JPH04257442A - 吸水性シート - Google Patents

吸水性シート

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JPH04257442A
JPH04257442A JP1976691A JP1976691A JPH04257442A JP H04257442 A JPH04257442 A JP H04257442A JP 1976691 A JP1976691 A JP 1976691A JP 1976691 A JP1976691 A JP 1976691A JP H04257442 A JPH04257442 A JP H04257442A
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JP
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water
absorbing
resin binder
insoluble
paint layer
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JP1976691A
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English (en)
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Koichi Hotta
幸一 堀田
Yasuo Kubo
久保 泰男
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Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水又は塩等の水溶液と
接触した場合に水又は水溶液を吸収して膨潤し水分の移
動を阻止する吸水性シートに係り、特に、その吸水能力
を高めた吸水性シートの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の吸水性シートとしては、図2に
示すように基材シートaとこの基材シートa上に設けら
れ樹脂バインダーと水不溶性吸水性樹脂粉末を含む吸水
性塗料層bとでその主要部を構成するものが知られてお
り、比較的高い吸水能力が要求される商品、例えば、生
理用品、おむつ、使い捨て雑巾、ペーパータオル、医療
用ガーゼ等に広く利用され、近年においてはより高い吸
水能力が要求される防水ケーブル(光ファイバーケーブ
ルや電力ケーブル等)への適用も一部において実用化さ
れている。
【0003】すなわち、上記吸水性シートが適用された
防水ケーブルの一例として光ファイバーケーブルを挙げ
説明すると、この光ファイバーケーブルは、図3に示す
ように鋼線又は繊維強化プラスチックにより形成された
中心抗張力体cと、この周囲にポリプロピレンヤーンの
介在緩衝層dと共に撚合された複数の光ファイバー芯線
e〜eと、これ等の外周に巻回されその内側に上記吸水
性塗料層が設けられた吸水テープfと、この吸水テープ
fの外周に設けられたラップ層g(Laminated
 Aluminium Polyethylene…ア
ルミニウムテープとポリエチレンとの積層体)と、この
外周に設けられたポリエチレン等のシース層hとでその
主要部が構成されているもので、例えば、上記シース層
hやラップ層gが破損した場合、その破損部位から侵入
する雨水や海水等は上記吸水テープfの吸水性塗料層に
より吸収されこの吸水性塗料層が膨潤してその破損部位
を閉塞することになるため、光ファイバーケーブルi内
部への浸水が防止できると共に光ファイバーケーブルi
の長さ方向への浸水(走水)の防止をも図れるものであ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記吸水性
塗料層の主要部を構成するデンプン−アクリル酸ソーダ
グラフト共重合体等の水不溶性吸水性樹脂はそのほとん
どが固着性の低い粉末であり基材シートへの直接適用が
困難なため、従来においては上述したように樹脂バイン
ダーを用いこの樹脂バインダーを介して上記水不溶性吸
水性樹脂粉末を基材シートへ接着させる方法が採られて
いる。
【0005】そして、この樹脂バインダーとしては上記
基材シートへの接着性や水不溶性吸水性樹脂との親和性
等を考慮して、例えば、塩素化エチレン−酢酸ビニル共
重合樹脂や塩素化ポリプロピレン樹脂(特公昭63−1
9545号公報参照)、あるいは、ポリアミド系樹脂、
線状熱可塑性ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体樹脂、環化ゴム、塩化ゴム、ウレタン樹脂等
が適用されている(特公昭63−40665号公報、特
公昭63−63376号公報参照)。
【0006】しかし、これ等の樹脂バインダーは疎水性
の樹脂でありこれ等疎水性樹脂と水不溶性吸水性樹脂粉
末とでその主要部が構成される吸水性塗料層も疎水性を
帯びるためその濡れ性が悪く、この吸水性塗料層と水又
は塩等の水溶液とが接触した場合に必ずしもその吸水性
能を充分に発揮できない問題点があった。
【0007】すなわち、水分に対する樹脂バインダーの
不親和性により上記吸水性塗料層の水不溶性吸水性樹脂
粉末と水分との接触が阻害され易く、吸水作用に利用さ
れる吸水性塗料層中の水不溶性吸水性樹脂粉末が水分と
接触し易い領域に存在するものに限られてしまうため、
水分との接触初期の吸水速度が遅いといった問題点があ
り、かつ、僅かな吸水量で飽和状態に達するため初期の
吸水でその後の吸水能力が極端に低下してしまう問題点
があった。
【0008】従って、高い吸水能力を要求される光ファ
イバーケーブル等にこの吸水性シートが適用された場合
、上述したように初期の吸水速度が遅くしかも僅かな吸
水量でその吸水性能が低下してしまうため走水等が起り
易く、亀裂等が生じていない部位の光ファイバーケーブ
ルまでもが破損されて使用できなくなったり、この光フ
ァイバーケーブルに接続された機器等をも劣化させてし
まう問題点があり、かつ、侵入した海水等に上記光ファ
イバーケーブル内の光ファイバー芯線が長時間浸される
と強度の低下を引起こし、最悪の場合、この光ファイバ
ー芯線にかかっている張力により光ファイバー芯線が破
断されてしまう問題点があった。
【0009】本発明は以上のような問題点に着目してな
されたもので、その課題とするところは、高い吸水能力
が要求される防水ケーブル等に適用されても充分に耐え
られる吸水性シートを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る発明は、樹脂バインダーと水不溶性吸水性樹脂粉末を
含む吸水性塗料層を基材シート上に設けて成る吸水性シ
ートを前提とし、上記樹脂バインダーの主成分が、アク
リル酸エステル又はメタクリル酸エステルとα、β不飽
和カルボン酸とを共重合しそのカルボキシル基の少なく
とも一部を中和処理して求められた共重合体により構成
されていることを特徴とするものであり、一方、請求項
2に係る発明は、樹脂バインダーと水不溶性吸水性樹脂
粉末を含む吸水性塗料層を基材シート上に設けて成る吸
水性シートを前提とし、上記樹脂バインダーの主成分が
、アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルとα、
β不飽和カルボン酸及びスチレン系モノマーとを共重合
しそのカルボキシル基の少なくとも一部を中和処理して
求められた共重合体により構成されていることを特徴と
するものである。
【0011】このような技術的手段において上記共重合
体の構成成分としてのアクリル酸エステルとしては、ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプ
ロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル
、アクリル酸n−アミル、アクリル酸イソアミル、アク
リル酸n−ヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、
アクリル酸n−オクチル、及び、アクリル酸n−ラウリ
ル等が適用でき、また、メタクリル酸エステルとしては
、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリ
ル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリ
ル酸イソブチル、メタクリル酸n−アミル、メタクリル
酸イソアミル、メタクリル酸n−ヘキシル、メタクリル
酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸n−オクチル、及
び、メタクリル酸n−ラウリル等の適用が可能である。
【0012】また、上記α、β不飽和カルボン酸として
はアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸
、マレイン酸、及びフマール酸等が適用できる。そして
、これ等モノマーと上記アクリル酸エステル又はメタク
リル酸エステルとの共重合体にはα、β不飽和カルボン
酸成分としての親水性のカルボキシル基を有しているた
め、この共重合体を主成分とする樹脂バインダーと水不
溶性吸水性樹脂粉末を含む吸水性塗料層が濡れ性を帯び
ることになる。
【0013】一方、このカルボキシル基の少なくとも一
部を中和させる塩基性材料としては、トリメチルアミン
、トリエチルアミン等のアルキルアミンやアルカリ金属
化合物等が適用できる。そして、この中和処理により共
重合体側鎖基の一部が水溶性になりこの共重合体の親水
性が増すため、上記吸水性塗料層の濡れ性を更に向上で
きる効果を有している。尚、中和処理の程度については
この処理前の合成された共重合体の親水性の程度等を考
慮して適宜設定される。
【0014】更に、上記スチレン系モノマーとしては、
スチレン、2−メチルスチレン等のビニルトルエン、ク
ロルスチレン等の適用が可能であり、これ等スチレン系
モリマーが配合されることにより樹脂バインダーの凝集
性を向上できる利点がある。
【0015】尚、上記アクリル酸エステル又はメタクリ
ル酸エステルやα、β不飽和カルボン酸等の種類を選定
するに当たっては、合成される共重合体が親水性を有し
かつ粘度等物性的にもその取扱いが容易なものであるよ
う各構成成分の分子量やガラス転移温度等を考慮し適切
な組合わせを設定することが望ましい。
【0016】次に、上記共重合体を主成分とする樹脂バ
インダーと共に吸水性塗料層を構成する水不溶性吸水性
樹脂粉末としては、デンプン−アクリル酸ソーダグラフ
ト重合体、デンプン−アクリロニトリルグラフト重合体
の加水分解物、一部架橋されたデンプン−ポリアクリル
酸共重合体、一部架橋されたデンプン−ポリメタクリル
酸共重合体、一部架橋されたデンプン−ポリメタクリル
酸メチルの加水分解物及び、上記物質の塩等のデンプン
−グラフト重合系のもの、あるいはポリアクリル酸塩の
部分架橋物、ポリイソブチレン−無水マレイン酸共重合
体、メタクリル酸メチル−酢酸ビニル共重合体の加水分
解物に代表される架橋合成樹脂系のもの等が挙げられる
が、基本的には水溶性高分子を部分架橋して不溶化した
もので、このものが水又は塩等の水溶液と接した場合に
速やかに水又は水溶液を吸収して膨潤し、水分を保持す
る性質を有しているものであれば特に限定されるもので
はない。
【0017】また、適用される水不溶性吸水性樹脂粉末
の粒径は以下に示す理由から通常100メッシュ以下、
好ましくは35メッシュ以下で5μm以上の範囲がよい
。すなわち、その粒径が35メッシュより粗いと吸水性
塗料としたときの安定性や流動性、塗布作業性に問題が
生じ、更に塗布面の平滑性、均一性にも欠け、塗布した
後では基材シートからの脱落が目立ってくる弊害がある
。一方、5μm未満の微粉末では1g当たりの吸水能力
が低下すると共に凝集し易いためその取扱いが困難にな
る弊害を有する。また、基材シートに塗布したとき、こ
の水不溶性吸水性樹脂粉末が樹脂バインダーの皮膜中に
埋没してしまい吸水性能の低下が著しくなる。尚、上記
水不溶性吸水性樹脂粉末は、形状的には球形に近い方が
吸水性能と作業性に優れているが、この形状に限定され
るものではない。
【0018】次に、上記樹脂バインダーと水不溶性吸水
性樹脂粉末との配合割合については樹脂バインダー10
0重量部に対して水不溶性吸水性樹脂粉末140重量部
以上1000重量部以下になるように設定する。すなわ
ち、水不溶性吸水性樹脂粉末の配合割合が140重量部
未満では、吸水性塗料層を基材シートに塗布して吸水性
シートとしたときその配合割合が少なすぎて吸水能力が
充分でないため、水と接触しても吸水、膨潤を開始する
までに時間がかかってしまい吸水作用を効果的に発現さ
せることが困難となる。一方、水不溶性吸水性樹脂粉末
の配合割合が1000重量部を越えると、水不溶性吸水
性樹脂粉末を粗粒にしても表面積が大きくなり過ぎる結
果樹脂バインダーの添加量が不足し、基材シート上へ確
実に保持させることが困難となる。従って、樹脂バイン
ダー100重量部に対して水不溶性吸水性樹脂粉末が1
40重量部以上で1000重量部以下になるように設定
することが望ましい。
【0019】また、上記樹脂バインダーと水不溶性吸水
性樹脂粉末とを適宜配合して吸水性塗料を求める場合の
溶媒としては、メタノール、エタノール等のアルコール
類、酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸エステル類、アセ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等
のケトン類、n−ヘキサン、トルエン等の炭化水素系溶
剤等が適用できる。尚、上記吸水性塗料は樹脂バインダ
ーを溶解した大量の溶媒中に大量の水不溶性吸水性樹脂
粉末が分散されたディスパージョン状塗料として適用さ
れるが、塗料の安定性、粘度、流動性、塗布作業性等を
改善するために非水系の分散剤、粘度調整剤、着色剤等
の添加剤を総固型分当り2重量%以下加えることが望ま
しい。更に、吸水性シートの用途に応じて、防腐剤、殺
菌剤、香料、脱臭剤等も添加してもよい。
【0020】また、上記樹脂バインダーと水不溶性吸水
性樹脂粉末とを配合する際の混合手段としては、ディス
パーで攪拌してもよいが、アトライター、ボールミル等
のよりエネルギーの高い混合法を採用することが望まし
い。
【0021】更に、これ等吸水性塗料を基材シートに塗
布する手段としては溶剤系塗料に用いられる通常の塗布
工法がそのまま適用できるが、上記吸水性塗料が乾燥性
の高い溶剤を大量に含むディスパージョン状塗料の場合
にはグラビア方式、ロールコート方式、フローコート方
式、ディッピング方式等が好ましい。尚、吸水性塗料の
粘度やノズル形状等を適宜調整することによりスプレー
方式の適用も可能である。
【0022】次に、上記吸水性塗料層が形成される基材
シートとしてはポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化
ビニル、金属等が適用可能であり、これ等はシート状又
は不織布の形態で使用される。
【0023】また、請求項1〜2の発明に係る吸水性シ
ートの適用範囲については、従来と同様、高い吸水能力
が要求される生理用品、おむつ、使い捨て雑巾、ペーパ
ータオル、医療用ガーゼ等の商品に加え、光ファイバー
ケーブル等の防水ケーブルへの適用も可能である。
【0024】尚、光ファイバーケーブル等の吸水テープ
として適用する場合、上記吸水シートを帯状に裁断しこ
の吸水テープを介在緩衝層と共に撚合された複数の光フ
ァイバー芯線の外周面に対しスパイラル状に巻き付けて
使用するものである。
【0025】
【作用】請求項1に係る発明によれば、吸水性塗料層に
おける樹脂バインダーの主成分がアクリル酸エステル又
はメタクリル酸エステルとα、β不飽和カルボン酸とを
共重合しそのカルボキシル基の少なくとも一部を中和処
理して求められた共重合体により構成されており、この
共重合体には上記α、β不飽和カルボン酸成分としての
親水性のカルボキシル基を備えておりしかもその少なく
とも一部が中和処理されて水溶性を有しているため樹脂
バインダーと水不溶性吸水性樹脂粉末を含む吸水性塗料
層が強い濡れ性を帯びることになる。
【0026】従って、従来に較べて初期の吸水並びにそ
の後の吸水作用に利用される水不溶性吸水性樹脂粉末の
比率が飛躍的に向上するため、初期吸水速度の向上が図
れると共に吸水性塗料層全体の吸水量の増大を図ること
が可能となる。
【0027】一方、請求項2に係る発明によれば、吸水
性塗料層における樹脂バインダーの主成分がアクリル酸
エステル又はメタクリル酸エステルとα、β不飽和カル
ボン酸及びスチレン系モノマーとを共重合しそのカルボ
キシル基の少なくとも一部を中和処理して求められた共
重合体により構成されており、この共重合体には上記α
、β不飽和カルボン酸成分としての親水性のカルボキシ
ル基を備えておりしかもその少なくとも一部が中和処理
されて水溶性を有しているため樹脂バインダーと水不溶
性吸水性樹脂粉末を含む吸水性塗料層が強い濡れ性を帯
び、かつ、スチレン系モノマー成分の存在により吸水性
塗料層の凝集性をも向上することになる。
【0028】従って、従来に較べて初期の吸水並びにそ
の後の吸水作用に利用される水不溶性吸水性樹脂粉末の
比率が飛躍的に向上するため初期吸水速度の向上と吸水
性塗料層全体の吸水量の増大が図れると共に、吸水性塗
料層の凝集性も向上するため基材シートと吸水性塗料層
との密着性が改良される。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。
【0030】[実施例1]下記の表1に示すようにアク
リル酸n−ブチル(BA)83重量%とメタクリル酸メ
チル(MMA)5重量%とアクリル酸(AA)9重量%
の配合割合でこれ等を共重合し、かつ、この共重合体の
カルボキシル基をトリメチルアミン3重量%で中和処理
した樹脂バインダーを酢酸エチルとメタノールの混合溶
媒に溶解させて樹脂バインダー濃度50%の酢酸エチル
・メタノール溶液を求めた。
【0031】次に、この50%の酢酸エチル・メタノー
ル溶液200重量部に対してポリアクリル酸ナトリウム
の架橋体(水不溶性吸水性樹脂微粉末)を250重量部
の割合で加え、これ等を攪拌混合して吸水性塗料を求め
た。
【0032】そして、この吸水性塗料を厚さ80μmの
ポリエチレンテレフタレートフィルム上にベタグラビア
版を用いて塗布し、これを乾燥させて厚さ200μmの
吸水性塗料層を形成すると共に、これを帯状に裁断して
図1に示すような基材テープ1と吸水性塗料層2とで構
成される吸水テープを求めた。
【0033】[実施例2]下記の表1に示すようにアク
リル酸n−ブチル(BA)87重量%とアクリル酸(A
A)9重量%の配合割合でこれ等を共重合し、この共重
合体のカルボキシル基をトリメチルアミン3重量%で中
和処理した樹脂バインダーが適用されている点を除き実
施例1と略同一である。
【0034】[実施例3]下記の表1に示すようにアク
リル酸n−ブチル(BA)87重量%とメタクリル酸メ
チル(MMA)10重量%とアクリル酸(AA)2重量
%の配合割合でこれ等を共重合し、この共重合体のカル
ボキシル基をトリメチルアミン1重量%で中和処理した
樹脂バインダーが適用されている点を除き実施例1と略
同一である。
【0035】[実施例4]下記の表1に示すようにアク
リル酸n−ブチル(BA)79重量%とスチレン(St
)18重量%とアクリル酸(AA)2重量%の配合割合
でこれ等を共重合し、この共重合体のカルボキシル基を
トリメチルアミン1重量%で中和処理した樹脂バインダ
ーが適用されている点を除き実施例1と略同一である。
【0036】[実施例5]下記の表1に示すようにメタ
クリル酸n−ラウリル(LMA)87重量%とアクリル
酸(AA)9重量%の配合割合でこれ等を共重合し、こ
の共重合体のカルボキシル基をトリメチルアミン3重量
%で中和処理した樹脂バインダーが適用されている点を
除き実施例1と略同一である。
【0037】『比較例』次に、実施例1〜5に係る吸水
テープの特性を確認するため以下の比較例(従来の疎水
性樹脂バインダーが適用されているもの)を行った。
【0038】(比較例1)下記の表1に示すように塩素
化エチレン−酢酸ビニル共重合体(塩素化EVA)の2
0%トルエン溶液350重量部と塩素化ポリプロピレン
(塩素化PP)の20%トルエン溶液150重量部とで
構成された樹脂バインダーが適用されている点を除き実
施例1と略同一である。
【0039】(比較例2)下記表1に示すように100
重量部のポリエステル樹脂(バイロン#200)で構成
された樹脂バインダーが適用されている点を除き実施例
1と略同一である。
【0040】『確認試験』次に、これ等吸水テープの特
性をチェックするため以下の項目について確認試験を行
い下記の表2に示すような結果を求めた。
【0041】(1)吸水量 100×100m/m に切取られた各吸水テープを5
μm以下の目ずまりのポリエステル不織布製の袋に入れ
て海水中に浸漬し、2分経過した後にその一部を取出し
て吸取り紙に挟み、この状態で1分間水切りを行った後
にその吸水量を測定し2分後の吸水量データとした。尚
、吸水量は水切り後の吸水テープの重量と海水に浸漬し
ていない吸水テープ自身の重量との差として求めた。
【0042】更に、30分間浸漬した別の吸水テープを
取出して吸取り紙に挟み、以下、同様の工程を経て30
分後の吸水量データとした。
【0043】(2)塗工性 各組成の吸水性塗料をポリエチレンテレフタレートフィ
ルム上に塗布する際の作業性と塗工むらをチェックし、
粘着性に欠けて作業性が悪かったり塗工むらがある場合
を×、このようなことが無い場合を〇、その中間を△で
評価した。
【0044】(3)密着性 各吸水テープの吸水性塗料層を爪により引っ掻いてその
剥がれ状態を視覚により確認した。そして、剥がれ易い
場合が×、剥がれ難い場合が〇、その中間を△で評価し
た。
【0045】(4)ブロッキング性 複数枚重ね合わされた吸水テープを各々用意し、これに
40℃−20%RHの条件下において500g/cm2
 の圧力をかけ上側と下側の吸水テープが接着されるか
否かをチェックし、接着が無い場合を〇、ある場合を×
、その中間を△で評価した。
【0046】(5)柔軟性 吸水テープの吸水性塗料層が柔軟性を有しているか否か
を各吸水テープを光ファイバーケーブルに巻き付けるこ
とによりチェックし、柔軟性がある場合を〇、堅くて巻
き付けることが困難な場合を×、その中間を△で評価し
た。
【0047】『評価』そして、下記に示す表2の結果か
ら明らかなように実施例1〜5に係る吸水テープにおい
ては、その2分後の吸水量が比較例に係る吸水テープに
較べて飛躍的に増大しその初期の吸水速度が大きくなっ
ていることが確認できる。
【0048】しかも、30分後の吸水量も増大しており
初期の吸水でその吸水量が飽和状態に達していないこと
も確認できた。
【0049】従って、これ等実施例に係る吸水テープを
高い吸水能力が要求される防水ケーブル等に適用しても
、初期の浸水段階で充分量の水分を吸水すると共にその
吸水性塗料層の吸水能力も飽和状態に達しないため、そ
の後の浸水に拘らず充分に走水等を防止できることが確
認できた。
【0050】また、各実施例に係る吸水テープは従来の
疎水性樹脂バインダーに変えて親水性の樹脂バインダー
を適用しているが、その吸水性塗料の塗工性、基材テー
プに対する吸水性塗料層の密着性、ブロッキング性、吸
水性塗料層の柔軟性等全ての点においてその特性条件を
満たしていることも確認された。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、初期の吸
水並びにその後の吸水作用に利用される水不溶性吸水性
樹脂粉末の比率が飛躍的に向上するため初期吸水速度の
向上が図れると共に吸水性塗料層全体の吸水量の増大を
図ることが可能となる。
【0054】従って、初期の吸水で多量の水分を吸収し
しかもその吸水量が飽和状態に達してしまうことがない
ため、高い吸水能力が要求される防水ケーブル等に適用
されても充分に耐えられる効果を有している。
【0055】一方、請求項2に係る発明によれば、初期
の吸水並びにその後の吸水作用に利用される水不溶性吸
水性樹脂粉末の比率が飛躍的に向上するため初期吸水速
度の向上と吸水性塗料層全体の吸水量の増大が図れると
共に、吸水性塗料層の凝集性も向上するため基材シート
と吸水性塗料層との密着性が改良される。
【0056】従って、初期の吸水で多量の水分を吸収し
かつその吸水量が飽和状態に達してしまうことがなくし
かも基材シートと吸水性塗料層との剥離も起り難くなる
ため、高い吸水能力が要求される防水ケーブル等に適用
されてもより充分に耐えられる効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る吸水テープの斜視図。
【図2】従来の吸水性シートの斜視図。
【図3】従来の吸水テープが適用されている光ファイバ
ーケーブルの断面図。
【符号の説明】
1    基材テープ 2    吸水性塗料層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  樹脂バインダーと水不溶性吸水性樹脂
    粉末を含む吸水性塗料層を基材シート上に設けて成る吸
    水性シートにおいて、上記樹脂バインダーの主成分が、
    アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルとα、β
    不飽和カルボン酸とを共重合しそのカルボキシル基の少
    なくとも一部を中和処理して求められた共重合体により
    構成されていることを特徴とする吸水性シート。
  2. 【請求項2】  樹脂バインダーと水不溶性吸水性樹脂
    粉末を含む吸水性塗料層を基材シート上に設けて成る吸
    水性シートにおいて、上記樹脂バインダーの主成分が、
    アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルとα、β
    不飽和カルボン酸及びスチレン系モノマーとを共重合し
    そのカルボキシル基の少なくとも一部を中和処理して求
    められた共重合体により構成されていることを特徴とす
    る吸水性シート。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007512390A (ja) * 2003-10-14 2007-05-17 ストックハウゼン・インコーポレイテッド 高吸水性ポリマー水性ペースト及びコーティング

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