JPH0113856Y2 - - Google Patents
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- JPH0113856Y2 JPH0113856Y2 JP13293685U JP13293685U JPH0113856Y2 JP H0113856 Y2 JPH0113856 Y2 JP H0113856Y2 JP 13293685 U JP13293685 U JP 13293685U JP 13293685 U JP13293685 U JP 13293685U JP H0113856 Y2 JPH0113856 Y2 JP H0113856Y2
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- hydraulic
- clutch
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- diameter
- piston valve
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- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims description 25
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 claims description 14
- 238000005192 partition Methods 0.000 claims description 11
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 8
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 2
- 239000006096 absorbing agent Substances 0.000 description 1
- 230000002238 attenuated effect Effects 0.000 description 1
- 230000000740 bleeding effect Effects 0.000 description 1
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- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、車両のクラツチ機構を作動させる液
圧回路に介設する液圧振動吸収補助装置に関する
ものである。
圧回路に介設する液圧振動吸収補助装置に関する
ものである。
ギヤ式トランスミツシヨンを備えた車両の駆動
輪を駆動する動力伝達機構には、前記動力の伝達
を必要に応じて断続させるクラツチが設けられて
おり、例えば、四輪自動車の摩擦式クラツチにお
いては、エンジン側の駆動板とトランスミツシヨ
ン側の受動板との摩擦力により動力を伝達し、エ
ンジン側のクランクシヤフトと一体に回動する前
記駆動板に対してクラツチスプリングにより付勢
して前記受動板を圧接させることによりクラツチ
を接続し、またクラツチペダルを操作して前記受
動板を駆動板から離れる方向に移動させてクラツ
チを切離して、エンジンの動力を駆動輪に対して
断続させるのが一般的である。
輪を駆動する動力伝達機構には、前記動力の伝達
を必要に応じて断続させるクラツチが設けられて
おり、例えば、四輪自動車の摩擦式クラツチにお
いては、エンジン側の駆動板とトランスミツシヨ
ン側の受動板との摩擦力により動力を伝達し、エ
ンジン側のクランクシヤフトと一体に回動する前
記駆動板に対してクラツチスプリングにより付勢
して前記受動板を圧接させることによりクラツチ
を接続し、またクラツチペダルを操作して前記受
動板を駆動板から離れる方向に移動させてクラツ
チを切離して、エンジンの動力を駆動輪に対して
断続させるのが一般的である。
そして、駆動輪への動力の伝達を断つ際には、
クラツチペダルを踏圧することによりマスタシリ
ンダのピストンを前進させ、該マスタシリンダで
発生した液圧をクラツチのスレーブシリンダに送
つて該スレーブシリンダのピストンを駆動し、該
スレーブシリンダのプツシユロツドがレリーズフ
オークを押動し、該レリーズフオークにより前記
受動板をクラツチスプリングの弾発力に抗して反
駆動板方向に移動させて動力の伝達を遮断し、ギ
ヤチエンジ操作あるいは車両の停止が可能となる
ようにクラツチを作動させている。また、ギヤチ
エンジ操作完了時あるいは車両発進時等に駆動輪
へ動力を伝達する際には、クラツチペダルの踏圧
解除により、前記スレーブシリンダ内の圧液をマ
スタシリンダ側へ戻し、前記受動板をクラツチス
プリングの作用で再び前記駆動板に圧接させ、該
駆動板と該駆動板に圧接する受動板との摩擦力に
よりエンジンの動力を駆動輪に対して伝達するよ
うにクラツチを作動させるようになつている。
クラツチペダルを踏圧することによりマスタシリ
ンダのピストンを前進させ、該マスタシリンダで
発生した液圧をクラツチのスレーブシリンダに送
つて該スレーブシリンダのピストンを駆動し、該
スレーブシリンダのプツシユロツドがレリーズフ
オークを押動し、該レリーズフオークにより前記
受動板をクラツチスプリングの弾発力に抗して反
駆動板方向に移動させて動力の伝達を遮断し、ギ
ヤチエンジ操作あるいは車両の停止が可能となる
ようにクラツチを作動させている。また、ギヤチ
エンジ操作完了時あるいは車両発進時等に駆動輪
へ動力を伝達する際には、クラツチペダルの踏圧
解除により、前記スレーブシリンダ内の圧液をマ
スタシリンダ側へ戻し、前記受動板をクラツチス
プリングの作用で再び前記駆動板に圧接させ、該
駆動板と該駆動板に圧接する受動板との摩擦力に
よりエンジンの動力を駆動輪に対して伝達するよ
うにクラツチを作動させるようになつている。
したがつて、ギヤチエンジ操作等が完了し、前
記クラツチを接続する際には、前記受動板が駆動
板に当接した際に生じる該受動板の振動や、クラ
ンクシヤフトを介して伝達されるエンジンの振動
等に起因して液圧回路中の作動液の圧力が変化
し、この液圧変化がクラツチペダルに伝達されて
クラツチペダルを振動させると共に、前記受動板
がクラツチスプリングの作用で前記駆動板側へ移
動するのに伴い、前記レリーズフオークを介して
スレーブシリンダのピストンが後退するが、前記
クラツチスプリングの弾発力が大きいためスレー
ブシリンダ側からマスタシリンダ側へ作動液を急
激に戻し、クラツチを急激に接続すると共にマス
タシリンダの液圧室内を急激に昇圧してクラツチ
ペダルをノツクバツクさせて、クラツペダルの操
作フイーリングが損われる惧れがあつた。
記クラツチを接続する際には、前記受動板が駆動
板に当接した際に生じる該受動板の振動や、クラ
ンクシヤフトを介して伝達されるエンジンの振動
等に起因して液圧回路中の作動液の圧力が変化
し、この液圧変化がクラツチペダルに伝達されて
クラツチペダルを振動させると共に、前記受動板
がクラツチスプリングの作用で前記駆動板側へ移
動するのに伴い、前記レリーズフオークを介して
スレーブシリンダのピストンが後退するが、前記
クラツチスプリングの弾発力が大きいためスレー
ブシリンダ側からマスタシリンダ側へ作動液を急
激に戻し、クラツチを急激に接続すると共にマス
タシリンダの液圧室内を急激に昇圧してクラツチ
ペダルをノツクバツクさせて、クラツペダルの操
作フイーリングが損われる惧れがあつた。
そこで出願人は前記クラツチ液圧回路の液圧振
動等の液圧変化を吸収させることを目的として、
ダンパを一体に設けたスレーブシリンダを備えた
クラツチ操作装置に関する出願(特願昭55−
154217号・特開昭57−79335号)を既に行なつて
いる。
動等の液圧変化を吸収させることを目的として、
ダンパを一体に設けたスレーブシリンダを備えた
クラツチ操作装置に関する出願(特願昭55−
154217号・特開昭57−79335号)を既に行なつて
いる。
このクラツチ操作装置は、マスタシリンダで発
生した液圧を供給されてレリーズフオークを介し
て受動板を駆動板から切離させるように作動する
スレーブシリンダに、液圧変化吸収用のダンパを
一体に連設すると共に、前記スレーブシリンダの
液圧室とダンパの液圧室とを連通路を介して連通
し、更に前記連通路にブリユーダ孔を形成してス
レーブシリンダのエア抜き性を向上させたもの
で、前記ダンパの液圧室内には、連通する前記ス
レーブシリンダの液圧室内の所定範囲内の液圧変
化を吸収するように、所定のスプリング力で付勢
したピストンを移動可能に嵌挿し、スレーブシリ
ンダ内に液圧振動が生じたり液圧が急激に上昇し
た際に、ダンパのピストンが作動して液圧変化を
吸収し、クラツチペダルの振動やノツクバツクを
防止して操作フイーリングを向上させている。
生した液圧を供給されてレリーズフオークを介し
て受動板を駆動板から切離させるように作動する
スレーブシリンダに、液圧変化吸収用のダンパを
一体に連設すると共に、前記スレーブシリンダの
液圧室とダンパの液圧室とを連通路を介して連通
し、更に前記連通路にブリユーダ孔を形成してス
レーブシリンダのエア抜き性を向上させたもの
で、前記ダンパの液圧室内には、連通する前記ス
レーブシリンダの液圧室内の所定範囲内の液圧変
化を吸収するように、所定のスプリング力で付勢
したピストンを移動可能に嵌挿し、スレーブシリ
ンダ内に液圧振動が生じたり液圧が急激に上昇し
た際に、ダンパのピストンが作動して液圧変化を
吸収し、クラツチペダルの振動やノツクバツクを
防止して操作フイーリングを向上させている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、前記ダンパ付きスレーブシリンダを備
えたクラツチ操作装置は、スレーブシリンダの液
圧室がダンパの液圧室と直結すると共に前記マス
タシリンダの液圧室とも直結しているため、前記
スレーブシリンダの液圧室内の液圧変化は、ダン
パにより減衰するが完全には吸収されず、そのた
めマスタシリンダにもある程度の圧力変化が伝わ
るという不都合があつた。
えたクラツチ操作装置は、スレーブシリンダの液
圧室がダンパの液圧室と直結すると共に前記マス
タシリンダの液圧室とも直結しているため、前記
スレーブシリンダの液圧室内の液圧変化は、ダン
パにより減衰するが完全には吸収されず、そのた
めマスタシリンダにもある程度の圧力変化が伝わ
るという不都合があつた。
本考案は前記クラツチ操作装置の改良に係るも
ので、ダンパ付きスレーブシリンダを備えた液圧
回路に介設されて、マスタシリンダ側へ戻る作動
液の液圧変化を吸収して液圧振動の発生を防止す
る前記ダンパの作用を助長し、クラツチペダルの
振動やノツクバツクを防止してクラツチペダル操
作フイーリングをより向上させることのできるク
ラツチ液圧回路の液圧振動吸収補助装置の提供を
目的としている。
ので、ダンパ付きスレーブシリンダを備えた液圧
回路に介設されて、マスタシリンダ側へ戻る作動
液の液圧変化を吸収して液圧振動の発生を防止す
る前記ダンパの作用を助長し、クラツチペダルの
振動やノツクバツクを防止してクラツチペダル操
作フイーリングをより向上させることのできるク
ラツチ液圧回路の液圧振動吸収補助装置の提供を
目的としている。
上記問題点を解決するための手段として本考案
は、車両のクラツチ機構を作動させる液圧回路の
マスタシリンダとダンパ付きスレーブシリンダ間
に介設され、クラツチ接続時の前記ダンパ付きス
レーブシリンダ側からの作動液の逆流により生じ
る液圧振動を吸収するクラツチ液圧回路の液圧振
動吸収補助装置において、前記マスタシリンダ側
の配管に接続する圧液の導入孔を一端に、ダンパ
付きスレーブシリンダ側の配管に接続する導出孔
を他端にそれぞれ設けたシリンダ内に、仕切壁を
有する筒状の大径ピストン弁を前記導入孔側への
移動により前記導出孔の作動液の流通を許容する
ように設定荷重で前記導出孔側に付勢して移動可
能に嵌挿すると共に、該大径ピストン弁内に、該
大径ピストン弁の仕切壁に形成された大径連通孔
を開閉可能に閉塞するように小径ピストン弁を、
前記導出孔側への移動により前記大径連通孔を介
しての作動液の流通を許容するように設定荷重で
前記大径連通孔側に付勢して設けると共に、前記
小径ピストン弁には、前記大径連通孔と連通して
シリンダの前記導入孔側と導出孔側とを常時連通
する小径連通孔を形成したことを特徴としてい
る。
は、車両のクラツチ機構を作動させる液圧回路の
マスタシリンダとダンパ付きスレーブシリンダ間
に介設され、クラツチ接続時の前記ダンパ付きス
レーブシリンダ側からの作動液の逆流により生じ
る液圧振動を吸収するクラツチ液圧回路の液圧振
動吸収補助装置において、前記マスタシリンダ側
の配管に接続する圧液の導入孔を一端に、ダンパ
付きスレーブシリンダ側の配管に接続する導出孔
を他端にそれぞれ設けたシリンダ内に、仕切壁を
有する筒状の大径ピストン弁を前記導入孔側への
移動により前記導出孔の作動液の流通を許容する
ように設定荷重で前記導出孔側に付勢して移動可
能に嵌挿すると共に、該大径ピストン弁内に、該
大径ピストン弁の仕切壁に形成された大径連通孔
を開閉可能に閉塞するように小径ピストン弁を、
前記導出孔側への移動により前記大径連通孔を介
しての作動液の流通を許容するように設定荷重で
前記大径連通孔側に付勢して設けると共に、前記
小径ピストン弁には、前記大径連通孔と連通して
シリンダの前記導入孔側と導出孔側とを常時連通
する小径連通孔を形成したことを特徴としてい
る。
前記のように構成することにより、クラツチペ
ダルの踏圧により発生したマスタシリンダの液圧
は、液圧振動吸収補助装置内の導入孔側を昇圧さ
せ、大径連通孔から小径連通孔を通ると共に、小
径ピストン弁を設定荷重に抗して移動させて大径
連通孔を開放させ、ダンパ付きスレーブシリンダ
のピストンを駆動してクラツチを速やかに切離さ
せる。
ダルの踏圧により発生したマスタシリンダの液圧
は、液圧振動吸収補助装置内の導入孔側を昇圧さ
せ、大径連通孔から小径連通孔を通ると共に、小
径ピストン弁を設定荷重に抗して移動させて大径
連通孔を開放させ、ダンパ付きスレーブシリンダ
のピストンを駆動してクラツチを速やかに切離さ
せる。
そして、クラツチを接続させて動力を伝達させ
る際には、クラツチペダルの踏圧を解除すると、
作動液がダンパ付きスレーブシリンダ側からマス
タシリンダ側へ戻されるが、前記液圧振動吸収補
助装置のシリンダ内の流通を大径ピストン弁及び
小径ピストン弁により規制し、前記ダンバ付きス
レーブシリンダ側の液圧変化がマスタシリンダ側
に直接伝わらず、また、前記液圧振動吸収補助装
置内の導出孔側の液圧のみが上昇することにより
前記ダンパ付きスレーブシリンダのダンパが効果
的に作用して圧力変化を吸収すると共に、前記液
圧振動吸収補助装置内のダンパ付きスレーブシリ
ンダ側が一定圧以上に高圧の間は大径ピストン弁
を設定荷重に抗して導入孔側に移動させて導入孔
側への大量の作動液の流通を許容するが、ダンパ
付きスレーブシリンダ側が一定圧以下に下がると
前記大径ピストン弁が設定荷重により復帰して作
動液の大量流通は規制され、その後は前記小径連
通孔を介しての流通のみが許容され、クラツチは
緩かに接続される。
る際には、クラツチペダルの踏圧を解除すると、
作動液がダンパ付きスレーブシリンダ側からマス
タシリンダ側へ戻されるが、前記液圧振動吸収補
助装置のシリンダ内の流通を大径ピストン弁及び
小径ピストン弁により規制し、前記ダンバ付きス
レーブシリンダ側の液圧変化がマスタシリンダ側
に直接伝わらず、また、前記液圧振動吸収補助装
置内の導出孔側の液圧のみが上昇することにより
前記ダンパ付きスレーブシリンダのダンパが効果
的に作用して圧力変化を吸収すると共に、前記液
圧振動吸収補助装置内のダンパ付きスレーブシリ
ンダ側が一定圧以上に高圧の間は大径ピストン弁
を設定荷重に抗して導入孔側に移動させて導入孔
側への大量の作動液の流通を許容するが、ダンパ
付きスレーブシリンダ側が一定圧以下に下がると
前記大径ピストン弁が設定荷重により復帰して作
動液の大量流通は規制され、その後は前記小径連
通孔を介しての流通のみが許容され、クラツチは
緩かに接続される。
以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明す
る。
る。
車両の駆動輪を駆動する動力伝達機構に設けら
れたクラツチ(図示せず)を断続操作するクラツ
チ液圧回路1のマスタシリンダ2と、ダンパ3a
を備えたスレーブシリンダ3間に介設された円筒
状の液圧振動吸収補助装置4は、シリンダ孔5の
一端に前記マスタシリンダ2側に接続される導入
孔4aを、他端に前記スレーブシリンダ3側に接
続される導出孔4bをそれぞれ設けると共に、該
シリンダ孔5内には大径ピストン弁6が軸方向摺
動可能に嵌挿されている。この大径ピストン弁6
は、中央に隔壁6aを有する断面H形の円筒状を
呈し、その外周には該大径ピストン弁6の軸線方
向と平行に形成された第1連通溝6bを、前記隔
壁6aには中央に大径連通孔6cをそれぞれ有す
ると共に、該大径ピストン弁6の前記隔壁6aと
シリンダ孔5の前記導入孔4aを形成した底面間
に縮設された第1スプリング7により前記導出孔
4b側に付勢されている。
れたクラツチ(図示せず)を断続操作するクラツ
チ液圧回路1のマスタシリンダ2と、ダンパ3a
を備えたスレーブシリンダ3間に介設された円筒
状の液圧振動吸収補助装置4は、シリンダ孔5の
一端に前記マスタシリンダ2側に接続される導入
孔4aを、他端に前記スレーブシリンダ3側に接
続される導出孔4bをそれぞれ設けると共に、該
シリンダ孔5内には大径ピストン弁6が軸方向摺
動可能に嵌挿されている。この大径ピストン弁6
は、中央に隔壁6aを有する断面H形の円筒状を
呈し、その外周には該大径ピストン弁6の軸線方
向と平行に形成された第1連通溝6bを、前記隔
壁6aには中央に大径連通孔6cをそれぞれ有す
ると共に、該大径ピストン弁6の前記隔壁6aと
シリンダ孔5の前記導入孔4aを形成した底面間
に縮設された第1スプリング7により前記導出孔
4b側に付勢されている。
更に、前記円筒状の大径ピストン弁6の前記導
出孔4b側内には、小径ピストン弁8が軸方向摺
動可能に嵌挿されている。この小径ピストン弁8
はコツプ状を呈し、その外周には該小径ピストン
弁8の軸線方向と平行に形成された第2連通溝8
aを、コツプ状の底部中央には小径連通孔8bを
それぞれ有すると共に、前記小径連通孔8bを形
成した底部を前記隔壁6a側となるようにして、
該小径ピストン弁8の底部と、大径ピストン弁6
の前記導出孔4b側の内周面に形成された周溝に
環装したサークリツプ9により抜け止めされた環
状のストツパ10との間に縮設された第2スプリ
ング11により前記隔壁6aの大径連通孔6c側
に付勢され、また前記第2スプリング11のスプ
リング力は、前記大径ピストン弁6を導出孔4b
側へ付勢している前記第1スプリング7のスプリ
ング力より弱く設定されている。
出孔4b側内には、小径ピストン弁8が軸方向摺
動可能に嵌挿されている。この小径ピストン弁8
はコツプ状を呈し、その外周には該小径ピストン
弁8の軸線方向と平行に形成された第2連通溝8
aを、コツプ状の底部中央には小径連通孔8bを
それぞれ有すると共に、前記小径連通孔8bを形
成した底部を前記隔壁6a側となるようにして、
該小径ピストン弁8の底部と、大径ピストン弁6
の前記導出孔4b側の内周面に形成された周溝に
環装したサークリツプ9により抜け止めされた環
状のストツパ10との間に縮設された第2スプリ
ング11により前記隔壁6aの大径連通孔6c側
に付勢され、また前記第2スプリング11のスプ
リング力は、前記大径ピストン弁6を導出孔4b
側へ付勢している前記第1スプリング7のスプリ
ング力より弱く設定されている。
また、12は前記マスタシリンダ2のピストン
(図示せず)に連設したプツシユロツド、13は
前記プツシユロツド12に取付けたクラツチペダ
ルである。
(図示せず)に連設したプツシユロツド、13は
前記プツシユロツド12に取付けたクラツチペダ
ルである。
次に、上記のように構成される本実施例の作用
を説明する。
を説明する。
クラツチを操作して動力伝達を遮断する際に
は、クラツチペダル13を踏圧すると、踏圧によ
り発生したマスタシリンダ2の液圧が液圧回路1
中に介設された液圧振動吸収装置4のシリンダ孔
5内の導入孔4a側を昇圧させ、大径連通孔6c
から小径連通孔8bを通ると共に、大径ピストン
弁6に嵌挿された小径ピストン弁8を第2スプリ
ング11の弾発力に抗して前記導出孔4b側に移
動させる。小径ピストン弁8が導出孔4b側に移
動すると該小径ピストン弁8の第2連通溝8aが
前記大径連通孔6cに連通して大量の作動液の流
通を許容し、前記導出孔4bを通つてダンパ付き
スレーブシリンダ3の液圧室(図示せず)内を昇
圧し、該ダンパ付きスレーブシリンダ3のピスト
ン(図示せず)を駆動してクラツチを速やかに切
離させる。この時、導出孔4b側と導入孔4a側
液圧が同圧になれば小径ピストン弁8は、初期位
置に第2スプリング11の作用により戻り、前記
第2連通溝8aの連通を遮断する。
は、クラツチペダル13を踏圧すると、踏圧によ
り発生したマスタシリンダ2の液圧が液圧回路1
中に介設された液圧振動吸収装置4のシリンダ孔
5内の導入孔4a側を昇圧させ、大径連通孔6c
から小径連通孔8bを通ると共に、大径ピストン
弁6に嵌挿された小径ピストン弁8を第2スプリ
ング11の弾発力に抗して前記導出孔4b側に移
動させる。小径ピストン弁8が導出孔4b側に移
動すると該小径ピストン弁8の第2連通溝8aが
前記大径連通孔6cに連通して大量の作動液の流
通を許容し、前記導出孔4bを通つてダンパ付き
スレーブシリンダ3の液圧室(図示せず)内を昇
圧し、該ダンパ付きスレーブシリンダ3のピスト
ン(図示せず)を駆動してクラツチを速やかに切
離させる。この時、導出孔4b側と導入孔4a側
液圧が同圧になれば小径ピストン弁8は、初期位
置に第2スプリング11の作用により戻り、前記
第2連通溝8aの連通を遮断する。
そして、クラツチを接続させて動力を伝達させ
る際には、クラツチペダル13の踏圧を解除する
と、前記ダンパ付きスレーブシリンダ3側からマ
スタシリンダ2側へ戻される作動液は、前記液圧
振動吸収補助装置4のシリンダ孔5内の流通が大
径ピストン弁6により規制され、小径連通孔8b
の流通のみが許容されていることから、シリンダ
孔5内の導出孔4b側の液圧が急激に上昇するこ
ととなり、ダンパ付きスレーブシリンダ3のダン
パ3aが効果的に作用して瞬間的に上昇する液圧
変化を吸収すると共に、マスタシリンダ2側の液
圧振動の発生を有効に防ぎ、クラツチペダル13
の振動やノツクバツクの発生を抑制する。
る際には、クラツチペダル13の踏圧を解除する
と、前記ダンパ付きスレーブシリンダ3側からマ
スタシリンダ2側へ戻される作動液は、前記液圧
振動吸収補助装置4のシリンダ孔5内の流通が大
径ピストン弁6により規制され、小径連通孔8b
の流通のみが許容されていることから、シリンダ
孔5内の導出孔4b側の液圧が急激に上昇するこ
ととなり、ダンパ付きスレーブシリンダ3のダン
パ3aが効果的に作用して瞬間的に上昇する液圧
変化を吸収すると共に、マスタシリンダ2側の液
圧振動の発生を有効に防ぎ、クラツチペダル13
の振動やノツクバツクの発生を抑制する。
また、前記シリンダ孔5内のダンパ付きスレー
ブシリンダ3側が一定圧以上に高圧の間は、大径
ピストン弁6が第1スプリング7の弾発力に抗し
て導入孔4a側に移動し、該大径ピストン弁6の
第1連通溝6bが連通して導入孔4b側への大量
の作動液の流通が許容され、クラツチ接続直前ま
でのクラツチ初期作動を速やかに行なわせると共
に、前記ダンパ付きスレーブシリンダ3側が一定
圧以下に下がつた時、即ちクラツチが接続する直
前になると、前記大径ピストン弁6が第1スプリ
ング7の弾発力により復帰し、前記第1連通溝6
bの連通を遮断して大量の作動液の流通が規制さ
れ、その後は前記小径連通孔8bを介してのみの
流通となり、クラツチは緩かに接続される。
ブシリンダ3側が一定圧以上に高圧の間は、大径
ピストン弁6が第1スプリング7の弾発力に抗し
て導入孔4a側に移動し、該大径ピストン弁6の
第1連通溝6bが連通して導入孔4b側への大量
の作動液の流通が許容され、クラツチ接続直前ま
でのクラツチ初期作動を速やかに行なわせると共
に、前記ダンパ付きスレーブシリンダ3側が一定
圧以下に下がつた時、即ちクラツチが接続する直
前になると、前記大径ピストン弁6が第1スプリ
ング7の弾発力により復帰し、前記第1連通溝6
bの連通を遮断して大量の作動液の流通が規制さ
れ、その後は前記小径連通孔8bを介してのみの
流通となり、クラツチは緩かに接続される。
以上説明したように本考案に係るクラツチ液圧
回路の液圧振動吸収補助装置は、マスタシリンダ
とダンパ付きスレーブシリンダ間に介設され、マ
スタシリンダ側の一端に圧液の導入孔を、ダンパ
付きスレーブシリンダ側の他端に導出孔をそれぞ
れ設けたシリンダ内に、仕切壁に大径連通孔を形
成した筒状の大径ピストン弁を設定荷重で前記導
出孔側に付勢して嵌挿する共に、該大径ピストン
弁内には、前記大径連通孔と連通してシリンダの
前記導入孔側と導出孔側とを常時連通する小径連
通孔を形成した小径ピストン弁を設定荷重で前記
大径連通孔側に付勢して嵌挿したので、マスタシ
リンダ側へ戻る作動液の液圧変化を吸収する前記
ダンパの作用を助長すると共に、マスタシリンダ
側の液圧振動の発生を効果的に抑制してクラツチ
ペダルの振動やノツクバツクを防止でき、クラツ
チペダルの操作フイーリングを向上させることが
できる。
回路の液圧振動吸収補助装置は、マスタシリンダ
とダンパ付きスレーブシリンダ間に介設され、マ
スタシリンダ側の一端に圧液の導入孔を、ダンパ
付きスレーブシリンダ側の他端に導出孔をそれぞ
れ設けたシリンダ内に、仕切壁に大径連通孔を形
成した筒状の大径ピストン弁を設定荷重で前記導
出孔側に付勢して嵌挿する共に、該大径ピストン
弁内には、前記大径連通孔と連通してシリンダの
前記導入孔側と導出孔側とを常時連通する小径連
通孔を形成した小径ピストン弁を設定荷重で前記
大径連通孔側に付勢して嵌挿したので、マスタシ
リンダ側へ戻る作動液の液圧変化を吸収する前記
ダンパの作用を助長すると共に、マスタシリンダ
側の液圧振動の発生を効果的に抑制してクラツチ
ペダルの振動やノツクバツクを防止でき、クラツ
チペダルの操作フイーリングを向上させることが
できる。
図は本考案の一実施例を示すもので、第1図は
クラツチ液圧回路中に介設された液圧振動吸収補
助装置の断面正面図、第2図は第1図の−断
面図である。 1……クラツチ液圧回路、2……マスタシリン
ダ、3……ダンバ付きスレーブシリンダ、3a…
…ダンパ、4……液圧振動吸収補助装置、4a…
…導入孔、4b……導出孔、5……シリンダ孔、
6……大径ピストン弁、6a……隔壁、6b……
第1連通溝、6c……大径連通孔、7……第1ス
プリング、8……小径ピストン弁、8a……第2
連通溝、8b……小径連通孔、11……第2スプ
リング、13……クラツチペダル。
クラツチ液圧回路中に介設された液圧振動吸収補
助装置の断面正面図、第2図は第1図の−断
面図である。 1……クラツチ液圧回路、2……マスタシリン
ダ、3……ダンバ付きスレーブシリンダ、3a…
…ダンパ、4……液圧振動吸収補助装置、4a…
…導入孔、4b……導出孔、5……シリンダ孔、
6……大径ピストン弁、6a……隔壁、6b……
第1連通溝、6c……大径連通孔、7……第1ス
プリング、8……小径ピストン弁、8a……第2
連通溝、8b……小径連通孔、11……第2スプ
リング、13……クラツチペダル。
Claims (1)
- 車両のクラツチ機構を作動させる液圧回路のマ
スタシリンダとダンパ付きスレーブシリンダ間に
介設され、クラツチ接続時の前記ダンパ付きスレ
ーブシリンダ側からの作動液の逆流により生じる
液圧振動を吸収するクラツチ液圧回路の液圧振動
吸収補助装置において、前記マスタシリンダ側の
配管に接続する圧液の導入孔を一端に、ダンパ付
きスレーブシリンダ側の配管に接続する導出孔を
他端にそれぞれ設けたシリンダ内に、仕切壁を有
する筒状の大径ピストン弁を前記導入孔側への移
動により前記導出孔の作動液の流通を許容するよ
うに設定荷重で前記導出孔側に付勢して移動可能
に嵌挿すると共に、該大径ピストン弁内に、該大
径ピストン弁の仕切壁に形成された大径連通孔を
開閉可能に閉塞するように小径ピストン弁を、前
記導出孔側への移動により前記大径連通孔を介し
ての作動液の流通を許容するように設定荷重で前
記大径連通孔側に付勢して設けると共に、前記小
径ピストン弁には、前記大径連通孔と連通してシ
リンダの前記導入孔側と導出孔側とを常時連通す
る小径連通孔を形成したことを特徴とするクラツ
チ液圧回路の液圧振動吸収補助装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13293685U JPH0113856Y2 (ja) | 1985-08-30 | 1985-08-30 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13293685U JPH0113856Y2 (ja) | 1985-08-30 | 1985-08-30 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6240334U JPS6240334U (ja) | 1987-03-10 |
JPH0113856Y2 true JPH0113856Y2 (ja) | 1989-04-24 |
Family
ID=31032786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13293685U Expired JPH0113856Y2 (ja) | 1985-08-30 | 1985-08-30 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0113856Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2354288B (en) * | 1999-09-15 | 2003-12-17 | Automotive Prod France | Hydraulic damper |
IT201900015012A1 (it) * | 2019-08-26 | 2021-02-26 | Raicam Driveline S R L | Dispositivo filtrante per smorzare vibrazioni in un condotto di un sistema di azionamento idraulico per il disinnesto di una frizione |
-
1985
- 1985-08-30 JP JP13293685U patent/JPH0113856Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6240334U (ja) | 1987-03-10 |
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