JPH10158596A - 粘着テープ - Google Patents

粘着テープ

Info

Publication number
JPH10158596A
JPH10158596A JP32437696A JP32437696A JPH10158596A JP H10158596 A JPH10158596 A JP H10158596A JP 32437696 A JP32437696 A JP 32437696A JP 32437696 A JP32437696 A JP 32437696A JP H10158596 A JPH10158596 A JP H10158596A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
sensitive adhesive
adhesive tape
tape
copolymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32437696A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Nagatsu
秀樹 長津
Yutaka Tozaki
裕 戸崎
Akira Morioka
章 森岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP32437696A priority Critical patent/JPH10158596A/ja
Publication of JPH10158596A publication Critical patent/JPH10158596A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自背面粘着性を有し、かつ巻き戻し力の小さ
い粘着テープを提供する。 【解決手段】 基材と、該基材の一面上に形成された粘
着剤層と、該基材の他面上に形成された剥離処理層とを
含む粘着テープであって、以下の(1)および(2)の
条件を満足することを特徴とする粘着テープである。 (1)80℃での、当該粘着剤層と当該剥離処理層との
粘着力が150g/18mm以上であること。 (2)23℃での巻き戻し力(30m/分)が100〜
700g/18mmの範囲であること。 この粘着テープは、好ましくは、基材は多孔性であり、
剥離処理層は、カルボキシル基を有するエチレン性不飽
和化合物とカルボキシル基を有しないエチレン性不飽和
化合物との共重合体と、長鎖アルキルエチレン尿素とを
含有する組成物からなり、粘着剤層はアクリル系粘着剤
を含有する組成物からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着テープに関
し、より詳しくは特に自動車等の塗装の際等に使用され
るマスキング用の粘着テープに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、粘着テープを被着体に貼り付
け、塗装作業終了と共に剥がす用途、所謂マスキング用
の粘着テープとしては、一般に多孔性基材に一方の面に
感圧性粘着剤からなる粘着剤層を形成したものが知られ
ている。特に、近年は耐熱性、耐候性を重視する傾向に
あり、従って、粘着剤も耐熱性、耐候性に優れたアクリ
ル酸エステル共重合体が主流になっている。
【0003】しかし、上記のような粘着テープは、用途
上の重要特性である粘着テープを重ね貼りした時の粘着
性、即ち、粘着テープ背面(つまり粘着層非形成面側)
と粘着テープの粘着剤層との粘着性(以下、自背面粘着
性ともいう)を発現するために、粘着テープ背面と粘着
剤層との粘着性を付与できるようなテープ設計、例えば
粘着テープ背面に剥離処理剤を塗布せずにテープ設計を
行っているケースが殆どである。
【0004】通常、粘着テープは、ロール状に巻回され
て保管されており、この状態では粘着剤層がテープ背面
に重ね合わされることにより、粘着剤層がテープ背面に
より一時的に被覆保護される。使用に際しては粘着テー
プは巻き戻される。この際巻き戻しが円滑に行われるこ
とが必要である。
【0005】上記の粘着テープにおいては、テープの自
背面粘着性は確保できるものの、テープ背面と粘着剤層
とが接着しているため、テープの巻き戻し力が極端に大
きくなり、テープを巻き戻す際にテープが切れる、カー
ルする、捩れる等の問題や、テープを巻き戻す力が大き
いため作業性が悪いという問題が生じる。特にテープ幅
が広いほどそれらの問題は顕著に現れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の欠点
を解決しようとするものであり、その目的は、自背面粘
着性を有し、かつ巻き戻し力の小さい粘着テープを提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材と、該
基材の一面上に形成された粘着剤層と、該基材の他面上
に形成された剥離処理層とを含む粘着テープであって、
以下の(1)および(2)の条件を満足することを特徴
とする粘着テープに関する。 (1)80℃での、当該粘着剤層と当該剥離処理層との
粘着力が150g/18mm以上であること。 (2)23℃での巻き戻し力(30m/分)が100〜
700g/18mmの範囲であること。
【0008】好適な実施態様は以下のとおりである。 剥離処理層が、カルボキシル基を有するエチレン性不
飽和化合物とカルボキシル基を有しないエチレン性不飽
和化合物との共重合体と、長鎖アルキルエチレン尿素と
を含有する組成物からなる上記に記載の粘着テープ。 該共重合体100重量部に対し、長鎖アルキルエチレ
ン尿素が0.2〜30重量部の範囲で含有される上記
に記載の粘着テープ。 粘着剤層が、アクリル系粘着剤を含有する組成物から
なる上記〜のいずれかに記載の粘着テープ。 基材が多孔性基材である〜のいずれかに記載の粘
着テープ。 マスキング用のテープである〜のいずれかに記載
の粘着テープ。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
本発明の粘着テープは、基材と、該基材の一面上に形成
された粘着剤層と、該基材の他面上に形成された剥離処
理層とを含むものである。
【0010】本発明において使用される基材としては、
クラフト紙、クレープ紙、和紙等の繊維状物質からなる
紙、スフモス、ポリエステル等からなる布、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等からなるプラスチックフィルム等
が挙げられるが、手で簡単に切れる(作業性)、また塗
料を吹きつけた際の塗料とテープ背面との密着性の点か
ら基材は多孔性であることが好ましく、多孔性基材とな
り得る材料としては、上記の繊維状物質からなる紙材、
特に、叩解された木材パルプ、あるいはこれに一種以上
の合成短繊維を混抄してなる多孔性薄葉紙材が好まし
く、このような紙材からなる和紙が強度、伸び等に優れ
る点で好ましい。上記の合成短繊維の材質としては、例
えば、ポリビニルアルコール(例えばビニロン)、ポリ
アミド(例えばナイロン)、ポリエステル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル等が挙げら
れる。
【0011】特に強度や伸度の向上、適度な剛性を付与
できる点から、紙材に混抄される合成短繊維がビニロン
であり、その混抄率が5%以上、好ましくは5〜70
%、より好ましくは15〜50%である多孔性薄葉紙材
が好適に使用され、このような多孔性薄葉紙材からなる
和紙が本発明の基材として最も好ましい。
【0012】多孔性薄葉紙材の坪量は特に限定されてい
ないが、通常15〜80g/m2 、好ましくは25〜5
0g/m2 である。
【0013】また、例えば特開平2−151427号公
報に記載のように、和紙等の基材にゴムおよび/または
合成樹脂を含浸させることにより、剥離時に裂けや破断
を防止することができる。このようなゴム、合成樹脂と
しては、例えば、ブチルゴム、天然ゴム、スチレン・ブ
タジエンゴム、アクリル酸エステル共重合体等が挙げら
れる。
【0014】この基材の一方の面に粘着剤層が形成され
ている。粘着剤層に使用される粘着剤は、アクリル系、
ゴム系、SIS系等が挙げられるが、得られる粘着テー
プの自背面粘着力および巻き戻し力を本発明の範囲内と
することができる点で、アクリル系であることが好まし
い。アクリル系粘着剤としては、特に限定されないが、
溶剤系、エマルジョン系のものが挙げられ、例えば(メ
タ)アクリル酸エステル共重合体(例えばアクリル酸ブ
チルとアクリル酸との共重合体、アクリル酸2−エチル
ヘキシルとメタクリル酸n−ブチルとアクリル酸2−ヒ
ドロキシエチルとの共重合体)等が例示される。この粘
着剤層には必要により、粘着付与剤、老化防止剤、架橋
剤、界面活性剤等の添加剤を含有させてもよい。
【0015】基材の他面上、即ち粘着剤層非形成面上に
は剥離処理層が形成される。この剥離処理層は、カルボ
キシル基を有するエチレン性不飽和化合物(a)とカル
ボキシル基を有しないエチレン性不飽和化合物(b)と
の共重合体(A)と、長鎖アルキルエチレン尿素(B)
を含有する組成物からなることが、得られる粘着テープ
の自背面粘着力および巻き戻し力を本発明の範囲内とす
ることができる点で好ましい。
【0016】共重合体(A)において、原料のコモノマ
ーの1つである、カルボキシル基を有するエチレン性不
飽和化合物(a)としては、例えば、無水マレイン酸、
マレイン酸、アクリル酸、メタアクリル酸、イタコン酸
およびクロトン酸等が挙げられ、これらは単独であるい
は2種以上を組み合わせて使用される。中でも、無水マ
レイン酸、アクリル酸、メタアクリル酸が好ましい。
【0017】共重合体(A)において、もう1つの原料
のコモノマーである、カルボキシル基を有しないエチレ
ン性不飽和化合物(b)としては、例えば、酢酸ビニ
ル、アルキル部分の炭素原子数2〜10のアルキル(メ
タ)アクリレート、エチレンおよび炭素原子数2〜10
の脂肪族カルボン酸ビニル等が挙げられ、これらは単独
であるいは2種以上を組み合わせて使用される。中で
も、酢酸ビニル、アルキル部分の炭素原子数2〜10の
アルキルアクリレート、および炭素原子数2〜10の脂
肪族カルボン酸ビニルが好ましい。
【0018】アルキル部分の炭素原子数2〜10のアル
キル(メタ)アクリレートの具体例としては、アクリル
酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、ア
クリル酸2−エチルヘキシル、メタアクリル酸エチル、
メタアクリル酸プロピル、メタアクリル酸ブチル、メタ
アクリル酸2−エチルヘキシル等が挙げられるが、中で
も、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル
酸2−エチルヘキシルが好ましい。
【0019】炭素原子数2〜10の脂肪族カルボン酸ビ
ニルの具体例としては、プロピオン酸ビニル、カプロン
酸ビニル、ヴァーサチック酸ビニル等が挙げられ、中で
も、プロピオン酸ビニル、ヴァーサチック酸ビニルが好
ましい。
【0020】上記カルボキシル基を有するエチレン性不
飽和化合物(a)は、共重合体(A)を構成する全モノ
マー中、好ましくは1〜10重量%、より好ましくは1
〜5重量%であり、一方、上記カルボキシル基を有しな
いエチレン性不飽和化合物(b)は、共重合体(A)を
構成する全モノマー中、好ましくは99〜90重量%、
より好ましくは99〜95重量%である(但し、両者の
合計は100重量%となる)。カルボキシル基を有する
エチレン性不飽和化合物(a)の使用量が1重量%未満
の場合、得られる粘着テープの剥離性が劣り、逆に10
重量%を超える場合、得られる粘着テープの耐水性が劣
るので好ましくなく、また格別の利点もない。
【0021】上記共重合体(A)の好適な態様は、カル
ボキシル基を有しないエチレン性不飽和化合物(b)と
して酢酸ビニル並びに随意アルキル部分の炭素原子数2
〜10のアルキルアクリレートを用い、これらとカルボ
キシル基を有するエチレン性不飽和化合物(a)を共重
合させたものである。中でも、カルボキシル基を有しな
いエチレン性不飽和化合物(b)においては、酢酸ビニ
ル並びにアルキル部分の炭素原子数2〜10のアルキル
アクリレートの共重合割合が、酢酸ビニル100〜30
重量%、好ましくは95〜70重量%であり、アルキル
部分の炭素原子数2〜10のアルキルアクリレートが0
〜70重量%、好ましくは5〜30重量%である(但
し、両者の合計は100重量%となる)ものが特に好ま
しい。酢酸ビニルの共重合割合が30重量%未満の場
合、得られる粘着テープの剥離性が劣るので好ましくな
い。
【0022】共重合体(A)に配合される長鎖アルキル
エチレン尿素(B)は、下記式で表される化合物であ
る。
【0023】
【化1】
【0024】(式中、Rは炭素原子数10〜30のアル
キル基を示す)上記式において、Rのアルキル基は、直
鎖状でも分枝状であってもよく、好ましくは14〜26
であり、このようなアルキル基の具体例としては、例え
ば、テトラデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基
等が挙げられる。
【0025】上記式で表される長鎖アルキルエチレン尿
素(B)の具体例としては、テトラデシルエチレン尿
素、ヘプタデシルエチレン尿素、オクタデシルエチレン
尿素等が挙げられるが、中でも、特にオクタデシルエチ
レン尿素が好ましい。
【0026】長鎖アルキルエチレン尿素(B)は、共重
合体(A)100重量部に対し、好ましくは0.2〜3
0重量部、より好ましくは1〜15重量部配合される。
この配合量が0.2重量部未満の場合、得られる粘着テ
ープの巻き戻し力を低減できず、逆に30重量部を超え
る場合、得られる粘着テープの80℃での自背面粘着力
が小さくなって、重ね貼りした際にテープが剥がれた
り、ずれ落ちたりするという不具合が生じることがあ
る。
【0027】本発明の粘着テープは、例えば、共重合体
(A)含有の水性エマルジョンと、長鎖アルキルエチレ
ン尿素(B)含有の水性エマルジョン、必要に応じて水
溶性重合体等を含有する剥離処理層用塗布液を調製し、
この塗布液を基材上に塗布、乾燥して剥離処理層を形成
する。次いで、基材の剥離処理層非形成面に粘着剤、必
要に応じて各種添加剤を含有する塗布液を塗布、乾燥し
て粘着剤層を形成することにより製造される。
【0028】本発明の粘着テープは、80℃における当
該粘着剤層と当該剥離処理層との粘着力、即ち、自背面
粘着力が150g/18mm以上、好ましくは300g
/18mm以上である。80℃における自背面粘着力が
150g/18mm未満である場合、前記した重ね貼り
特性が悪く、テープが剥がれたり、ずれ落ちたりすると
いう不具合が生じる。本発明においては、粘着テープの
80℃における自背面粘着力を上記範囲とする方法とし
ては、上記剥離処理層を構成する組成を、上記した共重
合体(A)と長鎖アルキルエチレン尿素(B)を含有す
る組成とし、共重合体(A)に対する長鎖アルキルエチ
レン尿素(B)の含有割合を上記範囲とする方法、上記
粘着剤層に使用される粘着剤をアクリル系とする方法等
が採用される。
【0029】また、本発明の粘着テープは、23℃にお
ける巻き戻し力(30m/分)が100〜700g/1
8mm、好ましくは200〜400g/18mmであ
る。巻き戻し力が100g/18mm未満の場合、巻き
戻し力が小さすぎて所定長さ以上に巻き戻してしまった
り、何かの拍子でテープの自重でテープが巻き戻ってし
まう現象が生じてしまう可能性がある。逆に巻き戻し力
が700g/18mmを超える場合、巻き戻し力が大き
すぎて作業性が悪く、また巻き戻し時にテープが切れる
といった不具合が生じる場合がある。本発明において
は、粘着テープの23℃における巻き戻し力を上記範囲
とする方法としては、上記剥離処理層を構成する組成
を、上記した共重合体(A)と長鎖アルキルエチレン尿
素(B)を含有する組成とし、共重合体(A)に対する
長鎖アルキルエチレン尿素(B)の含有割合を上記範囲
とする方法、上記粘着剤層に使用される粘着剤をアクリ
ル系とする方法等が採用される。
【0030】従って、このような粘着テープは、自動車
の塗装時のマスキング等に使用されるマスキング用テー
プ、養生用テープ、保護フィルムテープとして有用なも
のとなる。
【0031】
【実施例】以下、本発明を挙げて説明するが、本発明は
これらに限定されるものではない。 <共重合体(A)の調製>攪拌機付1.5リットル丸底
フラスコに水500g、ポリオキシエチレンステアリル
エーテル3gを入れ、40℃で加熱溶解させた。フラス
コ内を窒素置換した後、80℃に昇温した。80℃に維
持しながら酢酸ビニル344g、アクリル酸30g、ア
クリル酸2−エチルヘキシル80gの混合物、4%過硫
酸アンモニウム水溶液50gを、それぞれ5時間かけて
連続的に添加して乳化重合を行った。得られた乳化重合
体は固形分44.3%の乳白色エマルジョンでアンモニ
ア水を用い、pH5に調整した。この水分散性の共重合
体(A)の粘度は5100cp、平均粒子径は0.3μ
mであった。
【0032】実施例1〜6 上記で調製した共重合体(A)100重量部に対し、オ
クタデシルエチレン尿素(保土ヶ谷化学社製、オクテッ
クスEM(約25%水性エマルジョン)、または日本触
媒(株)製、ケミタイトOZ−11(25%エマルジョ
ン))を表1に示す重量部およびアニモニア水を表1に
示す重量部を添加し、さらに固形分が表1に示す%とな
るように水を加え、剥離処理層用塗布液を調製した。坪
量30g/m2 の和紙の片面上に、この塗布液を乾燥後
の厚さが10g/m2 となるように塗布し、150℃で
3分間乾燥し、剥離処理層を形成した。和紙の剥離処理
層形成面と反対面に、アクリル系エマルジョン粘着剤
(アクリル酸エステル共重合体)を乾燥後の厚さが30
μmとなるように塗布し、150℃で3分間乾燥し、粘
着剤層を形成し、粘着テープを得た。
【0033】比較例1 表1に示す組成で、実施例1と同様の方法により剥離処
理層を形成した後、その上にシリコン系の離型剤を塗布
乾燥し、次いで、実施例1と同様の方法により粘着剤層
を形成し、粘着テープを得た。
【0034】比較例2 表1に示す組成で、実施例1と同様の方法により剥離処
理層、次いで粘着剤層を形成し、粘着テープを得た。
【0035】実施例1〜6および比較例1〜2で得られ
た粘着テープについて以下の評価を行った。その結果を
表1に示す。
【0036】<粘着テープの評価方法> 1.巻き戻し力 JIS−Z−0237に準拠して測定した。 2.80℃における自背面粘着力 23℃にて、粘着テープの剥離処理層上にもう1つの粘
着テープの粘着剤層を合わせて、2kgローラーで1往
復させて圧着して15分間放置し、その後80℃にてさ
らに15分間放置した。次いで、80℃の雰囲気中で、
剥離角度180°、剥離速度300mm/minで剥離
した時の剥離力を測定し、これを自背面粘着力とした。
【0037】3.耐熱性 粘着テープをメラミン塗装板に貼り付け、その上からラ
ッカー塗料を吹きつけて100℃の熱風オーブンに1時
間入れて乾燥した。取り出した後直ちに粘着テープを剥
離し、メラミン塗装板上の糊残りの状態を目視にて以下
の段階に判定した。 ○:糊残りがない。 △:糊残りが部分的にある。 ×:全面に糊残りがある。
【0038】4.塗料のハジキ 耐熱性を評価した際に、同時にメラミン塗装板上の塗料
のハジキの状態を目視にて以下の段階に判定した。 ○:塗料のハジキがない。 △:塗料のハジキが部分的にある。 ×:全面に塗料のハジキがある。
【0039】5.重ね貼り部の剥がれ 粘着テープの剥離処理層上にもう1つの粘着テープの粘
着剤層を重ね貼りし、80℃熱風オーブン中に1時間入
れた。取り出した後重ね貼り部の剥がれ、浮きを目視に
て以下の段階に判定した。 ○:剥がれ、浮きがない。 △:剥がれ、浮きが部分的にある。 ×:全面に剥がれ、浮きがある。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、適度な巻き戻し力を有し、かつ特に高温での自
背面粘着力に優れた粘着テープを提供することができる
ので、作業中、粘着テープが剥離することがなく、確実
に迅速に作業することができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と、該基材の一面上に形成された粘
    着剤層と、該基材の他面上に形成された剥離処理層とを
    含む粘着テープであって、以下の(1)および(2)の
    条件を満足することを特徴とする粘着テープ。 (1)80℃での、当該粘着剤層と当該剥離処理層との
    粘着力が150g/18mm以上であること。 (2)23℃での巻き戻し力(30m/分)が100〜
    700g/18mmの範囲であること。
  2. 【請求項2】 剥離処理層が、カルボキシル基を有する
    エチレン性不飽和化合物とカルボキシル基を有しないエ
    チレン性不飽和化合物との共重合体と、長鎖アルキルエ
    チレン尿素とを含有する組成物からなることを特徴とす
    る請求項1に記載の粘着テープ。
  3. 【請求項3】 該共重合体100重量部に対し、長鎖ア
    ルキルエチレン尿素が0.2〜30重量部の範囲で含有
    されることを特徴とする請求項2に記載の粘着テープ。
  4. 【請求項4】 粘着剤層が、アクリル系粘着剤を含有す
    る組成物からなることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の粘着テープ。
  5. 【請求項5】 基材が多孔性基材であることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかに記載の粘着テープ。
  6. 【請求項6】 マスキング用のテープであることを特徴
    とする請求項1〜5のいずれかに記載の粘着テープ。
JP32437696A 1996-12-04 1996-12-04 粘着テープ Pending JPH10158596A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32437696A JPH10158596A (ja) 1996-12-04 1996-12-04 粘着テープ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32437696A JPH10158596A (ja) 1996-12-04 1996-12-04 粘着テープ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10158596A true JPH10158596A (ja) 1998-06-16

Family

ID=18165112

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32437696A Pending JPH10158596A (ja) 1996-12-04 1996-12-04 粘着テープ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10158596A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003051213A (ja) * 2001-08-07 2003-02-21 Nitto Denko Corp 接着性多孔質膜、それより得られる高分子ゲル電解質とそれらの応用
WO2009142272A1 (ja) 2008-05-21 2009-11-26 日東電工株式会社 ポリエステル系マスキングシート
WO2011049115A1 (ja) 2009-10-20 2011-04-28 日東電工株式会社 マスキング用粘着テープ
WO2014061581A1 (ja) * 2012-10-15 2014-04-24 ユニチカ株式会社 帯電防止フィルム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003051213A (ja) * 2001-08-07 2003-02-21 Nitto Denko Corp 接着性多孔質膜、それより得られる高分子ゲル電解質とそれらの応用
WO2009142272A1 (ja) 2008-05-21 2009-11-26 日東電工株式会社 ポリエステル系マスキングシート
WO2011049115A1 (ja) 2009-10-20 2011-04-28 日東電工株式会社 マスキング用粘着テープ
WO2014061581A1 (ja) * 2012-10-15 2014-04-24 ユニチカ株式会社 帯電防止フィルム
JPWO2014061581A1 (ja) * 2012-10-15 2016-09-05 ユニチカ株式会社 帯電防止フィルム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6787208B2 (en) Dissolvable adhesive article
JP2007126606A (ja) 表面保護フィルム用粘着剤組成物およびそれを用いた表面保護フィルム
JPH10158596A (ja) 粘着テープ
JP2000239633A (ja) アクリル系感圧接着剤組成物およびそれを用いてなる粘着テープ、シートおよびそのマスカー
EP0109177A1 (en) Removable pressure-sensitive adhesive tape
JP2001011396A (ja) シートの施工方法
JP2000218204A (ja) 塗装用マスキングテ―プまたはシ―ト
JPH11286664A (ja) 手切れ性粘着テープ
JP4087922B2 (ja) 粘着テープ
JP4161649B2 (ja) 感熱性粘着剤組成物および感熱性粘着シート又はラベル
JPH10316944A (ja) 粘着テープまたはシート
JP2001200218A (ja) 水はく離性両面テープ
JPH09143436A (ja) マスキング用紙粘着テープ
JP2000265138A (ja) 感圧性接着剤組成物とその接着シ―ト類
JP4693210B2 (ja) 再剥離性粘着剤組成物及びそれを用いた保護フィルム
JPH10292162A (ja) マスキング用紙粘着テープ
JPH04161477A (ja) 感圧接着剤組成物
JP3486431B2 (ja) 粘着テープ基材用樹脂加工紙
JP2002146274A (ja) プライマ及び粘着テープ
JPS60233180A (ja) 粘着テ−プ又はシ−ト、及びそれに用いる剥離剤
JP7187026B2 (ja) 感圧転写粘着テープ
JP3848448B2 (ja) 粘着組成物およびそれを用いた表面保護フィルムまたはシート
JPH0747716B2 (ja) 粘着テープ又はシート及びそれに用いる剥離剤
JP2004307620A (ja) 粘着テープ及びそれを用いたマスカー
JP2000129224A (ja) 装飾用粘着シート

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20041224

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050201

A02 Decision of refusal

Effective date: 20051004

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02