JPH09126015A - 内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents

内燃機関の空燃比制御装置

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JPH09126015A
JPH09126015A JP8139076A JP13907696A JPH09126015A JP H09126015 A JPH09126015 A JP H09126015A JP 8139076 A JP8139076 A JP 8139076A JP 13907696 A JP13907696 A JP 13907696A JP H09126015 A JPH09126015 A JP H09126015A
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internal combustion
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純 長谷川
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高負荷時における排気温の上昇を抑制しつつエ
ミッションの悪化を最小限に抑える。 【解決手段】内燃機関1の排気管12において、三元触
媒13の上流側にはA/Fセンサ26が配設され、下流
側には下流側O2 センサ27が配設されている。CPU
32は、排気温に基づいて機関運転状態が高負荷域であ
るか否かを判定する。そして、CPU32は、高負荷域
への突入当初、下流側O2 センサ27による空燃比のリ
ニア検出域にてリッチ側の目標空燃比を設定し、同目標
空燃比を用いて空燃比フィードバック制御を実施する。
また、負荷レベルが上昇した場合、CPU32は、排気
温に応じてリッチ側の目標空燃比を設定し、同目標空燃
比を用いて空燃比フィードバック制御を実施する。さら
に、リッチ幅がA/Fセンサ26の検出域から外れる
と、CPU32は燃料増量をオープン制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関の空燃
比制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の運転状態が高負荷域(例え
ば、機関回転数=大、且つ吸気圧=大の領域)にある場
合、排気温が上昇し、これにより排気経路に設けられた
触媒やセンサ類の損傷や機能低下を招くおそれがある。
そこで、上記のような高負荷時には燃料噴射弁による燃
料噴射量を増量し、その時の気化熱により排気温を低下
させる技術が開示されている。例えば特開昭63−65
146号公報に開示されている「内燃機関の空燃比制御
装置」では、排気温が予め設定された所定値よりも高く
なった際に燃料増量を行い、この際、初期には大きな燃
料増量値を与え、その後、初期値よりも小さな増量値に
変更するようにしている。つまり、同公報によれば、中
負荷継続状態から高負荷加速のような最も厳しい運転条
件下での排気温低下が図られていた。
【0003】また、特開平3−210033号公報に開
示されている「内燃エンジンの高負荷時の燃料供給制御
方法」では、機関運転状態が高負荷域に突入した際にそ
の高負荷状態に応じた燃料増量値を設定し、その燃料増
量値から最終の目標増量値まで増量値を漸増させるよう
にしている。つまり、同公報によれば、燃料増量による
機関冷却が機関温度に応じて適宜行われ、燃費特性の向
上が図られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記いずれ
の公報においても、燃料増量により排気温低下や燃費特
性の向上が実現できるものの、燃料増量に伴いエミッッ
ションが著しく悪化するおそれがあった。つまり、上記
各公報では、高負荷時における燃料噴射制御(増量補
正)がオープン制御されるため、触媒の浄化性能が低下
し、HCやCO等の排出量が増大するおそれがあった。
【0005】本発明は、上記問題に着目してなされたも
のであって、その目的とするところは、高負荷時におけ
る排気温の上昇を抑制しつつエミッションの悪化を最小
限に抑えることができる内燃機関の空燃比制御装置を提
案するものである。
【0006】
【発明が解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、図23に示すように、内燃機関M1の排気経路に設
けられた触媒M2と、前記内燃機関M1に供給される混
合気の空燃比を検出する空燃比検出手段M3と、前記内
燃機関M1に燃料を供給する燃料噴射弁M4と、目標空
燃比を設定する目標空燃比設定手段M5と、前記内燃機
関M1の運転状態が高負荷域にあるか否かを判定する運
転状態判定手段M6と、前記運転状態判定手段M6によ
り機関運転状態が高負荷域でない旨が判定された場合、
前記空燃比検出手段M3により検出された空燃比と前記
目標空燃比との偏差をなくすべく前記燃料噴射弁M4に
よる燃料噴射量を制御する第1の空燃比フィードバック
制御手段M7と、前記運転状態判定手段M6により機関
運転状態が高負荷域にある旨が判定された場合、前記目
標空燃比を所定幅だけリッチ側に設定し、前記空燃比検
出手段M3により検出された空燃比と前記リッチ側に設
定された目標空燃比との偏差をなくすべく前記燃料噴射
弁M4による燃料噴射量を制御する第2の空燃比フィー
ドバック制御手段M8と、を備えたことを要旨としてい
る。
【0007】上記請求項1に記載した発明の作用を以下
に説明する。要するに、運転状態判定手段M6は、内燃
機関M1の運転状態が高負荷域にあるか否かを判定す
る。第1の空燃比フィードバック制御手段M7は、機関
運転状態が高負荷域でない場合に、空燃比検出手段M3
により検出された空燃比と目標空燃比との偏差をなくす
べく燃料噴射量を制御する。また、第2の空燃比フィー
ドバック制御手段M8は、機関運転状態が高負荷域にあ
る場合に、目標空燃比を所定幅だけリッチ側に設定し、
空燃比検出手段M3により検出された空燃比と前記リッ
チ側に設定された目標空燃比との偏差をなくすべく燃料
噴射量を制御する。
【0008】つまり、機関運転状態が高負荷域にある場
合には排気温が上昇し、これにより排気経路に設けられ
た触媒M2やその他のセンサ類が損傷したり、その機能
が低したりするおそれがあった。そのため、従来より上
記の如く高負荷域では燃料噴射量を増量補正し、排気温
を降下させる技術が提案されていたが、燃料量を増量す
る際には、エミッションの悪化を招き易いという問題が
あった。これに対して、上記構成によれば、機関運転状
態が高負荷域にある場合において、目標空燃比をリッチ
側に設定し、当該目標空燃比にてフィードバック制御を
行うようにしたため、高負荷時における排気温の上昇を
抑制しつつ、エミッションの悪化を最小限に抑えること
ができるという優れた効果が得られる。
【0009】請求項2に記載の発明は、図24に示すよ
うに、内燃機関M11の排気経路に設けられた触媒M1
2と、前記触媒M12の上流側に設けられ、前記内燃機
関M11から排出される排気から空燃比を検出する上流
側空燃比センサM13と、前記触媒M12の下流側に設
けられ、同触媒M12を通過した排気から空燃比を検出
する下流側空燃比センサM14と、前記内燃機関M11
に燃料を供給する燃料噴射弁M15と、前記下流側空燃
比センサM14の空燃比検出結果に基づいて目標空燃比
を設定する目標空燃比設定手段M16と、前記内燃機関
M11の運転状態が高負荷域にあるか否かを判定する運
転状態判定手段M17と、前記運転状態判定手段M17
により機関運転状態が高負荷域でない旨が判定された場
合、前記上流側空燃比センサM13により検出された空
燃比と前記目標空燃比との偏差をなくすべく前記燃料噴
射弁M15による燃料噴射量を制御する第1の空燃比フ
ィードバック制御手段M18と、前記運転状態判定手段
M17により機関運転状態が高負荷域にある旨が判定さ
れた場合、前記目標空燃比を負荷レベルに応じてリッチ
側に設定するリッチ側目標空燃比設定手段M19と、前
記運転状態判定手段M17により機関運転状態が高負荷
域にある旨が判定された場合、前記上流側空燃比センサ
M13により検出された空燃比と前記リッチ側目標空燃
比設定手段M19により設定されたリッチ側目標空燃比
との偏差をなくすべく前記燃料噴射弁M15による燃料
噴射量を制御する第2の空燃比フィードバック制御手段
M20と、を備えたことを要旨としている。
【0010】上記請求項2に記載した発明の作用を以下
に説明する。要するに、目標空燃比設定手段M16は、
下流側空燃比センサM14の空燃比検出結果に基づいて
目標空燃比を設定する。運転状態判定手段M17は、内
燃機関M11の運転状態が高負荷域にあるか否かを判定
する。第1の空燃比フィードバック制御手段M18は、
機関運転状態が高負荷域でない場合に、上流側空燃比セ
ンサM13により検出された空燃比と前記目標空燃比と
の偏差をなくすべく燃料噴射量を制御する。リッチ側目
標空燃比設定手段M19は、機関運転状態が高負荷域に
ある場合に、前記目標空燃比を負荷レベルに応じてリッ
チ側に設定する。第2の空燃比フィードバック制御手段
M20は、機関運転状態が高負荷域にある場合に、上流
側空燃比センサM13により検出された空燃比と前記リ
ッチ側目標空燃比との偏差をなくすべく燃料噴射量を制
御する。
【0011】かかる場合、高負荷時には、その負荷レベ
ルに応じて目標空燃比がリッチ側に設定され、その目標
空燃比を用いた空燃比フィードバック制御が行われるた
め、上記請求項1に記載の発明と同様に、高負荷時にお
ける排気温の上昇を抑制しつつ、エミッションの悪化を
最小限に抑えることができる。
【0012】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記リッチ側目標空燃比設定手段M
19は、前記内燃機関M11から排出される排気の温度
上昇を所定の許容範囲内に抑えつつ、その時の燃料増量
幅が最小となるように目標空燃比を設定する。
【0013】つまり、高負荷時における燃料増量幅が大
きいと排気温は確実に低下するが、エミッション悪化の
程度が大きくなる。一方、燃料増量幅が小さいと排気温
の低下が緩慢になるが、エミッション悪化が抑制され
る。そこで上記の如く、排気の温度上昇を所定の許容範
囲内に抑えつつ、その時の燃料増量幅が最小となるよう
に目標空燃比を設定することにより、排気温が確実に低
下すると共にエミッション悪化が最小限に抑制される。
【0014】請求項4に記載の発明では、請求項2又は
3に記載の発明において、前記リッチ側目標空燃比設定
手段M19は、前記下流側空燃比センサM14により検
出された空燃比とその時のリッチ側目標空燃比とのズレ
に応じて、当該リッチ側目標空燃比を修正する。この場
合、高負荷時においてより精密な空燃比フィードバック
制御が実現され、エミッション低減に貢献できる。
【0015】請求項5に記載の発明では、請求項2又は
3に記載の発明において、前記下流側空燃比センサM1
4は、大気側と排気側との酸素濃度差に応じて理論空燃
比を境にリッチ側とリーン側とで異なる起電力を発生す
ると共に理論空燃比付近の微小範囲で空燃比をリニアに
検出するO2 センサであり、前記第1の空燃比フィード
バック制御手段M18は、空燃比を理論空燃比付近でフ
ィードバック制御するようにした空燃比制御装置であっ
て、前記リッチ側目標空燃比設定手段M19は、前記運
転状態判定手段M17により機関運転状態が高負荷域に
突入した旨が判定された場合、その突入当初において、
理論空燃比付近での前記O2 センサのリニア検出域内で
リッチ側目標空燃比を設定すると共に、当該リッチ側目
標空燃比に対してO2 センサの検出結果とのズレに応じ
た修正を行う第1の目標値設定手段と、機関運転状態が
高負荷域に突入した後にその負荷レベルが上昇した場
合、前記第1の目標値設定手段による目標空燃比の設定
を停止し、その時の負荷レベルに応じたリッチ側目標空
燃比を設定する第2の目標値設定手段と、を備えてい
る。
【0016】つまり、前記O2 センサとは例えばジルコ
ニア素子を用いたセンサであり、同センサは、上述の通
り大気側と排気側との酸素濃度差に応じて理論空燃比を
境にリッチ側とリーン側とで異なる起電力を発生すると
共に、理論空燃比付近の微小範囲で空燃比をリニアに且
つ精度良く検出する。この場合、機関運転状態が高負荷
域に突入した当初には、前記O2 センサによる空燃比の
リニア検出域でリッチ側目標空燃比が設定されると共
に、当該O2 センサの検出結果とその時の目標空燃比
(リッチ側目標空燃比)とのズレに応じて目標空燃比が
修正されることにより、高負荷域への突入当初における
精密な空燃比制御が実現できる。また、負荷レベル(排
気温)が上昇し、O2 センサによる空燃比のリニア検出
域から外れた場合には、負荷レベルに応じてリッチ側目
標空燃比が設定されることにより、高負荷域突入後にも
適切な空燃比制御が実現できる。
【0017】請求項6に記載の発明では、請求項2〜5
のいずれかに記載の発明において、前記上流側空燃比セ
ンサM13は、所定の印加電圧下で空燃比に応じたリニ
アな電流値を出力するリニア空燃比センサであり、前記
目標空燃比のリッチ化が前記リニア空燃比センサの空燃
比検出域を越えた場合、前記第2の空燃比フィードバッ
ク制御手段M20による空燃比フィードバック制御を停
止し、燃料噴射量の見込み増量を行うようにしている。
【0018】つまり、前記リニア空燃比センサは、一般
に理論空燃比を中心に所定範囲内での空燃比を検出す
る。そのため、リッチ側目標空燃比が当該検出域を越え
る場合にはフィードバック制御が困難になるが、その時
点でオープン制御に移行させることにより、排気温低下
を継続して行わせることができる。
【0019】請求項7に記載の発明では、請求項1〜6
のいずれかに記載の発明において、前記運転状態判定手
段M6,M17は、前記内燃機関M1,M11から排出
される排気の温度に応じて機関運転状態が高負荷域であ
るか否かを判定する。この場合、高負荷域か否かを排気
温にて直接的に判定することにより、排気経路に設けら
れた触媒やセンサ類の損傷や機能低下を確実に防止でき
る。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、本発明を内燃機関の空燃比
制御装置において具体化した第1の実施の形態を説明す
る。
【0021】図1は本実施の形態における内燃機関の空
燃比制御装置が設けられた内燃機関とその周辺機器の概
略構成図である。図1に示すように、内燃機関1は直列
4気筒4サイクルの火花点火式として構成されている。
その吸入空気は上流よりエアクリーナ2、吸気管3、ス
ロットルバルブ4、サージタンク5及びインテークマニ
ホールド6を通過して、インテークマニホールド6内で
各燃料噴射弁7から噴射された燃料と混合され、所定空
燃比の混合気として各気筒に供給される。
【0022】また、内燃機関1の各気筒に設けられた点
火プラグ8には、点火回路9から供給される高電圧がデ
ィストリビュータ10にて分配供給され、点火プラグ8
は前記各気筒の混合気を所定タイミングで点火する。そ
して、燃焼後の排気はエキゾーストマニホールド11及
び排気管12を通過し、排気管12に設けられた三元触
媒13にて有害成分(CO、HC、NOX 等) が浄化さ
れて大気に排出される。
【0023】前記吸気管3には吸気温センサ21及び吸
気圧センサ22が設けられ、吸気温センサ21は吸入空
気の温度(吸気温Tam)を、吸気圧センサ22はスロ
ットルバルブ4の下流側の吸入空気の圧力(吸気圧P
M)をそれぞれ検出する。また、前記スロットルバルブ
4には同バルブ4の開度(スロットル開度TH)を検出
するためのスロットルセンサ23が設けられ、このスロ
ットルセンサ23はスロットル開度THに応じたアナロ
グ信号を出力すると共に、スロットルバルブ4が略全閉
である旨の検出信号を出力する。また、内燃機関1のシ
リンダブロックには水温センサ24が設けられ、この水
温センサ24は内燃機関1内の冷却水の温度(冷却水温
Thw)を検出する。前記ディストリビュータ10には
内燃機関1の回転数(機関回転数Ne)を検出するため
の回転数センサ25が設けられ、この回転数センサ25
は内燃機関1の2回転、即ち720°CA毎に等間隔で
24個のパルス信号を出力する。
【0024】さらに、前記三元触媒13の上流側となる
排気管12には、内燃機関1から排出される排気の酸素
濃度に比例して広域で且つリニアな空燃比信号を出力す
る、限界電流式酸素センサからなるA/Fセンサ26
(上流側空燃比センサ)が設けられている。A/Fセン
サ26には、同センサ26を活性化温度に保持するため
のヒータ26aが付設されている(図では、離して示
す)。このA/Fセンサ26は、ジルジニア素子(Zr
O2 )等の固体電解質層の外部に拡散抵抗層を有し、所
定の印加電圧下で空燃比に対応した限界電流を出力す
る。
【0025】また、三元触媒13の下流側となる排気管
12には、空燃比が理論空燃比(λ=1)に対してリッ
チかリーンかに応じた電圧VOX2を出力する下流側O
2 センサ27(下流側空燃比センサ)が設けられてい
る。この下流側O2 センサ27は、ジルジニア素子(Z
rO2 )の内外面での酸素濃度差に応じた起電力を発生
する。なお、空燃比は通常、空気とガソリンとの混合比
(質量比)を指すが、本実施の形態では、便宜上、空気
過剰率λ(=実際の空燃比/理論空燃比)を空燃比とし
て称し、空燃比λ=1が理論空燃比を示すものとする。
【0026】ここで、A/Fセンサ26及び下流側O2
センサ27の出力特性を説明する。図2はA/Fセンサ
26の出力特性を示し、図3は下流側O2 センサ27の
出力特性を示す。つまり、図2に示すように、A/Fセ
ンサ26は、所定の印加電圧下で空燃比λに対応してリ
ニアに変化する限界電流Ip〔mA〕を出力する。な
お、同A/Fセンサ26のλ検出域は約0.8〜1.2
となっている。
【0027】また、図3に示すように、下流側O2 セン
サ27は、理論空燃比λ=1を境にして大きく変化する
出力電圧VOX2〔V〕を出力する。このとき、出力電
圧VOX2は、大気中の酸素濃度と排気中の酸素濃度と
の差に応じた起電力であり、その値はリッチ側で約1V
の電圧値となり、リーン側で約0Vの電圧値となる。な
お、下流側O2 センサ27では、理論空燃比λ=1近傍
の微小範囲(0.996〜1.004)において空燃比
λをリニアに検出することができる(出力電圧VOX2
が約0.3〜0.7〔V〕の範囲)。
【0028】一方、図1において、内燃機関1の運転を
制御する電子制御装置(以下、ECUという)31は、
CPU(中央処理装置)32、ROM(リードオンリメ
モリ)33、RAM(ランダムアクセスメモリ)34、
バックアップRAM35等を中心に論理演算回路として
構成され、前記各センサの検出信号を入力する入力ポー
ト36及び各アクチュエータに制御信号を出力する出力
ポート37等に対しバス38を介して接続されている。
そして、ECU31は、入力ポート36を介して前記各
センサから吸気温Tam、吸気圧PM、スロットル開度
TH、冷却水温Thw、機関回転数Ne、空燃比信号等
を入力して、それらの各値に基づいて燃料噴射時間TA
U、点火時期Ig等の制御信号を算出し、さらに、それ
ら制御信号を出力ポート37を介して燃料噴射弁7及び
点火回路9等にそれぞれ出力する。なお、本実施の形態
では、ECU31内のCPU32により目標空燃比設定
手段、運転状態判定手段、第1の空燃比フィードバック
制御手段、第2の空燃比フィードバック制御手段及びリ
ッチ側目標空燃比設定手段(第1の目標値設定手段,第
2の目標値設定手段)が構成されている。
【0029】次に、上記の如く構成される空燃比制御装
置の作用を説明する。図4,図5は、本実施の形態にお
ける燃料噴射制御ルーチンを示すフローチャートであ
り、本ルーチンは燃料噴射毎(本実施の形態では180
°CA毎)にCPU32により実行される。
【0030】さて、上記ルーチンがスタートすると、C
PU32は、先ずステップ101でROM33内に予め
格納されている基本噴射マップを用い、その時の機関回
転数Ne及び吸気圧PMに応じた基本噴射時間Tpを算
出する。また、CPU32は、ステップ102で図示し
ない他の排気温推定ルーチンにて求められた排気温Te
xhを読み込む。ここで、排気温Texhは、例えば図
8の関係を用いて推定される。図8では、A/Fセンサ
26の素子温が高くなるほど排気温Texhが高い値に
推定される。このとき、素子温は図9の関係を用いて求
められるものであって、図9中の素子抵抗はA/Fセン
サ26への印加電圧とその時のセンサ出力電流とから算
出されるようになっている(素子抵抗=印加電圧/セン
サ出力電流)。
【0031】排気温Texhの読み込み後、CPU32
は、ステップ103で上記排気温Texhが第1の判定
値TK1未満か否かを判別する。この第1の判定値TK
1は、機関運転状態が高負荷域に達したか否かを判定す
る値であり、本実施の形態では、TK1=800℃とし
ている。
【0032】排気温Texhが第1の判定値TK1未満
の場合(排気温<800℃の場合)、CPU32はステ
ップ104に進み、空燃比フィードバック条件が成立し
ているか否かを判別する。ここで、周知のように空燃比
フィードバック条件は、冷却水温Thwが所定値以上
で、且つ高回転・高負荷でないときに成立する。フィー
ドバック条件が成立している場合、CPU32はステッ
プ110に進み、目標空燃比λTGを設定する。ここで、
目標空燃比λTGの設定処理は図6のルーチンに従い行わ
れる。
【0033】つまり、図6のλTG設定ルーチンにおい
て、CPU32は、ステップ111で下流側O2 センサ
27の出力電圧VOX2に基づいて、現在の空燃比λが
目標空燃比λTG(本実施の形態では、λTG=1)に対し
てリッチ・リーンのいずれにズレているかを判定する。
かかる場合、現在の空燃比λがリッチ寄りであれば、C
PU32はステップ112に進み、目標空燃比λTGに所
定幅λM を加算する。即ち、目標空燃比λTGをリーン側
に移行させる。また、空燃比λがリーン寄りであれば、
CPU32はステップ113に進み、目標空燃比λTGか
ら所定幅λM を減算する。即ち、目標空燃比λTGをリッ
チ側に移行させる。目標空燃比λTGの設定後、図4のル
ーチンに戻る。
【0034】なお、ステップ110のλTG設定処理で
は、下流側O2 センサ27の出力電圧VOX2に基づい
て、目標空燃比λTGとその時の空燃比λとのズレを修正
しており、上記処理のことを「サブフィードバック制
御」と称する。
【0035】その後、CPU32は、ステップ120で
A/Fセンサ26の検出結果(空燃比λ)を目標空燃比
λTGに一致させるためのフィードバック補正係数FAF
を設定する。ここで、フィードバック補正係数FAFは
次の(1),(2)式を用いて算出される。なお、この
フィードバック補正係数FAFの設定手順については特
開平1−110853号公報に開示されている。
【0036】
【数1】
【0037】但し、上記(1),(2)式において、i
はサンプリング開始からの制御回数を示す変数、K1〜
K4は最適フィードバックゲイン、ZI(i)は積分
項、Kaは積分定数である。
【0038】また、上記ステップ104でフィードバッ
ク条件が不成立の場合、CPU32はステップ121に
進み、フィードバック補正係数FAFを「1.0」に設
定する。
【0039】フィードバック補正係数FAFの設定後
(ステップ120又は121の処理後)、CPU32
は、ステップ122で次の(3)式を用い、基本噴射時
間、フィードバック補正係数FAF、その他の補正係数
(水温、エアコン負荷等の各種補正係数)FALL及び
無効噴射時間Tvから燃料噴射時間TAUを設定し、そ
の後本ルーチンを終了する。
【0040】 TAU=Tp・FAF・FALL+Tv ・・・(3) 一方、前記ステップ103で排気温Texhが第1の判
定値TK1以上となる場合(排気温≧800℃の場
合)、CPU32はステップ123に進み、排気温Te
xhが第2の判定値TK2未満であるか否かを判別す
る。この第2の判定値TK2は、前記第1の判定値TK
1(800℃)よりも高い負荷域を判定する値であり、
本実施の形態では、TK2=850℃としている。な
お、前記第1,第2の判定値TK1,TK2は、三元触
媒13の耐熱温度(900℃)を基準に設定されるもの
であり、その耐熱温度よりも低い値に設定されている。
【0041】ステップ123が肯定判別されれば、CP
U32は図5のステップ124に進み、ステップ123
が否定判別されれば、CPU32は図5のステップ14
4に進む。つまり、TK1≦Texh<TK1の場合
(800℃≦排気温<850℃の場合)、CPU32は
ステップ124で高負荷時フィードバック条件が成立し
ているか否かを判別する。ここで、高負荷時フィードバ
ック条件とは、始動時やエアコン負荷等による過大な増
量補正が行われていないことや、A/Fセンサ26及び
下流側O2 センサ27の活性化状態であることを含む。
【0042】そして、高負荷時フィードバック条件が成
立していれば、CPU32は、ステップ125で下流側
O2 センサ27の目標出力電圧TGVOX2を以下の如
く設定する。即ち、このステップ125では、図10に
示すマップを用いその時の機関回転数Ne及び吸気圧P
Mに応じた基本電圧TGBSEを求めると共に、同基本
電圧TGBSEに所定の電圧変更値ΔTGVOX2を加
算してその加算値を目標出力電圧TGVOX2とする
(TGVOX2=TGBSE+ΔTGVOX2)。この
とき、基本電圧TGBSEは、理論空燃比に対応する電
圧値(0.45V)付近に設定される。また、電圧変更
値ΔTGVOX2は、排気温Texhの上昇に伴い空燃
比λをリッチ化するための変更値であり、本実施の形態
では、ΔTGVOX2=0.2〔V〕としている。
【0043】その後、CPU32は、ステップ130で
前記下流側O2 センサ27の目標出力電圧TGVOX2
に対応した目標空燃比λTGを設定する。目標空燃比λTG
の設定処理は図7のルーチンに従い行われる。
【0044】つまり、図7のλTG設定ルーチンにおい
て、CPU32は、ステップ131で前記目標出力電圧
TGVOX2を下流側O2 センサ27の出力特性に基づ
いて目標空燃比λTGに変換する。また、CPU32は、
続くステップ132〜134で下流側O2 センサ27の
出力電圧VOX2に基づいてサブフィードバック制御を
実施する。詳しくは、CPU32は、ステップ132で
下流側O2 センサ27の出力電圧VOX2に基づいて、
現在の空燃比λが前記目標空燃比λTGに対してリッチ・
リーンのいずれにズレているかを判定する。かかる場
合、現在の空燃比λがリッチ寄りであれば、CPU32
はステップ133に進み、目標空燃比λTGに所定幅Δλ
を加算する。即ち、目標空燃比λTGをリーン側に移行さ
せる。なお、前記所定幅Δλとは、出力電圧VOX2を
リニア領域内で変動させるための微小値である。また、
空燃比λがリーン寄りであれば、CPU32はステップ
134に進み、目標空燃比λTGから所定幅Δλを減算す
る。即ち、目標空燃比λTGをリッチ側に移行させる。目
標空燃比λTGの設定後、図5のルーチンに戻る。
【0045】ここで、上記ステップ125及びステップ
130のサブフィードバック制御の内容について図11
を用いて詳述する。なお、図11は、下流側O2 センサ
27の出力特性を理論空燃比(λ=1)付近で拡大して
示す図である。即ち図11において、下流側O2 センサ
27の目標出力電圧TGVOX2は、基本電圧TGBS
E(図では、0.45V)に電圧変更値ΔTGVOX2
(0.2V)を加算した電圧値であり、この電圧値は下
流側O2 センサ27による空燃比のリニア検出域にあ
る。そこで、この図11のリニア検出域を用いて出力電
圧VOX2のサブフィードバック制御を実施する。この
とき、目標出力電圧TGVOX2が0.65Vであれ
ば、目標空燃比λTGは理論空燃比よりも僅かにリッチ側
の「λTG=0.998」に設定される。
【0046】その後、CPU32は、ステップ140で
前記(1),(2)式を用いてフィードバック補正係数
FAFを設定する。なお、前記ステップ124が否定判
別された場合、CPU32はステップ141に進み、フ
ィードバック補正係数FAFを「1.0」とする。
【0047】フィードバック補正係数FAFの設定後
(ステップ140又は141の処理後)、CPU32
は、ステップ142で高温時補正係数FOTPを「0」
とする。高温時補正係数FOTPとは、排気温上昇時に
燃料増量を行うための補正係数であるが、ここでは目標
空燃比λTGのリッチ化により燃料増量がなされるためF
OTP=0に設定される。
【0048】その後、CPU32は、ステップ143で
次の(4)式を用い、燃料噴射時間TAUを算出する。 TAU=Tp・FAF・(1+FOTP)・FALL+Tv ・・・(4) 一方、排気温Texhが第2の判定値TK2(850
℃)を越え前記図4のステップ123が否定判別されれ
ば、CPU32は図5のステップ144に進み、サブフ
ィードバック制御を停止する。つまり、Texh<TK
2の場合(排気温<850℃の場合)には、下流側O2
センサ27の出力電圧VOX2に基づいて、その時の空
燃比λと目標空燃比λTGとのズレを解消する方向にサブ
フィードバック制御が実行されていたが(図6,図7の
λTG設定ルーチン)、Texh<TK2となった時点で
そのサブフィードバック制御が停止される。従って、以
降の処理では、下流側O2 センサ27の出力電圧VOX
2を用いることなく空燃比制御が実施されることにな
る。
【0049】その後、CPU32は、ステップ145で
図12の特性図を用い、その時の排気温Texhに応じ
て目標空燃比λTGを設定する。図12の特性図では、排
気温上昇を押さえつつ理論空燃比からのリッチ化変動幅
が最小となるような目標空燃比λTGが設定されるように
なっている。
【0050】ここで、図12の特性図により設定された
目標空燃比λTGの特徴について図13を用いて説明す
る。図13では、「L1」が本実施の形態で設定した特
性線を示し、「L2(一点鎖線)」及び「L3(二点鎖
線)」が比較のための特性線を示す。
【0051】要するに、所定の排気温Texh1で設定
される目標空燃比λTGを各特性線L1〜L3について比
較した場合、特性線L2で設定される「λ2」ではリッ
チ化幅変動幅が過少となり、排気温上昇を抑制すること
ができない(又は排気温低減が遅れる)。また、特性線
L3で設定される「λ3」ではリッチ化幅変動幅が過大
となり、排気温上昇が抑制できるもののエミッション悪
化が顕著になる。これに対して、特性線L1で設定され
る「λ1」では排気温上昇を抑制しつつエミッション悪
化が最小限に押さえられることになる。つまり、特性線
L1は、排気温上昇が抑制できる所定域(L2よりの下
側の領域)でリッチ化幅変動幅が最小となるように設定
されている。
【0052】目標空燃比λTGの設定後、CPU32は、
ステップ146でその時の目標空燃比λTGがA/Fセン
サ26の検出範囲(図2参照)で規定される最小空燃比
λTGMIN (=0.8)よりも大きいか否かを判別する。
ステップ146が肯定判別されれば、CPU32は前述
のステップ140に進み、前記(1),(2)式を用い
てフィードバック補正係数FAFを設定する。その後、
前述の通りステップ142,143の処理を行い、前記
(4)式により燃料噴射時間TAUを算出する。
【0053】また、前記ステップ146が否定判別され
た場合、CPU32はステップ147に進み、フィード
バック補正係数FAFを「1.0」とする。つまり、空
燃比制御をオープン制御とする。また、CPU32は、
続くステップ148で図14のマップを用い、その時の
機関運転状態(機関回転数Ne,吸気圧PM,冷却水温
Thw)に応じた高温時補正係数FOTPを求める。こ
こで、図14のマップによれば、高回転・高負荷域にな
るほど、高温時補正係数FOTPが大きな値に設定され
る。なお、高温時補正係数FOTPの他の算出方法とし
ては、図15の関係を用い、車速に応じた値を算出する
ことも可能である。
【0054】その後、CPU32はステップ143に進
み、前述の(4)式を用いて燃料噴射時間TAUを算出
する。このとき、フィードバック補正係数FAFは
「1.0」に設定されているが、高温時補正係数FOT
Pによって燃料噴射時間TAUが補正され、燃料噴射量
が増量される。
【0055】次に、図16のタイムチャートを用いて前
記図4,5による燃料噴射制御ルーチンをより具体的に
説明する。なお、図中、時間t1,時間t2は排気温T
exhが上昇して第1の判定値TK1,第2の判定値T
K2を越えたタイミングを示す。時間t4,t5は排気
温Texhが下降して第2の判定値TK2,第1の判定
値TK1を下回ったタイミングを示す。
【0056】さて、図16において、時間t1以前に
は、図4のステップ103が肯定判別され(Texh<
TK1)、CPU32は、ステップ103以降、ステッ
プ104→110→120→122の順に進む(但し、
空燃比フィードバック条件の成立時)。このとき、目標
空燃比λTG(図15では、λTG=1.0)に空燃比λを
一致させるべく、空燃比フィードバック制御が実施され
る。
【0057】時間t1〜t2では、図4のステップ10
3が否定判別されると共に、ステップ123が肯定判別
され(TK1≦Texh<TK2)、CPU32は、ス
テップ123以降、図5のステップ124→125→1
30→140→142→143の順に進む(但し、高負
荷時フィードバック条件の成立時)。このとき、僅かに
リッチ側に設定された目標空燃比λTG(図では、λTG=
0.998)に空燃比λを一致させるべく、空燃比フィ
ードバック制御が実施される。
【0058】時間t2〜t3では、図5のステップ12
3が否定判別されると共に(Texh≧TK2)、ステ
ップ146が肯定判別される(λTG>λTGMIN )。その
ため、CPU32は、ステップ123以降、ステップ1
44→145→146→140→142→143の順に
進む。このとき、排気温Texhに応じてマップ検索さ
れた目標空燃比λTGに空燃比λを一致させるべく、空燃
比フィードバック制御が実施される。
【0059】時間t3〜t4では、図5のステップ14
6が否定判別される(λTG≦λTGMIN )。そのため、C
PU32は、ステップ146以降、ステップ147→1
48→143の順に進む。このとき、空燃比がオープン
制御され、燃料噴射量は高温時補正係数FOTPに相応
する分だけ増量される。
【0060】以降、時間t4〜t5では、再び図5のス
テップ125,130の処理により目標空燃比λTGが微
小量だけリッチ側に設定され、高負荷時の空燃比フィー
ドバック制御が再開される。また、時間t5以後は通常
のフィードバック制御に復帰する。なお、サブフィード
バック制御は、時間t2以前及び時間t4以降で実施さ
れる。
【0061】次いで、上記空燃比制御装置により得られ
る効果について説明する。つまり、本実施の形態では、
機関運転状態が高負荷域にあることを排気温Texhか
ら判定し、その排気温Texhが第1の判定値TK1
(800℃)を越える場合には、理論空燃比付近での下
流側O2 センサ27のリニア検出域内で目標空燃比λTG
をリッチ側に設定するようにした(図5のステップ12
5)。また、下流側O2センサ27による空燃比検出結
果とその時の目標空燃比λTGとのズレに応じて目標空燃
比λTGを修正するようにした(図3のステップ13
0)。かかる構成によれば、高負荷域への突入当初にお
いて精密な空燃比フィードバック制御が実現され、エミ
ッション悪化を抑制することができる。
【0062】また、排気温Texhが第2の判定値TK
2(850℃)を越える場合には、目標空燃比λTGのリ
ッチ幅が大きくなるため下流側O2 センサ27のリニア
検出域での目標空燃比λTGの設定処理を停止し、その時
の排気温Texhに応じてリッチ側の目標空燃比λTGを
設定するようにした(図5のステップ145)。このと
き、目標空燃比λTGの設定には、図12に示すマップを
用い、排気温Texhの上昇を所定の許容範囲内に抑え
つつ、その時の燃料増量幅が最小となるように目標空燃
比λTGを設定するようにした。かかる構成によれば、負
荷レベルの上昇時において、排気温を低下させることと
エミッションの低減とを両立させた適切な目標空燃比λ
TGを設定することができ、それにより、最適な空燃比制
御が実現できる。
【0063】さらに、目標空燃比λTGがA/Fセンサ2
6の検出可能域よりもリッチ側に設定される場合(目標
空燃比λTG≦0.8の場合)には、空燃比フィードバッ
ク制御を停止し、燃料噴射量の見込み増量を行うように
した(図5のステップ148)。この場合、フィードバ
ック制御からオープン制御に移行させることにより、排
気温低下を継続して行わせることができる。
【0064】以上のように本実施の形態では、機関運転
状態が高負荷域に突入した際には、負荷レベルに応じて
目標空燃比λTGをリッチ側に設定すると共に、そのリッ
チ側変動量に応じて空燃比制御(燃料噴射制御)を3段
階に切り換えるようにした。そのため、いかに高い負荷
状態となっても確実に排気温Texhを低下させること
ができ、三元触媒13の損傷や機能低下を確実に防止で
きる。また、同時にA/Fセンサ26や下流側O2 セン
サ27の保護も実現できる。
【0065】また、リッチ側の目標空燃比λTGに対して
フィードバック制御を行うことにより、従来にはないエ
ミッション抑制効果が得られる。特に下流側O2 センサ
27のリニア検出域を用いて精密なフィードバック制御
を行うことでエミッション排出量が確実に管理できる。
【0066】一方、本実施の形態では 三元触媒13の
耐熱温度(900℃)を基準にして排気温Texhの判
定値TK1,TK2を設定し、それら判定値TK1,T
K2により機関運転状態の高負荷域での負荷レベルを判
定した。それにより、排気温Texhの上昇及び下降が
確実に把握でき、精度良く排気温をコントロールでき
る。
【0067】また、本実施の形態では、A/Fセンサ2
6の素子温から排気温Texhを推定したため、例えば
排気温センサを設ける等の付加的な構成を要することが
なく、容易に且つ確実に排気温Texhを検出すること
ができる。
【0068】(第2の実施の形態)次に、第2の実施の
形態について第1の実施の形態との相違点を中心に説明
する。上記第1の実施の形態では、図1の構成図に示す
ように三元触媒13の上流側にリニア空燃比センサ(A
/Fセンサ26)を配設すると共に、下流側にO2セン
サ(下流側O2 センサ27)を配設していたが、本実施
の形態では下流側O2 センサ27に代えてリニア空燃比
センサを配設する。即ち三元触媒13の上流側と下流側
との両方にリニア空燃比センサを配設する。そして、こ
のリニア空燃比センサの検出結果を用いてサブフィード
バック制御を実施する。
【0069】図17は、本実施の形態における燃料噴射
制御ルーチンを示すフローチャートである。なお、この
ルーチンは第1の実施の形態における図4,5の一部を
変更したものであり、同一の処理については同じステッ
プ番号を付している。
【0070】図17のルーチンでは、排気温Texhの
判定が第1の判定値TK1(800℃)に対してのみ行
われ、Texh≧TK1、即ち高負荷域である旨が判定
されれば、CPU32はステップ145を実行する。つ
まり、前述の図12のマップを用い、排気温Texhに
応じた目標空燃比λTGを設定する。そして、その後のス
テップ146でλTG>λTGMIN であれば、CPU32
は、ステップ150で下流側のリニア空燃比センサの検
出結果を用いてサブフィードバック制御を実施する(λ
TG≦λTGMIN の場合は前述と同じ処理)。具体的には、
前記目標空燃比λTGとリニア空燃比センサの検出結果と
のズレに応じて目標空燃比λTGを修正する。ステップ1
50以降、CPU32は、前述の通りフィードバック補
正係数FAFの設定や燃料噴射時間TAUの演算を実施
する。
【0071】以上のように本第2の実施の形態では、下
流側O2 センサ27の出力電圧VOX2に基づいたサブ
フィードバック制御に代えて、リニア空燃比センサの検
出結果に基づいたサブフィードバック制御が実施され
る。かかる場合、理論空燃比付近の領域においてはO2
センサの方が検出精度が高いため、同領域では下流側O
2 センサ27のリニア検出域を用いる場合よりも制御精
度が若干ラフになる。しかし、その差が僅かなものであ
り、本第2の実施の形態でも第1の実施の形態と同等に
本発明の目的を達成することができる。
【0072】なお、本発明、は上記各実施の形態の他に
次のように具体化してもよい。 (1)三元触媒13の下流側の空燃比センサを排除し、
上流側の空燃比センサだけで本発明を具体化してもよい
(リニア空燃比センサ,O2 センサのいずれでも可)。
この場合、サブフィードバック制御が実施できないた
め、制御精度は若干低下するものの、本発明を簡易的に
具現化できる。
【0073】(2)上記実施の形態では、機関運転状態
が高負荷域にあるか否かを判定するための排気温Tex
hをA/Fセンサ26の素子温に基づいて推定したが
(図8参照)、この排気温推定方法を次のように変更し
てもよい。
【0074】例えばA/Fセンサ26の素子温をフィー
ドバック制御している場合には、排気温Texhに応じ
て同センサ26に付設されたヒータ26aに供給される
電力(ヒータ電力)が変化する。そこで、図18に示す
マップを用い、ヒータ電力に応じて排気温Texhを推
定する。この場合、ヒータ電力が大きいほど排気温Te
xhは低い値に推定される。
【0075】また、上記同様、A/Fセンサ26を活性
化状態に保持するため素子温をフィードバック制御して
いる場合において、ヒータ26aの通電をデューティ制
御していれば、このヒータ26aの通電時間に相当する
デューティ比(%)に基づいて排気温Texhを推定す
ることもできる。つまり、図19のマップを用い、排気
温Texhを推定する。この場合、デューティ比(%)
が大きいほど排気温Texhは低い値に推定される。な
お、かかるマップにおいては、横軸を通電時間に変更し
てもよい。
【0076】また、排気温Texhは、ヒータ26aの
抵抗値に応じて変動する。そこで、ヒータ電流とヒータ
電圧とからヒータ抵抗を求め(ヒータ抵抗=ヒータ電圧
/ヒータ電流)、図20のマップを用いて排気温Tex
hを推定する。この場合、ヒータ抵抗が大きいほど排気
温Texhは高い値に推定される。
【0077】さらに、図21に示すように、A/Fセン
サ26の素子内部インピーダンス(Ω)に応じて排気温
Texhを推定するようにしてもよい。この素子内部イ
ンピーダンスはA/Fセンサ26への印加電圧とその時
のセンサ出力電流とから算出される(素子内部インピー
ダンス=印加電圧/センサ出力電流)。この場合、素子
内部インピーダンスが大きいほど排気温Texhは低い
値に推定される。
【0078】なお、上記図18〜図21による排気温T
exhの推定処理は、上流側空燃比センサとしてのA/
Fセンサ26の活性化状態やヒータ状態に基づいて実施
されるものであったが、下流側空燃比センサとしての下
流側O2 センサ27の活性化状態や図示しない同センサ
27のヒータ状態に基づいて実施されるようにしてもよ
い。
【0079】さらに他の方法として、図22(a),
(b)に示すように、車両又は内燃機関の運転状態に応
じて排気温Texhを推定するようにしてもよい。つま
り、図22(a)では、機関運転状態(機関回転数N
e,吸気圧PM,冷却水温Thw)に対応させた排気温
マップを予めROM33内に用意しておき、その時々の
機関運転状態に応じて排気温Texhを推定する。この
とき、機関運転状態の負荷が大きいほど、排気温Tex
hは高い値に推定される。なお、上記の如く機関運転状
態から排気温Texhを推定するには、機関回転数N
e,吸気圧PM,冷却水温Thwのいずれか一つ又は二
つの組み合わせをパラメータとしてもよい。また、スロ
ットル開度TH、アクセル開度等の他のパラメータを組
み合わせてもよい。
【0080】図22(b)では、車速に応じて排気温T
exhを推定するようにしている。この場合、車速は、
例えば車両のドライブシャフトの回転数から演算され、
車速が大きいほど、排気温Texhは高い値に推定され
る。なお、前記車速は内燃機関の負荷状態を反映するも
のであって、高負荷であれば車速が大きくなるものとし
ている。
【0081】加えて、排気温Texhを直接、計測する
排気温センサを排気管12に配設し、同センサにより計
測された排気温信号をECU31に入力するようにして
もよい。
【0082】(3)機関運転状態が高負荷域にあるか否
かを判定するための方法として、排気温Texhの推定
(又は検出)を行わず、機関回転数Ne,吸気圧PM,
車速等のパラメータから前記判定を行うようにしてもよ
い。
【0083】特許請求の範囲の各請求項に記載されない
ものであって、上記実施の形態から把握できる技術的思
想について以下にその効果と共に記載する。 (イ)機関回転数、吸気管圧力、冷却水温、スロットル
開度等、機関運転状態を表すパラメータのいずれか一つ
又は複数のパラメータの組み合わせに基づいて内燃機関
から排出される排気の温度を推定することを特徴とする
内燃機関の制御装置。
【0084】(ロ)前記上流側又は下流側空燃比センサ
の活性化状態を推定する活性化状態推定手段を備え、該
推定されたセンサの活性化状態に基づいて前記内燃機関
から排出される排気の温度を推定することを特徴とする
内燃機関の制御装置。なお、上記活性化状態推定手段
は、ECU31内のCPU32により構成される。
【0085】(ハ)前記(ロ)に記載の発明において、
前記活性化状態推定手段は、前記上流側又は下流側空燃
比センサの素子温、或いは素子抵抗(素子内部インピー
ダンス)からセンサ活性化状態を推定することを特徴と
する内燃機関の制御装置。
【0086】(ニ)前記上流側又は下流側空燃比センサ
に当該センサを活性化させるためのヒータを付設し、前
記センサを活性化させるために要するヒータ電力、或い
はヒータ通電時間に基づいて前記内燃機関から排出され
る排気の温度を推定することを特徴とする内燃機関の制
御装置。
【0087】(ホ)前記上流側又は下流側空燃比センサ
を活性化させるべくヒータの通電をデューティ制御する
制御手段を備え、該制御手段によるデューティ比に基づ
いて前記内燃機関から排出される排気の温度を推定する
ことを特徴とする内燃機関の制御装置。なお、上記制御
手段は、ECU31内のCPU32により構成される。
【0088】上記(イ)〜(ホ)のいずれの発明におい
ても、その構成を具体化することで内燃機関の排気温を
正確に推定することができ、この推定結果を空燃比制御
により良く反映させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態における内燃機関の空燃比制
御装置の全体構成図。
【図2】A/Fセンサの出力特性を示す線図。
【図3】下流側O2 センサの出力特性を示す線図。
【図4】燃料噴射制御ルーチンを示すフローチャート。
【図5】図4に続き、燃料噴射制御ルーチンを示すフロ
ーチャート。
【図6】図4のステップ110でのλTG設定ルーチンを
示すフローチャート。
【図7】図5のステップ130でのλTG設定ルーチンを
示すフローチャート。
【図8】排気温の推定マップ。
【図9】素子温と素子抵抗との関係を示す線図。
【図10】基本電圧TGBSEを算出するためのマッ
プ。
【図11】下流側O2 センサの出力特性を理論空燃比付
近で拡大して示す線図。
【図12】排気温に応じた目標空燃比λTGを設定するた
めのマップ。
【図13】図12の特徴部分を説明するためのマップ。
【図14】高温時補正係数FOTPを設定するためのマ
ップ。
【図15】高温時補正係数FOTPを設定するためのマ
ップ。
【図16】本実施の形態の作用を説明するためのタイム
チャート。
【図17】第2の実施の形態における燃料噴射制御ルー
チンの一部を示すフローチャート。
【図18】他の実施の形態において、ヒータ電力から排
気温を推定するためのマップ。
【図19】他の実施の形態において、ヒータ通電デュー
ティ比から排気温を推定するためのマップ。
【図20】他の実施の形態において、ヒータ抵抗から排
気温を推定するためのマップ。
【図21】他の実施の形態において、素子内部インピー
ダンスから排気温を推定するためのマップ。
【図22】他の実施の形態において、車両又は内燃機関
の運転状態から排気温を推定するためのマップ。
【図23】請求項1の構成に対応するブロック図。
【図24】請求項2の構成に対応するブロック図。
【符号の説明】
1…内燃機関、7…燃料噴射弁、12…排気管、13…
三元触媒、26…上流側空燃比センサとしてのA/Fセ
ンサ、27…下流側空燃比センサとしての下流側O2 セ
ンサ、32…目標空燃比設定手段、運転状態判定手段、
第1の空燃比フィードバック制御手段、第2の空燃比フ
ィードバック制御手段及びリッチ側目標空燃比設定手段
(第1の目標値設定手段,第2の目標値設定手段)とし
てのCPU。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の排気経路に設けられた触媒と、 前記内燃機関に供給される混合気の空燃比を検出する空
    燃比検出手段と、 前記内燃機関に燃料を供給する燃料噴射弁と、 目標空燃比を設定する目標空燃比設定手段と、 前記内燃機関の運転状態が高負荷域にあるか否かを判定
    する運転状態判定手段と、 前記運転状態判定手段により機関運転状態が高負荷域で
    ない旨が判定された場合、前記空燃比検出手段により検
    出された空燃比と前記目標空燃比との偏差をなくすべく
    前記燃料噴射弁による燃料噴射量を制御する第1の空燃
    比フィードバック制御手段と、 前記運転状態判定手段により機関運転状態が高負荷域に
    ある旨が判定された場合、前記目標空燃比を所定幅だけ
    リッチ側に設定し、前記空燃比検出手段により検出され
    た空燃比と前記リッチ側に設定された目標空燃比との偏
    差をなくすべく前記燃料噴射弁による燃料噴射量を制御
    する第2の空燃比フィードバック制御手段と、を備えた
    ことを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
  2. 【請求項2】内燃機関の排気経路に設けられた触媒と、 前記触媒の上流側に設けられ、前記内燃機関から排出さ
    れる排気から空燃比を検出する上流側空燃比センサと、 前記触媒の下流側に設けられ、同触媒を通過した排気か
    ら空燃比を検出する下流側空燃比センサと、 前記内燃機関に燃料を供給する燃料噴射弁と、 前記下流側空燃比センサの空燃比検出結果に基づいて目
    標空燃比を設定する目標空燃比設定手段と、 前記内燃機関の運転状態が高負荷域にあるか否かを判定
    する運転状態判定手段と、 前記運転状態判定手段により機関運転状態が高負荷域で
    ない旨が判定された場合、前記上流側空燃比センサによ
    り検出された空燃比と前記目標空燃比との偏差をなくす
    べく前記燃料噴射弁による燃料噴射量を制御する第1の
    空燃比フィードバック制御手段と、 前記運転状態判定手段により機関運転状態が高負荷域に
    ある旨が判定された場合、前記目標空燃比を負荷レベル
    に応じてリッチ側に設定するリッチ側目標空燃比設定手
    段と、 前記運転状態判定手段により機関運転状態が高負荷域に
    ある旨が判定された場合、前記上流側空燃比センサによ
    り検出された空燃比と前記リッチ側目標空燃比設定手段
    により設定されたリッチ側目標空燃比との偏差をなくす
    べく前記燃料噴射弁による燃料噴射量を制御する第2の
    空燃比フィードバック制御手段と、を備えたことを特徴
    とする内燃機関の空燃比制御装置。
  3. 【請求項3】前記リッチ側目標空燃比設定手段は、 前記内燃機関から排出される排気の温度上昇を所定の許
    容範囲内に抑えつつ、その時の燃料増量幅が最小となる
    ように目標空燃比を設定する請求項2に記載の内燃機関
    の空燃比制御装置。
  4. 【請求項4】前記リッチ側目標空燃比設定手段は、 前記下流側空燃比センサにより検出された空燃比とその
    時のリッチ側目標空燃比とのズレに応じて、当該リッチ
    側目標空燃比を修正する請求項2又は3に記載の内燃機
    関の空燃比制御装置。
  5. 【請求項5】前記下流側空燃比センサは、大気側と排気
    側との酸素濃度差に応じて理論空燃比を境にリッチ側と
    リーン側とで異なる起電力を発生すると共に理論空燃比
    付近の微小範囲で空燃比をリニアに検出するO2 センサ
    であり、前記第1の空燃比フィードバック制御手段は、
    空燃比を理論空燃比付近でフィードバック制御するよう
    にした空燃比制御装置であって、 前記リッチ側目標空燃比設定手段は、 前記運転状態判定手段により機関運転状態が高負荷域に
    突入した旨が判定された場合、その突入当初において、
    理論空燃比付近での前記O2 センサのリニア検出域内で
    リッチ側目標空燃比を設定すると共に、当該リッチ側目
    標空燃比に対してO2 センサの検出結果とのズレに応じ
    た修正を行う第1の目標値設定手段と、 機関運転状態が高負荷域に突入した後にその負荷レベル
    が上昇した場合、前記第1の目標値設定手段による目標
    空燃比の設定を停止し、その時の負荷レベルに応じたリ
    ッチ側目標空燃比を設定する第2の目標値設定手段と、
    を備える請求項2又は3に記載の内燃機関の空燃比制御
    装置。
  6. 【請求項6】前記上流側空燃比センサは、所定の印加電
    圧下で空燃比に応じたリニアな電流値を出力するリニア
    空燃比センサであり、 前記目標空燃比のリッチ化が前記リニア空燃比センサの
    空燃比検出域を越えた場合、前記第2の空燃比フィード
    バック制御手段による空燃比フィードバック制御を停止
    し、燃料噴射量の見込み増量を行う請求項2〜5のいず
    れかに記載の内燃機関の空燃比制御装置。
  7. 【請求項7】前記運転状態判定手段は、前記内燃機関か
    ら排出される排気の温度に応じて機関運転状態が高負荷
    域であるか否かを判定する請求項1〜6のいずれかに記
    載の内燃機関の空燃比制御装置。
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