JPH0674292A - パネルの加振装置 - Google Patents

パネルの加振装置

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JPH0674292A
JPH0674292A JP4251939A JP25193992A JPH0674292A JP H0674292 A JPH0674292 A JP H0674292A JP 4251939 A JP4251939 A JP 4251939A JP 25193992 A JP25193992 A JP 25193992A JP H0674292 A JPH0674292 A JP H0674292A
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JP
Japan
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panel
diaphragm
vibration
vibrating plate
plate
Prior art date
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Application number
JP4251939A
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English (en)
Inventor
Tatsushi Nakano
達志 中野
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH0674292A publication Critical patent/JPH0674292A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コスト高となるのを抑え、少ないスペースに
設置可能なパネルの加振装置を提供すること。 【構成】 パネル(32)に振動を加える装置は、振動
板(20)と、振動板に付加された質量体(22)とを
備える。振動板(20)は、板状の2枚の圧電材料(2
4、25)からなり、各圧電材料が電圧を印加するとき
面に沿う方向へ伸縮する力を発生するように形成され、
これら2枚の圧電材料を電極(26)を介在して貼り合
せてある。振動板(20)は、外周から略中心に向けて
伸びる複数のスリット(30)を有し、かつ外周部でス
ペーサ(34)を介してパネル(32)に取り付けられ
ている。振動板の中央部は、パネル(32)の拘束を受
けることなく振動可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば車両のカウ
ル、ダッシュパネル、フロアパネルその他のパネルに振
動を加える装置に関し、特に、前記パネルが外部要因に
よって振動するとき、この振動の略逆相となる振動を圧
電効果を利用して前記パネルに加え、それによってパネ
ルの振動を低減する際に使用できる加振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電圧を印加すると、その電圧に応じた力
を発生する圧電材料を使用してパネルを加振しようとす
る場合、板状の2枚の圧電材料からなる振動板を利用す
ることがある。この振動板では、各圧電材料は、電圧の
印加により面に沿う方向へ伸縮する力を発生するように
形成され、これら2枚の圧電材料を電極を介在して、互
いに逆方向の力が発生するように貼り合せてある。
【0003】前記振動板は、一方側の圧電材料を接着剤
によってパネルに貼り付け、使用される。振動板の電極
を経て両圧電材料に電圧を印加すると、両圧電材料には
互いに逆向きの力が発生し、これによって振動板にそり
が発生し、そりによるモーメントがパネルに加わり、パ
ネルが振動する。
【0004】前記振動板にそりが発生するためには、振
動板とパネルとの間にずれが生じなければならないが、
一方側の圧電材料を全面にわたってパネルに直接接着し
ているため、ずれが生じにくくなっており、パネルに加
わるモーメントが少ないことに鑑み、別途振動低減装置
が提案された(特願平4-190153号)。これは、図6のa
に示すように、2枚の圧電材料10、11からなる振動
板12と、振動板12をパネル13から間隔をおいて位
置させるスペーサ14と、振動板12に付加された質量
体15とを備える。振動板12の各圧電材料は、電圧を
印加するとき、面に沿う方向へ伸縮する力を発生するよ
うに形成され、これら2枚の圧電材料を電極を介在して
貼り合せてある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記提案に係る装置の
振動板による加振力を高めるには、振動板に加えるべき
電圧を高くするか、振動板そのものを大型化する必要が
ある。しかし、前者では、アンプの高容量化によるコス
ト高となり、また後者では、振動板の大型化によるコス
ト高に加え、設置するためのより多くのスペースが必要
となる。
【0006】本発明の目的は、コスト高となるのを抑
え、少ないスペースに設置可能なパネルの加振装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、パネルに振動
を加える装置であって、板状の2枚の圧電材料からな
り、各圧電材料が電圧を印加するとき面に沿う方向へ伸
縮する力を発生するように形成され、これら2枚の圧電
材料を電極を介在して貼り合せた振動板と、該振動板に
付加された質量体とを備え、前記振動板は、外周から該
振動板の略中心に向けて伸びる複数のスリットを有し、
かつ外周部で前記パネルに取り付けられ、前記振動板の
中央部は、前記パネルの拘束を受けることなく振動可能
である。
【0008】
【作用および効果】振動板に電圧を印加すると、振動板
は、その中央部がパネルの拘束を受けることなく振動可
能であるため、質量体を伴ってそりを生ずる。この反力
がパネルに加えられ、パネルを振動させる。すなわち、
質量体が見掛け上停止位置となり、パネルが質量体に向
けて、また質量体から離れるように振動する。
【0009】振動板によるパネルの加振力をF、質量体
のマスをm、振動板のばね定数をkとすると、F∝m/
kとなるため、加振力Fを大きくするには、振動板のば
ね定数kを小さくすればよい。振動板は、外周から振動
板の略中心に向けて伸びる複数のスリットを外周部に有
することから、振動板がそるときに発生する応力を逃が
すこととなり、振動板のばね定数kは低くなっている。
したがって、本発明によれば、振動板の加振力を大きく
できる。前記式から、質量体のマスmを大きくしても、
加振力Fを大きくできるが、これでは加振装置が重くな
ってしまう。これに対し、本発明によれば、加振装置を
重くすることなく、加振力を大きくできる。
【0010】振動体に生ずるそりの反力をパネルに加
え、パネルを並進力で振動させるため、振動板からパネ
ルに加える振動をパネル自体の振動モードに近づけるこ
とができる。これにより、パネル自体の振動を十分に低
減する装置として使用できる。
【0011】
【実施例】パネルの加振装置は、図1に示すように、振
動板20と、質量体22とを備える。
【0012】振動体20は板状の2枚の圧電材料24、
25からなる。各圧電材料は、たとえば、セラミック系
の材料であり、電圧を印加するときその面に沿う方向へ
伸縮する力を発生するように形成されている。これら2
枚の圧電材料24、25は、電極26を介在して貼り合
せられ、振動板20となる。電極26に交番電圧を印加
すると、一方の圧電材料24が伸び、他方の圧電材料2
5が縮み、次に、前記一方の圧電材料24が縮み、他方
の圧電材料25が伸びるように、振動板20に力が発生
する。
【0013】振動板20は、図2に示すように、その外
周28から振動板20の略中心に向けて伸びる複数のス
リット30を有する。円形の振動板20がそるとき、振
動板20の外周部には周方向の圧縮応力が働く。この圧
縮応力を逃がすには、スリット30は外周28から実質
的に中心に向けて、すなわち略中心に向けて伸びる必要
がある。スリット30は図示のようなV字形の他、振動
板20の中心から放射状に伸びるI字形とすることもで
きる。いずれの形態であれ、スリット30の内方端に丸
み31などをつけ、応力集中を避けるようにすることが
好ましい。
【0014】質量体22は、振動板20の中央で振動板
20に接着されている。質量体22のマスは、パネル3
2の質量に比べて大きくすることが好ましい。その結
果、振動板20に電圧を印加したとき、見掛け上、質量
体22が停止し、この質量体22に向けてパネル32を
引き寄せ、また引き離すような並進力をパネル32に付
加できる。
【0015】振動体20は、その中央部がパネル32の
拘束を受けることなく振動可能となるように、外周部で
パネル32に取り付けられる。図示の実施例では、スペ
ーサ34が振動板20とパネル32とにそれぞれ接着さ
れ、振動板20はスペーサ34を介してパネル32に取
り付けられている。これにより、振動板20の中央部
は、パネル32の拘束を受けることなく振動可能であ
る。スペーサ34と振動板20の外周部とは、たとえ
ば、シリコン系のような弾性のある接着剤で接着し、相
対的な変形ができるようにする。スペーサ34の厚み
は、振動板20がパネル32側に振動する振動幅よりも
大きくする。これにより、振動板20が振動してもパネ
ル32に当接するのを避けることができ、スペーサ34
を介した並進力のみをパネル32に加えることができ
る。
【0016】図1に示した実施例のように、スペーサ3
4を設ける場合、スペーサ34を樹脂等よりなる絶縁体
で形成することにより、振動板20とパネル32との間
の電気的絶縁を、別部品を設けることなく、容易に行う
ことができる。
【0017】質量体22を付加した振動板20は、たと
えば図4に示すように、車両のダッシュパネル36に、
またはフロアパネル38に、または両者にスペーサ34
を介在して取り付けられ、駆動回路40から電圧を印加
される。
【0018】駆動回路40は、振動板20に電圧を印加
してそりを発生させ、このそりによる反力によってパネ
ル32に加える振動を、パネル32自体の振動と同じ周
波数で略逆相となるように、印加すべき電圧を制御す
る。駆動回路40は、図3に示すように、振動検出セン
サ42と、発散防止用フィルタ44と、駆動アンプ46
とによって基本的に形成でき、たとえば実開昭62-43050
号公報に記載のものと実質的に同じものを使用できる。
【0019】駆動回路40によって振動板20に電圧を
印加すると、振動板20の圧電材料24に伸び力が、ま
た圧電材料25に縮み力が発生し、この伸び力と縮み力
とが圧電材料24、25に交互に発生し、振動板20に
そりが生ずる。振動板20にそりが生ずると、そりの反
力が並進力となってパネル32を振動させる。
【0020】図5に示す実施例では、振動板20と、質
量体22とは前記実施例と同じである。よって、振動板
20および質量体22についての詳細な説明は省略して
ある。この実施例では、パネル50に穴52を開け、一
方、振動板20をスペーサを介することなくその外周部
でパネル50に接着し、振動板20がその中央部でパネ
ル50の拘束を受けることなく振動できるように形成し
てある。
【0021】図5に示した実施例では、前記実施例と同
じ効果を奏するが、パネル50に穴52を設けてあるた
め、水やダストが浸入する箇所以外への適用が好まし
い。
【0022】図6のaに示した振動装置は、同図bのよ
うに、パネル13の等価マス16、パネルのばね17、
振動板12の加振器により発生する力F、振動板12の
ばね定数k、質量体15のマスmとする2自由度の振動
系にモデル化でき、これを解とく、F∝m/kの関係が
成り立つ。したがって、前記のように、振動板のばね定
数kを小さくすることにより、大きな加振力Fを得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパネルの加振装置の実施例の断面
図である。
【図2】図1に示したパネルの加振装置に用いた振動板
の平面図である。
【図3】パネルの加振装置を駆動する回路図である。
【図4】図1に示したパネルの加振装置を使用箇所に取
り付けた例を示す模式図である。
【図5】本発明に係るパネルの加振装置の別の実施例の
断面図である。
【図6】先に提案した振動装置を示すもので、aは断面
図、bは振動をモデル化した模式図である。
【符号の説明】
20 振動板 22 質量体 24、25 圧電材料 26 電極 30 スリット 32、50 パネル 34 スペーサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネルに振動を加える装置であって、板
    状の2枚の圧電材料からなり、各圧電材料が電圧を印加
    するとき面に沿う方向へ伸縮する力を発生するように形
    成され、これら2枚の圧電材料を電極を介在して貼り合
    せた振動板と、該振動板に付加された質量体とを備え、
    前記振動板は、外周から該振動板の略中心に向けて伸び
    る複数のスリットを有し、かつ外周部で前記パネルに取
    り付けられ、前記振動板の中央部は、前記パネルの拘束
    を受けることなく振動可能である、パネルの加振装置。
JP4251939A 1992-08-28 1992-08-28 パネルの加振装置 Pending JPH0674292A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09118272A (ja) * 1995-10-24 1997-05-06 Mitsubishi Motors Corp 車両の空気抵抗低減装置
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