JPH09261968A - 電源装置、放電灯点灯装置及び照明装置 - Google Patents

電源装置、放電灯点灯装置及び照明装置

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JPH09261968A
JPH09261968A JP8070437A JP7043796A JPH09261968A JP H09261968 A JPH09261968 A JP H09261968A JP 8070437 A JP8070437 A JP 8070437A JP 7043796 A JP7043796 A JP 7043796A JP H09261968 A JPH09261968 A JP H09261968A
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JP
Japan
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capacitor
switching device
switching
output
circuit
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JP8070437A
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English (en)
Inventor
Kazutoshi Mita
一敏 三田
Kazuyuki Uratani
和幸 浦谷
Noriyuki Kitamura
紀之 北村
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源の異常状態で、突然発振停止した場合に
も、速やかに再起動トリガ信号を発生して、インバータ
を再起動すること。 【解決手段】 電源入力電流の低歪化機能を備えたブリ
ッジ型インバータによる電源装置において、起動時、第
2のスイッチング装置4をオンさせて第1,第2のスイ
ッチング装置3,4をスイッチング動作に導くための第
1の起動回路を備える一方、第1のコンデンサC1 が充
電された状態でインバータが発振停止した場合に、第1
のスイッチング装置3をオンにして第1のコンデンサ3
の充電電荷を放電させるための第2の起動回路を設けた
ので、インバータが異常状態となって突然発振停止して
も、まず第2の起動回路が働いて第1のコンデンサC1
の充電電荷を速やかに放電することで、第1の起動回路
が起動して再起動トリガ信号を瞬時に第2のスイッチン
グ装置4に供給することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源入力電流の低
歪化機能を備えたブリッジ型インバータによる電源装
置、放電灯点灯装置及び照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の電源装置の一例を示すも
のである。ここでは、負荷として放電灯を用いた放電灯
点灯装置を示している。この図4において、符号1は、
例えば商用周波数の交流電源である。当該電源装置は、
この交流電源1には、電源スイッチSWを介して整流装
置2としての全波整流器が接続されている。この整流装
置2は、例えば高速スイッチング性のダイオードから形
成されている。また、整流装置2の出力端間には、一対
のスイッチング装置3,4が直列的に接続されている。
【0003】上記スイッチング装置3には、インダクタ
5としてのリーケージ形絶縁トランスの一次巻線5−1
と、第1のコンデンサC1 としての比較的大きな容量の
平滑コンデンサと、可飽和リアクタで構成されるドライ
ブトランス6の一次巻線(制御巻線)6−1との直列回
路が並列的に接続されている。この第1のコンデンサC
1 は、整流装置2の出力周波数に対して平滑作用を有し
ている。
【0004】そして、この技術では、インダクタ5の両
端に出力回路を形成している。すなわちインダクタ5の
二次巻線5−2を出力回路としている。この二次巻線5
−2には、例えば、負荷としての放電灯7、例えば蛍光
ランプが接続されている。また、該放電灯7のフィラメ
ント間には、フィラメント予熱用のコンデンサC5 が接
続されている。このような例において、インダクタ5の
リーケージインダクタンスは、放電灯の限流インピーダ
ンスとしても作用する。
【0005】一方、上記スイッチング装置4に対して
は、インダクタ5の一次巻線5−1を介して第2のコン
デンサC2 としての比較的容量の小さい共振用コンデン
サが並列的に接続されている。この第2のコンデンサC
2 の容量は第1のコンデンサC1 の容量に比べて極端に
小さく、インダクタ5のインダクタンスと、スイッチン
グ装置3,4のスイッチング周波数において共振する。
【0006】上記スイッチング装置3は、バイポーラト
ランジスタQ1 と、該バイポーラトランジスタQ1 と並
列に接続されたダイオードD1 とで構成されており、ま
た、上記スイッチング装置4は、バイポーラトランジス
タQ2 と、該バイポーラトランジスタQ2 と並列に接続
されたダイオードD2 とで構成されている。
【0007】上記トランジスタQ1 のベース・エミッタ
間には、抵抗R2 ,上記ドライブトランス6の二次巻線
(負荷巻線)6−2,コンデンサC3 の直列回路と、ダ
イオードD3 ,抵抗R3 の直列回路とを並列に接続して
いる。抵抗R3 の抵抗値は抵抗R2 に比して非常に大き
い値である。同様に、上記トランジスタQ2 のベース・
エミッタ間には、抵抗R4 ,上記ドライブトランス6の
二次巻線(負荷巻線)6−3,コンデンサC4 の直列回
路と、ダイオードD4 ,抵抗R5 の直列回路とを並列に
接続している。抵抗R5 の抵抗値は抵抗R4 に比して非
常に大きい値である。
【0008】上記ドライブトランス6の二次巻線6−
2,6−3はそれぞれ、その一次巻線6−1に流れる電
流に基づいて、各スイッチング装置3,4にベース電流
を供給するようになっている。
【0009】さらに、上記整流装置2の出力端間には、
抵抗R0 とコンデンサC0 を直列接続した時定数回路を
接続し、抵抗R0 とコンデンサC0 の接続点がトリガ素
子TR1 としてのダイアック及び抵抗R1 を介して上記
トランジスタQ2 のベースに接続する構成となってい
る。この構成は、電源スイッチSWの投入時にスイッチ
ング装置4に起動トリガ信号を供給して該スイッチング
装置4をオンさせるための起動回路を構成するものであ
る。また、抵抗R0 とコンデンサC0 の接続点は、ダイ
オードD0 を介して上記トランジスタQ1 のエミッタに
接続されている。ダイオードD0 は、スイッチング装置
3,4が高周波でオン,オフを開始すると、スイッチン
グ装置4をを介してコンデンサC0 の充電電荷を絶えず
放電して前記起動回路が起動しないようにしている。即
ち、ダイオードD0 は、始動後は、起動回路が働かない
ようにしてトランジスタQ2 のベースに起動トリガ信号
が供給されないようにするためのものである。
【0010】次に、以上のように構成された電源装置の
動作を説明する。電源スイッチSWの投入時は、整流装
置2の出力電圧がR0 を通してコンデンサC0 を充電
し、その充電電圧がトリガ素子TR1 のブレーク・オー
バー電圧VTHを越えると、コンデンサC0 の充電電荷が
トリガ素子TR1 及び抵抗R1 を通して放電して、トラ
ンジスタQ2 のベースに対して起動トリガ信号としての
ベース電流が供給され、トランジスタQ2 がオンする。
トランジスタQ2 がオンすることで、整流装置2の正極
出力端→コンデンサC1 →インダクタ5の一次巻線5−
1→ドライブトランス6の一次巻線6−1→トランジス
タQ2 のコレクタ・エミッタ→整流装置2の負極出力端
のように電流が流れ、コンデンサC1 が充電され、ドラ
イブトランス6の二次巻線6−2,6−3に互いに逆極
性の電圧が表れ、その後ドライブトランス6が飽和する
と、トランジスタQ1 とトランジスタQ2 とのオンオフ
が反転する。
【0011】すなわち、トランジスタQ2 がオフする
と、インダクタ5の一次巻線5−1に蓄えたエネルギー
で電流が、一次巻線5−1→一次巻線6−1→ダイオー
ドD1→コンデンサC1 →一次巻線5−1と流れる。そ
の後、トランジスタQ1 のオンに伴い、コンデンサC1
に蓄積されていた電荷が、コンデンサC1 →トランジス
タQ1 のコレクタ・エミッタ→一次巻線6−1→一次巻
線5−1→コンデンサC1 と流れる。
【0012】そして、ドライブトランス6の飽和により
トランジスタQ1 がオフすると、スイッチング装置4の
ダイオードD2 がオンして、インダクタ5の一次巻線5
−1とコンデンサC2 が直列共振し、共振電流が、一次
巻線5−1→コンデンサC2→ダイオードD2 →一次巻
線6−1→一次巻線5−1と流れる。その後、トランジ
スタQ2 のオンに伴い、共振電流が極性反転して逆向き
の共振電流が流れる。即ち、共振電流が、一次巻線5−
1→一次巻線6−1→トランジスタQ2 のコレクタ・エ
ミッタ→コンデンサC2 →一次巻線5−1と流れる。イ
ンダクタ5の一次巻線5−1とコンデンサC2 による共
振電流が流れる期間における共振電圧は、共振回路の抵
抗成分が小さいので、整流装置2の整流された脈流電圧
より大きくなる。即ち、昇圧される。
【0013】そして、共振電圧が低下して、コンデンサ
C2 及びコンデンサC1 の両端電圧も低下しようとする
から、整流装置2の正極端→コンデンサC1 →一次巻線
5−1→一次巻線6−1→トランジスタQ2 →整流装置
2の負極端と電流が流れる。
【0014】次に、トランジスタQ2 がオフすると、ス
イッチング装置3のダイオードD1がオンして、インダ
クタ5の一次巻線5−1の蓄積エネルギーにより、一次
巻線5−1→一次巻線6−1→ダイオードD1 →コンデ
ンサC1 →一次巻線5−1と電流が流れる。以下、同様
に繰り返す動作となる。
【0015】以上のようにして、インダクタ5の一次巻
線5−1に高周波電流(数十kHz 程度)が流れ、その二
次巻線5−2に接続された放電灯7が高周波点灯され
る。
【0016】ここで、トランジスタQ1 とQ2 が自励発
振に入った後は、電源周波数よりはるかに高い周波数
(数十kHz 程度)でQ1 ,Q2 が交互にオンオフし、ト
ランジスタQ2 がオンすれば、トランジスタQ1 とトラ
ンジスタQ2 の接続点の電位は、基準電位に落ちるの
で、整流装置2の出力電圧がコンデンサC0 に充電され
ようとしてもコンデンサC0 の充電電荷はダイオードD
0 を通して放電されてしまい、トリガ素子TR1 のブレ
ーク・オーバー電圧VTHを越えられなくなるために再び
トランジスタQ2 のベースに対して起動トリガ信号が入
ることはない。つまり、トランジスタQ2 が一旦オンす
ると、抵抗R0 とコンデンサC0 による充電時定数より
も高周波スイッチングによるダイオードD0 を通しての
放電の方が速く行われるので、コンデンサC0 の充電電
荷によるトランジスタQ2 への起動トリガ信号供給は行
われない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図4の従来
の電源装置において、電源瞬時停電等で突然発振停止し
た場合、整流装置2の正極端電位をVDC,コンデンサC
1 両端間の電圧をVC1とすると、ダイオードD0 のカソ
ード電位が(VDC−VC1)となり、従ってコンデンサC
0 の電位は、ダイオードD0 の順方向電圧降下をVfDと
すると、VDC−VC1−VfDとなる。ここで、トリガ素子
TR1 のブレーク・オーバー電圧をVTHとすると、VTH
>VDC−VC1−VfDの関係が成立する期間は、インバー
タに起動トリガ信号が入らなくなり、起動不可能とな
る。つまり、コンデンサC1 の充電電荷が放電するまで
の数秒間は、電源スイッチSWを再度投入しても起動し
ない。
【0018】例えば、交流電源1が200V電源である
とし、トリガ素子TR1 のブレーク・オーバー電圧VTH
を30Vとすると、交流電源の全波整流電圧の波高値は
約280Vとなり、インバータが動作している時にはコ
ンデンサC1 の充電電圧は最高で、200V×1.4=
約280Vとなる。ここで、コンデンサC1 の充電電圧
が例えば260Vとなったときに、電源が異常となり発
振停止した場合、VfDは通常0.6V程度であるので、
コンデンサC0 の充電電位は最大でも、280V−26
0V=20V程度に抑えられてしまう。従って、コンデ
ンサC0 の電位は、トリガ素子TR1 のブレーク・オー
バー電圧30Vを越えることができず、コンデンサC1
の充電電圧が240V近くまで放電されるまでの期間
は、スイッチング装置4に対して起動トリガ信号を供給
できないという不具合を生じる。
【0019】そこで、本発明は、電源の異常状態で、発
振停止した場合にも、速やかに再起動トリガ信号を入力
し、インバータを再発振することができる電源装置、放
電灯点灯装置及び照明装置を提供することを目的とす
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
る電源装置は、交流電源の出力電圧を整流して非平滑直
流電圧を出力する整流装置と;互いに直列的に接続され
交互にオンオフして前記整流装置の出力を該整流装置の
出力周波数より高い周波数でスイッチングする第1及び
第2のスイッチング装置と;前記第1のスイッチング装
置に対して並列的に設けられ、前記第2のスイッチング
装置のオン期間に該第2のスイッチング装置を介して前
記整流装置の出力により充電され該整流装置の出力周波
数に対して平滑作用を行うとともに、前記第1のスイッ
チング装置のオン期間に充電電荷を該第1のスイッチン
グ装置を介して放電する第1のコンデンサと;前記第1
及び第2のスイッチング装置の中点と前記第1のコンデ
ンサとの間に介挿され、該第1のコンデンサの充放電電
流を通流するインダクタと;前記第1及び第2のスイッ
チング装置のオンオフに応じて前記インダクタと共に共
振する第2のコンデンサと;前記インダクタ及び前記第
2のコンデンサの共振に基づいて高周波出力を得る出力
回路と;前記インダクタと直列的に設けられ、又は前記
出力回路を介して給電される負荷と直列的に設けられた
一次巻線と、前記第1及び第2のスイッチング装置のド
ライブ制御を行う二次巻線とを備えたトランスと;交流
電源投入時に前記第2のスイッチング装置に起動トリガ
信号を供給して該第2のスイッチング装置をオンするた
めの第1の起動回路と;前記第1のコンデンサが充電さ
れた状態で発振停止した場合に、前記第1のスイッチン
グ装置をオンして前記第1のコンデンサの充電電荷を放
電し、前記第1の起動回路を起動可能とするための第2
の起動回路と;を具備していることを特徴とする。
【0021】請求項2記載の発明による電源装置は、交
流電源に接続される整流装置と;前記整流装置の出力端
間に互いに直列的に接続され、該整流装置の出力周波数
より高い周波数で交互にオンオフする第1及び第2のス
イッチング装置と;前記第1のスイッチング装置に対し
て並列的に設けられた相対的に大容量の第1のコンデン
サ及びインダクタの直列回路と;前記第1及び第2のス
イッチング装置のオンオフに応じて前記インダクタと共
振回路を形成する関係に設けられた相対的に小容量の第
2のコンデンサと;前記インダクタ及び第2のコンデン
サの共振に基づいて高周波出力を得る出力回路と;前記
インダクタと直列的に設けられ、又は前記出力回路を介
して給電される負荷と直列的に設けられた一次巻線と、
前記第1及び第2のスイッチング装置のドライブ制御を
行う二次巻線とを備えたトランスと;交流電源投入時に
前記第2のスイッチング装置に起動トリガ信号を供給し
て該第2のスイッチング装置をオンするためのものであ
って、前記整流装置の出力端間に設けられ、前記交流電
源の投入と共に所定の時定数をもって充電される第3の
コンデンサを有する第1の時定数回路と、前記第3のコ
ンデンサの充電電圧が所定の値に達したとき導通して、
起動トリガ信号を前記第2のスイッチング装置に供給す
る第1のトリガ素子と、前記第3のコンデンサと前記第
1及び第2のスイッチング装置の中点との間に介挿さ
れ、前記第1及び第2のスイッチング装置のスイッチン
グ開始後は、前記第1のトリガ素子が導通する前に前記
第3のコンデンサの充電電圧を放電して前記第2のスイ
ッチング装置への起動トリガ信号供給を行わないための
第1のダイオードとを備えた第1の起動回路と;前記第
1のコンデンサが充電された状態で発振停止した場合
に、前記第1のスイッチング装置をオンして前記第1の
コンデンサの充電電荷を放電し、前記第1の起動回路を
起動可能とするためのものであって、前記整流装置の正
極出力端と前記第1及び第2のスイッチング装置の中点
との間に設けられ、前記第1のコンデンサの充電電荷に
基づいて所定の時定数をもって充電される第4のコンデ
ンサを有する第2の時定数回路と、前記第4のコンデン
サの充電電圧が所定の値に達したとき導通して、起動ト
リガ信号を前記第1のスイッチング装置に供給する第2
のトリガ素子と、前記第4のコンデンサと前記整流装置
の正極出力端との間に介挿され、前記第1及び第2のス
イッチング装置のスイッチング開始後は、前記第2のト
リガ素子が導通する前に前記第4のコンデンサの充電電
圧を放電して前記第1のスイッチング装置への起動トリ
ガ信号供給を行わないための第2のダイオードとを備え
た第2の起動回路と;を具備していることを特徴とす
る。
【0022】以上の説明で、スイッチング装置として
は、例えば電界効果トランジスタを用いることができ
る。この場合、電界効果トランジスタがその構成上内蔵
している寄生ダイオードを逆電流通流用に利用すること
ができる。また、バイポーラ形のトランジスタのよう
に、コレクタ・エミッタ間に寄生ダイオードを内蔵しな
いスイッチ素子を主体として構成してもよく、この場合
は、導通方向を逆にしてダイオードをコレクタ・エミッ
タ間に並列接続する。
【0023】また、第1及び第2のスイッチング装置が
交互にオンオフするとは、一方がオンからオフし、他方
がオフからオンする間に、実質的に両者がオフしている
期間があっても、なくてもよいものである。そして、ス
イッチング装置のスイッチング周波数は整流装置の出力
周波数より高いものであり、数kHz 以上が好適であり、
さらに、可聴周波数以上の20kHz 以上であることがよ
り好ましい。
【0024】さらに、以上の説明において、直列的ある
いは並列的とは、他の電気部品が介在している場合、し
ていない場合の両方を含むことを意味する。
【0025】また、インダクタは第2のコンデンサと共
に共振し得るものであればよく、例えばチョークコイ
ル、トランス等を使用できる。
【0026】さらに、上記トランスは、例えばカレント
トランス(可飽和リアクタ)で構成される。
【0027】また、以上の説明において、出力回路を介
して給電される負荷としては、例えば、放電灯,モー
タ,他の整流回路等、種々の外部負荷が接続され得る。
【0028】さらに、整流装置は、交流電源の出力を全
波整流する全波整流器が好ましい。
【0029】請求項3記載の発明による放電灯点灯装置
は、請求項1又は2記載の電源装置と;この電源装置の
出力により付勢される放電灯と;を具備していることを
特徴とする。
【0030】請求項4記載の発明による照明装置は、照
明装置本体と;請求項3記載の放電灯点灯装置と;を具
備していることを特徴とする。
【0031】請求項1及び2記載の電源装置において
は、第1のコンデンサが整流装置の出力により充電さ
れ、非平滑直流電圧のピーク値より小さい値の平滑直流
電圧を保持する。また、第1及び第2のスイッチング装
置のスイッチングに応じて第2のコンデンサ及びインダ
クタの共振回路は共振電圧を発生する。この共振電圧
は、非平滑直流電圧の1サイクルの略全期間にわたっ
て、整流装置からみた負荷電圧が非平滑直流電圧より低
くなる期間を形成するように作用する。これにより、非
平滑直流電圧の波高値が低い期間にも交流電源からの入
力電流を確保して(即ち第1のコンデンサに充電電流が
流れる)、入力力率を高めると共に入力電流を低歪化し
て入力電流の高調波を減少させるように作用する。さら
に、このような電源入力電流の低歪化機能を備えたブリ
ッジ型インバータによる電源装置において、起動時、第
2のスイッチング装置をオンさせて第1,第2のスイッ
チング装置をスイッチング動作に導くための第1の起動
回路を備える一方、第1のコンデンサが充電された状態
でインバータが発振停止した場合に、第1のスイッチン
グ装置をオンにして第1のコンデンサの充電電荷を放電
させるための第2の起動回路を設けたので、第1の起動
回路に再起動トリガ信号を速やかに発生して、インバー
タを瞬時に再発振させることが可能となる。
【0032】請求項3記載の放電灯点灯装置において
は、請求項1又2記載の電源装置の負荷として放電灯を
用いたため、これら電源装置の作用に加えて、インバー
タが突然、発振停止し放電灯が消灯した場合にも、放電
灯を速やかに再点灯させることができる。
【0033】請求項4記載の照明装置においては、請求
項3記載の放電灯点灯装置を照明装置本体に設けたた
め、インバータが突然発振停止して照明装置が消灯した
場合にも、照明装置を速やかに再点灯させることができ
る。
【0034】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の電源
装置を示す回路図である。ここでは、負荷として放電灯
を用いた放電灯点灯装置を示している。図4と同一機能
部分には同一符号を付して説明する。図1において、符
号1は、例えば商用周波数の交流電源である。当該電源
装置は、この交流電源1には、電源スイッチSWを介し
て整流装置2としての全波整流器が接続されている。こ
の整流装置2は、例えば高速スイッチング性のダイオー
ドから形成されている。また、整流装置2の出力端間に
は、一対のスイッチング装置3,4が直列的に接続され
ている。
【0035】上記スイッチング装置3には、インダクタ
5としてのリーケージ形絶縁トランスの一次巻線5−1
と、第1のコンデンサC1 としての比較的大きな容量の
平滑コンデンサと、可飽和リアクタで構成されるドライ
ブトランス6の一次巻線(制御巻線)6−1との直列回
路が並列的に接続されている。この第1のコンデンサC
1 は、整流装置2の出力周波数に対して平滑作用を有し
ている。
【0036】そして、この技術では、インダクタ5の両
端に出力回路を形成している。すなわちインダクタ5の
二次巻線5−2を出力回路としている。この二次巻線5
−2には、例えば、負荷としての放電灯7、例えば蛍光
ランプが接続されている。また、該放電灯7のフィラメ
ント間には、フィラメント予熱用のコンデンサC5 が接
続されている。このような例において、インダクタ5の
リーケージインダクタンスは、放電灯の限流インピーダ
ンスとしても作用する。
【0037】一方、上記スイッチング装置4に対して
は、インダクタ5の一次巻線5−1を介して第2のコン
デンサC2 としての比較的容量の小さい共振用コンデン
サが並列的に接続されている。この第2のコンデンサC
2 の容量は第1のコンデンサC1 の容量に比べて極端に
小さく、インダクタ5のインダクタンスと、スイッチン
グ装置3,4のスイッチング周波数において共振する。
【0038】上記スイッチング装置3は、バイポーラト
ランジスタQ1 と、該バイポーラトランジスタQ1 と並
列に接続されたダイオードD1 とで構成されており、ま
た、上記スイッチング装置4は、バイポーラトランジス
タQ2 と、該バイポーラトランジスタQ2 と並列に接続
されたダイオードD2 とで構成されている。
【0039】上記トランジスタQ1 のベース・エミッタ
間には、抵抗R2 ,上記ドライブトランス6の二次巻線
(負荷巻線)6−2,コンデンサC3 の直列回路と、ダ
イオードD3 ,抵抗R3 の直列回路とを並列に接続して
いる。抵抗R3 の抵抗値は抵抗R2 に比して非常に大き
い値である。同様に、上記トランジスタQ2 のベース・
エミッタ間には、抵抗R4 ,上記ドライブトランス6の
二次巻線(負荷巻線)6−3,コンデンサC4 の直列回
路と、ダイオードD4 ,抵抗R5 の直列回路とを並列に
接続している。抵抗R5 の抵抗値は抵抗R4 に比して非
常に大きい値である。
【0040】上記ドライブトランス6の二次巻線6−
2,6−3はそれぞれ、その一次巻線6−1に流れる電
流に基づいて、各スイッチング装置3,4にベース電流
を供給するようになっている。
【0041】さらに、上記整流装置2の出力端間には、
抵抗R0 と第3のコンデンサとしてのコンデンサC0 を
直列接続した第1の時定数回路を接続し、抵抗R0 とコ
ンデンサC0 の接続点が第1のトリガ素子TR1 として
のダイアック及び抵抗R1 を介して上記トランジスタQ
2 のベースに接続する構成となっている。この構成は、
電源スイッチSWの投入時にスイッチング装置4に起動
トリガ信号を供給して該スイッチング装置4をオンさせ
るための第1の起動回路を構成するものである。また、
第1の起動回路は、ダイオードD0 を含んでいる。抵抗
R0 とコンデンサC0 の接続点は、ダイオードD0 を介
して上記トランジスタQ1 のエミッタに接続されてい
る。ダイオードD0 は、負荷としての放電灯7に高周波
電流が供給されている時に、その高周波信号に基づいて
コンデンサC0 の充電電荷を絶えず放電して前記第1の
起動回路が起動しないようにしている。即ち、ダイオー
ドD0 は、インバータ発振時は、第1の起動回路が働か
ないようにしてトランジスタQ2 のベースに起動トリガ
信号が供給されないようにするためのものである。
【0042】さらに、第1のスイッチング装置3のコレ
クタ・エミッタ間には、インバータに異常状態が発生し
て、コンデンサC1 が充電された状態で発振停止した場
合に、第1のスイッチング装置3をオンしてコンデンサ
C1 の充電電荷を放電し、前記第1の起動回路を起動可
能とするための第2の起動回路が設けてある。この第2
の起動回路は、前記第1の起動回路とほぼ同様な構成で
あって、前記整流装置2の正極出力端と記第1及び第2
のスイッチング装置3,4の中点との間に、抵抗R6 と
第4のコンデンサとしてのコンデンサC6 の第2の時定
数回路が設けられ、インバータ発振停止時、コンデンサ
C6 はコンデンサC1 に充電されている電荷によって所
定の時定数をもって充電される。抵抗R6 とコンデンサ
C6 の接続点は、第2のトリガ素子TR2 としてのダイ
アック及び抵抗R1 を介して上記トランジスタQ1 のベ
ースに接続する構成となっている。第2のトリガ素子T
R2 は、コンデンサC6 の充電電圧が所定の値に達した
とき導通して、起動トリガ信号を前記スイッチング装置
3に供給する。コンデンサC6 と前記整流装置2の正極
出力端との間には、第2のダイオードとしてのダイオー
ドD5 が接続されている。ダイオードD5 は、前記第1
及び第2のスイッチング装置3,4のスイッチング開始
後に、負荷としての放電灯7に高周波電流が供給されて
いる時に、その高周波信号に基づいてコンデンサC6 の
充電電荷を絶えず放電して前記トリガ素子TR2 が導通
する以前に前記コンデンサC6 の充電電圧を、ダイオー
ドD5を通して放電し、第2の起動回路が動作しないよ
うにし、前記スイッチング装置3へ起動トリガ信号が供
給されないようにするためのものである。
【0043】次に、以上のように構成された電源装置の
動作を説明する。電源スイッチSWの投入時は、整流装
置2の出力電圧が第1の起動回路を構成している抵抗R
0 とコンデンサC0 の直列回路にかかり、整流装置2の
出力電圧はR0を通してコンデンサC0 を充電し、その
充電電圧がトリガ素子TR1 のブレーク・オーバー電圧
VTHを越えると、コンデンサC0 の充電電荷がトリガ素
子TR1 及び抵抗R1 を通して放電して、トランジスタ
Q2 のベースに対して起動トリガ信号としてのベース電
流が供給され、トランジスタQ2 がオンする。なお、こ
の交流電源投入時は、コンデンサC1 及びコンデンサC
2 の直列回路の両端に電源電圧がかかるが、整流装置2
からは相対的に大容量のコンデンサC1 に大電流が流入
するために、コンデンサC1 はほぼ短絡状態に近くな
り、第2の起動回路を構成している抵抗R6 とコンデン
サC6 の直列回路の両端には、そのコンデンサC6 を充
電する電圧はかからず、このため、交流電源投入時は、
トリガ素子TR2 を導通して起動トリガ信号をスイッチ
ング装置3に供給することはない。つまり、交流電源の
投入時は、コンデンサC0 及びトリガ素子TR1 による
第1の起動回路のみが起動し、コンデンサC6 及びトリ
ガ素子TR2 による第2の起動回路が起動することはな
い。
【0044】トランジスタQ2 がオンすることで、整流
装置2の正極出力端→コンデンサC1 →インダクタ5の
一次巻線5−1→ドライブトランス6の一次巻線6−1
→トランジスタQ2 のコレクタ・エミッタ→整流装置2
の負極出力端 の順で電流が流れ、コンデンサC1 が充
電され、ドライブトランス6の二次巻線6−2,6−3
に互いに逆極性の電流が流れ、ある程度コンデンサC1
が充電されると、トランジスタQ1 とトランジスタQ2
が交互にオンオフし、自励発振に至る。
【0045】起動後は、ドライブトランス6の一次巻線
6−1に流れる電流によって二次巻線6−2,6−3に
逆極性の誘導電流が流れるが、例えば二次巻線6−3に
スイッチング装置4に向かう誘導電流が生じた場合は、
その電流はトランジスタQ2のベースにベース電流とな
って供給され、トランジスタQ2 がオンし、二次巻線6
−3→抵抗R4 →トランジスタQ2 のベース・エミッタ
→コンデンサC4 のように電流が流れて、二次巻線6−
3が飽和してインダクタンスが非常に小さくなり、コン
デンサC4 が逆極性に充電される。その後、コンデンサ
C4 の充電電荷が、コンデンサC4 →トランジスタQ2
のエミッタ・ベース→抵抗R4 →二次巻線6−3の順に
流れる。トランジスタQ2 のエミッタからベースに逆方
向に電流(放電電流)が流れることによってトランジス
タQ2 はオフされる。
【0046】そして、トランジスタQ2 がオフすると、
インダクタ5の一次巻線5−1に蓄えたエネルギーで電
流が、一次巻線5−1→一次巻線6−1→ダイオードD
1 →コンデンサC1 →一次巻線5−1と流れ、その後ト
ランジスタQ1 のオンに伴い、コンデンサC1 に蓄積さ
れていた電荷が、コンデンサC1 →トランジスタQ1の
コレクタ・エミッタ→一次巻線6−1→一次巻線5−1
→コンデンサC1 と流れる。なお、トランジスタQ1 の
オンは、トランジスタQ2 オフした後に、二次巻線6−
2からスイッチング装置3へ向かうベース電流が振り込
まれることによってなされる。
【0047】そして、トランジスタQ1 がオフすると、
スイッチング装置4のダイオードD2 がオンして、イン
ダクタ5の一次巻線5−1とコンデンサC2 が直列共振
し、共振電流が、一次巻線5−1→コンデンサC2 →ダ
イオードD2 →一次巻線6−1→一次巻線5−1と流
れ、その後トランジスタQ2 のオンに伴い、共振電流が
極性反転して逆向きの共振電流が流れる。即ち、共振電
流が、一次巻線5−1→一次巻線6−1→トランジスタ
Q2 のコレクタ・エミッタ→コンデンサC2 →一次巻線
5−1と流れる。インダクタ5の一次巻線5−1とコン
デンサC2 による共振電流が流れる期間における共振電
圧は、共振回路の抵抗成分が小さいので、整流装置2の
整流された脈流電圧より大きくなる。即ち、昇圧され
る。
【0048】そして、共振電圧が低下して、コンデンサ
C2 及びコンデンサC1 の両端電圧も低下しようとする
から、整流装置2の正極出力端→コンデンサC1 →一次
巻線5−1→一次巻線6−1→トランジスタQ2 →整流
装置2の負極出力端と電流が流れる。
【0049】次に、トランジスタQ2 がオフすると、ス
イッチング装置3のダイオードD1がオンして、インダ
クタ7の一次巻線5−1の蓄積エネルギーにより、一次
巻線5−1→一次巻線6−1→ダイオードD1 →コンデ
ンサC1 →一次巻線5−1と電流が流れる。以下、同様
に繰り返す動作となる。
【0050】以上のようにして、インダクタ5の一次巻
線5−1に高周波電流(数十kHz 程度)が流れ、その二
次巻線5−2に接続された放電灯7が高周波点灯され
る。
【0051】ここで、トランジスタQ1 とQ2 が自励発
振に入った後は、電源周波数よりはるかに高い周波数
(数十kHz 程度)でQ1 ,Q2 が交互にオンオフし、ト
ランジスタQ2 がオンすれば、トランジスタQ1 とトラ
ンジスタQ2 の接続点の電位は、基準電位に落ちるの
で、整流装置2の出力電圧がコンデンサC0 に充電され
ようとしてもコンデンサC0 の充電電荷はダイオードD
0 を通して放電されてしまい、トリガ素子TR1 のブレ
ーク・オーバー電圧VTHを越えられなくなるために再び
トランジスタQ2 のベースに対して起動トリガ信号が入
ることはない。つまり、トランジスタQ2 が一旦オンす
ると、抵抗R0 とコンデンサC0 による充電時定数より
も高周波スイッチングによるダイオードD0 を通しての
放電の方が速く行われるので、コンデンサC0 の充電電
荷によるトランジスタQ2 への起動トリガ信号供給は行
われない。
【0052】また、コンデンサC1 に充電電荷を蓄えた
状態で、インバータが突然、発振停止したような場合、
コンデンサC1 の充電電圧が整流装置2の出力電圧の波
高値に近い高い電圧であると、第1の起動回路を構成し
ている抵抗R0 とコンデンサC0 の直列回路の接続点の
電位が、ダイオードD0 を通してほぼ基準電位に近い程
度に低く設定されてしまい、トリガ素子TR1 を導通さ
せることができなくなる不具合が生じるが、この放電灯
点灯装置によると、コンデンサC1 の充電電圧はそのま
ま第2の起動回路における抵抗R6 とコンデンサC6 の
直列回路の両端にかかり、このためコンデンサC6 が急
速に充電されて第2のトリガ素子TR2のブレーク・オ
ーバー電圧VTHを越え、トランジスタQ1 のベースにオ
ン信号が入るため、トランジスタQ1 がオンする。これ
により、コンデンサC1 の充電電荷はトランジスタQ1
を通して放電され、抵抗R0 とコンデンサC0 の直列回
路の接続点の電位がダイオードD0 を通して低電位にク
ランプされることがなくなり、第1の起動回路が再び再
起動可能な状態に復帰できる。この場合、前記のインバ
ータ発振停止が異常状態の発生により突然生じたもので
あれば、上記のコンデンサC1 の蓄積電荷の放電及び第
1の起動回路の復帰が瞬時に行われ、第1の起動回路を
構成しているコンデンサC0 に対して抵抗R0 を通して
再び充電が行われて、自動的に再起動が行われる。
【0053】インバータの瞬断だけでなく、電源スイッ
チSWのオンオフを繰返し行ったような場合にも、上記
のようにコンデンサC1 に充電電荷を残したままインバ
ータ発振停止となる場合が生じるが、本実施の形態によ
る第2の起動回路が働いてトランジスタQ1 がオンし、
コンデンサC1 の充電電荷が放電されて、第1の起動回
路を再起動可能な状態に設定する。これにより、再び電
源スイッチSWを投入すれば、第1の起動回路が起動し
てトランジスタQ2 をオンさせ、スイッチング装置3,
4によるスイッチング動作が開始され、容易に再発振す
ることができる。
【0054】図2は、本発明の他の実施の形態の電源装
置を示している。本実施の形態は、図1の実施の形態に
おけるドライブトランス6の一次巻線6−1がインダク
タ5の一次巻線5−1と直列に接続されていることに代
えて、一次巻線6−1をインダクタ5の出力回路である
二次巻線5−2と直列に接続する構成としたものであ
る。このように構成しても、図1の実施の形態と動作な
作用・効果が得られる。
【0055】図3は、本発明の一実施の形態の照明装置
を示す斜視図である。図中、符号201は照明装置本体
であり、この本体201に前記放電灯7が装着されてい
る。また、本体201内にはたとえば、図1に示す放電
灯点灯装置200が配設されている。なお、該放電灯点
灯装置200は本体201内に設けず、本体201外に
配設するようにしてもよい。また、本実施の形態の照明
装置は天井直付形のものであるが、これ以外のものであ
ってもよい。
【0056】
【発明の効果】請求項1及び2記載の発明によれば、電
源入力電流の低歪化機能を備えたブリッジ型インバータ
による電源装置において、起動時、第2のスイッチング
装置をオンさせて第1,第2のスイッチング装置をスイ
ッチング動作に導くための第1の起動回路を備える一
方、第1のコンデンサが充電された状態でインバータが
発振停止した場合に、第1のスイッチング装置をオンに
して第1のコンデンサの充電電荷を放電させるための第
2の起動回路を設けたので、インバータが異常状態とな
って突然発振停止しても、第2の起動回路が働いて第1
のコンデンサの充電電荷を速やかに放電し、第1の起動
回路が働いて再起動トリガ信号を瞬時に第2のスイッチ
ング装置に供給することが可能となり、発振停止状態に
あるインバータを瞬時に再起動することが可能となる。
【0057】請求項3記載の放電灯点灯装置によれば、
請求項1又2記載の電源装置の負荷として放電灯を用い
たため、これら電源装置の作用に加えて、インバータが
突然、発振停止し放電灯が消灯した場合にも、放電灯を
速やかに再点灯させることができる。
【0058】請求項4記載の照明装置によれば、請求項
3記載の放電灯点灯装置を照明装置本体に設けたため、
インバータが突然発振停止して照明装置が消灯した場合
にも、照明装置を速やかに再点灯させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の電源装置を示す回路
図。
【図2】本発明の他の実施の形態の電源装置を示す回路
図。
【図3】本発明の一実施の形態の照明装置を示す斜視
図。
【図4】従来の電源装置を示す回路図。
【符号の説明】
1…交流電源 2…整流装置 3…第1のスイッチング装置 4…第2のスイッチング装置 5…インダクタ 6…ドライブトランス 7…放電灯 C1 …第1のコンデンサ C2 …第2のコンデンサ C0 …第3のコンデンサ C6 …第4のコンデンサ TR1 …第1のトリガ素子 TR2 …第2のトリガ素子 D0 …第1のダイオード D5 …第2のダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02M 7/5387 9181−5H H02M 7/5387 A H05B 41/24 H05B 41/24 Q P

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電源の出力電圧を整流して非平滑直流
    電圧を出力する整流装置と;互いに直列的に接続され交
    互にオンオフして前記整流装置の出力を該整流装置の出
    力周波数より高い周波数でスイッチングする第1及び第
    2のスイッチング装置と;前記第1のスイッチング装置
    に対して並列的に設けられ、前記第2のスイッチング装
    置のオン期間に該第2のスイッチング装置を介して前記
    整流装置の出力により充電され該整流装置の出力周波数
    に対して平滑作用を行うとともに、前記第1のスイッチ
    ング装置のオン期間に充電電荷を該第1のスイッチング
    装置を介して放電する第1のコンデンサと;前記第1及
    び第2のスイッチング装置の中点と前記第1のコンデン
    サとの間に介挿され、該第1のコンデンサの充放電電流
    を通流するインダクタと;前記第1及び第2のスイッチ
    ング装置のオンオフに応じて前記インダクタと共に共振
    する第2のコンデンサと;前記インダクタ及び前記第2
    のコンデンサの共振に基づいて高周波出力を得る出力回
    路と;前記インダクタと直列的に設けられ、又は前記出
    力回路を介して給電される負荷と直列的に設けられた一
    次巻線と、前記第1及び第2のスイッチング装置のドラ
    イブ制御を行う二次巻線とを備えたトランスと;交流電
    源投入時に前記第2のスイッチング装置に起動トリガ信
    号を供給して該第2のスイッチング装置をオンするため
    の第1の起動回路と;前記第1のコンデンサが充電され
    た状態で発振停止した場合に、前記第1のスイッチング
    装置をオンして前記第1のコンデンサの充電電荷を放電
    し、前記第1の起動回路を起動可能とするための第2の
    起動回路と;を具備していることを特徴とする電源装
    置。
  2. 【請求項2】交流電源に接続される整流装置と;前記整
    流装置の出力端間に互いに直列的に接続され、該整流装
    置の出力周波数より高い周波数で交互にオンオフする第
    1及び第2のスイッチング装置と;前記第1のスイッチ
    ング装置に対して並列的に設けられた相対的に大容量の
    第1のコンデンサ及びインダクタの直列回路と;前記第
    1及び第2のスイッチング装置のオンオフに応じて前記
    インダクタと共振回路を形成する関係に設けられた相対
    的に小容量の第2のコンデンサと;前記インダクタ及び
    第2のコンデンサの共振に基づいて高周波出力を得る出
    力回路と;前記インダクタと直列的に設けられ、又は前
    記出力回路を介して給電される負荷と直列的に設けられ
    た一次巻線と、前記第1及び第2のスイッチング装置の
    ドライブ制御を行う二次巻線とを備えたトランスと;交
    流電源投入時に前記第2のスイッチング装置に起動トリ
    ガ信号を供給して該第2のスイッチング装置をオンする
    ためのものであって、前記整流装置の出力端間に設けら
    れ、前記交流電源の投入と共に所定の時定数をもって充
    電される第3のコンデンサを有する第1の時定数回路
    と、前記第3のコンデンサの充電電圧が所定の値に達し
    たとき導通して、起動トリガ信号を前記第2のスイッチ
    ング装置に供給する第1のトリガ素子と、前記第3のコ
    ンデンサと前記第1及び第2のスイッチング装置の中点
    との間に介挿され、前記第1及び第2のスイッチング装
    置のスイッチング開始後は、前記第1のトリガ素子が導
    通する前に前記第3のコンデンサの充電電荷を放電して
    前記第2のスイッチング装置への起動トリガ信号供給を
    行わないための第1のダイオードとを備えた第1の起動
    回路と;前記第1のコンデンサが充電された状態で発振
    停止した場合に、前記第1のスイッチング装置をオンし
    て前記第1のコンデンサの充電電荷を放電し、前記第1
    の起動回路を起動可能とするためのものであって、前記
    整流装置の正極出力端と前記第1及び第2のスイッチン
    グ装置の中点との間に設けられ、前記第1のコンデンサ
    の充電電荷に基づいて所定の時定数をもって充電される
    第4のコンデンサを有する第2の時定数回路と、前記第
    4のコンデンサの充電電圧が所定の値に達したとき導通
    して、起動トリガ信号を前記第1のスイッチング装置に
    供給する第2のトリガ素子と、前記第4のコンデンサと
    前記整流装置の正極出力端との間に介挿され、前記第1
    及び第2のスイッチング装置のスイッチング開始後は、
    前記第2のトリガ素子が導通する前に前記第4のコンデ
    ンサの充電電荷を放電して前記第1のスイッチング装置
    への起動トリガ信号供給を行わないための第2のダイオ
    ードとを備えた第2の起動回路と;を具備していること
    を特徴とする電源装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の電源装置と;この電
    源装置の出力により付勢される放電灯と;を具備してい
    ることを特徴とする放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】照明装置本体と;請求項3記載の放電灯点
    灯装置と;を具備していることを特徴とする照明装置。
JP8070437A 1996-03-26 1996-03-26 電源装置、放電灯点灯装置及び照明装置 Pending JPH09261968A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009261163A (ja) * 2008-04-18 2009-11-05 Cosel Co Ltd 三相力率改善回路

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009261163A (ja) * 2008-04-18 2009-11-05 Cosel Co Ltd 三相力率改善回路

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