JP5952823B2 - 熱可塑性組成物、その製造方法、及びそれから製造される物品 - Google Patents

熱可塑性組成物、その製造方法、及びそれから製造される物品 Download PDF

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Description

本発明は、熱可塑性組成物、その製造方法、及びそれから製造され、真珠光沢の表面外観を有する物品に関する。
現在塗料やプラスチックに使用されている真珠箔は主に被覆された雲母である。真珠箔は雲母の板状晶上にTiOの均一な被覆を形成することによって製造され、雲母は透明な型板の役割を果たし、屈折率の高いTiOは必要とされる板状晶の形状をとることができる。干渉色を生じさせるためには、より厚い板状晶が作られる。光の干渉は、板状晶の上面と下面からのそれぞれの反射光の相互作用、並びに反射光と板状晶を透過した光との間の干渉によって創り出される。最大の反射は、板状晶の上面と下面からの反射光が同位相となる波長の光で起こる。最小の反射は、前記2つの反射光の位相がちょうど外れ、互いに打ち消し合う波長で起こる。
真珠箔をプラスチック中に組み入れて加工する場合、例えば押出の間に顔料には比較的高いせん断力が掛かる。高せん断条件下では、既知の真珠箔では一部が雲母の板状晶から脱落し、真珠光沢効果が弱められる。
そのため、それから作られる物品に対して真珠光沢効果を与え、且つ、高せん断条件にさらされても真珠光沢効果が悪影響を受けない熱可塑性組成物が求められている。
本発明は、熱可塑性組成物、その製造方法、及びそれから製造され、真珠光沢の表面外観を有する物品を提供する。
一実施形態において、本発明は、(A)55〜95重量%の、1種以上の熱可塑性ポリマーを含む熱可塑性マトリックスと、(B)5〜45重量%の、架橋(メタ)アクリレート共重合体を含む分散相と(ここで、前記架橋(メタ)アクリレート共重合体は、少なくとも95重量%がメタクリル酸メチル単位に由来し、0重量%超〜0.5重量%未満が1種以上の多官能性架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤に由来する)の溶融ブレンド生成物(melt blending product)を含む熱可塑性組成物であって、成分(A)と成分(B)との屈折率の差が0.08以上である熱可塑性組成物を提供する。
別の実施形態において、本発明は更に、1種以上の熱可塑性ポリマーを含む熱可塑性マトリックスを選択する工程と;架橋(メタ)アクリレート共重合体を含む分散相を選択する工程と(ここで、前記(メタ)アクリレート共重合体は、少なくとも95重量%がメタクリル酸メチル単位に由来し、0重量%超〜0.5重量%未満が1種以上の多官能性架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤に由来する);成分(B)を熱可塑性マトリックス中に溶融混練する工程と;それにより、熱可塑性組成物を製造する工程と(ここで、前記熱可塑性組成物は、熱可塑性組成物の全重量を基準として、55〜95重量%の熱可塑性マトリックスおよび5〜45重量%の成分(B)を含む)を含む熱可塑性組成物の製造方法を提供する。
もう1つ別の実施形態において、本発明は更に、(A)55〜95重量%の熱可塑性マトリックスと、(B)5〜45重量%の架橋(メタ)アクリレート共重合体と(ここで、(メタ)アクリレート共重合体は、少なくとも95重量%がメタクリル酸メチル単位に由来し、0重量%超〜0.5重量%未満が1種以上の多官能性架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤に由来する)の溶融ブレンド生成物を含んだ熱可塑性組成物を含む物品であって、成分(A)と成分(B)との屈折率の差が0.08以上であり、前記熱可塑性組成物が4以上のフロップインデックス値を有する物品を提供する。
もう1つ別の実施形態において、本発明は更に、(A)55〜95重量%の、1種以上の熱可塑性ポリマーを含む熱可塑性マトリックスと、(B)5〜45重量%の架橋(メタ)アクリレート共重合体との、高せん断条件下での溶融ブレンド生成物を含む熱可塑性組成物を選択する工程と(ここで、(メタ)アクリレート共重合体は、少なくとも95重量%がメタクリル酸メチル単位に由来し、0重量%超〜0.5重量%未満が1種以上の多官能性架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤に由来する);前記熱可塑性組成物を物品に成形する工程とを含む、物品の成形方法を提供する。
もう1つ別の実施形態において、本発明は更に、架橋(メタ)アクリレート共重合体が1.0ミクロン未満の初期の体積平均粒子径を有する、熱可塑性組成物を提供する。
もう1つ別の実施形態において、本発明は更に、架橋(メタ)アクリレート共重合体が100万g/モル未満の重量平均分子量を有する、熱可塑性組成物を提供する。
もう1つ別の実施形態において、本発明は更に、架橋(メタ)アクリレート共重合体が100℃以上のガラス転移温度(T)(DSCにより測定、第2加熱)を有する、熱可塑性組成物を提供する。
もう1つ別の実施形態において、本発明は更に、4以上のフロップインデックス値を有する、熱可塑性組成物を提供する。
もう1つ別の実施形態において、本発明は更に、架橋(メタ)アクリレート共重合体が乳化重合法により得られたものである、熱可塑性組成物を提供する。
もう1つ別の実施形態において、本発明は更に、分散相である成分(B)が0.01〜10重量%の1種以上の連鎖移動剤に由来する単位を更に含む、熱可塑性組成物を提供する。
いくつかの実施形態において、前記1種以上の連鎖移動剤はC〜C18のアルキルメルカプタン、メルカプト基含有酸/エステル、チオフェノール類、四臭化炭素、四塩化炭素、及び三塩化臭化エタン並びにこれらの組み合わせより選択される。
もう1つ別の実施形態において、本発明は更に、熱可塑性マトリックスが1種以上のポリエステルを含む、熱可塑性組成物を提供する。
もう1つ別の実施形態において、本発明は更に、熱可塑性マトリックスが1種以上のポリカーボネートを含む、熱可塑性組成物を提供する。
もう1つ別の実施形態において、本発明は更に、熱可塑性組成物を提供し、ここでの架橋用モノマーは、芳香族架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋用モノマー(ジビニルベンゼンを含む);ビニル基含有モノマー((メタ)アクリル酸アリル、フマル酸ジアリル、フタル酸ジアリル、ジアリルアクリルアミド、(イソ)シアヌル酸トリアリル、及びトリメリット酸トリアリルを含むアリル化合物;エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、(ポリ)アルキレングリコールジ(メタ)アクリレートとして1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)テトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレートを含む化合物、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、及びグリセロールトリ(メタ)アクリレートを含む);およびグラフト架橋用モノマー(存在するモノ不飽和モノマーと共重合可能であり、反応性の異なる2つ以上の非共役二重結合を有する多重エチレン性不飽和モノマーであり、例えば、メタクリル酸アリル、マレイン酸ジアリルおよびアクリルオキシプロピオン酸アリル)、ならびに当該架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋用モノマーの組み合わせからなる群より選択される。
もう1つ別の実施形態において、本発明は更に、熱可塑性ポリマー組成物が、難燃剤、抗菌剤、潤滑剤、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、相溶化剤、染料、無機添加剤、界面活性剤、造核剤、カップリング剤、充填剤、可塑剤、耐衝撃改良剤、着色剤、安定剤、滑剤、帯電防止配合剤、顔料及び/又はこれらの2種以上の組み合わせを含む添加剤を更に含む、熱可塑性組成物を提供する。
もう1つ別の実施形態において、本発明は更に、熱可塑性組成物を物品に成形する工程が、170℃以上の温度及び100s−1以上のせん断速度にて熱可塑性組成物を物品に射出成形することを含む、前記熱可塑性組成物からの物品の成形方法を提供する。
もう1つ別の実施形態において、本発明は、(A)55〜95重量%の、1種以上の熱可塑性ポリマーを含む熱可塑性マトリックスと、(B)5〜45重量%の、架橋(メタ)アクリレート共重合体を含む分散相と(ここで、前記(メタ)アクリレート共重合体は、少なくとも95重量%がメタクリル酸メチル単位に由来し、0重量%超〜0.5重量%未満が1種以上の多官能性架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤に由来する)の溶融ブレンド生成物を含む熱可塑性組成物であって、成分(A)と成分(B)との屈折率の差が0.08以上であり、4以上のフロップインデックス値を有する熱可塑性組成物を提供する。
更に他の実施形態において、本発明は、(A)55〜95重量%の、1種以上の熱可塑性ポリマーを含む熱可塑性マトリックスと、(B)5〜45重量%の、架橋(メタ)アクリレート共重合体を含む分散相と(ここで、前記(メタ)アクリレート共重合体は、少なくとも95重量%がメタクリル酸メチル単位に由来し、0重量%超〜0.5重量%未満が1種以上の多官能性架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤に由来する)の溶融ブレンド生成物から本質的になる熱可塑性組成物であって、成分(A)と成分(B)との屈折率の差が0.08以上である熱可塑性組成物を提供する。
更に他の実施形態において、本発明は、(A)55〜95重量%の、1種以上の熱可塑性ポリマーから本質的になる熱可塑性マトリックスと、(B)5〜45重量%の、架橋(メタ)アクリレート共重合体を含む分散相と(ここで、前記(メタ)アクリレート共重合体は、少なくとも95重量%がメタクリル酸メチル単位に由来し、0重量%超〜0.5重量%未満が1種以上の多官能性架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤に由来する)の溶融ブレンド生成物を含む熱可塑性組成物であって、成分(A)と成分(B)との屈折率の差が0.08以上である熱可塑性組成物を提供する。
更に他の実施形態において、本発明は、(A)55〜95重量%の、1種以上の熱可塑性ポリマーを含む熱可塑性マトリックスと、(B)5〜45重量%の、架橋(メタ)アクリレート共重合体から本質的になる分散相と(ここで、前記(メタ)アクリレート共重合体は、少なくとも95重量%がメタクリル酸メチル単位に由来し、0重量%超〜0.5重量%未満が1種以上の多官能性架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤に由来する)の溶融ブレンド生成物を含む熱可塑性組成物であって、成分(A)と成分(B)との屈折率の差が0.08以上である熱可塑性組成物を提供する。
更に他の実施形態において、本発明は更に、1種以上の熱可塑性ポリマーを含む熱可塑性マトリックスを選択する工程と;架橋(メタ)アクリレート共重合体を含む分散相を選択する工程と(ここで、前記架橋(メタ)アクリレート共重合体は、少なくとも95重量%がメタクリル酸メチル単位に由来し、0重量%超〜0.5重量%未満が1種以上の多官能性架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤に由来する);成分(B)を熱可塑性マトリックス中に溶融混練する工程と;それにより、熱可塑性組成物を製造する工程と(ここで、熱可塑性組成物は、熱可塑性組成物の全重量を基準として、55〜95重量%の熱可塑性マトリックスおよび5〜45重量%の成分(B)を含む)から本質的になる、熱可塑性組成物の製造方法を提供する。
更に他の実施形態において、本発明は更に、1種以上の熱可塑性ポリマーから本質的になる熱可塑性マトリックスを選択する工程と;架橋(メタ)アクリレート共重合体を含む分散相を選択する工程と(ここで、前記架橋(メタ)アクリレート共重合体は、少なくとも95重量%がメタクリル酸メチル単位に由来し、0重量%超〜0.5重量%未満が1種以上の多官能性架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤に由来する);成分(B)を熱可塑性マトリックス中に溶融混練する工程と;それにより、熱可塑性組成物を製造する工程と(ここで、熱可塑性組成物は、熱可塑性組成物の全重量を基準として、55〜95重量%の熱可塑性マトリックスおよび5〜45重量%の成分(B)を含む)を含む、熱可塑性組成物の製造方法を提供する。
更に他の実施形態において、本発明は更に、1種以上の熱可塑性ポリマーを含む熱可塑性マトリックスを選択する工程と;架橋(メタ)アクリレート共重合体を含む分散相を選択する工程と(ここで、前記架橋(メタ)アクリレート共重合体は、少なくとも95重量%がメタクリル酸メチル単位に由来し、0重量%超〜0.5重量%未満が1種以上の多官能性架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤に由来する);成分(B)を熱可塑性マトリックス中に溶融混練する工程と;それにより、熱可塑性組成物を製造する工程と(ここで、熱可塑性組成物は、熱可塑性組成物の全重量を基準として、55〜95重量%の熱可塑性マトリックスおよび5〜45重量%の成分(B)から本質的になる)を含む、熱可塑性組成物の製造方法を提供する。
もう1つ別の実施形態において、本発明は更に、(A)55〜95重量%の熱可塑性マトリックスと、(B)5〜45重量%の架橋(メタ)アクリレート共重合体と(ここで、(メタ)アクリレート共重合体は、少なくとも95重量%がメタクリル酸メチル単位に由来し、0重量%超〜0.5重量%未満が1種以上の多官能性架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤に由来する)の溶融ブレンド生成物を含む熱可塑性組成物から本質的になる物品であって、成分(A)と成分(B)との屈折率の差が0.08以上であり、前記熱可塑性組成物が4以上のフロップインデックス値を有する物品を提供する。
もう1つ別の実施形態において、本発明は更に、(A)55〜95重量%の熱可塑性マトリックスと、(B)5〜45重量%の架橋(メタ)アクリレート共重合体と(ここで、(メタ)アクリレート共重合体は、少なくとも95重量%がメタクリル酸メチル単位に由来し、0重量%超〜0.5重量%未満が1種以上の多官能性架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤に由来する)の溶融ブレンド生成物から本質的になる熱可塑性組成物を含む物品であって、成分(A)と成分(B)との屈折率の差が0.08以上であり、前記熱可塑性組成物が4以上のフロップインデックス値を有する物品を提供する。
もう1つ別の実施形態において、本発明は更に、(A)55〜95重量%の熱可塑性マトリックスと、(B)5〜45重量%の架橋(メタ)アクリレート共重合体と(ここで、(メタ)アクリレート共重合体は、メタクリル酸メチル単位に由来する少なくとも95重量%と、1種以上の多官能性架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤に由来する0重量%超〜0.5重量%未満から本質的になる)の溶融ブレンド生成物を含む熱可塑性組成物を含む物品であって、成分(A)と成分(B)との屈折率の差が0.08以上であり、前記熱可塑性組成物が4以上のフロップインデックス値を有する物品を提供する。
もう1つ別の実施形態において、本発明は更に、(A)55〜95重量%の、1種以上の熱可塑性ポリマーを含む熱可塑性マトリックスと、(B)5〜45重量%の架橋(メタ)アクリレート共重合体との、高せん断条件下での溶融ブレンド生成物を含む熱可塑性組成物を選択する工程と(ここで、(メタ)アクリレート共重合体は、少なくとも95重量%がメタクリル酸メチル単位に由来し、0重量%超〜0.5重量%未満が1種以上の多官能性架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤に由来する);前記熱可塑性組成物を物品に成形する工程とから本質的になる、物品の成形方法を提供する。
もう1つ別の実施形態において、本発明は更に、(A)55〜95重量%の、1種以上の熱可塑性ポリマーから本質的になる熱可塑性マトリックスと、(B)5〜45重量%の架橋(メタ)アクリレート共重合体との、高せん断条件下での溶融ブレンド生成物を含む熱可塑性組成物を選択する工程と(ここで、(メタ)アクリレート共重合体は、少なくとも95重量%がメタクリル酸メチル単位に由来し、0重量%超〜0.5重量%未満が1種以上の多官能性架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤に由来する);前記熱可塑性組成物を物品に成形する工程とを含む、物品の成形方法を提供する。
もう1つ別の実施形態において、本発明は更に、(A)55〜95重量%の、1種以上の熱可塑性ポリマーを含む熱可塑性マトリックスと、(B)5〜45重量%の架橋(メタ)アクリレート共重合体との、高せん断条件下での溶融ブレンド生成物を含む熱可塑性組成物を選択する工程と(ここで、(メタ)アクリレート共重合体は、メタクリル酸メチル単位に由来する少なくとも95重量%及び1種以上の多官能性架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤に由来する0重量%超〜0.5重量%未満から本質的になる);前記熱可塑性組成物を物品に成形する工程とを含む、物品の成形方法を提供する。
もう1つ別の実施形態において、本発明は、(A)55〜95重量%の、1種以上の熱可塑性ポリマーを含む熱可塑性マトリックスと、(B)5〜45重量%の、架橋(メタ)アクリレート共重合体を含む分散相と(ここで、前記架橋(メタ)アクリレート共重合体は、少なくとも95重量%がメタクリル酸メチル単位に由来し、0重量%超〜0.5重量%未満が1種以上の多官能性架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤に由来する)の溶融ブレンド生成物から本質的になる熱可塑性組成物であって、成分(A)と成分(B)との屈折率の差が0.08以上であり、4以上のフロップインデックス値を有する熱可塑性組成物を提供する。
もう1つ別の実施形態において、本発明は、(A)55〜95重量%の、1種以上の熱可塑性ポリマーから本質的になる熱可塑性マトリックスと、(B)5〜45重量%の、架橋(メタ)アクリレート共重合体を含む分散相と(ここで、前記架橋(メタ)アクリレート共重合体は、少なくとも95重量%がメタクリル酸メチル単位に由来し、0重量%超〜0.5重量%未満が1種以上の多官能性架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤に由来する)の溶融ブレンド生成物を含む熱可塑性組成物であって、成分(A)と成分(B)との屈折率の差が0.08以上であり、4以上のフロップインデックス値を有する熱可塑性組成物を提供する。
もう1つ別の実施形態において、本発明は、(A)55〜95重量%の、1種以上の熱可塑性ポリマーを含む熱可塑性マトリックスと、(B)5〜45重量%の、架橋(メタ)アクリレート共重合体を含む分散相と(ここで、前記架橋(メタ)アクリレート共重合体は、メタクリル酸メチル単位に由来する少なくとも95重量%と、1種以上の多官能性架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤に由来する0重量%超〜0.5重量%未満とから本質的になる)の溶融ブレンド生成物を含む熱可塑性組成物であって、成分(A)と成分(B)との屈折率の差が0.08以上であり、4以上のフロップインデックス値を有する熱可塑性組成物を提供する。
更に他の実施形態において、本発明の熱可塑性組成物の架橋(メタ)アクリレート共重合体は、1.5〜15、あるいは4〜12、あるいは3〜10、あるいは5〜9、あるいは6〜10、あるいは7〜15、あるいは7〜13の膨潤比を有する。
本発明を例示する目的で代表的な形態を図面に示しているが、本発明が、例示され又は示された正確な構成及び手段そのものに限定されないことは当然理解される。
図1Aは、射出成形により3mmの板状物に成形された後の、加速電圧100kVでの実施例1の透過型電子顕微鏡像である。サンプルは、室温でのミクロトーム及びRuO染色によって調製した。 図1Bは、射出成形により3mmの板状物に成形した後の、加速電圧100kVでの比較例1の透過型電子顕微鏡像である。サンプルは、室温でのミクロトーム及びRuO染色によって調製した。
本願明細書においては、以下の略語を用いる。
「BMP」はメルカプトプロピオン酸ブチルを意味し、
「PET」はポリエチレンテレフタレートを意味し、
「PBT」はポリブチレンテレフタレートを意味し、
「EGDMA」はエチレングリコールジメタクリレートを意味し、
「NaEDTA」はエチレンジアミン四酢酸のナトリウム塩を意味し、
「MMA」はメタクリル酸メチルを意味し、
「(メタ)アクリレート」はアクリレートもしくはメタクリレートを意味する。
本発明は、熱可塑性組成物、その製造方法、及びそれから製造され、真珠光沢の表面外観を有する物品を提供する。
本発明に係る熱可塑性組成物は、(A)55〜95重量%の、1種以上の熱可塑性ポリマーを含む熱可塑性マトリックスと、(B)5〜45重量%の、架橋(メタ)アクリレート共重合体を含む分散相と(ここで、前記架橋(メタ)アクリレート共重合体は、少なくとも95重量%がメタクリル酸メチル単位に由来し、0重量%超〜0.5重量%未満が1種以上の多官能性架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤に由来する)を含み、成分(A)と成分(B)との屈折率の差が0.08以上である。
本発明に係る熱可塑性組成物は、熱可塑性組成物全重量を基準として55〜95重量%の、1種以上の熱可塑性ポリマーを含む熱可塑性マトリックスを含む成分(A)を含む。55〜95重量%の間の全ての個々の数値及び部分範囲が本願明細書に含まれ、そして本願明細書に開示され、例えば、熱可塑性マトリックスの重量%は、熱可塑性組成物全重量を基準として、下限の55、60、65、70、75、80、又は85重量%から、上限の75、80、85、90、又は95重量%までであってよい。例えば、熱可塑性マトリックスの重量%は、熱可塑性組成物全重量を基準として55〜95重量%の範囲であってよく、あるいは70〜90重量%の範囲、あるいは65〜90重量%であってもよい。熱可塑性マトリックスは、1種以上の熱可塑性ポリマーを含む。代表的な熱可塑性ポリマーとしては、これらに限定されるものではないが、熱可塑性ポリエステル(PET、PBT)、ポリフェニレンスルフィド、ポリアミド、ポリスチレン、(可塑化)ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリ乳酸、フッ素化エチレン−プロピレン共重合体、ポリスルホン、これらのブレンド及びこれらの組み合わせが挙げられる。
本発明の熱可塑性組成物は更に、熱可塑性組成物全重量を基準として5〜45重量%の、1種以上の架橋(メタ)アクリレート共重合体を含む分散相(成分(B))を含み、ここで、(メタ)アクリレート共重合体は、少なくとも95重量%がメタクリル酸メチルに由来する。5〜45重量%の間の全ての個々の数値及び部分範囲が本願明細書に含まれ、そして本願明細書に開示され、例えば、熱可塑性マトリックスの重量%は、熱可塑性組成物全重量を基準として、下限の5、10、12、15、20、又は25重量%から、上限の15、20、25、30、35、40又は45重量%までであってよい。例えば、熱可塑性マトリックスの重量%は、熱可塑性組成物全重量を基準として5〜45重量%の範囲であってよく、あるいは5〜35重量%の範囲、あるいは10〜30重量%の範囲、あるいは10〜20重量%の範囲、あるいは20〜30重量%の範囲であってもよい。
分散相である成分(B)は、1種以上の架橋(メタ)アクリレート共重合体を含み、ここでの1つ以上の架橋(メタ)アクリレート共重合体は、少なくとも95重量%がメタクリル酸メチルに由来する。少なくとも95重量%からの全ての個々の数値が本願明細書に含まれ、そして本願明細書に開示され、例えば、分散相中のメタクリル酸メチル単位の重量%は、該分散相の全重量を基準として95、96、97、98、又は99重量%以上であってよい。本願明細書において使用される「(メタ)アクリレート」はアクリレート又はメタクリレートを意味する。代表的な(メタ)アクリレート共重合体は、アクリル酸ブチル、アクリル酸エチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸プロピル、アクリル酸メチル、アクリル酸ヘキシル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチルヘキシル、アクリル酸ベンジル、メタクリル酸ラウリル及びメタクリル酸ステアリルからなる群より選択される1種以上のモノマーを含む。
前記分散相は更に、0重量%超〜0.5重量%以下が、1種以上の多官能性架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤に由来する。本願明細書において使用される用語「1種以上の多官能性架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤」は1種以上の架橋用モノマーが存在してもよいこと、1種以上のグラフト架橋用モノマーが存在してもよいこと、又は、1種以上の架橋用モノマーが1種以上のグラフト架橋剤との組み合わせにおいて存在してもよいことを意味する。与えられた重量%の範囲は、存在する全ての当該架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤の組み合わせに対するものである。架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤の重量%は、分散相の全重量を基準として下限の0.0005、0.001、0.005、0.01、0.2、0.3、0.4、又は0.49重量%から、上限の0.001、0.01、0.1、0.2、0.3、0.4又は0.5重量%までであってよい。例えば、架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤の重量%は、分散相の全重量を基準として0.0005〜0.5重量%の範囲であってよく、あるいは0.001〜0.4重量%、あるいは0.005〜0.2重量%の範囲であってもよい。架橋用モノマーは、重合反応に寄与可能な2つ以上の反応性基を有するモノマーである。代表的な架橋剤としては、これらに限定されるものではないが、ジビニルベンゼン;ビニル基含有モノマー[(メタ)アクリル酸アリル、フマル酸ジアリル、フタル酸ジアリル、ジアリルアクリルアミド、(イソ)シアヌル酸トリアリル、及びトリメリット酸トリアリルを含むアリル化合物;エチレングリコールジメタクリレート(EGDMA)、ジエチレングリコールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)テトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、及びグリセロールトリ(メタ)アクリレートを含む(ポリ)アルキレングリコールジ(メタ)アクリレート化合物を含む];ならびにこれらの混合物及び組み合わせが挙げられる。好ましい架橋剤はEGDMAである。
グラフト架橋剤は、架橋用モノマーと共に使用されるか、その代替として使用し得る。本発明のいくつかの実施形態において有用なグラフト架橋剤としては、第2成分中に存在するモノ不飽和モノマーと共重合可能であり、反応性の異なる2つ以上の非共役二重結合を有する複数のエチレン性不飽和結合を有するモノマーが挙げられ、その例としては、メタクリル酸アリル、マレイン酸ジアリル及びアクリルオキシプロピオン酸アリルが挙げられる。好ましいグラフト架橋剤はメタクリル酸アリルである。
本願明細書に記載されるように、本発明の熱可塑性組成物は成分(A)及び成分(B)を含み、成分(A)と成分(B)との屈折率の差は0.08以上である。0.08超の全ての個々の数値及び部分範囲が本願明細書に含まれ、そして本願明細書に開示され、例えば、成分(A)と成分(B)の屈折率の差は0.08以上であってよく、あるいは0.09以上、あるいは0.1以上、あるいは0.12以上であってもよい。屈折率はPolymer Handbook(Refractive Indices of Polymers, J.Seferis, Polymer Handbook, 4thEdition, p.VI/571)に掲載された値に基づき計算される。
いくつかの実施形態において、本発明に係る架橋(メタ)アクリレート共重合体の体積平均粒子径は1.0ミクロン以下である。1.0ミクロン以下からの全ての個々の数値及び部分範囲が本願明細書に含まれ、そして本願明細書に開示され、例えば、架橋(メタ)アクリレート共重合体の体積平均粒子径は下限である50、100、又は150nmから、上限である600、700、又は1,000nmまでであってよい。例えば、架橋(メタ)アクリレート共重合体の体積平均粒子径は50〜1000nmの範囲であってよく、あるいは100〜700nmの範囲、あるいは150〜600nmの範囲であってもよい。
本発明のいくつかの実施形態において、架橋(メタ)アクリレート共重合体は100万未満の重量平均分子量を有する。100万未満の全ての個々の数値及び部分範囲が本願明細書に含まれ、そして本願明細書に開示され、例えば、重量平均分子量は下限である5,000、6,000、又は7,000から上限である22,000、50,000、90万、又は100万までであってよい。例えば、重量平均分子量は5,000〜100万の範囲であってよく、あるいは200,000〜500,000の範囲、あるいは6,000〜50,000の範囲、あるいは70,000〜250,000の範囲であってもよい。
本発明のいくつかの実施形態において、架橋(メタ)アクリレート共重合体は100℃以上のガラス転移温度(T)(DSCにより測定、第2加熱)を有する。100℃以上の全ての個々の数値及び部分範囲が本願明細書に含まれ、そして本願明細書に開示され、例えば、架橋(メタ)アクリレート共重合体のT(DSCにより測定、第2加熱)は、下限が100、110、120、125、又は130℃からでもよい。
本発明のいくつかの実施形態において、架橋(メタ)アクリレート共重合体は乳化重合法によって得られる。
本発明のいくつかの実施形態において、熱可塑性組成物は4以上のフロップインデックス値を有する。4以上の全ての個々の数値及び部分範囲が本願明細書に含まれ、そして本願明細書に開示され、例えば、熱可塑性組成物のフロップインデックス値は4以上であってよく、あるいは5以上、あるいは6以上、あるいは7以上、あるいは8以上、あるいは10以上、あるいは12以上、あるいは14以上、あるいは16以上であってもよい。フロップインデックス値は4〜10の範囲であってよく、あるいは5〜9の範囲、あるいは6〜8の範囲であってもよい。
本発明のいくつかの実施形態において、分散相は更に、0.001〜10重量%の1種以上の連鎖移動剤を含む。0.001〜10重量%の全ての個々の数値及び部分範囲が本願明細書に含まれ、そして本願明細書に開示され、例えば、分散相中の連鎖移動剤の量は下限である0.001、0.01、0.05、0.1、1、2、3、4、5、6、7、8又は9重量%から上限である0.05、0.1、1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10重量%までであってよい。例えば、分散相中の連鎖移動剤の量は0.001〜10重量%の範囲であってよく、あるいは0.05〜8.0重量%の範囲、あるいは0.10〜5重量%の範囲であってもよい。
1種以上の連鎖移動剤は、例えば、C〜C18アルキルメルカプタン、メルカプトプロピオン酸ブチルなどのメルカプト基含有酸/エステル、チオフェノール類、四臭化炭素、四塩化炭素、三塩化臭化エタン及び例えば、イソプロパノール、イソブタノール、ラウリルアルコール、又はt−オクチルアルコールを含むアルコールより選択できる。好ましい実施形態において、0.01〜10重量%の連鎖移動剤が使用される。あるいは、開始剤のレベルを増加させることにより、又は開始剤のレベルを増加させることと温度を高めること及び連鎖移動剤の組み合わせにより適当な分子量を得ることができる。
いくつかの実施形態において、熱可塑性組成物中の架橋(メタ)アクリレート共重合体は1.5〜15の膨潤比を有する。1.5〜15の全ての個々の数値及び部分範囲が本願明細書に含まれ、そして本願明細書に開示され、例えば、本発明の熱可塑性組成物中の架橋(メタ)アクリレート共重合体の膨潤比は、下限である1.5、2、4、6、8、10、12、又は14から上限である3、5、7、9、11、13又は15までであってよい。例えば、膨潤比は4〜12の範囲であってよく、あるいは3〜10の範囲、あるいは5〜9の範囲、あるいは6〜10、あるいは7〜15、あるいは7〜13であってもよい。
熱可塑性組成物の製造方法において、上述したような1種以上の連続相すなわち1種以上の熱可塑性ポリマーを含む熱可塑性マトリックスと、上述したような分散相すなわち第2成分とが、例えばハッケミキサー、バンバリーミキサー、又は2軸押出機のような押出機により溶融混練される。第2成分のポリマー粒子は、連続相すなわち熱可塑性マトリックス中に、物理的に、及び好ましくは均一に分散される。
本発明の熱可塑性組成物は更に、それらに限定されるものではないが、帯電防止剤、抗菌剤、色調増強剤、染料、着色剤、潤滑剤、充填剤、難燃剤、熱安定剤、顔料、1次酸化防止剤、2次酸化防止剤、加工助剤、紫外線安定剤、界面活性剤、造核剤、カップリング剤、相溶化剤、滑剤、可塑剤、混和剤、耐衝撃改良剤、それらのブレンド、及びそれらの組み合わせを含む追加の添加剤を含んでもよい。
本発明の熱可塑性組成物は任意の量の添加剤を含んでもよい。本発明の熱可塑性組成物は、そのような添加剤を含む本発明の熱可塑性組成物の重量を基準として、合計の重量として0〜20重量%のそのような添加剤を含んでもよい。約0〜約20重量%の全ての個々の数値及び部分範囲が本願明細書に含まれ、そして本願明細書に開示され、例えば、本発明の熱可塑性組成物は、合計の重量として0〜7重量%の添加剤を含んでもよく、あるいは0〜10重量%、あるいは0〜5重量%、あるいは0〜13重量%、あるいは0〜20重量%、あるいは2〜8重量%、あるいは5〜10重量%の添加剤を含んでもよい。
本願明細書に開示される熱可塑性組成物は、自動車、建設、医療、食品及び飲料、電気器具、商用機器、及び消費市場向けの耐久性を要する物品の製造に使用することができる。いくつかの実施形態において、前記熱可塑性組成物は、玩具、コンピューターの筐体、個人用携帯機器、携帯音楽プレーヤー、ラップトップコンピューター等のコンピューター及び/又は電子機器、家庭用器具、電動工具の筐体、自動車用バンパー、再充填可能な水用びん、事務用消耗品及び台所用品から選択される耐久性を要する部品又は物品の製造に使用することができる。加えて、本発明の熱可塑性組成物は消費材やスポーツ用品に加工してもよい。
熱可塑性組成物は、押出成形(例えばシート押出、プロファイル押出)、型成形(例えば射出成形、回転成形、吹込成形)、及びインフレーションフィルム成形やキャストフィルム成形といった公知のポリマー加工方法を用いて、これらの耐久部品や物品を製造することに使用することができる。一般的に押出成形は、ポリマーを、高温高圧の領域において融解、圧縮し、スクリューに沿って連続的に前進させ、最後にダイを通して押し出す加工方法である。押出機は単軸押出機、多軸押出機、ディスク押出機又はラム押出機を用いることができる。ダイはフィルムダイ、インフレーションフィルムダイ、シートダイ、パイプダイ、細管ダイ又はプロファイル押出ダイを用いることができる。
射出成形もまた、様々な用途向けの様々なプラスチック部品を製造するために広く用いられる。一般的に射出成形は、ポリマーを融解し、これを所望の形状と逆の形状である型内に高圧にて射出することにより、所望の形状及び大きさの部品を成形する方法である。型は鋼鉄やアルミニウムなどの金属により作成することができる。
型成形は一般的に、ポリマーを融解し、これを所望の形状と逆の形状である型内に導入して所望の形状及び大きさの部品を成形する方法である。型成形は無圧式又は圧力支援式とすることができる。
回転成形は一般的に、中空状のプラスチック製品を製造するために用いられる成形方法である。追加の成形後操作を加えることにより、他の型成形及び押出技術と同様に複雑な部品を効率的に製造することができる。回転成形は、加熱、融解、賦形、及び冷却の段階が全て、ポリマーが型内に配置された後に行われ、そのために成形中は外部からの圧力が加えられない点で他の加工方法と異なる。
吹込成形は中空状のプラスチック容器を製造する際に用いることができる。該成形法は、型内の中央に軟化せしめたポリマーを配置する工程、吹込ピンによりポリマーを型壁に向けて膨張させる工程、及び冷却により製品を固化する工程を含む。吹込成形には一般的な3種の形式、すなわち押出吹込成形、射出吹込成形、及び延伸吹込成形がある。射出吹込成形は押出が困難であるポリマーの加工に使用することができる。延伸吹込成形は、ポリプロピレンのような吹込が困難な結晶性及び結晶化可能なポリマーに対して用いることができる。
本発明のいくつかの実施形態において、熱可塑性組成物は170℃以上の温度で加工する。170℃以上の全ての個々の数値及び部分範囲が本願明細書に含まれ、そして本願明細書に開示され、例えば、本発明の熱可塑性組成物は、170℃以上の温度で加工してもよく、あるいは200℃以上、あるいは250℃以上、あるいは275℃以上、あるいは300℃以上の温度で加工してもよい。例えば、前記熱可塑性組成物は170〜300℃の温度で加工してもよく、あるいは225〜350℃の温度、あるいは225〜275℃の温度で加工してもよい。
本発明のいくつかの実施形態において、前記熱可塑性組成物は100s−1以上のせん断速度で加工される。100s−1以上の全ての個々の数値及び部分範囲が本願明細書に含まれ、そして本願明細書に開示され、例えば、本発明の熱可塑性組成物は、100s−1以上のせん断速度で加工してもよく、あるいは110s−1以上、あるいは120s−1以上、あるいは130s−1以上、あるいは140s−1以上のせん断速度で加工してもよい。いくつかの実施形態において、前記熱可塑性組成物は2000s−1の上限を有するせん断速度において加工され、あるいは1750s−1の上限、あるいは1250s−1の上限、あるいは1000s−1の上限、あるいは500s−1の上限、あるいは300s−1の上限、あるいは200s−1の上限を有するせん断速度において加工される。本発明の他の実施形態において、本願明細書中で議論される加工条件の任意の組み合わせ又は部分組み合わせを使用してもよい。
以下の実施例により本発明を例示するが、これらの実施例は本発明の範囲を限定することを意図するものではない。本発明の実施例は、本発明の組成物が、高温及び高せん断力にさらされても真珠光沢を示すことを示している。
下記の乳化重合法を使用して、実施例の熱可塑性組成物の調製に使用する成分(B)を調製した。
実施例1
脱イオン水600g、NaEDTA(エチレンジアミン四酢酸のナトリウム塩)0.15g及び硫酸鉄7水塩0.03gを5リットルのガラス製丸底反応器に仕込んだ。ガラス反応器中の混合物を、窒素を曝気しつつ100rpmにて撹拌しながら、30分間40℃に加熱し、続いて水50g中の亜ジチオン酸ナトリウム0.6gを添加した。ガラス反応器中の混合物を40(±2)℃に保持した。次に、(1)メタクリル酸メチル1500g、メルカプトプロピオン酸ブチル1.5g、エチレングリコールジメタクリレート(EGDMA)0.018g、及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム135g(10%溶液)を水720g中で混合して調製したモノマー乳化液をガラス反応器に6時間かけて供給した。実施例においては、量を変化させたメルカプトプロピオン酸ブチルをこのモノマー乳化混合物に添加した。同時に、(2)水190g中の過硫酸ナトリウム3.6gの溶液、及び(3)水190g中のナトリウムホルムアルデヒドスルホキシラート1.2gの溶液をガラス反応器に7時間かけて供給した。すなわち、モノマー乳化液の供給が終了してから1時間、成分(2)及び成分(3)の供給を続けた。成分(1)、(2)及び(3)を供給する間、ガラス反応器中の混合物の温度を40±2℃に保持した。成分(1)〜(3)の全てをガラス反応器に供給した後、ガラス反応器中の混合物、すなわちラテックスの温度を60℃に高め、イルガノックス1076の粉末7.5gを添加した。ラテックスを前記温度に30分間保持し、その後、40℃に冷却した。次に、(全ポリマー量を基準として)0.2wt%のリン酸一ナトリウム塩(10%溶液)をまず添加してラテックスのpHを6.8〜7.0に調整し、更に(全ポリマー量を基準として)0.6wt%のリン酸二ナトリウム塩(10%溶液)をpHが所望の範囲になるまで滴下により添加した。次に、ラテックスをろ過し、凍結乾燥により水分含有量0.5重量%未満となるように単離を行った。体積平均粒子径を動的光散乱法により測定したところ、152nmであることが判明した。
実施例1で使用する、99.9988重量%のMMAと0.0012重量%のEGDMA、及び0.01重量%のメルカプトプロピオン酸ブチル(BMP)を有する成分(B)を上述の乳化重合法によって製造した。
実施例2
実施例2で使用する成分(B)を実施例1に記載の乳化重合法によって調製し、その組成は99.9988重量%のMMAと0.0012重量%のEGDMA、及び1.0重量%のメルカプトプロピオン酸ブチル(BMP)であり、凍結乾燥により水分含有量0.5重量%未満となるように単離を行った。
比較例1
比較例1で使用する成分(B)を実施例1に記載の乳化重合法によって調製し、その組成は99.9988重量%のMMAと0.0012重量%のEGDMA、及び0.0重量%のメルカプトプロピオン酸ブチル(BMP)であり、凍結乾燥により水分含有量0.5重量%未満となるように単離を行った。
比較例2
比較例2で使用する成分(B)を実施例1に記載の乳化重合法によって調製し、その組成は96.2重量%のMMAと3.8重量%のEGDMA、及び0.0重量%のメルカプトプロピオン酸ブチルであり、凍結乾燥により水分含有量0.5重量%未満となるように単離を行った。
全ての実施例、比較例について体積平均粒子径、分子量、ガラス転移温度及び屈折率の計算値を表1に掲載する。
それぞれの実施例及び比較例は、PMMAベースの成分をLexan 143(SABIC Innovative Plasticsにより製造されたビスフェノールAベースのポリカーボネート樹脂)と共に2軸押出機中280℃にて溶融混合して製造した。得られたストランドを造粒し、これを厚さ3mmの板状物に射出成形した。金型温度は100℃であり、それぞれの組成物について、ひとつはバレル温度230℃、もう一方はバレル温度290℃にて2種の成形板を調製した。
図1A及び図1Bは、それぞれ実施例1及び比較例1の熱可塑性組成物から射出成形により製造された3mm厚の板状物の透過型電子顕微鏡像(「TEM」)を比較する。TEMに関しては、超薄切片(40〜60nm)を、Reichert Ultracut S超ミクロトームにて45°ダイアモンドナイフを用いて室温で調製した。グリッドを四酸化ルテニウム蒸気により40分間染色し、組成物中のPCとPMMAとの間のコントラストを付与した。撮像のためのCCDカメラを装着した日立H−7000TEMにおいて、100kVにて、Gatan Digital Imagingソフトウェアを用いて切片を撮像した。像は2000倍、3000倍及び5000倍の倍率で得た。
図1Aに示す、実施例1の軽度に架橋したポリメタクリル酸メチル粒子は、流動方向への板状晶様の配向を有する。比較例1の組成物は実施例1の組成物と非常に類似するが、連鎖移動剤を含まず、より高分子量の組成物である。図1Bに見られるように、比較例1の高分子量の粒子の電子顕微鏡像には、流動方向への粒子の変形が見られない。
表1に、実施例1〜2及び比較例1〜2のそれぞれから成形された板状物のフロップインデックス値及び目視による外観の記載を掲載する。表1においては、実施例/比較例に添加剤を加えたもの30重量%と、ポリカーボネート(Lexan 143)70重量%との混合物を290℃で射出成形することにより調製した板状物についてフロップインデックスを測定した。表1において「赤色顔料」と呼ぶのはPV Fast Red HB(商標) 1、Pigment Red 247(商標)であり、これはClariantより入手可能であり、CAS番号43035−18−3のナフトールモノアゾ化合物であった。使用した青色顔料はPV Fast Blue BG(商標)、Pigment Blue 15(商標)であり、これはClariantより入手可能であり、CAS番号147−14−8の銅フタロシアニンであった。顔料はマスターバッチにより添加した。Lexan 143に対して1重量%のマスターバッチを添加した。最終的な組成物中の顔料レベルは、組成物の全重量を基準として0.01%である。表1における「計算RI」は、下記のように計算した屈折率である。
実施例1及び2のそれぞれの実例において、290℃で成形された板状物は230℃で成形されたそれに比較して、目視による検査により確認されたように、より高いレベルの真珠光沢を有していた。
試験法
フロップインデックス値
実施例及び比較例の熱可塑性組成物をLexan 143とブレンドし、290℃(金型温度は100℃)にて射出成形することにより、3mmの板状物を成形し、フロップインデックス値を測定した。そしてフロップインデックスの測定は、室温及び常圧にて下記のように行った。
MA68II携帯型角度可変分光光度計(X−Rite Instruments、Grand Rapids、MI)を用いてフロップインデックスを特性決定した。それぞれの試料に対して、機械方向及び直交方向について、少なくとも3カ所の試料上の異なる位置においてフロップを特性決定した。ここに記載する値は平均のフロップインデックス値であり、これは人間の目が知覚するものと類似する。鏡面反射角度から20、45、及び70度の角度で45度入射光を収集する。分光光度計の出力、例えばCIE L(それぞれL1、L2、L3)を用いて次式に従ってフロップインデックス値を計算する:
フロップインデックス=(2.69(L15−L1101.11)÷(L450.86
ここでCIEは国際照明委員会を指す(通常、そのフランス語名であるCommission internationale de l’eclairageからCIEと略記される)。
粒子径
体積平均粒子径は、BI90粒子径検知器(Brookhaven Instruments、Holtsville、NY)により、動的光散乱(散乱角15°及び90°)及びレーザー光源を利用して、大希釈ラテックス(固形分0.001%に希釈)測定した。信号を光ダイオードアレイにより検知し、内蔵の相関器によりデータ解析する。得られたラテックスの体積平均粒子径は125〜300nmの範囲であることが測定された。
GPC
使用する用語「分子量」は、テトラヒドロフラン溶媒中、25℃におけるゲル浸透クロマトグラフィーにより狭分子量分布ポリスチレン標準試料に対して、Polymer Laboratories製データ処理ソフトウェアを用いて決定されたピーク平均分子量を指す。
屈折率
屈折率はPolymer Handbook(Refractive Indices of Polymers, J. Seferis, Polymer Handbook, 4th Edition, p. VI/571)に掲載された数値に基づいて計算した。
DSC
ガラス転移温度は、少量のポリマー試料(5〜20mg)を小さなアルミニウムパン内に封じて用い、TA Instruments製Q1000 Differential Scanning Calorimeter中で測定する。パンをDSC装置中に配置し、室温から180℃まで10℃/分の速度で走査して熱流応答を記録する。ガラス転移温度は熱流曲線における特徴的な変化として観察される。
膨潤比
膨潤比はポリマーの架橋のレベルに関係し、架橋の増加と共に膨潤は減少する。架橋ポリマーの膨潤比を測定するためには、架橋ポリマーの試料を(未架橋のポリマーが溶解する)メチルエチルケトンなどの溶媒中に浸漬する。架橋ポリマーの一部は可溶である。架橋ポリマーの残りの部分は不溶であり、溶媒により膨潤する。不溶部の重量を記録する。続いて、不溶部を乾燥する。膨潤した架橋ポリマーの不溶部の重量の乾燥した不溶部の重量に対する比を膨潤比と定義する。
本発明は、その趣旨及びその本質的な属性から逸脱しない限りにおいて、他の形態によ
って具現化されてもよく、従って、上述した明細書ではなくむしろ添付された特許請求の
範囲を、本発明の範囲を示すものとして参照すべきである。
なお、本発明には、以下の態様も含まれる。
[項1]
(A)55〜95重量%の、1種以上の熱可塑性ポリマーを含む熱可塑性マトリックスと;
(B)5〜45重量%の、架橋(メタ)アクリレート共重合体を含む分散相と(ここで、前記(メタ)アクリレート共重合体は、少なくとも95重量%がメタクリル酸メチル単位に由来し、0重量%超〜0.5重量%未満が1種以上の多官能性架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤に由来する)
を含み、
前記成分(A)と前記成分(B)との屈折率の差は0.08より大きい
熱可塑性組成物。
[項2]
1種以上の熱可塑性ポリマーを含む熱可塑性マトリックスを選択する工程と;
架橋(メタ)アクリレート共重合体を含む分散相を選択する工程と(ここで、前記(メタ)アクリレート共重合体は、少なくとも95重量がメタクリル酸メチル単位に由来し、0重量%超〜0.5重量%未満が1種以上の多官能性架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤に由来する);
前記分散相を前記熱可塑性マトリックス中に溶融混練する工程と;
それにより、熱可塑性組成物を製造する工程と(ここで、前記熱可塑性組成物は、前記熱可塑性組成物の全重量を基準として、55〜95重量%の熱可塑性マトリックスおよび45〜5重量%の分散相を含む)
を含む熱可塑性組成物の製造方法。
[項3]
(A)55〜95重量%の、1種以上の熱可塑性ポリマーを含む熱可塑性マトリックスと;
(B)5〜45重量%の、架橋(メタ)アクリレート共重合体を含む分散相と(ここで、前記(メタ)アクリレート共重合体は、少なくとも95重量%がメタクリル酸メチル単位に由来し、0重量%超〜0.5重量%未満が1種以上の多官能性架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤に由来する)
の溶融ブレンド生成物を含んだ熱可塑性組成物を含む物品であって、
前記成分(A)と前記成分(B)との屈折率の差は0.08より大きく、前記熱可塑性組成物は4より大きいフロップインデックス値を有する
物品。
[項4]
(A)55〜95重量%の、1種以上の熱可塑性ポリマーを含む熱可塑性マトリックスと;
(B)5〜45重量%の、架橋(メタ)アクリレート共重合体を含む分散相と(ここで、前記(メタ)アクリレート共重合体は、少なくとも95重量%がメタクリル酸メチル単位に由来し、0重量%超〜0.5重量%未満が1種以上の多官能性架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤に由来する)
の溶融ブレンド生成物を含む熱可塑性組成物を選択する工程と、
前記熱可塑性組成物を物品に成形する工程と
を含む、物品の成形方法。
[項5]
前記架橋(メタ)アクリレート共重合体は1.0ミクロン以下の体積平均粒子径を有する、先行する項のいずれか一項。
[項6]
前記架橋(メタ)アクリレート共重合体は100万以下の重量平均分子量を有する、先行する項のいずれか一項。
[項7]
前記架橋(メタ)アクリレート共重合体は100℃以上のTg(DSCにより測定、第2加熱)を有する、先行する項のいずれか一項。
[項8]
前記熱可塑性組成物が4以上のフロップインデックス値を有する、先行する項のいずれか一項。
[項9]
前記架橋(メタ)アクリレート共重合体は乳化重合法により得られる、先行する項のいずれか一項。
[項10]
前記分散相は、該分散相の全重量を基準として0.001〜4重量%の1種以上の連鎖移動剤を更に含む、先行する項のいずれか一項。
[項11]
前記熱可塑性マトリックスは1種以上のポリエステルを含む、先行する項のいずれか一項。
[項12]
前記熱可塑性マトリックスは1種以上のポリカーボネートを含む、先行する項のいずれか一項。
[項13]
前記熱可塑性組成物を物品に成形する工程は、200℃以上の温度、100s−1以上のせん断速度にて前記熱可塑性組成物を物品に射出成形することを含む、[項4]に記載の方法。
[項14]
(A)55〜95重量%の、1種以上の熱可塑性ポリマーを含む熱可塑性マトリックスと;
(B)5〜45重量%の、架橋(メタ)アクリレート共重合体を含む分散相と(ここで、前記(メタ)アクリレート共重合体は、少なくとも95重量%がメタクリル酸メチル単位に由来し、0重量%超〜0.5重量%未満が1種以上の多官能性架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤に由来する)
を含む熱可塑性組成物であって、
前記成分(A)と前記成分(B)との屈折率の差は0.08より大きく、更に、前記熱可塑性組成物は4以上のフロップインデックス値を有する
熱可塑性組成物。
[項15]
前記グラフト架橋剤は、メタクリル酸アリル、マレイン酸ジアリルまたはアクリルオキシプロピオン酸アリルである、先行する項のいずれか一項。

Claims (13)

  1. (A)55〜95重量%の、1種以上の熱可塑性ポリマーを含む熱可塑性マトリックスと;
    (B)5〜45重量%の、架橋(メタ)アクリレート共重合体を含む分散相と
    を含み、
    前記(メタ)アクリレート共重合体は、少なくとも95重量%がメタクリル酸メチル単位に由来し、0重量%超〜0.5重量%未満が1種以上の多官能性架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤に由来し、前記分散相は、該分散相の全重量を基準として0.001〜4重量%の連鎖移動剤としてのメルカプトプロピオン酸ブチル(BMP)を更に含み、
    前記成分(A)と前記成分(B)との屈折率の差は0.08より大きい、
    熱可塑性組成物。
  2. 1種以上の熱可塑性ポリマーを含む熱可塑性マトリックスを選択する工程と;
    架橋(メタ)アクリレート共重合体を含む分散相を選択する工程であって、前記(メタ)アクリレート共重合体は、少なくとも95重量がメタクリル酸メチル単位に由来し、0重量%超〜0.5重量%未満が1種以上の多官能性架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤に由来し、前記分散相は、該分散相の全重量を基準として0.001〜4重量%の連鎖移動剤としてのメルカプトプロピオン酸ブチル(BMP)を更に含む、前記工程と
    前記分散相を前記熱可塑性マトリックス中に溶融混練する工程と;
    それにより、熱可塑性組成物を製造する工程と
    を具備する、熱可塑性組成物の製造方法であって、
    記熱可塑性組成物は、前記熱可塑性組成物の全重量を基準として、55〜95重量%の熱可塑性マトリックスおよび45〜5重量%の分散相を含む、前記製造方法。
  3. (A)55〜95重量%の、1種以上の熱可塑性ポリマーを含む熱可塑性マトリックスと;
    (B)5〜45重量%の、架橋(メタ)アクリレート共重合体を含む分散相
    の溶融ブレンド生成物を含んだ熱可塑性組成物を含む物品であって
    前記(メタ)アクリレート共重合体は、少なくとも95重量%がメタクリル酸メチル単位に由来し、0重量%超〜0.5重量%未満が1種以上の多官能性架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤に由来し、前記分散相は、該分散相の全重量を基準として0.001〜4重量%の連鎖移動剤としてのメルカプトプロピオン酸ブチル(BMP)を更に含み、
    前記成分(A)と前記成分(B)との屈折率の差は0.08より大きく、前記熱可塑性組成物は4より大きいフロップインデックス値を有する
    物品。
  4. (A)55〜95重量%の、1種以上の熱可塑性ポリマーを含む熱可塑性マトリックスと;
    (B)5〜45重量%の、架橋(メタ)アクリレート共重合体を含む分散相
    の溶融ブレンド生成物を含む熱可塑性組成物を選択する工程であって、前記(メタ)アクリレート共重合体は、少なくとも95重量%がメタクリル酸メチル単位に由来し、0重量%超〜0.5重量%未満が1種以上の多官能性架橋用モノマー及び/又はグラフト架橋剤に由来し、前記分散相は、該分散相の全重量を基準として0.001〜4重量%の1種以上の連鎖移動剤を更に含む、前記工程と
    前記熱可塑性組成物を物品に成形する工程と
    具備する、物品の成形方法。
  5. 前記架橋(メタ)アクリレート共重合体は1.0ミクロン以下の体積平均粒子径を有する、請求項1に記載の熱可塑性組成物。
  6. 前記架橋(メタ)アクリレート共重合体は100℃以上のTg(DSCにより測定、第2加熱)を有する、請求項1に記載の熱可塑性組成物。
  7. 前記熱可塑性組成物が4以上のフロップインデックス値を有する、請求項1に記載の熱可塑性組成物。
  8. 前記架橋(メタ)アクリレート共重合体は乳化重合法により得られる、請求項1に記載の熱可塑性組成物。
  9. 前記熱可塑性マトリックスは1種以上のポリエステルを含む、請求項1に記載の熱可塑性組成物。
  10. 前記熱可塑性マトリックスは1種以上のポリカーボネートを含む、請求項1に記載の熱可塑性組成物。
  11. 前記熱可塑性組成物を物品に成形する工程は、200℃以上の温度、100s−1以上のせん断速度にて前記熱可塑性組成物を物品に射出成形することを含む、請求項4に記載の方法。
  12. 前記熱可塑性組成物は4以上のフロップインデックス値を有する、請求項1に記載の熱可塑性組成物。
  13. 前記グラフト架橋剤は、メタクリル酸アリル、マレイン酸ジアリルまたはアクリルオキシプロピオン酸アリルである、請求項1に記載の熱可塑性組成物。
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