JPH0912650A - 紫外線硬化性エポキシシリコーンブレンド組成物 - Google Patents

紫外線硬化性エポキシシリコーンブレンド組成物

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JPH0912650A JP8097973A JP9797396A JPH0912650A JP H0912650 A JPH0912650 A JP H0912650A JP 8097973 A JP8097973 A JP 8097973A JP 9797396 A JP9797396 A JP 9797396A JP H0912650 A JPH0912650 A JP H0912650A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光硬化の効率が良く、急速光硬化特性を失う
ことなく基材に容易に塗布できる光硬化性シリコーン剥
離コーティング組成物の提供。 【解決手段】 (a)特定粘度範囲のエポキシ官能性シ
リコーンポリマー、(b)特定の式で表されるビニルエ
ーテルモノマー又はオリゴマー、及び(c)有効量の適
切なヨードニウム系光触媒とをブレンドして、紫外線硬
化性の低粘度シリコーンコーティング組成物を得る。成
分(b)のビニルエーテルモノマー又はオリゴマーは、
成分(a)のエポキシ官能性シリコーンと相溶性であ
り、光硬化性シリコーンの粘度を低下させると同時に、
コーティング用シリコーンの性能を改良する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、改良された紫外線硬化
性シリコーン剥離コーティング組成物に関する。より詳
細には、本発明は、エポキシ官能性ポリジオルガノシロ
キサンシリコーンポリマー流体とビニルエーテル系モノ
マー又はオリゴマーとのブレンドに関する。
【0002】
【従来の技術】シリコーンコーティング組成物は剥離
(不粘着)コーティング、保護コーティング及びコンフ
ォーマルコーティング(conformal coat
ing)を始めとする多くの用途に有用である。これら
のコーティングは、コーティング組成物が容易にコート
(塗布)できるよう充分に粘度を下げるため、溶剤系に
分散させた分散液として基材に塗布するのが普通であ
る。水であろうとなんらかの適切な低沸点有機溶剤であ
ろうと、溶剤が存在すれば、蒸発が必要になる。たとえ
ば、シリコーンコートした物品の加熱は、溶剤の除去と
熱的に誘起される硬化という二つの目的で行なわれてい
る。二つの重大な理由のため、溶剤を使用しないのが望
ましい。すなわち、ある種の有機溶剤は環境面及び/又
は安全面での危険性があること、また、蒸発工程の省略
によってコートされた物品の製造に要するエネルギーが
削減できることである。熱硬化工程の必要性がなくなる
と、化学線又は電子線(電子ビーム)のいずれかを用い
る放射線硬化のような別の硬化メカニズムを考慮する余
地が生ずる。
【0003】コーティング組成物に溶剤が含まれていな
ければ、硬化に要するエネルギーが減り、高価な公害防
止装置が必要なくなる。しかし、ある種のシリコーンコ
ーティング組成物のように溶剤での希釈によって粘度を
低下させないとコートするのが困難であるような濃厚な
粘稠混合物では、溶剤が存在しないことは欠点となる。
たとえば、このようなものでは、薄くて欠陥のない均一
なコーティングを得るのは困難である。ある種の光触
媒、特にオニウム(onium)系光触媒では、それら
をシリコーンコーティング混合物に溶解させるための相
溶化溶剤の存在を必要とすることがある。
【0004】放射線硬化性保護コーティングは、印刷物
のトップコートやそれに類する用途など、各種の用途に
有用である。このような放射線硬化性組成物は通常、高
い官能性をもつ反応性物質であり、硬化すると高度に架
橋した光沢のある硬いコーティングを与える。このタイ
プのシリコーンコーティングはその構造中にいわゆるQ
官能性シロキサン基(SiO4/2 )を含んでいることが
多い。このようなQ含有シリコーンは、主に反復D基
(R2 SiO2/2 、ただしRは通常メチルである)で構
成される通常は線状のシリコーン流体と区別するため
に、「樹脂」と呼ばれるのが一般的である。反応性の高
い有機官能性シリコーンQ樹脂は、通常、室温で極めて
粘稠な半固体又は脆い固体であり、したがって液体でな
いので容易にはコートできない。実際、放射線架橋の可
能な極性有機原子団で官能化すると、線状シリコーン流
体でさえも、非常に粘稠になり、そのため標準的な塗布
技術を使用してコートするのが困難になることがある。
【0005】シリコーンコンフォーマルコーティング
は、硬化時の低いジュロメーター特性及び伸延性のため
に、電気部品や回路の保護に有用である。フルオロシリ
コーンは、溶剤膨潤及び分解に対して抵抗性があるの
で、コンフォーマルコーティングとして使用するのに特
に適している。低モジュラスの硬化コーティング用に用
いられる光硬化性シリコーンは通常は線状シリコーン分
子で構成されているが、こうした分子は光反応中心が非
官能性ポリシロキサンセグメントによって大きく隔てら
れており、そのためこうしたシリコーンを硬化すると架
橋密度が低くなる。このような光硬化性シリコーンポリ
マーはほぼ完全にポリジメチルシロキサンセグメントで
構成されているためオニウム系イオン性光触媒と相溶性
がない。こうした不相溶性は、非効率的なかつ/又は遅
い光硬化をもたらす。前述のフルオロシリコーンポリマ
ーも、これらと同じ欠点をもっている。
【0006】シリコーン組成物は、通常はその表面に付
着するような物質に対して表面を非付着性にするため
に、かなり以前から使用されている。米国特許第4,2
79,717号に教示されているようなエポキシ官能性
シリコーンは、ある種の相溶性ヨードニウム系カチオン
性光触媒と組合せると、剥離コーティング用途に有用で
あることが知られている。エポキシ−シリコーン剥離コ
ーティングは、最小限のエネルギー消費で高速加工処理
が可能である。このコーティング組成物の粘度が室温で
1000センチストークス(cstk)を超えると、組
成物中に溶剤が存在しなければ、1g/m2 程度の薄い
コーティングが望まれる場合にはとりわけ、塗布が困難
になる。加工処理装置によって課せられる粘度について
の制約のため、シリコーン組成物の分子量が制約される
とともに、エポキシシリコーンのような直鎖状に官能化
された光硬化性シリコーン流体も制約を受ける。さら
に、光触媒が混和性又は可溶性であることの必要性、急
速な光硬化レスポンスの必要性及び良好な剥離性能とい
う点からの制約もある。エポキシ−シリコーンにおい
て、線状シリコーン分子上のエポキシ官能基としてのエ
ポキシ含量が高いと該シリコーンとオニウム系光触媒と
の相溶性が高まり迅速な光硬化が促進されるが、卓越し
た(プレミアム)又は低い力での剥離特性を得るにはエ
ポキシ含量が低いことが必要である。
【0007】光硬化性エポキシ−シリコーン剥離性能の
もう一つの側面は、制御された剥離性である。米国特許
第5,138,012号に教示されているエポキシ官能
性シリコーンとフェノール官能性シリコーンを共に含む
組成物並びに及び米国特許第5,360,833号及び
第5,369,205号に教示されているエポキシ−シ
リコーンを含有するQ樹脂は、いわゆる「制御された剥
離性(controlled release)」を与
える。制御された剥離性とは、所望の用途に応じて非常
に容易な剥離から強く密着した状態まで変化させること
ができるような、制御可能かつ予測可能な剥離力をい
う。
【0008】
【発明の概要】本発明は、ある種の光硬化性添加剤が光
硬化性シリコーン組成物と混和性であるという知見に基
づいている。したがって、これらの添加剤は、ある種の
光硬化性シリコーンの粘度を低下させると同時に、保護
用、コンフォーマル用及び耐溶剤用等の用途についての
それらのシリコーンの性能を改良する。本発明は、光硬
化の効率が良く、急速光硬化特性を失うことなく基材に
容易に塗布できる光硬化性シリコーン剥離コーティング
組成物を提供するが、かかる光硬化シリコーンは制御さ
れた剥離不粘着性表面、保護コーティング又は耐溶剤性
コーティングを与える。本発明の組成物は、また、ビニ
ルエーテル系のモノマー及びオリゴマーからなる群の中
から選択され、以上の目的を満足する光硬化性シリコー
ン組成物用硬化性添加剤も提供する。
【0009】本発明は、以下の成分(a)〜(c)を含
んでなる紫外線又は電子線硬化性シリコーンコーティン
グ組成物を提供する。 (a)MDx E y z u Rf j A k P l (D′
(CH(R)CH2 O) m n B p M、ME x E
y z u Rf j A k P l (D′(CH(R)CH
2 O)m n B p E 、ME x E y z u Rf
j A k P l (D′(CH(R)CH2 O)m n
B p M、及びこれらの混合物からなる群の中から選択さ
れるエポキシ官能性シリコーンであって、25℃におい
て約100〜約100000センチストークスの範囲内
の粘度を有するエポキシ官能性シリコーン[ただし、M
は(CH3 3 SiO1/2 、ME は(C6 9 O(CH
2 2 )(CH3 2 SiO1/2 、Dは(CH3 2
iO2/2 、D′は(CH3 3 SiO2/2 、DE は(C
6 9 O(CH2 2 )(CH3 )SiO2/2 、DR f
は(CF3 CH2 CH2 )(CH3 )SiO2/2 、DA
は((HO)(C2 3 )C6 9 (CH2 2 )(C
3 )SiO2/2 、DP は((HO)(C6 4 )(C
2 3 )(CH3 )SiO2/2 、DB は((C6 5
COO)(HO)(C6 9 )(CH2 2 )(C
3 )SiO2/2 、QはSiO4/2 、Tは(CH3 3
SiO3/2であり、Rは水素、メチル及びエチルからな
る群の中から選択され、j、k、l、m、n、p、x、
y、z及びuは正の整数であり、k、l、n、p、u及
びzはゼロであってもよい]; (b)CH2 =CH−O−(CH2 11CH3 、(CH
2 =CH−O−CH2 2 −(C6 10)、CH2 =C
H−O−(CH2 CH2 −O−)3 −CH=CH2
(CH2 =CHOCH2 )(HOCH2 )(C
6 10)、CH2 (CH2 CO2 CH2 −C6 10−C
2 OCH=CH2 2 、(CH2 =CHO(CH2
4 2 C)2 (C6 4 )、及びこれらの混合物からな
る群の中から選択される不飽和エーテル化合物;並びに (c)ヘキサフルオロアンチモン酸、ヘキサフルオロヒ
素酸、ヘキサフルオロリン酸、テトラフルオロホウ酸、
テトラ(ペルフルオロフェニル)ホウ酸及びこれらの混
合物からなる群から選択される酸のビス(ドデシルフェ
ニル)ヨードニウム塩から選択される有効量のビス(ド
デシルフェニル)ヨードニウム塩系光触媒。上記エポキ
シ官能性シリコーンの各種成分の下付き文字は、上記の
制約の範囲内で、すなわち、粘度が上記の規定範囲内に
収まるように、ゼロでなかったり或いは場合によってゼ
ロであったりするが、随意変化させることができる。
【0010】本発明は、さらに、CH2 =CH−O−
(CH2 11CH3 、(CH2 =CH−O−CH2 2
−(C6 10)、CH2 =CH−O−(CH2 CH2
O−)3 −CH=CH2 、(CH2 =CHOCH2
(HOCH2 )(C6 10)、CH2 (CH2 CO2
2 −C6 10−CH2 OCH=CH2 2 、(CH2
=CHO(CH2 4 2 C)2 (C6 4 )及びこれ
らの混合物からなる群から選択される不飽和エーテル化
合物を含んでなる硬化性シリコーン組成物を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態の説明】本発明によって提供される
エポキシ官能性ポリジオルガノシロキサン流体は、より
具体的には、ジアルキルエポキシシロキシ又はトリアル
キルシロキシで連鎖が停止しているようなポリジアルキ
ル−アルキルエポキシシロキサンコポリマーであって、
これを反応性ビニルエーテルモノマー又はオリゴマーで
希釈したものである。反応性ビニルエーテル又はモノマ
ーは、該モノマー中にビニルエーテル基が存在するた
め、独立して架橋可能である。すなわち、本発明の提供
する組合せ系を硬化させると、2つの相互侵入型高分子
網目が得られ、これらは幾つかの箇所で相互に架橋され
ているともあれば架橋されていないこともある。
【0012】このエポキシ官能性は、ポリジアルキル−
アルキル水素−シロキサンコポリマーのポリシロキサン
鎖上の水素原子の幾つかを、エチレン性不飽和とエポキ
シド官能性を共に含んだ有機分子と、米国特許第5,2
58,480号に教示されているヒドロシリル化付加
(hydrosilation addition)反
応を介して、反応させたときに得られる。
【0013】この紫外線及び/又は電子線硬化性エポキ
シ官能性シリコーン流体は、したがって、ポリジアルキ
ル−アルキル水素シロキサンとエチレン性不飽和基を有
する別のポリジアルキルシロキサンとの反応及びそれに
続くエチレン性不飽和エポキシドモノマーとの反応を伴
う逐次ヒドロシリル化反応の生成物であるエポキシ官能
性ジアルキル−アルキルシロキシ又はトリアルキルシロ
キシ連鎖停止ポリジアルキルアルキルエポキシシロキサ
ンコポリマー流体からなるものであってもよく、生成エ
ポキシ−シリコーン流体はビニルエーテルモノマー又は
オリゴマーで希釈される。
【0014】予備架橋ポリジアルキル−アルキルエポキ
シドシロキサンのアルキル基は好ましくはメチル基であ
る。エチレン性不飽和基を含んだポリジアルキルシロキ
サンは、好ましくはビニルを含んだポリジアルキルシロ
キサンであり、最も好ましくはビニルジメチル−シロキ
シ連鎖停止ポリジメチルシロキサンである。エチレン性
不飽和エポキシ又はエポキシドモノマーは、好ましく
は、4−ビニルシクロヘキセンオキシド(VCHO)、
ビニルノルボルネンモノオキシド、リモネンモノオキシ
ド又はジシクロペンタジエンモノオキシドのような不飽
和環式脂肪族エポキシ化合物でる。
【0015】シリルヒドリド含有ポリシロキサンの予備
架橋とその後の官能化に使用するヒドロシリル化反応
は、微量の第VIII族貴金属化合物で触媒するのが好まし
い。第VIII族貴金属とは、本明細書では、ルテニウム、
ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム及び白
金からなる元素の群であると定義される。予備架橋網目
構造の合成に使用するビニル官能性シリコーンは、ジメ
チルビニルシロキシ連鎖停止ポリジメチルシロキサン、
ジメチルビニルシロキシ連鎖停止ポリジメチル−メチル
ビニルシロキサン、テトラビニルテトラメチルシクロテ
トラシロキサン、及びsym−テトラメチルジビニルジ
シロキサンからなる群から選択し得る。
【0016】水素官能性シロキサン前駆体流体は、テト
ラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン、ジメチ
ル水素シロキシ連鎖停止ポリジメチル−メチル水素シロ
キサン、トリメチルシロキシ連鎖停止ポリジメチル−メ
チル水素シロキサン、及びsym−テトラメチルジシロ
キサンからなる群から選択し得る。ビニルエーテル系モ
ノマー及びオリゴマーは最近市販化され、広く大量に入
手できるようになった。カチオン重合性モノマー又はオ
リゴマーとして、ビニルエーテル系のモノマーとオリゴ
マーが、エポキシ官能基を含んだカチオン性光硬化性系
に有用な添加剤及び希釈剤であることが判明した。さら
に、これらの化合物の有用性が、ハイブリッド硬化系、
すなわち硬化重合にラジカル開始剤とカチオン性オニウ
ム塩を同時に利用する系にまで拡大された。これらの組
成物は光硬化が可能であるだけでなく、電子線硬化技術
による硬化も可能である。本発明で使用される反応性の
希釈剤(ビニルエーテル系モノマー及びオリゴマーで例
示される)には、CH2 =CH−O−(CH2 11CH
3 、(CH2 =CH−O−CH2 2 −(C6 10)、
CH2 =CH−O−(CH2 CH2 −O−)3 −CH=
CH2 、(CH2 =CHOCH2 )(HOCH2 )(C
6 10)、CH2 (CH2 CO2 CH2 −C6 10−C
2 OCH=CH2 2 、(CH2 =CHO(CH2
4 2 C)2 (C6 4 )からなる群が含まれる。
【0017】ここで列挙した化合物の化学式は、置換基
の位置異性には考慮せずに、記載されている。これらの
一般式の特定の構造異性体は市販されており、そうした
特定の見本は実施例の項で使用されていて、実施及び有
用性に適していることが実証されている。これらの分子
の重合機能・架橋機能はビニル置換基にのみ依存するの
で、ビニル置換基の相対的な位置異性は、それらの性質
ゆえに本発明でこれらの化合物を使用することにした化
学的性質には影響しないはずである。したがってこれら
の化合物は、同じ経験式・分子式を有する幾何異性体が
本発明の目的を達成する上で同様に機能するとの予測の
下に、一般式で定義されている。
【0018】本発明者らは、上述のビニルエーテルで希
釈したエポキシ官能性シリコーンポリマーを混和性のビ
ス−アリールヨードニウム触媒と組合せて得られる混合
物は、紫外線又は電子線に暴露すると硬化反応を開始し
て、光重合ビニルエーテル又はビニルエーテルオリゴマ
ーを含む固体シリコーン剥離コーティングを生ずること
を発見した。
【0019】本発明の紫外線硬化性又は電子線硬化性の
エポキシ官能性シリコーン組成物はセルロース又はプラ
スチックのフィルム基材、たとえば、スーパーカレンダ
ークラフト(SCK)紙、グラシン紙、ポリエチレンク
ラフト(PEK)紙、ポリエチレンフィルム、ポリプロ
ピレンフィルム及びポリエステルフィルムに塗布するこ
とができるが、基材はこれらに限定されない。紫外線で
開始される反応により、液体シリコーン剥離コーティン
グが硬化して、コートされた基材上に固体の非付着性
(すなわち不粘着性)の剥離表面を形成する。
【0020】また、米国特許第5,034,491号に
教示されているようなアクリレート官能性シリコーンも
光開始剤の存在下で光硬化可能である。もっと一般的な
ラジカル光開始剤存在下で光硬化し得る光硬化性アクリ
レートシリコーン組成物はヒドロキノンのような安定剤
を必要とするのが一般的である。ベンゾフェノンやその
誘導体のような典型的な常用の光開始剤はほとんどの安
定剤と同様にシリコーン媒質には全く溶解しないのが一
般的である。溶解性が低いとこれらの必要な添加剤の適
当な選択に関して問題が生じる。ラジカル光硬化性シリ
コーン系に伴なう別の問題は酸素の存在によって引き起
こされる硬化阻害であり、迅速な硬化レスポンスを得る
ためにはコートした基材を窒素のような不活性雰囲気下
に保ちながらその基材に紫外線を照射する必要がある。
紫外線又は電子線硬化チャンバ内を不活性雰囲気に維持
することは可能であるが、不活性雰囲気が必要であるた
めコーティング・硬化工程がさらに複雑かつ高価にな
る。
【0021】エックバーグ(Eckberg)らの米国
特許第4,279,717号に教示されているような紫
外線及び/又は電子線硬化性エポキシ−シリコーンポリ
マーは、ある種の相溶性オニウム系カチオン性光硬化触
媒の存在下で効率的に硬化し、酸素の存在下で阻害され
るという欠点を伴なわないことが既に発見されている。
これらのエポキシ−シリコーン組成物は粘度及びエポキ
シ含量が狭い範囲内に限定されるが、これは、欠陥のな
い厚さ約0.1〜0.3ミルのポリマーコーティングを
速い塗布スピードで基材に塗布できることの必要性、並
びにこれらの光硬化性組成物が紫外線暴露時に基材に対
する良好な接着性を維持したまま迅速に硬化する必要性
があることによる。
【0022】無溶剤型シリコーンの高速塗布で一般的に
行なわれている三ロールオフセットグラビア塗布法やマ
ルチロールフィルムスプリット塗布法では塗布時の温度
における粘度が100〜3000センチストークスの範
囲である必要があり、急速な硬化にはオニウム系触媒の
溶解を促進すると共に系の高い反応性を確保するのに充
分な量の反応性オキシランがエポキシ−シリコーン分子
中に存在する必要がある。余りに多くのオキシランが反
応してシリコーン流体組成物中に取り込まれると所望の
剥離性能をもつ光硬化エポキシ−シリコーン組成物が得
られない。
【0023】本発明のコーティング組成物を構成するエ
ポキシ官能性シリコーンはMDx E y z u Rf j
A k P l (D′(CH(R)CH2 O)m nB
p M、ME x E y z u Rf j A k
P l (D′(CH(R)CH2 O)m n B p E
E x E y z u Rf j A k P l (D′(C
H(R)CH2 O)m n B p M及びこれらの混合物
からなる群の中から選択される。ここで、Mは(C
3 3 SiO1/2 、ME は(C6 9 O(C
2 2 )(CH3 2 SiO1/2 、Dは(CH3 2
SiO2/2 、D′は(CH3 3 SiO2/2 、DE
(C6 9 O(CH2 2 )(CH3 )SiO2/2 、D
R f は(CF3 CH2 CH2 )(CH3 )SiO2/2
A は((HO)(C2 3 )C6 9 (CH2 2
(CH3 )SiO2/2 、DP は((HO)(C6 4
(CH2 3 )(CH3 )SiO2/2 、DB は((C6
5 COO)(HO)(C6 9 )(CH2 2 )(C
3 )SiO2/2 、QはSiO4/2 、Tは(CH3 3
SiO3/2であり、Rは水素、メチル及びエチルからな
る群の中から選択され、j、k、l、m、n、p、x、
y、z、uは正の整数であり、k、l、n、p、u、z
はゼロであってもよい。ただし、このエポキシ官能性シ
リコーンの粘度は25℃で約100〜約100000セ
ンチストークスの範囲である。上記エポキシ官能性シリ
コーンの各種成分の下付き文字は、上記の制約の範囲内
で、すなわち、粘度が上記の規定範囲内に収まるよう
に、ゼロでなかったり或いは場合によってゼロであった
りするが、随意変化させることができる。この粘度は、
不希釈状態の高粘度エポキシ官能化シリコーンを利用す
るための多くのコーティング技術の能力を超えることが
ある。ほとんどの希釈剤は硬化シリコーンの架橋密度及
び硬化速度を低下させる傾向をもっている。したがっ
て、より高い粘度のエポキシ官能化シリコーンを利用で
きるようにするためには、硬化シリコーン組成物の架橋
密度及び光硬化速度を基本的に維持しながらシリコーン
コーティング組成物の粘度を低下させるような希釈剤を
選択することが不可欠になる。希釈剤の選択に関してさ
らに考慮すべきことは、硬化触媒がシリコーン希釈剤混
合物と混和性のままでいなければならないということで
ある。典型的な希釈剤では次の二つの現象のいずれか、
すなわち希釈効果又は本質的に遅い硬化速度のいずれか
によって硬化速度が遅くなるが、これら両方の効果が一
緒になると望ましくない。ある種のビニルエーテル及び
ビニルエーテルオリゴマーは望ましい組合せの特性をも
っており、コーティング組成物の粘度を下げると同時に
その硬化を促進する。また、第二の反応性成分を含ませ
ると、硬化状態に達するのに要する時間の短縮、すなわ
ち硬化速度が増大するという付加的な利点も得られるこ
とが多い。このように、本発明のビニルエーテル系希釈
剤は、コーティング混合物の低粘度化によって一段と高
粘度のエポキシ官能化シリコーンを使用できるようにな
ると同時にその混合物の硬化速度を向上させてより迅速
かつ効率的な塗布を達成できる新規なシリコーンコーテ
ィング組成物を与える。この系はしたがって二元硬化系
である。本組成物は無溶剤形或いは当技術分野で定義さ
れている通り固形分が実質的に100%の組成物である
ので、シリコーンコーティング混合物中に存在するビニ
ルエーテル又はビニルエーテルオリゴマーの割合は約1
〜約49重量%の範囲、より好ましくは約2〜約25重
量%、最も好ましくは約5〜約20重量%である。約1
0〜20重量%の反応性希釈剤と90〜80重量%のエ
ポキシ官能化高粘度シリコーンを含有するコーティング
組成物100部を基準にして、0.5〜3部、より好ま
しくは0.5〜2部、最も好ましくは1〜1.5部のカ
チオン性硬化触媒を添加する。
【0024】迅速かつ効率的な光硬化のためには、光開
始剤及び光増感剤が、これらと混合される光架橋可能な
組成物と自由に混和できる必要があり、透明な溶液を形
成するのが好ましいが、少なくとも安定な懸濁液又は分
散液を形成する必要がある。本発明のエポキシ官能性光
硬化性シリコーンの場合、オニウム型カチオン性光触媒
はエポキシ−シリコーン流体と相溶性でなければならな
い。この混和性の点については一般式[(R−Ph)2
I]+ - のヨードニウム塩が望ましい。式中、Rは線
状アルキレートグレードのドデシルベンゼンから誘導さ
れる各種アルキル断片の混合物であるのが一般的であ
り、この混合物は純粋なドデシルではないが総括的にド
デシルといわれる。ドデシルベンゼンは純粋物でないの
で、この化合物は純粋な化合物と比べると凝固点が降下
しており、そのため本発明のエポキシ−シリコーンと相
溶性をもつ非結晶質アモルファスの半流体状態で存在す
る傾向がある。ドデシルベンゼンヨードニウム系カチオ
ン性光硬化触媒は、このように、上記紫外線硬化エポキ
シ−シリコーン剥離系に光触媒として使用するのに適し
ている。本発明の組成物に対しては、ヘキサフルオロア
ンチモン酸塩が、高い活性と優れた混和性を併せもつ傾
向があるので最も好ましい。
【0025】本発明のUV硬化性エポキシ官能性シリコ
ーン組成物は、セルロース、並びに、紙、金属、箔、ガ
ラス、PEK紙、SCK紙、ポリエチレンフィルム、ポ
リプロピレンフィルム及びポリエステルフィルムを始め
とする他の基材に塗布することができる。UVで開始さ
れる反応により、本発明のエポキシ官能性シリコーン組
成物が硬化し、コートされた基材上に非付着性・不粘着
性面が形成される。
【0026】
【好ましい実施の形態の説明】本発明の紫外線硬化性シ
リコーンコーティング組成物は、シリコーンコーティン
グ組成物の紫外線開始硬化反応を触媒するのに有効なヨ
ードニウム塩を、25℃で約100〜100000セン
チストークスの粘度を有するジアルキルエポキシシロキ
シ又はトリアルキルシロキシ連鎖停止エポキシシロキサ
ン流体と組合せることによって得られる。
【0027】本発明で使用する好ましいUV開始剤又は
光触媒は「線状アルキレート(linear alky
late)」ドデシルベンゼンから誘導されるジアリー
ルヨードニウム塩である。かかる塩は次の一般式を有す
る。 ((Cx 2x+1)Ph)2 IY 上記式中、xは約6から約18までの整数であり、Yは
SbF6 、AsF6 、PF6 又はBF4 であり、Phは
フェニル基を表わす。これらのビス(4−ドデシルフェ
ニル)ヨードニウム塩は、広範囲のエポキシ官能性シリ
コーンのUV硬化に非常に有効な開始剤である。
【0028】「線状アルキレート」ドデシルベンゼンは
市販されていて公知であり、C6 〜C14のα−オレフィ
ン留分とベンゼンのフリーデル−クラフツ(Fried
el−Craft)アルキル化によって製造される。し
たがって、このアルキレートは主として分枝鎖のドデシ
ルベンゼンを含有しているが、実際にはエチルデシルベ
ンゼンのようなドデシルベンゼンの他の異性体及びウン
デシルベンゼン、トリデシルベンゼンなどの異性体が大
量に存在していることがある。ただし、かかる混合物は
線状アルキレートから誘導された触媒の分散特性の一因
を担っており、この材料を流体状に維持するのに役立っ
ていることに留意されたい。これらの触媒は室温で自由
流動性の粘稠な流体である。
【0029】ビス−ドデシルフェニルヨードニウム塩
(II)は、上記で説明したジアリールヨードニウム塩
(I)とは大きく異なる。これらはいずれもペンタンに
可溶性であり、水に不溶性である。これらの分枝鎖で置
換された塩の溶解性及び触媒効率の改善は、直鎖n−ト
リデシルベンゼンやn−ドデシルベンゼンから製造され
る類似の塩との比較によってさらに強調される。後者二
つの塩の具体例には、長鎖線状炭化水素鎖をもつヘキサ
フルオロアンチモン酸ビス(4−n−トリデシルフェニ
ル)ヨードニウムがある。これらの塩(I)は、新規な
塩(II)とは対照的に、ワックス状の固体であって、ペ
ンタンにも水にも不溶であり、しかも本発明のコーティ
ング組成物に使用されるエポキシ官能性シリコーン中で
の分散性が非常に悪い。これらの触媒を剥離コーティン
グに用いた場合には極めて緩やかなUV硬化となる。
【0030】本発明のUV硬化性シリコーンコーティン
グ組成物では、何通りかの方法で製造できるエポキシ官
能性シリコーン流体を使用する。4−ビニルシクロヘキ
センオキシドのような不飽和及びオキシランを共に含ん
だエポキシ化合物は、ヒドロシリル化反応を介して、シ
リルヒドリド官能性ポリシロキサンと反応する。ビニル
シロキサン基とシリルヒドリド官能性ポリシロキサンと
の間の類似のヒドロシリル化反応はシリコーンポリマー
を架橋又は硬化するための周知の手段である。この反応
は、シリルヒドリド官能性シリコーンとビニル官能性の
シリコーンを部分的に架橋して軽く架橋した網目構造を
生成させるのに使うことができる。最初にビニルシロキ
サン反応体に対してシリルヒドリド基を過剰に存在させ
ると、残留シリルヒドリド基を有するポリマーが生成
し、続いてこの残留シリルヒドリド基に不飽和エポキシ
化合物を付加するとエポキシ官能性シリコーンが生成す
る。
【0031】上記エポキシ官能性シリコーンは、オレフ
ィン性原子団を含んだ他のビニル官能性又はアリル官能
性のエポキシ化合物、たとえばアリルグリシジルエーテ
ルもしくはグリシジルアクリレート、ビニルノルボルネ
ンモノオキシドもしくはジシクロペンタジエンモノオキ
シドなど、から製造することができる。シクロヘキシル
エポキシ化合物が特に有用であるが、その他のビニル官
能性環式脂肪族エポキシ化合物も生成物の性質をさほど
変化させずに使用することができる。本発明の範囲は実
施例で使用したエポキシド種に限定されない。
【0032】エポキシ官能性ポリシロキサン中間体流体
は何通りかの方法のうちのいずれかで製造することがで
きる。
【0033】
【実施例】以下の実施例でこれらの方法の幾つかを例示
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ないと理解されたい。当業者であればこれらの実施例を
考察することにより他のエポキシ官能性シリコーン中間
体流体を提供することができよう。本明細書中に挙げた
米国特許はすべて文献の援用によって本明細書の内容の
一部をなす。
【0034】実施例 エポキシ官能性樹脂の調製 ポリマーAの調製 粘度25センチストークスで、概略化学量論式MH 2
[ただし、MH はH(SiCH3 2 O−、QはSiO
4/2 、0.9重量%反応性H]のシリコーン樹脂100
gを、トルエン200g及びRhCl(Ph3 P)3
媒0.4gとブレンドした。105℃に加熱した後、4
−ビニルシクロヘキセンオキシド(VCHO)115g
を滴下して加え、次いでこの混合物を110℃の温度に
4時間保持した。フーリエ変換赤外分光法(Fouri
er Transform Infrared Spe
ctroscopy)によって、SiHがすべて反応し
たことが示された。安定剤CH3 N(C18372
0.2gを加え、反応混合物中に残ったトルエン及びそ
の他の軽質端(light ends)を125℃での
減圧蒸留によって除去して粘度11000センチストー
クス、屈折率1.4806の流体生成物202gを得
た。使用した出発物質から、この生成物の化学量論式は
E 2 Qであった。
【0035】上記で調製した樹脂を光触媒ヘキサフルオ
ロアンチモン酸(4−オクチルオキシフェニル)フェニ
ルヨードニウムと、光触媒濃度が1重量%となるような
割合で、混合した。このME 2 Q樹脂の2ミルのコーテ
ィングを中圧水銀蒸気光源の集束紫外線16mJ/cm
2 に暴露したところ硬化して、硬く光沢のある保護コー
ティングが生成した。
【0036】この樹脂の数種類のブレンドを、上記で調
製した樹脂と以下の化合物とを混合することによって調
製した。 I. CH2 =CH−O−(CH2 CH2 −O−)3 −CH=
CH2 II. (CH2 OCH)−(CH2 9 CH3 III . (CH2 =CH−O−CH2 −(C6 8 )−CH2
O−)2 (C(O)CH2 CH2 C(O)) IV. (OC6 8 2 (CH2 CO2 )。 表I.化合物I及びIIとのブレンドの粘度E 2 Q樹脂 I. II. 粘度 重量% 重量% 重量% cps(25℃) 100 0 0 11000 90 10 0 1288 85 15 0 578 80 20 0 295 50 50 0 26 90 0 10 1298 85 0 15 561 80 0 20 288 75 0 25 165 50 0 50 24 同様に、上記で調製した樹脂と化合物III 及びIVの1:
1(すなわち50重量%)混合物を調製した。上記樹脂
と化合物III の50:50ブレンドの粘度は337cs
tkであり、上記樹脂と化合物IVの50:50ブレンド
の粘度は1078cstkであった。この場合、ジビニ
ルエーテルが優れた粘度低下剤である。どちらのブレン
ドも透明な流体であった。表Iのデータ並びに50:5
0ブレンドについてのデータから分かるように、化合物
I及びIIはエポキシシリコーン樹脂に対して非常に有効
な粘度改良剤である。
【0037】光触媒であるヘキサフルオロアンチモン酸
(4−オクチルオキシフェニル)フェニルヨードニウム
を、1重量%の割合で、選択したブレンド及び未希釈樹
脂に加え、その後、ポリエチレンクラフト基材上で2ミ
ルのコーティングを硬化させて汚れ(スミア)もマイグ
レーション(migration)もない堅く固着した
コーティング、すなわちその外観及び性質に基づいて保
護コーティングとして有用な光沢があって硬い表面とす
るのに必要な紫外線束量を評価した。
【0038】希釈・硬化試験によれば、ジビニルエーテ
ルI及びIII は、カチオン性触媒光硬化エポキシシリコ
ーン組成物における粘度低下の目的に関して、エポキシ
化合物II及びIVと等しく有効であり、これらのジビニル
エーテルはより速い光硬化レスポンスを促す。 表2.希釈エポキシシリコーン樹脂に必要なUV線量 エポキシシリコーン I II III IV UV線量 重量% 重量% 重量% 重量% 重量% mJ/cm2 50 50 0 0 0 12 50 0 50 0 0 24 50 0 0 50 0 22 50 0 0 0 50 68 80 20 0 0 0 10 80 0 20 0 0 22 100 0 0 0 0 16 0 0 0 100 0 31 0 0 0 0 100 66ポリマーBの調製 概略構造式MH 100 H 20H [ただし、Dは(CH
3 2 SiO−、MHはポリマーAの調製の項で説明し
た通り]のヒドリド官能性シリコーンポリマー370g
を、トルエン370g及びRhCl(Ph3 P)3 触媒
0.17gと混合した。この混合物を77℃に導き、1
28gのVCHO(1.03モル)を35分かけて加え
た後、115℃に1時間保持した。その結果、SiHが
完全に反応した。安定剤(前記と同じ)を0.05g加
え、このバッチから溶媒をストリッピングして、粘度2
486cstk、nD 25=1.4368の流体生成物を
収量478gで得た。その概略構造式はME 100 E
20E であった。ただし、 である。
【0039】この樹脂は、最初に調製した樹脂ME 2
よりも、反応性有機官能性エポキシド含量が格段に低
く、その結果として極性がかなり低く、本発明で使用す
る極性ビニルエーテルモノマー又はオリゴマー系希釈剤
との混和性がQ含有樹脂よりも少ない。これらの結果は
ブレンド・硬化試験で確認される。ポリマーAから得ら
れた硬化コーティングと同様に、ポリマーBから得られ
た硬化したコーティングは保護コーティングに適した硬
くて光沢があり高度に架橋した物質である。 表3.線状エポキシシリコーンブレンドの結果E 100 E 20E I II III IV 粘度 UV線量 重量% 重量% 重量% 重量% 重量% cstk mJ/cm2 100 0 0 0 0 2500 23 80 20 0 0 0 582 23 80 0 201 0 0 nm 29 80 0 0 202 0 nm nm 80 0 0 0 202 nm nm (注) 標品はすべて光触媒ヘキサフルオロアンチモン酸(4−オクチルオキシフェニル )フェニルヨードニウム1重量%を用いて評価した。 nm 測定不能1 曇り。混合物はゆっくりと分離した。2 不透明。混合物は急速に分離した。 これらのデータは、希釈剤の混和性が、UV硬化に用い
る系の重要な性質であることを示している。
【0040】ポリマーC エックバーグ(Eckberg) とアガーズ(Aga
rs)の米国特許第5,258,480号に教示されて
いる通り、揮発分の除去された粘度300cstk、概
略構造式ME 60E 4 E のエポキシシリコーン流体
を調製した。ポリマーD エックバーグ(Eckberg)の米国特許第4,98
7,158号並びにエックバーグ(Eckberg)ら
の米国特許第5,227,410号及び第5,240,
971号に教示されている二段階逐次ヒドロシリル化共
重合法で、エポキシ官能性ジメチルシリコーン−ポリエ
ーテルブロックコポリマーを調製した。概略構造式MD
15H 4 MのSiH官能性シリコーン95gを、ジメチ
ルビニルシロキシ停止線状ジメチルシロキサンMVi
100 Vi10g及びジアリル停止ポリエチレンオキシド
CH2 =CHCH2 O(CH2 CH2 O)10−CH2
H=CH2 10g及び触媒量の白金ヒドロシリル化触媒
と共に、トルエン:MEKの3:1溶剤混合物100g
中に分散させた。この混合物を80℃で2時間攪拌して
軽度に架橋したシリコーン−ポリエーテル網目構造を形
成し、しかる後に18gのVCHOを加えたところ、残
りのSiHが消費された。減圧下で溶剤及びその他の軽
質端を除去したところ、反応性環式脂肪族エポキシブロ
ックと線状ポリエチレンオキシドブロックを共に含んだ
230cstkのシリコーン流体生成物が収量105g
で得られた。
【0041】ポリマーE 構造式ME 4 Rf 4 Qのエポキシ官能性フルオロシリコ
ーン樹脂を、エックバーグ(Eckberg)とエバン
ス(Evans)の米国特許第5,178,959号に
教示された通りに、調製した。ここで、DRfはCF3
2 CH2 Si(CH3 )O−であり、Qは前記で説明
した通りである。
【0042】ポリマーF エポキシ官能性ジメチルシロキサンを、エックバーグ
(Eckberg)の米国特許第4,987,158号
に教示されている通り、調製した。構造式MDH 3 20
MのSiH官能性シリコーン100gを、ビニル停止シ
リコーンMVi10 0 Vi16gと、触媒量のRhCl3
(Bu2 S)3 触媒の存在下90℃で2時間反応させた
後、残りのSiHをVCHOと逐次反応させて、減圧下
で揮発分を除去したとき350cstkの軽度に架橋し
たエポキシシリコーン流体を得た。ポリマーG 概略構造式MD20E 2 B 2 Mのヒドロキシ安息香酸
基を含む粘度800cstkのエポキシシリコーンを、
米国特許第4,977,158号に教示されている通
り、調製した。ここで、DB は((C6 5 COO)
(HO)(C6 9)(CH2 2 )(CH3 )SiO
2/2 であり、M、D、DE は上記で説明した通りであ
る。
【0043】ポリマーH 粘度467cstkの部分的にアクリレート化され揮発
分の除去されたシリコーンポリマーを、エックバーグ
(Eckberg)の米国特許出願(出願人整理番号6
0SI−1605)に記載されている通り、調製した。
こうして得られた生成物の概略構造式はME 60A 2
E 2 E であった。ここで、 である。このポリマーは反応性エポキシ及びアクリレー
ト官能性を共に含んでいることに留意されたい。
【0044】ポリマーI 粘度1336cstk、概略分子構造式ME 90E 5
Ph2 5 E 、屈折率1.4423のエポキシ官能性ポ
リジメチルジフェニルシロキサンターポリマー。ここ
で、DPh2 は−Si(C6 5 2 O−であり、他のシ
ロキシ基は既に説明した通りである。
【0045】ポリマーJ 上記ポリマーFについて説明した通り、エポキシ官能性
ジメチルシリコーンポリマーを調製した。オキシランを
0.1モル含有するこのポリマー100gをアクリル酸
3.6g(0.05モル)と、出願人整理番号60SI
−1605の米国出願に記載されている通り、反応させ
た。得られた生成物は、ポリマーHと類似した粘度90
0cstkの部分的にアクリレート化されたエポキシシ
リコーンであるが、ポリマー構造中に長鎖のポリジメチ
ルシロキサンが取り込まれていた。
【0046】ポリマーK 構造がME54D′(EO)10D′D54E[ただし、
D′は−Si(CH3 2 CH2 CH2 CH2 −、EO
は−OCH2 CH2 −であり、DとME は上記で説明し
た通りである]で粘度が280cstkの、線状エポキ
シ−ジメチルシロキシ連鎖停止ポリジメチルシロキサン
−ポリエチレンオキシドブロックコポリマーを、エック
バーグ(Eckberg)らの米国特許第5,227,
410号及び第5,240,971号に教示されている
通り、VCHOではなくジアリル停止ポリエチレンオキ
シドでMH 54H シリコーンポリマーを逐次ヒドロシ
リル化することによって調製した。
【0047】ポリマーL ポリマーKと同様にして、粘度が1200cstkで、
構造がME 88D′(EO)10D′D88E ノ線状エポ
キシジメチルシロキシ停止ポリジメチルシロキサン−ポ
リエチレンオキシドブロックコポリマーを調製した。ポリマーM エポキシ官能性とフェノール官能性を共に有する粘度5
00cstkの線状トリメチルシロキシ連鎖停止線状ポ
リマーを調製するために、ライディング(Ridin
g)らの米国特許第5,139,012号及び第4,9
52,657号に教示された通り、MDH 4 20Mポリ
マーを2−アリルフェノールとVCHOで逐次ヒドロシ
リル化することによって、構造MDE 2 P 2 20Mの
生成物を得た。ここで、 である。
【0048】ポリマーP 概略組成ME 3 121010のエポキシシリコーン樹脂
を、米国特許第5,860,833号に記載されている
通り、調製した。この樹脂は、ME 25E のような線
状エポキシ停止ジメチルシロキサンと組合せると、紫外
線で硬化することのできる制御された剥離性を有するコ
ーティングの有用な成分となる。この樹脂は室温で粘着
質の固体であり、100℃よりも高温で流動するが、た
だし、エポキシ停止シリコーンポリマーと組合せる場合
に60%より高濃度で使用すると得られるシリコーンブ
レンドの室温での粘度が1000センチストークスを超
えてしまうのでこのような高濃度で使用することができ
ない。剥がれ難く制御された剥離性をもつ光硬化コーテ
ィングは、コーティング中のこの樹脂又はQ官能性成分
の濃度が高いときに得ることができるので、ポリマーP
がより高濃度で配合されたコーティング組成物を調合す
ることができればさらに大きな剥離性の差が得られるは
ずである。
【0049】組成物Q 上述の単品エポキシシリコーン樹脂、すなわちポリマー
Pの160gを120℃に加熱し、次いでジビニルエー
テルモノマーCVHE40gで処理し、軽く撹拌した後
冷却した。粘度210センチストークスの透明な流体が
得られた。このポリマーは約80重量%のポリマーPを
含んでいたが、それでも室温でコート可能であった。
【0050】組成物Qの100重量部を触媒2の2重量
部と混合して、透明な硬化性の浴(bath)を作成し
た。この浴を、次いで、実験室用の無溶剤形コーティン
グデバイスを用いて、そのままで或いはポリマーC:触
媒2の100/2混合物とのブレンドとして、PEKラ
イナー上にコートした。これらのコーティングはすべ
て、約50mJ/cm2 の集束紫外線に暴露して硬化さ
せた。硬化コーティングの剥離性をTESA4970ア
クリル試験テープに対して評価した。次の結果が得られ
た。 浴 剥離g/in(引張り50ipm) Q100% >1000g Q/C(80/20) 750g Q/C(60/40) 400g Q/C(40/60) 195g Q/C(25/75) 105g ポリマーC100% 28g 比較として、ポリマーPが60%でエポキシ停止D25
シリコーン流体が40%の浴をコートして紫外線硬化さ
せたところ、毎分50インチ(ipm)の引張りでの剥
離は295g/inであった。これは、CRA組成物Q
で得られた剥離し難さの値の1/3である。ポリマーP
をジビニルエーテル希釈剤CHVEと組合せると紫外線
硬化浴中の樹脂濃度をより高くすることができ、制御さ
れた剥離性をもつ組成物としてのこのエポキシシリコー
ン樹脂ポリマーPの有効性が増す。
【0051】実施例A〜Mに記載のエポキシ官能性シリ
コーンポリマーについて、単品又はビニルエーテルモノ
マーもしくは他の添加剤とのブレンドにおける光硬化レ
スポンスを、UV光照射時の硬化を促進するためのカチ
オン性ヨードニウム系光触媒を使用して試験した。この
一連の研究では次の2種類のヨードニウム触媒パッケー
ジを使用した。
【0052】触媒1:ビス(1,3−ジグリシドキシプ
ロピル)テトラメチルジシロキサン中のヘキサフルオロ
アンチモン酸(4−オクチルオキシフェニル)フェニル
ヨードニウムの50%溶液。この触媒はクリベロ(Cr
ivello)らの米国特許第4,981,881号に
教示されている。 触媒2:C12及びC14アルキルグリシジルエーテル希釈
剤混合物中にヘキサフルオロアンチモン酸ビス(ドデシ
ルフェニル)ヨードニウム約50%及び増感剤イソプロ
ピルチオキサントン2%の入った溶液。
【0053】公称ランプ出力として100、200又は
300ワット/インチで独立して作動させることができ
るハノビア(Hanovia)中圧水銀蒸気紫外線光源
を2つ装備したRPCモデルQC1202AN Lab
UVプロセッサー(Processor)を用い、こ
れをライン速度10〜500フィート/分に設定可能な
コンベア上に設置して硬化試験を実施した。硬化は、基
材からのコーティングの汚れ、マイグレーション及び摩
擦落ちの有無によって定性的に評価した。ほとんどの測
定では、基材としてポリエチレンクラフト紙(PEK)
を使用した。良好な性質の硬化に必要とされる最小ラン
プ出力と最大コンベアライン速度が決定されるまで、合
計ランプ出力とコンベアのライン速度を操作する。こう
した固定プロセッサー条件でUV線束を光度計で測定し
たので、架橋に必要なUV線束が分かった。
【0054】ポリジメチルシロキサンは非極性であるた
め、ポリマーBのような未変性エポキシシリコーンは、
そのシリコーン部分がエポキシ官能性に極めて富んでい
ない限り、通常の多官能性ビニルエーテル及びエポキシ
モノマー希釈剤とは混和しない。そこで本発明者らは、
シリコーンポリマーをさらに極性の高いものにするため
に反応性エポキシ基以外に他の官能基を導入した変性エ
ポキシシリコーンにおけるビニルエーテル希釈剤の有用
性を検討した。その結果、ポリマーD、すなわちエポキ
シ−シリコーン−ポリエーテルブロックコポリマーが、
DVE−3としても知られるトリエチレングリコールジ
ビニルエーテル(TEGDVE)と混和性を示すことが
判明した。次のコーティング浴を調製した。 1)ポリマーD(100部)+触媒1(1部) 2)ポリマーD(90部)+DVE−3(10部)+触
媒1(1部) 各々の浴は透明な混合物であって、いずれの場合も成分
の溶解性が良好であることを示している。
【0055】これら2つの浴の0.5ミルのコーティン
グを手操作でPEKに塗布した後、RPCデバイスで硬
化させて汚れもマイグレーションもない接着性表面を得
た。コーティング浴1を良好に硬化させるには合計12
0mJ/cm2 のUV線束が必要であったが、ジビニル
エーテルモノマーのDEV−3を約10%含む浴2では
62mJ/cm2 の紫外線暴露で良好に硬化した。換言
すれば、光触媒エポキシシリコーン−ポリエーテルコポ
リマー90部にビニルエーテル10部を添加すると硬化
速度が2倍になった。これらと同じ浴を、フュージョン
・システムズ(Fusion Systems)(商
標)マイクロ波始動Hランプを2列装備した18インチ
のオフセットグラビアパイロットコーティングライン
で、PEKライナーに塗布した。両ランプ列の出力を4
50ワット/インチに設定すると、塗布量1.4g/m
2 でPEKライナーに塗布したコーティング浴1はライ
ン速度400フィート/分で良好に硬化した。浴2をコ
ートして同じUV光源に暴露したところライン速度75
0フィート/分で良好に硬化した。実験室規模の実験と
同様に、ビニルエーテル希釈剤を10%の濃度で存在さ
せると、パイロットスケールのコーターで作業した場合
も硬化速度を2倍にすることができた。
【0056】ポリマーDの剥離性能に対するDVE−3
の影響を確かめるために、浴1又は浴2の試料をコート
して200フィート/分で硬化させたものを、モンサン
ト(Monsanto)製ジェルバ(Gelva)(商
標)263含溶剤PSAとその接着剤層上面のペーパー
ストックと積層した。幅2インチのテープにカットした
後、シリコーンコートPEKを接着剤コートペーパース
トリップから400インチ/分の速度で剥がすのに要す
る力を測定した。硬化エポキシシリコーン−ポリエーテ
ルコポリマーは80g/2インチの力でアクリルPSA
から離れ、浴2のDVE−3含有コーティングは同じP
SAから390g/2インチで離れた。このことは、上
記ポリビニルエーテルが、それと混和性のエポキシシリ
コーン中で硬化促進剤となると共に堅い又は制御された
剥離性添加剤としても使用できるということを示唆して
いる。
【0057】DVE−3と混和性であることが判明した
別の種類のエポキシシリコーンポリマーはエポキシフル
オロシリコーン、特にポリマーEであった。コーティン
グ浴3と4を次のように調製した。浴3=ポリマーE
(100部)+触媒溶液1(1部)。浴4=ポリマーE
(50部)+DVE−3(50部)+触媒1(1部)。
浴3と4は透明な溶液であった。PEK上で浴3及び浴
4の2ミルのコーティングの実験室規模でのドローダウ
ン(draw−down)を調製した。浴3は75mJ
/cm2 のUV線束に暴露すると良好に硬化するが、浴
4では同程度の硬化を達成するのに42mJ/cm2
UV線束しか必要としないことが判明した。この場合エ
ポキシフルオロシリコーンポリマーE/DVE−3ジビ
ニルエーテルモノマーの50/50混合物は非ビニルエ
ーテルの場合よりほぼ2倍速く光硬化した。、迅速化さ
れた光硬化レスポンスを促進すること以外は、硬化エポ
キシフルオロシリコーンコーティング中に存在するDV
E−3はモノマー添加剤のない状態でこのフルオロシリ
コーンが示す優れた耐溶剤性には影響を与えなかった。
【0058】上記ポリマーF、すなわち未変性のエポキ
シシリコーンポリマーは、DVE−3ビニルエーテル希
釈剤とは不混和性である。しかし、ポリマーFはフッ素
化アルコールのオクタフルオロペンタノール(OFP)
に可溶性である。そこで本発明者らは次に、ポリマー
F:DVE−3:OFPの80:10:10ブレンド
が、このブレンド100部と触媒溶液1の2部とを混合
したときに透明溶液(コーティング浴5とする)を形成
することを確認した。ポリマーFは、フルオロアルコー
ル+ジビニルエーテルが存在しないと、触媒溶液1とは
不混和性であった。コーティング浴5を、前記の18イ
ンチの3ロールオフセットグラビアパイロットコーター
でPEKライナーに1.2g/m2 の塗布量で塗布し、
2つのヒュージョン(Fusion)Hランプを用いて
800fpmのライン速度で光硬化させた。この硬化コ
ーティング/ライナー積層体は、上述のジェルバ(Ge
lva)263アクリルPSA/紙積層体から引き剥が
すのに必要な力が100g/2インチであったが、これ
は剥離ライナー用途にとって有用な剥離力である。触媒
溶液1は、フルオロアルコール+ビニルエーテル希釈剤
混合物がないとポリマーFと混和しないことに留意され
たい。上記のエポキシ停止線状ポリジメチルシロキサン
−ポリエーテルブロックコポリマーK及びLを用いて行
なった実験で、ポリマーKとLの光硬化性ブレンドにジ
ビニルエーテルモノマーを添加すると、得られるKやL
単独の光硬化フィルムの物理的性質が改良されることが
確認された。12×12cmのテフロン(Teflo
n)型の深さ約40ミルまで充填するのに充分な量の試
験浴を調製した。この型を、浴の30〜35ミルの深さ
まで硬化させるのに充分遅い速度でRPCのUVキュア
プロセッサー(UV Cure Processor)
に通した。こうして得られた部分的乃至全面的に硬化し
たスラブを型から取り出し、プロセッサー(Proce
ssor)に再び通してその湿った裏側を硬化させた。
引張り試験棒を切り出し、22ポンドの荷重のセルを備
えたモンサント(Monsanto)T−10エクステ
ンソメーター(Extensometer)を使用して
極限伸びと破断時引張り強さを決定した。結果を下記表
に示す。
【0059】 コーティング ショアーA硬さ 伸び(%) 極限引張り ポリマーK 13 64 34psi K:CHVE 90:10 32 59 103 K:DVE-3 90:10 12 101 47 K:Vectomer**4020 90:10 14 170 73 K:Vectomer**4010 90:10 14 97 50 ポリマーL <5 180 18 L:CHVE 90:10 10 144 56 (光硬化性組成物はすべてポリマーブレンド100部に対して触媒溶液1を2部 含んでいる。)** ベクトマー(Vectomer)はアライド−シグナル社(Allied−S ignal Corporation)の商標である。 CHVE= 1,4−シクロヘキサンジメタノールモノビニルエーテル、すなわち (CH2 =CH−O−CH2 2 −(C6 10) DVE−3= CH2 =CH−O−(CH2 CH2 −O−)3 −CH=CH2 ベクトマー(Vectomer)4010= CH2 (CH2 CO2 CH2 −C6 10−CH2 OCH=CH2 2 ベクトマー(Vectomer)4020= (CH2 =CHO(CH2 4 2 C)2 (C6 4 ) すなわち、1,4−ブタン−ジ−オールモノビニルエーテルベンゾエート。
【0060】各々の場合(ポリマーK及びL)に、上記
表のビニルエーテルモノマーを10%配合すると光硬化
フィルムの極限引張り特性が改良されると共に伸びが改
良されるか又は少し低下する。CHVEモノマーは、こ
れらのエポキシシリコーン−ポリエーテルブロックコポ
リマーの光硬化フィルムの強さと硬さを増大させるのに
特に有用であった。
【0061】ヒドロキシベンゾエート官能性を導入する
ことによって変性したエポキシシリコーン流体、すなわ
ち上記ポリマーGはCHVEと混和性であることが判明
した。次に本発明者らは、前記のようにしてPEKライ
ナー上の厚さ0.5ミルのコーティングの汚れもマイグ
レーションもない光硬化に必要な最小ランプ出力と最大
コンベアライン速度の組合せを決定することによって、
CHVE添加剤がポリマーGの硬化・剥離性能に及ぼす
影響を確かめた。これらの結果を次に示す。 浴 粘度 ランプ出力 速度 UV線量 cstk ワット/インチ フィート/分 mJ/cm2 ポリマーG 800 600 300 40 G/CHVE 9/1 380 400 400 17 (どちらの浴も浴100部当たり2部の触媒1を含んでいる) ポリマーDで観察されたのと同様に、10%のジビニル
エーテル希釈剤は浴の粘度を低下させると共に光硬化レ
スポンスの速度を上げる。
【0062】アクリル酸との反応によってオキシランの
一部をヒドロキシアクリレート基に変換することによっ
て変性されたエポキシシリコーン流体、すなわち上記ポ
リマーHはCHVEジビニルエーテル希釈剤と混和性で
あることが判明した。このポリマーを(CHVEと共
に、又は伴なわないで)光硬化させるには、このシリコ
ーンポリマーにはエポキシとアクリレートが共に存在し
ているので、カチオン性ヨードニウム塩触媒に加えて通
常のラジカル光開始剤を使用する必要があった。したが
って、このポリマーを用いて調製した光硬化性の浴に
は、重合性物質100部当たり、触媒溶液1を2部と、
ダロキュア(Darocur)(商標)1173ラジカ
ル型UV開始剤を4部含ませた。RPCプロセッサー
(Processor)中で窒素雰囲気下で硬化実験を
行なった。 浴 ランプ出力* 速度* UV線量 ワット/インチ フィート/分 mJ/cm2 ポリマーH 400 400 18 H:CHVE 9:1 300 500 11* PEK上の厚さ0.5ミルのコーティングで汚れもマイグレーションもない表 面に対する最小ランプ出力/最大コンベアライン速度の組合せ。 CHVEモノマーは二元エポキシ−アクリレート官能性
シリコーンの光硬化を明らかに増強する。上記2つの浴
を実験室用コーターを用いて塗布量1g/m2でPEK
シートにコートした後、ランプ出力400ワット/イン
チ、ライン速度100fpmのRPCプロセッサー(P
rocessor)で窒素下で硬化させた。次にシリコ
ーンをコートしたシートをテサ(Tesa)(商標)4
970アクリルテストテープに固着し、得られたテープ
−シリコーン−ライナー積層体を70℃のオーブンで2
0時間エージングした後、硬化シリコーンコーティング
から50インチ/分のストリップスピードでテープを剥
がすのに必要な力を記録した。結果は次の通り。 コーティング 剥離(g/in) ポリマーH 125 H:CHVE 9:1 200 硬化コーティング又はポリマーHの全体的な剥離はポリ
マーCのような従来の光硬化エポキシシリコーンの全体
的な剥離と比較してかなり高いことが判明したが、記録
された値は有用な範囲内にある。すなわち、CHVEを
10%添加したとき記録された剥離は60%増大してい
るが、これはCHVE(又は他のジビニルエーテル類似
体)の堅固な剥離(時として制御された剥離用添加剤
(controlled release addit
ive)、略してCRAということがある)用途に有望
な有用性を示唆している。
【0063】ジフェニルシロキサン単位を導入すること
によって変性したエポキシシリコーン流体、すなわち上
記ポリマーIもまた、CHVEモノマーと自由に混和で
きることが判明した。ポリマーIの粘度1336cst
kは、このポリマーIの9部をCHVEの1部と混合す
ると粘度が630に下がった。ポリマーI又はポリマー
I:CHVEの9:1ブレンドの100部をヨードニウ
ム触媒溶液1の2部と混合した後、上記したようにPE
K基材上の厚さ0.5ミルのコーティングとしての光硬
化レスポンスを試験した。結果は次の通り。 浴 ランプ出力* 速度* UV線量 ワット/インチ フィート/分 mJ/cm2 ポリマーI 300 400 10 I:CHVE 9:1 200 400 6.3* 空気中でPEK上の汚れもマイグレーションもない0.5ミルのコーティング に対する最小ランプ出力と最大コンベアライン速度の組合せ。 どちらの浴も異例な光硬化レスポンスを示したが、この
場合でも10%のCHVEモノマーによって硬化に必要
なUV線束が40%下がる。次に、実験室用コーターを
用いてこれらのポリマーI浴の各々を1g/m2 の塗布
量でPEKライナーに塗布し、上記ポリマーHに関して
記載したようにして硬化させた後、TESA4970テ
ープと積層した。この積層体を70℃で20時間エージ
ングした後、このコートしたPEKをテープから剥離し
た。その測定結果は次の通り。 コーティング 剥離(g/in)* ポリマーI 75 I:CHVE 9:1 150* 引張りスピード50ipm ポリマーIコーティング浴にほんの10%のCHVEを
導入するとアクリル試験テープに対する剥離が2倍にな
る。これは制御された剥離用添加剤の挙動として優れて
いる。さらに、ポリマーIもこれとCHVEとのブレン
ドもそれから硬化させたコーティングはインクで容易に
マークできることが判明したが、これは従来のシリコー
ン剥離剤では見られなかった有用な性質である。
【0064】ここまでに記載した実験により、ビニルエ
ーテルモノマーが、相溶性の光硬化性エポキシシリコー
ン系において、粘度を変え、光硬化レスポンスを速く
し、得られる光硬化フィルムを強化し、かつその光硬化
フィルムの剥離特性を変えることができる有用な添加剤
であることが示された。また本発明者らは、ビニルエー
テルがアクリレート基とエポキシ基を両方とも有する二
元硬化性光活性シリコーンに対する有益な添加剤である
ことも実証した。ポリマーJ(上記)がそのような化合
物のひとつである。ドデシルビニルエーテルDDVE
(モノビニルエーテル)の1部をポリマーJの9部とブ
レンドすると、コーティング物質の粘度は900cst
kから360cstkに下がった。そのためこれは薄い
均一なコーティングとして塗布するのがずっと容易にな
る。(DDVEはポリマーJと完全に混和性であること
が立証された。)ラジカル、カチオン性、又はこれら2
種の光触媒の組合せの存在下でポリマーJ及びJ:DD
VEの9:1混合物の完全な硬化に必要な最小のUV光
線束を決定するために一連の光硬化実験を行なった。P
EKライナーストックに塗布した0.5ミルの厚さのコ
ーティングに対する結果を次に示す。 ポリマー 光触媒 ランプ出力 速度 雰囲気 ワット/インチ フィート/分 J 触媒1、2% 300 400 空気 J:DDVE 9:1 〃 300 400 空気 J Darocur1173, 4% 600 300 窒素 J:DDVE 9:1 〃 (硬化不完全* ) 窒素 J 〃 (硬化せず* ) 空気 J 触媒1+D-1173 300 400 空気 J:DDVE 9:1 〃 〃 300 500 空気* UVランプ出力600ワット/インチ、コンベアスピード50fpmのとき。 ダロキュア(Darocur) −1173はチバ−ガイギ(Ciba-Geigy)の2−ヒドロキシ −2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オンに対する商標である。 この二元官能性ポリマー(エポキシとヒドロキシアクリ
レート)は、窒素雰囲気下でも、ラジカル型光開始剤
[この場合はダロキュア(Darocur)1173]
のみでは効率良く光硬化しない。しかし、カチオン性光
触媒1が存在すると、ラジカル触媒が添加されていても
いなくても、急速で完全な硬化が得られる。DDVEは
単官能性であり、したがって系の硬化はゆっくりである
と期待されるにもかかわらず、コーティング浴に10%
含ませたところ硬化速度に影響を与えない。これは驚く
べきことである。TESA4970アクリル試験テープ
を用いたポリマーJの剥離試験を、硬化雰囲気と硬化添
加剤を変えながら、上記と同様にして行なった。70℃
で20時間エージングした剥離をPEK上に1g/m 2
で塗布したコーティングについて記録した。これらは、
RPCデバイスでライン速度100フィート/分、ラン
プ出力600ワット/インチで暴露することで完全に硬
化した。結果は次の通り。 浴 触媒 硬化雰囲気 剥離* J カチオン性触媒1 空気 45〜50g/in J D-1173ラジカル触媒 窒素 >500g/in J カチオン性+ラジカル 窒素 55〜60g/in J:DDVE 9:1 〃 〃 窒素 70〜75g/in * 引張りスピード50インチ/分 カチオン性触媒がないと起こる不完全な硬化は、このシ
リーズの二番目の浴で記録されたように許容できない剥
離性能として現れる。DDVEはCHVEとは異なり、
剥離に対する影響はほとんどなく、したがって相溶性の
あるエポキシシリコーン剥離剤やエポキシ/アクリレー
ト二元官能性シリコーンに対して有用な粘度改良剤であ
る。
【0065】次に、UV光放射線ではなく電子線(E
B)放射線で架橋した場合のエポキシシリコーン剥離剤
の硬化・剥離性能に対するビニルエーテルモノマーの影
響を調べるために一連の実験を行なった。これは、ヨー
ドニウム触媒の存在下でEBを照射するとビニルエーテ
ルが重合することが知られているからである。EB試験
のために、3ロールオフセットパイロットコーターを用
いて試験浴の薄い均一なコーティングをPEKライナー
上に塗布した。これらのコーティングを硬化させるには
エネルギー・サイエンス(Energy Scienc
es)のエレクトロカーテン(Electrocurt
ain)(商標)デバイスで発生させた低エネルギー電
子線(β線)に暴露した。EBの総線量(メガラドMR
で表わす)は、ウェブスピードを50フィート/分の一
定値としてフィラメントの電流と電圧を変化させて調節
した。試験浴の塗布量は0.8g/m2 に保った。前に
記載したヨードニウム触媒溶液2をこの試験に用いた。
ポリマーC(前記定義の通り)と触媒2で構成され、場
合によりDDVE及びCHMVEを含むコーティング浴
を調製し、EB実験に用いた。ここで、CHMVEは
1,4−シクロヘキサンジメタノールモノビニルエーテ
ル、すなわちCH2 =CH−O−CH2 −(C610
−CH2 OHである。もうひとつの変量はEB硬化チャ
ンバ内の酸素含量であり、これはチャンバ内に流す窒素
ガスの圧力を変えることで調節した。試験コーティング
を硬化させて汚れもマイグレーションもない状態とする
のに必要な最小EB線量(MR)を決定した。結果は次
の通り。 浴 酸素含量 EB線量 100/3のC/触媒2 <20ppm 3MR 〃 〃 275 3 90/10/3のC/DDVE/触媒2 <20 2 〃 〃 300 2 90/10/3のC/CHMVE/触媒2 <20 2 〃 〃 300 2 相溶性のあるモノビニルエーテル希釈剤を10部添加す
ると、このポリマーC系の全体的EB硬化効率が1/3
だけ改善される。酸素濃度はこのカチオン系の硬化に影
響を与えなかった。アクリレート化されたシリコーンの
ような類似のラジカル硬化性シリコーンでは、EB硬化
チャンバから酸素を厳密に除去しない(通常<50pp
m)と、適正なEB硬化が起こらない。以前の実験につ
いて記載したのと同じ方法でTESA4154SBR接
着試験テープを用いて上記3種の浴について3MRで硬
化させたコーティングの剥離を測定した。これらの剥離
試験の結果は次の通り。 浴 酸素含量 剥離 100/3のポリマーC/触媒2 11ppm 125g/in 〃 〃 275 130 90/10/3のC/DDVE/触媒2 11 170 〃 〃 300 75 90/10/3のC/CHMVE/触媒2 18 270 〃 〃 300 80 この剥離の結果は予想外で興味深い。DDVEとCHM
VE(10重量%)は、硬化が不活性雰囲気で行なわれ
るときは剥離力を増大させるが、このカチオン系の硬化
が高めの酸素レベルで起こるときはその反対である。そ
の後、硬化シリコーンコーティングと接触させる前と接
触させた後にきれいなスチールパネルからTESA41
54テープを剥ぐのに必要な力を測定することによって
決定される接着力はすべてのケースで>100%であっ
たが、これは測定した剥離の差は不完全な硬化の結果で
はなかったことを示している。酸素濃度<50ppmを
必要とするアクリレート化されたシリコーンのEB硬化
は速いライン速度では達成するのが困難であることに留
意されたい。カチオンで触媒されたビニルエーテル+エ
ポキシシリコーン剥離剤は酸素存在下でEBによって硬
化して満足のいく剥離コーティングとなる。これはユー
ザーにしてみると、高速のライン速度でコーティングを
実施する場合に、困難で複雑な工学的問題となる厳密な
不活性化が必要とされなくなるので有利である。
【0066】また本発明者らは、CHVEジビニルエー
テルモノマーが予想外にも、ポリマーCやFのようなカ
チオン性光硬化性エポキシシリコーン剥離剤に対して堅
固な剥離添加剤として機能することが判明したポリマー
M(すでに記載)の制御された剥離効率を改善する働き
をするということも立証した。ポリマーM3部をCHV
E1部と混合して、室温で数週間貯蔵後も異なる層に分
離する傾向を示さない曇ってはいるが安定なブレンドを
形成した。この混合物を組成物Nとする。コーティング
浴を調製し、実験室用コーターを用いてPEK上に1g
/m2 コートした後、前記のRPCラボプロセッサー
(Lab Processor)でライン速度200フ
ィート/分、UVランプ出力400ワット/インチとし
て(空気中で)暴露することによって光硬化させた。T
ESA4970アクリル試験テープを硬化コーティング
に固着させ、これらの積層体を70℃で20時間エージ
ングした後、剥離(引張り50インチ/分)を記録し
た。結果を下記表に示す。 浴 剥離 100/2のF/触媒2 40g/in 100/2のM/触媒2 380 100/2のN/触媒2 725 75/25/2のF/M/触媒2 30 75/25/2のF/N/触媒2 100 50/50/2のF/M/触媒2 30 50/50/2のF/N/触媒2 150 25/75/2のF/M/触媒2 60 25/75/2のF/N/触媒2 180 ポリマーM単独の代わりに組成物N(CHVE25%と
ポリマーM75%)を使用して得られた優秀な制御され
た剥離性能は顕著であり予想外のことである。このブレ
ンドはこの試験でポリマーMの2倍の剥離を示すばかり
でなく、ポリマーFとCHVE含有組成物との混合物は
すべて、制御された剥離のためにポリマーMのみを使用
したときに観察される剥離の差よりもずっと大きい剥離
の差を示す。実際、ポリマーMは、ポリマーF(低剥離
エポキシシリコーン)と共に75%未満で存在すると制
御された剥離性能に関して完全に無効である。
【0067】また、ビニルエーテルモノマーのDDVE
及びCHMVEは、プレミアム又は低剥離エポキシシリ
コーンすなわちポリマーCとブレンドすると、それぞれ
有効な粘度改良剤及び剥離改良剤として機能することも
判明した。以下のコーティング浴を調製し、3ロールオ
フセットグラビアコーティングヘッドと2×300ワッ
ト/インチの集束ヒュージョン(Fusion)H紫外
線ランプを備えたディクソン(Dixon)12パイロ
ットコーターを用いて50フィート/分のライン速度で
PEKライナー上にコートした。このコーティング浴
に、コーティング浴100重量部当たり2重量部の触媒
溶液2を加えた。いずれの浴もランプに暴露するとすぐ
に硬化して汚れのつかないマイグレーションのないコー
ティングになった。このコートしたPEKライナーを、
溶剤を含むアシュランド(Ashland)1085ア
クリル系感圧接着剤(PSA)と積層し、さらにこのP
SA層上にペーパーラベルストックを載せた。この積層
体から2インチ幅のテープを切り出し、400インチ/
分のスピードで剥離ライナーをPSAから剥がすのに必
要な力を、積層体調製後3日目と7日目に記録した。結
果を次の表に示す。 浴 粘度 3日目剥離 7日目剥離 ポリマーC 300cstk 26g/2in 26g/2in 9/1のC/DDVE 180 28 31 8/2のC/DDVE 120 32 32 19/1のC/CHMVE 260 38 41 9/1のC/CHMVE 210 60 65 4/1のC/CHMVE 150 106 79 DDVEを約20重量%まで含めても剥離には大きな影
響が生じなかったがコーティング浴の粘度は50%以上
低下した。すなわち、DDVEはエポキシシリコーン系
プレミアム剥離用途に好ましい反応性希釈剤である。ま
た、CHMVEを約10重量%だけポリマーC浴に含ま
せると対照と比べて硬化したコーティングの剥離が2倍
以上になることも観察された。すなわち、CHMVEは
低濃度で有効な制御剥離用添加剤である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 163/00 PJD C09D 163/00 PJD (72)発明者 マイケル・ジョセフ・オブライアン アメリカ合衆国、ニューヨーク州、クリフ トン・パーク、メイプルリッジ・アベニュ ー、2番

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の成分(a)〜(c)を含んでな
    る、紫外線又は電子線硬化性シリコーンコーティング組
    成物。 (a)MDx E y z u Rf j A k P l (D′
    (CH(R)CH2 O) m n B p M、 ME x E y z u Rf j A k P l (D′(C
    H(R)CH2 O)m n B p E 、 ME x E y z u Rf j A k P l (D′(C
    H(R)CH2 O)m n B p M、及びこれらの混合
    物からなる群の中から選択されるエポキシ官能性シリコ
    ーンであって、25℃で約100〜約100000セン
    チストークスの範囲内の粘度を有するエポキシ官能性シ
    リコーン[ただし、Mは(CH3 3 SiO1/2 、ME
    は(C6 9 O(CH2 2 )(CH3 2 Si
    1/2 、Dは(CH3 2 SiO2/2 、D′は(C
    3 3 SiO2/2 、DE は(C6 9 O(C
    2 2 )(CH3 )SiO2/2 、DR f は(CF3
    2 CH2 )(CH3 )SiO2/2 、DA は((HO)
    (C2 3 )C6 9 (CH2 2 )(CH3 )SiO
    2/2 、DP は((HO)(C6 4 )(CH2 3
    (CH3 )SiO2/2 、DB は((C6 5 COO)
    (HO)(C6 9 )(CH2 2 )(CH3 )SiO
    2/2 、QはSiO4/2 、Tは(CH3 3 SiO3/2
    あり、Rは水素、メチル及びエチルからなる群の中から
    選択され、j、k、l、m、n、p、x、y、z及びu
    は正の整数であり、k、l、n、p、u及びzはゼロで
    あってもよい]; (b)CH2 =CH−O−(CH2 11CH3 、 (CH2 =CH−O−CH2 2 −(C6 10)、 CH2 =CH−O−(CH2 CH2 −O−)3 −CH=
    CH2 、 (CH2 =CHOCH2 )(HOCH2 )(C
    6 10)、 CH2 (CH2 CO2 CH2 −C6 10−CH2 OCH
    =CH2 2 、 (CH2 =CHO(CH2 4 2 C)2 (C
    6 4 )、及びこれらの混合物からなる群の中から選択
    される不飽和エーテル化合物;並びに (c)ヘキサフルオロアンチモン酸、ヘキサフルオロヒ
    素酸、ヘキサフルオロリン酸、テトラフルオロホウ酸、
    テトラ(ペルフルオロフェニル)ホウ酸及びこれらの混
    合物からなる群から選択される酸のビス(ドデシルフェ
    ニル)ヨードニウム塩から選択される有効量のビス(ド
    デシルフェニル)ヨードニウム塩系光触媒。
  2. 【請求項2】 成分(b)が、成分(a)と(b)と
    (c)からなる組成物の約1〜約49重量%である、請
    求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 前記エポキシ官能性シリコーンが、MD
    x E y z u Rf j A k P l (D′(CH
    (R)CH2 O)m nB p Mである、請求項1記載
    の組成物。
  4. 【請求項4】 成分(b)が、成分(a)と(b)と
    (c)からなる組成物の約1〜約49重量%である、請
    求項3記載の組成物。
  5. 【請求項5】 前記エポキシ官能性シリコーンが、ME
    x E y z u Rf j A k P l (D′(CH
    (R)CH2 O)m n B p Mである、請求項1記載
    の組成物。
  6. 【請求項6】 成分(b)が、成分(a)と(b)と
    (c)からなる組成物の約1〜約49重量%である、請
    求項5記載の組成物。
  7. 【請求項7】 前記エポキシ官能性シリコーンが、ME
    x E y z u Rf j A k P l (D′(CH
    (R)CH2 O)m n B p Eである、請求項1記
    載の組成物。
  8. 【請求項8】 下記の(a)〜(c)成分から本質的に
    なる、紫外線又は電子線硬化性シリコーンコーティング
    組成物。 (a)MDx E y z u Rf j A k P l (D′
    (CH(R)CH2 O) m n B p M、 ME x E y z u Rf j A k P l (D′(C
    H(R)CH2 O)m n B p E 、 ME x E y z u Rf j A k P l (D′(C
    H(R)CH2 O)m n B p M及びこれらの混合物
    からなる群の中から選択されるエポキシ官能性シリコー
    ンであって、25℃で約100〜約100000センチ
    ストークスの範囲内の粘度を有するエポキシ官能性シリ
    コーン[ただし、Mは(CH3 3 SiO1/2 、ME
    (C6 9 O(CH2 2 )(CH3 2 SiO1/2
    Dは(CH3 2 SiO2/2 、D′は(CH3 3 Si
    2/2 、DE は(C6 9 O(CH2 2 )(CH3
    SiO2/2 、DR f は(CF3 CH2 CH2 )(C
    3 )SiO2/2 、DA は((HO)(C2 3 )C6
    9 (CH2 2 )(CH3 )SiO2/2 、DP
    ((HO)(C6 4 )(CH2 3 )(CH3 )Si
    2/2 、DB は((C6 5 COO)(HO)(C6
    9 )(CH2 2 )(CH3 )SiO2/2 、QはSiO
    4/2 、Tは(CH3 3 SiO3/2であり、Rは水素、
    メチル及びエチルからなる群の中から選択され、j、
    k、l、m、n、p、x、y、z及びuは正の整数であ
    り、k、l、n、u及びzはゼロであってもよい]; (b)CH2 =CH−O−(CH2 11CH3 、(CH
    2 =CH−O−CH2 2 −(C6 10)、CH2 =C
    H−O−(CH2 CH2 −O−)3 −CH=CH2
    (CH2 =CHOCH2 )(HOCH2 )(C
    6 10)、CH2 (CH2 CO2 CH2 −C6 10−C
    2 OCH=CH2 2 、(CH2 =CHO(CH2
    4 2 C)2 (C6 4 )及びこれらの混合物からなる
    群の中から選択される不飽和エーテル化合物;並びに (c)ヘキサフルオロアンチモン酸、ヘキサフルオロヒ
    素酸、ヘキサフルオロリン酸、テトラフルオロホウ酸、
    テトラ(ペルフルオロフェニル)ホウ酸及びこれらの混
    合物からなる群から選択される酸のビス(ドデシルフェ
    ニル)ヨードニウム塩から選択される有効量のビス(ド
    デシルフェニル)ヨードニウム塩系光触媒。
  9. 【請求項9】 CH2 =CH−O−(CH2 11
    3 、(CH2 =CH−O−CH2 2 −(C
    6 10)、CH2 =CH−O−(CH2 CH2 −O−)
    3 −CH=CH2 、(CH2 =CHOCH2 )(HOC
    2 )(C6 10)、CH2 (CH2 CO2 CH2 −C
    6 10−CH2 OCH=CH2 2 、(CH2 =CHO
    (CH2 4 2 C)2 (C6 4 )及びこれらの混合
    物からなる群から選択される不飽和エーテル化合物を含
    んでなる硬化性シリコーン組成物。
  10. 【請求項10】 下記の成分(a)〜(c)を含んでな
    る、紫外線又は電子線硬化性シリコーンコーティング組
    成物。 (a)MDx E y z u Rf j A k P l (D′
    (CH(R)CH2 O) m n B p M、 ME x E y z u Rf j A k P l (D′(C
    H(R)CH2 O)m n B p E 、 ME x E y z u Rf j A k P l (D′(C
    H(R)CH2 O)m n B p M、及びこれらの混合
    物からなる群の中から選択されるエポキシ官能性シリコ
    ーンであって、25℃で約100〜約100000セン
    チストークスの範囲内の粘度を有するエポキシ官能性シ
    リコーン[ただし、Mは(CH3 3 SiO1/2 、ME
    は(C6 9 O(CH2 2 )(CH3 2 Si
    1/2 、Dは(CH3 2 SiO2/2 、D′は(C
    3 3 SiO2/2 、DE は(C6 9 O(C
    2 2 )(CH3 )SiO2/2 、DR f は(CF3
    2 CH2 )(CH3 )SiO2/2 、DA は((HO)
    (C2 3 )C6 9 (CH2 2 )(CH3 )SiO
    2/2 、DP は((HO)(C6 4 )(CH2 3
    (CH3 )SiO2/2 、DB は((C6 5 COO)
    (HO)(C6 9 )(CH2 2 )(CH3 )SiO
    2/2 、QはSiO4/2 、Tは(CH3 3 SiO3/2
    あり、Rは水素、メチル及びエチルからなる群の中から
    選択され、j、k、l、m、n、p、x、y、z及びu
    は正の整数であり、k、l、n、p、u及びzはゼロで
    あってもよい]; (b)CH2 =CH−O−(CH2 11CH3 、 (CH2 =CH−O−CH2 2 −(C6 10)、 CH2 =CH−O−(CH2 CH2 −O−)3 −CH=
    CH2 、 (CH2 =CHOCH2 )(HOCH2 )(C
    6 10)、 CH2 (CH2 CO2 CH2 −C6 10−CH2 OCH
    =CH2 2 、 (CH 2 =CHO(CH2 4 2 C)2 (C
    6 4 )及びこれらの混合物からなる群の中から選択さ
    れる不飽和エーテル化合物;並びに (c)有効量の触媒。
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