JPH0911606A - インクジェット記録用白色フィルム - Google Patents

インクジェット記録用白色フィルム

Info

Publication number
JPH0911606A
JPH0911606A JP7162371A JP16237195A JPH0911606A JP H0911606 A JPH0911606 A JP H0911606A JP 7162371 A JP7162371 A JP 7162371A JP 16237195 A JP16237195 A JP 16237195A JP H0911606 A JPH0911606 A JP H0911606A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
ink jet
white film
jet recording
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7162371A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Kotani
徹 小谷
Katsuya Ito
勝也 伊藤
Toshitake Suzuki
利武 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP7162371A priority Critical patent/JPH0911606A/ja
Publication of JPH0911606A publication Critical patent/JPH0911606A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は画像に実用的な耐水性を付与しなが
ら、しかも同時にインク吸収性、ドット形状のいずれも
が優秀な高解像度のインクジェット・フルカラー・プリ
ンターを可能ならしめるインクジェットプリンター用に
好適な記録フィルムを提供する。 【構成】 本発明は、、プラスチックフィルムの少なく
とも片面にインク受容層を設けたインクジェット記録用
白色フィルムにおいて、該インク受容層が、フッ素系界
面活性剤、または、及びシラン系界面活性剤を含有し且
つ光線透過率が60%以下であることを特徴とするイン
クジェット記録用白色フィルムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鮮明な発色でかつ画像
の実用的な耐水性を付与したインクジェット記録用白色
フィルムに関するもので、同時にインクの吸収速度が大
きく、かつドット形状が円形でエッジがシャープな画像
を与えることができ、かつ記録フィルムの表面強度が大
きく、通常の紙と同様の触感、使用適性があり、高解像
度の画像を記録できるインクジェット記録用白色フィル
ムに関するものである。本発明のインクジェット記録用
白色フィルムは、ペンプロッターなどの記録、印刷、筆
記に用いることもできる。
【0002】
【従来の技術】近年、電子スチルカメラあるいはコンピ
ュータの普及とともに、それらの画像を紙面等に記録す
るためのハードコピー技術が急速に発達した。これらハ
ードコピーの究極の目標は銀塩写真であり、特に、色再
現性、画像密度、光沢、耐候性などをいかに銀塩写真に
近づけるかが、開発の課題となっている。ハードコピー
の記録方法には、銀塩写真によって画像を表示したディ
スプレーを直接撮影するもののほか、昇華型熱転写方
式、インクジェット方式、静電転写型方式など多種多様
の方式が知られている。インクジェット方式によるプリ
ンターは、フルカラー化が容易なことや印字騒音が低い
ことなどから、近年急速に普及しつつある。インクジェ
ット方式は、ノズルから被記録材に向けてインク液滴を
高速で射出するものであり、インク中に多量の溶媒を含
む。このため、インクジェットプリンター用の記録フィ
ルムは、速やかにインクを吸収し、そのインクによる画
像の発色が鮮やかで、かつインクドット形状が真円形で
ありドットの広がりが抑えられ、エッジがシャープな画
像の再現ができ、従って高解像度の画像を高速度で記録
することが要求される。しかし、上記要求特性をすべて
満足するインクジェット記録用白色フィルムは得られて
いないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、インクジェ
ット記録方式において、画像に実用的な耐水性を付与し
ながら、しかも同時に高品位の画像、たとえばフルカラ
ー画像を実現することを可能とするインクジェット記録
用白色フィルムを提供することを目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、プラスチック
フィルムの少なくとも片面にインク受容層を設けたイン
クジェット記録用白色フィルムにおいて、該インク受容
層にフッ素系界面活性剤または、及びシラン系界面活性
剤が含有されることを特徴とするインクジェット記録用
白色フィルムに関する。
【0005】フッ素系界面活性剤としては、例えばパ−
フルオロアルキルスルホン酸塩、パ−フルオロアルキル
エチレンオキシド付加物、パ−フルオロアルキルトリメ
チルアンモニウム塩、パ−フルオロアルキルアミノスル
ホン酸塩、パ−フルオロアルキル基・親水性基含有オリ
ゴマ−、パ−フルオロアルキル基・親油性基含有オリゴ
マ−、パ−フルオロアルキル基・(親水性基。親油性
基)含有オリゴマ−、パ−フルオロアルキル基・親油性
基含有ウレタン、パ−フルオロアルキル燐酸エステル、
パ−フルオロアルキルカルボン酸塩、パ−フルオロアル
キルアミン化合物、パ−フルオロアルキル第四級アンモ
ニウム塩、パ−フルオロアルキルベタイン、非解離性パ
−フルオロアルキル化合物、フッ素シリコ−ンオイルな
どフッ素原子含有の低分子化合物がこれに該当する。ま
た、シラン系界面活性剤としては、ジメチルシリコー
ン、ジフェニルシリコーン、ハイドロジェン変性ポリシ
ロキサン、ビニル変性ポリシロキサン、ヒドロキシ変性
ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、カルボキ
シル変性ポリシロキサン、クロル変性ポリシロキサン、
エポキシ変性ポリシロキサン、メタクリロキシ変性ポリ
シロキサン、メルカプト変性ポリシロキサン、フッ素変
性ポリシロキサン、長鎖アルキル変性ポリシロキサン、
フェニル変性ポリシロキサン、シリコーン変性コポリマ
−など珪素原子含有の低分子化合物がこれに該当する。
【0006】インク受容層としては、インクを吸収する
ものならば、公知のものを使用でき、例えば、ポリビニ
ルアルコール(PVA)、アクリル樹脂、スチレン−ア
クリル重合体、エチレン−酢酸ビニル重合体、デンプ
ン、ポリビニルブチラール、ゼラチン、カゼイン、アイ
オノマー、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロー
ス、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリ
エステル樹脂、フェノール、メラミン、エポキシ、スチ
レン−ブタジエンゴム等の樹脂のうち、1種以上が所望
により使用できるが、PVAが好ましく用いられ、その
中でも重合度1400〜2500、ケン化度85〜90
のものがより好ましく用いられる。さらに好ましくはP
VAはカチオン変性体であることが望まれる。また、受
容層には、メラミンやエポキシ、イソシアネート、無水
マレイン酸共重合体などの架橋性官能基を含む化合物を
添加することにより、受容層の硬化度が上がり、耐水性
が良好になる。このような架橋剤を2種以上併用するこ
とも可能であり、必要に応じて反応促進のために触媒を
用いることも可能である。本発明においては水溶性メラ
ミンがより好ましく用いられる。また、受容層は、カチ
オン性基を含む化合物を含有することによりさらにイン
ク固着性が向上する。カチオン性基を含む化合物として
は特に限定されるものではなく、公知のものが使用可能
である。
【0007】本発明における、フッ素系界面活性剤また
は、及びシラン系界面活性剤のインク受容層中の添加量
については特に限定されるものではないが、インク受容
層の乾燥重量100重量部に対して、0.01〜20重
量部、好ましくは1〜8重量部が推奨される。0.01
重量部以下ではインクドットの広がりが十分抑えられ
ず、真円性が低下し、20重量部位上ではインク受容層
の力学強度が低下したり、インク吸収能が低下するので
好ましくない。
【0008】本発明における、架橋剤の添加量は特に限
定されるものではないが、インク受容層に用いられるバ
インダーの乾燥重量100重量部に対して、0.5〜1
0重量部が好ましく用いられる。0.5重量部以下では
インク受容層の耐水性が不足し、10重量部以上ではイ
ンク吸収能が低下するので好ましくない。本発明におけ
る、カチオン性基を含む化合物の添加量は特に限定され
るものではないが、インク受容層に用いられるバインダ
ーの乾燥重量100重量部に対して、0.1〜20重量
部が好ましく用いられる。0.1重量部以下ではインク
受容層のインク固着性が不足し、20重量部以上ではイ
ンク吸収能が低下するので好ましくない。
【0009】また、所望により、インク受容層中にシリ
カ、カオリナイト、タルク、炭酸カルシウム、ゼオライ
ト、アルミナ、硫酸バリウム、カーボンブラック、酸化
亜鉛、酸化チタン、有機白色顔料、ベンゾグアナミン粒
子、架橋ポリスチレン、架橋アクリル粒子、水酸化アル
ミニウムなどの粒子を加えることも可能であり、添加量
を適宜選択することによって、インクの吸収性や表面光
沢をコントロールする事が出来る。本発明において、用
いられるフィルムの基材樹脂としては特に限定されるも
のではなく、例えばポリオレフィン系樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポ
リビニル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリスチレン系
樹脂などがあげられるが、特に好ましいのは以下に述べ
るポリエステル系樹脂である。
【0010】本発明におけるポリエステルとは、テレフ
タル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸のごと
き芳香族ジカルボン酸又はそのエステルとエチレングリ
コール、ジエチレングリコール、1、4−ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコールのごときグリコールとを重
縮合させて製造されるポリエステルである。これらのポ
リエステルは芳香族ジカルボン酸とグリコールとを直接
反応させる方法のほか、芳香族ジカルボン酸のアルキル
エステルとグリコールとをエステル交換反応させた後重
縮合させるか、あるいは芳香族ジカルボン酸のジグリコ
ールエステルを重縮合させるなどの方法によって製造す
ることができる。かかるポリエステルの代表例としては
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンブチレンテ
レフタレートあるいはポリエチレン−2、6−ナフタレ
ートなどが挙げられる。このポリエステルはホモポリマ
ーであってもよく、第三成分を共重合したものであって
も良い。いずれにしても本発明においては、エチレンテ
レフタレート単位、ブチレンテレフタレート単位あるい
はエチレン−2、6−ナフタレート単位が70モル%以
上、好ましくは80モル%以上、更に好ましくは90モ
ル%以上であるポリエステルが好ましい。本発明におい
ては、内部に微細な空洞を多数含有する基材フィルムを
用いることが好ましい。その方法は特に限定されるもの
ではないが、特に好ましいのは以下に述べるように、ポ
リエステルに該ポリエステルに非相溶の熱可塑性樹脂か
つ/または粒子を多数含有し、少なくとも1軸に配向す
ることにより内部に微細な空洞を多数含有する方法であ
る。
【0011】本発明に用いられるポリエステルに非相溶
の熱可塑性樹脂は、ポリエステルに非相溶性のものであ
れば特に制限されるものではなく任意である。具体的に
は、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリ
アクリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルホン
系樹脂、セルロース系樹脂、ポリアミド樹脂などがあげ
られる。特にポリスチレン系樹脂あるいはポリメチルペ
ンテン、ポリプロピレン、環状オレフィンなどのポリオ
レフィン系樹脂が好んで用いられる。ポリエステルに混
合させる非相溶樹脂の量は、目的とする空洞の量によっ
て異なってくるが、全体に対して3重量%〜39重量%
が好ましく、特に5〜15重量%が好ましい。3重量%
未満では、空洞の生成量を多くすることに限界があり、
目的の柔軟性や軽量性あるいは描画性が得られない。逆
に、40重量%以上では、フィルムの延伸性が著しく損
なわれ、また耐熱性や強度、腰の強さが損なわれる。ま
た、これらの熱可塑性樹脂を2種類以上併用しても構わ
ない。
【0012】また、フィルム中には、内部に微細な空洞
を含有するため、または隠蔽性等を向上させるため、ポ
リエステル中あるいは非相溶樹脂中に無機または有機の
粒子を必要に応じて添加してもよい。添加可能な粒子と
しては、シリカ、カオリナイト、タルク、炭酸カルシウ
ム、ゼオライト、アルミナ、硫酸バリウム、カーボンブ
ラック、酸化亜鉛、酸化チタン、架橋アクリル粒子、架
橋ポリスチレン粒子等が例示されるが特に限定されるも
のではない。
【0013】本発明の空洞含有フィルムは、単層フィル
ムであっても、2層以上の複合フィルムであってもかま
わない。本発明のフィルムは、見かけ比重が好ましくは
0.7以上1.32未満、より好ましくは1.0以上
1.25未満、さらにより好ましくは1.05以上1.
25未満の範囲であることが好ましい。見掛け比重が
0.7未満では空洞含有率が大きすぎ、フィルムの強度
が著しく損なわれたり、縦、横のバランスにかかわらず
フィルム表面のワレやシワが生じやすくなる。逆に、見
掛け比重が1.32を超えると、空洞含有率が小さくな
りすぎ、クッション性がなくなり、鉛筆での描画性が無
くなる。
【0014】本発明のインクジェット記録用フィルムは
光線透過率が60%以下、好ましくは20%以下、より
好ましくは15%以、さらに好ましくは10%以下であ
る。60%を越えると裏が透けてみえるため、プリント
物の外観が不良となる。本発明の微細空洞含有ポリエス
テル系フィルムは、面内複屈折が-0.02 〜+0.04 である
ことを要し、0〜+0.03 であることが好ましい。そし
て、面内複屈折を-0.02 好ましくは0以上とすることに
よって、初めて、実質的な等方性を有するフィルムが得
られる。ここで、面内複屈折が+(-)であるとは、縦延伸
の履歴を横延伸の履歴よりも大きく(小さく)残してい
るという意味であって、横延伸時のいわゆるボーイング
現象によって生じる若干の屈折率主軸の歪みを伴ってい
てもかまわない。そして、面内複屈折を-0.02 以上好ま
しくは0以上とすることによって、フィルムを横方向に
裂けにくくすることができる。一方、面内複屈折が+0.0
4 を超えると、逆にフィルムの縦裂けが生じやすくな
り、フィルムのスリット時に破断が生じたり、シートへ
の裁断時にフィルムの縦方向へのワレが生じやすくな
る。また面内複屈折が−0.02未満あるいは+0.0
4以上ではプリンターでのしわやカールの原因となる。
【0015】本発明のフィルムの製造方法は、特に制限
されるものではなく、任意であるが、最も好ましい製造
方法は、以下の通りである。すなわち、未延伸フィルム
を縦方向に1段または多段で3.0 倍以上延伸した後、縦
方向に3%以上の緩和処理を施し、次いで緩和処理後の縦
延伸倍率以上の倍率で横延伸・熱処理を行うことを特徴
とする微細空洞含有ポリエステル系フィルムの製造方法
である。まず、最初の縦延伸工程では、周速が異なる2
本あるいは多数本のロール間で延伸する。このときの加
熱手段としては、加熱ロールを用いる方法でも非接触の
加熱方法を用いる方法でもよく、それらを併用してもよ
い。ただし、非相溶樹脂界面に空洞を多数発現させるた
めには、延伸温度をポリエステルの2次転移温度Tg+
10℃以上かつTg+50℃以下で、3.0 倍以上、好ま
しくは3.2 〜5.0倍の範囲で延伸する。延伸倍率が3.0
倍以下では、フィルム内部に微細空洞を十分に発現さ
せ、フィルムの見かけ比重を1.3 以下とすることが困難
となる。また、縦倍率が5倍を超えると、その後の緩和
処理を十分に行うことが困難になり、フィルム面内複屈
折を0.04以下とすることが実質的に困難となる。
【0016】次いで、縦方向に3%以上、好ましくは5%以
上の緩和処理を施す。より好ましい緩和率は、緩和に先
立って行われた縦延伸倍率によって変わるが、緩和後の
縦延伸倍率が2.8 〜3.5 となるように決定することが好
ましい。そして、3%以上の緩和処理を施すことによって
初めて、面内複屈折が-0.02 〜+0.04 のフィルムを工業
的に安定して製造することが可能となる。逆に、3%以上
の緩和処理を施さない場合には、次工程での横延伸性が
著しく不良となり、面内複屈折が-0.02 〜+0.04 のフィ
ルムを作成することはできない。しかも、見かけ比重が
1.30以上のフィルム(微細空洞含有量が乏しいフィル
ム)を製造する場合には、緩和処理を行わずとも、等方
性を有するフィルムの製造は可能である。ただし、この
場合には、本発明の好ましくは目的とする比重の微細空
洞含有フィルムを製造することはできない。
【0017】また、縦緩和後の好ましい延伸倍率は2.8
〜3.5 である。緩和後の縦延伸倍率が2.8 以下の場合に
は、緩和が均一に行われず不均一なフィルムとなった
り、2軸延伸後の面内複屈折が-0.02 以下となる場合が
生じることがあるため、好ましくない。逆に緩和後の縦
延伸倍率が3.5 を超える場合には、横延伸時の延伸性が
不良となったり、2軸延伸後の面内複屈折が+0.04 を超
える場合があるため、好ましくない。
【0018】緩和処理を行う方法としては、一旦フィル
ムを冷却した後オーブン中で80℃〜150 ℃に再加熱して
実施する方法や、縦延伸直後に冷却することなくロール
間で緩和処理を施す方法、あるいは60℃〜100 ℃に加熱
した駆動ロール群あるいはフリーロール群の間で緩和処
理を施す方法、あるいはこれらを適当に組み合わせた方
法等を採用することができる。ただし、縦延伸直後に冷
却することなく緩和処理を施す方法を主体として緩和処
理を行う方法が好ましく、均一な緩和処理を効率よく行
うことができる。
【0019】次いで、縦緩和処理後のフィルムをテンタ
ーに導入し、緩和処理後の縦延伸倍率以上の倍率で横延
伸・熱処理を行う。好ましい横延伸温度は、縦延伸・緩
和処理の最高温度以上、ポリエステルの融点Tm−10
℃以下である。横延伸倍率が緩和処理後の縦延伸倍率よ
り小さいと、面内複屈折を+0.04 以下とすることが困難
である。横延伸倍率の上限は特に規制されないが、緩和
処理後の縦延伸倍率+1.0 以下の倍率で行うことが、延
伸性を確保し、面内複屈折を-0.02 以上とするためには
好ましい。このようにして得られた2軸延伸フィルムに
対し、必要に応じて熱処理を施す。熱処理はテンター中
で行うのが好ましく、ポリエステルの融点Tm−50℃
〜Tmの範囲で行うのが好ましい。また、熱処理と並行
して、再横延伸や横方向の緩和を実施してもかまわな
い。本発明においては、このような基材上にインク受容
層を設けることにより、インクジェット記録用媒体が得
られる。
【0020】受容層は、一層からなるものでも、また2
層以上の構成をとっても構わない。また、基材と受容層
の間に中間層を設けることにより、基材と受容層の接着
性を向上させることもできる。中間層を構成する化合物
としては、ポリエステル系樹脂が好ましいが、この他に
も、ポリウレタン樹脂、ポリエステルウレタン樹脂、ア
クリル系樹脂などが通常のポリエステルフィルムの接着
性を向上させる手段として開示されている化合物等が適
用可能である。また塗布層を設ける方法としては、グラ
ビアコート方式、キスコート方式、ディップ方式、スプ
レイコート方式、カーテンコート方式、エアナイフコー
ト方式、ブレードコート方式、リバースロールコート方
式など通常用いられている方法が適用できる。塗布する
段階としては、フィルムの延伸前に塗布する方法、縦延
伸後に塗布する方法、配向処理の終了したフィルム表面
に塗布する方法などのいずれの方法も可能である。基材
と受容層の間に中間層を設けることにより、基材と受容
層の接着性を向上させることもできる。中間層を構成す
る化合物としては、ポリエステル系樹脂が好ましいが、
この他にも、ポリウレタン樹脂、ポリエステルウレタン
樹脂、アクリル系樹脂などの通常のポリエステルフィル
ムの接着性を向上させる手段として開示されている化合
物等が適用可能である。
【0021】中間層のポリエステル系樹脂は、二塩基酸
とグリコールからなり、水に可溶、乳化または分散でき
るポリエステル樹脂であり、例えば二塩基酸は全ジカル
ボン酸の50〜0・5モル%がスルホン酸基含有のジカ
ルボン酸であり、これら2種のジカルボン酸成分とグリ
コール成分とが共重合されたポリエステル共重合体であ
る。上記スルホン酸金属塩含有ジカルボン酸としては、
スルホテレフタル酸、5−スルホイソフタル酸、4−ス
ルホフタル酸、4−スルホナフタレン−2,7−ジカル
ボン酸、5[4−スルホフエノキシ]イソフタル酸等の
金属塩があげられ、特に好ましいのは5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸、ナトリウムスルホテレフタル酸であ
る。これらのスルホン酸金属塩含有ジカルボン酸は、全
ジカルボン酸成分に対して50〜0.5モル%、好まし
くは20〜1モル%であり、50モル%を越えると水に
対する分散性は良くなるとしても共重合体の耐水性が低
下する。ポリエステル共重合体の水の中に対する分散性
は、共重合組成、水溶性有機化合物の種類及び量などに
よって異なるが、上記スルホン酸金属塩基含有ジカルボ
ン酸成分の量は水に対する分散性を損なわない限り、少
ない方がよい。スルホン酸金属塩基を含まない通常ジカ
ルボン酸としては、芳香族、脂肪族、脂環族のそれぞれ
のジカルボン酸が用いられる。
【0022】芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル
酸、イソフタル酸、オルトフタル酸、2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸などをあげることができる。これらの芳
香族ジカルボン酸は全ジカルボン酸成分の40モル%以
上であることが好ましく、40モル%未満であるとポリ
エステル共重合体の機械的強度や耐水性が低下する。脂
肪族、脂環族のジカルボン酸としては、コハク酸、アジ
ピン酸、セバシン酸、1.3 −シクロベンタンジカルボン
酸、1.2 −シクロヘキサンジカルボン酸、1.3−シクロ
ジカルボン酸、1.4 −シクロヘキサンジカルボン酸など
があげられる。これらのひ芳香族ジカルボン酸成分を加
えると接着性能が高められる場合もあるが、一般にはポ
リエステル共重合体の機械的強度や耐水性は悪くなる。
【0023】上記ジカルボン酸混合物に反応させるグリ
コール成分としては、炭素数2〜8個の脂肪族グリコー
ル、および6〜12個の脂環族グリコール、および両者
の混合物であり、エチレングリコール、1.2 −プロピレ
ングリコール、1.3 −プロパンジオール、1.4 −ブタン
ジオール、ネオベンルグリコール、1.6 −ヘキサンジオ
ール、1.2 −シクロヘキサンジメタノール、1.4 −シク
ロヘキサンジメタノール、p −キシレングリコールなど
があげられる。炭素数4個以上の脂肪族ジオールとして
は、ジエチレングリコール、トリエチレングリコールな
どがあげられ、またポリエーテルとしてはポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメ
チレングリコールなどがあげられる。ポリエステル共重
合体は、通常の溶融重縮合によって得られる。すなわち
前述のジカルボン酸成分およびグリコール成分を直接反
応させ水を留去してエステル化したのち重縮合を行う直
接エステル化法、あるいはジカルボン酸成分のジメチル
エステルとグリコール成分を反応させ、メチルアルコー
ルを留去してエステル交換を行ったのち重縮合を行うエ
ステル交換法によって得られる。このほかに溶液重縮合
や界面重縮合などによっても重合体が得られ、この発明
は上記いずれかの方法に限定されるものではない。溶融
重縮合の際には、必要に応じて酸化防止剤、滑り剤、無
機微粒子、帯電防止剤を加えることができる。前述した
ポリエチレングリコールなどのポリエーテルは、溶融重
縮合の際あるいは重合後に溶融ブレンドして添加するこ
とができる。
【0024】ポリウレタン樹脂としては、(1)分子内
に2個以上の活性水素原子を有する化合物、(2)分子
内に2個以上のイソシアネート基を有する、有機ポリイ
ソシアネート、あるいは(3)分子内に少なくとも2個
の活性水素原子を有する鎖伸長剤を反応せしめて得ら
れ、末端にイソシアネート基を有する化合物である。上
記(1)の化合物として一般に知られているのは、末端
又は分子内に2個以上のヒドロキシル基、カルボキシル
基、アミノ基あるいはメルカプト基を含むものであり、
特に好ましいのはポリエーテルポリオール、ポリエステ
ルポリオールおよびポリエーテルエステルポリオールな
どが挙げられる。ポリエーテルポリオールとしては、例
えばエチレンオキサイドおよびプロピレンオキサイドな
どのアルキレンオキサイド類、あるいはスチレンオキサ
イドおよびエピクロルヒドリンなどを重合した化合物、
あるいはそれらのランダム共重合、ブロック共重合ある
いは多価アルコールへの付加重合を行って得られた化合
物などがある。ポリエステルポリオールおよびポリエー
テルエステルポリオールとしては、主として直鎖状ある
いは分岐状の化合物が挙げられ、コハク酸、アジピン
酸、フタル酸及び無水マレイン酸などの多価の飽和およ
び不飽和カルボン酸無水物などとエチレングリコール、
ジエチレングリコール、1、4−ブタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、1、6−ヘキサンジオールおよび
トリメチロールプロパンなどの多価の飽和および不飽和
のアルコール類、比較的低分子量のポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコールなどのポリアルキレン
エーテルグリコール類、あるいはそれらアルコール類の
混合物とを縮合することにより生成し得る。さらにポリ
エステルポリオールとしては、ラクトンおよびヒドロキ
シ酸から得られるポリエステル類が挙げられ、ポリエー
テルエステルポリオールとしてはあらかじめ製造された
ポリエステル類に、エチレンオキサイドあるいはプロピ
レンオキサイドなどを付加せしめたポリエーテルエステ
ル類が挙げられる。
【0025】上記(2)の有機ポリイソシアネートとし
ては、トルイレンジイソシアネートの異性体類、4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネートなどの芳香族
ジイソシアネート類、キシリレンジイソシアネートなど
の芳香族脂肪族ジイソシアネート類、イソホロンジイソ
シアネートおよびおよび4,4’−ジシクロヘキシルメ
タンジイソシアネートなどの脂肪族ジイソシアネート
類、あるいはそれら化合物を単一あるいは複数でトリメ
チロールプロパンなどとあらかじめ付加させたポリイソ
シアネート類が挙げられる。上記(3)の少なくとも2
個の活性水素を有する鎖伸長剤としては、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール,1,4−ブタンジオー
ルおよび1,6−ヘキサンジオールなどのグリコール
類、グリセリン、トリメチロールプロパンおよびペンタ
エリスリトールなどの多価アルコール類、エチレンジア
ミン、ヘキサメチレンジアミンおよびピペラジンなどの
ジアミン類、モノエタノールアミンおよびジエタノール
アミンなどのアミノアルコール類、チオジエチレングリ
コールなどのチオジグリコール類あるいは水などが挙げ
られる。
【0026】またポリアクリル系樹脂はアクリル酸もし
くはその誘導体および必要に応じてビニル基を有するア
クリル酸(誘導体)以外の単量体を重合させて得られ
る。使用される単量体としては、アクリル酸、メタアク
リル酸(以下、アクリル酸および/またはメタクリル酸
を(メタ)アクリル酸とする)(メタ)アクリル酸の低
級アルキルエステル(例えばメチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、アミル、ヘキシル、ヘブチル、オクチル、
2−エチルヘキシルエステル)、メチルメタアクリレー
ト、ヒドロキシメチルアクリレート、スチレン、グリシ
ジルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルアク
リレートなどを用いて調製される。また必要の応じて、
平均粒径0.1μm以上の粒子、好ましくは0.3μm
以上の粒子を中間層かつ/またはインク受容層中に含有
しても構わない。添加可能な粒子としては、シリカ、カ
オリナイト、タルク、炭酸カルシウム、ゼオライト、ア
ルミナ、硫酸バリウム、カーボンブラック、酸化亜鉛、
酸化チタン、有機白色顔料(架橋アクリル粒子、架橋ス
チレン粒子)等が例示されるが特に限定されるものでは
ない。0.1μm未満では鉛筆での描画性が不足する。
【0027】また中間層を設ける方法としては、グラビ
アコート方式、キスコート方式、ディップ方式、スプレ
イコート方式、カーテンコート方式、エアナイフコート
方式、ブレードコート方式、リバースロールコート方式
など通常用いられている方法が適用できる。塗布する段
階としては、フィルムの延伸前に塗布する方法、縦延伸
後に塗布する方法、配向処理の終了したフィルム表面に
塗布する方法などのいずれの方法も可能である。本発明
において、インク受容層の反対面に易滑層を設けても構
わない。この易滑層は前述した中間層を設ける技術がそ
のまま適用できる。またこの易滑層は内部に帯電防止
剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤などを含有しても構わな
い。また透明性を維持できる範囲で粒子を含有すること
は構わない。 このようにして得られたインクジェット
記録用白色フィルムは、従来の記録フィルムに対し、画
像に実用的な耐水性を付与し、しかも同時に高品位の画
像を実現できるものでありインクジェットプリンター用
に好適なものである。
【0028】実施例 次に本発明の実施例および比較例を示す。まず、本発明
に用いる測定・評価方法を以下に示す。 1)インク吸収性 インクジェット用プリンター(セイコーエプソン社製
MJ−700V2C)で4色プリントし、1分後にプリ
ント面を指でこすった。このときインクが指に付着しな
ければ○、付着すれば×とした。
【0029】2)インク固着性 インクジェット用プリンター(セイコーエプソン(株)
製MJ−700VC2)でアルファベット文字を4色プ
リントし、乾燥後印字した文字上に水滴を落とし放置後
水滴が乾燥したとき、文字が判別できれば○、出来なけ
れば×とした。
【0030】3)耐水性 インクジェット用プリンター(セイコーエプソン(株)
製MJ−700VC2)でアルファベット文字を4色プ
リントし、乾燥後印字した文字上に水滴を落とし1分間
放置後、印字部分をティッシュペーパーでこすった。こ
のときプリント部が脱離しなければ○、脱離すれば×と
した。
【0031】4)ドット形状 インクジェット用プリンター(セイコーエプソン(株)
製MJ−700VC2)で4色プリントしたときのプリ
ントドットを、顕微鏡で測定および観察し形状の真円に
近いものから、○、△、×で示した。
【0032】5)見かけ比重 フィルムを5.00cm×5.00cmの正方形に性格
に切り出し、その厚みを50点測定し平均厚みをtμm
とし、それの重さを0.1mgまで測定しwgとし、下
式によって計算した。 見かけ比重(−)=W/5×5×t×10000
【0033】6)表面粗さ JIS−B0601−1982に準じ、サーフコム30
0A型表面粗さ計(東京精密製)を用い触針径2μm、
触針圧30mg、測定圧30mg、カットオフ0.8m
gで中心線平均厚さを測定した。
【0034】7)熱収縮率 フィルムを幅10mm、長さ250mmとり、200m
m間隔で印をつけ5gの一定張力下で固定し印の間隔A
を測る。続いて、無張力下で30分間、150℃の雰囲
気中のオーブンにいれた後の印の間隔Bを求め、以下の
式により熱収縮率とした (A−B)/A×100(%)
【0035】8)光線透過率 JIS−K6714に準じ、ポイック積分球式H.T.
Rメーター(日本精密光学製)を用い、フィルムの光線
透過率を測定した。この値が小さいほど隠蔽性が高い。
【0036】9)面内複屈折 まず、フィルムを10cm×10cmの大きさにカットし、その
重量W(g)を計測した。そして、フィルム内部に全く
空洞が存在しない場合の比重ρ(g/cc )を用い、下式
によって空洞含有率とは無関係なフィルムの実厚みT
(cm)を計算した。 フィルムの実厚みT(cm)=W/(ρ×100) 次に、神崎製紙(株)製分子配向計MOA−2001A
を用い、上記の厚みTを代入して、マイクロ波領域での
屈折率を縦方向主軸と横方向主軸に沿って求めた。そし
て、下式によって面内複屈折を求めた。 面内複屈折=縦方向主軸屈折率−横方向主軸屈折率
【0037】10)搬送性 インクジェット用プリンター(セイコーエプソン社製
MJ−700V2C)を用い、フィルムの搬送が一定で
印字が列で重複したり、抜けたりしなければ○、すれば
×とした。
【0038】11)プリンターでのしわの有無 A4版の大きさでインクジェット用プリンター(セイコ
ーエプソン(株)製MJ−700V2C)で印字した。
このときしわが発生しなければ○、発生すれば×とし
た。
【0039】実施例1 原料として、固有粘度0.62のポリエチレンテレフタ
レート樹脂83重量%に一般用ポリスチレン(三井東圧
化学社製 T575−57U)13重量%およびアナタ
ーゼ型二酸化チタン(富士チタン社製 TA−300)
4重量%を混合したものを押出機に供給し、290 ℃で溶
融押し出しし、30℃の冷却ドラム上に静電密着法を用い
てキャスティングし、厚さ950ミクロンの未延伸フィ
ルムを作成した。次いで、このフィルムを70℃に加熱さ
れたロールによって予熱し、赤外線ヒーターを用いて更
に加熱し、周速の異なるロール間で縦方向に3.7 倍延伸
した。このとき、高速ロール(延伸ロール)の温度は70
℃とした。そして延伸終了直後に、冷却することなく、
ロール間で14% の緩和処理を施した。したがって、緩和
後の縦延伸倍率は3.2 となった。次いで縦緩和終了後の
フィルムをテンターに導き、140 ℃で8秒間予熱した
後、同じ温度で横方向に3.6 倍延伸した。次いで、220
℃で5秒間熱処理した後、同温度で更に横方向に8%再延
伸し、更に同温度で5秒間熱処理した。このようにし
て、厚さ100ミクロンの微細空洞含有ポリエステル系
フィルムを得た。
【0040】またこのフィルムの片面に、中間層として
イソシアネート含有ポリウレタン樹脂(第一工業製薬製
エラストロン H−3)2重量%となるように水とイ
ソプロピルアルコールの7/3(重量比)混合溶液に混
合し、その混合液をワイヤーバー(#5)で塗布しつづ
いて、80℃で2分間、170℃で30秒間乾燥させ
た。またその反対面に、易滑層として、イソシアネート
含有ポリウレタン樹脂(第一工業製薬製 エラストロン
H−3)2重量%および帯電防止剤としてカチオン性
アクリル樹脂(旭電化工業社製 アデカカチオエース
PD−50)1重量%、平均粒径1.5μmの有機粒子
(日本触媒社製 エポスターMS)を1重量%に各々な
るように水とイソプロピルアルコールの7/3(重量
比)混合溶液に混合し、その混合液をワイヤーバー(#
5)で塗布しつづいて、80℃で2分間、170℃で3
0秒間乾燥させた。さらに中間層の上に塗料−1をコー
トし、120℃で5分間乾燥してインクジェット記録用
白色フィルムを作成した。コート量は、乾燥後15g/
cm2 とした。
【0041】 塗料−1 ポリビニルアルコール(クラレ(株)製 CM−318) 100部 メラミン樹脂 (住友化学工業(株)製 スミマールM−30W) 7部 フッ素系界面活性剤(ダイキン工業(株)製 ユニダインDS−101)4部 以上を固形分10%の水溶液とした。
【0042】実施例2 実施例1で塗料−1を塗料−2とした以外は、全く同様
の方法において、インクジェット記録用白色フィルムを
得た。
【0043】塗料−2 実施例1で塗料−1を塗料−3としたこと以外は、全く
同様の方法において、インクジェット記録用白色フィル
ムを得た。 ポリビニルアルコール(日本合成化学(株)製 ゴーセノールGH20)100部 メラミン樹脂 (住友化学工業(株)製 スミテックスM−3) 5部 メラミン樹脂用触媒 (住友化学工業(株)製 スミテックスアクセラーターACX) 0.5部 染料固着剤 (日本化薬(株)製 kayafix UR) 5部 フッ素系界面活性剤 (大日本インキ化学工業(株)製 メガファックF142−D) 4部 以上を固形分10%の水溶液とした。
【0044】実施例3 実施例1で塗料−1を塗料−3としたこと以外は、全く
同様の方法において、インクジェット記録用白色フィル
ムを得た。 塗料−3 ポリビニルアルコール(クラレ(株)製 クラレポバール318) 100部 メラミン樹脂 (住友化学工業(株)製 スミマールM−30W) 8部 シラン系界面活性剤(チッソ(株)製 O9814) 3部
【0045】実施例4 実施例1において、易滑層を設けなかった以外は全く同
様の方法において、インクジェット記録用白色フィルム
を得た。 比較例1〜3 実施例1〜3において、それぞれ界面活性剤を使用しな
いことをのぞいて、実施例1〜3と同様にしてインクジ
ェット記録用白色フィルムを作成した。
【0046】実施例5 縦延伸倍率を3.2倍とし、縦緩和処理を行わないこと
以外は、実施例1と全く同様の方法でインクジェット記
録用白色フィルムを得た。
【0047】比較例4 実施例1の塗料の代わりに下記塗料組成物を用いる以外
は実施例1と同様に行った。 塗料 ポリビニルアルコール(カチオン化PVA クラレ社製 CM318) 100部 メラミン樹脂 (住友化学社製 スミマールM−30W) 7部 ノニルフェニルエーテル系界面活性剤(第1工業製薬社製 ノイゲンEA120 ) 4部 以上、実施例1〜5、比較例1〜4についての評価結果
を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
【発明の効果】本発明のインクジェット記録用白色フィ
ルムは、画像に実用的な耐水性を付与しながら、しかも
同時にインク吸収性、ドット形状のいずれもが優秀なも
のであり、従来法の欠点を解消した、高解像度のインク
ジェット・フルカラー・プリンターを可能ならしめるも
のである。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルムの少なくとも片面にインク受容層
    が設けられたインクジェット記録用フィルムにおいて、
    インク受容層が、フッ素系界面活性剤、または、及びシ
    ラン系界面活性剤を含有し、かつ光線透過率が60%以
    下であることを特徴とするインクジェット記録用白色フ
    ィルム。
  2. 【請求項2】インク受容層が、本質的に親水性樹脂、架
    橋剤とから成ることを特徴とする請求項1のインクジェ
    ット記録用白色フィルム。
  3. 【請求項3】インク受容層にカチオン性基を有する化合
    物が含まれることを特徴とする請求項1または2のイン
    クジェット記録用白色フィルム。
  4. 【請求項4】請求項2記載の親水性樹脂がポリビニルア
    ルコールであることを特徴とするインクジェット記録用
    白色フィルム。
  5. 【請求項5】請求項2記載の架橋剤が水溶性メラミン樹
    脂であることを特徴とするインクジェット記録用白色フ
    ィルム。
  6. 【請求項6】請求項1記載の白色フィルムの面内複屈折
    率が−0.02以上+0.04以下であることを特徴と
    するインクジェット記録用フィルム。
  7. 【請求項7】請求項1記載の白色フィルムがポリエステ
    ルであることを特徴とする請求項1から6までのいずれ
    かのインクジェット記録用白色ポリエステルフィルム。
  8. 【請求項8】基材フィルム中に微細な空洞を多数含有
    し、見かけ比重が0.7以上1.32未満であることを
    特徴とするインクジェット記録用白色フィルム。
  9. 【請求項9】請求項1記載のインク受容層と白色フィル
    ムの間に中間層を設けたことを特徴とするインクジェッ
    ト記録用白色フィルム。
  10. 【請求項10】請求項9記載の中間層が少なくともポリ
    エステル樹脂、ポリウレタン樹脂またはポリアクリル樹
    脂のうちの1種類以上を含んでいることを特徴とするイ
    ンクジェット記録用白色フィルム。
  11. 【請求項11】請求項1記載の白色フィルム上のインク
    受容層との反対面に、易滑層を設けたことを特徴とする
    インクジェット記録用白色フィルム。
  12. 【請求項12】請求項1記載の易滑層がポリエステル樹
    脂、ポリウレタン樹脂またはポリウレタン樹脂のうちの
    1種類以上および粒子、帯電防止剤を少なくとも含んで
    いることを特徴とするインクジェット記録用白色フィル
    ム。
JP7162371A 1995-06-28 1995-06-28 インクジェット記録用白色フィルム Pending JPH0911606A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7162371A JPH0911606A (ja) 1995-06-28 1995-06-28 インクジェット記録用白色フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7162371A JPH0911606A (ja) 1995-06-28 1995-06-28 インクジェット記録用白色フィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0911606A true JPH0911606A (ja) 1997-01-14

Family

ID=15753306

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7162371A Pending JPH0911606A (ja) 1995-06-28 1995-06-28 インクジェット記録用白色フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0911606A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020218321A1 (ja) * 2019-04-23 2020-10-29 株式会社クラレ 水溶性フィルムおよび包装体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020218321A1 (ja) * 2019-04-23 2020-10-29 株式会社クラレ 水溶性フィルムおよび包装体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0747230B1 (en) Ink-jet recording material and production method thereof
KR100384987B1 (ko) 표면처리된플라스틱필름과잉크젯기록매체
JP3115476B2 (ja) インクジェット用記録シート
EP1142727B1 (en) Laminated base film for thermal transfer recording medium
JP4032850B2 (ja) 空洞含有ポリエステル系フィルム
JPH1044587A (ja) インクジェット記録用支持体
JPH0911606A (ja) インクジェット記録用白色フィルム
JPH10287039A (ja) インクジェット記録用受像シート
JP3563199B2 (ja) 記録体およびその製造方法
JPH0952435A (ja) インクジェット記録用白色フィルム
JP3444254B2 (ja) 表面処理プラスチックフィルムおよびインクジェット記録体
JP3070478B2 (ja) 表面処理プラスチックフィルムおよびインクジェット記録体
JP3573223B2 (ja) インクジェット記録用白色ポリエステルフィルム及びインクジェット記録白色ポリエステルフィルム
JPH0911609A (ja) インクジェット用記録フィルム
JPH0920069A (ja) インクジェット用記録体
JPH0920068A (ja) インクジェット記録用白色フィルム
JPH0966665A (ja) インクジェット記録用フィルム
JP2003276322A (ja) 記録体およびその製造方法
JPH08324097A (ja) インクジェット記録用フィルム
JP2001105726A (ja) 記録体およびその製造方法
JPH0939140A (ja) 写真印画用空洞含有ポリエステル系フィルム
JP3176816B2 (ja) インクジェット記録シート
JPH11348415A (ja) 記録材
JP2002127620A (ja) 積層フィルム
JPH08104055A (ja) インクジェット記録シート