JPH0912988A - 粘着テープもしくはシートの製造方法 - Google Patents

粘着テープもしくはシートの製造方法

Info

Publication number
JPH0912988A
JPH0912988A JP16887195A JP16887195A JPH0912988A JP H0912988 A JPH0912988 A JP H0912988A JP 16887195 A JP16887195 A JP 16887195A JP 16887195 A JP16887195 A JP 16887195A JP H0912988 A JPH0912988 A JP H0912988A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensitive adhesive
pressure
adhesive layer
releasability
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16887195A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Yamano
浩市 山野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP16887195A priority Critical patent/JPH0912988A/ja
Publication of JPH0912988A publication Critical patent/JPH0912988A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不要部分の粘着剤層を除去し、必要な形状の
粘着剤層のみを形成する所謂カス取り作業が極めて容易
に、且つ、精密になし得る粘着テープもしくはシートの
製造方法を提供する。 【解決手段】 紫外線照射によって非粘着化する硬化型
粘着剤を離型性を有する仮基材上にドット状に塗布し、
粘着剤層を形成した後、該粘着剤層上に、必要粘着剤層
を隠蔽し不要粘着剤層部分のみを紫外線が透過し得るパ
ターンが設けられた離型性を有するマスキング材を積層
し、該マスキング材上から紫外線を照射して不要粘着剤
層部分を非粘着化し、上記マスキング材を上記粘着剤層
から剥離し、上記マスキング材を剥離した上記粘着剤層
上に、上記仮基材より離型性が小さい離型紙を積層し、
該離型紙上に上記必要粘着剤層のみを転写することを特
徴とする粘着テープもしくはシートの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着テープもしく
はシートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】家庭電化製品のフロントパネルやその他
の機器類の表示用銘板の如く、従来、家庭電化製品やそ
の他の機器類等の被着体に釘類で固定されていた部品類
の固定に、作業の容易性等から粘着テープ類が使用され
はじめている。従来、上記用途に供される粘着テープ類
としては、例えば、特公平2−24192号公報に、粘
着材塗層の両面に剥離抵抗の比較的大きい剥離紙と剥離
抵抗の比較的小さい剥離紙を重合した両面粘着シート
に、半打抜切断加工又は完全打抜切断加工を施して所望
の輪郭形状の半打抜型部又は完全打抜型部を形成し、次
でこの輪郭形状部と剥離抵抗の比較的小さい剥離紙とを
除去し、その露出した粘着剤塗層面に表面基材シートを
貼着重合し得られる重合体シートに該表面基材シート面
側から輪郭形状打抜孔を囲繞して所望形状の半打抜切断
加工を施し、所望の輪郭形状に切断された表面基材シー
ト部の裏面に環状の粘着剤塗層部により囲繞された無塗
膜部を有するようにした貼着紙の製造法が開示されてい
る。
【0003】しかし、両面離型紙加工された両面粘着テ
ープの片一方の面から不要の粘着剤層部分を除去して、
必要な形状の粘着剤層のみを形成せしめることは極めて
煩瑣な作業であるばかりか、更に、上記特公平2−24
192号公報に開示されている貼着紙の製造法にあって
も、半打抜切断加工そのものも煩瑣ではあるが、半打抜
切断加工された必要な形状の粘着剤塗層も不要の粘着剤
塗層も、両面とも同じ剥離抵抗の離型紙に貼着されてい
る訳で、表と裏の離型紙が剥離抵抗を異にしていたとし
ても上記両粘着剤塗層を峻別して剥離できるとは限ら
ず、取り残した不要の粘着剤塗層を手作業で修正する必
要がある等面倒な方法であることに変わりない。
【0004】さりとて、上記特公平2−24192号公
報に開示されている貼着紙の製造法の如く半打抜切断加
工又は完全打抜切断加工を施さずに、上記必要な粘着剤
層を精密に形成せしめることはなかなか難しく、シャー
プなパターンを形成できず、部品類と被着体との間から
粘着剤層がはみ出したり、隙間ができたりして美麗に仕
上げができない等の欠点がある。
【0005】更に、上記必要な粘着剤層をグラビア方
式、スクリーン方式等によってパターニングコーティン
グも行われるが、これらの方式では一般に、水系粘着剤
を使用し、離型性を有する基材面に上記必要な形状の粘
着剤層を塗布方式で形成せしめ、上記必要な形状の粘着
剤層を上記部品類に転写し、被着体に固定していた。
【0006】しかし、水系粘着剤を使用し、離型性を有
する基材面に上記必要な形状の粘着剤層を塗布方式で形
成せしめる方法では、必要な形状の粘着剤層は、シャー
プなパターンで得られはするが、粘着剤層の厚さを十分
に大きく採ることが難しく必要な接着強度が得られにく
く、粘着剤層の厚さを大きく採ろうとすると、生産性を
犠牲にするかもしくは非常に乾燥能力の大きい乾燥機を
必要とし、更に、乾燥のバラツキにより接着性能にバラ
ツキを生じ易く、又、水系粘着剤を用いるため硬化剤配
合による架橋手段が採りにくく、粘着剤層の高温保持力
等の物性に問題を残す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、叙上の事実
に鑑みなされたものであって、その目的とするところ
は、不要部分の粘着剤層を除去し、必要な形状の粘着剤
層のみを形成する所謂カス取り作業が極めて容易に、且
つ、精密になし得る粘着テープもしくはシートの製造方
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、紫外線照射によって非粘着化する硬化型粘着剤を離
型性を有する仮基材上にドット状に塗布し、粘着剤層を
形成した後、該粘着剤層上に、必要粘着剤層を隠蔽し不
要粘着剤層部分のみを紫外線が透過し得るパターンが設
けられたマスキング材を積層し、該マスキング材上から
紫外線を照射して不要粘着剤層部分を非粘着化し、上記
マスキング材を上記粘着剤層から剥離し、上記マスキン
グ材を剥離した上記粘着剤層上に、上記仮基材より離型
性が小さい離型紙を積層し、該離型紙上に上記必要粘着
剤層のみを転写することを特徴とする粘着テープもしく
はシートの製造方法、
【0009】請求項2記載の本発明は、粘着剤を離型性
を有する仮基材上にドット状に塗布し、粘着剤層を形成
した後、該粘着剤層上に、必要粘着剤層を隠蔽し不要粘
着剤層部分が穴明けされたマスキング材を積層し、該マ
スキング材上から離型剤を塗布して不要粘着剤層部分を
低粘着化し、上記マスキング材を上記粘着剤層から剥離
し、上記マスキング材を剥離した上記粘着剤層上に、上
記仮基材より離型性が小さい離型紙を積層し、該離型紙
上に上記必要粘着剤層のみを転写することを特徴とする
粘着テープもしくはシートの製造方法、
【0010】請求項3記載の本発明は、粘着剤を離型性
を有する基材上にドット状に塗布し、粘着剤層を形成し
た後、必要粘着剤層に相当する部分は上記基材の離型性
より大きい離型性を有し、不要粘着剤層部分に相当する
部分のみを、上記基材の離型性より小さい離型性を有す
るシートを積層し、上記不要粘着剤層部分を上記シート
に転写して除去することを特徴とする粘着テープもしく
はシートの製造方法、をその要旨とするものである。
【0011】請求項1記載の本発明において使用される
紫外線照射によって非粘着化する硬化型粘着剤は、上記
機能を有するものであれば特に限定されるものではない
が、例えば、〔1〕2−エチルヘキシルアクリレート
等の炭素数4〜9のアルキル基を持つ(メタ)アクリレ
ートからなる主剤粘着力成分(65〜99.5重量
%)、エチルアクリレート等の低級アルキル基を持つ
(メタ)アクリレート、酢酸ビニル、スチレン、アクリ
ロニトリル等の凝集力成分(30重量%未満)、(メ
タ)アクリル酸、イタコン酸等のカルボキシル基含有モ
ノマー、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート酸等の
水酸基含有モノマー、(メタ)アクリルアミド等のアミ
ド基含有モノマー、グリシジル(メタ)アクリレート等
のエポキシ基含有モノマー、ジメチルアミノエチルメタ
クリレート等のアミノ基含有モノマー等からなる官能基
含有モノマー成分(0.5〜2重量%)を共重合して得
られる分子量20万〜100万程度のアクリル系共重合
体に、〔2〕イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋
剤、金属キレート系架橋剤、メラミン系架橋剤、N−メ
チロール系架橋剤等から、上記アクリル系粘着剤に使用
された官能基含有モノマー成分に応じて適宜選択され
る架橋剤を、上記アクリル系共重合体100重量部に対
し、0.5〜2重量部程度配合し、〔3〕ポリエステル
アクリレート、ポリウレタンアクリレート、エポキシア
クリレート、アルキドアクリレート、ポリオールアクリ
レート、ポリエーテルアクリレート等の重合度2〜20
程度の重合体からなる光重合性アクリルオリゴマーを上
記アクリル系共重合体100重量部に対し、0.5〜2
0重量部程度配合し、更に、〔4〕ベンゾフェノン、ミ
ヒラーケトン、アントラキノン等の水素引き抜き型光重
合開始剤、α−アルキルベンゾインエーテル、メトキシ
アセトフェノン類、α−アシルオキシムのエステル類、
ベンジルアルキルケタール、ヒドロキシアルキルフェノ
ン類、α−ハロゲン化ケトン類等の開裂型光重合開始剤
等の光重合開始剤を上記〔1〕〜〔3〕の光重合性成分
99.9〜95重量%に対し、〔4〕光重合開始剤0.
1〜5重量%の比率で配合してなる光硬化型粘着剤が好
適に使用される。
【0012】上記光硬化型粘着剤は、例えば、シリコー
ン系離型剤等によって離型性を付与された仮基材上にド
ット状に塗布され、塗膜が形成されるが、上記塗膜は、
グラビア印刷、シルクスクリーン印刷、オフセット印刷
等の網点と同様にドット状に塗布されるが、上記印刷イ
ンキの場合と比較して粘着剤は、機能上からドットの形
状が0.5〜1mm程度と大きく、ドット間の距離も
0.5mm程度であり、且つ、粘度も高いので、形成さ
れたドットとドットの間は必ずしも粘着剤の隙間は形成
されず、通常は薄い粘着剤の塗膜で連結されて粘着剤層
が形成されている。
【0013】上記光硬化型粘着剤をドット状に塗布する
方法としては、上記する如くグラビア印刷、シルクスク
リーン印刷によるが、例えば、グラビア版のメッシュと
しては#100〜#50程度が好ましい。上記グラビア
版のメッシュがあまり微細であると、ドットの形成がな
く、フラットな塗膜を与え、逆に、あまり粗であると必
要粘着剤層の輪郭の精密性が失われる。
【0014】上記の如く形成された粘着剤層は、家庭電
化製品のフロントパネルやその他の機器類の表示用銘板
に応じて設けられた接着部分の形状に合わせて、必要粘
着剤層と不要粘着剤層のパターンが設けられたマスキン
グ材が積層され、該マスキング材上から紫外線を照射し
て不要粘着剤層部分を非粘着化するものであるが、上記
マスキング材は、紫外線透過フィルムに写真のネガフィ
ルムの如く、必要粘着剤層に対応する紫外線不透過パタ
ーンを形成したものであってもよく、又、逆に紫外線不
透過性フィルムに穴明け等によって不要粘着剤層部分に
対応するパターンを形成したものであってもよい。
【0015】かくして、上記マスキング材上から紫外線
を照射して不要粘着剤層部分が非粘着化されるが、紫外
線の照射に用いられる紫外線光源としては、高圧水銀
灯、超高圧水銀灯、電磁波励起水銀灯、中圧水銀灯、メ
タルハライドランプ等が用いられる。紫外線照射量は、
エネルギー量で100〜2000mJ程度が適当であ
り、1〜500mW/cm2 の光源を用いて0.1〜1
20秒間程度の照射に相当する。
【0016】上記仮基材より離型性が小さい離型紙は、
前記する家庭電化製品のフロントパネルやその他の機器
類の表示用銘板等の被着体に上記必要粘着剤層を容易に
転写し得る離型性を有し、且つ、上記仮基材と上記必要
粘着剤層との接着力よりも大きい上記必要粘着剤層との
接着力を有する離型紙から適宜選択使用される。上記離
型紙の粘着材層に対する接着力は、上記仮基材の粘着材
層に対する接着力の5倍程度を有するものであることが
好ましい。
【0017】上記仮基材上の粘着剤層は、上記マスキン
グ材を用いた紫外線の照射によって不要粘着剤層のみが
光硬化し、必要粘着剤層の粘着性保持エリアと非粘着性
エリアに変化する。このような状態の粘着剤層上に上記
仮基材より離型性が小さい離型紙を積層し、前記する家
庭電化製品のフロントパネルやその他の機器類の表示用
銘板等の被着体の接着剤層を構成する必要粘着剤層のみ
を上記離型紙に転写して粘着テープもしくはシートが製
造されるのである。
【0018】請求項2記載の本発明の粘着剤層は、前記
する請求項1記載の本発明の粘着剤層と同様に、仮基材
上にドット状に塗布し、粘着剤層を形成した後、上記の
如く形成された粘着剤層は、家庭電化製品のフロントパ
ネルやその他の機器類の表示用銘板に応じて設けられた
接着部分の形状に合わせて、必要粘着剤層と不要粘着剤
層のパターンが設けられたマスキング材が積層され、該
マスキング材上から離型剤を塗布して不要粘着剤層部分
を非粘着化するものであるが、上記マスキング材は、離
型剤不浸透性のシートに穴明け等によって不要粘着剤層
部分に対応するパターンを形成して用いられる。
【0019】上記離型剤は、溶液状のものであってもよ
く、エアロゾルであってもよいが、処理工程の簡素化か
らエアロゾルが好適である。又、離型剤の種類は、用い
られる粘着剤の種類に応じて適宜選択使用されるが、前
記するアクリル系粘着剤を用いた場合、シリコーン系エ
アロゾルが好適に用いられる。
【0020】上記仮基材上の粘着剤層は、上記マスキン
グ材を用いた離型剤の塗布によって不要粘着剤層のみが
低粘着化もしくは非粘着化して、粘着性保持エリアと低
粘着性もしくは非粘着性エリアに変化する。このような
状態の粘着剤層上に、前記する請求項1記載の本発明と
同様に、上記仮基材より離型性が小さい離型紙を積層
し、前記する家庭電化製品のフロントパネルやその他の
機器類の表示用銘板等の被着体の接着剤層を構成する必
要粘着剤層のみを上記離型紙に転写して粘着テープもし
くはシートが製造されるのである。
【0021】請求項3記載の本発明の粘着剤層は、前記
する請求項1記載の本発明の粘着剤層と同様に、離型性
を有する基材上にドット状に塗布して形成される。次い
で、上記基材上に設けられた粘着剤層上に、必要粘着剤
層に相当する部分は上記基材の離型性より大きい離型性
を有し、不要粘着剤層部分に相当する部分のみを、上記
基材の離型性より小さい離型性を有するシートを積層
し、上記不要粘着剤層部分を上記シートに転写して除去
するものである。
【0022】上記離型性を有するシートは、上記基材の
離型性より大きい離型性を有するシートの不要粘着剤層
に相当する部分のみを、例えば、適宜マスキング材を用
いて高圧放電処理、コロナイオン処理、火炎処理、サン
ドブラスト処理、加熱塩素化炭化水素蒸気処理等の表面
処理を行って粘着剤層に対する親和性を大ならしめ上記
基材の離型性より小さい離型性を付与してもよく、離型
性の小さいシートの必要粘着剤層に相当する部分のみ
を、適宜マスキング材を用いて離型剤層を設けることに
より上記基材の離型性より大きい離型性を付与してもよ
い。上記表面処理方法の内、就中、コロナ放電により発
生したイオン風を離型剤層に吹き付けることにより、気
中に浮遊する微細な塵埃が帯電して離型剤層に吸着さ
れ、その効果を更に増強させると考えられるコロナイオ
ン処理が好適である。
【0023】上記離型性を有するシートは、使用される
粘着剤等に応じて適宜選択使用されるが、例えば、非移
行型シリコーン、更に詳しくは、主成分のビニル基を有
するポリシロキサンに架橋成分のメチル水素シロキサン
が配合されてなるシリコーン系離型剤で処理されたもの
が好適に使用される。特に、上記するコロナイオン処理
による表面エネルギーの制御が容易である。
【0024】上記離型性を有する基材上にドット状に塗
布して形成された粘着剤層上に、部分的に離型性を制御
した上記離型性を有するシートを積層し、上記不要粘着
剤層部分を上記シートに転写して除去して粘着テープも
しくはシートが製造されるのである。
【0025】(作用)本発明の粘着テープもしくはシー
トの製造方法は、上述の如く構成されているので、必要
粘着剤層がシャープな形状で離型紙上に転写され、被着
体の粘着加工を要する部分に正確に再転写でき、粘着剤
のはみ出しや隙間を作ったりすることがなく、美麗な粘
着仕上げを可能ならしめる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に実施例を掲げて、本発明を
更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限
定されるものではない。
【0027】(実施例1)アクリル系粘着剤〔綜研化学
社製、商品名:SKダイン1491H、架橋剤:コロネ
ートL55E(商品名)0.9%含有〕50重量部、ウ
レタンアクリレートオリゴマー(新中村化学社製、商品
名:UA−4H)1.5重量部、光重合開始剤:ベンゾ
インジメチルケタノール(チバガイギー社製、商品名:
イルガキュアー651)0.5重量部、溶剤:トルエン
10重量部を攪拌して均一に混合し、粘着剤組成物を調
製した。
【0028】上記粘着剤組成物をグラビア版#50で、
剥離強度25g/50mmの離型性を有する工程紙(サ
ンエー化学社製、商品名:WHT80白)上に塗布し、
乾燥して厚さ48μmのドット状粘着剤層を形成し、表
1に示す一辺300mmの正方形の紫外線遮蔽シートの
中央部に一辺100mmの正三角形の紫外線透過窓が設
けられた離型性を有するマスキング材を積層し、該マス
キング材上より上記ドット状粘着剤層に超高圧水銀灯を
用いて2000mJの紫外線を照射した。猶、上記工程
紙の剥離強度は、常法に従い、被検工程紙に綜研化学社
製、粘着剤(商品名:SK−801B)を乾燥後の厚さ
50μmに形成し、坪量50g/m2 の上質紙を積層し
て180°剥離試験を行う、通称、転写法によって測定
したものである。以下、離型性表面の剥離強度は同様の
試験によって測定された性能を示すものである。
【0029】紫外線照射前のドット状粘着剤層の粘着力
は1050g/25mmであり、紫外線照射後の上記正
三角形の紫外線透過窓直下のドット状粘着剤層の粘着力
は450g/25mmに低下していた。紫外線照射後、
上記マスキング材をドット状粘着剤層から剥離し、次い
で、露出したドット状粘着剤層に、剥離強度140g/
50mmの離型紙(サンエー化学社製、商品名:WHW
80白)を積層した後、該離型紙を剥離し、上記三角形
部分以外のドット状粘着剤層を転写して粘着シートを作
製した。得られた粘着シートを上記マスキング材と対比
して表1に示したが、上記三角形部分がドット状に塗布
された粘着剤層から精密に取り除かれていた。
【0030】(比較例1)粘着剤の塗布方式をロールコ
ート方式に替え、乾燥後の粘着剤層の厚さが50μmに
なったこと以外、実施例1と同様にして粘着シートを作
製した。得られた粘着シートを上記マスキング材と対比
して表1に示したが、上記三角形部分付近の粘着剤層が
上記三角形部分にくっついてむしり取られ正三角形の形
状より約30%程度広い面積が剥離された粘着剤層を転
写していた。
【0031】
【表1】
【0032】(実施例2)実施例1のアクリル系粘着剤
50重量部に替えて、アクリル系粘着剤〔綜研化学社
製、商品名:SKダイン801Bに架橋剤:コロネート
L55E(商品名)1.0%配合〕50重量部を使用し
たこと以外、実施例1と同様にして剥離強度25g/5
0mmの離型処理された工程紙上に塗布し、乾燥して厚
さ48μmのドット状粘着剤層を形成した。
【0033】マスキング材は実施例1及び比較例1で使
用したものと同寸法で中央部の正三角形部分が穴明け加
工されたマスキング材を使用し、実施例1と同様に上記
ドット状粘着剤層上に積層した後、該マスキング材上か
らシリコーン離型剤スプレー(信越化学社製、商品名:
離型用スプレーKF−96SP)を噴霧し、露出してい
る正三角形部分のドット状粘着剤層を非粘着化した。次
いで、上記マスキング材をドット状粘着剤層から剥離
し、以降の工程は実施例1と同様にして、離型紙にドッ
ト状粘着剤層を転写して粘着シートを作製した。得られ
た粘着シートを上記マスキング材と対比して表2に示し
たが、上記三角形部分がドット状に塗布された粘着剤層
から精密に取り除かれていた。
【0034】(比較例2)粘着剤の塗布方式をロールコ
ート方式に替え、乾燥後の粘着剤層の厚さが50μmに
なったこと以外、実施例2と同様にして粘着シートを作
製した。得られた粘着シートを上記マスキング材と対比
して表2に示したが、上記三角形部分付近の粘着剤層が
上記三角形部分にくっついてむしり取られ正三角形の形
状より約25%程度広い面積が剥離された粘着剤層を転
写していた。
【0035】
【表2】
【0036】(実施例3)実施例2の粘着剤組成物をグ
ラビア版#50で、剥離強度25g/50mmの離型紙
(フジモリ工業社製、商品名:75S532DW)上に
塗布し、乾燥して厚さ48μmのドット状粘着剤層を形
成した。これとは別に、80g上質紙に一面にポリエチ
レンフィルムをラミネートし、該ポリエチレンフィルム
ラミネート面に離型剤〔信越化学社製、商品名:KS−
776Aに触媒(信越化学社製、商品名:PL−8)を
1重量%配合したもの〕を0.55g/m2 塗布した剥
離強度20g/50mmの工程紙(1)を作製した。該
工程紙(1)に実施例2で使用したマスキング材を積層
し、該マスキング材上から電極印加電圧3.5KV、周
波数15Hz、出力8W/m2 /minでコロナイオン
照射装置によりコロナイオン処理を行い、上記工程紙中
央部の一辺100mmの正三角形部分のみ剥離強度30
0g/50mmの処理面(2)を形成した。
【0037】上記の如く中央部に部分的に大きい剥離強
度の処理面(2)を形成した工程紙を前記離型紙上に形
成されたドット状粘着剤層に積層した後、該工程紙を剥
離すると、上記工程紙中央部の一辺100mmの正三角
形部分の大きい剥離強度の処理面(2)に相当するドッ
ト状粘着剤層が上記工程紙に転写されて剥離し、前記離
型紙上には必要粘着剤層のみが形成された粘着シートを
作製した。得られた粘着シートを上記マスキング材と対
比して表3に示したが、上記三角形部分がドット状に塗
布された粘着剤層から精密に取り除かれていた。
【0038】(比較例3)粘着剤の塗布方式をロールコ
ート方式に替え、乾燥後の粘着剤層の厚さが50μmに
なったこと以外、実施例3と同様にして粘着シートを作
製した。得られた粘着シートを上記マスキング材と対比
して表3に示したが、上記三角形部分付近の粘着剤層が
上記三角形部分にくっついてむしり取られ正三角形の形
状より約35%程度広い面積が剥離された粘着剤層を転
写していた。
【0039】
【表3】
【0040】
【本発明の効果】本発明の粘着テープもしくはシートの
製造方法は、叙上の如く構成されているので、必要粘着
剤層がシャープな形状で離型紙上に転写され、被着体の
粘着加工を要する部分に正確に再転写でき、粘着剤のは
み出しや隙間を作ったりすることがなく、美麗な粘着仕
上げを可能ならしめる。
【0041】又、本発明の粘着テープもしくはシートの
製造方法は、いずれも、上記する如く、家庭電化製品の
フロントパネルやその他の機器類の表示用銘板等の被着
体の接着剤層を構成する必要粘着剤層ないしは不要粘着
剤層をマスキング材を用いてパターン化するだけで、他
は簡単な工程で形成もしくは除去できるものであるの
で、短い納期で、安価なコストで粘着テープもしくはシ
ートを生産することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外線照射によって非粘着化する硬化型
    粘着剤を離型性を有する仮基材上にドット状に塗布し、
    粘着剤層を形成した後、該粘着剤層上に、必要粘着剤層
    を隠蔽し不要粘着剤層部分のみを紫外線が透過し得るパ
    ターンが設けられた離型性を有するマスキング材を積層
    し、該マスキング材上から紫外線を照射して不要粘着剤
    層部分を非粘着化し、上記マスキング材を上記粘着剤層
    から剥離し、上記マスキング材を剥離した上記粘着剤層
    上に、上記仮基材より離型性が小さい離型紙を積層し、
    該離型紙上に上記必要粘着剤層のみを転写することを特
    徴とする粘着テープもしくはシートの製造方法。
  2. 【請求項2】 粘着剤を離型性を有する仮基材上にドッ
    ト状に塗布し、粘着剤層を形成した後、該粘着剤層上
    に、必要粘着剤層を隠蔽し不要粘着剤層部分が穴明けさ
    れた離型性を有するマスキング材を積層し、該マスキン
    グ材上から離型剤を塗布して不要粘着剤層部分を低粘着
    化し、上記マスキング材を上記粘着剤層から剥離し、上
    記マスキング材を剥離した上記粘着剤層上に、上記仮基
    材より離型性が小さい離型紙を積層し、該離型紙上に上
    記必要粘着剤層のみを転写することを特徴とする粘着テ
    ープもしくはシートの製造方法。
  3. 【請求項3】 粘着剤を離型性を有する基材上にドット
    状に塗布し、粘着剤層を形成した後、必要粘着剤層に相
    当する部分は上記基材の離型性より大きい離型性を有
    し、不要粘着剤層部分に相当する部分のみを、上記基材
    の離型性より小さい離型性を有するシートを積層し、上
    記不要粘着剤層部分を上記シートに転写して除去するこ
    とを特徴とする粘着テープもしくはシートの製造方法。
JP16887195A 1995-07-04 1995-07-04 粘着テープもしくはシートの製造方法 Pending JPH0912988A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16887195A JPH0912988A (ja) 1995-07-04 1995-07-04 粘着テープもしくはシートの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16887195A JPH0912988A (ja) 1995-07-04 1995-07-04 粘着テープもしくはシートの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0912988A true JPH0912988A (ja) 1997-01-14

Family

ID=15876115

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16887195A Pending JPH0912988A (ja) 1995-07-04 1995-07-04 粘着テープもしくはシートの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0912988A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005325249A (ja) * 2004-05-14 2005-11-24 Nitto Denko Corp 剥離ライナ、および紫外線硬化型粘着シート、並びに該粘着シートの切断加工方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005325249A (ja) * 2004-05-14 2005-11-24 Nitto Denko Corp 剥離ライナ、および紫外線硬化型粘着シート、並びに該粘着シートの切断加工方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW200947543A (en) Dicing tape and die attach adhesive with patterned backing
EP1824939B1 (en) Microstructured release liners
KR101600686B1 (ko) Uv 경화시스템을 이용한 가열 박리형 점착시트 또는 테이프의 제조방법
JPS62501550A (ja) グラフイツクデザイン用製品
JP3493731B2 (ja) 両面粘着テープ及びその製造方法
JPS5850164B2 (ja) 表面保護方法
JP2002231600A (ja) レジスト除去用接着テープとレジスト除去方法
JP3660462B2 (ja) 感圧接着性プリント用シート
JPH0912988A (ja) 粘着テープもしくはシートの製造方法
JPH10212461A (ja) 粘着シート及び粘着シート積層体
JPH11343470A (ja) 硬化型粘接着シート
JPH0734041A (ja) 粘着シート
JP3574524B2 (ja) フォトマスク保護用粘着フィルムの製造方法
JP2007231103A (ja) 紫外線硬化型再剥離性圧着組成物及び再剥離性接着加工紙
JPH08222818A (ja) 粘着機能付きフレキシブル回路基板
JP3660461B2 (ja) 感圧接着性プリント用シート
JPH06148871A (ja) ペリクル及びペリクルの製造方法
JPH0446979A (ja) 転写用粘着シート
JP4452361B2 (ja) Uv硬化型感圧接着剤皮膜の硬化方法
JP2007091817A (ja) 紫外線硬化型再剥離性圧着組成物及び再剥離性接着加工紙
JPH10316957A (ja) 硬化型粘接着剤組成物
JP3959568B2 (ja) ラベル・カード複合体の作成方法
JP3959566B2 (ja) ラミネートラベルの作成方法
JP2001098226A (ja) Uv硬化型感圧接着剤およびそれを用いた感圧接着性シート
JP4776060B2 (ja) 表面反応性官能基修飾粘着剤及び粘着テープ又はシート