JPH1094164A - インバータ装置、放電ランプ点灯装置および照明装置 - Google Patents

インバータ装置、放電ランプ点灯装置および照明装置

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JPH1094164A
JPH1094164A JP9077139A JP7713997A JPH1094164A JP H1094164 A JPH1094164 A JP H1094164A JP 9077139 A JP9077139 A JP 9077139A JP 7713997 A JP7713997 A JP 7713997A JP H1094164 A JPH1094164 A JP H1094164A
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一敏 三田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】出力トランスの2次側から電流帰還する場合に
おいて、負荷に至る配線路間に無視し得ない浮遊静電容
量が存在していても負荷を外した際に確実にインバータ
動作を停止するインバータ装置、これを用いた放電ラン
プ点灯装置および照明装置を提供する。 【解決手段】配線路および負荷を接続できるようにした
負荷回路を含み、負荷回路からの電流帰還により電流帰
還形の自励発振を行うインバータ主回路の負荷回路に、
負荷を取り外した際に浮遊静電容量による電流が電流変
成器を通って流れないようように作用するインピーダン
ス手段を設ける。または、負荷を取り外した際に高い2
次開放電圧が発生する場合にその開放電圧を検出して安
全手段を作用させてインバータ動作を停止させる。さら
にまたは、スイッチング異常を検出して安全手段を作用
させる。負荷を取り外すと、電流変成器に帰還電流が通
流しないことにより、インバータ動作は停止する。また
は安全手段を作用させてインバータ動作を停止すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインバータ装置、放
電ランプ点灯装置および照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来の電流帰還形自励発振式
のインバータ装置を示す回路図である。
【0003】図において、101は交流電源、102は
直流電源、103はインバータ主回路、104は絶縁形
の出力トランス、105は負荷たとえば放電ランプ、1
06はランプ脱検出回路である。
【0004】直流電源102は、整流回路からなり、交
流電源101の非平滑直流を出力する。
【0005】インバータ主回路103は、出力トランス
104の1次巻線にスイッチングされた電圧を印加する
ように直列的に接続された第1および第2のスイッチン
グ手段Q1およびQ2、スイッチング手段を交互にオンオ
フさせる制御回路BD1、BD2、一方のスイッチング手段
の両端間に設けられた第1のコンデンサC1および出力
トランス104の1次巻線の直列回路、各スイッチング
手段Q1、Q2のオンオフに応じて出力トランス104と
協働して共振する第2のコンデンサC2、1次巻線を出
力トランス104の1次側回路に挿入するとともに2次
巻線を制御回路BD1、BD2に挿入した電流変成器CT、
ならびに起動回路Trigなどから構成されている。
【0006】ランプ脱検出回路106は、負荷105の
蛍光ランプの一方の電極の両端子間電圧を監視すること
により、ランプを外したか否かを判定する。
【0007】そうして、上記従来のインバータ装置は、
電流帰還用の電流変成器CTが出力トランスの1次側の
電流を帰還するため、一次側電流が増加すればスイッチ
ング手段のドライブ電流も比例して増加するから、起動
直後から安定動作に至るまで良好なスイッチング特性を
示す利点がある。
【0008】しかしながら、いくつかの問題もある。す
なわち、負荷105がなくても発振が継続して無駄な電
力消費が発生する。このため、ランプ脱検出回路106
を設ける必要があり、コストが高くなる。また、負荷1
05を外すと、高い2次無負荷電圧が発生する。このた
め、ランプの電極端子間にコンデンサCfを接続して2
次無負荷電圧を低減させる必要がある。さらに、ランプ
脱検出回路106にランプ再装着を検出させて再装着時
に起動信号を発生させる必要がある。
【0009】そこで、電流帰還を出力トランス104の
2次側から行うことが考えられる。
【0010】図12は、電流帰還を出力トランス112
の2次側から行う従来の電流帰還形自励発振式のインバ
ータ装置を示す回路図である。
【0011】図において、111はインバータ主回路、
112は出力トランス、113は負荷たとえば放電ラン
プ、CTは電流変成器、114はランプ電圧検出回路、
115は安全回路である。
【0012】インバータ主回路111は図11のそれと
同様な構成である。
【0013】このインバータ装置は、電流帰還を出力ト
ランス112の2次側から行うので、前述のような問題
はなくなった。
【0014】図13は、電流帰還を負荷回路から行う従
来の電流帰還形自励発振式で直結形のインバータ装置を
示す回路図である。
【0015】図において、121はインバータ主回路、
122は負荷回路、123は負荷の放電ランプ、124
はフィラメント加熱用コンデンサ、125はインバータ
ケース、CTは電流変成器、l1、l2、l3、l4は配線
路、CSは浮遊静電容量である。
【0016】インバータ主回路121は、基本的に図1
1と同様な構成である。
【0017】負荷回路122は、限流用のインダクタ1
22a、直流カットコンデンサ122bから構成され、
放電ランプ123を直列接続して閉回路になり、この負
荷回路にはインバータ主回路121によって発生したス
イッチングされた電圧が印加される。
【0018】フィラメント加熱用コンデンサ124は、
放電ランプ123の非電源側端子間に接続され、始動時
に所要のフィラメント加熱電流をフィラメントに通流さ
せてフィラメントを予熱する。
【0019】電流変成器CTは、1次巻線が負荷回路1
22に直列に挿入され、2次巻線が図11および図12
と同様にインバータ主回路121のスイッチング手段Q
1、Q2のそれぞれの制御回路BD1、BD2に接続されてい
る。
【0020】インバータケース125は、インバータ主
回路121、負荷回路122、電流変成器CT、フィラ
メント加熱用コンデンサ124およびインバータ主回路
の直流電源などを収納している。
【0021】配線路l1、l2、l3、l4は、インバータ
ケース125と放電ランプ123との間を接続する線路
である。配線路l1、l2は、負荷回路122を放電ラン
プ123に接続している線路である。配線路l3、l
4は、フィラメント加熱用コンデンサ125の両端を放
電ランプ123の非電源側端子に接続する線路である。
これらの配線路l1〜l4の距離が長い場合に浮遊静電容
量CSの問題が生じる。
【0022】浮遊静電容量CSは、実際にはCS1〜CS6
からなる。すなわち、配線路l1およびl2の間の浮遊静
電容量CS1、配線路l3およびl4間の浮遊静電容量
S2、配線路l1およびl3間の浮遊静電容量CS3、配線
路l2およびl4間の浮遊静電容量CS4、配線路路l1
よびl4間の浮遊静電容量CS5、配線路l2およびl3
の浮遊静電容量CS6が主な浮遊静電容量である。これら
の各浮遊静電容量CS1〜CS6の合成静電容量が配線路l
1およびl2間から見ると、に浮遊静電容量CSが接続さ
れているのと等価である。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図12
において、負荷113に至る配線路間に無視し得ない浮
遊静電容量CSが存在している場合、負荷を外している
状態において微弱な帰還電流が発生し、これによって発
振が継続することがある。この状態の発振は、帰還電流
が少ないので、インバータ主回路111内のスイッチン
グ手段に対してドライブ不足となるため、異常発振とな
る。すなわち異常発振時にはドライブが少ないので、ス
イッチング手段の電圧降下が大きく、したがってスイッ
チング損失が増大し、スイッチング手段の温度上昇が過
大となり、ときにはスイッチング手段が破壊される。
【0024】この問題は、図13においても存在する。
すなわち、絶縁形の出力トランスの有無にかかわらず、
配線路に無視し得ない浮遊静電容量CSが存在している
と、負荷の放電ランプ125を取り外したことにより、
本来開放しているはずの負荷回路122の開放端間に浮
遊静電容量CSが接続される。このため、負荷回路12
2のインダクタ122aと浮遊静電容量CSとが共振し
て共振電流が通流する。この共振電流を電流変成器CT
が検出してしまい、スイッチング手段Q1,Q2を駆動す
る。
【0025】図14は、図12においてランプ脱時の各
部の電圧、電流波形を示す波形図である。
【0026】すなわち、時間TDにおいて負荷113す
なわちランプを外した場合、スイッチング手段Q2のコ
レクタ電圧VCQ2は残存し、コレクタ電流ICQ2も若干で
はあるが流れ続けるので、スイッチング損失が発生する
ことを示している。一方、2次開放電圧VOUTは非常に
高くなる。そして、起動信号発生回路が作用して起動信
号電圧VTtigが再び発生し、これがスイッチング手段Q
2に印加されることを示している。なお、電圧VC3と電
流IPC1については後述する。
【0027】また、浮遊静電容量の値によっては浮遊静
電容量と出力トランスの2次側インダクタンスとの共振
点近くでインバータ装置が動作することになり、2次開
放電圧が極端に高くなり、ランプ交換の際に人体に電撃
を与えるという問題がある。
【0028】さらに、ランプ脱時における起動から安定
動作に至るまでの間のスイッチング特性が良好でないと
いう問題もある。
【0029】本発明は、出力トランスの2次側から電流
帰還する場合において、負荷に至る配線路間に無視し得
ない浮遊静電容量が存在していても負荷を外した際に確
実にインバータ動作を停止するインバータ装置、放電ラ
ンプ点灯装置および照明装置を提供することを目的とす
る。
【0030】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明のインバ
ータ装置は、配線路および負荷を接続できるようにした
負荷回路と;負荷回路にスイッチングされた電圧を印加
するように接続されたスイッチング手段と;負荷回路に
1次巻線を挿入し、2次巻線をスイッチング手段が電流
帰還形の自励発振動作を行うようスイッチング手段の制
御回路に接続した電流変成器と;負荷回路に配設されて
負荷を外した際に配線路間の浮遊静電容量による電流が
実質的に電流変成器を通流しないように作用するインピ
ーダンス手段と;を具備していることを特徴としてい
る。
【0031】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
【0032】配線路は、インバータ装置と負荷との間を
接続する線路であって、その具体的な構成は問わない。
しかし、実際上配線路の亘長が長くなると、浮遊静電容
量が数pFないし数百pFになり得るものである。
【0033】負荷は、どのようなものでもよいが、放電
ランプ特に蛍光ランプを負荷とするときに上記の問題が
発生しやすい。
【0034】負荷回路は、出力トランスの有無にかかわ
らず負荷が接続される回路であって、スイッチングさ
れ、かつ負荷に印加される値の電圧が印加される。出力
トランスがスイッチング手段と負荷との間に介在してい
るときは、出力トランスの2次側が負荷回路となる。出
力トランスが介在していないで、負荷がスイッチング手
段に導電的に接続するいわゆる直結形の場合には、必要
に応じて直流カットコンデンサを負荷回路に直列接続す
ることができる。そして、この負荷回路から負荷が取り
外され、配線路の浮遊静電容量が前記の値である場合
に、本発明のインピーダンス手段がないと、電流変成器
が電流帰還を継続して行ってインバータ装置が停止しな
い可能性がある。
【0035】スイッチング手段は、インバータ装置にお
いて使用されている各種のスイッチング手段たとえば内
蔵している寄生ダイオードを逆電流通流に利用すること
ができる電界効果トランジスタなどを全て許容するもの
であるが、負荷回路の開放電圧の変化に安全手段を応動
させる場合には、特にバイポーラ形トランジスタはスイ
ッチング手段として好適である。バイポーラ形トランジ
スタを用いる場合には、逆電流を通流させるために、ト
ランジスタのコレクタ・エミッタ間にダイオードを逆接
続することができる。
【0036】スイッチング手段を用いてインバータ主回
路を構成するに当たり、通常使用されるインバータ回路
は全て許容する。すなわち、ハーフブリッジ形回路、一
石式回路、並列形回路などを用いることができる。ま
た、ハーフブリッジ形回路の変形として同一出願人の出
願にかかわる特開平8−98555号に記載の回路もま
た用いることができる。この回路構成によれば、入力電
圧を平滑化して出力電圧の脈動を小さくするとともに、
入力力率を高くして、入力電流の高調波を低減すること
ができる。
【0037】制御回路は、スイッチング手段を交互にオ
ン、オフするもであればどのような回路構成のものであ
ってもよい。交互にオン、オフするとは、一方がオンか
らオフし、他方がオフからオンする間に実質的に両者が
オフしている期間があってもよいし、なくてもよい。ま
た、オン、オフの周波数は交流電源の周波数より高いも
のであり、数KHz以上好ましくは20KHz以上とす
る。
【0038】インピーダンス手段は、負荷を外した際に
配線路間の浮遊静電容量による電流が実質的に電流変成
器に通流しなければ、どのような回路構成であってもよ
い。ここで実質的とは、多少の電流が電流変成器に流れ
てもスイッチング手段がスイッチングを継続し得ない程
度までをいう。インピーダンスの種類も抵抗、キャパシ
タンスまたはインダクタンスのいずれでもよく、特に制
限がない。
【0039】インピーダンス手段の接続の態様として
は、、たとえば浮遊静電容量が形成するインピーダンス
より小さいインピーンダンスを呈するインピーダンス手
段を電流変成器に対して並列的な関係に配設することに
よって、電流が帰還されないようにすることは容易に実
現できる。この場合、インピーダンス手段は、浮遊静電
容量およびインピーダンス手段によって負荷回路側のイ
ンダクタンスとの共振条件を外れさせるか、共振が発生
してもその程度を緩和する。また、このときに通流する
電流をインピーダンス手段にバイパスすることで、電流
変成器に流れる電流を少なくする。
【0040】インピーダンス手段の異なる態様として
は、浮遊静電容量と負荷回路側のインダクタンスとの共
振に対して、インピーダンス手段が制動動作を行うよう
に構成してもよい。この場合、負荷回路にインピーダン
ス手段を直列接続することができる。負荷と並列にイン
ピーダンス手段を接続して共振を制動するようにするこ
ともできる。
【0041】そうして、本発明においては、負荷を外し
たときにたとえ配線路間に無視し得ない浮遊静電容量が
存在していても、インピーダンス手段の作用によって電
流変成器には実質的に電流が通流しないので、電流帰還
がなされないから、インバータ装置は確実にそのインバ
ータ動作を停止する。
【0042】請求項2の発明のインバータ装置は、請求
項1記載のインバータ装置において、インピーダンス手
段は、配線路間の浮遊静電容量により形成されるインピ
ーダンスより小さいインピーダンスを有していることを
特徴としている。
【0043】本発明は、負荷を外した場合に、インピー
ダンス手段のインピーダンスが浮遊静電容量によるイン
ピーダンスより小さいから、負荷を外したときには電流
変成器に殆ど電流が流れない。したがって、インバータ
動作は確実に停止する。
【0044】請求項3の発明のインバータ装置は、請求
項1または2記載のインバータ装置において、インピー
ダンス手段は、コンデンサを主体として構成されている
ことを特徴としている。
【0045】本発明は、上記のように構成することによ
り、加えて無負荷時の負荷回路の共振周波数を低い方へ
シフトさせる、すなわち無負荷時に共振点から大きく外
すことができる。このため、負荷を外した際に負荷回路
の開放電圧の異常な上昇を回避することが可能となる。
このことは、無負荷時に電流変成器に通流する電流をさ
らに低減することができるという効果を伴うものであ
る。
【0046】請求項4の発明のインバータ装置は、請求
項1ないし3のいずれか一記載のインバータ装置におい
て、スイッチング手段および負荷回路の間に介在する出
力トランスを具備し;インピーダンス手段は、出力トラ
ンスの2次巻線と並列に接続されている;ことを特徴と
している。
【0047】本発明は、インピーダンス手段の接続がい
ろいろ考えられる中で比較的回路構成が簡単である。
【0048】請求項5の発明のインバータ装置は、請求
3記載のインバータにおいて、負荷は、非電源側端子間
にフィラメント予熱用のコンデンサ接続した放電ランプ
であり;インピーダンス手段は、フィラメント予熱用の
コンデンサと直列接続されて負荷回路に並列接続されて
いる;ことを特徴としている。
【0049】本発明は、負荷が蛍光ランプのようにフィ
ラメントを備えた放電ランプであって、電極の非電源側
端子間に予熱用のコンデンサを接続する点灯回路の場合
に好適である。
【0050】請求項6の発明のインバータ装置は、請求
項4記載のインバータ装置において、インピーダンス手
段は、直列接続された複数のコンデンサを含み;インピ
ーダンス手段の一部のコンデンサの端子電圧に応動する
負荷電圧検出手段を具備している;ことを特徴としてい
る。
【0051】本発明は、負荷を外したときの電流変成器
を電流が流れないためのインピーダンス手段と負荷電圧
検出手段の入力回路とを兼用している。負荷電圧検出手
段は、負荷の端子電圧を監視して負荷の異常を検出する
もので、たとえば負荷が放電ランプの場合、寿命末期の
半波放電を検出するようにすることができる。また、負
荷が外れた場合に、負荷回路の開放電圧が上昇したのを
検出し、これに応じてインバータ装置を動作停止させる
こともできる。
【0052】請求項7の発明のインバータ装置は、配線
路を介して負荷を接続できるようにした負荷回路を含
み、負荷回路からの電流帰還により自励発振動作を行う
とともに負荷を外した際に開放電圧が負荷を外す前の2
次電圧より高くなるインバータ主回路と;負荷回路の開
放電圧を検出する電圧検出手段と;電圧検出手段が負荷
回路の開放電圧を検出したときに応動してインバータ主
回路の動作を停止させる安全手段と;を具備しているこ
とを特徴としている。
【0053】本発明は、負荷を外した際に負荷回路の開
放電圧が高くなるのを検出してインバータ動作を停止さ
せるので、確実に停止させることができる。
【0054】請求項8の発明のインバータ装置は、請求
項7記載のインバータ装置において、負荷は、放電ラン
プであり;電圧検出手段は、放電ランプの半波放電時の
ランプ電圧を検出可能である;ことを特徴としている。
【0055】本発明は、負荷が放電ランプである場合に
寿命末期時の半波放電をも検出して安全手段を作用させ
ることができる。なお、その際にインバータ主回路をし
て出力低減するように制御することができる。
【0056】請求項9の発明のインバータ装置は、配線
路を介して負荷を接続できるようにした負荷回路および
スイッチングされた電圧を負荷回路に印加するように接
続されたスイッチング手段を含み、負荷回路からの電流
帰還により自励発振動作を行うインバータ主回路と;ス
イッチング手段のスイッチング異常を検出する異常検出
手段と;異常検出手段がスイッチング異常を検出したと
きに応動してインバータ主回路の動作を停止させる安全
手段と;を具備していることを特徴としている。
【0057】本発明は、負荷回路からの電流帰還により
自励発振するインバータ装置の場合、負荷を外したとき
に配線路間の浮遊静電容量によって発振継続したときに
生じる異常発振を検出してインバータ動作を停止させ
る。負荷の設置位置によっては配線路が短くなって浮遊
静電容量の問題が生じないため、異常発振にならなくて
も負荷を外し際には電流帰還がなされないから、発振は
停止する。
【0058】請求項10の発明のインバータ装置は、請
求項7ないし9のいずれか一記載のインバータ装置にお
いて、安全手段は、ラッチ動作をするとともにインバー
タ主回路が動作停止したときにラッチ解除されることを
特徴としている。
【0059】本発明は、安全手段がラッチ動作をするの
で、安全手段が作用してインバータ装置が停止した後に
再動作することはない。安全手段のラッチ動作は安全手
段自体でラッチ動作を行うだけでなく、他の手段たとえ
ば高電圧検出手段の作用によって結果的に安全手段がラ
ッチ動作を行う場合を含む。
【0060】請求項11の発明のインバータ装置は、請
求項11記載のインバータ装置において、インバータ主
回路は、起動信号発生用のコンデンサを含む起動信号発
生回路を備え;異常検出手段は、起動信号発生用のコン
デンサの端子電圧に応じてスイッチング異常を検出する
とともに安全手段のラッチが解除されるまでのラッチ時
間より起動信号周期が短い;ことを特徴としている。
【0061】本発明は、インバータ装置の発振が異常に
なり安全手段によってインバータ動作が停止される前に
再起動信号がスイッチング手段に入力することはなくな
るので、確実なインバータ動作の停止を実現することが
できる。なお、起動信号発生周期はラッチ時間に対して
相対的な意味であって、起動信号発生周期を絶対的に短
縮することのみを意味するものではない。
【0062】請求項12の発明のインバータ装置は、請
求項1ないし11のいずれか一記載のインバータ装置に
おいて、インバータ主回路は、交流を整流して非平滑直
流を得る整流手段、直列的に接続されて非平滑直流が印
加される第1および第2のスイッチング手段、スイッチ
ング手段を交流の周波数より高い周波数で交互にオン、
オフさせる制御回路、一方のスイッチング手段の両端間
に設けられ交流の周波数に対して平滑作用を行う第1の
コンデンサおよびインダクタの直列的回路、各スイッチ
ング手段のオン、オフに応じてインダクタと協働して共
振する第2のコンデンサ、インダクタおよび第2のコン
デンサの共振に基づいて高周波出力を得る出力回路、な
らびに負荷電流を制御回路に帰還する電流帰還回路を備
えてなることを特徴としている。
【0063】本発明は、インバータ主回路が高調波歪を
低減するものである。
【0064】請求項13の発明のインバータ装置は、配
線路を介して負荷を接続できるようにした負荷回路を含
み、負荷回路からの電流帰還により電流帰還形の自励発
振動作を行うインバータ主回路と;起動時の容量が安定
時の容量より少なくなるコンデンサを含むスイッチング
手段の制御回路と;を具備していることを特徴としてい
る。
【0065】本発明は、起動時のスイッチング手段のオ
ンデューティが小さくなり、このため負荷回路の開放電
圧は低下する。したがって、負荷を外したときのように
小さな配線路間の浮遊静電容量しかないようなときは、
帰還電流を小さく抑えることができるので、インバータ
動作を停止させることができる。
【0066】請求項14の発明のインバータ装置は、請
求項13記載のインバータ装置において、起動信号発生
回路を具備し;制御回路は、起動信号発生回路の電圧に
応じて内部のコンデンサの容量を変化させるように構成
されている;ことを特徴としている。
【0067】本発明は、インバータ装置が異常発振する
と起動信号発生回路の電圧が上昇するので、これに応じ
て制御回路のコンデンサの容量を少なくしてスイッチン
グ手段のオンデューティを小さくして帰還電流を小さく
抑えてインバータ動作を停止させる。
【0068】請求項15の発明の放電ランプ点灯装置
は、請求項1記載のインバータ装置において、インピー
ダンス手段は、配線路の浮遊静電容量と負荷回路側のイ
ンダクタンスとの共振に対する制動動作を行うことを特
徴としている。
【0069】本発明は、浮遊静電容量がインダクタンス
とともに共振しようとするのをインピーダンス手段によ
って制動することにより、負荷を取り外した際の電流変
成器の電流帰還を停止ないし問題にならない程度に低減
するものである。
【0070】制動のための構成は制限されない。
【0071】請求項16の発明のインバータ装置は、請
求項1または15記載のインバータ装置において、イン
ピーダンス手段は、負荷回路に直列接続された抵抗器で
あることを特徴としている。
【0072】負荷回路に直列接続した抵抗器は、負荷と
も直列になる。本発明おけるインピーダンス手段は、浮
遊静電容量による共振を制動して共振電流を少なくする
ものである。この場合の抵抗器の抵抗値は、負荷電流の
通流による電力損失を少なくする目的から、一般的には
10Ω以下、負荷が蛍光ランプのような放電ランプの場
合には、好ましくは3Ω以下、最適には1Ω以下とす
る。
【0073】また、抵抗器の抵抗値を大きくしすぎる
と、制動が働きすぎて放電ランプを負荷とする場合に、
始動時に所要の始動電圧を放電ランプに印加することが
できなくなるので、注意しなければならない。
【0074】請求項17の発明のインバータ装置は、請
求項1または15記載のインバータ装置において、イン
ピーダンス手段は、負荷と並列に接続される抵抗器であ
ることを特徴としている。
【0075】本発明は、負荷を接続している状態では負
荷と並列であるが、負荷を取り外した状態では負荷回路
と直列接続される抵抗器によって、浮遊静電容量による
共振電流を制動するものである。
【0076】したがって、負荷が接続されている状態に
おいて、抵抗器には、負荷の端子電圧が印加されるか
ら、この抵抗器での電力損失を少なくする目的において
は、負荷のインピーダンスの100倍程度の抵抗値を備
えていることが望ましい。
【0077】また、抵抗値が小さいと、電力損失が増加
する以外に制動がかかりすぎて所要の開放電圧を得にく
いので、注意しなければならない。
【0078】請求項18の発明の放電ランプ点灯装置
は、請求項1ないし17のいずれか一記載のインバータ
装置と;インバータ装置の出力によって付勢される放電
ランプと;を具備していることを特徴としている。
【0079】本発明は、請求項1ないし17の作用およ
び特徴を有する放電ランプ点灯装置である。
【0080】請求項19の発明の照明装置は、照明装置
本体と;照明装置本体に配設された請求項18記載の放
電ランプ点灯装置と;を具備していることを特徴として
いる。
【0081】本発明は、照明器具などの照明装置におい
て、請求項1ないし17の作用および特徴を有してい
る。
【0082】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0083】図1は、本発明のインバータ装置および放
電ランプ点灯装置の第1の実施形態を示す回路図であ
る。
【0084】図において、1は交流電源、2は直流電
源、3はインバータ主回路、4は負荷たとえば放電ラン
プ、5は負荷電圧検出手段、6はインピーダンス回路で
ある。
【0085】直流電源2は、交流を非平滑整流して得る
形式のものである。
【0086】インバータ主回路3は、絶縁形の出力トラ
ンスT、出力トランスTの1次巻線にスイッチングされ
た電圧を印加するように直列的に接続された第1および
第2のスイッチング手段Q1およびQ2たとえばバイポー
ラ形トランジスタ、スイッチング手段Q1、Q2を交互に
オン、オフさせる制御回路BD1、BD2、一方のスイッチ
ング手段Q1の両端間に設けられた第1のコンデンサC1
および出力トランスTの1次巻線の直列回路、各スイッ
チング手段Q1、Q2のオン、オフに応じて出力トランス
Tと協働して共振する第2のコンデンサC2、1次巻線
を出力トランスTの2次側回路に挿入するとともに、一
対の2次巻線を制御回路BD1、BD2に挿入した電流変成
器CT、ならびに起動信号発生回路Trigなどから構成
されている。なお、各スイッチング手段Q1、Q2と逆並
列に接続されているのは逆電流を通流させるダイオード
Dである。
【0087】負荷4は、図においては取り外した状態を
示している。なお、Cfは負荷4のフィラメント予熱用
のコンデンサである。
【0088】負荷電圧検出手段5は、負荷電圧を監視し
て異常電圧が現れたときには、インバータ装置を停止さ
せるか、出力低減または間欠発振させて安全を図るか、
異常を表示するように作用する。
【0089】インピーダンス回路6は、配線路間の浮遊
静電容量CSより容量が大きいコンデンサCBからなり、
出力トランスTの2次巻線と並列に接続されている。な
お、負荷が蛍光ランプで照明用途の場合、通常配線路間
の浮遊静電容量は数pFないし数100pF程度であ
る。
【0090】そうして、インバータ装置が発振している
ときに負荷4を外すと、電流変成器CTと浮遊静電容量
との直列回路はインピーダンス回路6によって側路ない
し短絡されたような状態となり、さらにはインピーダン
ス回路の加入によって出力トランスの2次側の共振周波
数のシフトによって2次開放電圧の上昇を回避すること
により、電流変成器CTには電流が殆ど流れない。この
ため、電流帰還は実質的になくなるので、インバータ主
回路3のインバータ動作は停止する。したがって、異常
発振は発生しない。
【0091】本実施形態のインバータ主回路3は、特願
平7−73754号に記載のものと同様である。
【0092】すなわち、第1のコンデンサC1により非
平滑化直流をある電圧レベルで平滑化する。また、第2
のコンデンサC2および出力トランスのインダクタンス
とは一対のスイッチング手段Q1、Q2のオン・オフに応
じて共振電圧を発生する。この共振電圧は非平滑直流電
圧の谷部を持ち上げ高周波出力電圧の包絡線を平滑化し
たものである。共振電圧の作用により第1のコンデンサ
1および第2のコンデンサC2の両端電圧または第1の
コンデンサC1の両端電圧を一対のスイッチング手段
1、Q2のスイッチングの一周期中に非平滑化直流電圧
より低くしようとする。 したがって、一対のスイッチ
ング手段Q1、Q2のスイッチングの一周期中に第1のコ
ンデンサC1に交流電源から充電電流が流入する。この
ように第1のコンデンサC1に交流電源から充電電流が
流入することにより、交流電源の電圧の波高値が低い期
間にも入力電流を確保して入力力率を高めるとともに、
入力電流を低歪化して入力電流の高調波を減少させる。
【0093】図2は、本発明のインバータ装置および放
電ランプ点灯装置の第2の実施形態を示す回路図であ
る。
【0094】図1と同一部分には同一符号を付して説明
は省略する。
【0095】本実施形態は、インピーダンス回路6’が
第1の実施形態と異なる。
【0096】すなわち、負荷4がフィラメント予熱用の
コンデンサCfを非電源側端子間に接続した放電ランプ
である場合に、コンデンサCfの両端と出力トランスT
の2次巻線の両端との間に一対のコンデンサCf’、
f’からなるインピーダンス回路6’を接続してい
る。
【0097】したがって、電流変成器CTはインピーダ
ンス回路6’のコンデンサCf’によって短絡されるよ
うになっている。
【0098】なお、電流変成器CTは制御回路BD1、B
D2ごとに分離した一対を用いている。そして、コンデン
サCf’はCfに比べ十分大きな容量のものとしている。
【0099】そうして、電流変成器CTはインピーダン
ス回路6’によって側路される結果、放電ランプ4を外
したときには電流変成器CTには電流が実質的に流れな
いので、インバータ主回路3のインバータ動作は停止す
る。
【0100】図3は、本発明のインバータ装置および放
電ランプ点灯装置の第3の実施形態を示す回路図であ
る。
【0101】図1と同一部分には同一符号を付して説明
は省略する。
【0102】本実施形態は、インピーダンス回路6”が
先行する実施形態と異なる。
【0103】すなわち、インピーダンス回路6”が複数
のコンデンサCB1、CB2の直列回路を含み、そのうちの
一部のコンデンサCB2の端子電圧に応動するように負荷
電圧検出手段5’を設けている。
【0104】また、負荷電圧検出手段5’は、コンデン
サCB2と並列に接続された第1のダイオードD1、第1
のダイオードD1と互いに順方向の閉回路を形成するよ
うな極性にした第2のダイオードD2およびコンデンサ
lからなり、第1のダイオードD1と並列に接続された
直列回路、コンデンサClの両端間に接続されたツェナ
ーダイオードDZおよびフォトカプラPC1の直列回路、
ならびにコンデンサClに並列接続された放電用の抵抗
器RDから構成されている。
【0105】本実施形態において、インピーダンス回路
6”は、配線路間に無視し得ない浮遊静電容量が存在し
ても、負荷4を外した際にインピーダンス回路6”が側
路を提供して電流変成器CTに電流が通流しないように
する作用と、負荷電圧検出手段5’の入力用の分圧器と
しての作用とを兼ねている。
【0106】負荷電圧検出手段5’は、倍電圧整流方式
であるため、放電ランプのランプ電圧のピーク間電圧を
検出することができ、このため負荷4が放電ランプの場
合に寿命末期に発生する半波放電を検出することができ
る。このピーク間電圧が、ツェナーダイオードDZによ
って設定された所定値を超えると、フォトカプラPC1
が発光して、負荷の放電ランプが寿命末期になったこと
を示す。
【0107】また、負荷4を外していてインバータ動作
が停止していない場合に、浮遊静電容量CSと出力トラ
ンスのインダクタンスとの共振点近傍の非常に高い電圧
が発生されるが、負荷電圧検出手段5’は、この高い電
圧を検出することができる。インバータ装置側に上記高
い電圧が検出されたときに応動してインバータ装置を安
全方向に制御する手段を配設すれば、このような場合に
安全化を図ることが可能である。
【0108】図4は、本発明のインバータ装置および放
電ランプ点灯装置の第4の実施形態を示す回路図であ
る。
【0109】図3と同一部分には同一符号を付して説明
は省略する。
【0110】本実施形態は、負荷電圧検出手段5”、制
御回路BD1’、BD2’および安全手段7を配設している
点において、図3に示す第3の実施形態と異なる。
【0111】負荷電圧検出手段5”は、ツェナーダイオ
ードDZに抵抗器R1を直列接続し、抵抗器R1の端子電
圧に応動するようPUTを配設し、さらにPUTのオン
時に発光するようフォトカプラPC1を接続して構成さ
れている。
【0112】制御回路BD1’、BD2’は、コンデンサの
容量をFETQ5、Q6によって変化させることができる
ように構成されている。すなわち、制御回路中の並列接
続されたコンデンサC1、C2の一方C2をFETQ5、Q
6と直列接続してある。
【0113】安全手段7は、以下のように構成されてい
る。すなわち、起動信号発生回路Trigの点Aとフォト
カプラCP2に応動するようにトランジスタQ3を配設し
ている。また、直流電源2からツェナーダイオードDZ1
により所定電圧に充電される電解コンデンサC3とこの
コンデンサの充電電圧および電圧分割回路VDの電圧と
を比較して決定されるレベルでオンされるトランジスタ
4とを配設し、トランジスタQ4がオンとしているとき
に、前記一方のFETQ6がオンされるように接続され
ている。他方のFETQ5は前記トランジスタQ3がオフ
しているときにオンされるように接続されている。な
お、RDはコンデンサCDの放電抵抗である。
【0114】そうして、負荷電圧検出手段5”は、負荷
4を外した際に高い2次開放電圧が発生した場合、ツェ
ナーダイオードDZが導通する。ツェナーダイオードDZ
の導通に伴ってPUTがオンする。すると、フォトカプ
ラPC1が発光する。
【0115】なお、PUTはその保持電流が流れている
間オン状態を維持すなわちラッチし、これによって安全
手段7がラッチされる。この状態では帰還電流がなくな
っているのに加え、スイッチング手段Q1、Q2のオンデ
ューティが小さくなるので、インバータ主回路3の発振
は急速に減衰し、やがて停止する。インバータ主回路3
のインバータ動作が停止して保持電流が遮断されると、
PUTはリセットされ、これによって安全手段7のラッ
チが解除される。
【0116】負荷電圧検出手段5”が上記のように作動
すると、安全回路7は次のように作動する。すなわち、
フォトカプラPC1が発光すると、それをフォトカプラ
PC2が受光するので、トランジスタQ3がオンする。こ
れによりFETQ5はオフする。 したがって、コンデ
ンサC2が開路するので、制御開路BD1の容量が減少す
る。 一方、トランジスタQ3のオンに伴い電解コンデ
ンサC3の充電電荷はトランジスタQ3によって短絡され
るので、電位が低下し、このためトランジスタQ4はオ
フする。これによってFETQ6はオフするから、制御
回路BD2の容量も減少する。 制御回路BD1、BD2の容
量減少により、スイッチング手段Q1、Q2の制御信号は
オンデューティが短くなるので、インバータ装置の出力
は低下するから、安全を図れる。
【0117】次に、スイッチング手段Q1、Q2のスイッ
チング異常に対する安全手段の安全化作用について説明
する。
【0118】スイッチング手段Q1、Q2が正常動作時に
おいては、起動信号発生回路TrigのA点は、コンデン
サC4の電荷がスイッチング手段Q2のオン時に放電され
るため、実質的に0である。
【0119】ところが、負荷4を外した際に電流帰還が
減少して制御信号電流が低下すると、スイッチング手段
2は十分にオンできないため、電圧降下を生じ、これ
に伴ってA点電位も上昇する。すると、安全回路7のB
点電位も上昇し、トランジスタQ3がオンする。トラン
ジスタQ3がオンすると、以後は前述と同様の作動が行
われ、インバータ装置の出力は低下し、安全を図れる。
【0120】図5は、図4における負荷を外した状態の
各部の電圧、電流波形を示す波形図である。
【0121】すなわち、時間TDにおいて負荷すなわち
放電ランプを外した場合、スイッチング手段Q1のコレ
クタ電流ICQ2は非常に少なくなるが、インバータ動作
は継続するためにインバータ装置の出力電圧VOUTは一
時的に高くなり、スイッチング手段Q2のコレクタ電圧
も残存するが、負荷電圧検出手段5”および安全手段7
が作動するため、その時以降インバータ主回路3はイン
バータ動作を停止する。そして、出力電圧VOUTは消滅
する。
【0122】インバータ装置の出力がなくなると、起動
信号発生回路Trigが再動作して起動電圧VTrigが発生
するが、負荷電圧検出手段5”が検出動作をラッチして
いるため、トランジスタQ3はオン状態を維持して電解
コンデンサC3の電位VC3が0状態を継続しているか
ら、インバータ装置は停止を継続する。フォトカプラP
1の電流波形IPC1から理解できるように負荷電圧検出
手段5”したがって安全手段のラッチ時間が起動信号の
発生期間より長いので、インバータ装置は再動作しな
い。 なお、図5はスイッチング手段の数サイクルの間
においてインバータ主回路3の動作が停止することを示
しているが、この時間は主として負荷電圧検出手段5”
および安全手段7の回路部品の定数により定まるもので
あり、したがって回路部品の定数を変えることにより、
動作時間の遅速を任意に設定することができる。
【0123】これに対して、図12に示す従来のインバ
ータ装置においては、負荷電圧検出回路が放電ランプの
非電源側端子間に接続されているから、ランプを外した
場合には作動しないため、ランプ電圧検出回路のフォト
カプラに応動する図4におけるのと同様な安全回路11
5を設けていても図13に示すようにIPC1は0、電解
コンデンサC3の電位は変化しない。
【0124】図6は、本発明のインバータ装置および放
電ランプ点灯装置の第5の実施形態を示す回路図であ
る。
【0125】図4と同一部分には同一符号を付して説明
は省略する。
【0126】本実施形態は、インバータ主回路3’およ
び直流電源2が異なる。
【0127】すなわち、インバータ主回路3’は、トラ
ンジスタQ7をスイッチング手段とする一石式のもの
で、これに伴って直流電源2’は平滑化直流を供給す
る。トランジスタQ7のコレクタを出力トランスTの1
次巻線を介して直流電源の正極に、エミッタを負極にそ
れぞれ接続し、1次巻線と並列に共振用のコンデンサC
5を接続している。トランジスタQ7の制御回路BDのコ
ンデンサC1、C2のうちC2をFETQ8により開路でき
るようにしている点は図4と同様である。
【0128】電流変成器CTは、1次巻線が出力トラン
スの2次側に挿入され、2巻線が制御開路BDに挿入さ
れている点も図4と同様である。
【0129】安全手段7’は、トランジスタQ3、Q4
備えて図4と同様な作用をするように構成されている。
【0130】直流電源2’は、整流回路および平滑化回
路から構成される平滑化直流を出力する。
【0131】そうして、本実施形態の作用もまた図4と
基本的には同様である。
【0132】図7は、本発明のインバータ装置および放
電ランプ点灯装置の第6の実施形態を示す回路図であ
る。
【0133】図1と同一部分には同一符号を付して説明
は省略する。
【0134】本実施形態は負荷を外した際に異常発振を
生じたら、これを検出してインバータ装置をして自励発
振を維持できなくさせることにより、インバータ動作を
停止させようとするものである。
【0135】すなわち、図4のときと同様の理由で異常
発振時には起動信号発生回路TrigのA点の電位が上昇
するので、トランジスタQ10がオフし、これに伴ってF
ETQ9がオフするから、コンデンサC2が開路されて制
御回路BDの容量がスイッチング手段Q2がスイッチング
できない程度に小さくなり、インバータ動作は停止す
る。
【0136】図8は、図7における負荷を接続した状態
での各部の電圧、電流波形を示す波形図である。
【0137】図9は、同じく負荷を外した状態での各部
の電圧、電流波形を示す波形図である。
【0138】各図において、VTrigは起動時の起動信号
電圧、VCQ2はスイッチング手段Q2のコレクタ電圧、I
CQ2は同じくコレクタ電流、IBQ2はベース電流、VGQ9
はFETQ9のゲート電圧である。
【0139】図8において起動直後はスイッチング特性
が若干良好でないが、すぐ良好な状態で安定動作に移行
する。
【0140】図9において負荷を外すと、最初はスイッ
チング特性が良好でない状態でスイッチングが行われる
が、起動信号発生回路のA点の電位が上昇し、制御回路
Dの容量が減少するため、インバータ動作は停止す
る。
【0141】図10は、本発明の照明装置の一実施形態
を示す照明器具の斜視図である。
【0142】図において、8は照明器具本体で、9は蛍
光ランプである。
【0143】照明器具本体8は、蛍光ランプ9を支持す
るとともに、本発明のインバータ装置(図示しない。)
を内蔵している。
【0144】図15は、本発明のインバータ装置および
放電ランプ点灯装置の第7の実施形態を示す回路図であ
る。
【0145】図において、図1と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0146】本実施形態は、インピーダンス手段6R1
して負荷回路10と直列に抵抗器を接続したものであ
る。
【0147】インピーダンス手段6R1の抵抗器は、その
抵抗値が0.5Ωである。
【0148】なお、Lは負荷回路10に直列接続した限
流用のインダクタである。
【0149】そうして、配線路l1、l2間に浮遊静電容
量として100pFのコンデンサを接続して、 負荷4
を取り外すた結果、インピーダンス手段6R1の抵抗が浮
遊静電容量によるインダクタLとの共振を制動するため
に、電流変成器CTからの電流帰還は実質的に発生しな
かった。
【0150】また、負荷4にFLR40S・W形蛍光ラ
ンプ(東芝製)をランプ電流330mAで点灯し、始動
時のフィラメント加熱電流を330mA通流したが、そ
の合成電流は446mAとなり、インピーダンス手段6
R1による電力損失は0.1Wであった。
【0151】さらに、インピーダンス手段6R1に抵抗値
を1Ωに代えたところ、電力損失は0.2Wであった。
この程度の電力損失ならば、実際上問題にならない。
【0152】図16は、本発明のインバータ装置および
放電ランプ点灯装置の第8の実施形態を示す回路図であ
る。
【0153】図において、図15と同一部分には同一符
号を付して説明は省略する。
【0154】本実施形態は、負荷回路10と直列接続の
インピーダンス手段6R1に代えて負荷4と並列にインピ
ーダンス手段6R2を接続したものである。
【0155】負荷4としてFL40S・W形蛍光ランプ
を用いて、調光点灯させた場合、ランプ電流が125m
A、ランプ電圧が120Vのときの負荷抵抗は960Ω
である。
【0156】そこで、インピーダンス手段6R2として8
0KΩの抵抗器を用いた。
【0157】また、浮遊静電容量として300pFのコ
ンデンサを配線路l1、l2間に接続して点灯した。
【0158】そうして、蛍光ランプを取り外した結果、
電流変成器CTからの電流帰還は問題にならなかった。
【0159】また、インピーダンス手段による電力損失
は約0.2Wであった。
【0160】さらに、負荷4としてFLR110H・D
/A形蛍光ランプ(東芝製)をランプ電流0.22A、
ランプ電圧190Vで調光点灯したときの負荷抵抗は8
60Ωであるが、この場合の点灯において、蛍光ランプ
を取り外したときにも問題なかった。なお、電力損失は
0.45Wであった。
【0161】
【発明の効果】請求項1ないし17の各発明によれば、
負荷回路から電流帰還する場合において、負荷に至る配
線路間に無視し得ない浮遊静電容量が存在していても、
負荷を外した際に確実にインバータ動作を停止するイン
バータ装置を提供することができる。
【0162】請求項1ないし6および15ないし17の
各発明によれば、加えて負荷回路にインピーダンス手段
を接続するだけの簡単な構成のインバータ装置を提供す
ることができる。
【0163】請求項2の発明によれば、加えてインピー
ダンス手段が配線路間の浮遊静電容量のインピーダンス
より小さいインピーダンスを有していることにより、負
荷回路に並列接続した場合に電流を側路して電流変成器
に流れにくくしたインバータ装置を提供することができ
る。
【0164】請求項3の発明によれば、加えてコンデン
サを主体としたことにより、電力損失が少ないインバー
タ装置を提供することができる。
【0165】請求項4の発明によれば、加えてスイッチ
ング手段と負荷回路との間に出力トランスを備え、出力
トランスの2次巻線と並列にインピーダンス手段を接続
したことにより、回路構成が簡単でありながら負荷を取
り外した場合に電流を側路して電流変成器に流れにくく
したインバータ装置を提供することができる。
【0166】請求項5の発明によれば、加えて非電源側
端子間にフィラメント加熱用コンデンサを接続した放電
ランプを負荷とし、出力トランスの2次巻線にインピー
ダンス手段を並列接続したことにより、負荷を取り外し
た場合に電流を側路して電流変成器に流れにくくした放
電ランプ点灯装置用として好適なインバータ装置を提供
することができる。
【0167】請求項6の発明によれば、加えてインピー
ダンス回路を負荷電圧検出手段の一部として兼用するこ
とによって構成を簡単化したインバータ装置を提供する
ことができる。
【0168】請求項7の発明によれば、加えて負荷を外
した際に2次開放電圧が外す前より高くなるのを検出し
てインバータ動作を停止させるので、構成が簡単で動作
が確実なインバータ装置を提供することができる。
【0169】請求項8の発明によれば、加えて負荷の放
電ランプの寿命末期の半波放電に対しても安全化を図る
インバータ装置を提供することができる。
【0170】請求項9の発明によれば、加えてスイッチ
ング異常を検出してインバータ動作を停止するようにし
たインバータ装置を提供することができる。
【0171】請求項10および11の発明によれば、加
えてインバータ動作を停止するまで安全化状態にラッチ
するインバータ装置を提供することができる。
【0172】請求項12の発明によれば、加えて高調波
歪を低減したインバータ装置を提供することができる。
【0173】請求項13の発明によれば、加えて制御回
路のコンデンサの容量を制御することにより、スイッチ
ング異常に対して安全化を図るインバータ装置を提供す
ることができる。
【0174】請求項14の発明によれば、加えて起動信
号発生装置の電圧に応動して安全化を図るようにするこ
とにより、回路構成を簡単化したインバータ装置を提供
することができる。
【0175】請求項15ないし17の発明によれば、加
えて浮遊静電容量と負荷回路のインダクタンスとの共振
を制動して電流変成器に共振電流が流れにくいインバー
タ装置を提供することができる。
【0176】請求項16の発明によれば、加えて負荷回
路と直列にインピーダンス手段として抵抗器を接続した
インバータ装置を提供することができる。
【0177】請求項17の発明によれば、加えて負荷と
並列にインピーダンス手段としての抵抗器を接続したイ
ンバータ装置を提供することができる。
【0178】請求項18の発明によれば、請求項1ない
し714の効果を有する放電灯点灯装置を提供すること
ができる。
【0179】請求項19の発明によれば、請求項1ない
し17の効果を有する照明装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインバータ装置および放電ランプ点灯
装置の第1の実施形態を示す回路図
【図2】本発明のインバータ装置および放電ランプ点灯
装置の第2の実施形態を示す回路図
【図3】本発明のインバータ装置および放電ランプ点灯
装置の第3の実施形態を示す回路図
【図4】本発明のインバータ装置および放電ランプ点灯
装置の第4の実施形態を示す回路図
【図5】図4における負荷を外した状態の各部の電圧、
電流波形を示す波形図
【図6】本発明のインバータ装置および放電ランプ点灯
装置の第5の実施形態を示す回路図
【図7】本発明のインバータ装置および放電ランプ点灯
装置の第6の実施形態を示す回路図
【図8】図7における負荷を接続した状態での各部の電
圧、電流波形を示す波形図
【図9】同じく負荷を外した状態での各部の電圧、電流
波形を示す波形図
【図10】本発明の照明装置の一実施形態を示す照明器
具の斜視図
【図11】従来の電流帰還形自励発振式のインバータ装
置を示す回路図
【図12】電流帰還を出力トランスの2次側で行う従来
の電流帰還形自励発振式のインバータ装置を示す回路図
【図13】電流帰還を負荷回路から行う従来の電流帰還
形自励発振式で直結形のインバータ装置を示す回路図
【図14】図12においてランプ脱時の各部の電圧、電
流波形を示す波形図
【図15】本発明のインバータ装置および放電ランプ点
灯装置の第7の実施形態を示す回路図
【図16】本発明のインバータ装置および放電ランプ点
灯装置の第8の実施形態を示す回路図
【符号の説明】
1…交流電源 2…直流電源 3…インバータ主回路 4…負荷 5…負荷電圧検出手段 6…インピーダンス回路 T…絶縁形の出力トランス Q1、Q2…スイッチング手段 BD1、BD2…制御回路 T…電流変成器
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02M 7/5387 H02M 7/5387 A H05B 41/24 H05B 41/24 L Q

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配線路および負荷を接続できるようにした
    負荷回路と;負荷回路にスイッチングされた電圧を印加
    するように接続されたスイッチング手段と;負荷回路に
    1次巻線を挿入し、2次巻線をスイッチング手段が電流
    帰還形の自励発振動作を行うようスイッチング手段の制
    御回路に接続した電流変成器と;負荷回路に配設されて
    負荷を外した際に配線路間の浮遊静電容量による電流が
    実質的に電流変成器を通流しないように作用するインピ
    ーダンス手段と;を具備していることを特徴とするイン
    バータ装置。
  2. 【請求項2】インピーダンス手段は、配線路間の浮遊静
    電容量により形成されるインピーダンスより小さいイン
    ピーダンスを有していることを特徴とする請求項1記載
    のインバータ装置。
  3. 【請求項3】インピーダンス手段は、コンデンサを主体
    として構成されていることを特徴とする請求項1または
    2記載のインバータ装置。
  4. 【請求項4】スイッチング手段および負荷回路の間に介
    在する出力トランスを具備し;インピーダンス手段は、
    出力トランスの2次巻線と並列に接続されている;こと
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載のイン
    バータ装置。
  5. 【請求項5】負荷は、非電源側端子間にフィラメント予
    熱用のコンデンサを接続した放電ランプであり;インピ
    ーダンス手段は、フィラメント予熱用のコンデンサと直
    列接続された負荷回路に並列接続されている;ことを特
    徴とする請求3記載のインバータ装置。
  6. 【請求項6】インピーダンス手段は、直列接続された複
    数のコンデンサを含み;インピーダンス手段の一部のコ
    ンデンサの端子電圧に応動する負荷電圧検出手段を具備
    している;ことを特徴とする請求項4記載のインバータ
    装置。
  7. 【請求項7】配線路を介して負荷を接続できるようにし
    た負荷回路を含み、負荷回路からの電流帰還により自励
    発振動作を行うとともに負荷を外した際に負荷回路の開
    放電圧が負荷を外す前の電圧より高くなるインバータ主
    回路と;負荷回路の開放電圧を検出する電圧検出手段
    と;電圧検出手段が負荷回路の開放電圧を検出したとき
    に応動してインバータ主回路の動作を停止させる安全手
    段と;を具備していることを特徴とするインバータ装
    置。
  8. 【請求項8】負荷は、放電ランプであり;電圧検出手段
    は、放電ランプの半波放電時のランプ電圧を検出可能で
    ある;ことを特徴とする請求項7記載のインバータ装
    置。
  9. 【請求項9】配線路を介して負荷を接続するようにした
    負荷回路およびスイッチングされた電圧を負荷回路に印
    加するように接続されたスイッチング手段を含み、負荷
    回路からの電流帰還により自励発振動作を行うインバー
    タ主回路と;スイッチング手段のスイッチング異常を検
    出する異常検出手段と;異常検出手段がスイッチング異
    常を検出したときに応動してインバータ主回路の動作を
    停止させる安全手段と;を具備していることを特徴とす
    るインバータ装置。
  10. 【請求項10】安全手段は、ラッチ動作をするとともに
    インバータ主回路が動作停止したときにラッチ解除され
    ることを特徴とする請求項7ないし9のいずれか一記載
    のインバータ装置。
  11. 【請求項11】インバータ主回路は、起動信号発生用の
    コンデンサを含む起動信号発生回路を備え;異常検出手
    段は、起動信号発生用のコンデンサの端子電圧に応じて
    スイッチング異常を検出するとともに安全手段のラッチ
    が解除されるまでのラッチ時間より起動信号発生周期が
    短い;ことを特徴とする請求項11記載のインバータ装
    置。
  12. 【請求項12】インバータ主回路は、交流を整流して非
    平滑直流を得る整流手段、直列的に接続されて非平滑直
    流が印加される第1および第2のスイッチング手段、ス
    イッチング手段を交流の周波数より高い周波数で交互に
    オン、オフさせる制御回路、一方のスイッチング手段の
    両端間に設けられ交流の周波数に対して平滑作用を行う
    第1のコンデンサおよびインダクタの直列的回路、各ス
    イッチング手段のオン、オフに応じてインダクタと協働
    して共振する第2のコンデンサ、インダクタおよび第2
    のコンデンサの共振に基づいて高周波出力を得る出力回
    路、ならびに負荷電流を制御回路に帰還する電流帰還回
    路を備えてなることを特徴とする請求項1ないし11の
    いずれか一記載のインバータ装置。
  13. 【請求項13】配線路を介して負荷を接続できるように
    した負荷回路を含み、負荷回路からの電流帰還により電
    流帰還形のインバータ動作を行うインバータ主回路と;
    起動時の容量が安定時の容量より少なくなるコンデンサ
    を含むスイッチング手段の制御回路と;を具備している
    ことを特徴とするインバータ装置。
  14. 【請求項14】起動信号発生回路を具備し;制御回路
    は、起動信号発生回路の電圧に応じて内部のコンデンサ
    の容量を変化させるように構成されている;ことを特徴
    とする請求項13記載のインバータ装置。
  15. 【請求項15】インピーダンス手段は、配線路の浮遊静
    電容量と負荷回路のインダクタンスとの共振に対する制
    動動作を行うことを特徴とする請求項1記載のインバー
    タ装置。
  16. 【請求項16】インピーダンス手段は、負荷回路に直列
    接続された抵抗器であることを特徴とする請求項1また
    は15記載のインバータ装置。
  17. 【請求項17】インピーダンス手段は、負荷と並列に接
    続される抵抗器であることを特徴とする請求項1または
    15記載のインバータ装置。
  18. 【請求項18】請求項1ないし17のいずれか一記載の
    インバータ装置と;インバータ装置の出力によって付勢
    される放電ランプと;を具備していることを特徴とする
    放電ランプ点灯装置。
  19. 【請求項19】照明装置本体と;照明装置本体に配設さ
    れた請求項18記載の放電ランプ点灯装置と;を具備し
    ていることを特徴とする照明装置。
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JP2017225305A (ja) * 2016-06-17 2017-12-21 東芝三菱電機産業システム株式会社 故障検出装置

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