JP2000323290A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP2000323290A
JP2000323290A JP13469199A JP13469199A JP2000323290A JP 2000323290 A JP2000323290 A JP 2000323290A JP 13469199 A JP13469199 A JP 13469199A JP 13469199 A JP13469199 A JP 13469199A JP 2000323290 A JP2000323290 A JP 2000323290A
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power supply
voltage
control circuit
circuit unit
temperature
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JP13469199A
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Naokage Kishimoto
直景 岸本
Satohiko Nishida
聡彦 西田
Hiroyuki Asano
寛之 浅野
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】制御回路部に安定した動作電源を供給すること
のできる放電灯点灯装置を提供する。 【解決手段】インバータ回路部INVは、平滑コンデン
サC1の直流電圧をスイッチング素子Q1,Q2でスイ
ッチングして高周波電圧に変換し、リーケージトランス
LT1を介して負荷回路1に電力を供給しており、スイ
ッチング素子Q1,Q2のオン/オフは制御回路部2に
よって制御される。電源回路2aは、リーケージトラン
スLT1の二次側に磁気結合された電源用巻線n4に発
生する電圧から制御回路部2の動作電源を生成し、電源
回路2bは、平滑コンデンサC1の両端電圧から制御回
路部2の動作電源を生成しており、周囲温度が所定の下
限温度以下の温度範囲では電源回路2bから制御回路部
2に動作電源を供給している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電灯点灯装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の放電灯点灯装置の回路図で
ある。この放電灯点灯装置は、フィルタ回路Fを介して
入力された交流電源Eの交流電圧を全波整流するダイオ
ードブリッジDBと、ダイオードブリッジDBの直流出
力端子間に接続され、ダイオードブリッジDBの整流電
圧を平滑する平滑コンデンサC1と、平滑コンデンサC
1の直流電圧をMOSFETからなるスイッチング素子
Q1,Q2によりスイッチングして高周波電圧に変換し
負荷回路1に供給するインバータ回路部INVと、スイ
ッチング素子Q1,Q2のオン/オフを制御する制御回
路部2とを備えている。
【0003】インバータ回路部INVは、スイッチング
素子Q1,Q2が平滑コンデンサC1の両端間に直列接
続された所謂ハーフブリッジインバータから構成され、
スイッチング素子Q1,Q2は制御回路部2の出力信号
a,bによって交互にオン/オフされる。
【0004】また負荷回路1は、ローサイドのスイッチ
ング素子Q2の両端間にコンデンサC3を介して一次巻
線n1が接続されたリーケージトランスLT1と、リー
ケージトランスLT1の二次巻線n2が一方のフィラメ
ント電極f1,f4の電源側端子にそれぞれ接続された
例えば蛍光灯よりなる放電灯La1,La2と、フィラ
メント電極f1,f4の非電源側端子間に接続されたコ
ンデンサC2とから構成され、放電灯La1,La2の
他方のフィラメント電極f2,f3の電源側端子間には
リーケージトランスLT1の二次巻線n2に磁気結合さ
れた予熱用巻線n3が接続され、フィラメント電極f
2,f3の非電源側端子は互いに接続されている。ここ
に、リーケージトランスLT1の漏れインダクタンスと
コンデンサC2とからLC直列共振回路が構成される。
なお、コンデンサC3は直流カット用のコンデンサであ
り、コンデンサC3の静電容量はコンデンサC2よりも
十分大きな値に設定されている。
【0005】ここで、リーケージトランスLT1の二次
巻線n2と放電灯La1,La2のフィラメント電極f
1,f4とコンデンサC2とで閉回路が形成され、リー
ケージトランスLT1の予熱用巻線n3と放電灯La
1,La2のフィラメント電極f2,f3とで閉回路が
形成されている。而して、放電灯La1,La2を始動
させる際には、放電灯La1,La2の両端間に高電圧
を印加する前に、上述の閉回路に流れる電流によって、
放電灯La1,La2のフィラメント電極f1〜f4が
十分予熱されるので、放電灯La1,La2が始動状態
から点灯状態に移行しやすくなり、放電を開始させる際
に放電灯La1,La2に印加する電圧を低くすること
ができる。
【0006】また、リーケージトランスLT1の二次巻
線n2に磁気結合された電源用巻線n4には、抵抗R
1、ダイオードD1及びコンデンサC4の直列回路から
なる電源回路2aが接続されている。電源回路2aで
は、電源用巻線n4に発生する交流電圧がダイオードD
1により整流された後、コンデンサC4により平滑さ
れ、コンデンサC4の両端電圧が動作電圧として制御回
路部2に供給される。尚、コンデンサC4に流れる充電
電流は抵抗R1によって限流されている。このように、
本回路では所定の巻線比で降圧した電源用巻線n4の交
流電圧を電源回路2aで整流、平滑しているので、整流
後の直流電圧を低い値に設定することができ、限流用の
抵抗R1での電力損失を低減することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の放電灯点灯
装置では、電源用巻線n4はリーケージトランスLT1
の二次巻線n2に磁気結合されているので、電源用巻線
n4に発生する電圧Vn4は、2灯の放電灯La1,L
a2の両端間に発生するランプ電圧VLaに比例した電
圧となる。ここで、図6は周囲温度Taとランプ電圧V
Laとの関係を示しており、ランプ電圧VLaの特性曲
線は、周囲温度Taが温度Ta1の時に最大となるよう
な上に凸の曲線となり、殆どの放電灯La1,La2で
は温度Ta1は約25℃である。したがって、周囲温度
Taが温度Ta1よりも低くなるか、又は、高くなるに
つれ、電源用巻線n4に発生する電圧Vn4はランプ電
圧VLaに比例して低下しており、周囲温度Taが下限
温度Ta0よりも低くなるか(Ta<Ta0)、又は、
上限温度Ta2よりも高くなって(Ta>Ta2)、ラ
ンプ電圧VLaが電圧V1よりも低くなると、電源用巻
線n4の出力電圧Vn4が低下し、制御回路部2を動作
させるのに必要な電源を確保できなくなるという問題が
あった。
【0008】そこで、低温領域(Ta<Ta0)におい
て制御回路部2の動作電源を確保するために、電源用巻
線n4の巻数を増やして、電源用巻線n4の出力電圧V
n4を高くすることが考えられるが、電源用巻線n4に
発生する電圧Vn4を整流、平滑した直流電圧が高くな
るので、周囲温度Taが温度Ta1近傍の常温時には抵
抗R1の電力損失が大きくなり、回路効率が悪化すると
いう問題があった。
【0009】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、制御回路部に安定し
た動作電源を供給することのできる放電灯点灯装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、交流電源の交流電圧を整流す
る直流電源部と、直流電源部の直流出力をスイッチング
素子でスイッチングすることにより高周波交流電圧に変
換して、少なくとも放電灯を含む負荷回路に供給するイ
ンバータ回路部と、スイッチング素子のオン/オフを制
御する制御回路部と、放電灯のランプ電圧又はランプ電
圧に相似なインバータ回路部の出力電圧の何れかから制
御回路部の動作電源を生成する第1の電源回路部と、交
流電源又は直流電源部の何れかから電源供給され制御回
路部の動作電源を生成する第2の電源回路部と、少なく
とも周囲温度が所定の下限温度以下となる温度範囲では
制御回路部の動作電源を第1の電源回路部から第2の電
源回路部に切り換える動作電源切換手段とを備えて成る
ことを特徴とし、第1の電源回路部はランプ電圧又はラ
ンプ電圧に相似なインバータ回路部の出力電圧の何れか
から制御回路部の動作電源を生成しているので、交流電
源又は直流電源部の何れかから電源供給されて制御回路
部の動作電源を生成する第2の電源回路部に比べて、第
1の電源回路部に供給される電力が小さく、第1の電源
回路部で発生する損失が低下するから、効率が高くな
り、第1の電源回路部から制御回路部に動作電源を供給
させることによって、回路全体の効率を高めることがで
きる。しかも、電源切換手段は、少なくとも周囲温度が
所定の下限温度以下となる温度範囲では制御回路部の動
作電源を第1の電源回路部から第2の電源回路部に切り
換えており、周囲温度の低下によってランプ電圧が低下
するため、第1の電源回路部から制御回路部を動作させ
るのに必要な電源を確保できなくなる虞があるが、第2
の電源回路部では交流電源又は直流電源部の何れかから
電源供給され制御回路部の動作電源を生成しているので
周囲温度の影響を受けることなく、下限温度以下の温度
範囲においても制御回路部に安定して動作電源を供給す
ることができる。
【0011】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、動作電源切換手段は、周囲温度が上記下限温度よ
りも高い所定の上限温度以上になると制御回路部の動作
電源を第2の電源回路部から供給させることを特徴と
し、周囲温度の上昇によってランプ電圧が低下するた
め、第1の電源回路部から制御回路部を動作させるのに
必要な電源を確保できなくなる虞があるが、第2の電源
回路では交流電源又は直流電源部の何れかから電源供給
され制御回路部の動作電源を生成しているので、周囲温
度の影響を受けることなく、上限温度以上の温度範囲に
おいても制御回路部に安定して動作電源を供給すること
ができる。
【0012】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明において、周囲温度を検出する温度センサを設け、上
記制御回路部は、温度センサの検出値が上昇するとイン
バータ回路部の出力が低下するようにスイッチング素子
のスイッチング周波数やデューティ比を制御することを
特徴とし、インバータ回路部の出力が低下すると、ラン
プ電流が低下し、放電灯のインピーダンスが増加するの
で、ランプ電圧の低下を抑制することができ、第1の電
源回路部によって制御回路部を動作させるのに必要な電
源を確保することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。
【0014】(実施形態1)図1は本実施形態の放電灯
点灯装置の回路図である。本回路の構成は上述した図5
の回路と略同様であり、フィルタ回路Fを介して入力さ
れた交流電源Eの交流電圧を全波整流するダイオードブ
リッジDBと、ダイオードブリッジDBの直流出力端子
間に接続され、ダイオードブリッジDBの整流電圧を平
滑する平滑コンデンサC1と、平滑コンデンサC1の直
流電圧をMOSFETからなるスイッチング素子Q1,
Q2によりスイッチングして高周波電圧に変換し負荷回
路1に供給するインバータ回路部INVと、スイッチン
グ素子Q1,Q2のオン/オフを制御する制御回路部2
とを備えており、ダイオードブリッジDB及び平滑コン
デンサC1から直流電源部が構成される。
【0015】インバータ回路部INVは、スイッチング
素子Q1,Q2が平滑コンデンサC1の両端間に直列接
続された所謂ハーフブリッジインバータから構成され、
スイッチング素子Q1,Q2は制御回路部2の出力信号
a,bによって交互にオン/オフされる。
【0016】負荷回路1は、ローサイドのスイッチング
素子Q2の両端間にコンデンサC3を介して一次巻線n
1が接続されたリーケージトランスLT1と、リーケー
ジトランスLT1の二次巻線n2が一方のフィラメント
電極f1,f4の電源側端子にそれぞれ接続された例え
ば蛍光灯よりなる放電灯La1,La2と、フィラメン
ト電極f1,f4の非電源側端子間に接続されたコンデ
ンサC2とから構成され、放電灯La1,La2の他方
のフィラメント電極f2,f3の電源側端子間にはリー
ケージトランスLT1の二次巻線n2に磁気結合された
予熱用巻線n3が接続され、フィラメント電極f2,f
3の非電源側端子は互いに接続されている。ここに、リ
ーケージトランスLT1の漏れインダクタンスとコンデ
ンサC2とからLC直列共振回路が構成される。なお、
コンデンサC3は直流カット用のコンデンサであり、コ
ンデンサC3の静電容量はコンデンサC2よりも十分大
きな値に設定されている。
【0017】また、リーケージトランスLT1の二次巻
線n2に磁気結合された電源用巻線n4には、抵抗R
1、ダイオードD1及びコンデンサC4の直列回路と、
コンデンサC4と逆並列に接続されたツェナダイオード
ZD1とからなる電源回路(第1の電源回路部)2aが
接続されている。電源回路2aでは、電源用巻線n4に
発生する交流電圧をダイオードD1により整流し、コン
デンサC4により平滑した後、ツェナダイオードZD1
により所定電圧値の直流電圧を発生して、制御回路部2
に供給している。
【0018】本実施形態では、上述した図5の回路にお
いて電源回路2aとは別に、平滑コンデンサC1の両端
電圧VC1から制御回路部2の動作電源を生成し、電源
回路2aから制御回路部2に供給される動作電源が不足
するような低温領域において制御回路部2に動作電源を
供給する電源回路2bを設けている。ここに、電源回路
2bにより第2の電源回路部と動作電源切換手段とが構
成される。
【0019】電源回路2bは、平滑コンデンサC1の高
電位側の端子に一端が接続された抵抗R4と、抵抗R4
の他端にアノードが接続されると共に平滑コンデンサC
1の低電位側の端子にカソードが接続されたダイオード
D3と、抵抗R4及びダイオードD3の接続点の電圧が
非反転入力端子に入力されると共に、基準電圧Vref
が反転入力端子に入力されたコンパレータCPと、平滑
コンデンサC1の高電位側の端子とコンパレータCPの
出力端子との間に接続された抵抗R3と、コンパレータ
CPの出力端子にカソードが接続されると共に、平滑コ
ンデンサC1の低電位側の端子にアノードが接続された
ツェナダイオードZD2と、平滑コンデンサC1の高電
位側の端子に一端が接続された抵抗R2と、抵抗R2の
他端にコレクタが接続されると共に、コンパレータCP
の出力端子にベースが接続されたNPN形のトランジス
タQ3と、トランジスタQ3のエミッタにアノードが接
続されると共に、ダイオードD1及びコンデンサC4の
接続点にカソードが接続されたダイオードD2とで構成
される。
【0020】而して、本回路では、周囲温度Taの低下
によりランプ電圧VLaが低下し、電源回路2aから制
御回路部2に供給される動作電源が不足するような低温
領域では、電源回路2bから制御回路部2に動作電源を
供給している。尚、図1では制御回路部2の詳細な回路
構成は図示を省略する。
【0021】すなわち、周囲温度Taが所定の下限温度
Ta0よりも高い温度範囲(Ta>Ta0)では、ダイ
オードD3の順方向電圧VD3よりも基準電圧Vref
が高くなるように(Vref>VD3)、基準電圧Vr
efの電圧値が設定されている。ここで、コンパレータ
CPの出力段はオープンコレクタ構成であるから、周囲
温度Taが下限温度Ta0よりも高い温度範囲では、コ
ンパレータCPの出力は低インピーダンス状態となり、
トランジスタQ3のベース電位VBは約0.3Vとなっ
て、トランジスタQ3はオフ状態となる。したがって、
周囲温度Taが下限温度Ta0よりも高い温度範囲で
は、電源回路2aのみから制御回路部2に動作電源が供
給される。なお、電源回路2aでは、所定の巻線比で降
圧した電源用巻線n4の交流電圧Vn4を整流、平滑し
て、制御回路部2の動作電源を生成しているので、整流
後の直流電圧を低い値に設定することができ、限流用の
抵抗R1での電力損失を低減し、回路の効率を向上させ
ることができる。
【0022】一方、周囲温度Taが下限温度Ta0以下
の温度範囲では(Ta≦Ta0)、ダイオードD3の順
方向電圧VD3が常温時よりも増加し、Vref<VD
3となる。上述のようにコンパレータCPの出力段はオ
ープンコレクタ構成となっているので、周囲温度Taが
下限温度Ta0以下の低温領域では、コンパレータCP
の出力は高インピーダンス状態となり、トランジスタQ
3のベース電位VBは、ツェナダイオードZD2のツェ
ナ電圧VZD2となる。ここで、トランジスタQ3のベ
ース・エミッタ間電圧をVBE(=約0.7V)とする
と、トランジスタQ3のエミッタ電位VEは、VE=V
ZD2−VBEとなる。
【0023】ところで、電源回路2aにより得られる制
御回路部2の動作電圧は、コンデンサC4の両端電圧と
なり、低温領域では電源用巻線n4に発生する電圧が低
下するため、コンデンサC4の両端電圧がツェナダイオ
ードZD1のツェナ電圧VZD1よりも低下し、VC4
<VZD1となる。この時、トランジスタQ3のエミッ
タ電位VE=VZD2−VBE>VC4となり、ダイオ
ードD2は順バイアスされ、導通する。
【0024】したがって、コンデンサC1から抵抗R
2、トランジスタQ3及びダイオードD2を介してコン
デンサC4に充電電流が流れて、コンデンサC4が充電
され、ダイオードD2の順方向電圧をVD2とすると、
コンデンサC4の両端電圧VC4はVC4=VZD2−
VBE−VD2<VZD1となる。つまり、周囲温度T
aが下限温度Ta0以下となる低温領域では、実質的に
電源回路2bから制御回路部2の動作電源が供給されて
いる。尚、電源回路2bでは、限流用の抵抗R2を介し
てコンデンサC4に充電電流が流れるため、抵抗R2で
電力損失が発生し、抵抗R2が発熱するが、周囲温度T
aが下限温度Ta0よりも低い低温領域であるので、抵
抗R2の発熱の影響は小さく、定格電力の大きい高価な
抵抗器を用いる必要がなく、コスト高となるのを防止で
きる。
【0025】また、周囲温度Taが上限温度Ta2以上
となる高温領域では、やはりランプ電圧VLaの低下に
より電源用巻線n4に発生する電圧が低下するため、電
源回路2aから制御回路部2を動作させるのに必要な電
源を供給することができなくなる。したがって、上限温
度Ta2以上の高温領域では電源回路2aから制御回路
部2に必要な動作電源が供給されなくなり、制御回路部
2が動作を停止するため、インバータ回路部INVの発
振動作が停止し、高温領域においてインバータ回路部I
NVの構成部品に異常な温度上昇が発生し、回路部品の
寿命が劣化したり、破損するといった不具合を防止する
ことができる。
【0026】上述のように、本実施形態の放電灯点灯装
置は、リーケージトランスLT1の二次巻線n2に磁気
結合された電源用巻線n4に発生する電圧(すなわちラ
ンプ電圧VLaに比例した電圧)から、制御回路部2の
動作電源を生成する電源回路2aと、平滑コンデンサC
1の両端電圧VC1から制御回路部2の動作電源を生成
する電源回路2bとを備えており、周囲温度Taが所定
の下限温度Ta0以下になり、電源回路2aから制御回
路部2を動作させるのに必要な動作電源を供給できなく
なると、電源回路2bが制御回路部2に動作電源を供給
しており、電源回路2bは周囲温度Taの影響を受けな
いので、周囲温度Taに関わらず制御回路部2に安定し
て動作電源を供給することができる。
【0027】(実施形態2)図2は本実施形態の放電灯
点灯装置の回路図である。本実施形態では、実施形態1
の放電灯点灯装置において、電源回路2bを、平滑コン
デンサC1の高電位側の端子に一端が接続された抵抗R
3と、抵抗R3の他端にカソードが接続されると共に、
平滑コンデンサC1の低電位側の端子にアノードが接続
されたツェナダイオードZD2と、平滑コンデンサC1
の高電位側の端子に一端が接続された抵抗R2と、抵抗
R2の他端にコレクタが接続されると共に、コンパレー
タCPの出力端子にベースが接続されたNPN形のトラ
ンジスタQ3と、トランジスタQ3のエミッタにアノー
ドが接続されると共に、ダイオードD1及びコンデンサ
C4の接続点にカソードが接続されたダイオードD2と
で構成している。尚、電源回路2b以外の構成は実施形
態1と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号
を付して、その説明を省略する。
【0028】本実施形態では、周囲温度Taが下限温度
Ta0より高く、且つ、上限温度Ta2よりも低い温度
範囲(Ta0<Ta<Ta2)では、コンデンサC4の
両端電圧VC4がツェナダイオードZD1のツェナ電圧
VZD1にクランプされ、VC4=VZD1となる。こ
の時、トランジスタQ3のエミッタ電位VEはVE=V
ZD2−VBEとなり、ツェナ電圧VZD1,VZD2
の設定によりVZD2−VBE<VC4=VZD1とな
っているので、ダイオードD2は逆バイアスされ、オフ
状態となる。したがって、電源回路2bから制御回路部
2へは動作電源が供給されず、電源回路2aのみから制
御回路部2へ動作電源が供給される。
【0029】一方、周囲温度Taが下限温度Ta0以下
になるか(Ta≦Ta0)、又は、上限温度Ta2以上
になると(Ta≧Ta2)、ランプ電圧VLaの低下に
より電源用巻線n4に発生する電圧Vn4が低下するた
め、コンデンサC4の両端電圧VC4が低下し、ツェナ
ダイオードZD1のツェナ電圧VZD1よりも低くなる
(VC4<VZD1)。この時、トランジスタQ3のエ
ミッタ電位VE=VZD2−VBE>VC4となり、ダ
イオードD2は順バイアスされて、導通する。
【0030】したがって、コンデンサC1から抵抗R
2、トランジスタQ3及びダイオードD2を介してコン
デンサC4に充電電流が流れ、コンデンサC4の両端電
圧VC4はVC4=VZD2−VBE−VD2<VZD
1となる。つまり、周囲温度Taが下限温度Ta0以
下、又は、上限温度Ta以上となる温度範囲では、実質
的に電源回路2bから制御回路部2に動作電源が供給さ
れている。
【0031】このように、本実施形態の放電灯点灯装置
は、リーケージトランスLT1の二次巻線n2に磁気結
合された電源用巻線n4に発生する電圧(すなわちラン
プ電圧VLaに比例した電圧)から、制御回路部2の動
作電源を生成する電源回路(第1の電源回路)2aと、
平滑コンデンサC1の両端電圧VC1から制御回路部2
の動作電源を生成する電源回路(第2の電源回路)2b
とを備えており、周囲温度Taが所定の下限温度Ta0
以下、又は、所定の上限温度Ta2以上になり、電源回
路2aから制御回路部2を動作させるのに必要な動作電
源を供給できなくなると、電源回路2bから制御回路部
2に動作電源を供給しており、電源回路2bは周囲温度
Taの影響を受けないので、周囲温度Taに関わらず制
御回路部2に安定して動作電源を供給することができ
る。
【0032】(実施形態3)図3に本実施形態の放電灯
点灯装置の回路図を示す。本実施形態では、実施形態1
の放電灯点灯装置において、制御回路部2に周囲温度を
検出する温度センサ3を設けており、温度センサ3の検
出結果に応じて制御回路部2がスイッチング素子Q1,
Q2のスイッチング周波数を変化させている。
【0033】すなわち、温度センサ3により検出した周
囲温度Taが高くなるにつれ、制御回路部2はスイッチ
ング素子Q1,Q2のスイッチング周波数fを高くし
て、放電灯La1,La2に供給する電力を低下させて
いる。ランプ電力を低下させると、ランプ電流が小さく
なり、放電灯La1,La2のインピーダンスが増加す
るので、ランプ電圧VLaの低下分を抑制することがで
きる(図4参照)。したがって、温度Ta1よりも高い
高温領域においても、ランプ電圧VLaの電圧値を高く
して、電源回路2aから制御回路部2への電源供給を可
能としている。
【0034】また、制御回路部2では、高温領域におい
てインバータ回路部INVの出力を抑制しているので、
インバータ回路部INVの構成部品の異常な温度上昇が
発生することはなく、回路部品の劣化や破損などを防止
することができる。
【0035】尚、本実施形態では、周囲温度Taが高く
なるにつれて、制御回路部2はスイッチング素子Q1,
Q2のスイッチング周波数を高くして、インバータ回路
部INVの出力を低下させているが、インバータ回路部
INVの出力を低下させるようにスイッチング素子Q
1,Q2のオンデューティを制御しても良く、上述と同
様の効果が得られる。また、本実施形態を実施形態2の
放電灯点灯装置に適用しても良く、上述と同様の効果を
得ることができる。
【0036】また、上述の各実施形態では、電源回路2
aはリーケージトランスLT1の二次側に磁気結合され
た電源用巻線n4の出力から制御回路部2の動作電源を
生成しているが、ランプ電圧又はランプ電圧に相似なイ
ンバータ回路部INVの出力電圧から電源供給されて、
制御回路部2の動作電源を生成するようにしても良い。
また電源回路部2bは直流電源部の出力から電源供給さ
れて、制御回路部2の動作電源を生成しているが、交流
電源Eから電源供給されて、制御回路部2の動作電源を
生成するようにしても良い。
【0037】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明は、交流
電源の交流電圧を整流する直流電源部と、直流電源部の
直流出力をスイッチング素子でスイッチングすることに
より高周波交流電圧に変換して、少なくとも放電灯を含
む負荷回路に供給するインバータ回路部と、スイッチン
グ素子のオン/オフを制御する制御回路部と、放電灯の
ランプ電圧又はランプ電圧に相似なインバータ回路部の
出力電圧の何れかから制御回路部の動作電源を生成する
第1の電源回路部と、交流電源又は直流電源部の何れか
から電源供給され制御回路部の動作電源を生成する第2
の電源回路部と、少なくとも周囲温度が所定の下限温度
以下となる温度範囲では制御回路部の動作電源を第1の
電源回路部から第2の電源回路部に切り換える動作電源
切換手段とを備えて成ることを特徴とし、第1の電源回
路部はランプ電圧又はランプ電圧に相似なインバータ回
路部の出力電圧の何れかから制御回路部の動作電源を生
成しているので、交流電源又は直流電源部の何れかから
電源供給されて制御回路部の動作電源を生成する第2の
電源回路部に比べて、第1の電源回路部に供給される電
力が小さく、第1の電源回路部で発生する損失が低下す
るから、効率が高くなり、第1の電源回路部から制御回
路部に動作電源を供給させることによって、回路全体の
効率を高めることができる。しかも、電源切換手段は、
少なくとも周囲温度が所定の下限温度以下となる温度範
囲では制御回路部の動作電源を第1の電源回路部から第
2の電源回路部に切り換えており、周囲温度の低下によ
ってランプ電圧が低下するため、第1の電源回路部から
制御回路部を動作させるのに必要な電源を確保できなく
なる虞があるが、第2の電源回路部では交流電源又は直
流電源部の何れかから電源供給され制御回路部の動作電
源を生成しているので周囲温度の影響を受けることな
く、下限温度以下の温度範囲においても制御回路部に安
定して動作電源を供給できるという効果がある。
【0038】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、動作電源切換手段は、周囲温度が上記下限温度より
も高い所定の上限温度以上になると制御回路部の動作電
源を第2の電源回路部から供給させることを特徴とし、
周囲温度の上昇によってランプ電圧が低下するため、第
1の電源回路部から制御回路部を動作させるのに必要な
電源を確保できなくなる虞があるが、第2の電源回路で
は交流電源又は直流電源部の何れかから電源供給され制
御回路部の動作電源を生成しているので、周囲温度の影
響を受けることなく、上限温度以上の温度範囲において
も制御回路部に安定して動作電源を供給できるという効
果がある。
【0039】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、周囲温度を検出する温度センサを設け、上記
制御回路部は、温度センサの検出値が上昇するとインバ
ータ回路部の出力が低下するようにスイッチング素子の
スイッチング周波数やデューティ比を制御することを特
徴とし、インバータ回路部の出力が低下すると、ランプ
電流が低下し、放電灯のインピーダンスが増加するの
で、ランプ電圧の低下を抑制することができ、第1の電
源回路部によって制御回路部を動作させるのに必要な電
源を確保できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の放電灯点灯装置の回路図である。
【図2】実施形態2の放電灯点灯装置の回路図である。
【図3】実施形態3の放電灯点灯装置の回路図である。
【図4】同上の制御回路の動作を説明するための説明図
である。
【図5】従来の放電灯点灯装置の回路図である。
【図6】同上の放電灯点灯装置の周囲温度とランプ電圧
との関係を示す図である。
【符号の説明】
C1 平滑コンデンサ INV インバータ回路部 LT1 リーケージトランス n4 電源用巻線 Q1,Q2 スイッチング素子 1 負荷回路 2 制御回路部 2a,2b 電源回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅野 寛之 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 3K072 AA02 AB03 BA03 BB01 BC02 DB01 DB03 EB04 GA03 GB12 GC04 HA06 HA10 HB03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電源の交流電圧を整流する直流電源部
    と、直流電源部の直流出力をスイッチング素子でスイッ
    チングすることにより高周波交流電圧に変換し、少なく
    とも放電灯を含む負荷回路に供給するインバータ回路部
    と、スイッチング素子のオン/オフを制御する制御回路
    部と、放電灯のランプ電圧又はランプ電圧に相似なイン
    バータ回路部の出力電圧の何れかから制御回路部の動作
    電源を生成する第1の電源回路部と、交流電源又は直流
    電源部の何れかから電源供給され制御回路部の動作電源
    を生成する第2の電源回路部と、少なくとも周囲温度が
    所定の下限温度以下となる温度範囲では制御回路部の動
    作電源を第1の電源回路部から第2の電源回路部に切り
    換える動作電源切換手段とを備えて成ることを特徴とす
    る放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】動作電源切換手段は、周囲温度が上記下限
    温度よりも高い所定の上限温度以上になると制御回路部
    の動作電源を第1の電源回路部から第2の電源回路部に
    切り換えることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯
    装置。
  3. 【請求項3】周囲温度を検出する温度センサを設け、上
    記制御回路部は、温度センサの検出値が上昇するとイン
    バータ回路部の出力が低下するようにスイッチング素子
    のスイッチング周波数やデューティ比を制御することを
    特徴とする請求項1又は2記載の放電灯点灯装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006164924A (ja) * 2004-12-03 2006-06-22 Hitachi Lighting Ltd 放電灯点灯装置
WO2007043409A1 (ja) * 2005-10-12 2007-04-19 Matsushita Electric Works, Ltd. 放電ランプ用電子バラスト、この電子バラストを用いた照明器具、及びこの照明器具を備えた照明システム

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JP2006164924A (ja) * 2004-12-03 2006-06-22 Hitachi Lighting Ltd 放電灯点灯装置
WO2007043409A1 (ja) * 2005-10-12 2007-04-19 Matsushita Electric Works, Ltd. 放電ランプ用電子バラスト、この電子バラストを用いた照明器具、及びこの照明器具を備えた照明システム

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