JPH0913429A - 油圧ショベルの油圧回路 - Google Patents

油圧ショベルの油圧回路

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JPH0913429A
JPH0913429A JP18361595A JP18361595A JPH0913429A JP H0913429 A JPH0913429 A JP H0913429A JP 18361595 A JP18361595 A JP 18361595A JP 18361595 A JP18361595 A JP 18361595A JP H0913429 A JPH0913429 A JP H0913429A
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pressure
boom
hydraulic
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control valve
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JP18361595A
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Inventor
Kenzo Kimoto
健蔵 木元
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上部旋回体を作業機の姿勢、およびバケット
の負荷状態に起因する上部旋回体の慣性モ−メントの変
化に影響されずに、未熟練者でも所定の位置に停止可能
とする。 【構成】 上部旋回体に取着するブーム、アーム、バケ
ットとからなる作業機と、油圧ポンプから吐出する圧油
の方向を制御する旋回用方向制御弁の下流側管路から分
岐する管路にリリーフ弁を備えた油圧ショベルの油圧回
路であって、前記ブーム4を駆動するブームシリンダ5
のボトム側管路20eに発生する保持圧に応じてリリー
フ弁43,43の設定圧を可変とする構成としたもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ショベルやクレ−
ン車など、油圧モ−タで駆動される上部旋回体の旋回停
止制御の油圧回路に係わり、特に、作業機の姿勢やバケ
ットの負荷状態に起因する上部旋回体の慣性モ−メント
の変化に影響されずに旋回ブレーキ角を一定に制御する
油圧ショベルの油圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の油圧ショベルの旋回モータおよび
ブーム用油圧シリンダの油圧回路について説明する。先
ず、油圧ショベル1について図5により説明する。下部
走行体2は図示しない走行モータにより前後走行自在と
なっている。この下部走行体2の上部に後述する旋回モ
ータにより旋回可能な上部旋回体3を装着している。こ
の上部旋回体3には作業機10が取着されている。作業
機10はブーム4、アーム6、バケット8、複数の油圧
シリンダ5、7、9から構成され、土砂の掘削作業を行
うようになっている。
【0003】次に、従来の油圧ショベルの旋回モータお
よびブーム用油圧シリンダの油圧回路について図6によ
り説明する。可変容量型油圧ポンプ20(以下油圧ポン
プと言う。)は、管路20aを介して旋回用方向制御路
弁21と接続している。この旋回用方向制御路弁21の
一方の操作部21aと、他方の操作部21bとは旋回レ
バー23で制御されるパイロット弁23aと管路23b
および管路23cを介して接続している。このパイロッ
ト弁23aはパイロット用油圧源24と接続している。
【0004】前記旋回用方向制御路弁21の下流側に管
路20c,20dを介して旋回モータ31と接続してい
る。この管路20c,20dから分岐する管路26aお
よび管路26cはチェック弁29,29と接続してい
る。このチェック弁29,29は管路26bおよび管路
26dを介して管路28と接続している。また、管路2
0c,20dから分岐する管路27aおよび管路27b
はリリーフ弁30,30に接続している。このリリーフ
弁30,30は前記管路28と接続している。
【0005】前記油圧ポンプ20は、管路20bを介し
てブーム用方向制御弁22に接続している。このブーム
用方向制御路弁22の一方の操作部22aと、他方の操
作部22bとはブームレバー23で制御されるパイロッ
ト弁25aと管路25bおよび管路25cを介して接続
している。このパイロット弁25aはパイロット用油圧
源26と接続している。このブーム用方向制御路弁22
下流側に設けたブームシリンダボトム側管路20eおよ
びブームシリンダヘッド側管路20fを介してブームシ
リンダ5と接続している。このブームレバー23の操作
により油圧ポンプ20から吐出する圧油をブーム用方向
制御路弁22を介してブームシリンダに流入し、伸縮作
動させることができる。
【0006】次に、旋回回路の作動について説明する。
旋回レバー23を右方向に操作してパイロット弁23a
からのパイロット圧を管路23cを介して旋回用方向制
御弁21の操作部21aに作用させる。この旋回用方向
制御弁21はa位置に切換わる。これにより油圧ポンプ
20から吐出される圧油は管路20dを介して旋回モー
タ31に流入し、この旋回モータ31を時計回り方向に
回転駆動する。この旋回モータ31から排出される油は
管路20cから旋回用方向制御弁21を通ってタンクへ
ドレーンされる。これとは逆に旋回レバー23を左方向
に操作してパイロット弁23aからのパイロット圧を管
路23bを介して旋回用方向制御弁21の操作部21b
に作用させる。この旋回用方向制御弁21はb位置に切
換わる。これにより油圧ポンプ20から吐出される圧油
は管路20cを介して旋回モータ31に流入し、この旋
回モータ31を反時計回り方向に回転駆動する。この旋
回モータ31から排出される油は管路20dから旋回用
方向制御弁21を通ってタンクへドレーンされる。
【0007】この旋回モータ31の回転駆動中にブレー
キをかける時は、旋回レバー23を中立位置に戻すと旋
回用方向制御弁21も中立位置cに切換わり、油圧ポン
プ20からの圧油は旋回管路20c,20dに流入せ
ず、旋回管路20c,20dは閉じられる。このとき上
部旋回体3は慣性で回転しょうとするので旋回モータ3
1がポンプ作用し、リリーフ弁30,30を開動作して
油はタンク32へ戻される。チェック弁29,29は旋
回モータ31の管路20c,20dの真空を防止するた
めに設けられており、前記旋回モータ31から吐出され
る油はリリーフ弁30,30から管路28を通ってチェ
ック弁29,29を押し開いて管路20cまたは管路2
0dに流入するようになっている。
【0008】この上部旋回体3が慣性で回転し、旋回モ
ータ31がポンプ作用してリリーフ弁30,30で決定
されるリリーフ圧がブレーキ油圧となり下記の式で求め
られる角度θだけ回転して停止する。ここで、θ=ブレ
ーキ角度(ブレーキ流れ角とも言う。)、Tb=ブレー
キトルク、ω=ブレーキ前の回転速度、Pb=旋回モー
タのブレーキ油圧、q=旋回モータの1回転当たりの押
除け容積、I=慣性モーメントとすると、ブレーキ角度
θは、下記の式で求められる。 θ=I・ω2 /2Tb ……(1) ブレーキトルクTbは、リリーフ弁により予め設定され
たブレーキ油圧Pb,旋回モータの1回転当たりの押除
け容積qより下記の式で求められる。 Tb=Pb・q/2π ……(2) 従って、(1),(2)式から θ∝I/Tb∝I/Pb ……(3) (3)式からブレーキ角θは慣性モーメントIに比例
し、ブレーキ油圧Pbに反比例する。
【0009】この油圧ショベル1の旋回ブレーキ角θを
図7で説明する。上部旋回体3の旋回駆動中に、図に示
すA点で旋回レバーを中立位置に戻して旋回ブレーキを
開始し、上部旋回体3は慣性で回され、図に示すB点で
停止したとすると、このA点からB点までの角度θを旋
回ブレーキ角と言う。
【0010】次に、図8,図9で油圧ショベルの慣性モ
ーメントについて説明する。図8は油圧ショベル1のバ
ケット8に土砂を入れない無負荷で、作業機10を折り
畳んだ状態での上部旋回体3の慣性モーメントは小さ
い。(このときの慣性モーメントをI1 とする。)図9
はバケット8に土砂を入れて、作業機10を伸ばした状
態での上部旋回体3の慣性モーメントは大きくなる。
(このときの慣性モーメントをI2 とする。) この慣性モーメントの比 I2 /I1 は通常約2倍とな
っている。このため作業機の姿勢やバケットの負荷状態
で旋回停止を開始してから停止するまでの旋回ブレーキ
角θが変化する。
【0011】
【発明が解決しょうとする課題】このように油圧ショベ
ルは作業機の姿勢やバケットの負荷状態によって上部旋
回体の旋回ブレーキ角θが変化するため予め旋回停止位
置を予測して旋回停止指示を開始(旋回レバーを中立に
戻す)する必要があり、バケットに掬い込む土砂の量に
よってオペレータは旋回停止指示の開始を行うので操作
が難しく熟練を要し、長時間の作業では疲労が大きい。
また、未熟練のオペレータではその操作が難しく、旋回
停止開始の指示が遅いと、旋回停止位置を越えて上部旋
回体がダンプトラツクに衝突することになり安全上問題
となっている。
【0012】本発明は上記従来の問題点に着目し、油圧
ショベルやクレ−ン車など、油圧モ−タで駆動される旋
回体の旋回停止制御の油圧回路に係わり、特に、作業機
の姿勢、およびバケットの負荷状態に起因する上部旋回
体の慣性モ−メントの変化に影響されずに、未熟練者で
も所定の位置に停止可能とした油圧ショベルの油圧回路
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る第1の油圧ショベルの油圧回路は、上
部旋回体に取着するブーム4、アーム6、バケット8と
からなる作業機10と、油圧ポンプ20から吐出する圧
油の方向を制御する旋回用方向制御弁21と、この旋回
用方向制御弁21の下流側管路20c,20dから分岐
する管路27a,27bにリリーフ弁43,43を備え
た油圧ショベルの油圧回路であって、前記ブーム4を駆
動するブームシリンダ5のボトム側管路20eに発生す
る保持圧に応じて前記リリーフ弁43,43の設定圧を
可変とする構成としたものである。
【0014】上記構成において、前記旋回用方向制御弁
21を切換える信号を出力するパイロット弁23aと、
前記ブーム4を駆動するブームシリンダ5のボトム側管
路20eと前記リリーフ弁43,43との間に前記パイ
ロット弁23aからの信号によって切換わる制御弁41
を配設し、前記パイロット弁23aからの信号が遮断さ
れたときはブームシリンダ5のボトム側管路20eに発
生する保持圧に応じて前記リリーフ弁43,43の設定
圧を可変とする構成としたものである。
【0015】本発明に係る第2の油圧ショベルの油圧回
路は、上部旋回体に取着するブーム4、アーム6、バケ
ット8とからなる作業機10と、油圧ポンプ20から吐
出する圧油の方向を制御する旋回用方向制御弁21と、
この旋回用方向制御弁21の下流側管路20c,20d
から分岐する管路27a,27bにリリーフ弁53,5
3を備えた油圧ショベルの油圧回路であって、前記ブー
ム4の駆動用ブームシリンダ5のボトム側管路20eの
保持圧を検知する検知手段51と、この検知手段51か
らの信号に応じてリリーフ弁53,53に指令信号を出
力して設定圧を可変とする制御装置52と、からなる構
成としたものである。
【0016】そして、上記構成において、前記旋回用方
向制御弁21を切換えるパイロット圧を検知する検知手
段50a,50bと、この検知手段50a,50bから
の信号が遮断されたときは前記ブーム4の駆動用ブーム
シリンダ5のボトム側管路20eの保持圧を検知する検
知手段51からの信号に応じてリリーフ弁53,53に
指令信号を出力して設定圧を可変とする制御装置52
と、からなる構成としたものである。
【0017】
【作用】上部旋回体の慣性モーメントIは、作業機を折
り畳んだ時と、伸ばした時でも変化し、またバケットの
負荷状態によっても変化する。このことから作業機全体
を支えるブームシリンダのボトム側管路に発生する保持
圧が高いときは慣性モーメントIが大きくなることを利
用して、このブームの保持圧に応じて旋回用リリーフ弁
の設定圧(旋回停止時のブレーキ油圧に相当する。)を
可変にすれば、ブレーキ角θは一定となり、安定した旋
回操作ができる。前述の通り、ブレーキ角θは慣性モー
メントIに比例し、ブレーキ油圧Pbに反比例する前記
の式(3)θ∝I/Pbより、前記リリーフ弁の設定圧
力を慣性モーメントIに比例して大きくなるようにすれ
ば、ブレーキ角θは小さくすることができる。このよう
であるから慣性モーメントIの大きくなる比率とブレー
キ油圧Pbの大きくなる比率を同じにすれば、ブレーキ
角θは一定となり、未熟練者でも安全に運転することが
できる。
【0018】
【実施例】以下に本発明に係る油圧ショベルの油圧回路
の具体的実施例を図面を参照して説明する。尚、油圧シ
ョベルおよび油圧回路で図6,図7と同一符号を付した
ものは共通部品であり説明は省略する。
【0019】先ず、本発明の第1実施例について図1に
より説明する。図1に示すパイロット弁23aの下流側
パイロット管路23bから分岐する管路40aと接続し
ている。また、パイロット弁23aの下流側パイロット
管路23cから分岐する管路40bと接続している。こ
の分岐管路40aと分岐管路40bとの間にシャトル弁
40を介在させている。このシャトル弁40は管路40
cを介してパイロット式制御弁41の操作部41aと接
続している。
【0020】ブームシリンダ5のボトム側管路20eか
ら分岐する管路42aを介して前記パイロット式制御弁
41と接続している。旋回モータ31の管路20c,2
0dから分岐する管路27aおよび管路27bはパイロ
ット式可変リリーフ弁43,43と接続している。この
パイロット式可変リリーフ弁43,43は管路28と接
続している。
【0021】次に、図1の作動説明する。先ず、バケッ
ト8に土砂を掬い込んで、ブームレバーを上げ操作して
パイロット圧を管路25cを介してブーム用方向制御弁
22の操作部22bに作用させる。このブーム用方向制
御弁22はb位置に切換わり、油圧ポンプ20からの圧
油は管路20bをから管路20eを介してブームシリン
ダ5のボトム側に圧油を供給してブーム4を上げ操作を
行う。このブーム4を所定の高さで停止させるためにブ
ームレバー25を中立位置に戻す。この状態でブームシ
リンダ5のボトム側管路に保持圧が作用している。
【0022】次に、旋回モータ31を駆動するために旋
回レバー23を右または左へ操作するとパイロット弁か
らのパイロット圧は、管路23bまたは管路23cを通
って、分岐管路40aまたは分岐管路40bを介してシ
ャトル弁40に流入する。このシャトル弁40を通った
パイロット圧は管路40cからパイロット式制御弁41
の操作部41aに作用し、a位置(閉)に切換える。こ
のためブームシリンダ5のボトム側管路20eから分岐
する管路42aとパイロット式制御弁41は連通せず、
前記パイロット式可変リリーフ弁43,43は予め設定
された圧力で制御されて、旋回駆動を行うことができ
る。
【0023】旋回駆動を停止する時は、旋回レバー23
を中立位置に戻すと、前記シャトル弁40を介して管路
40cからパイロット式制御弁41の操作部41aに作
用していたパイロツト圧は遮断されて、このパイロット
式制御弁41をb位置(開)に切換わる。このため前記
ブームシリンダ5のボトム側管路20eから分岐管路4
2aと前記パイロット式制御弁41の下流側管路42b
と連通し、ブームシリンダ5のボトム保持圧がパイロッ
ト圧力となって前記パイロット式可変リリーフ弁43,
43に作用し、このリリーフ設定圧力が高くなるように
してある。
【0024】このパイロット式可変リリーフ弁の設定圧
力とブームシリンダボトム保持圧との関係を図2で説明
する。最初はパイロット式可変リリーフ弁43,43の
設定圧力はP0 であり、この設定圧力で旋回モータ31
は駆動される。旋回停止時に旋回レバー23を中立位置
に戻すと、ブームシリンダボトム保持圧Pa がパイロッ
ト式可変リリーフ弁43,43に作用して、このリリー
フ弁43,43の設定圧力はP1 と高くなる。これは、
ブームシリンダボトム側の保持圧をパイロット圧として
取り込んでいるので、図1に示す作業機を伸ばして、バ
ケツトに土砂を入れた状態ではブームシリンダのボトム
側の保持圧も高くなり、旋回時の慣性モーメントも大き
くなるものである。したがって、前述の通り、ブレーキ
角θは慣性モーメントIに比例し、ブレーキ油圧Pbに
反比例する前記の式(3)θ∝I/Pbより、前記リリ
ーフ弁の設定圧力を慣性モーメントに比例して大きくな
るようにすれば、ブレーキ角θは小さくすることができ
る。このようであるから慣性モーメントIの大きくなる
比率とブレーキ油圧Pbの大きくなる比率を同じにすれ
ば、ブレーキ角θは一定となり、未熟練者でも安全に運
転することができる。
【0025】次に、本発明に係る第2実施例を図3によ
り説明する。尚、油圧ショベルおよび油圧回路で図1,
図5,図6と同一符号を付したものは共通部品であり説
明は省略する。
【0026】図3に示すパイロット弁23aの下流側パ
イロット管路23bおよびパイロット管路23cは圧力
センサ50a,50bと接続している。この圧力センサ
50a,50bで検出したパイロット圧を電気信号に変
えて制御装置52に入力している。ブームシリンダ5の
ボトム側管路20eは圧力センサ51と接続している。
この圧力センサ51で検出した圧力を電気信号に変えて
制御装置52に入力している。旋回モータ31の管路2
0c,20dから分岐する管路27aおよび管路27b
は電磁式可変リリーフ弁53,53(以下リリーフ弁5
3,53と言う。)と接続している。このリリーフ弁5
3,53は管路28と接続している。
【0027】この制御装置52から出力される指令信号
はリリーフ弁53,53に入力されている。このリリー
フ弁53,53はソレノイド53a,53aの推力によ
って油圧源54から吐出する油圧力を変えて設定圧力を
可変にしている。
【0028】次に、図3の作動説明する。先ず、バケッ
ト8に土砂を掬い込んで、ブームレバーを上げ操作して
パイロット圧を管路25cを介してブーム用方向制御弁
22の操作部22bに作用させる。このブーム用方向制
御弁22はb位置に切換わり、油圧ポンプ20からの圧
油は管路20bをから管路20eを介してブームシリン
ダ5のボトム側に圧油を供給してブーム4を上げ操作を
行う。このブーム4を所定の高さで停止させるためにブ
ームレバー25を中立位置に戻す。この状態でブームシ
リンダ5のボトム側管路20eに保持圧が作用してい
る。
【0029】次に、旋回モータ31を駆動するために旋
回レバー23を右または左へ操作するとパイロット弁2
3aからのパイロット圧は、圧力センサ50aまたは圧
力センサ50bで検出される。このパイロット圧を電気
信号に変えて制御装置52に入力されているときは、制
御装置52からリリーフ弁53,53のソレノイド53
a,53aには指令信号を出力しない。これにより旋回
駆動中は油圧源54から送られる圧力でリリーフ弁5
3,53の設定圧力は決められている。
【0030】旋回駆動を停止する時は、旋回レバー23
を中立位置に戻すと、圧力センサ50a,50bからの
電気信号が制御装置52には入力されていない。このと
き、ブームシリンダ5のボトム側管路20eにて圧力セ
ンサ51で検出される圧力が電気信号に変えて制御装置
52に入力しているときは制御装置52からリリーフ弁
53,53のソレノイド53a,53aに指令信号を出
力し、このリリーフ弁53,53はソレノイド53a,
53aの推力によって油圧源54から吐出する油圧力を
変えて設定圧力を可変にしている。
【0031】したがって、前述の通り、ブレーキ角θは
慣性モーメントIに比例し、ブレーキ油圧Pbに反比例
する前記の式(3)θ∝I/Pbより、前記リリーフ弁
の設定圧力を慣性モーメントに比例して大きくなるよう
にすれば、ブレーキ角θは小さくすることができる。こ
のようであるから慣性モーメントIの大きくなる比率と
ブレーキ油圧Pbの大きくなる比率を同じにすれば、ブ
レーキ角θは一定となり、未熟練者でも安全に運転する
ことができる。
【0032】次に、本発明に係る第3実施例を説明す
る。尚、油圧ショベルおよび油圧回路で図1,図5,図
6と同一符号を付したものは共通部品であり説明は省略
する。
【0033】図4に示すパイロット弁23aの下流側パ
イロット管路23bおよびパイロット管路23cは圧力
センサ50a,50bと接続している。この圧力センサ
50a,50bで検出したパイロット圧を電気信号に変
えて制御装置52に入力している。ブームシリンダ5の
ボトム側管路20eは圧力センサ51と接続している。
この圧力センサ51で検出した圧力を電気信号に変えて
制御装置52に入力している。旋回モータ31の管路2
0c,20dから分岐する管路27aおよび管路27b
はリリーフ弁63,63と接続している。このリリーフ
弁63,63は管路28と接続している。
【0034】この制御装置52と電磁切換弁60と接続
している。この電磁切換弁60は油圧源61と接続する
とともに、リリーフ弁63,63と接続している。この
リリーフ弁63,63は、油圧源61から電磁切換弁6
0を介して油圧力を作用して設定圧力を可変にしてい
る。
【0035】次に、図4の作動説明する。先ず、バケッ
ト8に土砂を掬い込んで、ブームレバーを上げ操作して
パイロット圧を管路25cを介してブーム用方向制御弁
22の操作部22bに作用させる。このブーム用方向制
御弁22はb位置に切換わり、油圧ポンプ20からの圧
油は管路20bをから管路20eを介してブームシリン
ダ5のボトム側に圧油を供給してブーム4を上げ操作を
行う。このブーム4を所定の高さで停止させるためにブ
ームレバー25を中立位置に戻す。この状態でブームシ
リンダ5のボトム側管路20eに保持圧が作用してい
る。
【0036】次に、旋回モータ31を駆動するために旋
回レバー23を右または左へ操作するとパイロット弁2
3aからのパイロット圧は、圧力センサ50aまたは圧
力センサ50bで検出される。このパイロット圧を電気
信号に変えて制御装置52に入力されているときは、制
御装置52から電磁切換弁60に指令信号は出力しな
い。油圧源61からの油圧は、電磁切換弁60がa位置
にあるのでリリーフ弁63,63へは送られず、通常の
ばねにより設定圧力が決められている。
【0037】旋回駆動を停止する時は、旋回レバー23
を中立位置に戻すと、圧力センサ50a,50bからの
電気信号が制御装置52には入力されない。このとき、
ブームシリンダ5のボトム側管路20eにて圧力センサ
51で検出される圧力が電気信号に変えて制御装置52
に入力している。この制御装置52から電磁切換弁60
に指令信号は出力し、b位置に切換え、前記油圧源61
からの油圧をリリーフ弁63,63に作用させて設定圧
力を大きくすることができる。
【0038】したがって、第1〜第2実施例と同様に、
ブレーキ角θは慣性モーメントIに比例し、ブレーキ油
圧Pbに反比例する前記の式(3)θ∝I/Pbより、
前記リリーフ弁の設定圧力を慣性モーメントに比例して
大きくなるようにすれば、ブレーキ角θは小さくするこ
とができる。慣性モーメントIの大きくなる比率とブレ
ーキ油圧Pbの大きくなる比率を同じにすれば、ブレー
キ角θは一定となり運転がし易くなる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る油圧
ショベルの油圧回路によれば、作業機の姿勢、バケット
の負荷状態にかかわらずブレーキ角を一定にすることが
可能となり、長時間の運転でも疲労することが無くな
る。また、未熟練のオペレータでも安全に作業すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油圧ショベルの油圧回路の第1実施例
を示す図である。
【図2】リリーフ弁設定圧力とブームシリンダボトム保
持圧との関係を示す図である。
【図3】本発明の油圧ショベルの油圧回路の第2実施例
を示す図である。
【図4】本発明の油圧ショベルの油圧回路の第3実施例
を示す図である。
【図5】油圧ショベルの側面図である。
【図6】従来の油圧ショベルの油圧回路図である。
【図7】旋回ブレーキ角を説明する図である。
【図8】慣性モーメント小の作業姿勢説明図である。
【図9】慣性モーメント大の作業姿勢説明図である。
【符号の説明】
3 上部旋回体 4 ブーム 5 ブームシリンダ 20 可変容量型油圧ポンプ 21 旋回用方向制御弁 23a パイロット弁 31 旋回モータ 40,50a,50b,51 圧力検知手段 41 制御弁 43,53,63 リリーフ弁 52 制御装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部旋回体に取着するブーム(4) 、アー
    ム(6) 、バケット(8) とからなる作業機(10)と、油圧ポ
    ンプ(20)から吐出する圧油の方向を制御する旋回用方向
    制御弁(21)と、この旋回用方向制御弁(21)の下流側管路
    (20c,20d) から分岐する管路(27a,27b) にリリーフ弁(4
    3,43) を備えた油圧ショベルの油圧回路において、前記
    ブーム(4) を駆動するブームシリンダ(5) のボトム側管
    路(20e) に発生する保持圧に応じて前記リリーフ弁(43,
    43) の設定圧を可変とすることを特徴とする油圧ショベ
    ルの油圧回路。
  2. 【請求項2】 前記旋回用方向制御弁(21)を切換える信
    号を出力するパイロット弁(23a) と、前記ブーム(4) を
    駆動するブームシリンダ(5) のボトム側管路(20e) と前
    記リリーフ弁(43,43) との間に前記パイロット弁(23a)
    からの信号によって切換わる制御弁(41)を配設し、前記
    パイロット弁(23a) からの信号が遮断されたときはブー
    ムシリンダ(5) のボトム側管路(20e) に発生する保持圧
    に応じて前記リリーフ弁(43,43) の設定圧を可変とする
    ことを特徴とする請求項1記載の油圧ショベルの油圧回
    路。
  3. 【請求項3】 上部旋回体に取着するブーム(4) 、アー
    ム(6) 、バケット(8) とからなる作業機(10)と、油圧ポ
    ンプ(20)から吐出する圧油の方向を制御する旋回用方向
    制御弁(21)と、この旋回用方向制御弁(21)の下流側管路
    (20c,20d) から分岐する管路(27a,27b) にリリーフ弁(5
    3,53) を備えた油圧ショベルの油圧回路において、前記
    ブーム(4) の駆動用ブームシリンダ(5) のボトム側管路
    (20e)の保持圧を検知する検知手段(51)と、この検知手
    段(51)からの信号に応じてリリーフ弁(53,53) に指令信
    号を出力して設定圧を可変とする制御装置(52)と、から
    なることを特徴とする油圧ショベルの油圧回路。
  4. 【請求項4】 前記旋回用方向制御弁(21)を切換えるパ
    イロット圧を検知する検知手段(50a,50b) と、この検知
    手段(50a,50b) からの信号が遮断されたときは前記ブー
    ム(4) の駆動用ブームシリンダ(5) のボトム側管路(20
    e) の保持圧を検知する検知手段(51)からの信号に応じ
    てリリーフ弁(53,53) に指令信号を出力して設定圧を可
    変とする制御装置(52)と、からなることを特徴とする請
    求項3記載の油圧ショベルの油圧回路。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002521633A (ja) * 1998-07-24 2002-07-16 マネスマン レクソロート アクチェンゲゼルシャフト 油圧回路
JP2020133856A (ja) * 2019-02-25 2020-08-31 ナブテスコ株式会社 制御装置及び建設機械
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CN112555205A (zh) * 2020-12-14 2021-03-26 北京三一智造科技有限公司 一种回转液压系统及工程机械

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