JPH09132768A - 止水用材料 - Google Patents
止水用材料Info
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- JPH09132768A JPH09132768A JP31354995A JP31354995A JPH09132768A JP H09132768 A JPH09132768 A JP H09132768A JP 31354995 A JP31354995 A JP 31354995A JP 31354995 A JP31354995 A JP 31354995A JP H09132768 A JPH09132768 A JP H09132768A
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Abstract
性樹脂を含んでなる従来の止水用材料は、止水性能に優
れているが、吸湿により表面がべと付き、取り扱い難
く、又吸湿した被膜が加工作業時に脱落しやすいという
問題があった。そこで、優れた止水性能を阻害せずに、
吸湿時の上記問題点を改善する。 【解決手段】 不織布などの支持基材上に、加水分解性
シリル基を有する樹脂と吸水性樹脂からなる吸水性被膜
が形成されてなる止水用材料において、特定の粒径(5
〜200μm)の吸水性樹脂を使用し、且つ、該吸水性
被膜が目付量5〜20g/m2の不織布等の布帛で被覆
されたものとする。
Description
る。さらに詳しくは、光ファイバーケーブル内や電線ケ
ーブル内への水の流入を防止するのに有用な止水用材料
に関する。
ブルは地下に埋設されるケースが増加しており、高い水
走り防止性能が要求されている。これらケーブル内の水
走りを防止する止水用材料として、特開平5−1562
34号公報では、支持基材上に加水分解性シリル基を有
する樹脂、吸水性樹脂及び必要により他の被膜形成性樹
脂からなる吸水性被膜が形成されてなる止水用材料を開
示している。この公報記載の止水用材料は、水と接触す
ると、「加水分解性シリル基の作用により、吸水性被
膜表面にひび割れが生じて水が被膜内部に浸入し、吸
水性樹脂が迅速に吸水膨潤し、吸水膨潤した樹脂がひ
び割れした被膜の外へ脱離して、例えば、光ファイバ
−ケーブルの場合で言えば、ケ−ブル外被と光ファイバ
−との間の間隙を塞ぐ等、吸水膨潤した樹脂の作用によ
り速やかに止水する」という、ユニークとも言える作用
機構による止水効果を有するものである。
報記載の止水用材料を、湿度の高い作業現場等で、保管
したり、光ファイバーケーブル、電線ケーブル等の作
成、埋設工事等に使用したりする際は、吸水性被膜の表
面が湿気により吸湿してべと付き、取り扱い難くなると
ともに、吸水性被膜が作業中に一部脱落したりすること
があるため、その改善を求められていた。
題点が改善された止水用材料を得るべく鋭意検討した結
果、シート又はテープ状のものは、透水性の布帛を被覆
することにより、上記〜の止水の作用機構が阻害さ
れることなく、べと付きが抑制されることを見いだし、
本発明に到達した。即ち本発明は、シート又はテープ状
の支持基材(1)上に、加水分解性シリル基を有する樹
脂(A)、吸水性樹脂(B)及び必要により他の被膜形
成性樹脂(C)からなる吸水性被膜(2)が形成されて
なる止水用材料において、吸水性樹脂(B)が粒径5〜
200μmの粒子状であり、該吸水性被膜(2)が、目
付量5〜20g/cm2の布帛(3)で被覆されている
ことを特徴とする止水用材料;並びに、この止水用材料
がケ−ブル外被と光ファイバ−との間に介在してなる光
ファイバ−ケーブルである。
(1)としては、紙、織物、不織布、プラスチックなど
の素材を用いたシート又はテープ状のものが挙げられ
る。これらのうち、好ましいものは、ポリエステル系合
成繊維、ポリプロピレン系合成繊維、アクリル系合成繊
維などの合成繊維を原料とする不織布である。
(A)、吸水性樹脂(B)及び必要により使用する成分
である他の被膜形成性樹脂(C)としては、何れも特開
平5−156234号公報記載と同様のものを使用でき
る。該シリル基を有する樹脂(A)としては、例えば該
シリル基を有するビニル系樹脂(A−1)、該シリル基
を有するウレタン樹脂(A−2)及びこれらの結合した
ものが挙げられる。これらは併用してもよい。
(A−1)としては例えばアルコキシシリル基を有する
ビニル系単量体(イ)とその他のビニル系単量体(ロ)
との共重合体が挙げられる。アルコキシシリル基を有す
るビニル系単量体(イ)としては、例えばアルコキシシ
リル基を有するビニルシラン;アルコキシシリル基を有
する(メタ)アクリロキシアルキルシランなど特開平5
−156234号公報記載のものが挙げられる。
例えば(1)(メタ)アクリル酸アルキルエステル(ア
ルキル基の炭素数は1〜20);(2)芳香族ビニル系
単量体;(3)ハロゲン化ビニル系単量体;(4)アル
キルまたはシクロアルキルビニルエーテル;(5)ビニ
ルエステル;(6)ニトリル基含有ビニル系単量体;
(7)アミド基含有ビニル系単量体;(8)エポキシ基
含有ビニル系単量体;(9)ふっ素置換アルキル基を有
するビニル系単量体;(10)ポリジメチルシロキサン
基含有ビニル系単量体;(11)不飽和モノまたはポリ
カルボン酸類;(12)脂肪族または芳香族ビニルスル
ホン酸;(13)(メタ)アクリルスルホン酸;(1
4)ポリオキシエチレン基含有ビニル系単量体等特開平
5−156234号公報記載のものが挙げられる。
て例示したもののうち好ましいものは、アニオン性もし
くは非イオン性親水基含有ビニル系単量体[上記(1
1)〜(14)]、特にポリオキシエチレン基含有ビニ
ル系単量体(14)である。その他のビニル系単量体
(ロ)は二種以上併用してもよい。該シリル基を有する
ビニル系樹脂(A−1)を構成する(イ)と(ロ)の割
合は、(イ)は通常0.01〜60重量%、好ましくは
0.5〜30重量%、(ロ)は通常40〜99.99重
量%、好ましくは70〜99.5重量%である。(イ)
が0.01重量%未満であると樹脂組成物の塗工性が不
良となりまた被膜の吸水速度が小さくなり、60重量%
を越えると被膜の吸水速度が小さくなり実用化に耐えな
くなる。
(A−2)としては、例えばポリイソシアネートとポリ
オール成分(特に好ましくは、ポリオキシエチレン鎖を
有する親水性ポリオールを含有するポリオール成分)を
反応して生成するNCO末端プレポリマーにγ−アミノ
プロピルトリメトキシシランを反応させたものや、同様
のものを反応して生成するOH末端プレポリマーにγ−
イソシアネートプロピルトリエトキシシランを反応させ
たもの等特開平5−156234号公報記載のものが挙
げられる。これらの加水分解性シリル基を有する樹脂
(A)の分子量は特に制限されないが、通常1,000
〜100,000、好ましくは3,000〜60,00
0である。(A)は大気中に暴露されると常温で網状組
織を形成し、硬化する。
56234号公報記載の下記〜と同様のものが使用
でき、これらは2種以上併用してもよい。 デンプンもしくはセルロース(a)と、カルボキシル
基やスルホン酸基を有する水溶性単量体もしくは加水分
解により水溶性となる単量体から選ばれる1種以上の単
量体(b)と、架橋剤(c)とを必須成分として重合さ
せ、必要により加水分解を行うことにより得られる吸水
性樹脂。 (a)と(b)とを重合させ、加水分解したもの (a)の架橋物 (b)と(c)との共重合体を必要により加水分解し
たもの (b)のうち自己架橋性を有するものの重合物
うち、好ましいものは、、並びにのうち、架橋ポリ
アクリルアミドの部分加水分解物、架橋されたアクリル
酸−アクリルアミド共重合体、架橋されたポリアクリル
酸(塩)、架橋されたアクリル酸−アクリル酸エステル共
重合体、架橋されたイソブチレン−無水マレイン酸共重
合体、および架橋されたカルボン酸変性ポリビニルアル
コールである。吸水性樹脂(B)は通常粒状であり、そ
の粒径は、吸水性能(細かい程吸水表面積が上るが、細
かすぎるとままこができる恐れがある)及び吸水膨潤し
て布帛(3)の隙間から押し出される必要性を考慮する
と、通常5〜200μm、好ましくは10〜100μm
である。(B)の純水に対する吸水性能は、通常50m
l/g以上、好ましくは100〜1,000ml/gで
ある。
形成性樹脂(C)や各種添加剤(界面活性剤、浸透剤、
シリル基の加水分解触媒など)を含有していてもよい。
他の被膜形成性樹脂(C)としては塗料、コーティング
材として一般に用いられている各種の樹脂が挙げられ
る。たとえば、ラッカー系、アクリルラッカー系、熱硬
化アクリル系、アルキッド系、メラミン系、エポキシ
系、ウレタン系、エステル系、シリコン系、フッソ系な
どの樹脂が挙げられる。これら他の被膜形成性樹脂
(C)を用いる場合、好ましいものはウレタン系樹脂お
よびアクリル系樹脂である。
各成分の割合は重量基準で以下の通りである。 通常 好ましくは シリル基含有樹脂 (A) 0.1〜30 部 ( 0.5〜20 部 ) 吸水性樹脂 (B) 5 〜99.9部 (10 〜80 部 ) 他の被膜形成性樹脂 (C) 0 〜20 部 界面活性剤 0 〜 5 部 その他添加剤 0 〜40 部 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合計 100 部 (A)が0.1未満であると塗工時の被膜形成性が不十
分となり、30を越えると被膜の吸水性が低くなる。
被膜が吸湿したときに被膜表面のべと付きを防止するも
のであり、止水性材料の止水機能を妨げないような適度
な空隙があり、かつ微生物分解による水素ガス発生がお
こらないものでなければならない。この様な該布帛
(3)としては、合成繊維不織布、合成繊維織物等が挙
げられ、合成繊維としては、ポリプロピレン、ナイロ
ン、ポリエステルなどが使用でき、特に強度や価格の面
からスパンボンド法やメルトブロー法で製造された合成
繊維長繊維製不織布が好ましい。該布帛(3)の目付量
は、通常5〜20g/m2、好ましくは10〜15g/
m2である。前記のように止水の作用機構が阻害される
ことなく、べと付きが抑制されるためにはこの範囲とす
る必要がある。範囲外の5未満ではべと付き抑制効果が
乏しく、又強度が弱くて加工が難しい。20を超えると
吸水膨潤した樹脂が布帛中の空隙から通過し難く、止水
性能が低下する。
加水分解性シリル基を有する樹脂(A)、吸水性樹脂
(B)、他の被膜形成性樹脂(C)、界面活性剤、その
他添加剤を含有する塗料を支持基材上に塗布し、その上
に布帛をウェットラミネートまたはドライラミネート
し、乾燥して硬化させることにより本発明の止水用材料
が得られる。塗料の製法としては、特開平5−1562
34号公報記載の製法と同様の製法が使える。例えば、
上記各成分に適当な溶剤を加えて通常の撹拌混合または
ボールミル等の混合装置を用いて分散、混合し、さらに
必要によりシリル基含有樹脂(A)の加水分解性シリル
基を互いに架橋させることにより得られる。この架橋の
方法としては特開平5−156234号公報記載と同様
の方法がある。基材(1)上に上記塗料を塗布する方法
としては、特開平5−156234号公報記載の方法と
同様の方法が使える。例えば、塗料を必要により適当な
溶剤で希釈して粘度を調整し、ブレードコーター、ロー
ルコーター、グラビアコーターなど任意の塗布手段によ
り、基材の少なくとも一方の面に約5〜200g/m2
(固形分)の割合で塗布する。次に、吸水性被膜(2)
の表面を布帛(3)で被覆することにより本発明の止水
用材料が得られる。ここで、被覆する方法としては特に
限定しないが、塗布後の塗料が湿潤した状態のままで布
帛(3)を貼り合わせから乾燥し、その後必要により加
圧ロールで圧縮する方法(ウェットラミネーション)。
塗布後の塗料を乾燥後、布帛(3)を接着剤等で貼り合
わせて加熱加圧ロールで圧縮させる方法(ドライラミネ
ーション)がある。塗布後の塗料の乾燥は常温または加
熱によりおこなわれる。加熱する場合、温度は通常40
〜180℃、好ましくは60〜150℃である。
更に説明する。図1は本発明の止水用材料の一例を示す
断面図である。支持基材1の片面に吸水性被膜2があ
り、その被膜の表面が布帛3で覆われている。
の止水用材料がケ−ブル外被と光ファイバ−との間に介
在してなるものであるが、以下その一例を示す図面を用
いて説明する。図2はスロットタイプの本発明の水走り
防止型光ファイバーケーブルの断面図である。このケー
ブルは、中心部にコアとしてのテンションメンバー7
と、その周りに設けられたスロットを有するスロット型
スペーサー8と、そのスロット内に敷設された光ファイ
バー5と、スロット型スペーサー8の回りに設けられた
本発明の止水用材料4と、外被6よりなる。この止水用
材料4はテープ状で、コーティング面を下側(内側)に
向けてスロット型スペーサー8の表面を覆うようにぐる
ぐる巻きつけられている。なお、大型の光ファイバーケ
ーブルの場合は、図2に例示したようなケーブルが更に
複数の本数束となり、その外側がテープ状の本発明の止
水用材料で更にぐるぐる巻きつけられ、且つケ−ブル外
被で包まれた二重構造とすればよい。またこの場合、複
数の本数の束のすき間にPP製ヤーンを基材とし、この
基材上に前記吸水性被膜が形成された本発明の止水用材
料を介在させてもよい。
料は、優れた止水効果を阻害することなく、作業時の問
題を改善したものである。即ち、水と接触すると、被膜
(2)の内部の吸水性樹脂(B)が速やかに膨潤し、布
帛(3)中の空隙から吸水膨潤した吸水性樹脂(B)が
こぼれ出て間隙を埋め、止水することができる。更に梅
雨時などの高湿度下で保管したり、光ファイバーケーブ
ル、電線ケーブル等の作成、埋設工事等に使用しても、
吸水性被膜(2)が湿気により吸湿しても表面のべと付
きがなく、さらっとしているので取り扱いやすく、吸湿
による吸水性被膜(2)の脱落を防止することができ
る。また、図2に例示するような構成の本発明の光ファ
イバーケーブルは、使用している本発明の止水用材料が
上記記載のように外被にひび割れが生じて水が進入した
際、本発明の止水用材料の表面の塗膜中の吸水性樹脂
(B)が速やかに吸水膨潤して塗膜の外へ脱落し、速や
かにスロット内の間隙を埋めて水走りを防止することが
できる。
を更に説明するが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。以下%は重量%を表す。 製造例 1 イソプロパノール100gを300mlの四つ口コルベ
ンに仕込み攪拌しながら83℃に加熱した。メタクリル
酸2−ヒドロキシエチルのエチレンオキシド8モル付加
物80g,γ-メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン 1g,メタクリル酸メチル2−ヒドロキシエチル
19g,n−ラウリルメルカプタン 2g及びアゾビス
イソバレロニトリル(以下AIVNという)2gの混合
溶液を3時間かけて滴下した。2時間同温度で反応させ
た後、AIVN:0.2gを追加して更に2時間反応さ
せた。この様にしてイソプロパノール50%溶液の共重
合体Aを得た。
ル酸エステル73g,γ−メタクリロキシプロピルトリ
メトキシシラン5g,アクリル酸2−ヒドロキシエチル
22g,n−ラウリルメルカプタン1g,AIVN2g
を使用し、製造例1と同様にして重合し、メチルエチル
ケトン(以下MEKという)50%溶液の共重合体Bを
得た。
12モル付加物50g,アクリル酸 10g,メタクリ
ル酸メチル 30g,γ−メタクリロキシプロピルトリ
メトキシシラン10g,n−ラウリルメルカプタン1
g,AIVN2gを使用し、製造例1と同様にして重合
し、酢酸n−ブチル50%溶液の共重合体Cを得た。
g,サンウェットIM−5000MPS(三洋化成工業
(株)製吸水性樹脂,アクリル酸Na部分架橋型吸水性
樹脂,平均粒径20〜50μm)60.0g,およびM
EK10.0gを配合し、70℃で3時間加熱混合して
各塗料を得た。これをバーコーターで支持基材であるポ
リエステル系不織布(目付け90g/m2)に塗布し、
その表面に表1に示す被覆用の不織布A〜D各々を貼り
合わせ105℃で3分間乾燥して固形分で100g/m
2の被膜を有する試験サンプル を得た。その物性試験結
果を表1に示す(測定法は表1に注記)。
膜表面を被覆しない)以外は、実施例1〜4と同様にし
て止水用材料のサンプルを得た。その物性試験結果を表
1に示す。
(実施例6)を用いる以外は、実施例1〜4と同様にし
て止水材用材料のサンプルを得た。なお、吸水性被膜表
面被覆用の不織布としてマリックス90123WSO
(ユニチカ(株)製ポリエステル長繊維不織布,スパン
ボンド法,目付12g/m2)を用いた。その物性試験
結果を表2に示す。
膜表面を被覆しない)以外は、実施例5と同様にして比
較例2の止水用材料のサンプルを得た。又、実施例6と
同様にして比較例3の止水用材料のサンプルを得た。各
々物性試験結果を表2に示す。
K−105(三井石油化学(株)製ポリプロピレン長繊
維不織布,スパンボンド法,目付25g/m2)を使用
し、それ以外は実施例1〜4と同様にして止水用材料の
サンプルを得た。その物性試験結果を表2に示す。
ド法,目付12g/m2, ユニチカ
(株)製マリックス90123WSO] 不織布(B):ポリエステル長繊維不織布[スパンボン
ド法,目付15g/m2, ユニチカ
(株)製マリックス90153WSO] 不織布(C):ポリプロピレン長繊維不織布[スパンボ
ンド法,目付12g/m2,三井石油化学(株)製シン
テックスPK−102] 不織布(D):ポリプロピレン長繊維不織布[スパンボ
ンド法,目付12g/m2,三井石油化学(株)製シン
テックスPK−103] 注2)測定法 1)吸水速度(sec) 10cm×10cmの大きさに裁断した試験サンプルを
塗布面を上向きにして水平な台の上に置き、サンプルの
ほぼ中央部に上から1mlの人工海水〔アクアマリン;八
洲薬品(株)製〕をピペットで垂らし、人工海水の全量
が吸水されるまでの時間を測定した。 2)吸水量 ナイロン製の網袋(250メッシュ)の中に10cm×
10cmの大きさに裁断した試料片を入れ、これを袋ご
と人工海水中に浸した。1時間後に袋ごと空中に引き上
げ、静置して重力で15分間水切りしたのち、重量を測
定して吸水量を求めた。(網袋のみを用いて上記と同様
の操作を行い、この分の重量をブランクとして差し引い
た) 3)べと付き性 10cm×10cmの大きさに裁断した試料片を、30
℃,80%RHの恒温恒湿槽に24時間放置後、吸水性
被膜表面を指で軽く押さえてべと付き状態を調べた。 ○ : べと付き感がなかった。 × : べと付き感があった。
ンド法,目付25g/m2,三井石油化学(株)製シン
テックスPK−105] 注2)測定法は表1の注記と同様
解性シリル基を有する樹脂および吸水性樹脂を含んでな
る吸水性被膜を有する止水用材料の持つ本来の優れた止
水性能(吸水速度・吸水量は非常に大きい)を阻害せず
に、吸湿時の問題点を改善したものである。即ち、本発
明の止水用材料は、吸水性被膜の表面が布帛で被覆され
ているため、吸湿してもべと付きがなく、取り扱い易
い。更にべと付きにより加工作業時に塗膜が剥がれ落ち
るという問題もない。一方、水と接触すると、吸水性被
膜の内部の吸水性樹脂が速やかに膨潤し、布帛中の空隙
から吸水膨潤した吸水性樹脂がこぼれ出て、優れた止水
効果が発揮される。以上の効果を奏することから本発明
の止水用材料は、本発明の光ファイバーケーブル用の
他、電線ケーブル用等の止水用材料として有用である。 (2)本発明の止水材料を使用した光ファイバーケーブ
ルや電線ケーブルは、上記のようにべとつきに伴う問題
もなく作成され、埋設工事に使用され、且つ、水走り防
止性に優れた性能も阻害されていないため、有用であ
る。
面図である。
例を示す断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 シート又はテープ状の支持基材(1)上
に、加水分解性シリル基を有する樹脂(A)、吸水性樹
脂(B)及び必要により他の被膜形成性樹脂(C)から
なる吸水性被膜(2)が形成されてなる止水用材料にお
いて、吸水性樹脂(B)が粒径5〜200μmの粒子状
であり、該吸水性被膜(2)が、目付量5〜20g/m
2の布帛(3)で被覆されていることを特徴とする止水
用材料。 - 【請求項2】 該布帛(3)が、合成繊維の長繊維製不
織布である請求項1記載の止水用材料。 - 【請求項3】 加水分解性シリル基を有する樹脂(A)
が、アルコキシシリル基を有するビニル系単量体と、ア
ニオン性及び/又は非イオン性親水基を有するビニル系
単量体を共重合成分とし、樹脂の重量に基づいて、アル
コキシシリル基を有するビニル系単量体を0.01〜6
0%、アニオン性及び/又は非イオン性親水基を有する
ビニル系単量体を40〜99.99%構成単位として含
有するビニル系樹脂である請求項1または2記載の止水
用材料。 - 【請求項4】 該吸水性被膜(2)中の(A):
(B):(C)の重量比が、0.5〜20:10〜8
0:0〜20である請求項1〜3のいずれか記載の止水
用材料。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか記載の止水用材
料がケ−ブル外被と光ファイバ−との間に介在してなる
光ファイバ−ケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31354995A JPH09132768A (ja) | 1995-11-06 | 1995-11-06 | 止水用材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31354995A JPH09132768A (ja) | 1995-11-06 | 1995-11-06 | 止水用材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09132768A true JPH09132768A (ja) | 1997-05-20 |
Family
ID=18042664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31354995A Pending JPH09132768A (ja) | 1995-11-06 | 1995-11-06 | 止水用材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09132768A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019073680A (ja) * | 2017-10-11 | 2019-05-16 | 株式会社カネカ | 硬化性組成物 |
-
1995
- 1995-11-06 JP JP31354995A patent/JPH09132768A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019073680A (ja) * | 2017-10-11 | 2019-05-16 | 株式会社カネカ | 硬化性組成物 |
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