成されている。第2流路P2は、第1流路P1よりも内側、つまり固定体12の中心軸Oの側に位置しており、中心軸Oと平行な方向に延出した略直線状の空間である。この第2流路P2は、先端面12Bまで貫通しており、回転体11の内面11Dと固定体12の先端面12Bとの間の空間と連通し、液体金属13を取り込み可能である。
第3流路P3は、固定体12の中心軸Oに沿って延出した略直線状の空間(還流穴)である。つまり、この第3流路は、第2流路P2よりもさらに内側に位置している。第4流路P4は、第1流路P1と第3流路P3とを連通する流路であって、第2流路P2と連通することなく固定体12の径方向に延出した略直線状の空間である。第5流路P5は、第2流路P2と連通する流路であって、第1流路P1と連通することなく固定体12の径方向に延出した直線状の空間である。
固定体12は、さらに、その後端において、第3流路P3に連通するとともに第3流路P3と同軸的に形成された第6流路P6を有している。この第6流路P6は、第3流路P3よりも内径が大きな空間であり、図示を省略した真空外囲器の外部と連通している。この第6流路P6には、第3流路P3に挿入されるとともに真空外囲器の外部に引き出されたパイプPPが取り付けられている。このパイプPPは、第6流路P6を仕切り、その内側には第3流路P3と連通した第7流路P7を形成する。つまり、パイプPPの内側に形成された第7流路P7は、第6流路P6とは分離されている。
固定体12は、さらに、第1流路P1と第6流路P6とを連通する第8流路P8を有している。この第8流路P8は、第2流路P2と連通することなく固定体12の径方向に延出した略直線状の空間である。
なお、第3流路P3において、第4流路P4との連通する位置よりも先端側には、冷却媒体の澱みを無くすため、冷却媒体の流れを拡散するディフューザーDFが設けられることが望ましい。
このような構成によれば、陽極ターゲットで発生した熱が動圧式すべり軸受10に伝導された際に、以下のようにして放熱・冷却される。すなわち、陽極ターゲットで発生した熱は、動圧式すべり軸受10を構成する回転体11に伝導してくる。回転体11に伝導した熱は、液体金属13を介して固定体12の側面12Aに伝達される。つまり、この側面12Aは、回転体11に伝導してきた熱を受け取る熱伝達面となる。
一方で、冷却媒体は、例えば、以下に説明する順路で循環される。すなわち、真空外囲器の外部から第6流路P6に導入された冷却媒体は、第8流路P8を通り、第1流路P1に導かれる。さらに、冷却媒体は、第1流路P1から第4流路P4を経由して、第3流路P3に導かれ、パイプPPの内部の第7流路P7を経て、真空外囲器の外部に導かれる。固定体12の側面12Aに伝達された熱は、第1流路P1を流れる冷却媒体に伝達され、冷却媒体により運び去られる。
なお、第2流路P2及び第5流路P5は、回転体11と固定体12との間の液体金属13などに含まれるガスを抜くためのガス抜き穴となる。これらの第2流路P2及び第5流路P5は、真空外囲器の内部の空間と連通している。このため、動圧式すべり軸受10の内部のガスは、真空外囲器の内部の空間に放出され、液体金属13が封入された動圧式すべり軸受10の内部の圧力と真空外囲器の内部の圧力とを同一にすることができる。
図3は、図2に示した固定体12をA−A’線で切断したときの断面構造を概略的に示す図である。
図示した断面は、中心軸Oに直交する断面である。図示したように、第1流路P1は、側面12Aに近接した略リング状の断面を有している。ディフューザーDFが設けられた第3流路P3は、固定体12の中央に位置し、略円形の断面を有している。これらの第1流路P1と第3流路P3とは、第4流路P4によって接続されている。
ここに示した例では、第4流路P4は、3箇所に形成されている。これらの第4流路P4は、中心軸Oから側面12Aに向かう半径方向に沿って放射状に形成されている。また、これらの3箇所の第4流路P4は、中心軸Oを中心として120°の方向に等間隔に形成されている。
第2流路P2は、第1流路P1と第3流路P3との間に位置し、略円形の断面を有している。ここに示した例では、第2流路P2は、3箇所に形成されている。これらの3箇所の第2流路P2は、中心軸Oを中心として120°の方向に等間隔に形成されている。また、これらの第2流路P2の各々は、3箇所の第4流路P4のそれぞれの間に位置しており、冷却媒体の流路である第1流路P1、第3流路P3、及び、第4流路P4とは連通していない。
図4は、図2に示した固定体12をB−B’線で切断したときの断面構造を概略的に示す図である。
図示した断面も図3の断面と同様に、中心軸Oに直交する断面である。図示したように、第8流路P8は、第3流路P3と側面12Aとの間に位置し、略矩形状の断面を有している。なお、第8流路P8は、第3流路P3とは直接連通していない。ここに示した例では、第8流路P8は、3箇所に形成されている。これらの3箇所の第8流路P8は、中心軸Oを中心として120°の方向に等間隔に形成されている。
3箇所の第2流路P2の各々は、3箇所の第8流路P8のそれぞれの間に位置しており、冷却媒体の流路である第3流路P3及び第8流路P8とは連通していない。また、第2流路P2の各々は、側面12Aまで貫通する第5流路P5と接続されている。これらの第5流路P5は、中心軸Oから側面12Aに向かう半径方向に沿って放射状に形成されている。また、これらの3箇所の第5流路P5は、中心軸Oを中心として120°の方向に等間隔に形成されている。
図5は、図2に示した固定体12をC−C’線で切断したときの断面構造を概略的に示す図である。
図示した断面も図3の断面と同様に、中心軸Oに直交する断面である。図示したように、第6流路P6は、固定体12の中央に位置し、略円形の断面を有している。この第6流路P6の内側には、パイプPPが位置している。このパイプPPの内側には、第7流路P7が形成されている。3箇所の第2流路P2は、第6流路P6と側面12Aとの間に位置している。
上述したような構成の本実施形態によれば、固定体12の内部において、液体金属13と接する固定体12の側面12Aに近接する位置に、側面12Aと略平行に延在した円筒状の空間を設け、この空間を第1流路P1として冷却媒体を循環させる流路の一部としている。このため、熱伝達面積を広く確保することができ、且つ、固定体12の側面12Aから冷却媒体への熱伝達の経路を短縮することができる。したがって、十分な熱伝達を行うことができ、冷却性能を向上することが可能となる。
また、真空を作りこむ製造プロセス中や、動作中に動圧式すべり軸受10の内部に溜まったガスを真空外囲器2の内部の空間2Aに排気するための第2流路P2は、第1流路P1よりも中心軸Oの側に形成されている。このような第2流路P2を含むガス抜き経路は真空外囲器2の内部の真空の空間2Aと連通している一方で、第1流路P1を含む冷却媒体が循環するための循環路は大気圧であるが、両者は互いに連通することなく分離されている。すなわち、ガス抜き経路は、固定体12の内部において、循環路と立体的に交差して、回転体11の内面11Dと固定体12の側面12Aとの間の空間と第5流路P5を介して連通している。
したがって、固定体12の直径を拡大することなく、ガス抜き経路と循環路とを確実に分離する厚みを残して、循環路中に冷却媒体と熱伝達するための空間である第1流路P1を大きく形成することが可能となる。また、同時に液体金属13を介して伝導してくる熱の経路を最小限に短くすることで軸受面温度を低く保ちながら大きな伝導冷却率を確保可能となる。
本実施形態において、第1流路P1は、固定体12の側面12Aから固定体12の径方向に沿って中心軸Oに向かう0.1mm〜15mmの距離の深さの範囲内に形成されている。第1流路P1は、熱伝達の観点からできる限り側面12Aに近接していることが望ましく、しかも、第1流路P1と側面12Aとの板厚は、回転体11の内面11Dと固定体12の側面12Aとの間の液体金属13が封入される空間を真空気密に保持するのに十分な厚みであることが望ましい。このような根拠を基に、発明者が検討を重ねたところ、上記の範囲内に第1流路P1を形成することが望ましいことが確認された。
また、本実施形態では、固定体12の内部に外側から工具を差し込んで加工することが不可能な形状の流路が形成されているが、複数のパーツを摩擦圧接あるいは電子ビーム溶接により接合して容易に形成することが可能である。例えば、ガス抜き穴と循環路とが立体的に交差する位置に相当する部分で、固定体12を中心軸Oの方向に対して垂直な断面で2体以上に分割して、内部にガス抜き穴及び循環路をそれぞれ加工した後に、上記手法で各パーツを接合することにより、リーク原因となる欠陥や加工歪等を残す事なく、本実施形態の構造の固定体12を実現することができる。
また、本実施形態では、固定体12は、鉄系素材を用いて形成されている。このような鉄系素材は、モリブデン(Mo)系の材料に比較して、熱伝導率は劣るものの、低コストであり、しかも加工性が良好であり、複雑な形状の流路を形成するのに適している。
図6は、本実施形態の変形例を説明するための図である。
本実施形態においては、図示したように、固定体12は、第1流路P1において側面12Aに近接する側の内壁P1AにタービュランスプロモーターTPを有していても良い。このタービュランスプロモーターTPは、内壁P1Aから図示を省略する中心軸側(つまり、側面12Aから遠ざかる側)に向かって突出した突起であり、内壁P1Aを全周にわたって延出したリング状に形成されている。
第1流路P1には、絶縁油等の冷却媒体が流れるが、この冷却媒体の流れが層流になると、側面12Aから冷却媒体への熱伝達率が低下する。すなわち、内壁P1A付近を流れる冷却媒体の流速は、第1流路P1において中心軸に近接する側の内壁P1B付近を流れる冷却媒体の流速よりも遅い。このため、内壁P1A付近を流れる冷却媒体は、内壁P1B付近を流れる冷却媒体よりも高温となりやすい。高温の冷却媒体が内壁P1A付近に滞るため、側面12Aからの熱伝達率の低下を招いてしまう。
そこで、図示したように、内壁P1AにタービュランスプロモーターTPを配置したことにより、内壁P1A付近の境界層を剥離させて乱流TFに遷移する。これにより、乱流TFによる渦を発生させ境界層を攪拌して熱伝達率を向上させることが可能となる。
なお、タービュランスプロモーターTPは、冷却媒体の粘性、流速に応じた適切な間隔Wと、高さHで配置されている。
以上説明したように、本実施形態によれば、冷却性能を向上することが可能な回転陽極型X線管を提供することができる。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
例えば、本実施形態においては、動圧式すべり軸受10は、その固定体12の後端部のみが支持されている構成を例に説明したが、回転軸11Bが円筒状に形成され、陽極ターゲット4が回転軸11Bの略中央部に取り付けられ、しかも、固定体12の両端部が支持された構成(両持ち軸受)であっても良い。
1…回転陽極型X線管
2…真空外囲器
3…陰極
4…陽極ターゲット
10…動圧式すべり軸受
11…回転体 11D…内面
12…固定体 12A…側面
12B…先端面 12C…ヘリングボーンパターン
13…液体金属
P1乃至P8…流路
PP…パイプ
DF…ディフューザー
TP…タービュランスプロモーター

Claims (7)

  1. 電子を放出する陰極と、
    前記陰極から放出された電子が入射してX線を放出する陽極ターゲットと、
    前記陽極ターゲットに連結された回転体と、前記回転体を回転可能に支持する円柱状の固定体と、前記回転体と前記固定体との間に充填された液体金属と、で構成される動圧式すべり軸受と、
    前記陽極ターゲット、前記陰極、及び、前記動圧式すべり軸受を収納した真空外囲器と、
    を備え、
    前記固定体は、冷却媒体が循環する流路であって前記固定体の中心軸と平行な方向に延出した円筒状の第1流路と、前記回転体と前記固定体との間から前記液体金属を取り込み可能な流路であって前記第1流路よりも前記固定体の中心軸側に位置し前記中心軸と平行な方向に延出した略直線状の第2流路と、を有することを特徴とする回転陽極型X線管。
  2. 前記固定体は、さらに、前記固定体の中心軸に沿って延出した略直線状の第3流路と、前記第1流路と前記第3流路とを連通するとともに前記第2流路と連通することなく前記固定体の径方向に延出した略直線状の第4流路と、を有することを特徴とする請求項1に記載の回転陽極型X線管。
  3. 前記固定体は、さらに、前記第2流路と連通するとともに前記第1流路と連通することなく前記固定体の径方向に延出した直線状の第5流路を有することを特徴とする請求項1に記載の回転陽極型X線管。
  4. 前記第1流路は、前記固定体の側面から前記固定体の径方向に0.1mm〜15mmの距離の範囲内に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の回転陽極型X線管。
  5. 前記固定体は、複数のパーツを摩擦圧接あるいは電子ビーム溶接により接合して形成されたことを特徴とする請求項1に記載の回転陽極型X線管。
  6. 前記固定体は、鉄系素材を用いて形成されたことを特徴とする請求項1に記載の回転陽極型X線管。
  7. 前記固定体は、前記第1流路において側面に近接する側の内壁に配置されたタービュランスプロモーターを有することを特徴とする請求項1に記載の回転陽極型X線管。
JP2010123445A 2010-05-28 2010-05-28 回転陽極型x線管 Active JP5531224B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010123445A JP5531224B2 (ja) 2010-05-28 2010-05-28 回転陽極型x線管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010123445A JP5531224B2 (ja) 2010-05-28 2010-05-28 回転陽極型x線管

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011249244A true JP2011249244A (ja) 2011-12-08
JP5531224B2 JP5531224B2 (ja) 2014-06-25

Family

ID=45414244

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010123445A Active JP5531224B2 (ja) 2010-05-28 2010-05-28 回転陽極型x線管

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5531224B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107546089A (zh) * 2016-08-04 2018-01-05 上海丞铭电子技术有限公司 一种大功率x射线球管
CN112309806A (zh) * 2020-10-14 2021-02-02 北京智束科技有限公司 X射线管以及液态金属滑动轴承
WO2021192334A1 (ja) * 2020-03-25 2021-09-30 キヤノン電子管デバイス株式会社 すべり軸受ユニット及び回転陽極型x線管

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08507647A (ja) * 1994-01-07 1996-08-13 バリアン・アソシエイツ・インコーポレイテッド 高熱伝導性流体により冷却される回転アノードを有するx線チューブ
JPH09134690A (ja) * 1995-11-08 1997-05-20 Toshiba Corp 回転陽極型x線管
JPH11213927A (ja) * 1998-01-23 1999-08-06 Toshiba Corp 回転陽極型x線管
JP2001189143A (ja) * 1999-10-18 2001-07-10 Toshiba Corp 回転陽極型x線管
JP2003203590A (ja) * 2001-10-31 2003-07-18 Toshiba Corp 回転陽極型x線管
JP2003217490A (ja) * 2002-01-28 2003-07-31 Toshiba Corp 回転陽極型x線管
JP2006100096A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Katsuhiro Ono 回転陽極型x線管装置
JP2007273465A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 General Electric Co <Ge> X線管用冷却アセンブリ
WO2008069195A1 (ja) * 2006-12-04 2008-06-12 Kabushiki Kaisha Toshiba 回転陽極型x線管
JP2010103046A (ja) * 2008-10-27 2010-05-06 Toshiba Corp 回転陽極型x線管

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08507647A (ja) * 1994-01-07 1996-08-13 バリアン・アソシエイツ・インコーポレイテッド 高熱伝導性流体により冷却される回転アノードを有するx線チューブ
JPH09134690A (ja) * 1995-11-08 1997-05-20 Toshiba Corp 回転陽極型x線管
JPH11213927A (ja) * 1998-01-23 1999-08-06 Toshiba Corp 回転陽極型x線管
JP2001189143A (ja) * 1999-10-18 2001-07-10 Toshiba Corp 回転陽極型x線管
JP2003203590A (ja) * 2001-10-31 2003-07-18 Toshiba Corp 回転陽極型x線管
JP2003217490A (ja) * 2002-01-28 2003-07-31 Toshiba Corp 回転陽極型x線管
JP2006100096A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Katsuhiro Ono 回転陽極型x線管装置
JP2007273465A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 General Electric Co <Ge> X線管用冷却アセンブリ
WO2008069195A1 (ja) * 2006-12-04 2008-06-12 Kabushiki Kaisha Toshiba 回転陽極型x線管
JP2010103046A (ja) * 2008-10-27 2010-05-06 Toshiba Corp 回転陽極型x線管

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107546089A (zh) * 2016-08-04 2018-01-05 上海丞铭电子技术有限公司 一种大功率x射线球管
CN107546089B (zh) * 2016-08-04 2024-05-28 上海钧安医疗科技有限公司 一种大功率x射线球管
WO2021192334A1 (ja) * 2020-03-25 2021-09-30 キヤノン電子管デバイス株式会社 すべり軸受ユニット及び回転陽極型x線管
JP7399768B2 (ja) 2020-03-25 2023-12-18 キヤノン電子管デバイス株式会社 すべり軸受ユニット及び回転陽極型x線管
EP4131324A4 (en) * 2020-03-25 2024-03-27 Canon Electron Tubes & Devices Co Ltd PLAIN BEARING UNIT AND ROTARY ANODE X-RAY TUBE
CN112309806A (zh) * 2020-10-14 2021-02-02 北京智束科技有限公司 X射线管以及液态金属滑动轴承
CN112309806B (zh) * 2020-10-14 2024-04-02 北京智束科技有限公司 X射线管以及液态金属滑动轴承

Also Published As

Publication number Publication date
JP5531224B2 (ja) 2014-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5259406B2 (ja) 回転陽極型x線管
EP2043129A2 (en) Rotary anode x-ray tube
JP5775257B2 (ja) 液体潤滑式軸受及び液体冷却式陽極ターゲット組立体を持つx線管
JPH11224627A (ja) ストラドルベアリングアセンブリー
JP5531224B2 (ja) 回転陽極型x線管
US20140311697A1 (en) Integral liquid-coolant passageways in an x-ray tube
US20230018791A1 (en) Sliding bearing unit and rotary anode type x-ray tube
JP2014170677A (ja) 回転陽極型x線管
US10438767B2 (en) Thrust flange for x-ray tube with internal cooling channels
EP1124250B1 (en) X-Ray tube bearing
JP4309290B2 (ja) X線ターゲット用液体金属ヒートパイプ構造
US8054945B2 (en) Evacuated enclosure window cooling
US9275822B2 (en) Liquid metal containment in an X-ray tube
US20190103244A1 (en) Cooling Spiral Groove Bearing Assembly
CN103165367B (zh) 一种旋转阳极ct球管
JP6620348B2 (ja) 回転陽極型x線管
JP5582975B2 (ja) 回転陽極型x線管
JP4846214B2 (ja) 回転陽極型x線管
JP2009021182A (ja) X線管装置
JP2020024799A (ja) 回転陽極x線管及び回転陽極x線管装置
JP2010212088A (ja) 回転陽極型x線管
JP5370966B2 (ja) 回転陽極型x線管及びx線管装置
JP2015520929A (ja) X線管用の冷却回転アノード
JP2017123246A (ja) X線発生装置
JP2011086463A (ja) 回転陽極型x線管

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130306

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20130826

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140313

RD07 Notification of extinguishment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7427

Effective date: 20140319

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5531224

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350