JPS6325757Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は、車載無線機等の電子機器を車体等
に着脱可能に支持する取付装置に関するものであ
る。

〔従来技術〕

従来この種の装置として第１図に示すものがあ
つた。図において、１は、電子機器取付基台、２
は、この基台１を車体等に固定する為のネジ用丸
穴、３は、電子機器を取付ける為のネジ穴、４は
電子機器、５は、この電子機器４に備えられた機
器固定用のネジ用丸穴を有する突出部、６は、基
台を載せる車体等、７は、基台１を車体等６に固
定するネジ、８は、電子機器４を基台１に固定す
るネジである。

次にこの取付について説明する。基台１をネジ
７を使用し、取付穴２の所で車体等６に固定す
る。次に電子機器４の両側に突出したネジ用穴５
にネジ８を使用し、基台１のネジ穴部３に固定す
る。

従来の取付装置は以上のように構成されている
ので、電子機器を固定するのに多くのネジを必要
としなければならず、電子機器の着脱に時間を要
し、また逆にドライバー等で外部より誰れでも取
り外しが可能な構造の為、盗難に会うなどの欠点
があつた。

〔考案の概要〕

この考案は上記のような従来のものの欠点を除
去するためになされたもので、電子機器取付基台
の一方に突出部を設けて機器を係止し、他方を固
定用ネジにより固定することにより、機器着脱を
簡単にし、且つ、この固定用ネジを覆うキーボツ
クスを設けると共に基台を車体等に固定する為の
ネジ穴を基台の両側凹部内に設け、このネジ穴の
幅を電子機器の幅より狭くすることにより、盗難
防止できる電子機器の取付装置を提供することを
目的としている。

〔考案の実施例〕

以下、この考案の一実施例を図について説明す
る。第２図において、１１は電子機器取付基台、
１２は車体等に固定する為のネジ用穴、１３は電
子機器の一方を支持する為に基台１１に設けられ
た袋状の突出部、１４は電子機器の他方を固定す
る為に基台１１に設けられた袋状の窪み、１５は
その窪みの中央に設けられたネジ穴、１６は電子
機器押え金具、１７は電子機器固定ネジ、１８は
押え金具１６を固定ネジ１７と連動させる為のコ
イルバネ、１９は固定ネジ１７を隠す為のレバ
ー、２０はこのレバー１９を回転させる為の鍵
部、２１はレバー１９、鍵部２０を収容したキー
ボツクス、２２は、このキーボツクス２１に設け
られた電子機器の振動防止の為の突出部、２３は
基台１１に取付ける為の位置決め及び振動による
ズレ防止を行う突出部、２４はこの突出部２３を
挿入する為に基台１１に設けられた穴、２５は、
キーボツクス２１を基台１１に取付ける為のネジ
穴、２６はキーボツクス２１を基台１１に固定す
る為のネジ用穴、２７は固定ネジ１７を回すため
にキーボツクス２１に設けられた工具用穴、２８
は電子機器、２９は前記基台１１に設けられた一
方は袋状の突出部１３、他方は固定金具１６の傾
斜に相対した形状を形成した突出部、３０はキー
ボツクス２１の下部に設けられた押え金具１６の
回転止めの為の突出部、３１は、電子機器の足で
ある。

次に、この取付について説明する。まず、基台
１１を基台１１に設けられた固定穴１２を利用し
車体等に固定する。次に電子機器２８の一方の突
出部２９ａを基台１１に設けられた袋状の突出部
１３に当て、他方の突出部２９ｂをキーボツクス
２１に設けられたガイド用突出部２２に沿つて挿
入する。この時押え金具１６は固定ネジ１７を弛
め、電子機器２８の突出部２９ｂが入る位置まで
上げておく、押え金具１６は固定ネジ１７を弛め
るだけでコイルバネ１８の力によつて押し上げら
れる。つぎに工具をキーボツクス２１に設けられ
た穴２７を通し固定ネジ１７を締め付けることに
より押え金具１６が下がり電子機器２８の突出部
２９ｂを押す、同時に電子機器２８の他方の突出
部２９ａが基台１１に設けられた袋状の突出部１
３にかん合し電子機器２８は完全に基台１１に固
定されていく。つぎにキーボツクス２１に設置さ
れた鍵部２０に鍵を挿入しロツクすることにより
連動してレバー１９が回動し、キーボツクス２１
に設けられた穴２７を塞ぎ固定ネジ１７を外部と
遮断する。

つぎに電子機器２８を基台１１より取外す場合
は、鍵を解除することによりレバー１９を連動さ
せキーボツクス２１に設けられた穴２７を解放
し、この穴２７を通して固定用ネジ１７を弛める
ことによりコイルバネ１８の押圧で押え金具１６
を電子機器２８の突出部２９ｂが抜ける位置まで
押上げる。

この状態で電子機器２８は容易に取外すことが
できる。

〔考案の効果〕

以上のように、この考案によれば、電子機器を
ネジ１本で固定し、且つ、基台の固定部分を袋状
に形成している為振動防止にもなる。またキーボ
ツクスを設置し、鍵部を設けたことにより固定ネ
ジを外部と遮断し、基台の車体への固定は、電子
機器の幅より狭くし、凹状の中に固定穴を設けて
いる為盗難防止となつている。よつて 電子機器を取付け、鍵をロツクした状態では、
電子機器はもちろん基台ごと取外すことは不可能
である。（ただし、鍵を解除すれば電子機器は容
易に取外すことができる） このように電子機器の着脱が容易に行え、しか
も、盗難を防止する効果がある。また現地での保
守が容易に行える効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電子機器取付装置を示す斜視
図、側面図、第２図はこの考案の一実施例による
電子機器を装着した状態を示す図で、第２図ａは
その断面側面図、第２図ｂはその裏面図、第２図
ｃはキーボツクス側から見た前面図、第３図はキ
ーボツクスの断面側面図、第４図は電子機器取付
基台の正面図、平面図、側面図である。 １１……取付基台、１２……基台取付穴、１３
……電子機器固定用突出部、１４……固定金具取
付用の窪み、１５……固定ネジ用ネジ穴、１６…
…押え金具、１７……固定ネジ、１８……コイル
バネ、１９……レバー、２０……鍵部、２１……
キーボツクス、２２……電子機器支持部、２３…
…ガイド、２４……ガイド用穴、２５……キーボ
ツクス固定ネジ用穴、２６……ネジ用穴、２７…
…六角レンチ用穴、２８……電子機器、２９……
電子機器固定用突出部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前後側壁にそれぞれ突出部が設けられた電子機
   器が載置され、この電子機器の一方の突出部を係
   止する係止手段を有する取付部材と、上記電子機
   器の他方の突出部を押える押え金具と、この押え
   金具を介して上記取付部材に螺合にて固定する固
   定部材と、上記取付部材に設けられ、上記押え金
   具および上記固定部材を取り囲み、上記固定部材
   を外部より螺解可能な穴を有するキーボツクス
   と、このキーボツクスに設置された鍵部に鍵を挿
   入してロツクすることにより、上記キーボツクス
   の穴を閉塞するレバーとを備えたことを特徴とす
   る電子機器の取付装置。