JPH09126112A - 点火コイル取付構造 - Google Patents

点火コイル取付構造

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JPH09126112A
JPH09126112A JP28628295A JP28628295A JPH09126112A JP H09126112 A JPH09126112 A JP H09126112A JP 28628295 A JP28628295 A JP 28628295A JP 28628295 A JP28628295 A JP 28628295A JP H09126112 A JPH09126112 A JP H09126112A
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JP
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ignition coil
coil
lock
locking
ignition
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JP28628295A
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English (en)
Inventor
Ryunosuke Furusawa
竜之介 古澤
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関の点火コイル取付装置に関し、点火
コイルのロッカカバーへの取り付け取り外し操作を簡単
容易にし、且つ取り付けを確実安定に行なえるようにす
る。 【解決手段】 点火コイル1に係止片10が設けられ、
ロッカカバー4のコイル取付部(取付穴)6に係止片1
0と係止する係止受部15および係止解除部16を設け
るよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の点火コ
イル取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来における内燃機関の点火
コイル取付装置として、点火プラグに直結接続されるプ
ラグトップタイプ式の点火コイル取付構造の一例を示す
一部切断側視図である。この図11において、1は内燃
機関のロッカカバー4に取り付けられる点火コイルで、
この点火コイル1は、図示しない高電圧発生部を内蔵す
るコイル本体部2と、コイル本体部2の下方に垂下され
て点火プラグ5と電気的に接続される図示しない接続部
を内蔵する接続脚部3とからなり、且つ、コイル本体部
2には、一対の取付片2a,2aが側方に突き出して設
けられている。
【0003】また、ロッカカバー4の面部には、点火コ
イル1の接続脚部3を貫通させて、接続脚部3の基部を
支承するコイル取付部(取付穴)6が設けられるととも
に、ロッカカバー4の上面には、このコイル取付部6を
挟んで、コイル本体部2の取付片2a,2aと対応する
取付支台7,7が隆起して設けられている。このような
構成により、点火コイル1の接続脚部3をロッカカバー
4の取付部6から挿入して点火プラグ5に差し込んだ
後、取付片2a,2aと取付支台7,7をボルト8,8
にて締着することにより、点火コイル1が、点火プラグ
5と接続され、且つロッカカバー4に支持されてシリン
ダヘッド9に取り付けられるようになっている。
【0004】そして、整備などのために点火コイル1を
取り外すときには、ボルト8,8の締着をそれぞれ開放
し、点火コイル1を引き抜くことにより、取り外すこと
ができるようになっている。また、例えば、特開平2−
221681号公報または特開平6−213128号公
報に見られるように、点火コイルをシリンダヘッドに設
けた長穴に挿入嵌着するだけで取り付けるようにした点
火コイルの取付構造もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
ボルト締着による従来の点火コイル取付構造では、ロッ
カカバーにボス(取付支台)を設けてねじ加工を施し、
ボルトを用いるなど取付構造はその構成が複雑煩多とな
り、点火コイルの着脱作業に手間と時間を要するだけで
なく、縦方向のねじ穴を設けるためボスが背高となり、
点火コイルの取付位置が高くなるなどの課題がある。
【0006】また、後者の特開平2−221681号公
報や特開平6−213128号公報に見られるもので
は、点火コイルを差し込んだだけなので、エンジンの振
動によりて点火コイルが緩み抜出するおそれがあり、取
り付けの信頼性を欠くという課題がある。本発明は、こ
のような課題に鑑み創案されたもので、点火コイル側の
係止片とロッカカバー側の係止受部とを係止または解除
させることにより、簡単な構成と簡単な操作により、点
火コイルを容易且つ確実に着脱できるようにした、点火
コイル取付構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1記載の点火コイル取付構造は、
シリンダヘッド上部に配置されて、ロッカカバーのコイ
ル取付部に取り付けられるとともに、該シリンダヘッド
側に設けられた点火プラグに接続される点火コイルを備
え、該点火コイルに係止片が設けられ、且つ、該ロッカ
カバーの該コイル取付部に該係止片と係止する係止受部
が設けられたことを特徴としている。
【0008】また、本発明の請求項2記載の点火コイル
取付構造は、該係止受部の一部には、該係止片と該係止
受部との係止を解除しうる係止解除部が設けられたこと
を特徴としている。また、本発明の請求項3記載の点火
コイル取付構造は、該点火コイルのコイル本体部より下
方に向けて突出する突出係止片が設けられ、且つ、該コ
イル取付部の取付穴内周部に、該突出係止片と係止する
係止受縁が設けられたことを特徴としている。
【0009】また、本発明の請求項4記載の点火コイル
取付構造は、該係止受縁の一部には、該点火コイルの回
転により、該係止受縁と該突出係止片との係止を解除し
うる係止解除用切欠部が設けられたことを特徴としてい
る。また、本発明の請求項5記載の点火コイル取付構造
は、該コイル本体部の周辺部より下方に向けて突出する
複数の該突出係止片が設けられ、且つ、該コイル取付部
に設けられた起立縁外周に、該突出係止片と係止する張
出係止縁が設けられたことを特徴としている。
【0010】また、本発明の請求項6記載の点火コイル
取付構造は、該突出係止片の一部には、該突出係止片と
該張出係止縁との係止を解除しうる係止解除用指掛部が
設けられていることを特徴としている。また、本発明の
請求項7記載の点火コイル取付構造は、該点火コイルの
接続脚部の上部側方に突出して設けられる係合突起部に
対して係脱可能な係止用アダプタが設けられ、該係止用
アダプタの下方には、該コイル取付部の該係止受縁と係
止する該突出係止片が設けられたことを特徴としてい
る。
【0011】また、本発明の請求項8記載の点火コイル
取付構造は、該係止受縁の一部には、該係止用アダプタ
との係止を解除しうる係止解除用切欠部が設けられたこ
とを特徴としている。また、本発明の請求項9記載の点
火コイル取付構造は、該点火コイルと該ロッカカバーに
は、該点火コイルと該ロッカカバーとの係止解除の可能
位置を表示する表示部が対向して設けられたことを特徴
としている。
【0012】また、本発明の請求項10記載の点火コイ
ル取付構造は、シリンダヘッド上部に配置されて、ロッ
カカバーのコイル取付部に取り付けられるとともに、該
シリンダヘッド側に設けられた点火プラグに接続される
点火コイルを備え、該点火コイルの上面及び該ロッカカ
バーの外部を覆うセンタカバーには、該点火コイルを回
転不可状態に支持する凹凸部が設けられたことを特徴と
している。
【0013】さらに、本発明の請求項11記載の点火コ
イル取付構造は、シリンダヘッド上部に配置されて、ロ
ッカカバーのコイル取付部に取り付けられるとともに、
該シリンダヘッド側に設けられた点火プラグに接続され
る点火コイルを備え、該点火コイルのコイル本体部下面
に係止段部が設けられ、且つ、該ロッカカバーの該コイ
ル取付部上面に該係止段部に係止する係止受部が設けら
れ、該ロッカカバーの外部を覆うセンタカバーは、該点
火コイルの上面と係合して該点火コイルの上下移動不可
状態に支持するように形成されたことを特徴としてい
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
形態について説明すると、図1〜10は本発明による点
火コイル取付構造の数例の実施形態を示すもので、図1
は第1の実施形態を示す本取付構造の一部切断側視図、
図2は図1の取付部を分解して示す斜視図、図3は第2
の実施形態を示す点火コイルの斜視図、図4は第3の実
施形態を示す本取付構造の一部切断側視図、図5は第4
の実施形態を示す本取付構造の一部切断側視図、図6は
図5の取付部を分解して示す斜視図、図7は第5の実施
形態を示す本取付構造の一部切断側視図、図8は図7の
点火コイル上面部の斜視図、図9は第6の実施形態を示
す本取付構造の一部切断側視図、図10は図9の取付部
を分解して示す斜視図であり、図1〜10中、図11と
同じ符号はほぼ同様の部分を示している。
【0015】まず、図1,2に示す、本発明の第1の実
施形態について説明すると、図中、1は点火プラグ5に
直結されるプラグトップタイプ式点火コイルで、この点
火コイル1は、高電圧発生部を内蔵するコイル本体部2
と、コイル本体部2の下方に垂下されて点火プラグ5と
電気的に接続される接続部を内蔵する接続脚部3とから
構成されている。
【0016】そして、コイル本体部2の下面には、接続
脚部3を挟んで下方に向けて突出する一対の係止片(突
出係止片)10,10が設けられ、各係止片(突出係止
片)10,10の下方先端には、外方向に突き出した上
向きの係止面11とこれと連続して下方内方向に向けて
傾斜する案内斜面12とからなる外向き鉤状係止部13
が形成されている。
【0017】また、ロッカカバー4の面部には、係止片
(突出係止片)10,10の間隔にほぼ相当する内径の
取付穴14にて構成されるコイル取付部6が設けられ、
取付穴14の内周面及びその周辺部下面で構成される係
止受部(係止受縁)15には、適宜な個所において係止
片(突出係止片)10,10の通過を許容しうる切欠部
からなる係止解除部(係止解除用切欠部)16,16が
設けられている。
【0018】この場合、取付穴14からなるコイル取付
部6は、図1,2に示すようにロッカカバー4の面から
一段と段上げして設けてもよく、また、図示しないが段
上げしない面一面として設けてもよいものである。さら
に、コイル本体部2とコイル取付部6には、係止片10
と係止解除部16とが一致することにより、係止状態を
解除可能にしうる位置を表示する表示部17,18が対
向して設けられている。
【0019】なお、図中、9はシリンダヘッドであり、
19はコイル本体部2とコイル取付部6との間に介在さ
れるシール部材(パッキング)であり、以下、各実施形
態においても同じである。したがって、点火コイル1を
ロッカカバー4に取り付けるには、点火コイル1の接続
脚部3をロッカカバー4の外部からコイル取付部である
取付穴14に挿入して点火プラグ5に嵌挿し、この時、
係止片(突出係止片)10,10と係止解除部(係止解
除用切欠部)16,16とを一致させて、更に深く挿入
し、点火コイル1を左右いずれかに回転すると、係止片
(突出係止片)10,10は係止受部(係止受縁)15
と係止し、点火コイル1が抜け出ないよう固定されて取
り付けられるものである。
【0020】なお、係止片(突出係止片)10,10を
撓み可能なものとしておけば、点火コイル1を任意の回
転位置でコイル取付部6(取付穴14)に押し込むだけ
の操作にて点火コイル1の取り付けができる。また、点
火コイル1を取り外すには、点火コイル1を回転して表
示部17と18を一致させると、係止片(突出係止片)
10,10は係止解除部(係止解除用切欠部)15,1
5と対向して、点火コイル1をロッカカバー4から引き
抜くことができる。
【0021】上述の構成により、本発明の点火コイル取
付装置によれば、従来のボルト締着による取付構造のよ
うに、複雑な構造と煩雑な手間を要することなく、簡単
確実に点火コイル1の取り付け及び取り外しができると
ともに、振動などで点火コイル1の取り付けが緩んだり
抜けたりすることがなく、しかも、点火コイル1の取付
位置を低くして、シリンダヘッド上部の余剰空間を縮減
できるなどの効果がある。
【0022】つぎに、図3に示す本発明の第2の実施形
態について説明すると、図中、1はコイル本体部2と接
続脚部3とからなる点火コイルで、この点火コイル1に
おける接続脚部3の上部にコイル本体2の底面との間に
やや間隔を空けて突出係止片10′,10′が設けられ
ている。また、ロッカカバー4には第1の実施形態と同
じ構成のコイル取付部6である取付穴14が設けられて
おり、その縁周の一部に係止解除用切欠部16,16が
設けられている。
【0023】そして、コイル本体2の底面と突出係止片
10との間隔はコイル取付部6の厚さ(本実施例ではロ
ッカカバーの肉厚に相当)とほぼ同等に形成される。ま
た、コイル取付部6である取付穴14の径は接続脚部3
の外径とほぼ同等に形成されている。したがって、点火
コイル1をコイル取付部6に取り付けるには、点火コイ
ル1の接続脚部3を取付穴14に嵌挿し、この時、突出
係止片10′,10′と係止解除用切欠16,16とを
一致させて、さらに深く挿入し、点火コイル1を左右い
ずれかに回転すると突出係止片10′,10′は係止受
縁15と係止し、点火コイルが抜けでないように固定さ
れて取り付けられるものである。
【0024】なお、コイル本体2の底面と突出係止片1
0との間隔はコイル取付部6の厚さとほぼ同等に形成さ
れているため点火コイル1の上下方向の移動も規制され
る。また、点火コイル1を取り外す方法は、第1の実施
形態と同様である。上述の構成により、従来のようにボ
ルトなどを用いることなく、簡単確実に点火コイル1の
取付け及び取外しが出来ると共に、振動などで点火コイ
ル1の取付けが緩んだり抜けたりすることがなく、且つ
エンジン運転時における点火コイル1とロッカカバーの
ガタによる振動、騒音の発生を低減でき、しかも、点火
コイル1の取付位置を低くして、シリンダヘッド上部の
余剰空間を縮減できるなどの効果がある。
【0025】つぎに、図4に示す本発明の第3の実施形
態について説明すると、図中、1はコイル本体部2と接
続脚部3とからなる点火コイルで、この点火コイル1に
おけるコイル本体部2の下面周辺部より下方に向けて突
出する少なくとも1個、好ましくは2個乃至4個の撓み
可能な突出係止片20が設けられ、突出係止片20の先
端には、第1の実施形態の場合とは反対の内向き鉤状係
止部21が形成されており、また、突出係止片20の外
面には指掛部22が形成されている。
【0026】そして、ロッカカバー4のコイル取付部6
には、取付穴14を囲む起立縁23の上縁外周に外方向
への張出係止縁24が設けられ、突出係止片20と係止
するよう形成されている。したがって、点火コイル1を
コイル取付部6に取り付けるには、点火コイル1の接続
脚部3を取付穴14に押し込むことにより、突出係止片
20は張出係止縁24と係止されて点火コイル1を固定
することができる。
【0027】また、点火コイル1を取り外すには、指掛
部22に指を掛けて突出係止片20を開くことにより、
係止が外れて点火コイル1を引き出すことができる。上
述の構成により、従来のようにボルトなどを用いること
なくワンタッチ操作にて、簡単,確実に点火コイル1を
ロッカカバー4に取り付けることができ、振動などによ
る抜出のおそれもなく、且つ、突出係止片20を開くだ
けの操作で点火コイル1をロッカカバー4から取り外す
ことができる。
【0028】しかも、ボルト締着による従来構造のもの
よりも低位置に点火コイル1を取り付けうるなどの効果
がある。つづいて、図5,6に示す本発明の第4の実施
形態について説明すると、図中、1はコイル本体部2と
接続脚部3とからなる点火コイルで、この点火コイル1
における接続脚部3の上部にコイル本体2の底面との間
にやや間隔を空けて一対の係合突起部25が設けられて
いる。
【0029】また、ロッカカバー4には、第1の実施形
態と同じ構成の取付穴14が設けられ、その縁周の一部
に係止解除用切欠部16,16を設けるようにしている
が、この係止解除用切欠部16,16は必ずしも設ける
必要はないもので、その理由は後述する。そして、この
第4の実施形態例では、接続用補助具として、係止用ア
ダプタ26を別に用いるようにしている。
【0030】この係止用アダプタ26は、図6に示すよ
うに、コイル本体部2とほぼ同径同大の円板状主体部2
6aを有し、その中央に接続脚部3を嵌挿しうる中央穴
27が設けられ、中央穴27の周縁は接続脚部3の係合
突起部25と係合するようになっているとともに、周縁
の一部には係合突起部25の係合を解除しうる解除用切
欠部27aが設けられている。なお、解除用切欠部27
aは、図6に示すように角部が直角な切欠形状をしてい
るが、その他、先細りの切欠形状でもよい。
【0031】また、係止用アダプタ26の円板状主体部
26aの外周縁には、ロッカカバー4の取付穴14の周
縁上面と係合する係合突部28が設けられている。な
お、係合突部28は、図6に示すように角部が直角な突
部形状をしているが、その他、先細りの突部形状でもよ
い。この係合突部28は、係止用アダプタ26の円板状
主体部の外周を、それだけ拡大することにより無くすこ
ともできるが、係合突部28を突き出すことで係止用ア
ダプタ26の材料使用量を縮減している。
【0032】また、係止用アダプタ26の下方には、第
1の実施形態と同様に外向き鉤状係止部13を有する係
止片(突出係止片)10が一対設けられて、ロッカカバ
ー4の取付穴14の周縁と係止するようになっている。
したがって、点火コイル1のロッカカバー4へ取り付け
るには、係止用アダプタ26を点火コイル1の接続脚部
3に挿通し回転させて、係合突起部25と中央穴27周
縁との係合にて両者を定着させることにより、係止用ア
ダプタ26付きの点火コイル1ができる。
【0033】このようにした係止用アダプタ26付き点
火コイル1を、第1の実施形態の場合と同様の取り付け
方でロッカカバー4に取り付ける。また、点火コイル1
を取り外すには、係合用アダプタ26をロッカカバー4
側に残して外す方法と、係合用アダプタ26を点火コイ
ル1に付けたまま外す方法と2つの方法がある。
【0034】いずれにしても、点火コイル1を回して表
示部17,18を合わすことで、点火コイル1を抜き出
すことができるものであるが、係合用アダプタ26をロ
ッカカバー4側に残す場合には、先にも述べたように、
取付穴14の縁周に係止解除用切欠部16,16を設け
る必要はない。すなわち、この場合にはロッカカバー4
に切欠部を設けるなどの加工を施す必要がなく、接続用
の補助具を使用することで容易に点火コイル1の取り付
け,取り外しができるものである。
【0035】上述の構成により、第4の実施形態例のも
のにおいても、従来のボルト使用のもののように煩雑な
手段を要せずして簡単容易且つ確実に点火コイル1の着
脱を行なうことができるとともに、振動などによる点火
コイル1の緩みを生じない等の効果がある。さらに、図
7,8に示す本発明の第5の実施形態について説明する
と、これは第1〜4の実施形態に対しては変形例に相当
するもので、ロッカカバー4の外側を覆うセンタカバー
30を利用して、コイル本体部2と接続脚部3とからな
る点火コイル1を取り付けるようにしている。
【0036】すなわち、コイル本体部2の上面に係合凹
所29が設けられ、ロッカカバー4を外側から覆うセン
タカバー30に、係合凹所29と適合押圧する接合突子
31が設けられ、係合凹所29と接合突子31の周形
は、互いに回転を許容することのないような円形以外の
多角形または矩形などにて形成されている。したがっ
て、点火コイル1をロッカカバー4の取付穴14に挿入
して、センタカバー30を当接することにより、点火コ
イル1が回転しないよう固定して取り付けられる。
【0037】そして、センタカバー30を取り除くこと
によって、点火コイル1を引き抜いて取り外すことがで
きる。上記の構成により、従来のボルト使用によるもの
のように煩雑な構造と操作とを要せず、簡単,確実に点
火コイル1の着脱ができ、且つ、点火コイル1の取付位
置も低くすることができるとともに、振動による点火コ
イル1の取り付けに緩みを生ずることもない等の効果が
ある。
【0038】最後に、図9,10に示す本発明の第6の
実施形態について説明すると、これは第5の実施形態と
同様に第1〜4の実施形態に対しては変形例に相当する
もので、ロッカカバー4の外側を覆うセンタカバー30
を利用してコイル本体部2と接続脚部3とからなる点火
コイル1を取り付けるようにしている。すなわち、コイ
ル本体部2の下面に係止段部32が設けられ、ロッカカ
バー4のコイル取付部6の上面には係止受部として係止
溝部33が設けられ、係止段部32と係止溝部33の周
形は互いに回転を許容することのないような形状に形成
されている。
【0039】さらに、センタカバー30をロッカカバー
4に取り付けた際に、コイル本体部2の上面と、ロッカ
カバー4を外側から覆うセンタカバー30の下面が押圧
するように形成されている。したがって、点火コイル1
をロッカカバー4の取付穴14に挿入し、この時、係止
段部32と係止溝部33とを一致させることにより、ま
ず点火コイル1の回転が防止される。その後、センタカ
バー30をロッカカバー4に取り付けることによって、
コイル本体部2の上面と、センタカバー30の下面が押
圧し、点火コイル1の上下方向の移動が防止される。
【0040】そして、センタカバー30を取り除くこと
によって、点火コイル1を引き抜いて取り外すことがで
きる。上記の構成により、従来のボルトなどを用いるこ
となく、簡単確実に点火コイル1の着脱が出来ると共
に、振動などで点火コイル1の取り付けが緩んだり抜け
たりすることがなく、しかも、点火コイル1の取付位置
を低くして、シリンダヘッド上部の余剰空間を縮減でき
るなどの効果があり、また、センタカバー30を取り除
くことにより容易に点火コイル1の取外しができる効果
がある。
【0041】以上で具体的実施形態の説明を終えるが、
本発明はこの実施形態に限定されるものではない。例え
ば、上記実施形態では、コイル本体部2と接続脚部3か
ら形成される点火コイル1に適用したものであるが、コ
イル本体が接続脚部3の内部に組み込むものでも良い
し、またコイル本体部と接続脚部3両方に跨る形式の点
火コイルであっても良い。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の点火コイル取付装置によれば、シリンダヘッド上
部に配置されて、ロッカカバーのコイル取付部に取り付
けられるとともに、該シリンダヘッド側に設けられた点
火プラグに接続される点火コイルを備え、該点火コイル
に係止片が設けられ、且つ、該ロッカカバーの該コイル
取付部に該係止片と係止する係止受部が設けられている
ので、従来の点火コイルをボルト止めにてロッカカバー
に取り付けるもののように、煩雑な構造と手間とを要す
ることなく、点火コイルの取り付けを簡単容易に行なう
ことができ、また、ボルト取付用の取付台が要らないた
め点火コイルの取り付け高さを低くできるほか、振動な
どによる取り付けに緩みの発生もなく、確実に取り付け
できる利点がある。
【0043】また、本発明の請求項2記載の点火コイル
取付装置によれば、該係止受部の一部には、該係止片と
該係止受部との係止を解除しうる係止解除部が設けられ
ているので、点火コイルを回して係止片と係止解除部を
合わすことにより、簡単に点火コイルの取り外しができ
る利点がある。また、本発明の請求項3記載の点火コイ
ル取付装置によれば、該点火コイルのコイル本体部より
下方に向けて突出する突出係止片が設けられ、且つ、該
コイル取付部の取付穴内周部に、該突出係止片と係止す
る係止受縁が設けられているので、点火コイルをロッカ
カバーの取付穴に差し込み回転するだけの簡単な操作で
取り付けができ取付作業が非常に簡単であり、しかも、
確実に取り付けを行なうことができる利点がある。
【0044】また、本発明の請求項4記載の点火コイル
取付装置によれば、該係止受縁の一部には、該点火コイ
ルの回転により、該係止受縁と該突出係止片との係止を
解除しうる係止解除用切欠部が設けられているので、点
火コイルを回して突出係止片と係止解除用切欠部を合わ
すことにより、簡単に点火コイルの取り外しができる利
点がある。
【0045】また、本発明の請求項5記載の点火コイル
取付装置によれば、該コイル本体部の周辺部より下方に
向けて突出する複数の該突出係止片が設けられ、且つ、
該コイル取付部に設けられた起立縁外周に、該突出係止
片と係止する張出係止縁が設けられているので、点火コ
イルの取付構造および取付操作が非常に簡単であるとい
う利点がある。
【0046】また、本発明の請求項6記載の点火コイル
取付装置によれば、該突出係止片の一部には、該突出係
止片と該張出係止縁との係止を解除しうる係止解除用指
掛部が設けられているので、指掛部に指を掛け突出係止
片を開くことにより、非常に簡単に点火コイルの取り外
しができる利点がある。また、本発明の請求項7記載の
点火コイル取付装置によれば、該点火コイルの接続脚部
の上部側方に突出して設けられる係合突起部に対して係
脱可能な係止用アダプタが設けられ、該係止用アダプタ
の下方には、該コイル取付部の該係止受縁と係止する該
突出係止片が設けられているので、従来のボルト締着に
よるものに比べ、点火コイルの取り付けを簡単確実に行
ないうる利点がある。
【0047】また、本発明の請求項8記載の点火コイル
取付装置によれば、該係止受縁の一部には、該係止用ア
ダプタとの係止を解除しうる係止解除用切欠部が設けら
れているので、点火コイルの取り外しを簡単容易に行な
いうる利点がある。また、本発明の請求項9記載の点火
コイル取付装置によれば、該点火コイルと該ロッカカバ
ーには、該点火コイルと該ロッカカバーとの係止解除の
可能位置を表示する表示部が対向して設けられているの
で、点火コイルとロッカカバーとの表示部を合わすこと
により、簡単に点火コイルを取り外すことができる利点
がある。
【0048】また、本発明の請求項10記載の点火コイ
ル取付装置によれば、シリンダヘッド上部に配置され
て、ロッカカバーのコイル取付部に取り付けられるとと
もに、該シリンダヘッド側に設けられた点火プラグに接
続される点火コイルを備え、該点火コイルの上面及び該
ロッカカバーの外部を覆うセンタカバーには、該点火コ
イルを回転不可状態に支持する凹凸部が設けられている
ので、従来のボルト締着によるもののように煩雑な構成
と手間とを要することなく、センタカバーを取り付ける
と同時に点火コイルの取り付けができ、取り付けを簡単
確実にできる利点があり、また、センタカバーを取り除
くことにより容易に点火コイルの取り外しができる利点
がある。
【0049】そして、本発明の請求項11記載の点火コ
イル取付装置によれば、シリンダヘッド上部に配置され
て、ロッカカバーのコイル取付部に取り付けられるとと
もに、該シリンダヘッド側に設けられた点火プラグに接
続される点火コイルを備え、該点火コイルのコイル本体
部下面に係止段部が設けられ、且つ、該ロッカカバーの
該ロッカカバーの該コイル取付部上面に該係止段部に係
止する係止受部が設けられ、該ロッカカバーの外部を覆
うセンタカバーは、該点火コイルの上面と係合して該点
火コイルの上下移動不可状態に指示するように形成され
ているので、従来のボルトなどを用いることなく、簡単
確実に点火コイルの着脱が出来ると共に、振動などで点
火コイルの取り付けが緩んだり抜けたりすることがな
く、しかも、点火コイルの取付け位置を低くして、シリ
ンダヘッド上部の余剰空間を縮減できるなどの利点があ
り、また、センタカバーを取り除くことにより容易に点
火コイルの取り外しができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による点火コイル取付
装置の一部切断側視図である。
【図2】図1による本取付装置の要部分解斜視図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施形態による点火コイルの斜
視図である。
【図4】本発明の第3の実施形態による本取付装置の一
部切断側視図である。
【図5】本発明の第4の実施形態による本取付装置の一
部切断側視図である。
【図6】図5による本取付装置の要部分解斜視図であ
る。
【図7】本発明の第5の実施形態による本取付装置の一
部切断側視図である。
【図8】図7による本取付装置の要部分解斜視図であ
る。
【図9】本発明の第6の実施形態による本取付装置の一
部切断側視図である。
【図10】図9による本取付装置の要部分解斜視図であ
る。
【図11】従来例による点火コイル取付構造の一部切断
側視図である。
【符号の説明】
1 点火コイル 2a 取付片 2 コイル本体部 3 接続脚部 4 ロッカカバー 5 点火プラグ 6 コイル取付部 7 取付支台 8 ボルト 9 シリンダヘッド 10,10′ 係止片(突出係止片) 11 係止面 12 案内斜面 13 外向き鉤状係止部 14 取付穴 15 係止受部(係止受縁) 16 係止解除部(係止解除用切欠部) 17,18 表示部 19 シール部材 20 突出係止片 21 内向き鉤状係止部 22 指掛部 23 起立縁 24 張出係止縁 25 係合突起部 26 係止用アダプタ 26a 円板状主体部 27 中央穴 27a 解除用切欠部 28 係合突部 29 係合凹所 30 センタカバー 31 接合突子 32 係止段部 33 係止溝部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッド上部に配置されて、ロッ
    カカバーのコイル取付部に取り付けられるとともに、該
    シリンダヘッド側に設けられた点火プラグに接続される
    点火コイルを備え、 該点火コイルに係止片が設けられ、且つ、該ロッカカバ
    ーの該コイル取付部に該係止片と係止する係止受部が設
    けられたことを特徴とする、点火コイル取付構造。
  2. 【請求項2】 該係止受部の一部には、該係止片と該係
    止受部との係止を解除しうる係止解除部が設けられたこ
    とを特徴とする、請求項1記載の点火コイル取付構造。
  3. 【請求項3】 該点火コイルのコイル本体部より下方に
    向けて突出する突出係止片が設けられ、且つ、該コイル
    取付部の取付穴内周部に、該突出係止片と係止する係止
    受縁が設けられたことを特徴とする、請求項1記載の点
    火コイル取付構造。
  4. 【請求項4】 該係止受縁の一部には、該点火コイルの
    回転により、該係止受縁と該突出係止片との係止を解除
    しうる係止解除用切欠部が設けられたことを特徴とす
    る、請求項3記載の点火コイル取付構造。
  5. 【請求項5】 該コイル本体部の周辺部より下方に向け
    て突出する複数の該突出係止片が設けられ、且つ、該コ
    イル取付部に設けられた起立縁外周に、該突出係止片と
    係止する張出係止縁が設けられたことを特徴とする、請
    求項1記載の点火コイル取付構造。
  6. 【請求項6】 該突出係止片の一部には、該突出係止片
    と該張出係止縁との係止を解除しうる係止解除用指掛部
    が設けられていることを特徴とする、請求項5記載の点
    火コイル取付構造。
  7. 【請求項7】 該点火コイルの接続脚部の上部側方に突
    出して設けられる係合突起部に対して係脱可能な係止用
    アダプタが設けられ、該係止用アダプタの下方には、該
    コイル取付部の該係止受縁と係止する該突出係止片が設
    けられたことを特徴とする、請求項1記載の点火コイル
    取付構造。
  8. 【請求項8】 該係止受縁の一部には、該係止用アダプ
    タとの係止を解除しうる係止解除用切欠部が設けられた
    ことを特徴とする、請求項7記載の点火コイル取付構
    造。
  9. 【請求項9】 該点火コイルと該ロッカカバーには、該
    点火コイルと該ロッカカバーとの係止解除の可能位置を
    表示する表示部が対向して設けられたことを特徴とす
    る、請求項1記載の点火コイル取付構造。
  10. 【請求項10】 シリンダヘッド上部に配置されて、ロ
    ッカカバーのコイル取付部に取り付けられるとともに、
    該シリンダヘッド側に設けられた点火プラグに接続され
    る点火コイルを備え、 該点火コイルの上面及び該ロッカカバーの外部を覆うセ
    ンタカバーには、該点火コイルを回転不可状態に支持す
    る凹凸部が設けられたことを特徴とする、点火コイル取
    付構造。
  11. 【請求項11】 シリンダヘッド上部に配置されて、ロ
    ッカカバーのコイル取付部に取り付けられるとともに、
    該シリンダヘッド側に設けられた点火プラグに接続され
    る点火コイルを備え、該点火コイルのコイル本体部下面
    に係止段部が設けられ、且つ、該ロッカカバーの該コイ
    ル取付部上面に該係止段部に係止する係止受部が設けら
    れ、 該ロッカカバーの外部を覆うセンタカバーは、該点火コ
    イルの上面と係合して該点火コイルの上下移動不可状態
    に支持するように形成されたことを特徴とする点火コイ
    ル取付構造。
JP28628295A 1995-11-02 1995-11-02 点火コイル取付構造 Withdrawn JPH09126112A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19852295A1 (de) * 1998-11-12 2000-05-18 Bayerische Motoren Werke Ag Zündanlage für eine Brennkraftmaschine
KR100911097B1 (ko) * 2009-02-20 2009-08-06 한국델파이주식회사 자동차용 펜슬코일형 점화코일

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