JP2002022453A - 振動体装置 - Google Patents

振動体装置

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JP2002022453A
JP2002022453A JP2000209862A JP2000209862A JP2002022453A JP 2002022453 A JP2002022453 A JP 2002022453A JP 2000209862 A JP2000209862 A JP 2000209862A JP 2000209862 A JP2000209862 A JP 2000209862A JP 2002022453 A JP2002022453 A JP 2002022453A
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vibrating body
axis direction
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vibration
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JP2000209862A
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Kazufumi Moriya
和文 森屋
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P15/00Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
    • G01P15/02Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
    • G01P15/08Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values
    • G01P2015/0805Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration
    • G01P2015/0808Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate
    • G01P2015/0811Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate for one single degree of freedom of movement of the mass
    • G01P2015/0814Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate for one single degree of freedom of movement of the mass for translational movement of the mass, e.g. shuttle type

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板に応力が作用するときでも、振動体を常
に安定した周波数で振動させる。 【解決手段】 基板1には支持固定部3を設け、この支
持固定部3に設けた第1の支持梁4を介して第1の振動
体5をX軸方向に振動可能な状態で基板1に取付ける。
一方、第2の振動体7は、第2の支持梁6を介してY軸
方向に変位可能な状態で第1の振動体5に取付ける。ま
た、第1の振動体5と基板1との間には振動発生部9を
設けると共に、第2の振動体7と基板1との間には角速
度検出部10を設ける。そして、支持固定部3にはX軸
方向に延びるスリット12を設け、このスリット12に
よって支持固定部3に生じる歪を吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば角速度セン
サ、加速度センサ、振動センサ、振動アクチュエータ等
として用いられる振動体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、振動体装置として例えば角速度
センサ、加速度センサ、振動センサ、振動アクチュエー
タ等の各種の用途に用いられるが、例えば角速度センサ
に適用したものとして、基板と、該基板に設けられた支
持固定部と、該支持固定部に接続された支持梁と、該支
持梁によって振動可能に支持された振動体とから構成し
たものが知られている(例えば、特開平5−31257
6号公報等)。
【0003】そして、従来技術による角速度センサは、
振動体の周囲に振動体を振動させる振動発生手段を設け
ると共に、振動体が振動方向と直交する方向に変位する
したときの変位量を角速度として検出する角速度検出手
段が設けられている。
【0004】これにより、従来技術による角速度センサ
は、互いに直交する3軸をX軸,Y軸,Z軸とすると、
振動発生手段によって振動体を基板と平行なX軸方向に
対して振動させる。この状態で、外部からZ軸周りの角
速度を加えると、コリオリ力によって振動体はX軸に直
交したY軸方向に変位する。そして、角速度検出手段
は、このコリオリ力による振動体のY軸方向の変位を圧
電抵抗、静電容量等の変化として検出することにより、
角速度の大きさを検出している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来技術に
よる角速度センサでは、振動体がX軸方向に振動すると
きの周波数が常に共振状態となるとき、即ち振動体の固
有振動数で振動しているときに安定したY軸方向への出
力を検出することができる。しかし、基板が熱によって
膨張、収縮したときや外部からの応力が基板に作用した
とき等には、支持固定部を介して支持梁に引張り、圧縮
応力が作用することがある。このような場合、振動体の
固有振動数が変化するから、角速度の検出感度に著しく
影響するという問題がある。
【0006】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は支持固定部に作用する応力を緩
和し、振動体を常に安定して振動させることができる振
動体装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、基板と、該基板に設けられた支持固
定部と、該支持固定部に接続された支持梁と、該支持梁
によって振動可能に支持された振動体とからなる振動体
装置に適用される。
【0008】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、支持固定部には、該支持固定部に生じる歪みを
吸収するためのスリットを設けたことにある。
【0009】このように構成したことにより、基板に応
力が生じたときでも、支持固定部に設けたスリットによ
って支持固定部に生じる歪みを吸収することができる。
このため、支持梁に応力が作用することがないから、振
動体の固有振動数を一定の値に保持することができる。
【0010】また、請求項2の発明では、支持梁は振動
体の振動方向と直交する方向に延び、スリットは振動体
の振動方向と平行な方向に延びる構成としている。
【0011】これにより、支持固定部に基板からの応力
が作用するときでも、スリットの幅寸法が変化し、支持
固定部が振動方向と直交する方向に伸縮するのを防ぐこ
とができる。このため、基板に応力が作用するときで
も、支持梁に引張り応力、圧縮応力が作用することがな
く、振動体を一定の周波数で安定して振動させることが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態に
よる振動体装置として角速度センサに適用した場合を例
に挙げ、図1ないし図5に従って詳細に説明する。
【0013】図において、1は角速度センサの本体をな
す矩形状の基板で、該基板1は例えば低抵抗なシリコン
材料によって形成されている。
【0014】2は基板1に固定的に設けられた固定枠
で、該固定枠2は基板1の外周に沿って略四角形の枠状
に形成されている。また、固定枠2には、その外周側に
段部を形成する周壁部2Aが設けられている。これによ
り、固定枠2のうち周壁部2Aの内周側に位置する部位
は、基板1から離間した状態となっている。
【0015】3,3はX軸方向に離間して固定枠2の内
周側に設けられた左,右方向で一対の支持固定部で、該
各支持固定部3は、固定枠2から基板1の中央に向けて
延び、固定枠2の周壁部2Aによって基板1から浮いた
状態となっている。また、各支持固定部3は、前,後方
向(Y軸方向)に向けて長さ寸法Lを有すると共に、後
述する第1の振動体5を左,右両側で挟んでいる。
【0016】4,4,…は左,右の支持固定部3からY
軸方向の両側に向けて延びる前,後方向で一対の第1の
支持梁で、該第1の支持梁4は、支持固定部3を挟んだ
状態で各支持固定部3の前,後方向(Y軸方向)の両端
に2本ずつ合計4本設けられている。そして、第1の支
持梁4は、その基端側が支持固定部3に接続されると共
に、その先端側は後述する第1の振動体5に接続されて
いる。
【0017】5は第1の支持梁4によって基板1の表面
から離間した状態で支持された第1の振動体で、該第1
の振動体5は、互いに対向してX軸方向に延びる一対の
X軸方向枠部5A,5Aと、互いに対向してY軸方向に
延びる一対のY軸方向枠部5B,5Bとによって略四角
形の枠形状に形成されている。そして、第1の振動体5
の四隅には、Y軸方向枠部5Bに平行に延びる4本の支
持梁4の先端がそれぞれ取付けられている。これによ
り、第1の振動体5は、Y軸方向への変位が規制された
状態でX軸方向に変位可能となっている。
【0018】6,6,…は第1の振動体5の枠内に位置
してX軸方向枠部5Aと平行にX軸方向に延びる合計4
本の第2の支持梁で、該各支持梁6は、第1の振動体5
の四隅近傍から振動体5のX軸方向中央部に向けて延
び、その両端はY軸方向枠部5Bと支持連結部8とにそ
れぞれ接続されている。
【0019】7は第1の振動体5の枠内に位置して第2
の支持梁6によって基板1の表面から離間した状態で支
持された第2の振動体で、該第2の振動体7は、略長方
形の枠形状に形成された枠部7Aと、該枠部7Aの中心
部をX軸方向に延びて該枠部7Aの左,右両辺を連結す
る連結部7Bとによって構成されている。そして、連結
部7Bは、Y軸方向の中央部に位置して後述の電極10
C,11Bが取付けられている。
【0020】8,8は枠部7Aの前,後方向の両辺に設
けられた前,後方向で一対の支持連結部で、該各支持連
結部8は、枠部7Aの外側に位置して枠部7Aの左,右
方向の中間部に設けられている。そして、各支持連結部
8には、X軸方向に延びる第2の支持梁6がそれぞれ2
本ずつ取付けられている。
【0021】ここで、第1,第2の振動体5,7は、第
1の支持梁4の形状、第1,第2の振動体5,7の質量
等を適宜設定することによって、第1の固有振動数f1
を有している。そして、第1,第2の振動体5,7は、
後述の振動発生部9によって固有振動数f1をもってX
軸方向に振動する。
【0022】一方、第2の振動体7は、第2の支持梁6
の形状、第2の振動体7の質量等を適宜設定することに
よって、第2の固有振動数f2を有している。また、第
2の固有振動数f2は、第1の振動体5の固有振動数f1
よりも5%程度高いまたは低い振動数に設定されてい
る。これにより、製造公差等によって第1,第2の固有
振動数f1,f2が予め設定した値に対して僅かに異なる
値になるときであっても、角速度に対する第2の振動体
7の変位量はほぼ一定の値に保持される。
【0023】9,9,…は基板1と第1の振動体5との
間に設けられた振動発生部で、該各振動発生部9は、第
1の振動体5の四隅近傍に合計4個配設されている。そ
して、各振動発生部9は、基板1に固定された振動用固
定部9Aと、該振動用固定部9Aから第1の振動体5に
向けて延びる櫛歯状の電極9Bと、第1の振動体5から
振動用固定部9Aに向けて延び、該電極9Bと噛合する
櫛歯状の電極9Cとによって構成されている。
【0024】そして、振動発生部9は、各電極9B,9
C間に逆位相となる周波数fの駆動信号を発振回路(図
示せず)から印加することによって、各電極9B,9C
間には静電引力を交互に発生し、第1の振動体5を矢示
a方向(X軸方向)に振動させる。
【0025】10,10は基板1と第2の振動体7との
間に設けられた角速度検出部で、該各角速度検出部10
は、第2の振動体7の枠部7A内に位置して基板1に固
定された検出用固定部10Aと、該検出用固定部10A
から連結部7Bに向けて延びる櫛歯状の電極10Bと、
連結部7Bから検出用固定部10Aに向けて延び該電極
10Bに噛合するアンテナ状の電極10Cとによって平
行平板コンデンサとして構成されている。
【0026】そして、角速度検出部10は、第1,第2
の振動体5,7が矢示a方向に振動している状態でZ軸
回りの角速度Ωが作用したときには、第2の振動体7が
コリオリ力FによってY軸方向に変位するから、角速度
Ωに対応した第2の振動体7のY軸方向への変位量を電
極10B,10C間の静電容量の変化量によって検出
し、各電極10B,10C間の静電容量に応じた検出信
号を出力している。
【0027】11,11は基板1と第2の振動体7との
間に設けられた振動状態モニタ部で、該各振動状態モニ
タ部11は検出用固定部10Aから連結部7Bに向けて
延びる櫛歯状の電極11Aと、連結部7Bから検出用固
定部10Aに向けて延び該電極11Aに噛合する櫛歯状
の電極11Bとによって構成されている。
【0028】そして、振動状態モニタ部11は、第1,
第2の振動体5,7が振動発生部9によってX軸方向に
振動するときの振動状態を各電極11A,11B間の静
電容量の変化としてモニタし、検出用固定部10Aを通
じて各電極11A,11B間の静電容量に応じたモニタ
信号を出力している。
【0029】12,12,…は各支持固定部3に例えば
5本ずつ貫通して設けられたスリットで、該スリット1
2は、幅寸法δをもってX軸方向に延びると共に、前,
後方向で一対の支持梁4,4の中間部位に対して略対称
となる位置に配設されている。そして、各スリット12
は、前,後方向の幅寸法δが伸縮することによって支持
固定部3に生じるY軸方向の歪みを吸収するものであ
る。
【0030】本発明の実施の形態による角速度センサは
上述のように構成されるものであって、次にその作動に
ついて説明する。
【0031】まず、各振動発生部9に固有振動数f1と
ほぼ等しい値の周波数fの駆動信号を逆位相で印加する
と、各電極9B,9C間には静電引力が交互に作用し、
第1の振動体5は、第2の振動体7と共にX軸方向とな
る矢示a方向に接近,離間を繰返して振動する。
【0032】このように、第1,第2の振動体5,7が
振動した状態で、角速度センサにZ軸周りの角速度Ωが
加わると、Y軸方向にコリオリ力(慣性力)が発生し、
第2の振動体7はY軸方向に下記の数1に示すようなコ
リオリ力Fで変位する。
【0033】
【数1】F=2mΩv ただし、m:第2の振動体7の質量 Ω:角速度 v:第2の振動体7のX軸方向の速度
【0034】そして、第2の振動体7は数1のコリオリ
力FによってY軸方向に振動し、この振動体7の変位
を、各角速度検出部10では各電極10B,10C間の
静電容量の変化として検出し、Z軸周りの角速度Ωを検
出することができる。
【0035】また、振動発生部9によって第1,第2の
振動体5,7がX軸方向に振動したときには、振動状態
モニタ部11の各電極11A,11B間の静電容量が変
化する。このため、振動状態モニタ部11は、各電極1
1A,11B間の静電容量を検出することによって、第
1,第2の振動体5,7の振動状態をモニタすることが
でき、第1,第2の振動体5,7のX軸方向の振幅を一
定に保持することができる。
【0036】さらに、第1の支持梁4を支持する支持固
定部3にはスリット12を設けたから、スリット12に
よって支持固定部3に生じる歪みを吸収することができ
る。
【0037】即ち、基板1が熱によって膨張、収縮した
とき、外部からの応力が基板1に作用したとき等には、
支持固定部3がX軸方向、Y軸方向に伸縮し、歪みが生
じることがある。しかし、本実施の形態では、支持固定
部3にスリット12を設けたから、支持固定部3がY軸
方向に伸縮するときには、スリット12の幅寸法δが伸
縮する。このため、基板1が熱によって膨張、収縮等し
たときであっても、支持固定部3の長さ寸法Lをほぼ一
定の値に保持することができる。
【0038】この結果、基板1に応力等が作用するとき
でも、第1の支持梁4に引張り応力、圧縮応力が作用す
ることがなく、第1,第2の振動体5,7はその固有振
動数f1の値がほぼ一定値に保持される。従って、第
1,第2の振動体5,7を固有振動数f1で安定して振
動させ、さらに振動状態モニタ部11のモニタ信号を用
いてフィードバック制御することによってその振幅を一
定値に保持できると共に、第1の振動体5と第2の振動
体7との固有振動差をほぼ一定にすることができる。こ
の結果、コリオリ力Fに対して角速度Ωの検出精度を向
上させることができる。
【0039】かくして、本実施の形態では、第1の支持
梁4が接続された支持固定部3にはスリット12を設け
たから、スリット12によって支持固定部3の歪を吸収
することができ、第1,第2の振動体5,7が振動する
ときの固有振動数f1をほぼ一定の値に保持することが
できる。このため、第1,第2の振動体5,7を常に安
定した周波数と振幅をもって振動させることができるか
ら、角速度Ωに対する第2の振動体7の変位量を安定化
でき、角速度Ωの検出精度を向上させることができる。
【0040】また、第1の支持梁4はY軸方向に延びて
支持固定部3に接続されると共に、スリット12はX軸
方向に延びて支持固定部3に設ける構成としたから、支
持固定部3に基板1からの応力が作用するときでも、ス
リット12の幅寸法δが変化することによって支持固定
部3に生じる歪を吸収し、支持固定部3のY軸方向の長
さ寸法Lを一定値に保持することができる。このため、
基板1に応力が作用するときでも、第1の支持梁4に引
張り応力、圧縮応力が作用することがなく、第1,第2
の振動体5,7を一定の周波数fで安定して振動させる
ことができる。
【0041】さらに、第1の支持梁4は支持固定部3を
挟んでY軸方向の両端側にそれぞれ設け、スリット12
は一対の支持梁4,4の中間部位に対して略対称となる
位置に複数個設ける構成としたから、各スリット12の
幅寸法δが伸縮するときでも、各支持梁4に作用する応
力をほぼ等しくすることができる。このため、支持固定
部3を挟むY軸方向両側の支持梁4,4によって第1の
振動体5を均等に支持することができるから、第1の振
動体5を安定してX軸方向に振動させることができる。
【0042】なお、前記実施の形態では、第1の支持梁
4が接続される支持固定部3にスリット12を設けるも
のとしたが、本発明はこれに限らず、例えば図4に示す
第1の変形例のように第2の支持梁6を第2の振動体7
に接続する支持連結部8にY軸方向に延びるスリット2
1を複数個設ける構成としてもよい。これにより、第2
の振動体7等が熱によって膨張、収縮するときでも、第
2の支持梁6に引張り応力、圧縮応力が作用することが
なくなる。このため、角速度に対する第2の振動体7の
変位量を一定にすることができ、角速度の検出精度をさ
らに向上することができる。
【0043】また、前記実施の形態では、第1の振動体
5を基板1と平行なX軸方向に変位可能な状態で基板1
に設け、第2の振動体7を基板1と平行でX軸方向に直
交するY軸方向に変位可能な状態で第1の振動体5に設
ける構成としたが、本発明はこれに限らず、第1の振動
体を基板1と平行なX軸方向に変位可能な状態で基板1
に設け、第2の振動体を基板1と垂直なZ軸方向に変位
可能な状態で第1の振動体に設ける構成としてもよい。
この場合、Y軸回りに作用する角速度を検出することが
できる。
【0044】さらに、前記実施の形態では、第1の支持
梁4によって第1,第2の振動体5,7をX軸方向に振
動可能に支持し、第2の支持梁6によって第2の振動体
7をY軸方向に振動可能に支持する構成するものとした
が、図5に示す第2の変形例のように支持固定部3に設
けた支持梁31によって振動体32をX軸、Z軸のいず
れの方向にも振動可能に支持する構成としてもよい。こ
の場合、基板1上には振動体32に対面して角速度検出
手段としての電極33を設ける共に、支持固定部3には
振動体32の振動方向(矢示a方向)と平行な方向に延
びるスリット34を設けるものである。
【0045】また、前記実施の形態では、スリット12
を振動体5の振動方向と平行な方向に延びる構成とした
が、例えばスリット12を振動体5の振動方向に対して
傾斜して延びる構成としてもよい。
【0046】さらに、本実施の形態では、振動体装置と
して角速度センサに適用した場合を例に挙げて説明した
が、本発明はこれに限らず、振動体を支持梁によって振
動可能に支持する加速度センサ、振動センサ、振動アク
チュエータ等に適用してもよい。
【0047】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、支持固定部には、該支持固定部に生じる歪みを吸
収するためのスリットを設けたから、基板に応力が生じ
たときでも、支持固定部に設けたスリットによって支持
固定部に生じる歪みを吸収することができる。このた
め、支持梁に応力が作用することがないから、振動体の
固有振動数を一定の値に保持することができ、振動体を
一定の周波数で振動させ、さらに2つの振動体の周波数
差も一定にすることができる。
【0048】また、請求項2の発明によれば、支持梁は
振動体の振動方向と直交する方向に延び、スリットは振
動体の振動方向と平行な方向に延びる構成としたから、
支持固定部に基板からの応力が作用するときでも、スリ
ットの幅寸法が変化し、支持固定部が振動方向と直交す
る方向に伸縮するのを防ぐことができる。このため、基
板に応力が作用するときでも、支持梁に引張り応力、圧
縮応力が作用することがなく、振動体を一定の周波数で
安定して振動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による角速度センサを示す
平面図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた断面図であ
る。
【図3】支持固定部、スリット等を拡大して示す要部拡
大平面図である。
【図4】本発明の第1の変形例による角速度センサを示
す平面図である。
【図5】本発明の第2の変形例による角速度センサを示
す平面図である。
【符号の説明】
1 基板 3 支持固定部 4 第1の支持梁(支持梁) 5 第1の振動体(振動体) 6 第2の支持梁 7 第2の振動体 9 振動発生部 10 角速度検出部 12,21,34 スリット 31 支持梁 32 振動体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、該基板に設けられた支持固定部
    と、該支持固定部に接続された支持梁と、該支持梁によ
    って振動可能に支持された振動体とからなる振動体装置
    において、前記支持固定部には、該支持固定部に生じる
    歪みを吸収するためのスリットを設けたことを特徴とす
    る振動体装置。
  2. 【請求項2】 前記支持梁は前記振動体の振動方向と直
    交する方向に延び、前記スリットは前記振動体の振動方
    向と平行な方向に延びる構成としてなる請求項1に記載
    の振動体装置。
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