JPH09133252A - 大型蒸気加減弁 - Google Patents

大型蒸気加減弁

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JPH09133252A
JPH09133252A JP31711495A JP31711495A JPH09133252A JP H09133252 A JPH09133252 A JP H09133252A JP 31711495 A JP31711495 A JP 31711495A JP 31711495 A JP31711495 A JP 31711495A JP H09133252 A JPH09133252 A JP H09133252A
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valve
slit
muffler
steam
steam control
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Masataka Mase
正隆 間瀬
Takuo Yoshikawa
卓夫 吉川
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の大型蒸気加減弁の課題は支持リブを
除去した構造でマフラ設置と同一効果を有する大型蒸気
加減弁を提供することである。 【解決手段】 請求項1記載の大型蒸気加減弁は大型蒸
気加減弁において主弁プラグ2と弁座8とにそれぞれマ
フラと同等の効果を有するスリット10,11を設置し
たことを特徴としている。請求項2記載の大型蒸気加減
弁は大型蒸気加減弁において、主弁プラグ2に設置した
スリット10と噛み合い且之と角度0°〜30°をなす
スリット11を設けられた弁座8を有することを特徴と
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は大型蒸気加減弁の主
弁プラグ及び弁座に適用される消音防振構造に関する。
【0002】
【従来の技術】第1従来例を図5によって説明する。図
5は実願平2−24981に記された大型蒸気加減弁の
構造を示す図である。主弁プラグ2が弁棒4によって上
下され前記弁の微開時図示しない蒸気管から流れてきた
蒸気1が下部より流れマフラ3のマフラ穴を通過するこ
とにより防音防振される。しかし、マフラ穴を設置する
ためマフラ構造を破損しないよう十分な強度を持たせる
必要があり、弁が全開時にはマフラを支えるリブ9も十
分な強度を持たせる必要からこのリブ9が太いものとな
り、流れの場に障害物を入れた構造となるため、圧損が
増加し不利となることがあった。
【0003】第2従来例を図6によって説明する。図6
は実公平7−8932に記されたパイロット式安全弁で
ある。この従来例には主弁プラグ2とボンネット6との
間にマフラに相当する部分はなく流れを消音させるマフ
ラ効果を持たせる機能はない。第3従来例を図7によっ
て説明する。図7は実公平7−8933に記された通水
制御用電動2方弁で主弁プラグ2と弁体5の一部で構成
される弁座8部の間に流れる通路に消音効果を持たせた
ものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】高圧及び大型蒸気加減
弁では主弁プラグが微開時に、激しい隙間流れにより振
動、騒音を発生するため、その対応にはマフラの設置は
必要条件であるが、一方で主弁プラグ全開時にはマフラ
設置支持リブ等のために圧損を生じることになる。
【0005】本発明の目的は支持リブを除去した構造で
マフラ設置と同一効果を有する大型蒸気加減弁を提供す
るにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の大型蒸気
加減弁は、大型蒸気加減弁において弁の微開時の振動、
騒音を防止するため主弁プラグ2先端と弁座8にマフラ
3と同等の効果を有するスリット10,11を設置した
ことを特徴としている。
【0007】請求項2記載の大型蒸気加減弁は、大型蒸
気加減弁において主弁プラグ2に設置したスリット10
と弁座8にこれと噛み合うように設置したスリット11
のなす角度を0°〜30°に設定したことを特徴として
いる。
【0008】図1に本発明の第1実施例の断面図を示
す。弁棒4の先端に付した主弁プラグ2の先端を図のよ
うにテーパ状にするとともに、図2に示すようにスリッ
ト10を設ける。弁座側にも同様に図のようにテーパ状
とするとともに主弁プラグ2と噛み合うようにスリット
11を設置する。この時弁座8に対して主弁プラグ2の
テーパを変え先端側にすき間が大きくなるよう開度φを
付しておく。この角度φは0°〜30°程度とする。
【0009】図1に示すマフラを除去した構造でかつマ
フラと同一の作用を主弁プラグ2と弁座8側にそれぞれ
付したスリット10,11により達成させる。主弁プラ
グ2の全開時はシート部13により蒸気流れを完全に止
めることができる。弁棒4を引上げ微開時には互いのス
リット10,11の間を蒸気1が流れ互いのテーパ角度
φを設置していることから末広がりの通路が形成され
る。これにより流入した蒸気などの液体は膨張して流れ
ることになりマフラと同等の消音、騒音低減効果を有す
ることが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を第1実施例
により図1〜3を用いて説明する。図1は本発明に係る
第1実施例の大型蒸気加減弁の断面図、図2は主弁プラ
グと弁座の図、図3は図1に対応する1/4部分を切除
した斜視図である。図4に示した従来例においてはボン
ネット6の下部にリブ9がありその下部にマフラ3が付
されていたが、本発明はこれらを除去した構造となって
いる。主弁プラグ2の先端にスリット10を設置し、相
対する弁座8にもこれに噛み合うようスリット11を設
置している。このスリット10には角度αがあり弁座8
側スリット11には角度βを付しており、α−β=0〜
30°となるようにする。
【0011】前記第1実施例の作用を説明する。主弁プ
ラグ2の全閉時はシート部13により蒸気流れを完全に
止めることができる。微開時は弁棒4を引き上げる。こ
の時互いのスリット10,11の間を蒸気1が流れ、互
いのテーパ角度φを設置していることから、末広がりの
通路が形成される。これにより蒸気は膨張して流れるこ
とになり、従来のマフラと同様な消音、騒音低減効果を
有することが可能となる。
【0012】
【発明の効果】本発明の効果をモデル試験により確認し
た結果が図4である。図4は弁開度と騒音レベルとの関
係線図である。従来弁からマフラを除去した本発明によ
ってもほぼ同等又はそれ以下の騒音レベルに押えること
ができる。この場合、全開時には流れの支障となるリブ
がなく圧損に対しては有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の大型蒸気加減弁の断
面図。
【図2】第1実施例の主弁プラグと弁座の斜視図。
【図3】第1実施例の1/4を切除した斜視図。
【図4】第1実施例の弁開度と騒音レベルとの関係線
図。
【図5】第1従来例の大型蒸気加減弁の切断斜視図。
【図6】第2従来例の断面図。
【図7】第3従来例の断面図。
【符号の説明】
1…蒸気、2…主弁プラグ、4…弁棒、5…弁体、6…
ボンネット、7…ピストンリング、8…弁座、10…ス
リット、11…スリット、13…シート部、α…角度、
β…角度、φ…角度。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大型蒸気加減弁において弁の微開時の振
    動、騒音を防止するため主弁プラグ(2)先端と弁座
    (8)にマフラ(3)と同等の効果を有するスリット
    (10),(11)を設置したことを特徴とする大型蒸
    気加減弁。
  2. 【請求項2】 大型蒸気加減弁において主弁プラグ
    (2)に設置したスリット(10)と弁座(8)にこれ
    と噛み合うように設置したスリット(11)のなす角度
    を0°〜30°に設定したことを特徴とする大型蒸気加
    減弁。
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