JPH09237686A - 照明装置 - Google Patents

照明装置

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JPH09237686A
JPH09237686A JP8043619A JP4361996A JPH09237686A JP H09237686 A JPH09237686 A JP H09237686A JP 8043619 A JP8043619 A JP 8043619A JP 4361996 A JP4361996 A JP 4361996A JP H09237686 A JPH09237686 A JP H09237686A
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circuit
current
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power supply
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JP8043619A
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English (en)
Inventor
Yoshimitsu Hiratomo
喜光 平伴
Akio Okude
章雄 奥出
Shiyougo Ichimura
省互 一村
Yasuhiro Kudo
康宏 工藤
Koji Fujimoto
幸司 藤本
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps

Abstract

(57)【要約】 【課題】電源投入時などにおいても各種保護が適切に行
える照明装置を提供する。 【解決手段】定電流高周波電源1は、略一定の高周波電
流を出力配線Wを介して負荷回路41 〜43 に供給す
る。定電流高周波電源1の出力端子X−Y間の前段には
出力配線Wの開放状態を検出し定電流高周波電源1の動
作を停止させて回路を保護するループオープン検出保護
回路5が接続されている。一方、定電流高周波電源1の
出力電流が何らかの原因で進相電流となった場合に、出
力電流を抑制させて回路を保護する進相モード検出保護
回路9が設けてある。但し、この進相モード検出保護回
路9の動作はタイマ回路11によって電源投入後の所定
期間は働かなくされている。つまり、ループオープン検
出保護回路5を優先的に働かせることで電源投入時に適
切な回路保護を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1乃至複数の照明
負荷に閉ループ状の出力配線を介して高周波の定電流を
供給して点灯させる照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14は上記照明装置の従来例を示し、
商用電源ACと、商用電源ACより給電されて略一定の
高周波電流を出力する定電流高周波電源30と、定電流
高周波電源30から定電流Iが供給される閉ループ状の
出力配線Wと、蛍光ランプLp 1 …のような照明負荷を
有し出力配線Wに接続される複数の負荷回路41 …とを
備え、高周波の定電流Iは各負荷回路41 …が具備する
電流トランスT1 …の1次巻線にそれぞれ供給されてい
る。各電流トランスT1 …の2次巻線に各々照明負荷が
接続されており、負荷回路41 …においては電流トラン
スT1 …を介して照明負荷に負荷電流が供給されるよう
になっている。
【0003】しかしながら、上記従来例では出力配線W
が施工ミス等の何らかの原因によって接触不良や開放の
状態となって出力電流がゼロになった場合に、定電流電
源であるが故にその定電流を維持しようとして出力電圧
が高くなったり、あるいは照明負荷がない(無負荷の)
場合に、電流トランスT1 …の2次巻線に高電圧が発生
して感電や電撃などの危険な状態が引き起こされる可能
性があった。
【0004】そこで、本発明者らは、上述のような不具
合を回避するため、出力電流を検出する出力電流検出回
路若しくは出力電圧を検出する出力電圧検出回路の少な
くとも一方を設け、その検出電流が所定値以下となるか
若しくはその検出電圧が所定値以上のときに動作する保
護回路を設けた照明装置を既に提案している(特開平6
−325886号公報参照)。
【0005】図15は上記公報に記載された照明装置の
回路構成を示している。商用電源ACは、雑音防止回路
31を介して全波整流回路32の交流入力端子に接続さ
れている。全波整流回路32の直流出力端子には、平滑
用のコンデンサC10と、MOSトランジスタから成るス
イッチング素子Q14,Q15の直列回路とが並列に接続さ
れている。スイッチング素子Q14の両端には、カップリ
ング用のコンデンサCcを介して、インダクタL3 とコ
ンデンサC11の直列共振回路が接続されている。コンデ
ンサC11の両端には、絶縁トランスTfの1次巻線が並
列接続されている。絶縁トランスTfの2次巻線からの
出力電流は、電流検出トランスCTを介して負荷39に
供給されている。絶縁トランスTfの2次巻線には出力
電圧検出回路33が接続されており、その検出出力はフ
ォトカプラを介して保護回路34に伝達されている。電
流検出トランスCTの出力巻線の両端はダイオード
9 ,D10を介して電流検出回路35に入力されてお
り、前記出力巻線のセンタータップは接地されている。
電流検出回路35の出力は、比較回路36の第1の入力
とされている。比較回路36の第2の入力には、発振器
OSCの矩形波信号を積分回路37により三角波に変換
した信号が入力されている。比較回路36の出力は、イ
ンバータ制御回路38にフイードバックされている。ス
イッチング素子Q15はインバータ制御回路38の出力に
よりオン・オフ制御される。インバータ制御回路38
は、比較回路36の出力を否定回路NT4 で反転し、抵
抗R21,R22、トランジスタQ15,Q16,Q17と駆動ト
ランスTd及びコンデンサC12よりなるドライブ回路を
介して高電位側のスイッチング素子Q14のゲートに供給
すると共に、抵抗R23、トランジスタQ18,Q19,Q20
より成るドライブ回路を介して低電位側のスイッチング
素子Q15のゲートに供給している。保護回路34が動作
すると、スイッチング素子Q15は動作を停止する。
【0006】以下、この動作について説明する。この照
明装置では、負荷を駆動するための高周波電源として直
列型インバータを使用しており、そのスイッチング素子
14,Q15のデューティ(つまり、オン期間とオフ期間
の比率)を変化させることにより、負荷への出力電流を
一定化するものである。インバータ回路のスイッチング
素子Q14,Q15はインバータ制御回路38からの制御信
号に従って交互にオン・オフされる。まず、スイッチン
グ素子Q14がオフ状態でスイッチング素子Q15がオン状
態になると、コンデンサC10からカップリング用のコン
デンサCc、コンデンサC11と絶縁トランスTfの1次
巻線、インダクタL3 、スイッチング素子Q15を介して
電流が流れて、コンデンサCcに電荷が蓄積される。次
に、スイッチング素子Q14がオン状態、スイッチング素
子Q15がオフ状態になると、コンデンサCcを電源とし
て、スイッチング素子Q14、イングクタL3 、コンデン
サC11と絶縁トランスTfの1次巻線に逆方向に電流が
流れる。これにより、絶縁トランスTfの2次巻線から
高周波電流が出力されて、負荷39に電力供給を行う。
負荷39と直列に電流検出トランスCTを挿入し、この
電流検出トランスCTの出力巻線に発生する電圧をダイ
オードD9 ,D10により全波整流し、抵抗R 24,R25
コンデンサC13よりなるCR積分回路で構成された電流
検出回路35で平均化して、負荷電流に応じた電圧信号
を発生させて、これを比較回路36の第1の入力とす
る。一方、インバータ回路の発振周波数を決める発振器
OSCの矩形波信号を抵抗R26とコンデンサC14よりな
る積分回路37により三角波に変換して、これを比較回
路36の第2の入力とする。これにより、比較回路36
から出力される信号は、発振器OSCの発振周波数と同
一の周波数を有し、負荷電流の大きさに応じてデューテ
ィが変化する信号となり、この信号によりスイッチング
素子Q14,Q15を交互にオン・オフさせる。負荷電流が
必要以上に多い場合、スイッチング素子Q15のオフ期間
をスイッチング素子Q14のオフ期間よりも長くして、イ
ンバータ回路の出力を抑えることにより、負荷電流を一
定化させるものである。
【0007】また、本発明者らは照明負荷の状態によっ
て定電流高周波電源40の出力電流が進相モード(進相
電流)になった場合に回路を保護するものも提案してい
る(特願平6−321064号参照)。図16はその回
路ブロック図であり、定電流高周波電源40から出力さ
れる電流と電圧の位相を位相検出回路41にて検出し、
出力電流が進相電流になった場合に定電流高周波電源4
0の発振周波数やオンデューティ又は出力電圧を抑制し
て、出力配線Wの断線等の不具合からの回路保護を行う
ようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の各従
来例においては、個々の異常に対する保護動作を独立し
て行うようになっており、何れの保護動作が優先される
かが不明確であって、電源投入時(始動時)などに保護
回路が効果的に動作しないという問題を有している。
【0009】本発明は上記問題に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、電源投入時などにおい
ても各種保護が適切に行える照明装置を提供するにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、商用電源と、前記商用電源より
給電されて略一定の高周波電流を出力する定電流高周波
電源と、前記定電流高周波電源から定電流が供給される
閉ループ状の出力配線と、照明負荷を有し前記出力配線
に接続される1乃至複数の負荷回路と、前記出力配線の
開放状態を検出して回路を保護するループオープン検出
保護回路と、前記出力配線の開放状態以外の異常を検出
して回路を保護する1乃至複数種の保護回路と、電源投
入時において前記ループオープン検出保護回路を前記1
乃至複数種の保護回路に優先させて動作させる優先動作
手段とを備えたものであり、電源投入時にはループオー
プン検出保護回路が他の保護回路に対して優先して動作
し、出力配線の開放箇所におけるアーク放電の発生を未
然に防止して、電源投入時などにおける適切な保護が行
える。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記定電流高周波電源が、商用電源の交流出力を直
流に変換する直流変換部と、前記直流変換部の直流出力
を高周波交流出力に変換するインバータ部とを具備して
成るものであり、出力電流の定電流化が容易に為し得
る。請求項3の発明は、請求項1又は2の発明におい
て、前記1乃至複数種の保護回路には、少なくとも回路
に流れる過電流を検出して前記定電流高周波電源からの
出力を抑制させる過電流保護回路を含むものであり、過
電流に対する回路保護を適切に行うことができる。
【0012】請求項4の発明は、請求項2又は3の発明
において、前記1乃至複数種の保護回路には、少なくと
も前記インバータ部の出力電圧及び出力電流の位相を検
出し前記出力電流が進相モードになったとき前記定電流
高周波電源からの出力を抑制させる進相モード検出保護
回路を含むものであり、進相モードとなるような不具合
の発生に対して適切な回路保護を行うことができる。
【0013】請求項5の発明は、請求項2の発明におい
て、回路に流れる過電流を検出して前記定電流高周波電
源からの出力を抑制させる過電流保護回路と、前記イン
バータ部の出力電圧及び出力電流の位相を検出し出力電
流が進相モードになったとき前記定電流高周波電源から
の出力を抑制させる進相モード検出保護回路とを含む前
記複数種の保護回路と、電源投入時において前記ループ
オープン検出保護回路によるループオープン検出の次に
前記進相モード検出保護回路による進相モード検出を行
なわせ且つ該進相モード検出の次に前記過電流保護回路
による過電流検出を行わせる前記優先動作手段とを備え
たものであり、電源投入時において回路を適切に保護す
ることができる。
【0014】請求項6の発明は、請求項1乃至5の発明
において、前記ループオープン検出保護回路は、前記出
力配線が開放状態であることを検出したときに前記定電
流高周波電源の高周波出力を停止させるものであり、出
力配線に高電圧が印加されることがなく、感電や電撃な
どを確実に防止することができる。請求項7の発明は、
請求項2乃至6の発明において、前記定電流高周波電源
の出力電流が所定値以下であって且つ前記インバータ部
の出力電流が遅相モードであるときに前記インバータ部
の発振周波数を制御して前記定電流高周波電源の出力電
流を定電流とする出力制御手段を備えたものであり、前
記定電流高周波電源の出力電流が所定値以下であって且
つ前記インバータ部の出力電流が遅相モードである定常
状態においては、出力制御手段によって発振周波数が制
御され、負荷回路には所定の定電流が供給される。
【0015】請求項8の発明は、請求項1乃至7の発明
において、前記ループオープン検出保護回路並びに前記
1乃至複数種の保護回路と独立して保護動作を行ない、
前記定電流高周波電源への入力電圧を検出して該検出電
圧が所定値以下の場合に前記定電流高周波電源からの出
力を停止させる入力検出保護回路を備えたものであり、
電源投入時において回路を適切に保護することができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】 (実施形態1)本発明の第1の実施形態を図1〜図6を
参照して詳細に説明する。図1は本実施形態における照
明装置の主回路を示し、全波整流器DBの交流入力端に
商用電源ACが接続されるとともに直流出力端には昇圧
形のチョッパ回路から成る直流変換部2が接続されてお
り、この直流変換部2の出力側には4つのスイッチング
素子Q2 〜Q5 をブリッジ接続して成る所謂フルブリッ
ジ形のインバータ部3が接続され、直流変換部2とイン
バータ部3とで定電流高周波電源1が構成されている。
定電流高周波電源1の出力端子X−Y間には複数の負荷
回路41 〜43 が直列接続された閉ループ状の出力配線
Wが接続されている。また、インバータ部3と出力端子
X−Yとの間には集中定数インダクタLと、電流検出用
の検出トランスCTの1次巻線n1 とが直列に接続さ
れ、出力端子X−Yの前段に設けた端子a−b間には、
出力配線Wの開放状態を検出して回路を保護するループ
オープン検出保護回路5が接続されている。
【0017】複数(本実施形態では3つ)の負荷回路4
1 〜43 は、図14に示した従来例と同様に各々蛍光ラ
ンプLp1 〜Lp3 のような照明負荷を有し、出力配線
Wを1次巻線とする電流トランスT1 〜T3 を備え、各
電流トランスT1 〜T3 の2次側に照明負荷が接続され
て構成されている。直流変換部2であるチョッパ回路
は、チョークコイルL1 、スイッチング素子Q1 、ダイ
オードD1 、コンデンサC0 等で構成され、チョッパ制
御部2aによりスイッチング素子Q1 をオン・オフ制御
することで全波整流器DBで全波整流された商用電源A
Cの出力を昇圧して直流出力に変換するものである。す
なわち、スイッチング素子Q1 がオンの時に、チョーク
コイルL1 を介してスイッチング素子Q1 に電流が流れ
てチョークコイルL1 にエネルギーが蓄積され、スイッ
チング素子Q1 がオフになると、チョークコイルL1
蓄積されたエネルギーがダイオードD1 を介してコンデ
ンサC0 に充電される。これにより、コンデンサC0
両端には昇圧された平滑な直流電圧が得られるのであ
る。そして、本実施形態では、抵抗R1 ,R2 にて検出
したコンデンサC0 の両端電圧の検出電圧をチョッパ制
御部2aに入力し、チョッパ回路から出力される直流電
圧の値が一定になるようにスイッチング素子Q1 をオン
・オフ制御している。なお、チョッパ制御部2aは、汎
用のスイッチイング電源用IC(例えば、富士電機製F
A5331あるいはモトローラ製MC33261など)
を用いて構成することができる。
【0018】直流変換部(昇圧チョッパ回路)2から出
力される直流電圧Vdcは、インバータ部3の電源とな
る。このインバータ部3は、4つのスイッチング素子Q
2 〜Q 5 で構成される所謂フルブリッジ形のインバータ
であって、後述するインバータ制御回路6によって、対
角線上にあるスイッチング素子Q2 とQ5 並びにスイッ
チング素子Q3 とQ4 の各組毎に交互にオン・オフされ
る。
【0019】図2はインバータ部3を制御するためのイ
ンバータ制御回路6を示す回路図であり、発振回路7と
ドライブ回路8より成る。発振回路7には、日本電気製
のスイッチング・レギュレ−タ用制御ICであるμPC
494を用いている。このICの詳細については一般的
であるので省略する。本実施形態では、上記μPC49
4を用いた制御IC7aの時定数端子Rt,Ctに接続
された抵抗R3 ,R4とコンデンサC1 とで設定される
周波数で鋸歯状の信号を生成し、インバータ部3の発振
周波数を決めている。また、制御IC7aの一対の出力
端子は、ドライブ回路6を構成する2個のドライバIC
(例えばIR社製IR2111)6a,6bの入力端子
に接続されている。このドライバIC6a,6bは、ハ
ーフブリッジ形インバータ用のドライバICであり、一
方のドライバIC6aの出力端子は、端子A〜Cを介し
てインバータ部3の一方のアームの高電位側のスイッチ
ング素子Q2 と低電位側のスイッチング素子Q3 の制御
電極に各々接続され、他方のドライバIC6bの出力端
子は、端子E〜Gを介して他方のア−ムの高電位側のス
イッチング素子Q4 と低電位側のスイッチング素子Q5
の制御電極に各々接続されている(図1及び図2に参
照)。
【0020】すなわち、図3に示すように、インバータ
制御回路6によりスイッチング素子Q2 とQ5 がオンす
るとともにスイッチング素子Q3 とQ4 がオフした時
に、コンデンサC0 の高圧側→スイッチング素子Q2
インダクタL→出力端子X−Y間の各電流トランスT3
〜T1 →スイッチング素子Q5 →コンデンサC0 の低圧
側の経路でループ電流Iが流れる。また、スイッチング
素子Q2 とQ5 がオフで、スイッチング素子Q3 とQ4
がオンの時は、コンデンサC0 の高圧側→スイッチング
素子Q4 →出力端子X−Y間の各電流トランスT1 〜T
3 →インダクタL→スイッチング素子Q3 →コンデンサ
0 の低圧側の経路でループ電流Iが流れるのである。
【0021】ここで、定電流高周波電源1の出力端子X
−Y間に流れるループ電流(出力電流)Iの大きさは検
出トランスCTにより検出されるとともに、その2次巻
線n 2 に接続されたダイオードD2 ,D3 により整流さ
れて、端子Kを介して電圧信号に変換されてからインバ
ータ制御回路6の制御IC7aに入力されている。すな
わち、この検出電圧によりループ電流の検出信号が得ら
れ、この検出信号に基づいてインバータ制御回路6によ
りループ電流が定電流となるようにインバータ部3のス
イッチング制御を行っている。
【0022】本実施形態では、インバータ制御回路6が
インバータ部3の4つのスイッチング素子Q2 〜Q5
対するオン・オフ制御信号を生成しており、例えばスイ
ッチング素子Q2 〜Q5 のオン時間を制御することで、
出力電流を略一定とする定電流制御が行われる。なお、
スイッチング素子Q2 〜Q5 は、40kHz〜100k
Hzの高周波で動作している。すなわち、インバータ制
御回路6によって出力制御手段を構成している。なお、
これ以外にインバータ部3の各スイッチング素子Q2
5 の動作周波数を制御することで定電流制御を行って
も良い。
【0023】一方、図1に示した検出トランスCTの3
次巻線n3 は、端子Jを介して進相モード検出保護回路
9に接続されている。また、インバータ部3のスイッチ
ング素子Q2 とQ3 の接続点は、ダイオードD4 及び抵
抗R5 並びに端子Pを介して進相モード検出保護回路9
に接続されている。この進相モード検出保護回路9は、
定電流高周波電源1の出力電圧と出力電流との位相に基
づいて、出力電流が進相電流となる進相モードであるか
否かを検出し、進相モードである場合には出力配線W若
しくは負荷回路41 〜43 における異常が発生したもの
と考えられるから、そのときにはインバータ制御回路6
に検出信号を出力してインバータ部3からの高周波電流
の出力を停止あるいは抑制させて回路を保護するもので
ある。
【0024】この進相モード検出保護回路9についてさ
らに詳しく説明する。図2に示すように、進相モード検
出保護回路9はフリップフロップ回路(以下、「FF回
路」と略す)10、コンパレータCP1 、否定回路N1
…、抵抗R7 …、コンデンサC6 …及びダイオードD5
…等で構成されている。抵抗R7 は端子Jを介して検出
トランスCTの3次巻線n3 の一端に接続されており、
3次巻線n3 の他端は接地されている。さらに、抵抗R
7 の両端には、抵抗R8 とダイオードD5 の直列回路が
並列に接続されるとともに、抵抗R8 とダイオードD5
の接続点(c点)はコンパレータCP1 の反転入力端子
(以下、「−端子」と略す)に接続されている。また、
コンパレータCP1 の非反転入力端子(以下、「+端
子」と略す)は接地されている。このコンパレータCP
1 の出力端子(d点)は、抵抗R9を介して制御電源Vc
cに接続されるとともに、否定回路N1 を介してFF回
路10のクロック入力端子CK(e点)に接続されてい
る。否定回路N2 の入力端子は端子P(f点)に接続さ
れ、その出力端子(g点)は、抵抗R10と否定回路N 3
を介してFF回路10のデータ入力端子D(h点)に接
続されている。また、FF回路10の出力端子Q(i
点)は、ダイオードD6 、抵抗R11及び後述するタイマ
回路11を介して、制御IC7aの時定数端子Rtに接
続された抵抗R3,R4 の中点に接続されている。
【0025】次に図4に示すタイムチャートに基づいて
進相モード検出保護回路9の回路動作を説明する。同図
中(a)はスイッチング素子Q2 のドレイン−ソース間
電圧Vds、(b)は出力端子X(b点)に流れるループ
電流I、(c)〜(i)は図2におけるc点〜i点の各
々の波形を示している。検出トランスCTの3次巻線n
3 により検出されるループ電流(出力電流)Iの検出信
号は、抵抗R7 によって電圧信号に変換された後でコン
パレータCP1の−端子に入力される。したがって、コ
ンパレータCP1 の−端子(c点)の電圧波形は、同図
(c)に示すようにループ電流Iに同期した波形とな
る。そして、上記検出信号はコンパレータCP1 におい
て同図(d)に示すようなパルス状の信号に変換され、
さらに否定回路N1 にて反転された後、FF回路10の
クロック入力端子CKに入力される(同図(e)参
照)。
【0026】一方、スイッチング素子Q2 のドレイン−
ソース間電圧VdsがダイオードD4と抵抗R5 の直列回
路を介して端子Pより入力されており(同図(f)参
照)、この信号が否定回路N2 並びに抵抗R10とコンデ
ンサC2 から成る遅延回路を通って否定回路N3 に入力
され(同図(g)参照)、さらに否定回路N3 にて反転
された後、FF回路10のデータ入力端子Dに入力され
る。そして、FF回路10は、クロック入力端子CKに
入力されるクロック信号(ループ電流Iの位相に対応し
た信号)の立ち上がりに同期してデータ入力端子Dに入
力されている信号(スイッチング素子Q2 のドレイン−
ソース間電圧Vdsに対応した信号)を出力端子Qより出
力する(同図(i)参照)。つまり、進相モード検出保
護回路9は、スイッチング素子Q2 のドレイン−ソース
間電圧Vdsの位相と、ループ電流Iの位相とを比較し
て、定電流高周波電源1の出力電圧及び出力電流の位相
に合わせた信号出力を行うものであり、ループ電流Iが
遅相電流の場合にはHレベル、ループ電流Iが進相電流
の場合にはLレベルの信号を出力している。この出力信
号は、ダイオードD6 、抵抗R11並びにタイマ回路11
を介して、制御IC7aの周波数を決めている抵抗
3 ,R4 の中点に入力されており、これによって発振
回路7の周波数を制御している。したがって、定電流高
周波電源1の出力電流のモードが遅相モ−ドから進相モ
−ドに近づいてくると、進相モード検出保護回路9の出
力(i点の電位)が低くなり、抵抗R3 ,R4 の中点に
印加される電圧が小さくなるために発振回路7の発振周
波数が高くなる。その結果、インバータ部3におけるス
イッチング周波数が回路の共振周波数よりも高く維持さ
れ、出力電流が進相モ−ドになることを防止する方向に
働くことにより、回路が保護されるものである。
【0027】図5は本実施形態におけるループオープン
検出保護回路5の回路構成を示している。全波整流器D
1 の交流入力端子は図1における端子a−b間に接続
され、その直流出力端子には平滑用のコンデンサC3
接続されている。このコンデンサC3 の両端電圧を分圧
抵抗R12,R13で分圧して得られる検出電圧が、抵抗R
14とツェナダイオードZD1 の直列回路を介してサイリ
スタThのゲートに入力されている。すなわち、端子a
−b間の電圧(出力電圧)がツェナダイオードZD1
オン電圧以上になれば、サイリスタThがターンオンさ
れる。
【0028】一方、サイリスタThはフォトカプラPC
1 の発光素子LDと抵抗R15を介して直流電源E1 に接
続されている。また、フォトカプラPC1 の受光素子P
Dの両端つまりフォトカプラPC1 の出力端子c,dは
各々スイッチング素子Q2 のゲート及びソースに接続さ
れるとともに、一方の出力端子cには2つのスイッチン
グ素子Qa,Qbが並列に接続されている。また、これ
らのスイッチング素子Qa,Qbを介してスイッチング
素子Q3 ,Q5 のゲートが接地されている。したがっ
て、出力配線Wの開放などの原因により定電流高周波電
源1の出力電圧が所定値以上になれば、ループオープン
検出保護回路5においてサイリスタThがオンしてフォ
トカプラPC1 がオンすることにより、スイッチング素
子Qa,Qbがオンとなり、インバータ部3のスイッチ
ング素子Q2 のゲート−ソース間がフォトカプラPC1
の受光素子PDを介して短絡されるとともに、スイッチ
ング素子Q3 ,Q5 のゲートが各々スイッチング素子Q
a,Qbを介して接地される。その結果、インバータ部
3のスイッチング動作が強制的に停止させられ、回路が
保護されるとともに、インバータ部3のスイッチング素
子Q2 〜Q5 へのストレスが抑制されるものである。
【0029】ところで、本実施形態では、電源投入時な
どにおいて上述のループオープン検出保護回路5による
保護動作を、進相モード検出保護回路9の保護動作に優
先して行わせるために、優先動作手段たるタイマ回路1
1を備えている。図6はタイマ回路11の回路構成を示
し、コンパレータCP2 (例えば、日本電気製μPC3
93)、スイッチング素子Q6 〜Q8 、抵抗R16…及び
コンデンサC4 等で構成されている。コンパレータCP
2 は、制御電圧Vccの入力によりその非反転端子(+端
子)に基準電圧VR(制御電圧Vccを分圧抵抗R17,R
18で分圧して得る)が印加され、反転端子(−端子)に
入力される電圧Vc1と基準電圧VRとを比較し、電圧V
c1が基準電圧VRよりも小さいときにHレベル、大きい
ときにLレベルの信号を出力する。ここで、電圧Vc1は
制御電圧Vccを抵抗R16とコンデンサC4 から成る遅延
回路により遅延させたものであるから、電源投入により
制御電圧Vccの供給が開始されてから暫くの間はコンパ
レータCP2 の出力がHレベルとなって、その出力端子
に接続されたスイッチング素子Q6 〜Q8 をオンとし、
抵抗R16とコンデンサC4 による時定数に応じた所定時
間後にコンパレータCP2 の出力がLレベルとなり、ス
イッチング素子Q6 〜Q8 をオフする。ここで、スイッ
チング素子Q8 が図2に示した端子N−O間に挿入され
ているため、スイッチング素子Q8 がオフの間は端子N
−O間が切断された状態となる。すなわち、電源投入等
による制御電圧Vccの供給開始から暫くの間は進相モー
ド検出保護回路9からの信号が発振回路7に伝送されな
いことになり、係る期間ではループオープン検出保護回
路5の保護機能のみが動作することになり、電源投入時
などでは進相モード検出保護回路9に対してループオー
プン検出保護回路5が優先的に動作させられることにな
る。これにより、出力配線Wの開放箇所におけるアーク
放電の発生を未然に防止することができる。
【0030】上述のように、本実施形態によれば、電源
投入時などには先ずループオープン検出保護回路5が動
作し、出力配線Wが開放(オープン)の場合にはインバ
ータ部3の発振を停止させ、オープンでない場合にはそ
の発振を継続させるとともに、次に進相モード検出保護
回路9を動作させ、定電流高周波電源1が進相モードに
近い(出力電流が進相電流に近い)場合には、インバー
タ部3の発振周波数を高く設定して、進相モードになら
ないように制御し、照明装置の回路全体を適切に保護す
ることができる。
【0031】(実施形態2)図7は本発明の第2の実施
形態における照明装置の主回路構成を示している。但
し、出力端子X−Y間に接続される負荷回路について
は、実施形態1や従来例における負荷回路と共通である
から図示及び説明は省略する。本実施形態における定電
流高周波電源12は、ダイオードD7 ,D8 及びコンデ
ンサC5 ,C6 から成る倍電圧回路13と、一対のスイ
ッチング素子Q9 ,Q 10を倍電圧回路13の出力端間に
直列接続して成る所謂ハーフブリッジ形のインバータ部
14と、これらスイッチング素子Q9 ,Q10のオン・オ
フ制御を行うインバータ制御回路15とで構成されてい
る。倍電圧回路13は、フィルタコイルFCを介して供
給される商用電源ACの交流電圧を昇圧し且つ平滑して
直流電圧Vdcを出力する。次段のインバータ部14は、
倍電圧回路13から出力される直流電圧Vdcを電源と
し、実施形態1と同様にインバータ制御回路15によっ
てスイッチング素子Q9 ,Q10のオン・オフ制御を行う
ことにより、インダクタL及びコンデンサC7 ,C8
介して略一定の高周波電流を出力端子X−Yより負荷回
路に供給する。なお、本実施形態においても、図示はし
ていないが実施形態1と同様のフィードバック系を設
け、出力電流の定電流化を行っている。
【0032】定電流高周波電源12の出力端子X−Yの
前段には実施形態1と同様のループオープン検出保護回
路16が並列に接続してある。図8はこのループオープ
ン検出保護回路16の回路構成を示しており、その基本
構成は実施形態1と共通であるから説明は省略する。こ
のループオープン検出保護回路16の出力はインバータ
部14の一方のスイッチング素子Q10のゲートに入力さ
れており、実施形態1と同様に出力配線Wの開放などに
よって出力端子X−Y間の電圧(出力電圧)が所定値以
上になれば、ループオープン検出保護回路16が具備す
るスイッチング素子Qaがオンとなってインバータ部1
4のスイッチング素子Q10がオフし、インバータ部3の
動作が停止する。
【0033】また、本実施形態では所定値以上の過電流
を検出してインバータ部14の動作を停止させ回路を保
護する過電流保護回路17を備えている。図9はこの過
電流保護回路17の回路構成を示しており、インバータ
部14に流れる電流(出力電流)を抵抗R19によって電
圧信号として検出するとともに、その検出した電圧信号
をコンパレータCP3 において基準電圧Vtと比較し、
FF回路18を介してスイッチング素子Q11をオン・オ
フするようになっている。すなわち、過電流が流れて検
出電圧が所定の基準電圧Vt以上となれば、FF回路1
8のクロック入力端子がHレベルとなり、FF回路18
の出力QもHレベルとなるため、スイッチング素子Q11
がオンとなってインバータ部14のスイッチング素子Q
10のゲートが接地され、インバータ部14が停止する。
一方、過電流が流れなければスイッチング素子Q11はオ
フのままであり、インバータ部14は通常に動作する。
【0034】ところで、本実施形態では、電源投入時な
どにおいて上述のループオープン検出保護回路16によ
る保護動作を、過電流保護回路の保護動作に優先して行
わせるために、優先動作手段たるタイマ回路19を備え
ている。図10はタイマ回路19の回路構成を示してお
り、その基本構成は実施形態1におけるタイマ回路11
と共通である。すなわち、このタイマ回路19は、電源
投入により制御電圧Vccの供給が開始されてからの所定
期間は、スイッチング素子Q12をオンとすることで上記
過電流保護回路17のコンパレータCP3 の+端子を接
地してしまうものであり、電源投入から暫くの間は過電
流保護回路17の保護機能が働かなくしている。このた
め、電源投入時などでは過電流保護回路17に対してル
ープオープン検出保護回路16が優先的に動作させられ
ることになり、適切な回路保護が可能となる。
【0035】なお、上記実施形態1,2を組み合わせる
ことにより、ループオープン検出保護回路と進相モード
検出保護回路と過電流保護回路とを全て備える照明装置
も容易に実現し得ることは言うまでもない。この場合に
は、進相モード検出保護回路と過電流保護回路の保護機
能を停止させる各タイマ回路のタイマ時間を異なる値に
設定し、電源投入時には、まずループオープン検出保護
回路を他の保護回路に優先させて動作させ、その次に進
相モード検出保護回路を動作させるとともに、最後に過
電流保護回路を動作させることが望ましい。これによ
り、照明装置全体の回路保護が適切に行えることにな
る。
【0036】(実施形態3)図11及び図12は本発明
の第3の実施形態における照明装置の概略回路構成を示
しており、基本的な構成については実施形態1と共通で
ある。したがって、共通する部分については同一の符号
を付し、一部図示及び説明は省略して、本実施形態の特
徴となる部分についてのみ説明する。
【0037】本実施形態は、定電流高周波電源1の入力
電圧を検出し、入力電圧が所定値より低い場合に定電流
高周波電源1からの高周波の定電流出力を停止させる入
力検出保護回路20を備えた点に特徴がある。すなわ
ち、何らかの原因によって入力電圧が低くなると、定電
流高周波電源1が定電流を出力しようとするために定電
流高周波電源1の入力電流が過大になり、最悪の場合に
は入力部が破壊される虞があることから、本実施形態で
は、入力電圧が所定値以下になった場合には定電流高周
波電源1の動作を停止させて回路を保護する入力検出保
護回路20を備えている。入力検出保護回路20は、図
12に示すように全波整流器DBの直流出力端間に挿入
されており、全波整流器DBの出力によって充電される
コンデンサC8 の両端電圧を分圧して得られる検出電圧
と、所定の基準電圧Vref とをコンパレータCP4 にて
比較し、検出電圧が基準電圧Vref を越えた場合にスイ
ッチング素子Q13をオンさせるものである。一方、この
スイッチング素子Q13のコレクタが定電流高周波電源1
のインバータ部3に接続されており、インバータ部3の
スイッチング素子(図示せず)のゲートをスイッチング
素子Q13を介して接地するなどの方法により、スイッチ
ング素子Q13がオンしたときに定電流高周波電源1の動
作が停止するようになっている。なお、図11及び図1
2の回路構成から明らかなように、入力検出保護回路2
0はループオープン検出保護回路5等の他の保護回路の
動作とは切り離されており、独立して動作するようにな
っている。
【0038】図13は本実施形態の電源投入時における
照明負荷を点灯するまでの動作フローを示している。つ
まり、電源投入後に定電流高周波電源1の入力電圧が所
定値以下であれば定電流高周波電源1のインバータ部3
の動作を停止させ、反対に入力電圧に異常がなければ制
御電圧Vccが所定値以上か否かが判断される。そして、
何らかの異常によって制御電圧Vccが所定値以下であれ
ば、定電流高周波電源1のインバータ部3の動作を停止
させる。なお、制御電圧Vccを検出して所定値と比較す
るとともに所定値以下の場合に定電流高周波電源1のイ
ンバータ部3の動作を停止させる回路構成については、
入力検出保護回路20と同様の回路構成にて実現可能で
あるから、図示及び説明は省略する。
【0039】制御電圧Vccが所定値以上であればループ
オープン検出保護回路5を進相モード検出保護回路(図
示せず)及び過電流保護回路(図示せず)に優先して動
作させ、出力配線Wが開放状態であれば定電流高周波電
源1のインバータ部3の動作を停止させる。出力配線W
が開放状態でなければ、次に進相モード検出保護回路に
よって出力電流が進相モードか否かを検出し、進相モー
ドであれば定電流高周波電源1のインバータ部3におけ
る発振周波数を上昇させて出力電流が遅相モードとなる
ように制御する。そして、出力電流が遅相モードであれ
ば、最後に過電流保護回路(図示せず)によって所定値
以上の出力電流が流れていないかを検出し、所定値以上
の過電流が流れている場合には定電流高周波電源1のイ
ンバータ部3の動作を停止させ、異常がなければ定電流
高周波電源1から供給される高周波の定電流によって照
明負荷が点灯に至る。なお、以降の通常の点灯状態で
は、各保護回路は随時動作することは言うまでもない。
【0040】上述のように、定電流高周波電源1の入力
電圧が所定値以下の場合には、他の保護回路の動作と独
立して定電流高周波電源1を停止させる入力検出保護回
路20を設けることにより、照明装置全体の回路保護を
より適切に行うことができるものである。
【0041】
【発明の効果】請求項1の発明は、商用電源と、前記商
用電源より給電されて略一定の高周波電流を出力する定
電流高周波電源と、前記定電流高周波電源から定電流が
供給される閉ループ状の出力配線と、照明負荷を有し前
記出力配線に接続される1乃至複数の負荷回路と、前記
出力配線の開放状態を検出して回路を保護するループオ
ープン検出保護回路と、前記出力配線の開放状態以外の
異常を検出して回路を保護する1乃至複数種の保護回路
と、電源投入時において前記ループオープン検出保護回
路を前記1乃至複数種の保護回路に優先させて動作させ
る優先動作手段とを備えたので、電源投入時にはループ
オープン検出保護回路が他の保護回路に対して優先して
動作し、出力配線の開放箇所におけるアーク放電の発生
を未然に防止することができ、電源投入時などにおける
適切な保護が行えるという効果がある。
【0042】請求項2の発明は、前記定電流高周波電源
が、商用電源の交流出力を直流に変換する直流変換部
と、前記直流変換部の直流出力を高周波交流出力に変換
するインバータ部とを具備して成るので、出力電流の定
電流化が容易に為し得るという効果がある。請求項3の
発明は、前記1乃至複数種の保護回路には、少なくとも
回路に流れる過電流を検出して前記定電流高周波電源か
らの出力を抑制させる過電流保護回路を含むので、過電
流に対する回路保護を適切に行うことができるという効
果がある。
【0043】請求項4の発明は、前記1乃至複数種の保
護回路には、少なくとも前記インバータ部の出力電圧及
び出力電流の位相を検出し前記出力電流が進相モードに
なったとき前記定電流高周波電源からの出力を抑制させ
る進相モード検出保護回路を含むので、進相モードとな
るような不具合の発生に対して適切な回路保護を行うこ
とができるという効果がある。
【0044】請求項5の発明は、回路に流れる過電流を
検出して前記定電流高周波電源からの出力を抑制させる
過電流保護回路と、前記インバータ部の出力電圧及び出
力電流の位相を検出し出力電流が進相モードになったと
き前記定電流高周波電源からの出力を抑制させる進相モ
ード検出保護回路とを含む前記複数種の保護回路と、電
源投入時において前記ループオープン検出保護回路によ
るループオープン検出の次に前記進相モード検出保護回
路による進相モード検出を行なわせ且つ該進相モード検
出の次に前記過電流保護回路による過電流検出を行わせ
る前記優先動作手段とを備えたので、電源投入時におい
て回路を適切に保護することができるという効果があ
る。
【0045】請求項6の発明は、前記ループオープン検
出保護回路は、前記出力配線が開放状態であることを検
出したときに前記定電流高周波電源の高周波出力を停止
させるので、出力配線に高電圧が印加されることがな
く、感電や電撃などを確実に防止することができるとい
う効果がある。請求項7の発明は、前記定電流高周波電
源の出力電流が所定値以下であって且つ前記インバータ
部の出力電流が遅相モードであるときに前記インバータ
部の発振周波数を制御して前記定電流高周波電源の出力
電流を定電流とする出力制御手段を備えたので、前記定
電流高周波電源の出力電流が所定値以下であって且つ前
記インバータ部の出力電流が遅相モードである定常状態
においては、出力制御手段によって発振周波数が制御さ
れ、負荷回路には所定の定電流が安定して供給できると
いう効果がある。
【0046】請求項8の発明は、前記ループオープン検
出保護回路並びに前記1乃至複数種の保護回路と独立し
て保護動作を行ない、前記定電流高周波電源への入力電
圧を検出して該検出電圧が所定値以下の場合に前記定電
流高周波電源からの出力を停止させる入力検出保護回路
を備えたので、電源投入時において回路を適切に保護す
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の主回路図である。
【図2】同上におけるインバータ制御回路及び進相モー
ド検出保護回路の回路図である。
【図3】同上のインバータ部の動作を示す波形図であ
る。
【図4】同上の進相モード検出保護回路の動作を説明す
るための波形図である。
【図5】同上のループオープン検出保護回路の回路図で
ある。
【図6】同上のタイマ回路の回路図である。
【図7】実施形態2の主回路図である。
【図8】同上のループオープン検出保護回路の回路図で
ある。
【図9】同上の過電流保護回路の回路図である。
【図10】同上のタイマ回路の回路図である。
【図11】実施形態3の回路ブロック図である。
【図12】同上の入力検出保護回路の回路図である。
【図13】同上の動作を説明するためのフローチャート
である。
【図14】従来例を示す回路ブロック図である。
【図15】他の従来例を示す回路図である。
【図16】さらに他の従来例を示す回路ブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 定電流高周波電源 2 直流変換部 3 インバータ部 41 〜43 負荷回路 5 ループオープン検出保護回路 AC 商用電源
フロントページの続き (72)発明者 工藤 康宏 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 藤本 幸司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用電源と、前記商用電源より給電され
    て略一定の高周波電流を出力する定電流高周波電源と、
    前記定電流高周波電源から定電流が供給される閉ループ
    状の出力配線と、照明負荷を有し前記出力配線に接続さ
    れる1乃至複数の負荷回路と、前記出力配線の開放状態
    を検出して回路を保護するループオープン検出保護回路
    と、前記出力配線の開放状態以外の異常を検出して回路
    を保護する1乃至複数種の保護回路と、電源投入時にお
    いて前記ループオープン検出保護回路を前記1乃至複数
    種の保護回路に優先させて動作させる優先動作手段とを
    備えたことを特徴とする照明装置。
  2. 【請求項2】 前記定電流高周波電源は、商用電源の交
    流出力を直流に変換する直流変換部と、前記直流変換部
    の直流出力を高周波交流出力に変換するインバータ部と
    を具備して成ることを特徴とする請求項1記載の照明装
    置。
  3. 【請求項3】 前記1乃至複数種の保護回路には、少な
    くとも回路に流れる過電流を検出して前記定電流高周波
    電源からの出力を抑制させる過電流保護回路を含むこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の照明装置。
  4. 【請求項4】 前記1乃至複数種の保護回路には、少な
    くとも前記インバータ部の出力電圧及び出力電流の位相
    を検出し前記出力電流が進相モードになったとき前記定
    電流高周波電源からの出力を抑制させる進相モード検出
    保護回路を含むことを特徴とする請求項2又は3記載の
    照明装置。
  5. 【請求項5】 回路に流れる過電流を検出して前記定電
    流高周波電源からの出力を抑制させる過電流保護回路
    と、前記インバータ部の出力電圧及び出力電流の位相を
    検出し出力電流が進相モードになったとき前記定電流高
    周波電源からの出力を抑制させる進相モード検出保護回
    路とを含む前記複数種の保護回路と、電源投入時におい
    て前記ループオープン検出保護回路によるループオープ
    ン検出の次に前記進相モード検出保護回路による進相モ
    ード検出を行なわせ且つ該進相モード検出の次に前記過
    電流保護回路による過電流検出を行わせる前記優先動作
    手段とを備えたことを特徴とする請求項2記載の照明装
    置。
  6. 【請求項6】 前記ループオープン検出保護回路は、前
    記出力配線が開放状態であることを検出したときに前記
    定電流高周波電源の高周波出力を停止させて成ることを
    特徴とする請求項1乃至5記載の照明装置。
  7. 【請求項7】 前記定電流高周波電源の出力電流が所定
    値以下であって且つ前記インバータ部の出力電流が遅相
    モードであるときに前記インバータ部の発振周波数を制
    御して前記定電流高周波電源の出力電流を定電流とする
    出力制御手段を備えたことを特徴とする請求項2乃至6
    記載の照明装置。
  8. 【請求項8】 前記ループオープン検出保護回路並びに
    前記1乃至複数種の保護回路と独立して保護動作を行な
    い、前記定電流高周波電源への入力電圧を検出して該検
    出電圧が所定値以下の場合に前記定電流高周波電源から
    の出力を停止させる入力検出保護回路を備えたことを特
    徴とする請求項1乃至7記載の照明装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1730617A2 (en) * 2004-03-12 2006-12-13 Juno Manufacturing, Inc. Constant current class 3 lighting system

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