JPH09133101A - 油圧系の脈動吸収装置 - Google Patents

油圧系の脈動吸収装置

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JPH09133101A
JPH09133101A JP7293048A JP29304895A JPH09133101A JP H09133101 A JPH09133101 A JP H09133101A JP 7293048 A JP7293048 A JP 7293048A JP 29304895 A JP29304895 A JP 29304895A JP H09133101 A JPH09133101 A JP H09133101A
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正 竹村
Setsuichi Akai
節一 赤井
Toshihiko Morita
敏彦 森田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高油圧下のみならず、低油圧下における油圧
脈動をも効果的に吸収できるようにした油圧系の脈動吸
収装置を提供する。 【解決手段】 アキュムレータボデー23の内部には、
シールリング24を介して第1ダイヤフラムスプリング
30と第2ダイヤフラムスプリング31とが上下に重な
った状態で固定されている。第1ダイヤフラムスプリン
グ30は、油圧配管3a,3bが連通する圧油室26を
画成すると共に、その中央に自由状態で圧油室26側に
突出する凸部32が形成されている。第1ダイヤフラム
スプリング30は、圧油室26の油圧が比較的低い第1
設定油圧以上になると、弾性変形により油圧脈動を吸収
する。また、第2ダイヤフラムスプリング31は、圧油
室26の油圧が比較的高い第2設定油圧以上に上昇する
と、弾性変形により油圧脈動を吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のクラッチ
油圧系等に用いられる脈動吸収装置に係り、詳しくは低
油圧下における油圧脈動をも効果的に吸収させる技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】手動変速機を備えた自動車では、エンジ
ンと変速機との間で動力の断続を行うため、油圧式の単
式乾式クラッチが一般に用いられている。この種のクラ
ッチでは、図5に示したように、クラッチペダル1に駆
動されるマスタシリンダ2からの油圧を油圧配管3を介
してレリーズシリンダ4に供給し、レリーズシリンダ4
によりレリーズフォーク5を駆動する構成を採ってい
る。クラッチ本体6は、図6に示したように、エンジン
のクランクシャフト7と一体に回転するフライホイール
8、変速機の入力軸9と一体に回転するクラッチディス
ク10、フライホイール8と伴にクラッチディスク10
を挟圧するプレッシャプレート11、プレッシャプレー
ト11をフライホイール8側に付勢するダイヤフラム型
のクラッチスプリング12等からなっている。そして、
レリーズフォーク5がレリーズベアリング13を介して
クラッチスプリング12を押圧・反転させると、フライ
ホイール8とプレッシャプレート11との間隔が拡がっ
て、クラッチディスク10(すなわち、変速機の入力軸
9)への動力の伝達が行われなくなる。
【0003】ところで、クラッチの切断時においては、
レリーズフォーク5が、レリーズベアリング13を介し
て、クラッチスプリング12を始め、フライホイール8
やプレッシャプレート11等の回転部材を押圧する。そ
して、この際にエンジンのトルク変動によりクランクシ
ャフト7が曲げ振動を起こすと、クラッチ本体6が揺れ
動き、レリーズフォーク5が前後(図6中、左右方向)
に振動してリーズシリンダ4内に油圧脈動を惹き起こ
す。そして、リーズシリンダ4内の油圧脈動は油圧配管
3を介してマスタシリンダ2内にも伝播されるため、そ
のままではクラッチペダル1に振動が発生し、ドライバ
ーに不快感を与えることになる。そこで、従来よりクラ
ンクシャフト7の曲げ振動等が大きい車種では、クラッ
チペダル1の振動を防止するべく、油圧配管3の管路に
アキュムレータ型のクラッチダンパ20を設けて油圧脈
動を吸収させていた。
【0004】図7に縦断面図を示したクラッチダンパ2
0では、鋳造品のボデー本体21と鋼板製のブラケット
22とからアキュムレータボデー23が形成されてお
り、その上部にマスタシリンダ2からの油圧配管3aと
レリーズシリンダ4からの油圧配管3bとが接続されて
いる。アキュムレータボデー23の内部には、油密のた
めのシールリング24を介して、円板状のダイヤフラム
スプリング25が配置され、このダイヤフラムスプリン
グ25により油圧配管3a,3bが連通する圧油室26
が画成されている。これにより、レリーズシリンダ4側
で油圧脈動が生じても、これが圧油室26の容積変化
(すなわち、ダイヤフラムスプリング25の変形)によ
り吸収され、マスタシリンダ2には伝播しないことにな
る。図中の符号27は、ダイヤフラムスプリング25を
ブラケット22に対して所定の間隙をもって固定する、
ディスタンスリングである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなア
キュムレータ型のクラッチダンパ20を設けた油圧系に
おいても、以下に述べるように、クラッチペダル1が振
動を起こすことがあった。停車や変速に先だってドライ
バーがクラッチペダル1に軽く足を掛けると、マスタシ
リンダ2内の図示しないピストンが作動し、油圧配管3
には比較的低い油圧が供給される。すると、レリーズフ
ォーク5がレリーズベアリング13を押圧することにな
り、レリーズベアリング13がクラッチスプリング12
に当接して、レリーズベアリング13の内輪と外輪とが
相対回転する。
【0006】この際、クラッチスプリング12の内周側
には多数の切欠きがあるため、レリーズベアリング13
の内輪との当接部の軸方向寸法が不均一となることが避
けられず、レリーズベアリング13を軸方向に振動させ
る。また、レリーズベアリング13自体にも多少のがた
が存在するため、クラッチスプリング12に起因する振
動と相俟って、これもレリーズフォーク5を振動させる
ことになる。このように、低油圧下においても、レリー
ズシリンダ4内では油圧脈動が生じ、この油圧脈動も油
圧配管3に伝播する。
【0007】ところが上述したクラッチダンパ20は、
クラッチペダル1が強く踏み込まれ、クラッチが完全に
切断された状態において、油圧脈動の吸収を行うように
設計されている。そのため、ダイヤフラムスプリング2
5としては、ばね力が強い厚板のものが用いられてお
り、圧油室26の油圧が比較的高くなった時点で作動
(撓み変形)し始め、それ以下の油圧では殆ど油圧脈動
の吸収を行なわない。そのため、上述した低油圧下での
油圧脈動を吸収することはできず、クラッチペダル1が
振動してしまうことになる。これを回避するべく、ダイ
ヤフラムスプリング25にばね力の弱いものを用いた場
合、高油圧下ではダイヤフラムスプリング25がブラケ
ット22に押し付けられて作動しなくなり、油圧脈動を
全く吸収できなくなってしまう。
【0008】本発明は、上記状況に鑑みなされたもの
で、高油圧下のみならず、低油圧下における油圧脈動を
も効果的に吸収できるようにした油圧系の脈動吸収装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項
1ではこの目的を達成するために、油圧系に発生する油
圧脈動を当該油圧系の容積を増減させることにより吸収
する脈動吸収装置において、前記油圧系に連通する圧油
室が画成されたアキュムレータボデーと、このアキュム
レータボデー内に設けられ、当該圧油室の油圧が第1設
定油圧以上となったときに当該圧油室の容積を拡大する
第1容積変更手段と、当該アキュムレータボデー内に設
けられ、前記圧油室の油圧が前記第1設定油圧より高い
第2設定油圧以上となったときに当該圧油室の容積を拡
大する第2容積変更手段とを備えたものを提案する。
【0010】また、本発明の請求項2では、請求項1の
脈動吸収装置において、前記第1容積変更手段と前記第
2容積変更手段との双方または一方がダイヤフラムスプ
リングであるものを提案する。また、本発明の請求項3
では、請求項1または2の脈動吸収装置において、前記
第1容積変更手段が前記アキュムレータボデー内での前
記圧油室の画成を行うと共に、前記第2容積変更手段に
は前記圧油室の油圧が当該第1容積変更手段を介して作
用するものを提案する。
【0011】また、本発明の請求項4では、請求項3の
脈動吸収装置において、前記第1および第2容積変更手
段の双方がダイヤフラムスプリングであり、かつ当該第
2容積変更手段には空気流通孔が形成されているものを
提案する。また、本発明の請求項5では、請求項3また
は4の脈動吸収装置において、前記第1容積変更手段
は、前記圧油室の油圧が前記第1設定油圧以下であると
きに前記圧油室側に突出した凸部を有するダイヤフラム
スプリングであるものを提案する。
【0012】また、本発明の請求項6では、請求項3ま
たは4の脈動吸収装置において、前記第1および第2容
積変更手段の双方がダイヤフラムスプリングであり、か
つ当該両容積変更手段の間にはスペーサが介装されてい
るものを提案する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を自動車用クラッチ
の油圧系に設けられる脈動吸収装置に適用した実施形態
を、図面に基づき詳細に説明する。尚、実施形態の説明
にあたっては、前述した従来装置と同一の部材に同一の
符号を付し、重複する説明を省略する。
【0014】図1には、主実施形態の脈動吸収装置を縦
断面図により示してある。この図に示したように、本実
施形態の脈動吸収装置20でも、前述した従来装置と同
様に、鋳造品のボデー本体21と鋼板製のブラケット2
2とからアキュムレータボデー23が形成されており、
その上部にマスタシリンダ2からの油圧配管3aとレリ
ーズシリンダ4からの油圧配管3bとが接続されてい
る。ところが、本実施形態では、アキュムレータボデー
23の内部には、油密のためのシールリング24を介し
て、第1容積変更手段である第1ダイヤフラムスプリン
グ30と、第2容積変更手段である第2ダイヤフラムス
プリング31とが上下に重なった状態で配置され、ディ
スタンスリング27によりブラケット22に対して所定
の間隙をもって固定されている。
【0015】第1ダイヤフラムスプリング30は、油圧
配管3a,3bが連通する圧油室26を画成すると共
に、その中央に自由状態で圧油室26側に突出する凸部
32が形成されている。また、第1ダイヤフラムスプリ
ング30は、板厚の比較的薄い円形のばね鋼板(あるい
は、燐青銅板等)を素材としており、圧油室26の油圧
が第1設定油圧(本実施例では、1kg/cm2)以上になる
と、弾性変形を起こして第2ダイヤフラムスプリング3
1側に変位する。一方、第2ダイヤフラムスプリング3
1は、板厚の比較的厚い円形のばね鋼板を素材としてお
り、中央部に空気流通孔33が形成されている以外は、
従来装置のダイヤフラムスプリングと略同様の形状とな
っている。そして、第2ダイヤフラムスプリング31
は、第1ダイヤフラムスプリング30を介して圧油室2
6の油圧が作用した場合、これが第2設定油圧(本実施
例では、20kg/cm2)以上に上昇すると弾性変形を起こ
す。
【0016】以下、主実施形態の作用を述べる。さて、
ドライバーがクラッチペダル1を強く踏み込んでクラッ
チが完全に切断されると、油圧配管3に比較的高い油圧
(例えば、30〜40kg/cm2)が供給される。すると、
前述したように、クランクシャフト7の曲げ振動により
クラッチ本体6が揺れ動き、レリーズフォーク5が振動
してリーズシリンダ4内に油圧脈動が惹き起こされる。
これにより、レリーズシリンダ4内では油圧脈動が生
じ、レリーズシリンダ4側の油圧配管3bを介して、こ
の油圧脈動が脈動吸収装置20の圧油室26に伝播す
る。ところが、圧油室26の油圧が第2設定油圧以上と
なると、図2に示したように、第1ダイヤフラムスプリ
ング30は第2ダイヤフラムスプリング31に密着し、
第2ダイヤフラムスプリング31が第1ダイヤフラムス
プリング30と一体となって弾性変形する。そのため、
油圧脈動に伴って圧油室26の容積が変動することにな
り、脈動吸収装置20内で油圧脈動が吸収される。その
結果、油圧脈動が油圧配管3aやマスタシリンダ2へ伝
播されることがなくなり、クラッチペダル1には振動が
発生しなくなる。尚、第2ダイヤフラムスプリング31
には空気流通孔33が形成されているため、第1ダイヤ
フラムスプリング30が密着する際には、この空気流通
孔33を通して両者の間に存在していた空気がブラケッ
ト22側に流出する。
【0017】一方、停車や変速に先だってドライバーが
クラッチペダル1に軽く足を掛けると、油圧配管3に比
較的低い油圧(例えば、2〜3kg/cm2)が供給される。
すると、前述したように、クラッチスプリング12のレ
リーズベアリング13との当接部の軸方向寸法の不均一
や、レリーズベアリング13自体のがたにより、レリー
ズベアリング13が軸方向に振動する。これにより、レ
リーズシリンダ4内では油圧脈動が生じ、レリーズシリ
ンダ4側の油圧配管3bを介して、この油圧脈動が脈動
吸収装置20の圧油室26に伝播する。ところが、圧油
室26の油圧が第1設定油圧以上となると第1ダイヤフ
ラムスプリング30が第2ダイヤフラムスプリング31
側に変位するため、図1に示したように、油圧脈動に伴
って圧油室26の容積が変動することになり、脈動吸収
装置20内で油圧脈動が吸収される。その結果、油圧脈
動が油圧配管3aやマスタシリンダ2へ伝播されること
がなくなり、クラッチペダル1にはやはり振動が発生し
なくなる。
【0018】図3には、主実施形態の一部を変形した脈
動吸収装置を縦断面図により示してある。この図に示し
たように、この脈動吸収装置20も主実施形態と略同様
の構成を採っている。すなわち、アキュムレータボデー
23の内部には、油密のためのシールリング24を介し
て、第1容積変更手段である第1ダイヤフラムスプリン
グ30が配置されている。そして、第1ダイヤフラムス
プリング30の下方には、弾性体からなるスペーサリン
グ34を介して、第2容積変更手段である第2ダイヤフ
ラムスプリング31が配置され、ディスタンスリング2
7によりブラケット22に対して所定の間隙をもって固
定されている。
【0019】第1ダイヤフラムスプリング30は、主実
施形態のものと同様に油圧配管3a,3bが連通する圧
油室26を画成するが、その中央には凸部が形成されて
おらず、単なる円板となっている。尚、第1ダイヤフラ
ムスプリング30の素材や弾性変形を起こす油圧等は、
主実施形態のものと同様である。また、第2ダイヤフラ
ムスプリング31は、主実施形態のものと同一であるた
め、その説明は省略する。
【0020】この一部変形実施形態においても、油圧脈
動の吸収作用は、主実施形態と略同様である。すなわ
ち、クラッチが完全に切断されるような高油圧下では、
図4に示したように、第1ダイヤフラムスプリング30
が第2ダイヤフラムスプリング31に当接し、第2ダイ
ヤフラムスプリング31が第1ダイヤフラムスプリング
30と共に弾性変形する。そのため、油圧脈動に伴って
圧油室26の容積が変動することになり、脈動吸収装置
20内で油圧脈動が吸収される。
【0021】また、クラッチペダル1に軽く足を掛けた
場合のような低油圧下では、図3に示したように、第1
ダイヤフラムスプリング30が第2ダイヤフラムスプリ
ング31側に変位するため、油圧脈動に伴って圧油室2
6の容積が変動することになり、脈動吸収装置20内で
油圧脈動が吸収される。この一部変形実施形態の主な特
長は、第1ダイヤフラムスプリング30の形状が単なる
円板であることであり、これにより成型用のプレス型等
が不要になり、主実施形態に較べて製造コストが低減さ
れる可能性がある。
【0022】このように、本発明によれば、油圧が低い
場合にも、高い場合と同様に、脈動吸収装置20内で油
圧脈動が吸収される。これにより、ドライバーが軽く踏
み込んだ際にも、クラッチペダルが振動しなくなり、不
快感を与えることがなくなった。以上で具体的実施形態
の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態に限ら
れるものでない。例えば、上記実施形態は本発明の脈動
吸収装置をクラッチ油圧系に適用したものであるが、ブ
レーキ油圧系等にも当然に適用可能である。また、上記
実施形態では、第1容積変更手段と第2容積変更手段と
を共にダイヤフラムスプリングとしたが、いずれか一方
あるいは両方を、ピストンとコイルスプリングとを組み
合わせた機構としたり、ゴム等の弾性体により形成する
ようにしてもよい。また、上記実施形態では、第1容積
変更手段と第2容積変更手段とを直列に配置するように
したが、並列に配置するようにしてもよい。また、上記
一部変形実施形態では、第1容積変更手段と第2容積変
更手段との間に弾性体からなるスペーサリングを介装さ
せたが、このスペーサリングを金属製としてもよい。更
に、第1設定油圧や第2設定油圧の具体的数値をはじ
め、装置各部の具体的形状や構成等については、設計上
の都合等により適宜変更可能である。
【0023】
【発明の効果】以上、実施形態に基づき詳細に説明した
ように、本発明の請求項1では、油圧系に発生する油圧
脈動を当該油圧系の容積を増減させることにより吸収す
る脈動吸収装置において、前記油圧系に連通する圧油室
が画成されたアキュムレータボデーと、このアキュムレ
ータボデー内に設けられ、当該圧油室の油圧が第1設定
油圧以上となったときに当該圧油室の容積を拡大する第
1容積変更手段と、当該アキュムレータボデー内に設け
られ、前記圧油室の油圧が前記第1設定油圧より高い第
2設定油圧以上となったときに当該圧油室の容積を拡大
する第2容積変更手段とを備えるようにしたため、高油
圧下では第2容積変更手段により油圧脈動が吸収される
一方で、低油圧下では第1容積変更手段により油圧脈動
が吸収されるようになり、クラッチペダル等に不快な振
動が発生しなくなる。
【0024】また、本発明の請求項2によれば、請求項
1の脈動吸収装置において、前記第1容積変更手段と前
記第2容積変更手段との双方または一方がダイヤフラム
スプリングであるものとしたため、構造が比較的簡単に
なると共に製造コストの低減を図ることができる。ま
た、本発明の請求項3によれば、請求項1または2の脈
動吸収装置において、前記第1容積変更手段が前記アキ
ュムレータボデー内での前記圧油室の画成を行うと共
に、前記第2容積変更手段には前記圧油室の油圧が当該
第1容積変更手段を介して作用するものとしたため、装
置構成が簡単になると共にコンパクト化を図ることがで
きる。
【0025】また、本発明の請求項4によれば、請求項
3の脈動吸収装置において、前記第1および第2容積変
更手段の双方がダイヤフラムスプリングであり、かつ当
該第2容積変更手段には空気流通孔が形成されているも
のとしたため、高油圧下において両容積変更手段の間に
存在していた空気が圧縮されなくなり、作動が円滑に行
われるようになる。
【0026】また、本発明の請求項5によれば、請求項
3または4の脈動吸収装置において、前記第1容積変更
手段は、前記圧油室の油圧が前記第1設定油圧以下であ
るときに前記圧油室側に突出した凸部を有するダイヤフ
ラムスプリングであるものとしたため、低油圧下におい
ては凸部の弾性変形により油圧脈動が効果的に吸収され
る。
【0027】また、本発明の請求項6によれば、請求項
3または4の脈動吸収装置において、前記第1および第
2容積変更手段の双方がダイヤフラムスプリングであ
り、かつ当該両容積変更手段の間にはスペーサが介装さ
れているものとしたため、第1容積変更手段側のダイヤ
フラムスプリングに凸部を形成する必要がなくなり、製
造コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る脈動吸収装置の主実施形態を示し
た縦断面図である。
【図2】主実施形態の作用を示した縦断面図である。
【図3】本発明に係る脈動吸収装置の一部変形実施形態
を示した縦断面図である。
【図4】一部変形実施形態の作用を示した縦断面図であ
る。
【図5】自動車のクラッチ油圧系を示した概略構成図で
ある。
【図6】クラッチ本体を示した縦断面図である。
【図7】従来の脈動吸収装置を示した縦断面図である。
【符号の説明】
1 クラッチペダル 2 マスタシリンダ 3a,3b 油圧配管 4 レリーズシリンダ 5 レリーズフォーク 6 クラッチ本体 20 クラッチディスク 24 シールリング 26 圧油室 27 ディスタンスリング 30 第1ダイヤフラムスプリング 31 第1ダイヤフラムスプリング 32 凸部 33 空気流通孔 34 スペーサリング

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧系に発生する油圧脈動を当該油圧系
    の容積を増減させることにより吸収する脈動吸収装置に
    おいて、 前記油圧系に連通する圧油室が画成されたアキュムレー
    タボデーと、 このアキュムレータボデー内に設けられ、当該圧油室の
    油圧が第1設定油圧以上となったときに当該圧油室の容
    積を拡大する第1容積変更手段と、 当該アキュムレータボデー内に設けられ、前記圧油室の
    油圧が前記第1設定油圧より高い第2設定油圧以上とな
    ったときに当該圧油室の容積を拡大する第2容積変更手
    段とを備えたことを特徴とする油圧系の脈動吸収装置。
  2. 【請求項2】 前記第1容積変更手段と前記第2容積変
    更手段との双方または一方がダイヤフラムスプリングで
    あることを特徴とする、請求項1記載の油圧系の脈動吸
    収装置。
  3. 【請求項3】 前記第1容積変更手段が前記アキュムレ
    ータボデー内での前記圧油室の画成を行うと共に、前記
    第2容積変更手段には前記圧油室の油圧が当該第1容積
    変更手段を介して作用することを特徴とする、請求項1
    または2記載の油圧系の脈動吸収装置。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2容積変更手段の双方
    がダイヤフラムスプリングであり、かつ当該第2容積変
    更手段には空気流通孔が形成されていることを特徴とす
    る請求項3記載の油圧系の脈動吸収装置。
  5. 【請求項5】 前記第1容積変更手段は、前記圧油室の
    油圧が前記第1設定油圧以下であるときに前記圧油室側
    に突出した凸部を有するダイヤフラムスプリングである
    ことを特徴とする、請求項3または4記載の油圧系の脈
    動吸収装置。
  6. 【請求項6】 前記第1および第2容積変更手段の双方
    がダイヤフラムスプリングであり、かつ当該両容積変更
    手段の間にはスペーサが介装されていることを特徴とす
    る、請求項3または4記載の油圧系の脈動吸収装置。
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Cited By (1)

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