JPH11349828A - 樹脂組成物および水性樹脂組成物ならびにその硬化物 - Google Patents

樹脂組成物および水性樹脂組成物ならびにその硬化物

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JPH11349828A
JPH11349828A JP15874098A JP15874098A JPH11349828A JP H11349828 A JPH11349828 A JP H11349828A JP 15874098 A JP15874098 A JP 15874098A JP 15874098 A JP15874098 A JP 15874098A JP H11349828 A JPH11349828 A JP H11349828A
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JP
Japan
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parts
resin composition
ethylenically unsaturated
molecule
compound
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Application number
JP15874098A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Yoshida
光男 吉田
Yoshiko Suzuki
美子 鈴木
Naotoshi Nakamura
尚稔 中村
Yukifumi Mashita
幸文 真下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は新規にして有用なる樹脂組成物および
水性樹脂組成物に関するものであり,本発明の水性樹脂
組成物は、各種水性塗料用を始め、水性インキ、接着剤
並びにシーリング剤用などとし提供することである。 【解決手段】本発明は、(A)分子内に少なくともひと
つのケトン基およびまたはアルデヒド基を含有するエチ
レン性不飽和単量体、およびその他のエチレン性不飽和
単量体とを重合せしめることにより得られる重合物、お
よび(B)(a)分子内に2個以上のヒドラジド基を有
する化合物、(b)分子内にひとつのケトン基を有する
沸点200℃以下の化合物、および(c)水をあらかじ
め混合した組成物を含有することを特徴とする樹脂組成
物および水性樹脂組成物ならびにその硬化物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規にして有用なる
樹脂組成物および水性樹脂組成物に関するものである。
本発明の樹脂組成物あるいは水性樹脂組成物は、各種水
性塗料用を始め、水性インキ、接着剤並びにシーリング
剤用などとして、広範な用途に利用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、広範に使用されている溶剤型塗料
は塗装工程中に有機溶剤が排出されるが、近年、環境保
全、人体への有害性および省エネルギーの観点からこれ
らの有機溶剤排出量の低減化が要求されており、塗料の
水性化が進められている。
【0003】水性架橋型塗料として、ケトンあるいはア
ルデヒド化合物に基づくカルボニル基とヒドラジド基と
の反応を利用したものが公知技術として知られている
が、該架橋反応は高活性であるため、一液型の塗料とし
た際に経時安定性に欠け、塗料の保存中に塗料系の粘度
増加がみられたり、場合によっては塗料のゲル化が起こ
るというような問題が生じていた。
【0004】このような経時保存安定性を改良するた
め、塗料系をエマルジョン型の不均一系とすることが多
く試みられているが、経時保存安定性は達成しやすいも
のの、塗料中に含有される低分子界面活性剤が塗膜の耐
水性等の物性を低下させる等の問題が生じやすい。
【0005】また、組成物(B)において(a)分子内
に2個以上のヒドラジド基を有する化合物、(b)分子
内にひとつのケトン基を有する沸点200℃以下の化合
物、および(c)水をあらかじめ混合することなく水性
樹脂組成物に用いると、塗料系の粘度増加の傾向は減少
するものの、完全に抑制することは困難となり、(c)
水の代わりに水溶性の有機溶剤を用いると架橋反応性が
大きく低下し、(c)水を加えないと水溶性の低下に伴
い水性塗料への導入が困難となるという問題が生じてい
た。
【0006】
【本発明が解決しようとする課題】そこで本発明者等
は、上記の問題を解決するべく鋭意検討した結果、容易
に水性化が可能であり、良好な架橋反応性、および経時
保存安定性を有する水性樹脂組成物を提供しうる樹脂組
成物を合成することに成功した。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、(A)分
子内に少なくともひとつのケトン基およびまたはアルデ
ヒド基を含有するエチレン性不飽和単量体、およびその
他のエチレン性不飽和単量体とを重合せしめることによ
り得られる重合物、および(B)(a)分子内に2個以
上のヒドラジド基を有する化合物、(b)分子内にひと
つのケトン基を有する沸点200℃以下の化合物、およ
び(c)水をあらかじめ混合した組成物を含有すること
を特徴とする樹脂組成物である。第2の発明は、ヒドラ
ジド基1個に対してケトン基が1〜10個であるように
混合された(B)(a)分子内に2個以上のヒドラジド
基を有する化合物、(b)分子内にひとつのケトン基を
有する沸点200℃以下の化合物、および(c)水をあ
らかじめ混合した組成物を含有することを特徴とする第
1発明記載の樹脂組成物である。
【0008】第3の発明は、エチレン性不飽和単量体
中、分子内に少なくともひとつのケトン基およびまたは
アルデヒド基を有するエチレン性不飽和単量体を1〜5
0重量%含有することを特徴とする第1または第2発明
記載の樹脂組成物である。第4の発明は、エチレン性不
飽和単量体よりなる重合物100重量部に対して、分子
内に2個以上のヒドラジド基を有する化合物が0.1〜
50重量部であることを特徴とする第1〜第3発明いず
れか記載の樹脂組成物である。第5の発明は、エチレン
性不飽和単量体中、エチレン性不飽和カルボン酸および
またはエチレン性不飽和カルボン酸無水物を1〜50重
量%含有することを特徴とする第1〜第4発明いずれか
記載の樹脂組成物である。
【0009】第6の発明は、第1発明〜第5発明いずれ
か記載の樹脂組成物を含んでなる水性樹脂組成物であ
る。第7の発明は、第1発明〜第6発明いずれか記載の
樹脂組成物または水性樹脂組成物からなる硬化物。上記
のような課題を解決するため、以下のような樹脂組成物
ならびに水性樹脂組成物の提供を行うものである。
【0010】本発明の樹脂組成物で用いられる分子内に
少なくともひとつのケトン基およびまたはアルデヒド基
を含有するエチレン性不飽和単量体は、特に限定される
ものではなく、例えば、アクロレイン、アセトアセチル
(メタ)アクリレート、アセトニルアクリレート、ジア
セトン(メタ)アクリレート、アセトニルアクリレー
ト、ジアセトンアクリルアミド、ホルミルスチロール、
ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルブチ
ルケトン等が挙げられ、エチレン性不飽和単量体中、1
〜50重量%が好ましい。1重量%未満では期待される
硬化塗膜物性を十分に得ることが困難になり、50重量
%を越えると3次元化等の副反応が起こりやすく好まし
くない。
【0011】その他のエチレン性不飽和単量体としては
特に限定されるものではなく、例として、アルキル(メ
タ)アクリレート、スチレン、ビニルトルエン、(メ
タ)アクリロニトリル、ビニルアセテート等が挙げられ
る。
【0012】エチレン性不飽和カルボン酸の代表的なも
とのして、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マ
レイン酸、フマル酸、グルタコン酸、テトラヒドロフタ
ル酸等が挙げられる。また、エチレン性不飽和カルボン
酸無水物の代表的なものとして、無水マレイン酸、無水
イタコン酸、無水グルタコン酸、無水テトラヒドロフタ
ル酸等が挙げられる。エチレン性不飽和カルボン酸、お
よびまたはエチレン性不飽和カルボン酸無水物はエチレ
ン性不飽和単量体中、好ましくは1〜50重量%、より
好ましくは5〜30重量%使用される。1重量%未満で
は十分な水溶性を付与することが困難であり、50重量
%を越えると樹脂の増粘が起こり好ましくない。
【0013】エチレン性不飽和単量体の重合は、開始剤
の存在下、不活性ガス気流下で50〜150℃で2〜1
0時間かけて行われる。必要に応じて溶剤の存在下で行
ってもよい。
【0014】開始剤としては、ベンゾイルパーオキサイ
ド、クメンヒドロパーオキサイド、t−ブチルヒドロパ
ーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシカーボネー
ト、ジt−ブチルパーオキサイド、t−ブチルパーオキ
シベンゾエート等の有機過酸化物、2,2’−アゾビス
イソブチロニトリル等のアゾ化合物等が挙げられる。開
始剤はエチレン性不飽和単量体100重量部に対して好
ましくは1〜20重量部使用される。
【0015】上記、(A)エチレン性不飽和単量体を重
合せしめることにより得られる重合物はアンモニア、ア
ミン類等の塩基性物質を作用させて中和することにより
容易に水溶化ないしは水分散化し、本発明の水性樹脂組
成物が得られる。アミン類の代表的なものとしてモノエ
タノールアミン、エチルアミン、ジメチルアミン、ジエ
チルアミン、トリエチルアミン、プロピルアミン、ジプ
ロピルアミン、イソプロピルアミン、ジイソプロピルア
ミン、トリエタノールアミン、ブチルアミン、ジブチル
アミン、エチルヘキシルアミン、エチレンジアミン、プ
ロピレンジアミン、メチルエタノールアミン、ジメチル
エタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、モルホ
リン等が挙げられるが特にジメチルエタノールアミンが
好ましい。
【0016】(A)エチレン性不飽和単量体よりなる重
合物は全固形分中、好ましくは70〜99.5重量%が
使用される。70重量%未満では期待される硬化塗膜物
性を十分に得ることが困難になる。上記(A)に
(B)、(a)、(b)、(c)を含有させることによ
り本発明の樹脂組成物及び水性樹脂組成物ならびにその
硬化物が得られる。
【0017】組成物(B)中の(a)分子内に2個以上
のヒドラジド基を有する化合物としては特に限定される
ものではなく、例として、カルボヒドラジド、シュウ酸
ジヒドラジド、マロン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒド
ラジド、グルタル酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラ
ジド、ピメリン酸ジヒドラジド、スベリン酸ジヒドラジ
ド、アゼライン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジ
ド、ドデカンジオヒドラジド、ヘキサデカンジオヒドラ
ジド、テレフタル酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒド
ラジド、2,6−ナフトエ酸ジヒドラジド、4,4−ビ
スベンゼンジヒドラジド、1,4−ナフトエ酸ジヒドラ
ジド、2,6−ピリジンジヒドラジド、1,4−シクロ
ヘキサンジヒドラジド、酒石酸ジヒドラジド、リンゴ酸
ジヒドラジド、イミノジ酢酸ジヒドラジド、N,N−ヘ
キサメチレンビスセミカルバジド、イタコン酸ジヒドラ
ジド、エチレンジアミン四酢酸テトラヒドラジド、クエ
ン酸トリヒドラジド、1,2,4−ベンゼントリヒドラ
ジド、1,4,5,8−ナフトエ酸テトラヒドラジド、
ニトリロ酢酸トリヒドラジド、シクロヘキサントリカル
ボン酸トリヒドラジド、ピロメリット酸トリヒドラジド
等、およびその混合物が挙げられる。
【0018】組成物(B)中の(a)分子内に2個以上
のヒドラジド基を有する化合物は全固形分中、好ましく
は0.5〜30重量%、さらに好ましくは0.5〜20
重量%が使用される。0.5重量%未満では期待される
硬化塗膜物性を十分に得ることが困難になり、30重量
%を越えると未反応のヒドラジド化合物が硬化塗膜中に
残存し、ブリード等が起こりやすくなり好ましくない。
【0019】組成物(B)中の(b)分子内にひとつの
ケトン基を有する沸点200℃以下の化合物としては特
に限定されるものではなく、例えばアセトン、メチルエ
チルケトン、メチルプロピルケトン、メチルブチルケト
ン、メチルイソプロピルケトン、メチルイソブチルケト
ン、メチルt−ブチルケトン、メチルアミルケトン、メ
チルイソアミルケトン、メチルヘキシルケトン、メチル
ノニルケトン、ジエチルケトン、エチルブチルケトン、
エチルアミルケトン、ジイソブチルケトン、ジイソプロ
ピルケトン、エチルアミルケトン、シクロペンタノン、
シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン等、および
その混合物が挙げられる。
【0020】組成物(B)中の(b)分子内にひとつの
ケトン基を有する沸点200℃以下の化合物は、ヒドラ
ジド化合物中のヒドラジド基1個に対してケトン基が1
〜10個、より好ましくは1〜4.9個となる量が使用
される。
【0021】組成物(B)は(a)ヒドラジド化合物、
(b)ケトン基を有する沸点200℃以下の化合物、
(c)水の混合は、10℃〜100℃で30分〜24時
間、より好ましくは25℃〜80℃で1時間〜10時間
撹拌し行われる。この時必要に応じて水溶性有機溶剤を
添加しても差し支えない。また、水100重量部に対し
てヒドラジド化合物は0.005〜70重量部、さらに
好ましくは0.005〜50重量部使用される。
【0022】本発明の樹脂組成物および水性樹脂組成物
は単独でも用いることができるが、必要であればその他
の水性樹脂成分を含有させて用いることもできる。例え
ば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、
ウレタン樹脂等を挙げることができ、全固形分中、5〜
95重量%使用される。また、これらの樹脂組成物に
は、必要に応じて着色等のための染料、顔料、硬化物物
性改良のための各種添加剤類、例えばフィラー類、レベ
リング剤、硬化剤、難燃剤、増粘剤、水溶性有機溶剤、
滑性付与剤等を含有させることができる。
【0023】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。なお、以下、「部」はすべて重量部を表す。
【0024】実施例1 セパラブル4口フラスコに温度制御用レギュレーター、
冷却管、撹拌装置を取り付けてブチルセロソルブ100
部を仕込み、約90℃に昇温し反応容器内を窒素置換し
た後、滴下管よりアクリル酸10部、エチルアクリレー
ト30部、メタクリル酸メチル50部、ジアセトンアク
リルアミド10部、有機過酸化物(日本油脂社製「パー
ブチルO」)5部を2時間かけて滴下した。滴下終了
後、更に3時間反応を継続した。重合終了後、ブチルセ
ロソルブ57部を留去し、固形分70%の樹脂溶液を得
た。得られた樹脂溶液100部にジメチルアミノエタノ
ール8.7部を加え十分に撹拌し酸を中和した樹脂組成
物(A1)を得た。さらに水68.7部にアジピン酸ジ
ヒドラジド3.6部、メチルエチルケトン3部を添加し
た後、60℃で2時間撹拌することにより得られた組成
物(B1)を樹脂組成物(A1)108.7部に十分撹
拌しながら添加し水性樹脂組成物を得た。
【0025】実施例2 セパラブル4口フラスコに温度制御用レギュレーター、
冷却管、撹拌装置を取り付けてブチルセロソルブ100
部を仕込み、約90℃に昇温し反応容器内を窒素置換し
た後、滴下管よりアクリル酸5部、エチルアクリレート
18部、メタクリル酸メチル75部、アクロレイン2
部、有機過酸化物(日本油脂社製「パーブチルO」)5
部を2時間かけて滴下した。滴下終了後、更に3時間反
応を継続した。重合終了後、ブチルセロソルブ57部を
留去し、固形分70%の樹脂溶液を得た。得られた樹脂
溶液100部にジメチルアミノエタノール4.3部を加
え十分に撹拌し酸を中和した樹脂組成物(A1)を得
た。さらに水71部にコハク酸ジヒドラジド0.5部、
アセトン0.5部を添加した後、25℃で10時間撹拌
することにより得られた組成物(B1)を樹脂組成物
(A1)104.3部に十分撹拌しながら添加し水性樹
脂組成物を得た。
【0026】実施例3 セパラブル4口フラスコに温度制御用レギュレーター、
冷却管、撹拌装置を取り付けてブチルセロソルブ100
部を仕込み、約90℃に昇温し反応容器内を窒素置換し
た後、滴下管よりアクリル酸2部、エチルアクリレート
45部、メタクリル酸メチル8部、ジアセトンアクリル
アミド45部、有機過酸化物(日本油脂社製「パーブチ
ルO」)5部を2時間かけて滴下した。滴下終了後、更
に3時間反応を継続した。重合終了後、ブチルセロソル
ブ57部を留去し、固形分70%の樹脂溶液を得た。得
られた樹脂溶液100部にジメチルアミノエタノール
1.7部を加え十分に撹拌し酸を中和した樹脂組成物
(A1)を得た。さらに水44.4部に2,6−ナフト
エ酸ジヒドラジド22.8部、ジイソブチルケトン5
3.1部ブチルソロソルブ10部を添加した後、80℃
で1時間撹拌することにより得られた組成物(B1)を
樹脂組成物(A1)101.7部に十分撹拌しながら添
加し水性樹脂組成物を得た。
【0027】実施例4 セパラブル4口フラスコに温度制御用レギュレーター、
冷却管、撹拌装置を取り付けてブチルセロソルブ100
部を仕込み、約90℃に昇温し反応容器内を窒素置換し
た後、滴下管よりアクリル酸45部、エチルアクリレー
ト10部、メタクリル酸メチル25部、ジアセトンアク
リルアミド20部、有機過酸化物(日本油脂社製「パー
ブチルO」)5部を2時間かけて滴下した。滴下終了
後、更に3時間反応を継続した。重合終了後、ブチルセ
ロソルブ57部を留去し、固形分70%の樹脂溶液を得
た。得られた樹脂溶液100部にジメチルアミノエタノ
ール11.7部を加え十分に撹拌し酸を中和した樹脂組
成物(A1)を得た。さらに水68.1部にアジピン酸
ジヒドラジド7.2部、メチルエチルケトン6部を添加
した後、50℃で3時間撹拌することにより得られた組
成物(B1)を樹脂組成物(A1)111.7部に十分
撹拌しながら添加し水性樹脂組成物を得た。
【0028】比較例1 セパラブル4口フラスコに温度制御用レギュレーター、
冷却管、撹拌装置を取り付けてブチルセロソルブ100
部を仕込み、約80℃に昇温し反応容器内を窒素置換し
た後、滴下管よりアクリル酸10部、エチルアクリレー
ト30部、メタクリル酸メチル50部、ジアセトンアク
リルアミド10部、有機過酸化物(日本油脂社製「パー
ブチルO」)5部を2時間かけて滴下した。滴下終了
後、更に3時間反応を継続した。重合終了後、ブチルセ
ロソルブ57部を留去し、固形分70%の樹脂溶液を得
た。得られた樹脂溶液100部にジメチルアミノエタノ
ール8.7部を加え十分に撹拌し酸を中和した樹脂組成
物(A1)を得た。さらに水68.7部にアジピン酸ジ
ヒドラジド3.6部を添加することにより得られた組成
物(B1)を樹脂組成物(A1)111.7部に十分撹
拌しながら添加し水性樹脂組成物を得た。
【0029】比較例2 セパラブル4口フラスコに温度制御用レギュレーター、
冷却管、撹拌装置を取り付けてブチルセロソルブ100
部を仕込み、約90℃に昇温し反応容器内を窒素置換し
た後、滴下管よりアクリル酸10部、エチルアクリレー
ト30部、メタクリル酸メチル50部、ジアセトンアク
リルアミド10部、有機過酸化物(日本油脂社製「パー
ブチルO」)5部を2時間かけて滴下した。滴下終了
後、更に3時間反応を継続した。重合終了後、ブチルセ
ロソルブ57部を留去し、固形分70%の樹脂溶液を得
た。得られた樹脂溶液100部にジメチルアミノエタノ
ール8.7部、水68.7部を加え十分に撹拌し樹脂組
成物(A1)を得た。さらにアジピン酸ジヒドラジド
7.2部とメチルエチルケトン6部を混合し、50℃で
3時間撹拌することにより得られた組成物(B1)を樹
脂組成物(A1)177.4部に十分撹拌しながら添加
し水性樹脂組成物を得た。
【0030】比較例3 セパラブル4口フラスコに温度制御用レギュレーター、
冷却管、撹拌装置を取り付けてブチルセロソルブ100
部を仕込み、約80℃に昇温し反応容器内を窒素置換し
た後、滴下管よりアクリル酸10部、エチルアクリレー
ト30部、メタクリル酸メチル50部、ジアセトンアク
リルアミド10部、有機過酸化物(日本油脂社製「パー
ブチルO」)5部を2時間かけて滴下した。滴下終了
後、更に3時間反応を継続した。重合終了後、ブチルセ
ロソルブ57部を留去し、固形分70%の樹脂溶液を得
た。得られた樹脂溶液100部にジメチルアミノエタノ
ール8.7部を加え十分に撹拌し酸を中和した樹脂組成
物(A1)を得た。さらに水68.7部にアジピン酸ジ
ヒドラジド7.2部、メチルエチルケトン6部を樹脂組
成物(A1)111.7部に十分撹拌しながら添加し水
性樹脂組成物を得た。
【0031】比較例4 セパラブル4口フラスコに温度制御用レギュレーター、
冷却管、撹拌装置を取り付けてブチルセロソルブ100
部を仕込み、約90℃に昇温し反応容器内を窒素置換し
た後、滴下管よりアクリル酸10部、エチルアクリレー
ト30部、メタクリル酸メチル50部、ジアセトンアク
リルアミド10部、有機過酸化物(日本油脂社製「パー
ブチルO」)5部を2時間かけて滴下した。滴下終了
後、更に3時間反応を継続した。重合終了後、ブチルセ
ロソルブ57部を留去し、固形分70%の樹脂溶液を得
た。得られた樹脂溶液100部にジメチルアミノエタノ
ール8.7部を加え十分に撹拌し酸を中和した樹脂組成
物(A1)を得た。さらにブチルセロソルブ68.7部
にアジピン酸ジヒドラジド3.6部、メチルエチルケト
ン3部を添加した後、60℃で2時間撹拌することによ
り得られた組成物(B1)を樹脂組成物(A1)10
8.7部に十分撹拌しながら添加し水性樹脂組成物を得
た。
【0032】比較例5 セパラブル4口フラスコに温度制御用レギュレーター、
冷却管、撹拌装置を取り付けてブチルセロソルブ100
部を仕込み、約90℃に昇温し反応容器内を窒素置換し
た後、滴下管よりアクリル酸10部、エチルアクリレー
ト30部、メタクリル酸メチル50部、ジアセトンアク
リルアミド10部、有機過酸化物(日本油脂社製「パー
ブチルO」)5部を2時間かけて滴下した。滴下終了
後、更に3時間反応を継続した。重合終了後、ブチルセ
ロソルブ57部を留去し、固形分70%の樹脂溶液を得
た。得られた樹脂溶液100部にジメチルアミノエタノ
ール8.7部を加え十分に撹拌し酸を中和した樹脂組成
物(A1)を得た。さらに水68.7部にメチルエチル
ケトン3部を添加した後、60℃で2時間撹拌すること
により得られた組成物(B1)を樹脂組成物(A1)1
08.7部に十分撹拌しながら添加し水性樹脂組成物を
得た。
【0033】以上の実施例1〜4、比較例1〜5で得ら
れた水性樹脂組成物の室温3ヶ月間保存後の粘度及び形
態変化を評価した。また、これらの水性樹脂組成物をワ
イヤーバーコーターにより乾燥塗膜厚が約10μmにな
るようにティンフリースチール板に塗布し、200℃2
0分間乾燥して得られた塗膜について密着性、耐沸水性
の評価を行った結果を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】かくして得られた樹脂組成物を用いてな
る水性樹脂組成物は経時保存安定性に優れ、良好な基材
密着性、耐水性等をその硬化塗膜にもち、水性塗料用を
始め、水性インキ用、接着剤並びにシーリング剤用など
のバインダーとして、広範な用途に利用することがで
き、工業上極めて有用であることがわかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09J 201/06 C09J 201/06 C09K 3/10 C09K 3/10 Z (72)発明者 真下 幸文 東京都中央区京橋二丁目3番13号東洋イン キ製造株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)分子内に少なくともひとつのケトン
    基およびまたはアルデヒド基を含有するエチレン性不飽
    和単量体、およびその他のエチレン性不飽和単量体とを
    重合せしめることにより得られる重合物、および(B)
    (a)分子内に2個以上のヒドラジド基を有する化合
    物、(b)分子内にひとつのケトン基を有する沸点20
    0℃以下の化合物、および(c)水をあらかじめ混合し
    た組成物を含有することを特徴とする樹脂組成物。
  2. 【請求項2】ヒドラジド基1個に対してケトン基が1〜
    10個であるように混合された(B)(a)分子内に2
    個以上のヒドラジド基を有する化合物、(b)分子内に
    ひとつのケトン基を有する沸点200℃以下の化合物、
    および(c)水をあらかじめ混合した組成物を含有する
    ことを特徴とする請求項1記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】エチレン性不飽和単量体中、分子内に少な
    くともひとつのケトン基およびまたはアルデヒド基を有
    するエチレン性不飽和単量体を1〜50重量%含有する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】(A)エチレン性不飽和単量体よりなる重
    合物100重量部に対して、分子内に2個以上のヒドラ
    ジド基を有する化合物が0.1〜50重量部であること
    を特徴とする請求項1〜3いずれか記載の樹脂組成物。
  5. 【請求項5】エチレン性不飽和単量体中、エチレン性不
    飽和カルボン酸およびまたはエチレン性不飽和カルボン
    酸無水物を1〜50重量%含有することを特徴とする請
    求項1〜4いずれか記載の樹脂組成物。
  6. 【請求項6】請求項1〜5いずれか記載の樹脂組成物を
    含んでなる水性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】請求項1〜6いずれか記載の樹脂組成物ま
    たは水性樹脂組成物からなる硬化物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014058589A (ja) * 2012-09-14 2014-04-03 Ricoh Co Ltd インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録装置、画像形成方法、画像形成物

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