JPH09114370A

JPH09114370A - ナビゲーション装置

Info

Publication number: JPH09114370A
Application number: JP7270147A
Authority: JP
Inventors: Tadashi Kamata; 忠鎌田
Original assignee: Denso Corp
Current assignee: Denso Corp
Priority date: 1995-10-18
Filing date: 1995-10-18
Publication date: 1997-05-02

Abstract

(57)【要約】【課題】ナビゲーション装置における現在地を利用
し、ロールプレイングゲームでの移動を利用者の実際の
移動として、ゲームのリアリティ性を向上させる。【解決手段】制御装置１５は、ＧＰＳセンサ１０、車
輪速センサ１１、角速度センサ１２からのセンサ信号に
より現在地を算出し、地図データ記憶装置１３より地図
データを読み込んで、現在地を含む地図をディスプレイ
１６に表示させる。また、算出された現在地が地図上に
設定されたイベント発生地点に到達した時には、ロール
プレイングゲームにおける、予め定められたシナリオに
従ったイベントを実行する。例えば、そのゲームにおけ
るキャラクタをディスプレイ１６に表示させてイベント
を実行するとともに、そのイベントの実行に伴ってスピ
ーカ１７より音声を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、現在地を含む地図
を表示するナビゲーション装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、シナリオに基づいて展開される仮
想的な世界をディスプレイ上に表示し、マウスやカーソ
ルキー等のポインティングデバイスを入力装置として、
ディスプレイ上での利用者の仮想的な位置を決定し、そ
の位置と、その位置での操作との組み合わせで、前述の
シナリオ展開を制御することにより、前述の仮想的な世
界での疑似体験を楽しむ、いわゆるロールプレイングゲ
ームがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記したようなロール
プレイングゲームでは、展開する仮想的な世界が実世界
と特に対応していないので、体験する疑似体験のリアリ
ティ性に問題がある。そこで、本発明は、ナビゲーショ
ン装置における現在地を利用し、ゲーム上での移動を利
用者の実際の移動として、疑似体験のリアリティ性を向
上させることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１に記載の発明においては、利用者の現在地
を検出して現在地を含む地図を表示するナビゲーション
装置に適用し、地図上に設定されたイベント発生地点に
現在地が到達した時に、予め定められたシナリオに従っ
たイベントを実行するようにしたことを特徴としてい
る。

【０００５】従って、利用者の現在地を上記したような
ゲームの入力装置として用いることができるため、疑似
体験のリアリティ性を向上させることができる。また、
請求項２に記載の発明においては、車両用のナビゲーシ
ョン装置に適用したものとしている。この場合、車両の
停車時にのみイベントの実行を許可するようにして、車
両走行における安全性を図ることができる。

【０００６】

【発明の実施の形態】図１に、本発明の一実施形態に係
る装置の全体概略構成を示す。本装置は、車両用ナビゲ
ーションを用いて、ロールプレイングゲームを行うよう
に構成されている。図において、現在地検出部１は、各
種センサからの信号に基づいて車両の現在地（自車位
置）を検出する。地図表示部２は、現在地検出部１にて
検出された自車位置に基づき、自車位置を含む地図をデ
ィスプレイ上に表示する。ゲーム部３は、前述の自車位
置の情報を用いて、いわゆるロールプレイングゲームを
展開する。なお、このゲームに係わるキャラクタ等は、
ナビゲーション表示に代えてディスプレイ上に表示され
る。操作部４は、ナビゲーションに必要な操作およびゲ
ーム操作に必要な操作信号を出力する。

【０００７】図２に、図１に示すものの具体的な構成を
示す。ＧＰＳセンサ１０、車輪速センサ１１、角速度セ
ンサ１２は、現在地を検出するに必要なセンサ信号を出
力する。地図データ記憶装置１３は、地図データを記憶
するＣＤ−ＲＯＭ等の記憶媒体を備え、制御装置１５に
地図データを供給する。操作スイッチ部１４は、上記し
た操作部４に対応するもので、ナビゲーションに必要な
操作およびゲーム操作に必要な操作信号を出力する。

【０００８】制御装置１５は、ナビゲーションに必要な
演算処理を実行し、現在地を含む地図をディスプレイ１
６に表示させる演算処理を実行する。このため、制御装
置１５は、ＧＰＳセンサ１０、車輪速センサ１１、角速
度センサ１２からのセンサ信号により現在地を算出する
現在地算出部１５ａと、地図データ記憶装置１３より地
図データを読み込み、現在地算出部１５ａにて算出され
た現在地を含む地図をディスプレイ１６に表示させるナ
ビ表示制御部１５ｂとを有する。

【０００９】また、制御装置１５は、ロールプレイング
ゲームを展開する演算処理を実行する。このため、現在
地算出部１５ａにて算出された現在地が地図上に設定さ
れたイベント発生地点に到達した等のイベント開始条件
が成立したか否かを判定するイベント開始判定部１５ｃ
と、予め定められたシナリオに従ったイベントを実行す
るイベント処理部１５ｄとを有する。なお、このイベン
トの実行に伴ってスピーカ１７より音声を発生させる。

【００１０】上記した制御装置１５内の各部１５ａ〜１
５ｄは、それぞれの機能を実現するために示した機能ブ
ロックであり、実際にはマイクロコンピュータ等のコン
ピュータ手段により実行される。なお、図２に示すＧＰ
Ｓセンサ１０、車輪速センサ１１、角速度センサ１２お
よび現在地算出部１５ａが図１中の現在地検出部１に相
当する。同様に、地図データ記憶装置１３、ナビ表示制
御部１５ｂおよびディスプレイ１６が地図表示部２に相
当し、イベント開始判定部（後述する図３のステップ１
０３〜１０９、１１０）１５ｃ、イベント処理部（後述
する図３のステップ１１１）１５ｄおよびスピーカ１７
がゲーム部３に相当する。

【００１１】なお、上記したロールプレイングゲームを
行うために、地図データ記憶装置１３から供給される地
図データに対応して、地図上でのイベント発生地点およ
びイベント発生時間が記憶されており、そのイベント発
生時間において、イベント発生地点に到達した時にのみ
イベントの実行が行えるようになっている。次に、図３
に示すフローチャートおよび図４、図５の表示画面の模
式図を用いて、作動を説明する。

【００１２】制御装置１５は、装置が起動されると、ま
ず現在時刻が上記したイベント発生時間（イベント開始
時刻と終了時刻の間）であるか否かをチェックする（ス
テップ１０１）。イベント発生時間外であれば、上記し
たセンサ信号に基づき現在地を検出するとともに現在地
を含む地図をディスプレイ１６に表示させる処理を行う
（ステップ１０２）。この処理による表示例を図４
（ａ）に示す。ここで、３１はディスプレイ１６におけ
る表示面で、画面に表示される要素としては、道路３
２、自車位置３３、後述する得点スコア３４などがあ
る。

【００１３】また、イベント発生時間内であれば、イベ
ント発生地点をディスプレイ１６に表示させる（ステッ
プ１０３）。具体的には、図４（ｂ）に示すように音譜
のイベントマーク３５をイベント発生地点に表示させ
る。次に、現在地がイベント発生地点の範囲内（例えば
半径２００ｍ以内）にあるか否かを判定する（ステップ
１０４）。現在地がその範囲内にあれば、その時点で、
スピーカ１７よりビープ音、効果音、あるいは音声など
を発生させてイベント発生通知を行うとともに、図４
（ｃ）に示すように、イベント発生可マーク３６をディ
スプレイ１６に表示させる（ステップ１０５）。

【００１４】次に、操作スイッチ部１４におけるイベン
ト消去スイッチあるいはイベント開始スイッチのいずれ
かが押されたか否かを判定する（ステップ１０６、１０
８）。そして、そのいずれかのスイッチが押されるま
で、上記した図４（ｃ）の表示状態を維持し、現在地の
移動に伴って現在地の地図を更新表示させる（ステップ
１０９）。

【００１５】ここで、利用者がイベント消去スイッチを
操作すると、イベント消去処理が行われ、前述のイベン
トマーク３５およびイベント発生可マーク３６を消去す
る（ステップ１０７）。従って、図４（ｃ）の表示から
図４（ａ）に示す表示に切り換わる。また、利用者がイ
ベント開始スイッチを操作すると、車両が停止中である
か否かを判定する（ステップ１１０）。停車中であるか
否かは車輪速センサ１１からの信号により判定すること
ができる。この時、車両が停車中であれば、イベント処
理を実行する（ステップ１１１）。このイベント処理の
一例については後述するが、いわゆるロールプレイング
ゲームにおいて、イベント発生時点でのシナリオ展開に
基づくイベントを実行する。

【００１６】このイベント処理が終了すると、上述した
ステップ１０７と同様の処理にてイベントの消去処理を
実行する（ステップ１１２）。従って、この後は、図４
（ａ）に示す現在地地図表示に切り換わる。その後、イ
ベント発生地点がある毎に、上記した処理を実行し、そ
れぞれのイベントを実行することにより、ロールプレイ
ングゲームを行うことができる。

【００１７】上記説明から分かるように、イベントの実
行権を得るためには、実際にイベント発生時間にイベン
ト発生地点にいる必要があり、これが、シナリオ展開に
基づく疑似体験のリアリティを向上させる。また、安全
性の面から、イベント処理は停車中のみ行えることとし
ている。次に、イベント処理の一例について説明する。
図２中に示すイベント処理部１５ｄの機能的構成を図５
に示す。

【００１８】イベント処理部１５ｄは、シナリオ展開を
制御するイベント生成部２０と、シナリオの上で操作ス
イッチ部１４からの信号に直接的に反応する「自分」を
生成する「自分」キャラクタ動作生成部２１と、その動
作を決定する「自分」動作解析部２２と、基本的にシナ
リオに従って動作し、さらに操作スイッチ部１４からの
信号に間接的に反応する「相手」を生成する「相手」キ
ャラクタ動作生成部２３と、その動作を決定する「相
手」動作解析部２４と、これらのキャラクタや背景や得
点の描画データを生成する描画部２５と、キャラクタ動
作生成部２１、２３の状態に合わせた音声、音楽、擬音
を生成してスピーカ１７から再生させる音声発生部２６
と、相手キャラクタ動作に対する自分キャラクタ動作に
より得点をカウントする判定部２７と、その動作を記録
し自分および相手キャラクタ動作に影響を与える履歴記
憶部２８とからなる。

【００１９】このイベント処理は、まず、シナリオ展開
を制御するイベント生成部２０により起動され、「自
分」キャラクタ動作生成部２２により、図６（ａ）の３
７に示すような「自分」をキャラクタ表示させる。この
場合、操作スイッチ部１４からの信号を「自分」動作解
析部２２により解析し、その信号に直接的に反応するよ
うに「自分」の表示を動作させることができる。

【００２０】さらに、イベント生成部１８からの信号に
より出現し、「相手」キャラクタ動作生成部２３によ
り、図６（ａ）の３８に示す様な「相手」をキャラクタ
表示させる。この「相手」の表示は、基本的にシナリオ
に従い自動的に動作する。さらには、前述の「自分」表
示を操作するための操作スイッチ部１４からの信号を、
「相手」動作解析部２４により解析し、間接的に反応さ
せることで、「相手」として認識される。

【００２１】この「自分」と「相手」が、例えば「話
す」「触る」「戦う」等の相互作用を起こすことで、シ
ナリオの展開に作用したり、自分や他人の得点に作用す
る。例えば、「相手」が友好的な場合、スイッチ操作に
より「話す」の指示を行い、次のイベント発生時刻や地
点などの、シナリオを「自分」に有利に展開させるため
の情報を得る。また、「相手」が無生物の場合、スイッ
チ操作により「触る」の指示を行い、その性質が「宝」
であれば「相手」に予め設定されている得点を「自分」
が得、「毒」であれば逆にその得点を失う。この得点は
判定部２７により算出され、履歴記憶部２８に記憶され
る。また、その得点は得点ゲージ３９に表示される。ま
た、「相手」が好戦的な場合、スイッチ操作により「戦
う」の指示を行い、履歴記憶部２８に記憶されている
「自分」の得点が、「相手」に設定されている得点より
高ければ「相手」の得点を「自分」が得、低ければその
得点を失う。

【００２２】この様な一連の操作やシナリオ展開が終わ
り、最後にイベントが終了した場合は、図６（ｂ）に示
すように、前述の得点ゲージ３９の得点を反映した値の
得点スコア３４と、得点を得た場合のみ、さらに「相
手」キャラクタを示すマーク４０が現在地地図上に表示
される。なお、シナリオに従ったイベントを実行するゲ
ームとしては、上記したような「自分」「相手」を表示
するものに限らず、例えば地図上に設定した複数の地点
に対し、そこを通過すると得点するというシナリオでイ
ベントを実行するようなものであってもよい。

【００２３】なお、上記実施形態では、本発明を車両用
のナビゲーションに適用するものを示したが、利用者の
現在地を検出できる手段、例えばＧＰＳセンサを有し
て、利用者が持ち運びできる装置に適用するようにして
もよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を示す概略的な全体構成図
である。

【図２】図１に示すものの具体的な構成を示す構成図で
ある。

【図３】制御装置１５の演算処理を示すフローチャート
である。

【図４】図３の演算処理に伴う表示例を示す図である。

【図５】イベント処理部１５ｄの機能的構成を示す構成
図である。

【図６】イベント処理の説明に伴う表示例を示す図であ
る。

【符号の説明】

１…現在地検出部、２…地図表示部、３…ゲーム部、４
…操作部、１０…ＧＰＳセンサ、１１…車輪速センサ、
１２…角速度センサ、１３…地図データ記憶装置、１４
…操作スイッチ部、１５…制御装置、１６…ディスプレ
イ、１７…スピーカ。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】利用者の現在地を検出する現在地検出手
段（１）と、前記現在地を含む地図を表示する地図表示手段（２）
と、前記地図上に設定されたイベント発生地点に前記現在地
が到達した時に、予め定められたシナリオに従ったイベ
ントを実行するゲーム手段（３）とを有することを特徴
とするナビゲーション装置。
【請求項２】前記現在地は、車両の現在地を検出する
ものであって、前記ゲーム手段は、車両の停車時にのみ
前記イベントの実行を許可する手段（１１０）を有する
ことを特徴とする請求項１に記載のナビゲーション装
置。