JPH09131913A - 感熱記録媒体の記録方法及び記録装置 - Google Patents

感熱記録媒体の記録方法及び記録装置

Info

Publication number
JPH09131913A
JPH09131913A JP31588395A JP31588395A JPH09131913A JP H09131913 A JPH09131913 A JP H09131913A JP 31588395 A JP31588395 A JP 31588395A JP 31588395 A JP31588395 A JP 31588395A JP H09131913 A JPH09131913 A JP H09131913A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating element
resistance heating
temperature
recording medium
thermal head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31588395A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumito Masubuchi
文人 増渕
Akira Suzuki
明 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP31588395A priority Critical patent/JPH09131913A/ja
Publication of JPH09131913A publication Critical patent/JPH09131913A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】感熱記録媒体を有する表示付カ−ドが埃等で汚
れたままで記録装置に挿入されサ−マルヘッドや消去用
感熱ヘッドに汚れが付着すると感熱記録媒体に十分な熱
エネルギが与えられず、記録不良や消去不良になってし
まう。 【解決手段】待機時に感熱ヘッド6の抵抗発熱体に一定
電流を流し、感熱ヘッド6の温度を測定する。測定した
温度変化とあらかじめ測定した初期温度変化から感熱ヘ
ッド表面の付着物の有無と付着物の程度を判定する。こ
の付着物の程度に応じて感熱記録媒体1の可視像を消去
するときの感熱ヘッド6の抵抗発熱体に流す電流量を設
定し、感熱記録媒体1に与える熱エネルギを常に一定に
する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は感熱記録媒体や可
逆性感熱記録媒体に可視像を記録したり、可逆性感熱記
録媒体に記録された可視像を消去する感熱記録媒体の記
録方法及び記録装置、特に記録や消去の適正化に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】感熱記録媒体は、ファクシミリ装置やパ
ソコン,ワ−プロ等の記録媒体として利用されていると
ともに表示付カ−ドとしても広く利用されている。特に
可逆性感熱記録媒体は可視像の消去と記録を繰り返して
行うことができるため、表示付カ−ドとして利用すると
1枚のカ−ドを繰り返して使用することができる。
【0003】可逆性感熱記録媒体は、例えば特開平4−
44887号公報に示されているように、温度により透明度
が可逆的に変化して、情報の記録と消去を繰り返すこと
ができるものであり、図6の構成図に示すように、ポリ
エステルフイルム等からなるベ−スフイルム41の上に
高分子42中に有機低分子物質43を分散した高分子/
低分子複合タイプの記録材料で構成した記録層44を設
け、記録層44の上にオ−バコ−ト層45を設けて記録
層44を保護している。この可逆性感熱記録媒体1の記
録層44を構成している記録材料は、図7に示すよう
に、加熱,冷却したときに透過率が変化する。例えば温
度T1以下の室温状態Aで白濁状態にあった記録材料を
加熱すると、温度T2から透過率が増加し始め、温度T3
で最大透明状態Bになる。この最大透明になった状態B
で記録材料を室温まで冷却して状態Cにしても透明は維
持される。次に室温状態Cで最大透明状態になっている
記録材料を、図7の破線で示すように、温度T3より高
い温度T4以上の状態Dに再加熱すると、最大透明状態
と最大白濁状態の中間状態になる。この状態Dから温度
1以下の室温状態Aまで冷却すると元の最大白濁状態
に戻る。可逆性感熱記録媒体1は、この記録材料の有機
低分子物質43が熱により多結晶から単結晶に変化して
透過率を変化させる性質を利用して可視像の記録と消去
を繰り返すことができる。
【0004】この可逆性感熱記録媒体1に可視像の記録
と消去を繰り返す記録装置が、例えば、特開平5−4446
号公報に開示されている。特開平5−4446号公報に示さ
れて記録装置は、図8に示すように、消去用感熱ヘッド
6と記録用のサ−マルヘッド5とを有し、搬送ロ−ラ3
とプラテンロ−ラ4で送られている可逆性感熱記録媒体
1を消去用感熱ヘッド6の前段にある位置検出センサ4
6で検出すると、消去用感熱ヘッド6を可逆性感熱記録
媒体1の透明化温度まで加熱,維持して可逆性感熱記録
媒体1の記録層を透明化して白濁可視像を消去する。そ
の後、サ−マルヘッド5で可逆性感熱記録媒体1に新し
い可視像を書き込む。この操作を繰り返すことにより可
逆性感熱記録媒体1を何回でも使用することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように感熱記録
媒体を表示付カ−ドとして利用した場合、表示付カ−ド
は利用者の汗や埃等で汚れたままで記録装置に挿入され
て、消去や再記録がされる場合がある。このように汚れ
た表示付カ−ドがサ−マルヘッド5や消去用感熱ヘッド
6に接触するとサ−マルヘッド5や消去用感熱ヘッド6
のヘッド表面に汚れが付着してしまう。このようにヘッ
ド先端部に汚れが付着するとヘッド先端部の熱容量が変
化するとともに感熱記録媒体との間の熱伝達率も変わっ
てしまい感熱記録媒体に十分な熱エネルギを与えること
ができなくなり、記録不良や消去不良の原因になってし
まう。
【0006】特に、可逆性感熱記録媒体に記録された可
視像を消去したり記録するとき、あるいは多階調の像を
記録するときには、感熱記録媒体に供給する熱エネルギ
を常に適切に管理する必要があるが、この熱エネルギが
不適切になった場合には記録された可視像が不完全なも
のになってしまう。
【0007】この記録不良や消去不良が発生することを
防止するため、従来は定期的にヘッド表面をクリ−ニン
グしているが、ヘッド表面に付着する汚れは一定でな
く、クリ−ニングが間に合わない場合もある。このため
クリ−ニングを頻繁に行うとカ−ド利用者の利便性を阻
害してしまう。
【0008】この発明はかかる短所を解消するためにな
されたものであり、感熱ヘッドに付着した汚れによる記
録不良や消去不良の発生を防止するとともに適切なクリ
−ニング時期を報知することができる感熱記録媒体の記
録方法及び記録装置を得ることを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる感熱記
録媒体の記録方法は、感熱ヘッドの抵抗発熱体表面を感
熱記録媒体に接触させて抵抗発熱体に電流を流して感熱
記録媒体を加熱して可視像を記録する感熱記録媒体の記
録方法において、感熱ヘッドの抵抗発熱体に一定電流を
流したときの抵抗発熱体の温度変化とあらかじめ測定し
た感熱ヘッドに何も付着していない状態で抵抗発熱体に
一定電流を流したときの抵抗発熱体の温度変化とを比較
し、感熱ヘッドの付着物の有無と付着物の程度を検出
し、検出した付着物の有無と付着物の程度に応じて抵抗
発熱体に流す電流量を可変するすることを特徴とする。
【0010】この発明に係わる感熱記録媒体の記録装置
は、感熱ヘッドの抵抗発熱体表面を感熱記録媒体に接触
させて抵抗発熱体に電流を流して感熱記録媒体を加熱し
て可視像を記録する感熱記録媒体の記録装置において、
温度特性記憶手段と温度測定手段と温度変化記憶手段と
変化特性比較手段及び電流量設定手段とを有し、温度特
性記憶手段は感熱ヘッドに何も付着していない状態で一
定電流を流したときの抵抗発熱体の温度変化特性を記憶
し、温度測定手段は一定電流を流したときの抵抗発熱体
の温度を測定し、温度変化記憶手段は測定した抵抗発熱
体の温度変化を記憶し、変化特性比較手段は測定した抵
抗発熱体の温度変化とあらかじめ温度特性記憶手段に記
憶した感熱ヘッドに何も付着していない状態で一定電流
を流したときの抵抗発熱体の温度変化特性とを比較して
感熱ヘッドの付着物の有無と付着物の程度を検出し、電
流量設定手段は検出した感熱ヘッドの付着物の有無と付
着物の程度に応じて抵抗発熱体に流す電流量を設定する
ことを特徴とする。
【0011】また、この発明に係わる感熱記録媒体の他
の記録装置は、感熱ヘッドの抵抗発熱体表面を感熱記録
媒体に接触させて抵抗発熱体に電流を流して感熱記録媒
体を加熱して可視像を記録する感熱記録媒体の記録装置
において、温度特性記憶手段と温度測定手段と温度変化
記憶手段と変化特性比較手段及び電流量設定手段とを有
し、温度特性記憶手段は感熱ヘッドに何も付着していな
い状態及び異なる量の付着物が付着した状態一定電流を
流したときの抵抗発熱体の温度変化特性を記憶し、温度
測定手段は一定電流を流したときの抵抗発熱体の温度を
測定し、温度変化記憶手段は測定した抵抗発熱体の温度
変化を記憶し、変化特性比較手段は測定した抵抗発熱体
の温度変化とあらかじめ温度特性記憶手段に記憶した抵
抗発熱体の温度変化特性とを比較して感熱ヘッドの付着
物の有無と付着物の程度を検出し、電流量設定手段は検
出した感熱ヘッドの付着物の有無と付着物の程度に応じ
て抵抗発熱体に流す電流量を設定することを特徴とす
る。
【0012】上記変化特性比較手段は感熱ヘッドの付着
物が一定限度を超えたときに付着物検出警報を出力する
ことが望ましい。
【0013】また、上記温度測定手段は抵抗発熱体の抵
抗値の変化から抵抗発熱体の温度を測定すると良い。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明においては、記録装置の
制御部に温度特性記憶手段と温度測定手段と温度変化記
憶手段と変化特性比較手段及び電流量設定手段とを備え
た付着物検出部を有する。温度特性記憶手段には、初期
状態に、感熱ヘッド表面に何も付着していない状態で一
定電流を流したときの抵抗発熱体の温度変化特性、ある
いは感熱ヘッド表面に何も付着していない状態及び異な
る量の付着物が付着した状態で一定電流を流したときの
抵抗発熱体の温度変化特性を測定して記憶しておく。
【0015】そして記録装置の待機時に感熱ヘッドの抵
抗発熱体に初期状態で流したと同じ一定電流を流し、そ
のときの抵抗発熱体の温度を温度測定手段で測定し、測
定した温度を温度変化記憶手段に逐次記憶して、そのと
きの消去用感熱ヘッドの初期温度変化を得る。この測定
した初期温度変化と温度変化記憶手段に記憶した初期加
熱温度特性とを変化特性比較手段で比較して、感熱ヘッ
ド表面の付着物の有無と付着物の程度を判定する。この
感熱ヘッド表面の付着物の有無と付着物の程度に応じて
電流量設定手段は感熱記録媒体に可視像を記録又は消去
するときの感熱ヘッドの抵抗発熱体に流す電流量を設定
し、感熱記録媒体に与える熱エネルギを常に一定にする
【0016】また、変化特性比較手段は感熱ヘッドの付
着物が一定限度を超えたときに付着物検出警報を出力
し、感熱ヘッドのクリ−ニング時期を明らかにする。
【0017】さらに、抵抗発熱体の抵抗値の変化から抵
抗発熱体の温度を測定することのより、抵抗発熱体の温
度変化を感度良く検出する。
【0018】
【実施例】図1はこの発明の一実施例の記録装置を示す
配置図である。図に示すように、記録と消去が可能な可
逆性感熱記録媒体1を有する表示付カ−ド1aの記録と
消去を行う記録装置2は複数の搬送ロ−ラ3と複数のプ
ラテンロ−ラ4を有する搬送路に沿ってサ−マルヘッド
5と消去用感熱ヘッド6と磁気ヘッド7が記録媒体挿入
口8から順に配列されている。サ−マルヘッド5は可逆
性感熱記録媒体1に可視像を記録する。消去用感熱ヘッ
ド6は、図2の断面図に示すように、例えば厚さが1mm
のセラミック基板9上に形成され、表示付カ−ド1aの
搬送路に直交する、例えば幅が2mm、厚さが20μmの帯
状の抵抗発熱体10と、抵抗発熱体10を覆う結晶化ガ
ラスの保護膜11とで形成され、抵抗発熱体10にパル
ス電流を流すことにより保護膜11の表面を一定温度に
加熱して、可逆性感熱記録媒体1に記録された可視像を
消去する。記録媒体挿入口8に近接して設けられた搬送
ロ−ラ3の後段には初期位置検出センサ12が設けら
れ、最後段の搬送ロ−ラ3の前段には反転検出センサ1
3が設けられている。
【0019】この記録装置1の制御部は、図3のブロッ
ク図に示すように、装置全体の動作を管理する主制御部
21と、操作表示部22と、可逆性感熱記録媒体1に記
録する情報等を入力し記憶部24に格納する入力部23
と、各搬送ロ−ラ3を駆動する搬送モ−タ14を駆動
し、かつ正転と逆転を制御する搬送制御部25と、サ−
マルヘッド5の記録動作を制御する印字制御部26と、
消去用感熱ヘッド6の抵抗発熱体10に流すパルス電流
のデュ−ティ比を可変して温度を制御する消去制御部2
7と、付着物検出部28と、磁気ヘッド7の読取動作を
制御する読取制御部29を有する。
【0020】付着物検出部28は消去用感熱ヘッド6の
ヘッド表面に汚れ等が付着したか否と付着物の程度を検
出するものであり、図4のブロック図に示すように、温
度特性記憶部31と温度測定部32と温度変化記憶部3
3と変化特性比較部34と電流量設定部35及び警報出
力部36を有する。温度特性記憶部31には、例えば図
5の初期加熱温度特性図に示すように、消去用感熱ヘッ
ド6の表面に何も付着していない状態で抵抗発熱体10
に一定電流を流したときの抵抗発熱体10の温度変化特
性Aをあらかじめ記憶しておく。温度測定部32は、抵
抗発熱体10の近傍に取付けサ−ミスタなどの温度測定
用素子や、抵抗発熱体10の抵抗値の変化により抵抗発
熱体10の温度を測定するものであり、待機時に抵抗発
熱体10に一定電流を流したときの抵抗発熱体10の温
度を測定する。このなかで抵抗発熱体10の抵抗値の変
化を測定することにより抵抗発熱体10自体の温度を直
接測定する方法が抵抗発熱体10の温度変化を敏感に測
定することができるから、この方法を採用することが望
ましい。
【0021】温度変化記憶部33は測定した抵抗発熱体
10の温度変化を記憶する。変化特性比較部34は測定
した抵抗発熱体10の温度変化とあらかじめ温度特性記
憶部31に記憶した消去用感熱ヘッド6表面に何も付着
していない状態で抵抗発熱体10に一定電流Iを流した
ときの抵抗発熱体10の温度変化特性とを比較して消去
用感熱ヘッド6表面の付着物の有無と付着物の程度を検
出する。電流量設定部35は検出した消去用感熱ヘッド
6表面の付着物の有無と付着物の程度に応じて抵抗発熱
体10に流す電流量を設定する。警報出力部36は消去
用感熱ヘッド6表面の付着物が一定限度を超えたことを
示す警報信号を出力する。
【0022】上記のように構成された記録装置2で可逆
性感熱記録媒体1に記録された可視像を消去して、新し
い情報を可視像として記録するときの動作を説明する。
【0023】表示付カ−ド1aが記録媒体挿入口8にセ
ットされ操作表示部22から記録,消去が指示される
と、主制御部21は搬送制御部25に表示付カ−ド1a
の搬送を指令する。搬送制御部25は表示付カ−ド1a
の搬送が指令されると搬送モ−タ14を一定速度で正転
駆動させる。この搬送モ−タ14の駆動により搬送ロ−
ラ3が回転して、セットされた表示付カ−ド1aをサ−
マルヘッド5,消去用ヘッド6及び磁気ヘッド7に沿っ
て搬送する。表示付カ−ド1aが搬送されて、表示付カ
−ド1aの先端部が反転検出センサ13により検出され
ると、搬送制御部25はあらかじめ定められた一定タイ
ミングをおいて搬送モ−タ14を逆転させ、搬送ロ−ラ
3の回転を逆回転にして表示付カ−ド1aを記録媒体挿
入口8側に搬送し、表示付カ−ド1aを往復移動させ
る。この表示付カ−ド1aを往復移動しているときに、
消去用感熱ヘッド6で可逆性感熱記録媒体1を一定温度
に加熱して可逆性感熱記録媒体1に記録された可視像を
消去する。また、搬送モ−タ14が逆転して表示付カ−
ド1aの移動方向が反転して表示付カ−ド1aの先端部
が反転検出センサ13の位置を通り過ぎると、印字制御
部26は表示付カ−ド1aの移動速度に応じてあらかじ
め設定された印字タイミングでサ−マルヘッド5の印字
動作を開始させ、可逆性感熱記録媒体1に新たな情報を
示す可視像を記録させる。この新たな可視像を記録した
表示付カ−ド1aが記録媒体挿入口8から排出される。
そして反転検出センサ13で表示付カ−ド1aを検出し
てから初期位置検出センサ12が再び表示付カ−ド1a
を検出し、その検出信号がオフになると、消去制御部2
7は消去用感熱ヘッド6に供給している電流を遮断す
る。搬送制御部25は反転検出センサ13で表示付カ−
ド1aを検出してから初期位置検出センサ12が再び表
示付カ−ド1aを検出し、その検出信号がオフになって
から一定タイミングをおいて搬送モ−タ14の駆動を停
止させ、可逆性感熱記録媒体1に記録された可視像の消
去と新たな可視像の記録動作を終了する。
【0024】このように可逆性感熱記録媒体1に記録さ
れた可視像を消去し新しい可視像を記録することを繰り
返しているときに、可逆性感熱記録媒体1を有する表示
付カ−ド1aの表面の汚れや埃が消去用感熱ヘッド6に
付着し、付着物の量により可逆性感熱記録媒体1との間
の熱伝達率も変わり、可逆性感熱記録媒体1が消去用感
熱ヘッド6に接触しているときに可逆性感熱記録媒体1
に加えられる熱エネルギが少なくなってしまう。また、
消去用感熱ヘッド6の表面に付着した付着物の量に応じ
てヘッド先端部の熱容量が変化し、消去用感熱ヘッド6
の抵抗発熱体10に一定電流を流したときの抵抗発熱体
10の温度上昇特性は、図5の温度変化B,Cに示すよ
うに付着物の量の応じて変化する。したがって、抵抗発
熱体10に一定時間tだけ一定電流を流したときの抵抗
発熱体10の温度上昇特性を検出することにより消去用
感熱ヘッド6の表面の付着物に有無と付着物の量を検出
することができる。
【0025】そこで、あらかじめ消去用感熱ヘッド6の
表面に何も付着していない初期状態に抵抗発熱体10に
一定微小電流Iを流して付着物検出部28の温度測定部
32で抵抗発熱体10の温度を測定し、測定した温度変
化特性を温度変化記憶部33を介して温度特性記憶部3
1に、図5に示すように、消去用感熱ヘッド6の初期加
熱温度特性Aとして記憶しておく。なお、初期加熱温度
特性Aは消去用感熱ヘッド6の熱容量や抵抗発熱体10
に流す一定微小電流Iの電流値等から算出して温度特性
記憶部31に記憶させても良い。
【0026】この状態で、表示付カ−ド1aの可逆性感
熱記録媒体1に記録された可視像を消去して新しい可視
像を記録するときの待機時に、初期状態に抵抗発熱体1
0に流したと同じ一定電流Iを流し、そのときの抵抗発
熱体10の温度を温度測定部32で測定する。この測定
した温度を温度変化記憶部33で逐次記憶して、そのと
きの消去用感熱ヘッド6の初期温度変化を得る。変化特
性比較部34は温度変化記憶部33に記憶したそのとき
の消去用感熱ヘッド6の温度の初期変化と温度特性記憶
部31に記憶された消去用感熱ヘッド6表面に何も付着
していないときの消去用感熱ヘッド6の初期加熱温度特
性Aとを比較して、消去用感熱ヘッド6表面の付着物の
有無と付着物の程度を判定する。例えばそのとき測定し
た初期温度変化が図5の初期温度変化Bで示すように変
化した場合、抵抗発熱体10に一定電流Iを流し始めて
から一定時間tが経過したときの抵抗発熱体10の温度
Tsと初期加熱温度特性Aの温度Tcとを比較し、その
温度差あるいは温度上昇勾配により消去用感熱ヘッド6
表面の付着物の有無と付着物の量を判定する。そして一
定微小時間tが経過したときの測定温度Tsがあらかじ
め定められたしきい値TH以上のとき、変化特性比較部
34は例えば温度Tcと温度Tsの差等により判定した
付着量を示す信号を電流量設定部35に送る。電流量設
定部35は送られた付着量を示す信号とあらかじめ設定
されている付着量と消去用パルス電流のデュ−テイ比と
の特性から、付着量に応じた消去用パルス電流のデュ−
テイ比を選択して消去制御部27に送る。消去制御部2
7は送られたデュ−テイ比により抵抗発熱体10に流す
消去用パルス電流を制御して消去用感熱ヘッド6を加熱
し保持する。このように消去用感熱ヘッド6に付着した
汚れ等の量に応じて抵抗発熱体10に流す電流量を可変
して消去用感熱ヘッド6から可逆性感熱記録媒体1に常
に所定の熱エネルギを与えるようにしたから、可逆性感
熱記録媒体1に記録された可視像を確実に消去すること
ができる。
【0027】また、変化特性比較部34は付着物の量が
一定限界を超えて、図5の初期温度変化Cに示すように
一定微小時間tが経過したときの抵抗発熱体10の温度
がしきい値THと同じそれ以下のときは付着物の量が一
定限界を超えた旨を示す信号を警報出力部36に送る。
警報出力部36は付着物の量が一定限界を超えた旨を示
す信号を受けると、主制御部21にクリ−ニング実行信
号を送る。主制御部21はクリ−ニング実行信号を受け
るとその旨を操作表示部22に表示して消去用感熱ヘッ
ド6のクリ−ニングが必要なことを明らかにする。した
がって、実際にクリ−ニングが必要なときにだけ消去用
感熱ヘッド6のクリ−ニングをすれば良いから、記録装
置2を有効に使用することができる。
【0028】なお、上記実施例は抵抗発熱体10に一定
微小電流Iを流し始めてから一定微小時間tが経過した
ときの抵抗発熱体10の温度Tsと初期加熱温度特性A
の温度Tcとを比較し、その温度差あるいは温度上昇勾
配により消去用感熱ヘッド6表面の付着物の有無と付着
物の量を判定する場合について説明したが、消去用感熱
ヘッド6表面の付着量に応じて抵抗発熱体10に一定微
小電流Iを流したときの初期加熱温度特性を複数種類測
定して温度特性記憶部31に記憶しておき、温度特性記
憶部31に記憶した複数の初期加熱温度特性と待機時に
測定した初期加熱温度変化とから付着物の有無と付着物
の量を判定するようにしても良い。
【0029】また、上記実施例は表示付カ−ド1aを往
復移動する場合について説明したが、表示付カ−ド1a
を一方向にだけ移動する場合にも、上記実施例と同様に
適用することができる。
【0030】また、上記実施例は消去用感熱ヘッド6の
温度を測定して消去用感熱ヘッド6表面の付着物の有無
と程度を判断する場合について説明したが、サ−マルヘ
ッド5表面の付着物の有無と程度も同様にして判断する
ことができる。
【0031】さらに、上記実施例は可逆性感熱記録媒体
1を有する表示付カ−ド1aの可視像を消去して新たな
可視像を記録する場合について説明したが、サ−マルヘ
ッド等の発熱体によって可視像が記録される全ての感熱
記録媒体、例えばロイコ染料を主とする組成物を紙やフ
イルムの上に塗布したいわゆる感熱紙や、インクリボン
で熱転写記録される記録紙等に記録する場合も同様に適
用することができる。
【0032】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、初期状
態に、感熱ヘッド表面に何も付着していない状態で一定
電流を流したときの抵抗発熱体の温度変化特性、あるい
は感熱ヘッド表面に何も付着していない状態及び異なる
量の付着物が付着した状態で一定電流を流したときの抵
抗発熱体の温度変化特性を測定して記憶しておき、記録
装置の待機時に感熱ヘッドの抵抗発熱体に初期状態で流
したと同じ一定電流を流し、そのときの抵抗発熱体の温
度変化を測定し、測定した初期温度変化とあらかじめ記
憶した初期加熱温度特性とを比較して、感熱ヘッド表面
の付着物の有無と付着物の程度を判定するからから、感
熱ヘッドの抵抗発熱体の温度を測定するだけで感熱ヘッ
ド表面の付着物の有無と程度を検出することができる。
【0033】また、検出した感熱ヘッド表面の付着物の
有無と付着量に応じて感熱記録媒体に可視像を記録又は
消去するときの感熱ヘッドの抵抗発熱体に流す電流量を
設定して感熱ヘッドを加熱するから感熱記録媒体に与え
る熱エネルギを常に一定にすることができ、感熱ヘッド
表面に付着した汚れ等により記録不良や消去不良が発生
することを防止できる。
【0034】また、感熱ヘッドの付着物が一定限度を超
えたときに付着物検出警報を出力し、感熱ヘッドのクリ
−ニング時期を明らかにするから、必要なときにだけク
リ−ニングすれば良く、記録装置を効率良く使用するこ
とができる。
【0035】さらに、抵抗発熱体の抵抗値の変化から抵
抗発熱体の温度を測定することにより、抵抗発熱体の温
度変化を感度良く検出することができ、感熱ヘッドの付
着物有無や量を精度良く検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の構成を示す配置図である。
【図2】消去用感熱ヘッドの構成を示す断面図である。
【図3】上記実施例の制御部の構成を示すブロック図で
ある。
【図4】上記実施例の付着物検出部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】感熱ヘッドの抵抗発熱体の初期加熱温度を示す
特性図である。
【図6】可逆性感熱記録媒体の構成を示す断面図であ
る。
【図7】可逆性感熱記録媒体の可逆特性を示す温度−透
過率特性図である。
【図8】従来例の構成を示す配置図である。
【符号の説明】
1 可逆性感熱記録媒体 3 搬送ロ−ラ 5 サ−マルヘッド 6 消去用感熱ヘッド 10 抵抗発熱体 27 消去制御部 28 付着物検出部 31 温度特性記憶部 32 温度測定部 33 温度変化記憶部 34 変化特性比較部 35 電流量設定部 36 警報出力部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感熱ヘッドの抵抗発熱体表面を感熱記録
    媒体に接触させて抵抗発熱体に電流を流して感熱記録媒
    体を加熱して可視像を記録する感熱記録媒体の記録方法
    において、 感熱ヘッドの抵抗発熱体に一定電流を流したときの抵抗
    発熱体の温度変化とあらかじめ測定した感熱ヘッドに何
    も付着していない状態で抵抗発熱体に一定電流を流した
    ときの抵抗発熱体の温度変化とを比較し、感熱ヘッドの
    付着物の有無と付着物の程度を検出し、検出した付着物
    の有無と付着物の程度に応じて抵抗発熱体に流す電流量
    を可変するすることを特徴とする感熱記録媒体の記録方
    法。
  2. 【請求項2】感熱ヘッドの抵抗発熱体表面を感熱記録媒
    体に接触させて抵抗発熱体に電流を流して感熱記録媒体
    を加熱して可視像を記録する感熱記録媒体の記録装置に
    おいて、 温度特性記憶手段と温度測定手段と温度変化記憶手段と
    変化特性比較手段及び電流量設定手段とを有し、温度特
    性記憶手段は感熱ヘッドに何も付着していない状態で一
    定電流を流したときの抵抗発熱体の温度変化特性を記憶
    し、温度測定手段は一定電流を流したときの抵抗発熱体
    の温度を測定し、温度変化記憶手段は測定した抵抗発熱
    体の温度変化を記憶し、変化特性比較手段は測定した抵
    抗発熱体の温度変化とあらかじめ温度特性記憶手段に記
    憶した感熱ヘッドに何も付着していない状態で一定電流
    を流したときの抵抗発熱体の温度変化特性とを比較して
    感熱ヘッドの付着物の有無と付着物の程度を検出し、電
    流量設定手段は検出した感熱ヘッドの付着物の有無と付
    着物の程度に応じて抵抗発熱体に流す電流量を設定する
    ことを特徴とする感熱記録媒体の記録装置。
  3. 【請求項3】感熱ヘッドの抵抗発熱体表面を感熱記録媒
    体に接触させて抵抗発熱体に電流を流して感熱記録媒体
    を加熱して可視像を記録する感熱記録媒体の記録装置に
    おいて、 温度特性記憶手段と温度測定手段と温度変化記憶手段と
    変化特性比較手段及び電流量設定手段とを有し、温度特
    性記憶手段は感熱ヘッドに何も付着していない状態及び
    異なる量の付着物が付着した状態一定電流を流したとき
    の抵抗発熱体の温度変化特性を記憶し、温度測定手段は
    一定電流を流したときの抵抗発熱体の温度を測定し、温
    度変化記憶手段は測定した抵抗発熱体の温度変化を記憶
    し、変化特性比較手段は測定した抵抗発熱体の温度変化
    とあらかじめ温度特性記憶手段に記憶した抵抗発熱体の
    温度変化特性とを比較して感熱ヘッドの付着物の有無と
    付着物の程度を検出し、電流量設定手段は検出した感熱
    ヘッドの付着物の有無と付着物の程度に応じて抵抗発熱
    体に流す電流量を設定することを特徴とする感熱記録媒
    体の記録装置。
  4. 【請求項4】 上記変化特性比較手段は感熱ヘッドの付
    着物が一定限度を超えたときに付着物検出警報を出力す
    る請求項2又は3記載の感熱記録媒体の記録装置。
  5. 【請求項5】 上記温度測定手段は抵抗発熱体の抵抗値
    の変化から抵抗発熱体の温度を測定する請求項2,3又
    は4記載の感熱記録媒体の記録装置。
JP31588395A 1995-11-10 1995-11-10 感熱記録媒体の記録方法及び記録装置 Pending JPH09131913A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31588395A JPH09131913A (ja) 1995-11-10 1995-11-10 感熱記録媒体の記録方法及び記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31588395A JPH09131913A (ja) 1995-11-10 1995-11-10 感熱記録媒体の記録方法及び記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09131913A true JPH09131913A (ja) 1997-05-20

Family

ID=18070756

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31588395A Pending JPH09131913A (ja) 1995-11-10 1995-11-10 感熱記録媒体の記録方法及び記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09131913A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013147024A (ja) * 2012-01-18 2013-08-01 Toshiba Corp 画像消色装置
WO2022130487A1 (ja) * 2020-12-15 2022-06-23 三菱電機株式会社 印刷システムおよび印刷方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013147024A (ja) * 2012-01-18 2013-08-01 Toshiba Corp 画像消色装置
WO2022130487A1 (ja) * 2020-12-15 2022-06-23 三菱電機株式会社 印刷システムおよび印刷方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09131912A (ja) 感熱ヘッドの温度制御方法及び温度制御装置
JPH09131913A (ja) 感熱記録媒体の記録方法及び記録装置
US5946019A (en) Recording method and apparatus for positively erasing an image recorded on a reversible heat-sensitive recording medium
JP3381889B2 (ja) 記録方法及び記録装置
JPH09142040A (ja) 記録方法及び記録装置
JPH06255138A (ja) 記録体の記録消去装置における記録体及び書込部材の清掃方法
WO1993015912A1 (fr) Dispositif d'enregistrement reinscriptible
JP3176986B2 (ja) 記録装置
JP3065718B2 (ja) 記録装置
JPH054446A (ja) 記録装置
JP4714984B2 (ja) カードリーダ
JP3282855B2 (ja) 感熱記録体の記録装置
JPH09141907A (ja) 記録方法及び記録装置
JPH0752422A (ja) 可逆性感熱式記録媒体の消色装置
JP3076453B2 (ja) 記録体の加熱装置
JP2005059335A (ja) 可逆性感熱記録媒体用記録消去装置及び可逆性感熱記録媒体用画像記録装置
JP2003094699A (ja) 可逆性感熱記録媒体用記録消去装置及び可逆性感熱記録媒体用画像記録装置
JP3121130B2 (ja) 記録体の記録・消去装置
JPH06278295A (ja) サーマルヘッドおよび記録装置
JPH0532009A (ja) 記録装置
JPH05334501A (ja) カード取扱装置
JP3215148B2 (ja) 記録装置および記録方法
JP2000094792A (ja) 情報消去装置、情報記録・消去装置および、これらにおける情報の誤消去防止方法
JPH10143620A (ja) リライト装置及びリライタブル媒体用の消去装置
JP3485230B2 (ja) 感熱ヘッドのクリーニング方法