JPH0911407A - 曲げ加工可能な厚物メラミン樹脂化粧板 - Google Patents
曲げ加工可能な厚物メラミン樹脂化粧板Info
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- JPH0911407A JPH0911407A JP16122195A JP16122195A JPH0911407A JP H0911407 A JPH0911407 A JP H0911407A JP 16122195 A JP16122195 A JP 16122195A JP 16122195 A JP16122195 A JP 16122195A JP H0911407 A JPH0911407 A JP H0911407A
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- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
Abstract
度が80℃〜120℃である熱可塑性フィルムを交互に
配し、更に一方又は両方の表面にメラミン樹脂含浸化粧
紙を重ね、加熱加圧成形してなる曲げ加工可能な厚物メ
ラミン樹脂化粧板。 【効果】 曲げ加工性が極めて良好である。
Description
メラミン樹脂化粧板に関する。
を含浸させた化粧紙を表面に配置し、フェノール樹脂を
含浸させた複数枚のコア紙とを積層させて、加熱加圧成
形することにより生産されている。ところが、化粧板の
厚みが厚くなると曲げ加工時に外層の伸びが大きくな
り、クラックや割れが発生し、ポストフォーム加工がで
きなくなるという問題があった。
ム化粧板は、曲げ加工を容易にするために、メラミン樹
脂に可塑剤を加えた変性メラミン樹脂が使用されている
が、このような変性メラミン樹脂を使用しても、実用上
必要とされる10〜30mmR(半径)の曲げ成形性を
得るためには化粧板の厚みはせいぜい1.6mm程度の
ものしか製造することができなかった。
ノール樹脂を使用しても化粧板の厚さが厚い全体の強度
が大きくなり、ポストフォーム加工は困難であった。
材として織布にメラミン樹脂を含浸させる方法が提案さ
れているが、これはメラミン樹脂の脆さを織布によって
カバーするものであり、厚物化粧板にしたときに、ポス
トフォーム加工を向上させる効果は期待できない。
0.6〜1.2mm程度の薄物しかなく、テーブル、カ
ウンター、家具、造作部材などの製品基材の表面に接着
される表面化粧材として使用されるにとどまり、ポスト
フォーム化粧板単品で造作部材などの製品化を図ること
ができなかった。
おいて、ポリエチレンフィルム等と複数枚のフェノール
樹脂含浸コア紙とを交互に積層することによって得られ
る厚物ポストフォーム化粧板が記載されているが、フィ
ルムの表面をサンディング処理等をして粗面化するか、
フェノール樹脂にフィルムとの接着助剤を添加するなど
の処理をしない限り、フェノール樹脂との良好な接着性
が得られないために、曲げ加工時に、特に表面層に剥離
が発生してしまい、実用的ではない。
情を鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、厚物で曲げ加工性に優れ、単品で各種部品に製品化
できる曲げ加工可能な厚物化粧板を提供するものであ
る。
を含浸した複数枚の基材と、熱変形温度が80℃〜12
0℃である熱可塑性フィルムを交互に配し、更に一方ま
たは両方の表面にメラミン樹脂含浸基材を重ね、加熱加
圧成形してなる曲げ加工可能な厚物メラミン樹脂化粧板
に関するものである。
ムはフェノール樹脂との接着性に優れいるものが好まし
く、特に厚さが60〜150μmのABSフィルムが好
ましい。60ミクロン未満の場合、曲げ加工時に切れが
発生しやすくなるため、実用的とはいえない。さらに、
厚さが150μmを越えると、製品の耐水性、耐熱性に
問題が発生するようになる。また、曲げ加工性の点か
ら、熱可塑性フィムルの熱変形温度は80〜120℃の
ものが好ましい。熱変形温度が80℃未満の場合、曲げ
加工の際のメラミンが軟化する温度に達する前にフィル
ム層が軟化し溶融して曲げ加工時にフィルムに切れが発
生する恐れがある。逆に、120℃より高いものは工業
的に生産が困難である。
との接着性を必要とするもので、クラフト紙などの通常
使用される紙等の基材に熱硬化性樹脂を含浸乾燥したも
のである。熱硬化性樹脂は基材への含浸性に優れている
フェノール樹脂が通常使用される。曲げ加工性を良好に
するために、ポリビニルブチラール、「グルコサイダ
ー」(商品名)、脂肪族エポキシ化合物、パラトルエン
スルホン酸アミド等の可塑化剤を添加したり、フェノー
ルに対するホルマリンのモル比を小さくすることによ
り、可塑性を付与する。フェノール樹脂は水溶性のもの
が基材への含浸性に特に優れているので好ましく使用さ
れる。基材は熱硬化性樹脂ワニスがよく含浸するもので
あればいかなるものでもよいが、通常クラフト紙等の紙
基材が使用され、その坪量は100〜200g/m2程
度が使用される。最外層は顔料をすきこんだ基材にメラ
ミン樹脂を含浸した化粧層からなり、曲げ加工性を付与
するため可塑化剤を添加するのが好ましい。
の熱硬化性樹脂含浸基材4〜6枚とABSフィルムとを
交互に積層させることにより任意の厚みの曲げ加工性良
好な厚物化粧板を得ることができる。熱硬化性樹脂含浸
基材とABSフィルムとを一つの構成単位とした場合、
その積層厚さは一般のポストフォーム化粧板の厚みと同
じ0.6〜1.6mmの範囲が好ましい。また、加熱加
圧成形は通常のホット・コールドプレスにより行うこと
ができる。
厚物化粧板を曲げ加工する場合においては、使用するA
BSフィルムの熱変形温度以上の温度に加熱して曲げ加
工を行なう。即ち、図1に示すように、表面の少なくと
も一方を化粧層(1)とし、各熱硬化性樹脂含浸基材層
(2)間にABSフィルム(3)を配した構成とするに
より、ABSフィルム層を滑り層として熱硬化性樹脂含
浸基材層相互にズレを生じさせ、端部が階段状の曲げ加
工した化粧板が得られる。この端部は硬化後に切削する
ことにより、平滑面に加工することができる。
ム用メラミン樹脂を含浸乾燥して得た樹脂分50%の化
粧層を鏡面板の上に置き、加熱加圧後厚さ1.0mmと
なるように調整した、複数枚の坪量195g/m2 のク
ラフト紙に水溶性のポストフォーム用フェノール樹脂を
含浸乾燥して得た樹脂分35%の含浸紙を重ねた。更
に、熱変形温度が110℃で、厚さが110μmである
ABSフィルムを重ね、フェノール樹脂含浸紙層とAB
Sフィルム層の構成を10回繰り返し、その上に加熱加
圧後の厚みが1.0mmとなるフェノール樹脂含浸紙層
を重ね、前記と同じメラミン樹脂を含浸乾燥して得た化
粧層を重ね、その上に鏡面板を置いた。これらを加熱加
圧して、厚さ12.0mmの厚物化粧板を得た。加熱加
圧条件は160℃、100kg/cm2 、30分間であ
る。
Sフィルムを使用せず、フェノール含浸紙を60枚重
ね、実施例1と同様にして厚さ12.0mmの厚物化粧
板を得た。
Sフィルムの代わりに熱変形温度が140℃のポリカー
ボネートのフィルム(厚さ0.25mm)を使用した以
外は、実施例1と同様にして厚さ13.5mmの厚物化
粧板を得た。
Sフィルムの代わりに熱変形温度が60℃のポリエステ
ルフィルム(厚さ0.1mm)を使用した以外は、実施
例1と同様にして厚さ12.0mmの厚物化粧板を得
た。
はグラビア印刷紙を使用した。得られた各化粧板につい
て、曲げ加工性、加熱加圧後の外観、及び耐水性につい
て評価し、表1に示す結果を得た。
粧板の温度を130〜150℃に加熱し、曲げロールに
よて曲げ加工を実施した。
複数枚のフェノール樹脂含浸紙などの熱硬化性樹脂含浸
基材からなるコア層間に配置されたABSフィルムが曲
げ加工時軟化して、滑り層として作用し、熱硬化性樹脂
含浸基材コア層相互にズレを生じさせるため、極めて良
好な曲げ加工性を有している。
Claims (2)
- 【請求項1】 熱硬化性樹脂を含浸した複数枚の基材
と、熱変形温度が80℃〜120℃である熱可塑性フィ
ルムを交互に配し、更に一方または両方の表面にメラミ
ン樹脂含浸基材を重ね、加熱加圧成形してなる曲げ加工
可能な厚物メラミン樹脂化粧板。 - 【請求項2】 熱可塑性フィルムが厚さ60〜150μ
mのABSフィルムである請求項1記載の厚物メラミン
樹脂化粧板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16122195A JP3199350B2 (ja) | 1995-06-27 | 1995-06-27 | 曲げ加工可能な厚物メラミン樹脂化粧板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16122195A JP3199350B2 (ja) | 1995-06-27 | 1995-06-27 | 曲げ加工可能な厚物メラミン樹脂化粧板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0911407A true JPH0911407A (ja) | 1997-01-14 |
JP3199350B2 JP3199350B2 (ja) | 2001-08-20 |
Family
ID=15730931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16122195A Expired - Fee Related JP3199350B2 (ja) | 1995-06-27 | 1995-06-27 | 曲げ加工可能な厚物メラミン樹脂化粧板 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3199350B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007020900A1 (ja) | 2005-08-12 | 2007-02-22 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | 化粧板及び化粧板の製造方法 |
-
1995
- 1995-06-27 JP JP16122195A patent/JP3199350B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007020900A1 (ja) | 2005-08-12 | 2007-02-22 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | 化粧板及び化粧板の製造方法 |
US8642186B2 (en) | 2005-08-12 | 2014-02-04 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Decorative plate and method for manufacture thereof |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3199350B2 (ja) | 2001-08-20 |
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