JPH09124717A - 水分散性樹脂の製造方法及びそれを用いた水性被覆組成物 - Google Patents
水分散性樹脂の製造方法及びそれを用いた水性被覆組成物Info
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- JPH09124717A JPH09124717A JP26686695A JP26686695A JPH09124717A JP H09124717 A JPH09124717 A JP H09124717A JP 26686695 A JP26686695 A JP 26686695A JP 26686695 A JP26686695 A JP 26686695A JP H09124717 A JPH09124717 A JP H09124717A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 有機溶剤の使用量を低減するかまたは有機溶
剤を全く使用しない方法によって、安定な水分散性樹脂
が調製可能であり、かつ金属基材の保護皮膜として優れ
た特性を有する水性被覆樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 本発明にかかる水分散樹脂の製造方法
は、(1)一分子中に少なくとも2個の1,2−エポキ
シ基を有するエポキシ当量100〜5,000のエポキ
シ樹脂から、一分子中に少なくとも2個の第4級アンモ
ニウムカルボン酸塩基を有するエポキシ樹脂変成物の水
分散体を調製し;(2)該水分散体中において、少なく
とも一種類の、一分子中に少なくとも一個の不飽和基及
び少なくとも一個のカルボキシル基を有する不飽和化合
物を必須成分として含有する不飽和モノマー成分を重合
し;(3)得られた重合体中のカルボキシル基を、該カ
ルボキシル基1当量に対して0.2〜3.0モルの量
の、アンモニア、第1級アミン、第2級アミン、第3級
アミン又は無機アルカリを添加することによって中和す
る;ことを特徴とするものである。
剤を全く使用しない方法によって、安定な水分散性樹脂
が調製可能であり、かつ金属基材の保護皮膜として優れ
た特性を有する水性被覆樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 本発明にかかる水分散樹脂の製造方法
は、(1)一分子中に少なくとも2個の1,2−エポキ
シ基を有するエポキシ当量100〜5,000のエポキ
シ樹脂から、一分子中に少なくとも2個の第4級アンモ
ニウムカルボン酸塩基を有するエポキシ樹脂変成物の水
分散体を調製し;(2)該水分散体中において、少なく
とも一種類の、一分子中に少なくとも一個の不飽和基及
び少なくとも一個のカルボキシル基を有する不飽和化合
物を必須成分として含有する不飽和モノマー成分を重合
し;(3)得られた重合体中のカルボキシル基を、該カ
ルボキシル基1当量に対して0.2〜3.0モルの量
の、アンモニア、第1級アミン、第2級アミン、第3級
アミン又は無機アルカリを添加することによって中和す
る;ことを特徴とするものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属基材に対する被
覆組成物に関するものである。さらに詳しくは、本発明
は、金属缶の内部及び外部保護皮膜用の塗料、あるい
は、塗装後に加工が行われる所謂プレーコートメタルと
称せられる塗装金属板用の塗料として有用な水性被覆組
成物に関するものである。
覆組成物に関するものである。さらに詳しくは、本発明
は、金属缶の内部及び外部保護皮膜用の塗料、あるい
は、塗装後に加工が行われる所謂プレーコートメタルと
称せられる塗装金属板用の塗料として有用な水性被覆組
成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】缶詰用の金属缶の内面及び外面や、金属
缶に加工される金属基材それ自体には、金属の内容物に
よる腐食、金属の内容物への溶出、外面印刷の損傷など
を防止するために、各種の塗料で塗装が施されている。
また、製缶工程中に生じた塗装傷の補修にも各種塗料が
使用されている。従来、この目的のためには、エポキシ
樹脂と該樹脂用硬化剤からなる塗料組成物やビニル系塗
料組成物が、金属基材への良好な密着性、耐腐食性、フ
レーバ特性等に優れるため、広く使用されてきた。これ
らエポキシ系塗料組成物やビニル系塗料組成物は、塗料
組成物の各成分を有機溶媒中に溶解したものである。
缶に加工される金属基材それ自体には、金属の内容物に
よる腐食、金属の内容物への溶出、外面印刷の損傷など
を防止するために、各種の塗料で塗装が施されている。
また、製缶工程中に生じた塗装傷の補修にも各種塗料が
使用されている。従来、この目的のためには、エポキシ
樹脂と該樹脂用硬化剤からなる塗料組成物やビニル系塗
料組成物が、金属基材への良好な密着性、耐腐食性、フ
レーバ特性等に優れるため、広く使用されてきた。これ
らエポキシ系塗料組成物やビニル系塗料組成物は、塗料
組成物の各成分を有機溶媒中に溶解したものである。
【0003】また、塗装金属筐体の製造においては、筐
体の成形後に塗装を施す手間を省くために、予め塗装が
施された金属板を加工することが行われている。このよ
うな目的で使用される塗装金属板は、プレーコートメタ
ルと呼ばれている。
体の成形後に塗装を施す手間を省くために、予め塗装が
施された金属板を加工することが行われている。このよ
うな目的で使用される塗装金属板は、プレーコートメタ
ルと呼ばれている。
【0004】近年、有機溶剤の大気中への揮散による環
境汚染、作業者の健康問題等に鑑みて、各種の塗料組成
物を、有機溶剤溶液から水系のものに転換する動きが活
発である。金属用塗料組成物にもこの動きが見られ、例
えば、特公昭63−178691号公報、特公昭59−
37287号公報に見られるような、エポキシ樹脂にカ
ルボン酸基を有するアクリルポリマーをグラフトし、カ
ルボキシル基をアルカリで中和することによって水に分
散させた組成物;特公昭63−41934号公報、特公
昭59−37026号公報に見られるような、エポキシ
樹脂とカルボン酸基を有するポリマーとの反応生成物を
アルカリ中和により水に分散させた塗料組成物;特開昭
63−275675号公報に見られるような、エポキシ
樹脂とその硬化剤を、カルボン酸基を有するアクリルポ
リマーを乳化剤として用いて水に分散して得られた組成
物;などが開発されている。
境汚染、作業者の健康問題等に鑑みて、各種の塗料組成
物を、有機溶剤溶液から水系のものに転換する動きが活
発である。金属用塗料組成物にもこの動きが見られ、例
えば、特公昭63−178691号公報、特公昭59−
37287号公報に見られるような、エポキシ樹脂にカ
ルボン酸基を有するアクリルポリマーをグラフトし、カ
ルボキシル基をアルカリで中和することによって水に分
散させた組成物;特公昭63−41934号公報、特公
昭59−37026号公報に見られるような、エポキシ
樹脂とカルボン酸基を有するポリマーとの反応生成物を
アルカリ中和により水に分散させた塗料組成物;特開昭
63−275675号公報に見られるような、エポキシ
樹脂とその硬化剤を、カルボン酸基を有するアクリルポ
リマーを乳化剤として用いて水に分散して得られた組成
物;などが開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような方法で得られた水性塗料組成物は、安定性に乏し
く、また、塗料組成樹脂の合成に、高温で長時間の反応
や、制御の困難な反応条件が必要である等の問題点を有
する。また、組成物を調製した後に、組成物中の有機溶
剤含有量をさらに低減させるために有機溶剤の除去が行
われており、このための製造コストの増大や、有機溶剤
除去工程中の溶剤揮散の問題が生じている。
ような方法で得られた水性塗料組成物は、安定性に乏し
く、また、塗料組成樹脂の合成に、高温で長時間の反応
や、制御の困難な反応条件が必要である等の問題点を有
する。また、組成物を調製した後に、組成物中の有機溶
剤含有量をさらに低減させるために有機溶剤の除去が行
われており、このための製造コストの増大や、有機溶剤
除去工程中の溶剤揮散の問題が生じている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
問題点を解決するためになされたもので、有機溶剤の使
用量を極端に少なくして水分散性樹脂を合成することが
可能であり、樹脂を合成した後、またそれから被覆組成
物を調製した後に、有機溶剤の除去を行う必要がない、
水分散樹脂を提供し、更に、該樹脂を用いて、貯蔵安定
性が良好であり且つ金属用塗料としてのフレーバ性、密
着性、耐沸騰水性、加工性等に優れた水性被覆組成物を
提供することを目的とする。
問題点を解決するためになされたもので、有機溶剤の使
用量を極端に少なくして水分散性樹脂を合成することが
可能であり、樹脂を合成した後、またそれから被覆組成
物を調製した後に、有機溶剤の除去を行う必要がない、
水分散樹脂を提供し、更に、該樹脂を用いて、貯蔵安定
性が良好であり且つ金属用塗料としてのフレーバ性、密
着性、耐沸騰水性、加工性等に優れた水性被覆組成物を
提供することを目的とする。
【0007】即ち本発明は、(1)一分子中に少なくと
も2個の1,2−エポキシ基を有するエポキシ当量10
0〜5,000のエポキシ樹脂から、一分子中に少なく
とも2個の第4級アンモニウムカルボン酸塩基を有する
エポキシ樹脂変成物の水分散体を調製し;(2)該水分
散体中において、少なくとも一種類の、一分子中に少な
くとも一個の不飽和基及び少なくとも一個のカルボキシ
ル基を有する不飽和化合物を必須成分として含有する不
飽和モノマー成分を重合し;(3)得られた重合体中の
カルボキシル基を、該カルボキシル基1当量に対して
0.2〜3.0モルの量の、アンモニア、第1級アミ
ン、第2級アミン、第3級アミン又は無機アルカリを添
加することによって中和する;ことを特徴とする、水分
散樹脂の製造方法、及び、該水分散樹脂を含む水性被覆
組成物に関するものである。
も2個の1,2−エポキシ基を有するエポキシ当量10
0〜5,000のエポキシ樹脂から、一分子中に少なく
とも2個の第4級アンモニウムカルボン酸塩基を有する
エポキシ樹脂変成物の水分散体を調製し;(2)該水分
散体中において、少なくとも一種類の、一分子中に少な
くとも一個の不飽和基及び少なくとも一個のカルボキシ
ル基を有する不飽和化合物を必須成分として含有する不
飽和モノマー成分を重合し;(3)得られた重合体中の
カルボキシル基を、該カルボキシル基1当量に対して
0.2〜3.0モルの量の、アンモニア、第1級アミ
ン、第2級アミン、第3級アミン又は無機アルカリを添
加することによって中和する;ことを特徴とする、水分
散樹脂の製造方法、及び、該水分散樹脂を含む水性被覆
組成物に関するものである。
【0008】本発明方法において用いられる一分子中に
少なくとも2個の1,2−エポキシ基を有するエポキシ
当量100〜5,000のエポキシ樹脂としては、公知
のいずれのエポキシ樹脂も使用可能である。これらのエ
ポキシ樹脂の例としては、ビスフェノールA型エポキシ
樹脂に代表されるグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、
多価カルボン酸のグリシジルエステル、グリシジルアミ
ン型エポキシ樹脂、線状脂肪族エポキシ樹脂、脂環式エ
ポキシ樹脂及びノボラック型エポキシ樹脂が挙げられ
る。これらのエポキシ樹脂は、単独で又は2種類以上混
合して用いることができる。
少なくとも2個の1,2−エポキシ基を有するエポキシ
当量100〜5,000のエポキシ樹脂としては、公知
のいずれのエポキシ樹脂も使用可能である。これらのエ
ポキシ樹脂の例としては、ビスフェノールA型エポキシ
樹脂に代表されるグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、
多価カルボン酸のグリシジルエステル、グリシジルアミ
ン型エポキシ樹脂、線状脂肪族エポキシ樹脂、脂環式エ
ポキシ樹脂及びノボラック型エポキシ樹脂が挙げられ
る。これらのエポキシ樹脂は、単独で又は2種類以上混
合して用いることができる。
【0009】本発明方法においては、上記の市販のエポ
キシ樹脂をそのまま使用することも可能であるが、これ
らのエポキシ樹脂を、エポキシ樹脂変性剤の存在下で加
熱することによって変性した後に使用することも可能で
ある。変性の例としては、一分子中に2個の末端1,2
−エポキシ基を有するエポキシ樹脂を変性して、高分子
量化して用いることが挙げられる。高分子量化の目的で
用いられるエポキシ樹脂変性剤としては、ビスフェノー
ルA、ビスフェノールFのようなビスフェノール類、大
豆油脂肪酸、脱水ヒマシ油、トール油脂肪酸等の植物油
脂肪酸、ダイマー酸及びこれらの混合物が用いられる。
必要に応じて、安息香酸、p−tert−ブチル安息香
酸等の芳香族カルボン酸を併用することも可能である。
また、一分子中に少なくとも2個の1,2−エポキシ基
を有するエポキシ当量100〜5,000のエポキシ樹
脂中のエポキシ基の一部を、ステアリン酸、パルチミン
酸、ミスチリン酸等の高級脂肪酸と反応させて、エポキ
シ樹脂の可撓性を改良して用いてもよい。
キシ樹脂をそのまま使用することも可能であるが、これ
らのエポキシ樹脂を、エポキシ樹脂変性剤の存在下で加
熱することによって変性した後に使用することも可能で
ある。変性の例としては、一分子中に2個の末端1,2
−エポキシ基を有するエポキシ樹脂を変性して、高分子
量化して用いることが挙げられる。高分子量化の目的で
用いられるエポキシ樹脂変性剤としては、ビスフェノー
ルA、ビスフェノールFのようなビスフェノール類、大
豆油脂肪酸、脱水ヒマシ油、トール油脂肪酸等の植物油
脂肪酸、ダイマー酸及びこれらの混合物が用いられる。
必要に応じて、安息香酸、p−tert−ブチル安息香
酸等の芳香族カルボン酸を併用することも可能である。
また、一分子中に少なくとも2個の1,2−エポキシ基
を有するエポキシ当量100〜5,000のエポキシ樹
脂中のエポキシ基の一部を、ステアリン酸、パルチミン
酸、ミスチリン酸等の高級脂肪酸と反応させて、エポキ
シ樹脂の可撓性を改良して用いてもよい。
【0010】本発明方法の第1段階、即ち、一分子中に
少なくとも2個の1,2−エポキシ基を有するエポキシ
当量100〜5,000のエポキシ樹脂から、一分子中
に少なくとも2個の第4級アンモニウムカルボン酸塩基
を有するエポキシ樹脂変成物の水分散体を調製する工程
は、該エポキシ樹脂を、まず第3級アミンと反応させ
て、エポキシ基を第4級アンモニウムヒドロキサイド基
に転化させ、次に、これを有機酸と反応させて第4級ア
ンモニウムカルボン酸塩基に転化させ、得られたエポキ
シ樹脂変成物を水中に分散させることによって行うこと
ができる。
少なくとも2個の1,2−エポキシ基を有するエポキシ
当量100〜5,000のエポキシ樹脂から、一分子中
に少なくとも2個の第4級アンモニウムカルボン酸塩基
を有するエポキシ樹脂変成物の水分散体を調製する工程
は、該エポキシ樹脂を、まず第3級アミンと反応させ
て、エポキシ基を第4級アンモニウムヒドロキサイド基
に転化させ、次に、これを有機酸と反応させて第4級ア
ンモニウムカルボン酸塩基に転化させ、得られたエポキ
シ樹脂変成物を水中に分散させることによって行うこと
ができる。
【0011】即ち、本発明の第1の態様は、 (a)一分子中に少なくとも2個の1,2−エポキシ基
を有するエポキシ当量100〜5,000のエポキシ樹
脂1当量あたり、1〜1.5当量の範囲の量の第三級ア
ミンを、水の存在下、溶媒中で反応させて、一分子中に
少なくとも2個の第4級アンモニウムヒドロキサイド基
を有するエポキシ樹脂変成物を調製し; (b)上記(a)で得られた、一分子中に少なくとも2
個の第4級アンモニウムヒドロキサイド基を有するエポ
キシ樹脂変成物を、一分子中に少なくとも一個のカルボ
キシル基を有する有機酸と反応させて、一分子中に少な
くとも2個の第4級アンモニウムカルボン酸塩基を有す
るエポキシ樹脂変成物を調製し; (c)上記(b)で得られた、一分子中に少なくとも2
個の第4級アンモニウムカルボン酸塩基を有するエポキ
シ樹脂変成物を水中に分散し; (d)上記(c)で得られた、一分子中に少なくとも2
個の第4級アンモニウムカルボン酸塩基を有するエポキ
シ樹脂変成物の水分散体中において、少なくとも一種類
の、一分子中に少なくとも一個の不飽和基及び少なくと
も一個のカルボキシル基を有する不飽和化合物を必須成
分として含有する不飽和モノマー成分を重合し; (e)得られた重合体中のカルボキシル基を、該カルボ
キシル基1当量に対して0.2〜3.0モルの量の、ア
ンモニア、第1級アミン、第2級アミン、第3級アミン
又は無機アルカリ化合物を添加することによって中和す
る;工程を含むことを特徴とする、水分散樹脂の製造方
法に関する。
を有するエポキシ当量100〜5,000のエポキシ樹
脂1当量あたり、1〜1.5当量の範囲の量の第三級ア
ミンを、水の存在下、溶媒中で反応させて、一分子中に
少なくとも2個の第4級アンモニウムヒドロキサイド基
を有するエポキシ樹脂変成物を調製し; (b)上記(a)で得られた、一分子中に少なくとも2
個の第4級アンモニウムヒドロキサイド基を有するエポ
キシ樹脂変成物を、一分子中に少なくとも一個のカルボ
キシル基を有する有機酸と反応させて、一分子中に少な
くとも2個の第4級アンモニウムカルボン酸塩基を有す
るエポキシ樹脂変成物を調製し; (c)上記(b)で得られた、一分子中に少なくとも2
個の第4級アンモニウムカルボン酸塩基を有するエポキ
シ樹脂変成物を水中に分散し; (d)上記(c)で得られた、一分子中に少なくとも2
個の第4級アンモニウムカルボン酸塩基を有するエポキ
シ樹脂変成物の水分散体中において、少なくとも一種類
の、一分子中に少なくとも一個の不飽和基及び少なくと
も一個のカルボキシル基を有する不飽和化合物を必須成
分として含有する不飽和モノマー成分を重合し; (e)得られた重合体中のカルボキシル基を、該カルボ
キシル基1当量に対して0.2〜3.0モルの量の、ア
ンモニア、第1級アミン、第2級アミン、第3級アミン
又は無機アルカリ化合物を添加することによって中和す
る;工程を含むことを特徴とする、水分散樹脂の製造方
法に関する。
【0012】上記の本発明の第1の態様に係る方法にお
いては、まず(a)工程において、一分子中に少なくと
も2個の1,2−エポキシ基を有するエポキシ樹脂を、
水の存在下において、溶媒中で、第3級アミンと反応さ
せて、該エポキシ樹脂の末端エポキシ基を第4級アンモ
ニウムヒドロキサイド基に転化せしめて、一分子中に少
なくとも2個の第4級アンモニウムヒドロキサイド基を
有するエポキシ樹脂変成物を調製する。この反応を化学
式で例示すると、下式のように表される。
いては、まず(a)工程において、一分子中に少なくと
も2個の1,2−エポキシ基を有するエポキシ樹脂を、
水の存在下において、溶媒中で、第3級アミンと反応さ
せて、該エポキシ樹脂の末端エポキシ基を第4級アンモ
ニウムヒドロキサイド基に転化せしめて、一分子中に少
なくとも2個の第4級アンモニウムヒドロキサイド基を
有するエポキシ樹脂変成物を調製する。この反応を化学
式で例示すると、下式のように表される。
【0013】
【化1】 このような目的で使用される第3級アミンの例として
は、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジメチルエ
タノールアミン、メチルジエタノールアミン、エチルメ
チルエタノールアミン、ジメチルエチルアミン、ジメチ
ルプロピルアミン、ジメチル−3−ヒドロキシ−1−プ
ロピルアミン、ジメチルベンジルアミン、及び上記アミ
ン類の混合物等が挙げられる。これらの第3級アミンと
エポキシ樹脂中の1,2−エポキシ基との反応比は、エ
ポキシ基:第3級アミンの比が1.0:1.0〜1.5
の範囲が望ましい。第3級アミンの量がこの範囲以下で
あるときは、第3級アミンが重合触媒として作用してエ
ポキシ基の重合反応が生じ、反応中に反応物がゲル化し
やすい。また、第3級アミンの量がこの範囲を超える場
合には、過剰のアミンが生成物中に残存し、後に反応系
に加えるカルボキシル基含有重合体を中和してしまうた
め、第4級アンモニウムヒドロキサイドを第4級アンモ
ニウムカルボン酸塩基に転化させる反応において不都合
を生じたり、生成物に不快なアミン臭が残ったりする。
は、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジメチルエ
タノールアミン、メチルジエタノールアミン、エチルメ
チルエタノールアミン、ジメチルエチルアミン、ジメチ
ルプロピルアミン、ジメチル−3−ヒドロキシ−1−プ
ロピルアミン、ジメチルベンジルアミン、及び上記アミ
ン類の混合物等が挙げられる。これらの第3級アミンと
エポキシ樹脂中の1,2−エポキシ基との反応比は、エ
ポキシ基:第3級アミンの比が1.0:1.0〜1.5
の範囲が望ましい。第3級アミンの量がこの範囲以下で
あるときは、第3級アミンが重合触媒として作用してエ
ポキシ基の重合反応が生じ、反応中に反応物がゲル化し
やすい。また、第3級アミンの量がこの範囲を超える場
合には、過剰のアミンが生成物中に残存し、後に反応系
に加えるカルボキシル基含有重合体を中和してしまうた
め、第4級アンモニウムヒドロキサイドを第4級アンモ
ニウムカルボン酸塩基に転化させる反応において不都合
を生じたり、生成物に不快なアミン臭が残ったりする。
【0014】エポキシ樹脂と第3級アミンとによる第4
級アンモニウムヒドロキサイド生成反応は、通常、エポ
キシ樹脂を適当な溶媒中に溶解した後、5℃〜100℃
の温度範囲で行われる。温度が5℃以下の場合には、反
応が進行しなかったり、反応時間に長時間を要する。ま
た、温度が100℃以上の場合には、望ましくない副反
応が生じ、反応物がゲル化しやすい。
級アンモニウムヒドロキサイド生成反応は、通常、エポ
キシ樹脂を適当な溶媒中に溶解した後、5℃〜100℃
の温度範囲で行われる。温度が5℃以下の場合には、反
応が進行しなかったり、反応時間に長時間を要する。ま
た、温度が100℃以上の場合には、望ましくない副反
応が生じ、反応物がゲル化しやすい。
【0015】エポキシ樹脂と第3級アミンとの反応に用
いられる溶媒としては、エポキシ樹脂を溶解する公知の
有機溶媒のいずれも使用可能であるが、原料エポキシ樹
脂と生成する第4級アンモニウムヒドロキサイドの両方
を溶解することのできるアルコール系溶媒を用いること
が望ましい。このようなアルコール系溶媒としては、メ
チルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ
等のセロソルブ系溶媒、カルビトール、ブチルカルビト
ールのようなジエチレングリコール系溶媒、プロピレン
グリコールのモノエステル化物等が挙げられる。また、
本発明方法における後の工程において反応成分として用
いる不飽和モノマー成分を、エポキシ樹脂と第3級アミ
ンとの反応のための反応溶媒として用いることもでき
る。
いられる溶媒としては、エポキシ樹脂を溶解する公知の
有機溶媒のいずれも使用可能であるが、原料エポキシ樹
脂と生成する第4級アンモニウムヒドロキサイドの両方
を溶解することのできるアルコール系溶媒を用いること
が望ましい。このようなアルコール系溶媒としては、メ
チルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ
等のセロソルブ系溶媒、カルビトール、ブチルカルビト
ールのようなジエチレングリコール系溶媒、プロピレン
グリコールのモノエステル化物等が挙げられる。また、
本発明方法における後の工程において反応成分として用
いる不飽和モノマー成分を、エポキシ樹脂と第3級アミ
ンとの反応のための反応溶媒として用いることもでき
る。
【0016】第4級アンモニウムヒドロキサイドの生成
に要する反応時間は、エポキシ樹脂、第3級アミン、有
機溶媒の種類、反応物の有機溶媒中の濃度、反応温度等
により変化するが、通常、5分〜12時間である。
に要する反応時間は、エポキシ樹脂、第3級アミン、有
機溶媒の種類、反応物の有機溶媒中の濃度、反応温度等
により変化するが、通常、5分〜12時間である。
【0017】本発明方法においては、有機溶媒は、上記
手順における(a)段階のエポキシ樹脂と第3級アミン
との反応、または後述する手順におけるエポキシ樹脂と
第3級アミンと有機酸との反応においてのみ必要とされ
る。すなわち、この段階における有機溶媒の使用量を最
小限にすることによって、最終生成物中の有機溶媒含有
量の低減を図ることが可能である。適当な有機溶媒の使
用量は、使用されるエポキシ樹脂の分子量によって異な
るものであるが、所定の反応温度において撹拌及び反応
が可能なエポキシ樹脂溶液が得られるような量で充分で
ある。この量は、概ね、エポキシ樹脂溶液が60〜90
重量%の溶液となる量である。また、エポキシ樹脂の末
端エポキシ基を第4級アンモニウムヒドロキサイド基に
転化させる反応は、反応物濃度が高いほど、即ちエポキ
シ樹脂溶液の濃度が高いほど速やかに進行するため、有
機溶媒使用量を低減することは、この点からも望ましい
ものである。また、上述したように、本発明方法におい
ては、エポキシ樹脂を溶解するために、後の工程におい
て反応成分として用いる不飽和モノマー成分を溶媒とし
て用いることもできる。この場合には、有機溶剤は全く
使用されないため、完全な水性樹脂の調製が可能であ
る。
手順における(a)段階のエポキシ樹脂と第3級アミン
との反応、または後述する手順におけるエポキシ樹脂と
第3級アミンと有機酸との反応においてのみ必要とされ
る。すなわち、この段階における有機溶媒の使用量を最
小限にすることによって、最終生成物中の有機溶媒含有
量の低減を図ることが可能である。適当な有機溶媒の使
用量は、使用されるエポキシ樹脂の分子量によって異な
るものであるが、所定の反応温度において撹拌及び反応
が可能なエポキシ樹脂溶液が得られるような量で充分で
ある。この量は、概ね、エポキシ樹脂溶液が60〜90
重量%の溶液となる量である。また、エポキシ樹脂の末
端エポキシ基を第4級アンモニウムヒドロキサイド基に
転化させる反応は、反応物濃度が高いほど、即ちエポキ
シ樹脂溶液の濃度が高いほど速やかに進行するため、有
機溶媒使用量を低減することは、この点からも望ましい
ものである。また、上述したように、本発明方法におい
ては、エポキシ樹脂を溶解するために、後の工程におい
て反応成分として用いる不飽和モノマー成分を溶媒とし
て用いることもできる。この場合には、有機溶剤は全く
使用されないため、完全な水性樹脂の調製が可能であ
る。
【0018】本発明方法の上記(a)段階の反応である
第4級アンモニウムヒドロキサイド生成反応において
は、水の存在が不可欠である。第4級アンモニウムヒド
ロキサイド生成反応に必要な水の量は、空気中の水分が
反応中に反応容器に取り込まれることによって系に取り
込まれる水、または使用されるエポキシ樹脂、第3級ア
ミン及び有機溶媒中に含有される水分でも十分な量であ
るが、通常、反応に使用される第3級アミンの30重量
倍以下の水を添加することが望ましい。この範囲を超え
る水を反応系中に存在させると、反応が速やかに進行し
ないので好ましくない。
第4級アンモニウムヒドロキサイド生成反応において
は、水の存在が不可欠である。第4級アンモニウムヒド
ロキサイド生成反応に必要な水の量は、空気中の水分が
反応中に反応容器に取り込まれることによって系に取り
込まれる水、または使用されるエポキシ樹脂、第3級ア
ミン及び有機溶媒中に含有される水分でも十分な量であ
るが、通常、反応に使用される第3級アミンの30重量
倍以下の水を添加することが望ましい。この範囲を超え
る水を反応系中に存在させると、反応が速やかに進行し
ないので好ましくない。
【0019】このようにして生成した、一分子中に少な
くとも2個の第4級アンモニウムヒドロキサイド基を有
するエポキシ樹脂変成物に対して、次いで上記(b)段
階において、一分子中に少なくとも一個のカルボキシル
基を有する有機酸を添加することによって、第4級アン
モニウムヒドロキサイド基とカルボキシル基とがイオン
交換して、第4級アンモニウムカルボン酸塩基を有する
エポキシ樹脂変成物が生成する。
くとも2個の第4級アンモニウムヒドロキサイド基を有
するエポキシ樹脂変成物に対して、次いで上記(b)段
階において、一分子中に少なくとも一個のカルボキシル
基を有する有機酸を添加することによって、第4級アン
モニウムヒドロキサイド基とカルボキシル基とがイオン
交換して、第4級アンモニウムカルボン酸塩基を有する
エポキシ樹脂変成物が生成する。
【0020】この第4級アンモニウムヒドロキサイド基
とカルボキシル基とのイオン交換反応を化学式で例示す
ると、以下のように示すことができる。
とカルボキシル基とのイオン交換反応を化学式で例示す
ると、以下のように示すことができる。
【0021】
【化2】 本発明方法の上記(b)段階において用いられる、一分
子中に少なくとも一個のカルボキシル基を有する有機酸
としては、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、
吉草酸、カプロン酸、オレイン酸、乳酸のような脂肪族
モノカルボン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グル
タル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸のよう
な脂肪族ジカルボン酸、安息香酸、トルイル酸、ナフト
エ酸のような芳香族カルボン酸、及びこれらの2種類以
上の混合物を挙げることができるが、これらに限定され
るわけではない。
子中に少なくとも一個のカルボキシル基を有する有機酸
としては、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、
吉草酸、カプロン酸、オレイン酸、乳酸のような脂肪族
モノカルボン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グル
タル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸のよう
な脂肪族ジカルボン酸、安息香酸、トルイル酸、ナフト
エ酸のような芳香族カルボン酸、及びこれらの2種類以
上の混合物を挙げることができるが、これらに限定され
るわけではない。
【0022】本発明方法において特に好適に用いられ
る、一分子中に少なくとも一個のカルボキシル基を有す
る有機酸としては、第4級アンモニウムヒドロキサイド
基を第4級アンモニウムカルボン酸塩に変換させた後、
さらに重合させることが可能な不飽和カルボン酸が挙げ
られる。このような不飽和カルボン酸の例としては、ア
クリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イソクロトン
酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、シトラコン
酸、ケイ皮酸等が挙げられる。
る、一分子中に少なくとも一個のカルボキシル基を有す
る有機酸としては、第4級アンモニウムヒドロキサイド
基を第4級アンモニウムカルボン酸塩に変換させた後、
さらに重合させることが可能な不飽和カルボン酸が挙げ
られる。このような不飽和カルボン酸の例としては、ア
クリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イソクロトン
酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、シトラコン
酸、ケイ皮酸等が挙げられる。
【0023】これらの有機酸の使用量は、エポキシ樹脂
の末端エポキシ基から転化された第4級アンモニウムヒ
ドロキサイド基1モルに対して、0.3〜6.0モルと
なる量である。有機酸の使用量がこの範囲以下であると
きは、生成する第4級アンモニウムカルボン酸塩を水中
へ分散させることが困難となる。また、この範囲以上で
あるときは、最終的に得られる水性被覆組成物の塗膜特
性、特に耐水性が低下する。
の末端エポキシ基から転化された第4級アンモニウムヒ
ドロキサイド基1モルに対して、0.3〜6.0モルと
なる量である。有機酸の使用量がこの範囲以下であると
きは、生成する第4級アンモニウムカルボン酸塩を水中
へ分散させることが困難となる。また、この範囲以上で
あるときは、最終的に得られる水性被覆組成物の塗膜特
性、特に耐水性が低下する。
【0024】本発明方法において、エポキシ樹脂より誘
導された第4級アンモニウムヒドロキサイド基を有する
エポキシ樹脂変成物と一分子中に少なくとも一個のカル
ボキシル基を有する有機酸との反応による、第4級アン
モニウムカルボン酸塩基を有するエポキシ樹脂変成物の
生成反応は、常温で両者を混合するだけでも進行する
が、混合と反応をより確実なものとするためには、室温
〜100℃で5分〜2時間、反応系を加熱、撹拌するこ
とがより望ましい。
導された第4級アンモニウムヒドロキサイド基を有する
エポキシ樹脂変成物と一分子中に少なくとも一個のカル
ボキシル基を有する有機酸との反応による、第4級アン
モニウムカルボン酸塩基を有するエポキシ樹脂変成物の
生成反応は、常温で両者を混合するだけでも進行する
が、混合と反応をより確実なものとするためには、室温
〜100℃で5分〜2時間、反応系を加熱、撹拌するこ
とがより望ましい。
【0025】また、本発明方法においては、上記のよう
に、エポキシ樹脂のエポキシ基を、第4級アンモニウム
ヒドロキサイド基を経由して第4級アンモニウムカルボ
ン酸塩基に転化させる代わりに、一分子中に少なくとも
2個の1,2−エポキシ基を有するエポキシ当量100
〜5000のエポキシ樹脂に、上記に記載したような第
3級アミンと有機酸とを一緒に反応させて、第4級アン
モニウムカルボン酸塩基を1段階で得るという手順を用
いることもできる。
に、エポキシ樹脂のエポキシ基を、第4級アンモニウム
ヒドロキサイド基を経由して第4級アンモニウムカルボ
ン酸塩基に転化させる代わりに、一分子中に少なくとも
2個の1,2−エポキシ基を有するエポキシ当量100
〜5000のエポキシ樹脂に、上記に記載したような第
3級アミンと有機酸とを一緒に反応させて、第4級アン
モニウムカルボン酸塩基を1段階で得るという手順を用
いることもできる。
【0026】即ち、本発明の第2の態様は、 (i)一分子中に少なくとも2個の1,2−エポキシ基
を有するエポキシ当量100〜5,000のエポキシ樹
脂1当量あたり、1〜1.5当量の範囲の量の、第三級
アミン及び有機酸を、水の存在下、溶媒中で反応させ
て、一分子中に少なくとも2個の第4級アンモニウムカ
ルボン酸塩基を有するエポキシ樹脂変成物を調製し; (ii)上記(i)で得られた、一分子中に少なくとも
2個の第4級アンモニウムカルボン酸塩基を有するエポ
キシ樹脂変成物を水中に分散し; (iii)上記(ii)で得られた、一分子中に少なく
とも2個の第4級アンモニウムカルボン酸塩基を有する
エポキシ樹脂変成物の水分散体中において、少なくとも
一種類の、一分子中に少なくとも一個の不飽和基及び少
なくとも一個のカルボキシル基を有する不飽和化合物を
必須成分として含有する不飽和モノマー成分を重合し; (iv)得られた重合体中のカルボキシル基を、該カル
ボキシル基1当量に対して0.2〜3.0モルの量の、
アンモニア、第1級アミン、第2級アミン、第3級アミ
ン又は無機アルカリ化合物を添加することによって中和
する;工程を含むことを特徴とする、水分散樹脂の製造
方法に関する。
を有するエポキシ当量100〜5,000のエポキシ樹
脂1当量あたり、1〜1.5当量の範囲の量の、第三級
アミン及び有機酸を、水の存在下、溶媒中で反応させ
て、一分子中に少なくとも2個の第4級アンモニウムカ
ルボン酸塩基を有するエポキシ樹脂変成物を調製し; (ii)上記(i)で得られた、一分子中に少なくとも
2個の第4級アンモニウムカルボン酸塩基を有するエポ
キシ樹脂変成物を水中に分散し; (iii)上記(ii)で得られた、一分子中に少なく
とも2個の第4級アンモニウムカルボン酸塩基を有する
エポキシ樹脂変成物の水分散体中において、少なくとも
一種類の、一分子中に少なくとも一個の不飽和基及び少
なくとも一個のカルボキシル基を有する不飽和化合物を
必須成分として含有する不飽和モノマー成分を重合し; (iv)得られた重合体中のカルボキシル基を、該カル
ボキシル基1当量に対して0.2〜3.0モルの量の、
アンモニア、第1級アミン、第2級アミン、第3級アミ
ン又は無機アルカリ化合物を添加することによって中和
する;工程を含むことを特徴とする、水分散樹脂の製造
方法に関する。
【0027】この第2の態様に係る方法においては、第
1の態様における第4級アンモニウムヒドロキサイド生
成反応とは異なった反応条件が必要である。即ち、上記
第2の態様の(i)段階にかかる反応においては、適当
な有機溶媒中に溶解したエポキシ樹脂に第3級アミンと
有機酸とを添加し、60〜120℃の温度範囲で、30
分〜12時間、加熱撹拌することが必要である。この反
応を化学式で例示すると、以下のようになる。
1の態様における第4級アンモニウムヒドロキサイド生
成反応とは異なった反応条件が必要である。即ち、上記
第2の態様の(i)段階にかかる反応においては、適当
な有機溶媒中に溶解したエポキシ樹脂に第3級アミンと
有機酸とを添加し、60〜120℃の温度範囲で、30
分〜12時間、加熱撹拌することが必要である。この反
応を化学式で例示すると、以下のようになる。
【0028】
【化3】 かかる反応において用いる有機溶媒の種類、量は、上述
した通りである。
した通りである。
【0029】本発明方法においては、上記のようにして
得られた第4級アンモニウムカルボン酸塩溶液を、次い
で、水中に分散し、不飽和モノマー成分を系に加える。
この際、次の段階で重合反応に供される不飽和モノマー
成分を、水分散に先立って第4級アンモニウムカルボン
酸塩溶液に添加してもよく、あるいは、第4級アンモニ
ウムカルボン酸塩溶液を水に分散した後に、不飽和モノ
マー成分を添加、分散することもできる。
得られた第4級アンモニウムカルボン酸塩溶液を、次い
で、水中に分散し、不飽和モノマー成分を系に加える。
この際、次の段階で重合反応に供される不飽和モノマー
成分を、水分散に先立って第4級アンモニウムカルボン
酸塩溶液に添加してもよく、あるいは、第4級アンモニ
ウムカルボン酸塩溶液を水に分散した後に、不飽和モノ
マー成分を添加、分散することもできる。
【0030】水分散のために添加する水の量は、最終的
に得られる水性被覆組成物の使用目的、塗布方式等によ
つて決定されるものであるが、通常、含有する固形物の
濃度が10〜80重量%となる量である。
に得られる水性被覆組成物の使用目的、塗布方式等によ
つて決定されるものであるが、通常、含有する固形物の
濃度が10〜80重量%となる量である。
【0031】本発明方法において系に加えられる不飽和
モノマー成分は、一分子中に少なくとも1個の不飽和基
を有する不飽和化合物によって構成される。かかる不飽
和化合物としては、アクリル酸メチル、メタクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、ア
クリル酸n−ブチル、メタクリル酸n−ヘキシル、メタ
クリル酸ラウリル等のアクリル酸、メタクリル酸のエス
テル化物、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イ
ソクロトン酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、シ
トラコン酸、ケイ皮酸等の不飽和カルボン酸、アクリル
アミド、スチレン、酢酸ビニル、アクリロニトリル等の
ビニルモノマーが挙げられる。これらは、通常、最終的
に得られる水性被覆組成物の安定性や硬化塗膜特性を考
慮して、2種類以上を組み合わせて用いられる。
モノマー成分は、一分子中に少なくとも1個の不飽和基
を有する不飽和化合物によって構成される。かかる不飽
和化合物としては、アクリル酸メチル、メタクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、ア
クリル酸n−ブチル、メタクリル酸n−ヘキシル、メタ
クリル酸ラウリル等のアクリル酸、メタクリル酸のエス
テル化物、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イ
ソクロトン酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、シ
トラコン酸、ケイ皮酸等の不飽和カルボン酸、アクリル
アミド、スチレン、酢酸ビニル、アクリロニトリル等の
ビニルモノマーが挙げられる。これらは、通常、最終的
に得られる水性被覆組成物の安定性や硬化塗膜特性を考
慮して、2種類以上を組み合わせて用いられる。
【0032】本発明においては、重合に供される不飽和
モノマー成分の少なくとも一種類が、一分子中に少なく
とも一個のカルボキシル基及び不飽和基を有するカルボ
ン酸であることが必須である。一分子中に少なくとも一
個のカルボキシル基及び不飽和基を有する不飽和カルボ
ン酸の使用量は、得られる樹脂の水分散性、レオロジー
等に大きく影響するものである。本発明方法において、
一分子中に少なくとも一個のカルボキシル基及び不飽和
基を有する不飽和カルボン酸の使用量と、得られる樹脂
の水分散性との関係は、第4級アンモニウムヒドロキサ
イド基を有するエポキシ樹脂変成物の出発物質であるエ
ポキシ樹脂の分子量に依存するものであるが、良好な水
分散性を得るためには、エポキシ樹脂の第4級アンモニ
ウムヒドロキサイド基のモル数の1.5倍〜6.0倍の
モル数のカルボキシル基含有量となる必要がある。この
範囲以下であると、良好な水分散性や保存安定性を得る
ことが困難である。また、この範囲以上の場合には、得
られる被覆組成物の硬化物特性、特に耐水性が低下す
る。
モノマー成分の少なくとも一種類が、一分子中に少なく
とも一個のカルボキシル基及び不飽和基を有するカルボ
ン酸であることが必須である。一分子中に少なくとも一
個のカルボキシル基及び不飽和基を有する不飽和カルボ
ン酸の使用量は、得られる樹脂の水分散性、レオロジー
等に大きく影響するものである。本発明方法において、
一分子中に少なくとも一個のカルボキシル基及び不飽和
基を有する不飽和カルボン酸の使用量と、得られる樹脂
の水分散性との関係は、第4級アンモニウムヒドロキサ
イド基を有するエポキシ樹脂変成物の出発物質であるエ
ポキシ樹脂の分子量に依存するものであるが、良好な水
分散性を得るためには、エポキシ樹脂の第4級アンモニ
ウムヒドロキサイド基のモル数の1.5倍〜6.0倍の
モル数のカルボキシル基含有量となる必要がある。この
範囲以下であると、良好な水分散性や保存安定性を得る
ことが困難である。また、この範囲以上の場合には、得
られる被覆組成物の硬化物特性、特に耐水性が低下す
る。
【0033】このようにして得られた、第4級アンモニ
ウムカルボン酸塩基を有するエポキシ樹脂変成物と、一
分子中に少なくとも1個のカルボキシル基及び不飽和基
を有する不飽和化合物を必須成分として含有する不飽和
モノマー成分との水分散体に、次いでラジカル重合開始
剤を添加し、加熱することにより、水分散体中の不飽和
化合物が重合される。
ウムカルボン酸塩基を有するエポキシ樹脂変成物と、一
分子中に少なくとも1個のカルボキシル基及び不飽和基
を有する不飽和化合物を必須成分として含有する不飽和
モノマー成分との水分散体に、次いでラジカル重合開始
剤を添加し、加熱することにより、水分散体中の不飽和
化合物が重合される。
【0034】重合反応は、通常50〜100℃の温度範
囲で、15分〜3時間行われる。重合反応を効率よく進
行させるために、窒素、アルゴン等の不活性ガス気流下
で反応を行うことがより望ましい。本発明において使用
されるラジカル重合開始剤としては、過酸化ベンゾイ
ル、過酸化ラウロイル等の過酸化物、アゾビスブチロニ
トリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロ
ニトリル)、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等が
挙げられるが、これらに限定されるわけではない。ま
た、過酸化水素と第一鉄塩との組合せ、又は過硫酸塩と
酸性亜硫酸ナトリウムとの組み合わせ等のレドックス開
始剤を用いることもできる。
囲で、15分〜3時間行われる。重合反応を効率よく進
行させるために、窒素、アルゴン等の不活性ガス気流下
で反応を行うことがより望ましい。本発明において使用
されるラジカル重合開始剤としては、過酸化ベンゾイ
ル、過酸化ラウロイル等の過酸化物、アゾビスブチロニ
トリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロ
ニトリル)、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等が
挙げられるが、これらに限定されるわけではない。ま
た、過酸化水素と第一鉄塩との組合せ、又は過硫酸塩と
酸性亜硫酸ナトリウムとの組み合わせ等のレドックス開
始剤を用いることもできる。
【0035】本発明方法において、一分子中に少なくと
も一個のカルボキシル基及び不飽和基を有する不飽和化
合物は、重合反応の途中又は終了後に、アンモニア、第
1級アミン、第2級アミン、第3級アミン又は無機アル
カリによって、分子中のカルボキシル基が中和される。
本発明者らは、第4級アンモニウムカルボン酸塩と一分
子中に少なくとも一個の不飽和基を有する不飽和化合物
の水分散体中に、ラジカル重合開始剤を添加し、加熱す
ることにより分散体中の不飽和化合物の重合を行うと、
下式に示すような、エポキシ樹脂に第4級アンモニウム
基を介してカルボキシル基含有アクリルポリマーがグラ
フトした樹脂が生成すること、該樹脂は本質的に水不溶
性であるため、重合途中に凝集物が生じること、該凝集
物は、アミン、アルカリを添加して中和することにより
水分散性樹脂に変化することを見い出し、本発明を完結
するに至った。即ち、重合反応が終了し、凝集物が生成
した後にアルカリを添加して凝集物を再分散するか、ま
たは、凝集物が生じ始めた段階で、すなわち重合反応途
中でアルカリを添加することにより、安定な水分散性樹
脂を得ることが可能であることを発見し、本発明を完成
するに至った。
も一個のカルボキシル基及び不飽和基を有する不飽和化
合物は、重合反応の途中又は終了後に、アンモニア、第
1級アミン、第2級アミン、第3級アミン又は無機アル
カリによって、分子中のカルボキシル基が中和される。
本発明者らは、第4級アンモニウムカルボン酸塩と一分
子中に少なくとも一個の不飽和基を有する不飽和化合物
の水分散体中に、ラジカル重合開始剤を添加し、加熱す
ることにより分散体中の不飽和化合物の重合を行うと、
下式に示すような、エポキシ樹脂に第4級アンモニウム
基を介してカルボキシル基含有アクリルポリマーがグラ
フトした樹脂が生成すること、該樹脂は本質的に水不溶
性であるため、重合途中に凝集物が生じること、該凝集
物は、アミン、アルカリを添加して中和することにより
水分散性樹脂に変化することを見い出し、本発明を完結
するに至った。即ち、重合反応が終了し、凝集物が生成
した後にアルカリを添加して凝集物を再分散するか、ま
たは、凝集物が生じ始めた段階で、すなわち重合反応途
中でアルカリを添加することにより、安定な水分散性樹
脂を得ることが可能であることを発見し、本発明を完成
するに至った。
【0036】
【化4】 本発明方法において、このような目的で用いられるアル
カリとしては、アンモニア、モノメチルアミン、モノエ
チルアミン、n−ブチルアミン、第2ブチルアミン、n
−アミルアミン等の第1級アミン、ジメチルアミン、ジ
エチルアミン、n−ジブチルアミン、ジオクチルアミ
ン、ジエチレントリアミン等の第2級アミン、トリメチ
ルアミン、トリエチルアミン、トリイソプロパノールア
ミン、エチルジエタノールアミン、ジメチルエタノール
アミン、トリエタノールアミン等の第3級アミン、アニ
リン、モルホリン、トルイジン、ピリジンなど、あるい
は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウ
ム、炭酸ナトリウム等の無機アルカリがあげられるが、
これらに限定されるわけではない。これらのアルカリの
添加量は、上記の重合反応によって得られる重合体中の
カルボキシル基1モルに対して0.2〜3.0モルとな
る量である。この範囲以下であると、安定な水分散性樹
脂を得ることが不可能であり、また、この範囲以上であ
ると、過剰のアルカリが水性被覆組成物の保存安定性
や、最終的に得られた塗膜の特性に悪影響を与える。
カリとしては、アンモニア、モノメチルアミン、モノエ
チルアミン、n−ブチルアミン、第2ブチルアミン、n
−アミルアミン等の第1級アミン、ジメチルアミン、ジ
エチルアミン、n−ジブチルアミン、ジオクチルアミ
ン、ジエチレントリアミン等の第2級アミン、トリメチ
ルアミン、トリエチルアミン、トリイソプロパノールア
ミン、エチルジエタノールアミン、ジメチルエタノール
アミン、トリエタノールアミン等の第3級アミン、アニ
リン、モルホリン、トルイジン、ピリジンなど、あるい
は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウ
ム、炭酸ナトリウム等の無機アルカリがあげられるが、
これらに限定されるわけではない。これらのアルカリの
添加量は、上記の重合反応によって得られる重合体中の
カルボキシル基1モルに対して0.2〜3.0モルとな
る量である。この範囲以下であると、安定な水分散性樹
脂を得ることが不可能であり、また、この範囲以上であ
ると、過剰のアルカリが水性被覆組成物の保存安定性
や、最終的に得られた塗膜の特性に悪影響を与える。
【0037】上記のようにして得られた水分散性樹脂
は、単独で用いても十分な特性を有する水性被覆樹脂組
成物として使用可能であるが、より強固な被覆塗膜を得
るために、硬化剤としてフェノール樹脂、アミノ樹脂を
添加することが望ましい。
は、単独で用いても十分な特性を有する水性被覆樹脂組
成物として使用可能であるが、より強固な被覆塗膜を得
るために、硬化剤としてフェノール樹脂、アミノ樹脂を
添加することが望ましい。
【0038】添加することのできるアミノ樹脂として
は、部分ブチル化、またはメチル化メラミン、ヘキサメ
トキシメチルメラミン、ヘキサエトキシメチルメラミ
ン、ベンゾグアナミン、ブチル化ベンゾグアナミン、ア
セトグアナミン、部分及び完全ブチル化尿素、トリアジ
ン誘導体及びそれらの混合物が挙げられる。また、本発
明において硬化剤として用いることのできるフェノール
樹脂としては、フェノールホルムアルデヒド樹脂、レゾ
ール型フェノール樹脂、ノボラック型フェノール樹脂、
ビスフェノールA型レゾール樹脂、部分ブチルエーテル
化フェノール樹脂が挙げられる。また、フェノールやク
レゾールとホルムアルデヒドとの反応生成物も、硬化剤
として用いることが可能である。
は、部分ブチル化、またはメチル化メラミン、ヘキサメ
トキシメチルメラミン、ヘキサエトキシメチルメラミ
ン、ベンゾグアナミン、ブチル化ベンゾグアナミン、ア
セトグアナミン、部分及び完全ブチル化尿素、トリアジ
ン誘導体及びそれらの混合物が挙げられる。また、本発
明において硬化剤として用いることのできるフェノール
樹脂としては、フェノールホルムアルデヒド樹脂、レゾ
ール型フェノール樹脂、ノボラック型フェノール樹脂、
ビスフェノールA型レゾール樹脂、部分ブチルエーテル
化フェノール樹脂が挙げられる。また、フェノールやク
レゾールとホルムアルデヒドとの反応生成物も、硬化剤
として用いることが可能である。
【0039】これらの硬化剤を用いる場合には、その添
加量は、水性被覆樹脂組成物の固形分に対して3〜50
重量%が好ましい。この範囲以下の量の場合には、得ら
れる塗膜の特性、特に耐熱水性が劣る場合がある。ま
た、この範囲以上では、安定な水性被覆樹脂組成物を得
ることが困難である。
加量は、水性被覆樹脂組成物の固形分に対して3〜50
重量%が好ましい。この範囲以下の量の場合には、得ら
れる塗膜の特性、特に耐熱水性が劣る場合がある。ま
た、この範囲以上では、安定な水性被覆樹脂組成物を得
ることが困難である。
【0040】本発明に係る水性被覆樹脂組成物は、金属
基材に直接、あるいは必要に応じて下塗りをした後に、
もしくは、金属基材を成形した後に、公知の方法、例え
ばロールコーター、スプレーコーター、ディップコータ
ー、塗装用刷毛などを用いて塗布することができる。塗
布膜厚は、金属基材が一様にコーティングされていれば
特に制限はなく、好ましい膜厚は、コーティングを施さ
れた金属基材の使用目的によって変化するが、一般に1
〜50μmである。
基材に直接、あるいは必要に応じて下塗りをした後に、
もしくは、金属基材を成形した後に、公知の方法、例え
ばロールコーター、スプレーコーター、ディップコータ
ー、塗装用刷毛などを用いて塗布することができる。塗
布膜厚は、金属基材が一様にコーティングされていれば
特に制限はなく、好ましい膜厚は、コーティングを施さ
れた金属基材の使用目的によって変化するが、一般に1
〜50μmである。
【0041】本発明における水性被覆樹脂組成物は、金
属基材に塗布した後、80〜240℃の温度範囲で、1
〜30分間、熱的に硬化せしめられる。硬化温度がこの
範囲以下であると、塗膜を完全に硬化することが不可能
で、金属基材の保護被膜としての目的を達し得ない。ま
た硬化温度がこの範囲以上であると、最終的に得られた
塗膜の性能が損なわれたり、金属基材の劣化が生じる。
属基材に塗布した後、80〜240℃の温度範囲で、1
〜30分間、熱的に硬化せしめられる。硬化温度がこの
範囲以下であると、塗膜を完全に硬化することが不可能
で、金属基材の保護被膜としての目的を達し得ない。ま
た硬化温度がこの範囲以上であると、最終的に得られた
塗膜の性能が損なわれたり、金属基材の劣化が生じる。
【0042】
【発明の効果】以上示したように、本発明によれば、有
機溶剤の使用量を低減するかまたは有機溶剤を全く使用
しない方法によって、安定な水分散性樹脂が調製可能で
あり、かつ金属基材の保護皮膜として優れた特性を有す
る水性被覆樹脂組成物を提供することができる。
機溶剤の使用量を低減するかまたは有機溶剤を全く使用
しない方法によって、安定な水分散性樹脂が調製可能で
あり、かつ金属基材の保護皮膜として優れた特性を有す
る水性被覆樹脂組成物を提供することができる。
【0043】以下の実施例により本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれらによって限定されるもので
はない。
説明するが、本発明はこれらによって限定されるもので
はない。
【0044】
(実施例1)水分散性樹脂の合成 東都化成社製ビスフェノールA型エポキシ樹脂YD−0
17(エポキシ当量1927)200g(0.1当量)
をn−ブトキシエタノール86gに溶解した。次いで、
ジメチルエタノールアミン9.3g(0.1モル)と水
10gとを添加し、60℃で3時間反応させることによ
り、エポキシ樹脂中のエポキシ基を第4級アンモニウム
ヒドロキサイド基に転化させた。この第4級アンモニウ
ムヒドロキサイド基含有変成エポキシ樹脂溶液に、アク
リル酸30g(0.42モル)を添加し、80℃で30
分撹拌して、第4級アンモニウムヒドロキサイド基を第
4級アンモニウムカルボン酸塩基に転化させた。次に、
メタクリル酸メチル38g、アクリル酸エチル20gを
添加し、撹拌した後、水586gを加えて、第4級アン
モニウムカルボン酸塩含有変成エポキシ樹脂/アクリル
モノマーの半透明の水分散液を得た。この水分散液中
に、重合開始剤として、2,2’−アゾビス(2,4−
ジメチルバレロニトリル)1gを添加し、窒素気流下、
80℃で重合反応を行った。重合開始剤の添加40分後
に、28%アンモニア水20mlを添加して、含有され
るカルボキシル基の中和を行った。80℃、1時間の重
合反応により、安定な水分散性樹脂を得た。このように
して得られた水分散性樹脂溶液は、室温で1ケ月以上放
置しても、樹脂分の沈降、凝集等は見られなかった。
17(エポキシ当量1927)200g(0.1当量)
をn−ブトキシエタノール86gに溶解した。次いで、
ジメチルエタノールアミン9.3g(0.1モル)と水
10gとを添加し、60℃で3時間反応させることによ
り、エポキシ樹脂中のエポキシ基を第4級アンモニウム
ヒドロキサイド基に転化させた。この第4級アンモニウ
ムヒドロキサイド基含有変成エポキシ樹脂溶液に、アク
リル酸30g(0.42モル)を添加し、80℃で30
分撹拌して、第4級アンモニウムヒドロキサイド基を第
4級アンモニウムカルボン酸塩基に転化させた。次に、
メタクリル酸メチル38g、アクリル酸エチル20gを
添加し、撹拌した後、水586gを加えて、第4級アン
モニウムカルボン酸塩含有変成エポキシ樹脂/アクリル
モノマーの半透明の水分散液を得た。この水分散液中
に、重合開始剤として、2,2’−アゾビス(2,4−
ジメチルバレロニトリル)1gを添加し、窒素気流下、
80℃で重合反応を行った。重合開始剤の添加40分後
に、28%アンモニア水20mlを添加して、含有され
るカルボキシル基の中和を行った。80℃、1時間の重
合反応により、安定な水分散性樹脂を得た。このように
して得られた水分散性樹脂溶液は、室温で1ケ月以上放
置しても、樹脂分の沈降、凝集等は見られなかった。
【0045】(実施例2)水分散性樹脂の合成 東都化成社製ビスフェノールA型エポキシ樹脂YD−0
17(エポキシ当量1927)100g(0.05当
量)をn−ブトキシエタノール60gに溶解した。次い
で、ジメチルエタノールアミン5.0g(0.056モ
ル)と水10gを添加し、室温で撹拌した後、10時間
室温で放置して、第4級アンモニウムヒドロキサイド基
含有変成エポキシ樹脂溶液を得た。この溶液中に、乳酸
5.1g(0.056モル)を添加し、70℃で30分
撹拌して、第4級アンモニウムヒドロキサイド基を第4
級アンモニウムカルボン酸塩基に転化させた。次いで、
水270gを添加すると、ほぼ透明な分散液が得られ
た。この分散液中に、メタクリル酸メチル20g、アク
リル酸エチル10g及びアクリル酸12gを添加し、重
合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチル
バレロニトリル)1.3gを添加して、窒素気流下、8
0℃で重合反応を行った。1時間後、系中に凝集物が生
じた。ジメチルエタノールアミン12gを添加したとこ
ろ、凝集物は完全に再分散し、粘度の低いクリーム状の
水分散性樹脂を得た。実施例1と同様、得られた樹脂分
散液は安定であった。
17(エポキシ当量1927)100g(0.05当
量)をn−ブトキシエタノール60gに溶解した。次い
で、ジメチルエタノールアミン5.0g(0.056モ
ル)と水10gを添加し、室温で撹拌した後、10時間
室温で放置して、第4級アンモニウムヒドロキサイド基
含有変成エポキシ樹脂溶液を得た。この溶液中に、乳酸
5.1g(0.056モル)を添加し、70℃で30分
撹拌して、第4級アンモニウムヒドロキサイド基を第4
級アンモニウムカルボン酸塩基に転化させた。次いで、
水270gを添加すると、ほぼ透明な分散液が得られ
た。この分散液中に、メタクリル酸メチル20g、アク
リル酸エチル10g及びアクリル酸12gを添加し、重
合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチル
バレロニトリル)1.3gを添加して、窒素気流下、8
0℃で重合反応を行った。1時間後、系中に凝集物が生
じた。ジメチルエタノールアミン12gを添加したとこ
ろ、凝集物は完全に再分散し、粘度の低いクリーム状の
水分散性樹脂を得た。実施例1と同様、得られた樹脂分
散液は安定であった。
【0046】(実施例3)水分散性樹脂の合成 油化シェル社製ビスフェノールA型エポキシ樹脂エピコ
ート1007(エポキシ当量1789)100g(0.
056当量)をカルビトール67gに溶解した後、ジメ
チルエタノールアミン5g(0.056モル)及び水1
0gを添加し、50℃で3時間撹拌して、第4級アンモ
ニウムヒドロキサイド基含有変成エポキシ樹脂溶液を得
た。この溶液に、メタクリル酸15.8g(0.18モ
ル)を添加し、60℃で1時間撹拌して、第4級アンモ
ニウムヒドロキサイド基を第4級アンモニウムカルボン
酸塩基に転化させた。次いで、水180gを添加した
後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジ
メチルバレロニトリル)0.5gを添加して、窒素気流
下、80℃で重合反応を行った。重合開始後30分たっ
たところで28%アンモニア水8gを添加し、さらに重
合反応を続けた。1時間後、白色の水分散性樹脂水溶液
を得た。
ート1007(エポキシ当量1789)100g(0.
056当量)をカルビトール67gに溶解した後、ジメ
チルエタノールアミン5g(0.056モル)及び水1
0gを添加し、50℃で3時間撹拌して、第4級アンモ
ニウムヒドロキサイド基含有変成エポキシ樹脂溶液を得
た。この溶液に、メタクリル酸15.8g(0.18モ
ル)を添加し、60℃で1時間撹拌して、第4級アンモ
ニウムヒドロキサイド基を第4級アンモニウムカルボン
酸塩基に転化させた。次いで、水180gを添加した
後、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジ
メチルバレロニトリル)0.5gを添加して、窒素気流
下、80℃で重合反応を行った。重合開始後30分たっ
たところで28%アンモニア水8gを添加し、さらに重
合反応を続けた。1時間後、白色の水分散性樹脂水溶液
を得た。
【0047】(実施例4)水分散性樹脂の合成 東都化成社製ビスフェノールA型エポキシ樹脂YD−0
19(エポキシ当量2467)200g(0.08当
量)をn−ブトキシエタノール120gに溶解した。次
いで、ジメチルエタノールアミン7.1g(0.08モ
ル)と水15gとを添加し、60℃で3時間反応して、
第4級アンモニウムヒドロキサイド基含有変成エポキシ
樹脂溶液を得た。この溶液に、酢酸5.0gを添加し、
80℃で30分撹拌して、第4級アンモニウムヒドロキ
サイド基を第4級アンモニウムカルボン酸塩基に転化さ
せた。次いで、水433gを添加すると、ほぼ透明な分
散液が得られた。この分散液中へ、メタクリル酸メチル
38g、アクリル酸エチル20g及びアクリル酸22g
を添加し、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,
4−ジメチルバレロニトリル)1.3gを添加して、窒
素気流下、80℃で重合反応を行った。1時間後、系中
に凝集物が生じた。28%アンモニア水15gを添加し
たところ、凝集物は完全に再分散し、粘度の低いクリー
ム状の水分散性樹脂を得た。実施例1と同様、得られた
樹脂分散液は安定であった。
19(エポキシ当量2467)200g(0.08当
量)をn−ブトキシエタノール120gに溶解した。次
いで、ジメチルエタノールアミン7.1g(0.08モ
ル)と水15gとを添加し、60℃で3時間反応して、
第4級アンモニウムヒドロキサイド基含有変成エポキシ
樹脂溶液を得た。この溶液に、酢酸5.0gを添加し、
80℃で30分撹拌して、第4級アンモニウムヒドロキ
サイド基を第4級アンモニウムカルボン酸塩基に転化さ
せた。次いで、水433gを添加すると、ほぼ透明な分
散液が得られた。この分散液中へ、メタクリル酸メチル
38g、アクリル酸エチル20g及びアクリル酸22g
を添加し、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,
4−ジメチルバレロニトリル)1.3gを添加して、窒
素気流下、80℃で重合反応を行った。1時間後、系中
に凝集物が生じた。28%アンモニア水15gを添加し
たところ、凝集物は完全に再分散し、粘度の低いクリー
ム状の水分散性樹脂を得た。実施例1と同様、得られた
樹脂分散液は安定であった。
【0048】(実施例5)水分散性樹脂の合成 東都化成社製ビスフェノールA型エポキシ樹脂YD−0
17(エポキシ当量1927)200g(0.1当量)
をn−ブトキシエタノール134gに溶解した。次い
で、ジメチルエタノールアミン9.7g(0.11モ
ル)と水10gを添加し、60℃で3時間反応させるこ
とにより、エポキシ樹脂中のエポキシ基を第4級アンモ
ニウムヒドロキサイド基に転化させた。得られた第4級
アンモニウムヒドロキサイド基含有変成エポキシ樹脂溶
液に、アクリル酸30g(0.42モル)を添加し、8
0℃で30分撹拌して、第4級アンモニウムヒドロキサ
イド基を第4級アンモニウムカルボン酸塩基に転化させ
た。メタクリル酸メチル58gを添加し、撹拌した後、
水484gを加えて、第4級アンモニウムカルボン酸塩
基含有変成エポキシ樹脂/アクリルモノマーの半透明の
水分散液を得た。この水分散液中に、重合開始剤として
2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)1gを添加し、窒素気流下80℃で重合反応を行っ
た。重合開始剤添加の20分後に、28%アンモニア水
20mlを水40ml中に溶解したものを添加して、含
有されるカルボキシル基の中和を行った。80℃、1時
間の重合反応により安定な水分散性樹脂を得た。このよ
うにして得られた水分散樹脂液は、室温で1ケ月以上放
置しても沈降、凝集等は見られなかった。
17(エポキシ当量1927)200g(0.1当量)
をn−ブトキシエタノール134gに溶解した。次い
で、ジメチルエタノールアミン9.7g(0.11モ
ル)と水10gを添加し、60℃で3時間反応させるこ
とにより、エポキシ樹脂中のエポキシ基を第4級アンモ
ニウムヒドロキサイド基に転化させた。得られた第4級
アンモニウムヒドロキサイド基含有変成エポキシ樹脂溶
液に、アクリル酸30g(0.42モル)を添加し、8
0℃で30分撹拌して、第4級アンモニウムヒドロキサ
イド基を第4級アンモニウムカルボン酸塩基に転化させ
た。メタクリル酸メチル58gを添加し、撹拌した後、
水484gを加えて、第4級アンモニウムカルボン酸塩
基含有変成エポキシ樹脂/アクリルモノマーの半透明の
水分散液を得た。この水分散液中に、重合開始剤として
2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)1gを添加し、窒素気流下80℃で重合反応を行っ
た。重合開始剤添加の20分後に、28%アンモニア水
20mlを水40ml中に溶解したものを添加して、含
有されるカルボキシル基の中和を行った。80℃、1時
間の重合反応により安定な水分散性樹脂を得た。このよ
うにして得られた水分散樹脂液は、室温で1ケ月以上放
置しても沈降、凝集等は見られなかった。
【0049】(実施例6)水分散性樹脂の合成 東都化成社製ビスフェノールA型エポキシ樹脂YD−0
19(エポキシ当量2477)80g(0.032当
量)をn−ブトキシエタノール57gに溶解した。アク
リル酸2.3g、ジメチルエタノールアミン2.9g、
水0.6g、p−メトキシハイドロキノン0.002g
を添加し、90℃で2時間反応した。次に、水292g
を添加して半透明の分散液を得た。この分散液に、メタ
クリル酸メチル16g及びメタクリル酸8.5gを添加
し、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジ
メチルバレロニトリル)1gを添加し、窒素気流下80
℃で重合反応を行った。
19(エポキシ当量2477)80g(0.032当
量)をn−ブトキシエタノール57gに溶解した。アク
リル酸2.3g、ジメチルエタノールアミン2.9g、
水0.6g、p−メトキシハイドロキノン0.002g
を添加し、90℃で2時間反応した。次に、水292g
を添加して半透明の分散液を得た。この分散液に、メタ
クリル酸メチル16g及びメタクリル酸8.5gを添加
し、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジ
メチルバレロニトリル)1gを添加し、窒素気流下80
℃で重合反応を行った。
【0050】1時間後、反応物は凝集したが、ジメチル
エタノールアミン8.0gを添加したところ、完全に再
分散し、安定な水分散性樹脂を得た。
エタノールアミン8.0gを添加したところ、完全に再
分散し、安定な水分散性樹脂を得た。
【0051】(比較例1)東都化成社製ビスフェノール
A型エポキシ樹脂YD−017(エポキシ当量192
7)200g(0.1当量)をn−ブトキシエタノール
86gに溶解した。次いで、ジメチルエタノールアミン
9.3g(0.1モル)と水10gを添加し、60℃で
3時間反応させることにより、エポキシ樹脂中のエポキ
シ基を第4級アンモニウムヒドロキサイド基に転化させ
た。得られた第4級アンモニウムヒドロキサイド基含有
変成エポキシ樹脂溶液に、メタクリル酸メチル38g及
びアクリル酸エチル20gを添加し、撹拌した後、水5
86gを加えたが、第4級アンモニウムヒドロキサイド
基含有変成エポキシ樹脂は、水中に分散しなかった。以
上より、良好な水分散性を得るためには、酸によって第
4級アンモニウムハイドロキサイド基を第4級アンモニ
ウムカルボン酸塩基に転化させることが不可欠であるこ
とが分かった。
A型エポキシ樹脂YD−017(エポキシ当量192
7)200g(0.1当量)をn−ブトキシエタノール
86gに溶解した。次いで、ジメチルエタノールアミン
9.3g(0.1モル)と水10gを添加し、60℃で
3時間反応させることにより、エポキシ樹脂中のエポキ
シ基を第4級アンモニウムヒドロキサイド基に転化させ
た。得られた第4級アンモニウムヒドロキサイド基含有
変成エポキシ樹脂溶液に、メタクリル酸メチル38g及
びアクリル酸エチル20gを添加し、撹拌した後、水5
86gを加えたが、第4級アンモニウムヒドロキサイド
基含有変成エポキシ樹脂は、水中に分散しなかった。以
上より、良好な水分散性を得るためには、酸によって第
4級アンモニウムハイドロキサイド基を第4級アンモニ
ウムカルボン酸塩基に転化させることが不可欠であるこ
とが分かった。
【0052】(比較例2)水分散性樹脂の合成 東都化成社製ビスフェノールA型エポキシ樹脂YD−0
17(エポキシ当量1927)200g(0.1当量)
をn−ブトキシエタノール134gに溶解した。次い
で、ジメチルエタノールアミン9.7g(0.11モ
ル)と水10gを添加し、60℃で3時間反応させるこ
とにより、エポキシ樹脂中のエポキシ基を第4級アンモ
ニウムヒドロキサイド基に転化させた。得られた第4級
アンモニウムヒドロキサイド基含有変成エポキシ樹脂溶
液に、アクリル酸30g(0.42モル)を添加し、8
0℃で30分撹拌して、第4級アンモニウムヒドロキサ
イド基を第4級アンモニウムカルボン酸塩基に転化させ
た。次に、メタクリル酸メチル58gを添加し、撹拌し
た後、水484gを加えて、第4級アンモニウムカルボ
ン酸塩基含有変成エポキシ樹脂/アクリルモノマーの半
透明の水分散液を得た。この水分散液中に、28%アン
モニア水20mlを水40mlに溶解したものを添加し
て、含有されるカルボキシル基の中和を行ったところ、
アンモニア水の添加後直ちに凝集がおこり、反応を続け
ることは不可能であった。
17(エポキシ当量1927)200g(0.1当量)
をn−ブトキシエタノール134gに溶解した。次い
で、ジメチルエタノールアミン9.7g(0.11モ
ル)と水10gを添加し、60℃で3時間反応させるこ
とにより、エポキシ樹脂中のエポキシ基を第4級アンモ
ニウムヒドロキサイド基に転化させた。得られた第4級
アンモニウムヒドロキサイド基含有変成エポキシ樹脂溶
液に、アクリル酸30g(0.42モル)を添加し、8
0℃で30分撹拌して、第4級アンモニウムヒドロキサ
イド基を第4級アンモニウムカルボン酸塩基に転化させ
た。次に、メタクリル酸メチル58gを添加し、撹拌し
た後、水484gを加えて、第4級アンモニウムカルボ
ン酸塩基含有変成エポキシ樹脂/アクリルモノマーの半
透明の水分散液を得た。この水分散液中に、28%アン
モニア水20mlを水40mlに溶解したものを添加し
て、含有されるカルボキシル基の中和を行ったところ、
アンモニア水の添加後直ちに凝集がおこり、反応を続け
ることは不可能であった。
【0053】(比較例3)東都化成社製ビスフェノール
A型エポキシ樹脂YD−017(エポキシ当量192
7)200g(0.1当量)をn−ブトキシエタノール
86gに溶解した。次いで、ジメチルエタノールアミン
9.3g(0.1モル)と水10gを添加し、60℃で
3時間反応させることにより、エポキシ樹脂中のエポキ
シ基を第4級アンモニウムヒドロキサイド基に転化させ
た。得られた第4級アンモニウムヒドロキサイド基含有
変成エポキシ樹脂溶液に、アクリル酸30gを添加し、
80℃で30分撹拌して、第4級アンモニウムヒドロキ
サイド基を第4級アンモニウムカルボン酸塩基に転化さ
せた。メタクリル酸メチル38g及びアクリル酸エチル
20gを添加し、撹拌した後、重合開始剤として2,
2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)1
gを添加し、窒素気流下80℃で重合反応を行った。
A型エポキシ樹脂YD−017(エポキシ当量192
7)200g(0.1当量)をn−ブトキシエタノール
86gに溶解した。次いで、ジメチルエタノールアミン
9.3g(0.1モル)と水10gを添加し、60℃で
3時間反応させることにより、エポキシ樹脂中のエポキ
シ基を第4級アンモニウムヒドロキサイド基に転化させ
た。得られた第4級アンモニウムヒドロキサイド基含有
変成エポキシ樹脂溶液に、アクリル酸30gを添加し、
80℃で30分撹拌して、第4級アンモニウムヒドロキ
サイド基を第4級アンモニウムカルボン酸塩基に転化さ
せた。メタクリル酸メチル38g及びアクリル酸エチル
20gを添加し、撹拌した後、重合開始剤として2,
2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)1
gを添加し、窒素気流下80℃で重合反応を行った。
【0054】重合開始後10分たったところで、反応物
がゲル化した。
がゲル化した。
【0055】(比較例4)東都化成社製ビスフェノール
A型エポキシ樹脂YD−019(エポキシ当量249
7)80g(0.03当量)をn−ブトキシエタノール
53gに溶解した。ジメチルエタノールアミン2.8g
(0.031モル)と水0.6gを添加し、80℃で1
時間反応しte、第4級アンモニウムヒドロキサイド基
含有変成エポキシ樹脂溶液を得た。この溶液に、酢酸
2.0g(0.033モル)を加え、80℃で30分撹
拌して、第4級アンモニウムヒドロキサイド基を第4級
アンモニウムカルボン酸塩基に転化させた。水374g
を添加したところ、半透明の分散液を得た。この中へ、
メタクリル酸メチル10.2g及びアクリル酸n−ブチ
ル6.8gを添加し、重合開始剤として2,2’−アゾ
ビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)1gを添加し
て、窒素気流下80℃で重合反応を行った。80℃で3
0分反応後に半透明の分散液を得たが、粘度が低く、コ
ーティングが困難であった。
A型エポキシ樹脂YD−019(エポキシ当量249
7)80g(0.03当量)をn−ブトキシエタノール
53gに溶解した。ジメチルエタノールアミン2.8g
(0.031モル)と水0.6gを添加し、80℃で1
時間反応しte、第4級アンモニウムヒドロキサイド基
含有変成エポキシ樹脂溶液を得た。この溶液に、酢酸
2.0g(0.033モル)を加え、80℃で30分撹
拌して、第4級アンモニウムヒドロキサイド基を第4級
アンモニウムカルボン酸塩基に転化させた。水374g
を添加したところ、半透明の分散液を得た。この中へ、
メタクリル酸メチル10.2g及びアクリル酸n−ブチ
ル6.8gを添加し、重合開始剤として2,2’−アゾ
ビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)1gを添加し
て、窒素気流下80℃で重合反応を行った。80℃で3
0分反応後に半透明の分散液を得たが、粘度が低く、コ
ーティングが困難であった。
【0056】(実施例7)水性被覆組成物の調製とその
特性評価 実施例1及び5で得られた水分散性樹脂をそのまま、ま
たは表1に示すような硬化剤を添加して水性被覆組成物
を調製した。硬化剤の添加量は、水分散性樹脂中の樹脂
固形分に対して10重量%とした。また、比較例4で得
られた水分散性樹脂を用いて同様に水性被覆組成物を調
製した。これらの樹脂組成物をブリキ板上にワイヤーバ
ーを用いて乾燥膜厚10μmになるように塗布した後、
200℃で12分間硬化反応を行った。
特性評価 実施例1及び5で得られた水分散性樹脂をそのまま、ま
たは表1に示すような硬化剤を添加して水性被覆組成物
を調製した。硬化剤の添加量は、水分散性樹脂中の樹脂
固形分に対して10重量%とした。また、比較例4で得
られた水分散性樹脂を用いて同様に水性被覆組成物を調
製した。これらの樹脂組成物をブリキ板上にワイヤーバ
ーを用いて乾燥膜厚10μmになるように塗布した後、
200℃で12分間硬化反応を行った。
【0057】硬化後、硬化の程度を調べるために、メチ
ルエチルケトン(MEK)を浸した綿を2回ずつ擦り付
けるテストを100回まで行った。塗膜に損傷が生じた
ときの擦った回数を記録した。塗膜の密着性は、1mm
の碁盤目を塗膜上にカッターナイフによって形成し、セ
ロハンテープて剥離する試験、所謂碁盤目試験を行って
評価した。テープによって塗膜が全く剥離されないもの
を0、すべて剥離されたものを5とする、6段階の評価
を行った。煮沸試験は塗膜を形成した試験片を131℃
のオートクレーブ中に30分放置することによって行
い、塗膜外観の変化を観察した。試験結果も表1に合わ
せて示す。
ルエチルケトン(MEK)を浸した綿を2回ずつ擦り付
けるテストを100回まで行った。塗膜に損傷が生じた
ときの擦った回数を記録した。塗膜の密着性は、1mm
の碁盤目を塗膜上にカッターナイフによって形成し、セ
ロハンテープて剥離する試験、所謂碁盤目試験を行って
評価した。テープによって塗膜が全く剥離されないもの
を0、すべて剥離されたものを5とする、6段階の評価
を行った。煮沸試験は塗膜を形成した試験片を131℃
のオートクレーブ中に30分放置することによって行
い、塗膜外観の変化を観察した。試験結果も表1に合わ
せて示す。
【0058】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 163/00 PJM C09D 163/00 PJM
Claims (9)
- 【請求項1】 (a)一分子中に少なくとも2個の1,
2−エポキシ基を有するエポキシ当量100〜5,00
0のエポキシ樹脂1当量あたり、1〜1.5当量の範囲
の量の第三級アミンを、水の存在下、溶媒中で反応させ
て、一分子中に少なくとも2個の第4級アンモニウムヒ
ドロキサイド基を有するエポキシ樹脂変成物を調製し; (b)上記(a)で得られた、一分子中に少なくとも2
個の第4級アンモニウムヒドロキサイド基を有するエポ
キシ樹脂変成物を、一分子中に少なくとも一個のカルボ
キシル基を有する有機酸と反応させて、一分子中に少な
くとも2個の第4級アンモニウムカルボン酸塩基を有す
るエポキシ樹脂変成物を調製し; (c)上記(b)で得られた、一分子中に少なくとも2
個の第4級アンモニウムカルボン酸塩基を有するエポキ
シ樹脂変成物を水中に分散し; (d)上記(c)で得られた、一分子中に少なくとも2
個の第4級アンモニウムカルボン酸塩基を有するエポキ
シ樹脂変成物の水分散体中において、少なくとも一種類
の、一分子中に少なくとも一個の不飽和基及び少なくと
も一個のカルボキシル基を有する不飽和化合物を必須成
分として含有する不飽和モノマー成分を重合し; (e)得られた重合体中のカルボキシル基を、該カルボ
キシル基1当量に対して0.2〜3.0モルの量の、ア
ンモニア、第1級アミン、第2級アミン、第3級アミン
又は無機アルカリ化合物を添加することによって中和す
る;工程を含むことを特徴とする、水分散性樹脂の製造
方法。 - 【請求項2】 (i)一分子中に少なくとも2個の1,
2−エポキシ基を有するエポキシ当量100〜5,00
0のエポキシ樹脂1当量あたり、1〜1.5当量の範囲
の量の、第三級アミン及び有機酸を、水の存在下、溶媒
中で反応させて、一分子中に少なくとも2個の第4級ア
ンモニウムカルボン酸塩基を有するエポキシ樹脂変成物
を調製し; (ii)上記(i)で得られた、一分子中に少なくとも
2個の第4級アンモニウムカルボン酸塩基を有するエポ
キシ樹脂変成物を水中に分散し; (iii)上記(ii)で得られた、一分子中に少なく
とも2個の第4級アンモニウムカルボン酸塩基を有する
エポキシ樹脂変成物の水分散体中において、少なくとも
一種類の、一分子中に少なくとも一個の不飽和基及び少
なくとも一個のカルボキシル基を有する不飽和化合物を
必須成分として含有する不飽和モノマー成分を重合し; (iv)得られた重合体中のカルボキシル基を、該カル
ボキシル基1当量に対して0.2〜3.0モルの量の、
アンモニア、第1級アミン、第2級アミン、第3級アミ
ン又は無機アルカリ化合物を添加することによって中和
する;工程を含むことを特徴とする、水分散性樹脂の製
造方法。 - 【請求項3】 工程(b)で用いられる有機酸が、1分
子中に、少なくとも1個の不飽和基と少なくとも1個の
カルボキシル基の両方を有する不飽和カルボン酸である
ことを特徴とする請求項1に記載の水分散性樹脂の製造
方法。 - 【請求項4】 工程(i)で用いられる有機酸が、1分
子中に、少なくとも1個の不飽和基と少なくとも1個の
カルボキシル基の両方を有する不飽和カルボン酸である
ことを特徴とする請求項2に記載の水分散性樹脂の製造
方法。 - 【請求項5】 一分子中に少なくとも2個の第4級アン
モニウムカルボン酸塩基を有するエポキシ樹脂変成物
に、少なくとも1種類の、一分子中に少なくとも1個の
不飽和基及び少なくとも1個のカルボキシル基を有する
不飽和化合物を必須成分として含有する不飽和モノマー
成分を加え、得られた混合物に水を添加して水分散液を
調製し、該水分散液を重合反応にかけることを特徴とす
る請求項1又は2に記載の水分散性樹脂の製造方法。 - 【請求項6】 一分子中に少なくとも2個の第4級アン
モニウムカルボン酸塩基を有するエポキシ樹脂変成物を
水中に分散させた後、少なくとも一種類の、一分子中に
少なくとも一個の不飽和基及び少なくとも一個のカルボ
キシル基を有する不飽和化合物を必須成分として含有す
る不飽和モノマー成分を該分散液に加え、得られた分散
液を重合反応にかけることを特徴とする、請求項1又は
2に記載の水分散性樹脂の製造方法。 - 【請求項7】 重合体中のカルボキシル基1当量に対し
て0.2〜3.0モルの量の、アンモニア、第1級アミ
ン、第2級アミン、第3級アミン又は無機アルカリを、
重合反応の途中で反応系に加えることによって、該カル
ボキシル基の中和を行う請求項1又は2に記載の水分散
性樹脂の製造方法。 - 【請求項8】 重合体中のカルボキシル基1当量に対し
て0.2〜3.0モルの量の、アンモニア、第1級アミ
ン、第2級アミン、第3級アミン又は無機アルカリを、
重合反応の終了後に反応系に加えることによって、該カ
ルボキシル基の中和を行う請求項1又は2に記載の水分
散性樹脂の製造方法。 - 【請求項9】 請求項1又は2に記載の方法によって製
造された水分散性樹脂と、フェノール樹脂又はアミノ樹
脂とを含むことを特徴とする水性被覆組成物。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26686695A JPH09124717A (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | 水分散性樹脂の製造方法及びそれを用いた水性被覆組成物 |
PCT/JP1996/002987 WO1997014750A1 (en) | 1995-10-16 | 1996-10-16 | Method for producing water-dispersible resin, and aqueous coating composition containing it |
AU73324/96A AU7332496A (en) | 1995-10-16 | 1996-10-16 | Method for producing water-dispersible resin, and aqueous coating composition containing it |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26686695A JPH09124717A (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | 水分散性樹脂の製造方法及びそれを用いた水性被覆組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09124717A true JPH09124717A (ja) | 1997-05-13 |
Family
ID=17436748
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26686695A Pending JPH09124717A (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | 水分散性樹脂の製造方法及びそれを用いた水性被覆組成物 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09124717A (ja) |
AU (1) | AU7332496A (ja) |
WO (1) | WO1997014750A1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU762311B2 (en) * | 1999-03-17 | 2003-06-19 | Robert John Bolton | Radiation curable resin composition |
AUPP922599A0 (en) | 1999-03-17 | 1999-04-15 | Bolton, Robert John | Radiation curable compositions |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4423165A (en) * | 1982-04-16 | 1983-12-27 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Water-borne coating composition made from epoxy resin, first polymeric acid, tertiary amine and second polymeric acid |
JPS6081262A (ja) * | 1983-10-12 | 1985-05-09 | Dainippon Ink & Chem Inc | 低温乾燥電着塗料用樹脂組成物 |
JPH01168715A (ja) * | 1987-12-24 | 1989-07-04 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 水性樹脂分散体の製造方法 |
JPH04345610A (ja) * | 1991-05-23 | 1992-12-01 | Dainippon Ink & Chem Inc | 合成樹脂組成物 |
-
1995
- 1995-10-16 JP JP26686695A patent/JPH09124717A/ja active Pending
-
1996
- 1996-10-16 WO PCT/JP1996/002987 patent/WO1997014750A1/en active Application Filing
- 1996-10-16 AU AU73324/96A patent/AU7332496A/en not_active Abandoned
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO1997014750A1 (en) | 1997-04-24 |
AU7332496A (en) | 1997-05-07 |
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