JP3493731B2 - 両面粘着テープ及びその製造方法 - Google Patents

両面粘着テープ及びその製造方法

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JP3493731B2 JP14235894A JP14235894A JP3493731B2 JP 3493731 B2 JP3493731 B2 JP 3493731B2 JP 14235894 A JP14235894 A JP 14235894A JP 14235894 A JP14235894 A JP 14235894A JP 3493731 B2 JP3493731 B2 JP 3493731B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、紫外線硬化型粘着剤
組成物を用いた粘着テープの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、粘着テープには、種々の両面
粘着テープや片面粘着テープが知られているが、それら
の粘着剤としては、一般にアクリル系粘着剤が使用され
ている。アクリル系粘着剤を用いた粘着テープの製造方
法としては、次のような方法が知られている。
【0003】(1) 溶液重合法やエマルジョン重合法によ
ってアクリレートモノマーを重合してアクリレートポリ
マーを得、このアクリレートポリマー液に架橋剤等を添
加して粘着剤組成物を調製し、この粘着剤組成物を支持
体又は剥離紙等に塗工し、溶剤や水分を飛散させると共
に架橋反応を起こさせて粘着剤組成物を硬化させ、両面
粘着テープを得る方法。
【0004】(2) アクリルポリマーを溶融させ、押し出
し機を使用して粘着剤をテープ状に押し出すホットメル
ト法により粘着テープを作製する方法。この方法によれ
ば、粘着テープの製造設備が比較的簡易であるという利
点がある。
【0005】(3) 粘着剤組成物に紫外線を照射すること
により、粘着テープの粘着剤を形成する方法。このよう
な紫外線照射による方法としては、(3-i) アクリル酸エ
ステルモノマーとそれと共重合するモノマー成分とから
なる粘着剤組成物に紫外線を照射して感圧型粘着剤を
得、これを粘着テープの粘着剤として使用することが提
案されている(ベルギー国特許675,420、5/1
966)。また、(3-ii)アクリル系モノマーを主成分と
する粘着剤組成物に、波長300〜400nm(300
nm以下の紫外線が10%程度含まれていてもよい)の
紫外線を7mW/cm以下の強度で照射する方法が知
られている(USP4,181,752)。(3-iii) 同
様の方法において、粘着剤組成物に多官能アクリルモノ
マーを配合すること、そしてこの多官能アクリルモノマ
ーとしては、ビニル間の炭素数が10以下のものを使用
し、その使用量を0.5〜5×10−5eq/gとする
方法も知られている(USP4,379,201)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法(1) の溶液重合法やエマルジョン重合法を用いる方法
で製造した粘着テープは、粘着剤の高温における凝集力
が低いために、高温になる被着体に対しては使用するこ
とができないという問題がある。また、その製造工程に
関し、モノマーの重合、粘着剤組成物の調製、粘着剤組
成物の塗布、粘着剤組成物の硬化という多工程が必要と
なるため、粘着テープの製造設備が複雑化し、製造コス
トが上昇するという問題もある。さらに、粘着剤組成物
の硬化工程においては、溶媒や水を飛散させることとな
るが、このために多量の熱エネルギーが必要とされ、ま
た溶媒の回収や排ガスの処理などの環境汚染対策も講じ
なくてはならないという問題がある。
【0007】一方、方法(2) のホットメルト法を用いる
方法によれば溶媒を使用しないので、方法(1) のような
問題は生じないが、粘着剤がべたつくために取り扱いに
くく、作業性が低下するという問題がある。また、粘着
剤として溶融温度の高いものを使用すると耐熱性を向上
させることはできるが、それに伴って溶融塗工時の温度
を高くすると粘着剤は熱劣化を起こす。また、粘着剤を
塗工する基材が熱変形しやすくなる。そのため、粘着剤
として溶融温度の高いものを使用して粘着剤の耐熱性を
向上させることに限界が生じている。これに対しては、
粘着剤をテープ状に押し出した後に、電子線や紫外線を
照射して耐熱性を向上させる方法も提案されているが、
このようにして高温における保持力を向上させると粘着
力が低下するという問題が生じている。
【0008】方法(3) のアクリル系粘着剤組成物に紫外
線を照射する方法によれば、方法(2) に比して、高温に
おける保持力の高い感圧型両面粘着テープを得ることが
できる。しかしながら、(3-i) の波長300〜400n
mの紫外線を7mW/cm以下の強度で照射すること
により得られた粘着剤は、一旦被着体に接着した後の定
荷重下における剥離性が大きく、接着信頼性が低いとい
う問題がある。また、この照射条件では粘着剤組成物の
重合終了までに10分以上も要するので、結果的に製造
コストが高くなる。(3-ii)の粘着剤組成物中にビニル間
の炭素数が10以下の多官能アクリルモノマーを使用し
た場合にも、定荷重下の剥離性が大きいという問題は解
決されない。さらに、この多官能アクリルモノマーは蒸
気圧が高く、刺激臭が激しく、かぶれ等の皮膚障害をひ
きおこすため、作業環境上の問題も生じる。
【0009】また、紫外線照射により粘着剤組成物を硬
化させる従来のいずれの方法においても、モノマーを1
00%重合して硬化させることは難しい。このため、得
られる粘着テープは、未反応モノマーによる不快臭が強
いという問題を有している。さらに、未反応モノマー
は、被着体との接合部が高温に晒されると気化し、膨れ
剥がれを引き起こすので、接着信頼性が低いという問題
もある。
【0010】本発明は以上のような従来技術の問題点を
解決しようとするものであり、溶媒等の使用による環境
問題を生じさせず、粘着剤の取扱性に優れた紫外線硬化
型の粘着剤組成物を用いて粘着テープを製造するにあた
り、粘着剤組成物の重合度を高めて粘着剤の耐熱保持力
を高め、定荷重下の剥離性を小さくし、それにより接着
信頼性を向上させることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、粘着剤組成
物として、特定のアクリル酸エステルモノマー、このア
クリル酸エステルモノマーと共重合可能な単官能モノマ
ー及び分子量300以上の多官能オリゴアクリレートを
含むものを使用し、紫外線照射を、第1の照射条件とそ
れよりも照射強度の強い第2の照射条件の2段階で行う
と、粘着剤組成物の重合率を飛躍的に高めることができ
ることを見出した。また、特定の粘着剤組成物を使用
し、2段階の照射強度で紫外線照射を行うことは、単に
剥離シートと粘着剤とを積層した態様の粘着テープだけ
でなく、粘着剤層の中に基材が埋め込まれている態様
や、このような紫外線硬化型粘着剤組成物から形成した
粘着剤層とホットメルト系接着剤層とを積層させた態様
においても有効であることを見出し、本発明を完成させ
るに至った。
【0012】 すなわち、本発明は、炭素数が4〜14
個のアルキルアルコールのアクリル酸エステルモノマ
ー、該アクリル酸エステルモノマーと共重合可能な単官
能モノマー、分子量300以上の多官能オリゴアクリレ
ート及び光重合開始剤を含んでなる紫外線硬化型粘着剤
組成物を基材シートに塗工し、その後、紫外線照射を、
第1の照射条件とそれよりも照射強度の強い第2の照射
条件の2段階で行う両面粘着テープの製造方法であっ
て、基材シート上の紫外線硬化型粘着剤組成物の上方か
ら紫外線照射を行うにあたり、基材シートの紫外線硬化
型粘着剤組成物の塗工面の色を、無彩色の明度6以下と
するか、又は有彩色の色相環が青色から緑色とすること
を特徴とする両面粘着テープの製造方法を提供する。
【0013】 また、本発明は、上記のようにして製造
された両面粘着テープを提供する。
【0014】以下、本発明を詳細に説明する。なお、本
発明を説明する各図中、同一符号は同一又は同等の構成
要素を表している。
【0015】本発明の粘着テープに使用する紫外線硬化
型粘着剤組成物は、炭素数が4〜14個のアルキルアル
コールのアクリル酸エステルモノマー、該アクリル酸エ
ステルモノマーと共重合可能な単官能モノマー、分子量
300以上の多官能オリゴアクリレート及び光重合開始
剤を含むものである。ここで、炭素数が4〜14個のア
ルキルアルコールのアクリル酸エステルモノマーは、炭
素数が4〜14個の鎖状アルキルアルコールとアクリル
酸とのエステルであり、例えば、ブチルアクリレート、
イソアミルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレ
ート、ノニルアクリレート、イソノニルアクリレート、
イソオクチルアクリレート、ラウリルアクリレート、デ
シルアクリレートなどを使用することができる。
【0016】このようなアクリル酸エステルモノマーと
共重合可能な単官能モノマーとしては、紫外線重合性モ
ノマーが好ましく、例えばアクリル酸、環状アルキル又
は炭素数が3以下の鎖状アルキルのアクリル酸エステ
ル、その他アクリル酸誘導体を使用することができ、よ
り具体的には、エチルアクリレート、2−ヒドロキシエ
チルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレー
ト、テトラヒドロフルフリールアクリレート、イソボニ
ルアクリレート、エトキシアクリレート、ブトキシアク
リレート、フェニルアクリレート、シクロヘキシルアク
リレート等を使用することができる。また、ノニルフェ
ノキシポリエチレングリコールアクリレートやノニルフ
ェノキシポリプロピレングリコールアクリレートなどの
オリゴエステルアクリレート等も使用することができ
る。
【0017】また、これらのモノマーを炭素数が4〜1
4個のアルキルアルコールのアクリル酸エステルモノマ
ーと共重合させると、得られる共重合体のガラス転移点
は上昇するので、これらのモノマーの使用量は、共重合
体のガラス転移点が−15℃以上にならないような範囲
とすることが好ましい。共重合体のガラス転移点が−1
5℃以上になると、常温における粘着力(タック)が低
下するので好ましくない。
【0018】本発明で使用する分子量300以上の多官
能オリゴアクリレートは、2以上のアクリル酸とポリオ
ールとのエステルであって分子量が300以上のもので
ある。この多官能オリゴアクリレートとしては、2つの
エステル基のビニル基間の炭素数が10個以上のものが
好ましい。このような多官能オリゴアクリレートは、粘
着剤の高温時の凝集力を高めるために使用されている。
多官能オリゴアクリレートであっても分子量300未満
のものは、架橋分子間の距離が短くなるので使用量の変
動が凝集力に大きな影響を与え、凝集力の制御が難しく
なるので好ましくない。
【0019】分子量300以上の多官能オリゴアクリレ
ートとしては、例えば、エンネアエチレングリコールジ
アクリレート(NKエステルA−400、新中村化学
(株)製)、テトラデカエチレングリコールジアクリレ
ート(NKエステルA−600、新中村化学(株)製)
等のポリアルキレングリコールジアクリレート、エチレ
ンオキサイド変性ビスフェノールAジアクリレート(B
P−4EA、共栄社油脂化学工業(株)製)、プロピレ
ンオキサイド変性ビスフェノールAジアクリレート(B
P−4PA、共栄社油脂化学工業(株)製)、エチレン
オキサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレー
ト(TMP−6EO−3A、共栄社油脂化学工業(株)
製)、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ
アクリレート(KAYARAD MANDA、日本化薬
工業(株)製)及びその誘導体(KAYARAD HX
−220、KAYARAD HX−620等、日本化薬
工業(株)製)等を使用することができる。
【0020】分子量300以上の多官能オリゴアクリレ
ートの紫外線硬化型粘着剤組成物における添加量は、炭
素数が4〜14個のアルキルアルコールのアクリル酸エ
ステルモノマー及び該アクリル酸エステルモノマーと共
重合可能な単官能モノマーの合計100重量部に対し、
0.0001〜0.002モルとすることが好ましい。
0.0001モルよりも少ないと粘着テープの耐熱保持
力が低下し、0.002モルより多いと粘着テープのタ
ックが減少する傾向がある。
【0021】光重合開始剤としては、重合速度が速くか
つ重合率を100%近くにできる点から、アセトフェノ
ン系又はベンゾフェノン系のものが好ましく、このよう
な光重合開始剤としては市販のものを使用することがで
きる。例えば、4−フェノキシジシクロアセトフェノン
4−t−ブチル−ジクロロアセトフェノン、ジエトキシ
アセトフェノン、2−ヒドロキシ2−メチル−1−フェ
ニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシ
ルフェニルケトン、ベンゾイン、ベンゾインメチルエー
テル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンジルジメチ
ルケタール等や、これらの混合物を使用することができ
る。
【0022】光重合開始剤の紫外線硬化型粘着剤組成物
における添加量は、炭素数が4〜14個のアルキルアル
コールのアクリル酸エステルモノマー、該アクリル酸エ
ステルモノマーと共重合可能な単官能モノマー及び分子
量300以上の多官能オリゴアクリレートの合計100
重量部に対し、0.005〜0.1重量部が好ましい。
【0023】この他、本発明で使用する紫外線硬化型粘
着剤組成物には、上述のモノマー成分と相溶性のポリマ
ーを配合することができる。すなわち、上述のモノマー
成分を主体とした組成物の液の粘度は2〜20センチポ
イズと低いが、ポリマーを溶解させることにより組成物
の粘度を1000〜10000センチポイズ程度に上昇
させることができるので、塗工性を向上させることがで
きる。このようなポリマーとしては、例えば、アクリル
ゴム、スチレンブタジエンゴム、イソブチレンゴム、ス
チレンイソブチレンブロックポリマー、スチレンブタジ
エンブロックポリマー、低分子量ポリエチレン、低分子
量ポリイソプレン等をあげることができる。また、これ
らポリマーの使用量は、通常紫外線硬化型粘着剤組成物
中、1〜15重量%とすることが好ましい。
【0024】本発明で使用する紫外線硬化型粘着剤組成
物には、その粘度を増加させるためにフィラーを添加し
てもよい。フィラーとしては、例えば、シリカ、水酸化
アルミニウム、硫酸バリウム、クレー、タルク、微粉末
エアロジル、ガラスバルブ、ガラスビーズ、プラスチッ
ク製マイクロバルーン、プラスチック製微粉末等を使用
することができる。これらフィラーの添加量は、紫外線
の透過を妨げない程度とする。さらにフィラーに加え
て、着色のために少量の顔料や染料を添加してもよい。
【0025】以上のような成分からなる紫外線硬化型粘
着剤組成物は紫外線照射により感圧型粘着剤となるが、
本発明の方法においては、この紫外線硬化型粘着剤組成
物に対して単に紫外線照射を行うのではなく、紫外線硬
化型粘着剤組成物を基材シートに塗工後、照射強度の異
なる2段階の紫外線照射を行って粘着剤層を形成し、粘
着テープを製造する。この場合、基材シートとしては、
通常の両面粘着テープに使用する剥離シートや、あるい
は後述するようにホットメルト型接着フィルム等を使用
することができる。
【0026】例えば、図1に示す両面粘着テープ1のよ
うに、粘着剤2の両面に剥離シート3、4が設けられて
いる粘着テープを製造する場合、まず、両面剥離処理し
た上質紙もしくはグラシン紙等の紙類又は両面剥離処理
した高分子フィルムからなる剥離シート3の上に紫外線
硬化型粘着剤組成物2xを厚さ0.010〜3.0mm
程度塗工し、次に、片面剥離処理したPET等の高分子
フィルムからなる透明な剥離シート4をかぶせて空気中
の酸素を遮断し、紫外線硬化型粘着剤組成物2xの層厚
を均一にする。
【0027】一方、第1の照射条件の照射装置として、
主波長352nmの微弱な光(例えば、光強度0.5m
w/cm程度)を発する直管状のケミカルランプを、
間隔100mm以下程度として複数本並べ、被照射体に
1.5mw/cm程度以上の強度の光が照射されるよ
うにした装置を組む。なお、このような照射装置を組む
場合、ケミカルランプの間隔は、被照射体に照射される
光強度を有効に増加させるため、できるだけ小さくする
ことが好ましい。
【0028】この照射装置により、上述の剥離シート
3、紫外線硬化型粘着剤組成物2x、高分子フィルムか
らなる剥離シート4の積層体に対し、高分子フィルム4
の側から紫外線照射を行う。この照射により紫外線硬化
型粘着剤組成物2x中の80%以上のモノマーを重合さ
せることが好ましい。
【0029】次に、第2の照射条件の照射装置として、
例えば主波長365nmの高圧水銀ランプを使用し、第
1の照射条件よりも強い光強度(例えば、30mw/c
程度以上)で被照射体が照射されるようにして紫外
線照射を行い、重合を完結させる。この第2の照射条件
の照射装置としては、200nm以下の低波長域の紫外
線を発生しないオゾンレスタイプのランプを使用するこ
とが好ましい。すなわち、低波長域の紫外線は空気中の
酸素をオゾン化するので有害であり、また、粘着テープ
の劣化を助長するので好ましくない。
【0030】このように第1の照射条件と異なる第2の
照射条件で紫外線照射を行うことにより、重合を完結さ
せるために必要な合計の照射時間を短縮することができ
る。また、第1の照射条件のみで照射しつづけた場合に
は、得られる粘着テープのタック性が低くなる傾向があ
るが、第1の照射条件で照射した後に第2の照射条件で
照射することにより、タック性を向上させることが可能
となる。
【0031】以上のように紫外線硬化型粘着剤組成物を
剥離シートに塗工し、紫外線照射して両面粘着テープを
製造するに際し、剥離シート3として白色の剥離紙を使
用すると、紫外線照射側(剥離シート4側)の粘着剤2
の耐熱保持力に対して、その反対側の剥離シート3側の
粘着剤の耐熱保持力が低くなる傾向がある。粘着剤2の
両面の耐熱保持力が異なると、使用時にその保持力の差
異を考慮しなければならず、また接着信頼性の低下にも
つながる。そこで、本発明においては、紫外線非照射側
の剥離シート3の紫外線硬化型粘着剤組成物の塗工面の
色を、無彩色の明度6以下とするか、又は有彩色の色相
環が青色から緑色とすることが好ましい。これにより、
粘着剤の紫外線照射側とその反対側の耐熱保持力(耐熱
凝集力)の差異を解消することができる。
【0032】ここで、無彩色の明度6以下とは、淡灰色
(明度6)から黒色(明度1)の範囲の色である。濃い
灰色は、明度3〜4となる。また、有彩色の色相環が青
色から緑色としては、例えば、マンセル色相環で5PB
〜5BGの青色系統の色が好ましい。
【0033】剥離シート3の紫外線硬化型粘着剤組成物
の塗工面をこのような色にする方法としては、剥離シー
ト3を構成する紙等として、材料本来の色がそのような
色を有するものを使用してもよく、あるいは、印刷等に
より着色してもよい。
【0034】また、本発明の方法は、粘着剤層中に基材
が埋め込まれている態様の粘着テープにも適用すること
ができる。この場合、基材としては、例えば、和紙、不
織布、プラスチックフィルム(ポリエステルフィルム
等)、ガラス繊維等の伸縮性の低い材料や、ウレタンフ
ォーム、クロロプレンフォーム等の発泡材料などを必要
に応じて適宜選択して使用することができるが、紫外線
硬化型粘着剤組成物が含浸しやすいものが好ましく、例
えば不織布としては麻やレーヨンを混合したものが好ま
しい。また、特に、不織スクリムを使用することが好ま
しい。
【0035】図2は、粘着剤層2の中に不織スクリム5
を基材として埋め込んだ本発明の両面粘着テープの断面
図である。不織スクリム5としては、図3に示すように
縦方向の繊維(又は繊維状フィルム)5aと横方向の繊
維(又は繊維状フィルム)5bとを織らずに、エチレン
酢酸ビニル等の接着材で貼り合わせたものが好ましい。
これにより、スクリムは、升目の縦方向又は横方向には
伸びにくく、対角方向には伸びやすいものとなる。ま
た、表面が2枚のフィルムを貼り合わせたように平滑な
ものとなる。したがって、以下のように種々の利点を享
受できるようになる。
【0036】即ち、一般に、粘着剤層に基材が埋め込ま
れていない粘着テープを用いて被着体を接着する場合
に、接着位置の修正等のために、一旦接着した粘着テー
プを剥離すると、被着体に粘着層が部分的に残存した
り、粘着テープが伸びたりするので、剥離した粘着テー
プの再使用が難しくなる。これに対して、不織スクリム
は升目の縦方向又は横方向には伸びにくいので、不織ス
クリムを基材とした粘着テープは、一旦接着後剥離して
再使用することが可能となる。よって、被着体の位置決
めが容易となる。
【0037】また、粘着剤層に基材を埋め込まない粘着
テープにおいては、粘着剤層の厚さを厚くすることは困
難であるが、不織スクリムを基材として使用することに
より、容易に所望の厚さに粘着層を厚く形成することが
可能となる。
【0038】さらにまた、一般に、粘着テープの基材と
して和紙、不織布、ポリエステル等のように伸縮性の低
い材料を使用した場合には、サイジングボードやモルタ
ル等の凹凸のある粗面を被着体とするときに、大きな接
着強度を得ることは困難となる。しかし、不織布スクリ
ムは、その升目の対角方向には大きな伸縮性を有するの
で、不織布スクリムを基材とした粘着テープによれば、
凹凸のある粗面を被着体とする場合でも、十分な接着強
度を得ることが可能なる。
【0039】また、不織スクリムは表面が平滑なので、
粘着テープの表面平滑性を低下させない。
【0040】本発明で好ましく使用することができる不
織スクリムの繊維材料としては、ガラス繊維、アクリル
繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維等の合成繊維、
又は天然繊維等を使用することができる。また、これら
の繊維を細長く切断したポリプロピレン等の高分子フィ
ルム等を使用することができる。なかでも、紫外線を透
過させるガラス繊維製のものが好ましい。
【0041】また不織スクリムの升目の大きさは、繊維
の太さと繊維間隔(25mmの間に存在する繊維の本
数)で表される。繊維間隔については、3本〜10本程
度のものが市販されているが、本発明においてはこれら
のいずれも使用することができる。ただし、25mmの
間に存在する繊維の本数が多すぎると升目が細かくな
り、伸縮性が低くなるので、凹凸のある粗面を被着体と
する場合の接着性が低くなる。また、25mmの間に存
在する繊維の本数が少なすぎると、升目が粗くなるの
で、基材を使用しない場合に対して十分な効果を得るこ
とが困難となる。
【0042】不織スクリムの繊維の太さは、太すぎると
表面平滑な粘着テープを得ることが困難となるので、6
00デニール以下の繊維か、あるいは厚さ100μm以
下の平滑なフィルム状繊維を使用することが好ましい。
【0043】また、図2に示したように、粘着剤層2の
中に不織スクリム5を設けるに際し、不織スクリム5を
粘着剤層2の厚さ方向のいずれの位置に設けるかについ
ては特に制限はなく、被着体の表面凹凸に応じて適宜定
めることができる。例えば、被着体の表面凹凸が少ない
場合には、不織スクリム5上の粘着剤層2の厚さが、5
μm程度あればよい。一般には粘着剤層2のほぼ中央部
とすることが好ましい。
【0044】図2に示した粘着テープは、例えば、図4
に示す工程にしたがって製造することができる。
【0045】まず、図4(a)に示すように、両面剥離
シート3上に紫外線硬化型粘着剤組成物2xを塗工し、
次に紫外線硬化型粘着剤組成物層2xの上に不織スクリ
ム5を重ね、不織スクリム5に粘着剤組成物を含浸さ
せ、不織スクリム5を紫外線硬化型粘着剤組成物層2x
中に埋め込む(同図(b))。さらに、片面剥離処理し
た紫外線透過性の剥離シート4を重ね、ローラ(図示せ
ず)によって加圧することにより紫外線硬化型粘着剤組
成物層2xを所定の厚みに調整する。そして、剥離シー
ト4側から紫外線を前述のように照射強度を2段階に変
えて照射し(同図(c))、紫外線硬化型粘着剤組成物
2xを硬化させて粘着剤とし、両面粘着テープを得る。
そして剥離シート4を剥離し、巻いた状態で保存する
(同図(d))。
【0046】また、本発明の方法は、上述の紫外線硬化
型粘着剤組成物層を硬化させて得られる粘着剤層、即ち
感圧型粘着剤層と、ホットメルト型接着フィルムとが積
層している態様の粘着テープにも適用することができ
る。これにより、感圧型粘着剤では接着しにくいがホッ
トメルト型接着剤では接着することができる被着体(例
えば、毛羽立ったフェルト等)と、感圧型粘着剤で良好
に接着することができる被着体(金属、プラスチック
等)との接着を行うことが可能となる。このような粘着
テープの具体的態様としては、図5(a)に示すよう
に、図1に示した粘着テープの剥離シート3に代えてホ
ットメルト型接着フィルム6を使用することにより得ら
れる粘着テープや、図5(b)に示すように図2に示し
た粘着テープの剥離シート3に代えてホットメルト型接
着フィルム6を使用することにより得られる粘着テープ
等をあげることができる。
【0047】ここで、ホットメルト型接着フィルム6と
しては市販品を使用することができ、例えば、熱溶融押
し出し法で製造されるエチレン−酢酸ビニル樹脂系、エ
チレン−アクリル酸樹脂系、ポリエステル系、ポリアミ
ド系、スチレン−イソプレンブロックポリマー系、スチ
レン−ブタジエンブロックポリマー系等のフィルム状接
着剤を使用することができる。また、溶剤型の接着剤か
ら溶剤を飛散させて製造されるエポキシ系、エポキシ−
フェノール系、クロロプレンゴム系、ニトリルゴム系等
のフィルム状接着剤も使用することができる。
【0048】
【作用】本発明によれば、粘着テープの感圧型粘着剤を
紫外線硬化型粘着剤組成物を用いて形成するので、粘着
剤の形成に際して溶媒等の使用による環境問題を生じさ
せない。また、この粘着剤組成物から形成された粘着剤
は不要にべとつくことがないので、本発明の粘着テープ
は取扱性にも優れたものとなる。
【0049】さらに、本発明によれば、紫外線硬化型粘
着剤組成物を硬化させる紫外線照射を、第1の照射条件
とそれよりも照射強度の強い第2の照射条件の2段階で
行うので、その粘着剤組成物の重合率を飛躍的に高める
ことが可能となる。よって、粘着剤の耐熱保持力を高
め、定荷重下の剥離性を小さくし、それにより接着信頼
性を向上させることが可能となる。
【0050】特に、本発明の方法において、紫外線硬化
型粘着剤組成物を塗工する基材シート(剥離シート)と
して、紫外線硬化型粘着剤組成物の塗工面の色を、無彩
色の明度6以下とするか、又は有彩色の色相環が青色か
ら緑色とすると、粘着剤の紫外線照射側面とその反対面
の耐熱保持力(耐熱凝集力)の差異を解消することがで
きる。
【0051】また、粘着剤層中に不織スクリムを埋め込
むと、不織スクリムの繊維方向の粘着テープの伸び率を
大きく低減させることができるので、粘着テープを被着
体に一時的に接着した後剥離し、その粘着テープを再使
用することが容易となる。したがって、粘着テープを被
着体に接着させるにあたり、それらの位置合わせを良好
に行うことが可能となる。また、不織スクリムの繊維に
対して斜め方向の粘着テープの伸び率はほとんど低減さ
れず、本来の粘着剤の伸び率が維持されるので、凹凸の
ある粗面を被着面とする場合でも高い接着強度を得るこ
とが可能となる。
【0052】さらに、本発明の粘着テープを、紫外線硬
化型粘着剤から形成した粘着剤とホットメルト型接着フ
ィルムとの積層態様とすると、紫外線硬化型粘着剤から
形成した粘着剤では接着しにくい被着体(例えば、毛羽
立ったフェルト等)とホットメルト型接着フィルムとを
接着し、粘着剤で良好に接着することができる被着体
(金属、プラスチック等)と粘着剤とを接着することに
より、異種材料の接着も強固に行うことが可能となる。
【0053】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。
【0054】実施例1 2−エチルヘキシルアクリレート90g、アクリル酸1
0gからなる混合モノマー溶液100gにアクリルゴム
5g(トアクロンPS、東亜ペイント(株)製)を撹拌
機のついた容器で48時間撹拌混合し、溶解した。この
溶液は、粘度1500cpsの粘稠な液体であった。こ
の液体に、多官能オリゴアクリレートとして、分子量3
12のヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ
アクリレート(KAYARAD MANDA、日本化薬
(株)製)を0.0005モル(0.156g)と、ア
セトフェノン系光開始重合剤として2−ヒドロキシ2−
メチル−1−フェニルプロパン1−オン(ダロキュア、
メルク社製)0.02gを添加し、紫外線硬化型粘着剤
組成物を得た。
【0055】次に、得られた紫外線硬化型粘着剤組成物
を用いて、以下のように両面粘着テープを製造した。
【0056】まず、マンセル色相環で5BGを示す青緑
色をした上質紙の両面をシリコーンで剥離処理した剥離
紙に、厚さ約0.06mmになるように紫外線硬化型粘
着剤組成物を塗布した。次に、その上に、片面をシリコ
ーンで剥離処理した厚さ50μmの透明ポリエステルフ
ィルムを重ね、粘着剤組成物層が厚さ0.06mmにな
るように厚みを調整した。その後、捕虫用蛍光ランプ
(主波長352nm、0.44mW/cm)を60m
m間隔で並べ、被照射体に対して200mmの高さから
約2.00mW/cmの紫外線照射を行えるようにし
た照射炉の中で、被照射体の透明ポリエステルフィルム
側から紫外線照射を60秒間行った。そしてさらに、高
圧水銀ランプ(主波長365nm、出力80mW/cm
)を使用して、照射強度35.5mW/cmで紫外
線照射を30秒間行い、紫外線硬化型粘着剤組成物を十
分に硬化させて両面粘着テープを得た。そして、この両
面粘着テープの透明なポリエステルフィルムを剥がすこ
とにより、厚さ0.057mmの転写型両面粘着テープ
を得た。
【0057】得られた両面粘着テープの評価を次のよう
に行った。 (i) 重合率 紫外線照射により硬化した粘着剤約0.5gを精秤し、
120℃、5mmHgで2時間放置し、揮発分を揮発さ
せ、再度精秤して重量減少量を求めた。この重量減少量
を未重合モノマーとして次式により重合率を求めた。
【0058】重合率%=[1−(重量減少量/揮発処理
前の粘着剤重量)]×100 その結果、捕虫用蛍光ランプによる照射後の粘着剤の重
合率は88.5%であり、高圧水銀ランプによる照射後
の粘着剤の重合率は99.9%であった。 (ii)耐熱保持力 JIS Z 0237の保持力の測定方法に準じて行っ
た。この場合、被着材としては280番の耐水研磨紙で
研磨した厚さ2mmのステンレス板と厚さ0.005m
mのアルミニウム箔を使用し、接着面積は25mm×2
5mmとした。そして、両面粘着テープでこれらを接着
後、1kgfの荷重を垂直にかけ、180℃で1時間放
置し、放置後の接着部のズレの大きさを測定した。
【0059】その結果、ズレはなかった。 (iii) 定荷重下における耐剥離性 被着材として、280番の耐水研磨紙で研磨した厚さ2
mm、幅30mm、長さ150mmのステンレス板と厚
さ0.05mmのアルミニウム箔を使用した。そして、
両面粘着テープを幅20mm、長さ100mmに切断
し、ステンレス板とアルミニウム箔を接着した。ステン
レス板を水平に固定し、90度方向の剥離が行われるよ
うに、粘着剤のついていないアルミニウム箔の端部に2
00gの荷重をかけて垂直に保ち、全体を50℃の雰囲
気におき、24時間後に剥離の進行した長さを求めた。
【0060】その結果、24時間後に剥離した長さは
0.5mmであった。 (iv)接着部の膨れ、剥がれ、 280番の耐水研磨紙で研磨した厚さ2mm、幅50m
m、長さ150mmのステンレス板と厚さ0.025m
mのポリイミドフィルムを空気を巻き込まないように貼
り合わせた。そして、200℃のオーブンに1時間放置
し、その後接着部の膨れや剥がれの有無を観察した。
【0061】その結果、膨れや剥がれは発生していなか
った。
【0062】実施例2〜4 実施例1の両面粘着テープの製造において、多官能オリ
ゴアクリレートとして使用した、分子量312のヒドロ
キシピバリン酸ネオペンチルグリコールジアクリレート
(KAYARAD MANDA、日本化薬(株)製)の
配合量を表1のように変えた以外は実施例1を繰り返
し、両面粘着テープを製造した。そしてこれらの重合率
(水銀ランプ照射後)、耐熱保持力、定荷重下における
耐剥離性及び接着部の膨れや剥がれを実施例1と同様に
評価した。結果を表1に示す。なお、表1には実施例1
の結果も併せて示した。
【0063】比較例1 アクリル酸2−エチルヘキシル93モル%、アクリル酸
5モル%、2−ヒドロキシエチルアクリレート2モル%
からなる混合モノマー1000gに過酸化ベンゾイル3
gを溶解した。冷却コンデンサーと撹拌機のセットされ
た3リットルの3口セパラブルフラスコに、過酸化ベン
ゾイルを溶解させた混合モノマー400gと、酢酸エチ
ル600gとを入れ、十分に窒素置換し、温度を徐々に
あげ、還流させた。還流温度は76℃であった。還流を
1時間続け、残りの混合モノマーを2時間かけて分添し
た。その後、3時間還流を続け、さらに酢酸エチル27
30gを添加し、粘度3200cpsの粘稠なアクリル
ポリマー溶液を得た。次にこのアクリルポリマー溶液1
000gにキシレン樹脂(日本カーバイト社製、H−8
0)を100g、硬化剤(日本ポリウレタン社製、コロ
ネートL)6gを添加し、十分に混合して粘着剤溶液を
得た。この粘着剤溶液の固形分は、29.5%であっ
た。
【0064】次に、得られた粘着剤溶液を、実施例1と
同様の剥離紙に、厚さ約0.2mm塗布し、130℃で
5分間溶剤を飛散させ、厚さ0.058mmの転写型両
面粘着テープを製造した。
【0065】得られた両面粘着テープの粘着剤の重合
率、耐熱保持力、定荷重耐剥離性及び接着部の膨れや剥
がれを実施例1と同様に評価した。その結果を表1に示
す。この表に示したように、重合率の評価における重量
減少量は2.75%であり、重合率に換算して97.3
%であった。また、耐熱保持力は100℃の温度に耐え
られず、定荷重耐剥離性の評価における剥離長さは50
mmであった。さらに、接着部は膨れが発生していた。
【0066】比較例2 実施例1の両面粘着テープの製造において、多官能オリ
ゴアクリレートを使用しない以外は実施例1を繰り返
し、無溶剤型の紫外線硬化型粘着剤組成物を調製し、こ
れを用いて両面粘着テープを製造した。そして、得られ
た両面粘着テープの重合率(水銀ランプ照射後)と耐熱
保持力を評価した。
【0067】その結果を表1に示す。この表に示したよ
うに、重合率は99.9%であったが、耐熱保持力につ
いては、180℃で1kgfの荷重を全く保持できず、
ただちに落下した。
【0068】比較例3 実施例1の両面粘着テープの製造において、紫外線照射
を捕虫用蛍光ランプを用いた照射炉のみで300秒間行
い、高圧水銀ランプによる照射を行わない以外は実施例
1を繰り返し、両面粘着テープを製造した。そして、得
られた両面粘着テープの重合率、耐熱保持力、定荷重耐
剥離性及び接着部の膨れや剥がれを実施例1と同様に評
価した。その結果を表1に示す。この表1に示したよう
に、5倍の照射を行っても重合率は99.9%であっ
た。また、粘着テープの指触によるタックは、実施例1
の粘着テープに比べて低かった。
【0069】比較例4 実施例1の両面粘着テープの製造において、紫外線照射
を、捕虫用蛍光ランプを用いず、高圧水銀ランプのみに
よって120秒間行った以外は実施例1を繰り返し、両
面粘着テープを製造した。そして、得られた両面粘着テ
ープの重合率、耐熱保持力、定荷重耐剥離性及び接着部
の膨れや剥がれを実施例1と同様に評価した。その結
果、重合率は99.9%まで達していたが、耐熱保持力
が劣っていた。
【0070】
【表1】 実施例1、2及び比較例1、2の結果を対比することに
より、本発明の紫外線硬化型粘着剤組成物を用いた粘着
テープは、重合率が高く、耐熱保持力及び定荷重耐剥離
性に優れ、また接着部の膨れや剥がれもなく、高い接着
信頼性を有することがわかる。
【0071】また、実施例1、2及び比較例3、4の結
果を対比することにより、紫外線照射を、第1の照射条
件とそれよりも照射強度の強い第2の照射条件の2段階
で行うことにより、粘着剤の重合度を高め、耐熱保持力
や定荷重下における耐剥離性を大きく向上させられるこ
とが確認できた。
【0072】実施例5 実施例1の両面粘着テープの製造において、マンセル色
相環で5BGを示す青緑色の剥離紙に代えて、無彩色の
明度0(黒色)の剥離紙を使用する以外は実施例1を繰
り返し、両面粘着テープを製造した。そして得られた両
面粘着テープの耐熱保持力を次のように評価した。
【0073】JIS Z 0237の保持力の測定方法
に準じて行った。この場合、被着材としては280番の
耐水研磨紙で研磨した厚さ2mmのステンレス板と厚さ
0.005mmのアルミニウム箔を使用した。この場
合、粘着剤と被着剤との接着面積としては、図6に示し
たように、ステンレス板Sに対する粘着剤2の接触面積
は25mm×25mmとし、アルミニウム箔Aに対する
粘着剤2の接触面積は幅25mm、長さ50mm以上と
し、ステンレス板Sの接触面積を小さくした。また、両
面粘着テープの裏側(黒色剥離紙側)をステンレス板と
接着した場合と、表側(照射側)をステンレス板と接着
した場合の2通りの接着を行った。両面粘着テープの裏
側(黒色剥離紙側)をステンレス板と接着した場合と、
表側(照射側)をステンレス板と接着した場合のそれぞ
れについて、接着後に1kgfの荷重を垂直にかけ、1
80℃で1時間放置し、放置後の接着部のズレの大きさ
を測定した。
【0074】その結果、表2に示すように、いずれの場
合もズレの大きさは0.1mm以下であり、耐熱保持力
が優れていることがわかった。なお、表2中、表側(照
射側)または裏側(剥離紙側)は、ステンレス板と接着
している粘着剤の面を表している。
【0075】実施例6〜14 実施例1の両面粘着テープの製造において、マンセル色
相環5BGの青緑色の剥離紙に代えて、表2に示す色の
剥離紙を使用する以外は実施例1を繰り返し、両面粘着
テープを製造した。そして得られた両面粘着テープの耐
熱保持力を実施例5と同様に評価した。これらの結果を
表2に示す。
【0076】
【表2】 表2の結果から、本発明の粘着テープの実施例の中で
も、剥離紙の塗工面の色を無彩色の明度6以下とする
か、または有彩色の色相環が青色〜緑色とすることが好
ましいことがわかる。
【0077】実施例15 実施例1と同様にして紫外線硬化型粘剤組成物を調製
し、得られた紫外線硬化型粘着剤組成物を用いて、次の
ように両面粘着テープを製造した。
【0078】まず、マンセル色相環で5BGの青緑色を
した上質紙の両面をシリコーンで剥離処理した剥離紙
に、厚さ約0.7mmになるように紫外線硬化型粘着剤
組成物を塗布した。そして、塗布した紫外線硬化型粘着
剤組成物の上に不織スクリム(ガラス繊維、繊維の太さ
約600デニール、スクリムの升目5mm角)(接着性
スクリムKC0505BEV2、(株)高分子加工研究
所製)を重ねた。これにより不織スクリムの上に粘着剤
組成物が染みだした。
【0079】次に、その上に、シリコーンで片面を剥離
処理した厚さ50μmの透明ポリエステルフィルムを重
ね、粘着剤組成物層が厚さ0.7mmになるように厚み
を調整した。その後、捕虫用蛍光ランプ(主波長352
nm、0.44mW/cm)を60mm間隔で並べ、
被照射体に対して200mmの高さから約2.00mW
/cmの紫外線照射を行えるようにした照射炉の中
で、被照射体の透明ポリエステルフィルム側から紫外線
照射を60秒間行った。そしてさらに、高圧水銀ランプ
(出力80mW/cm)を使用して、照射強度35.
5mW/cmで紫外線照射を30秒間行い、紫外線硬
化型粘着剤組成物を十分に硬化させて接着剤層を形成し
た。
【0080】そして、透明なポリエステルフィルムを剥
がすことにより、両面粘着テープを得た。得られた両面
粘着テープには泡の混入がなく、その表面は平滑であっ
た。また、その厚さをデジタルマイクロメータ(μma
te、ソニーマグネスケール(株)製)によって測定し
たところ、0.695〜0.705mmであった。
【0081】さらに、得られた両面粘着テープの評価を
次のように行った。
【0082】(i) 凹凸のある粗面への接着強度 被着材として壁材を使用した。この壁材は、アクリル塗
料で吹付け塗装をしたサイジングボードであり、突起の
大きさは、直径1〜7mm、高さ0.5〜1mmであっ
た。この壁材を幅30mm、長さ200mmに切断し
た。
【0083】両面粘着テープを幅20mm、長さ100
mmに切断し、壁材に軽く貼り合わせた。また、幅30
mm、長さ200mmに切断した厚さ50μmのアルミ
箔をバッキング材としてその上から約4kgの荷重でロ
ーラを1往復させて接着した。
【0084】接着後、23℃に48時間放置し、引き剥
がし速度300mm/分で90度剥離接着強度を測定し
た。その結果、粘着剤は壁材と強固に密着しており、壁
材の表面が破壊され、また粘着剤層が部分的に凝集破壊
を起こしていた。接着強度は3.5kgf/cmであっ
た。
【0085】(ii)両面粘着テープの伸び率 両面粘着テープをロール状にした場合を想定し、不織ス
クリムの縦方向に平行に両面粘着テープを幅10mmに
細切りした。細切りした両面粘着テープには、縦方向に
繊維が2本埋め込まれていた。
【0086】この両面粘着テープを長さ約100mmに
切断し、引っ張り速度20mm/分で伸び率を測定し
た。その結果、繊維が切断するまで伸び率は0であっ
た。
【0087】また、不織スクリムの縦方向の繊維に対し
て斜め方向(45°)に両面粘着テープを幅10mmに
細切りし、その伸び率を測定した。その結果、不織スク
リム繊維による引っ張り強度は発生せず、引っ張り開始
直後から粘着剤層は伸びた。その伸び率は850%であ
った。
【0088】以上により、この両面粘着テープは、不織
スクリムの繊維に平行な方向には伸びないが、斜め方向
にはよく伸び、不織スクリムの繊維が粘着剤層の伸びを
拘束しないことがわかる。またこのことから、この粘着
テープは凹凸のある被着材への密着性が良好であること
がわかる。
【0089】(iii) 貼り合せ時の再剥離性 不織スクリムの縦方向の繊維に平行に幅10mmに細切
りした、剥離紙(ポリエステルフィルム)付両面粘着テ
ープ(ロール状)を、長さ約1mのアクリル板に軽く貼
り合せた。その後、剥離紙と共に引き剥がしたところ、
粘着テープは伸びずに剥離紙に密着した状態で剥がすこ
とができた。そして、再度アクリル板に良好に貼り合せ
ることができた。
【0090】実施例16〜26 不織スクリムの繊維素材、繊維太さ、升目の大きさを変
え、また、粘着剤層の厚さを変える以外は実施例15を
繰り返し、両面粘着テープを製造した。そして、得られ
た両面粘着テープの評価を実施例15と同様に行った。
これらの結果を表3に示す。なお、表3には実施例15
の結果も併せて示した。
【0091】
【表3】 表3から、本発明の粘着テープの中でも、不織スクリム
を接着剤層に埋め込んだものは、不織スクリムの繊維の
縦方向には伸びないので、再剥離性があることがわか
る。また、このような粘着テープは、不織スクリムの繊
維の縦方向には伸びないが、斜め方向には伸びること、
したがって、凹凸のある粗面への接着に適していること
がわかる。
【0092】比較例5 比較例1と同様にして、粘着剤溶液を調製した。この粘
着剤溶液を、剥離紙の上に厚さ約1mmとなるように塗
布し、その上に升目の大きさが5mmの不織スクリムを
含浸させた。この場合、粘着剤溶液が周りに流れないよ
うに枠で囲んだ。そして、23℃で約1時間放置するこ
とにより溶剤の酢酸エチルをゆっくりと飛散させた。そ
の後、100℃の乾燥オーブン中で乾燥し、両面粘着テ
ープを製造した。
【0093】得られた両面粘着テープは、厚さ0.20
〜0.28mmで厚みは一定ではなく、また溶剤の乾燥
時の発泡のために生じた気泡の跡が全面に存在してい
た。したがって、粘着剤層中に不織スクリムを使用して
も、本発明が使用する紫外線硬化型粘着剤組成物を使用
しないで粘着剤層を形成した場合には、外観的に満足で
きる粘着テープを得られないことがわかる。
【0094】実施例27 実施例1と同様にして紫外線硬化型粘剤組成物を調製
し、得られた紫外線硬化型粘着剤組成物を用いて、次の
ように両面粘着テープを製造した。
【0095】まず、厚さ0.15mmのポリエステル系
ホットメルト接着剤フィルム(PFS−170H、東亜
合成(株)製)の上に紫外線硬化型粘剤組成物を厚さ約
0.15mmになるように塗布した。その上に厚さ0.
02mmのレーヨン不織布を重ねて粘着剤組成物を含浸
させ、さらにシリコーンで剥離処理した厚さ50μmの
透明ポリエステルフィルムを重ね、粘着剤層が厚さ0.
15mmとなるように厚みを調製した。その後、実施例
1と同様に捕虫用蛍光ランプ(主波長352nm、0.
44mW/cm)を60mm間隔で並べ、被照射体に
対して200mmの高さから約2.00mW/cm
紫外線照射を行えるようにした照射炉の中で、透明ポリ
エステルフィルム側から紫外線照射を60秒間行った。
そしてさらに、高圧水銀ランプ(出力80mW/c
)を使用して、照射強度35.5mW/cmで紫
外線照射を30秒間行い、紫外線硬化型粘着剤組成物を
十分に硬化させて粘着剤層を形成した。これにより、厚
さ0.295mmの粘着テープを得た。
【0096】得られた粘着テープの評価を次のように行
った。
【0097】(i) 耐熱保持力 JIS Z 0237の保持力の測定方法に準じて行っ
た。この場合、被着材としては280番の耐水研磨紙で
研磨した厚さ2mmのステンレス板とウール製の厚さ3
mmのフェルト(2000H、梶フェルト(株)製)を
用意した。そして、まずフェルトとホットメルト系接着
剤フィルムとの接着を150℃、15秒、5kgf/c
で行い、次にステンレス板と粘着剤層との接着を、
23℃、ロール圧4kgf/cmで行った。このとき
の接着面積は、双方とも25mm×25mmとした。
【0098】接着後、1kgfの荷重を垂直にかけ、1
00℃で24時間放置し、放置後の接着部のズレの大き
さを測定した。その結果、ズレはなかった。
【0099】(ii)定荷重下における耐剥離性 被着材として、280番の耐水研磨紙で研磨した厚さ2
mm、幅30mm、長さ150mmのステンレス板と厚
さ0.05mmのアルミニウム箔を用意した。そして、
粘着テープを幅20mm、長さ100mmに切断し、ま
ず、アルミニウム箔とホットメルト系接着剤フィルムと
の接着を150℃、15秒、5kgf/cmで行い、
次にステンレス板と粘着剤層との接着を、接着部の長さ
を70mmとして、23℃、ロール圧4kgf/cm
で行った。
【0100】接着後、ステンレス板を水平に固定し、9
0度方向の剥離が行われるように、アルミニウム箔の端
部に500gの荷重をかけて垂直に保ち、全体を50℃
の雰囲気におき、24時間後に剥離の進行した長さを求
めた。
【0101】その結果、24時間後に剥離した長さは
0.5mmであった。
【0102】実施例28 実施例27の粘着テープの製造において、紫外線硬化型
粘着剤組成物から形成する粘着剤層の厚さを0.06m
mとする以外は実施例27を繰り返した。そして得られ
た粘着テープの耐熱保持力と定荷重下における耐剥離性
とを実施例27と同様に評価した。その結果、耐熱保持
力の測定ではズレの発生はなく、また、定荷重下におけ
る耐剥離性については、剥離長さは0mmであった。
【0103】実施例29〜31 実施例27の粘着テープの製造において、多官能オリゴ
アクリレートとして使用した、分子量312のヒドロキ
シピバリン酸ネオペンチルグリコールジアクリレート
(KAYARAD MANDA、日本化薬(株)製)の
配合量を表4のように変えた以外は実施例27を繰り返
し、粘着テープを製造した。そしてこれらの耐熱保持
力、定荷重下における耐剥離性を実施例27と同様に評
価した。結果を表4に示す。なお、表4には実施例27
の結果も併せて示した。
【0104】
【表4】 比較例6 比較例1と同様にして、粘着剤溶液を調製した。この粘
着剤溶液を、剥離紙の上に厚さ0.35mm塗布し、1
30℃で5分間溶剤を飛散させ、厚さ0.06mmの両
面粘着テープを得た。
【0105】次に、実施例27で使用した厚さ0.15
mmのポリエステル系ホットメルト接着剤フィルム(P
FS−170H、東亜合成(株)製)と得られた両面粘
着テープを50℃でラミネートして粘着テープを得た。
【0106】そして得られた粘着テープの耐熱保持力、
定荷重下における耐剥離性を実施例27と同様に評価し
た。その結果、耐熱保持力の評価においては、2時間後
に接着部のズレが25mm以上になり、保持できずに落
下した。また、定荷重下における耐剥離性の評価におい
ては、24時間後の剥離長さが70mm以上となり、5
00gの荷重が落下した。
【0107】
【発明の効果】本発明によれば、溶媒等の使用による環
境問題を生じさせず、作業性よく粘着テープを製造する
ことができる。また、粘着テープの粘着剤層を形成する
粘着剤組成物の重合度を高めることができるので、耐熱
保持力を大きくすることができ、また定荷重下の剥離性
を小さくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粘着テープの断面図である。
【図2】本発明の粘着テープの他の態様の断面図であ
る。
【図3】不織スクリムの平面図である。
【図4】本発明の粘着テープの製造方法の説明図であ
る。
【図5】本発明の粘着テープの他の態様の断面図であ
る。
【図6】耐熱保持力の測定方法の説明図である。
【符号の説明】
1 両面粘着テープ 2 粘着剤(粘着剤層) 2x 粘着剤組成物 3 剥離シート 4 剥離シート 5 不織スクリム 5a、5b 不織スクリムの繊維 6 ホットメルト型接着フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 7/02 C09J 4/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素数が4〜14個のアルキルアルコー
    ルのアクリル酸エステルモノマー、該アクリル酸エステ
    ルモノマーと共重合可能な単官能モノマー、分子量30
    0以上の多官能オリゴアクリレート及び光重合開始剤を
    含んでなる紫外線硬化型粘着剤組成物を基材シートに塗
    工し、その後、紫外線照射を、第1の照射条件とそれよ
    りも照射強度の強い第2の照射条件の2段階で行う両面
    粘着テープの製造方法であって、基材シート上の紫外線
    硬化型粘着剤組成物の上方から紫外線照射を行うにあた
    り、基材シートの紫外線硬化型粘着剤組成物の塗工面の
    色を、無彩色の明度6以下とするか、又は有彩色の色相
    環が青色から緑色とすることを特徴とする両面粘着テー
    プの製造方法。
  2. 【請求項2】 紫外線硬化型粘着剤組成物中、分子量3
    00以上の多官能オリゴアクリレートが、炭素数が4〜
    14個のアルキルアルコールのアクリル酸エステルモノ
    マー及び該アクリル酸エステルモノマーと共重合可能な
    単官能モノマーの合計100重量部に対し、0.000
    1〜0.002モル含有される請求項1記載の両面粘着
    テープの製造方法。
  3. 【請求項3】 紫外線硬化型粘着剤組成物中、光重合開
    始剤が、炭素数が4〜14個のアルキルアルコールのア
    クリル酸エステルモノマー、該アクリル酸エステルモノ
    マーと共重合可能な単官能モノマー、及び分子量300
    以上の多官能オリゴアクリレートの合計100重量部に
    対し、0.005〜0.1重量部含有される請求項1又
    は2記載の両面粘着テープの製造方法。
  4. 【請求項4】 第1の照射条件の紫外線照射を、紫外線
    硬化型粘着剤組成物の重合度が80%以上となるまで行
    う請求項1〜3のいずれかに記載の両面粘着テープの製
    造方法。
  5. 【請求項5】 第1の照射条件の紫外線照射を、主波長
    352nmのランプを用いて行い、第2の照射条件の紫
    外線照射を、主波長365nmのランプを用いて行う請
    求項1〜4のいずれかに記載の両面粘着テープの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 紫外線硬化型粘着剤組成物を基材シート
    に塗工後、紫外線硬化型粘着剤組成物層中に不織スクリ
    ムを埋め込み、その後紫外線照射を行う請求項1〜
    いずれかに記載の両面粘着テープの製造方法。
  7. 【請求項7】 紫外線硬化型粘着剤組成物を塗工する基
    材シートとして、ホットメルト型接着フィルムを使用す
    る請求項1〜のいずれかに記載の両面粘着テープの製
    造方法。
  8. 【請求項8】 炭素数が4〜14個のアルキルアルコー
    ルのアクリル酸エステルモノマー、該アクリル酸エステ
    ルモノマーと共重合可能な単官能モノマー、分子量30
    0以上の多官能オリゴアクリレート及び光重合開始剤を
    含んでなる紫外線硬化型粘着剤組成物を基材シートに塗
    工し、その後、紫外線照射を、第1の照射条件とそれよ
    りも照射強度の強い第2の照射条件の2段階で行う両面
    粘着テープの製造方法において、紫外線硬化型粘着剤組
    成物を基材シートに塗工後、紫外線硬化型粘着剤組成物
    層中に、25mmあたり3〜10本のガラス繊維から構
    成される升目を有する不織スクリムを埋め込み、その後
    紫外線照射を行うことを特徴とする両面粘着テープの製
    造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の方法で
    製造した両面粘着テープ。
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