JPH0911412A - 積層成形体 - Google Patents

積層成形体

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JPH0911412A
JPH0911412A JP8083713A JP8371396A JPH0911412A JP H0911412 A JPH0911412 A JP H0911412A JP 8083713 A JP8083713 A JP 8083713A JP 8371396 A JP8371396 A JP 8371396A JP H0911412 A JPH0911412 A JP H0911412A
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laminated molded
laminated
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molded product
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JP8083713A
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English (en)
Inventor
Takanori Watase
貴則 渡瀬
Tadanori Fukuda
忠則 福田
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安価な水分散型無機微粒子を用い、かつ、透明
性に優れ、防火機能を持つ合わせガラスとして使用可能
な積層成形体を提供する。 【解決手段】2枚以上の基板間に、親水性樹脂および無
機微粒子からなる組成物を挟持する積層成形体とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層成形体に関
し、特に、難燃性、耐火性、防火性、防炎性、防煙性な
どに優れた合わせガラスなどに好適に用いられる積層成
形体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にプラスチック材料は軽量で、耐衝
撃性、加工性および大量生産性に優れることから、多様
な分野において金属やガラスなどの無機材料の代替材料
として使用され、その需要は拡大の一途にある。また、
プラスチック材料を無機材料と組み合わせて相互に複合
材料化することにより、有機材料・無機材料それぞれの
有する性能を相互に補完するだけでなく、それぞれ単独
では得られない新たな特性が得られる。このような有機
無機複合材料を用いて製造された製品は、有機材料・無
機材料いずれかを単独で用いた製品よりもその性能が大
幅に高まることが期待できる。
【0003】現在、無機材料として最も広く使われてい
る材料は、ガラスである。ガラスは、SiO2を主成分
とし、透明性、耐久性、耐候性、耐熱性、不燃性、低波
長分散 性などに優れており、透明性を要求される用
途、例えばめがねレンズ・コンタクトレンズ・オプティ
カルフィルターなどの光学分野、窓ガラスなどの建材分
野、その他日常家庭用品にまで幅広く用いられている。
ガラスは、その優れた特性もさることながら、地球上に
無尽蔵であるケイ砂を原料とし、リサイクル性にも優れ
ており、原材料費が極めて安価であることが特筆すべき
特長として挙げられる。しかし、比重が大きい、柔軟性
や耐衝撃性に乏しいといった欠点もあり、これらの点を
改良した有機材料がガラスの代替材料として用いられて
いる。その具体例としては、めがねレンズ・コンタクト
レンズ・オプティカルフィルターなどの光学用製品があ
る。その場合、有機材料としてはポリメタクリル酸メチ
ル・ポリスチレン・ポリカーボネート・非晶性ポリオレ
フィン・ポリジエチレングリコールビスアリルカーボネ
ートなどの透明樹脂が用いられ、耐衝撃性・成形性・低
比重性・高屈折性においてガラスよりも優れている。ま
た、ガラスと有機材料を併用しガラス単独では得られな
い特性を付与した製品も広く使われている。その具体例
は、建築用あるいは自動車用などの合わせガラスであ
る。合わせガラスは、2枚の板ガラスの間に有機フィル
ムからなる中間膜を挟持したガラスであり、中間膜材料
としてポリビニルブチラール・ポリ塩化ビニル・ポリビ
ニルアルコールなどの透明樹脂が用いられている。合わ
せガラスは、通常の板ガラスに、耐衝撃性・耐貫通性・
飛散防止性を付与されている。これらの製品に用いられ
ている有機材料すなわち透明樹脂は、ガラスと同等の透
明性を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の透明樹脂は、耐熱性・耐候性・耐光性・耐摩耗性(表
面硬度)の面でガラスより劣っている。さらに、これら
の透明樹脂は、光学材料としては低波長分散性・低複屈
折性において不十分であり、建築材料としては不燃性
(難燃性)において全く不十分である。そこで、透明樹
脂中に無機成分を分散させることにより、無機成分の効
果により耐熱性・耐候性・耐光性・耐摩耗性(表面硬
度)・不燃性(難燃性)の付与が可能となる。このよう
な有機材料と無機材料の混合あるいは複合材料に関する
発明は、特表平6−509131(国際公開番号WO9
3/01226)など数多く見られる。しかし、無機材
料としてはシリカゲルやアルミナゲルなどのメタラゲル
が用いられており、メタラゲル自身の縮合体はガラスと
同程度の耐衝撃性しか有しないので、無機材料の含有率
が多くなるほど、材料中の耐衝撃性が低下する問題があ
る。かかる問題を解決するためには、特開平6−166
829に示されるように無機成分として無機微粒子を添
加する方法がある。この場合、透明性を保つためには、
無機微粒子の粒子径は少なくとも光学波長オーダー以下
すなわち400nm以下であればよい。したがって、シ
リカ微粒子を例にすれば、粒子内ではシラノール縮合に
よる強固な三次元網目構造を形成しながら、粒子表面と
有機成分が化学結合および/あるいは水素結合して混合
あるいは複合材料を成している。よって、シリカゲルを
無機成分として添加した場合に比べると、同じ重量比で
は微粒子添加品の方が強固な三次元網目構造を有するの
で、耐衝撃性の低下に寄与するシラノール結合の数は少
なくなる。ただし、耐衝撃性の低下を防ぐ目的で無機微
粒子を添加する場合、無機微粒子の凝集を防ぐために
は、無機微粒子の表面状態が有機成分とのある程度の親
和性を有していなければならない。よって、光学波長オ
ーダー以下の無機微粒子を扱うため、溶剤分散型微粒子
を用いざるを得ないことから、従来は低級アルコールや
セロソルブ系の有機溶剤分散型無機微粒子(例えば、触
媒化成工業(株)製;OSCAL1132,1232,
1332,1432,1532,1622,1772)
が用いられている。一般に、溶剤分散型無機微粒子とし
ては、水分散型が最も安価であり広く使われている。た
だし、この水分散型無機微粒子の表面は親水性であり、
疎水性を示す有機成分とそのまま共存させた場合、無機
微粒子の凝集およびそれにともなう沈降現象により、透
明な混合あるいは複合材料は得られない。特に、水分散
型無機微粒子を使用した場合には、単体で形態保持性を
有する成形体は、透明性が発現しない。このように、安
価な水分散型無機微粒子使用時にかかる成形体を積層成
形体の中間層として用いると透明性が大きく損なわれる
可能性がある。
【0005】上述したように、今迄、安価で防火性に優
れた透明な合わせガラスは得られておらず、透明性に優
れ、防火機能を持つ合わせガラスとして使用可能な積層
成形体が強く求められていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
安価な水分散型無機微粒子を用い、かつ、透明性に優
れ、防火機能を持つ積層成形体を鋭意検討した結果、本
発明に到達した。
【0007】本発明は、2枚以上の基板間に、親水性樹
脂および無機微粒子からなる組成物からなる透明成形体
を挟持することを特徴とする積層成形体に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明における親水性樹脂として
は、共存する無機微粒子が前駆組成溶液もしくは透明成
形体中もしくは合わせガラス中間膜中で凝集せずに安定
して分散する程度の親水性があれば、特に限定されるも
のではない。特に、水溶性樹脂は、親水性が良好であ
り、好ましく用いられる。
【0009】このような水溶性樹脂の具体例としては、
天然高分子系ではコーンスターチ・小麦でんぷん・かん
しょでんぷん・馬鈴薯でんぷん・タピオカでんぷん・米
でんぷんなどのでんぷん類、ふのり・寒天・アルギン酸
ソーダなどの海藻類、アラビアゴム・トラガカントゴム
・トトロアオイ・コンニャクなどの植物性粘質物類、に
かわ・カゼイン・ゼラチン・卵白・血漿たんぱくなどの
動物性たんぱく類およびブルラン・テキストランなどの
発酵粘質物類が挙げられ、半合成高分子系では可溶性デ
ンプン・カルボキシルでんぷん・プリディッシュゴム・
ジアルデヒドでんぷん・デキストリン・カチオンでんぷ
んなどのデンプン質類またはビスコース・セルロースの
ヒドロキシルアルキル置換誘導体・カルボキシルメチル
セルロース・ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロ
ース類、合成高分子系では一般にポリビニルアルコール
と称されるポリ酢酸ビニルの完全または部分鹸化物・ポ
リエチレングリコール・ポリプロピレングリコール・ポ
リアクリルアミド・ポリアクリル酸およびその金属塩・
ポリ(メタ)アクリル酸およびその金属塩・ポリヒドロ
キシアルキル(メタ)アクリレートまたはその共重合体
・アルキルポリアルキレンオキシド(メタ)アクリレー
トポリマーまたはその共重合体、親水性ウレタン樹脂・
ポリビニルピロリドン・水溶性アルキッド・ポリビニル
エーテル・ポリマレイン酸共重合体・ポリエチレンイミ
ン、無機高分子系ではポリリン酸ソーダ、水ガラスなど
が挙げられる。
【0010】また、かかる親水性樹脂に反応性官能基を
導入した樹脂も好ましく用いられる。導入される官能基
としてはカチオン性、アニオン性およびノニオン性のい
ずれであってもよく、親水性あるいは無機微粒子との相
溶性を向上させるためには、ヒドロキシ基、アルコキシ
基、フェノキシ基、カルボキシル基、カルボキシアルキ
ルエステル基、カルボキシフェニルエステル基、シラノ
ール基、アルコキシシラノール基、フェノキシシラノー
ル基、チオール基、チオアルキルエステル基、チオフェ
ニルエステル基、エポキシ基、スルホン基、アミノ基な
どの反応性官能基が好ましく導入される。また、これら
の官能基がイオン化して、K+、Na+、Li+、N
4+、Ca2+、Mg2+、F-、Cl-、Br-、I-などの
イオンとイオン 結合してもよい。また、かかる官能基
がエステル化し、アルコキシ基またはフェノキシ基を含
んでいてもよい。かかるアルコキシ基またはフェノキシ
基は、炭素数1〜10のものが好ましく用いられる。
【0011】また、無機微粒子とのシロキサン結合し得
るシラノール基含有ポリマーも好ましく用いられる。シ
ラノール基の具体例は、一般式−SiX4 a3 b2 3-a-b
で示される。(ここで、X4,Y3,Z2は炭素数1〜1
0のアルコキシまたはフェノキシ基、ヒドロキシ基また
はOM7基(M7はNa,K,Liなどのアルカリ金
属。)であり、aおよびbは0または1である。ただ
し、X4,Y3,Z2は、互いに 同じであっても異なって
いてもよい。)かかる親水性樹脂に反応性官能基を導入
した樹脂の中では、無機微粒子との相溶性、架橋性の点
からヒドロキシ基含有ポリマー、例えばヒドロキシアル
キルセルロース、ポリヒドロキシ(メタ)アクリレート
またはその共重合体、または、一般にポリビニルアルコ
ールと呼ばれるポリ酢酸ビニルの完全または部分県鹸化
物が好ましい。さらにヒドロキシアルキルセルロースの
具体例としては、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース
などが挙げられる。また、ポリヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレートとしては、ポリヒドロキシエチルアク
リレート、ポリヒドロキシエチルメタアクリレート、ポ
リヒドロキシプロピルアクリレート、ポリヒドロキシプ
ロピルメタアクリレートやこれらのポリマー中への他の
モノマー、例えばメチルメタクリレートなどを共重合さ
せたポリマーなどが挙げられる。さらに、ポリビニルア
ルコールとしては、好ましくは平均重合度が200〜4
000、鹸化度が50モル%以上、より好ましくは平均
重合度が250〜3000、鹸化度が60モル%以上、
さらにより好ましくは平均重合度が400〜1500、
鹸化度が80モル%以上のポリビニルアルコールが用い
られる。平均重合度が200より小さい場合は耐水性に
乏しく、また4000より大きい場合は塗料化した後粘
度が大きくなるため作業上の問題がある。さらに鹸化度
が50モル%より低い場合は親水性の面で充分な性能が
期待できない。
【0012】かかる親水性樹脂として、シラノール基と
ヒドロキシ基を共に有するポリマーが特に好ましく用い
られ、その中でもシラノール基を有するポリビニルアル
コールがより好ましく用いられる。
【0013】本発明で用いられる好ましいポリビニルア
ルコールとしては、下記の一般式(A)で表される単位
を分子構造中に1個以上有するものが挙げられる。 一般式(A) −(CH2−CHP)n− (ここで、PはSiR1 a2 b1 3-a-b、SiR1 a1 b
1 3-a-b、SiR2 a1 b1 3-a-b、SiX1 a
1 b1 3-a-b、COOR3、COOM1、NH2、NH42
またはSR3でかつ、X1、Y1およびZ1は加水分解性基
であり、aおよびbは0または1である。また、R1
炭素数1〜10の有機基、R2は炭素数1〜6の炭化水
素基またはハロゲン化炭化水素基、R3はHまたは炭素
数1〜10の有機基、M1はアルカリ金属、M2はハロゲ
ンである。さらに、nは1以上の整数である。)これら
の中で、一般式(A)におけるPが、SiX1 a1 b1
3-a-bであるものがより好ましく、さらに、樹脂全体の
重量に対するSiの重量比が0.01%以上10%以下
であるものがさらに好適であり、また、X1、Y1、Z1
は、それぞれ炭素数1〜10のアルコキシまたはフェノ
キシ基、ヒドロキシ基またはOM7基(M7はNa、K、
Liなどのアルカリ金属)であるものがさらに好適であ
る。X1、Y1、Z1は、同一であっても異なっていても
さしつかえない。
【0014】本発明で用いられるポリビニルアルコール
に導入される官能基の含有率は特に限定されるものでは
ないが、導入前の樹脂の重量に対し、重量比にして0.
01%〜50%の範囲が好ましく用いられる。0.01
%以下では無機微粒子、特に水分散型無機微粒子の分散
性付与性に乏しく、50%以上の場合は親水性樹脂の分
子内での反応・架橋が進行するので、親水性樹脂が疎水
化し、親水性が損なわれる。また、親水性樹脂は、透明
性を損なわない範囲で無機物などとの複合系にすること
も可能であり、また、シロキサン結合やフォスファゼン
結合などの無機性結合が含まれていてもよい。
【0015】また、これらの樹脂はそれぞれ単独で使
用、あるいは2種以上を併用することが可能であり、さ
らに各種硬化剤、架橋剤などを用いて三次元架橋するこ
とも可能である。
【0016】さらに、親水性樹脂の透明性は、無着色時
の全光線透過率を指標として表した場合、60%以上が
好ましく、より好ましくは80%以上である。また、光
学等方性が要求される用途、例えば、液晶ディスプレイ
用基板、光ディスク基板等の場合は、複屈折は30nm
以下が好ましく、15nm以下がより好ましい。
【0017】また、本発明における無機微粒子は、成形
体もしくは合わせガラス用中間層として透明性を損わな
いものであればとくに限定されない。作業性向上、透明
性付与の点から特に好ましい例としては、コロイド状に
分散したゾルが挙げられる。さらに具体的な例として
は、シリカゾル、酸化アンチモンゾル、チタニアゾル、
ジルコニアゾル、アルミナゾル、酸化タングステンゾル
などが挙げられる。無機微粒子の分散性を改良するため
に各種の微粒子表面処理を行っても、あるいは、各種の
界面活性剤やアミンなどを添加してもよい。さらに、か
かる無機微粒子をコロイド状分散体として分散させる場
合の分散溶媒は、特に限定されないが、積層成形体の防
火性能を保持するため、水を主成分とする溶媒が好まし
い。かかる溶媒における水の含有率は、60重量%以上
が好ましく、80重量%以上がより好ましい。
【0018】かかる無機微粒子の粒子径は、特に限定さ
れないが、通常は1〜200nm、好ましくは5〜10
0nm、さらに好ましくは20〜80nmのものが使用
される。平均粒子径が約1nmに満たないものは分散状
態の安定性が悪く、品質の一定したものを得ることが困
難であり、また200nmを越えるものは成形体および
合わせガラス用中間層の透明性が悪く、濁りの大きなも
のしか得られない。
【0019】また、かかる無機微粒子の添加量は、特に
限定されないが、効果をより顕著に表すためには、透明
成形体中における親水性樹脂の重量に対して1重量%以
上、95重量%以下であることが好ましく、5重量%以
上、80重量%以下であることがより好ましい。1重量
%未満では、明らかな添加の効果が認められず、また、
95重量%を越えると成形体および積層成形体用中間層
自体の機械的強度、靭性、耐衝撃性が低下するなどの問
題を生じる場合がある。
【0020】なお、本発明において好ましく使用される
無機微粒子としては、平均粒子径が約5〜200nmの
微粒子状シリカが挙げられる。この微粒子状シリカは、
高分子量無水ケイ酸の水および/またはアルコールなど
の有機溶媒中のコロイド状分散体である。本発明では平
均粒子径約5〜50nmのものが好ましく使用され、約
7〜50nmの径のものが特に好ましい。平均粒子径が
約5nmに満たないものは分散状態の安定性が悪く、品
質の一定したものを得ることが困難であり、また200
nmを越えるものは生成塗膜の透明性が悪く、濁りの大
きなものしか得られない。
【0021】また、本発明の透明成形体もしくは透明成
形体から得られる積層成形体用中間層においては、難燃
性、不燃性、耐水性および他の素材との接着性向上の点
から有機ケイ素化合物およびアルミニウムキレート化合
物が好ましく用いられる。また、これらの親水性樹脂、
有機ケイ素化合物およびアルミニウムキレート化合物
は、それぞれ1種または2種以上添加することが可能で
ある。
【0022】有機ケイ素化合物としては、特に限定され
るものではないが、下記の一般式(B)で表される有機
ケイ素化合物および/またはその加水分解物が好適であ
る。 一般式(B) R1 a2 bSiX2 4-a-b (ここで、R1は炭素数1〜10の有機基であり、R2
炭素数1〜6の炭化水素基またはハロゲン化炭化水素
基、X2は加水分解性基であり、aおよびbは0または
1である。) 具体的な例としては、(i)メチルシリケート、エチルシ
リケート、n−プロピルシリケート、iso−プロピル
シリケート、n−ブチルシリケート、sec−ブチルシ
リケート、およびt−ブチルシリケートなどのテトラア
ルコキシシラン類、およびその加水分解物、(ii)メチル
トリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチ
ルトリアセトキシシラン、メチルトリプロポキシシラ
ン、メチルトリブトキシシラン、エチルトリメトキシシ
ラン、エチルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシ
シラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリアセト
キシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルト
リエトキシシラン、フェニルトリアセトキシシラン、γ
−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロ
ピルトリエトキシシラン、γ−クロロプロピルトリアセ
トキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリメト
キシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシラン、γ
−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプト
プロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピル
トリエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−
アミノプロピルトリメトキシシラン、β−シアノエチル
トリエトキシシラン、メチルトリフェノキシシラン、ク
ロロメチルトリメトキシシラン、クロロメチルトリエト
キシシラン、グリシドキシメチルトリメトキシシラン、
グリシドキシメチルトリエトキシシラン、α−グリシド
キシエチルトリメトキシシラン、α−グリシドキシエチ
ルトリエトキシシラン、β−グリシドキシエチルトリメ
トキシシラン、β−グリシドキシエチルトリエトキシシ
ラン、α−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、
α−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン、β−グリシド
キシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル
トリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリプ
ロポキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリブトキ
シシラン、γ−グリシドキシプロピルトリフェノキシシ
ラン、α−グリシドキシブチルトリメトキシシラン、α
−グリシドキシブチルトリエトキシシラン、β−グリシ
ドキシブチルトリメトキシシラン、β−グリシドキシブ
チルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシブチルトリ
メトキシシラン、γ−グリシドキシブチルトリエトキシ
シラン、δ−グリシドキシブチルトリメトキシシラン、
δ−グリシドキシブチルトリエトキシシラン、(3、4
−エポキシシクロヘキシル)メチルトリメトキシシラ
ン、(3、4−エポキシシクロヘキシル)メチルトリエ
トキシシラン、β−(3、4−エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリメトキシシラン、β−(3、4−エポキ
シシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、β−
(3、4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリプロポ
キシシラン、β−(3、4−エポキシシクロヘキシル)
エチルトリブトキシシラン、β−(3、4−エポキシシ
クロヘキシル)エチルトリフェノキシシラン、γ−
(3、4−エポキシシクロヘキシル)プロピルトリメト
キシシラン、γ−(3、4−エポキシシクロヘキシル)
プロピルトリエトキシシラン、δ−(3、4−エポキシ
シクロヘキシル)ブチルトリメトキシシラン、δ−
(3、4−エポキシシクロヘキシル)ブチルトリエメト
キシシランなどのトリアルコキシシラン、トリアシルオ
キシシラン、またはトリフェノキシシラン類またはその
加水分解物、およびジメチルジメトキシシラン、フェニ
ルメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラ
ン、フェニルメチルジエトキシシラン、γ−クロロプロ
ピルメチルジメトキシシラン、γ−クロロプロピルメチ
ルジエトキシシラン、ジメチルジアセトキシシラン、γ
−メタクリルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、
γ−メタクリルオキシプロピルメチルジエトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、
γ−メルカプトプロピルメチルジエトキシシラン、γ−
アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプ
ロピルメチルジエトキシシラン、メチルビニルジメトキ
シシラン、メチルビニルジエトキシシラン、グリシドキ
シメチルメチルジメトキシシラン、グリシドキシメチル
メチルジエトキシシラン、α−グリシドキシエチルメチ
ルジメトキシシラン、α−グリシドキシエチルメチルジ
エトキシシラン、β−グリシドキシエチルメチルジメト
キシシラン、β−グリシドキシエチルメチルジエトキシ
シラン、α−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシ
ラン、α−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラ
ン、β−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、β−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルメチルジプロポキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルメチルジブトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルメチルメトキシエトキシ
シラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジフェノキシ
シラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジアセトキシ
シラン、γ−グリシドキシプロピルエチルジメトキシシ
ラン、γ−グリシドキシプロピルエチルジエトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルビニルジメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルビニルジエトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルフェニルジメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルフェニルジエトキシシラ
ンなどのジアルコキシシラン、ジフェノキシシランまた
はジアシルオキシシラン類またはその加水分解物が挙げ
られる。これらの有機ケイ素化合物は、1種または2種
以上添加することが可能である。
【0023】これらの有機ケイ素化合物は、硬化をより
促進させるために加水分解して使用することが好まし
い。加水分解物は、純水または塩酸、酢酸あるいは硫酸
などの酸性水溶液を添加、撹拌することによって得られ
る。純水あるいは酸性水溶液の添加量を調節することに
よって加水分解の度合いをコントロールすることも容易
である。加水分解に際しては、一般式(B)で示される
化合物に含まれる加水分解性基と等モル以上、3倍モル
以下の純水または酸性水溶液の添加が硬化促進の点で好
ましい。
【0024】加水分解によりアルコール等が生成するの
で無溶媒で加水分解反応を行うことが可能である。ま
た、加水分解反応をさらに均一に行なう目的で有機ケイ
素化合物と溶媒とを混合した後、加水分解を行なうこと
も可能である。また、目的に応じて加水分解後にアルコ
ール等を加熱および/または減圧下に適当量除去して使
用することも可能であり、さらに適当な溶媒を添加する
ことも可能である。
【0025】かかる有機ケイ素化合物の添加量は、特に
限定されないが、効果をより顕著に表すためには、透明
成形体中もしくは透明成形体から得られる積層成形体用
中間層に0.01重量%以上、95重量%以下であるこ
とが好ましく、0.05重量%以上、90重量%以下で
あることがより好ましい。すなわち、0.01重量%未
満では、明らかな添加の効果が認められず、また、95
重量%を越えると成形体もしくは成形体から得られる積
層成形体用中間層自体の機械的強度、靭性、耐衝撃性が
低下するなどの問題を生じる場合がある。
【0026】かかる有機ケイ素化合物とともに用いられ
るアルミニウムキレート化合物としては、次の一般式
(C)で示されるアルミニウムキレート化合物が特に好
ましく用いられる。
【0027】一般式(C) AlX3 n2 3-n 式中のX3はOL(Lは低級アルキル基を示す)、Y
2は、一般式(D)M3COCH2COM4(M3、M4はい
ずれも低級アルキル基)で示される化合物に由来する配
位子および、一般式(E)M5COCH2COOM
6(M5、M6はいずれも低級アルキル基)で示される化
合物に由来する配位子から選ばれる少なくとも一つであ
り、nは0、1または2である。
【0028】上記の一般式(C)で示されるアルミニウ
ムキレート化合物としては、各種化合物を挙げることが
できるが、組成物への溶解性、安定性、硬化触媒として
の効果などの観点から、アルミニウムアセチルアセトネ
ート、アルミニウムビスエチルアセトアセテートモノア
セチルアセトネート、アルミニウム−ジ−n−ブトキシ
ド−モノエチルアセトアセテート、アルミニウム−ジ−
iso−プロポキシド−モノメチルアセトアセテートな
どが特に好ましい。これらのアルミニウムキレート化合
物は、1種または2種以上を混合して使用することも可
能である。
【0029】かかるアルミニウムキレート化合物の添加
量は、特に限定されないが、効果をより顕著に表すため
には、透明成形体もしくは透明成形体から得られる積層
成形体用中間層中に0.01重量%以上、10重量%以
下添加することが好ましく、0.05重量%以上、5重
量%以下添加することがより好ましい。すなわち、0.
01重量%未満では、明らかな添加の効果が認められ
ず、また、5重量%を越えると成形体自体の機械的強
度、靭性、耐衝撃性が低下するなどの問題を生じる場合
がある。
【0030】さらに、本発明の透明成形体もしくは透明
成形体から得られる積層成形体用中間層においては、難
燃性、耐熱性、耐火性、防火性、防炎性および防煙性向
上の点から難燃剤が好ましく添加される。添加し得る難
燃剤の種類は、得られる積層成形体の透明性を損なうも
のでなければ特に限定されないが、ハロゲン系化合物、
リン化合物、リン酸化合物、アンチモン化合物、アルミ
ニウム化合物、難燃性樹脂が好ましく用いられる。さら
に好ましくは、中間層の透明性保持の観点から親水性化
合物が用いられる。例えば、リン酸化合物の内でも水溶
性に富むホスホン酸化合物は最も好ましく用いられる。
具体的には、エチルジエチルホスホノアセテート・エチ
ルジアシッドホスフェート・ブチルアシッドホスフェー
ト・ブチルピロホスフェート・ブトキシエチルアシッド
ホスフェート・2−エチルヘキシルアシッドホスフェー
ト・オイレルアシッドホスフェート・テトラコシルアシ
ッドホスフェート・ジ(2−エチルヘキシル)ホスフェ
ート・エチレングリコールアシッドホスフェート・(2
−ヒドロキシエチル)メタクリレートアシッドホスフェ
ート・ニトリルトリス(メチレン)ホスフェート・1−
ヒドロキシエチリデン−1,1´−ジホスフェートが挙
げられる。またこれらホスホン酸化合物の金属塩あるい
はメラミン塩などの有機塩も用いられる。また、かかる
難燃材は、1種または2種以上添加することが可能であ
る。
【0031】さらに、本発明の透明成形体もしくは透明
成形体から得られる積層成形体用中間層には、防火性能
をさらに向上させる目的で、不燃性液体を添加すること
が好ましい。不燃性液体は、自己発火性または引火性を
有しないものでかつ、透明成形体もしくは透明成形体か
ら得られる積層成形体用中間層の透明性を損なわないも
のであれば特に限定されるものではない。また、かかる
不燃性液体は、1種または2種以上添加することが可能
であり、好ましくは、安定性、不燃性、親水性樹脂との
親和性から水または水を主成分とする液体が用いられ
る。このような不燃性液体の添加量は、0.1重量%以
上、30重量%以下が好ましい。また、かかる不燃性液
体中の水の含有率は、50重量%以上が好ましく、80
重量%以上がより好ましい。
【0032】さらに、本発明における透明成形体もしく
は透明成形体から得られる積層成形体用中間層には、親
水性樹脂、無機微粒子、有機ケイ素化合物、アルミニウ
ムキレート化合物、水、難燃剤の他に、透明性を損なわ
ない範囲で他の添加物を添加することができる。例え
ば、表面硬度、耐熱性、耐薬品性、透明性などの諸特性
を考慮した場合では、有機高分子としてシリコーン系樹
脂を添加してもよい。この場合、前記一般式(B)で示
される有機ケイ素化合物ないしはその加水分解物から得
られるポリマ、または、下記の一般式で示される有機ケ
イ素化合物ないしはその加水分解物から得られるポリマ
を用いることがより好ましい。これらの有機ケイ素化合
物は1種または2種以上添加することが可能である。
【0033】
【化1】 (ここで、nは自然数、Ra,Rb,Rc,Rdは、それぞ
れ水素または炭素数1〜5のアルキル基、X5およびY4
は加水分解性基であり、加水分解後はシロキサン結合を
形成する) さらに、透明成形体もしくは透明成形体から得られる積
層成形体用中間層の透明性などの性能を大幅に低下させ
ない範囲で、無機微粒子以外の無機酸化物なども添加す
ることができる。これらの添加物の併用によって基材と
の密着性、耐薬品性、表面硬度、耐久性、染色性などの
諸特性を向上させることができる。添加可能な無機材料
としては、M8(OR)mで表される金属アルコキシド、
キレート化合物および/またはその加水分解物が挙げら
れる。(ここでRはアルキル基、アシル基、アルコキシ
アルキル基であり、mは金属Mの電荷数と同じ値であ
る。M8としてはケイ素、チタン、ジルコン、アンチモ
ン、タンタル、ゲルマニウム、アルミニウムなどであ
る。) さらに、紫外線吸収剤、酸化防止剤、帯電防止剤を添加
して、耐候性、耐光性、耐熱劣化特性、帯電防止性を向
上させることも有用である。特に、耐薬品性や耐熱性を
低下させずに、耐候性、耐光性、耐熱劣化特性、帯電防
止性を向上させることが可能なことから、紫外線吸収
性、あるいは、酸化防止性を有するモノマを共重合させ
ることが好ましい。このようなモノマの好ましい例とし
ては、不飽和二重結合を有するベンゾフェノン系紫外線
吸収剤、不飽和二重結合を有するフェニルベンゾエート
系紫外線吸収剤、ヒンダードアミノ基を置換基として有
する(メタ)アクリルモノマなどが挙げられる。これら
の共重合モノマは0.5〜20重量%の範囲で使用され
ることが好ましい。0.5重量%未満の場合には添加効
果が認められず、また、20重量%を越える場合には、
耐熱性、機械的強度などが低下する傾向がある。
【0034】さらに、かかる透明成形体もしくは透明成
形体から得られる積層成形体用中間層には各種の添加剤
を含有させることも可能である。これらの添加剤として
は、表面平滑性を改良する目的で各種の界面活性剤が使
用可能であり、具体的には、シリコン系化合物、フッ素
系界面活性剤、有機界面活性剤などが使用できる。さら
に、親水性樹脂および有機ケイ素化合物と相溶性のよい
有機ポリマー、例えばアルコール可溶性ナイロン、さら
にはエチルシリケート、n−プロピルシリケート、i−
プロピルシリケート、n−ブチルシリケート、sec−
ブチルシリケート、t−ブチルシリケートなどの4官能
シラン化合物も添加することが可能である。また、各種
エポキシ樹脂、メラミン樹脂、アミド樹脂なども好適で
ある。
【0035】さらに、硬化促進や低温硬化などを可能と
する目的で各種の硬化剤を併用してもよい。硬化剤とし
ては各種エポキシ樹脂硬化剤、あるいは各種有機ケイ素
樹脂硬化剤などが使用される。これらの硬化剤の具体例
としては、各種の有機酸およびそれらの酸無水物、窒素
含有有機化合物、各種金属錯化合物、あるいは金属アル
コキシド、さらにはアルカリ金属の有機カルボン酸塩、
炭酸塩などの各種塩、さらには、過酸化物、アゾビスイ
ソブチロニトリルなどのラジカル重合開始剤などが挙げ
られる。これらの硬化剤は2種以上混合して使用するこ
とも可能である。これらの硬化剤の中でも、前駆組成溶
液の安定性、透明成形体製造後および透明透明成形体か
ら得られる積層成形体用中間層製造後の成形体・中間層
の着色の有無などの点から、特に前記のアルミニウムキ
レート化合物が有用である。また、前駆組成溶液には、
塗布時におけるフローを向上させ、透明成形体表面の平
滑性を向上させて表面の摩擦係数を低下させる目的で各
種の界面活性剤を添加することが可能であり、とくにジ
メチルポリシロキサンとアルキレンオキシドとのブロッ
クまたはグラフト共重合体、さらにはフッ素系界面活性
剤などが有効である。 これらの添加成分は、本発明が
適応される用途に応じて、耐熱性、耐候性、接着性ある
いは耐薬品性などの種々の実用特性を改良するものであ
り、1種、あるいは複数種類添加することができる。
【0036】また、本発明の透明成形体もしくは透明成
形体から得られる積層成形体用中間層の製造方法は特に
限定されるものではないが、好ましくは、親水性樹脂と
無機微粒子を均一に分散させるために、一度組成成分を
溶媒中に分散し前駆組成溶液を得た後、溶媒を蒸発、留
去または膜分離などの方法で除去して製造する方法が用
いられ、さらに好ましくは、キャスト成形によって製造
する方法が用いられる。この場合、溶媒を除去するため
に、透明性および組成成分の分散性を損なわない程度に
加熱および/または減圧することができる。組成成分の
硬化を促進する意味で、25〜120℃、さらに好まし
くは、40〜95℃の範囲での加熱は好適に行われる。
【0037】前駆組成溶液の溶媒は、特に限定されるも
のではないが、親水性樹脂の溶解性から水、メタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール、その他のア
ルコール、アセトン、ジアセトンアルコール、DMF、
DMSO、ジメチルイミダゾリジノンなどが好適に用い
られ、それぞれ単独または複数種の混合溶媒として好適
に用いられる。また、無機微粒子の原料として水または
有機溶媒に分散したコロイド状分散体を用いた場合、前
駆組成溶液の溶媒は無機微粒子の分散溶媒と相溶性する
ものが好ましい。特に、安価でかつ可燃性蒸気が発生し
ないことなどから、水溶媒に分散したコロイド状分散体
は水性塗料の無機添加剤等に好適に用いられているが、
かかる水溶媒分散体を無機微粒子の原料として用いた場
合は、前駆組成溶液の溶媒は水を主として含む溶媒系が
特に好ましい。
【0038】かかる透明成形体もしくは透明成形体から
得られる積層成形体用中間層の前駆組成溶液の調整にお
いては、例えば各添加成分を単に混合する方法、あるい
はあらかじめ加水分解などの処理を施した成分を用いて
さらに他の成分を混合する方法などが挙げられ、これら
はいずれも本発明の透明成形体および透明成形体から得
られる積層成形体用中間層製造に有用な方法である。
【0039】また、溶媒除去後に、組成成分の硬化・分
散性保持、成形体および成形体から得られる積層成形体
用中間層の機械的強度・耐熱性向上を目的として、透明
性を損なわない程度に加熱処理を行うことができる。
【0040】本発明の積層成形体の中間層を挟持する2
枚以上の基板のうち、少なくとも1枚はガラス板である
ことが好ましい。その他の板については、特に限定され
るものではないが、ガラス板だけでなくポリカーボネー
トやポリメタクリレートなどからなる透明樹脂板も好適
に用いられる。また、これらの板は、平面であっても曲
面であってもよい。
【0041】また、積層成形体製造方法は、特に限定さ
れるものではないが、中間膜を2枚の板間に挟み圧着す
る方法、1枚の板上に中間膜を製膜しその後もう1枚を
貼り合わせる方法が好適に用いられる。
【0042】かかる透明成形体から得られる中間層につ
いては、単体で用いるだけでなく、積層成形体を構成す
るガラス板もしくはその他の板上に被膜として設けるこ
ともできる。この場合、前駆組成溶液はそのままコーテ
ィング組成物として、または、揮発性溶媒に希釈して、
用いられる。この場合、溶媒は特に限定されないが、使
用にあたっては被塗布物の表面性状を損なわぬことが必
要であり、さらにはコーティング組成物の安定性、基材
に対するぬれ性、揮発性などをも考慮して決められる。
また、溶媒は1種のみならず2種以上の混合物として用
いることも可能である。これらの溶媒としては水、各種
アルコール、エステル、エーテル、ケトン、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルイミダゾ
リジノンなどの溶媒が挙げられる。コーティング組成物
の塗布手段は、刷毛塗り、浸漬塗り、ロール塗り、スプ
レー塗装、スピン塗装、流し塗りなどの通常行なわれる
方法が容易に使用できる。また、塗布にあたって、作業
性、被膜厚さ調節などから各種溶剤により希釈して用い
られ、希釈溶剤としては例えば、水、アルコール、エス
テル、エーテル、ハロゲン化炭化水素、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシドなどが使用可能であり、
必要に応じて混合溶媒を使用することも可能である。
【0043】コーティング組成物の塗布にあたっては、
積層成形体を構成するガラス板もしくはその他の板に対
し、清浄化、密着性、耐水性等の向上を目的として各種
の前処理を施すことも有効な手段である。好ましく用い
られる前処理としては活性化ガス処理、薬品処理、紫外
線処理などが挙げられる。これらの前処理は、連続的ま
たは段階的に併用して実施することも十分可能である。
【0044】前記の活性化ガス処理は、常圧もしくは減
圧下において生成するイオン、電子あるいは励起された
気体による処理である。これらの活性化ガスを生成させ
る方法としては、例えばコロナ放電、減圧下での直流、
低周波、高周波あるいはマイクロ波による高電圧放電な
どが挙げられる。ここで使用されるガスは特に限定され
るものではないが、具体例としては酸素、窒素、水素、
炭酸ガス、二酸化硫黄、ヘリウム、ネオン、アルゴン、
フレオン、水蒸気、アンモニア、一酸化炭素、塩素、一
酸化窒素、二酸化窒素などが挙げられる。これらは一種
のみならず二種以上混合しても使用可能である。前記の
中で好ましいガスとしては、酸素を含んだものが挙げら
れ、空気などの自然界に存在するものであっても良い。
さらに好ましくは、純粋な酸素ガスが密着性向上に有効
である。さらには同様の目的で前記処理に際しては被処
理基材の温度を挙げることも可能である。
【0045】薬品処理の具体例としては、(i) 苛性ソー
ダなどのアルカリ処理、(ii)塩酸、硫酸、過マンガン酸
カリウム、重クロム酸カリウムなどの酸処理、(iii) 有
機溶剤処理などが挙げられる。
【0046】本発明によって得られる透明成形体および
透明成形体から得られる積層成形体用中間層の透明性
は、無着色時の全光線透過率を指標として表した場合、
60%以上が好ましく、より好ましくは80%以上であ
る。さらに、得られる合わせガラスの透明性は、無着色
時の全光線透過率を指標として表した場合、60%以上
が好ましく、より好ましくは80%以上である。
【0047】本発明の積層成形体は、透明性、難燃性、
耐熱性、耐火性、防火性、防炎性、防煙性、安全性、防
犯性、防音性、耐久性、耐光性、耐候性、耐衝撃性、耐
貫通性、耐沸騰水性、接着したガラスの飛散防止性およ
び耐薬品性に優れることから、安全ガラス、防犯ガラ
ス、防音ガラスおよび防火ガラスに好ましく用いられ
る。特に、ガラスとの接着性・難燃性・耐貫通性・耐衝
撃性・接着したガラスの飛散防止性に優れることから、
建築用合わせガラス(JIS R 3205規定の合わ
せガラス、安全ガラス、防犯ガラス、防音ガラス、防火
ガラス)または自動車用合わせガラスとして好適に用い
られる。また、本発明で用いられる透明成形体は、光学
等方性に優れることから光ディスク基板や各種ディスプ
レイの基板材料などにも適用されるものである。さら
に、有機または無機材料との接着性・表面硬度・耐摩耗
性に優れていることから各種塗膜として好適に用いられ
る。
【0048】
【実施例】以下、本発明を実施例をもとにさらに具体的
に説明する。
【0049】本発明の積層成形体および合わせガラスの
諸特性は以下のように測定した。
【0050】(a)全光線透過率、黄色度 スガ試験機(株)製、SMコンピューターを用いて測定
した。
【0051】(b)ヘ−ズ スガ試験機(株)製、全自動直読ヘーズコンピューター
メーター HGM−2DP型を用いて測定した。
【0052】(c)耐衝撃性 JIS R 3205規定の衝撃試験およびショットバ
ック試験により評価した。
【0053】(d)防火性 JIS A 1311規定の20分および60分加熱試
験により、耐火性、防炎性、防煙性、加熱試験後の耐衝
撃性について評価した。
【0054】実施例1 回転子を備えた容器中に、水100g、シラノール基含
有ポリビニルアルコール((株)クラレ;商品名R−1
130、重合度1700〜1800、鹸化度98.5±
0.5、Si含有率0.4重量%)10gおよび1−ヒ
ドロキシエチリデン−1、1´−ジホスホン酸3gを入
れ、シラノール基含有ポリビニルアルコールを完全に水
に溶解させた。得られた水溶液に対し、水分散型コロイ
ダルシリカ(触媒化成工業(株);商品名Catalo
id−S・SI−50、SiO2微粒子含有率47〜4
9重量%、粒子径21〜30nm)20gをマグネチッ
クススターラーで撹拌しながら徐々に加えた。得られた
前駆組成溶液(A)を底面積200cm2のアルミバッ
ト上に流し込み、90℃で1時間加熱し水を完全に除去
し厚さ1mmの板状透明成形体(I)を得た。
【0055】得られた板状透明成形体(I)を、1辺1
00cm厚さ5mmの正方形状フロート板ガラス2枚の
間に挟み、120℃・15Kg/cm2で圧着し、合わ
せガラスを得た。得られた合わせガラスの2枚のガラス
間の光線透過率は89%であった。得られた合わせガラ
スは、JIS R 3205規定の衝撃試験およびショ
ットバック試験に合格した。また、得られた合わせガラ
スについて、JISR 1311規定の加熱曲線によっ
て加熱試験を行ったところ、加熱試験60分間において
ガラスの脱落はなく、防火上有害な炎あるいは煙の加熱
面の裏面への漏れはなかった。また、加熱試験60分後
の鋼球による耐衝撃性試験においても、ガラスの形態を
損なう程の大きな損傷はなかった。
【0056】実施例2 回転子を備えた反応器中にγ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン95.3gを仕込み、液温を10℃に
保ち、マグネチックススターラーで撹拌しながら0.0
1規定の塩酸水溶液21.8gを徐々に滴下する。滴下
終了後冷却をやめて、γ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシランの加水分解物を得た。
【0057】この加水分解物5gに、シラノール基含有
ポリビニルアルコール((株)クラレ;R−1130、
重合度1700〜1800、鹸化度98.5±0.5、
Si含有率0.4重量%の50重量%の水溶液90gお
よび1−ヒドロキシエチリデン−1、1´−ジホスホン
酸3gをビーカーに秤量した後、攪拌下で水260g、
1、4ジオキサン50g、シリコン系界面活性剤0.5
g、アルミニウムアセチルアセトナート5gをそれぞれ
添加し、さらにコロイド状シリカゾル(触媒化成工業
(株);商品名Cataloid−S・SI−50、S
iO2微粒子含有率 47〜49重量%、粒子径21〜3
0nm)100g、アルミニウムアセチルアセトネート
5gを添加し、十分撹拌混合して前駆組成溶液を(B)
を得た。得られた前駆組成溶液を底面積1000cm2
のアルミバット上に流し込み、90℃ で1時間加熱し
溶剤を完全に除去し厚さ1mmの板状透明成形体(II)
を得た。 得られた板状透明成形体(II)を、1辺10
0cm厚さ5mmの正方形状フロート板ガラス2枚の間
に挟み、120℃・15Kg/cm2で圧着して、合わ
せ ガラスを得た。得られた合わせガラスの2枚のガラ
ス間の光線透過率は89%であった。また、得られた合
わせガラスは、JIS R 3205規定の衝撃試験お
よびショットバック試験に合格した。また、得られた合
わせガラスについて、JIS R 1311規定の加熱
曲線によって加熱試験を行ったところ、加熱試験60分
間においてガラスの脱落はなく、防火上有害な炎あるい
は煙の加熱面の裏面への漏れはなかった。また、加熱試
験60分後の鋼球による耐衝撃性試験においても、ガラ
スの形態を損なう程の大きな損傷はなかった。
【0058】実施例3 実施例1と同様の方法で得られた前駆組成溶液(A)を
用い、1辺100cm厚さ5mmの正方形状フロート板
ガラスの表面に塗布し、ついで90℃/5分の予備硬化
を行い、さらに140℃/2時間加熱して、フロート板
ガラス上に硬化被膜を設けた。さらに、得られた硬化被
膜付きフロート板ガラスに対しもう1枚のガラスを貼り
合わせ合わせガラスを得た。得られた合わせガラスの2
枚のガラス間の光線透過率は88%であった。また、得
られた合わせガラスは、JISR 3205規定の衝撃
試験およびショットバック試験に合格した。得られた合
わせガラスについて、JIS R 1311規定の加熱
曲線によって加熱試験を行ったところ、加熱試験60分
間においてガラスの脱落はなく、防火上有害な炎あるい
は煙の加熱面の裏面への漏れはなかった。さらに、加熱
試験60分後の鋼球による耐衝撃性試験においても、ガ
ラスの形態を損なう程の大きな損傷はなかった。
【0059】実施例4 実施例2と同様の方法で得られた前駆組成溶液(B)を
用い、実施例3と同様の方法で合わせガラスを得た。得
られた合わせガラスの2枚のガラス間の光線透過率は8
7%であった。また、得られた合わせガラスについて、
JIS R 3205規定の衝撃試験およびショットバ
ック試験に合格した。得られた合わせガラスは、JIS
R 1311規定の加熱曲線によって加熱試験を行っ
たところ、加熱試験60分間においてガラスの脱落はな
く、防火上有害な炎あるいは煙の加熱面の裏面への漏れ
はなかった。さらに、加熱試験60分後の鋼球による耐
衝撃性試験においても、ガラスの形態を損なう程の大き
な損傷はなかった。
【0060】比較例1 実施例1において、水分散型コロイダルシリカの代わり
にメチルシリケート(分子量約1000)を用いて実施
例1と同様にして板状成形体および合わせガラスを得
た。得られた合わせガラスのガラス間光線透過率は、8
8%であった。しかし、JIS R 1311「建築用
防火戸の防火試験方法」の加熱曲線によって加熱試験を
行ったところ、加熱時間5分でガラスが割れ発火し、7
分後にガラスが脱落し加熱裏面に炎および煙が貫通し
た。
【0061】
【発明の効果】本発明により、安価に製造でき、透明
性、難燃性、耐熱性、耐火性、防火性、防炎性、防煙
性、安全性、防犯性、防音性、耐久性、耐光性、耐候
性、耐衝撃性、耐貫通性、耐沸騰水性、接着したガラス
の飛散防止性および耐薬品性に優れた合わせガラスなど
を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 29/04 LGM C08L 29/04 LGM 33/02 LHR 33/02 LHR 33/06 LHU 33/06 LHU 39/02 LJY 39/02 LJY 41/00 LJZ 41/00 LJZ 43/04 LKA 43/04 LKA C09J 129/04 JCT C09J 129/04 JCT 133/02 JDA 133/02 JDA 133/06 JDB 133/06 JDB 139/02 JDF 139/02 JDF 141/00 JDF 141/00 JDF 143/04 JDF 143/04 JDF E06B 5/16 E06B 5/16

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚以上の基板間に親水性樹脂と無機微
    粒子を含む組成物からなる透明成形体を挟持することを
    特徴とする積層成形体。
  2. 【請求項2】 組成物が架橋していることを特徴とする
    請求項1に記載の積層成形体。
  3. 【請求項3】 該親水性樹脂がポリビニルアルコールで
    あることを特徴とする請求項1に記載の積層成形体。
  4. 【請求項4】 該ポリビニルアルコールの鹸化率が50
    モル%以上、100モル%以下、重合度が200以上、
    4000以下であることを特徴とする請求項2に記載の
    積層成形体。
  5. 【請求項5】 該ポリビニルアルコールが下記の一般式
    (A)で表される単位を分子構造中に1個以上有するこ
    とを特徴とする請求項3に記載の積層成形体。 一般式(A) −(CH2−CHP)n− (ここで、PはSiR1 a2 b1 3-a-b、SiR1 a1 b
    1 3-a-b、SiR2 a1 b1 3-a-b、SiX1 a
    1 b1 3-a-b、COOR3、COOM1、NH2、NH42
    またはSR3でかつ、X1、Y1およびZ1は加水分解性基
    であり、aおよびbは0または1である。また、R1
    炭素数1〜10の有機基、R2は炭素数1〜6の炭化水
    素基またはハロゲン化炭化水素基、R3はHまたは炭素
    数1〜10の有機基、M1はアルカリ金属、M2はハロゲ
    ンである。さらに、nは1以上の整数である。)
  6. 【請求項6】 該一般式(A)におけるPが、SiX1 a
    1 b1 3-a-bであり、樹脂全体の重量に対するSiの重
    量比が0.01%以上10%以下であることを特徴とす
    る請求項5に記載の積層成形体。
  7. 【請求項7】 該一般式(A)におけるPが、SiX1 a
    1 b1 3-a-bであり、X1、Y1、Z1が炭素数1〜10
    のアルコキシまたはフェノキシ基、ヒドロキシ基または
    OM7基(M7はNa、K、Liなどのアルカリ金属)で
    あることを特徴とする請求項5に記載の積層成形体。
  8. 【請求項8】 該無機微粒子が、平均粒子径1〜300
    nmのシリカ、酸化アンチモン、チタニア、アルミナ、
    ジルコニアおよび酸化タングステンから選ばれる少なく
    とも一種であることを特徴とする請求項1に記載の積層
    成形体。
  9. 【請求項9】 該無機微粒子が、水を80重量部以上含
    む溶媒に分散したコロイド状微粒子であることを特徴と
    する請求項1に記載の積層成形体。
  10. 【請求項10】 下記の一般式(B)で表される有機ケ
    イ素化合物を含有してなることを特徴とする請求項1に
    記載の積層成形体。 一般式(B) R1 a2 bSiX2 4-a-b (ここで、R1は炭素数1〜10の有機基であり、R2
    炭素数1〜6の炭化水素基またはハロゲン化炭化水素
    基、X2は加水分解性基であり、aおよびbは0または
    1である。)
  11. 【請求項11】 下記の一般式(C)で表されるアルミ
    ニウムキレート化合物を含有してなることを特徴とする
    請求項1に記載の積層成形体。 一般式(C) AlX3 n2 3-n (ここで、式中のX3はOL(Lは低級アルキル基を示
    す)、Y2は、一般式(D)M3COCH2COM
    4(M3、M4はいずれも低級アルキル基)、および一般
    式(E)M5COCH2COOM6(M5、M6はいずれも
    低級アルキル基))で示さ れる化合物に由来する配位
    子から選ばれる少なくとも一つであり、nは0、1また
    は2である。)
  12. 【請求項12】 リン化合物を0.1重量部以上、30
    重量部以下含むことを特徴とする請求項1に記載の積層
    成形体。
  13. 【請求項13】 該リン化合物がホスホン酸化合物であ
    ることを特徴とする請求項12記載の積層成形体。
  14. 【請求項14】 不燃性液体を0.1重量部以上、30
    重量部以下含むことを特徴とする請求項1に記載の積層
    成形体。
  15. 【請求項15】 該不燃性液体において、水が50重量
    %以上の割合で含有されていることを特徴とする請求項
    14記載の積層成形体。
  16. 【請求項16】 該基板のうち少なくとも1枚がガラス
    であることを特徴とする請求項1に記載の積層成形体。
  17. 【請求項17】 積層成形体が合わせガラスであること
    を特徴とする請求項1に記載の積層成形体。
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