JPH11121186A - 放電灯用インバータ装置 - Google Patents

放電灯用インバータ装置

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Publication number
JPH11121186A
JPH11121186A JP9283362A JP28336297A JPH11121186A JP H11121186 A JPH11121186 A JP H11121186A JP 9283362 A JP9283362 A JP 9283362A JP 28336297 A JP28336297 A JP 28336297A JP H11121186 A JPH11121186 A JP H11121186A
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JP
Japan
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frequency
frequency conversion
voltage
discharge lamp
conversion means
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Application number
JP9283362A
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Inventor
Satoshi Nomura
智 野村
Jun Fumiya
潤 文屋
Yasunori Yashiro
康則 家城
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Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Lighting Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Lighting Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 共有部分を多くさせ、安定した昇圧及び力率
改善動作を行いつつ放電灯を個別に制御し、何れかの放
電灯が異常となった場合、他の放電灯は明るさを保ち、
点灯できる放電灯用インバータ装置を得る。 【解決手段】 交流電圧を整流する整流回路2と、駆動
信号に基づいて直流電圧を高周波電圧に変換し、放電灯
16又は17に供給する高周波変換手段A又はBと、高
周波電圧の位相関係を一定にさせるように駆動信号を送
信する位相制御手段25と、インダクタンス素子3及び
ダイオード4を介して整流回路2と接続され、平滑する
平滑コンデンサ5と、放電灯16又は17に基づき異常
検出信号を送信する異常検出手段22又は23と、異常
検出信号に基づいて異常な放電灯の高周波変換手段を停
止させる出力制限手段26とを備え、高周波変換手段A
又はBの出力をインダクタンス素子3とダイオードと4
の接続点Cに印加させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数個の放電灯
を点灯させる放電灯用インバータ装置に関するものであ
り、特に入力力率が高く、電源高調波の少ない高周波電
圧を発生させるものである。
【0002】
【従来の技術】図18は、例えば特開平6−28474
8号公報に開示されている入力力率を高め、電源高調波
を抑制した従来の放電灯用インバータ装置に基づき、放
電灯及びチョークコイルの直列回路から構成される放電
灯負荷回路を複数個並列に接続した放電灯用インバータ
装置である。図において、1は商用交流電源、2は商用
交流電源1の交流電圧を整流する、例えばダイオードブ
リッジ等からなる整流回路、5は整流回路2の出力をイ
ンダクタンス素子3とダイオード4の直列回路を介して
平滑する平滑コンデンサである。6及び7はスイッチン
グ素子であり、平滑コンデンサ5の直流電圧を高周波電
圧に変換するため、互いに直列に接続されたトランジス
タである。10及び11はそれぞれスイッチング素子6
及び7と逆並列に接続されたダイオード、24はスイッ
チング素子6及び7を交互に駆動させるスイッチング素
子駆動手段であり、これらでハーフブリッジ回路を使用
した高周波変換手段を構成する。チョークコイル14と
放電灯16と直流阻止コンデンサ20の直列回路及び放
電灯16と電極を介して並列に接続された電極予熱コン
デンサ18により1つの放電灯負荷回路を構成してい
る。チョークコイル15、放電灯17、直流阻止コンデ
ンサ21、電極予熱コンデンサ19により構成されたも
う一つの放電灯負荷回路がそれと並列に接続されてい
る。36はスイッチング素子6及び7の接続点に放電灯
負荷回路を介して接続された高周波発生用のコンデンサ
である。高周波電圧発生用コンデンサ36は、インダク
タンス素子3とダイオード4の接続点とも接続され、他
端は接地されている。なお、この高周波電圧発生用コン
デンサ36は、平滑コンデンサ5の+側又は−側のどち
ら側に接続されていてもよい。35はダイオードであ
り、高周波電圧発生用コンデンサ36と並列に接続さ
れ、高周波電圧発生用コンデンサ36で発生する負電圧
をクリップするものである。
【0003】次に、力率改善及び電源高調波抑制を行う
従来の放電灯用インバータ装置の動作について説明す
る。スイッチング素子駆動手段24からの駆動信号によ
り、高周波変換手段のスイッチング素子6がオンして放
電灯負荷回路に接地電位が印加されると、放電灯負荷回
路側から高周波変換手段側へ流れる電流が増加し、負荷
回路を介して高周波電圧発生用コンデンサ36が放電
し、その電位が低下する。また、逆にスイッチング素子
6がオフし、スイッチング素子7がオンして平滑コンデ
ンサ5の電位が負荷回路に入力されると、高周波変換手
段側から負荷回路側へ電流が流れ、高周波電圧発生用コ
ンデンサ36に電荷が蓄えられてその電位が上昇する。
高周波電圧発生用コンデンサ36の電位は、負荷電流の
方向および大きさにより0Vと平滑コンデンサ5の電位
との間で変動(ダイオード4及び35でクリップされる
ため)するが、その電位が整流回路2の出力電位より低
くなると整流回路2からインダクタンス素子3に流入す
る電流が増加してインダクタンス素子3に蓄積される電
流エネルギーが増加する。逆に電位が整流回路2の出力
電位より高くなるとインダクタンス素子3への流入電流
が減少するとともに、蓄積されていた電流エネルギーが
放出されて平滑コンデンサ5の昇圧作用を実現してい
る。これにより、電源電圧が低くなったときでも入力電
流を確保するとともに、電圧が高い時には入力電流の増
大を抑えることにより力率を改善し、また電源高調波を
抑制している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の放
電灯用インバータ装置において、複数の放電灯のうち、
何れかの放電灯に異常が生じた場合等には、高周波変換
手段のスイッチング素子等を保護するために停止させる
か、または高周波変換手段の動作周波数を変えてその出
力を低減させる必要があった。その結果、他の正常な放
電灯も点灯することができなかったり、あるいは低出力
状態となって大幅に減光し、本来の明るさを維持できな
いという問題点があった。
【0005】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたもので、できるだけ共有部分を多くさせてコ
ストアップを極力抑えた構成で、安定した昇圧及び力率
改善動作を行いつつ複数の放電灯を個別に点灯制御可能
にし、何れかの放電灯等が異常となった等の場合にも、
他の放電灯はその明るさを減ずることなく点灯すること
ができる放電灯用インバータ装置を得ることを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る放電灯用
インバータ装置は、商用交流電源からの交流電圧を整流
する整流手段と、入力される駆動信号に基づいて、印加
される直流電圧を高周波電圧に変換し、複数の放電灯を
それぞれ点灯させるのに必要な電力を供給する複数の高
周波変換手段と、複数の高周波変換手段が変換する高周
波電圧の位相関係を、同位相を含む所定位相差内となる
ような位相関係を保つための所定の値に保つように複数
の高周波変換手段に駆動信号を送信する位相制御手段
と、直列に接続されたインダクタンス素子及びダイオー
ドを介して整流手段と接続され、整流手段が整流した電
圧を平滑し、直流電圧を複数の高周波変換手段に印加す
る平滑手段と、複数の放電灯の両電極の電圧に基づいて
異常検出信号を送信する異常検出手段と、異常検出手段
からの異常検出信号に基づいて、異常と判断した放電灯
を点灯させている高周波変換手段の動作を停止又は抑制
させる出力制限手段とを備え、複数の高周波変換手段の
出力をダイオード又はインピーダンス素子を介してイン
ダクタンス素子とダイオードとの接続点に印加させるも
のである。
【0007】またこの発明に係る放電灯用インバータ装
置は、商用交流電源からの交流電圧を整流する整流手段
と、入力される駆動信号に基づいて、印加される直流電
圧を高周波電圧に変換し、複数の放電灯をそれぞれ点灯
させるのに必要な電力を供給する複数の高周波変換手段
と、複数の高周波変換手段が変換する高周波電圧の位相
関係を、同位相を含む所定位相差内となるような位相関
係を保つための所定の値に保つように複数の高周波変換
手段に駆動信号を送信する位相制御手段と、インダクタ
ンス素子を介して整流手段と接続され、整流手段が整流
した電圧を平滑し、直流電圧を前記複数の高周波変換手
段に印加する平滑手段と、複数の放電灯の両電極の電圧
に基づいて異常検出信号を送信する異常検出手段と、異
常検出手段からの異常検出信号に基づいて、異常と判断
した放電灯を点灯させている高周波変換手段の動作を停
止又は抑制させる出力制限手段とを備え、インダクタン
ス素子と平滑手段との間に、複数の高周波変換手段毎に
直列接続された2つのダイオードを接続し、2つのダイ
オード間の接続点に高周波変換手段の出力を印加させる
ものである。
【0008】またこの発明に係る放電灯用インバータ装
置は、商用交流電源からの交流電圧を整流する整流手段
と、入力される駆動信号に基づいて、印加される直流電
圧を高周波電圧に変換し、複数の放電灯をそれぞれ点灯
させるのに必要な電力を供給する複数の高周波変換手段
と、複数の高周波変換手段が変換する高周波電圧の位相
関係を、同位相を含む所定位相差内となるような位相関
係を保つための所定の値に保つように複数の高周波変換
手段に駆動信号を送信する位相制御手段と、直列に接続
されたインダクタンス素子及びダイオードを介して整流
手段と接続され、整流手段が整流した電圧を平滑し、直
流電圧を複数の高周波変換手段に印加する平滑手段と、
一端は複数の放電灯の複数の高周波変換手段が接続され
ている側と反対側に接続され、他端はインダクタンス素
子と平滑手段の一端に接続されて、複数の放電灯に流れ
る電流の和に基づいた出力をインダクタンス素子と平滑
手段との接続点に印加する高周波発生用コンデンサと、
複数の放電灯の両電極の電圧に基づいて異常検出信号を
送信する異常検出手段と、異常検出手段からの異常検出
信号に基づいて、異常と判断した放電灯を点灯させてい
る高周波変換手段の動作を停止又は抑制させる出力制限
手段とを備えている。
【0009】またこの発明に係る放電灯用インバータ装
置は、商用交流電源からの交流電圧を整流する整流手段
と、入力される駆動信号に基づいて、印加される直流電
圧を高周波電圧に変換し、複数の放電灯をそれぞれ点灯
させるのに必要な電力を供給する複数の高周波変換手段
と、複数の高周波変換手段が変換する高周波電圧の位相
関係を、同位相を含む所定位相差内となるような位相関
係を保つための所定の値に保つように複数の高周波変換
手段に駆動信号を送信する位相制御手段と、直列に接続
されたインダクタンス素子及びダイオードを介して整流
手段と接続され、整流手段が整流した電圧を平滑し、直
流電圧を複数の高周波変換手段に印加する平滑手段と、
一端は各放電灯の高周波変換手段が接続されている側と
反対側に接続され、また他端は平滑手段の一端に接続さ
れ、複数の放電灯に流れる電流に基づいて定められる電
位波形をインダクタンス素子とダイオードとの接続点に
インピーダンス素子又はダイオードを介して供給する高
周波発生用コンデンサと、複数の放電灯の両電極の電圧
に基づいて異常検出信号を送信する異常検出手段と、異
常検出手段からの異常検出信号に基づいて、異常と判断
した放電灯を点灯させている高周波変換手段の動作を停
止又は抑制させる出力制限手段とを備えている。
【0010】またこの発明に係る放電灯用インバータ装
置は、商用交流電源からの交流電圧を整流する整流手段
と、入力される駆動信号に基づいて、印加される直流電
圧を高周波電圧に変換し、複数の放電灯をそれぞれ点灯
させるのに必要な電力を供給する複数の高周波変換手段
と、複数の高周波変換手段が変換する高周波電圧の位相
関係を、同位相を含む所定位相差内となるような位相関
係を保つための所定の値に保つように複数の高周波変換
手段に駆動信号を送信する位相制御手段と、インダクタ
ンス素子及び各放電灯毎に並列に接続された2個直列の
ダイオードを介して整流手段と接続され、整流手段が整
流した電圧を平滑し、直流電圧を複数の高周波変換手段
に印加する平滑手段と、複数の放電灯に流れる電流に基
づいた出力をインダクタンス素子とダイオードとの接続
点に供給する高周波発生用コンデンサと、複数の放電灯
の両電極の電圧に基づいて異常検出信号を送信する異常
検出手段と、異常検出手段からの異常検出信号に基づい
て、異常と判断した放電灯を点灯させている高周波変換
手段の動作を停止又は抑制させる出力制限手段とを備
え、2個直列のダイオードの接続点は、各放電灯の高周
波変換手段が接続されている側と反対側に接続されるも
のである。
【0011】またこの発明に係る放電灯用インバータ装
置は、商用交流電源からの交流電圧を整流する整流手段
と、入力される駆動信号に基づいて、印加される直流電
圧を高周波電圧に変換し、複数の放電灯をそれぞれ点灯
させるのに必要な電力を供給する複数の高周波変換手段
と、複数の高周波変換手段が変換する高周波電圧の位相
関係を、同位相を含む所定位相差内となるような位相関
係を保つための所定の値に保つように複数の高周波変換
手段に駆動信号を送信する位相制御手段と、インダクタ
ンス素子及び各放電灯毎に並列に接続された2個直列の
ダイオードを介して整流手段と接続され、整流手段が整
流した電圧を平滑し、直流電圧を複数の高周波変換手段
に印加する平滑手段と、一端は各放電灯の高周波変換手
段が接続されている側と反対側に接続され、他端は平滑
手段の一端に接続され、複数の放電灯に流れる電流に基
づいて定められる出力を発生する複数の高周波発生用コ
ンデンサと、複数の放電灯の両電極の電圧に基づいて異
常検出信号を送信する異常検出手段と、異常検出手段か
らの異常検出信号に基づいて、異常と判断した放電灯を
点灯させている高周波変換手段の動作を停止又は抑制さ
せる出力制限手段とを備え、2個直列のダイオードの接
続点は、各放電灯の高周波変換手段が接続されている側
と反対側に接続され、また複数の高周波発生用コンデン
サの一端と接続されるものである。
【0012】またこの発明に係る放電灯用インバータ装
置は、出力制限手段の代わりに、異常検出信号に基づい
て駆動信号を遮断する駆動信号遮断手段を備えている。
【0013】またこの発明に係る放電灯用インバータ装
置は、位相制御手段の代わりに、基準信号を発信する基
準信号発生手段と、基準信号に基づいて、複数の高周波
変換手段にそれぞれ駆動信号を送信する複数の駆動信号
発生手段とを備えている。
【0014】またこの発明に係る放電灯用インバータ装
置は、位相制御手段の代わりに、複数の高周波変換手段
のうち全部、または1つを除く残り全部の高周波変換手
段において、自己若しくは他の高周波変換手段が変換し
た電圧の位相又は複数の高周波変換手段の電圧の位相を
結合した結合出力位相を検出する位相検出手段をさらに
備え、各高周波変換手段は、直流電圧を位相検出手段が
検出した位相に基づいた位相を有する高周波電圧に変換
するものである。
【0015】またこの発明に係る放電灯用インバータ装
置は、複数の高周波変換手段が変換した高周波電圧の位
相差を可変制御させるように位相制御手段を駆動させる
位相差制御手段をさらに備えている。
【0016】またこの発明に係る放電灯用インバータ装
置は、複数の高周波変換手段の位相関係を制御しなが
ら、各高周波変換手段毎に異なるデューティ比の前記駆
動信号を送信するデューティ制御手段をさらに備えてい
る。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は本発明の第1の実施の形態に係る
放電灯用インバータ装置の構成図である。図において、
図18と同一符号を付しているものは従来の放電灯用イ
ンバータ装置で説明したものと同一又は相当部分である
ので説明を省略する。スイッチング素子8及び9、ダイ
オード12及び13並びにスイッチング素子駆動手段2
4で、放電灯17を単独で点灯制御できるような高周波
変換手段を構成する。またスイッチング素子駆動手段2
4は、位相制御手段25及び出力制限手段26を内蔵し
ている。位相制御手段25は、二つの高周波変換手段の
出力を、同位相を含む所定位相差内(例えば位相差15
度以内)となるような所定の位相関係に保つように各ス
イッチング素子を駆動するタイミングを制御する。また
出力制限手段26は、放電灯異常検出回路22及び23
から送信される異常検出信号により、その信号を発して
いる放電灯負荷回路を制御している高周波変換手段を駆
動させる電力の出力を停止又は抑制するように制御す
る。27及び28はダイオードである。
【0018】次に接続関係及び動作について説明する。
本実施の形態また後述する実施の形態においては、基本
的な動作は従来と変わらず、昇圧及び力率改善を生じさ
せる部分に共通部分が多いので、個別に点灯制御を行っ
たことによる昇圧及び力率改善動作について主に説明す
る。交流電圧が商用交流電源1から印加されると、ダイ
オードブリッジ等からなる整流回路2が整流し、インダ
クタンス素子3とダイオード4の直列回路を介して平滑
コンデンサ5に直流エネルギーとなる電荷が蓄積され
る。平滑コンデンサ5と並列に、互いに直列に接続され
たスイッチング素子6及び7並びにスイッチング素子8
及び9が接続されている。それぞれのスイッチング素子
には、ダイオード10〜13が逆並列に接続され、それ
ぞれのベース側とスイッチング素子駆動手段24とが接
続されている。スイッチング素子6及び7、ダイオード
10及び11並びにスイッチング素子駆動手段24で高
周波変換手段(以下、高周波変換手段Aという)が構成
され、もう一つの高周波変換手段をスイッチング素子8
及び9、ダイオード12及び13並びにスイッチング素
子駆動手段24(以下、高周波変換手段Bという)で構
成されて、それぞれ各一つずつの放電灯16又は17の
点灯制御を行っている。スイッチング素子駆動手段24
は、それぞれの高周波変換手段で共有されている。
【0019】スイッチング素子6と7との接続点である
高周波変換手段の出力点A(以下、出力点Aという)に
は、ダイオード27のカソードと、チョークコイル1
4、放電灯16、電極予熱コンデンサ18及び直流阻止
コンデンサ20より構成される放電灯負荷回路とが接続
され、放電灯負荷回路は直流阻止コンデンサ20を介し
て接地される。スイッチング素子8と9との接続点であ
るもう一つの高周波変換手段の出力点B(以下、出力点
Bという)には、ダイオード28のカソードと、直流阻
止コンデンサ21を介して接地されたチョークコイル1
5、放電灯17、電極予熱コンデンサ19及び直流阻止
コンデンサ21よりなる放電灯負荷回路とが接続されて
いる。また、ダイオード27及び28のアノードは、イ
ンダクタンス素子3とダイオード4との接続点C(以
下、接続点Cという)に接続される。
【0020】放電灯異常検出回路22及び23はそれぞ
れ放電灯16及び17の電極間の電圧等に基づいた異常
検出信号をスイッチング素子駆動手段24の出力制限手
段26に送信する。出力制限手段26はその異常検出信
号に基づいて、各放電灯負荷回路の放電不良、電極の断
線、放電灯の接続不良等による異常が生じたかどうかを
判断し、その放電灯を点灯させている高周波変換手段へ
の駆動信号の停止又は制限を行う。
【0021】高周波変換手段Aでは、スイッチング素子
駆動手段24がスイッチング素子6及び7をそれぞれ交
互にオン/オフさせ、それを繰り返すことにより、平滑
コンデンサ5からの直流電圧を高周波電圧に変換し、そ
れに基づいた電力を放電灯負荷回路に供給して放電灯1
6を点灯させる。また高周波変換手段Bでも同様に、ス
イッチング素子駆動手段24がスイッチング素子8及び
9をそれぞれ交互にオン/オフさせ、それを繰り返すこ
とにより、平滑コンデンサ5からの直流電圧を高周波電
圧に変換し、それに基づいた電力を放電灯負荷回路に供
給して放電灯17を点灯させる。
【0022】高周波変換手段の出力点A及びBは、それ
ぞれダイオード27及び28を介して整流回路2と平滑
コンデンサ5との間に挿入されたインダクタンス素子3
とダイオード4との接続点Cと接続される。このインダ
クタンス素子3、ダイオード4およびスイッチング素子
6又は8により、整流回路2に印加される電圧を入力電
圧とし、平滑コンデンサ5が印加する電圧を出力電圧と
する昇圧チョッパ回路が構成される。接続点Cの電位
は、2つの高周波変換手段の出力点A及びBの電位のう
ち、低い方の電位と同じになる。すなわち、2つの高周
波変換手段の接地側にあるスイッチング素子6又は8の
少なくとも一方がオンした状態では接続点Cの電位は低
くなり、インダクタンス素子3に整流回路2から流入す
る電流が増加してエネルギーが蓄積される。一方、スイ
ッチング素子6及び8が両方ともオフ状態となると、接
続点Cの電位は高くなり、ダイオード4が導通してイン
ダクタンス素子3は蓄積されたエネルギーを放出し、平
滑コンデンサ5を昇圧させ、また入力カ率を改善する。
したがって、この昇圧チョッパ回路の入出力電圧比は接
続点Cの電位波形に依存することになる。
【0023】図2は高周波変換手段A及びBの動作周波
数が異なる場合(a)と、動作周波数が同じで位相関係
が一定に保たれた場合(b)との接続点C点の電位波形
の例を示す図である。(a)では、2つの高周波変換手
段の動作周波数が異なるため、その出力点A及びBの電
位波形間の位相も変動し、接続点Cの電位波形のデュー
ティ比も変化して昇圧チョッパ回路の動作も不安定なも
のになる。一方、位相制御手段25が2つの高周波変換
手段を同じ周波数で動作させ、その出力間の位相を一定
に保つように位相制御した場合には、(b)に示すよう
に接続点Cの電位波形はデューティ比が一定となり、昇
圧チョッパ回路では安定した昇圧動作及び力率改善を行
うことができる。したがって、昇圧チョッパ回路を共通
にしている場合には、安定した昇圧動作及び力率改善を
行うには、位相制御手段25により動作周波数を同一に
して位相制御を行うことが必要となる。
【0024】次に放電灯16又は17を等のうち、いず
れか一方が不良となった場合等の動作について説明す
る。放電灯16又は17の未接続、始動不良、電極断線
等の異常により、放電灯異常検出回路22又は23から
出力された異常検出信号が出力制限手段26に入力され
ると、出力制限手段26は異常な放電灯負荷回路に高周
波の電力を供給している高周波変換手段への駆動信号送
信を停止させる。正常な放電灯負荷回路に高周波の電力
を供給している高周波変換手段は駆動信号を送信し、動
作を継続させる。したがって、異常放電灯のみを消灯
し、正常放電灯は定格点灯を継続できることになる。ま
た、昇圧チョッパ回路においては、インダクタンス素子
3、ダイオード4及び正常動作中の高周波変換手段の接
地側のスイッチング素子(本実施の形態ではスイッチン
グ素子6又は8)で、安定した昇圧及び力率改善動作を
継続することができる。
【0025】図3は本発明の第1の実施の形態の別の放
電灯用インバータ装置の構成図である。図1との違い
は、ダイオード4が省略され、インダクタンス素子3
が、ダイオード4を介して平滑コンデンサ5と接続され
ていない点である。図3の放電灯用インバータ回路は、
図1の放電灯用インバータ装置とほぼ同様の動作を行
う。ただ、図3の放電灯用インバータ装置の場合、2つ
の高周波変換手段の接地側スイッチング素子6及び8が
両方ともオフになった場合には、交流電源1から整流回
路2を介して供給される入力電流は、ダイオード27及
び28を通って放電灯負荷回路又はダイオード11及び
13を介して平滑コンデンサ5へ流れるので、昇圧及び
力率改善の動作が図1と同様に行われることになる。
【0026】なお、第1の実施の形態では、インダクタ
ンス素子3とダイオード4の接続点からダイオード27
及び28を介して、高周波変換手段A及びBの接地側の
スイッチング素子6及び8を接続して、平滑コンデンサ
5の昇圧及び力率改善画行われるように構成したが、本
発明ではそれに限定されるものではなく、ダイオード2
7又は28の代わりにコンデンサ等のインピーダンス素
子を介して接続させるようにしてもよい。
【0027】以上のように第1の実施の形態によれば、
位相制御手段25で高周波変換手段A及びBが発生させ
る高周波の動作周波数を同じものとし、電圧位相を制御
して、接続点Cの電位波形のデューティ比を一定のもの
としたので、インダクタンス素子3等の昇圧チョッパ回
路及びスイッチング素子駆動手段24を共通にしたま
ま、高周波変換手段を複数設け、放電灯を個別制御して
も平滑コンデンサ5の昇圧また力率改善を安定して行う
ことができる。また、放電灯異常検出回路22及び23
並びに出力制限手段を設け、放電灯16又は17に異常
が生じた場合等でも個別に制御できるので、正常な放電
灯は減光することなく点灯を継続させることができる。
また図3ではダイオード11及び13並びに27及び2
8を通して平滑コンデンサ5を昇圧可能にするので、ダ
イオード4を設ける必要がなく昇圧を行うことができ
る。
【0028】実施の形態2.図4は本発明の第2の実施
の形態に係る放電灯用インバータ装置の構成図である。
図4において、図1と同一符号を付しているものは第1
の実施の形態の放電灯用インバータ装置で説明したもの
と同一又は相当部分であるので説明を省略する。24a
は位相差制御手段29を内蔵したスイッチング素子駆動
手段である。位相差制御手段29は、高周波変換手段A
及びBの出力位相の差を調整し、昇圧チョッパ回路のデ
ューティ比を所定の一定値にして、平滑コンデンサ5の
電圧を所望の値に維持させるために位相制御手段25を
制御するものである。本実施の形態は、安定した昇圧及
び力率改善を行いつつ、かつ複数の高周波変換手段の出
力位相差を制御して、昇圧チョッパ回路のデューティ比
を変化させて、平滑コンデンサ5の電圧の調整を行うも
のである。装置全体としての動作は、第1の実施の形態
で説明したこととほぼ同様の動作が行われる。
【0029】図5は高周波変換手段AとBとの間の出力
位相差がない場合(a)の接続点Cの電位波形(a)
と、位相差がある場合の接続点Cの電位波形(b)との
例を表す図である。(a)においては、2つの高周波変
換手段の出力点A及びBの電位波形の位相が同じである
ので、接続点Cの電位波形のデューティ比も高周波変換
手段A及びBのデューティ比と同じとなる。一方(b)
では、2つの高周波変換手段の出力点Aの電位とBの電
位との間に位相差があるため、両方の出力点が高電位と
なる時間は短くなる。したがって、出力点Aの電位又は
出力点Bのうち、低い電位の値と同じになる接続点Cの
電位波形のデューティ比は、低電位(昇圧チョッパ回路
のスイッチオンに相当)比率が大きくなり、平滑コンデ
ンサ5に印加される平滑電圧が高くなることで、昇圧及
び力率改善の動作が行われることになる。
【0030】位相差制御手段29をスイッチング素子駆
動手段24aに内蔵し、位相差を制御して接続点Cの低
電位比率を大きくし、かつ位相を制御することにより、
高い平滑電圧を平滑コンデンサ5に印加することがで
き、安定した力率改善を行うことができる。
【0031】以上のように第2の実施の形態において
は、位相差制御手段29が高周波変換手段A及びBの間
のデューティ比をある一定の値に調整するようにしたの
で、接続点Cにおける低電位部分を多くすれば、平滑コ
ンデンサ5の昇圧の電圧を大きなものとすることがで
き、より安定した昇圧及び力率改善を行うことができ
る。
【0032】実施の形態3.図6は本発明の第3の実施
の形態に係る放電灯用インバータ装置の構成図である。
図4において、図1と同一符号を付しているものは第1
の実施の形態の放電灯用インバータ装置で説明したもの
と同一又は相当部分であるので説明を省略する。24b
はデューティ制御手段30を内蔵したスイッチング素子
駆動手段である。デューティ制御手段30は、高周波変
換手段A及びBの各スイッチング素子に対する駆動信号
を制御し、出力点A及びBの電位波形のデューティ比を
個別に制御させるものである。本実施の形態では、安定
した昇圧及び力率改善動作を行いつつ、かつ高周波変換
手段のスイッチング素子毎にオンデューティ比を制御し
て、放電灯の調光制御を個別に行うことを可能にするも
のである。装置全体としての動作は、第1の実施の形態
で説明したこととほぼ同様の動作が行われる。
【0033】図7は放電灯16及び17の2灯を全光点
灯する場合(a)と、放電灯16を全光点灯し、放電灯
17を調光点灯する場合(b)とにおけるそれぞれの電
位波形を表す図である。この図では、2つの放電灯を全
光点灯する場合及び片方の放電灯を調光点灯する場合の
高周波変換手段A及びBのそれぞれのスイッチング素子
のオン/オフ状態と、高周波出力点A及びBの電位波形
並びに接続点Cの電位波形の例を示している。
【0034】調光点灯は、スイッチング素子のオン時間
を短くすることによって行う。図7の(b)では、スイ
ッチング素子8及び9のオン期間を短くして、放電灯1
7に供給する電力を減少させて調光点灯にしている。こ
の際、高周波変換手段A及びBの動作周期を同じにして
おけば、最大でも高周波変換手段Aのオン状態と同じ電
位波形が接続点Cとなり、昇圧チョッパ回路の接続点C
の電位波形は(a)と同等の波形となるので、放電灯が
1つの場合と同等の昇圧効果を得ることができる。
【0035】以上のように第3の実施の形態によれば、
デューティ制御手段30が、各スイッチング素子で駆動
信号のデューティ比を制御できるようにしたので、高周
波変換手段A及びBを個別に制御し、個別の調光を可能
にして、かつ位相制御手段25で動作周期が同じように
なるようにしておけば、平滑コンデンサ5の昇圧また力
率改善を安定して行うことができる。
【0036】実施の形態4.図8は本発明の第4の実施
の形態に係る放電灯用インバータ装置の構成図である。
図8において、図1及び図18と同一符号を付している
ものは従来及び第1の実施の形態の放電灯用インバータ
装置で説明したものと同一又は相当部分であるので説明
を省略する。コイル31及び共振コンデンサ32からな
る並列回路と直列にスイッチング素子6とダイオード1
0とが接続され、一石共振回路を構成している。また同
様に、コイル33及び共振コンデンサ34からなる並列
回路と直列に、スイッチング素子8とダイオード12と
が接続され、一石共振回路を構成している。ダイオード
10及びダイオード12は、スイッチング素子6又はス
イッチング素子8とそれぞれ逆並列に接続されている。
コイル31、共振コンデンサ32、スイッチング素子6
ダイオード10及びスイッチング素子駆動手段24c
が、高周波変換手段(以下、高周波変換手段A1とい
う)を構成し、もう一つの高周波変換手段(以下、高周
波変換手段B1という)をコイル33、共振コンデンサ
34、スイッチング素子8、ダイオード12及びスイッ
チング素子駆動手段24cが構成して、それぞれ各一つ
ずつの放電灯負荷回路の点灯制御を行っている。スイッ
チング素子駆動手段24cは、それぞれの高周波変換手
段で共有され、同一の駆動信号を発信して高周波変換手
段A1及びB1を同期させて駆動させる。したがって高
周波変換手段A1及びB1により変換される高周波電圧
は同一周波数及び同位相となる。
【0037】37及び38は駆動信号遮断手段であり、
それぞれスイッチング素子駐動手段24cとスイッチン
グ素子6及び8の制御(ベース)端子との間に挿入さ
れ、放電灯異常検出回路22又は23から送信される異
常検出信号に基づいて、その放電灯を点灯させているス
イッチング素子駆動手段24の駆動信号を遮断し、高周
波変換手段を個別に停止させる。なお、ダイオード35
は、接続点Cの電位を平滑コンデンサ5の接地側電位に
クリップするためのものである。
【0038】次に接続関係及び動作について説明する。
商用交流電源1から印加される交流電圧を、ダイオード
ブリッジ等からなる整流回路2が整流し、インダクタン
ス素子3とダイオード4の直列回路を介して平滑コンデ
ンサ5に直流エネルギーとなる電荷が蓄積される。高周
波変換手段A1は、平滑コンデンサ5の直流電圧を高周
波電圧に変換し、直流阻止コンデンサ20、チョークコ
イル14、放電灯16及び電極予熱コンデンサ18で構
成される放電灯負荷回路に電力を供給する。また高周波
変換手段B1についても同様に、平滑コンデンサ5に印
加された直流電圧を高周波電圧に変換し、直流阻止コン
デンサ21、チョークコイル15、放電灯17及び電極
予熱コンデンサ19で構成される直列回路に電力を供給
する。
【0039】高周波変換手段と接続された側と反対側の
放電灯16及び17の電極は、互いにインダクタンス素
子3とダイオード4との接続点C、ダイオード35のカ
ソード及び高周波電圧発生用コンデンサ36と接続され
ている。高周波電圧発生用コンデンサ36の他端は平滑
コンデンサ5と接続されている。高周波電圧発生用コン
デンサ36は、放電灯負荷回路から高周波変換手段に流
れる電流又は高周波変換手段から放電灯負荷回路に流れ
る電流の向きに基づいて充放電を繰り返す。したがっ
て、インダクタンス素子3は、平滑コンデンサ5側の電
位が整流回路2側の電位より低くなるとエネルギーを蓄
え、高くなるとエネルギーを放出して、平滑コンデンサ
5を昇圧させ、また入力カ率を改善する。
【0040】以上のように第4の実施の形態によれば、
スイッチング素子駆動手段24が、同一の駆動信号をス
イッチング素子6及び7に供給し、同位相の高周波電圧
を放電灯負荷回路に印加させ、点灯させる。これによ
り、スイッチング素子駆動手段24や昇圧チョッパ回路
を共通化して簡易化したままで、高周波変換手段が1つ
の場合と同様に昇圧チョッパ回路を動作させることがで
き、安定した昇圧及び力率改善動作を行いつつ、複数の
放電灯を個別に点灯制御できる。また駆動信号遮断回路
37及び38が駆動信号を個別に遮断するので、ある放
電灯に異常が生じた場合でも駆動停止となるのはその放
電灯を点灯させている高周波変換手段であり、他の高周
波変換手段は高周波電圧を発生するので、停止又は減光
することなく点灯を継続することができる。
【0041】実施の形態5.図9は本発明の第5の実施
の形態に係る放電灯用インバータ装置の構成図である。
図9において、図1及び図8と同一符号を付しているも
のは第1又は第4の実施の形態の放電灯用インバータ装
置で説明したものと同一又は相当部分であるので説明を
省略する。36aは高周波電圧発生用コンデンサであ
り、高周波電圧発生用コンデンサ36と同様に、放電灯
16の高周波変換手段が接続されている側と反対側の電
極と接続されている。また他端は平滑コンデンサ5の一
端と接続されている。また高周波電圧発生用コンデンサ
36bも同様に、放電灯17の高周波変換手段が接続さ
れている側と反対側の電極と接続されている。また他端
は平滑コンデンサ5の一端と接続されている。
【0042】次に動作について説明する。高周波電圧発
生用コンデンサ36aは、高周波変換手段から放電灯負
荷回路及びダイオード27を介してインダクタンス素子
3の方向に流れようとする電流、またインダクタンス素
子3側からダイオード27及び放電灯負荷回路を介して
高周波変換手段に流れる電流の向きに基づいて充放電を
繰り返す。ここで、高周波電圧発生用コンデンサと放電
灯負荷回路との接続点の高周波電圧は、商用交流電源1
から印加される交流電圧の半サイクルのほぼ全域で、整
流回路2の整流した電圧より低い電圧となるような電圧
値及び位相に高周波電圧発生用コンデンサの容量等を定
めておくようにとにしておく。インダクタンス素子3
は、平滑コンデンサ5側の電位が整流回路2側の電位よ
り低くなるとエネルギーを蓄え、高くなるとエネルギー
を放出して、平滑コンデンサ5を昇圧し、また入力カ率
を改善する。高周波電圧発生用コンデンサ36bも高周
波電圧発生用コンデンサ36aと同じ動作を行うので、
説明を省略する。
【0043】なお、上記実施例では、高周波電圧発生用
コンデンサ36a及び36bのに生じる電圧を、ダイオ
ード27又は28を介してインダクタンス素子3とダイ
オード4の接続点Cに供給したが、ダイオード27又は
28の代わりにコンデンサ等のインピーダンス素子を介
して接続してもよい。
【0044】以上のように第5の実施の形態によれば、
この高周波電圧発生用コンデンサ36a及び36bと放
電灯負荷回路との接続点に発生する高周波電圧におい
て、交流電源の半サイクルのほぼ全域で整流回路出力電
圧より低い電圧を発生させることにより、高周波電圧発
生用コンデンサ36a及び36bの充放電の繰り返しに
より、インダクタンス素子3を流れる電流に脈動を生じ
させ、安定した平滑コンデンサの昇圧と力率改善が図れ
る。
【0045】実施の形態6.図10は本発明の第6の実
施の形態に係る放電灯用インバータ装置の構成図であ
る。図において、図1及び図8と同一符号を付している
ものは他の実施の形態の放電灯用インバータ装置で説明
したものと同一又は相当部分であるので説明を省略す
る。スイッチング素子駆動手段24dは、スイッチング
素子6及び8、スイッチング素子7及び9をそれぞれに
駆動信号を送信する。37a及び38aは駆動信号遮断
手段であり、放電灯異常検出回路22又は23から送信
される異常検出信号に基づいて、高周波変換手段のスイ
ッチング素子毎に駆動信号を遮断できるようにしたもの
である。39及び40はダイオードである。
【0046】次に動作について説明する。ここでは昇圧
及び力率改善を行うための動作と異常発生時の動作とに
分けて説明する。まず、昇圧及び力率改善動作である
が、高周波変換手段Aによる高周波電圧は、放電灯負荷
回路に電力を供給し、またインダクタンス素子3と平滑
コンデンサ5の間に挿入された2個直列のダイオード2
7と39との間の接続点Dに印加される。放電灯負荷回
路側から高周波変換手段A側へ電流が流れる場合には、
ダイオード27を介してインダクタンス素子3から放電
灯負荷回路に電流が流入し、平滑コンデンサ5が充電さ
れて電荷が蓄えられる。また高周波変換手投A側から放
電灯負荷回路側へ電流が流れる場合には、インダクタン
ス素子3から電流が流入して、ダイオード39を介して
平滑コンデンサ5が充電され、電荷が蓄えられる。
【0047】また高周波変換手段Bにおいても同様に、
発生させた高周波電圧は放電灯負荷回路に電力を供給
し、またインダクタンス素子3と平滑コンデンサ5の間
に挿入された2個直列のダイオード28と40との間の
接続点Eに印加される。放電灯負荷回路側から高周波変
換手段B側へ電流が流れる場合には、ダイオード28を
介して電流が流入し、平滑コンデンサ5が充電されて電
荷が蓄えられる。また高周波変換手投A側から放電灯負
荷回路側へ電流が流れる場合には、ダイオード40を介
して電流が流入して、平滑コンデンサ5が充電され、電
荷が蓄えられる。
【0048】ここで、ダイオード27と28を介して平
滑コンデンサ5に流入する電流の和が、整流回路2から
インダクタンス素子3に流れ込む電流より大きくなる
と、高周波電圧発生用コンデンサ36が電荷を放電し、
接続点Cの電位が下がる。したがって整流回路2の電位
より接続点Cの電位が低くなると、整流回路2からイン
ダクタンス素子3に流入する電流が増加し、エネルギー
が蓄積される。また、電流の向きが変わる等により、ダ
イオード27及び28に流れる電流の和が整流回路2か
らインダクタンス素子3に流れ込む電流より小さくなる
と、高周波電圧発生用コンデンサ36に電荷が蓄えられ
て点Cの電位が上昇し、整流回路2からインダクタンス
素子3に流入する電流が減少し、エネルギーを放出し、
平滑コンデンサ5を昇圧させ、また入力カ率を改善す
る。このように放電灯負荷回路を流れる電流を調整し、
インダクタンス素子3の整流回路2側の電位より接続点
Cの電位を下げる間隔を調整することで、電源電圧サイ
クルの広い範囲にわたり入力電流を確保し、安定した昇
圧と力率改善を行うことができる。
【0049】次に放電灯16等に異常が発生した場合の
動作について説明する。放電灯16の異常等を放電灯異
常検出回路22が送信する異常検出信号により、駆動信
号遮断回路が37aが放電灯16の異常等を判断する
と、駆動信号遮断回路37aがスイッチング素子6及び
7への駆動信号を遮断し、高周波変換手段Aの動作を停
止させる。また同様に、放電灯17の異常を放電灯異常
検出回路23からの異常検出信号により駆動信号遮断回
路38aが放電灯17の異常等を判断すると、スイッチ
ング素子8及び9への駆動信号を遮断し、高周波変換手
段Bの動作を停止させる。
【0050】なお、本実施の形態では、駆動信号遮断回
路37a及び38aにおいて、接地側と非接地側の2つ
のスイッチング素子への駆動信号を同時に遮断する例を
示したが、接地側あるいは非接地側のいずれか一方のス
イッチング素子への駆動信号を遮断するようにしても、
本来の動作が行えなくなるので有効である。
【0051】以上のように第6の実施の形態によれば、
ダイオード39及び40を設け、放電灯負荷回路を流れ
る電流に基づいて高周波電圧発生用コンデンサ36の充
放電の繰り返しにより、インダクタンス素子3を流れる
電流に脈動を生じさせ、安定した平滑コンデンサの昇圧
と力率改善が図れる。
【0052】実施の形態7.図11は本発明の第7の実
施の形態に係る放電灯用インバータ装置の構成図であ
る。図において、図9又は図10と同一符号を付してい
るものは従来の放電灯用インバータ装置で説明したもの
と同一又は相当部分であるので説明を省略する。
【0053】次に動作について説明する。昇圧及び力率
改善が行われる動作と異常発生時の動作に分けて説明す
る。まず、昇圧及び力率改善が行われる動作であるが、
平滑コンデンサ5の直流電圧は、互いに直列に接続され
たスイッチング素子であるトランジスタ6及び7並びに
ダイオード10及び11で構成される高周波変換手段A
と、トランジスタ8及び9並びにダイオード12及び1
3で構成される高周波変換手段Bが、駆動信号発生回路
24により接地側スイッチング素子6,8と非接地側ス
イッチング素子7,9を交互に駆動されることにより、
高周波電圧を発生する。この高周波変換手段A及びBで
発生した高周波電圧は、各放電灯負荷回路に印加され、
電力を供給し、放電灯16,17を点灯させると共に、
その負荷電流により高周波電圧発生用コンデンサ36
a、36bに高周波電圧を発生させる。高周波電圧発生
用コンデンサ36a,あるい36bに発生した電圧が整
流回路2の出力電圧を下回ると、インダクタンス素子3
に整流回路2から流入する電流が増加し、インダクタン
ス素子3にエネルギーを蓄積する。一方、高周波電圧発
生用コンデンサ36a及び36bに発生する電圧が、い
ずれも整流回路2の電圧を超えると、インダクタンス素
子3に流れる電流は減少し、インダクタンス素子3はエ
ネルギーを放出するが、電圧がさらに上昇して平滑電圧
5に達すると、整流回路からダイオード27及び28を
介して流入する電流は、それぞれの負荷電流と加算さ
れ、ダイオード39及び40を介して平滑コンデンサ5
が昇圧・充電される。
【0054】次に放電灯16等に異常が発生した場合の
動作について説明する。放電灯16の異常等を放電灯異
常検出回路22が送信する異常検出信号により、駆動信
号遮断回路が37aが放電灯16の異常等を判断する
と、駆動信号遮断回路37aがスイッチング素子6及び
7への駆動信号を遮断し、高周波変換手段Aの動作を停
止させる。また同様に、放電灯17の異常を放電灯異常
検出回路23からの異常検出信号により駆動信号遮断回
路38aが放電灯17の異常等を判断すると、スイッチ
ング素子8及び9への駆動信号を遮断し、高周波変換手
段Bの動作を停止させる。
【0055】以上のように第7の実施の形態によれば、
高周波電圧発生用コンデンサ36a及び36bと放電灯
負荷回路との接続点に発生する高周波電圧において、交
流電源の半サイクルのほぼ全域で整流回路出力電圧より
低い電圧を発生させることにより、高周波電圧発生用コ
ンデンサ36a及び36bの充放電の繰り返しにより、
インダクタンス素子3を流れる電流に脈動を生じさせ、
安定した平滑コンデンサの昇圧と力率改善が図れる。
【0056】実施の形態8.図12は本発明の第8の実
施の形態に係る放電灯用インバータ装置の構成図であ
る。図において、図9又は図10と同一符号を付してい
るものは第5及び第6の放電灯用インバータ装置で説明
したものと同一又は相当部分であるので説明を省略す
る。24e及び24fは駆動信号発生手段となるスイッ
チング素子駆動手段であり、それぞれ高周波変換手段A
又は高周波変換手段Bに駆動信号を送信してスイッチン
グ素子を交互に駆動させて高周波電圧を発生させ、放電
灯16及び放電灯17をそれぞれ1つずつの放電灯を点
灯制御する。カップリングコンデンサ41及び42は、
それぞれ出力点Aと接続点C又は出力点Bと接続点Cと
の間に挿入されている。基準信号発生手段43は、スイ
ッチング素子駆動手段24e及び24fに駆動信号送信
のタイミングを合わせさせるために高周波変換動作の基
準となる基準信号を供給している。本実施の形態では、
基準となる信号に基づいて各高周波変換手段を同期させ
て駆動させるものである。
【0057】次に動作について説明する。商用交流電源
1の交流電圧を整流回路2により整流し、インダクタン
ス素子3とダイオード4の直列回路を介して平滑コンデ
ンサ5に電荷を蓄積する。この平滑コンデンサの直流電
圧をスイッチング素子駆動手段24a、24bが基準信
号発生回路43より供給される基準信号に同期して、そ
れぞれトランジスタ6及び7並びにトランジスタ8及び
9をそれぞれ交互に駆動させ、高周波変換手段Aと高周
波変換手段Bが発生する高周波電圧を同期させた位相関
係に保持して動作させる。放電灯負荷回路に発生した高
周波電圧を印加し、電力を供給してそれぞれ放電灯を点
灯させる。また、カップリングコンデンサ41及び42
を介してインダクタンス素子3とダイオード4の接続点
に高周波電圧の電位波形を整流回路2の出力電圧が低い
位相における入力電流を確保するとともに、整流回路2
の出力電圧を入力とし、平滑コンデンサ5の直流電圧を
出力とする昇圧動作を実現し、力率を改善する。
【0058】放電灯異常検出回路22の異常検出信号に
より、スイッチング素子駆動手段24eはトランジスタ
6及び7への駆動信号の送信を停止し、高周波変換手段
Aの出力は停止させる。一方、高周波変換手段Bの出力
は継続し、負荷回路に高周波電圧を供給して放電灯17
の点灯が維持されるので、インダクタンス素子3とダイ
オード4にカップリングコンデンサ42を介して高周波
電圧の波形が入力され、昇圧及び力率の改善は継続され
る。また、放電灯異常検出回路23が放電灯17の異常
を検出が検出された場合にも、スイッチング素子駆動手
段24bがトランジスタ8及び9への駆動信号の送信を
停止し、放電灯17を消灯する一方で、高周波変換手段
Aは出力を継続して放電灯16を点灯維持するととも
に、カップリングコンデンサ41を介してインダクタン
ス素子3とダイオード4の接続点に高周波電圧を供給
し、入力力率改善動作を継続する。
【0059】図13は第8の実施の形態の別の放電灯用
インバータ装置の構成図である。2つの高周波変換手段
A及びBの接地側のスイッチング素子6又は8の少なく
とも一方がオンした状態では、接続点Cの電位が下が
り、インダクタンス素子3に整流回路2から流入する電
流が増加してエネルギーが蓄積され、またスイッチング
素子6と8の両方ともオフすると接続点Cの電位が上昇
し、ダイオード27及び11並びに28及び13が導通
し、インダクタンス素子3の蓄積エネルギーを放出して
平滑コンデンサ5を昇圧させ、力率改善を行う。
【0060】以上のように第8の実施の形態によれば、
基準信号発生回路43を設けて、高周波変換手段A及び
Bへの駆動信号の送信を同期させて行うようにしたの
で、接続点Cの波形が一定のデューティ比を持ったもの
となり、安定した平滑コンデンサ5の昇圧及び力率改善
を行うことができる。
【0061】実施の形態9.図14は本発明の第9の実
施の形態に係る放電灯用インバータ装置の構成図であ
る。図において、図9又は図10と同一符号を付してい
るものは従来の放電灯用インバータ装置で説明したもの
と同一又は相当部分であるので説明を省略する。コイル
31と共振コンデンサ32との並列回路と直列に、MO
SFETで構成されるスイッチング素子6Aが接続さ
れ、コイル31、共振コンデンサ32及びスイッチング
素子6Aで一石共振回路の高周波変換手段(以下、高周
波変換手段A2という)を構成している。また同様にコ
イル33と共振コンデンサ34との並列回路と直列に、
MOSFETで構成されるスイッチング素子6Aが接続
され、コイル32、共振コンデンサ33及びスイッチン
グ素子8Aで一石共振回路の高周波変換手段(以下、高
周波変換手段B2という)を構成している。高周波変換
手段A2及びB2のそれぞれスイッチング素子とコイル
との接続点である出力点A及び出力点Bにおいて生じる
高周波電圧により放電灯16及び17が点灯する。
【0062】チョークコイル15aは、チョークコイル
15を1次巻線として2本の2次巻線が設けられてい
る。それぞれの2次巻線の一端は接地され、他の一端は
ゲート抵抗44又は45を介してスイッチング素子6A
又は8Aのゲート端子と接続されている。スイッチング
素子6Aのゲート端子と接地間には、コンデンサ46及
びスイッチ47が並列に接続され、放電灯異常検出回路
22の異常検出信号がスイッチ47に入力される。ま
た、スイッチング素子8Aのゲート端子と接地間には、
コンデンサ48とスイッチ49が並列に接続され、放電
灯異常検出回路23の異常検出信号がスイッチ49に入
力される。本実施の形態は、並列に接続された複数の高
周波変換手段のうち、特定の高周波変換手段を定め、そ
の位相に基づいて他の高周波変換手段の位相を定めて駆
動させるようにするものである。本実施の形態では、高
周波変換手段B2を特定の高周波変換手段として定める
ことにする。
【0063】次に高周波変換手段A2及びB2が変換し
た高周波の位相を制御し、昇圧及び力率改善を図る動作
について説明する。チョークコイル15aの1次巻線側
に電流が流れ、その電流の向き等に基づいて2次巻線に
も電流が流れる。1次巻線に流れる電流は、高周波変換
手段B2が変換する高周波の位相に基づいているから、
その2次巻線の出力に基づいてスイッチング素子6A及
び8Aが同期してスイッチングオン/オフの駆動を行
う。
【0064】スイッチング素子6A又は8Aがオンして
いる場合、整流回路2からインダクタンス素子3に流入
する電流は、ダイオード27及びダイオード28を通っ
て増加し、インダクタンス素子3にエネルギーが蓄積さ
れる。スイッチング素子6A及び8Aが両方ともオフし
ている場合、出力点A及び出力点Bの電位が高くなり、
両方とも平滑コンデンサ5の電位に達すると、インダク
タンス素子3を通って流入する電流画減少するので、イ
ンダクタンス素子3はエネルギーを放出し、ダイオード
4を介して平滑コンデンサ5へ流れ、電荷が蓄えられて
昇圧及び力率改善が図られる。
【0065】ここで、放電灯16に異常等が生じ、放電
灯異常検出回路22から送信される異常検出信号に基づ
いてスイッチ47がオンすると、スイッチング素子6A
はオフ状態に固定される。したがって、高周波変換手段
A2は高周波を発生しなくなり、放電灯16が消灯す
る。一方、高周波変換手段B2のスイッチング素子8A
はスイッチングオン/オフを繰り返すので、放電灯17
は点灯が継続されると共に、整流回路2からインダクタ
ンス素子3へ供給される電流を増減させ、平滑コンデン
サ5ヘの昇圧及び充電動作を継続することが可能であ
る。
【0066】また、放電灯17に異常等が生じ、放電灯
異常検出回路23から送信される異常検出信号に基づい
てスイッチ48がオンすると、してスイッチング素子8
Aはオフ状態に固定される。これでは、チョークコイル
15aは電流が流れなくなってしまうので、スイッチン
グ素子6A及び8Aが両方ともオフ状態に固定されてし
まい、高周波変換手段A2及びB2は高周波を発生させ
ることができず、放電灯16及び17の両方が消灯す
る。
【0067】図15は第9の実施の形態の別の放電灯用
インバータ装置の構成図である。図15は、一石共振回
路による高周波変換手段を3個並列に設けた例であり、
そのうち1つの高周波変換手段は、発信機能を内蔵する
スイッチング素子駆動手段24gの駆動信号により駆動
されるようにしたものである。
【0068】図15において、図14と同一符号を付し
ているものは他の実施の形態の放電灯用インバータ装置
で説明したものと同一又は相当部分であるので説明を省
略する。スイッチング素子6Aa及び6Ab、チョーク
コイル14a及び14b、放電灯16a及び16b、電
極予熱コンデンサ18a及び18b、直流阻止コンデン
サ20a及び20b、放電灯異常検出回路22a及び2
2b、ダイオード27a及び27b、コイル31a及び
31b並びに共振コンデンサ32a及び32bは、それ
ぞれスイッチング素子6A、チョークコイル14、放電
灯16、電極予熱コンデンサ18、直流阻止コンデンサ
20、放電灯異常検出回路22、ダイオード27、コイ
ル31並びに共振コンデンサ32と役割は同じである。
【0069】次に動作について説明する。全体の動作
は、ほぼ図14の放電灯用インバータ装置の動作と同じ
である。他の2つの高周波変換手段は、図14の放電灯
用インバータ装置と同様にチョークコイル15aの2次
巻線を流れる電流に基づいて同期して動作する。ここ
で、放電灯異常検出回路22a又は22bからの異常検
出信号に基づいてスイッチ47a又は47bがオンした
場合、スイッチング素子6Aa又は6Abはオフ状態に
固定され、その高周波変換手段は動作を停止し、放電灯
は消灯してしまう。しかし、動作を停止した高周波変換
手段以外の高周波変換手段は動作を継続することができ
るので、放電灯の点灯は継続され、また整流回路2から
インダクタンス素子3へ供給される電流を増減させ、平
滑コンデンサ5ヘの昇圧及び充電動作を継続することが
可能である。
【0070】図16は第9の実施の形態の別の放電灯用
インバータ装置の構成図である。図において、他の図と
同一符号を付しているものは他の実施の形態等の放電灯
用インバータ装置で説明したものと同一又は相当部分で
あるので説明を省略する。50は電流トランスであり、
放電灯17を含む放電灯負荷回路を流れる電流に基づい
た出力を行う。放電灯17を含む放電灯負荷回路を流れ
る電流は、高周波変換手段B1が発生させる高周波電圧
の位相に基づいているので、電流トランス50の出力に
より、高周波変換手段B1が発生させる高周波電圧の位
相を検出することが可能である。スイッチング素子駆動
手段24hは、スイッチング素子6に駆動信号を送信す
る。スイッチング素子駆動手段24hが送信する駆動信
号は、電流トランス50の出力に基づいてタイミングが
定められる。したがって高周波変換手段A1及びB1を
協調させた位相制御が可能となり、安定した昇圧及び力
率改善が行われる。また、出力制限手段26を備え、放
電灯異常検出回路22から送信される異常検出信号に基
づいて、駆動信号の出力を停止又は制限させる。24i
は出力制限手段26を備え、放電灯異常検出回路23か
ら送信される異常検出信号に基づいて、駆動信号の出力
を停止又は制限させるスイッチング素子駆動手段であ
る。
【0071】ここで、放電灯16に異常等が生じ、放電
灯異常検出回路22から送信される異常検出信号に基づ
いてスイッチング素子駆動手段24hが駆動信号の送信
を停止又は制限すると、スイッチング素子6はオフ状態
に固定される。したがって、高周波変換手段A1は高周
波を発生しなくなり、放電灯16が消灯する。一方、高
周波変換手段B1のスイッチング素子8はスイッチング
オン/オフを繰り返すので、放電灯17は点灯が継続さ
れると共に、整流回路2からインダクタンス素子3へ供
給される電流を増減させ、平滑コンデンサ5ヘの昇圧及
び充電動作を継続することが可能である。
【0072】また、放電灯17に異常等が生じ、放電灯
異常検出回路23から送信される異常検出信号に基づい
てスイッチング素子駆動手段24iが駆動信号の送信を
停止又は制限すると、スイッチング素子8はオフ状態に
固定され、高周波変換手段B1は高周波を発生しなくな
り、放電灯17が消灯する。電流トランス50では電流
が流れなくなり、高周波変換手段B1の位相状態が検出
されないが、スイッチング素子駆動手段24hをタイミ
ング調整なしで動作させることにより、放電灯16の点
灯と平滑コンデンサ5への昇圧及び充電動作を継続で
き、放電灯を個別に制御させながら安定した昇圧及び力
率改善を図ることができる。
【0073】図17は第9の実施の形態の別の放電灯用
インバータ装置の構成図である。図において、他の図と
同一符号を付しているものは他の実施の形態等の放電灯
用インバータ装置で説明したものと同一又は相当部分で
あるので説明を省略する。図17の放電灯用インバータ
装置は、複数の高周波変換手段の出力電流を和の位相に
基づいた電流が電流トランス50aから供給されると、
各高周波変換手段がその電流に基づいて同期して高周波
を発生させることにより、位相関係を保ち、安定した昇
圧及び力率改善を図るものである。全体の動作は他の実
施の形態と同様のどうさを行う。また、放電灯異常検出
回路22又は23から送信される異常検出信号に基づい
てスイッチング素子駆動手段24j又は24kが駆動信
号の送信を停止又は制限して高周波変換手段が停止して
も、他の高周波変換手段は、電流トランス50Aにより
地震が発生させた高周波の位相を検出することになるの
で、位相関係が保たれ、昇圧及び力率改善を行いつつ、
放電灯の点灯を継続することができる。
【0074】以上のように第9の実施の形態によれば、
電流トランス50又は50Aにより、ある放電灯に流れ
る電流に基づいた高周波変換手段が発生する高周波電圧
の位相に同期させて他の高周波変換手段を駆動させるよ
うにしたので、インダクタンス素子と整流回路2との間
の電位よりもインダクタンス素子3と平滑コンデンサ5
との間の電位を安定させて上下させることができ、安定
した平滑コンデンサ5の昇圧及び力率改善を行うことが
できる。
【0075】実施の形態10.なお、第2の実施の形態
で示したような位相差制御手段29は、ハーフブリッジ
回路でない高周波変換手段においても有効である。ま
た、第3の実施の形態で示したようなデューティ制御手
段30も同様である。
【0076】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複数の高
周波変換手段を並列に接続し、位相制御手段により複数
の高周波変換手段の出力を所定の位相関係を保持して動
作させ、それぞれの出力をダイオード又はインピーダン
ス素子を介して結合した結合出力も元の出力と同じ周波
数の高周波電圧を発生し、その電圧を整流手段と平滑手
段の間のインダクタンス素子とダイオードの接続点に加
えるので、共通部分を多くしたまま安定した昇圧動作を
実現し、入力力率を改善するとともに、高周波変換手段
ごとに放電灯の個別点灯制御ができ、何れかの放電灯が
異常となった場合でも、正常な放電灯は明るさを減ずる
ことなく点灯することができる。
【0077】また本発明によれば、複数の高周波変換手
段を並列に接続し、位相制御手段により複数の高周波変
換手段の出力を所定の位相関係を保持して動作させ、そ
れぞれの出力をインダクタンス素子と平滑手段の間に挿
入された2つの直列ダイオード間の接続点に加えること
により、共通部分を多くしたまま安定した昇圧動作を実
現し、入力力率を改善するとともに、高周波変換手段ご
とに放電灯の個別点灯制御ができるので、何れかの放電
灯が異常となった場合でも、正常な放電灯はその明るさ
を減ずることなく点灯することができる。
【0078】また本発明によれば、複数の高周波変換手
段を並列に接続し、位相制御手段により複数の高周波変
換手段の出力を所定の位相関係を保持して動作させ、そ
れぞれの出力を放電灯を介して結合するとともに高周波
電圧発生用コンデンサに接続し、放電灯に流れる電流に
よって発生した高周波電圧発生用コンデンサの電圧を整
流手段と平滑手段の間に挿入されたインダクタンス素子
とダイオードの接続点に帰還することにより、共通部分
を多くしたまま安定した昇圧動作を実現し、力率を改善
する。また、高周波変換手段ごとに放電灯の個別点灯制
御ができるので、何れかの放電灯が異常となった場合で
も、正常な放電灯はその光出力を減ずることなく点灯す
ることができる。
【0079】また本発明によれば、複数の高周波変換手
段を並列に接続し、位相制御手段により複数の高周波変
換手段の出力を所定の位相関係を保持して動作させ、そ
れぞれの出力を負荷回路を介してそれぞれの高周波電圧
発生用コンデンサを接続し、負荷電流により発生した高
周波電圧発生用コンデンサの電圧を、ダイオード又はイ
ンピーダンス素子を介して整流手段と平滑手段の間に挿
入されたインダクタンス素子とダイオードの接続点に帰
還することにより、共通部分を多くしたまま安定した昇
圧動作を実現し、入力力率を改善する。また、高周波変
換手段ごとに放電灯の個別点灯制御ができるので、何れ
かの放電灯が異常となった場合でも、正常な放電灯は明
るさを減ずることなく点灯することができる。
【0080】また本発明によれば、複数の高周波変換手
段を並列に接続し、位相制御手段により複数の高周波変
換手段の出力を所定の位相関係を保持して動作させ、そ
れぞれの出力を負荷回路を介してインダクタンス素子と
平滑手段との間に挿入された2個直列ダイオードのダイ
オード間接続点に帰還することにより、ダイオードを介
して一端を接続した高周波電圧発生用コンデンサに高周
波電圧を発生させて、インダクタンス電流に脈動を生じ
させ、共通部分を多くしたまま安定した昇圧動作を実現
し、入力力率を改善する。また、高周波変換手段ごとに
放電灯の個別点灯制御ができるので、何れかの放電灯が
異常となった場合でも、正常な放電灯は明るさを減ずる
ことなく点灯することができる。
【0081】また本発明によれば、複数の高周波変換手
段を並列に接続し、位相制御手段により複数の高周波変
換手段の出力を所定の位相関係を保持して動作させ、そ
れぞれの出力を負荷回路を介してそれぞれの高周波電圧
発生用コンデンサに接続し、負荷電流によって発生した
高周波電圧発生用コンデンサの電圧をインダクタンス素
子と平滑回路の間に挿入された2個直列ダイオードのダ
イオード間接続点に帰還することにより、共通部分を多
くしたまま安定した昇圧動作を実現し、入力力率を改善
する。また、高周波変換手段ごとに放電灯の個別点灯制
御ができるので、何れかの放電灯が異常となった場合で
も、正常な放電灯はその明るさを減ずることなく点灯す
ることができる。
【0082】また本発明によれば、複数の高周波変換手
段を並列に接続し、共通の駆動信号生成回路により複数
の高周波変換手段を同期して動作させ、それぞれの出力
を回路素子等を介して整流回路出力に一端が接続された
インダクタンス素子の他端に帰還するので、インダクタ
ンス電流に脈動を発生させて安定した昇圧作用を得ると
ともに、交流電源サイクルの広い位相での広い入力電流
を確保し、入力力率を改善でき、さらに、駆動信号生成
回路を共通化したので、コストの安い装置を得ることが
できる。また、駆動信号遮断手投により高周波変換手段
ごとにそのスイッチング素子への駆動信号を遮断するこ
とで、放電灯の個別点灯制御ができるので、何れかの放
電灯が異常となった場合でも、正常な放電灯は明るさを
減ずることなく点灯することができる。
【0083】また本発明によれば、複数の高周波変換手
段を並列に接続し、基準信号発生手段から供給する基準
信号に複数の高周波変換手段が同期して動作し、それぞ
れの出力を回路素子等を介して整流回路出力に一端が接
続されたインダクタンス素子の他端に帰還するので、イ
ンダクタンス電流に脈動を生じさせ、共通部分を多くし
たまま安定した昇圧作用を得るとともに、交流電源サイ
クルの広い位相での広い入力電流を確保し、入力力率を
改善できる。
【0084】また本発明によれば、複数の高周波変換手
段を並列に接続し、複数の高周波変換手段の全部または
一を除く全部において位相検出手段を有し、複数の高周
波変換手段の結合出力位相、あるいは特定の高周波変換
手段の出力位相を検出し、その検出位相に応じて高周波
変換手段はそれぞれの動作位相を制御して動作し、それ
ぞれの出力を回路素子を介して結合した結合出力は元の
出力と同じ周波数の高周波電圧を発生し、その電圧を整
流回路と平滑回路の間のインダクタンス素子とダイオー
ドの接続点に加えることで、共通部分を多くしたまま安
定した昇圧動作を実現し、入力力率を改善することがで
きる。
【0085】また本発明によれば、複数の高周波変換手
段の出力位相差を変化させて、各高周波変換手段から整
流回路出力に一端が接続されているインダクタンス素子
の他端に帰還する電圧波形を変化させ、整流手段からの
供給される電流を変化させ、昇圧作用を変化させて平滑
電圧を変えることができ、安定した昇圧及び力率改善を
図ることができる。
【0086】また本発明によれば、デューティ制御手段
が、各高周波変換手段への駆動信号のデューティ比を個
別に制御して変化させるので、放電灯毎に供給電力を調
整し、調光できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る放電灯用イ
ンバータ装置の構成図である。
【図2】 高周波変換手段A及びBの動作周波数が異な
る場合(a)と、動作周波数が同じで位相関係が一定に
保たれた場合(b)との接続点C点の電位波形の例を示
す図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態の別の放電灯用イ
ンバータ装置の構成図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態に係る放電灯用イ
ンバータ装置の構成図である。
【図5】 高周波変換手段AとBとの間の出力位相差が
ない場合(a)の接続点Cの電位波形(a)と、位相差
がある場合の接続点Cの電位波形(b)との例を表す図
である。
【図6】 本発明の第3の実施の形態に係る放電灯用イ
ンバータ装置の構成図である。
【図7】 放電灯16及び17の2灯を全光点灯する場
合(a)と、放電灯16を全光点灯し、放電灯17を調
光点灯する場合(b)とにおけるそれぞれの電位波形を
表す図である。
【図8】 本発明の第4の実施の形態に係る放電灯用イ
ンバータ装置の構成図である。
【図9】 本発明の第5の実施の形態に係る放電灯用イ
ンバータ装置の構成図である。
【図10】本発明の第6の実施の形態に係る放電灯用イ
ンバータ装置の構成図である。
【図11】本発明の第7の実施の形態に係る放電灯用イ
ンバータ装置の構成図である。
【図12】本発明の第8の実施の形態に係る放電灯用イ
ンバータ装置の構成図である。
【図13】本発明の第8の実施の形態の別の放電灯用イ
ンバータ装置の構成図である。
【図14】本発明の第9の実施の形態に係る放電灯用イ
ンバータ装置の構成図である。
【図15】本発明の第9の実施の形態の別の放電灯用イ
ンバータ装置の構成図である。
【図16】本発明の第9の実施の形態の別の放電灯用イ
ンバータ装置の構成図である。
【図17】本発明の第9の実施の形態の別の放電灯用イ
ンバータ装置の構成図である。
【図18】従来の放電灯用インバータ装置に基づき、放
電灯及びチョークコイルの直列回路から構成される放電
灯負荷回路を複数個並列に接続した放電灯用インバータ
装置である。
【符号の説明】
1.商用交流電源、2.整流回路、3.インダクタンス
素子、4.ダイオード 5.平滑コンデンサ、6〜9.スイッチング素子、1
4、15.チョークコイル、16、17.放電灯、1
8、19.電極予熱コンデンサ、20、21 直流阻止
コンデンサ、22、23.放電灯異常検出回路、24.
スイッチング素子駆動手段、25.位相制御手段、2
6.出力制限手段、27、28.ダイオード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 家城 康則 神奈川県鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱 電機照明株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用交流電源からの交流電圧を整流する
    整流手段と、 入力される駆動信号に基づいて、印加される直流電圧を
    高周波電圧に変換し、複数の放電灯をそれぞれ点灯させ
    るのに必要な電力を供給する複数の高周波変換手段と、 該複数の高周波変換手段が変換する前記高周波電圧の位
    相関係を所定の値に保つように前記複数の高周波変換手
    段に前記駆動信号を送信する位相制御手段と、 直列に接続されたインダクタンス素子及びダイオードを
    介して前記整流手段と接続され、前記整流手段が整流し
    た電圧を平滑し、前記直流電圧を前記複数の高周波変換
    手段に印加する平滑手段と、 前記複数の放電灯の両電極の電圧に基づいて異常検出信
    号を送信する異常検出手段と、 前記異常検出手段からの異常検出信号に基づいて、異常
    と判断した放電灯を点灯させている前記高周波変換手段
    の動作を停止又は抑制させる出力制限手段とを備え、 前記複数の高周波変換手段の出力をダイオード又はイン
    ピーダンス素子を介して前記インダクタンス素子と前記
    ダイオードとの接続点に印加させることを特徴とする放
    電灯用インバータ装置。
  2. 【請求項2】 商用交流電源からの交流電圧を整流する
    整流手段と、 入力される駆動信号に基づいて、印加される直流電圧を
    高周波電圧に変換し、複数の放電灯をそれぞれ点灯させ
    るのに必要な電力を供給する複数の高周波変換手段と、 該複数の高周波変換手段が変換する前記高周波電圧の位
    相関係を所定の値に保つように前記複数の高周波変換手
    段に前記駆動信号を送信する位相制御手段と、 インダクタンス素子を介して前記整流手段と接続され、
    前記整流手段が整流した電圧を平滑し、前記直流電圧を
    前記複数の高周波変換手段に印加する平滑手段と、 前記複数の放電灯の両電極の電圧に基づいて異常検出信
    号を送信する異常検出手段と、 前記異常検出手段からの異常検出信号に基づいて、異常
    と判断した放電灯を点灯させている前記高周波変換手段
    の動作を停止又は抑制させる出力制限手段とを備え、 前記インダクタンス素子と前記平滑手段との間に、前記
    複数の高周波変換手段毎に直列接続された2つのダイオ
    ードを接続し、前記2つのダイオード間の接続点に前記
    高周波変換手段の出力を印加させるようにしたことを特
    徴とする放電灯用インバータ装置。
  3. 【請求項3】 商用交流電源からの交流電圧を整流する
    整流手段と、 入力される駆動信号に基づいて、印加される直流電圧を
    高周波電圧に変換し、複数の放電灯をそれぞれ点灯させ
    るのに必要な電力を供給する複数の高周波変換手段と、 該複数の高周波変換手段が変換する前記高周波電圧の位
    相関係を所定の値に保つように前記複数の高周波変換手
    段に前記駆動信号を送信する位相制御手段と、 直列に接続されたインダクタンス素子及びダイオードを
    介して前記整流手段と接続され、前記整流手段が整流し
    た電圧を平滑し、前記直流電圧を前記複数の高周波変換
    手段に印加する平滑手段と、 一端は前記複数の放電灯の前記複数の高周波変換手段が
    接続されている側と反対側に接続され、他端は前記平滑
    手段の一端に接続されて、前記複数の放電灯に流れる電
    流の和に基づいた出力を前記インダクタンス素子と前記
    平滑手段との接続点に印加する高周波発生用コンデンサ
    と、 前記複数の放電灯の両電極の電圧に基づいて異常検出信
    号を送信する異常検出手段と、 前記異常検出手段からの異常検出信号に基づいて、異常
    と判断した放電灯を点灯させている前記高周波変換手段
    の動作を停止又は抑制させる出力制限手段とを備えたこ
    とを特徴とする放電灯用インバータ装置。
  4. 【請求項4】 商用交流電源からの交流電圧を整流する
    整流手段と、 入力される駆動信号に基づいて、印加される直流電圧を
    高周波電圧に変換し、複数の放電灯をそれぞれ点灯させ
    るのに必要な電力を供給する複数の高周波変換手段と、 該複数の高周波変換手段が変換する前記高周波電圧の位
    相関係を所定の値に保つように前記複数の高周波変換手
    段に前記駆動信号を送信する位相制御手段と、 直列に接続されたインダクタンス素子及びダイオードを
    介して前記整流手段と接続され、前記整流手段が整流し
    た電圧を平滑し、前記直流電圧を前記複数の高周波変換
    手段に印加する平滑手段と、 一端は前記各放電灯の前記高周波変換手段が接続されて
    いる側と反対側に接続され、また他端は前記平滑手段の
    一端に接続され、前記複数の放電灯に流れる電流に基づ
    いて定められる電位波形を前記インダクタンス素子と前
    記ダイオードとの接続点にインピーダンス素子又はダイ
    オードを介して供給する高周波発生用コンデンサと、 前記複数の放電灯の両電極の電圧に基づいて異常検出信
    号を送信する異常検出手段と、 前記異常検出手段からの異常検出信号に基づいて、異常
    と判断した放電灯を点灯させている前記高周波変換手段
    の動作を停止又は抑制させる出力制限手段とを備えたこ
    とを特徴とする放電灯用インバータ装置。
  5. 【請求項5】 商用交流電源からの交流電圧を整流する
    整流手段と、 入力される駆動信号に基づいて、印加される直流電圧を
    高周波電圧に変換し、複数の放電灯をそれぞれ点灯させ
    るのに必要な電力を供給する複数の高周波変換手段と、 該複数の高周波変換手段が変換する前記高周波電圧の位
    相関係を所定の値に保つように前記複数の高周波変換手
    段に前記駆動信号を送信する位相制御手段と、 インダクタンス素子及び前記各放電灯毎に並列に接続さ
    れた2個直列のダイオードを介して前記整流手段と接続
    され、前記整流手段が整流した電圧を平滑し、前記直流
    電圧を前記複数の高周波変換手段に印加する平滑手段
    と、 前記複数の放電灯に流れる電流に基づいた出力を前記イ
    ンダクタンス素子と前記ダイオードとの接続点に供給す
    る高周波発生用コンデンサと、 前記複数の放電灯の両電極の電圧に基づいて異常検出信
    号を送信する異常検出手段と、 前記異常検出手段からの異常検出信号に基づいて、異常
    と判断した放電灯を点灯させている前記高周波変換手段
    の動作を停止又は抑制させる出力制限手段とを備え、 前記2個直列のダイオードの接続点は、前記各放電灯の
    前記高周波変換手段が接続されている側と反対側に接続
    されることを特徴とする放電灯用インバータ装置。
  6. 【請求項6】 商用交流電源からの交流電圧を整流する
    整流手段と、 入力される駆動信号に基づいて、印加される直流電圧を
    高周波電圧に変換し、複数の放電灯をそれぞれ点灯させ
    るのに必要な電力を供給する複数の高周波変換手段と、 該複数の高周波変換手段が変換する前記高周波電圧の位
    相関係を所定の値に保つように前記複数の高周波変換手
    段に前記駆動信号を送信する位相制御手段と、 インダクタンス素子及び前記各放電灯毎に並列に接続さ
    れた2個直列のダイオードを介して前記整流手段と接続
    され、前記整流手段が整流した電圧を平滑し、前記直流
    電圧を前記複数の高周波変換手段に印加する平滑手段
    と、 一端は前記各放電灯の前記高周波変換手段が接続されて
    いる側と反対側に接続され、また他端は前記平滑手段の
    一端に接続され、前記複数の放電灯に流れる電流に基づ
    いて定められる出力を発生する複数の高周波発生用コン
    デンサと、 前記複数の放電灯の両電極の電圧に基づいて異常検出信
    号を送信する異常検出手段と、 前記異常検出手段からの異常検出信号に基づいて、異常
    と判断した放電灯を点灯させている前記高周波変換手段
    の動作を停止又は抑制させる出力制限手段とを備え、 前記2個直列のダイオードの接続点は、前記各放電灯の
    前記高周波変換手段が接続されている側と反対側に接続
    され、また前記複数の高周波発生用コンデンサの一端と
    接続されることを特徴とする放電灯用インバータ装置。
  7. 【請求項7】 前記出力制限手段の代わりに、前記異常
    検出信号に基づいて駆動信号を遮断する駆動信号遮断手
    段を備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに
    記載の放電灯用インバータ装置。
  8. 【請求項8】 前記位相制御手段の代わりに、基準信号
    を発信する基準信号発生手段と、 前記基準信号に基づいて、前記複数の高周波変換手段に
    それぞれ駆動信号を送信する複数の駆動信号発生手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記
    載の放電灯用インバータ装置。
  9. 【請求項9】 前記位相制御手段の代わりに、 前記複数の高周波変換手段のうち全部、または1つを除
    く残り全部の高周波変換手段において、自己若しくは他
    の高周波変換手段が変換した電圧の位相又は複数の高周
    波変換手段の電圧の位相を結合した結合出力位相を検出
    する位相検出手段をさらに備え、 前記各高周波変換手段は、前記直流電圧を前記位相検出
    手段が検出した位相に基づいた位相を有する高周波電圧
    に変換することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに
    記載の放電灯用インバータ装置。
  10. 【請求項10】 前記複数の高周波変換手段が変換した
    高周波電圧の位相差を可変制御させるように前記位相制
    御手段を駆動させる位相差制御手段をさらに備えたこと
    を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の放電灯用
    インバータ装置。
  11. 【請求項11】 複数の高周波変換手段の位相関係を制
    御しながら、各高周波変換手段毎に異なるデューティ比
    の前記駆動信号を送信するデューティ制御手段をさらに
    備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載
    の放電灯用インバータ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1043918A1 (de) * 1999-04-09 2000-10-11 Vossloh-Schwabe Elektronik GmbH Vorschaltgerät mit Fehlererkennung
JP2003502814A (ja) * 1999-06-22 2003-01-21 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ X線検査装置

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