JPH09118888A - 廃プラスチックの粒体燃料化方法 - Google Patents

廃プラスチックの粒体燃料化方法

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JPH09118888A
JPH09118888A JP7299110A JP29911095A JPH09118888A JP H09118888 A JPH09118888 A JP H09118888A JP 7299110 A JP7299110 A JP 7299110A JP 29911095 A JP29911095 A JP 29911095A JP H09118888 A JPH09118888 A JP H09118888A
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cut
waste
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Katsushiro Seki
勝四郎 関
Hiroyoshi Sueda
博能 末田
Kyoichi Yahagi
恭一 矢萩
Shiyunei Kamase
俊英 釜瀬
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
Seki Shoten KK
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
Seki Shoten KK
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    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

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  • Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルム状、紐状等であっても、スムーズに
粒体燃料とし得る廃プラスチックの粒体燃料化方法を提
供する。 【解決手段】 フィルム状、紐状等の廃プラスチックを
一辺がほぼ50mm以下の細辺に切断した後、切断片を
溶融固化してほぼ20〜40mm角で長さ50〜150
mm程度のブロック状とし、しかる後にブロックを平均
粒径10mm以下の粒体となるように切断することによ
り、廃プラスチックの溶融固化に際してのハンドリング
性を良好とし、かつ溶融効率を高めることを可能とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般廃棄物や産業
廃棄物として排出されるフィルム状(シート状)、紐状
等の廃プラスチックを粒体燃料とする廃プラスチックの
粒体燃料化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、廃プラスチックを平均粒径10m
m以下の粒体とし、これをバーナで燃焼させ、ロータリ
ーキルン等の燃料とすることが試みられている。従来、
廃プラスチックを平均粒径10mm以下の粒体燃料化す
るには、廃プラスチックを溶融炉により直接溶融固化
し、これをハンマーミル等の粉砕ミルにより粉砕してな
されている(特開平6−323526号公報参照)。
又、廃プラスチックの溶融固化に先立って、廃プラスチ
ックを切断機によって切断することも行われている(特
開平5−261733号公報参照。)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
廃プラスチックの粒体燃料化方法では、廃プラスチック
が塊状又は棒状等を呈し、比較的重量が大きくかつ剛性
が高い場合には不都合がないものの、廃プラスチックが
フィルム状や紐状等を呈し、比較的軽量で剛性が低い場
合には、サイズが千差万別であることも相俟って、溶融
固化に際し、ハンドリング性が極めて悪いと共に、溶融
炉内での舞い上がりや炉壁への付着等を生じて溶融効率
が低下する不具合がある。又、溶融固化の前処理として
のハンマーミル等による破砕、あるいは機械的な混練撹
拌に伴う圧縮熱と外部加熱による溶融に際し、フィルム
状、紐状等の廃プラスチックが回転軸に絡み付き易く、
処理が困難となる不具合もある。そこで、本発明は、フ
ィルム状、紐状等であっても、スムーズに粒体燃料とし
得る廃プラスチックの粒体燃料化方法を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の廃プラスチックの粒体燃料化方法
は、フィルム状、紐状等の廃プラスチックを平均粒径1
0mm以下の粒体燃料化するに際し、フィルム状、紐状
等の廃プラスチックを一辺がほぼ50mm以下の細片に
切断した後、切断片を溶融固化してほぼ20〜40mm
角で長さ50〜150mm程度のブロック状とし、しか
る後にブロックを平均粒径10mm以下の粒体となるよ
うに切断することを特徴とする。第2の廃プラスチック
の粒体燃料化方法は、第1の方法において、前記切断片
の溶融時に発生するClガス、臭気を燃焼炉で燃焼させ
ることを特徴とする。又、第3の廃プラスチックの粒体
燃料化方法は、第1又は第2の方法において、前記廃プ
ラスチックとブロックのそれぞれの切断を、切断室の排
出口内に多角柱状のロータを水平に配設し、上記ロータ
の外周に断面正多角形若しくは円形の短柱状を呈する多
数のカッターを一端面がカッティングエッジを形成する
ように取り付け、かつ前記排出口に臨んで上記各カッタ
ーのカッティングエッジと噛合するカッティングエッジ
を有する板状の固定刃を水平に設ける一方、前記ロータ
の下方にカッターの回転軌跡に沿って排出口を覆う篩網
を設けた切断機により行うことを特徴とする。
【0005】ここで、フィルム状、紐状等の廃プラスチ
ックとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリス
チレン等のポリオレフィン系のものが好ましいが、塩素
系プラスチックであってもよい。切断片の一辺がほぼ5
0mmを超えると、その溶融固化に際し、ハンドリング
性が低下し、かつ溶融炉内での舞い上がりや炉壁への付
着を生じて溶融効率が低下したりし、又、機械的な溶融
装置の軸への絡み付きを生じて溶融効率が低下する。切
断片の好ましい大きさは、一辺が30〜50mmであ
る。ブロックの大きさが、ほぼ20〜40mm角で長さ
50〜150mm程度の大きさから外れると、切断によ
る粒体の生産効率が低下したり、あるいは生産が困難と
なる。ブロックの好ましい大きさは、30mm角で、長
さ100〜150mmである。切断片の溶融時に発生す
るClガス、臭気の燃焼時には、中和剤として生石灰
(CaO)を添加することが好ましい。なお、切断片の
溶融固化装置としては、切断片を直接加熱溶融し、かつ
その排出口から冷却しながら排出される溶融物を所要寸
法のブロックとして切断する切断機を備えた溶融炉、あ
るいは切断片を混練撹拌して圧縮加熱する2軸のパドル
ミキサであって、外部加熱手段及び排出口から冷却しな
がら排出される溶融物を所要寸法のブロックとして切断
する切断機を備えた機械的な装置その他の装置であって
もよい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の廃プラスチックの
粒体燃料化方法の実施の一形態を示すブロック図であ
る。先ず、廃棄物処理設備における廃プラスチック選別
ラインにおいて選別されたフィルム状、紐状、袋状のポ
リオレフィン系の廃プラスチック1は、切断機2によっ
て一辺が50mm以下の細辺に切断される。切断機2
は、図2に示すように、機台3上に設けた箱形の切断室
4の一側底部に、切断された切断片を排出する矩形の排
出口5を設け、この排出口5内に電動機(図示せず)等
を介して回転駆動される正多角柱状(例えば正16角柱
状)のロータ6を水平に配設し、このロータ6の外周に
断面正多角形若しくは円形の短柱状を呈する多数のカッ
ター7を一端面がカッティングエッジを形成するように
周方向へジグザグ状をなすように取り付け、かつ前記排
出口5に臨んで上記カッター7のカッティングエッジと
噛合するカッティングエッジを有する板状の固定刃8を
水平に設ける一方、前記ロータ6の下方にカッター7の
回転軌跡に沿って排出口5を覆う篩網9を設けたものが
使用される。図2において10は廃プラスチックをロー
タ6に押圧すべくロータ6に対して進退可能に設けたプ
ッシャー、11は篩網9の下方に設けた受けタンクで、
篩網9を通過した切断片を収容するものであり、その下
部には、切断片を機外に排出するスクリューコンベヤ1
2を設けてある。
【0007】次いで、切断片は、溶融固化装置13によ
って溶融されると共に、排出口から排出される溶融物を
冷却しつつ切断してほぼ30mm角で、長さ100〜1
50mm程度のブロック状とする。溶融固化装置は、図
示は省略するが、切断片を圧縮加熱すべく断面8の字状
の筒状ケーシング内に多数の混練パドルを付設した2本
の回転軸を同方向へ回転駆動可能に設け、上記筒状ケー
シングの外部に加熱手段を設け、かつ筒状ケーシングの
排出口から冷却しながら排出される溶融物を所要寸法に
切断する切断機を設けた機械的な装置、あるいは切断片
を炉内でバーナーにより直接加熱溶融若しくは自己部分
燃焼により部分分解させながら加熱溶融し、かつ炉の排
出口から冷却しながら排出される溶融物を所要寸法に切
断する切断機を設けた溶融炉が使用される。そして、溶
融固化装置13において発生したClガス、臭気は、灯
油等を燃料とする燃焼炉14で燃焼させた後、大気中へ
放散される。このClガス等は、フィルム状、紐状、袋
状の廃プラスチックに印刷されたインクによるものであ
り、その燃焼に際しては、生石灰を中和剤15として添
加することが望ましく、この中和剤15の添加により、
廃プラスチック中に塩素系プラスチックが混入していて
も、大気中へのClガス等の放散を防止することができ
る。
【0008】最後に、ブロックは、前述した切断機2と
ほぼ同様の切断機16によって平均粒径10mm以下の
粒体となるように切断すると、所望の粒体燃料17が得
られる。この粒体燃料17は、単独であるいは粉砕され
た紙や石炭等と混合され、ロータリーキルン等の燃料と
してバーナーで燃焼されるものである。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の廃プラス
チックの粒体燃料化方法によれば、フィルム状、紐状等
の廃プラスチックが、その溶融固化に先立って一辺がほ
ぼ50mm以下の細片に切断されることにより、溶融固
化に際してのハンドリング性を良好にすることができ、
かつ溶融炉での溶融効率を高めることができる。又、溶
融固化の前処理としての粉砕、あるいは機械的な溶融に
際し、廃プラスチックが回転軸に絡み付くおそれがな
い。従って、フィルム状、紐状等であっても、廃プラス
チックをスムーズに粒体燃料化することができる。又、
溶融時に発生するClガス等を燃焼炉で燃焼することに
より、大気中に有害なClガス等が放散されることがな
く、環境衛生を損ねることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の廃プラスチックの粒体燃料化方法の実
施の一形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の廃プラスチックの粒体燃料化方法の実
施に供する切断機の斜視図である。
【符号の説明】
1 廃プラスチック 2 切断機 13 溶融固化装置 14 燃焼炉 16 切断機 17 粒体燃料
フロントページの続き (72)発明者 末田 博能 千葉県八千代市上高野1780番地 川崎重工 業株式会社八千代工場内 (72)発明者 矢萩 恭一 千葉県八千代市上高野1780番地 川崎重工 業株式会社八千代工場内 (72)発明者 釜瀬 俊英 千葉県八千代市上高野1780番地 川崎重工 業株式会社八千代工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム状、紐状等の廃プラスチックを
    平均粒径10mm以下の粒体燃料化するに際し、フィル
    ム状、紐状等の廃プラスチックを一辺がほぼ50mm以
    下の細片に切断した後、切断片を溶融固化してほぼ20
    〜40mm角で長さ50〜150mm程度のブロック状
    とし、しかる後にブロックを平均粒径10mm以下の粒
    体となるように切断することを特徴とする廃プラスチッ
    クの粒体燃料化方法。
  2. 【請求項2】 前記切断片の溶融時に発生するClガ
    ス、臭気を燃焼炉で燃焼させることを特徴とする請求項
    1記載の廃プラスチックの粒体燃料化方法。
  3. 【請求項3】 前記廃プラスチックとブロックのそれぞ
    れの切断を、切断室の排出口内に多角柱状のロータを水
    平に配設し、上記ロータの外周に断面正多角形若しくは
    円形の短柱状を呈する多数のカッターを一端面がカッテ
    ィングエッジを形成するように取り付け、かつ前記排出
    口に臨んで上記各カッターのカッティングエッジと噛合
    するカッティングエッジを有する板状の固定刃を水平に
    設ける一方、前記ロータの下方にカッターの回転軌跡に
    沿って排出口を覆う篩網を設けた切断機により行うこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の廃プラスチックの粒
    体燃料化方法。
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