JPH11235027A - スイッチングレギュレータ - Google Patents

スイッチングレギュレータ

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JPH11235027A
JPH11235027A JP3026798A JP3026798A JPH11235027A JP H11235027 A JPH11235027 A JP H11235027A JP 3026798 A JP3026798 A JP 3026798A JP 3026798 A JP3026798 A JP 3026798A JP H11235027 A JPH11235027 A JP H11235027A
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JP
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circuit
switching regulator
voltage
starting
terminal
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JP3026798A
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Takashi Ochiai
孝志 落合
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Neomax Kiko Co Ltd
Proterial Ltd
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Hitachi Metals Ltd
Hitachi Metals Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 起動回路の動作安定性を確保し、連続運転時
の電力損失(ロス)の大幅な低減を達成できる高効率の
スイッチングレギュレータを提供する。 【解決手段】 第1の出力電圧で起動する第1の起動部
と第2の出力電圧で起動する第2の起動部とが並列に接
続され、上記第1、2の起動部は、第1、2の定電圧素
子をベースに接続した第1、2のトランジスタをそれぞ
れ備え、上記第1、2のトランジスタのエミッタはとも
に制御回路の入力部に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチングによ
って負荷変動に安定な電源を得るスイッチングレギュレ
ータに関する。
【0002】
【従来の技術】スイッチングレギュレータは、商用電源
から電圧の安定な直流出力を得る装置である。通常のス
イッチングレギュレータにおいては次のようにして直流
出力が得られる。すなわち商用電源電流は整流、平滑し
て直流に変換される。この直流電流は半導体のオン/オ
フによって高速にスイッチングされて高周波電流に変換
される。この高周波電流はトランスの1次側に入力さ
れ、電圧変換されて2次側出力となる。この2次側出力
は再度整流、平滑されて直流の出力となる。
【0003】さらに、この直流の出力電圧の変動を抑制
するために上記トランスには補助巻線が設けられる。こ
の補助巻線の電圧は基準となる別の電圧と比較され、そ
の電圧比率は制御信号に変換される。この制御信号は、
スイッチング用の上記半導体に加えられ、その半導体の
オンとオフとの時間配分や周波数等を変えることにより
上記出力電圧が制御される。上記補助巻線の電圧から制
御信号を得る手段は、目的とする出力の形態に応じて各
種提案されている。その代表的な手段は制御回路とそれ
を起動させる起動回路で構成される。
【0004】上記のようなスイッチングレギュレータの
従来例を、特に起動回路に着目して図9乃至図11によ
り説明する。
【0005】図9に示すように特開平3−70467号
公報(第1の従来例)には、入力電源に抵抗とコンデン
サの直列回路からなるCR回路を接続し、上記コンデン
サの充電電圧が一定値を超えた時導通する定電圧回路
と、この定電圧回路に流れる電流により導通するトラン
ジスタとを前記CR回路の出力と前記スイッチング制御
回路の電源入力間に設けて起動回路を構成することが記
載されている。また本従来例では、基準電圧発生素子と
してツェナーダイオードをトランジスタのベースに接続
している。
【0006】図10に示すように特開平3−169257
号公報(第2の従来例)には、直流電源の一端と起動回
路との間に接続された抵抗を介して入力される電流を制
限し、かつ一定電圧を出力する定電圧回路を設けた起動
回路を有するDC/DCコンバータが記載されている。
なおスイッチングレギュレータの入力商用電源電流は整
流し平滑していったん直流に変換されるが、変換以降の
回路動作は最終の直流出力まで直流−直流変換器すなわ
ちDC/DCコンバータと見なせる。
【0007】図11に示すように特開平4−49852号
公報(第3の従来例)には、MOSトランジスタの駆動
回路が記載されている。なおここでのMOSトランジス
タはスイッチングトランジスタのひとつであり、直流電
流をオン/オフして高周波電流に変換する半導体であ
る。また駆動回路は制御回路と起動回路である。
【0008】第3の従来例において起動回路部分は、
「インピーダンス素子と・・・・・時定数回路」を設け
ることを提案している。さらに本公報中の実施例による
と上記インピーダンス素子はツェナーダイオードであ
り、上記時定数回路は抵抗とコンデンサとツェナーダイ
オードとなっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかるに第1の従来例
の起動回路は、ツェナーダイオードは1個のみ用いて単
一の出力電圧を安定化させようとするものであるから、
入力電源投入時段階的に上昇する電圧源すなわち起動時
必要な電圧源V1から定常時必要な電圧源V2への切り
替え機能を持つものではない。従って入力電源投入時の
起動回路はV1、V2の内片方のみに着目して動作させ
ざるを得ない。このことから上記切り替えは確実とは言
えず、また連続運転時に起動回路の電力損失(ロス)の
改善も多くを望めないという問題がある。
【0010】次に第2の従来例の起動回路もツェナーダ
イオードは1個のみ用いて単一の出力電圧を安定化させ
ようとするものである。したがって入力電源投入時段階
的に上昇する電圧源すなわち起動時必要な電圧源V1か
ら定常時必要な電圧源V2への切り替え機能を持つもの
ではない。このことから上記切り替えを確実に行えるわ
けではなく、また連続運転時の動作安定性にも欠けると
いう問題点を有している。
【0011】また第3の従来例は2つのツェナーダイオ
ードを用い、いずれもトランジスタのベースに接続して
いる点で本発明と関係するが、この起動回路は2つの起
動部からなるものではないし、当然それぞれのツェナー
ダイオードがそれぞれの起動部に属するものではない。
一方のツェナーダイオードは時定数回路を有効に動作さ
せる作用を担うもので、起動時必要な電圧源V1から定
常時必要な電圧源V2への切り替えは専ら時定数による
時間的なタイミングで行われる。
【0012】従ってこのような構成では起動時の何らか
のトラブル、例えば電圧の立ち上がりが遅れたような場
合には有効な対策がとれず上記切り替えは確実とは言え
ない。また例えば一方のツェナーダイオードが故障した
場合のバックアップ機能を持つものでもないし、連続運
転時に起動回路の電力損失(ロス)の改善も多くを望め
ない。
【0013】この他、実開昭60−93492号、実開
昭59−126320号および特開昭55−97184
号には、ツェナーダイオードを有する起動回路を備えた
スイッチングレギュレータが記載されている。これらの
従来例では、詳細な説明中に動作の安定性と電力損失の
改善を主張したり、その他の目的や効果において本発明
と関係する部分もあるが、その起動回路はいずれも単一
のツェナーダイオードを用いたものである。上記第1乃
至3の従来例と比較しても動作の安定性や電力損失の改
善という面で特段に優れた構成ではなく、上記問題点を
解決するに至っていない。
【0014】本発明の目的は、上記従来例の問題点を解
消し、起動回路の動作安定性を確保するとともに連続運
転時の電力損失(ロス)の大幅な低減を達成できるスイ
ッチングレギュレータを提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め鋭意研究の結果、本発明者らは、著しく構成を改善し
たスイッチングレギュレータに想到したものである。す
なわち本発明は、トランスの1次巻線に接続されたスイ
ッチングトランジスタをオン/オフ制御する制御回路
と、上記トランスから電源を供給して制御回路を起動さ
せる起動回路を備えたスイッチングレギュレータにおい
て、上記起動回路は共通の出力端を有する複数組の起動
部からなり、かつ前記複数組の起動部はそれぞれ、基準
電圧が互いに異なる定電圧素子とトランジスタとを有す
るように構成したスイッチングレギュレータである。
【0016】また本発明において、上記複数組の起動部
は2組の起動部で構成された構造でもよい。
【0017】また本発明において、上記起動部はそれぞ
れ、定電圧素子をベースに接続されエミッタがともに制
御回路の入力部に接続されたトランジスタを備えていて
もよい。
【0018】また本発明において、上記定電圧素子はツ
ェナーダイオード、分圧抵抗、シャントレギュレータ及
び電池のうちの何れかに置き換えることができる。
【0019】あるいは本発明において、上記定電圧素子
はツェナーダイオードと分圧抵抗またはシャントレギュ
レータとを組合せてもよい。
【0020】また本発明において、上記定電圧素子はツ
ェナーダイオードまたは分圧抵抗と電池であってもよ
い。
【0021】あるいは本発明のスイッチングレギュレー
タは、力率改善回路または力率改善素子を備えた構成と
してもよいし、その力率改善回路または力率改善素子
は、アクティブフィルタ回路、アクティブフィルタ素
子、高力率コンバータ、又は力率改善チョークとしても
よい。
【0022】また本発明は、AC−DCコンバータ、D
C−DCコンバータ、DC−ACインバータ、電源、ス
イッチングレキュレータ、液晶バックライト冷陰極管点
灯回路、EL板点灯回路、蛍光灯点灯回路、充電回路、
または電気自動車の充電回路に適用することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下本発明の詳細を図面により説
明する。本発明の一実施例に係るスイッチングレギュレ
ータの回路を図1に示す。
【0024】交流電源Eは整流器D6で整流され、一端
bがチョークコイルL1とダイオードD3を介して高周
波トランスTの1次巻線N1に接続される。この1次巻
線N1の他端はMOS(Metal Oxide Se
mi−conductor)型FET(Field E
ffect Transistor)(M1)を介して
グランドGに接続され、グランドGは直接または抵抗R
6を介して前記整流器D6の他端cに接続される。ま
た、上記1次巻線N1及び上記MOS型FET(M1)
と並列に電解コンデンサC3を接続する。更に上記ダイ
オードD3、上記1次巻線N1及び上記MOS型FET
(M1)と並列に第2のMOS型FET(M2)が接続
される。
【0025】上記高周波トランスTの2次巻線N2の高
周波出力はD4、D5で整流され、チョークコイルL2
と電解コンデンサC4で平滑されて直流出力となる。
【0026】さらに整流器D6の一端bは抵抗R5を介
して制御回路(ブロックで図示)の入力端子aに接続さ
れ、この出力である2種類の制御信号はそれぞれ前記M
OS型FET(M1)、(M2)のゲート端子に投入さ
れ、これらのFETをオン/オフ制御する。
【0027】前記制御回路を起動する起動回路は、上記
制御回路の入力端子aとグランドとの間に接続され、か
つ前記高周波トランスTの第3の巻線(補助巻線)N3
に接続される。
【0028】次に、本発明の要部である上記起動回路の
構成について詳細に説明する。前記高周波トランスTの
第3の巻線(補助巻線)N3は両端の端子d、eと中間
の端子fとを有し、端子dはグランドGに接続され、第
1、第2の起動部が端子dと端子e、端子fとの間にそ
れぞれ形成され、それぞれの起動部の出力はいずれも制
御回路の入力端子aに接続されている。
【0029】第1の起動部は、符号でR1、D1、C
1、R3、ZD1、Q1より構成される。すなわち上記
端子eには順次、抵抗R1、ダイオードD1、電解コン
デンサC1が直列に接続されてグランドGすなわち端子
dに接続されている。この結果上記ダイオードD1と電
解コンデンサC1との接続点gには、端子d、e間の電
圧に比例し、高周波トランスTの二次側出力電圧に比例
する直流出力が得られる。
【0030】この接続点gは第1のトランジスタQ1の
コレクタに接続され、ベースは第1のツェナーダイオー
ドZD1を介してグランドに接続される。さらにコレク
タはバイアス抵抗R3を介してベースと接続される。ま
たトランジスタQ1のエミッタ出力は第1の起動部の出
力として接続点aに接続され、制御回路へ入力される。
【0031】上記第1の起動部の回路定数は、上記スイ
ッチングレギュレータの電源投入直後の起動、すなわち
FET(M2)の始動から例えばアクティブフィルタ回
路起動までの起動運転に最も適切な値となるように適宜
設定される。この起動運転期間は、例えば100V商用
電源入力の場合、p点−グランド間の電圧が0〜約14
0V(≒100・√2)であるような期間に相当する。
【0032】また、第2の起動部は、符号でR2、D
2、C2、R4、ZD2、Q2より構成される。上記端
子fには順次、抵抗R2とダイオードD2と電解コンデ
ンサC2が直列に接続され、さらにグランドG(すなわ
ち端子d)に接続されている。上記ダイオードD2と電
解コンデンサC2との接続点hは第2のトランジスタQ
2のコレクタに接続される。トランジスタQ2のベース
は第2のツェナーダイオードZD2を介してグランドに
接続され、さらにコレクタはバイアス抵抗R4を介して
ベースと接続される。またトランジスタQ2のエミッタ
出力は第2の起動部の出力として接続点aに接続され、
第1の起動部の出力とともに制御回路へ入力される。
【0033】このように構成された第2の起動部におい
ても、第1の起動部と同様に電解コンデンサC2の電圧
がツェナーダイオードZD2のツェナー電圧を超えると
トランジスタQ2がオン状態となり、接続点h−端子a
間が所定の低インピーダンスで接続される。また、接続
点hの電圧も高周波トランスTの入力又は出力電圧に比
例した値である。
【0034】上記第2の起動部の回路定数は、上記スイ
ッチングレギュレータの起動運転後から定常状態までの
定常運転にあわせる。すなわちFET(M1)の始動か
ら例えばアクティブフィルタ回路が起動し上記スイッチ
ングレギュレータが定常状態になり安定運転に至るまで
の定常運転に最も適切な値となるように設定される。こ
の定常運転までの期間は、例えば100V商用電源入力
の場合、p点−グランド間の電圧が約140V〜Vm
(Vm=約187〜380V≒132・√2〜264・
√2V)であるような期間に相当する。
【0035】また、回路中の他の位置に適宜、抵抗素
子、容量素子あるいは誘導素子等の受動素子を挿入して
もよいが、図1では発明の本質に係る部品のみを記載し
他の部品をできるだけ省略して説明を簡素化している。
【0036】さらにトランジスタQ1、Q2はいわゆる
NPN型トランジスタを用いているがPNP型のトラン
ジスタ又はFETとすることもできるし、トランジスタ
の設定はいわゆるエミッタフォロワー方式でもよい。た
だし、これらに適合するように周辺部品の定数変更や配
線や極性の変更を要することは言うまでもない。
【0037】また、ツェナーダイオードは、標準電圧を
設定できる素子であれば、分圧抵抗や電池のようなもの
に一方又は両方を置換してもよい。特にシャントレギュ
レータのような能動素子を用いた場合は、スイッチング
レギュレータの出力電圧の変動に対しても迅速に応答し
運転の安定化ができる。
【0038】以上のように構成したスイッチングレギュ
レータおよびその起動回路の動作を図2、3を用いて以
下に説明する。まず、負荷の電圧変動はp点の電圧変動
に比例するので、例えばアクティブフィルタを有する商
用電源入力のスイッチングレギュレータの場合、電源ス
イッチを投入してから定常運転に至るまでのp点の電圧
変動は図2の(イ)のような経過を辿る。すなわち、ス
イッチ投入(時間t=0)直後からFET(M1)が作
動して起動運転状態に入り、まもなく約140Vの一定
の電圧値に達する。その後、アクティブフィルタ回路が
起動する時間t=t1でFET(M2)が作動し、その
後、約380Vの一定電圧値に達して定常運転状態とな
る。
【0039】この時、本発明による起動回路の動作は、
第1の起動部、トランジスタQ1のコレクタ電圧(g
点)は図3(ロ)の経過、第2の起動部、トランジスタ
Q2のコレクタ電圧(h点)は図3(ハ)の経過を辿
る。また、トランジスタQ1、Q2のエミッタ電圧は端
子aが共通であるために、図3(ニ)のように、時間t
=t1以降僅かな電圧(Q1、Q2の設定電圧差であり
Q2のほうが高め)上昇後一定値に安定する。
【0040】従来の起動回路が1つの起動部からなるス
イッチングレギュレータにおいては、コレクタ電圧もエ
ミッタ電圧も例えば図3(ハ)(ニ)のような経過を辿
る。従って起動は巧くできるが、定常状態時のコレクタ
電圧が高いためトランジスタにくわわる電圧が高くなり
多量の電力損失を継続することとなる、従って、このよ
うな起動回路は、絶え間なく過大のエネルギーをジュー
ル熱として消費することとなる。一方、電圧設定を下げ
(ロ)又はこれに比例した経過を辿らせれば定常運転時
のエネルギーロスは少ないが、起動が円滑に行えない。
【0041】しかるに本発明においては(ニ)のような
経過を辿るので起動に十分な電圧が印加され、なおかつ
定常運転時のエネルギーロスは少なくてすむ。ここで
は、ツェナーダイオードZD1、2のそれぞれのツェナ
ー電圧VZ1、VZ2は、VZ2>VZ1と設定され
る。このことにより起動回路の電力は自動的にQ1から
Q2へ引き継がれ、上述の(ニ)のような動作が得られ
るものである。
【0042】なお、アクティブフィルタ回路を持ったス
イッチングレギュレータ(本実施例)の場合は、動作を
より確実にするために図4に示すような回路としてもよ
い。
【0043】本発明の他の実施例である、AC/DCコ
ンバータを、図5により説明する。本発明をこのコンバ
ータの起動回路に適用するときは、以下に記す第3の起
動部を加えることが望ましい。すなわちこの起動部は、
抵抗R7、トランジスタQ3、及びツェナーダイオード
ZD3によって次のように構成される。
【0044】図1中の抵抗R5と制御回路の入力端との
間を切り離して抵抗R5側端子をq点とし、制御回路側
端子をr点とする。q点はトランジスタQ3のコレクタ
に接続され、該トランジスタQ3のベースーグランド間
にはツェナー電圧がVZ3(ボルト)であってVZ3<
VZ1<VZ2であるようなツェナーダイオードが接続
される。コレクタ−ベース間にはバイアス抵抗R7を設
ける。このようにして得られた出力は、エミッタ端子を
介してr点すなわちa点に投入される。また、本実施例
中では抵抗R6は直結(R6=0オーム)とする。
【0045】かかる第3の起動部を接続すると、ツェナ
ーダイオードZD3のツェナー電圧がVZ3に至るまで
は第1、2の起動部は、作動しない。従って、電源投入
直後の起動時の電圧立ち上げがほぼ無負荷状態で行われ
るため、起動回路の効率向上ができる。
【0046】本発明の他の実施例である、DC/DCコ
ンバータについて、図6を用いて説明する。このコンバ
ータ回路の特徴の一つに、電源入力が直流であるため起
動回路を始めとする各回路構成が単純化できることがあ
げられる。
【0047】直流電源の正極は高周波トランスの1次巻
線N11、MOSFET(M11)を介してグランドに
接続し、負極に帰還して閉ループを形成している。また
上記高周波トランスの2次巻線N12の出力はダイオー
ドD14、D15、チョークコイルL12及び電解コン
デンサC14で直流に変換されて直流出力となる。
【0048】高周波トランスの3次巻線(補助巻線)N
13の両端である端子s,u間には第1の起動部が形成
される。すなわち端子sはグランドに接続され、端子u
は抵抗R11を介してダイオードD11に接続され、さ
らにトランジスタQ11のコレクタに接続される。この
トランジスタQ11のエミッタは制御回路の入力端に繋
続され、ベースはツェナーダイオードZD11を介して
グランドG又は端子sに接続される。
【0049】第2の起動部は上記直流電源の正極とグラ
ンド間に形成される。すなわち正極は抵抗R15を介し
てトランジスタQ12のコレクタに接続される。上記ト
ランジスタQ12のエミッタは制御回路の入力端とな
り、ベースはツェナーダイオードZD12を介してグラ
ンドG又は端子sに接続される。ベース−コレクタ間に
はバイアス抵抗R14が配置される。
【0050】このような第1、2の起動部から入力され
た起動信号は制御回路中で制御信号に変換されて上記M
OSFET(M11)のゲートに加えられ、このFET
の発振を制御する。
【0051】このような回路の基本動作は図1の場合と
同様である。また、各抵抗の抵抗値の取扱い方や、ツェ
ナーダイオードに換えて分圧抵抗やシャントレギュレー
タを用いてもよい点や、あるいはトランジスタの形式を
バイポーラ又はFETにしてもよい点なども、図1の場
合と同様である。
【0052】なお、分圧抵抗を採用した回路例は図7
に、またシャントレギュレータを採用した回路例は図8
に、いずれもトランジスタ周辺の要部に限定して示す。
【0053】なお、本発明において、スイッチングレギ
ュレータの構成は図1のものに限らず、次のような構成
であってもよい。例えば入力が直流のDC/DCコンバ
ータ、出力が高周波の各種インバータのように回路の一
部を省略した構成がある。また、力率改善回路または力
率改善素子、ノイズフィルタ、安全や回路保護に係る回
路、電流や電圧の調整回路等のように回路の一部を付加
した構成がある。さらに、MOS型FET(M2)をト
ランジスタと抵抗に置き換えるように機能の等価な別素
子や別回路に置換した構成もある。
【0054】以上、実施例を以て説明したように、負荷
の起動時から定常時までの電圧立ち上がり状況に合わせ
てツェナーダイオードの定格を選定すれば、本発明の起
動回路を用いることによって、最も高効率での起動運転
及び定常運転が達成できる。特に安定化電源の負荷変動
が大きければ大きいほど効果は著しい。
【0055】このような本発明の他の適用例としては、
例えば蛍光灯点灯回路(インバータバラスト)の場合、
調光運転時の回路損失を低減できる。また、冷陰極管点
灯回路に本発明を適用した場合には低温環境下での点灯
が確実で、なおかつ点灯後の定常運転ロスが低減でき
る。さらに、EL板(エレクトロルミネッセンスボー
ド)点灯回路に本発明を適用した場合には起動時の電圧
立ち上げを緩やかにする制御が可能となり、EL板の寿
命を長くすることができる。
【0056】あるいは、急速充電回路に本発明を適用し
たところ、従来の重大課題であった急速充電完了後すな
わち定常運転移行後の電力損失をほぼ皆無とすることが
できる。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、起動時の負荷変動に対
して最も効率的な2つの起動部を自動的に切り替え、制
御回路の入力信号とすることができる。すなわち、起動
回路の動作安定性が確保できるとともに連続運転時の電
力損失(ロス)の大幅な低減が達成できる。従って、高
効率の高周波電源、例えばスイッチングレギュレータや
DC/DCコンバータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るスイッチングレギュレ
ータの回路図である。
【図2】高周波トランスの入力電圧の立ち上がり特性を
説明する説明図である。
【図3】本発明の一実施例に係るトランジスタのコレク
タ電圧及びエミッタ電圧の立ち上がり特性を示す説明図
である。
【図4】本発明の他の実施例に係るDC/DCコンバー
タの回路図である。
【図5】本発明の他の実施例に係るDC/DCコンバー
タの回路図である。
【図6】本発明の他の実施例に係るDC/DCコンバー
タの回路図である。
【図7】本発明の他の実施例に係るDC/DCコンバー
タの回路図である。
【図8】本発明の他の実施例に係るDC/DCコンバー
タの回路図である。
【図9】従来例に係るDC/DCコンバータの回路図で
ある。
【図10】従来例に係るDC/DCコンバータの回路図
である。
【図11】従来例に係るDC/DCコンバータの回路図
である。
【符号の説明】
N1、2、3 高周波トランスの巻き線 M1、2 MOS型FET Q1、2 トランジスタ D1、2、3 ダイオード ZD1、2 ツェナーダイオード L1、2 インダクタ C1、2、3 電解コンデンサ R1、2、3 抵抗

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスの1次巻線に接続されたスイッ
    チングトランジスタをオン/オフ制御する制御回路と、
    上記トランスから電源を供給して制御回路を起動させる
    起動回路を備えたスイッチングレギュレータにおいて、
    上記起動回路は共通の出力端を有する複数組の起動部か
    らなり、かつ前記複数組の起動部はそれぞれ、基準電圧
    が互いに異なる定電圧素子とトランジスタとを有するこ
    とを特徴とするスイッチングレギュレータ。
  2. 【請求項2】 上記複数組の起動部は2組の起動部で構
    成されていることを特徴とする請求項1記載のスイッチ
    ングレギュレータ。
  3. 【請求項3】 上記起動部はそれぞれ、定電圧素子をベ
    ースに接続されエミッタがともに制御回路の入力部に接
    続されたトランジスタを備えていることを特徴とする請
    求項1又は2のいずれかに記載のスイッチングレギュレ
    ータ。
  4. 【請求項4】 上記定電圧素子はツェナーダイオード、
    分圧抵抗、シャントレギュレータ及び電池のうちの何れ
    かであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに
    記載のスイッチングレギュレータ。
  5. 【請求項5】 上記定電圧素子はツェナーダイオードと
    分圧抵抗またはシャントレギュレータのいずれかである
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のス
    イッチングレギュレータ。
  6. 【請求項6】 上記定電圧素子はツェナーダイオード若
    しくは分圧抵抗及び電池であることを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれかに記載のスイッチングレギュレー
    タ。
  7. 【請求項7】 上記スイッチングレギュレータは力率改
    善回路または力率改善素子のいずれかを備えていること
    を特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のスイッ
    チングレギュレータ。
  8. 【請求項8】 上記力率改善回路または力率改善素子
    は、アクティブフィルタ回路、アクティブフィルタ素
    子、高力率コンバータ及び力率改善チョークのうちの何
    れかであることを特徴とする請求項7記載のスイッチン
    グレギュレータ。
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