JPH09122969A - Au−Snろう材 - Google Patents
Au−Snろう材Info
- Publication number
- JPH09122969A JPH09122969A JP25603096A JP25603096A JPH09122969A JP H09122969 A JPH09122969 A JP H09122969A JP 25603096 A JP25603096 A JP 25603096A JP 25603096 A JP25603096 A JP 25603096A JP H09122969 A JPH09122969 A JP H09122969A
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- JP
- Japan
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- filler metal
- brazing filler
- warm
- temp
- wire
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来から低融点貴金属ろうとしているAu−
Sn系の共晶型ろう材が使われているが、Au−Sn合
金は極めた脆いために圧延、伸線、切断および打ち抜き
等の加工ができず、所定の形状や所定の大きさのろう材
を効率的に製造することができないという欠点がある。 【解決手段】 Au−Snろう材において、Snを12
〜37Wt%の範囲の組成としたことを特徴とする。
Sn系の共晶型ろう材が使われているが、Au−Sn合
金は極めた脆いために圧延、伸線、切断および打ち抜き
等の加工ができず、所定の形状や所定の大きさのろう材
を効率的に製造することができないという欠点がある。 【解決手段】 Au−Snろう材において、Snを12
〜37Wt%の範囲の組成としたことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ICパッケ
ージ、ハーメチックシール用またはリードピンのろう付
け用等に使用される低融点のAu−Snろう材に関す
る。
ージ、ハーメチックシール用またはリードピンのろう付
け用等に使用される低融点のAu−Snろう材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から低融点貴金属ろうとしているA
u−Sn系の共晶型ろう材が使われているが、Au−S
n合金は極めた脆いために圧延、伸線、切断および打ち
抜き等の加工ができず、所定の形状や所定の大きさのろ
う材を効率的に製造することができないという欠点があ
る。
u−Sn系の共晶型ろう材が使われているが、Au−S
n合金は極めた脆いために圧延、伸線、切断および打ち
抜き等の加工ができず、所定の形状や所定の大きさのろ
う材を効率的に製造することができないという欠点があ
る。
【0003】そこで、これらの欠点を解決するために、
溶湯急冷法によって厚さ10〜30μmの箔状に加工す
る方法やショット法によって粒状にする方法が使用され
ている。
溶湯急冷法によって厚さ10〜30μmの箔状に加工す
る方法やショット法によって粒状にする方法が使用され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記前者の溶
湯急冷法によると、箔の厚さには限られた範囲があり、
厚さをコントロールすることが非常に難しいという問題
があり、しかも切断、打抜加工では割れが生じ易く所望
の形状のろう材が得られないという問題がある。また、
後者のショット法によると、粒径を一定にそろえること
が難しく、さらに合金中にガスが多く含まれてしまって
品質の悪いろう材となってしまうという問題がある。
湯急冷法によると、箔の厚さには限られた範囲があり、
厚さをコントロールすることが非常に難しいという問題
があり、しかも切断、打抜加工では割れが生じ易く所望
の形状のろう材が得られないという問題がある。また、
後者のショット法によると、粒径を一定にそろえること
が難しく、さらに合金中にガスが多く含まれてしまって
品質の悪いろう材となってしまうという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする手段】Au−Sn合金におい
て、SnをWt6%以上含有するものは加工性に乏し
く、線状加工することができないが、Snを12〜37
Wt%添加したAu−Sn合金については、190℃か
ら融点付近の270℃に加熱すると展延性が生じること
を見い出すことができた。
て、SnをWt6%以上含有するものは加工性に乏し
く、線状加工することができないが、Snを12〜37
Wt%添加したAu−Sn合金については、190℃か
ら融点付近の270℃に加熱すると展延性が生じること
を見い出すことができた。
【0006】本発明は、このようなSnを12〜37W
t%添加したAu−Sn合金を所定の温度範囲に温度制
御することにより、温間押し出しおよび温間伸線によっ
て連続した線状のAu−Snろう材を得ることを可能に
し、さらに必要に応じて同様の温度制御による温間切断
によって、所定質量の粒状のAu−Snろう材を得るこ
とを可能にした。
t%添加したAu−Sn合金を所定の温度範囲に温度制
御することにより、温間押し出しおよび温間伸線によっ
て連続した線状のAu−Snろう材を得ることを可能に
し、さらに必要に応じて同様の温度制御による温間切断
によって、所定質量の粒状のAu−Snろう材を得るこ
とを可能にした。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。表1に示すような組成のAu−Snピレットを作
製し、温度条件を変えて温間押し出し装置によって直径
2.0mmの線材の温間押し出し加工を行った。
する。表1に示すような組成のAu−Snピレットを作
製し、温度条件を変えて温間押し出し装置によって直径
2.0mmの線材の温間押し出し加工を行った。
【0008】
【表1】
【0009】上記のAu−Snピレットは、通常の溶解
法つまり真空溶解、雰囲気溶解もしくは大気溶解によっ
て溶解し、ピレット径に合った鋳型に流し込んで製作す
る。上記温間押し出し加工を行う温間押し出し装置の例
を図1の断面図を用いて以下に説明する。
法つまり真空溶解、雰囲気溶解もしくは大気溶解によっ
て溶解し、ピレット径に合った鋳型に流し込んで製作す
る。上記温間押し出し加工を行う温間押し出し装置の例
を図1の断面図を用いて以下に説明する。
【0010】図において、1はSnを12〜37Wt%
添加したAu−Snピレット、2はコンテナ、3はステ
ム、4は加熱ヒータ、5はダイス、6は温度制御用熱電
対、7は圧力ブロックであり、Au−Snピレット1を
コンテナ2内に設置し、加熱ヒータ4によって指定温度
に上昇安定させた後、ステム3によって加圧することに
より、ダイス5からAu−Sn線8が得られる。
添加したAu−Snピレット、2はコンテナ、3はステ
ム、4は加熱ヒータ、5はダイス、6は温度制御用熱電
対、7は圧力ブロックであり、Au−Snピレット1を
コンテナ2内に設置し、加熱ヒータ4によって指定温度
に上昇安定させた後、ステム3によって加圧することに
より、ダイス5からAu−Sn線8が得られる。
【0011】つぎに、このようにして得られた直径2.
0mmの線材を温間伸線装置によって表2に示す如く直
径0.1mmまで温間伸線を行った。
0mmの線材を温間伸線装置によって表2に示す如く直
径0.1mmまで温間伸線を行った。
【0012】
【表2】
【0013】この温間伸線を行う温間伸線装置の例を図
2の断面図を用いて以下に説明する。図において、9は
予熱炉、10はダイスホルダー、11は伸線用ダイス、
12は巻き取りドラム、13はAu−Sn線であり、上
記押し出し加工で得たAu−Sn線8を予熱炉9を通し
て予め昇温させ、指定温度に加熱したダイスホルダー1
0によって指定温度に保持された伸線用ダイス11に通
して巻き取りドラム12で巻き取ることによってより細
いAu−Sn線13のAu−Snろう材を得ることがで
きる。
2の断面図を用いて以下に説明する。図において、9は
予熱炉、10はダイスホルダー、11は伸線用ダイス、
12は巻き取りドラム、13はAu−Sn線であり、上
記押し出し加工で得たAu−Sn線8を予熱炉9を通し
て予め昇温させ、指定温度に加熱したダイスホルダー1
0によって指定温度に保持された伸線用ダイス11に通
して巻き取りドラム12で巻き取ることによってより細
いAu−Sn線13のAu−Snろう材を得ることがで
きる。
【0014】さらに、必要に応じて上記で得られた直径
0.1mmのAu−Sn線13を表3に示す如く温間切
断装置によって0.5mmの長さに温間切断を行った。
0.1mmのAu−Sn線13を表3に示す如く温間切
断装置によって0.5mmの長さに温間切断を行った。
【0015】
【表3】
【0016】この温間切断を行う温間切断装置の例を図
3の断面図を用いて以下に説明する。図において、14
は雄刃、15は雌刃、16は雌刃加熱ヒータ、17は送
りロールであり、上記で得たAu−Sn線13を雌刃加
熱ヒータ16によって指定温度に加熱保持した雌刃15
に通し、0.5mmづつ送りロール17によって送りな
がら雄刃14によって切断することにより、所望する一
定質量の粒状のAu−Snろう材を得ることができる。
3の断面図を用いて以下に説明する。図において、14
は雄刃、15は雌刃、16は雌刃加熱ヒータ、17は送
りロールであり、上記で得たAu−Sn線13を雌刃加
熱ヒータ16によって指定温度に加熱保持した雌刃15
に通し、0.5mmづつ送りロール17によって送りな
がら雄刃14によって切断することにより、所望する一
定質量の粒状のAu−Snろう材を得ることができる。
【0017】ここで、上記のような温間加工の温度範囲
を190〜270℃としたのは、190℃未満の温度で
はAu−Sn合金の展延性が不十分で、押し出し、伸線
および切断が行えず、また、270℃を超える温度では
極めて融点に近くなるために結晶粒が粗大化して材料の
劣化の問題が生じるためである。また、Au−Sn合金
においてSnを12〜37Wt%の範囲としたのは、上
記した如く、温度コントロールによって温間加工が可能
となることがわかったからである。
を190〜270℃としたのは、190℃未満の温度で
はAu−Sn合金の展延性が不十分で、押し出し、伸線
および切断が行えず、また、270℃を超える温度では
極めて融点に近くなるために結晶粒が粗大化して材料の
劣化の問題が生じるためである。また、Au−Sn合金
においてSnを12〜37Wt%の範囲としたのは、上
記した如く、温度コントロールによって温間加工が可能
となることがわかったからである。
【0018】
【発明の効果】以上説明した本発明によると、Au−S
n合金において、Snを12〜37Wt%の範囲の組成
としたことにより、これを190〜270℃の範囲に温
度制御することによって任意の線径の伸線および切断が
可能となり、所望の線径のろう材や所望の質量の粒状ろ
う材を得ることができる効果を有する。
n合金において、Snを12〜37Wt%の範囲の組成
としたことにより、これを190〜270℃の範囲に温
度制御することによって任意の線径の伸線および切断が
可能となり、所望の線径のろう材や所望の質量の粒状ろ
う材を得ることができる効果を有する。
【図1】温間押し出し装置の例を示す断面図
【図2】温間伸線装置の例を示す断面図
【図3】温間切断装置の例を示す断面図
1 Au−Snピレット 2 コンテナ 3 ステム 4 加熱ヒータ 5 ダイス 6 温度制御用熱電対 8 Au−Sn線 9 予熱炉 11 伸線用ダイス 13 Au−Sn線 14 雄刃 15 雌刃 16 雌刃加熱ヒータ
Claims (3)
- 【請求項1】 Au−Snろう材において、Snを12
〜37Wt%の範囲の組成としたことを特徴とするAu
−Snろう材。 - 【請求項2】 請求項1において、線状であることを特
徴とするAu−Snろう材。 - 【請求項3】 請求項1において、任意の質量の粒状で
あることを特徴とするAu−Snろう材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25603096A JPH09122969A (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | Au−Snろう材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25603096A JPH09122969A (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | Au−Snろう材 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63162637A Division JP2608926B2 (ja) | 1988-07-01 | 1988-07-01 | Au―Snろう材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09122969A true JPH09122969A (ja) | 1997-05-13 |
Family
ID=17286949
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25603096A Pending JPH09122969A (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | Au−Snろう材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09122969A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1341229A4 (en) * | 2000-11-27 | 2005-08-24 | Tanaka Precious Metal Ind | METHOD FOR THE HERMETIC SEALING OF ELECTRONIC COMPONENTS |
CN103753057A (zh) * | 2013-12-28 | 2014-04-30 | 刘惠玲 | 一种金锡锡丝、箔带及预成型焊片的制备方法 |
CN110549038A (zh) * | 2019-08-30 | 2019-12-10 | 无锡英特派金属制品有限公司 | 金镍钎料的热加工方法 |
-
1996
- 1996-09-27 JP JP25603096A patent/JPH09122969A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1341229A4 (en) * | 2000-11-27 | 2005-08-24 | Tanaka Precious Metal Ind | METHOD FOR THE HERMETIC SEALING OF ELECTRONIC COMPONENTS |
CN103753057A (zh) * | 2013-12-28 | 2014-04-30 | 刘惠玲 | 一种金锡锡丝、箔带及预成型焊片的制备方法 |
CN110549038A (zh) * | 2019-08-30 | 2019-12-10 | 无锡英特派金属制品有限公司 | 金镍钎料的热加工方法 |
CN110549038B (zh) * | 2019-08-30 | 2022-01-11 | 英特派铂业股份有限公司 | 金镍钎料的热加工方法 |
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