JP3840724B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は放電灯を高周波で点灯させる放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
放電灯点灯装置については、放電灯の寿命末期時に点灯装置の出力を抑制あるいは停止するなどして、点灯装置の保護が図られている。これは、放電灯のフィラメントに塗布してあるエミッタ(熱電子放射物質)が飛散し、寿命末期となると、その放電灯が半波放電状態となり、点灯装置を構成する回路内のスイッチング部品に異常電流が流れたり、異常発熱を生じたり、放電灯点灯装置の破損を招く恐れがあるためである。しかしながら、出力を停止した場合、照明器具としての性能を十分に満足できないという問題があり、出力を抑制することにより、正常ランプは点灯を維持させつつ、寿命末期ランプを立ち消えさせる点灯装置がある。このような点灯装置について以下に説明する。
【0003】
図13にそのブロック図を示す。また、インバータの負荷回路としてLC共振回路を備える放電灯点灯装置におけるインバータの発振周波数と放電灯の両端印加電圧との関係を図14に示す。LC共振回路は、図15の等価回路に示すように、放電灯lnに並列接続されたコンデンサC9nと放電灯lnに直列接続されたインダクタLnで構成され、直流カット用のコンデンサCo(≫Cn)はLC共振には殆ど関与しない。図14の発振周波数f0 はLC共振回路の固有振動周波数、f1 は正常な放電灯の特性を満足する周波数、f2 は寿命となった放電灯が立ち消えする周波数、f3 ’は寿命となった放電灯が再点灯する周波数、f3 は寿命となった放電灯がちらつきなく点灯維持できる周波数、f4 は正常な放電灯が立ち消えする周波数、f5 は正常な放電灯の始動電圧を得るための周波数であり、V1 〜V5 、V3 ’は前記それぞれの周波数f1 〜f5 、f3 ’に対する放電灯の両端印加電圧を示す。
【0004】
以下に従来例の動作を説明する。通常は、f5 を通過した後、f1 の周波数にてインバータ動作することにより、正常点灯している。ここで、放電灯が寿命となったとき、図13のランプ寿命検出手段4にて検出し、出力調整手段5に信号が伝達される。その信号を受けると、インバータ3の動作周波数fをf2 <f<f4 にて動作するよう制御し、一定時間経過後、f3 ’<f<f3 なる周波数で動作させることにより、寿命ランプを消灯させ、正常ランプを点灯させることができ、ランプの異常を明確に表示し、光出力の低下やちらつきを生じることなく点灯維持できる。
【0005】
この従来例の具体的な回路構成を図16に示す。インバータ3は商用電源1を整流器DBと平滑コンデンサC2 にて整流平滑し、スイッチング素子Q2 ,Q3 を交互にオン・オフさせることにより高周波電流を出力している。スイッチング素子Q2 ,Q3 は出力調整手段としての制御回路部5にて制御されている。また、制御回路部5には、コンパレータCP1 より成るランプ寿命検出部4からの信号Cが入力される。ランプ寿命検出部4は、各放電灯l1 ,…,lnの両端に接続され、放電灯l1 ,…,lnが寿命となったことを検出する個別異常検出部K1 ,…,Knと、それぞれの個別異常検出部K1 ,…,Knの出力Vk1 ,…,Vknを基準電圧Voと比較して放電灯l1 ,…,lnに異常があることを判別するコンパレータCP1 を設け、これら個別異常検出部K1 ,…,KnとコンパレータCP1 とで構成されている。ここで、個別異常検出部K1 ,…,Knの出力Vk1 ,…,VknはダイオードD11,…,D1nでオア構成して、コンパレータCP1 に入力してある。また、コンパレータCP1 の基準電圧Voは放電灯lが正常か否かを判断するレベルに設定してある。制御回路部5は、PWM制御IC6(例えば、μPC494、NEC製など)、タイマーIC7、アンドゲートA1 、A2 、反転ゲートI1 、I2 、トランジスタQ11〜Q13で構成している。ここで、タイマーIC7は交流電源1が投入されて制御電源Vccが立ち上がった時点から、抵抗R71、コンデンサC72で決まる期間Taの間、”High”レベルとなる信号Aを作成する(図17(a))、コンパレータCP1 は個別異常検出部K1 ,…,Knの出力Vk1 ,…,Vknが基準電圧Vo以上に上昇したとき、出力が”High”レベルとなる(図17(c))。このコンパレータCP1 の出力を信号Cとしている。
【0006】
そして、これら信号A,Cを用いて信号D,Eを作成している。ここで、信号Dは図17(d)に示すように、信号Aが立ち下がった時点から信号Cが立ち上がる時点まで”High”レベルとなる信号で、信号Eは図17(e)に示すように信号Aの立ち下がり後、信号Cが”High”レベルである期間”High”レベルとなる信号である。そして、トランジスタQ11〜Q13はそれぞれの信号A,D〜Eでオンし、コンデンサCdの両端に抵抗R51〜R53を接続することにより、インバータ3の発振周波数を可変するようにしている。トランジスタQ11がオンで、放電灯l1 ,…,lnの先行予熱を行う周波数となり、トランジスタQ12がオンで放電灯l1 ,…,lnの正規の特性を得る点灯周波数、トランジスタQ13がオンで放電灯l1 ,…,lnの中で寿命となったものが立ち消えする周波数(図14でf2 <f<f4 )となる。
【0007】
放電灯l1 ,…,lnがすべて正常ならば、先行予熱の後、正常点灯を維持する。ここで、放電灯l1 ,…,lnのいずれかが寿命となると、その放電灯li(i=1,…,n)の両端電圧が上昇するため、個別異常検出部Kiの出力Vkiも上昇し、コンパレータCP1 の基準電圧Voを越え、信号Cが”High”レベルとなり、周波数はf2 <f<f4 にて動作する。
【0008】
しかしながら、上述の従来例では次のような欠点がある。寿命末期ランプのフィラメント損失の低減あるいはフィラメント近傍の管壁温度の抑制のため、点灯装置の出力を下げると、ランプ両端電圧も下がるため、個別異常検出部の出力Vkも低くなる。そのため、コンパレータCP1 の基準電圧Voより下回って寿命末期時の動作を保持できなくなる。したがって、寿命末期時の点灯装置の出力の低下の度合いは、寿命末期検出信号の保持できるレベルに合わせる必要があるという問題があった。
【0009】
これを解決する手段として、図16のコンパレータCP1 の出力に図18のような回路を付加することができる。これは信号Cを信号C’に変換するものである。通常時においてコンパレータCP1 の出力信号Cは”Low”レベルであり、このとき、反転ゲートI3の出力信号Fは”High”レベルである。したがって、トランジスタQ7 はオフ、トランジスタQ6 もオフであり、信号C’は”Low”レベルである。ここで、コンパレータCP1 の出力信号Cが”High”レベルになると、反転ゲートI3 の出力信号Fが”Low”レベルとなり、トランジスタQ7 がオン、トランジスタQ6 もオンとなり、信号C’は”High”レベルとなる。この信号C’を受けて、インバータ出力を低下させ、コンパレータCP1 の出力信号Cが”Low”レベルとなっても、トランジスタQ6 がオンしているため、信号Fは”Low”レベルのままで、信号C’も”High”レベルを保持し続ける。この動作を図19に示す。つまり、ランプ寿命末期時にインバータ出力を低下させ、個別異常検出部の出力VkがコンパレータCP1 の基準電圧Voより低くなってランプ寿命検出部4の出力信号Cが反転しても、インバータ動作は、寿命末期時の動作を維持する。すなわち、トランジスタQ6 によりラッチ機能が付加されているものである。なお、トランジスタQ8 は寿命末期とランプ点灯開始時の区別をするために設けている。
【0010】
しかし、この図18のような回路を付加した場合、寿命末期にランプを外したときも、インバータ出力は低下したままであり、通常動作に復帰させるには、電源リセットを必要としたり、別にランプ脱着検出等の回路を設ける必要があるなどの不都合があるため、インバータ出力を低下させても異常検出部の信号が反転せず、ランプの異常を監視しながら出力信号にて異常を示し続けるといった手段が望まれていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述のような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ランプの寿命末期に点灯装置がランプ寿命末期時の動作をしても、そのランプ寿命検出手段の出力信号は異常を出力し続けるようにした放電灯点灯装置を提供し、これにより、ランプ寿命末期に点灯装置が出力をより低下させて、フィラメント損失の低減、フィラメント近傍の管壁温度抑制を可能とすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、上記の課題を解決するために、複数の放電灯を高周波点灯させる高周波点灯回路と、各放電灯の寿命末期を検出する検出手段と、前記検出手段の出力を受けて前記高周波点灯回路の出力を抑制する制御手段とを備える放電灯点灯装置であって、前記検出手段は、寿命末期検出時に、第1の電圧とこの第1の電圧とは異なる第2の電圧とが商用電源を全波整流した脈流電圧の周波数で交番する矩形波電圧信号を前記制御手段に出力し、前記制御手段は、前記検出手段から出力される矩形波電圧信号の第1の電圧を受けて前記高周波点灯回路の出力をゼロでない第1の出力に制御すると共に、第2の電圧を受けて前記高周波点灯回路の出力をゼロでない第2の出力に制御することを特徴とするものである。すなわち、図16の回路では、インバータの出力を低下させたときに、その出力低下に応じて個別異常検出部の出力Vkの電圧が低くなり、インバータの出力の低下限度が決められてしまうので、本発明では、ランプ寿命末期にインバータの出力を低下させる際に、図10のようにゼロでない第1の出力とゼロでない第2の出力とが商用電源を全波整流した脈流電圧の周波数で交番するようなパルス状にするものである。これにより、個別異常検出部の出力Vkは図10のようになり、基準電圧Vo以上を保持することができる。そして、図10において、個別異常検出部の出力Vkの期間t2 における低下は、パルスの周期(t1 +t2 )、デューティt1 /(t1 +t2 )と異常検出部K1 ,…,KnのコンデンサCk1 ,…,Cknの値によって定めることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の第1の実施例の回路図を示す。この回路では、商用電源1を受けて直流電源に変換する整流回路2と、その後段に直流電源を高周波電源に変換する高周波点灯回路3が接続されている。そして、高周波点灯回路3の後段に、直流カット用コンデンサC0n、限流用インダクタLn、放電灯ln、予熱用コンデンサC9nからなる負荷が複数接続されており、個々のランプ電圧により、ランプ寿命末期を検出するランプ寿命検出部4を有している。インダクタLnとコンデンサC9nは、直列共振回路を形成している。
【0014】
図2に整流回路2の具体的な構成を示す。整流器DBは商用電源1を全波整流しており、インダクタL10、スイッチング素子Q1 、ダイオードD1 、平滑コンデンサC2 によって昇圧チョッパー回路を構成している。スイッチング素子Q1 は力率改善用のIC1(例えば、MC33262、モトローラ社)により制御されている。抵抗R6 ,R7 とコンデンサC4 により全波整流波形をモニターしており、インダクタL10の2次巻線に接続された抵抗R5 によってゼロ電流を検出し、スイッチング素子Q1 のオンのタイミングを決定している。また、抵抗R3 ,R4 で出力電圧をモニターし、出力が一定電圧となるよう、スイッチング素子Q1 を制御している。スイッチング素子Q1 に流れる電流は抵抗R2 により検出している。以上の構成により、入力された商用電源1をこの整流回路2で直流電圧に変換している。また、抵抗R1 とツェナダイオードZD1 、コンデンサC5 により制御部の電源電圧Vccを得ている。
【0015】
次に、高周波点灯回路3の具体的な構成を図3に示す。高周波点灯回路の入力端には、2個のスイッチング素子Q2 ,Q3 が直列に接続されてハーフブリッジ構成となっており、これらが交互にオン、オフを繰り返して、負荷に接続されるランプを高周波点灯させるものである。図3のIC2は、ハーフブリッジインバータ用のドライバーIC(例えば、IR社製のIR2111)であり、制御部9より1つの入力信号S2 を受けて、スイッチング素子Q2 ,Q3 を交互にオン・オフするように制御するものである。
【0016】
次に、ランプ寿命検出部4の具体的な構成を図4に示す。この構成では、ランプl1 ,…,lnの両端電圧を抵抗R51,R61,…,R5N,R6nで分圧し、その電圧がダイオードD61,…,D6nを介してコンデンサC8 に充電されて、信号S4 が得られる。ここで、ランプが寿命末期となると、そのランプの両端電圧が上昇するため、信号S4 は図6の実線のようになり、破線で示した基準電圧を越える。このとき、ダイオードD61〜D6nがオア回路の構成でコンデンサC8 に接続されているため、ランプl1 ,…,lnのうち、どれが寿命末期になっても、あるいは複数のランプが同時に寿命末期となっても、信号S4 は図6の実線のようになる。
【0017】
ランプ寿命検出部4の出力信号S4 は、図5に示すパルス発生回路のコンパレータIC5の+側に入力されている。コンパレータIC5の−側には、制御部の電源電圧Vccを抵抗R9 ,R10にて分圧した電圧値が入力されている。このコンパレータIC5の出力S5 は、ランプ寿命末期に図6のように”Low”レベルから”High”レベルに立ち上がる。一方、コンパレータIC4の−側入力端子は、抵抗R15を介して制御部の電源電圧Vccと接続されており、また、抵抗R13,R14を介してグランドと接続されており、コンパレータIC5の出力信号S5 は抵抗R13,R14と接続されているため、コンパレータIC5の出力信号S5 が”Low”レベルから”High”レベルに立ち上がると、コンパレータIC4の−側入力端子は、図6のように変化する。また、コンパレータIC4の+側入力端子は整流器DBの出力端の電圧VDBを抵抗R11,R12で分圧した電位であり、図6のように変化する。つまり、ランプ寿命検出部4の出力信号S4 の電位が上昇すると、コンパレータIC4の出力信号S3 は、図6のように、パルス波形の出力を開始する。
【0018】
次に、図3における制御部9の具体的な回路構成を図7に示し、その動作について説明する。図中、IC3は汎用の制御用IC(例えば、NEC製のμPC494など)である。これは、外付けのコンデンサの接続端子Ctと外付けの抵抗の接続端子Rtを有しており、これらの時定数により出力信号S1 の周波数を決定している。コンデンサの接続端子Ctに接続されたコンデンサC30は固定であるので、外付け抵抗の接続端子Rtに接続された抵抗値により発振周波数が決定される。具体的には、この外付け抵抗の接続端子Rtからの出力電流が大きいと、発振周波数は高くなる。txは動作開始後の一定期間のみ”High”レベルとなるタイマー信号であり、例えば、図8のようなタイマー回路で作り出される。電源投入後、制御部の電源電圧Vccが立ち上がると、はじめはコンデンサC20の電圧が低いので、コンパレータCP2 の出力は”High”レベルであり、その後、抵抗R20を介してコンデンサC20が充電され、一定時間後に、抵抗R21,R22で分圧された基準電圧を越えると、コンパレータCP2 の出力は”Low”レベルとなる。
【0019】
図7に示す制御部において、電源投入後、タイマー信号txが”High”レベルのときは、トランジスタQ36、Q35がオンとなり、コンデンサC32が充電される。このとき、タイマー信号txによりトランジスタQ34がオンのため、トランジスタQ32,Q33はオフであり、また、タイマー信号txによりトランジスタQ31がオンのため、発振用のIC3における外付け抵抗の接続端子Rtからの出力電流は、抵抗R33,R34で決定される。タイマー信号txが”Low”レベルとなると、トランジスタQ31はオフとなるので、抵抗R33は切り離される。また、トランジスタQ34、Q35、Q36はオフとなり、コンデンサC32は抵抗R37を介して放電を始めるため、発振用のIC3における外付け抵抗の接続端子Rtからの電流は、抵抗R34とトランジスタQ32の抵抗で決定される。トランジスタQ32の抵抗は、コンデンサC32と抵抗R37の時定数で変化して行き、徐々に高くなるので、発振周波数は図9のように徐々に低下して行く。そして、通常点灯状態となる。
【0020】
また、抵抗R44、R49等の回路は調光部であり、通常点灯時において、調光信号S2 に”High”レベルを入力すると、発振周波数は通常点灯用の抵抗R34と、調光用の抵抗R44及びR49にて決定される。つまり、通常点灯時に比べて発振周波数が高くなり、インバータの出力は小さくなり、調光点灯状態となる。
次に、ランプが寿命末期となると、図6に示すように、信号S5 に”High”レベル、信号S3 にパルスが発生するため、調光信号S2 にかかわらず、減光用のトランジスタQ38はオンとなる。また、信号S3 がパルス信号のため、トランジスタQ37はオン、オフを繰り返す。トランジスタQ37がオフのときには、発振周波数は通常点灯用の抵抗R34、調光用の抵抗R44とR49で決定されるため、調光時周波数と同じであり、トランジスタQ37がオンのときには、抵抗R34とR44で発振周波数が決定され、この周波数は、調光時周波数よりも高くなる。したがって、時間経過と発振周波数の関係は図9のようになる。これは、調光信号S2 が”Low”レベルの場合であり、調光信号S2 が”High”レベルとなると、通常時の周波数は調光時周波数となる。
【0021】
図9から明らかなように、ランプ寿命末期となると、図1の高周波点灯回路3の出力はパルス状となる。パルス状出力の一方の出力状態での周波数は調光時周波数であり、正常ランプが点灯維持できる周波数である。また、もう一方の出力状態での周波数は、それ以上の高い周波数であるから、各ランプl1 ,…,lnの寿命検出を行うダイオードD61,…,D6nのアノード電圧は矩形波(図6の信号S1n参照)となっており、それぞれのオアをとって、コンデンサC8 にて平滑しているため、ランプ寿命検出部4から出力される信号S4 は、図6の実線に示すようになり、破線で示した基準電圧を下回ることはない。したがって、ランプ寿命末期に点灯装置からの出力を低下させても、検出信号S5 は”High”レベルを保持し続けることが可能となる。また、図7において、トランジスタQ37のベース・エミッタ間にコンデンサC33を並列的に接続することにより、周波数の変化を連続的にすることもできる。
【0022】
以下に好ましい設計例を示すと、例えば、放電灯l1 ,…,lnが20W直管の蛍光灯である場合に、ランプ寿命検出部4の各定数は、図4において、コンデンサC51〜C5nは470pF、抵抗R51〜R5nは200KΩ、抵抗R61〜R6nは5KΩとする。また、抵抗R8 は470KΩ、コンデンサC8 は1μFとする。整流回路(図2)の出力電圧は180V、高周波点灯回路(図3)の動作周波数は、図9の縦軸に示すような周波数になるように、図7の回路を設計し、図1のコンデンサC0n、インダクタLn、コンデンサC9nをそれぞれ0.22μF、650μH、8200pFとして、図10に示すランプ両端電圧V1 ,V2 の高/低の各出力期間をt1 ≒t2 とすることにより、安定な動作を得ることができる。図10において、Vkは個別異常検出部の出力、Voは基準電圧である。
【0023】
次に、本発明の第2の実施例について説明する。上述の第1の実施例と異なるのは、制御部の構成を図7から図11のように変更する点と、図2の破線で囲んだ電圧検出部を図12のように変更する点である。図11に示す制御部では、図7に示した制御部と比べると、発振用のIC3の外付け抵抗の接続端子Rtから抵抗R44、R49等の調光部の回路が無い。したがって、電源投入時から正常点灯までの制御は第1の実施例と同様であり、ランプ寿命末期には動作周波数を変化させない。
【0024】
次に、図12の回路について説明する。この回路は、図2の破線で囲んだ電圧検出部の抵抗R4 と直列に抵抗R17を挿入し、この抵抗R17をトランジスタQ4 により短絡したり開放したりすることにより、チョッパー制御用のIC1によるモニター電圧を切り替えるものである。すなわち、チョッパー制御用のIC1には、トランジスタQ4 がオンのときは抵抗R3 ,R4 で分圧された電圧が入力され、トランジスタQ4 がオフのときには抵抗R3 、R4 、R17で分圧された電圧が入力される。したがって、トランジスタQ4 がオフのときに、チョッパー制御用のIC1に入力される電位は高くなるため、チョッパー部(整流回路)の出力電圧が低くなる。いま、ランプが寿命末期となると、図12の信号S3 にパルス信号が入力されるため、トランジスタQ5 がオン・オフされて、それに伴って、トランジスタQ4 がオフ・オンされる。したがって、ランプ寿命末期には、整流回路2の出力電圧が周期的に低くなり、その結果、図1の高周波点灯回路3の出力はパルス状となり、各ランプの寿命検出信号であるダイオードD61,…,D6nのアノード電圧は矩形波(図6の信号S1n参照)となっており、それぞれのオアをとって、コンデンサC8 にて平滑しているため、ランプ寿命検出部4から出力される信号S4 は図6の実線のようになり、破線で示した基準電圧を下回ることはなく、図6の信号S5 のように、”High”レベルを保持し続けることができる。そのため、出力を低下させた動作を継続することができる。
【0025】
【発明の効果】
本発明は、複数の放電灯を点灯させる放電灯点灯装置において、いずれかのランプが寿命末期となった際に、点灯装置の出力をゼロでない第1の出力とゼロでない第2の出力とが商用電源を全波整流した脈流電圧の周波数で交番するようなパルス状にすることにより、ランプ寿命検出手段の異常を示す信号を保持することが容易になる。したがって、より出力を低下させて、フィラメント損失の低減、フィラメント近傍の管壁温度の抑制を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の全体構成を示す回路図である。
【図2】本発明の第1の実施例の整流回路の回路図である。
【図3】本発明の第1の実施例の高周波点灯回路の回路図である。
【図4】本発明の第1の実施例のランプ寿命検出部の回路図である。
【図5】本発明の第1の実施例のパルス発生回路の回路図である。
【図6】本発明の第1の実施例の動作波形図である。
【図7】本発明の第1の実施例の制御部の回路図である。
【図8】本発明の第1の実施例のタイマー回路の回路図である。
【図9】本発明の第1の実施例の周波数の時間変化を示す説明図である。
【図10】本発明の第1の実施例の動作説明図である。
【図11】本発明の第2の実施例の制御部の回路図である。
【図12】本発明の第2の実施例のパルス発生手段の回路図である。
【図13】従来の放電灯点灯装置の回路図である。
【図14】従来の放電灯点灯装置の共振特性を示す説明図である。
【図15】従来の放電灯点灯装置の負荷回路の等価回路図である。
【図16】従来の放電灯点灯装置の具体的な構成を示す回路図である。
【図17】従来の放電灯点灯装置の動作説明図である。
【図18】従来の放電灯点灯装置に付加されるラッチ回路の回路図である。
【図19】従来の放電灯点灯装置に付加されるラッチ回路の動作説明図である。
【符号の説明】
1 交流電源
2 整流回路
3 高周波点灯回路
4 ランプ寿命検出部

Claims (3)

  1. 複数の放電灯を高周波点灯させる高周波点灯回路と、各放電灯の寿命末期を検出する検出手段と、前記検出手段の出力を受けて前記高周波点灯回路の出力を抑制する制御手段とを備える放電灯点灯装置であって、
    前記検出手段は、寿命末期検出時に、第1の電圧とこの第1の電圧とは異なる第2の電圧とが商用電源を全波整流した脈流電圧の周波数で交番する矩形波電圧信号を前記制御手段に出力し、
    前記制御手段は、前記検出手段から出力される矩形波電圧信号の第1の電圧を受けて前記高周波点灯回路の出力をゼロでない第1の出力に制御すると共に、第2の電圧を受けて前記高周波点灯回路の出力をゼロでない第2の出力に制御することを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 前記検出手段から出力される矩形波電圧信号をコンデンサにより平滑化することで、第1の電圧から第2の電圧への変化と第2の電圧から第1の電圧への変化を連続的にして前記制御手段に伝達することを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 前記高周波点灯回路は商用電源を整流平滑して直流電源に変換するチョッパー回路の出力電圧を電源入力とし、前記制御手段は、前記チョッパー回路の出力電圧を第1の電圧と第2の電圧に応じて切り替える手段であることを特徴とする請求項1又は記載の放電灯点灯装置。
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