JPH05111989A - 複合化粧板の製法 - Google Patents
複合化粧板の製法Info
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- JPH05111989A JPH05111989A JP3302446A JP30244691A JPH05111989A JP H05111989 A JPH05111989 A JP H05111989A JP 3302446 A JP3302446 A JP 3302446A JP 30244691 A JP30244691 A JP 30244691A JP H05111989 A JPH05111989 A JP H05111989A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 製造工数を削減し、反りの少ない、V溝加工
用の複合化粧板を得る。 【構成】 曲折自在の透水性を有する裏打ち材51の片
面に接着剤7を塗布したコ−ティング裏打ち材と、クラ
フト紙にメラミン樹脂を含浸処理したメラミン樹脂含浸
クラフト紙3との間に、ポリ塩化ビニ−ルフィルム41
の片面にプライマ−8を塗布したプライマ−コ−トフィ
ルムを、非プライマ−面が裏打ち材の接着剤7を塗布し
た面と向き合うように介し、フェノ−ル樹脂含浸クラフ
ト紙2と、メラミン樹脂含浸化粧紙1を重ね、これらを
同時に熱圧成形する。
用の複合化粧板を得る。 【構成】 曲折自在の透水性を有する裏打ち材51の片
面に接着剤7を塗布したコ−ティング裏打ち材と、クラ
フト紙にメラミン樹脂を含浸処理したメラミン樹脂含浸
クラフト紙3との間に、ポリ塩化ビニ−ルフィルム41
の片面にプライマ−8を塗布したプライマ−コ−トフィ
ルムを、非プライマ−面が裏打ち材の接着剤7を塗布し
た面と向き合うように介し、フェノ−ル樹脂含浸クラフ
ト紙2と、メラミン樹脂含浸化粧紙1を重ね、これらを
同時に熱圧成形する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複合化粧板の製法に関
し、さらに詳しくは折り曲げ加工、いわゆるV溝加工用
の複合化粧板の製法に関する。
し、さらに詳しくは折り曲げ加工、いわゆるV溝加工用
の複合化粧板の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】V溝加工用として用いられる複合化粧板
は、メラミン樹脂化粧板やジアリルフタレ−ト樹脂化粧
板などの熱硬化性化粧板と、曲折自在の透水性を有する
裏打ち材とによって構成される。
は、メラミン樹脂化粧板やジアリルフタレ−ト樹脂化粧
板などの熱硬化性化粧板と、曲折自在の透水性を有する
裏打ち材とによって構成される。
【0003】しかしながら、メラミン樹脂化粧板やジア
リルフタレ−ト樹脂化粧板は、水分に対する寸法変化率
が大きいがために、反りを発生しやすく、クロロプレン
溶剤系接着剤やエポキシ系接着剤等を塗布した仕上げモ
ルタルに、これらの化粧板を接着施工した場合には、仕
上げモルタルに含まれる水分が化粧板へと移行し、その
結果、化粧板と接着剤との間にふくれや、剥離を生ずる
ことがあり、これまで、この欠点を解消するにあたり熱
硬化性樹脂化粧板と曲折自在の透水性を有する裏打ち材
との間に、非透水性フィルムを用いて積層成形した化粧
材を出願している。(実願平2−124978号)
リルフタレ−ト樹脂化粧板は、水分に対する寸法変化率
が大きいがために、反りを発生しやすく、クロロプレン
溶剤系接着剤やエポキシ系接着剤等を塗布した仕上げモ
ルタルに、これらの化粧板を接着施工した場合には、仕
上げモルタルに含まれる水分が化粧板へと移行し、その
結果、化粧板と接着剤との間にふくれや、剥離を生ずる
ことがあり、これまで、この欠点を解消するにあたり熱
硬化性樹脂化粧板と曲折自在の透水性を有する裏打ち材
との間に、非透水性フィルムを用いて積層成形した化粧
材を出願している。(実願平2−124978号)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
如き複合化した化粧材を得るには、(イ)含浸処理の工
程、熱圧成形の工程を経て得た熱硬化性樹脂化粧板と、
片面に接着剤を塗布した非透水性フィルムと、片面に接
着剤を塗布した裏打ち材の三者を積層成形する方法と、
(ロ)予め、片面に接着剤を塗布した非透水性フィルム
と片面に接着剤を塗布した裏打ち材とを接着剤にて一体
としたフィルムラミネ−ト材を接着剤を介して熱硬化性
樹脂化粧板と積層成形する方法、などが採択されていた
が、いずれも熱硬化性樹脂化粧板と複合化するにあたっ
ては工数を要し、また、このようにして複合化された化
粧材は、熱硬化性樹脂含浸紙と、非透水性フィルムと、
裏打ち材、の三者によって、同時に熱圧成形されたもの
ではないために、成形直後及び経時的にも反りを生じや
すいという欠点があった。
如き複合化した化粧材を得るには、(イ)含浸処理の工
程、熱圧成形の工程を経て得た熱硬化性樹脂化粧板と、
片面に接着剤を塗布した非透水性フィルムと、片面に接
着剤を塗布した裏打ち材の三者を積層成形する方法と、
(ロ)予め、片面に接着剤を塗布した非透水性フィルム
と片面に接着剤を塗布した裏打ち材とを接着剤にて一体
としたフィルムラミネ−ト材を接着剤を介して熱硬化性
樹脂化粧板と積層成形する方法、などが採択されていた
が、いずれも熱硬化性樹脂化粧板と複合化するにあたっ
ては工数を要し、また、このようにして複合化された化
粧材は、熱硬化性樹脂含浸紙と、非透水性フィルムと、
裏打ち材、の三者によって、同時に熱圧成形されたもの
ではないために、成形直後及び経時的にも反りを生じや
すいという欠点があった。
【0005】本発明はかかる状況に鑑み検討されたもの
であって、本発明の目的とするところは、複合化に要す
る工数を削減し、かつ、複合化粧板の反りを少なくする
ことにある。
であって、本発明の目的とするところは、複合化に要す
る工数を削減し、かつ、複合化粧板の反りを少なくする
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明における手段は、
曲折自在の透水性を有する裏打ち材の片面に接着剤を塗
布したコ−ティング裏打ち材と、紙基材に熱硬化性樹脂
を含浸処理した熱硬化性樹脂含浸紙との間に、ポリ塩化
ビニ−ルフィルムの片面にプライマ−を塗布したプライ
マ−コ−トフィルムを、非プライマ−面が裏打ち材の接
着剤を塗布した面と向き合うように介し、これらを同時
に熱圧成形することによって前記の課題を解決すること
ができる。
曲折自在の透水性を有する裏打ち材の片面に接着剤を塗
布したコ−ティング裏打ち材と、紙基材に熱硬化性樹脂
を含浸処理した熱硬化性樹脂含浸紙との間に、ポリ塩化
ビニ−ルフィルムの片面にプライマ−を塗布したプライ
マ−コ−トフィルムを、非プライマ−面が裏打ち材の接
着剤を塗布した面と向き合うように介し、これらを同時
に熱圧成形することによって前記の課題を解決すること
ができる。
【0007】以下、本発明について詳細に説明する。
【0008】紙基材としては、化粧紙、チタン紙、クラ
フト紙、などの化粧板用に供される原紙であればよく、
含浸処理する樹脂としては、メラミン樹脂、ジアリルフ
タレ−ト樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノ−ル樹
脂、グアナミン樹脂、キシレン樹脂などの熱硬化性樹
脂、あるにはこれらの混合樹脂を用いることができる。
フト紙、などの化粧板用に供される原紙であればよく、
含浸処理する樹脂としては、メラミン樹脂、ジアリルフ
タレ−ト樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノ−ル樹
脂、グアナミン樹脂、キシレン樹脂などの熱硬化性樹
脂、あるにはこれらの混合樹脂を用いることができる。
【0009】熱硬化性樹脂含浸紙によって構成される熱
硬化性化粧板層としての厚みは、強度、接着施工のし易
すさ、仕上りの美しさから0.5mm以上、2.0mm
以下とするのが好ましく、化粧紙やチタン紙にメラミン
樹脂を含浸したメラミン樹脂含浸化粧紙、あるいはジア
リルフタレ−ト樹脂を含浸したジアリルフタレ−ト樹脂
含浸化粧紙などの樹脂含浸化粧紙を少なくとも複合化粧
板の表面となるように配し、適宜、樹脂含浸クラフト紙
の枚数が選択される。
硬化性化粧板層としての厚みは、強度、接着施工のし易
すさ、仕上りの美しさから0.5mm以上、2.0mm
以下とするのが好ましく、化粧紙やチタン紙にメラミン
樹脂を含浸したメラミン樹脂含浸化粧紙、あるいはジア
リルフタレ−ト樹脂を含浸したジアリルフタレ−ト樹脂
含浸化粧紙などの樹脂含浸化粧紙を少なくとも複合化粧
板の表面となるように配し、適宜、樹脂含浸クラフト紙
の枚数が選択される。
【0010】ポリ塩化ビニ−ルフィルムとしては、厚み
は25ミクロン〜800ミクロンとするのが望ましく、
好ましくは100ミクロン〜500ミクロンである。可
塑剤の量としては、20%を越えると熱による軟化が著
しくなり、反りのバランスが保ちにくく、また、5%に
満たないと複合化粧板となった後でのV溝加工の折り曲
げ性が劣る場合がある。従って、ポリ塩化ビニ−ルフィ
ルムの中でも、可塑剤を5〜20%含有する、いわゆる
硬質ポリ塩化ビニ−ルフィルム、もしくは半硬質ポリ塩
化ビニ−ルフィルムを用いるのがより好ましい。ポリ塩
化ビニ−ルフィルムの少なくとも片面には、熱硬化性樹
脂含浸紙との接着性を向上させるために、エチレン酢
ビ、塩ビ酢ビ、水性ビニルウレタン、ウレタン、アクリ
ルなどの公知のプライマ−、もしくは公知の接着剤が塗
布される。プライマ−の塗布量としては5〜30ミクロ
ン程度でよい。
は25ミクロン〜800ミクロンとするのが望ましく、
好ましくは100ミクロン〜500ミクロンである。可
塑剤の量としては、20%を越えると熱による軟化が著
しくなり、反りのバランスが保ちにくく、また、5%に
満たないと複合化粧板となった後でのV溝加工の折り曲
げ性が劣る場合がある。従って、ポリ塩化ビニ−ルフィ
ルムの中でも、可塑剤を5〜20%含有する、いわゆる
硬質ポリ塩化ビニ−ルフィルム、もしくは半硬質ポリ塩
化ビニ−ルフィルムを用いるのがより好ましい。ポリ塩
化ビニ−ルフィルムの少なくとも片面には、熱硬化性樹
脂含浸紙との接着性を向上させるために、エチレン酢
ビ、塩ビ酢ビ、水性ビニルウレタン、ウレタン、アクリ
ルなどの公知のプライマ−、もしくは公知の接着剤が塗
布される。プライマ−の塗布量としては5〜30ミクロ
ン程度でよい。
【0011】裏打ち材としては、耐アルカリ性に優れ、
仕上げモルタル中の水分の移行によって劣化することの
ないように、クラフト紙にSBRやアクリル樹脂などを
含浸したラテックス樹脂クラフト紙、もしくは不織布、
クロス等が使用され、ポリ塩化ビニ−ルフィルムに接す
る側に、エチレン酢ビ、塩ビ酢ビ、ウレタンなどの接着
剤が塗布される。裏打ち材の厚みは0.2mm〜0.8
mmが望ましく、接着剤の塗布量としては5〜30ミク
ロン程度でよい。
仕上げモルタル中の水分の移行によって劣化することの
ないように、クラフト紙にSBRやアクリル樹脂などを
含浸したラテックス樹脂クラフト紙、もしくは不織布、
クロス等が使用され、ポリ塩化ビニ−ルフィルムに接す
る側に、エチレン酢ビ、塩ビ酢ビ、ウレタンなどの接着
剤が塗布される。裏打ち材の厚みは0.2mm〜0.8
mmが望ましく、接着剤の塗布量としては5〜30ミク
ロン程度でよい。
【0012】曲折自在の透水性を有する裏打ち材の片面
に接着剤を塗布したコ−ティング裏打ち材と、紙基材に
熱硬化性樹脂を含浸した熱硬化性樹脂含浸紙との間に、
プライマ−コ−トフィルムを介し、これらを同時に熱圧
成形する条件としては、温度を110〜150℃、圧力
を10〜100kg/cm2とするのが望ましい。温度、
圧力が下限値に満たない場合は、樹脂の硬化不足を生
じ、上限値を越える場合は、ポリ塩化ビニ−ルフィルム
が軟化し、溶融しやすくなる。
に接着剤を塗布したコ−ティング裏打ち材と、紙基材に
熱硬化性樹脂を含浸した熱硬化性樹脂含浸紙との間に、
プライマ−コ−トフィルムを介し、これらを同時に熱圧
成形する条件としては、温度を110〜150℃、圧力
を10〜100kg/cm2とするのが望ましい。温度、
圧力が下限値に満たない場合は、樹脂の硬化不足を生
じ、上限値を越える場合は、ポリ塩化ビニ−ルフィルム
が軟化し、溶融しやすくなる。
【0013】この熱圧成形時に熱硬化性樹脂が軟化、溶
融、固化、収縮、の順に変化し、ポリ塩化ビニ−ルフィ
ルムも軟化、収縮へと変化する。熱硬化性樹脂含浸紙の
枚数が多い場合には、反りのバランスをとるためにポリ
塩化ビニ−ルフィルムも厚く、熱硬化性樹脂含浸紙の枚
数が少ない場合には、薄くすることが望ましい。
融、固化、収縮、の順に変化し、ポリ塩化ビニ−ルフィ
ルムも軟化、収縮へと変化する。熱硬化性樹脂含浸紙の
枚数が多い場合には、反りのバランスをとるためにポリ
塩化ビニ−ルフィルムも厚く、熱硬化性樹脂含浸紙の枚
数が少ない場合には、薄くすることが望ましい。
【0014】一般に、熱硬化性化粧板の構成要素である
樹脂含浸化粧紙の樹脂率は樹脂含浸クラフト紙の樹脂率
よりも多いために熱圧成形時における伸縮量が大きく、
熱圧成形した後に反りを生じやすいが、この点、ポリ塩
化ビニ−ルフィルムは樹脂含浸化粧紙に比べ、1枚当り
の伸縮量が大きいために、バランスを保つことができ
る。従って、110〜150℃の範囲において伸縮量の
小さいポリプロピレンフィルムや、耐熱性が低く、溶融
しやすく伸縮量の大きすぎるポリエチレンフィルムなど
は本発明には適さない。
樹脂含浸化粧紙の樹脂率は樹脂含浸クラフト紙の樹脂率
よりも多いために熱圧成形時における伸縮量が大きく、
熱圧成形した後に反りを生じやすいが、この点、ポリ塩
化ビニ−ルフィルムは樹脂含浸化粧紙に比べ、1枚当り
の伸縮量が大きいために、バランスを保つことができ
る。従って、110〜150℃の範囲において伸縮量の
小さいポリプロピレンフィルムや、耐熱性が低く、溶融
しやすく伸縮量の大きすぎるポリエチレンフィルムなど
は本発明には適さない。
【0015】
【実施例】以下、図1、及び図2の構成断面図に基づ
き、実施例と比較例をあげて説明する。
き、実施例と比較例をあげて説明する。
【0016】実施例1 坪量が120g/m2の化粧紙にメラミン樹脂を樹脂率が
120%となるように含浸したメラミン樹脂含浸化粧紙
(1)1枚と、坪量が185g/m2の未さらしクラフト
紙にフェノ−ル樹脂を樹脂率が50%となるように含浸
したフェノ−ル樹脂含浸クラフト紙(2)7枚と、坪量
が120g/m2のさらしクラフト紙にメラミン樹脂を樹
脂率が100%となるように含浸したメラミン樹脂含浸
クラフト紙(3)1枚と、可塑剤を10%含有する厚さ
0.2mmのポリ塩化ビニ−ルフィルム(41)の片面
にウレタン系プライマ−(8)を塗布量が20ミクロン
となるように塗布したコ−ティングフィルム1枚と、厚
さ0.3mmのラテックス樹脂含浸紙(51)の片面に
エチレン酢ビ接着剤(7)を塗布量が20ミクロンとな
るように塗布したコ−ティング裏打ち材1枚を図1に示
すように重ね、温度120℃、圧力50kg/cm2の条
件で熱圧成形し、実施例1の複合化粧板とした。その結
果、熱圧成形直後の反りがなく、V溝加工を施し、1か
月放置した場合にも反りはなかった。総厚みは2.0m
mであった。
120%となるように含浸したメラミン樹脂含浸化粧紙
(1)1枚と、坪量が185g/m2の未さらしクラフト
紙にフェノ−ル樹脂を樹脂率が50%となるように含浸
したフェノ−ル樹脂含浸クラフト紙(2)7枚と、坪量
が120g/m2のさらしクラフト紙にメラミン樹脂を樹
脂率が100%となるように含浸したメラミン樹脂含浸
クラフト紙(3)1枚と、可塑剤を10%含有する厚さ
0.2mmのポリ塩化ビニ−ルフィルム(41)の片面
にウレタン系プライマ−(8)を塗布量が20ミクロン
となるように塗布したコ−ティングフィルム1枚と、厚
さ0.3mmのラテックス樹脂含浸紙(51)の片面に
エチレン酢ビ接着剤(7)を塗布量が20ミクロンとな
るように塗布したコ−ティング裏打ち材1枚を図1に示
すように重ね、温度120℃、圧力50kg/cm2の条
件で熱圧成形し、実施例1の複合化粧板とした。その結
果、熱圧成形直後の反りがなく、V溝加工を施し、1か
月放置した場合にも反りはなかった。総厚みは2.0m
mであった。
【0017】実施例2 坪量が120g/m2の白色のチタン紙にメラミン樹脂を
樹脂率が110%となるように含浸したメラミン樹脂含
浸チタン紙(6)7枚と、可塑剤を15%含有し白色に
着色された厚さ0.2mmのポリ塩化ビニ−ルフィルム
(42)の片面にウレタン系プライマ−(8)を塗布量
が20ミクロンとなるように塗布したコ−ティングフィ
ルム1枚と、厚さ0.3mmの白色に着色されたラテッ
クス樹脂含浸紙(52)の片面にエチレン酢ビ接着剤
(7)を塗布量が20ミクロンとなるように塗布したコ
−ティング裏打ち材1枚を図2に示すように重ね、実施
例1と同一の条件で熱圧成形し、実施例2の複合化粧板
とした。その結果、熱圧成形直後の反りがなく、V溝加
工を施し、1か月放置した場合にも反りがなかった。総
厚みは1.6mmであった。
樹脂率が110%となるように含浸したメラミン樹脂含
浸チタン紙(6)7枚と、可塑剤を15%含有し白色に
着色された厚さ0.2mmのポリ塩化ビニ−ルフィルム
(42)の片面にウレタン系プライマ−(8)を塗布量
が20ミクロンとなるように塗布したコ−ティングフィ
ルム1枚と、厚さ0.3mmの白色に着色されたラテッ
クス樹脂含浸紙(52)の片面にエチレン酢ビ接着剤
(7)を塗布量が20ミクロンとなるように塗布したコ
−ティング裏打ち材1枚を図2に示すように重ね、実施
例1と同一の条件で熱圧成形し、実施例2の複合化粧板
とした。その結果、熱圧成形直後の反りがなく、V溝加
工を施し、1か月放置した場合にも反りがなかった。総
厚みは1.6mmであった。
【0018】比較例1 実施例1で用いた同質のメラミン樹脂含浸化粧紙(1)
1枚と、フェノ−ル樹脂含浸クラフト紙(2)7枚と、
メラミン樹脂含浸クラフト紙(3)1枚と、ラテックス
樹脂含浸紙(51)の片面にエチレン酢ビ接着剤(7)
を塗布量が20ミクロンとなるように塗布したコ−ティ
ング裏打ち材1枚を順に重ね、実施例1と同一の条件で
熱圧成形し、比較例1の複合化粧板とした。その結果、
熱圧成形直後の時点で激しい反りを生じ、V溝加工を施
し、1か月放置した場合においても、激しい反りを生じ
た。総厚みは1.8mmであった。
1枚と、フェノ−ル樹脂含浸クラフト紙(2)7枚と、
メラミン樹脂含浸クラフト紙(3)1枚と、ラテックス
樹脂含浸紙(51)の片面にエチレン酢ビ接着剤(7)
を塗布量が20ミクロンとなるように塗布したコ−ティ
ング裏打ち材1枚を順に重ね、実施例1と同一の条件で
熱圧成形し、比較例1の複合化粧板とした。その結果、
熱圧成形直後の時点で激しい反りを生じ、V溝加工を施
し、1か月放置した場合においても、激しい反りを生じ
た。総厚みは1.8mmであった。
【0019】比較例2 実施例1で用いた同質のメラミン樹脂含浸チタン紙
(6)7枚を、120℃、50kg/cm2の条件で熱圧
成形し、白色のカラ−コア化粧板を得た。裏面をサンダ
−処理した後、この化粧板と、可塑剤を15%含有し白
色に着色された厚さ0.2mmのポリ塩化ビニ−ルフィ
ルム(42)の片面にウレタン系プライマ−(8)を塗
布量が20ミクロンとなるように塗布したコ−ティング
フィルム1枚と、厚さ0.3mmの白色に着色されたラ
テックス樹脂含浸紙(52)の片面にエチレン酢ビ接着
剤(7)を塗布量が20ミクロンとなるように塗布した
コ−ティング裏打ち材1枚を重ね、温度110℃、圧力
5kg/cm2の条件で積層成形し、比較例2の複合化粧
板とした。その結果、積層成形直後の反りはなかったも
のの、V溝加工を施し、1か月放置した場合にはやや反
りを生じた。総厚みは1.7mmであった。
(6)7枚を、120℃、50kg/cm2の条件で熱圧
成形し、白色のカラ−コア化粧板を得た。裏面をサンダ
−処理した後、この化粧板と、可塑剤を15%含有し白
色に着色された厚さ0.2mmのポリ塩化ビニ−ルフィ
ルム(42)の片面にウレタン系プライマ−(8)を塗
布量が20ミクロンとなるように塗布したコ−ティング
フィルム1枚と、厚さ0.3mmの白色に着色されたラ
テックス樹脂含浸紙(52)の片面にエチレン酢ビ接着
剤(7)を塗布量が20ミクロンとなるように塗布した
コ−ティング裏打ち材1枚を重ね、温度110℃、圧力
5kg/cm2の条件で積層成形し、比較例2の複合化粧
板とした。その結果、積層成形直後の反りはなかったも
のの、V溝加工を施し、1か月放置した場合にはやや反
りを生じた。総厚みは1.7mmであった。
【0020】評価方法は、以下の通りとした。
【0021】製造工数については、熱硬化性樹脂化粧板
と裏打ち材との接着工程が削減された場合を〇とし、熱
硬化性樹脂化粧板と裏打ち材との接着工程を要した場合
を×とした。
と裏打ち材との接着工程が削減された場合を〇とし、熱
硬化性樹脂化粧板と裏打ち材との接着工程を要した場合
を×とした。
【0022】成形直後の反りについては、複合化粧板の
長さ1000mmにつき、10mm以内の反りを〇と
し、10mmを越える反りを×とした。
長さ1000mmにつき、10mm以内の反りを〇と
し、10mmを越える反りを×とした。
【0023】V溝加工した化粧板の反りについては、複
合化粧板の長さ1000mmにつき、5mm以内の反り
を〇とし、5mm〜10mmの反りを△とし、10mm
を越える反りを×とした。
合化粧板の長さ1000mmにつき、5mm以内の反り
を〇とし、5mm〜10mmの反りを△とし、10mm
を越える反りを×とした。
【0024】評価結果を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】本発明においては、裏打ち材と熱硬化性
樹脂含浸紙との間にポリ塩化ビニ−ルフィルムが介さ
れ、同時に熱圧成形されるため、複合化に要する工数を
削減でき、成形直後及び経時的にも反りの少ない複合化
粧板を得ることができる。
樹脂含浸紙との間にポリ塩化ビニ−ルフィルムが介さ
れ、同時に熱圧成形されるため、複合化に要する工数を
削減でき、成形直後及び経時的にも反りの少ない複合化
粧板を得ることができる。
【0027】
本発明の実施例1の複合化粧板の構成断面図を図1に、
実施例2の複合化粧板の構成断面図を図2に示す。
実施例2の複合化粧板の構成断面図を図2に示す。
【符号の説明】 1 メラミン樹脂含浸化粧紙 2 フェノ−ル樹脂含浸クラフト紙 3 メラミン樹脂含浸クラフト紙 41 ポリ塩化ビニ−ルフィルム 42 白色ポリ塩化ビニ−ルフィルム 51 ラテックス樹脂含浸紙 52 白色ラテックス樹脂含浸紙 6 メラミン樹脂含浸チタン紙 7 エチレン酢ビ接着剤 8 ウレタン系プライマ−
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 31/12 7141−4F
Claims (1)
- 【請求項1】 曲折自在の透水性を有する裏打ち材の片
面に接着剤を塗布したコ−ティング裏打ち材と、紙基材
に熱硬化性樹脂を含浸処理した熱硬化性樹脂含浸紙との
間に、ポリ塩化ビニ−ルフィルムの片面にプライマ−を
塗布したプライマ−コ−トフィルムを、非プライマ−面
が裏打ち材の接着剤を塗布した面と向き合うように介
し、これらを同時に熱圧成形してなることを特徴とする
複合化粧板の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3302446A JPH05111989A (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 複合化粧板の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3302446A JPH05111989A (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 複合化粧板の製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05111989A true JPH05111989A (ja) | 1993-05-07 |
Family
ID=17909037
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3302446A Pending JPH05111989A (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 複合化粧板の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05111989A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001096679A (ja) * | 1999-09-30 | 2001-04-10 | Toppan Printing Co Ltd | 防湿紙 |
JP2002086625A (ja) * | 2000-09-19 | 2002-03-26 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧板 |
-
1991
- 1991-10-21 JP JP3302446A patent/JPH05111989A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001096679A (ja) * | 1999-09-30 | 2001-04-10 | Toppan Printing Co Ltd | 防湿紙 |
JP2002086625A (ja) * | 2000-09-19 | 2002-03-26 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧板 |
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