JPH09118272A - 車両の空気抵抗低減装置 - Google Patents

車両の空気抵抗低減装置

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JPH09118272A
JPH09118272A JP7299161A JP29916195A JPH09118272A JP H09118272 A JPH09118272 A JP H09118272A JP 7299161 A JP7299161 A JP 7299161A JP 29916195 A JP29916195 A JP 29916195A JP H09118272 A JPH09118272 A JP H09118272A
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昌弘 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の見栄えを悪化させることなく、簡単な
構成で高い空気抵抗低減効果を得ることができる空気抵
抗低減装置を提供する。 【手段】 車両2の下面1を覆うカバー3の表面に走行
風で振動する表面側壁部材8を有する受動壁5を設け、
この表面側壁部材8を振動させることで、走行流の乱流
境界層と粘性底層との干渉を小さくすることができるか
ら、空気抵抗を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、乗用車等に装備
され、走行中における車両の空気抵抗を低減できる空気
抵抗低減装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】乗用車等においては、車両の空気抵抗が
燃費性能、最高速、加速性能等に大きな影響を及ぼすた
め、これを減少させるため種々の研究や改良がなされて
いる。このうち、最も一般的な手法は、車両スタイルの
改良である。例えば、車両の前面投影面積を小さくした
り、凹凸の少ない車両形状を採用することによって空気
層の剥離や巻き込みを防止し空気抵抗(圧力抵抗)の増
大を防止する等の措置が採られている。
【0003】しかし、車両スタイルの改良によって空気
抵抗を低減することは、特に乗用車の場合、居住空間の
確保やその他の要因から一定の限界がある。このため、
車両のスタイル以外の空気抵抗低減手段についても検討
を行う必要がある。
【0004】この種の空気抵抗低減手段に関する従来技
術として、例えば、実開昭60−87769号公報に記
載された発明がある。この発明は車両の表面に多数のデ
ィンプル加工を施すことによって、車両表面の空気流を
攪乱し、空気抵抗の低減を図ろうとするものである。ま
た、実開昭60−188684号公報に記載された考案
は、自動車の後部に空気吹出口を設け、この空気吹出口
から後方に向かって空気を吹き出すことによって空気抵
抗の低減を図ろうとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の技術には、以下に説明する解決すべき課題がある。
【0006】すなわち、前記ディンプルを設ける技術で
は、車両の表面に無数の凹凸を設ける必要があるため、
車両の見栄えが悪くなるという欠点がある。また、前記
空気吹出口を設けて空気を吹き出すという構成では、構
成が非常に複雑になる一方、空気層の剥離防止という効
果しか得られないということがある。
【0007】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、車両の見栄えを
悪化させることなく、簡単な構成で高い空気抵抗低減効
果を得ることができる空気抵抗低減装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の手段
は、車両の表面に、走行風により振動する振動壁を設け
たことを特徴とする車両の空気抵抗低減装置である。
【0009】第2の手段の車両の空気抵抗低減装置にお
いて、上記振動壁は、車両の下面に設けられていること
を特徴とする車両の空気抵抗低減装置である。
【0010】第3の手段は、第1の手段の車両の空気抵
抗低減装置において、上記振動壁には、この振動壁に車
長方向に沿って所定ピッチで設けられかつこの振動壁を
車両側に連結する連結部材が設けられ、各連結部材間に
は、車幅方向に延伸された溝状の空間部が形成されてい
ることを特徴とする車両の空気抵抗低減装置である。
【0011】第4の手段は、第3の手段の車両の空気抵
抗低減装置において、上記溝状の空間部内には振動減衰
用流体が満たされていることを特徴とする車両の空気抵
抗低減装置である。
【0012】第5の手段は、第1の手段の車両の空気抵
抗低減装置において、上記振動壁は、乱流境界層の生じ
る位置に設けられていることを特徴とする車両の空気抵
抗低減装置である。
【0013】第6の手段は、第5の手段の空気抵抗低減
装置において、上記振動壁は、上記車両下面の前端から
所定寸法以後に設けられていることを特徴とする車両の
空気抵抗低減装置である。
【0014】第7の手段は、第5の手段の車両の空気抵
抗低減装置において、上記車両下面の前端と上記振動壁
との間には、乱流境界層を生成する乱流生成手段が設け
られていることを特徴とする車両の空気抵抗低減装置で
ある。
【0015】第8の手段は、第7の手段の車両の空気抵
抗低減装置において、上記乱流生成手段は、車両の表面
に設けられた可動壁と、この可動壁の内側に設けられ上
記可動壁を振動させる加振手段とを有することを特徴と
する車両の空気抵抗低減装置である。
【0016】第9の手段は、車両表面の走行風の層流境
界層の生じる部位に、振動することにより乱流を生成す
る乱流生成手段を設けたことを特等とする車両の空気抵
抗低減装置である。
【0017】第10の手段は、第9の手段の車両の空気
抵抗低減装置において、上記乱流生成手段は、上記車両
の下面の前端部に設けられていることを特徴とする車両
の空気抵抗低減装置である。
【0018】第11の手段は、第10の手段の車両の空
気抵抗低減装置において、上記乱流生成手段は、車両の
表面に設けられた可動壁と、この可動壁の内側に設けら
れ上記可動壁を振動させる加振手段とを有することを特
徴とする車両の空気抵抗低減装置である。
【0019】第1の手段によれば、乱流境界層内に生じ
る粘性底層の脈動により上記振動壁は振動し、この振動
壁が振動することにより上記粘性底層を小さくすること
ができるから、空気抵抗を低減することができる。
【0020】また、第2の手段のように振動壁を車両の
下面に設けることで、車両の見栄えを損なうことなく、
この振動壁をより広い範囲に設けることができる。
【0021】第3の手段によれば、上記連結部材および
溝状の空間部を設けたことで、この振動壁の振動方向、
周期および振幅等を所定の値に規制することが可能であ
る。
【0022】第4の手段によれば、上記溝内に振動減衰
用流体を封入することで、この振動壁の振動特性を任意
に調節することができる。
【0023】第5の手段によれば、振動壁を乱流境界層
内に置くことでその効果を確実に得ることができる。ま
た、第6の手段のように、走行風は、車両の前端から所
定寸法のところで乱流境界層に遷移することから、この
寸法以後に設けられていることが好ましい。
【0024】第7の手段によれば、車両の前端部に乱流
生成手段を設けることで、乱流境界層への遷移位置をよ
り前端側へずらすことができる。したがってより広い範
囲に上記振動壁を設けることができる。また、乱流生成
手段としては、第8の手段のように可動壁を加振手段を
用いて振動させるようにすることが好ましい。
【0025】第9の手段によれば、第10の手段のよう
に、走行風の層流境界層の生じる車両下面前端部等に乱
流生成手段を設けることで、走行風を攪乱して早期に乱
流に遷移させることができる。このことによって車両の
圧力抵抗を低減できるから、車両の空気抵抗を低減でき
る。また、この乱流生成手段は、可動壁を加振手段を用
いて振動させるようにすることが好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態につ
いて説明する。
【0027】まず、この発明の第1の実施形態について
説明する。
【0028】この発明は、乗用車等の車両の表面、例え
ば車両の下面に、走行風によって微小振動動作を奏する
受動壁を取着することによって、車両表面の空気抵抗を
低減するものである。具体的には以下のような構成を有
する。
【0029】図1(a)、(b)中に1で示すのは乗用
車の車両2の下面である。この下面1は、表面が滑面に
形成されてなるカバー3によって覆われている。このカ
バー3の中央部には、平面視長方形の凹部4が設けられ
ており、この凹部4内には、この発明の要部である受動
壁5が組み込まれている。
【0030】図2は、図1にAで示す部位を拡大して示
した縦断面図および平面図である。
【0031】同図(a)に示すように、上記受動壁5
は、上記凹部4に固着された内側壁部材7と、上記カバ
ー3の表面と面一に設けられた表面側壁部材8(この発
明の振動壁)とからなる。また、上記内側壁部材7に
は、複数の仕切部材9(この発明の連結部材)が車長方
向に沿って所定のピッチで立設されており、この仕切部
材9の突端面は上記表面側壁部材8に固着されている。
このことによって、上記内側壁部材7と表面側壁部材8
との間には、図に10で示す複数の空間部が車長方向に
沿って所定の間隔で区画されている。
【0032】上記仕切部材9および空間部10は、同図
(b)に示すように、車長方向と直行する方向に延伸さ
れたものであり、上記表面側壁部材8の振動モードを、
同図(c)、(d)に模式化して示すような車長方向に
沿う面内での微小振動に規制する機能を有する。具体的
には、振動周期の1/2の整数倍が上記仕切部材9のピ
ッチPあるいは上記空間部の幅と等しくなる。
【0033】この一実施形態の好ましい寸法としては、
上記内側壁部材7の厚さ1mm、表面側壁部材8の厚さ
1mm、内側壁部材7と表面側壁部材8の隙間1mm、
上記仕切部材9の厚さ1mm、上記空間部10の幅6m
m(仕切部材のピッチP=8mm)である。また、上記
表面側壁部材8の材質としては、少なくとも上記表面側
壁部材8が走行風によって振動できる程度のしなやかな
材質、例えばポリエステル等の弾性部材で形成されてい
ることが好ましい。
【0034】また、上記表面側壁部材8の振動を滑らか
に行わせるため、上記仕切部材9ついても可撓性を有す
る部材で形成されていることが好ましいが、上記内側壁
部材7は振動しないよう上記カバー3に固着されている
必要がある。また、上記空間部10内には、適宜の減衰
用流体、例えば水、油あるいは空気等が封入されている
ことが好ましい。
【0035】また、この受動壁5は、図1に示すよう
に、車両2の前端から約500mmの位置よりも後方に設
けられているのが好ましい。これは、車両2の前端部で
は走行風の流れは層流であり、受動壁5を設けても効果
が小さいと考えられるからである。
【0036】次に、この一実施形態の作用を、上記受動
壁5が設けられていない場合(カバー3のみが設けられ
ている場合)と比較して説明する。
【0037】まず、車両2の下面1に回り込む走行風の
流れを受動壁5が設けられていない状態を例にとって説
明した後、上記受動壁5が振動する理由について説明す
る。
【0038】図3に示すのは、受動壁5が設けられてい
ない状態での車両2の下面1(カバー3の表面)近くの
走行風の流れである。走行風の境界層を見ると、車両前
端部では層流(層流境界層11)であり、前端からの距
離500mm前後で乱流に移行する(乱流境界層12)。
この乱流境界層12のカバー3の表面に密接したより薄
い層内では、不規則な流れをなすことが知られている
が、これは粘性底層13と称される。粘性底層13は乱
流境界層12の影響によって図4(a)に(イ)で示す
ように脈動(x方向の速度u´、y方向の速度v´)し
ていると考えられる。
【0039】次に、この発明の実施形態において、上記
受動壁5が振動する理由について考察する。
【0040】上記受動壁5は前述したように車両2の前
端から約500mmの位置よりも後方に設けられてお
り、乱流境界層12の部分に対応している。この乱流境
界層12には、粘性底層13があり、脈動していること
は前述したが、この脈動の影響によって上記受動壁5の
表面側壁部材8が振動すると考えられる。
【0041】また、上記表面側壁部材8の振動は、この
表面側壁部材8の厚さ、上記仕切部材9の配設ピッチお
よび空間部10内に満たされる減衰性流体の粘度等によ
って影響されると考えられる。好ましい条件の下におい
ては、上記表面側壁部材8の振動によって、上記粘性底
層13と乱流境界層12の境界部分は図4(b)に
(ロ)で示すようにほぼ平坦になると考えられる。
【0042】次に、この受動壁5による摩擦低減効果を
実験によって確かめる。
【0043】実験は、以下の条件の下で行った。
【0044】すなわち、図5に示すように、上記車両2
の下面1(カバー3)を単純化した形状の供試模型15
を用意し、この供試模型15に設けられた凹部16(前
記カバー3の凹部4と同形状)内に上記受動壁5を埋設
した。そして、この供試模型15を主流速度U=40m/
s の空気流内(風洞内)に設置した。
【0045】この状態で図にBで示す部位での上記受動
壁5の表面近傍での速度勾配を、上記受動壁5が設けら
れていない場合とで比較して示すのが図6のグラフであ
る。
【0046】このグラフは、縦軸に高さy、横軸に境界
層のx方向の速度uと前記主流速度Uの比(u/U)を
とったものである。このグラフより、壁面近くでの速度
勾配du/ dy(傾き)は、受動壁5が設けられている
場合の方が小さいことがわかる。
【0047】具体的には、前記実施形態の説明において
挙げた寸法形状において、速度勾配du/ dyは、上記
受動壁5が設けられていない状態よりも約5%程小さ
い。これは、図4(b)に示したように粘性底層13の
表面(ロ)が平坦になることで走行風中の流塊と上記粘
性底層13との干渉が少なくなり、このことにより空気
抵抗が低減されているからであると推測される。
【0048】また、この空気抵抗の低減を式で考察する
と以下のようになる。
【0049】車両2の下面1における空気抵抗は、上記
下面1の近傍における空気流の專断力が小さければ小さ
いことになることから、このせん断力を求め考察する。
このせん断力τは以下の式(1)で表される。
【0050】
【数1】
【0051】ここで、μは空気粘性係数、uは車長方向
の流速、vは高さ方向の流速、ρは空気密度、u´は粘
性底層の車長方向の流速、v´は粘性底層の高さ方向の
流速変動成分である。
【0052】前述したように、〓u/ 〓yの項は、従来
よりも4.6%程小さい。また、図4(a)に示すよう
に受動壁5が設けられていない状態(粘性底層の表面
(イ)がうねっている状態)ではu´v´<0(u´と
v´とが異なる方向)であるのに対して、図4(b)に
示すように上記受動壁5が設けられた状態(粘性底層1
3の表面(ロ)が平坦な状態)ではu´v´>0(u´
とv´とが同じ方向)であるので、−ρu´v´の項は
上記受動壁5が設けられている場合の方が明らかに小さ
い。また、高さ方向の速度vは、車長方向の速度uに比
べてかなり小さいので、〓v/ 〓xの項は無視できると
考えられる。
【0053】したがって、受動壁5が設けられている場
合(この発明)は受動壁5が設けられていない場合と比
較して明らかにせん断力τが小さくなる。したがって空
気抵抗が低減できると結論付けできる。
【0054】次に説明する2つの計測は、受動壁5によ
る抵抗低減効果を直接的に計測し、その結果を上記受動
壁5が設けられている場合と設けられていない場合とで
比較したものである。
【0055】まず、天秤計測によって受動壁5が設けら
れている場合と設けられていない場合の空気抵抗値を計
測した。この天秤計測は、例えば図に示すような装置に
よって行われる。図中 は6分力天秤であり、この天秤
はストラットを介し上記供試模型に接続されている。そ
して、この模型に作用する空気力を測定するようになっ
ている。この結果を図7のグラフに示す。このグラフ
は、縦軸に受動壁5が設けられていない場合に対する受
動壁5が設けられている場合の摩擦力比をとり、横軸に
上記空間部10の溝幅をとった。前記速度勾配の計測で
は、この溝幅は6mmであったが、この計測において
は、最適の溝幅を求めるために溝幅を2〜12mmに変
化させた。複数回の計測値の平均を取ると、計測結果は
図に点線で示すようになり、概ね従来の技術よりも摩擦
力が低い。そして、最適溝幅は、4〜6mmであること
が求められた。
【0056】次の計測では、前記と同じ条件において、
後流における運動量損出分を計測し、これより空気抵抗
値(CD 値)を算出する。すなわち供試模型を風洞内に
置き、ピトー管等を用いて主流と後流の動圧を測定す
る。そして、この動圧値から後流速度を算出する。そし
て、この流速のプロフィールから運動量損出を積分し、
空気抵抗を以下の式(2)で算出する。
【0057】
【数2】
【0058】式(2)において、Uは主流速度、uiは
後流速度、Aは全面投影面積である。また、Sは測定面
積(測定断面での積分)である。
【0059】この計測結果についても、縦軸に対摩擦力
比をとり、横軸に溝幅をとった。また、この計測では、
上記空間部10内に空気を封入したものと、油を封入し
たものについて各々計測し、その結果を算出した。
【0060】上記2つの直接計測の結果から、共に摩擦
力の低減効果は、溝幅が4〜6mmで最大であり、その
低減量は4〜5%であると結論付けできる。
【0061】このような構成によれば、以下に説明する
効果を得ることができる。
【0062】第1に、車両2の下面1に、走行風によっ
て微小振動を行う受動壁5を設けたので、車両2の空気
抵抗を低減できる効果がある。
【0063】すなわち、好ましい条件の下においては、
乱流境界層12の粘性底層13の脈動によって上記受動
壁5を所定の振動モードで振動させることができ、図4
(b)に示すように上記粘性底層13の表面(ロ)を平
坦にすることができる。このことによって、上記乱流境
界層12中の流塊が上記粘性底層13に干渉することを
少なくすることができるので、両者間の摩擦抵抗を小さ
くすることができ、空気抵抗を低減することができる。
【0064】第2に、上記受動壁5を車両2の下面1に
設けたことで、車両2の下面1を流通する空気流の速度
を早くすることができるから、車両2に発生する揚力を
低減することができる。また、上記受動壁5を車両2の
下面1に設けることで、車両2の見栄えを損なうことな
くより広い範囲に上記受動壁5を設けることができる。
【0065】第3に、この発明によれば、空気抵抗低減
装置として、車両2の下面1に受動壁5を装着するのみ
でよく、他に特別な構成は必要ない。すなわち、前記構
成を有する受動壁5を上記車両2の下面1に貼り付ける
のみでよいので構成が非常に簡単である。したがって、
簡単な構成で高い空気抵抗低減効果を得ることができ
る。
【0066】次に、この発明の第2の実施形態について
図9および図10を参照して説明する。
【0067】上記第1の実施形態では、上記受動壁5を
車両2の前端から500mm以後の位置に設けることで
上記受動壁5を乱流境界層12内に置くようにしたが、
このような構成に限定されるものではない。この第2の
実施形態では、上記車両2の前端部に層流境界層11を
乱流境界層12に遷移させる乱流生成手段を設け、上記
受動壁5を上記第1の実施形態よりも車両2の前端寄り
に配設したものである。
【0068】すなわち、この第2の実施形態では、図9
に示すように、上記受動壁5は、上記第1の実施形態よ
りも前方、例えば400mmの位置に設けられ、この受
動壁5の前方に前記乱流生成手段17が設けられてい
る。
【0069】図10は、この乱流生成手段17を拡大し
て示す平面図および縦断面図である。
【0070】図中、18で示すのはカバー3に設けられ
た凹部である。この凹部18の上端開口は、複数本のス
リット19が車長方向に所定間隔で設けられてなる閉塞
板20によって閉塞されている。
【0071】また、この閉塞板20の表面には、ポリエ
ステル製の可動壁21が、上記複数本のスリット19の
全てを覆う状態で貼着(接着)されている。この可動壁
21は、上記閉塞部材20の表面と面一に設けられ境界
部に段差が生じないように構成されている。
【0072】また、上記凹部18内には、加振器22
(加振手段)が設けられている。この加振器22は例え
ば所定の周波数で発振するスピーカ装置であり、作動す
ることによって上記可動壁21を振動させるようになっ
ている。
【0073】実施形態としては、可動壁21の厚さ1m
m、スリット間隔5mm(ピッチ10mm)、上記加振
器22の周波数数10Hzで、上記可動壁21を0.3
〜1.0mmの振幅で振動させることが好ましい。な
お、この可動壁21の振動モードは、前記受動壁5の表
面側壁部材8と同様に上記スリット19の間隔によって
規制され、図10(c)に示すようになる。
【0074】このような構成によれば、車両2の下面1
のカバー3の前端側の可動壁21が微小振動することに
より、層流境界層11内の気流に攪乱を与え、乱流に遷
移させる。このことで、車両2の圧力抵抗が低減され、
車両2の空気抵抗が低減する。なお、この乱流生成17
の取付位置は、気流が層流状態でなければ効果が得られ
ないため、図10に示すように車両2の前端から50〜
100mm前後の位置が好ましい。
【0075】次に、この乱流生成手段17による空気抵
抗低減効果を試験によって確かめる。この試験は、図1
1に示す翼状部材24を周流速度U=2〜40m/s の風
洞内に置いて行った。この翼状部材24の上面側には、
上記スリット19が多数設けられ、可動壁21によって
覆われている。そして、この翼状部材24内には、加振
器22としてのスピーカ装置が設けられている。
【0076】この計測は、上記加振器22の発振周波数
を8〜500Hzに変化させることで、上記可動壁21
を振幅0〜0.4mmで振動させ、レイノルズ数(Re
数:慣性力(空気流量)/粘性力(空気の動粘係数))
を変化させることで行ったものである。なお、レイノル
ズ数が同じであれば、試験結果について相似則が適用で
きる。
【0077】図12は、可動壁21の空気抵抗低減効果
をスモークワイヤ法による可視化試験により観察した結
果である。発振周波数10Hzで上記可動壁21を振幅
0.4mmで振動させた場合(Re数=1.8×1
5 )における空気流の剥離規模は、可動壁21を振動
させない場合と比較すると明らかに縮小している。これ
は、前述したように、上記可動壁21の振動による擾乱
のため、上記翼状部材24の表面の流れが層流から乱流
へ遷移した結果である。また、剥離規模から算出した効
力変化(△D/D0)は、図13に示すように、低レイ
ノルズ数で壁面の摩擦抵抗レベルよりも小さく、圧力抵
抗を低減していると推測される。
【0078】一方、レイノルズ数が高くなると抵抗値は
増加に転じることが分かる。これは、上記可動壁21の
振動が逆に表面粗さを高めているからであると推測でき
る。
【0079】なお、この第2の実施形態の構成によれ
ば、上記乱流生成手段17それのみで車両2の空気抵抗
を低減させるだけでなく、この乱流生成手段17の後ろ
側には受動壁5が設けられているから上記第1の実施形
態の効果も得ることができる。しかも、上記乱流生成手
段17は、上記車両2の下面1の表面近傍に生じる境界
層を上記第1の実施形態よりも早期に乱流境界層12に
遷移させることができるから、上記受動壁5を上記第1
の実施形態よりも前方に配置してこの受動壁5を設ける
範囲を広くすることができる。したがって、空気抵抗低
減の効果を高めることができる効果がある。
【0080】なお、この発明は、上記一実施形態に限定
されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で種
々変形可能である。
【0081】例えば、上記一実施形態では、上記受動壁
5および遷移手段18は、車両2の下面1に設けられて
いたが、車両2の上面に設けるようにしても良い。
【0082】また、上記一実施形態においては、上記受
動壁5の表面側壁部材8および上記遷移手段18の振動
部材はポリエステル等の弾性部材であったが、これに限
定されるものではなく、所定の振動モードで振動するも
のであればステンレス等の金属板材料であっても良い。
【0083】また、この装置を取り付ける車両2は乗用
車のものであったが、これに限定されるものではなく、
走行車両であれば他の種類の車両であっても良い。
【0084】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
第1に、車両の表面の乱流境界層の生じる位置に走行風
により振動する振動壁を設けることで、乱流境界層内に
生じる粘性底層と流塊との干渉を少なくでき、車両の空
気抵抗を低減することができる。
【0085】また、第2に、車両の表面の層流境界層の
生じる位置に、所定の振動により層流を乱流に遷移させ
る乱流生成手段を設けることで、車両の空気抵抗を低減
できる。また、上記振動壁の前方に乱流生成手段を設け
ることで、層流境界層を乱流境界層に早期に遷移させる
ことができるから、上記第1の効果をより広い範囲で得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す車両の側面図
および下面図。
【図2】同じく、要部を拡大して示す縦断面図、平面
図、および振動モード図。
【図3】同じく、壁面近くの境界層を示す模式図。
【図4】同じく、乱流境界層内の粘性底層の境界域を示
す模式図。
【図5】同じく、試験モデルを示す縦断面図。
【図6】同じく、壁面近くでの速度勾配を示すグラフ。
【図7】同じく、測定結果を示すグラフ。
【図8】同じく、測定結果を示すグラフ。
【図9】この発明の第2の実施形態を示す側面図および
下面図。
【図10】同じく、要部を拡大して示す平面図、縦断面
図および振動モード図。
【図11】同じく、試験モデルを示す縦断面図。
【図12】同じく、可視化試験の結果を示す図。
【図13】同じく、試験結果を示すグラフ。
【符号の説明】
1…下面(表面)、2…車両、3…カバー、4…凹部、
5…受動壁、8…表面側壁部材、9…仕切部材(連結部
材)、10…空間部、17…乱流生成手段、21…可動
壁、22…加振器(加振手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳本 憲男 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 吉田 昌弘 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 永吉 恒久 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の表面に、走行風により振動する振
    動壁を設けたことを特徴とする車両の空気抵抗低減装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両の空気抵抗低減装置
    において、 上記振動壁は、車両の下面に設けられていることを特徴
    とする車両の空気抵抗低減装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の車両の空気抵抗低減装置
    において、 上記振動壁には、 この振動壁に車長方向に沿って所定ピッチで設けられか
    つこの振動壁を車両側に連結する連結部材が設けられ、 各連結部材間には、車幅方向に延伸された溝状の空間部
    が形成されていることを特徴とする車両の空気抵抗低減
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の車両の空気抵抗低減装置
    において、上記溝状の空間部内には振動減衰用流体が満
    たされていることを特徴とする車両の空気抵抗低減装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の車両の空気抵抗低減装置
    において、 上記振動壁は、乱流境界層の生じる位置に設けられてい
    ることを特徴とする車両の空気抵抗低減装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の車両の空気抵抗低減装置
    において、 上記振動壁は、上記車両下面の前端から所定寸法以後に
    設けられていることを特徴とする車両の空気抵抗低減装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の車両の空気抵抗低減装置
    において、 上記車両下面の前端と上記振動壁との間には、乱流境界
    層を生成する乱流生成手段が設けられていることを特徴
    とする車両の空気抵抗低減装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の車両の空気抵抗低減装置
    において、 上記乱流生成手段は、車両の表面に設けられた可動壁
    と、 この可動壁の内側に設けられ上記可動壁を振動させる加
    振手段とを有することを特徴とする車両の空気抵抗低減
    装置。
  9. 【請求項9】 車両表面の走行風の層流境界層の生じる
    部位に、振動することにより乱流を生成する乱流生成手
    段を設けたことを特等とする車両の空気抵抗低減装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の車両の空気抵抗低減装
    置において、 上記乱流生成手段は、上記車両の下面の前端部に設けら
    れていることを特徴とする車両の空気抵抗低減装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の車両の空気抵抗低減
    装置において、 上記乱流生成手段は、車両の表面に設けられた可動壁
    と、 この可動壁の内側に設けられ上記可動壁を振動させる加
    振手段とを有することを特徴とする車両の空気抵抗低減
    装置。
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