JPH09122039A - ロール状に巻いた紙、叉はフィルムの保持器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロール状に巻いた紙叉はフイルム等を装着
し、切り取り使用する保持器、特にトイレットペーパー
を片手で切り取り使用出来るようにしたペーパーホルダ
ー。 【構成】 ペーパーホルダーのカバー先端寄りに、スリ
ット状開口部を設けると共に、該カバー先端の外側に切
り刃を設け、該切り刃部を外方に突出する山形、或いは
傾斜させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は主に生活用品であるロー
ル状に巻いたトイレットペーパーの保持器、即ちトイレ
ットペーパーホルダーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のロール状に巻いたトイレットペー
パーは、ペーパーホルダーの芯軸に装着して適当な長さ
に引き出し、或いはペーパーに刻まれたミシン目まで引
き出してペーパーホルダーの上方に設けたカバーを片手
で押さえ、カバー先端に押し当てて切り取り使用してい
た。又、カバー先端は内周側が鋭角な切り刃状に、或い
は鋸歯状の凹凸を設けて切断されやすいように形成され
た物もある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のトイレ用ペーパ
ーホルダーは両手を自由に使用できる健常者を前提とし
ており、片手で使用する事は困難である。又、健常者に
於いても片手で使用したい場合が多々あり不便である、
故に本発明は片手で使用できるペーパーホルダーを提供
する事を目的とするものである。

【０００４】前記する目的を達成するために、本発明の
ペーパーホルダーはロール状ペーパーをホルダーに回転
自在に装着すると共に、揺動自在に取り付けたペーパー
ホルダーのカバー先端より、幾分後退した位置にロール
状に巻いたペーパーが自由に通過し、引き出せるスリッ
ト状開口部を設けて、しかもカバー先端をロール外周よ
り少し離れるように形成する。

【０００５】また、ペーパーホルダーのカバー先端は紙
を下方に引いた力がなるべく集中し、切断されやすいよ
うに外方、叉は上方に山形に突起させるか、或いは全体
を傾斜させると共に、該カバー先端外周側に切り刃を設
ける。

【０００６】

【作用】上記のような構成とした本発明のペーパーホル
ダーにロール状ペーパーを装着し、カバーのスリット状
開口部を通してペーパーを引き出して使用する時、ペー
パー先端を掴み手前上方に適当な長さを引き出し、ペー
パーにミシン目のある場合にはミシン目が露呈するよう
に引き出して後、下方に引けば、紙を下方に引く力はカ
バー先端及びスリット状開口部下縁に加わり、該カバー
が引き下げられロール状ペーパー外周を押さえて固定す
るので、紙はミシン目から切断出来る。

【０００７】少し切断され難い紙を使用する場合には、
カバーの先端を外方、叉は上方に山形に突起させるか、
或いは傾斜させる事で紙を引き下げる力は、紙の１点に
集中するようになり、更に、カバー先端外周側を切り刃
状にする事で一層切断されやすくなる。

【０００８】ロール状ペーパーを従来と逆方向に装着
し、下側から巻き出すようにスリット状開口部を通して
使用すれば、スリット状開口部での屈曲のために巻き出
し抵抗が幾分大きくなり紙質に依っては好都合な場合が
ある。

【０００９】ペーパーホルダーのカバーは極力揺動中心
に近い位置で、ロール状ペーパー外周に接触するように
形成する事で、カバー先端に加えた紙を引き下げる力
は、カバーの揺動支点からの距離に反比例して倍加され
た力で、ロール状ペーパー外周を押し付け固定する。
又、スリット状開口部前縁、後縁の間隔を狭くするか、
厚みを大きくして紙の屈曲を大きくする程、抵抗が大き
くなり固定されやすい。

【００１０】

【実施例】実施例について図面を参照して説明すると図
１において、壁面７に取り付け固定するホルダー本体１
の両側から突出したアーム部ａ先端近くの内側には芯軸
３の両軸端を挿入保持するくぼみを設ける。芯軸３は内
部にバネを備えて幾分伸縮し、ロール状ペーパー４の取
付、取り外しが容易に行えるように構成する。

【００１１】装着使用するロール状ペーパー４の上半を
覆うようにカバー２をホルダー本体１の上方に止めネジ
６で揺動自在に係合すると共に、カバー２の先端寄りに
使用するペーパーが自由に通過できる巾ｅのスリット状
開口部５を開設する。

【００１２】カバー２の先端ｃは装着使用するロール状
ペーパー４の外周から離れ、外方に突出させた形態とし
て、更にカバー先端外側が切り刃状になるように鋭角に
成形し、しかも該切り刃状先端が巾方向中央付近ｄで山
形に突出するように成形する。

【００１３】

【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成する
事に依って、下記するような効果を生ずる。

【００１４】ペーパーホルダーに装着したロール状ペー
パー４をカバー２のスリット状開口部５を通して引き出
し、該スリット状開口部５の下縁に接しないｆ，ｇ方向
に引き出せば、ロール状ペーパーは大きな抵抗を受ける
事なく自由に引き出す事が出来るけれども、該開口部５
の下縁に接するｆ方向より下方に引き出そうとすれば、
該スリット状開口部５の下縁に加わった力はカバー２を
引き下げ、該カバー２の内周がロール状ペーパー４の外
周と接触してブレーキとなり、ペーパーは引き出せなく
なる。更に下方ｈ、ｊ方向にペーパーを引き下げれば、
ペーパーはカバー２先端の突起頂点ｄに接し、引き下げ
る力が突起頂点ｄに集中して、ペーパーに裂け目を入れ
容易に切断される。

【００１５】現在市販されているロール状トイレットペ
ーパーは通常一定間隔のミシン目が入っており、カバー
２先端部の山形突起ｄ、或いは、先端ｃの切刃等は設け
なくてもスリット状開口部５からペーパーを引き出し、
下方に引き下げればカバー２の先端部が押さえられ、ロ
ール状ペーパー４は固定されてミシン目から容易に切断
出来る。

【００１６】カバー２の先端、或いはミシン目位置から
切断されたロール状ペーパー４の先端は、スリット状開
口部５より露出して残る為に、次に使用する時には容易
にペーパー先端を掴む事が出来、しかも片手で使用出来
るので従来のように紙先端を捜す事も、もう一方の手で
カバーを押さえる必要も無い。

【００１７】すなわち、本発明のペーパーホルダーは健
常者に便利であるばかりでなく、身体障害者などの使用
が特に簡単になる点である。

【図面の簡単な説明】

【図１】ペーパーホルダーの側断面図

【図２】図１ペーパーホルダーの正面図

【図３】図１ペーパーホルダーを下方から見た図

【図４】図１ペーパーホルダーの側面図

【図５】カバー先端を傾斜させたペーパーホルダーの正
面図

【図６】カバー先端を傾斜させたペーパーホルダーを下
方から見た図である。

【符号の説明】

１ ホルダー本体 ２ カバー ３ 芯 軸 ４ ロール状ペーパー

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ロール状に巻いた紙、叉はフィルムを装着
   して使用する保持器の本体に、揺動自在に取り付けたカ
   バーの先端寄りに、装着する紙、叉はフィルムが通過す
   るスリット状開口部を設けて、該スリット状開口部より
   紙、叉はフィルムを引き出して切り取り使用するように
   した紙、叉はフィルムの保持器。
2. 【請求項２】カバー先端の外周側に切り刃を設けた請求
   項１の紙、叉はフィルムの保持器
3. 【請求項３】カバーのスリット状間口部より紐、叉はフ
   ィルムを引き出し、下方に引き下げた時、該引き下げ荷
   重がペーパーの一部に集中して加わり切断されやすくす
   る為に、カバー先端形状を外方に突起した山形、或いは
   外方に傾斜させた請求項１の紙、叉はフィルムの保持
   器。