JPH09121048A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH09121048A
JPH09121048A JP27732695A JP27732695A JPH09121048A JP H09121048 A JPH09121048 A JP H09121048A JP 27732695 A JP27732695 A JP 27732695A JP 27732695 A JP27732695 A JP 27732695A JP H09121048 A JPH09121048 A JP H09121048A
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JP
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film
refractory metal
metal silicide
polycrystalline silicon
layer
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JP27732695A
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Mitsumasa Ooishi
三▲真▼ 大石
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ゲート電極を構成する高融点金属による金属汚
染が無く高品質で微細なMOSトランジスタの工程短縮
した製造方法を提供する。 【解決手段】本発明のMOSトランジスタの製造方法
は、半導体基板の表面にゲート酸化膜、多結晶シリコン
膜、高融点金属シリサイド膜さらには保護膜を順次に積
層して形成する工程と、前記保護膜と高融点金属シリサ
イド膜をドライエッチングしゲート電極形状にパターニ
ングする工程と、前記パターニング後、ソース・ドレイ
ンの拡散層を形成する不純物をイオン注入する工程と、
前記イオン注入後に熱処理を施して前記ソース・ドレイ
ンの拡散層を形成する工程と、前記拡散層の形成後、前
記パターニングした高融点金属シリサイド膜をマスクに
して前記多結晶シリコン膜をドライエッチングする工程
とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法に関し、特にポリサイドゲート電極構造を有する絶縁
ゲート電界効果トランジスタの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の微細化および高密度化は依
然として精力的に進められており、現在では0.15〜
0.25μmの寸法基準で設計されたメモリデバイスあ
るいはロジックデバイス等の超高集積の半導体デバイス
が開発試作されている。このような半導体デバイスの高
集積化に伴って、ゲート電極幅や拡散層幅の寸法の縮小
および半導体素子を構成する材料の膜厚の低減が特に重
要になってくる。
【0003】このなかで、ゲート電極あるいはゲート電
極配線幅の縮小およびゲート電極材料の膜厚の低減は、
必然的にこれらの配線抵抗の増加をまねき、回路動作の
遅延に大きな影響を及ぼすようになる。そこで、微細化
された半導体素子においては、ゲート電極材料の一部に
用いられる高融点金属シリサイドの低抵抗化技術は必須
の技術として重要視されている。特に、高融点金属とし
てチタン金属等を用いたポリサイドゲート電極は、微細
な絶縁ゲート電界効果トランジスタ(以下、MOSトラ
ンジスタと呼称する)にとり必須となる。
【0004】このような構造のMOSトランジスタにお
いて上述の半導体デバイスの高集積化の傾向に沿って、
拡散層を形成する不純物の拡散を抑制して、トランジス
タの短チャネル効果を抑制しなければならない。その結
果として拡散層も高集積化に伴い浅接合化される。しか
しながら、拡散層の接合面がこのような高融点金属で汚
染されると、ソース・ドレイン領域のリーク電流が増加
しトランジスタのスウィッチ動作が不可能になってく
る。したがって、このようなポリサイドゲート電極から
の拡散層あるいは半導体基板の金属汚染を防止すること
が必須になってくる。
【0005】そこで、従来の技術で提案されているこの
ような金属汚染の防止方法について、図4と図5に基づ
いて説明する。図4と図5は、特開昭61−24555
2号公報に記載されているMOSトランジスタの形成方
法を示す製造工程順の断面図である。
【0006】図4(a)に示すように、導電型がP型の
シリコン基板101表面に選択的にフィールド酸化膜1
02が形成される。そして、ゲート酸化膜103がフィ
ールド酸化膜102の形成されていないシリコン基板1
01の表面に形成される。ここで、このゲート酸化膜1
03はシリコン酸化膜で構成される。
【0007】次に、このフィールド酸化膜102および
ゲート酸化膜103を被覆するようにして多結晶シリコ
ン膜104が堆積される。ここで、この多結晶シリコン
膜104は化学気相成長(CVD)法で堆積され、その
膜中にはリン不純物が含まれる。また、その膜厚は10
0nm程度に設定される。
【0008】そして、この多結晶シリコン膜104に被
着する高融点金属シリサイド膜105が堆積される。例
えば、この高融点金属シリサイド膜105は、スパッタ
法で形成されるモリブデンシリサイドで構成される。次
に、この高融点金属シリサイド膜105に被着する保護
絶縁膜106が形成される。ここで、この保護絶縁膜1
06はCVD法で堆積されるシリコン酸化膜である。こ
のようにした後、ゲート電極パターン用のレジストパタ
ーン107が公知のフォトリソグラフィ技術で形成され
る。
【0009】次に、このレジストパターン107をマス
クにして、前述の保護絶縁膜106、高融点金属シリサ
イド膜105、多結晶シリコン膜104が順次にドライ
エッチングされる。ここで、多結晶シリコン膜104は
全部のエッチングはされず、その膜厚の半分程度が残る
ようにエッチングされる。このようにして、図4(b)
に示すように、高融点金属シリサイド層105aおよび
保護絶縁膜層106aが形成される。
【0010】次に、図4(c)に示すように、エッチン
グされた多結晶シリコン膜104の側壁部、高融点金属
シリサイド層105aおよび保護絶縁膜層106aの側
壁にサイドウォール層108が形成される。ここで、こ
のサイドウォール層108はシリコン酸化膜で構成され
る。
【0011】次に、図5(a)に示すように、前述した
残存する多結晶シリコン膜104およびゲート酸化膜1
03はゲート電極パターンの形状にドライエッチングさ
れる。そして、多結晶シリコン層104aが形成される
ようになる。このようにして、ゲート電極は多結晶シリ
コン層104aと高融点金属シリサイド層105aとの
ポリサイド層で構成される。
【0012】次に、ヒ素のイオン注入による不純物の導
入および熱処理がなされ、N+ 拡散層109が形成され
る。そして、この拡散層がMOSトランジスタのソース
・ドレインを構成することになる。このようにして、図
5(b)に示すように、シリコン基板101の表面に選
択的にフィールド酸化膜102が形成され、ゲート酸化
膜103を介してシリコン基板表面に多結晶シリコン層
104aと高融点金属シリサイド層105aで構成され
るゲート電極が形成される。ここで、このゲート電極の
上部に保護絶縁膜層106aが、その側壁にサイドウォ
ール層108が形成される。そして、MOSトランジス
タのソース・ドレインとなるN+ 拡散層109が形成さ
れる。
【0013】この従来の技術の場合には、ゲート電極の
高融点金属シリサイド層の側壁をサイドウォール層10
8で被覆した後にN+ 拡散層109が形成される。一
方、通常の技術ではゲート電極の高融点金属シリサイド
層が露出した状態でN+ 拡散層が形成される。このた
め、この場合にはヒ素等の不純物イオン注入での高融点
金属シリサイド層のスパッタあるいは前述した熱処理等
でシリコン基板表面および拡散層は金属汚染される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】先述した従来の技術で
は、MOSトランジスタのゲート電極を構成するポリサ
イド層の上面および側壁が絶縁膜で被覆される。このた
めに、MOSトランジスタのソース・ドレイン領域ある
いはシリコン基板が、拡散層の形成時、ゲート電極を構
成する高融点金属で汚染されることは低減する。
【0015】しかし、この従来の技術では、ゲート電極
を構成する高融点金属シリサイド層の側壁および多結晶
シリコン層の側壁にサイドウォール層を形成することが
必要になる。このようなサイドウォール層を形成するた
めには、ゲート電極を構成する多結晶シリコン膜を膜厚
の途中までドライエッチンする工程、CVD法によるシ
リコン酸化膜の堆積とドライエッチングによるこのシリ
コン酸化膜の異方性のエッチング工程等が追加される。
このように従来の技術では、MOSトラジスタの製造工
程が長くなり製造コストが高くなる。
【0016】さらに、先述したように、従来の技術では
ゲート電極を構成する多結晶シリコン膜の膜厚の途中ま
でドライエッチングすることが必要となる。しかし、こ
のようなドライエッチングの制御は難しい。特に、MO
Sトランジスタが微細化しゲート電極の厚さが薄膜化さ
れるとこの多結晶シリコン層の膜厚も薄くなるため、上
述のようなドライエッチングの制御はより困難になる。
【0017】本発明の目的は、このような問題点を解決
し、製造工程が短縮し、金属汚染が無く高品質で微細な
MOSトランジスタの製造方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】このために本発明の半導
体装置の製造方法は、半導体基板上に絶縁ゲート電界効
果トランジスタを形成する工程において、半導体基板の
表面にゲート酸化膜、多結晶シリコン膜、高融点金属シ
リサイド膜を順次に積層して形成する工程と、前記高融
点金属シリサイド膜のみをドライエッチングしゲート電
極形状にパターニングする工程と、前記パターニング
後、ソース・ドレインの拡散層を形成する不純物をイオ
ン注入する工程と、前記イオン注入後に熱処理を施して
前記ソース・ドレインの拡散層を形成する工程と、前記
拡散層の形成後、前記パターニングした高融点金属シリ
サイド膜をマスクにして前記多結晶シリコン膜をドライ
エッチングする工程とを含む。
【0019】あるいは、本発明の半導体装置の製造方法
は、半導体基板に絶縁ゲート電界効果トランジスタを形
成する工程において、半導体基板の表面にゲート酸化
膜、多結晶シリコン膜、高融点金属シリサイド膜、保護
膜を順次に積層して形成する工程と、前記保護膜と前記
高融点金属シリサイド膜をドライエッチングしゲート電
極形状にパターニングする工程と、前記パターニング
後、ソース・ドレインの拡散層を形成する不純物をイオ
ン注入する工程と、前記イオン注入後に熱処理を施して
前記ソース・ドレインの拡散層を形成する工程と、前記
拡散層の形成後、前記パターニングした保護膜と高融点
金属シイサイド膜をマスクにして前記多結晶シリコン膜
をドライエッチングする工程とを含む。
【0020】ここで、前記保護膜はシリコン酸化膜ある
いはシリコン窒化膜等の絶縁膜で構成されるか、あるい
は、シリコン半導体膜で構成される。
【0021】また、前記高融点金属シリサイド膜はタン
グステンシリサイド膜、チタンシリサイド膜、モリブデ
ンシリサイド膜あるいはコバルトシリサイド膜である。
【0022】この高融点金属シリサイド膜をゲート電極
形状にパターニングした後、全面に残存する多結晶シリ
コン膜は、高融点金属シリサイド膜から飛散する高融点
金属を捕獲する。このような飛散は、ソース・ドレイン
の拡散層を形成するための不純物のイオン注入あるいは
熱処理時に高融点金属シリサイド膜から発生するもので
ある。
【0023】そして、この拡散層の形成後に、多結晶シ
リコン膜は、捕獲された高融点金属と共にゲート電極形
状にエッチング除去される。このようにして、ゲート電
極を構成する高融点金属で汚染されないシリコン基板あ
るいはMOSトランジスタのソース・ドレイン拡散層が
形成されるようになる。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1および図2は本発明の第1の
実施の形態の製造工程順の断面図である。
【0025】図1(a)に示すように、導電型がP型の
シリコン基板1表面に選択的にフィールド酸化膜2が形
成される。ここで、このフィールド酸化膜は公知のLO
COS法あるいはリセスLOCOS法等で形成される。
そして、ゲート酸化膜3がシリコン基板1の表面に形成
される。ここで、このゲート酸化膜3は膜厚が6nm程
度の熱酸化法で形成されるシリコン酸化膜である。
【0026】次に、このフィールド酸化膜2およびゲー
ト酸化膜3を被覆する多結晶シリコン膜4が堆積され
る。ここで、この多結晶シリコン膜4は、反応ガスとし
てシランガスとホスフィンガスの混合ガスを用いるCV
D法で堆積され、その膜中にはリン不純物が含まれる。
そして、その膜厚は50nm程度に設定されると共にそ
の結晶粒のサイズは50nm程度になるように設定され
る。
【0027】そして、この多結晶シリコン膜4に被着す
る高融点金属シリサイド膜5が堆積される。例えば、こ
の高融点金属シリサイド膜5は、スパッタ法で形成され
るタングステンシリサイドで構成され、その膜厚は10
0nm程度に設定される。次に、この高融点金属シリサ
イド膜5に被着する保護絶縁膜6が形成される。ここ
で、この保護絶縁膜6はCVD法で堆積されるシリコン
酸化膜であり、その膜厚は100nm程度に設定され
る。
【0028】次に、ゲート電極パターン用のレジストパ
ターン7が公知のフォトリソグラフィ技術で形成され
る。
【0029】次に、このレジストパターン7をマスクに
して、保護絶縁膜6がドライエッチングされる。ここ
で、このドライエッチングでのCH2 2 とCF4 の混
合ガスが用いられる。そして、このレジストパターン7
は酸素ガス中のプラズマ処理でアッシング除去される。
このようにして、図1(b)に示すように保護絶縁膜層
6aが形成される。
【0030】次に、この保護絶縁膜層6aをエッチング
のマスクにして高融点金属シリサイド膜5がドライエッ
チングされる。このようにして、図1(c)に示すよう
に高融点金属シリサイド層5aが形成される。ここで、
このドライエッチングでの反応ガスにはSF6 とHBr
とHeの混合ガスが用いられる。このような反応ガスで
は、多結晶シリコン膜4はほとんどエッチングされな
い。これは、多結晶シリコン膜のエッチング速度が高融
点金属シリサイド膜を構成するタングステンシリサイド
のそれの1/20以下になるためである。
【0031】次に、図2(a)に示すように、ヒ素の不
純物イオン8が多結晶シリコン膜4の全面にイオン注入
される。ここで、ヒ素イオンの注入エネルギーは100
keV程度であり、ヒ素イオンのドーズ量は1×1015
イオン/cm2 程度に設定される。このイオン注入工程
で、ヒ素イオンは多結晶シリコン膜4およびゲート酸化
膜3を通過し、シリコン基板1の表面に不純物イオン注
入層9が形成されるようになる。この場合には、このヒ
素不純物は高融点金属シリサイド層5aには侵入しない
し不純物イオン8による高融点金属シリサイド層5aの
スパッタリングは減少する。これは、ヒ素不純物が保護
絶縁膜層6aにより阻止されるようになるためである。
ここで、高融点金属シリサイド層5aのスパッタリング
が生じたとしても、タングステン金属は多結晶シリコン
膜4で捕獲される。
【0032】次に、850℃程度の熱処理温度でのラン
プアニールが施される。このランプアニールで不純物注
入層9のヒ素原子は活性化されると共に熱拡散する。そ
して、図2(b)に示すN+ 拡散層9aが形成される。
ここで、この拡散層の深さは0.1μm程度である。
【0033】このランプアニールにおいて、高融点金属
シリサイド層5aから高融点金属が飛散するが、多結晶
シリコン膜4がシリコン基板1の上部全面を被覆してい
るため、高融点金属は、この多結晶シリコン膜4に捕獲
されシリコン基板1に侵入することは無い。ここで、こ
のような飛散する高融点金属は、主に多結晶シリコン膜
4の結晶粒界に捕獲される。そこで、この結晶粒界のサ
イズが小さく結晶粒界の数の多いくなる程この捕獲の効
率は高くなることがいえる。
【0034】次に、保護絶縁膜層6aをエッチングのマ
スクにして多結晶シリコン膜4がドライエッチングさ
れ、多結晶シリコン層4aが形成される。ここで、この
ドライエッチングの反応ガスにはCl2 とHBrの混合
ガスが用いられる。このようにして、飛散した高融点金
属は、汚染された多結晶シリコン膜と共にエッチング除
去されるようになる。
【0035】このようにして、シリコン基板1の表面の
フィールド酸化膜2に囲われる領域に、ゲート酸化膜
3、多結晶シリコン層4aと高融点金属シリサイド層5
aで構成されるゲート電極、N+ 拡散層9aで構成され
るソース・ドレインを有するMOSトランジスタが形成
される。
【0036】この本発明の実施の形態では、N+ 拡散層
9aが形成された後に多結晶シリコン層4aが形成され
る。そして、シリコン基板1表面あるいはN+ 拡散層9
aは、高融点金属シリサイド層5aからの金属汚染から
防止されるようになる。
【0037】次に、図3に基づいて本発明の第2の実施
の形態を説明する。図3は本発明のMOSトランジスタ
の製造工程順の断面図である。この場合には、第1の実
施の形態で述べた保護絶縁膜6の代りに保護シリコン膜
が用いられる。その他は、第1の実施の形態の場合とほ
ぼ同一である。
【0038】図3(a)に示すように、導電型がP型の
シリコン基板1表面に選択的にフィールド酸化膜2が形
成される。そして、ゲート酸化膜3がシリコン基板1の
表面に形成される。次に、このフィールド酸化膜2およ
びゲート酸化膜3を被覆する多結晶シリコン膜4が堆積
される。ここで、この多結晶シリコン膜4はリン不純物
を含有する。そして、その膜厚は50nm程度に設定さ
れ、その結晶粒のサイズは50nm程度になるように設
定される。
【0039】そして、この多結晶シリコン膜4に被着す
る高融点金属シリサイド膜5が堆積される。例えば、こ
の高融点金属シリサイド膜5は、スパッタ法で形成され
るチタンシリサイドで構成され、その膜厚は50nm程
度に設定される。次に、この高融点金属シリサイド膜5
に被着する保護シリコン膜10が形成される。ここで、
この保護シリコン膜10はスパッタ法で堆積される非晶
質シリコン膜であり、その膜厚は50nm程度に設定さ
れる。
【0040】次に、ゲート電極パターン用のレジストパ
ターン7が公知のフォトリソグラフィ技術で形成され
る。
【0041】次に、このレジストパターン7をマスクに
して、保護シリコン膜10および高融点金属シリサイド
膜5がドライエッチングされる。このようにして、図3
(b)に示すように保護シリコン膜層10aおよび高融
点金属シリサイド層5aが形成される。
【0042】次に、ヒ素イオンである不純物イオン8が
イオン注入される。ここで、イオン注入条件は第1の実
施の形態の場合と同一である。このようにして、不純物
注入層9が形成される。そして、このレジストパターン
7は酸素ガス中のプラズマ処理でアッシング除去され
る。
【0043】次に、850℃程度の熱処理温度でのラン
プアニールが施される。このランプアニールで不純物注
入層9のヒ素原子は活性化されると共に熱拡散する。そ
して、図3(c)に示すN+ 拡散層9aが形成される。
【0044】この場合も、ヒ素イオン注入工程およびラ
ンプアニール工程において、高融点金属シリサイド層5
aから高融点金属が飛散したとしても、多結晶シリコン
膜4がシリコン基板1の上部全面を被覆しているため、
高融点金属は、この多結晶シリコン膜4に捕獲されシリ
コン基板1に侵入することは無い。
【0045】次に、多結晶シリコン膜4がドライエッチ
ングされ多結晶シリコン層4aが形成される。ここで、
このドライエッチングの反応ガスにはCl2 とHBrの
混合ガスが用いられる。このようにして、飛散した高融
点金属は、汚染された多結晶シリコン膜と共にエッチン
グ除去されるようになる。
【0046】このようにして、図3(d)に示すように
第1の実施の形態と同様にして、シリコン基板1の表面
のフィールド酸化膜2に囲われる領域に、ゲート酸化膜
3、多結晶シリコン層4aと高融点金属シリサイド層5
aで構成されるゲート電極、N+ 拡散層9aで構成され
るソース・ドレインを有するMOSトランジスタが形成
される。
【0047】以上の実施の形態では、高融点金属シリサ
イド膜上に保護絶縁膜あるいは保護シリコン膜が形成さ
れる場合について説明されているが、このような保護膜
が無く、多結晶シリコン膜上に高融点金属シリサイド膜
のみが形成される場合でも、本発明の実施の形態で説明
したのと同様に形成できることに言及しておく。
【0048】以上の実施の形態では、高融点金属として
タングステン、チタンの場合について説明したが、その
他モリブデンあるいはコバルト等の高融点金属でもよ
い。
【0049】また、MOSトランジスタがNチャネル型
の場合について説明したが、Pチャネル型の場合も同様
に適用されることに言及しておく。但し、この場合には
不純物イオンにはホウ素が使用される。
【0050】また、第1の実施の形態で保護絶縁膜にシ
リコン酸化膜が使用される場合について説明されている
が、この保護絶縁膜としてシリコン窒化膜が使用されて
も同様の効果がある。
【0051】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のMOS
トランジスタの製造方法では、ゲート電極の多結晶シリ
コン膜を全面に被覆した状態で、ソース・ドレインの拡
散層が形成され、その後に、多結晶シリコン膜が、その
上層に形成された高融点金属シリサイド層に自己整合し
たパターン形状にエッチングされ、そして、最終的なゲ
ート電極が形成されるようになる。
【0052】このために、高融点金属シリサイド層から
飛散する高融点金属は、全面に形成された多結晶シリコ
ン膜に捕獲されその後の多結晶シリコン膜のドライエッ
チングの工程で効果的に除去される。
【0053】このようにして、シリコン基板表面あるい
はソース・ドレインとなる拡散層は、高融点金属シリサ
イド層からの金属汚染から防止されるようになり、リー
ク電流の無い非常に高品質のMOSトランジスタが形成
されるようになる。
【0054】なお、本発明でのMOSトランジスタの製
造工程は従来の技術に比べ簡素である。このため、その
制御性の向上と全体の工程短縮が容易になってくる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を説明する工程順の
断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を説明する工程順の
断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を説明する工程順の
断面図である。
【図4】従来の技術を説明するための工程順の断面図で
ある。
【図5】従来の技術を説明するための工程順の断面図で
ある。
【符号の説明】
1,101 シリコン基板 2,102 フィールド酸化膜 3,103 ゲート酸化膜 4,104 多結晶シリコン膜 5,105 高融点金属シリサイド膜 4a,104a 多結晶シリコン層 5a,105a 高融点金属シリサイド層 6,106 保護絶縁膜 6a,106a 保護絶縁膜層 7,107 レジストパターン 8 不純物イオン 9 不純物注入層 9a,109 N+ 拡散層 10 保護シリコン膜 10a 保護シリコン膜層 108 サイドウォール層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に絶縁ゲート電界効果トラ
    ンジスタを形成する工程において、半導体基板の表面に
    ゲート酸化膜、多結晶シリコン膜、高融点金属シリサイ
    ド膜を順次に積層して形成する工程と、前記高融点金属
    シリサイド膜のみをドライエッチングしゲート電極形状
    にパターニングする工程と、前記パターニング後、ソー
    ス・ドレインの拡散層を形成する不純物をイオン注入す
    る工程と、前記イオン注入後に熱処理を施して前記ソー
    ス・ドレインの拡散層を形成する工程と、前記拡散層の
    形成後、前記パターニングした高融点金属シリサイド膜
    をマスクにして前記多結晶シリコン膜をドライエッチン
    グする工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板に絶縁ゲート電界効果トラン
    ジスタを形成する工程において、半導体基板の表面にゲ
    ート酸化膜、多結晶シリコン膜、高融点金属シリサイド
    膜、保護膜を順次に積層して形成する工程と、前記保護
    膜と前記高融点金属シリサイド膜をドライエッチングし
    ゲート電極形状にパターニングする工程と、前記パター
    ニング後、ソース・ドレインの拡散層を形成する不純物
    をイオン注入する工程と、前記イオン注入後に熱処理を
    施して前記ソース・ドレインの拡散層を形成する工程
    と、前記拡散層の形成後、前記パターニングした保護膜
    と高融点金属シイサイド膜をマスクにして前記多結晶シ
    リコン膜をドライエッチングする工程と、を含むことを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記保護膜がシリコン酸化膜あるいはシ
    リコン窒化膜等の絶縁膜で構成されるか、あるいは、シ
    リコン半導体膜で構成されることを特徴とする請求項2
    記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記高融点金属シリサイド膜がタングス
    テンシリサイド膜、チタンシリサイド膜、モリブデンシ
    リサイド膜あるいはコバルトシリサイド膜であることを
    特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載の半
    導体装置の製造方法。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62183163A (ja) * 1986-02-07 1987-08-11 Hitachi Ltd 半導体集積回路装置の製造方法
JPH07106572A (ja) * 1993-10-01 1995-04-21 Sony Corp Mis型半導体装置の製造方法

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