JPH09132762A - グリーンシート加工保護用の再剥離型粘着テープ - Google Patents

グリーンシート加工保護用の再剥離型粘着テープ

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JPH09132762A
JPH09132762A JP7311685A JP31168595A JPH09132762A JP H09132762 A JPH09132762 A JP H09132762A JP 7311685 A JP7311685 A JP 7311685A JP 31168595 A JP31168595 A JP 31168595A JP H09132762 A JPH09132762 A JP H09132762A
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JP
Japan
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film
green sheet
tape
processing
thickness
Prior art date
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Pending
Application number
JP7311685A
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English (en)
Inventor
Masao Mochizuki
正夫 望月
Hiroki Kokubo
浩樹 小久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teraoka Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Teraoka Seisakusho Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切断・打ち抜き加工性、寸法安定性にすぐれ
たグリーンシート加工保護用の再剥離型粘着テープ 【解決手段】 二軸延伸ポリフェニレンサルファイドフ
ィルム基材面に再剥離性粘着剤層を設けたことを特徴と
するグリーンシート加工保護用の再剥離型粘着テープ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICパッケージや
回路基板に使用されているセラミックス基板の製造過程
で製造されるセラミックスの未焼成シートであり、焼成
に先立って様々な成形加工が施されるグリーンシート
を、各加工処理に耐えるように保護するために使用され
る再剥離型粘着テープに関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器に対する小型化、高機能化、高
信頼性化、低コスト化などの厳しい要求に応えて、半導
体チップは高集積密度化、高速化の方向に目覚ましく発
達してきており、これに伴って基板用セラミックスに対
する特性改善の要求も厳しさを増してきている。
【0003】基板用セラミックスの成形に用いられる代
表的な方法の一つにグリーンシート法と呼ばれるテープ
成形法があり、この成形法では、バインダーに熱可塑性
樹脂を使用し、有機溶媒を用いてセラミック原料粉末と
混合して得た泥漿をドクターブレードで薄い柔軟性のあ
るシートに成形し、その後に保護用の再剥離型粘着フィ
ルム上に仮着した状態でパンチング、カッテイングなど
の成形加工処理及び導電ペーストの充填などの加工処理
を施して乾燥し、パターン印刷などの処理を施ことが行
われる。
【0004】上記グリーンシート法で使用されている保
護用の再剥離型粘着テープは、パンチングやカッテイン
グ工程で柔軟性のあるグリーンシートの保護テープとし
ての働きをし、成形加工工程に引き続く導電ペーストの
充填時にはマスキングテープの機能を果たし、さらに乾
燥工程や熟成工程においては成形されたグリーンシート
の収縮を防止して寸法を安定させる働きをしており、従
来は、ポリエステルタイプのフィルム、ポリプロピレン
フィルム等の他に、トリアセチルセルロースフィルム、
ジアセチルセルロースフィルムなどが使用されている。
【0005】しかし、従来のグリーンシート法で保護用
の再剥離型粘着テープとして使用されているポリエステ
ルタイプのフィルムを使用した粘着テープの場合、耐熱
性や寸法安定性には優れるものの、打ち抜き加工性に難
点があってバリが生じることが多いし、バリを防止する
ためにフィルムの厚さを薄くすると、グリーンシートに
貼着する際に伸びが生じて皺が入る原因となるため厚さ
を薄くすることに制限がある。また、ポリプロピレンフ
ィルムの場合は、熱による寸法変化が大きいし、トリア
セチルセルロースフィルムやジアセチルセルロースフィ
ルムの場合は、打ち抜き加工性には優れるが、湿度に弱
く、寸法不安定であることから、その使用対象に制限が
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、グリ
ーンシート用の再剥離型粘着テープに要求される特性と
しては、寸法安定性、打ち抜き加工性、及び作業性の良
さがいずれも重要特性として挙げられるが、従来、これ
らの緒特性を全て兼ね備えたフィルムを基材フィルムと
した再剥離型粘着テープは知られていない。それ故、本
発明は、グリーンシート加工保護用として要求される特
性、すなわち、寸法安定性、打ち抜き加工性、作業性の
全てに優れている基材フィルムを使用したグリーンシー
ト加工保護用の再剥離型粘着テープを提供することを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明者らは、種々の既存の樹脂フィルムについて検
討した結果、二軸延伸ポリフェニレンサルファイドフィ
ルムがグリーンシート加工保護用の再剥離型粘着テープ
の基材フィルムに要求される上記特性を兼ね備えている
ことを見いだし、本発明に到達した。
【0008】本発明は、基材フィルムとして二軸延伸ポ
リフェニレンサルファイドフィルムを使用することを特
徴とするものであり、より詳細には、二軸延伸ポリフェ
ニレンサルファイドフィルムからなる基材フィルムの片
面に再剥離性粘着剤層を設けたことを特徴とするグリー
ンシート加工保護用の再剥離型粘着テープに関するもの
である。
【0009】また、本発明は、上記二軸延伸ポリフェニ
レンサルファイドフィルムが、厚さ6〜100ミクロン
であるフィルムであることを特徴とするグリーンシート
加工保護用の再剥離型粘着テープに関するものである。
さらに、本発明は、再剥離性粘着剤がアクリル系粘着剤
であることを特徴とする前記グリーンシート加工保護用
の再剥離型粘着テープに関するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】基材フィルムとしての二軸延伸ポ
リフェニレンサルファイドフィルムとしては市販されて
いる種類のものが使用できる。基材フィルムの厚さは、
通常グリーンシート用の粘着フィルムとして使用されて
いるフィルムの厚さと同等又はそれより薄くすることが
できる。一般的には、グリーンシートの打ち抜き・切断
加工条件に合わせて6ミクロン〜100ミクロンの範囲
から選択される。
【0011】粘着テープ用の粘着剤としては、成形加工
時の機械的、熱的衝撃によって剥離しない十分な接着強
度を有しており、かつ再剥離性がよく、糊のこりのない
ものであれば特に制限はない。通常、高凝集性再剥離用
粘着剤として市販されているアクリル系、ゴム系、シリ
コーン系などの粘着剤で、粘着力(対ステンレス)が5
〜200g/25mm 幅の範囲にあるものが好ましい。粘着
剤層の厚さは、1〜20ミクロンの範囲から選択され
る。
【0012】
【実施例】下記表に記載の特性をそれぞれ有する市販の
ポリフェニレンサルファイドフィルム(PPSフィル
ム:東レ(株)製、「トレリナ」、厚さ12ミクロ
ン)、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフ
ィルム、東レ(株)製、「ルミラー」、厚さ9ミクロ
ン)、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPPフィル
ム、東レ(株)製、「トレファン」、厚さ30ミクロ
ン)及びトリアセチルセルロースフィルム(TACフィ
ルム、富士フィルム(株)製、「フジタック」、厚さ2
5ミクロン)を基材フィルムとして、片面にアクリル系
粘着剤(アクリル酸重量1%とアクリル酸ブチル99重
量%の共重合物100部に、イソシアネート硬化剤(日
本ポリウレタン(株)製、「コロネート L」)1部を
添加したもの)を2ミクロンの厚さに塗布して再剥離性
粘着テープを製造した。
【0013】
【表1】 ─────────────────────────────────── 引張強度 破断強度 吸湿膨張係数 熱膨張係数 融点 吸水率 (kg/mm2) (%) (%RH-1) (cm/cm℃) ℃ % ─────────────────────────────────── PPS 30 60 1.5×10-6 3 ×10-5 285 0.05 PET 25 130 12.0×10-6 1.5×10-5 263 0.4 OPP 19 170 ー 11 ×10-5 160 <0.01 TAC 11 40 70.0×10-6 5.4×10-5 290 3.3 〜3.8 ───────────────────────────────────
【0014】上記表に記載した特性を有する基材フィル
ムを使用して製造された再剥離用粘着テープのそれぞれ
をグリーンシートに貼着し、直径0.1mmの穴あけ加
工、切断加工を行い、室温にて1日放置後、穴あけ部に
導電性ペーストを充填し、80℃で1時間乾燥したの
ち、テープを剥がしてグリーンシートの状態を観察し
た。結果を表2に示す。
【0015】
【表2】 ────────────────────────────────── 貼り 穴あけ 切断 導電ペースト 加熱寸法 テープ剥がし 適性 適性 適性 充填にじみ 安定性 適性 ────────────────────────────────── PPS ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ PET × ○ ○ ◎ × ○ OPP ○ △ △ △ × ○ TAC ◎ ◎ ◎ ○ × ○ ────────────────────────────────── ◎:優良 ○:使用可 △:使用にやや問題あり ×:使用不可
【0016】上記表2の結果は、各基材フィルムの有す
る上記表1記載の特性に由来して、本発明のPPSフィ
ルムを使用している粘着テープは、打ち抜き加工性、切
断加工性において特に優れているとされているTACフ
ィルムと同等であると評価され、打ち抜き後の導電ペー
スト充填に際しても、ペーストが側面からしみ込む現象
が生起することはなかった。
【0017】また、熱及び湿度による影響についても、
満足できる安定性を示した。加えて、本発明の粘着テー
プは、その基材フィルムの厚さをより薄くしても打ち抜
き加工性などの特性が損なわれることがないため、粘着
フィルムの厚さを低減してグリーンシートへの馴染みを
さらに向上せしめることができ、フィルム貼着時におけ
る皺の発生を防ぐことができた。
【0018】これに対して、PETフィルムを基材とし
た場合、試験に使用した9ミクロンの厚さのフィルムで
は打ち抜き加工や切断加工には支障はないが、グリーン
シートに貼りつける際に伸びが生じ、加熱時に貼りひず
み収縮による皺の発生が見られた。
【0019】また、OPPフィルムを使用した粘着フィ
ルムの場合には、打ち抜き(穴あけ)加工時に穴にテー
プの抜きカス残りのあるものがあったし、バリ、くずれ
が生じており、このために導電ペーストの充填時ににじ
みだしもみられた。さらに、TACフィルムを使用した
ものについては、特にグリーンシート作成工程での吸湿
及び乾燥条件に遭遇することにより粘着フィルム層に波
うち現象が現れ、使用に供しえない状態となることがあ
った。
【0020】
【発明の効果】以上に詳述したように、基材フィルムと
してポリフェニレンサルファイドフィルムを使用して製
造された本発明のグリーンシート用再剥離型の粘着テー
プは、グリーンシートの保護フィルムとして、グリーン
シートの打ち抜き、切断加工性を確保し、熱及び湿気に
よる影響を受けない寸法安定なグリーンシートを提供す
ることを可能とするものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二軸延伸ポリフェニレンサルファイドフ
    ィルム基材面に再剥離性粘着剤層を設けたことを特徴と
    するグリーンシート加工保護用の再剥離型粘着テープ。
JP7311685A 1995-11-07 1995-11-07 グリーンシート加工保護用の再剥離型粘着テープ Pending JPH09132762A (ja)

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JP7311685A JPH09132762A (ja) 1995-11-07 1995-11-07 グリーンシート加工保護用の再剥離型粘着テープ

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002090541A (ja) * 2000-09-19 2002-03-27 Fuji Photo Film Co Ltd 光学補償シート、偏光板および液晶表示装置
JP2010195995A (ja) * 2009-02-27 2010-09-09 Tomoegawa Paper Co Ltd グリーンシート加工保護用着色粘着シート
WO2019093108A1 (ja) * 2017-11-07 2019-05-16 株式会社きもと 被着体の加工補助用シート

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040426