JPH0912728A - スチレン系樹脂用着色剤組成物 - Google Patents
スチレン系樹脂用着色剤組成物Info
- Publication number
- JPH0912728A JPH0912728A JP16547995A JP16547995A JPH0912728A JP H0912728 A JPH0912728 A JP H0912728A JP 16547995 A JP16547995 A JP 16547995A JP 16547995 A JP16547995 A JP 16547995A JP H0912728 A JPH0912728 A JP H0912728A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- styrene
- resin
- meth
- acrylate
- colorant composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は各種スチレン系樹脂成形品の着色に
使用可能な着色剤を提供する。 【構成】 顔料と、担体樹脂として、スチレン系単量体
と炭素数1〜8のアルキル基を含む(メタ)アクリル酸
アルキル単量体との共重合比(重量基準)が55:45
〜5:95で、特定の分子量範囲と溶融粘度範囲にある
スチレン系共重合体とを主成分とするスチレン系樹脂用
着色剤組成物。 【効果】 顔料を最大70重量%程度の高濃度で含有、
分散させることができ、この着色剤組成物を射出成形や
押出成形等でスチレン系樹脂成形品に使用すると高着色
力が得られ、製品外観を良くすることができる。これに
より着色剤の使用量が少なくなるので着色経費の削減及
び成形品の強度低下防止が図れる。また汎用透明性樹脂
の透明性を損なわない成形品が得られる。
使用可能な着色剤を提供する。 【構成】 顔料と、担体樹脂として、スチレン系単量体
と炭素数1〜8のアルキル基を含む(メタ)アクリル酸
アルキル単量体との共重合比(重量基準)が55:45
〜5:95で、特定の分子量範囲と溶融粘度範囲にある
スチレン系共重合体とを主成分とするスチレン系樹脂用
着色剤組成物。 【効果】 顔料を最大70重量%程度の高濃度で含有、
分散させることができ、この着色剤組成物を射出成形や
押出成形等でスチレン系樹脂成形品に使用すると高着色
力が得られ、製品外観を良くすることができる。これに
より着色剤の使用量が少なくなるので着色経費の削減及
び成形品の強度低下防止が図れる。また汎用透明性樹脂
の透明性を損なわない成形品が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スチレン系樹脂用着色
剤組成物に関する。さらに詳しくは、顔料分散性が良好
で、かつ、汎用ポリスチレン樹脂(以下単にPS樹脂と
いう)、スチレン−ブタジエン共重合樹脂(以下単にH
IPS樹脂という)、アクリロニトリル−スチレン共重
合樹脂(以下単にAS樹脂という)、アクリロニトリル
−ブタジエン−スチレン共重合樹脂(以下単にABS樹
脂という)等のスチレン系樹脂に使用可能な着色剤に関
する。
剤組成物に関する。さらに詳しくは、顔料分散性が良好
で、かつ、汎用ポリスチレン樹脂(以下単にPS樹脂と
いう)、スチレン−ブタジエン共重合樹脂(以下単にH
IPS樹脂という)、アクリロニトリル−スチレン共重
合樹脂(以下単にAS樹脂という)、アクリロニトリル
−ブタジエン−スチレン共重合樹脂(以下単にABS樹
脂という)等のスチレン系樹脂に使用可能な着色剤に関
する。
【0002】スチレン系樹脂は耐衝撃性、硬度、引張強
度、熱変形温度等が高いことを特徴とし、自動車部品や
家電部品、更に食品シート等に幅広く使用されている。
本発明の着色剤は成形品を着色する際に使用され、射
出、押出、中空等いずれの成形法においても使用でき
る。
度、熱変形温度等が高いことを特徴とし、自動車部品や
家電部品、更に食品シート等に幅広く使用されている。
本発明の着色剤は成形品を着色する際に使用され、射
出、押出、中空等いずれの成形法においても使用でき
る。
【0003】
【従来の技術】一般的にプラスチックの着色は、装飾性
等諸性質の向上を成形品に与える目的で行なわれ、射出
成形や押出成形の段階で粉末状、粒状あるいは液状の着
色剤が使用される。着色剤は顔料や染料に分散助剤を加
えた着色成分か、あるいはそれに更に樹脂を加え、単に
混合したり、溶融混練したりして、得られるものである
が、プラスチックによってその着色成分は種々変化す
る。
等諸性質の向上を成形品に与える目的で行なわれ、射出
成形や押出成形の段階で粉末状、粒状あるいは液状の着
色剤が使用される。着色剤は顔料や染料に分散助剤を加
えた着色成分か、あるいはそれに更に樹脂を加え、単に
混合したり、溶融混練したりして、得られるものである
が、プラスチックによってその着色成分は種々変化す
る。
【0004】従来、スチレン系樹脂用着色剤としては、
粉末状着色剤、通称ドライカラー、あるいはペレット状
着色剤、通称マスターバッチカラーが多く使用されてい
る。マスターバッチカラーはプラスチック成形品が必要
とする顔料濃度を濃縮して最大60重量%ぐらいまでに
し着色対象の樹脂と同分類のベース樹脂へ混練したもの
である。従って成形段階では希釈して使用される。
粉末状着色剤、通称ドライカラー、あるいはペレット状
着色剤、通称マスターバッチカラーが多く使用されてい
る。マスターバッチカラーはプラスチック成形品が必要
とする顔料濃度を濃縮して最大60重量%ぐらいまでに
し着色対象の樹脂と同分類のベース樹脂へ混練したもの
である。従って成形段階では希釈して使用される。
【0005】スチレン系樹脂を着色成形するためには、
顔料として一般に有機顔料、無機顔料、染料として油溶
性染料が主に用いられる。顔料は樹脂に溶融混練するの
みでは樹脂中で顔料凝集が生じ、成形物の外観不良や着
色力の低下が起こり、製品の商品価値を損なうという問
題が起こる。この問題点を解決するために顔料の分散剤
として脂肪酸金属塩、高級脂肪酸、脂肪酸エステル、脂
肪酸アマイドや公知の界面活性剤等が溶融混練の際添加
して用いられ、それなりの効果が得られている。
顔料として一般に有機顔料、無機顔料、染料として油溶
性染料が主に用いられる。顔料は樹脂に溶融混練するの
みでは樹脂中で顔料凝集が生じ、成形物の外観不良や着
色力の低下が起こり、製品の商品価値を損なうという問
題が起こる。この問題点を解決するために顔料の分散剤
として脂肪酸金属塩、高級脂肪酸、脂肪酸エステル、脂
肪酸アマイドや公知の界面活性剤等が溶融混練の際添加
して用いられ、それなりの効果が得られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、顔料濃
度を高めると従来の顔料分散剤では顔料分散が満足され
ず、且つ滑性や着色対象のスチレン系樹脂の透明性を損
ない、成形品の成形加工性や外観を損なう問題点があっ
た。また、従来の顔料分散剤では、加工段階での熱安定
性が不充分な場合があり、着色対象となる樹脂に応じて
分散剤の使い分けが必要であった。
度を高めると従来の顔料分散剤では顔料分散が満足され
ず、且つ滑性や着色対象のスチレン系樹脂の透明性を損
ない、成形品の成形加工性や外観を損なう問題点があっ
た。また、従来の顔料分散剤では、加工段階での熱安定
性が不充分な場合があり、着色対象となる樹脂に応じて
分散剤の使い分けが必要であった。
【0007】本発明は分散剤を使用せず、特定の担体樹
脂へ顔料を溶融混練分散させることにより、顔料分散性
が良好で、高着色である各種スチレン系樹脂に使用可能
な着色剤組成物、特に汎用ポリスチレン等の透明樹脂の
透明性を損なわない着色剤組成物を提供することを目的
とする。
脂へ顔料を溶融混練分散させることにより、顔料分散性
が良好で、高着色である各種スチレン系樹脂に使用可能
な着色剤組成物、特に汎用ポリスチレン等の透明樹脂の
透明性を損なわない着色剤組成物を提供することを目的
とする。
【0008】このような方法として、例えば、特開昭5
9−18750号公報に示されるABSおよびAS樹脂
着色用樹脂状分散剤およびその使用方法においては、ス
チレン−アクリロニトリル共重合体を分散剤として用い
ており、あるいは特公平6−49774号公報に示され
るアクリロニトリル系熱可塑性樹脂の着色方法等におい
ては、アクリロニトリルとアクリル酸またはメタクリル
酸低級アルキルエステルとをブタジエンーアクリロニト
リル共重合体の存在下でグラフト共重合させて得られる
アクリロニトリル系熱可塑性樹脂の着色にABS樹脂、
AS樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂の1種または
それ以上を担体樹脂として使用していること等が挙げら
れる。また特開昭54−117547号公報に示される
透明性を有する熱可塑性樹脂用着色剤においては、分散
剤に高級脂肪酸のアミドワックスを用いていることが挙
げられる。以上に示すようにポリスチレンを含めた各種
スチレン系樹脂を網羅する樹脂用の着色剤組成物を提供
し得る分散剤あるいは担体樹脂は提供されていない。
9−18750号公報に示されるABSおよびAS樹脂
着色用樹脂状分散剤およびその使用方法においては、ス
チレン−アクリロニトリル共重合体を分散剤として用い
ており、あるいは特公平6−49774号公報に示され
るアクリロニトリル系熱可塑性樹脂の着色方法等におい
ては、アクリロニトリルとアクリル酸またはメタクリル
酸低級アルキルエステルとをブタジエンーアクリロニト
リル共重合体の存在下でグラフト共重合させて得られる
アクリロニトリル系熱可塑性樹脂の着色にABS樹脂、
AS樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂の1種または
それ以上を担体樹脂として使用していること等が挙げら
れる。また特開昭54−117547号公報に示される
透明性を有する熱可塑性樹脂用着色剤においては、分散
剤に高級脂肪酸のアミドワックスを用いていることが挙
げられる。以上に示すようにポリスチレンを含めた各種
スチレン系樹脂を網羅する樹脂用の着色剤組成物を提供
し得る分散剤あるいは担体樹脂は提供されていない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な状況のもと、顔料を高濃度に含む着色剤の着色力、及
び顔料分散性改善を鋭意研究した結果、特定のスチレン
系単量体と(メタ)アクリル酸アルキル単量体から成る
共重合体(以下単にスチレン系共重合体という)を担体
樹脂として用いると、顔料分散性が良好で高着色力を示
すことを見出した。
な状況のもと、顔料を高濃度に含む着色剤の着色力、及
び顔料分散性改善を鋭意研究した結果、特定のスチレン
系単量体と(メタ)アクリル酸アルキル単量体から成る
共重合体(以下単にスチレン系共重合体という)を担体
樹脂として用いると、顔料分散性が良好で高着色力を示
すことを見出した。
【0010】即ち、本発明者らは顔料と、担体樹脂とし
て、スチレン系単量体と炭素数1〜8のアルキル基を含
む(メタ)アクリル酸アルキル単量体との共重合比(重
量基準)が、55:45〜95:5である特定のスチレ
ン系共重合体とを適切な混練機で混練した着色剤を用い
ると、従来から用いられている脂肪酸金属塩等を分散剤
として用いている着色剤に比較して顔料分散が良好で高
着色力が得られることを見い出した。しかもこの着色剤
は、本発明で用いる担体樹脂の特性に伴い、被着色物の
透明性に優れており、特に汎用ポリスチレン等の透明樹
脂の着色に適し、樹脂本来の透明性を損なわないことを
見出した。
て、スチレン系単量体と炭素数1〜8のアルキル基を含
む(メタ)アクリル酸アルキル単量体との共重合比(重
量基準)が、55:45〜95:5である特定のスチレ
ン系共重合体とを適切な混練機で混練した着色剤を用い
ると、従来から用いられている脂肪酸金属塩等を分散剤
として用いている着色剤に比較して顔料分散が良好で高
着色力が得られることを見い出した。しかもこの着色剤
は、本発明で用いる担体樹脂の特性に伴い、被着色物の
透明性に優れており、特に汎用ポリスチレン等の透明樹
脂の着色に適し、樹脂本来の透明性を損なわないことを
見出した。
【0011】即ち本発明は、顔料と、担体樹脂として、
スチレン系単量体と炭素数1〜8のアルキル基を含む
(メタ)アクリル酸アルキル単量体との比(重量基準)
が55:45〜95:5であるスチレン系共重合体とを
主成分とする着色剤組成物であって、該共重合体が数平
均分子量において5000〜100000であり、その
160℃に於ける溶融粘度が8000〜100000C
PSであるスチレン系樹脂用着色剤組成物に関する。
スチレン系単量体と炭素数1〜8のアルキル基を含む
(メタ)アクリル酸アルキル単量体との比(重量基準)
が55:45〜95:5であるスチレン系共重合体とを
主成分とする着色剤組成物であって、該共重合体が数平
均分子量において5000〜100000であり、その
160℃に於ける溶融粘度が8000〜100000C
PSであるスチレン系樹脂用着色剤組成物に関する。
【0012】以下本発明を詳細に説明する。本発明で使
用するスチレン系共重合体を構成するスチレン系単量体
(a)としては、例えば、スチレン及びアルキルスチレ
ン(α−メチルスチレン、メチルスチレン等)が挙げら
れる。これらのうち好ましいものはスチレンである。
用するスチレン系共重合体を構成するスチレン系単量体
(a)としては、例えば、スチレン及びアルキルスチレ
ン(α−メチルスチレン、メチルスチレン等)が挙げら
れる。これらのうち好ましいものはスチレンである。
【0013】スチレン系共重合体を構成する(メタ)ア
クリル酸アルキル単量体(b)としては、炭素数1〜8
のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルが挙
げられる。(b)の好ましい具体例としては、例えばメ
チル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレートおよびこれら2種類以上の混合物
が挙げられ、必要によりその他のアルキル(メタ)アク
リレートを併せて共重合させてもよい。
クリル酸アルキル単量体(b)としては、炭素数1〜8
のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルが挙
げられる。(b)の好ましい具体例としては、例えばメ
チル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレートおよびこれら2種類以上の混合物
が挙げられ、必要によりその他のアルキル(メタ)アク
リレートを併せて共重合させてもよい。
【0014】その様な他のアルキル(メタ)アクリレー
トの具体例としては、例えば、ラウリル(メタ)アクリ
レート、ステアリル(メタ)アクリレート、ヒドロキシ
ルエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシアルキル
(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート等が挙げられる。
トの具体例としては、例えば、ラウリル(メタ)アクリ
レート、ステアリル(メタ)アクリレート、ヒドロキシ
ルエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシアルキル
(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート等が挙げられる。
【0015】また必要により、(メタ)アクリロニトリ
ル、(メタ)アクリル酸等の重合性単量体を適宜共重合
させることもできる。スチレン系共重合体の合成法とし
ては特に限定されず、懸濁重合や塊状重合等で合成され
るものであり、粉状、粒状等の形状は問わない。
ル、(メタ)アクリル酸等の重合性単量体を適宜共重合
させることもできる。スチレン系共重合体の合成法とし
ては特に限定されず、懸濁重合や塊状重合等で合成され
るものであり、粉状、粒状等の形状は問わない。
【0016】スチレン系共重合体を構成する単量体のう
ち、スチレン系単量体(a)と(メタ)アクリル酸アル
キル単量体(b)との(重量)比は通常55:45〜9
5:5である。好ましくは60:40〜90:10であ
るものを用いることが望ましい。
ち、スチレン系単量体(a)と(メタ)アクリル酸アル
キル単量体(b)との(重量)比は通常55:45〜9
5:5である。好ましくは60:40〜90:10であ
るものを用いることが望ましい。
【0017】ゲルパーミエーションクロマトグラフィー
(GPC)による数平均分子量は通常5000〜100
000であることを要し、好ましくは10000〜50
000であり、また160℃に於ける溶融粘度は通常8
000〜100000CPSであることを要し、好まし
くは15000〜80000CPSであるものを用いる
ことが望ましい。
(GPC)による数平均分子量は通常5000〜100
000であることを要し、好ましくは10000〜50
000であり、また160℃に於ける溶融粘度は通常8
000〜100000CPSであることを要し、好まし
くは15000〜80000CPSであるものを用いる
ことが望ましい。
【0018】本発明で使用するスチレン系共重合体は2
成分以上の併用も可能であり、単用使用のみに限るもの
ではない。本発明で用いる顔料等は、熱可塑性樹脂着色
用に使用可能なすべての顔料を対象とすることができ
る。例えばキナクリドン系、アンスラキノン系、ペリレ
ン系、イソインドリノン系或いはフタロシアニン系の有
機顔料や油溶性染料またはカーボンブラック、弁柄、酸
化チタン、群青、コバルトブルー等の無機顔料、タル
ク、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等の体質顔料等が挙
げられる。
成分以上の併用も可能であり、単用使用のみに限るもの
ではない。本発明で用いる顔料等は、熱可塑性樹脂着色
用に使用可能なすべての顔料を対象とすることができ
る。例えばキナクリドン系、アンスラキノン系、ペリレ
ン系、イソインドリノン系或いはフタロシアニン系の有
機顔料や油溶性染料またはカーボンブラック、弁柄、酸
化チタン、群青、コバルトブルー等の無機顔料、タル
ク、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等の体質顔料等が挙
げられる。
【0019】これらの顔料は、本発明における担体樹脂
を用いることによって、これを着色剤中に高濃度で含有
させることができる。その含有割合は、最大70重量%
程度まで可能であり、好適には30〜50重量%であ
る。
を用いることによって、これを着色剤中に高濃度で含有
させることができる。その含有割合は、最大70重量%
程度まで可能であり、好適には30〜50重量%であ
る。
【0020】また本発明においては、これら成分以外に
脂肪酸、脂肪酸金属塩、脂肪酸エステル、脂肪酸アマイ
ド等の分散剤や滑剤、フタル酸エステル、エポキシエス
テル、ポリエステル系などの可塑剤、更に紫外線吸収
剤、光安定剤、熱安定剤等の添加剤を配合に適宜加える
ことができる。
脂肪酸、脂肪酸金属塩、脂肪酸エステル、脂肪酸アマイ
ド等の分散剤や滑剤、フタル酸エステル、エポキシエス
テル、ポリエステル系などの可塑剤、更に紫外線吸収
剤、光安定剤、熱安定剤等の添加剤を配合に適宜加える
ことができる。
【0021】本発明の着色剤は、所定量の顔料等と上記
担体樹脂とを高速ミキサー、転動造粒機、或いはタンブ
ルミキサー等の混合機で混合した後、バンバリーミキサ
ー、加圧式ニーダー、或いは単軸スクリュ、二軸スクリ
ュ押出機等の混練機で顔料の凝集粒子が少ないように混
合混練して得られる組成物、あるいは所定量の顔料ウェ
ットケーキ等(ウェトカーボンも含む)と担体樹脂とを
高速ミキサー、転動造粒機、或いはタンブルミキサー等
の混合機で混合した後、ニーダー、二軸スクリュ押出機
等の混練機でフラッシングして得られる組成物である。
担体樹脂とを高速ミキサー、転動造粒機、或いはタンブ
ルミキサー等の混合機で混合した後、バンバリーミキサ
ー、加圧式ニーダー、或いは単軸スクリュ、二軸スクリ
ュ押出機等の混練機で顔料の凝集粒子が少ないように混
合混練して得られる組成物、あるいは所定量の顔料ウェ
ットケーキ等(ウェトカーボンも含む)と担体樹脂とを
高速ミキサー、転動造粒機、或いはタンブルミキサー等
の混合機で混合した後、ニーダー、二軸スクリュ押出機
等の混練機でフラッシングして得られる組成物である。
【0022】このようにして得られた着色剤組成物は、
機械式或いは気流式粉砕機で要求される粒度に粉砕した
ものを使用できるが、微粉砕したものはそのまま粉末状
着色剤として用いることが可能である。
機械式或いは気流式粉砕機で要求される粒度に粉砕した
ものを使用できるが、微粉砕したものはそのまま粉末状
着色剤として用いることが可能である。
【0023】また上記の様にして得られた着色剤組成物
をスチレン系樹脂へ所望の濃度で加え、バンバリーミキ
サー、ニーダー、或いは単軸スクリュ、二軸スクリュ押
出機等の混練機で顔料の凝集粒子が少ないように混練し
てマスターバッチカラーが得られる。混練物の形状は、
混練機からの取り出し方によりホットカットで粒状物と
したり、シート或いはストランド状のコールドカットに
よる粒状物とすることができるが、顔料濃度が高くなる
と加工が困難となるので、適宜可塑剤や滑剤を用いるこ
とができる。
をスチレン系樹脂へ所望の濃度で加え、バンバリーミキ
サー、ニーダー、或いは単軸スクリュ、二軸スクリュ押
出機等の混練機で顔料の凝集粒子が少ないように混練し
てマスターバッチカラーが得られる。混練物の形状は、
混練機からの取り出し方によりホットカットで粒状物と
したり、シート或いはストランド状のコールドカットに
よる粒状物とすることができるが、顔料濃度が高くなる
と加工が困難となるので、適宜可塑剤や滑剤を用いるこ
とができる。
【0024】本発明の着色剤の着色対象となるスチレン
系樹脂は、PS樹脂、HIPS樹脂、AS樹脂、ABS
樹脂、アクリロニトリル−αメチルスチレン−ブタジエ
ン共重合体、アクリロニトリル−スチレンとエチレンプ
ロピレンラバー或いはアクリルラバーとの共重合体など
である。
系樹脂は、PS樹脂、HIPS樹脂、AS樹脂、ABS
樹脂、アクリロニトリル−αメチルスチレン−ブタジエ
ン共重合体、アクリロニトリル−スチレンとエチレンプ
ロピレンラバー或いはアクリルラバーとの共重合体など
である。
【0025】本発明の着色剤は、これら樹脂に対し所望
の顔料濃度となるように希釈配合されるが、被着色樹脂
100重量部に対し通常10重量部以下で配合される。
の顔料濃度となるように希釈配合されるが、被着色樹脂
100重量部に対し通常10重量部以下で配合される。
【0026】
【実施例】次に本発明を実施例、比較例を挙げて具体的
に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されず幅広
い応用範囲を持つものである。なお、実施例、比較例に
おける部及び%表示はすべて重量基準である。
に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されず幅広
い応用範囲を持つものである。なお、実施例、比較例に
おける部及び%表示はすべて重量基準である。
【0027】実施例1〜4と比較例1〜8 水分を71%含むフタロシアニンブルー A (C.I.Gen
eric Name:PigmentBlue15:1) のウェットケー
キ W と表1記載のスチレン系共重合体B を夫々表
1、2記載の配合比(部)で加圧式ニーダーにて150
℃の蒸気加熱下でフラッシングし、冷却後取り出した混
練組成物を気流式粉砕機にて粉砕して平均粒径約10μ
m の粉末とした。また脂肪酸金属塩 C と粉状フタロ
シアニンブルー A とを表1(実施例1、2と比較例
1〜4)、表2(実施例3、4と比較例5〜8)に記載
の配合比(部)にて高速ミキサーで混合したものを、ハ
ンマーミルでアトマイジング処理して粉末状着色剤を得
た。これら着色剤をHIPS樹脂(200℃荷重5Kg,
MFR=11g/10min.)D 、或いはABS樹脂(2
00℃荷重5Kg,MFR=3g/10min.)E へ顔料濃
度1.0%となるように加え、成形温度220℃で射出
成形機にて平板(幅50、長さ85、厚さ2.0mm)に
成形した。
eric Name:PigmentBlue15:1) のウェットケー
キ W と表1記載のスチレン系共重合体B を夫々表
1、2記載の配合比(部)で加圧式ニーダーにて150
℃の蒸気加熱下でフラッシングし、冷却後取り出した混
練組成物を気流式粉砕機にて粉砕して平均粒径約10μ
m の粉末とした。また脂肪酸金属塩 C と粉状フタロ
シアニンブルー A とを表1(実施例1、2と比較例
1〜4)、表2(実施例3、4と比較例5〜8)に記載
の配合比(部)にて高速ミキサーで混合したものを、ハ
ンマーミルでアトマイジング処理して粉末状着色剤を得
た。これら着色剤をHIPS樹脂(200℃荷重5Kg,
MFR=11g/10min.)D 、或いはABS樹脂(2
00℃荷重5Kg,MFR=3g/10min.)E へ顔料濃
度1.0%となるように加え、成形温度220℃で射出
成形機にて平板(幅50、長さ85、厚さ2.0mm)に
成形した。
【0028】得られた平板は、着色力と顔料粒子の分散
状態を観察するために用いた。その評価結果は、HIP
S樹脂については表1に、ABS樹脂については表2に
記載したが、本発明組成の着色剤は、いずれの成形品中
にも脂肪酸金属塩を用いた着色剤に比べ、フタロシアニ
ンブルーの凝集粗大粒子は少なく、着色力は大きかっ
た。
状態を観察するために用いた。その評価結果は、HIP
S樹脂については表1に、ABS樹脂については表2に
記載したが、本発明組成の着色剤は、いずれの成形品中
にも脂肪酸金属塩を用いた着色剤に比べ、フタロシアニ
ンブルーの凝集粗大粒子は少なく、着色力は大きかっ
た。
【0029】着色力評価法は次の通りである。得られた
平板から無作為に3点選び、各プレートを測色機にて着
色力を測定する。着色力は反射率が最大の波長におけ
る、K/S にて行い、3点の平均値をもって着色力とす
る。
平板から無作為に3点選び、各プレートを測色機にて着
色力を測定する。着色力は反射率が最大の波長におけ
る、K/S にて行い、3点の平均値をもって着色力とす
る。
【0030】着色力の評価基準は3段階とし、ステアリ
ン酸亜鉛 C1 を用いた着色剤の着色力を100とし、
相対値で評価する。
ン酸亜鉛 C1 を用いた着色剤の着色力を100とし、
相対値で評価する。
【0031】なお顔料粒子の分散観察法は次の通りであ
る。得られた平板から無作為に10点選び、それから切
り取った各100mgの試料を加熱プレスで20μm 以下
のフィルムにし光学顕微鏡にて顔料の分散粒子の大きさ
を全視野にて行う。
る。得られた平板から無作為に10点選び、それから切
り取った各100mgの試料を加熱プレスで20μm 以下
のフィルムにし光学顕微鏡にて顔料の分散粒子の大きさ
を全視野にて行う。
【0032】粒子分散の評価基準は5段階とする。
【0033】
【表1】 (* )値は正味顔料組成
【0034】
【表2】 (* )値は正味顔料組成
【0035】表1、2中の配合原料の詳細は以下の通
り。 A:フタロシアニンブルー(Blue15:1) B1:スチレン−メチルメタクリレート共重合体 数平均分子量=16000 溶融粘度=20000CPS(160℃) スチレン:(メタ)アクリル酸アルキル比 65:35 B2:スチレン−ブチルアクリレート共重合体 数平均分子量=10000 溶融粘度=10000CPS(160℃) スチレン:(メタ)アクリル酸アルキル比 80:20 B3:低分子量ポリスチレン 数平均分子量=4000 溶融粘度=1500CPS(160℃) B4:低分子量ポリスチレン 数平均分子量=10000 溶融粘度=300000CPS(160℃) C1:ステアリン酸亜鉛 C2:ステアリン酸アルミニウム モノソープ
り。 A:フタロシアニンブルー(Blue15:1) B1:スチレン−メチルメタクリレート共重合体 数平均分子量=16000 溶融粘度=20000CPS(160℃) スチレン:(メタ)アクリル酸アルキル比 65:35 B2:スチレン−ブチルアクリレート共重合体 数平均分子量=10000 溶融粘度=10000CPS(160℃) スチレン:(メタ)アクリル酸アルキル比 80:20 B3:低分子量ポリスチレン 数平均分子量=4000 溶融粘度=1500CPS(160℃) B4:低分子量ポリスチレン 数平均分子量=10000 溶融粘度=300000CPS(160℃) C1:ステアリン酸亜鉛 C2:ステアリン酸アルミニウム モノソープ
【0036】実施例5〜8と比較例9〜16 粉状キナクリドンレッド F(C.I.Generic Name:Pigm
ent Red122)と表3、4記載のスチレン系共重合
体 B とを夫々表3、4記載の配合比(部)で二軸ス
クリュ押出機で押出し混練し、冷却後混練組成物を粉砕
機にて粉砕し平均粒径3mmの粒状物とした。また脂肪酸
金属塩 C と粉状キナクリドンレッドF とを表3
(実施例5、6と比較例9〜12)、表4(実施例7、
8と比較例13〜16)に記載の配合比(部)にて高速
ミキサーで混合したものをハンマーミルでアトマイジン
グ処理して粉末状着色剤を得た。これら着色剤組成物を
HIPS樹脂(200℃荷重5Kg,MFR=11g/10
min.)D と配合比50:50(部)で二軸押出機にて
200℃の加熱下で混練、同じく着色剤組成物をABS
樹脂(250℃荷重5Kg,MFR=110g/10min.)
G と配合比50:50(部)で二軸押出機にて190
℃の加熱下で混練し、夫々取り出した溶融物をペレタイ
ザーにて3〜5mmにペレット化し、マスターバッチカラ
ーとした。得られたマスターバッチカラーは所定の添加
率でHIPS樹脂、或いはABS樹脂に加え混合し、混
合物を平板に射出成形した。
ent Red122)と表3、4記載のスチレン系共重合
体 B とを夫々表3、4記載の配合比(部)で二軸ス
クリュ押出機で押出し混練し、冷却後混練組成物を粉砕
機にて粉砕し平均粒径3mmの粒状物とした。また脂肪酸
金属塩 C と粉状キナクリドンレッドF とを表3
(実施例5、6と比較例9〜12)、表4(実施例7、
8と比較例13〜16)に記載の配合比(部)にて高速
ミキサーで混合したものをハンマーミルでアトマイジン
グ処理して粉末状着色剤を得た。これら着色剤組成物を
HIPS樹脂(200℃荷重5Kg,MFR=11g/10
min.)D と配合比50:50(部)で二軸押出機にて
200℃の加熱下で混練、同じく着色剤組成物をABS
樹脂(250℃荷重5Kg,MFR=110g/10min.)
G と配合比50:50(部)で二軸押出機にて190
℃の加熱下で混練し、夫々取り出した溶融物をペレタイ
ザーにて3〜5mmにペレット化し、マスターバッチカラ
ーとした。得られたマスターバッチカラーは所定の添加
率でHIPS樹脂、或いはABS樹脂に加え混合し、混
合物を平板に射出成形した。
【0037】得られた平板は着色力と顔料分散を観察す
るために用いた。その評価結果は、HIPS樹脂につい
ては表3に、ABS樹脂については表4に記載した。い
ずれのマスターバッチカラーともキナクリドンレッドの
凝集粗大粒子はなかったが、脂肪酸金属塩を用いたマス
ターバッチカラーに比べ、本発明組成のマスターバッチ
カラーの方が着色力が大きく、凝集粗大粒子はなかっ
た。マスターバッチカラーの顔料粒子の分散観察法は次
の通りであり、着色力評価は実施例1〜4、比較例1〜
8と同一の方法である。
るために用いた。その評価結果は、HIPS樹脂につい
ては表3に、ABS樹脂については表4に記載した。い
ずれのマスターバッチカラーともキナクリドンレッドの
凝集粗大粒子はなかったが、脂肪酸金属塩を用いたマス
ターバッチカラーに比べ、本発明組成のマスターバッチ
カラーの方が着色力が大きく、凝集粗大粒子はなかっ
た。マスターバッチカラーの顔料粒子の分散観察法は次
の通りであり、着色力評価は実施例1〜4、比較例1〜
8と同一の方法である。
【0038】マスターバッチカラー着色力評価試験:H
IPS樹脂(200℃荷重5Kg,MFR=11g/10mi
n.)D で作成したマスターバッチカラーはHIPS樹
脂(200℃荷重5Kg,MFR=11g/10min.)D
へ、ABS樹脂(250℃荷重5Kg,MFR=110g/
10min.)G で作成したマスターバッチカラーはAB
S樹脂(200℃荷重5Kg,MFR=3g/10min.)E
へ夫々顔料濃度1.0%となるように加え、成形温度
220℃で射出成形機にて平板(幅50、長さ85、厚
さ2.0mm)に成形する。
IPS樹脂(200℃荷重5Kg,MFR=11g/10mi
n.)D で作成したマスターバッチカラーはHIPS樹
脂(200℃荷重5Kg,MFR=11g/10min.)D
へ、ABS樹脂(250℃荷重5Kg,MFR=110g/
10min.)G で作成したマスターバッチカラーはAB
S樹脂(200℃荷重5Kg,MFR=3g/10min.)E
へ夫々顔料濃度1.0%となるように加え、成形温度
220℃で射出成形機にて平板(幅50、長さ85、厚
さ2.0mm)に成形する。
【0039】得られた平板から無作為に3点選び、各プ
レートを測色機にて着色力を測定する。着色力は、分光
反射率が最大の波長におけるK/S 値にて行い、3点の
平均値をもって着色力とする。
レートを測色機にて着色力を測定する。着色力は、分光
反射率が最大の波長におけるK/S 値にて行い、3点の
平均値をもって着色力とする。
【0040】着色力の評価基準は3段階とし、ステアリ
ン酸亜鉛 C1 を用いた着色剤の着色力を100とし、
相対値で評価する。
ン酸亜鉛 C1 を用いた着色剤の着色力を100とし、
相対値で評価する。
【0041】マスターバッチカラー顔料分散試験:HI
PS樹脂(200℃荷重5Kg,MFR=11g/10mi
n.)D で作成したマスターバッチカラーはHIPS樹
脂(200℃荷重5Kg,MFR=11g/10min.)D
へ、ABS樹脂(250℃荷重5Kg,MFR=110g/
10min.)G で作成したマスターバッチカラーはABS
樹脂(200℃荷重5Kg,MFR=3g/10min.)E
へ夫々顔料濃度1.0%となるように加え、成形温度2
20℃で射出成形機にて平板(幅50、長さ85、厚さ
2.0mm)に成形する。
PS樹脂(200℃荷重5Kg,MFR=11g/10mi
n.)D で作成したマスターバッチカラーはHIPS樹
脂(200℃荷重5Kg,MFR=11g/10min.)D
へ、ABS樹脂(250℃荷重5Kg,MFR=110g/
10min.)G で作成したマスターバッチカラーはABS
樹脂(200℃荷重5Kg,MFR=3g/10min.)E
へ夫々顔料濃度1.0%となるように加え、成形温度2
20℃で射出成形機にて平板(幅50、長さ85、厚さ
2.0mm)に成形する。
【0042】粒子分散の評価基準は5段階とする。
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】表3、4中の配合原料の詳細は以下の通
り。 F:キナクリドンレッド(Red122) B5:スチレン−メチルメタクリレート共重合体 数平均分子量=16000 溶融粘度=18000CPS(160℃) スチレン:(メタ)アクリル酸アルキル比 70:30 B6:スチレン−エチルアクリレート共重合体 数平均分子量=14000 溶融粘度=12000CPS(160℃) スチレン:(メタ)アクリル酸アルキル比 80:20 B3:低分子量ポリスチレン 数平均分子量=4000 溶融粘度=1500CPS(160℃) B4:低分子量ポリスチレン 数平均分子量=10000 溶融粘度=300000CPS(160℃) C1:ステアリン酸亜鉛 C2:ステアリン酸アルミニウム モノソープ
り。 F:キナクリドンレッド(Red122) B5:スチレン−メチルメタクリレート共重合体 数平均分子量=16000 溶融粘度=18000CPS(160℃) スチレン:(メタ)アクリル酸アルキル比 70:30 B6:スチレン−エチルアクリレート共重合体 数平均分子量=14000 溶融粘度=12000CPS(160℃) スチレン:(メタ)アクリル酸アルキル比 80:20 B3:低分子量ポリスチレン 数平均分子量=4000 溶融粘度=1500CPS(160℃) B4:低分子量ポリスチレン 数平均分子量=10000 溶融粘度=300000CPS(160℃) C1:ステアリン酸亜鉛 C2:ステアリン酸アルミニウム モノソープ
【0046】実施例9、10と比較例17〜18 水分を71%含むフタロシアニンブルー A (C.I.Ge
niric Name:PigmentBlue15:1) のウェットケ
ーキ W と表1記載のスチレン系共重合体B を夫々
表5記載の配合比(部)で加圧式ニーダーにて150℃
の蒸気加熱下でフラッシングし、冷却後取り出した混練
組成物を気流式粉砕機にて粉砕して平均粒径約10μm
の粉末とした。また脂肪酸金属塩、脂肪酸アマイド C
と粉状フタロシアニンブルー A とを表5に記載の
配合比(部)にて高速ミキサーで混合したものをハンマ
ーミルでアトマイジング処理して粉末状着色剤を得た。
niric Name:PigmentBlue15:1) のウェットケ
ーキ W と表1記載のスチレン系共重合体B を夫々
表5記載の配合比(部)で加圧式ニーダーにて150℃
の蒸気加熱下でフラッシングし、冷却後取り出した混練
組成物を気流式粉砕機にて粉砕して平均粒径約10μm
の粉末とした。また脂肪酸金属塩、脂肪酸アマイド C
と粉状フタロシアニンブルー A とを表5に記載の
配合比(部)にて高速ミキサーで混合したものをハンマ
ーミルでアトマイジング処理して粉末状着色剤を得た。
【0047】これらの着色剤をPS樹脂(200℃荷重
5Kg,MFR=10g/10min.)Hへ顔料濃度0.2 %と
なるように加え、成形温度220℃で射出成形機にて平
板に成形した。
5Kg,MFR=10g/10min.)Hへ顔料濃度0.2 %と
なるように加え、成形温度220℃で射出成形機にて平
板に成形した。
【0048】得られた平板は透明性評価に用いた。結果
は表5に記載したが、本発明組成物は透明性が非常に良
かった。
は表5に記載したが、本発明組成物は透明性が非常に良
かった。
【0049】射出成形品の透明性評価法は次の通りであ
る。得られた平板から無作為に3点選び、ヘーズメータ
ーにて厚さ2.0mmのHAZE値(曇価)を測定する。
る。得られた平板から無作為に3点選び、ヘーズメータ
ーにて厚さ2.0mmのHAZE値(曇価)を測定する。
【0050】粒子分散の評価基準は5段階とする。
【0051】
【表5】 (* )値は正味顔料組成
【0052】表5中の配合原料の詳細は以下の通り。 A:フタロシアニンブルー(Blue15:1) B1:スチレン−メチルメタクリレート共重合体 数平均分子量=16000 溶融粘度=20000CPS(160℃) スチレン:(メタ)アクリル酸アルキル比 65:35 B2:スチレン−ブチルアクリレート共重合体 数平均分子量=10000 溶融粘度=10000CPS(160℃) スチレン:(メタ)アクリル酸アルキル比 80:20 B7:オリゴα-メチルスチレン 数平均分子量=800 溶融粘度=20000CPS(160℃) B8:ポリアクリル酸ブチル 数平均分子量=45000 溶融粘度=140000CPS(160℃) C1:ステアリン酸亜鉛 C2:ステアリン酸アルミニウム モノソープ C3:エチレンビスステアリルアマイド
【0053】
【発明の効果】本発明の特定のスチレン−アクリル酸ア
ルキル共重合体に顔料を高濃度に加え分散させたスチレ
ン系樹脂用着色剤組成物は、射出成形や押出成形等でス
チレン系樹脂成形品に使用すると高着色力が得られ、製
品外観を良くすることができる。これにより着色剤の使
用量が少なくなるので着色経費の削減及び成形品の強度
低下防止が図れる。また汎用透明性樹脂の透明性を損な
わない成形品が得られる。
ルキル共重合体に顔料を高濃度に加え分散させたスチレ
ン系樹脂用着色剤組成物は、射出成形や押出成形等でス
チレン系樹脂成形品に使用すると高着色力が得られ、製
品外観を良くすることができる。これにより着色剤の使
用量が少なくなるので着色経費の削減及び成形品の強度
低下防止が図れる。また汎用透明性樹脂の透明性を損な
わない成形品が得られる。
Claims (8)
- 【請求項1】 顔料と、担体樹脂として、スチレン系単
量体と炭素数1〜8のアルキル基を含む(メタ)アクリ
ル酸アルキル単量体との比(重量基準)が55:45〜
95:5であるスチレン系共重合体とを主成分とする着
色剤組成物であって、該共重合体が数平均分子量におい
て5000〜100000であり、その160℃に於け
る溶融粘度が8000〜100000CPSであるスチ
レン系樹脂用着色剤組成物。 - 【請求項2】 スチレン系単量体がスチレン、α−メチ
ルスチレン、およびメチルスチレンの1種以上である請
求項1記載の着色剤組成物。 - 【請求項3】 (メタ)アクリル酸アルキル単量体がメ
チル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、およびブチル(メタ)アクリレートの1種以上であ
る請求項1または2記載の着色剤組成物。 - 【請求項4】 着色対象のスチレン系樹脂が、汎用ポリ
スチレン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合樹脂、アク
リロニトリル−スチレン共重合樹脂、アクリロニトリル
−ブタジエン−スチレン共重合樹脂等のいずれか1種以
上である請求項1〜3のいずれか1つに記載の着色剤組
成物。 - 【請求項5】 粉末状である請求項1〜4のいずれか1
つに記載の着色剤組成物。 - 【請求項6】 粒状を成すマスターバッチカラーである
請求項1〜4のいずれか1つに記載の着色剤組成物。 - 【請求項7】 請求項1記載の着色剤組成物に適量の着
色対象スチレン系樹脂を追加成分として加え、それを溶
融混練、押出成形、ペレット化して得られるマスターバ
ッチカラー。 - 【請求項8】 着色対象スチレン系樹脂が透明樹脂であ
る請求項4記載の着色剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16547995A JPH0912728A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | スチレン系樹脂用着色剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16547995A JPH0912728A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | スチレン系樹脂用着色剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0912728A true JPH0912728A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=15813192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16547995A Pending JPH0912728A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | スチレン系樹脂用着色剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0912728A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010050561A1 (ja) * | 2008-10-30 | 2010-05-06 | 大日精化工業株式会社 | 顔料・樹脂組成物の製造方法、着色剤および着色方法 |
-
1995
- 1995-06-30 JP JP16547995A patent/JPH0912728A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010050561A1 (ja) * | 2008-10-30 | 2010-05-06 | 大日精化工業株式会社 | 顔料・樹脂組成物の製造方法、着色剤および着色方法 |
JP2010138381A (ja) * | 2008-10-30 | 2010-06-24 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | 顔料・樹脂組成物の製造方法、着色剤および着色方法 |
CN102203679A (zh) * | 2008-10-30 | 2011-09-28 | 大日精化工业株式会社 | 颜料/树脂组合物的制造方法、着色剂及着色方法 |
KR101336480B1 (ko) * | 2008-10-30 | 2013-12-03 | 다이니치 세이카 고교 가부시키가이샤 | 안료·수지 조성물의 제조방법, 착색제 및 착색방법 |
JP2014098164A (ja) * | 2008-10-30 | 2014-05-29 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | 顔料・樹脂組成物の製造方法、着色剤および着色方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5015371B2 (ja) | プラスチック添加剤組成物、その製造方法およびブレンド | |
US5221713A (en) | Co-microagglomeration of emulsion polymers (encapsulated core/shell additives for pvc) | |
JP2005132970A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
AU700599B2 (en) | Colorant preparation for producing masterbatches | |
US5889111A (en) | Elastomeric graft polymeres | |
JP5952823B2 (ja) | 熱可塑性組成物、その製造方法、及びそれから製造される物品 | |
KR100983872B1 (ko) | 고광택, 고경도 투명 열가소성 수지 조성물 | |
JP2673712B2 (ja) | 充填剤含有着色熱可塑性樹脂組成物の製造方法 | |
JPH02105839A (ja) | 充填剤含有ポリプロピレン組成物用顔料マスターバッチ | |
JPH11322949A (ja) | 着色剤組成物 | |
JPS638458A (ja) | 着色用樹脂組成物 | |
KR102540729B1 (ko) | 개선된 잔류 광택도를 갖는 스티렌 코폴리머 조성물 | |
JPH07258424A (ja) | 熱可塑性樹脂の着色方法 | |
JPH0912728A (ja) | スチレン系樹脂用着色剤組成物 | |
JP3933277B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JP7399183B2 (ja) | 顔料を含むポリオレフィン系樹脂組成物、着色樹脂ペレット及びその製造方法 | |
CN115698156A (zh) | 将热塑性聚合物着色的方法 | |
US5053456A (en) | Transparent polyblends | |
KR20230023737A (ko) | 개선된 내후성을 갖는 열가소성 성형 조성물 | |
JPH07188577A (ja) | 熱可塑性重合体用着色剤 | |
JP3738605B2 (ja) | ペレット状着色剤とその製造方法および成形品 | |
JP3680453B2 (ja) | 洗浄用熱可塑性樹脂組成物 | |
JP3387646B2 (ja) | パール光沢乃至金属光沢を発現する樹脂組成物 | |
JPH0419264B2 (ja) | ||
CN117999314A (zh) | 透光率增加的asa-共聚物组合物及其制备方法 |