JP3521687B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP3521687B2
JP3521687B2 JP15718897A JP15718897A JP3521687B2 JP 3521687 B2 JP3521687 B2 JP 3521687B2 JP 15718897 A JP15718897 A JP 15718897A JP 15718897 A JP15718897 A JP 15718897A JP 3521687 B2 JP3521687 B2 JP 3521687B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として住宅用照
明器具に用いられる放電灯点灯装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、図4に示すように、直流−交
流変換を行ない高周波電力を出力するインバータ回路I
NVを用いることにより、放電灯Laを高周波で点灯さ
せる放電灯点灯装置が知られている。インバータ回路I
NVには、高周波でオンオフされるスイッチング素子を
用いている。放電灯Laを高周波で点灯させるとインダ
クタなどの限流要素を小型化することができるから小型
化が可能になり、また放電灯Laに印加される電圧の変
化(商用電源の瞬時値の周期的変化)により生じるちら
つきを防止することができる。
【0003】インバータ回路INVの電源にはチョッパ
回路CHの出力電圧が用いられる。チョッパ回路CH
は、交流電源ACである商用電源を整流回路DBで全波
整流することにより得られた脈流電圧を入力とし、高周
波(商用電源周波数よりも十分に高い周波数)でオンオ
フされるスイッチング素子を用いることによって、脈流
電圧に直流−直流変換を施して直流電圧を出力するもの
である。つまり、チョッパ回路CHは、一般に、スイッ
チング素子に直列接続されたインダクタを備え、スイッ
チング素子のオン期間にインダクタに蓄積されたエネル
ギをスイッチング素子のオフ期間に平滑コンデンサに放
出する構成を有している。このような構成によって、入
力電流を高周波的に流すことができるから、交流電源A
Cと整流回路DBとの間に高周波阻止用の比較的小型の
(素子定数の小さい)フィルタFを設けるだけで交流電
源ACからの入力電流歪を低減することができる。たと
えば、整流回路DBの出力電圧を平滑コンデンサにより
平滑した場合には、交流電源ACからの入力電流が交流
電源ACの電圧のピーク値付近でのみ流れることにな
り、交流電源ACの電源周波数の2倍程度の周波数で断
続することになるから、入力電流歪を除去するには大型
のフィルタを必要とするが、チョッパ回路CHを設ける
ことによって、フィルタFを大幅に小型化することがで
きるのである。しかも、チョッパ回路CHを用いること
によって入力電流を入力電圧に比例するように流すこと
が可能になり、入力電流歪の増加を抑制するだけでなく
高力率な放電灯点灯装置を提供することも可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、チョッパ回
路CHとインバータ回路INVとにはスイッチング素子
が用いられており、上述した放電灯点灯装置では、チョ
ッパ回路CHのスイッチング素子とインバータ回路IN
Vのスイッチング素子とはそれぞれ独立して動作するチ
ョッパ制御回路CN1 とインバータ制御回路CN2 とを
用いて制御されている。つまり、チョッパ制御回路CN
1 は、たとえばチョッパ回路CHの出力電圧をほぼ一定
に保つような制御を行ない、またインバータ回路CN2
は、たとえばランプ電流をほぼ一定に保つような制御を
行なっている。
【0005】しかしながら、チョッパ制御回路CN1
インバータ制御回路CN2 とは独立して動作しているも
のであるから、予熱、始動、定格点灯、調光点灯といっ
た正常時の動作や、放電灯の寿命末期時に生じるエミレ
ス状態(フィラメントの電子放出物質の消耗による半波
点灯状態)、放電灯が接続されていない無負荷状態、あ
るいは複数の放電灯を1台のインバータ回路で同時に点
灯させているときに一部の放電灯が外れたときの負荷変
動状態などの異常時の動作に対して、チョッパ回路CH
とインバータ回路INVとを適切な動作状態に制御しよ
うとすれば、チョッパ制御回路CN1 とインバータ制御
回路CN2 とにそれぞれ指示を与える複雑な構成が必要
になる。
【0006】これに対して、インバータ回路のスイッチ
ング素子をチョッパ回路のスイッチング素子としても兼
用した放電灯点灯装置が提案されている。この構成で
は、インバータ回路を制御すればチョッパ回路も連動し
て制御され、チョッパ制御回路とインバータ制御回路と
を個別に設ける必要がないものである。しかしながら、
チョッパ回路とインバータ回路とを個々に制御すること
ができないから、上述のような各種の動作状態に対して
適切に制御しようとすれば、チョッパ回路としての動作
とインバータ回路としての動作との関連性を考慮した複
雑な制御が必要になる。つまり、制御回路の構成が複雑
になる。
【0007】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、チョッパ回路とインバータ回路とを
比較的簡単な構成で関連付けて制御し、かつ各種の動作
状態に応じてチョッパ回路とインバータ回路とを個別に
も制御することができる放電灯点灯装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、交流
電源を整流する整流回路と、高周波でオンオフされる第
1のスイッチング素子を用いて整流回路出力に直流−直
流変換を行なうチョッパ回路と、高周波でオンオフされ
る第2のスイッチング素子を用いてチョッパ回路出力を
高周波電力に変換するインバータ回路と、共振回路およ
び放電灯を含みインバータ回路の高周波出力が共振回路
を介して放電灯に供給される負荷回路と、第1および第
2のスイッチング素子のオンオフを制御する制御回路と
を備え、制御回路は、第1および第2のスイッチング素
子の動作周波数を設定する基準信号を発生する発振回路
と、第1のスイッチング素子をオンオフさせるチョッパ
制御信号を基準信号に同期して発生しチョッパ制御信号
のオンデューティを設定するチョッパ制御回路と、第2
のスイッチング素子をオンオフさせるインバータ制御信
号を基準信号に同期してチョッパ制御信号と同じ周波数
で発生しインバータ制御信号のオンデューティを設定す
るインバータ制御回路と、発振回路の出力周波数とチョ
ッパ制御回路から発生するチョッパ制御信号のオンデュ
ーティとインバータ制御回路から発生するインバータ制
御信号のオンデューティとを関連付けるように正常時や
異常時の各条件に応じて発振回路とインバータ制御回路
とチョッパ制御回路とを連動させて制御する動作指示回
路とを備えるものである。この構成によれば、発振回路
によりチョッパ回路とインバータ回路との動作周波数を
決定し、チョッパ制御回路とインバータ制御回路とによ
ってそれぞれチョッパ制御信号とインバータ制御信号と
のオンデューティを決定するから、チョッパ回路とイン
バータ回路とにそれぞれオンデューティを独立して設定
することができるチョッパ制御信号とインバータ制御信
号とを与えることができ、チョッパ回路とインバータ回
路とを個別に制御することができる。しかも、チョッパ
回路とインバータ回路との動作周波数は発振回路により
同じ周波数に設定されるから、共通の回路を用いて回路
構成を簡単にすることが可能になる。また、動作指示回
路は発振回路とチョッパ制御回路とインバータ制御回路
とを連動させて制御するから、チョッパ回路とインバー
タ回路とを個別に制御可能としながらも、種々の条件に
応じてチョッパ回路とインバータ回路とを関連付けて制
御することができ、簡単な回路構成ながら比較的複雑な
制御を実現することができる。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、動作指示回路が、予熱、始動、定格点灯、調光点灯
の各状態に応じて発振回路とインバータ制御回路とチョ
ッパ制御回路とを関連付けて制御し、基準信号の周波数
とインバータ制御信号のオンデューティとチョッパ制御
信号のオンデューティとを各状態に適合させるものであ
る。この構成によれば、予熱、始動、定格点灯、調光点
灯という正常動作時の各種動作状態に応じてチョッパ回
路とインバータ回路とを適正に制御することができ、た
とえば始動時にはチョッパ回路の出力電圧を定格点灯時
よりも高く設定すれば、インバータ回路の動作周波数と
共振回路の共振周波数との関係のみで放電灯に印加する
電圧を予熱電圧から始動電圧まで変化させる場合に比較
すると、インバータ回路の動作周波数の変化の範囲を小
さくすることができ、インバータ回路の動作周波数が共
振回路の共振周波数以下になる(いわゆる進相領域にな
る)のを防止するように制御することが可能になる。そ
の結果、インバータ回路が進相領域で動作することによ
る第2のスイッチング素子の破壊を防止することができ
る。
【0010】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、動作指示回路が、チョッパ回路およびインバータ回
路の動作の異常を監視し、異常が検出されるとその異常
に応じて発振回路とインバータ制御回路とチョッパ制御
回路とを関連付けて制御するものである。この構成によ
れば、各種の異常に対処するようにチョッパ回路とイン
バータ回路とを適切に制御することができ、たとえばチ
ョッパ回路の出力電圧の異常上昇による回路素子の破壊
などを防止することができる。
【0011】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、動作指示回路が、インバータ回路の出力を監視し、
インバータ回路の出力の変化に応じてチョッパ制御信号
のオンデューティを変化させるようにチョッパ制御回路
を制御するものである。この構成では、インバータ回路
の出力が低下すればチョッパ回路の出力も低下させるよ
うにインバータ回路とチョッパ回路とを連動させて制御
することになり、インバータ回路の消費電力が低下した
ときにチョッパ回路の出力電圧が異常上昇するのを防止
することができる。
【0012】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、負荷回路が並列的に接続された複数の放電灯を備
え、動作指示回路が、少なくとも1つの放電灯が接続さ
れていないことを検出すると、チョッパ回路の出力を低
下させるようにチョッパ制御回路を制御するものであ
る。この構成によれば、複数の放電灯を1台のインバー
タ回路で同時に点灯させる装置において、少なくとも1
つの放電灯が接続されていなければインバータ回路の消
費電力が減少するから、このときにチョッパ回路の出力
を低下させることにより、チョッパ回路の出力電圧の異
常上昇を防止することができる。
【0013】請求項6の発明は、請求項4の発明におい
て、動作指示回路が、放電灯の寿命末期状態またはイン
バータ回路の無負荷状態を検出するとチョッパ回路を停
止させるようにチョッパ制御回路を制御するものであ
る。一般に寿命末期状態や無負荷状態でインバータ回路
を動作させるとインバータ回路に大きなストレスがかか
るが、寿命末期状態や無負荷状態ではチョッパ回路を停
止させる構成を採用することでインバータ回路のストレ
スを防止することができるのである。
【0014】
【発明の実施の形態】本実施形態は、図1に示すよう
に、複数(図では2個)の放電灯La1 ,La 2 を1台
のインバータ回路INVを用いて高周波で点灯させるも
のであり、インバータ回路INVの電源は、商用電源で
ある交流電源ACをダイオードブリッジなどの整流回路
DBで全波整流し、チョッパ回路CHで直流−直流変換
することにより得ている。チョッパ回路CHは入力電流
を高周波でチョッピングすることにより入力電流を高周
波的に流すから、交流電源ACと整流回路DBとの間に
高周波阻止用のフィルタFを挿入することによって、交
流電源ACに高周波電流が洩れないようにしてある。こ
のフィルタFは交流電源ACの電源周波数程度の低周波
を通過させチョッパ回路CHの動作周波数程度の高周波
を阻止するように設計される。この構成によって、入力
電流歪を低減することができ、結果的にIEEE規格に
クラスCとして定められた照明器具等のEMIに関する
水準を達成することが可能になっている。なお、EMI
に関する水準は1988年より日本においても設定され
る予定になっている。
【0015】チョッパ回路CHとインバータ回路INV
とは、集積回路よりなる制御回路CNによって制御され
る。制御回路CNは、基準信号を発生する発振回路1
と、基準信号を受けてインバータ回路INVのスイッチ
ング素子のオンオフを制御するインバータ制御信号を生
成するインバータ制御回路2と、インバータ制御信号を
受けてチョッパ回路CHのスイッチング素子のオンオフ
を制御するチョッパ制御信号を生成するチョッパ制御回
路3とを備える。発振回路1とインバータ制御回路2と
チョッパ制御回路3とは、動作指示回路4からの指示に
より、インバータ制御信号やチョッパ制御信号の周波
数、デューティ比、休止期間を設定する。チョッパ制御
信号はインバータ制御信号を受けて生成されるから、チ
ョッパ制御信号とインバータ制御信号との周波数は同じ
であって、この周波数は発振回路1の出力周波数により
設定される。
【0016】後述するようにインバータ回路INVとし
ては2個のスイッチング素子を交互にオンオフさせるハ
ーフブリッジ型のものを採用しており、各スイッチング
素子のオン期間と両スイッチング素子がともにオフにな
る休止期間(各一方のスイッチング素子のオン後に各他
方のスイッチング素子がオンになるまでの期間)との合
計は、発振回路1から出力される基準信号の1周期に設
定される。インバータ制御回路2では動作指示回路4か
ら指示を受けて、インバータ制御信号のデューティ比
(各スイッチング素子のオン期間と休止期間との和同士
の比)や休止期間を設定する。ただし、本実施形態で
は、休止期間を設けずに、一方のスイッチング素子をオ
ンオフさせるようにインバータ制御信号を生成し、イン
バータ制御信号とはオンオフを反転させた信号を生成し
て他方のスイッチング素子をオンオフさせる。
【0017】動作指示回路4は、上述のように発振回路
1とインバータ制御回路2とチョッパ回路3とに指示を
与えることにより、チョッパ回路CHとインバータ回路
INVとが連動するように制御する。また、インバータ
制御信号とチョッパ制御信号との周波数は発振回路1に
より共通に設定され、インバータ制御信号とチョッパ制
御信号とのデューティ比はインバータ制御回路2とチョ
ッパ制御回路3とにより個別に設定されるから、インバ
ータ回路INVとチョッパ回路CHとの動作を関連付け
て制御することができるのはもちろんのこと、必要に応
じてインバータ回路INVとチョッパ回路CHとを個別
にも制御することが可能になる。しかも、インバータ制
御信号とチョッパ制御信号との生成に発振回路1を共用
していることにより回路構成が簡単になっている。
【0018】さらに具体的な回路例を示して説明する。
チョッパ回路CH、インバータ回路INVは図2のよう
に構成されている。チョッパ回路CHは、整流回路DB
の出力端間にインダクタL3 とスイッチング素子Q3
の直列回路を接続し、スイッチング素子Q1 の両端間に
ダイオードD3 と平滑コンデンサC3 との直列回路を接
続した構成を有する。このチョッパ回路CHは昇圧型で
あって、動作は周知であるが簡単に説明する。スイッチ
ング素子Q3 は高周波でオンオフされ、スイッチング素
子Q3 のオン期間には整流回路DBからインダクタL3
に電流を流してエネルギを蓄積し、スイッチング素子Q
3 のオフ期間にはインダクタL3 に蓄積されているエネ
ルギを放出する。ここで、インダクタL3 に蓄積された
エネルギを放出する際にインダクタL3 の両端に生じる
電圧を整流回路DBの出力電圧に加算した電圧がダイオ
ードD3 を介して平滑コンデンサC3 に印加されるか
ら、平滑コンデンサC3 の両端電圧は整流回路DBの出
力電圧よりも昇圧されることになる。この動作から明ら
かなように、スイッチング素子Q3 のオンオフに伴って
整流回路DBに電流が流れるから、スイッチング素子Q
3 を高周波でオンオフさせることにより、交流電源AC
から入力電流を高周波的に流すことができるのである。
つまり、交流電源ACの電源周波数は通過させるがスイ
ッチング素子Q 3 をオンオフさせる高周波は阻止する程
度のフィルタFを用いることにより、入力電流を連続さ
せて入力電流歪を低減することができる。
【0019】インバータ回路INVは、平滑コンデンサ
3 の両端間に接続された一対のスイッチング素子
1 ,Q2 の直列回路を備え、一方のスイッチング素子
2 の両端間には、直流カット用のコンデンサC11,C
12とインダクタL21,L22と放電灯La1 ,La2 との
直列回路が接続される。ここに、コンデンサC11とイン
ダクタL21と放電灯La1 との直列回路と、コンデンサ
12とインダクタL22と放電灯La2 との直列回路とは
並列接続される。また、放電灯La1 ,La2 は蛍光灯
であって、各放電灯La1 ,La2 の一対のフィラメン
トの間には各インダクタL21,L22とともに共振回路を
構成するコンデンサC21,C22がそれぞれ接続される。
さらに、図示する放電灯La1 ,La2 は定格の異なる
ものであって、たとえば40W,32Wの組み合わせや
40W,30Wの組み合わせになる。このように仕様の
異なる放電灯La1 ,La2 を並列的に接続して1台の
インバータ回路INVで点灯させるために、インダクタ
21,L22およびコンデンサC 21,C22からなる共振回
路は各放電灯La1 ,La2 の仕様に合わせて設定され
ている。ただし、各共振回路の共振周波数はほぼ一致さ
せておくのが望ましい。
【0020】チョッパ回路CHのスイッチング素子Q3
およびインバータ回路INVのスイッチング素子Q1
2 にはそれぞれMOSFETが用いられる。また、チ
ョッパ回路CHのスイッチング素子Q3 には駆動回路1
1を通してチョッパ制御信号が与えられ、インバータ回
路INVのスイッチング素子Q1 ,Q2 には駆動回路1
2を通してインバータ制御信号が与えられる。駆動回路
12では1系統のインバータ制御信号を受けて2個のス
イッチング素子Q1 ,Q2 のオンオフが互いに逆になる
ように制御するために、スイッチング素子Q2 のオンオ
フはインバータ制御信号の論理値をそのまま用いて制御
し、スイッチング素子Q1 のオンオフはインバータ制御
信号の論理値を反転させて制御するように構成されてい
る。したがって、スイッチング素子Q1 とスイッチング
素子Q2 とのオンオフが互いに反対になり、インバータ
制御信号のオンデューティを変化させると、スイッチン
グ素子Q1 ,Q2 のオン期間の比率つまり、上述したデ
ューティ比を変化させることができる。
【0021】チョッパ回路CHでは、スイッチング素子
3 のオンデューティを変化させると平滑コンデンサC
3 の両端電圧が変化することが知られている。また、イ
ンバータ回路INVでは、スイッチング素子Q1 ,Q2
をオンオフさせる動作周波数が変化すると共振回路のイ
ンピーダンスが変化するから、放電灯La1 ,La2
印加される両端電圧が変化する。さらに、インバータ回
路INVのスイッチング素子Q1 ,Q2 のデューティ比
を変化させると、放電灯La1 ,La2 への供給電力が
変化するから調光点灯させることができる。
【0022】ところで、チョッパ回路CHやインバータ
回路INVの動作状態を監視するために、本実施形態の
回路では各種の検出機能が設けてある。チョッパ回路C
Hには、平滑コンデンサC3 の両端電圧を監視するため
に、平滑コンデンサC3 の両端電圧を分圧する抵抗
31,R32および抵抗R32に並列接続したコンデンサC
32が設けられている。制御回路CNでは、コンデンサC
32の両端電圧をチョッパ制御回路3に入力し、コンデン
サC32の両端電圧(つまり、平滑コンデンサC3 の両端
電圧)がチョッパ制御回路3に設定された電圧値に保た
れるように、スイッチング素子Q3 のオンデューティを
調節する。なお、チョッパ制御回路3はワンショットマ
ルチバイブレータを基本構成とするものであり、時定数
を決定するコンデンサC33は集積回路である制御回路C
Nに対して外付けになる。
【0023】また、チョッパ回路CHのスイッチング素
子Q3 に過電流が流れるのを防止するために、スイッチ
ング素子Q3 の通過電流を検出する抵抗R33がスイッチ
ング素子Q3 に直列接続されている。図3に示すよう
に、制御回路CNは抵抗R33の両端電圧を既定の閾値と
比較する過電流検知回路5を備える。過電流検知回路5
は抵抗R33の両端電圧が増加して上記閾値に達するとイ
ンバータ制御回路2およびチョッパ制御回路3に対して
スイッチング素子Q1 〜Q3 をオフにするように指示す
る。スイッチング素子Q3 がオフになれば、平滑コンデ
ンサC3 はインダクタL3 を通して整流回路DBの出力
により充電されるだけであるから、平滑コンデンサC3
の両端電圧は交流電源ACのピーク電圧程度まで低下す
る。また、インバータ回路INVの動作が停止するか
ら、放電灯La1 ,La2 には給電されなくなる。
【0024】一方、放電灯La1 ,La2 の動作状態な
いし接続状態を検出するために、インバータ回路INV
と各放電灯La1 ,La2 との間にそれぞれ接続された
インダクタL21,L22の2次巻線の出力を用いる。各2
次巻線は異極性の一端同士が接続され、各他端はそれぞ
れ整流用のダイオードD41,D42を介して共通に接続さ
れる経路と、共通に接続した後に整流用のダイオードD
43を通る経路とに2分される。つまり、インダクタ
21,L22を通る電流の極性に応じて各ダイオード
41,D42の一方に択一的に電流が流れ、正常時にはダ
イオードD41,D42のカソードに電圧が常時発生する。
また、ダイオードD43のアノードに印加される電圧は両
2次巻線の両端電圧を打ち消し合った電圧であって、正
常時にはダイオードD43のカソードに電圧が発生しない
ように設定されている。ダイオードD41,D42のカソー
ド電圧は抵抗R41およびコンデンサC41により平滑され
て制御回路CNのエミレス/無負荷検出回路6に入力さ
れる。また、ダイオードD43のカソード電圧は抵抗R43
およびコンデンサC43により平滑されて制御回路CNの
1灯はずれ検出回路7に入力される。
【0025】いま、放電灯La1 ,La2 の寿命末期に
おいて一方のフィラメントの電子放出物質が飛散して電
子が放出されにくくなり、印加電圧の半波でのみ点灯す
る状態(エミッタが消耗して生じる現象という意味でエ
ミレス状態という)になったとする。このとき、インダ
クタL21,L22には半波でしか電流が流れないから2次
巻線出力が低下し、結果的にダイオードD41,D42のカ
ソード電位の平均値が低下する。エミレス/無負荷検出
回路6はこのような電圧低下を検出してエミレス状態と
判断する。また、フィラメントが断線したり放電灯La
1 ,La2 が接続されていない無負荷状態でもインダク
タL21,L22の2次巻線出力の平均値が低下するから、
エミレス/無負荷検出回路6によって無負荷状態を検出
することができる。ここに、ダイオードD41,D42のカ
ソード電位に対する閾値を設定するために、エミレス/
無負荷検出回路6には感度調節用の抵抗R42が接続可能
になっている。
【0026】一方、放電灯La1 ,La2 が1灯だけし
か接続されていない状態では、ダイオードD41,D42
カソード電位の平均値が低下するとともに、インダクタ
21,L22の2次巻線出力の差が大きくなる。その結
果、ダイオードD43のカソードに比較的大きな電圧が生
じるから、1灯はずれ検出回路7では電圧の上昇を検出
して一方の放電灯La1 ,La2 が外れていることを検
出するのである。
【0027】エミレス状態ではインダクタL21,L22
限流要素として機能しないからインバータ回路INVの
スイッチング素子Q1 ,Q2 に過大な電流が流れるおそ
れがあり、また無負荷状態では放電灯La1 ,La2
の電力消費がないから余剰エネルギによって平滑コンデ
ンサC3 の両端電圧が異常に上昇するおそれがある。こ
れらの現象はチョッパ回路CHやインバータ回路INV
の破壊につながるものでるから、エミレス状態ないし無
負荷状態が検出されたときにはチョッパ回路CHの動作
を停止させる。この動作により、チョッパ回路CHの動
作が停止すれば上述のように平滑コンデンサC3 の両端
電圧が低下するから、インバータ回路INVの破壊が防
止される。さらに安全性を高めるには、インバータ回路
INVも停止させればよい。
【0028】また、放電灯La1 ,La2 が1灯だけ外
れた状態では、インバータ回路INVの負荷が小さくな
るから消費電力の低下により平滑コンデンサC3 の両端
電圧が上昇することが考えられる。そこで、この場合に
は平滑コンデンサC3 の両端電圧の上昇を防止するよう
に、チョッパ回路CHのスイッチング素子Q3 のオンデ
ューティを放電灯La1 ,La2 が2灯とも接続されて
いる場合よりも小さくする。
【0029】チョッパ回路CHやインバータ回路INV
の出力の制御は、上述したエミレス状態や無負荷状態あ
るいは1灯はずれ状態のような異常状態に対してのみ行
なわれるものではなく、正常時においても、予熱、始
動、定格点灯、調光点灯などの各状態に応じて行なう必
要がある。すなわち、予熱時には放電灯La1 ,La2
の両端間に印加する電圧を低く設定するためにインバー
タ回路INVの動作周波数は高く設定し、また消費電力
が少ないから平滑コンデンサC3 の両端電圧の異常上昇
を避けるためにチョッパ回路CHのスイッチング素子Q
3 のオンデューティを小さくする必要がある。ここに、
インバータ回路INVの動作周波数は共振回路の共振周
波数(無負荷時共振周波数)よりも高い領域(遅相領域
という)に設定してある。
【0030】また、始動時には放電灯La1 ,La2
両端間に印加する電圧を始動電圧まで上昇させなければ
ならないから、インバータ回路INVの動作周波数を予
熱時よりも低く設定する必要がある。ただし、インバー
タ回路INVの動作周波数の設定範囲は遅相領域でなけ
ればならないから、比較的高い始動電圧を得るために、
チョッパ回路CHの出力電圧を高くするようにスイッチ
ング素子Q3 のオンデューティを大きくする。
【0031】定格点灯時には、放電灯La1 ,La2
安定点灯状態を保つことができる程度に、チョッパ回路
CHの出力電圧を始動時よりも引き下げ、また定格出力
が得られるようにインバータ回路INVの動作周波数を
適宜に設定する。さらに、調光点灯には、インバータ回
路INVの動作周波数を定格点灯時よりも高い周波数に
設定して(たとえば、定格点灯時に50kHzであると
して、調光点灯時には80kHzなどに設定する)、放
電灯La1 ,La2 への印加電圧を引き下げたり、スイ
ッチング素子Q1 ,Q2 のデューティ比を変更して(た
とえば、定格点灯時に1:1であるとして、調光点灯時
には2:1などに設定する)、放電灯La1 ,La2
の供給電力を低減させる。このとき、チョッパ回路CH
の負荷が小さくなるから、平滑コンデンサC3 の両端電
圧の異常上昇を防止するために、スイッチング素子Q3
のオンデューティを定格点灯時よりも小さくする。
【0032】ところで、電源投入時にはインバータ回路
INVが動作する前にチョッパ回路CHが動作を開始す
ると、チョッパ回路CHの負荷が軽いために平滑コンデ
ンサC3 の両端電圧が異常上昇するおそれがあり、また
放電灯La1 ,La2 を消灯させる際にも、インバータ
回路INVがチョッパ回路CHに先立って停止すると平
滑コンデンサC3 の両端電圧が異常上昇する可能性が生
じる。そこで、電源投入時にはインバータ回路INVが
チョッパ回路CHの動作と同時ないしチョッパ回路CH
の動作に先立って動作するように制御する必要があり、
また消灯時にはインバータ回路INVをチョッパ回路C
Hの動作に遅れて停止させる必要がある。調光時も同様
であって、インバータ回路INVの出力低下の前にチョ
ッパ回路CHの出力を低下させる必要がある。
【0033】上述のように、正常時や異常時の各条件に
応じて、チョッパ回路CHとインバータ回路INVとの
動作周波数やオンデューティ、あるいは動作タイミング
を制御しなければならない。そこで、各種タイミングを
制御するためのタイマ回路8と、タイマ回路8で設定さ
れたタイミングおよびエミレス/無負荷検出回路6や1
灯はずれ検出回路7で検出された異常状態に基づいてチ
ョッパ回路CHやインバータ回路INVの動作を決定す
るモード切換回路9とを制御回路CNに設けている。モ
ード切換回路9は発振回路1の出力周波数とインバータ
制御回路2およびチョッパ制御回路3からの出力信号の
オンデューティの組み合わせを制御する。ここに、イン
バータ制御回路2はチョッパ制御回路3と同様にワンシ
ョットマルチバイブレータを基本構成とするものであ
り、時定数を決定するコンデンサC 34は外付けされる。
また、発振回路1の時定数を決定するコンデンサC31
外付けされる。
【0034】タイマ回路8は、電源投入以後に予熱期間
と始動期間とを時限する機能を有し、予熱期間、始動期
間にそれぞれ対応した信号(Tyo ,Tsid)をモード切換
回路9に与え、モード切換回路9では予熱期間、始動期
間、点灯期間に応じて発振回路1、インバータ制御回路
2、チョッパ制御回路3を連動させて制御する。電源投
入のタイミングは、定電圧/定電流回路21の出力を受
けて内部電源リセット回路22からタイマ回路8に入力
されるリセット解除信号により与えられる。定電圧/定
電流回路21は制御回路CNで用いる各種の基準電圧や
基準電流を発生する回路であって、それらを設定するた
めの抵抗R38〜R40が外付け可能になっている。また、
予熱期間は外付けされる抵抗R35とコンデンサC35とに
より設定され、始動期間は抵抗R36とコンデンサC36
により設定される。さらに、タイマ回路8は上述した消
灯時や調光時やエミレス状態による消灯時などのタイミ
ングを設定する信号(それぞれTstop ,Tdim,Temi)も
出力し、調光時のタイミングはコンデンサC37と抵抗R
37とにより決定される。ここで、消灯は定電圧/定電流
回路21の出力電圧を監視している電源リセット回路2
2により検出される。また、調光状態に切り換えるため
の信号は外部からタイマ回路8に与えられ、タイマ回路
8を通してモード切換回路9に指示が与えられる。
【0035】モード切換回路9には、エミレス/無負荷
検出回路6および1灯はずれ検出回路7による検出信号
も入力され、エミレス状態ないし無負荷状態や1灯はず
れ状態に応じて発振回路1、インバータ制御回路2、チ
ョッパ制御回路3の出力を連動させて制御する。以上の
説明から明らかなように、図1に示した動作指示回路4
は、図3に示す構成のうち、過電流検知回路5、エミレ
ス/無負荷検出回路6、1灯はずれ検出回路7、タイマ
回路8、モード切換回路9により構成されることにな
る。
【0036】以上説明したように、正常時や異常時に適
合した動作を行なうように、モード切換回路9が発振回
路1、インバータ制御回路2、チョッパ制御回路3を連
動させて制御することができるのである。つまり、従来
のようにチョッパ回路CHやインバータ回路INVが独
立して制御されている場合に比較して、チョッパ回路C
Hやインバータ回路INVを適正な条件で動作させるこ
とが可能になるのである。しかも、インバータ制御回路
2とチョッパ制御回路3とは発振回路1を共用してお
り、さらにモード切換回路9では、発振回路1の出力周
波数と、インバータ制御信号およびチョッパ制御信号の
オンデューティとを設定するから、比較的簡単な回路構
成ながらチョッパ回路CHとインバータ回路INVとを
独立して制御することが可能になる。なお、上述したよ
うに制御回路CNは集積回路であって、上述のように一
部回路を共用するなど回路構成を簡略化していることで
集積化が容易かつ低コスト化が可能になっている。しか
も、インバータ制御信号やチョッパ制御信号の周波数を
発振回路1で決定し、オンデューティをインバータ制御
回路2およびチョッパ制御回路3で設定するから、イン
バータ制御信号やチョッパ制御信号の制御が容易であ
る。また、チョッパ回路CHおよびインバータ回路IN
Vの制御および異常の検出などを1個の集積回路で行な
うから、回路の実装面積の低減につながる。制御回路C
Nの製造プロセスにはバイポーラプロセスを使用するこ
とで製造コストを低減することができる。なお、図2の
制御回路CNにおいて、丸付き数字は図3における端子
内の番号に対応する。
【0037】
【発明の効果】請求項1の発明は、交流電源を整流する
整流回路と、高周波でオンオフされる第1のスイッチン
グ素子を用いて整流回路出力に直流−直流変換を行なう
チョッパ回路と、高周波でオンオフされる第2のスイッ
チング素子を用いてチョッパ回路出力を高周波電力に変
換するインバータ回路と、共振回路および放電灯を含み
インバータ回路の高周波出力が共振回路を介して放電灯
に供給される負荷回路と、第1および第2のスイッチン
グ素子のオンオフを制御する制御回路とを備え、制御回
路は、第1および第2のスイッチング素子の動作周波数
を設定する基準信号を発生する発振回路と、第1のスイ
ッチング素子をオンオフさせるチョッパ制御信号を基準
信号に同期して発生しチョッパ制御信号のオンデューテ
ィを設定するチョッパ制御回路と、第2のスイッチング
素子をオンオフさせるインバータ制御信号を基準信号に
同期してチョッパ制御信号と同じ周波数で発生しインバ
ータ制御信号のオンデューティを設定するインバータ制
御回路と、発振回路の出力周波数とチョッパ制御回路か
ら発生するチョッパ制御信号のオンデューティとインバ
ータ制御回路から発生するインバータ制御信号のオンデ
ューティとを関連付けるように正常時や異常時の各条件
に応じて発振回路とインバータ制御回路とチョッパ制御
回路とを連動させて制御する動作指示回路とを備えるも
のであり、発振回路によりチョッパ回路とインバータ回
路との動作周波数を決定し、チョッパ制御回路とインバ
ータ制御回路とによってそれぞれチョッパ制御信号とイ
ンバータ制御信号とのオンデューティを決定するから、
チョッパ回路とインバータ回路とにそれぞれオンデュー
ティを独立して設定することができるチョッパ制御信号
とインバータ制御信号とを与えることができ、チョッパ
回路とインバータ回路とを個別に制御することができる
という利点がある。しかも、チョッパ回路とインバータ
回路との動作周波数は発振回路により同じ周波数に設定
されるから、共通の回路を用いて回路構成を簡単にする
ことが可能になるという利点もある。また、動作指示回
路は発振回路とチョッパ制御回路とインバータ制御回路
とを連動させて制御するから、チョッパ回路とインバー
タ回路とを個別に制御可能としながらも、種々の条件に
応じてチョッパ回路とインバータ回路とを関連付けて制
御することができ、簡単な回路構成ながら比較的複雑な
制御を実現することができるという効果がある。請求項
2の発明のように、動作指示回路が、予熱、始動、定格
点灯、調光点灯の各状態に応じて発振回路とインバータ
制御回路とチョッパ制御回路とを関連付けて制御し、基
準信号の周波数とインバータ制御信号のオンデューティ
とチョッパ制御信号のオンデューティとを各状態に適合
させるものでは、予熱、始動、定格点灯、調光点灯とい
う正常動作時の各種動作状態に応じてチョッパ回路とイ
ンバータ回路とを適正に制御することができ、たとえば
始動時にはチョッパ回路の出力電圧を定格点灯時よりも
高く設定すれば、インバータ回路の動作周波数と共振回
路の共振周波数との関係のみで放電灯に印加する電圧を
予熱電圧から始動電圧まで変化させる場合に比較する
と、インバータ回路の動作周波数の変化の範囲を小さく
することができ、インバータ回路の動作周波数が共振回
路の共振周波数以下になる(いわゆる進相領域になる)
のを防止するように制御することが可能になる。その結
果、インバータ回路が進相領域で動作することによる第
2のスイッチング素子の破壊を防止することができると
いう利点がある。
【0038】請求項3の発明のように、動作指示回路
が、チョッパ回路およびインバータ回路の動作の異常を
監視し、異常が検出されるとその異常に応じて発振回路
とインバータ制御回路とチョッパ制御回路とを関連付け
て制御するものでは、各種の異常に対処するようにチョ
ッパ回路とインバータ回路とを適切に制御することがで
き、たとえばチョッパ回路の出力電圧の異常上昇による
回路素子の破壊などを防止することができるという利点
がある。
【0039】請求項4の発明のように、動作指示回路
が、インバータ回路の出力を監視し、インバータ回路の
出力の変化に応じてチョッパ制御信号のオンデューティ
を変化させるようにチョッパ制御回路を制御するもので
は、インバータ回路の出力が低下すればチョッパ回路の
出力も低下させるようにインバータ回路とチョッパ回路
とを連動させて制御することになり、インバータ回路の
消費電力が低下したときにチョッパ回路の出力電圧が異
常上昇するのを防止することができるという利点を有す
る。
【0040】請求項5の発明のように、負荷回路が並列
的に接続された複数の放電灯を備え、動作指示回路が、
少なくとも1つの放電灯が接続されていないことを検出
すると、チョッパ回路の出力を低下させるようにチョッ
パ制御回路を制御するものでは、複数の放電灯を1台の
インバータ回路で同時に点灯させる装置において、少な
くとも1つの放電灯が接続されていなければインバータ
回路の消費電力が減少するから、このときにチョッパ回
路の出力を低下させることにより、チョッパ回路の出力
電圧の異常上昇を防止することができるという利点があ
る。
【0041】請求項6の発明のように、動作指示回路
が、放電灯の寿命末期状態またはインバータ回路の無負
荷状態を検出するとチョッパ回路を停止させるようにチ
ョッパ制御回路を制御するものでは、寿命末期状態や無
負荷状態においてチョッパ回路を停止させる構成を採用
することでインバータ回路のストレスを防止することが
できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すブロック図である。
【図2】同上の具体回路図である。
【図3】同上に用いる制御回路のブロック図である。
【図4】従来例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 発振回路 2 インバータ制御回路 3 チョッパ制御回路 4 動作指示回路 5 過電流検知回路 6 エミレス/無負荷検出回路 7 1灯はずれ検出回路 8 タイマ回路 9 モード切換回路 AC 交流電源 C11,C12 コンデンサ C21,C22 コンデンサ CH チョッパ回路 CN 制御回路 DB 整流回路 INV インバータ回路 L21,L22 インダクタ La1 ,La2 放電灯 Q1 〜Q3 スイッチング素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清家 宏 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 佐伯 浩司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−266982(JP,A) 特開 平8−275543(JP,A) 特開 平5−234689(JP,A) 特開 平3−127496(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 41/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源を整流する整流回路と、高周波
    でオンオフされる第1のスイッチング素子を用いて整流
    回路出力に直流−直流変換を行なうチョッパ回路と、高
    周波でオンオフされる第2のスイッチング素子を用いて
    チョッパ回路出力を高周波電力に変換するインバータ回
    路と、共振回路および放電灯を含みインバータ回路の高
    周波出力が共振回路を介して放電灯に供給される負荷回
    路と、第1および第2のスイッチング素子のオンオフを
    制御する制御回路とを備え、制御回路は、第1および第
    2のスイッチング素子の動作周波数を設定する基準信号
    を発生する発振回路と、第1のスイッチング素子をオン
    オフさせるチョッパ制御信号を基準信号に同期して発生
    しチョッパ制御信号のオンデューティを設定するチョッ
    パ制御回路と、第2のスイッチング素子をオンオフさせ
    るインバータ制御信号を基準信号に同期してチョッパ制
    御信号と同じ周波数で発生しインバータ制御信号のオン
    デューティを設定するインバータ制御回路と、発振回路
    の出力周波数とチョッパ制御回路から発生するチョッパ
    制御信号のオンデューティとインバータ制御回路から発
    生するインバータ制御信号のオンデューティとを関連付
    るように正常時や異常時の各条件に応じて発振回路と
    インバータ制御回路とチョッパ制御回路とを連動させて
    制御する動作指示回路とを備えることを特徴とする放電
    灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 動作指示回路は、予熱、始動、定格点
    灯、調光点灯の各状態に応じて発振回路とインバータ制
    御回路とチョッパ制御回路とを関連付けて制御し、基準
    信号の周波数とインバータ制御信号のオンデューティと
    チョッパ制御信号のオンデューティとを各状態に適合さ
    せることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 動作指示回路は、チョッパ回路およびイ
    ンバータ回路の動作の異常を監視し、異常が検出される
    とその異常に応じて発振回路とインバータ制御回路とチ
    ョッパ制御回路とを関連付けて制御することを特徴とす
    る請求項1記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 動作指示回路は、インバータ回路の出力
    を監視し、インバータ回路の出力の変化に応じてチョッ
    パ制御信号のオンデューティを変化させるようにチョッ
    パ制御回路を制御することを特徴とする請求項1記載の
    放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 負荷回路は並列的に接続された複数の放
    電灯を備え、動作指示回路は、少なくとも1つの放電灯
    が接続されていないことを検出すると、チョッパ回路の
    出力を低下させるようにチョッパ制御回路を制御するこ
    とを特徴とする請求項4記載の放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 動作指示回路は、放電灯の寿命末期状態
    またはインバータ回路の無負荷状態を検出するとチョッ
    パ回路を停止させるようにチョッパ制御回路を制御する
    ことを特徴とする請求項4記載の放電灯点灯装置。
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