JPH09132768A - 止水用材料 - Google Patents

止水用材料

Info

Publication number
JPH09132768A
JPH09132768A JP31354995A JP31354995A JPH09132768A JP H09132768 A JPH09132768 A JP H09132768A JP 31354995 A JP31354995 A JP 31354995A JP 31354995 A JP31354995 A JP 31354995A JP H09132768 A JPH09132768 A JP H09132768A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
resin
coating
blocking material
absorbent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31354995A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoji Fujiura
洋二 藤浦
Yukio Zenitani
幸雄 銭谷
Masami Koike
正美 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Chemical Industries Ltd filed Critical Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority to JP31354995A priority Critical patent/JPH09132768A/ja
Publication of JPH09132768A publication Critical patent/JPH09132768A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gasket Seals (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加水分解性シリル基を有する樹脂および吸水
性樹脂を含んでなる従来の止水用材料は、止水性能に優
れているが、吸湿により表面がべと付き、取り扱い難
く、又吸湿した被膜が加工作業時に脱落しやすいという
問題があった。そこで、優れた止水性能を阻害せずに、
吸湿時の上記問題点を改善する。 【解決手段】 不織布などの支持基材上に、加水分解性
シリル基を有する樹脂と吸水性樹脂からなる吸水性被膜
が形成されてなる止水用材料において、特定の粒径(5
〜200μm)の吸水性樹脂を使用し、且つ、該吸水性
被膜が目付量5〜20g/m2の不織布等の布帛で被覆
されたものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は止水用材料に関す
る。さらに詳しくは、光ファイバーケーブル内や電線ケ
ーブル内への水の流入を防止するのに有用な止水用材料
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ファイバーケーブルや電線ケー
ブルは地下に埋設されるケースが増加しており、高い水
走り防止性能が要求されている。これらケーブル内の水
走りを防止する止水用材料として、特開平5−1562
34号公報では、支持基材上に加水分解性シリル基を有
する樹脂、吸水性樹脂及び必要により他の被膜形成性樹
脂からなる吸水性被膜が形成されてなる止水用材料を開
示している。この公報記載の止水用材料は、水と接触す
ると、「加水分解性シリル基の作用により、吸水性被
膜表面にひび割れが生じて水が被膜内部に浸入し、吸
水性樹脂が迅速に吸水膨潤し、吸水膨潤した樹脂がひ
び割れした被膜の外へ脱離して、例えば、光ファイバ
−ケーブルの場合で言えば、ケ−ブル外被と光ファイバ
−との間の間隙を塞ぐ等、吸水膨潤した樹脂の作用によ
り速やかに止水する」という、ユニークとも言える作用
機構による止水効果を有するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の止水用材料を、湿度の高い作業現場等で、保管
したり、光ファイバーケーブル、電線ケーブル等の作
成、埋設工事等に使用したりする際は、吸水性被膜の表
面が湿気により吸湿してべと付き、取り扱い難くなると
ともに、吸水性被膜が作業中に一部脱落したりすること
があるため、その改善を求められていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記各問
題点が改善された止水用材料を得るべく鋭意検討した結
果、シート又はテープ状のものは、透水性の布帛を被覆
することにより、上記〜の止水の作用機構が阻害さ
れることなく、べと付きが抑制されることを見いだし、
本発明に到達した。即ち本発明は、シート又はテープ状
の支持基材(1)上に、加水分解性シリル基を有する樹
脂(A)、吸水性樹脂(B)及び必要により他の被膜形
成性樹脂(C)からなる吸水性被膜(2)が形成されて
なる止水用材料において、吸水性樹脂(B)が粒径5〜
200μmの粒子状であり、該吸水性被膜(2)が、目
付量5〜20g/cm2の布帛(3)で被覆されている
ことを特徴とする止水用材料;並びに、この止水用材料
がケ−ブル外被と光ファイバ−との間に介在してなる光
ファイバ−ケーブルである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において、該支持基材
(1)としては、紙、織物、不織布、プラスチックなど
の素材を用いたシート又はテープ状のものが挙げられ
る。これらのうち、好ましいものは、ポリエステル系合
成繊維、ポリプロピレン系合成繊維、アクリル系合成繊
維などの合成繊維を原料とする不織布である。
【0006】本発明において、該シリル基を有する樹脂
(A)、吸水性樹脂(B)及び必要により使用する成分
である他の被膜形成性樹脂(C)としては、何れも特開
平5−156234号公報記載と同様のものを使用でき
る。該シリル基を有する樹脂(A)としては、例えば該
シリル基を有するビニル系樹脂(A−1)、該シリル基
を有するウレタン樹脂(A−2)及びこれらの結合した
ものが挙げられる。これらは併用してもよい。
【0007】加水分解性シリル基を有するビニル系樹脂
(A−1)としては例えばアルコキシシリル基を有する
ビニル系単量体(イ)とその他のビニル系単量体(ロ)
との共重合体が挙げられる。アルコキシシリル基を有す
るビニル系単量体(イ)としては、例えばアルコキシシ
リル基を有するビニルシラン;アルコキシシリル基を有
する(メタ)アクリロキシアルキルシランなど特開平5
−156234号公報記載のものが挙げられる。
【0008】その他のビニル系単量体(ロ)としては、
例えば(1)(メタ)アクリル酸アルキルエステル(ア
ルキル基の炭素数は1〜20);(2)芳香族ビニル系
単量体;(3)ハロゲン化ビニル系単量体;(4)アル
キルまたはシクロアルキルビニルエーテル;(5)ビニ
ルエステル;(6)ニトリル基含有ビニル系単量体;
(7)アミド基含有ビニル系単量体;(8)エポキシ基
含有ビニル系単量体;(9)ふっ素置換アルキル基を有
するビニル系単量体;(10)ポリジメチルシロキサン
基含有ビニル系単量体;(11)不飽和モノまたはポリ
カルボン酸類;(12)脂肪族または芳香族ビニルスル
ホン酸;(13)(メタ)アクリルスルホン酸;(1
4)ポリオキシエチレン基含有ビニル系単量体等特開平
5−156234号公報記載のものが挙げられる。
【0009】これらその他のビニル系単量体(ロ)とし
て例示したもののうち好ましいものは、アニオン性もし
くは非イオン性親水基含有ビニル系単量体[上記(1
1)〜(14)]、特にポリオキシエチレン基含有ビニ
ル系単量体(14)である。その他のビニル系単量体
(ロ)は二種以上併用してもよい。該シリル基を有する
ビニル系樹脂(A−1)を構成する(イ)と(ロ)の割
合は、(イ)は通常0.01〜60重量%、好ましくは
0.5〜30重量%、(ロ)は通常40〜99.99重
量%、好ましくは70〜99.5重量%である。(イ)
が0.01重量%未満であると樹脂組成物の塗工性が不
良となりまた被膜の吸水速度が小さくなり、60重量%
を越えると被膜の吸水速度が小さくなり実用化に耐えな
くなる。
【0010】加水分解性シリル基を有するウレタン樹脂
(A−2)としては、例えばポリイソシアネートとポリ
オール成分(特に好ましくは、ポリオキシエチレン鎖を
有する親水性ポリオールを含有するポリオール成分)を
反応して生成するNCO末端プレポリマーにγ−アミノ
プロピルトリメトキシシランを反応させたものや、同様
のものを反応して生成するOH末端プレポリマーにγ−
イソシアネートプロピルトリエトキシシランを反応させ
たもの等特開平5−156234号公報記載のものが挙
げられる。これらの加水分解性シリル基を有する樹脂
(A)の分子量は特に制限されないが、通常1,000
〜100,000、好ましくは3,000〜60,00
0である。(A)は大気中に暴露されると常温で網状組
織を形成し、硬化する。
【0011】吸水性樹脂(B)としては、特開平5−1
56234号公報記載の下記〜と同様のものが使用
でき、これらは2種以上併用してもよい。 デンプンもしくはセルロース(a)と、カルボキシル
基やスルホン酸基を有する水溶性単量体もしくは加水分
解により水溶性となる単量体から選ばれる1種以上の単
量体(b)と、架橋剤(c)とを必須成分として重合さ
せ、必要により加水分解を行うことにより得られる吸水
性樹脂。 (a)と(b)とを重合させ、加水分解したもの (a)の架橋物 (b)と(c)との共重合体を必要により加水分解し
たもの (b)のうち自己架橋性を有するものの重合物
【0012】これら(B)として例示した吸水性樹脂の
うち、好ましいものは、、並びにのうち、架橋ポリ
アクリルアミドの部分加水分解物、架橋されたアクリル
酸−アクリルアミド共重合体、架橋されたポリアクリル
酸(塩)、架橋されたアクリル酸−アクリル酸エステル共
重合体、架橋されたイソブチレン−無水マレイン酸共重
合体、および架橋されたカルボン酸変性ポリビニルアル
コールである。吸水性樹脂(B)は通常粒状であり、そ
の粒径は、吸水性能(細かい程吸水表面積が上るが、細
かすぎるとままこができる恐れがある)及び吸水膨潤し
て布帛(3)の隙間から押し出される必要性を考慮する
と、通常5〜200μm、好ましくは10〜100μm
である。(B)の純水に対する吸水性能は、通常50m
l/g以上、好ましくは100〜1,000ml/gで
ある。
【0013】該吸水性被膜中には、必要により他の被膜
形成性樹脂(C)や各種添加剤(界面活性剤、浸透剤、
シリル基の加水分解触媒など)を含有していてもよい。
他の被膜形成性樹脂(C)としては塗料、コーティング
材として一般に用いられている各種の樹脂が挙げられ
る。たとえば、ラッカー系、アクリルラッカー系、熱硬
化アクリル系、アルキッド系、メラミン系、エポキシ
系、ウレタン系、エステル系、シリコン系、フッソ系な
どの樹脂が挙げられる。これら他の被膜形成性樹脂
(C)を用いる場合、好ましいものはウレタン系樹脂お
よびアクリル系樹脂である。
【0014】本発明において、該吸水性被膜(2)中の
各成分の割合は重量基準で以下の通りである。 通常 好ましくは シリル基含有樹脂 (A) 0.1〜30 部 ( 0.5〜20 部 ) 吸水性樹脂 (B) 5 〜99.9部 (10 〜80 部 ) 他の被膜形成性樹脂 (C) 0 〜20 部 界面活性剤 0 〜 5 部 その他添加剤 0 〜40 部 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合計 100 部 (A)が0.1未満であると塗工時の被膜形成性が不十
分となり、30を越えると被膜の吸水性が低くなる。
【0015】本発明において、該布帛(3)は、吸水性
被膜が吸湿したときに被膜表面のべと付きを防止するも
のであり、止水性材料の止水機能を妨げないような適度
な空隙があり、かつ微生物分解による水素ガス発生がお
こらないものでなければならない。この様な該布帛
(3)としては、合成繊維不織布、合成繊維織物等が挙
げられ、合成繊維としては、ポリプロピレン、ナイロ
ン、ポリエステルなどが使用でき、特に強度や価格の面
からスパンボンド法やメルトブロー法で製造された合成
繊維長繊維製不織布が好ましい。該布帛(3)の目付量
は、通常5〜20g/m2、好ましくは10〜15g/
2である。前記のように止水の作用機構が阻害される
ことなく、べと付きが抑制されるためにはこの範囲とす
る必要がある。範囲外の5未満ではべと付き抑制効果が
乏しく、又強度が弱くて加工が難しい。20を超えると
吸水膨潤した樹脂が布帛中の空隙から通過し難く、止水
性能が低下する。
【0016】本発明の止水用材料の製法を例示すると、
加水分解性シリル基を有する樹脂(A)、吸水性樹脂
(B)、他の被膜形成性樹脂(C)、界面活性剤、その
他添加剤を含有する塗料を支持基材上に塗布し、その上
に布帛をウェットラミネートまたはドライラミネート
し、乾燥して硬化させることにより本発明の止水用材料
が得られる。塗料の製法としては、特開平5−1562
34号公報記載の製法と同様の製法が使える。例えば、
上記各成分に適当な溶剤を加えて通常の撹拌混合または
ボールミル等の混合装置を用いて分散、混合し、さらに
必要によりシリル基含有樹脂(A)の加水分解性シリル
基を互いに架橋させることにより得られる。この架橋の
方法としては特開平5−156234号公報記載と同様
の方法がある。基材(1)上に上記塗料を塗布する方法
としては、特開平5−156234号公報記載の方法と
同様の方法が使える。例えば、塗料を必要により適当な
溶剤で希釈して粘度を調整し、ブレードコーター、ロー
ルコーター、グラビアコーターなど任意の塗布手段によ
り、基材の少なくとも一方の面に約5〜200g/m2
(固形分)の割合で塗布する。次に、吸水性被膜(2)
の表面を布帛(3)で被覆することにより本発明の止水
用材料が得られる。ここで、被覆する方法としては特に
限定しないが、塗布後の塗料が湿潤した状態のままで布
帛(3)を貼り合わせから乾燥し、その後必要により加
圧ロールで圧縮する方法(ウェットラミネーション)。
塗布後の塗料を乾燥後、布帛(3)を接着剤等で貼り合
わせて加熱加圧ロールで圧縮させる方法(ドライラミネ
ーション)がある。塗布後の塗料の乾燥は常温または加
熱によりおこなわれる。加熱する場合、温度は通常40
〜180℃、好ましくは60〜150℃である。
【0017】本発明の止水用材料の一例を図面を用いて
更に説明する。図1は本発明の止水用材料の一例を示す
断面図である。支持基材1の片面に吸水性被膜2があ
り、その被膜の表面が布帛3で覆われている。
【0018】本発明の光ファイバーケーブルは、本発明
の止水用材料がケ−ブル外被と光ファイバ−との間に介
在してなるものであるが、以下その一例を示す図面を用
いて説明する。図2はスロットタイプの本発明の水走り
防止型光ファイバーケーブルの断面図である。このケー
ブルは、中心部にコアとしてのテンションメンバー7
と、その周りに設けられたスロットを有するスロット型
スペーサー8と、そのスロット内に敷設された光ファイ
バー5と、スロット型スペーサー8の回りに設けられた
本発明の止水用材料4と、外被6よりなる。この止水用
材料4はテープ状で、コーティング面を下側(内側)に
向けてスロット型スペーサー8の表面を覆うようにぐる
ぐる巻きつけられている。なお、大型の光ファイバーケ
ーブルの場合は、図2に例示したようなケーブルが更に
複数の本数束となり、その外側がテープ状の本発明の止
水用材料で更にぐるぐる巻きつけられ、且つケ−ブル外
被で包まれた二重構造とすればよい。またこの場合、複
数の本数の束のすき間にPP製ヤーンを基材とし、この
基材上に前記吸水性被膜が形成された本発明の止水用材
料を介在させてもよい。
【0019】
【作用】図1に例示するような構成の本発明の止水用材
料は、優れた止水効果を阻害することなく、作業時の問
題を改善したものである。即ち、水と接触すると、被膜
(2)の内部の吸水性樹脂(B)が速やかに膨潤し、布
帛(3)中の空隙から吸水膨潤した吸水性樹脂(B)が
こぼれ出て間隙を埋め、止水することができる。更に梅
雨時などの高湿度下で保管したり、光ファイバーケーブ
ル、電線ケーブル等の作成、埋設工事等に使用しても、
吸水性被膜(2)が湿気により吸湿しても表面のべと付
きがなく、さらっとしているので取り扱いやすく、吸湿
による吸水性被膜(2)の脱落を防止することができ
る。また、図2に例示するような構成の本発明の光ファ
イバーケーブルは、使用している本発明の止水用材料が
上記記載のように外被にひび割れが生じて水が進入した
際、本発明の止水用材料の表面の塗膜中の吸水性樹脂
(B)が速やかに吸水膨潤して塗膜の外へ脱落し、速や
かにスロット内の間隙を埋めて水走りを防止することが
できる。
【0020】
【実施例】以下製造例、実施例及び比較例により本発明
を更に説明するが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。以下%は重量%を表す。 製造例 1 イソプロパノール100gを300mlの四つ口コルベ
ンに仕込み攪拌しながら83℃に加熱した。メタクリル
酸2−ヒドロキシエチルのエチレンオキシド8モル付加
物80g,γ-メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン 1g,メタクリル酸メチル2−ヒドロキシエチル
19g,n−ラウリルメルカプタン 2g及びアゾビス
イソバレロニトリル(以下AIVNという)2gの混合
溶液を3時間かけて滴下した。2時間同温度で反応させ
た後、AIVN:0.2gを追加して更に2時間反応さ
せた。この様にしてイソプロパノール50%溶液の共重
合体Aを得た。
【0021】製造例 2 メタノールのエチレンオキシド9モル付加物のメタクリ
ル酸エステル73g,γ−メタクリロキシプロピルトリ
メトキシシラン5g,アクリル酸2−ヒドロキシエチル
22g,n−ラウリルメルカプタン1g,AIVN2g
を使用し、製造例1と同様にして重合し、メチルエチル
ケトン(以下MEKという)50%溶液の共重合体Bを
得た。
【0022】製造例 3 メタクリル酸2−ヒドロキシエチルのエチレンオキシド
12モル付加物50g,アクリル酸 10g,メタクリ
ル酸メチル 30g,γ−メタクリロキシプロピルトリ
メトキシシラン10g,n−ラウリルメルカプタン1
g,AIVN2gを使用し、製造例1と同様にして重合
し、酢酸n−ブチル50%溶液の共重合体Cを得た。
【0023】実施例1〜4 重合体A29.0g,ジブチル錫ジラウレート1.0
g,サンウェットIM−5000MPS(三洋化成工業
(株)製吸水性樹脂,アクリル酸Na部分架橋型吸水性
樹脂,平均粒径20〜50μm)60.0g,およびM
EK10.0gを配合し、70℃で3時間加熱混合して
各塗料を得た。これをバーコーターで支持基材であるポ
リエステル系不織布(目付け90g/m2)に塗布し、
その表面に表1に示す被覆用の不織布A〜D各々を貼り
合わせ105℃で3分間乾燥して固形分で100g/m
2の被膜を有する試験サンプル を得た。その物性試験結
果を表1に示す(測定法は表1に注記)。
【0024】比較例1 吸水性被膜表面被覆用の不織布を使用しない(吸水性被
膜表面を被覆しない)以外は、実施例1〜4と同様にし
て止水用材料のサンプルを得た。その物性試験結果を表
1に示す。
【0025】実施例5,6 重合体Aの替わりに重合体B(実施例5),重合体C
(実施例6)を用いる以外は、実施例1〜4と同様にし
て止水材用材料のサンプルを得た。なお、吸水性被膜表
面被覆用の不織布としてマリックス90123WSO
(ユニチカ(株)製ポリエステル長繊維不織布,スパン
ボンド法,目付12g/m2)を用いた。その物性試験
結果を表2に示す。
【0026】比較例2,3 吸水性被膜表面被覆用の不織布を使用しない(吸水性被
膜表面を被覆しない)以外は、実施例5と同様にして比
較例2の止水用材料のサンプルを得た。又、実施例6と
同様にして比較例3の止水用材料のサンプルを得た。各
々物性試験結果を表2に示す。
【0027】比較例4 吸水性被膜表面被覆用の不織布として、シンテックスP
K−105(三井石油化学(株)製ポリプロピレン長繊
維不織布,スパンボンド法,目付25g/m2)を使用
し、それ以外は実施例1〜4と同様にして止水用材料の
サンプルを得た。その物性試験結果を表2に示す。
【0028】
【表1】
【0029】注1) 不織布(A):ポリエステル長繊維不織布[スパンボン
ド法,目付12g/m2, ユニチカ
(株)製マリックス90123WSO] 不織布(B):ポリエステル長繊維不織布[スパンボン
ド法,目付15g/m2, ユニチカ
(株)製マリックス90153WSO] 不織布(C):ポリプロピレン長繊維不織布[スパンボ
ンド法,目付12g/m2,三井石油化学(株)製シン
テックスPK−102] 不織布(D):ポリプロピレン長繊維不織布[スパンボ
ンド法,目付12g/m2,三井石油化学(株)製シン
テックスPK−103] 注2)測定法 1)吸水速度(sec) 10cm×10cmの大きさに裁断した試験サンプルを
塗布面を上向きにして水平な台の上に置き、サンプルの
ほぼ中央部に上から1mlの人工海水〔アクアマリン;八
洲薬品(株)製〕をピペットで垂らし、人工海水の全量
が吸水されるまでの時間を測定した。 2)吸水量 ナイロン製の網袋(250メッシュ)の中に10cm×
10cmの大きさに裁断した試料片を入れ、これを袋ご
と人工海水中に浸した。1時間後に袋ごと空中に引き上
げ、静置して重力で15分間水切りしたのち、重量を測
定して吸水量を求めた。(網袋のみを用いて上記と同様
の操作を行い、この分の重量をブランクとして差し引い
た) 3)べと付き性 10cm×10cmの大きさに裁断した試料片を、30
℃,80%RHの恒温恒湿槽に24時間放置後、吸水性
被膜表面を指で軽く押さえてべと付き状態を調べた。 ○ : べと付き感がなかった。 × : べと付き感があった。
【0030】
【表2】
【0031】注1) 不織布(E):ポリプロピレン長繊維不織布[スパンボ
ンド法,目付25g/m2,三井石油化学(株)製シン
テックスPK−105] 注2)測定法は表1の注記と同様
【0032】
【発明の効果】
(1)本発明の止水用材料は、従来知られている加水分
解性シリル基を有する樹脂および吸水性樹脂を含んでな
る吸水性被膜を有する止水用材料の持つ本来の優れた止
水性能(吸水速度・吸水量は非常に大きい)を阻害せず
に、吸湿時の問題点を改善したものである。即ち、本発
明の止水用材料は、吸水性被膜の表面が布帛で被覆され
ているため、吸湿してもべと付きがなく、取り扱い易
い。更にべと付きにより加工作業時に塗膜が剥がれ落ち
るという問題もない。一方、水と接触すると、吸水性被
膜の内部の吸水性樹脂が速やかに膨潤し、布帛中の空隙
から吸水膨潤した吸水性樹脂がこぼれ出て、優れた止水
効果が発揮される。以上の効果を奏することから本発明
の止水用材料は、本発明の光ファイバーケーブル用の
他、電線ケーブル用等の止水用材料として有用である。 (2)本発明の止水材料を使用した光ファイバーケーブ
ルや電線ケーブルは、上記のようにべとつきに伴う問題
もなく作成され、埋設工事に使用され、且つ、水走り防
止性に優れた性能も阻害されていないため、有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の止水用材料の一実施例を示す断
面図である。
【図2】図2は本発明の光ファイバーケーブルの一実施
例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 支持基材 2 吸水性被膜 3 布帛 4 本発明の止水材料 5 光ファイバー 6 外被 7 スロット型スペーサー 8 テンションメンバー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート又はテープ状の支持基材(1)上
    に、加水分解性シリル基を有する樹脂(A)、吸水性樹
    脂(B)及び必要により他の被膜形成性樹脂(C)から
    なる吸水性被膜(2)が形成されてなる止水用材料にお
    いて、吸水性樹脂(B)が粒径5〜200μmの粒子状
    であり、該吸水性被膜(2)が、目付量5〜20g/m
    2の布帛(3)で被覆されていることを特徴とする止水
    用材料。
  2. 【請求項2】 該布帛(3)が、合成繊維の長繊維製不
    織布である請求項1記載の止水用材料。
  3. 【請求項3】 加水分解性シリル基を有する樹脂(A)
    が、アルコキシシリル基を有するビニル系単量体と、ア
    ニオン性及び/又は非イオン性親水基を有するビニル系
    単量体を共重合成分とし、樹脂の重量に基づいて、アル
    コキシシリル基を有するビニル系単量体を0.01〜6
    0%、アニオン性及び/又は非イオン性親水基を有する
    ビニル系単量体を40〜99.99%構成単位として含
    有するビニル系樹脂である請求項1または2記載の止水
    用材料。
  4. 【請求項4】 該吸水性被膜(2)中の(A):
    (B):(C)の重量比が、0.5〜20:10〜8
    0:0〜20である請求項1〜3のいずれか記載の止水
    用材料。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか記載の止水用材
    料がケ−ブル外被と光ファイバ−との間に介在してなる
    光ファイバ−ケーブル。
JP31354995A 1995-11-06 1995-11-06 止水用材料 Pending JPH09132768A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31354995A JPH09132768A (ja) 1995-11-06 1995-11-06 止水用材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31354995A JPH09132768A (ja) 1995-11-06 1995-11-06 止水用材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09132768A true JPH09132768A (ja) 1997-05-20

Family

ID=18042664

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31354995A Pending JPH09132768A (ja) 1995-11-06 1995-11-06 止水用材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09132768A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019073680A (ja) * 2017-10-11 2019-05-16 株式会社カネカ 硬化性組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019073680A (ja) * 2017-10-11 2019-05-16 株式会社カネカ 硬化性組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2192437C2 (ru) Пригодная для печатания набухающая паста и ее применение для изоляции кабелей и изготовления нетканых материалов
JP3086300B2 (ja) ケーブル用止水剤
CN109475434A (zh) 皮肤贴附材料以及皮肤贴附材料卷绕体
JPH09152535A (ja) 止水テープ、およびこれを用いた光ファイバケーブル
JPH09132768A (ja) 止水用材料
JP3879074B2 (ja) 止水用材料
JP2007212858A (ja) ケーブル用止水テープ
JP3012384B2 (ja) ケーブル用薄手止水テープ
JPS62249117A (ja) 光フアイバ−ケ−ブル
EP0530481A1 (en) Water-swellable resin coating composition and optical cable using the same
JP2628422B2 (ja) 止水用材料
JPH04257441A (ja) 吸水性シート
JP3055808B2 (ja) 光ファイバケーブル用止水テープ
JP3055812B2 (ja) ケーブル用止水テープ
JP2517379B2 (ja) 走水防止用シ―ト
JPH05214268A (ja) 吸水性シート及びそれに用いる吸水性塗料
JPH05271570A (ja) 吸水性シート及びそれに用いる吸水性塗料
JP2832355B2 (ja) ケーブル用止水テープ
JPH03234867A (ja) 水膨潤性不撚糸
JPH04257442A (ja) 吸水性シート
JPH046752B2 (ja)
JPH04257443A (ja) 吸水性シート
JPH11167049A (ja) 光ファイバーケーブル用止水テープ
JP4054254B2 (ja) ケーブル用止水テープ及びその製造方法
JP4049320B2 (ja) 光ファイバーケーブル用止水テープ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040506

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040727

A521 Written amendment

Effective date: 20040817

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060704

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061031