JPH09203087A - 建設機械 - Google Patents
建設機械Info
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- JPH09203087A JPH09203087A JP1375196A JP1375196A JPH09203087A JP H09203087 A JPH09203087 A JP H09203087A JP 1375196 A JP1375196 A JP 1375196A JP 1375196 A JP1375196 A JP 1375196A JP H09203087 A JPH09203087 A JP H09203087A
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- JP
- Japan
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- boom
- arm
- control valve
- construction machine
- flow control
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- Operation Control Of Excavators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ブーム最上げ位置付近における動作停止時の衝
撃緩和、安定性向上、及び操作性向上を図ることができ
る、建設機械を提供する。 【解決手段】ブーム用操作レバー32を操作しブームコ
ントロールバルブ34のスプールをストロークさせる
と、ブームシリンダ16が伸張しブーム13が上がるの
で、ブーム角度検出信号θBの値が増大し、角度検出信
号θBの値が予めコントローラ25の記憶部51に記憶
されていた減速開始角度θsを上回ると、制御部50か
ら電磁比例減圧弁26に駆動電流信号IB(=IB1)が
出力されてブームパイロット配管36内のパイロット圧
が制限され、ブームコントロールバルブ34のスプール
の上げ方向へのストローク量が制限される。
撃緩和、安定性向上、及び操作性向上を図ることができ
る、建設機械を提供する。 【解決手段】ブーム用操作レバー32を操作しブームコ
ントロールバルブ34のスプールをストロークさせる
と、ブームシリンダ16が伸張しブーム13が上がるの
で、ブーム角度検出信号θBの値が増大し、角度検出信
号θBの値が予めコントローラ25の記憶部51に記憶
されていた減速開始角度θsを上回ると、制御部50か
ら電磁比例減圧弁26に駆動電流信号IB(=IB1)が
出力されてブームパイロット配管36内のパイロット圧
が制限され、ブームコントロールバルブ34のスプール
の上げ方向へのストローク量が制限される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
建設機械に係わり、特に、ブームが第1ブームと第2ブ
ームとに分割されるとともに、この第1ブームと第2ブ
ームとの開口角が可変である建設機械の油圧駆動装置に
関する。
建設機械に係わり、特に、ブームが第1ブームと第2ブ
ームとに分割されるとともに、この第1ブームと第2ブ
ームとの開口角が可変である建設機械の油圧駆動装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】ブームが第1ブームと第2ブームとに分
割された構造の油圧ショベルに関する公知技術として
は、例えば、特開平7ー11664記載のものがある。
この公知技術による油圧ショベルは、下部走行体の上に
旋回可能に設けられた上部旋回体と、上部旋回体に回動
可能に連結され、第1ブームと第2ブームに分割された
2ピースブームと、上部旋回体と第2ブームとを連接
し、第1ブームと第2ブーム間の角度を調整する連結棒
とを備えている超小旋回型の油圧ショベルである。これ
により、ブーム最上げ位置付近で第1ブームと第2ブー
ム間の相対角度が最も大きくなり、格納時にブームをよ
り直立させた状態でアーム・バケット等を折り畳むこと
ができるので、旋回姿勢におけるフロント部材の水平方
向長さを小さくできる。
割された構造の油圧ショベルに関する公知技術として
は、例えば、特開平7ー11664記載のものがある。
この公知技術による油圧ショベルは、下部走行体の上に
旋回可能に設けられた上部旋回体と、上部旋回体に回動
可能に連結され、第1ブームと第2ブームに分割された
2ピースブームと、上部旋回体と第2ブームとを連接
し、第1ブームと第2ブーム間の角度を調整する連結棒
とを備えている超小旋回型の油圧ショベルである。これ
により、ブーム最上げ位置付近で第1ブームと第2ブー
ム間の相対角度が最も大きくなり、格納時にブームをよ
り直立させた状態でアーム・バケット等を折り畳むこと
ができるので、旋回姿勢におけるフロント部材の水平方
向長さを小さくできる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
知技術には以下の課題が存在する。すなわち、ブーム最
上げ位置付近で第1ブームと第2ブーム間の相対角度が
最も大きくなるように構成されていることから、その機
械的なリンク特性によって、最上げ位置付近でのブーム
先端の速度が一般のモノブームに比し大きくなる。した
がって、動作停止時の衝撃緩和が困難である。また、ブ
ーム最上げ位置付近におけるフロント部材全体の重心
が、モノブームの場合に比し後方かつ上部に位置するこ
とから、最上げ位置付近での安定性を確保することが難
しい。さらに、ブーム最上げ位置付近では、運転席の屋
根等がオペレータの視界の妨げになることから、操作性
が悪くなる。
知技術には以下の課題が存在する。すなわち、ブーム最
上げ位置付近で第1ブームと第2ブーム間の相対角度が
最も大きくなるように構成されていることから、その機
械的なリンク特性によって、最上げ位置付近でのブーム
先端の速度が一般のモノブームに比し大きくなる。した
がって、動作停止時の衝撃緩和が困難である。また、ブ
ーム最上げ位置付近におけるフロント部材全体の重心
が、モノブームの場合に比し後方かつ上部に位置するこ
とから、最上げ位置付近での安定性を確保することが難
しい。さらに、ブーム最上げ位置付近では、運転席の屋
根等がオペレータの視界の妨げになることから、操作性
が悪くなる。
【0004】本発明の目的は、ブームの角度に応じてフ
ロント部材の動作速度を制御することにより、ブーム最
上げ位置付近における動作停止時の衝撃緩和、安定性向
上、及び操作性向上を図ることができる、建設機械を提
供することにある。
ロント部材の動作速度を制御することにより、ブーム最
上げ位置付近における動作停止時の衝撃緩和、安定性向
上、及び操作性向上を図ることができる、建設機械を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、上部旋回体と、この上部旋回体に
回動可能に連結され第1ブーム及びこの第1ブームに結
合された第2ブームを有するブームを少なくとも備えた
フロント部材と、前記上部旋回体に対する前記ブームの
回動角に応じ、前記第1ブームと第2ブームとのなす角
度を変更する角度調節手段と、油圧源と、この油圧源か
らの圧油によって駆動し、前記ブームを動作させるブー
ムシリンダを含む少なくとも1つのアクチュエータと、
前記油圧源から前記少なくとも1つのアクチュエータに
供給される圧油の流れを制御するブーム用流量制御弁を
含む少なくとも1つの流量制御弁と、この少なくとも1
つの流量制御弁のスプールストローク量を制御するブー
ム用操作手段を含む少なくとも1つの操作手段とを有す
る建設機械において、前記フロント部材のうち、少なく
ともブームの回動角を検出し対応する信号を出力する角
度検出手段と、この角度検出手段からの信号に応じて、
前記操作手段によって制御される前記流量制御弁のスプ
ールストローク量を制限し、対応する前記アクチュエー
タの駆動速度を制限する制限手段とを有することを特徴
とする建設機械が提供される。
に、本発明によれば、上部旋回体と、この上部旋回体に
回動可能に連結され第1ブーム及びこの第1ブームに結
合された第2ブームを有するブームを少なくとも備えた
フロント部材と、前記上部旋回体に対する前記ブームの
回動角に応じ、前記第1ブームと第2ブームとのなす角
度を変更する角度調節手段と、油圧源と、この油圧源か
らの圧油によって駆動し、前記ブームを動作させるブー
ムシリンダを含む少なくとも1つのアクチュエータと、
前記油圧源から前記少なくとも1つのアクチュエータに
供給される圧油の流れを制御するブーム用流量制御弁を
含む少なくとも1つの流量制御弁と、この少なくとも1
つの流量制御弁のスプールストローク量を制御するブー
ム用操作手段を含む少なくとも1つの操作手段とを有す
る建設機械において、前記フロント部材のうち、少なく
ともブームの回動角を検出し対応する信号を出力する角
度検出手段と、この角度検出手段からの信号に応じて、
前記操作手段によって制御される前記流量制御弁のスプ
ールストローク量を制限し、対応する前記アクチュエー
タの駆動速度を制限する制限手段とを有することを特徴
とする建設機械が提供される。
【0006】すなわち、例えばオペレータがブーム上げ
を意図し、ブーム用操作手段をブーム上げ方向に操作し
てブーム用流量制御弁をストロークさせると、油圧源か
らブーム用流量制御弁を介してブームシリンダのボトム
側に圧油が供給され、ブームシリンダが伸張しブームが
上がって回動角が増加する。このときこのブームの回動
角の増加に伴い、角度調節手段、例えば連結棒によっ
て、第1ブームと第2ブームとのなす角度が増加してい
く。またこのとき、ブーム回動角が角度検出手段で検出
されており、制限手段がこの検出信号に応じてブーム用
操作手段によるスプールストローク量制御を制限するよ
うになっている。すなわち例えば、ブーム回動角が予め
設定したしきい値を越えると、制限手段に備えられた駆
動手段から、パイロット操作式のブーム用流量制御弁に
パイロット圧を導くパイロット管路に設けられた圧力制
御弁に駆動信号が出力されてパイロット圧が制限され、
ブーム用流量制御弁のスプールストローク量が制限され
る。これにより、ブームシリンダへ供給される圧油の量
が制限されることになるので、ブームシリンダの駆動速
度が減速され、ブームの動作が減速される。よって、通
常作業域でのブーム動作速度を確保したまま、作業上回
動速度を減少させることが必要であるブームの回動角範
囲のみ速度制限を行うことができる。すなわち例えば、
予め設定するブーム回動角のしきい値を、ブーム最上げ
位置近傍の回動角にしておけば、ブーム最上げ位置付近
でのみブームの動作を減速させることができる。したが
ってブーム最上げ位置付近における動作停止時の衝撃を
緩和でき、またフロント部材全体及び車体の安定性も向
上し、さらに、運転席の屋根等がオペレータの視界を妨
げる場合であっても、オペレータに不安を与えることが
なくなり操作性を向上することができる。なお、制限手
段による制限の例としては、上記した角度検出手段によ
るブーム回動角検出に基づき、ブームシリンダの駆動速
度を減速させる制限のほか、角度検出手段によるブーム
回動角・第2ブームに結合されたアーム回動角検出に基
づき、アームを動作させるアームシリンダの駆動速度を
減速させる制限や、角度検出手段によるブーム回動角・
アーム回動角検出に基づき、ブームシリンダの駆動速度
を減速させる制限がある。
を意図し、ブーム用操作手段をブーム上げ方向に操作し
てブーム用流量制御弁をストロークさせると、油圧源か
らブーム用流量制御弁を介してブームシリンダのボトム
側に圧油が供給され、ブームシリンダが伸張しブームが
上がって回動角が増加する。このときこのブームの回動
角の増加に伴い、角度調節手段、例えば連結棒によっ
て、第1ブームと第2ブームとのなす角度が増加してい
く。またこのとき、ブーム回動角が角度検出手段で検出
されており、制限手段がこの検出信号に応じてブーム用
操作手段によるスプールストローク量制御を制限するよ
うになっている。すなわち例えば、ブーム回動角が予め
設定したしきい値を越えると、制限手段に備えられた駆
動手段から、パイロット操作式のブーム用流量制御弁に
パイロット圧を導くパイロット管路に設けられた圧力制
御弁に駆動信号が出力されてパイロット圧が制限され、
ブーム用流量制御弁のスプールストローク量が制限され
る。これにより、ブームシリンダへ供給される圧油の量
が制限されることになるので、ブームシリンダの駆動速
度が減速され、ブームの動作が減速される。よって、通
常作業域でのブーム動作速度を確保したまま、作業上回
動速度を減少させることが必要であるブームの回動角範
囲のみ速度制限を行うことができる。すなわち例えば、
予め設定するブーム回動角のしきい値を、ブーム最上げ
位置近傍の回動角にしておけば、ブーム最上げ位置付近
でのみブームの動作を減速させることができる。したが
ってブーム最上げ位置付近における動作停止時の衝撃を
緩和でき、またフロント部材全体及び車体の安定性も向
上し、さらに、運転席の屋根等がオペレータの視界を妨
げる場合であっても、オペレータに不安を与えることが
なくなり操作性を向上することができる。なお、制限手
段による制限の例としては、上記した角度検出手段によ
るブーム回動角検出に基づき、ブームシリンダの駆動速
度を減速させる制限のほか、角度検出手段によるブーム
回動角・第2ブームに結合されたアーム回動角検出に基
づき、アームを動作させるアームシリンダの駆動速度を
減速させる制限や、角度検出手段によるブーム回動角・
アーム回動角検出に基づき、ブームシリンダの駆動速度
を減速させる制限がある。
【0007】好ましくは、前記建設機械において、前記
制限手段は、前記ブームの回動角に応じて前記ブーム用
操作手段によって制御される前記ブーム用流量制御弁の
スプールストローク量を制限し、前記ブームシリンダの
駆動速度を制限することを特徴とする建設機械が提供さ
れる。
制限手段は、前記ブームの回動角に応じて前記ブーム用
操作手段によって制御される前記ブーム用流量制御弁の
スプールストローク量を制限し、前記ブームシリンダの
駆動速度を制限することを特徴とする建設機械が提供さ
れる。
【0008】また好ましくは、前記建設機械において、
前記フロント部材は、前記第2ブームに回動可能に結合
されたアームをさらに備え、前記少なくとも1つのアク
チュエータは、前記アームを動作させるアームシリンダ
をさらに含み、前記少なくとも1つの流量制御弁は、前
記油圧源から前記アームシリンダに供給される圧油の流
れを制御するアーム用流量制御弁をさらに含み、前記操
作手段は、前記アーム用流量制御弁のスプールストロー
ク量を制御するアーム用操作手段をさらに含み、前記角
度検出手段は、前記ブーム及びアームの回動角を検出
し、前記制限手段は、前記ブームの回動角に応じて前記
ブーム用操作手段によって制御される前記ブーム用流量
制御弁のスプールストローク量を制限し前記ブームシリ
ンダの駆動速度を制限するとともに、前記ブーム及びア
ームの回動角に応じて前記アーム用操作手段によって制
御される前記アーム用流量制御弁のスプールストローク
量を制限し前記アームシリンダの駆動速度を制限するこ
とを特徴とする建設機械が提供される。
前記フロント部材は、前記第2ブームに回動可能に結合
されたアームをさらに備え、前記少なくとも1つのアク
チュエータは、前記アームを動作させるアームシリンダ
をさらに含み、前記少なくとも1つの流量制御弁は、前
記油圧源から前記アームシリンダに供給される圧油の流
れを制御するアーム用流量制御弁をさらに含み、前記操
作手段は、前記アーム用流量制御弁のスプールストロー
ク量を制御するアーム用操作手段をさらに含み、前記角
度検出手段は、前記ブーム及びアームの回動角を検出
し、前記制限手段は、前記ブームの回動角に応じて前記
ブーム用操作手段によって制御される前記ブーム用流量
制御弁のスプールストローク量を制限し前記ブームシリ
ンダの駆動速度を制限するとともに、前記ブーム及びア
ームの回動角に応じて前記アーム用操作手段によって制
御される前記アーム用流量制御弁のスプールストローク
量を制限し前記アームシリンダの駆動速度を制限するこ
とを特徴とする建設機械が提供される。
【0009】また好ましくは、前記建設機械において、
前記フロント部材は、前記第2ブームに回動可能に結合
されたアームをさらに備え、前記少なくとも1つのアク
チュエータは、前記アームを動作させるアームシリンダ
をさらに含み、前記少なくとも1つの流量制御弁は、前
記油圧源から前記アームシリンダに供給される圧油の流
れを制御するアーム用流量制御弁をさらに含み、前記操
作手段は、前記アーム用流量制御弁のスプールストロー
ク量を制御するアーム用操作手段をさらに含み、前記角
度検出手段は、前記ブーム及びアームの回動角を検出
し、前記制限手段は、前記ブーム及びアームの回動角に
応じて前記ブーム用操作手段によって制御される前記ブ
ーム用流量制御弁のスプールストローク量を制限し前記
ブームシリンダの駆動速度を制限することを特徴とする
建設機械が提供される。
前記フロント部材は、前記第2ブームに回動可能に結合
されたアームをさらに備え、前記少なくとも1つのアク
チュエータは、前記アームを動作させるアームシリンダ
をさらに含み、前記少なくとも1つの流量制御弁は、前
記油圧源から前記アームシリンダに供給される圧油の流
れを制御するアーム用流量制御弁をさらに含み、前記操
作手段は、前記アーム用流量制御弁のスプールストロー
ク量を制御するアーム用操作手段をさらに含み、前記角
度検出手段は、前記ブーム及びアームの回動角を検出
し、前記制限手段は、前記ブーム及びアームの回動角に
応じて前記ブーム用操作手段によって制御される前記ブ
ーム用流量制御弁のスプールストローク量を制限し前記
ブームシリンダの駆動速度を制限することを特徴とする
建設機械が提供される。
【0010】さらに好ましくは、前記建設機械におい
て、前記フロント部材は、前記第2ブームに対し回動可
能に結合されたアームをさらに備え、前記少なくとも1
つのアクチュエータは、前記アームを動作させるアーム
シリンダをさらに含み、前記少なくとも1つの流量制御
弁は、前記油圧源から前記アームシリンダに供給される
圧油の流れを制御するアーム用流量制御弁をさらに含
み、前記操作手段は、前記アーム用流量制御弁のスプー
ルストローク量を制御するアーム用操作手段をさらに含
み、前記角度検出手段は、前記ブーム及びアームの回動
角を検出し、前記制限手段は、前記ブーム及びアームの
回動角に応じて前記ブーム用操作手段によって制御され
る前記アーム用流量制御弁のスプールストローク量を制
限し前記ブームシリンダの駆動速度を制限するととも
に、前記ブーム及びアームの回動角に応じて前記アーム
用操作手段によるスプールストローク量を制限し前記ア
ームシリンダの駆動速度を制限することを特徴とする建
設機械が提供される。
て、前記フロント部材は、前記第2ブームに対し回動可
能に結合されたアームをさらに備え、前記少なくとも1
つのアクチュエータは、前記アームを動作させるアーム
シリンダをさらに含み、前記少なくとも1つの流量制御
弁は、前記油圧源から前記アームシリンダに供給される
圧油の流れを制御するアーム用流量制御弁をさらに含
み、前記操作手段は、前記アーム用流量制御弁のスプー
ルストローク量を制御するアーム用操作手段をさらに含
み、前記角度検出手段は、前記ブーム及びアームの回動
角を検出し、前記制限手段は、前記ブーム及びアームの
回動角に応じて前記ブーム用操作手段によって制御され
る前記アーム用流量制御弁のスプールストローク量を制
限し前記ブームシリンダの駆動速度を制限するととも
に、前記ブーム及びアームの回動角に応じて前記アーム
用操作手段によるスプールストローク量を制限し前記ア
ームシリンダの駆動速度を制限することを特徴とする建
設機械が提供される。
【0011】また好ましくは、前記建設機械において、
前記少なくとも1つの操作手段の操作量を検出して対応
する信号を出力するブーム操作量検出手段を含む少なく
とも1つの操作量検出手段をさらに有し、前記制限手段
は、前記角度検出手段からの信号と前記操作量検出手段
からの信号とに応じ、前記操作手段によって制御される
前記流量制御弁のスプールストローク量を制限して、対
応する前記アクチュエータの駆動速度を制限することを
特徴とする建設機械が提供される。すなわち例えば、操
作量検出手段で検出された操作量が所定値以下である場
合には、角度検出手段で検出された回動角に基づく制限
量を緩和するようにする。これにより、いわゆる微操作
時等操作量が小さいときにはあまり減速しないように減
速量を少なくし、作業機が停止してしまうのを防止でき
る。よってさらに操作性を向上することができる。
前記少なくとも1つの操作手段の操作量を検出して対応
する信号を出力するブーム操作量検出手段を含む少なく
とも1つの操作量検出手段をさらに有し、前記制限手段
は、前記角度検出手段からの信号と前記操作量検出手段
からの信号とに応じ、前記操作手段によって制御される
前記流量制御弁のスプールストローク量を制限して、対
応する前記アクチュエータの駆動速度を制限することを
特徴とする建設機械が提供される。すなわち例えば、操
作量検出手段で検出された操作量が所定値以下である場
合には、角度検出手段で検出された回動角に基づく制限
量を緩和するようにする。これにより、いわゆる微操作
時等操作量が小さいときにはあまり減速しないように減
速量を少なくし、作業機が停止してしまうのを防止でき
る。よってさらに操作性を向上することができる。
【0012】さらに好ましくは、前記建設機械におい
て、前記制限手段は、前記操作量検出手段で検出された
操作量が所定値以下である場合には、前記角度検出手段
で検出された回動角に基づく制限量を緩和して、前記操
作手段によって制御される前記流動制御弁のスプールス
トローク量の制限を行うことを特徴とする建設機械が提
供される。
て、前記制限手段は、前記操作量検出手段で検出された
操作量が所定値以下である場合には、前記角度検出手段
で検出された回動角に基づく制限量を緩和して、前記操
作手段によって制御される前記流動制御弁のスプールス
トローク量の制限を行うことを特徴とする建設機械が提
供される。
【0013】さらに好ましくは、前記建設機械におい
て、前記フロント部材は、前記第2ブームに結合された
アームをさらに備え、前記少なくとも1つのアクチュエ
ータは、前記アームを動作させるアームシリンダをさら
に含み、前記少なくとも1つの流量制御弁は、前記油圧
源から前記アームシリンダに供給される圧油の流れを制
御するアーム用流量制御弁をさらに含み、前記操作手段
は、前記アーム用流量制御弁のスプールストローク量を
制御するアーム用操作手段をさらに含み、前記操作量検
出手段は、前記アーム用操作手段の操作量を検出して対
応する信号を出力するアーム操作量検出手段をさらに含
み、前記角度検出手段は、前記ブーム及びアームの回動
角を検出し、前記制限手段は、前記角度検出手段からの
信号と前記ブーム操作量検出手段からの信号とに応じて
前記ブーム用操作手段によって制御される前記ブーム用
流量制御弁のスプールストローク量を制限し、ブームシ
リンダの駆動速度を制限するとともに、前記角度検出手
段からの信号と前記アーム操作量検出手段からの信号と
に応じて前記アーム用操作手段によって制御される前記
アーム用流量制御弁のスプールストローク量を制限し、
アームシリンダの駆動速度を制限することを特徴とする
建設機械が提供される。
て、前記フロント部材は、前記第2ブームに結合された
アームをさらに備え、前記少なくとも1つのアクチュエ
ータは、前記アームを動作させるアームシリンダをさら
に含み、前記少なくとも1つの流量制御弁は、前記油圧
源から前記アームシリンダに供給される圧油の流れを制
御するアーム用流量制御弁をさらに含み、前記操作手段
は、前記アーム用流量制御弁のスプールストローク量を
制御するアーム用操作手段をさらに含み、前記操作量検
出手段は、前記アーム用操作手段の操作量を検出して対
応する信号を出力するアーム操作量検出手段をさらに含
み、前記角度検出手段は、前記ブーム及びアームの回動
角を検出し、前記制限手段は、前記角度検出手段からの
信号と前記ブーム操作量検出手段からの信号とに応じて
前記ブーム用操作手段によって制御される前記ブーム用
流量制御弁のスプールストローク量を制限し、ブームシ
リンダの駆動速度を制限するとともに、前記角度検出手
段からの信号と前記アーム操作量検出手段からの信号と
に応じて前記アーム用操作手段によって制御される前記
アーム用流量制御弁のスプールストローク量を制限し、
アームシリンダの駆動速度を制限することを特徴とする
建設機械が提供される。
【0014】また好ましくは、前記建設機械において、
前記制限手段は、前記ブームの回動角が、前記第1ブー
ムが地面に対しほぼ垂直になるような値よりも大きいと
きに、前記ブーム用操作手段によって制御される前記ブ
ーム用流量制御弁のスプールストローク量を制限し、前
記ブームシリンダの駆動速度を制限することを特徴とす
る建設機械が提供される。これにより、フロント部材全
体の重心が後方へ移動してしまうより前に、ブームの減
速を開始させることができる。
前記制限手段は、前記ブームの回動角が、前記第1ブー
ムが地面に対しほぼ垂直になるような値よりも大きいと
きに、前記ブーム用操作手段によって制御される前記ブ
ーム用流量制御弁のスプールストローク量を制限し、前
記ブームシリンダの駆動速度を制限することを特徴とす
る建設機械が提供される。これにより、フロント部材全
体の重心が後方へ移動してしまうより前に、ブームの減
速を開始させることができる。
【0015】また好ましくは、前記建設機械において、
前記制限手段は、前記ブームの回動角が、前記第1ブー
ムと第2ブームとのなす角度が最小となるような値より
も大きいときに、前記ブーム用操作手段によって制御さ
れる前記ブーム用流量制御弁のスプールストローク量を
制限し、前記ブームシリンダの駆動速度を制限すること
を特徴とする建設機械が提供される。これにより、第1
ブームと第2ブームとのなす角度が大きくなるにつれブ
ーム先端の周速が増加するのを抑制できるので、ブーム
先端周速をほぼ一定にすることができる。
前記制限手段は、前記ブームの回動角が、前記第1ブー
ムと第2ブームとのなす角度が最小となるような値より
も大きいときに、前記ブーム用操作手段によって制御さ
れる前記ブーム用流量制御弁のスプールストローク量を
制限し、前記ブームシリンダの駆動速度を制限すること
を特徴とする建設機械が提供される。これにより、第1
ブームと第2ブームとのなす角度が大きくなるにつれブ
ーム先端の周速が増加するのを抑制できるので、ブーム
先端周速をほぼ一定にすることができる。
【0016】また好ましくは、前記建設機械において、
前記フロント部材は、前記第2ブームに結合されたアー
ムをさらに備え、前記少なくとも1つのアクチュエータ
は、前記アームを動作させるアームシリンダをさらに含
み、前記少なくとも1つの流量制御弁は、前記油圧源か
ら前記アームシリンダに供給される圧油の流れを制御す
るアーム用流量制御弁をさらに含み、前記角度検出手段
は、前記ブーム及びアームの回動角を検出し、前記制限
手段は、前記ブームの回動角が、前記第1ブームの回動
中心と前記第2ブーム及びアームの連結部とを結ぶ直線
が地面に対し垂直となるような値よりも大きいときに、
前記ブーム用操作手段によって制御される前記ブーム用
流量制御弁のスプールストローク量を制限し、前記ブー
ムシリンダの駆動速度を制限することを特徴とする建設
機械が提供される。これにより、必要最小限の範囲での
み制限を行い、制限のない通常制御を行う範囲を最大限
にとることができる。
前記フロント部材は、前記第2ブームに結合されたアー
ムをさらに備え、前記少なくとも1つのアクチュエータ
は、前記アームを動作させるアームシリンダをさらに含
み、前記少なくとも1つの流量制御弁は、前記油圧源か
ら前記アームシリンダに供給される圧油の流れを制御す
るアーム用流量制御弁をさらに含み、前記角度検出手段
は、前記ブーム及びアームの回動角を検出し、前記制限
手段は、前記ブームの回動角が、前記第1ブームの回動
中心と前記第2ブーム及びアームの連結部とを結ぶ直線
が地面に対し垂直となるような値よりも大きいときに、
前記ブーム用操作手段によって制御される前記ブーム用
流量制御弁のスプールストローク量を制限し、前記ブー
ムシリンダの駆動速度を制限することを特徴とする建設
機械が提供される。これにより、必要最小限の範囲での
み制限を行い、制限のない通常制御を行う範囲を最大限
にとることができる。
【0017】好ましくは、前記建設機械において、前記
少なくとも1つの流量制御弁はパイロット操作式の弁で
あり、前記少なくとも1つの操作手段は、操作レバー
と、油圧源からの圧油を減圧し、前記操作レバーの操作
量に応じたパイロット圧を発生させる減圧弁と、この減
圧弁からのパイロット圧を前記流量制御弁の駆動部に導
くパイロット管路とを備えており、前記制限手段は、前
記パイロット管路に設けられ、該パイロット管路内のパ
イロット圧を制限可能な圧力制御弁と、前記角度検出手
段からの信号に応じて、この圧力制御弁を駆動する駆動
信号を出力する駆動手段とを備えていることを特徴とす
る建設機械が提供される。
少なくとも1つの流量制御弁はパイロット操作式の弁で
あり、前記少なくとも1つの操作手段は、操作レバー
と、油圧源からの圧油を減圧し、前記操作レバーの操作
量に応じたパイロット圧を発生させる減圧弁と、この減
圧弁からのパイロット圧を前記流量制御弁の駆動部に導
くパイロット管路とを備えており、前記制限手段は、前
記パイロット管路に設けられ、該パイロット管路内のパ
イロット圧を制限可能な圧力制御弁と、前記角度検出手
段からの信号に応じて、この圧力制御弁を駆動する駆動
信号を出力する駆動手段とを備えていることを特徴とす
る建設機械が提供される。
【0018】さらに好ましくは、前記建設機械におい
て、前記圧力制御弁は、前記駆動手段からの駆動信号に
応じて作動する電磁比例弁であることを特徴とする建設
機械が提供される。
て、前記圧力制御弁は、前記駆動手段からの駆動信号に
応じて作動する電磁比例弁であることを特徴とする建設
機械が提供される。
【0019】また好ましくは、前記建設機械において、
前記圧力制御弁は、前記駆動手段からの駆動信号に応じ
て前記パイロット管路を連通・遮断する電磁切換弁であ
ることを特徴とする建設機械が提供される。
前記圧力制御弁は、前記駆動手段からの駆動信号に応じ
て前記パイロット管路を連通・遮断する電磁切換弁であ
ることを特徴とする建設機械が提供される。
【0020】また好ましくは、前記建設機械において、
前記角度調節手段は、一端が前記上部旋回体にピン接続
され、他端が前記第2ブームにピン接続されることによ
り、前記上部旋回体に対する前記ブームの回動角に応じ
て前記第1ブームと第2ブームとのなす角度が変化する
ように構成された連結棒であることを特徴とする建設機
械が提供される。
前記角度調節手段は、一端が前記上部旋回体にピン接続
され、他端が前記第2ブームにピン接続されることによ
り、前記上部旋回体に対する前記ブームの回動角に応じ
て前記第1ブームと第2ブームとのなす角度が変化する
ように構成された連結棒であることを特徴とする建設機
械が提供される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を、図面を
参照しつつ説明する。本発明の第1の実施形態を図1〜
図4により説明する。本実施形態は、建設機械の一例と
して油圧ショベルに適用した場合の実施形態である。本
実施形態による油圧ショベルの全体構造を表す側面図を
図2に示す。
参照しつつ説明する。本発明の第1の実施形態を図1〜
図4により説明する。本実施形態は、建設機械の一例と
して油圧ショベルに適用した場合の実施形態である。本
実施形態による油圧ショベルの全体構造を表す側面図を
図2に示す。
【0022】図2において、本実施形態による油圧ショ
ベル100は、下部走行体10と、下部走行体10に搭
載された上部旋回体11と、この上部旋回体11に回動
可能に設けられた、第1ブームすなわちロアブーム14
及び第2ブームすなわちアッパブーム17とからなるブ
ーム13と、上部旋回体11とアッパブーム17を結合
している角度調節手段としてのクロスリンク15と、ア
ッパブーム17に回動可能に結合されたアーム19と、
アーム19に回動可能に結合されたバケット43と、排
土板46とを備えている。ロアブーム14、アッパブー
ム17、アーム19、及びバケット43が、油圧ショベ
ル100のいわゆるフロント部材を構成している。その
うちロアブーム14、アーム19、及びバケット43
は、それぞれブームシリンダ16、アームシリンダ18
及びバケットシリンダ44により動作する。そして、ア
ッパブーム17は、ブームシリンダ16の作動、すなわ
ちロアブーム14の上部旋回体11に対する回動角に応
じて、クロスリンク15の作用によりロアブーム14に
対する開口角が変化する。また、上部旋回体11とロア
ブーム14との接続部近傍には、上部旋回体11に対す
るロアブーム14の角度θBを検出し対応する検出信号
をコントローラ25(後述)に出力する角度検出手段、
例えばポテンショメータ等の角度センサ23が設けられ
ている。
ベル100は、下部走行体10と、下部走行体10に搭
載された上部旋回体11と、この上部旋回体11に回動
可能に設けられた、第1ブームすなわちロアブーム14
及び第2ブームすなわちアッパブーム17とからなるブ
ーム13と、上部旋回体11とアッパブーム17を結合
している角度調節手段としてのクロスリンク15と、ア
ッパブーム17に回動可能に結合されたアーム19と、
アーム19に回動可能に結合されたバケット43と、排
土板46とを備えている。ロアブーム14、アッパブー
ム17、アーム19、及びバケット43が、油圧ショベ
ル100のいわゆるフロント部材を構成している。その
うちロアブーム14、アーム19、及びバケット43
は、それぞれブームシリンダ16、アームシリンダ18
及びバケットシリンダ44により動作する。そして、ア
ッパブーム17は、ブームシリンダ16の作動、すなわ
ちロアブーム14の上部旋回体11に対する回動角に応
じて、クロスリンク15の作用によりロアブーム14に
対する開口角が変化する。また、上部旋回体11とロア
ブーム14との接続部近傍には、上部旋回体11に対す
るロアブーム14の角度θBを検出し対応する検出信号
をコントローラ25(後述)に出力する角度検出手段、
例えばポテンショメータ等の角度センサ23が設けられ
ている。
【0023】排土板46は、下部走行体10内に設けら
れている図示しない排土板シリンダにより動作する。
れている図示しない排土板シリンダにより動作する。
【0024】上記油圧ショベル100に備えられた油圧
駆動装置のうち、要部である、ブームシリンダ16を駆
動する油圧回路の回路図を図1に示す。図1に示す油圧
駆動装置は、図示しないエンジンによって駆動される油
圧源としてのメインポンプ30と、このメインポンプ3
0の吐出圧を規定するリリーフ弁42と、メインポンプ
30からの圧油によって駆動し、ロアブーム14を動作
させるブームシリンダ16と、メインポンプ30からブ
ームシリンダ16に供給される圧油の流れを制御するブ
ームコントロールバルブ34と、ブーム13を動作させ
るときにオペレータが操作するブーム用操作レバー32
と、図示しないエンジンによって駆動されるパイロット
ポンプ31と、このパイロットポンプ31の吐出圧を規
定するリリーフ弁45と、パイロットポンプ31からの
圧油を減圧し、ブーム用操作レバー32の操作量に応じ
たパイロット圧を発生させるブームパイロットバルブ3
3と、このブームパイロットバルブ33からのパイロッ
ト圧をブームコントロールバルブ34の駆動部に導くブ
ームパイロット配管35,36と、ブーム上げ用のブー
ムパイロット配管36に設けられ、パイロット配管36
内のパイロット圧をタンク圧まで降下可能な電磁比例減
圧弁26と、角度センサ23からの角度検出信号θBに
応じて、この電磁比例圧力減圧弁26を駆動する駆動電
流信号IBを出力するコントローラ25とを備えてい
る。
駆動装置のうち、要部である、ブームシリンダ16を駆
動する油圧回路の回路図を図1に示す。図1に示す油圧
駆動装置は、図示しないエンジンによって駆動される油
圧源としてのメインポンプ30と、このメインポンプ3
0の吐出圧を規定するリリーフ弁42と、メインポンプ
30からの圧油によって駆動し、ロアブーム14を動作
させるブームシリンダ16と、メインポンプ30からブ
ームシリンダ16に供給される圧油の流れを制御するブ
ームコントロールバルブ34と、ブーム13を動作させ
るときにオペレータが操作するブーム用操作レバー32
と、図示しないエンジンによって駆動されるパイロット
ポンプ31と、このパイロットポンプ31の吐出圧を規
定するリリーフ弁45と、パイロットポンプ31からの
圧油を減圧し、ブーム用操作レバー32の操作量に応じ
たパイロット圧を発生させるブームパイロットバルブ3
3と、このブームパイロットバルブ33からのパイロッ
ト圧をブームコントロールバルブ34の駆動部に導くブ
ームパイロット配管35,36と、ブーム上げ用のブー
ムパイロット配管36に設けられ、パイロット配管36
内のパイロット圧をタンク圧まで降下可能な電磁比例減
圧弁26と、角度センサ23からの角度検出信号θBに
応じて、この電磁比例圧力減圧弁26を駆動する駆動電
流信号IBを出力するコントローラ25とを備えてい
る。
【0025】ブームコントロールバルブ34は、パイロ
ット配管35,36に導かれるパイロット圧により駆動
されるパイロット操作弁であり、図1に示すように、メ
ータイン通路34a1,34a2と、メータアウト通路3
4b1,34b2とを有している。特に図示しないが、こ
れらメータイン通路34a1,a2及びメータアウト通路
34b1,b2のそれぞれには、過渡位置において開口面
積を絞る可変絞りが設けられている。すなわち例えば、
ブームコントロールバルブ34のスプールを中立位置か
ら図示右側方向へ徐々にストロークさせていくと、メー
タイン通路34a1及びメータアウト通路34b1の可変
絞りの開口面積がスプールストロークの増大と共に徐々
に大きくなり、逆にスプールを中立位置から図示左側方
向へ徐々にストロークさせていくと、メータイン通路3
4a2及びメータアウト通路34b2の可変絞りの開口面
積がスプールストロークの増大と共に徐々に大きくな
る。
ット配管35,36に導かれるパイロット圧により駆動
されるパイロット操作弁であり、図1に示すように、メ
ータイン通路34a1,34a2と、メータアウト通路3
4b1,34b2とを有している。特に図示しないが、こ
れらメータイン通路34a1,a2及びメータアウト通路
34b1,b2のそれぞれには、過渡位置において開口面
積を絞る可変絞りが設けられている。すなわち例えば、
ブームコントロールバルブ34のスプールを中立位置か
ら図示右側方向へ徐々にストロークさせていくと、メー
タイン通路34a1及びメータアウト通路34b1の可変
絞りの開口面積がスプールストロークの増大と共に徐々
に大きくなり、逆にスプールを中立位置から図示左側方
向へ徐々にストロークさせていくと、メータイン通路3
4a2及びメータアウト通路34b2の可変絞りの開口面
積がスプールストロークの増大と共に徐々に大きくな
る。
【0026】電磁比例減圧弁26は、コントローラ25
からの駆動電流信号IBに応じて、開口面積が変化し、
この開口面積の変化に伴いブームコントロールバルブ3
4へ供給するパイロット圧力を変化させる。そしてブー
ムコントロールバルブ34はパイロット配管36の圧力
変化により開口面積が変化し、その変化量によりメイン
ポンプ30より吐出される圧油を調整しブームシリンダ
16への流入流量が変化する。これにより、ロアブーム
14の回動速度が変化することとなる。
からの駆動電流信号IBに応じて、開口面積が変化し、
この開口面積の変化に伴いブームコントロールバルブ3
4へ供給するパイロット圧力を変化させる。そしてブー
ムコントロールバルブ34はパイロット配管36の圧力
変化により開口面積が変化し、その変化量によりメイン
ポンプ30より吐出される圧油を調整しブームシリンダ
16への流入流量が変化する。これにより、ロアブーム
14の回動速度が変化することとなる。
【0027】なお、特に図示しなかったが、アームシリ
ンダ18及びバケットシリンダ44に関しても、電磁比
例減圧弁以外は同様の油圧回路が設けられてる。すなわ
ち、メインポンプ30からアームシリンダ18及びバケ
ットシリンダ44に供給される圧油の流れをそれぞれ制
御するアームコントロールバルブ及びバケットコントロ
ールバルブと、アーム19及びバケット43を動作させ
るときにオペレータが操作するアーム用操作レバー及び
バケット用操作レバーと、パイロットポンプ31からの
圧油を減圧し、アーム用操作レバー及びバケット用の操
作量に応じたパイロット圧を発生させるアームパイロッ
トバルブ及びバケットパイロットバルブと、このアーム
パイロットバルブ及びバケットパイロットバルブからの
パイロット圧をアームコントロールバルブ及びバケット
コントロールバルブの駆動部に導くアームパイロット配
管及びバケットパイロット配管とが設けられている。
ンダ18及びバケットシリンダ44に関しても、電磁比
例減圧弁以外は同様の油圧回路が設けられてる。すなわ
ち、メインポンプ30からアームシリンダ18及びバケ
ットシリンダ44に供給される圧油の流れをそれぞれ制
御するアームコントロールバルブ及びバケットコントロ
ールバルブと、アーム19及びバケット43を動作させ
るときにオペレータが操作するアーム用操作レバー及び
バケット用操作レバーと、パイロットポンプ31からの
圧油を減圧し、アーム用操作レバー及びバケット用の操
作量に応じたパイロット圧を発生させるアームパイロッ
トバルブ及びバケットパイロットバルブと、このアーム
パイロットバルブ及びバケットパイロットバルブからの
パイロット圧をアームコントロールバルブ及びバケット
コントロールバルブの駆動部に導くアームパイロット配
管及びバケットパイロット配管とが設けられている。
【0028】コントローラ25の制御機能を図3及び図
4により説明する。図3は、制御内容を表すフローチャ
ートであり、図4は、コントローラ25内の機能ブロッ
ク図である。図3において、まず最初に手順S1におい
て、コントローラ25内に設けられた制御部50(図4
参照)が、角度センサ23からの角度検出信号θBを読
み込む。次に手順S2に移り、制御部50が、コントロ
ーラ25内に設けられた演算部52を制御し、手順S1
で入力させた角度検出信号θBと、予めコントローラ2
5内の記憶部51に記憶されていた減速開始角度θsと
を比較演算させる。このときの角度は、ブーム最下げ位
置即ちブームシリンダ16が最縮状態となるときをブー
ム角度の原点とし、ブームが上がる方向即ちブームシリ
ンダ16が伸びる方向を正にとって判断する。また減速
開始角度θsは、ロアブーム14が地面に対し垂直にな
るときのブーム13の回動角に等しくなっており、これ
により、フロント部材全体の重心が後方へ移動してしま
うより前に、ブーム13の減速を開始させることができ
る。
4により説明する。図3は、制御内容を表すフローチャ
ートであり、図4は、コントローラ25内の機能ブロッ
ク図である。図3において、まず最初に手順S1におい
て、コントローラ25内に設けられた制御部50(図4
参照)が、角度センサ23からの角度検出信号θBを読
み込む。次に手順S2に移り、制御部50が、コントロ
ーラ25内に設けられた演算部52を制御し、手順S1
で入力させた角度検出信号θBと、予めコントローラ2
5内の記憶部51に記憶されていた減速開始角度θsと
を比較演算させる。このときの角度は、ブーム最下げ位
置即ちブームシリンダ16が最縮状態となるときをブー
ム角度の原点とし、ブームが上がる方向即ちブームシリ
ンダ16が伸びる方向を正にとって判断する。また減速
開始角度θsは、ロアブーム14が地面に対し垂直にな
るときのブーム13の回動角に等しくなっており、これ
により、フロント部材全体の重心が後方へ移動してしま
うより前に、ブーム13の減速を開始させることができ
る。
【0029】まず、ブーム13の角度検出信号θBが減
速開始角度θs以下であれば、すなわち手順S2におい
てNOのときは、ブームが減速領域外にあると判断さ
れ、手順S4に移る。手順S4では、制御部50が、電
磁比例減圧弁26の駆動電流信号IBの値を、電磁比例
減圧弁26の弁位置が(イ)位置となるような電流値I
Bmaxに設定し、さらに手順S5に移ってこの駆動電流信
号IBを電磁比例減圧弁26へ出力し、このフローを終
了する。
速開始角度θs以下であれば、すなわち手順S2におい
てNOのときは、ブームが減速領域外にあると判断さ
れ、手順S4に移る。手順S4では、制御部50が、電
磁比例減圧弁26の駆動電流信号IBの値を、電磁比例
減圧弁26の弁位置が(イ)位置となるような電流値I
Bmaxに設定し、さらに手順S5に移ってこの駆動電流信
号IBを電磁比例減圧弁26へ出力し、このフローを終
了する。
【0030】一方、ブーム13の角度検出信号θBが減
速開始角度θsよりも大きければ、すなわち手順S2に
おいてYESのときは、ブーム13が減速領域内にある
と判断して、手順S3に移る。手順S3では、制御部5
0が、電磁比例減圧弁26の駆動電流信号IBの値を、
記憶部51に予め記憶されている、電磁比例減圧弁26
の弁位置が(イ)位置よりも所定量だけ(ロ)位置側に
なってブームパイロット配管36内のパイロット圧を所
定圧だけ減圧するような電流値IB1に設定し、手順S5
に移る。そして手順S5で、この駆動電流信号IBを電
磁比例減圧弁26へ出力し、このフローを終了する。
速開始角度θsよりも大きければ、すなわち手順S2に
おいてYESのときは、ブーム13が減速領域内にある
と判断して、手順S3に移る。手順S3では、制御部5
0が、電磁比例減圧弁26の駆動電流信号IBの値を、
記憶部51に予め記憶されている、電磁比例減圧弁26
の弁位置が(イ)位置よりも所定量だけ(ロ)位置側に
なってブームパイロット配管36内のパイロット圧を所
定圧だけ減圧するような電流値IB1に設定し、手順S5
に移る。そして手順S5で、この駆動電流信号IBを電
磁比例減圧弁26へ出力し、このフローを終了する。
【0031】以上のように構成した本実施形態によれ
ば、オペレータがブーム上げを意図し、ブーム用操作レ
バー32をブーム上げ方向に操作してブームコントロー
ルバルブ34のスプールをストロークさせると、メイン
ポンプ30からブームコントロールバルブ34を介して
ブームシリンダ16のボトム側に圧油が供給され、ブー
ムシリンダ16が伸張しブーム13が上がるので、ブー
ム最下げ位置基準の角度検出信号θBの値が増大する。
このときクロスリンク15の作用によって、ロアブーム
14とアッパブーム17とのなす角度が増加していく。
そして、角度検出信号θBの値が予めコントローラ25
の記憶部51に記憶されていた減速開始角度θsを上回
ると、コントローラ25に備えられた制御部50から電
磁比例減圧弁26に駆動電流信号IB(=IB1)が出力
されてブームパイロット配管36内のパイロット圧が制
限され、ブームコントロールバルブ34の上げ方向への
スプールのストローク量が制限される。これにより、ブ
ームシリンダ16へ供給される圧油の量が制限されるこ
とになるので、ブームシリンダ16の駆動速度が減速さ
れ、ブーム13の上げ方向への動作が減速される。よっ
て、通常作業域でのブーム13の動作速度を確保したま
ま、作業上回動速度を減少させることが必要であるブー
ム13の回動角範囲(ロアブーム14が地面に対し垂直
になる位置より上げ方向)でのみかつ上げ方向のみ速度
制限を行い、すなわちブーム最上げ位置付近でのみブー
ム13の動作を減速させることができる。したがって特
に2ピースブームで顕著である、安定性に対し不利な重
心位置であるブーム最上げ位置付近での動作停止時の衝
撃を緩和でき、またブーム最上げ位置近傍でのフロント
部材の回動速度があまり高速にならないので重心位置の
移動によるフロント部材全体及び車体の安定性を向上で
き、さらに、運転席12の屋根12A(図2参照)等が
オペレータの視界を妨げる場合であっても、オペレータ
に不安を与えることがなくなり操作性を向上することが
できる。
ば、オペレータがブーム上げを意図し、ブーム用操作レ
バー32をブーム上げ方向に操作してブームコントロー
ルバルブ34のスプールをストロークさせると、メイン
ポンプ30からブームコントロールバルブ34を介して
ブームシリンダ16のボトム側に圧油が供給され、ブー
ムシリンダ16が伸張しブーム13が上がるので、ブー
ム最下げ位置基準の角度検出信号θBの値が増大する。
このときクロスリンク15の作用によって、ロアブーム
14とアッパブーム17とのなす角度が増加していく。
そして、角度検出信号θBの値が予めコントローラ25
の記憶部51に記憶されていた減速開始角度θsを上回
ると、コントローラ25に備えられた制御部50から電
磁比例減圧弁26に駆動電流信号IB(=IB1)が出力
されてブームパイロット配管36内のパイロット圧が制
限され、ブームコントロールバルブ34の上げ方向への
スプールのストローク量が制限される。これにより、ブ
ームシリンダ16へ供給される圧油の量が制限されるこ
とになるので、ブームシリンダ16の駆動速度が減速さ
れ、ブーム13の上げ方向への動作が減速される。よっ
て、通常作業域でのブーム13の動作速度を確保したま
ま、作業上回動速度を減少させることが必要であるブー
ム13の回動角範囲(ロアブーム14が地面に対し垂直
になる位置より上げ方向)でのみかつ上げ方向のみ速度
制限を行い、すなわちブーム最上げ位置付近でのみブー
ム13の動作を減速させることができる。したがって特
に2ピースブームで顕著である、安定性に対し不利な重
心位置であるブーム最上げ位置付近での動作停止時の衝
撃を緩和でき、またブーム最上げ位置近傍でのフロント
部材の回動速度があまり高速にならないので重心位置の
移動によるフロント部材全体及び車体の安定性を向上で
き、さらに、運転席12の屋根12A(図2参照)等が
オペレータの視界を妨げる場合であっても、オペレータ
に不安を与えることがなくなり操作性を向上することが
できる。
【0032】本発明の第2の実施形態を図5及び図6に
より説明する。本実施形態は、コントローラ内の制御内
容が異なる実施形態である。第1の実施形態と同等の部
材及び手順には同一の符号を付す。本実施形態の要部で
ある、コントローラ25内の制御内容を表すフローチャ
ートを図5に示す。図5において、第1の実施形態にお
ける図3で示したフローと異なる主要な点は、手順S2
〜S4が手順S20に置き換えられていることである。
すなわちコントローラ25内の記憶部51には、予め図
6に示すような角度検出信号θBと駆動電流信号IBとの
関係を表すテーブルが記憶されており、手順S20にお
いては、制御部50がコントローラ25内に設けられた
演算部52を制御し、記憶部51のテーブルに基づい
て、手順S1で入力した角度検出信号θBに対応する駆
動電流信号IBを設定する。ここで図6においては、角
度検出信号θBが減速開始角度θsより小さいときには、
駆動電流信号IBの値は、電磁比例減圧弁26の弁位置
が(イ)位置となるような電流値IBmaxに設定される。
また、減速開始角度θsより小さいときには、駆動電流
信号IBの値は滑らかに減少し、直ちに、電磁比例減圧
弁26(図1参照)の弁位置が(イ)位置よりも所定量
だけ(ロ)位置側になってブームパイロット配管36内
のパイロット圧を所定圧だけ減圧するような電流値IB1
に設定される。このように、角度検出信号θBに対応し
連続的あるいは段階状に駆動電流信号IBを設定する結
果、コントローラ25内の制御機能としては、第1の実
施形態とほぼ同様となる。
より説明する。本実施形態は、コントローラ内の制御内
容が異なる実施形態である。第1の実施形態と同等の部
材及び手順には同一の符号を付す。本実施形態の要部で
ある、コントローラ25内の制御内容を表すフローチャ
ートを図5に示す。図5において、第1の実施形態にお
ける図3で示したフローと異なる主要な点は、手順S2
〜S4が手順S20に置き換えられていることである。
すなわちコントローラ25内の記憶部51には、予め図
6に示すような角度検出信号θBと駆動電流信号IBとの
関係を表すテーブルが記憶されており、手順S20にお
いては、制御部50がコントローラ25内に設けられた
演算部52を制御し、記憶部51のテーブルに基づい
て、手順S1で入力した角度検出信号θBに対応する駆
動電流信号IBを設定する。ここで図6においては、角
度検出信号θBが減速開始角度θsより小さいときには、
駆動電流信号IBの値は、電磁比例減圧弁26の弁位置
が(イ)位置となるような電流値IBmaxに設定される。
また、減速開始角度θsより小さいときには、駆動電流
信号IBの値は滑らかに減少し、直ちに、電磁比例減圧
弁26(図1参照)の弁位置が(イ)位置よりも所定量
だけ(ロ)位置側になってブームパイロット配管36内
のパイロット圧を所定圧だけ減圧するような電流値IB1
に設定される。このように、角度検出信号θBに対応し
連続的あるいは段階状に駆動電流信号IBを設定する結
果、コントローラ25内の制御機能としては、第1の実
施形態とほぼ同様となる。
【0033】その他の構成及び機能は、第1の実施形態
とほぼ同様である。本実施形態によっても、第1の実施
形態と同様の効果を得る。
とほぼ同様である。本実施形態によっても、第1の実施
形態と同様の効果を得る。
【0034】本発明の第3の実施形態を図7〜図9によ
り説明する。本実施形態は、アームの角度検出手段を設
けるとともに、アームの減速制御をも行う実施形態であ
る。第1及び第2の実施形態と同等の部材には同一の符
号を付す。本実施形態の油圧ショベルに備えられた油圧
駆動装置のうち、要部である、ブームシリンダ16及び
アームシリンダ18を駆動する油圧回路の回路図を図7
に示す。なお、図7は図1と異なり、図1は示さなかっ
たアームシリンダ18に関する油圧回路を図示してい
る。すなわち、図7の油圧駆動装置においては、メイン
ポンプ30からアームシリンダ18に供給される圧油の
流れを制御するアームコントロールバルブ239と、ア
ーム19を動作させるときにオペレータが操作するアー
ム用操作レバー237と、パイロットポンプ31からの
圧油を減圧し、アーム用操作レバー237の操作量に応
じたパイロット圧を発生させるアームパイロットバルブ
238と、このアームパイロットバルブ238からのパ
イロット圧をアームコントロールバルブ239の駆動部
に導くアームパイロット配管240,241とが設けら
れている。なお、バケットシリンダ44に関する油圧回
路を図示しないのは図1と同様である。
り説明する。本実施形態は、アームの角度検出手段を設
けるとともに、アームの減速制御をも行う実施形態であ
る。第1及び第2の実施形態と同等の部材には同一の符
号を付す。本実施形態の油圧ショベルに備えられた油圧
駆動装置のうち、要部である、ブームシリンダ16及び
アームシリンダ18を駆動する油圧回路の回路図を図7
に示す。なお、図7は図1と異なり、図1は示さなかっ
たアームシリンダ18に関する油圧回路を図示してい
る。すなわち、図7の油圧駆動装置においては、メイン
ポンプ30からアームシリンダ18に供給される圧油の
流れを制御するアームコントロールバルブ239と、ア
ーム19を動作させるときにオペレータが操作するアー
ム用操作レバー237と、パイロットポンプ31からの
圧油を減圧し、アーム用操作レバー237の操作量に応
じたパイロット圧を発生させるアームパイロットバルブ
238と、このアームパイロットバルブ238からのパ
イロット圧をアームコントロールバルブ239の駆動部
に導くアームパイロット配管240,241とが設けら
れている。なお、バケットシリンダ44に関する油圧回
路を図示しないのは図1と同様である。
【0035】そして、図7に示す油圧駆動装置が第1の
実施形態の図1の油圧駆動装置と異なる主要な点は、ア
ッパブーム17に対するアーム19の角度θAを検出し
この検出信号をコントローラ25に出力する角度検出手
段、例えばポテンショメータ等の角度センサ224が設
けられていることと、アームダンプ用のアームパイロッ
ト配管241に、アームパイロット配管241内のパイ
ロット圧をタンク圧まで降下可能な電磁比例減圧弁22
7が設けられることと、コントローラ25内にはアーム
角度センサ224からの角度検出信号θAも入力されか
つコントローラ25からは電磁比例減圧弁227への駆
動電流信号IAが出力されており、これに対応する形で
コントローラ25内の制御内容が異なっていることであ
る。
実施形態の図1の油圧駆動装置と異なる主要な点は、ア
ッパブーム17に対するアーム19の角度θAを検出し
この検出信号をコントローラ25に出力する角度検出手
段、例えばポテンショメータ等の角度センサ224が設
けられていることと、アームダンプ用のアームパイロッ
ト配管241に、アームパイロット配管241内のパイ
ロット圧をタンク圧まで降下可能な電磁比例減圧弁22
7が設けられることと、コントローラ25内にはアーム
角度センサ224からの角度検出信号θAも入力されか
つコントローラ25からは電磁比例減圧弁227への駆
動電流信号IAが出力されており、これに対応する形で
コントローラ25内の制御内容が異なっていることであ
る。
【0036】コントローラ25内の制御内容を表すフロ
ーチャートを図8に示す。図8において、第2の実施形
態における図5で示したフローと異なる主要な点は、手
順S20以外の手順がすべて置き換えられていることで
ある。すなわち、コントローラ25内の記憶部51に
は、予め、第2の実施形態と同様の図6に示される角度
検出信号θBと駆動電流信号IBとの関係を表すテーブル
と、図9に示されるブーム角度検出信号θB、アーム角
度検出信号θAと駆動電流信号IAとの関係を表すテーブ
ルが記憶されている。そしてまず手順S30において
は、コントローラ25内に設けられた制御部50(図4
参照)が、ブーム角度センサ23からの角度検出信号θ
Bと、アーム角度センサ224からの角度検出信号θAと
を読み込み、手順S20に移る。
ーチャートを図8に示す。図8において、第2の実施形
態における図5で示したフローと異なる主要な点は、手
順S20以外の手順がすべて置き換えられていることで
ある。すなわち、コントローラ25内の記憶部51に
は、予め、第2の実施形態と同様の図6に示される角度
検出信号θBと駆動電流信号IBとの関係を表すテーブル
と、図9に示されるブーム角度検出信号θB、アーム角
度検出信号θAと駆動電流信号IAとの関係を表すテーブ
ルが記憶されている。そしてまず手順S30において
は、コントローラ25内に設けられた制御部50(図4
参照)が、ブーム角度センサ23からの角度検出信号θ
Bと、アーム角度センサ224からの角度検出信号θAと
を読み込み、手順S20に移る。
【0037】手順S20は、第2の実施形態と同様であ
り、制御部50がコントローラ25内に設けられた演算
部52を制御し、記憶部51のθB−IBテーブル(図6
参照)に基づいて、手順S1で入力した角度検出信号θ
Bに対応する駆動電流信号IBを設定し、手順S31に移
る。
り、制御部50がコントローラ25内に設けられた演算
部52を制御し、記憶部51のθB−IBテーブル(図6
参照)に基づいて、手順S1で入力した角度検出信号θ
Bに対応する駆動電流信号IBを設定し、手順S31に移
る。
【0038】そして手順31では、制御部50がコント
ローラ25内に設けられた演算部52を制御し、図9に
示される記憶部51のθA,θB−IAテーブルに基づ
き、手順S30で入力された角度検出信号θA,θBに対
応する駆動電流信号IAを設定する。ここで図9に示す
テーブルにおいては、電磁比例減圧弁227に出力する
駆動電流信号IAとして、大きい方から、IAMAX,
IA1,IA2,IA3の合計4つの値が選択可能となってお
り、アーム19の減速量が段階的に大きくなるように設
定されている。そして、ブーム角度検出信号θBが減速
開始角度θsより小さいときには、駆動電流信号IAは、
アーム角度検出信号θAの値のいかんを問わず電磁比例
減圧弁227の弁位置が(イ)位置となるような電流値
IAmaxに設定される。ブーム角度検出信号θBが減速開
始角度θsを超えると、アーム角度検出信号θAの影響が
考慮され、駆動電流信号IAは、アーム角度検出信号θA
が比較的小さいとき(すなわちアームシリンダ18がク
ラウド側にあるとき)にのみIAmaxであり、アーム角度
検出信号θAが比較的大きいとき(すなわちアームシリ
ンダ18がダンプ側にあるとき)にはIAMAXよりも一段
小さいIA1となる。さらにブーム角度検出信号θBが大
きくなると、駆動電流信号IAは、アーム角度検出信号
θAが比較的小さいときにのみIA1となり、アーム角度
検出信号θAが比較的大きいときにはIA1よりもさらに
一段小さいIA2となる。そしてブーム角度検出信号θB
が最上げ状態付近では、駆動電流信号IAは、アームシ
リンダ18が最クラウド状態にあるときのみIA1であ
り、それ以外のアーム角度検出信号θAが比較的小さい
ときにはIA2となり、アーム角度検出信号θAが比較的
大きいときには最も小さいIA3となる。
ローラ25内に設けられた演算部52を制御し、図9に
示される記憶部51のθA,θB−IAテーブルに基づ
き、手順S30で入力された角度検出信号θA,θBに対
応する駆動電流信号IAを設定する。ここで図9に示す
テーブルにおいては、電磁比例減圧弁227に出力する
駆動電流信号IAとして、大きい方から、IAMAX,
IA1,IA2,IA3の合計4つの値が選択可能となってお
り、アーム19の減速量が段階的に大きくなるように設
定されている。そして、ブーム角度検出信号θBが減速
開始角度θsより小さいときには、駆動電流信号IAは、
アーム角度検出信号θAの値のいかんを問わず電磁比例
減圧弁227の弁位置が(イ)位置となるような電流値
IAmaxに設定される。ブーム角度検出信号θBが減速開
始角度θsを超えると、アーム角度検出信号θAの影響が
考慮され、駆動電流信号IAは、アーム角度検出信号θA
が比較的小さいとき(すなわちアームシリンダ18がク
ラウド側にあるとき)にのみIAmaxであり、アーム角度
検出信号θAが比較的大きいとき(すなわちアームシリ
ンダ18がダンプ側にあるとき)にはIAMAXよりも一段
小さいIA1となる。さらにブーム角度検出信号θBが大
きくなると、駆動電流信号IAは、アーム角度検出信号
θAが比較的小さいときにのみIA1となり、アーム角度
検出信号θAが比較的大きいときにはIA1よりもさらに
一段小さいIA2となる。そしてブーム角度検出信号θB
が最上げ状態付近では、駆動電流信号IAは、アームシ
リンダ18が最クラウド状態にあるときのみIA1であ
り、それ以外のアーム角度検出信号θAが比較的小さい
ときにはIA2となり、アーム角度検出信号θAが比較的
大きいときには最も小さいIA3となる。
【0039】その後、手順S32に移り、手順S20で
設定した駆動電流信号IBを電磁比例減圧弁26に出力
するとともに、手順S31で設定した駆動電流信号IA
を電磁比例減圧弁227に出力し、このフローを終了す
る。
設定した駆動電流信号IBを電磁比例減圧弁26に出力
するとともに、手順S31で設定した駆動電流信号IA
を電磁比例減圧弁227に出力し、このフローを終了す
る。
【0040】その他の構成及び機能は、第1及び第2の
実施形態とほぼ同様である。本実施形態によれば、第1
及び第2の実施形態と同様のブーム角度検出信号θBに
よるブームの電磁比例減圧弁26の制御による効果に加
え、ブーム及びアームの回動角信号θB及びθAによるア
ームの電磁比例減圧弁227の制御を行うので、ブーム
最上げ位置に近づいたとき、アーム19を適切に減速す
ることができる。よって、アーム19の回動の影響をも
除去し、さらなる衝撃緩和・安定性向上・操作性向上を
図ることができる。
実施形態とほぼ同様である。本実施形態によれば、第1
及び第2の実施形態と同様のブーム角度検出信号θBに
よるブームの電磁比例減圧弁26の制御による効果に加
え、ブーム及びアームの回動角信号θB及びθAによるア
ームの電磁比例減圧弁227の制御を行うので、ブーム
最上げ位置に近づいたとき、アーム19を適切に減速す
ることができる。よって、アーム19の回動の影響をも
除去し、さらなる衝撃緩和・安定性向上・操作性向上を
図ることができる。
【0041】本発明の第4の実施形態を図10〜図12
により説明する。本実施形態は、ブームの角度検出手段
とアームの角度検出手段とを設け、これら2つの検出結
果を用いてブームの減速制御を行う実施形態である。第
1〜第3の実施形態と同等の部材及び手順には同一の符
号を付す。本実施形態の油圧ショベルに備えられた油圧
駆動装置のうち、要部である、ブームシリンダ16を駆
動する油圧回路の回路図を図10に示す。図10に示す
油圧駆動装置が、図1に示す第1の実施形態と異なる主
要な点は、アッパブーム17に対するアーム19の角度
θAを検出しこの信号をコントローラ25に出力する角
度検出手段、例えばポテンショメータ等の角度センサ2
24が設けられ、このアーム角度センサ224からの角
度検出信号θAもコントローラ25内に入力されている
ことと、これに対応する形でコントローラ25から内の
制御内容が異なっていることである。
により説明する。本実施形態は、ブームの角度検出手段
とアームの角度検出手段とを設け、これら2つの検出結
果を用いてブームの減速制御を行う実施形態である。第
1〜第3の実施形態と同等の部材及び手順には同一の符
号を付す。本実施形態の油圧ショベルに備えられた油圧
駆動装置のうち、要部である、ブームシリンダ16を駆
動する油圧回路の回路図を図10に示す。図10に示す
油圧駆動装置が、図1に示す第1の実施形態と異なる主
要な点は、アッパブーム17に対するアーム19の角度
θAを検出しこの信号をコントローラ25に出力する角
度検出手段、例えばポテンショメータ等の角度センサ2
24が設けられ、このアーム角度センサ224からの角
度検出信号θAもコントローラ25内に入力されている
ことと、これに対応する形でコントローラ25から内の
制御内容が異なっていることである。
【0042】コントローラ25内の制御内容を表すフロ
ーチャートを図11に示す。コントローラ25内の記憶
部51には、予め、図12に示されるブーム角度検出信
号θB、アーム角度検出信号θAと駆動電流信号IBとの
関係を表すテーブルが記憶されている。そして図11に
おいて、まず手順S30で、コントローラ25内に設け
られた制御部50(図4参照)が、ブーム角度センサ2
3からの角度検出信号θBと、アーム角度センサ224
からの角度検出信号θAとを読み込み、手順S40に移
る。
ーチャートを図11に示す。コントローラ25内の記憶
部51には、予め、図12に示されるブーム角度検出信
号θB、アーム角度検出信号θAと駆動電流信号IBとの
関係を表すテーブルが記憶されている。そして図11に
おいて、まず手順S30で、コントローラ25内に設け
られた制御部50(図4参照)が、ブーム角度センサ2
3からの角度検出信号θBと、アーム角度センサ224
からの角度検出信号θAとを読み込み、手順S40に移
る。
【0043】そして手順40において、制御部50がコ
ントローラ25内に設けられた演算部52を制御し、図
12に示される記憶部51のθA,θB−IBテーブルに
基づき、手順S30で入力された角度検出信号θA,θB
に対応する駆動電流信号IBを設定する。ここで図12
に示すテーブルにおいては、電磁比例減圧弁227に出
力する駆動電流信号IBとして、大きい方から、
IBMAX,IB1,IB2,IB3の合計4つの値が選択可能と
なっており、ブーム13の減速量が段階的に大きくなる
ように設定されている。そして、ブーム角度検出信号θ
Bが大きくなって上げ状態になるほど、駆動電流信号IB
は、電磁比例減圧弁227の弁位置が(イ)位置となる
ようなIBMAX,IB1,IB2,IB3の順で小さくなって行
く。しかしその下がり方は、アーム角度検出信号θAの
値が大きいほど(アームシリンダ18がダンプ側である
ほど)早く移行するようになっており、アームシリンダ
18がクラウド側にある状態ではブーム13が最上げ位
置付近になってもIB2までしか減少しないが、アームシ
リンダ18がダンプ側にある状態ではブーム13がある
程度最上げ位置に近づくと、最も小さいIB3にまで減少
する。
ントローラ25内に設けられた演算部52を制御し、図
12に示される記憶部51のθA,θB−IBテーブルに
基づき、手順S30で入力された角度検出信号θA,θB
に対応する駆動電流信号IBを設定する。ここで図12
に示すテーブルにおいては、電磁比例減圧弁227に出
力する駆動電流信号IBとして、大きい方から、
IBMAX,IB1,IB2,IB3の合計4つの値が選択可能と
なっており、ブーム13の減速量が段階的に大きくなる
ように設定されている。そして、ブーム角度検出信号θ
Bが大きくなって上げ状態になるほど、駆動電流信号IB
は、電磁比例減圧弁227の弁位置が(イ)位置となる
ようなIBMAX,IB1,IB2,IB3の順で小さくなって行
く。しかしその下がり方は、アーム角度検出信号θAの
値が大きいほど(アームシリンダ18がダンプ側である
ほど)早く移行するようになっており、アームシリンダ
18がクラウド側にある状態ではブーム13が最上げ位
置付近になってもIB2までしか減少しないが、アームシ
リンダ18がダンプ側にある状態ではブーム13がある
程度最上げ位置に近づくと、最も小さいIB3にまで減少
する。
【0044】その後、手順S41移り、手順S40で設
定した駆動電流信号IAを電磁比例減圧弁227に出力
し、このフローを終了する。
定した駆動電流信号IAを電磁比例減圧弁227に出力
し、このフローを終了する。
【0045】その他の構成及び機能は、第1及び第2の
実施形態とほぼ同様である。本実施形態によれば、第1
及び第2の実施形態と同様のブーム角度検出信号θBに
よるブームの電磁比例減圧弁26の制御による効果に加
え、ブーム電磁比例減圧弁26の制御について、アーム
の回動角度θAによる情報も付加されるために、ブーム
最上げ位置に近づいたとき、ブーム13をさらに適切に
減速することができ、さらなる衝撃緩和・安定性向上・
操作性向上を図ることができる。
実施形態とほぼ同様である。本実施形態によれば、第1
及び第2の実施形態と同様のブーム角度検出信号θBに
よるブームの電磁比例減圧弁26の制御による効果に加
え、ブーム電磁比例減圧弁26の制御について、アーム
の回動角度θAによる情報も付加されるために、ブーム
最上げ位置に近づいたとき、ブーム13をさらに適切に
減速することができ、さらなる衝撃緩和・安定性向上・
操作性向上を図ることができる。
【0046】本発明の第5の実施形態を図13及び図1
4により説明する。本実施形態は、操作量を検出して減
速制御に反映させた実施形態である。第1〜第4の実施
形態と同等の部材及び手順には同一の符号を付す。本実
施形態の油圧ショベルに備えられた油圧駆動装置のう
ち、要部である、ブームシリンダ16及びアームシリン
ダ18を駆動する油圧回路の回路図を図13に示す。な
お、バケットシリンダ44に関する油圧回路を図示しな
いのは図7と同様である。図13に示す油圧駆動回路
が、第3の実施形態の図7の油圧駆動装置と異なる主要
な点は、ブームパイロット配管36内のパイロット圧P
Bを検出しこの信号を出力する圧力センサ528及びア
ームパイロット配管241内のパイロット圧PAを検出
しこの信号を出力する圧力センサ529が設けられ、コ
ントローラ25内にそれぞれからの検出信号が入力され
ていることと、これに対応する形でコントローラ25内
の制御内容が異なっていることである。
4により説明する。本実施形態は、操作量を検出して減
速制御に反映させた実施形態である。第1〜第4の実施
形態と同等の部材及び手順には同一の符号を付す。本実
施形態の油圧ショベルに備えられた油圧駆動装置のう
ち、要部である、ブームシリンダ16及びアームシリン
ダ18を駆動する油圧回路の回路図を図13に示す。な
お、バケットシリンダ44に関する油圧回路を図示しな
いのは図7と同様である。図13に示す油圧駆動回路
が、第3の実施形態の図7の油圧駆動装置と異なる主要
な点は、ブームパイロット配管36内のパイロット圧P
Bを検出しこの信号を出力する圧力センサ528及びア
ームパイロット配管241内のパイロット圧PAを検出
しこの信号を出力する圧力センサ529が設けられ、コ
ントローラ25内にそれぞれからの検出信号が入力され
ていることと、これに対応する形でコントローラ25内
の制御内容が異なっていることである。
【0047】コントローラ25内の制御内容を表すフロ
ーチャートを図14に示す。コントローラ25内の記憶
部51には、予め、第4の実施形態と同様、図12に示
されるブーム角度検出信号θB、アーム角度検出信号θA
と駆動電流信号IBとの関係を表すテーブルが記憶され
ており、また、第3の実施形態と同様、図9に示される
ブーム角度検出信号θB、アーム角度検出信号θAと駆動
電流信号IAとの関係を表すテーブルが記憶されてい
る。
ーチャートを図14に示す。コントローラ25内の記憶
部51には、予め、第4の実施形態と同様、図12に示
されるブーム角度検出信号θB、アーム角度検出信号θA
と駆動電流信号IBとの関係を表すテーブルが記憶され
ており、また、第3の実施形態と同様、図9に示される
ブーム角度検出信号θB、アーム角度検出信号θAと駆動
電流信号IAとの関係を表すテーブルが記憶されてい
る。
【0048】そしてまず手順S50で、コントローラ2
5内に設けられた制御部50(図4参照)が、ブーム角
度センサ23からの角度検出信号θBと、アーム角度セ
ンサ224からの角度検出信号θAと、圧力センサ52
8からの圧力信号PBと、圧力センサ529からの圧力
信号PAとを読み込み、手順S40に移る。
5内に設けられた制御部50(図4参照)が、ブーム角
度センサ23からの角度検出信号θBと、アーム角度セ
ンサ224からの角度検出信号θAと、圧力センサ52
8からの圧力信号PBと、圧力センサ529からの圧力
信号PAとを読み込み、手順S40に移る。
【0049】手順S40は、第4の実施形態と同様であ
り、制御部50がコントローラ25内に設けられた演算
部52を制御し、図12に示される記憶部51のθA,
θB−IBテーブルに基づき、手順S30で入力された角
度検出信号θA,θBに対応する駆動電流信号IBを設定
する。その後手順S31に移る。
り、制御部50がコントローラ25内に設けられた演算
部52を制御し、図12に示される記憶部51のθA,
θB−IBテーブルに基づき、手順S30で入力された角
度検出信号θA,θBに対応する駆動電流信号IBを設定
する。その後手順S31に移る。
【0050】手順S31は、第3の実施形態と同様であ
り、制御部50がコントローラ25内に設けられた演算
部52を制御し、図9に示される記憶部51のθA,θB
−IAテーブルに基づき、手順S30で入力された角度
検出信号θA,θBに対応する駆動電流信号IAを設定す
る。その後、手順S51に移る。
り、制御部50がコントローラ25内に設けられた演算
部52を制御し、図9に示される記憶部51のθA,θB
−IAテーブルに基づき、手順S30で入力された角度
検出信号θA,θBに対応する駆動電流信号IAを設定す
る。その後、手順S51に移る。
【0051】手順S51では、手順S50で入力された
ブーム圧力信号PBが予め記憶部51に記憶されていた
設定圧力PSB以下のとき即ちNOのときは、操作量が比
較的小さいと判断し、制御部50が演算部52を制御し
て、手順S53で、減速緩和のために予め記憶部51に
記憶された電流値IBPをIBに加算して電磁比例弁26
に出力するための駆動電流信号IB0とし、手順S54に
移る。一方ブーム圧力信号PBが予め設定圧力PSBより
も大きく判断がYESのときは、操作量が比較的大きい
と判断し、制御部50が演算部52を制御して、電磁比
例弁26に出力するための駆動電流信号IB0=IBと
し、手順S54に移る。
ブーム圧力信号PBが予め記憶部51に記憶されていた
設定圧力PSB以下のとき即ちNOのときは、操作量が比
較的小さいと判断し、制御部50が演算部52を制御し
て、手順S53で、減速緩和のために予め記憶部51に
記憶された電流値IBPをIBに加算して電磁比例弁26
に出力するための駆動電流信号IB0とし、手順S54に
移る。一方ブーム圧力信号PBが予め設定圧力PSBより
も大きく判断がYESのときは、操作量が比較的大きい
と判断し、制御部50が演算部52を制御して、電磁比
例弁26に出力するための駆動電流信号IB0=IBと
し、手順S54に移る。
【0052】手順S54では、手順S50で入力された
アーム圧力信号PAが予め記憶部51に記憶されていた
設定圧力PSA以下のとき即ちNOのときは、操作量が比
較的小さいと判断し、制御部50が演算部52を制御し
て、手順S56で、減速緩和のために予め記憶部51に
記憶された電流値IAPをIAに加算して電磁比例弁22
7に出力するための駆動電流信号IA0とし、手順S57
に移る。一方アーム圧力信号PAが予め設定圧力PSAよ
りも大きく判断がYESのときは、操作量が比較的大き
いと判断し、制御部50が演算部52を制御して、電磁
比例弁227に出力するための駆動電流信号IA0=IA
とし、手順S57に移る。
アーム圧力信号PAが予め記憶部51に記憶されていた
設定圧力PSA以下のとき即ちNOのときは、操作量が比
較的小さいと判断し、制御部50が演算部52を制御し
て、手順S56で、減速緩和のために予め記憶部51に
記憶された電流値IAPをIAに加算して電磁比例弁22
7に出力するための駆動電流信号IA0とし、手順S57
に移る。一方アーム圧力信号PAが予め設定圧力PSAよ
りも大きく判断がYESのときは、操作量が比較的大き
いと判断し、制御部50が演算部52を制御して、電磁
比例弁227に出力するための駆動電流信号IA0=IA
とし、手順S57に移る。
【0053】その後、手順S57で、手順S52又は手
順S53で設定した駆動電流信号IB0を電磁比例減圧弁
26に出力するとともに、手順S55又は手順S56で
設定した駆動電流信号IA0を電磁比例減圧弁227に出
力し、このフローを終了する。
順S53で設定した駆動電流信号IB0を電磁比例減圧弁
26に出力するとともに、手順S55又は手順S56で
設定した駆動電流信号IA0を電磁比例減圧弁227に出
力し、このフローを終了する。
【0054】その他の構成及び機能は、第3の実施形態
とほぼ同様である。本実施形態によれば、第4の実施形
態同様、ブーム電磁比例減圧弁26の制御について、ア
ームの回動角度θAによる情報も付加されるために、ブ
ーム最上げ位置に近づいたとき、ブーム13をさらに適
切に減速することができる。また第3の実施形態と同
様、ブーム及びアームの回動角信号θB及びθAによるア
ームの電磁比例減圧弁227の制御を行うので、ブーム
最上げ位置に近づいたとき、アーム19を適切に減速す
ることができる。よって、さらなる衝撃緩和・安定性向
上・操作性向上を図ることができる。さらにこれらに加
え、ブーム13及びアーム19のパイロット回路の圧力
を検出することにより、ブーム13及びアーム19の減
速を行う際に、操作量の変化を含んだ制御ができる。即
ち、微操作時等、操作量が小さいときにはブームシリン
ダ16又はアームシリンダ18の減速量を減少させるこ
とで減速を緩和し、ブーム13やアーム19が停止して
しまうのを防止できる。よってさらに操作性を向上する
ことができる。
とほぼ同様である。本実施形態によれば、第4の実施形
態同様、ブーム電磁比例減圧弁26の制御について、ア
ームの回動角度θAによる情報も付加されるために、ブ
ーム最上げ位置に近づいたとき、ブーム13をさらに適
切に減速することができる。また第3の実施形態と同
様、ブーム及びアームの回動角信号θB及びθAによるア
ームの電磁比例減圧弁227の制御を行うので、ブーム
最上げ位置に近づいたとき、アーム19を適切に減速す
ることができる。よって、さらなる衝撃緩和・安定性向
上・操作性向上を図ることができる。さらにこれらに加
え、ブーム13及びアーム19のパイロット回路の圧力
を検出することにより、ブーム13及びアーム19の減
速を行う際に、操作量の変化を含んだ制御ができる。即
ち、微操作時等、操作量が小さいときにはブームシリン
ダ16又はアームシリンダ18の減速量を減少させるこ
とで減速を緩和し、ブーム13やアーム19が停止して
しまうのを防止できる。よってさらに操作性を向上する
ことができる。
【0055】なお、上記第1〜第5の実施形態において
は、アッパブーム17及びロアブーム14からなるいわ
ゆる2ピースブームを備えた油圧ショベル100に関す
る実施形態を説明したが、これに限られず、例えば、特
開平7−11664号公報等に記載のように、3ピース
以上で構成されるブームを備えた油圧ショベルにも最も
上部旋回体側にあるブームの回動角を検出することで、
適用することができる。この場合も、同様の効果を得
る。また上記第1〜第5の実施形態においては、減速開
始角度θsを、ロアブーム14が地面に対し垂直になる
ときのブーム13の回動角に設定したが、これに限られ
ない。すなわち例えば、ロアブーム14とアッパブーム
17とのなす角度が最小となるときのブーム13の回動
角に設定してもよいし、ロアブーム14の回動中心14
a(図2参照)とアッパブーム17・アーム19の連結
部47とを結ぶ直線が地面に対し垂直となるときのブー
ム13の回動角に設定してもよい。そして前者の場合
は、ロアブーム14とアッパブーム17とのなす角度が
大きくなるにつれブーム13先端の周速が増加するのを
抑制できることからブーム13先端周速をほぼ一定にす
ることができる効果があり、後者の場合は、必要最小限
の範囲でのみ制限を行い、制限のない通常制御を行う範
囲を最大限にとることができるという効果がある。さら
に上記第1〜第5の実施形態においては、ブーム上げ用
のブームパイロット配管36に設ける圧力調整弁として
電磁比例減圧弁26を使用したが、これに限られない。
すなわち例えば、パイロット配管36を連通・遮断する
電磁切換弁を用い、コントローラ25から駆動信号とし
てパルス状のON・OFF信号を出力しいわゆるPWM
制御を行うことで、電磁比例減圧弁と同様の機能を持た
せてもよい。この場合も、同様の効果を得る。
は、アッパブーム17及びロアブーム14からなるいわ
ゆる2ピースブームを備えた油圧ショベル100に関す
る実施形態を説明したが、これに限られず、例えば、特
開平7−11664号公報等に記載のように、3ピース
以上で構成されるブームを備えた油圧ショベルにも最も
上部旋回体側にあるブームの回動角を検出することで、
適用することができる。この場合も、同様の効果を得
る。また上記第1〜第5の実施形態においては、減速開
始角度θsを、ロアブーム14が地面に対し垂直になる
ときのブーム13の回動角に設定したが、これに限られ
ない。すなわち例えば、ロアブーム14とアッパブーム
17とのなす角度が最小となるときのブーム13の回動
角に設定してもよいし、ロアブーム14の回動中心14
a(図2参照)とアッパブーム17・アーム19の連結
部47とを結ぶ直線が地面に対し垂直となるときのブー
ム13の回動角に設定してもよい。そして前者の場合
は、ロアブーム14とアッパブーム17とのなす角度が
大きくなるにつれブーム13先端の周速が増加するのを
抑制できることからブーム13先端周速をほぼ一定にす
ることができる効果があり、後者の場合は、必要最小限
の範囲でのみ制限を行い、制限のない通常制御を行う範
囲を最大限にとることができるという効果がある。さら
に上記第1〜第5の実施形態においては、ブーム上げ用
のブームパイロット配管36に設ける圧力調整弁として
電磁比例減圧弁26を使用したが、これに限られない。
すなわち例えば、パイロット配管36を連通・遮断する
電磁切換弁を用い、コントローラ25から駆動信号とし
てパルス状のON・OFF信号を出力しいわゆるPWM
制御を行うことで、電磁比例減圧弁と同様の機能を持た
せてもよい。この場合も、同様の効果を得る。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、通常作業域でのブーム
動作速度を確保したまま、作業上回動速度を減少させる
ことが必要であるブームの回動角範囲のみ速度制限を行
うことができる。したがって、ブーム最上げ位置付近に
おける動作停止時の衝撃を緩和でき、またフロント部材
全体及び車体の安定性も向上し、さらに、運転席の屋根
等がオペレータの視界を妨げる場合であっても、オペレ
ータに不安を与えることがなくなり操作性を向上するこ
とができる。
動作速度を確保したまま、作業上回動速度を減少させる
ことが必要であるブームの回動角範囲のみ速度制限を行
うことができる。したがって、ブーム最上げ位置付近に
おける動作停止時の衝撃を緩和でき、またフロント部材
全体及び車体の安定性も向上し、さらに、運転席の屋根
等がオペレータの視界を妨げる場合であっても、オペレ
ータに不安を与えることがなくなり操作性を向上するこ
とができる。
【図1】本発明の第1の実施形態による油圧ショベルに
備えられた油圧駆動装置の油圧回路図である。
備えられた油圧駆動装置の油圧回路図である。
【図2】図1の油圧駆動装置を備えた油圧ショベルの全
体構造を表す側面図である。
体構造を表す側面図である。
【図3】図1に示されたコントローラによる制御内容を
表すフローチャートである。
表すフローチャートである。
【図4】図1に示されたコントローラ内の機能ブロック
図である。
図である。
【図5】本発明の第2の実施形態による建設機械に備え
られたコントローラによる制御内容を表すフローチャー
トである。
られたコントローラによる制御内容を表すフローチャー
トである。
【図6】コントローラ内に記憶されている、角度検出信
号θBと駆動電流信号IBとの関係を表すテーブルであ
る。
号θBと駆動電流信号IBとの関係を表すテーブルであ
る。
【図7】本発明の第3の実施形態による油圧ショベルに
備えられた油圧駆動装置の油圧回路図である。
備えられた油圧駆動装置の油圧回路図である。
【図8】図7に示されたコントローラによる制御内容を
表すフローチャートである。
表すフローチャートである。
【図9】コントローラ内に記憶されている、角度検出信
号θA,θBと駆動電流信号IAとの関係を表すテーブル
である。
号θA,θBと駆動電流信号IAとの関係を表すテーブル
である。
【図10】本発明の第4の実施形態による油圧ショベル
に備えられた油圧駆動装置の油圧回路図である。
に備えられた油圧駆動装置の油圧回路図である。
【図11】図10に示されたコントローラによる制御内
容を表すフローチャートである。
容を表すフローチャートである。
【図12】コントローラ内に記憶されている、角度検出
信号θA,θBと駆動電流信号IBとの関係を表すテーブ
ルである。
信号θA,θBと駆動電流信号IBとの関係を表すテーブ
ルである。
【図13】本発明の第5の実施形態による油圧ショベル
に備えられた油圧駆動装置の油圧回路図である。
に備えられた油圧駆動装置の油圧回路図である。
【図14】図13に示されたコントローラによる制御内
容を表すフローチャートである。
容を表すフローチャートである。
10 下部走行体 11 上部旋回体 12 運転室 13 ブーム 14 ロアブーム 15 クロスリンク 16 ブームシリンダ 17 アッパブーム 18 アームシリンダ 19 アーム 23 角度センサ 25 コントローラ 26 電磁比例減圧弁 30 メインポンプ 31 パイロットポンプ 32 ブーム操作レバー 33 ブームパイロットバルブ 34 ブームコントロールバルブ 35 ブームパイロット配管 36 ブームパイロット配管 50 制御部 51 記憶部 52 演算部 224 角度センサ 227 電磁比例減圧弁 237 アーム操作レバー 238 アームパイロットバルブ 239 アームコントロールバルブ 240 アームパイロット配管 241 アームパイロット配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 孝治 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 那須 且良 大阪府門真市常称寺町16番55 株式会社東 洋社内
Claims (15)
- 【請求項1】 上部旋回体と、この上部旋回体に回動可
能に連結され第1ブーム及びこの第1ブームに結合され
た第2ブームを有するブームを少なくとも備えたフロン
ト部材と、前記上部旋回体に対する前記ブームの回動角
に応じ、前記第1ブームと第2ブームとのなす角度を変
更する角度調節手段と、油圧源と、この油圧源からの圧
油によって駆動し、前記ブームを動作させるブームシリ
ンダを含む少なくとも1つのアクチュエータと、前記油
圧源から前記少なくとも1つのアクチュエータに供給さ
れる圧油の流れを制御するブーム用流量制御弁を含む少
なくとも1つの流量制御弁と、この少なくとも1つの流
量制御弁のスプールストローク量を制御するブーム用操
作手段を含む少なくとも1つの操作手段とを有する建設
機械において、 前記フロント部材のうち、少なくともブームの回動角を
検出し対応する信号を出力する角度検出手段と、 この角度検出手段からの信号に応じて、前記操作手段に
よって制御される前記流量制御弁のスプールストローク
量を制限し、対応する前記アクチュエータの駆動速度を
制限する制限手段とを有することを特徴とする建設機
械。 - 【請求項2】 請求項1記載の建設機械において、前記
制限手段は、前記ブームの回動角に応じて前記ブーム用
操作手段によって制御される前記ブーム用流量制御弁の
スプールストローク量を制限し、前記ブームシリンダの
駆動速度を制限することを特徴とする建設機械。 - 【請求項3】 請求項1記載の建設機械において、前記
フロント部材は、前記第2ブームに回動可能に結合され
たアームをさらに備え、前記少なくとも1つのアクチュ
エータは、前記アームを動作させるアームシリンダをさ
らに含み、前記少なくとも1つの流量制御弁は、前記油
圧源から前記アームシリンダに供給される圧油の流れを
制御するアーム用流量制御弁をさらに含み、前記操作手
段は、前記アーム用流量制御弁のスプールストローク量
を制御するアーム用操作手段をさらに含み、前記角度検
出手段は、前記ブーム及びアームの回動角を検出し、前
記制限手段は、前記ブームの回動角に応じて前記ブーム
用操作手段によって制御される前記ブーム用流量制御弁
のスプールストローク量を制限し前記ブームシリンダの
駆動速度を制限するとともに、前記ブーム及びアームの
回動角に応じて前記アーム用操作手段によって制御され
る前記アーム用流量制御弁のスプールストローク量を制
限し前記アームシリンダの駆動速度を制限することを特
徴とする建設機械。 - 【請求項4】 請求項1記載の建設機械において、前記
フロント部材は、前記第2ブームに回動可能に結合され
たアームをさらに備え、前記少なくとも1つのアクチュ
エータは、前記アームを動作させるアームシリンダをさ
らに含み、前記少なくとも1つの流量制御弁は、前記油
圧源から前記アームシリンダに供給される圧油の流れを
制御するアーム用流量制御弁をさらに含み、前記操作手
段は、前記アーム用流量制御弁のスプールストローク量
を制御するアーム用操作手段をさらに含み、前記角度検
出手段は、前記ブーム及びアームの回動角を検出し、前
記制限手段は、前記ブーム及びアームの回動角に応じて
前記ブーム用操作手段によって制御される前記ブーム用
流量制御弁のスプールストローク量を制限し前記ブーム
シリンダの駆動速度を制限することを特徴とする建設機
械。 - 【請求項5】 請求項1記載の建設機械において、前記
フロント部材は、前記第2ブームに対し回動可能に結合
されたアームをさらに備え、前記少なくとも1つのアク
チュエータは、前記アームを動作させるアームシリンダ
をさらに含み、前記少なくとも1つの流量制御弁は、前
記油圧源から前記アームシリンダに供給される圧油の流
れを制御するアーム用流量制御弁をさらに含み、前記操
作手段は、前記アーム用流量制御弁のスプールストロー
ク量を制御するアーム用操作手段をさらに含み、前記角
度検出手段は、前記ブーム及びアームの回動角を検出
し、前記制限手段は、前記ブーム及びアームの回動角に
応じて前記ブーム用操作手段によって制御される前記ア
ーム用流量制御弁のスプールストローク量を制限し前記
ブームシリンダの駆動速度を制限するとともに、前記ブ
ーム及びアームの回動角に応じて前記アーム用操作手段
によるスプールストローク量を制限し前記アームシリン
ダの駆動速度を制限することを特徴とする建設機械。 - 【請求項6】 請求項1記載の建設機械において、前記
少なくとも1つの操作手段の操作量を検出して対応する
信号を出力するブーム操作量検出手段を含む少なくとも
1つの操作量検出手段をさらに有し、前記制限手段は、
前記角度検出手段からの信号と前記操作量検出手段から
の信号とに応じ、前記操作手段によって制御される前記
流量制御弁のスプールストローク量を制限して、対応す
る前記アクチュエータの駆動速度を制限することを特徴
とする建設機械。 - 【請求項7】 請求項6記載の建設機械において、前記
制限手段は、前記操作量検出手段で検出された操作量が
所定値以下である場合には、前記角度検出手段で検出さ
れた回動角に基づく制限量を緩和して、前記操作手段に
よって制御される前記流動制御弁のスプールストローク
量の制限を行うことを特徴とする建設機械。 - 【請求項8】 請求項6記載の建設機械において、前記
フロント部材は、前記第2ブームに結合されたアームを
さらに備え、前記少なくとも1つのアクチュエータは、
前記アームを動作させるアームシリンダをさらに含み、
前記少なくとも1つの流量制御弁は、前記油圧源から前
記アームシリンダに供給される圧油の流れを制御するア
ーム用流量制御弁をさらに含み、前記操作手段は、前記
アーム用流量制御弁のスプールストローク量を制御する
アーム用操作手段をさらに含み、前記操作量検出手段
は、前記アーム用操作手段の操作量を検出して対応する
信号を出力するアーム操作量検出手段をさらに含み、前
記角度検出手段は、前記ブーム及びアームの回動角を検
出し、前記制限手段は、前記角度検出手段からの信号と
前記ブーム操作量検出手段からの信号とに応じて前記ブ
ーム用操作手段によって制御される前記ブーム用流量制
御弁のスプールストローク量を制限し、ブームシリンダ
の駆動速度を制限するとともに、前記角度検出手段から
の信号と前記アーム操作量検出手段からの信号とに応じ
て前記アーム用操作手段によって制御される前記アーム
用流量制御弁のスプールストローク量を制限し、アーム
シリンダの駆動速度を制限することを特徴とする建設機
械。 - 【請求項9】 請求項1記載の建設機械において、前記
制限手段は、前記ブームの回動角が、前記第1ブームが
地面に対しほぼ垂直になるような値よりも大きいとき
に、前記ブーム用操作手段によって制御される前記ブー
ム用流量制御弁のスプールストローク量を制限し、前記
ブームシリンダの駆動速度を制限することを特徴とする
建設機械。 - 【請求項10】 請求項1記載の建設機械において、前
記制限手段は、前記ブームの回動角が、前記第1ブーム
と第2ブームとのなす角度が最小となるような値よりも
大きいときに、前記ブーム用操作手段によって制御され
る前記ブーム用流量制御弁のスプールストローク量を制
限し、前記ブームシリンダの駆動速度を制限することを
特徴とする建設機械。 - 【請求項11】 請求項1記載の建設機械において、前
記フロント部材は、前記第2ブームに結合されたアーム
をさらに備え、前記少なくとも1つのアクチュエータ
は、前記アームを動作させるアームシリンダをさらに含
み、前記少なくとも1つの流量制御弁は、前記油圧源か
ら前記アームシリンダに供給される圧油の流れを制御す
るアーム用流量制御弁をさらに含み、前記角度検出手段
は、前記ブーム及びアームの回動角を検出し、前記制限
手段は、前記ブームの回動角が、前記第1ブームの回動
中心と前記第2ブーム及びアームの連結部とを結ぶ直線
が地面に対し垂直となるような値よりも大きいときに、
前記ブーム用操作手段によって制御される前記ブーム用
流量制御弁のスプールストローク量を制限し、前記ブー
ムシリンダの駆動速度を制限することを特徴とする建設
機械。 - 【請求項12】 請求項1記載の建設機械において、前
記少なくとも1つの流量制御弁はパイロット操作式の弁
であり、前記少なくとも1つの操作手段は、操作レバー
と、油圧源からの圧油を減圧し、前記操作レバーの操作
量に応じたパイロット圧を発生させる減圧弁と、この減
圧弁からのパイロット圧を前記流量制御弁の駆動部に導
くパイロット管路とを備えており、前記制限手段は、前
記パイロット管路に設けられ、該パイロット管路内のパ
イロット圧を制限可能な圧力制御弁と、前記角度検出手
段からの信号に応じて、この圧力制御弁を駆動する駆動
信号を出力する駆動手段とを備えていることを特徴とす
る建設機械。 - 【請求項13】 請求項12記載の建設機械において、
前記圧力制御弁は、前記駆動手段からの駆動信号に応じ
て作動する電磁比例弁であることを特徴とする建設機
械。 - 【請求項14】 請求項12記載の建設機械において、
前記圧力制御弁は、前記駆動手段からの駆動信号に応じ
て前記パイロット管路を連通・遮断する電磁切換弁であ
ることを特徴とする建設機械。 - 【請求項15】 請求項1記載の建設機械において、前
記角度調節手段は、一端が前記上部旋回体にピン接続さ
れ、他端が前記第2ブームにピン接続されることによ
り、前記上部旋回体に対する前記ブームの回動角に応じ
て前記第1ブームと第2ブームとのなす角度が変化する
ように構成された連結棒であることを特徴とする建設機
械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1375196A JPH09203087A (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 建設機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1375196A JPH09203087A (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 建設機械 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09203087A true JPH09203087A (ja) | 1997-08-05 |
Family
ID=11841962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1375196A Pending JPH09203087A (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 建設機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09203087A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-01-30 JP JP1375196A patent/JPH09203087A/ja active Pending
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