JP2617482B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP2617482B2 JP62211785A JP21178587A JP2617482B2 JP 2617482 B2 JP2617482 B2 JP 2617482B2 JP 62211785 A JP62211785 A JP 62211785A JP 21178587 A JP21178587 A JP 21178587A JP 2617482 B2 JP2617482 B2 JP 2617482B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、蛍光灯などの放電灯を高周波で点灯させる
放電灯点灯装置に関するものである。
(背景技術) 従来、この種の放電灯点灯装置として、直流電源と、
この直流電源に接続されて高周波出力を発生する高周波
発生回路と、この高周波発生回路の高周波出力により、
予熱及び点灯される放電灯とを備えた装置が知られてい
る。このような装置においては、放電灯の寿命末期にフ
ィラメントの電子放出不良(エミレス)状態となったと
きに、半波放電(整流点灯)状態となって、放電灯の両
端に接続されている端子間に高電圧がかかったり、また
高周波発生回路に過剰なストレスがかるという不都合が
あった。そこで、従来、特願昭61−5244号に開示されて
いるように、放電灯のエミレス時において、高周波発生
回路を間欠動作させて、放電灯の予熱状態と点灯状態と
を交互に繰り返すことにより放電灯を点滅させて、放電
灯がエミレス状態であることを知らせる機能を持たせる
と共に、その後、高周波発生回路の発振を停止させるよ
うにして、上記ストレスを軽減させることが提案されて
いる。しかしながら、この従来例にあっては、放電灯の
エミレス表示を行った後、高周波発生回路の動作が完全
に停止してしまうため、放電灯による照明がなくなって
しまうことにより、夜間においては真暗となってしまっ
て危険であり、放電灯の交換も困難になるという問題が
あった。
そこで、エミレス発生をその初期において検出し、エ
ミレス表示を行った後も、高周波発生回路の動作を停止
させないで、点灯状態を維持することが考えられる。ま
た、調光点灯中にエミレスが発生したときは、全点灯時
に比べて非常に大きなストレスが高周波発生回路に加わ
ることになるので、エミレス検出後は全点灯状態のまま
で点灯維持させることが考えられる。
しかしながら、エミレス表示後に、高周波発生回路の
発振動作を停止するにしても継続するにしても、例え
ば、室内の人間が入れ代わるなどの理由で、エミレス表
示が行われたことを知らないユーザーが新たに室内に入
って来たときには、発振動作が停止している場合には、
いかなる理由で停止しているのか分からないという問題
があり、また、全点灯状態のままで点灯維持している場
合には、いかなる理由で調光点灯ができないのか分から
ないという問題があった。
(発明の目的) 本発明は上述のような点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、放電灯がエミレス状態に
なったときには、放電灯の点滅によってエミレス表示を
行うと共に、その後は放電灯を全点灯状態で点灯維持す
るか又は発振停止させるようにして、高周波発生回路に
加わるストレスを低減させるようにした放電灯点灯装置
において、前記エミレス表示後の調光スイッチの操作時
毎にもエミレス表示を行うようにして放電灯の交換の必
要性をユーザーに確実に知らせることができるようにし
た放電灯点灯装置を提供することにある。
(発明の開示) 第1図は本発明の一実施例に係る放電灯点灯装置を示
す回路図である。同図において、ACは交流電源、Recは
整流(及び平滑)回路であり、両者により直流電源Eを
構成している。IVはインバータ回路、1は駆動回路、2
はエミレス検出回路、3はカウンタ回路、4は発振回
路、5は調光回路、7はトリガ信号発生回路である。
以下、各回路要素の具体的構成について説明する。
まず、インバータ回路IVは、スイッチング素子として
バイポーラトランジスタQ1,Q2を含み、ハーフブリッジ
式のインバータ構成となっている。トランジスタQ1,Q2
の直列回路は、直流電源Eに接続されている。トランジ
スタQ2の両端には、限流及び共振用のインダクタンスL1
と結合用のコンデンサC1の直列回路を介して共振用のコ
ンデンサC2が接続されている。共振用のコンデンサC2
両端には、放電灯l1が接続されている。なお、インバー
タ回路IVの構成はハーフブリッジ式に限定されるもので
はなく、1石他励式、フルブリッジ式等の各種の方式を
用いることができる。
第3図は本実施例に用いるエミレス検出回路2の回路
例を示す。カレントトランスCTの1次巻線は、放電灯l1
の負荷電流路に直列的に介挿されている。カレントトラ
ンスCTの2次巻線には、整流用のダイオードD6を介して
コンデンサC8が接続されている。コンデンサC8には、そ
の充電電荷を放電するための抵抗R9が並列接続されてい
る。コンデンサC8の充電電圧は、抵抗R11を介してコン
パレータCP1の正入力端子に印加されている。コンパレ
ータCP1の負入力端子には、基準電圧V1が印加されてい
る。放電灯l1が半波放電を始めると、放電灯l1は等価的
にダイオードと抵抗の直列回路となるので、放電灯l1
は半波電流が流れることにより、正常点灯時に比べ過大
な電流が流れることになる。したがって、カレントトラ
ンスCTの2次巻線に流れる電流が増加し、コンデンサC8
の充電電圧が上昇し、この電圧が基準電圧V1を越える
と、コンパレータCP1の出力に“High"レベルの信号が出
力されることになる。この基準電圧V1は、放電灯l1の半
波放電状態を、その発生初期において検出するようなレ
ベルに設定しておくものである。
第4図はエミレス検出回路2の他の回路例を示す。こ
の回路にあっては、トランジスタQ2のエミッタに電流検
出用の抵抗R10を直列的に挿入してある。抵抗R10の両端
には、ダイオードD6を介して平滑コンデンサC8が接続さ
れている。この平滑コンデンサC8の両端には、その充電
電荷を放電するための抵抗R9が並列接続されている。コ
ンデンサC8の充電電圧は、コンパレータCP0の正入力端
子に印加されている。コンパレータCP0の負入力端子に
は、基準電圧V2が印加されている。放電灯l1がエミレス
状態となって、半波放電を行うと、共振回路の共振が強
まることにより、トランジスタQ1,Q2を流れる電流が増
加する。このうち、トランジスタQ2に流れる電流の増加
を抵抗R10の両端に生じる電圧の増加として検出するこ
とにより、半波放電状態を検出することができる。ここ
でも、基準電圧V2は、前述のように、半波放電状態をそ
の発生初期において検出するようなレベルに設定してお
くものである。
カウンタ回路3は、エミレス検出回路2からのエミレ
ス検出信号の入力回数をカウントして、所定のカウント
数でカウントアップ出力が生じるようになっている。ま
た、このカウンタ回路3は、トリガ信号発生回路7から
のトリガ信号の入力により、リセットできるようになっ
ている。
発振回路4は、予熱用発振回路OSC0、2灯用全点灯発
振回路OSC2、2灯用調光点灯発振回路OSC3、及び、これ
らを切り替えるための論理回路と予熱タイマー回路Tph
を含んでいる。予熱タイマー回路Tphは、電源投入後又
はリセット信号の入力後、一定時間だけ出力が“Low"レ
ベルとなるようなタイマー回路である。予熱用発振回路
OSC0、2灯用全点灯発振回路OSC2、及び、2灯用調光点
灯発振回路OSC3は、それぞれ発振周波数の異なる発振出
力を生じる発振回路であり、それぞれ予熱時、2灯全点
灯時、2灯調光点灯時に適した発振出力を生じるように
なっている。
駆動回路1は、発振回路4からの発振出力に応じて、
インバータ回路IVのトランジスタQ1,Q2を交互にオンす
るようにスイッチングするものである。ここで、インバ
ータ回路IVの動作について簡単に説明する。トランジス
タQ1がオンされ、トランジスタQ2がオフされた時は、直
流電源Eから、トランジスタQ1、共振用インダクタンス
L1、結合用コンデンサC1、共振用コンデンサC2を通る経
路に電流を流し、コンデンサC2を充電する。その後、ト
ランジスタQ1がオフ、トランジスタQ2がオンされた時に
は、コンデンサC2に蓄積された電荷が、結合用コンデン
サC1、共振用インダクタンスL1、トランジスタQ2を通る
経路で放電され、トランジスタQ1,Q2のオン・オフの周
波数で共振用インダクタンスL1と共振用コンデンサC2
りなるLC直列共振回路を共振させ、コンデンサC2の両端
に生じる高い電圧を放電灯l1に4印加するものである。
予熱時には、放電灯l1が放電を開始しないような電圧が
コンデンサC2の両端に発生するような周波数でトランジ
スタQ1,Q2をオン・オフするようにして、放電灯l1の両
フィラメント予熱用コンデンサC3を介して予熱電流を流
し、フィラメントの予熱を行う。また、始動時には、放
電灯l1が放電を開始するような電圧が印加できるよう
に、トランジスタQ1,Q2のオン・オフ周波数を変えて始
動を行う。さらに、調光時には、放電灯l1の等価インピ
ーダンスを上げるような周波数にトランジスタQ1,Q2
オン・オフ周波数を設定することにより、つまり、電圧
と電流の位相を変えてインピーダンスを変えることによ
り、コンデンサC2に流れる電流を多くし、放電灯l1に流
れる電流を少なくして調光するものである。したがっ
て、その分だけ、コンデンサC2を含む共振回路に流れる
電流は増加する。
調光回路5は、調光スイッチSdを備えている。調光ス
イッチSdの一端はアースレベルに接続され、他端はOR回
路O1の一方の入力に接続されている。OR回路O1の同入力
は、抵抗Rdを介して制御電源電圧レベルにプルアップさ
れている。したがって、OR回路O1の同入力は、調光スイ
ッチSdがオフの時には“High"レベル、オンの時には“L
ow"レベルである。OR回路O1の他方の入力には、カウン
タ回路3のカウントアップ出力が接続されている。OR回
路O1の出力は、調光回路5の出力となっている。
トリガ信号発生回路7は、その入力信号のレベルが反
転すると、短時間だけ“High"レベルの出力を発生する
回路である。この回路の入力は、AND回路A8の出力に接
続されており、また、出力はカウンタ回路3のリセット
入力に接続されている。AND回路A8の一方の入力は、カ
ウンタ回路3のカウントアップ出力に接続され、他方の
入力は、調光スイッチSdに接続されている。
調光回路5におけるOR回路O1の出力は、発振回路4に
おけるAND回路A1の一方の入力に接続されると共に、NOT
回路N1を介してAND回路A2の一方の入力に接続されてい
る。AND回路A1の他方の入力には、2灯用全点灯発振回
路OSC2の出力が接続され、AND回路A2の他方の入力に
は、2灯用調光点灯発振回路OSC3の出力が接続されてい
る。AND回路A1,A2の出力は、OR回路O2の各入力に接続さ
れている。OR回路O2の出力はAND回路A3の一方の入力に
接続されている。AND回路A3の他方の入力には、予熱タ
イマー回路Tphの出力が接続されている。また、予熱タ
イマー回路Tphの出力は、NOT回路N2を介して、AND回路A
4の一方の入力に接続されている。AND回路A4の他方の入
力には、予熱用発振回路OSC0の出力が接続されている。
AND回路A3,A4の出力は、OR回路O3に入力されており、OR
回路O3の出力は発振回路4の出力として駆動回路1に入
力されている。
エミレス検出回路2の出力は、AND回路A5の一方の入
力に接続されると共に、カウンタ回路3のカウント入力
に接続されている。カウンタ回路3のカウントアップ出
力は、NOT回路N3を介してAND回路A5の他方の入力に接続
されている。AND回路A5の出力は、予熱タイマー回路Tph
のリセット入力に接続されている。
以下、第1図回路の動作について説明する。
予熱タイマー回路Tphの出力信号は、電源投入後、一
定時間(予熱時間)は“Low"レベル(第2図のタイミン
グA参照)であるため、駆動回路1には予熱用発振回路
OSC0の信号が伝達され、予熱動作を行う。一定時間後、
予熱タイマー回路Tphの出力信号は“High"レベルとなる
(第2図のタイミングB参照)ため、駆動回路1にはOR
回路O2の出力信号が伝達される。このとき、まだカウン
タ回路3はカウントアップしていないため、カウンタ回
路3の出力は“Low"レベルであることから、OR回路O1
出力には、調光スイッチSdがオフの時には“High"レベ
ル、オンの時には“Low"レベルの信号が得られる。AND
回路A1,A2とOR回路O2及びNOT回路N1は、調光スイッチSd
がオフの時に全点灯、オンの時に調光点灯となるよう
に、2灯用全点灯発振回路OSC2と2灯用調光点灯発振回
路OSC3の信号を切り替えている。第2図のタイミングB
では、調光スイッチSdがオフであるので、OR回路O1の出
力は“High"レベルであり、2灯用全点灯発振回路OSC2
の信号がAND回路A1を通過してOR回路O2から出力されて
おり、この信号により、トランジスタQ1,Q2がスイッチ
ングされ、放電灯l1が全点灯する。
全点灯中に、放電灯l1が寿命末期に近づいて来て、半
波放電したとすると、第2図のタイミングCに示すよう
に、エミレス検出回路2より“High"レベルのエミレス
検出信号が出て、カウンタ回路3が1回カウントアップ
されると共に、この信号がAND回路A5を通過して予熱タ
イマー回路Tphをリセットする。これにより、前述の一
定時間の予熱動作と、その後の始動動作を再度行う。第
2図中、t1はエミレスを検出した後、予熱状態へ移行し
て、放電灯l1が消灯し、エミレス検出信号がなくなるま
での遅延時間である。第2図のタイミングDにおいて、
放電灯l1が全点灯状態で再度点灯すると、再度エミレス
を検出し、上記予熱動作と再始動の動作を繰り返す。こ
こで、t2は放電灯l1が半波放電状態で全点灯した後、エ
ミレス検出回路2からエミレス検出信号が得られるまで
の遅延時間である。この動作を繰り返し、カウンタ回路
3によるカウント数が所定の回数に達すると、第2図の
タイミングEに示すように、カウタ回路3の出力信号が
“High"レベルとなる。このとき、カウンタ回路3の“H
igh"レベルの出力により、NOT回路N3の出力が“Low"レ
ベルになるので、AND回路A5は信号通過不能となり、こ
れ以降は、エミレス検出信号による予熱タイマー回路Tp
hへのリセットはかからなくなる。
(以上の動作は、調光スイッチSdがオフされていた場
合であるが、調光スイッチSdがオンされていた場合にお
いては、電源投入後、一定時間が経過して、予熱タイマ
ー回路Tphの出力が“High"レベルになったときに、OR回
路O1の出力は“Low"レベルであり、2灯用調光点灯発振
回路OSC3の信号がAND回路A2を通過してOR回路O2から出
力されて、この信号により、トランジスタQ1,Q2がスイ
ッチングされ、放電灯l1が調光点灯する。エミレスが検
出されると、そのたびにカウンタ回路3がカウントアッ
プされると共に、予熱動作と始動動作を繰り返して全点
灯時と同様に、エミレス表示を行う。そして、カウンタ
回路3の出力信号が“High"レベルになった後は、OR回
路O1を介して、AND回路A1が選択され、OR回路O2には、
2灯用全点灯発振回路OSC2の信号のみが伝わり、以降、
放電灯l1は全点灯状態を継続することになる。) その後、第2図のタイミングGに示すように、調光ス
イッチSdがオンされると、AND回路A8の出力は“Low"レ
ベルに変化し、トリガ信号発生回路7からトリガ信号が
出力され、カウンタ回路3をリセットする。これによ
り、カウンタ回路3の出力信号は“Low"レベルとなる。
したがって、その後は、エミレス検出信号が再びAND回
路A5を通過して、予熱タイマー回路Tphをリセットし、
前記予熱動作と再始動の動作を行い、第2図のタイミン
グHに示すように、エミレス表示を行う。
なお、本実施例において、調光点灯中に半波放電が生
じたときに、全点灯状態に戻す理由については、前述し
たように、調光点灯時には放電灯l1の等価インピーダン
スを上げて調光しているため、共振回路のインダクタン
スL1及びコンデンサC2には、全点灯時に比べてかなり大
きな電流が流れることになり、この上に、半波放電にな
ると、放電灯の等価インピーダンスはダイオード成分を
持つため、より一層大きなものとなり、共振回路に流れ
る電流はさらに一層大きなものとなり、トランジスタ
Q1,Q2等に加わるストレスが非常に大きくなるものであ
り、したがって、半波放電が生じた後は、少しでもスト
レスの小さい全点灯状態で点灯維持を行う必要があるか
らである。
本実施例では、エミレスの再表示を行う際に、エミレ
ス検出信号を用いる回路を例示したが、エミレス検出信
号を用いずに、調光スイッチの操作に応じて強制的に、
所定時間のエミレス表示を行うようにしても良い。
第5図は本発明の他の実施例の回路図である。本実施
例にあっては、エミレス表示を行った後、インバータ回
路IVの動作を停止させる機能を有している。このため
に、OR回路O3の出力は、AND回路A9の一方の入力に接続
されており、AND回路A9の出力が発振回路4の出力とし
て駆動回路1に入力されている。AND回路A9の他方の入
力には、NOT回路N3の出力が接続されている。
また、本実施例では、バランサーBTを介して放電灯
l1,l2を2灯並列接続している。そのため、エミレス検
出回路2は、2灯の放電灯l1,l2の両方についてエミレ
スを検出しなければならないため、第3図や第4図に示
した回路とは異なる検出回路が必要である。
第6図は、本実施例に用いるエミレス検出回路2の回
路例を示す。この回路の入力端子P,Qは、それぞれ放電
灯l1,l2の上側フィラメントの非電源側に接続されてい
る。入力端子Pとアースラインとの間には、コンデンサ
C6とダイオードD4の直列回路が接続されており、ダイオ
ードD4はアノードが低電位側となるように接続されてい
る。ダイオードD4の両端には、抵抗R5,R6の直列回路が
並列に接続されている。抵抗R6の両端には、ダイオード
D6を介して平滑コンデンサC8が接続されている。入力端
子Qとアースラインとの間には、コンデンサC7とダイオ
ードD5の直列回路が接続されており、ダイオードD5はア
ノードが低電位側となるように接続されている。ダイオ
ードD5の両端には、抵抗R7,R8の直列回路が並列に接続
されている。抵抗R8の両端には、ダイオードD7を介して
前述の平滑コデンサC8が接続されている。この平滑コン
デンサC8の両端には、その充電電圧を規制するためのツ
ェナダイオードZD2が並列接続されており、また、コン
デンサC8の充電電荷を放電するための抵抗R9が並列接続
されている。コンデンサC8の充電電圧は、コンパレータ
CP1の正入力端子に印加されている。コンパレータのP1
の負入力端子には、基準電圧V1が印加されている。
今、入力端子P側の回路について、その動作を説明す
る。放電灯l1が正常に点灯している場合には、放電灯電
圧はそのピーク値が正方向、負方向ともに低い電圧とな
り、コンデンサC6には、放電灯電圧の負のピーク値が充
電され、これがコンデンサC6による平滑電圧となる。ダ
イオードD4のカソードとコンデンサC6との接続点には、
放電灯電圧とコンデンサC6の両端電圧の合成電圧よりな
る高周波電圧が出力され、これを抵抗R5,R6により分圧
し、ダイオードD6,コンデンサC8により整流平滑した電
圧を、コンパレータCP1の正入力端子に印加する。この
電圧が、コンパレータCP1の負入力端子に印加された基
準電圧V1よりも高くなると、コンパレータCP1の出力電
圧は“High"レベルとなる。入力端子Q側の回路につい
ても、その動作は全く同様であり、ダイオードD6,D7
カソードをワイヤードOR接続してあることにより、コン
パレータCP1には、放電灯l1,l2のどちらからでも電圧が
印加されるような構成となっている。
ここで、仮に放電灯l1が寿命末期においてエミレス状
態になり、半波放電状態となったときには、放電灯l1
両端電圧は、一方がピーク値の高い非対称電圧となり、
コンデンサC6とダイオードD4の接続点には高い正のピー
ク電圧が出力される。従って、コンパレータCP1の入力
電圧も高くなり、この電圧がコンパレータCP1の基準電
圧V1を越えることにより、エミレス検出回路2より“Hi
gh"レベルの信号が出力される。ここで、基準電圧V
1は、前述のように、半波放電状態をその発生初期にお
いて検出するようなレベルに設定しておくものである。
以下、本実施例の動作について説明する。基本的な動
作については実施例1と同じなので省略し、ここでは異
なる部分のみを説明する。エミレス検出回路2により検
出したエミレス検出信号により、一定時間の予熱動作
と、その後の再始動の動作を繰り返し、エミレス表示を
行った後、カウンタ回路3がカウントアップし、その出
力が“High"レベルとなると、NOT回路N3の出力は“Low"
レベルとなり、この信号がAND回路A9に入力され、駆動
回路1への入力信号を常に“Low"レベルとする。これに
よりインバータ回路IV発振動作を停止する。
ここで、調光スイッチSdをオンして、AND回路A8に“L
ow"レベルの信号を入力することにより、トリガ信号発
生回路7からトリガ信号が出力され、カウンタ回路3を
リセットする。このリセットによりカウンタ回路3の出
力は“Low"レベルとなり、NOT回路N3の出力が“High"レ
ベルに戻るので、AND回路A9はOR回路O3からの信号を出
力する。その後、放電灯l1,l2はエミレス検出信号によ
り、予熱動作と再始動動作を繰り返し、エミレス表示を
行う。その表示が所定の回数に達して、カウンタ回路3
がカウントアップすると、前述のように、インバータ回
路IVの発振動作は再び停止する。
第7図は、本発明の他の実施例の回路図である。本実
施例にあっては、1灯点灯機能を付加したものであり、
同図において、FV1,FV2,FV3,FV4はフィラメント電位検
出回路、6は1灯点灯検出回路、OSC1は1灯用発振回
路、O5はOR回路、A6,A7はAND回路、N4はNOT回路であ
る。その他の回路構成については、実施例1と同様であ
るので、適宜図示を省略してある。
第8図は、フィラメント電位検出回路FV1,FV2,FV3,FV
4の回路例を示す。この回路の入力端には、抵抗R1,R2
直列回路よりなる電圧分圧回路が接続されている。抵抗
R2の両端には、ダイオードD3を介してコンデンサC5が接
続されている。コンデンサC5の両端には、その充電電圧
を規制するためのツェナダイオードZD1が並列接続され
ており、また、コンデンサC5の充電電荷を放電するため
の抵抗R4が並列接続されている。入力端に印加された入
力電圧は、抵抗R1,R2にて分圧され、ダイオードD3にて
整流され、コンデンサC5にて平滑されて、出力端から直
流電圧として出力される。
フィラメント電位検出回路FV1,FV4では、入力端が放
電灯l1,l2の上側フィラメントの非電源側に接続されて
いるため、正常点灯時においては、放電灯電圧が入力端
に加わっており、したがって、出力端の電圧は“High"
レベルとなり、上側フィラメントが断線したときには、
出力端の電圧は“Low"レベルとなる。
また、フィラメント電位検出回路FV2,FV3では、入力
端が放電灯l1,l2の下側フィラメントの非電源側に接続
されているため、正常点灯時においては、入力電圧が低
く、出力端の電圧は“Low"レベルとなり、下側フィラメ
ントが断線したときには、放電灯l1,l2の非電源側に接
続されたコンデンサC3又はC4により上側フィラメントと
接続されているため、上側フィラメントが断線していな
いとすれば、出力端の電圧は“High"レベルとなる。
フィラメント電位検出回路FV1,FV4の検出出力は、1
灯点灯検出回路6における排他的論理和回路X1に入力さ
れており、フィラメント電位検出回路FV2,FV3の検出出
力は、排他的論理和回路X2に入力されている。各排他的
論理和回路X1,X2の出力は、OR回路O4に入力されてい
る。OR回路O4の出力は、発振回路4におけるAND回路A6
の一方の入力に接続されると共に、NOT回路N4を介してA
ND回路A7の一方の入力に接続されている。AND回路A6
他方の入力には、1灯用発振回路OSC1の出力が接続さ
れ、AND回路A7の他方の入力には、OR回路O2の出力が接
続されている。OR回路O2の各入力には、前述のように、
AND回路A1,A2の出力が接続されている。AND回路A6,A7
出力は、OR回路O5の各入力に接続されている。OR回路O5
の出力はAND回路A3の一方の入力に接続されている。AND
回路A3の他方の入力には、前述のように、予熱タイマー
回路Tphの出力が接続されている。
正常点灯しているときには、フィラメント電位検出回
路FV1,FV4の出力は“High"レベルであり、フィラメント
電位検出回路FV2,FV3の出力は“Low"レベルである。そ
のため、排他的論理和回路X1,X2の出力は“Low"レベル
であり、OR回路O4の出力は“Low"レベルであるが、放電
灯l1又はl2の各フィラメントのいずれかが断線すると、
例えば放電灯l1の上側のフィラメントが断線したとする
と、フィラメント電位検出回路FV1の出力は“Low"レベ
ルとなり、排他的論理和回路X1の出力は“High"レベ
ル、そのためOR回路O4の出力は“High"レベルとなる。
他のフィラメントが断線した場合にも同様にOR回路O4
出力信号は“High"レベルとなる。これにより、1灯点
灯検出回路6の出力は、正常点灯時には“Low"レベルと
なり、1灯点灯時には“High"レベルとなる。
正常点灯時には、1灯点灯検出回路6の出力が“Low"
レベルとなっているので、AND回路A6は信号通過不能、A
ND回路A7は信号通過可能であり、したがって、AND回路A
3の入力信号は2灯用発振回路OSC2又はOSC3の信号とな
り、そのため、この信号が駆動回路1に伝達され、放電
灯l1,l2は2灯全点灯又は調光点灯状態になる。
放電灯l1又はl2のフィラメントが断線すると、1灯点
灯検出回路6のOR回路O4の出力が“High"レベルとなる
ので、AND回路A6は信号通過可能、ANDA7は信号通過不能
となり、したがって、AND回路A3の入力信号は、2灯用
発振回路OSC2又はOSC3の信号から、1灯用発振回路OSC1
の信号に切り替えられる。これにより、放電灯l1,l2
うちいずれか一方が1灯正常点灯状態となるような周波
数で発振回路4が発振動作を行い、その発振出力により
インバータ回路IVが発振制御されるものである。
以上の実施例において、主スイッチ素子としてはバイ
ポーラトランジスタQ1,Q2を例示したが、これはオン・
オフ制御可能な素子であればどのようなものであっても
良く、例えば、パワーMOSFETであっても良い。
また、インバータ回路IVとしては、他励式のインバー
タ回路を例示したが、自励式のインバータ回路であって
も良い。他励式のインバータ回路では、周波数を変える
ことにより予熱モード、全点灯モード、調光点灯モード
の切替を行ったが、自励式のインバータ回路では、デュ
ティ制御等によりモードの切替を行えば良く、本発明は
インバータ回路の種類を問うものではない。
(発明の効果) 本発明は上述のように、放電灯を高周波で点灯させる
調光機能付きの点灯装置において、放電灯がエミレス状
態となったときに、放電灯を予熱状態と点灯状態とに交
互に切り替えることによりエミレス表示を行うと共に、
このエミレス表示を行った後も調光スイッチが操作され
るたびに、前記エミレス表示を行うようにしたから、放
電灯の交換の必要性をユーザーに確実に知らせることが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の回路図、第2図は同上の動
作波形図、第3図は同上に用いるエミレス検出回路の一
例を示す回路図、第4図は同上に用いるエミレス検出回
路の他の例を示す回路図、第5図は本発明の他の実施例
の回路図、第6図は同上に用いるエミレス検出回路の回
路図、第7図は本発明のさらに他の実施例の要部回路
図、第8図は同上に用いるフィラメント電位検出回路の
回路図である。 1は駆動回路、2はエミレス検出回路、3はカウンタ回
路、4は発振回路、5は調光回路、6は1灯点灯検出回
路、7はトリガ信号発生回路、Eは直流電源、IVはイン
バータ回路、l1,l2は放電灯である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電源と、この直流電源に接続されて高
    周波出力を発生する高周波発生回路とを備え、前記高周
    波発生回路の高周波出力で放電灯を点灯させる放電灯点
    灯装置において、放電灯の寿命末期におけるエミレス状
    態を検出するエミレス検出回路と、調光スイッチと、前
    記エミレス検出回路の検出信号が生じていないときに
    は、調光スイッチの状態に応じて放電灯が全点灯又は調
    光点灯されるように前記高周波発生回路を制御すると共
    に、前記エミレス検出回路の検出信号が生じたときに
    は、放電灯を予熱状態と点灯状態とに交互に切り替える
    ことによるエミレス表示を所定時間行い、且つ、前記エ
    ミレス表示後の調光スイッチの操作時毎に前記エミレス
    表示を所定時間行うように、前記高周波発生回路を制御
    する制御回路とを備えて成ることを特徴とする放電灯点
    灯装置。
  2. 【請求項2】制御回路は、前記エミレス表示の終了後
    は、前記高周波発生回路の発振を停止させる回路である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の放電灯点
    灯装置。
  3. 【請求項3】制御回路は、前記エミレス表示の終了後
    は、放電灯が全点灯状態で点灯維持されるように前記高
    周波発生回路の発振を制御する回路であることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の放電灯点灯装置。
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