JPH09129388A - 照明装置 - Google Patents

照明装置

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JPH09129388A
JPH09129388A JP7284212A JP28421295A JPH09129388A JP H09129388 A JPH09129388 A JP H09129388A JP 7284212 A JP7284212 A JP 7284212A JP 28421295 A JP28421295 A JP 28421295A JP H09129388 A JPH09129388 A JP H09129388A
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JP
Japan
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switching element
voltage
circuit
power
power supply
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JP7284212A
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English (en)
Inventor
Yasunori Kawase
靖憲 河瀬
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps

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  • Discharge-Lamp Control Circuits And Pulse- Feed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷異常状態に於ける装置保護が可能で、ラ
ッシュ電流を低減可能で、小型化可能な照明装置を提供
する。 【解決手段】 交流電源Vsを整流器DB1で整流しコ
ンデンサCoで平滑した直流電力を、整流器DB1の出
力端に接続されたトランスTの1次巻線Np,スイッチ
ング素子Q1の直列回路により高周波電力に変換し、こ
の高周波電力からトランスTの2次巻線Ns,ダイオー
ドD1を介して得た直流電力を照明負荷ILに供給す
る。ここで、スイッチング素子Q1は駆動回路1により
高周波でPWM制御されている。駆動回路1の電源Vc
cは、始動時は、交流電源Vsを制御電源回路4により
変換して得られる第1の直流電圧V4から得て、始動後
は、トランスTの帰還巻線Ncに発生する2次電圧をダ
イオードD2,コンデンサC3を介して得られる第2の
直流電圧V2から得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に係る第1従来例の回路図を図1
9に示す。
【0003】本回路は、交流電源Vsを整流器DB1で
整流した直流電力を、整流器DB1の出力端に接続され
たトランスTの1次巻線Np,第1のスイッチング素子
(以下、スイッチング素子と呼ぶ。)Q1の直列回路に
より高周波電力に変換し、この高周波電力からトランス
Tの2次巻線Ns,ダイオードD1を介して得た直流の
高周波電力を照明負荷ILに供給する電力変換回路であ
り、所謂DC/DCコンバータ回路である。ここで、ス
イッチング素子Q1は駆動回路1により数10kHzの
高周波でPWM制御されている。駆動回路1の電源Vc
cは、交流電源Vsを整流器DB1で整流した直流電力
を抵抗R1を介してコンデンサC1で平滑し、常に一定
電圧となる様にツェナーダイオードZD1でクランプし
て得られる。また、ランプフィラメントの断線、無負
荷、軽負荷などの異常状態に照明負荷ILの両端電圧が
異常上昇するのを防止する為に、照明負荷ILの両端に
負荷電圧検出回路4を設けて、負荷電圧検出回路4から
の検出信号をフォトカプラPCを介して駆動回路1に伝
達する構成を有している。なお、本回路は、スイッチン
グ素子Q1のオン時にトランスTの2次巻線Nsに発生
する高周波電力を直流電力に変換して照明負荷ILに供
給するフォワード型であっても、スイッチング素子Q1
のオフ時にトランスTの2次巻線Nsに発生する高周波
電力を直流電力に変換して照明負荷ILに供給するフラ
イバック型であってもよい。
【0004】本発明に係る第2従来例の回路図を図20
に示す。図19に示した第1従来例と異なる点は、本回
路の始動時では、交流電源Vsを整流器DB1で整流し
た直流電力を抵抗R1を介してコンデンサC1で平滑
し、ツェナーダイオードZD1でクランプして駆動回路
1の電源Vccを得、本回路の通常動作時では、トラン
スTの帰還巻線Ncに発生する2次電圧をダイオードD
2,コンデンサC3,ダイオードD4を介してコンデン
サC1で平滑し、ツェナーダイオードZD1でクランプ
して駆動回路1の電源Vccを得る様に構成したことで
あると共に、これらの切替を切替回路2により行う様に
構成したことであり、その他の第1従来例と同一構成に
は同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0005】次に切替回路2の動作を簡単に説明する。
本回路の始動時では、交流電源Vsを整流器DB1で整
流した直流電圧から抵抗R2,コンデンサC2,ツェナ
ーダイオードZD3を介して得られる電圧が一定値以上
になると、スイッチング素子Q2がオンし、交流電源V
sから抵抗R1,スイッチング素子Q2,ダイオードD
3を介してコンデンサC1が充電される。本回路が動作
すると、トランスTの帰還巻線Ncに発生する2次電圧
によりコンデンサC3が充電され、コンデンサC3の両
端に接続されたツェナーダイオードZD2,抵抗R3,
R4の直列接続により分圧されたコンデンサC3の両端
電圧(以下、電圧と呼ぶ。)Vc3が一定値以上に達す
ると、スイッチング素子Q3がオンすると共にスイッチ
ング素子Q2がオフされるので、トランスTの帰還巻線
NcからダイオードD2,コンデンサC3,ダイオード
D4を介してコンデンサC1が充電される。この様に動
作することにより、始動時と通常動作時とに於ける駆動
回路1の電源Vccの切替を行う。
【0006】また、上記第1及び第2従来例に於ける駆
動回路1の具体的回路図を図21に示す。
【0007】本回路は、抵抗R5〜R7,コンデンサC
4,C5,基準電圧Vx,エラーアンプAmp1,PW
M制御回路3,三角波発振器OSC,スイッチング素子
Q4〜Q5から構成され、その動作は以下に示す通りで
ある。
【0008】先ず、フォトカプラPCを介して伝達され
た負荷電圧検出回路4からの検出信号によりフォトカプ
ラPCのフォトトランジスタがオンすると、抵抗R5,
R6,コンデンサC4により分圧した駆動回路1の電源
Vccと基準電圧VxとをエラーアンプAmp1に入力
してエラーアンプAmp1より出力Voを得る。そし
て、エラーアンプAmp1の出力Voと発振器OSCと
をPWM制御回路3に入力し、その出力により駆動回路
1の電源Vccの両端に直列接続されたスイッチング素
子Q4,Q5を制御することにより、スイッチング素子
Q1のオンデューティを制御し、照明負荷ILが異常状
態であれば照明負荷ILの両端電圧が異常上昇するの防
止する。
【0009】ここで照明負荷ILを白熱灯とすると、白
熱灯はランプフィラメントの温度が低い始動時では、点
灯時に比べてランプフィラメントのインピーダンス値が
低いので、ランプフィラメントが十分に温められ、その
インピーダンス値が増加するまでは照明負荷IL,スイ
ッチング素子Q1にラッシュ電流が流れてしまう。この
ラッシュ電流を低減する為に照明負荷ILの始動時にソ
フトスタートを行うことはよく知られており、その一例
としては図21に示す様に、PWM制御回路3の一方の
入力端子間にコンデンサC5を設け、エラーアンプAm
p1の出力からコンデンサC5を徐々に充電することに
より、図22(a)に示す様に出力Voを徐々に上昇さ
せて、この出力Voの変化に応じて、図22(b)に示
す様にスイッチング素子Q1のオンデューティを変化さ
せ(この場合は増加させ)、図22(c)に示す様にス
イッチング素子Q1のドレイン・ソース間に流れる電流
ID1を徐々に増加させてラッシュ電流を低減するもの
がある。
【0010】しかし上記第1,第2従来例に於ては、比
較的容量の大きなコンデンサC5を設ける必要があり、
装置が大型化してしまうという、第1の問題点が生じて
しまう。また、照明負荷ILが短絡した場合などに過電
流がスイッチング素子Q1に流れてスイッチング素子Q
1に大きなストレスがかかってしまい、スイッチング素
子Q1の特性劣化を招いてしまう、という第2の問題点
が生じてしまう。
【0011】上記第2の問題点を解決する手段として図
23に示したものがあり、その動作波形図を図24に示
す。(第3従来例) 図19に示した第1従来例と異なる点は、スイッチング
素子Q1に流れる電流を抵抗R50で検出し、この電流
より抵抗R51,コンデンサC51を介して得られる電
圧V1と、基準電圧Vpoとを比較器COMP1で比較
出力し、図24(a)に示す様に、V1が基準電圧Vp
oを越えるとスイッチング素子Q1に過電流が流れたと
判断し、図24(b)に示す様にスイッチング素子Q1
のスイッチング動作を停止する様に構成したことであ
り、その他の第1従来例と同一構成には同一符号を付す
ことにより説明を省略する。なお、負荷電圧検出回路4
及びフォトカプラPCは省略している。
【0012】この様に構成したことにより、照明負荷I
Lが短絡するなどしてスイッチング素子Q1に過電流が
流れることを防止可能で、過電流によるスイッチング素
子Q1にかかるストレスを低減可能とした。
【0013】本発明に係る第4従来例の回路図を図25
に、その動作波形図を図26に示す。
【0014】本回路は、交流電源Vsの両端に調光器1
2を並列接続し、調光器12を介した交流電源入力Vi
nを安定器11で電力変換して照明負荷ILに供給する
ものである。ここで調光器12は、交流電源Vsの一端
に接続された第2のスイッチング素子(例えばトライア
ック、以下スイッチング素子と呼ぶ。)Qoと、交流電
源Vsの他端に接続されたLoと、スイッチング素子Q
oにトリガ信号を供給してスイッチング素子Qoを導通
させるトリガ回路13とから構成され、所謂位相制御を
行っている。また、安定器11は交流電源入力Vinを
整流する整流器DB1と、整流器DB1の直流電力出力
を交流の高周波電力に変換して照明負荷ILに供給する
インバータ回路INV1と、インバータ回路INV1を
ソフトスタートさせる為のソフトスタート回路14とか
ら構成される。ここでソフトスタート回路14は、照明
負荷ILのランプフィラメントのインピーダンス値が低
い始動時などに照明負荷ILへの電力供給量を抑制し、
ラッシュ電流の抑制を行う。
【0015】次に動作を簡単に説明する。トリガ回路1
3からのトリガ信号でスイッチング素子Qoを導通角θ
でオンさせると、交流電源Vsからスイッチング素子Q
oを介して安定器11に、図26(a)に示す様な交流
電源入力Vinが供給される。この導通角θを変化させ
て交流電源入力Vinの位相を変化させることで安定器
11への電力供給量を制御し、照明負荷ILを調光制御
する。また、インバータ回路INV1を構成するスイッ
チング素子に流れるドレイン電流ID1の波形は図26
(b)に示す様になり、照明負荷ILに供給されるラン
プ電流IL1の波形は図26(c)に示す様な高周波の
交流電流となる。
【0016】本発明に係る第5従来例の回路図を図27
に示す。本回路は、図25に示す第4従来例の具体的回
路である。
【0017】インバータ回路INV1は、スイッチング
素子Q31,Q32の直列接続と、スイッチング素子Q
31,Q32の直列接続の両端に並列接続されたコンデ
ンサC31,C32の直列接続をと含んでなると共に、
スイッチング素子Q31,Q32の接点及びコンデンサ
C31,C32の接点間に設けられたトランスT1の1
次巻線n1,トランスT2の1次巻線n1の直列接続と
トランスT1の2次巻線n2の両端に並列接続された照
明負荷ILとを負荷とし、トランスT2の2次巻線n
2,n3に発生する2次電圧によりスイッチング素子Q
31,Q32を交互にオンオフする、所謂自励式のハー
フブリッジインバータ回路である。ソフトスタート回路
14はダイオードD41,D42,コンデンサC41,
抵抗R41,R42から構成され、スイッチング素子Q
32のゲート・ソース間に設けられている。コンデンサ
C31,C32の直列接続の両端に接続された抵抗R3
1,コンデンサC33の直列接続と、抵抗R31,コン
デンサC33の接点及びスイッチング素子Q32のゲー
ト端子間に接続されたトリガ素子(以下、スイッチング
素子と呼ぶ。)Q3(例えばダイアック)とからインバ
ータ回路INV1の起動回路を構成している。
【0018】次に動作を簡単に説明する。交流電源Vs
から調光器12を介して得られる交流電源入力Vinを
整流器DB1で整流した直流電圧により、抵抗R31を
介してコンデンサC33を充電する。コンデンサC33
の両端電圧Vc33(以下、電圧Vc33と呼ぶ。)が
スイッチング素子Q3のブレークオーバー電圧に達する
とスイッチング素子Q3はオンし、スイッチング素子Q
32のゲート端子に電圧Vc33が印加されてスイッチ
ング素子Q32がオンする。スイッチング素子Q32が
オンすると、交流電源Vs→調光器12→整流器DB1
→コンデンサC31→トランスT2の1次巻線n1→ト
ランスT1の1次巻線n1→スイッチング素子Q32→
整流器DB1→調光器12→交流電源Vsの経路で電流
が流れる。この電流によりトランスT1の2次巻線n
2,n3に2次電圧が発生するので、以後スイッチング
素子Q31,Q32は交互にオンオフを繰り返す。よっ
て、コンデンサC31,C32,トランスT1の1次巻
線n1,トランスT2の1次巻線n1からなる共振回路
に振動電流が流れて(だと思うが⇒要質問)インバータ
回路INV1が自励発振をし、トランスT1の2次巻線
n2に、トランスT1の巻数比で決まる交流の高周波電
力が発生して照明負荷ILに供給される。
【0019】一方、トランスT2のn3に発生する2次
電圧はソフトスタート回路14に印加される。起動直後
はコンデンサC41は充電されていないので、トランス
T2の2次巻線n3からダイオードD41,抵抗R4
1,コンデンサC41,抵抗R42を介してスイッチン
グ素子Q41のベース電流を供給してスイッチング素子
Q41をオンする。スイッチング素子Q41がオンする
とスイッチング素子Q32のゲート電圧が引き下げられ
てスイッチング素子Q32をオフする。インバータ回路
INV1が動作を開始すると、ダイオードD41,抵抗
R41,R42を介してコンデンサC41は徐々に充電
され、やがてスイッチング素子Q41のベース電流は供
給されなくなり、スイッチング素子Q41はオフされ
る。この様に起動直後は、定常状態よりも発振周波数を
上げることで、起動直後にスイッチング素子Q31,Q
32にラッシュ電流が流れることを防止可能とする。
【0020】なお、本回路ではスイッチング素子Q3
1,Q32としてFETの代わりにダイオードを逆並列
接続させたトランジスタを用いてもよい。
【0021】本発明に係る第6従来例の回路図を図28
に、その動作波形図を2ー5に示す。
【0022】本回路は、交流電源Vsを整流器DB1で
整流した直流電力を、整流器DB1の出力端に接続され
たトランスTの1次巻線Np,スイッチング素子Q1の
直列回路により高周波電力に変換し、この高周波電力か
らトランスTの2次巻線Ns,ダイオードD1を介して
得た直流電力を照明負荷ILに供給する所謂DC/DC
コンバータ回路である。ここで、スイッチング素子Q1
は駆動回路1により数10kHzの高周波でPWM制御
されている。駆動回路1の電源Vccは、交流電源Vs
を整流器DB1で整流した直流電力を抵抗R1を介して
コンデンサC1で平滑して得られる。駆動回路1は、抵
抗R11〜R13,発振器OSC,スイッチング素子Q
11〜Q12,コンデンサC12,PWM制御回路3か
ら構成される。
【0023】次に動作を簡単に説明する。駆動回路1に
於ては、駆動回路1の電源Vccを抵抗R11,R1
2,コンデンサC12で分圧して得られる出力Voと、
発振器OSCの三角波出力とをPWM制御回路3で比較
し、出力Voが発振器OSCの出力よりも高くなるとP
WM制御回路3からハイ(H)レベルの出力を得て、出
力Voが発振器OSCの出力よりも低くなるとPWM制
御回路3からロー(L)レベルの出力を得る。抵抗R1
3を介したPWM制御回路3の出力を変化させて駆動回
路1の電源Vccの両端に直列接続されたスイッチング
素子Q11,Q12を制御することにより、スイッチン
グ素子Q1のオンデューティを制御することができる。
つまり、PWM制御回路3がHレベルの信号を出力すれ
ば、スイッチング素子Q11はオン,スイッチング素子
Q12はオフするのでスイッチング素子Q1はオンし、
PWM制御回路3がLレベルの信号を出力すれば、スイ
ッチング素子Q11はオフ,スイッチング素子Q12は
オンするのでスイッチング素子Q1はオフし、PWM制
御回路3のオンデューティを大きくすることで、スイッ
チング素子Q1のオンデューティを大きくすることがで
きる。
【0024】ここで、コンデンサC12は抵抗R11,
R12との時定数により徐々に充電されていくので、出
力Voは徐々に上昇していく。よって、出力Voの上昇
に伴い、PWM制御回路3のオンデューティは徐々に大
きくなり、スイッチング素子Q1のオンデューティが徐
々に大きくなるので、始動直後などに於いてスイッチン
グ素子Q1及び照明負荷ILにラッシュ電流が流れるこ
とを防止できる。
【0025】また、トリガ回路13からのトリガ信号で
スイッチング素子Qoを導通角θでオンさせると、交流
電源Vsからスイッチング素子Qoを介して安定器11
に,図26(a)に示す様な交流電源入力Vinが供給
される。この導通角θを変化させて交流電源入力Vin
の位相を変化させることで、安定器11への電力供給量
を制御し、照明負荷ILを調光制御する。この場合、ス
イッチング素子Q1の駆動信号は図29(b)に、駆動
回路1の電源Vccの電圧波形は図29(c)に、スイ
ッチング素子Q1に流れるドレイン電流ID1の波形は
図29(d)に、照明負荷ILに供給されるランプ電流
IL1の波形は図29(e)に示す様になる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記第3の従
来例に於ては、以下に示す様な第3の問題点が生じてし
まう。
【0027】照明負荷ILの予熱時などの軽負荷時,ソ
フトスタート時などに於て、スイッチング素子Q1に流
れる電流は照明負荷ILの定常時に流れる電流より小さ
いにも関わらず、比較器COMP1の基準電圧Vpoは
照明負荷ILの定常時を基準として設計されていたの
で、軽負荷時,ソフトスタート時などに於て負荷短絡な
どの異常状態が生じても、それを十分には検出すること
はできず、スイッチング素子Q1に大きなストレスがか
かってしてしまい、またスイッチングロスの増加も招い
てしまう。
【0028】また、上記第4〜第6従来例に於ては、以
下に示す様な第4の問題点が生じる。
【0029】調光器12によりスイッチング素子Qoを
オフされると、交流電源Vsから安定器11,照明負荷
ILへの電力供給が遮断されるので、その期間は照明負
荷ILのランプフィラメントが冷却され、ランプフィラ
メントのインピーダンスが低下してしまう。その状態で
スイッチング素子Qoが再びオンされると、スイッチン
グ素子,照明負荷ILなどにラッシュ電流が流れてしま
い、特に、スイッチング素子Qoの導通角θが90度近
傍になると、交流電源入力Vinの値がピーク値近傍に
達するので、ラッシュ電流もの値も更に大きくなってス
イッチング素子,照明負荷ILなどに大きなストレスが
印加されてしまい、スイッチング素子,照明負荷ILな
どの特性劣化を招いてしまう。
【0030】更に、上記第6従来例に於ては、以下に示
す様な第5の問題点が生じる。スイッチング素子Qoが
オフされることにより、交流電源Vsから抵抗R1を介
してのコンデンサC1の充電は停止してしまい、コンデ
ンサC1の電荷は放電されるのみになって駆動回路1の
電源Vccは減少していく。これを防いで略一定の駆動
回路1の電源Vccを得る為には、比較的大きな容量を
有するコンデンサC1を用いる必要があるが、それでは
装置の大型化を招いてしまう。
【0031】本発明は、上記全ての問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、負荷異常状態に
於ける装置保護が可能で、ラッシュ電流を低減可能で、
小型化可能な照明装置を提供することである。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1記載の発明によれば、少なくとも第1の
スイッチング素子及び2次巻線を有するトランスからな
ると共に交流電源を整流器で整流した直流電力を高周波
電力に変換して照明負荷に供給する電力変換回路と、第
1のスイッチング素子を駆動する駆動回路とを備え、第
1のスイッチング素子のオンデューティを大きくするこ
とにより照明負荷に供給する高周波電力を大きくする照
明装置に於いて、トランスは帰還巻線を有するものであ
ると共に、駆動回路の電源は、交流電源電圧出力を電力
変換して得られる第1の直流電圧と、トランスの帰還巻
線に発生する2次電圧を電力変換して得られる第2の直
流電圧とから得ることを特徴とする。
【0033】請求項2記載の発明によれば、第1の直流
電圧と第2の直流電圧とは互いに並列接続されることを
特徴とする。
【0034】請求項3記載の発明によれば、第1の直流
電圧と第2の直流電圧とは互いに直列接続されることを
特徴とする。
【0035】請求項4記載の発明によれば、駆動回路の
電源は、照明負荷の始動時では第1の直流電圧から得
て、照明負荷の正常点灯時では第2の直流電圧から得る
ことを特徴とする。
【0036】請求項5記載の発明によれば、駆動回路の
電源電圧値は、照明負荷の始動時の方が照明負荷の正常
点灯時よりも低いことを特徴とする。
【0037】請求項6記載の発明によれば、駆動回路の
電源電圧値は、照明負荷の無負荷時及び軽負荷時では、
照明負荷の始動時よりも高く、照明負荷の正常点灯時よ
りも低いことを特徴とする。
【0038】請求項7記載の発明によれば、第1のスイ
ッチング素子は、駆動回路の電源電圧値の上昇に応じて
オンデューティを大きくするものであることを特徴とす
る。
【0039】請求項8記載の発明によれば、駆動回路
は、第1のスイッチング素子に流れるドレイン電流が一
定値を越えると第1のスイッチング素子のスイッチング
動作を停止するものであることを特徴とする。
【0040】請求項9記載の発明によれば、駆動回路
は、第1のスイッチング素子に流れるドレイン電流が一
定値を越えた以後は第1のスイッチング素子のスイッチ
ング動作を停止するものであることを特徴とする。
【0041】請求項10記載の発明によれば、駆動回路
は、交流電源を整流器で整流して電力変換回路に入力さ
れる直流電力がゼロ電圧になると、第1のスイッチング
素子のスイッチング動作を停止するものであることを特
徴とする。
【0042】請求項11記載の発明によれば、交流電源
を整流器で整流して電力変換回路に入力される直流電力
を制御する第2のスイッチング素子を設けると共に、第
2のスイッチング素子を制御することにより、照明負荷
を調光制御することを特徴とする。
【0043】請求項12記載の発明によれば、電力変換
回路はDC/DCコンバータ回路であることを特徴とす
る。
【0044】請求項13記載の発明によれば、電力変換
回路はインバータ回路であることを特徴とする。
【0045】請求項14記載の発明によれば、照明負荷
は白熱灯であることを特徴とする。
【0046】
【実施の形態】
(実施の形態1)本発明に係る第1の実施の形態の回路
図を図1に示す。
【0047】本回路は、交流電源Vsを整流器DB1で
整流しコンデンサCoで平滑した直流電力を、整流器D
B1の出力端に接続されたトランスTの1次巻線Np,
スイッチング素子Q1の直列回路により高周波電力に変
換し、この高周波電力からトランスTの2次巻線Ns,
ダイオードD1を介して得た直流電力を照明負荷ILに
供給する所謂DC/DCコンバータ回路である。ここ
で、スイッチング素子Q1は駆動回路1により数10k
Hzの高周波でPWM制御されている。駆動回路1の電
源Vccは、始動時は、交流電源Vsを制御電源回路4
により変換して得られる第1の直流電圧(以下、直流電
圧と呼ぶ。)V4から得て、始動後は、トランスTの帰
還巻線Ncに発生する2次電圧をダイオードD2,コン
デンサC3を介して得られる第2の直流電圧(以下、直
流電圧と呼ぶ。)V2から得る。なお、図19に示した
第1従来例の回路と同一構成には同一符号を付してい
る。
【0048】ここで、直流電圧V2は照明負荷ILの状
態により変化し、照明負荷ILの軽負荷時,無負荷時の
直流電圧V2は定格負荷時の直流電圧V2よりも低くな
る。また、スイッチング素子Q1のオンデューティは駆
動回路1の電源Vccにより変化し、例えば図21に示
す様な駆動回路1の場合は、スイッチング素子Q1のオ
ンデューティは駆動回路1の電源Vccの増加と共に大
きくなり、スイッチング素子Q1のオンデューティの増
加と共に照明負荷ILの負荷電圧は大きくなる。
【0049】(実施の形態2)本発明に係る第2の実施
の形態の回路図を図2にに示す。
【0050】図1に示した第1の実施の形態と異なる点
は、負荷電圧検出回路4は、コンデンサCoの両端電圧
を変換して直流電圧V4を得る様に構成したことであ
り、その他の第1の実施の形態と同一構成には同一符号
を付すことにより説明を省略する。
【0051】(実施の形態3)本発明に係る第3の実施
の形態の回路図を図3に、その動作波形図を図4,図
5,図6,図7に示す。本回路は、図2に示す第2の実
施の形態の回路の具体例を示すものであり、負荷電圧検
出回路4として抵抗Rsを用い、駆動回路1として図2
8に示したものを用いた。なお、図2に示した第2の実
施の形態の回路と同一構成には同一符号を付している。
【0052】次に、図4〜図6を参照して、照明負荷I
Lの軽負荷時,無負荷時に於ける動作を以下に簡単に説
明する。
【0053】ここで出力Voは、 Vo=Vcc×R12/(R11+R12) ・・・・(1) となり、駆動回路1の電源Vccの変化に比例して変化
し、つまり駆動回路1の電源Vccが増加するとスイッ
チング素子Q1のオンデューティは増加し、図6(c)
に示す様な駆動信号が駆動回路1よりスイッチング素子
Q1に供給されるが、始動直後の駆動回路1の電源Vc
c(=Vcc1)は低いので、図6(c)に示す様にス
イッチング素子Q1のオン時間は短くなる。スイッチン
グ素子Q1がオンすると、トランスTの2次巻線Nsに
発生する2次電圧がダイオードD1を介して照明負荷I
Lに供給されて照明負荷ILが点灯するが、ダイオード
D2がオフするのでトランスTの帰還巻線Ncに発生す
る帰還電圧VNcは駆動回路1には供給されない。スイ
ッチング素子Q1がオフすると、スイッチング素子Q1
のオン時にリーケージインダクタンスなどに蓄積された
エネルギーによりトランスTの1次巻線Npにフライバ
ック電圧が発生すると共に、ダイオードD2がオンする
ので、トランスTの帰還巻線Ncに発生する帰還電圧V
NcはダイオードD2,コンデンサC3を介して整流平
滑された直流電圧V2から駆動回路1の電源Vccを得
る。
【0054】一方、スイッチング素子Q1に流れるドレ
イン電流ID1は、照明負荷ILの定格負荷時よりも照
明負荷ILの軽負荷時,無負荷時のほうが小さいので、
トランスTの1次巻線Npに発生するフライバック電圧
によりトランスTの帰還巻線Ncに発生する帰還電圧V
Ncは、図4に示す照明負荷ILの定格負荷時よりも図
5に示す照明負荷ILの軽負荷時,無負荷時のほうが小
さくなる。照明負荷ILの軽負荷時,無負荷時の帰還電
圧VNcよりも駆動回路1の電源Vccの方が高くなる
ように設定しておくことで、照明負荷ILの軽負荷時,
無負荷時にはダイオードD2がオフされてトランスTの
帰還巻線Ncから駆動回路1へは直流電圧V2が供給さ
れず、図6(a)に示す様に、駆動回路1の電源Vcc
は照明負荷ILの定格負荷時の駆動回路1の電源Vcc
よりも上昇することはなく、スイッチング素子Q1のオ
ンデューティも照明負荷ILの定格負荷時よりも大きく
なることはなく、照明負荷ILに供給される電圧の上昇
も生じない。
【0055】次に、照明負荷ILの定常負荷時に於ける
動作を、図7を参照して以下に簡単に説明する。
【0056】照明負荷ILの始動時は直流電圧V4から
駆動回路1へ電圧供給されて駆動回路1の電源Vccが
上昇していく。駆動回路1の電源Vccが電圧Vcc1
に達すると駆動回路1はスイッチング素子Q1に駆動信
号を供給し、スイッチング素子Q1は動作を開始する。
この時のスイッチング素子Q1のオンデューティは小さ
いのでスイッチング素子Q1のドレイン電流ID1は小
さい。スイッチング素子Q1のオフ時にトランスTの帰
還巻線Ncに発生する帰還電圧VNcが電圧Vcc1以
上になると、ダイオードD2がオンして直流電圧V2に
より駆動回路1の電源Vccが上昇していく。駆動回路
1の電源Vccが上昇すると出力Voが上昇するのでス
イッチング素子Q1のオンデューティが大きくなり、ス
イッチング素子Q1のドレイン電流ID1が増加し、ト
ランスTの1次巻線Np,2次巻線Ns,帰還巻線Nc
の各々に発生する電圧も増加していく。帰還電圧VNc
が増加していくことにより駆動回路1の電源Vccは増
加していくと共に、照明負荷ILのフィラメントも十分
に予熱され、フィラメントのインピーダンスも大きくな
り、ラッシュ電流の発生を防止することができる。そし
て、以上の動作を繰り返すことにより帰還電圧VNcは
略一定になり、駆動回路1の電源Vcc及びスイッチン
グ素子Q1のオンデューティも略一定になり、照明負荷
ILは定格電圧で安定点灯する。なお、ダイオードD2
により半波整流された帰還電圧VNcは、図7に示す様
に脈流電圧となる。
【0057】(実施の形態4)本発明に係る第4の実施
の形態の回路図を図8に示す。
【0058】図3に示した第3の実施の形態と異なる点
は、ダイオードD11を介してコンデンサC3の両端
に、且つ駆動回路1の電源端子間にコンデンサC12を
設け、ダイオードD2のカソード端子及びダイオードD
11のカソード端子間にダイオードD12を設け、ダイ
オードD12を介してコンデンサC12の両端にコンデ
ンサC11を設けることにより、直流電圧V4と直流電
圧V2とを駆動回路1の駆動回路1の電源Vccとして
並列接続したことであり、その他の第3の実施の形態と
同一構成には同一符号を付すことにより説明を省略す
る。
【0059】(実施の形態5)本発明に係る第5の実施
の形態の回路図を図9に示す。
【0060】図3に示した第3の実施の形態と異なる点
は、コンデンサC3の代わりにコンデンサC13,C1
4からなる直列接続を設け、ダイオードD2のカソード
端子をコンデンサC13,C14の接点に接続して、直
流電圧V4と直流電圧V2とを駆動回路1の駆動回路1
の電源Vccとして直列接続したことであり、その他の
第3の実施の形態と同一構成には同一符号を付すことに
より説明を省略する。
【0061】(実施の形態6)本発明に係る第6の実施
の形態の回路図を図10に、その動作波形図を図7に示
す。
【0062】図3に示した第3の実施の形態と異なる点
は、抵抗Rs,コンデンサC3の接点と抵抗R11との
間にツェナーダイオードZD11を設けたことであり、
その他の第3の実施の形態と同一構成には同一符号を付
すことにより説明を省略する。この様に構成したことに
より、出力Voは一定値でクランプされて、より確実に
駆動回路1の電源Vcc及びスイッチング素子Q1のオ
ンデューティも略一定になって照明負荷ILは定格電圧
で安定点灯する。照明負荷ILは安定点灯する。
【0063】上記第1〜第6実施の形態に示す様に構成
したことにより、照明負荷ILの両端電圧を検出する手
段を新たに設けることなく、簡単な構成で、軽負荷時,
無負荷時などでの負荷電圧の異常上昇を防止することと
共に、簡単な構成でソフトスタートを確実に行うことが
可能となり、ラッシュ電流を防止できる。なお、上記第
1〜第6実施の形態に示す回路図では、整流器DB出力
をコンデンサCoで平滑していたが、コンデンサCoを
省略して整流器DB1の脈流出力を供給する様に構成し
てもよい。
【0064】(実施の形態7)本発明に係る第7の実施
の形態の回路図を図11に示す。
【0065】図3に示した第3の実施の形態と異なる点
は、スイッチング素子Q1のソース及び整流器DB1の
負の出力端子間に接続した抵抗R40にスイッチング素
子Q1のドレイン電流ID1が流れることにより発生す
る電圧Vyを、抵抗R54,コンデンサC40を介して
比較器COMP1の正の入力端子に入力し、駆動回路1
の電源Vccを抵抗R52,R52で分圧した電圧Vz
を比較器COMP1の負の入力端子に入力し、比較器C
OMP1で電圧Vy,Vzを比較出力して駆動回路1に
供給する様に構成したことであり、その他の第3の実施
の形態と同一構成には同一符号を付すことにより説明を
省略する。
【0066】次に動作を簡単に説明する。負荷短絡など
の異常状態が生じて過電流がスイッチング素子Q1のド
レイン・ソース間に流れると、電圧Vyの値が上昇し、
抵抗R54,コンデンサC51を介した電圧Vyが電圧
Vzよりも高くなると、比較器COMP1から駆動回路
1へHレベルの異常検出信号が入力され、駆動回路1に
よりスイッチング素子Q1のスイッチング動作を停止
し、スイッチング素子Q1への過電流は遮断される。一
方、抵抗R54,コンデンサC51を介したVyがVz
よりも低くなると、比較器COMP1から駆動回路1へ
異常検出信号が入力されず、駆動回路1によりスイッチ
ング素子Q1のスイッチング動作を行う。
【0067】軽負荷時及びソフトスタート時などに於け
るスイッチング素子Q1のドレイン電流ID1が少ない
場合でも、軽負荷時及びソフトスタート時などは上述の
様に駆動回路1の電源Vccの値が低下し、つまり電圧
Vzが低下するので、軽負荷時及びソフトスタート時に
異常状態になっても確実にスイッチング素子Q1のスイ
ッチング動作を停止し、確実に過電流を遮断して、スイ
ッチング素子にかかるストレスを低減することができ
る。
【0068】なお、本実施の形態に於て、図12に示す
様な所謂ラッチ回路5を、駆動回路1と比較器COMP
1との間に設けることにより、駆動回路1の制御端子間
に接続されたスイッチング素子Q50がオンを継続する
ことにより過電流を検出後のスイッチング素子Q1のス
イッチング動作を停止してしまうことも可能である。こ
こで、ラッチ回路5は、スイッチング素子Q50〜Q5
3,抵抗R54〜R59,ダイオードD51,D52か
ら構成される。また、この様なラッチ回路5は全ての実
施の形態に示す回路に適用してもよい。
【0069】(実施の形態8)本発明に係る第8の実施
の形態の回路図を図13に、その動作波形図を図14に
示す。
【0070】図25に示した第4従来例と異なる点は、
整流器DB1の直流出力電圧のゼロ電圧を検出してソフ
トスタート回路14を制御するゼロ電圧検出回路16を
設けたことであり、その他の第4従来例と同一構成には
同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0071】次に図14を参照して動作を簡単に説明す
る。整流器DB1の直流出力電圧がゼロ電圧であれば、
つまり交流電源入力Vinがゼロ電圧であれば、図14
(b)に示す様に、ゼロ電圧検出回路16はHレベルの
信号をソフトスタート回路14へ出力し、図14(c)
に示す様に、その出力を受けてソフトスタート回路14
はインバータ回路INV1へLレベルの信号を出力し、
ソフトスタートを行わない。一方、整流器DB1の直流
出力電圧がゼロ電圧以外であれば、つまり交流電源入力
Vinがゼロ電圧以外であれば、図14(b)に示す様
に、ゼロ電圧検出回路16はLレベルの信号をソフトス
タート回路14へ出力し、図14(c)に示す様に、そ
の出力を受けてソフトスタート回路14は一定期間だけ
インバータ回路INV1へHレベルの信号を出力してソ
フトスタートを行う。この様な制御を行うことで、スイ
ッチング素子に流れる電流波形は図14(d)に、また
ランプ電流IILの波形は図14(e)に示す様にな
る。
【0072】(実施の形態9)本発明に係る第9の実施
の形態の回路図を図15に示す。
【0073】本回路は図13に示した第8の実施の形態
の回路図の具体的回路であり、図27に示した第5従来
例と異なる点は、整流器DB1の直流出力電圧のゼロ電
圧を検出してソフトスタート回路14を制御するゼロ電
圧検出回路16と、抵抗R42を介してスイッチング素
子Q41の制御端子間に並列接続されたダイオードD4
3と、コンデンサC41を介してダイオードD43の両
端に並列接続されたスイッチング素子Q42とを設けた
ことであり、その他の第5従来例と同一構成には同一符
号を付すことにより説明を省略する。
【0074】ここでゼロ電圧検出回路16は、スイッチ
ング素子Q42を制御することによりソフトスタート回
路14を制御する様に構成した。 整流器DB1の直流
出力電圧がゼロ電圧であれば、つまり交流電源入力Vi
nがゼロ電圧であれば、ゼロ電圧検出回路16はHレベ
ルの信号をスイッチング素子Q42へ出力してスイッチ
ング素子Q42をオンし、スイッチング素子Q42をオ
ンすることによりコンデンサC41の電荷を引抜いてソ
フトスタート回路14を停止し、ソフトスタート回路1
4はソフトスタートを行わない。一方、整流器DB1の
直流出力電圧がゼロ電圧以外であれば、つまり交流電源
入力Vinがゼロ電圧以外であれば、ゼロ電圧検出回路
16はLレベルの信号をスイッチング素子Q42へ出力
してスイッチング素子Q42をオフし、スイッチング素
子Q42をオフすることによりソフトスタート回路14
はソフトスタートを行う。
【0075】図16にゼロ電圧検出回路16の具体例の
回路図を示す。本回路は、抵抗R61〜R67,スイッ
チング素子Q61,Q62,コンデンサC62,C6
3,ツェナーダイオードZD61,比較器COMP2か
ら構成され、整流器DB1の出力端に並列接続された抵
抗R67,コンデンサC63の直列接続と、コンデンサ
C63の両端に並列接続されたツェナーダイオードZD
61とからゼロ電圧検出回路16の電源電圧V60を得
る。そして、電源電圧V60を抵抗R63,R64によ
り分圧して得られる電圧V61と、電源電圧V60を抵
抗R65,R66,コンデンサC62により分圧して得
られる電圧V62とを比較器COMP2で比較出力し、
ゼロ電圧検出回路16の出力信号としている。
【0076】本回路の動作を以下に簡単に示す。交流電
源入力Vinがゼロ電圧つまり整流器DB1の出力がゼ
ロ電圧の場合、抵抗R61を介してスイッチング素子Q
61はオフするので、抵抗R62を介して電源電圧V6
0からスイッチング素子Q62のベース端子にベース電
流が供給されてスイッチング素子Q62がオンする。ス
イッチング素子Q62がオンすると抵抗R64の両端が
短絡され、電圧V61は略零になって電圧V62よりも
低くなり、比較器COMP2からはHレベルの出力信号
が得られる。一方、交流電源入力Vinがゼロ電圧以外
つまり整流器DB1の出力がゼロ電圧以外の場合、抵抗
R61を介してスイッチング素子Q61はオンするの
で、スイッチング素子Q62がオフする。スイッチング
素子Q62がオフすると電圧V61は上昇して電圧V6
2よりも高くなり、比較器COMP2からはLレベルの
出力信号が得られる。
【0077】(実施の形態10)本発明に係る第10の
実施の形態の回路図を図17に、その動作波形図を図1
8に示す。
【0078】本回路は、図28の第6従来例に示した回
路にゼロ電圧検出回路16を用い、コンデンサC12の
両端に並列接続したスイッチング素子Q42を、整流器
DB1の直流出力電圧のゼロ電圧を検出してゼロ電圧検
出回路16で制御することにより駆動回路1の出力を制
御する様に構成したものであり、第6従来例と同一構成
には同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0079】次に動作を簡単に説明する。整流器DB1
の直流出力電圧がゼロ電圧であれば、つまり交流電源入
力Vinがゼロ電圧であれば、ゼロ電圧検出回路16は
Hレベルの信号をスイッチング素子Q42へ出力してス
イッチング素子Q42をオンして出力Voを略零まで低
下し、駆動回路1はLレベルの信号を出力するのでスイ
ッチング素子Q1はスイッチング動作を停止し、ソフト
スタートを行わない。一方、整流器DB1の直流出力電
圧がゼロ電圧以外であれば、つまり交流電源入力Vin
がゼロ電圧以外であれば、ゼロ電圧検出回路16はLレ
ベルの信号をスイッチング素子Q42へ出力してスイッ
チング素子Q42をオフする。スイッチング素子Q42
をオフすると、抵抗R11,R12を介してコンデンサ
C12は徐々に充電され、駆動回路1の電源Vccを抵
抗R11,R12で分圧した電圧まで出力Voは徐々に
上昇していく。出力Voが上昇することによりスイッチ
ング素子Q1のオンディーティは徐々に大きくなってい
き、ソフトスタートを行うことができる。
【0080】上記第10の実施の形態に示した様に構成
したことにより、スイッチング素子Qoがオフすると、
駆動回路1を確実に停止することができるので、スイッ
チング素子Qoのオフ時に於ける駆動回路1の電源Vc
cの低下を防止して略一定の駆動回路1の電源Vccを
得ることが可能となる。
【0081】また、上記第8〜第10の実施の形態に示
した様に構成したことにより、スイッチング素子Qoの
オンの度に簡単な構成でソフトスタートを確実に行うこ
とが可能となり、スイッチング素子、照明負荷ILなど
にラッシュ電流が流れることを防止できる。
【0082】
【発明の効果】請求項1から請求項6及び請求項12か
ら請求項14に記載の発明によれば、照明負荷の両端電
圧を検出する手段を新たに設けることなく、簡単な構成
で軽負荷時,無負荷時などでの負荷異常状態に於ける装
置保護が可能で、小型化可能な照明装置を提供できる。
【0083】請求項7記載の発明によれば、簡単な構成
で確実にソフトスタートすることにより、確実にラッシ
ュ電流を防止可能で、小型化可能な照明装置を提供でき
る。
【0084】請求項8、請求項9記載の発明によれば、
軽負荷時及びソフトスタート時を含めた場合に異常状態
になっても、確実にスイッチング素子のスイッチング動
作を停止して過電流を遮断することにより、スイッチン
グ素子、照明負荷などにかかるストレスを低減可能であ
ると共に、小型化可能な照明装置を提供できる。
【0085】請求項10、請求項11に記載の発明によ
れば、簡単な構成で、調光制御の度に確実にソフトスタ
ートすることにより、確実にラッシュ電流を防止可能
で、小型化可能な照明装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態を示す回路図で
ある。
【図2】本発明に係る第2の実施の形態を示す回路図で
ある。
【図3】本発明に係る第3の実施の形態を示す回路図で
ある。
【図4】上記実施の形態に係る定常負荷時に於ける帰還
巻線の電圧波形図を示す。
【図5】上記実施の形態に係る無負荷時及び軽負荷時に
於ける帰還巻線の電圧波形図を示す。
【図6】上記実施の形態に係る動作波形図を示す。
【図7】上記実施の形態に係る別の動作波形図を示す。
【図8】本発明に係る第4の実施の形態を示す回路図で
ある。
【図9】本発明に係る第5の実施の形態を示す回路図で
ある。
【図10】本発明に係る第6の実施の形態を示す回路図
である。
【図11】本発明に係る第7の実施の形態を示す回路図
である。
【図12】ラッチ回路の具体的回路図を示す。
【図13】本発明に係る第8の実施の形態を示す回路図
である。
【図14】上記実施の形態に係る動作波形図を示す。
【図15】本発明に係る第9の実施の形態を示す回路図
である。
【図16】ゼロ電圧検出回路の具体的回路図を示す。
【図17】本発明に係る第10の実施の形態を示す回路
図である。
【図18】上記実施の形態に係る動作波形図を示す。
【図19】本発明に係る第1従来例を示す回路図であ
る。
【図20】本発明に係る第2従来例を示す回路図であ
る。
【図21】上記第1及び第2従来例に於ける駆動回路の
具体的回路図を示す。
【図22】上記駆動回路に係る動作波形図を示す。
【図23】本発明に係る第3従来例を示す回路図であ
る。
【図24】上記従来例に係る動作波形図を示す。
【図25】本発明に係る第4従来例を示す回路図であ
る。
【図26】上記従来例に係る動作波形図を示す。
【図27】本発明に係る第5従来例を示す回路図であ
る。
【図28】本発明に係る第6従来例を示す回路図であ
る。
【図29】上記従来例に係る動作波形図を示す。
【符号の説明】
1 駆動回路 DB 整流器 ID ドレイン電流 IL 照明負荷 INV インバータ回路 N 巻線 Q スイッチング素子 T トランス V 電圧 Vac 交流電源

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第1のスイッチング素子及び
    2次巻線を有するトランスからなると共に交流電源を整
    流器で整流した直流電力を高周波電力に変換して照明負
    荷に供給する電力変換回路と、前記第1のスイッチング
    素子を駆動する駆動回路とを備え、前記第1のスイッチ
    ング素子のオンデューティを大きくすることにより前記
    照明負荷に供給する高周波電力を大きくする照明装置に
    於いて、 前記トランスは帰還巻線を有するものであると共に、 前記駆動回路の電源は、前記交流電源電圧出力を電力変
    換して得られる第1の直流電圧と、前記トランスの帰還
    巻線に発生する2次電圧を電力変換して得られる第2の
    直流電圧とから得ることを特徴とする照明装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の直流電圧と前記第2の直流電
    圧とは、互いに並列接続されることを特徴とする請求項
    1記載の照明装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の直流電圧と前記第2の直流電
    圧とは、互いに直列接続されることを特徴とする請求項
    1記載の照明装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動回路の電源は、前記照明負荷の
    始動時では前記第1の直流電圧から得て、前記照明負荷
    の正常点灯時では前記第2の直流電圧から得ることを特
    徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の照明
    装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動回路の電源電圧値は、前記照明
    負荷の始動時の方が前記照明負荷の正常点灯時よりも低
    いことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに
    記載の照明装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動回路の電源電圧値は、前記照明
    負荷の無負荷時及び軽負荷時では、前記照明負荷の始動
    時よりも高く、前記照明負荷の正常点灯時よりも低いこ
    とを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載
    の照明装置。
  7. 【請求項7】 前記第1のスイッチング素子は、前記駆
    動回路の電源電圧値の上昇に応じて、オンデューティを
    大きくするものであることを特徴とする請求項1から請
    求項6のいずれかに記載の照明装置。
  8. 【請求項8】 前記駆動回路は、前記第1のスイッチン
    グ素子に流れるドレイン電流が一定値を越えると、前記
    第1のスイッチング素子のスイッチング動作を停止する
    ものであることを特徴とする請求項1から請求項7のい
    ずれかに記載の照明装置。
  9. 【請求項9】 前記駆動回路は、前記第1のスイッチン
    グ素子に流れるドレイン電流が一定値を越えた以後は、
    前記第1のスイッチング素子のスイッチング動作を停止
    するものであることを特徴とする請求項1から請求項7
    のいずれかに記載の照明装置。
  10. 【請求項10】 前記駆動回路は、前記交流電源を整流
    器で整流して前記電力変換回路に入力される直流電力が
    ゼロ電圧になると、前記第1のスイッチング素子のスイ
    ッチング動作を停止するものであることを特徴とする請
    求項1から請求項8のいずれかに記載の照明装置。
  11. 【請求項11】 前記交流電源を整流器で整流して前記
    電力変換回路に入力される直流電力を制御する第2のス
    イッチング素子を設けると共に、前記第2のスイッチン
    グ素子を制御することにより、前記照明負荷を調光制御
    することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれ
    かに記載の照明装置。
  12. 【請求項12】 前記電力変換回路は、DC/DCコン
    バータ回路であることを特徴とする請求項1、請求項1
    0、請求項11のいずれかに記載の照明装置。
  13. 【請求項13】 前記電力変換回路は、インバータ回路
    であることを特徴とする請求項1、請求項10、請求項
    11のいずれかに記載の照明装置。
  14. 【請求項14】 前記照明負荷は、白熱灯であることを
    特徴とする請求項1から請求項6及び請求項11のいず
    れかに記載の照明装置。
JP7284212A 1995-10-31 1995-10-31 照明装置 Pending JPH09129388A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112671252A (zh) * 2020-12-07 2021-04-16 珠海格力电器股份有限公司 一种直流照明启动控制方法、装置及系统

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CN112671252A (zh) * 2020-12-07 2021-04-16 珠海格力电器股份有限公司 一种直流照明启动控制方法、装置及系统
CN112671252B (zh) * 2020-12-07 2024-04-09 珠海格力电器股份有限公司 一种直流照明启动控制方法、装置及系统

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