JP2000269563A - 圧電素子のパネルへの取付構造 - Google Patents

圧電素子のパネルへの取付構造

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JP2000269563A
JP2000269563A JP11068848A JP6884899A JP2000269563A JP 2000269563 A JP2000269563 A JP 2000269563A JP 11068848 A JP11068848 A JP 11068848A JP 6884899 A JP6884899 A JP 6884899A JP 2000269563 A JP2000269563 A JP 2000269563A
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vibration
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piezoelectric transducer
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Tomohiro Ogawa
智浩 小川
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H10N30/00Piezoelectric or electrostrictive devices
    • H10N30/80Constructional details
    • H10N30/88Mounts; Supports; Enclosures; Casings
    • HELECTRICITY
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    • H10N30/20Piezoelectric or electrostrictive devices with electrical input and mechanical output, e.g. functioning as actuators or vibrators
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率よくパネルに大きな変形を生じさせるこ
とができる圧電素子のパネルへの取付構造を提供する。 【解決手段】 圧電素子11の下面に、短辺に沿って配
置された脚部材12を接着固定し、その脚部材をパネル
13に接着する。圧電素子は、脚部材12の存在によ
り、脚部材を互いに遠ざけ、または近づける方向にのみ
伸縮可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電素子のパネル
への取付構造に関し、特にパネルの振動除去に使用され
る圧電素子の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に示すように、圧電素子50は、圧
電材料51の上下面に電極52を形成して構成されてお
り、これら電極52に電圧を印加することにより、伸縮
する性質を持つ。以下、このような圧電素子50を、図
6(a)及び(b)に示すように、パネル61に貼り付
けた場合を考える。
【0003】圧電素子50は、電極52に電圧を印加す
ることにより、図7に示すように、その中央部に向かっ
て縮もうとする(電圧の正負を反対にすると伸びようと
する)。ところが、図6に示すように、圧電素子50の
一方の電極52がパネル61に全面接着されていると、
パネル61は、この電極52が貼り付けられている面の
みが縮む(又は、伸びる)ことになり反貼着面側はほと
んど縮む(又は伸びる)ことはない。つまり、図8
(a)及び(b)に矢印で示すように、パネル61に曲
げモーメントが発生する。この結果、パネル61に貼り
付けられた圧電素子50は、パネル61を図9(a)及
び(b)に示すように変形させる。従って、電極52に
周期的な電圧を印加することにより、パネル61を振動
させたり、逆にパネル61の振動を抑制したりすること
ができる。また、この圧電素子50は、パネル61の振
動を検出する振動検出センサーとしても利用できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】圧電素子を利用したパ
ネルの変形は、パネル表面にX軸及びY軸を想定した場
合、X方向の曲げモーメントによる変形と、Y方向の曲
げモーメントによる変形との重ね合わせであると考える
ことができる。
【0005】さて、圧電素子に電圧を印加してパネルを
変形させることにより、パネルの振動を抑制する場合、
パネルの変形量が大きいほど効果的に制振することが可
能になる。しかしながら、X方向の曲げモーメントとY
方向の曲げモーメントは、パネルを異なる方向に変形さ
せるものであるため、図10(a)又は(b)に示される
ような1軸方向のパネル振動を抑制しようとする場合に
は、抑制しようとする方向とは別方向の振動が発生して
しまう。このように、電極全面をパネルに接着する従来
の取付構造では、目的とする方向のみの制振効果が得ら
れないという問題点があった。この問題点は、パネルの
制振のみならず、パネルの加振、あるいは圧電素子を振
動検出センサーとして利用する場合にも共通する。
【0006】本発明は、効率よくパネルに大きな変形を
生じさせることができる圧電素子のパネルへの取付構造
を提供し、もって、高効率のパネル加振機構、パネル制
振機構、及びパネル振動センサーを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、パネル
に圧電素子を接着固定する圧電素子のパネルへの取付構
造において、前記圧電素子の一面に2本の脚部材を平行
に取り付け、これら2本の脚部材を前記パネルに接着し
たことを特徴とする圧電素子のパネルへの取付構造が得
られる。
【0008】具体的には、前記一面が四角形であって、
該四角形の互いに平行な2辺に沿って前記脚部材を取り
付ける。
【0009】なお、前記四角形が長方形であって、前記
互いに平行な二辺が短辺であると、効果的である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0011】図1に本発明の一実施の形態を示す。図1
に長方形で描かれた圧電素子11は、従来同様、その上
下面が長方形の圧電素子である。そして、その下面に
は、一対の互いに対向する短辺にそれぞれ沿うように配
置された2本の四角柱状脚部材12が接着固定されてい
る。そして、この脚部材12は、パネル13に接着固定
されている。なお、脚部材12の材質は、特に限定され
るものではないが、圧電素子11の伸縮によっても変形
をおこなさない強度が必要である。
【0012】図2において、パネル13の長辺に沿った
方向をX方向、短辺に沿った方向をY方向とするととも
に、圧電素子11が、その長辺がX軸と平行になるよう
に、即ち、その短辺及び脚部材がY軸と平行になるよう
に、パネル13に取り付けられているものとして、圧電
素子11及びパネル13の動作について説明する。
【0013】圧電素子11の電極に電圧を印加すると、
圧電素子11は周囲方向へ伸びようとする、または、中
央部方向へ縮もうとする。この圧電素子の伸縮方向は、
X軸に沿った方向とY軸に沿った方向とに分解できる。
【0014】X軸に沿った方向の伸縮は、2本の脚部材
12を互いに近づけ、または、遠ざけようとする。この
結果、圧電素子11の伸縮は、脚部材12を介してパネ
ル13に伝えられ、パネル13を曲げる曲げモーメント
となって、図3または図4に示すようにパネル13を変
形させる。
【0015】一方、Y軸に沿った方向の伸縮は、脚部材
12の存在によって阻止される。従って、パネル13に
は、圧電素子11のY軸に沿った方向の伸縮による曲げ
モーメントは発生しない。
【0016】このように、本実施の形態による取付構造
では、圧電素子11に電圧を印加した際にパネル13に
生じる変形は、X方向曲げモーメントのみに基づくもの
となり、Y方向曲げモーメントは発生しない。
【0017】なお、本実施の形態において、圧電素子1
1の長辺側ではなく短辺側に脚部材12を取り付けたの
は、圧電素子11の伸縮量が、短辺に平行な方向よりも
長辺に平行な方向のほうが大きいからである。また、圧
電素子11の短辺に沿うように脚部材12を取り付けた
のは、圧電素子の伸縮を効率よく曲げモーメントとして
作用させるためである。
【0018】以上のようにして、脚部材12を用いてパ
ネル13に取り付けた圧電素子11は、パネル13の加
振機構またはパネル13の制振機構として働き、効率よ
くパネル13を加振または制振させることができる。
【0019】また、本実施の形態による取付方法を用い
てパネルに取り付けた圧電素子は、アンプ等に接続する
ことにより、パネルの振動を検出する振動検出センサー
としても利用できる。この場合、圧電素子は、Y方向の
振動成分に対しては感度がなく、X方向の振動成分に対
してのみ感度を有するので、X方向の曲げ振動のみを検
出する振動検出センサーとして利用できる。
【0020】さらに、本実施の形態による取付方法を用
いてパネルに取り付けた圧電素子は、両電極間に抵抗器
を接続することにより、パッシブ制振機構として利用す
ることもできる。この場合も、圧電素子は、Y方向の振
動成分に対しては感度がなく、X方向の振動成分に対し
ては感度があるので、X方向のみの曲げ振動の制振に利
用できる。
【0021】なお、上記実施の形態では、2本の脚部材
を用いる場合について説明したが、3以上の脚部材を平
行に配置するようにしてもよい。但し、この場合におい
ても、その内の2本は、図1のように圧電素子の端部に
配置したほうが、効率よく、圧電素子の伸縮をパネルの
曲げモーメントとして利用することができる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、圧電素子の一面に2本
の脚部材を平行に取り付け、これら2本の脚部材を前記
パネルに接着するようにしたことで、圧電素子を一軸方
向にのみ伸縮させることが可能となり、効率よくパネル
を変形させることができ、加振または制振を効率よく行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるパネルへの圧電素
子の取付構造を示す斜視図である。
【図2】図1のパネルへの圧電素子の取付構造の動作を
説明するための斜視図である。
【図3】圧電素子が伸びた場合のパネルの変形状態を示
す図である。
【図4】圧電素子が縮んだ場合のパネルの変形状態を示
す図である。
【図5】従来の圧電素子の断面図である。
【図6】従来のパネルに取り付けられた圧電素子を示
す、(a)斜視図及び(b)側面図である。
【図7】従来の圧電素子の動作を説明するための図であ
る。
【図8】圧電素子の伸縮により発生する曲げモーメント
を説明するための図であって、(a)は、圧電素子が伸
びるとき、(b)は、圧電素子が縮むときの状態を示す
図である。
【図9】圧電素子の伸縮により生じるパネルの変形を示
す図であって、(a)は、圧電素子が伸びるとき、
(b)は、圧電素子が縮むときの状態を示す図である。
【図10】従来の圧電素子のパネルへの取付構造におけ
る問題点を説明するための図であって、(a)は、一対
の互いに対向する辺が固定されたパネルの振動を示し、
(b)は、一辺が固定されたパネルの振動を示す図であ
る。
【符号の説明】
11 圧電素子 12 脚部材 13 パネル 50 圧電素子 51 圧電材料 52 電極 61 パネル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネルに圧電素子を接着固定する圧電素
    子のパネルへの取付構造において、前記圧電素子の一面
    に2本の脚部材を平行に取り付け、これら2本の脚部材
    を前記パネルに接着したことを特徴とする圧電素子のパ
    ネルへの取付構造。
  2. 【請求項2】 前記一面が四角形であって、該四角形の
    互いに平行な2辺に沿って前記脚部材を取り付けたこと
    を特徴とする請求項1の圧電素子のパネルへの取付構
    造。
  3. 【請求項3】 前記四角形が長方形であって、前記互い
    に平行な二辺が短辺であることを特徴とする請求項2の
    圧電素子のパネルへの取付構造。
JP11068848A 1999-03-15 1999-03-15 圧電素子のパネルへの取付構造 Withdrawn JP2000269563A (ja)

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